JP5368262B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球が流下可能な遊技領域(25)が前側に設けられる板部材(26)および該板部材(26)の裏側に配設された裏ユニット(31)を備える遊技盤(24)と、該遊技盤(24)の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な表示部を遊技盤(24)に設けた可視部(26a,31a)に後方から臨ませた図柄表示装置(13)と、遊技盤(24)に配設されて動作により演出を行なう可動演出装置(27,28,29)とを備えた遊技機において、
前記裏ユニット(31)は、
前側に開口する箱状に形成されて、前記図柄表示装置(13)および可動演出装置(27,28,29)が配設される箱状部(53)と、
前記箱状部(53)とは別体に形成されて該箱状部(43)に組付けられ、遊技盤(24)に取り込まれた遊技球を案内する球通路(57,58)が設けられる通路形成部(54)とからなり、
前記通路形成部(54)は、箱状部(43)より軟質に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、箱状部の変形を抑制することができる。
前記通路形成部(54)は、該通路形成部(54)に形成した孔部(61)に箱状部(53)に形成した突部(60)を嵌挿して位置決めされることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、箱状部と通路形成部とを確実に位置決めすることができる。
請求項4の発明によれば、基板設置部に対して基板を着脱する際に係止フックが破損するのを抑制し得る。
請求項5の発明によれば、箱状部と通路形成部との重なり部を利用して配線を引き回すことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤24(図3参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤24の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤24を透視保護するガラス板14a(図11,図12,図15,図20参照)を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられ、遊技盤24の前面(後述する板部材26の前面)とガラス板14aとは予め設定された距離だけ離間する位置に臨むよう構成される。前枠14の下方にパチンコ球(遊技球)を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられると共に、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
前記中枠12に配設される前記遊技盤24は、図3または図6に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域25が画成され、合板等の木製で平板状の板部材26と、該板部材26の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、複数の可動演出装置27,28,29や発光演出装置30が配設される裏ユニット31とから構成され、該裏ユニット31に形成された前後に開口する開口部(可視部)31aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット31に形成される開口部31aは、図7に示す如く、該裏ユニット31の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部であって、該開口部31aの周囲に前記可動演出装置27,28,29や発光演出装置30(図3,図7参照)が配設されている。なお、実施例の板部材26は、一定の厚み寸法(10mm)の平板状に形成される。
図1または図3に示すように、前記板部材26の前面には、円弧状に形成した案内レール32が配設されると共に、該案内レール32の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材33が配設されている。そして、前記案内レール32および第1盤面飾り部材33により前記遊技領域25が画成され、図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球は、案内レール32で案内されて板部材26の左縁部を上方に移動し、遊技領域25の左側上部に打ち込まれる。また、前記板部材26の盤面には、前記案内レール32の左方(遊技領域25の外側)の上下位置に第2盤面飾り部材34が夫々が配設されている。更に、板部材26の遊技領域25には、前記裏ユニット31に形成された開口部31aの前側に前後に貫通する貫通口(可視部)26aが形成されており、裏ユニット31に形成された開口部31aおよび板部材26の貫通口26aから遊技盤24の可視部が構成される。
前記板部材26に形成されている前記貫通口26aに対し、前後に開口する枠状の装飾部材35が配設される。すなわち、前記裏ユニット31の開口部31aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、前記装飾部材35における前後に開口する窓口35aを介して板部材26の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。実施例では、装飾部材35の窓口35aに対応する領域が、図柄表示装置13の表示部を前側から視認可能とする遊技盤24の可視部と対応している。また、装飾部材35には、上縁部から左右両縁部に亘り、板部材26より前面に突出する円弧状の庇状部35bが設けられており、前記遊技領域25に打ち出されたパチンコ球が装飾部材35の窓口35aを横切って流下するのを該庇状部35bで規制している。更に、装飾部材35は、図3に示す如く、前記案内レール32および第1盤面飾り部材33の内側に画成される領域の上部における左右方向の略中央から右側の部分および右側部の略全てを覆うように配置されて、実施例の遊技盤24においてパチンコ球が流下可能な前記遊技領域25は、装飾部材35より左側と下側にのみ画成される。すなわち、前記打球発射装置から発射されて遊技領域25の左側上部に打ち込まれたパチンコ球は、全て遊技領域25における装飾部材35より左側の横部分を流下するようになっている。
前記板部材26には、前記装飾部材35より下方の遊技領域25における下部分に、該遊技領域25を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置(入賞装置)38や特別入賞装置39が配設されている。また、板部材26には、特別入賞装置39の左右両側に、後述する普通入賞口49a,49bが夫々が設けられている。
前記板部材26の前面には、図3に示す如く、前記装飾部材35の左側に臨む遊技領域25の横部分で前記球導入口36aより上方位置に、該遊技領域25を流下するパチンコ球が通過可能なゲート44が配設されている。ゲート44には、該ゲート44を通過するパチンコ球を検出した際に、図示しない普通図柄表示装置における普通図柄の変動表示の契機となる入球検知信号を出力するゲートセンサ45が配設される。このゲートセンサ45は、前記主制御装置23に電気的に接続され、該主制御装置23は、ゲート44を通過するパチンコ球をゲートセンサ45が検出したことを条件として、前記始動入賞装置38の羽根部材41,41を開放するか否かの抽選を行なうよう設定されている。
前記板部材26の遊技領域25には、複数の遊技釘46が植設されており、遊技領域25を流下するパチンコ球は、該遊技釘46によって流下方向が変更されるようになっている。特に、前記装飾部材35の下側で前記始動入賞装置38を挟む左右両側の遊技領域25には、前記遊技釘46によって始動入賞装置38の始動入賞口38b,38cに向けてパチンコ球を誘導可能な誘導路47,48が夫々形成されている。左右の誘導路47,48の構成は、図3に示すように流路の長さが異なるだけで基本的な構成は同じであるので、左側の誘導路47,48の構成についてのみ説明する。
前記板部材26には、前記下段誘導路48の下方位置に、前記特別入賞装置39を挟む左右両側に普通入賞口49a,49bが夫々設けられている。実施例では、図3に示す如く、特別入賞装置39の左側には3つの左普通入賞口49aが、対応する下段誘導路48に略沿った階段状となるよう上下および左右に離間して設けられるのに対し、特別入賞装置39の右側には1つの右普通入賞口49bが設けられる。そして、普通入賞口49a,49bに入賞したパチンコ球を、前記裏ユニット31の後述する球通路57,58に設けた普通入賞センサ50,51(図5,図22参照)が検出することで、所定数(例えば10個)の賞球が前記上下の球受け皿15,16に払い出されるようになっている。なお、下段誘導路48と各普通入賞口49a,49bとの間の遊技領域25にも複数の遊技釘46が植設されて、各普通入賞口49a,49bへのパチンコ球の入賞確率を調節するよう構成される。
前記裏ユニット31は、図18または図19に示す如く、合成樹脂材から形成されて前側に開口する箱状に形成された箱状部53と、該箱状部53とは別体で合成樹脂材から形成されて該箱状部53の下部に着脱自在に組付けられる通路形成部54とを有する。箱状部53の略中央位置に前記開口部31aが開設されると共に、該箱状部53の裏面には、前記図柄表示装置13が着脱自在に装着される装着部55が設けられ、図柄表示装置13は、表示部を開口部31aに臨ませた状態で装着部55に装着される。
前記通路形成部54における左右方向の略中央には、前記始動入賞装置38および特別入賞装置39における板部材26から後方に突出する装置本体を収容する収容凹部56が画成されている。また通路形成部54には、図7に示す如く、収容凹部56を挟む左右両側の前面に、前記板部材26に設けた左右の普通入賞口49a,49bに対応する球通路57,58が形成されて、各普通入賞口49a,49bに入賞したパチンコ球を球通路57,58を介して遊技盤24の下方へ排出案内するよう構成される。
図18に示す如く、前記通路形成部54に形成される各球通路57,58は前方に開口し、該通路57,58を画成する壁部67の前端は、前記フランジ部54aの前面と同一面に位置しており、裏ユニット31を板部材26の裏面に取付けた際には壁部67の前端が板部材26の裏面に当接して、該球通路57,58の前方開口は板部材26により塞がれるようになっている。
前記裏ユニット31を構成する通路形成部54は、箱状部53より軟質な樹脂材料から形成されて、前記球通路57,58を流下するパチンコ球が撥ねるのを抑制し、前記各普通入賞センサ50,51でのチャタリング等の誤検出の発生を抑制し得るようにしてある。これに対し、裏ユニット31を構成する箱状部53は、通路形成部54より剛性が高い樹脂材料から形成されて、前記図柄表示装置13、可動演出装置27,28,29および発光演出装置30を配設した際の変形を防止し得るよう構成される。箱状部53を形成する樹脂材料としては、例えばPC等が挙げられ、通路形成部54を形成する樹脂材料としては、例えばABS等が挙げられる。
前記裏ユニット31の箱状部53に配設される可動演出装置27,28,29について、図3または図7を参照してその基本的な構成を簡単に説明する。第1可動演出装置27は、箱状部53における開口部31aの上部前側に本体部が配設され、該本体部に支持されて開口部31aの上縁部に沿って左右方向に延在する第1可動体27aを、前記図柄表示装置13における表示部の前側において上下方向に移動するよう構成される。また第2可動演出装置28は、箱状部53における開口部31aの左上部において前記第1可動演出装置27の本体部より後方に本体部が配設され、該本体部に支持されて開口部31aの上縁部および左縁部に沿って延在する一対の第2可動体28a,28aを、図柄表示装置13における表示部の前側から退避した位置と前側に臨む位置との間で開閉動作するよう構成される。更に、第3可動演出装置29は、箱状部53における開口部31aの右下部に本体部が配設され、該本体部に支持されて開口部31aの右側縁に沿って延在する第3可動体29aを、図柄表示装置13における表示部の前側において左右方向に揺動するよう構成される。なお、第1可動体27aおよび第3可動体29aは、前記装飾部材35の窓口35aの内側領域で動作して常に前側から視認し得るのに対し、第2可動体28aは窓口35aの内側領域と外側領域との間で移動して、その移動位置によって前側からの視認範囲が変化するよう設定される。
前記遊技盤24(裏ユニット31)の裏面に着脱可能に装着される前記図柄表示装置13の裏面には、図2または図4に示す如く、該図柄表示装置13の表示を制御する演出表示制御装置68が配設されている。また図柄表示装置13の裏面には、前記可動演出装置27,28,29を可動制御したり、前記発光演出装置30を発光制御したり、パチンコ機10に配設されるスピーカ69(図22参照)の効果音出力制御等を行なう統括制御装置70が、演出表示制御装置68に隣接して配設されている。パチンコ機10では、制御装置同士または制御装置と遊技部品である可動演出装置27,28,29、発光演出装置30、図柄表示装置13、スピーカ69、始動入賞センサ40、特別入賞センサ43、普通入賞センサ50,51およびゲートセンサ45や後述する磁気センサ71,72が配線または後述する中継基板83,84,85を介して電気的に接続される。
そこで、実施例に係るパチンコ機10においては、前記ゲート44、球導入口36aおよび始動入賞口38b,38cに対する磁石による不正行為を検出する磁気センサ71,72を対応箇所に設ける対策が施されている。実施例では、ゲート44および球導入口36aに対する不正行為を検出可能な位置に第1磁気センサ71を配設すると共に、始動入賞口38b,38cに対する不正行為を検出可能な位置に第2磁気センサ72を配設している。両磁気センサ71,72は、図21に示す如く、略長方形状のケーシング73の内部に、その長手方向に沿う方向に延在する一対のリード片74,74の一部を接離可能に対向配置して構成されたリードスイッチであって、ケーシング73の長手方向の一端からリード線75が延出するよう構成される。
前記裏ユニット31における箱状部53には、前記遊技領域25における横部分の後方に臨む位置に、前記第1磁気センサ71を設置するための第1センサ設置部76が設けられる。第1センサ設置部76は、図10,図11または図12に示す如く、箱状部53における左端部において、前記フランジ部53aの前面から所定長だけ後退して位置する前壁76aと、該前壁76aの裏面から後方に延出する略角筒状の側壁76bとから後方に開口する第1収容部(収容部)77が画成される。第1収容部77は、第1磁気センサ71を、リード片74の延在方向が上下方向となる縦向き姿勢で収容可能な形状に形成される。また、第1収容部77の上端側の側壁76b後端に当接部76cが、第1収容部77の後方に所定長さで張出すよう形成されると共に、上下方向に延在する一方の側壁76bの下端部(当接部76cから離間する側)に、第1磁気センサ71におけるケーシング73の裏面に係脱自在に係合する弾性変形可能なフック状の保持片76dが形成されている。そして、第1磁気センサ71のケーシング73における上端部を第1収容部77に収容してその裏面を当接部76cに当接した状態で、保持片76dがケーシング73の裏面に係合することで、第1磁気センサ71は縦向き姿勢で第1収容部77内に着脱自在に位置決め固定される。また第1センサ設置部76に位置め固定された第1磁気センサ71は、リード片74,74の延在方向が、前記板部材26の裏面と平行となる姿勢で位置決めされる。第1センサ設置部76に位置決め固定された第1磁気センサ71は、図9に示す如く、前記ゲート44の下方でかつ装飾部材35の球導入口36aの側方に位置して、その磁気検出可能範囲がゲート44および球導入口36aに及ぶ位置に臨むように、当該第1センサ設置部76の位置が設定してある。すなわち、実施例では、第1磁気センサ71の磁気検出可能範囲は、遊技領域25における装飾部材35の左側に位置する横部分を左右方向に横断する領域をカバーするよう第1センサ設置部76の位置が設定される。
前記裏ユニット31における通路形成部54には、前記収容凹部56の左側方の位置に、前記第2磁気センサ72を設置するための第2センサ設置部78が設けられている。第2センサ設置部78は、図14,図15,図16または図17に示す如く、通路形成部54における左球通路57の上方において、前記フランジ部54aの前面と前面が同一面に臨むように位置する前壁78aと、該前壁78aの裏面から後方に延出する略角筒状の側壁78bとから後方に開口する第2収容部79が画成される。第2収容部79は、第2磁気センサ72を、リード片74の延在方向が左右方向となる横向き姿勢で収容可能な形状に形成される。また、第2収容部79の右端側の側壁78b後端に当接部78cが、第2収容部79の後方に所定長さで張出すよう形成されると共に、左右方向に延在する一方の側壁78bの左端部(当接部78cから離間する側)に、第2磁気センサ72におけるケーシング73の裏面に係脱自在に係合する弾性変形可能なフック状の保持片78dが形成されている。そして、第2磁気センサ72のケーシング73における右端部を第2収容部79に収容してその裏面を当接部78cに当接した状態で、保持片78dがケーシング73の後面に係合することで、第2磁気センサ72は横向き姿勢で第2収容部79内に着脱自在に位置決め固定される。また第2センサ設置部78に位置め固定された第2磁気センサ72は、リード片74,74の延在方向が、前記板部材26の裏面と平行となる姿勢で位置決めされる。第2センサ設置部78に位置決め固定された第2磁気センサ72は、図13に示す如く、前記始動入賞装置38の側方でかつ左普通入賞口49aの上方に位置して、その磁気検出可能範囲が始動入賞装置38の上下の始動入賞口38b,38c、特別入賞装置39の特別入賞口39bおよび左右の上下の誘導路47,48の落下口47a,48aに及ぶ位置に臨むように、当該第2センサ設置部78の位置が設定してある。なお、実施例では、第2磁気センサ72の磁気検出可能範囲は、3つの左普通入賞口49aおよび1つの右普通入賞口49bにも及ぶように第2センサ設置部78の位置が設定されている。
前記裏ユニット31における通路形成部54の裏面には、図4,図5,図8または図19に示す如く、第1〜第3中継基板設置部80,81,82が左右方向に隣接して形成されている。そして、前記第1〜第3中継基板設置部80,81,82には、複数のコネクタ接続部が設けられた第1〜第3の中継基板83,84,85が配設されて、該第1〜第3の中継基板83,84,85に設けたコネクタ接続部に対して、前記可動演出装置27,28,29や発光演出装置30等の遊技部品に接続した配線64が接続されると共に、前記統括制御装置70に接続した配線を第1〜第3の中継基板83,84,85にコネクタ接続するよう構成されている。裏ユニット31を裏側から視た図5において右側に位置する第1中継基板設置部80は、前記左球通路57の裏側に位置し、同図5において左側に位置する第3中継基板設置部82は、前記右球通路58より右側で前記収容凹部56の裏側に位置し、同図5において中央に位置する第2中継基板設置部81は、前記収容凹部56の裏側に位置している。なお、通路形成部54における第1中継基板設置部80が設けられる部位は前方に凹設されて、その前部側に前記第2センサ設置部78が形成されている。また、前記第1および第2磁気センサ71,72に接続するリード線75,75は、第2中継基板設置部81に配設された第2中継基板84にコネクタ接続されて、両磁気センサ71,72が統括制御装置70に電気的に接続されるようになっている。そして、各磁気センサ71,72が磁気を検出すると、検出信号が第2中継基板84を介して統括制御装置70に送られ、該統括制御装置70では、異常報知を行なうよう設定される。この異常報知としては、例えばパチンコ機10に設けられる全ての発光装置を点滅したり、前記スピーカ69により異常を音声により報知する等が挙げられる。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前述したように、前記図柄表示装置13による図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置38の始動入賞口38b,38cは、不正行為を意図している不正遊技者が磁石を用いた不正行為で狙われ易い部位である。この不正行為としては、前記ガラス板14aに近づけた磁石でパチンコ球を吸着して、上部始動入賞口38bや開放状態となった下部始動入賞口38cに直にパチンコ球を入賞させる行為や、前記上下の誘導路47,48の落下口47a,48aの下側に磁石でパチンコ球を集めてわざと詰まらせる行為が挙げられる。しかるに、前記始動入賞口38b,38cに直にパチンコ球を入賞させる不正行為や、前記誘導路47,48の落下口47a,48aをパチンコ球で塞ぐ不正行為がなされた場合は、始動入賞口38b,38cへの入賞確率が異常に上昇するため、遊技店では不正行為を容易に知ることができる。このため、不正遊技者は、始動入賞口38b,38cを直接狙うことなく、前記羽根部材41,41を開放させる契機となるゲート44へのパチンコ球の通過確率を高めたり、ステージ37にパチンコ球がより多く取り込まれるように、ゲート44や球導入口36aに対して前述した不正行為を行なう場合がある。
前記箱状部53に対して通路形成部54は、各突部60を対応する孔部61に夫々嵌挿したもとで、各孔部61の底壁に形成した通孔に挿通したネジを突部60のネジ孔に螺挿することで位置決め固定される。そして、箱状部53に通路形成部54を組付けることで構成された裏ユニット31は、前記各フランジ部53a,54aの前面を板部材26の裏面に当接してネジ止めすることで該板部材26の裏面に位置決め固定される。箱状部53は、通路形成部54に比較して剛性が高く、複数の前記可動演出装置27,28,29や発光演出装置30を配設した際の変形を抑制し得るよう構成されているから、板部材26に裏ユニット31を配設した際の各可動演出装置27,28,29や発光演出装置30を適正な位置に保持することができる。また、剛性の高い箱状部53に対して突部60と孔部61との嵌合構造により通路形成部54を固定しているから、両者53,54を正確に位置決めすることができると共に、当該通路形成部54の変形も抑制され、通路形成部54に設けた各球通路57,58と、板部材26に設けた対応する普通入賞口49a,49bとを連通するように位置決めすることができる。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 遊技盤を構成する板部材は、木製に限らず、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる透明板であってもよい。そして、板部材を透明板で構成した場合は、貫通口を設けることなく該透明板自体を透かして図柄表示装置の表示部を前側から視認可能とし得る。
(2) 実施例では、遊技領域における下部分の左側に3つの左普通入賞口を設けたが、該左普通入賞口は1つ、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。
(3) 実施例では、始動入賞装置の始動入賞口を上下2段で形成したが、上または下の何れか1つであってもよく、その場合は誘導路も対応する位置に1つ形成されていればよい。
(4) 実施例では、箱状部と設置壁に対して通路形成部の左右方向の一部(後壁)が前後に重なる場合で説明したが、設置壁に対して通路形成部が左右方向の全長に亘って前後に重なる構成として、該通路形成部の左右方向の全長に亘って配線用空間を画成するよう構成してもよい。
(5) 実施例では、通路形成部の裏面に3つの基板設置部を形成したが、該基板設置部は1つ、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。
(6) 実施例では、装飾部材の側方において左側にのみパチンコ球が流下する遊技領域を形成したが、装飾部材の左右両側にパチンコ球が流下する遊技領域が形成されるものであってもよい。
(7) 実施例では、磁気センサを装飾部材の左側方および下方左側(始動入賞装置の左側)に配設したが、装飾部材の下方右側(始動入賞装置の右側)に配設してもよく、また装飾部材の外側に形成される遊技領域の形態が、例ば左右方向の中央を挟んで対称であれば、第1磁気センサおよび第2磁気センサを左右対称に配置する構成を採用し得る。
(8) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
第1および第2磁気センサは、各センサの不感知領域が磁気検出可能範囲で相互にカバーされるように配置される。
この構成によれば、単一の磁気センサでは検出できない領域を無くすことができる。
24 遊技盤
25 遊技領域
26 板部材
26a 貫通孔(可視部)
27 第1可動演出装置(可動演出装置)
28 第2可動演出装置(可動演出装置)
29 第3可動演出装置(可動演出装置)
31 裏ユニット
31a 開口部(可視部)
53 箱状部
54 通路形成部
57 左球通路(球通路)
58 右球通路(球通路)
60 突部
61 孔部
64 配線
65 配線用空間(空間)
80 第1中継基板設置部(基板設置部)
81 第2中継基板設置部(基板設置部)
82 第3中継基板設置部(基板設置部)
83 第1中継基板(基板)
84 第2中継基板(基板)
85 第3中継基板(基板)
87 係止フック
Claims (5)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に設けられる板部材および該板部材の裏側に配設された裏ユニットを備える遊技盤と、該遊技盤の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な表示部を遊技盤に設けた可視部に後方から臨ませた図柄表示装置と、遊技盤に配設されて動作により演出を行なう可動演出装置とを備えた遊技機において、
前記裏ユニットは、
前側に開口する箱状に形成されて、前記図柄表示装置および可動演出装置が配設される箱状部と、
前記箱状部とは別体に形成されて該箱状部に組付けられ、遊技盤に取り込まれた遊技球を案内する球通路が設けられる通路形成部とからなり、
前記通路形成部は、箱状部より軟質に形成されている
ことを特徴とする遊技機。 - 前記箱状部は、前記通路形成部より剛性が高い材質で形成されている請求項1記載の遊技機。
- 前記通路形成部における板部材の裏面と対向する前面に前記球通路が形成されると共に、該通路形成部の裏面には基板を設置する基板設置部が形成され、
前記通路形成部は、該通路形成部に形成した孔部に箱状部に形成した突部を嵌挿して位置決めされる請求項1または2記載の遊技機。 - 前記通路形成部の基板設置部に、基板に係脱自在に係合する係止フックが一体形成されている請求項3記載の遊技機。
- 前記箱状部に対して通路形成部は一部が前後に重なるように組付けられ、該重なり部に配線を引き回す空間が形成される請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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-
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- 2009-11-02 JP JP2009252306A patent/JP5368262B2/ja active Active
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