JP6293703B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このため、機種変更前の機種(旧機種)における一部の電子基板を、機種変更後の機種(新機種)においても共用しようとすると、当該電子基板における一部の端子が空き端子(未接続の端子)となってしまう場合がある。
このため、従来の遊技機においては、電子基板上の空き端子が存在しないように、機種毎に各電子基板を変更することが一般的であった。
よって、遊技機の機種ごとに電子基板の設計及び製造を行う必要が頻繁に生じ、遊技機の製造コストが高くなってしまうといった不都合がある。
ただし、以下では、本実施形態に係る遊技機がパチンコ遊技機である場合を例に説明する。
図1は遊技機10の正面図、図2は遊技機10の遊技盤50を示す正面図である。
なお、以下の説明において、前、後、左、右、上、下などの方向は、特に断りのない限り、遊技機10を正面側(遊技者側)から見たときの方向を指すものとする。
前枠12は、遊技領域50aの前面側を覆うように配置された透明部材25を備えている。透明部材25は、遊技領域50aおよび遊技盤50を、前方から透視可能な状態で保護している。
前枠12は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を一体的に備えている。上球受け皿27と下球受け皿29とは、互いに上下に離間して配置されている。
前枠12は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備えている。操作ハンドル31が回動操作されることによって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠12は、上球受け皿27の前方に配設されたボタン37を備えている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えたり或いは遊技機10に関わる種々の情報を遊技者が得たりするために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
一般的に、演出表示装置80は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されており、演出表示装置80に表示される演出図柄の変動演出により、遊技に対する遊技者の興趣が喚起されるようになっている。
演出表示装置80としては、一般的には液晶パネルを収容ケースに収容することにより構成された液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を採用し得る。
一例として、演出表示装置80においては、その表示領域の略中央にて、「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄が横並びに表示され、これらの演出図柄が上下方向あるいは左右方向といった所定の方向にスクロールすること等により、演出図柄が演出表示装置80の表示領域にて変動表示される。なお、演出図柄の表示数は3つに限られない。また、演出図柄により形成される図柄列の数(列数)は、一列に限られない(複数列であっても良い)。
図柄表示装置90には、複数の発光表示素子が配列されている。この発光表示素子は、例えば、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示装置90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示すようになっている。図柄表示装置90は、例えば、特別図柄表示装置91と普通図柄表示装置92とを含んでいる。
普通図柄表示装置92は特別図柄表示装置91と比べて少ない数(例えば2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄変動ゲームの抽選結果(普通図柄)を表示する。
そして、より弱く打ち出された遊技球(いわゆる左打ちされた遊技球)は主に第1流路Xを転動して流下する一方で、より強く打ち出された遊技球(いわゆる右打ちされた遊技球)は主に第2流路Yを転動して流下するように、各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
ここで、上記の各種スイッチは、例えば、遊技者が視認できない位置に配置されており、図1および図2においては図示していない。
図2には、主要な入賞口として、大入賞口55、大入賞口56、第1始動口57、第2始動口59、作動ゲート63及び普通入賞口67(67a、67b、67c)が示されている。なお、図2に図示される入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
また、作動ゲート63は、通過した遊技球が再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプのものであるが、本明細書では、作動ゲート63も入賞口であるものとし、且つ、遊技球が作動ゲート63を通過することも「入球」と称する。
第1始動口57の奥には入球した遊技球を検知する第1始動口スイッチSW1が配置されている。
第1始動口57に入球した遊技球を第1始動口スイッチSW1で検知することにより、特別図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立し得るとともに、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件が成立する。
本実施形態においては、遊技領域50aは、遊技球が第2流路Yを転動して流下したときよりも、遊技球が第1流路Xを転動して流下したときの方が、第1始動口57に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。つまり、第1始動口57は、遊技領域50aの左側に大部分が配設された第1流路Xに設けられている。
第2始動口59の奥には入球した遊技球を検知する第2始動口スイッチSW2が配置されている。第2始動口59に入球した遊技球を第2始動口スイッチSW2で検知することにより、特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
本実施形態においては、遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xを転動して流下したときよりも、遊技球が第2流路Yを転動して流下したときの方が、第2始動口59に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。つまり、第2始動口59は、遊技領域50aの右側に大部分が配置された第2流路Yに設けられている。
なお、本実施形態の遊技機10においては、普通図柄変動スイッチSW3により遊技球が検知されても、賞球の払出条件は成立しない。すなわち、本実施形態の作動ゲート63に遊技球が入球しても賞球はゼロである。
また、遊技盤50には大入賞口56に連通した連通路(図示なし)が設けられており、この連通路には、通過した遊技球を検知するカウントスイッチSW0が配置されている。なお、この連通路は、遊技球の通過経路が複数に分岐するように構成されている。そして、分岐後の複数の通過経路(複数の分岐路)のうち特定の通過経路(特定の分岐路)に、上記カウントスイッチSW0が設けられている。更に、この連通路には、振分部材が設けられている。この振分部材は、複数の通過経路(複数の分岐路)のうちのいずれか1つの分岐路を選択的に開放させることによって、遊技球を当該いずれか1つの分岐部に振り分けるように作動する。
例えば、大当り遊技時には、カウントスイッチSW0が配置された通過経路(分岐路)が、予め設定された一定長さの時間の間だけ開放される。そして、カウントスイッチSW0による遊技球の検知を契機として、その時に行われている大当り遊技の終了後に確変状態が特典として付与される。すなわち、確変状態の付与の有無を制御している当選確率制御部1141(後述)が、遊技球が特定の通過経路(分岐路)を通過することに起因して、遊技者にとって有利な特典を付与する。
また、大入賞口56は、第1始動口57または第2始動口59への入球に起因する特別図柄変動ゲームで当選した場合に行われる大当り遊技中に、特別電動役物66の開動作によって開放されて、当該大入賞口56への遊技球の入球が許容される。
いずれの大当り遊技が行われる場合にも、遊技者が賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態においては、遊技球が第2流路Yを転動して流下するときには、第1流路Xを転動して流下するときよりも、大入賞口55または大入賞口56に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。
図3は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、遊技機10は、図3に示される制御構成以外の制御構成を備えていても良いし、図3に示されるすべての制御構成を必ずしも備えていなくても良い。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、一部の制御構成の追加又は削除が許容される。
より具体的には、主制御基板100は、所定の制御プログラムに従って制御動作を実行するCPU(Central Processing Unit)と、当該CPUの制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)(図示せず)と、必要なデータの書き込みおよび読み出しができるRAM(Random Access Memory)(図示せず)と、を備えている。
このうちCPUがROMから読み出した制御プログラムを実行し、RAMに種々のデータを書き込みまたは読み出すことによって、種々の機能を実現することができる。
なお、図3に図示している各種の制御構成の機能としては、1つの電子基板のみで実現できる機能、複数の電子基板の相互間で種々のデータの授受を行うことにより実現できる機能、電子基板と当該電子基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより実現できる機能等が混在している。これらの各種機能を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
図3に示すように、主制御部1000は多数の制御構成を有し、これらの制御構成が互いに接続されている構成となっている。ただし、ここに図示している構成は一例であって、必ずしもこれに限るものではない。
普図抽選制御部1170は、普通図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能または普図当りを管理する機能を有している。
遊技状態制御部1140は、確変状態の有無や変短状態の有無を管理し、これらの付与や解除(通常状態への移行)を制御する機能を有している。
図柄表示制御部1150は、特別図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄を、図柄表示装置90に表示させる機能を有している。
情報伝送部1115は、主制御部1000に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部1010等)に出力する機能を有している。情報伝送部1115によって出力されるコマンドには、上述の変動時間情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、保留されている乱数値に関する情報または当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部1010は、遊技機10によって行われる遊技、特に特別図柄変動ゲームに関連する演出を制御する機能を有している。
後述するように、特図抽選制御部1130は、特図選択部1132を備えている。この特図選択部1132は、第2特図抽選値取得部1112に抽選値が保留記憶されている場合、第1特図抽選値取得部1111に抽選値が保留記憶されているか否かに拘らず、第2特図抽選値取得部1112に保留記憶された抽選値に基づいて当否抽選を行うことができる。
すなわち、大当り抽選部1131は、特図保留制御部1120によって読み出された抽選値を用いて大当り抽選を実行する。よって、結果的に、第1特図抽選値取得部1111に保留記憶されている抽選値よりも、第2特図抽選値取得部1112に保留記憶されている抽選値を優先的に処理する動作(いわゆる優先変動処理)が行われることになる。
ここで、本明細書において、入球が検知されることを契機として所定の処理(大当りの当否抽選等)を行うということは、入球を検知することを一つの条件として、その後に当該所定の処理を実行しうることを意味する。すなわち、入球が検知されたとしても、必ずしも当該所定の処理を実行しなくてもよい。例えば、本実施形態においては、第1特図抽選値取得部1111の抽選値保留数が上限数(例えば4個)に達しているときに、新たに第1始動口スイッチSW1によって入球が検知されたり、あるいは第2特図抽選値取得部1112の抽選値保留数が上限数(例えば4個)に達しているときに、新たに第2始動口スイッチSW2によって入球が検知されたりしても、特別図柄変動ゲームの始動条件は成立せず、したがって、上記所定の処理は行われない。
ここでいう選択としては、当否抽選にて取得された抽選値に対応する特別図柄の種類が1つである場合など、"選択"をせずに一意に"決定"される場合も含まれる。
まず、大当り抽選部1131による当否抽選で大当りに当選し、特別図柄表示装置91に表示される特別図柄変動ゲームで特図選択部1132により選択された大当り図柄が停止表示された後、大当り遊技は開始される。
大当り遊技が開始される前に、大当り遊技制御部1133は特図保留制御部1120等に指令を出し、大当り抽選に関する処理または当り抽選に関する処理を、大当り遊技中については一時停止させる。
大当り遊技が開始されると、大当り遊技制御部1133は情報伝送部1115を介して演出制御部1010に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部1010は大当り遊技制御部1133の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(規定ラウンド数)を上限として複数回行われる。
例えば、1回のラウンド遊技中(1ラウンド中)には、大入賞口55または大入賞口56に規定個数(入球上限数)の遊技球が入球する迄の間、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、大入賞口55または大入賞口56が開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。
ただし、1回のラウンド遊技は、当該ラウンド遊技中における大入賞口55または大入賞口56への入球数や大入賞口55または大入賞口56の開放時間に拘わらず、大入賞口55または大入賞口56の開閉回数が所定回数に達することにより終了するようになっていても良い。
規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、大当り遊技制御部1133は、情報伝送部1115を介して、演出制御部1010に対し、大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部1010は、大当り遊技制御部1133の指令に従い、所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行する。
以上により、大当り遊技は終了する。
なお、本実施形態の大当り遊技においては、遊技球が第2流路Yを転動して流下する方が大入賞口55に入球し易いため、いわゆる右打ちの方が遊技者にとって有利である。
すなわち、カウントスイッチSW0が配置された通過経路が一定時間開放される大当り遊技の終了時に、当該大当り遊技の開始から終了までにカウントスイッチSW0による検知が発生したか否かを判定し、当該検知が発生した場合には、当選確率制御部1141は確変状態を付与する。
変短制御部1142は、大当り遊技制御部1133によって実行される大当り遊技が、確変状態のときに当選した大当り遊技であるか否かに拘わらず、当該大当り遊技の終了を契機として変短状態を付与する。
普図抽選値取得部1113は、普通図柄変動スイッチSW3によって作動ゲート63への入賞が検知されると、普通図柄変動ゲームの抽選値として用いられる当り判定用乱数を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)する。普図抽選値取得部1113が保留できる抽選値の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
普図保留制御部1160は、普図抽選制御部1170が普通図柄変動ゲームに係る制御または普図当りに係る制御を行っていないとき、普図抽選値取得部1113によって保留記憶されている抽選値(当り判定用乱数)を変短状態と通常状態とのそれぞれにおいて所定の周期で読み出す。
この指令に基づき、普通電役制御部1180は、普通電動役物61を制御する。
なお、変短状態では、普通電動役物61の開放状態の単位時間(1回の開放状態の継続時間)または開放回数が増加するようになっている。
このうち「遊技の制御に用いられる動作部」は、遊技球が特定の入賞口に入球することを契機として開始され、各種の機能部により決定された遊技の結果の出力が行われるまでの一連の遊技処理に用いられる動作部である。具体的には、一連の遊技の契機となる、始動口などの入賞口への入球を検知するカウントスイッチや、上記決定された遊技の結果の出力を行う、普通電動役物、特別電動役物として付設された開閉部材や遊技の結果と連動して動作する部材を作動させるアクチュエータ(ソレノイドアクチュエータやモータアクチュエータ)などが、「遊技の制御に用いられる動作部」に該当する。
また、「遊技機の状態を示す動作部」としては、遊技機10に設置された不正な部品や磁石を用いて遊技球を誘導する不正行為などを検出するための磁気センサや、扉の開放を検出するセンサなどが挙げられる。
また、「遊技の演出に用いられる動作部」としては、遊技機10における遊技の演出に用いられる出力手段(以下「出力手段」という)が含まれる。この出力手段としては、例えば、演出表示装置、スピーカ、装飾ランプ(LED)等が挙げられる。また、その他の出力手段としては、演出表示装置、スピーカ、装飾ランプが設けられた基板(被制御基板)や、演出用の可動式役物を駆動する演出用アクチュエータなども含まれる。
ここで、「遊技の演出」とは、遊技のために実行される一連の処理と連動して、またはこれらの処理を契機として実行され、遊技者が認識可能に出力される演出をいう。
より具体的には、「遊技の制御に用いられる動作部」としては、投入されたメダルを検出するスイッチ、メダルのベット操作を検出するスイッチ、始動レバーに対する操作を検出するスイッチ、リールの停止操作を行うための停止ボタンに対する操作を検出するスイッチ、メダルの払い出し動作を行うためのアクチュエータなどが挙げられる。
また、「遊技機の状態を示す動作部」としては、扉の開放を検出するセンサなどが挙げられる。
また、「遊技の演出に用いられる動作部」としては、スピーカ、装飾ランプ(LED)等が挙げられる。
本実施形態では、例えば、機種変更前の(旧機種の)遊技機(図示略)の主制御基板100を、機種変更後の(新機種の)遊技機10においても共用可能な例を説明する。
なお、本明細書において、遊技機の機種変更とは、遊技機の構造又は仕様の変更などを意味する。
主制御基板100は、動作部から送られた検出信号に応じて遊技機20における遊技状態(例えば、確変状態、変短状態など)の制御を行ったり、動作部に対して制御信号を送って遊技状態に応じて動作部の動作制御を行ったりする。
上ケース120及び下ケース130の各々は、一方の面側が開口した半筐体形状に形成されており、互いの間に主制御基板100を収容可能となっている。
上ケース120及び下ケース130は、例えば、ポリカーボネート(Polycarobonate)等の透明な樹脂により構成されている。
なお、基板ケース110(例えば上ケース120)には、放熱用の孔(放熱孔)が形成されていても良い。
次に、下ケース130の開口を上ケース120の開口と対向させて、上ケース120と下ケース130とを相互に組み付ける。これにより、上ケース120と下ケース130とにより基板ケース110が構成されるとともに、基板ケース110内に主制御基板100が収容される(図5(a))。
この状態で、各コネクタ101〜108は、それぞれ対応するコネクタ用開口121〜128を介して、基板ケース110の外部に突出している。
このように、遊技機10は、電子基板(主制御基板100)を収容するケース(基板ケース110)を備え、コネクタ101はケースの外部に露出している。
主制御基板100を収容した基板ケース110は、例えば取付ベース部材(図示略)を介して遊技盤50の背面側に固定されるなどにより、遊技機10の背面側に設けられている。
なお、旧機種の遊技機では、コネクタ101を含む主制御基板100のすべてのコネクタ101〜108が使用されていた(いずれのコネクタ101〜108も空きコネクタではなかった)ものとする。
遮蔽部材140は、例えば、基板ケース110(例えば上ケース120)に対して係合する係合突起147と、基板ケース110(例えば上ケース120)に対して挿入される差込突起148と、を備えている。より具体的には、例えば、遮蔽部材140は、天面部141における側壁部142側とは反対側の端面から突出する一対の係合突起147と、側壁部143、144における側壁部142側とは反対側の端面から突出する一対の差込突起148と、を備えている。なお、各係合突起147及び各差込突起148は、互いに平行に突出している。
係合突起147は、棒状の軸部147aと、軸部147aの先端に形成された矢尻形状の係合部147bと、を備えており、総体として矢の形状に形成されている。
係合部147bは、樹脂等の弾性変形可能な材料により構成されている。より具体的には、例えば、遮蔽部材140は、樹脂材料により、その全体が一体成形されている。
一方、図6に示すように、遮蔽部材140の側壁部143における側壁部142側とは反対側の端面は、起立壁部129bに沿って配置される起立部146と、傾斜壁部129aに沿って配置される傾斜部145と、を有している。係合突起147及び差込突起148は、例えば、傾斜部145から突出している。
軸部挿通穴151の幅は、係合部147bの幅よりも狭く、軸部147aの太さよりも広い。ただし、係合部147bは、弾性変形することによって、幅狭形状に変形することができ、その状態では、軸部挿通穴151を通過可能となる。
この際、係合部147bは、弾性変形することによって幅狭形状に変形して軸部挿通穴151を通過した後、係合部収容室152内に達すると、元の幅広形状に弾性復帰し、係合段差部153に対して係合する(図7(b))。
その後は、遮蔽部材140を係合穴150から遠ざける方向の外力が遮蔽部材140に作用しても、係合段差部153に対する係合部147bの係合が維持されるため、上ケース120からの遮蔽部材140の脱落が規制される。
遮蔽部材140が上ケース120に装着された状態においては、遮蔽部材140の起立部146が上ケース120の起立壁部129bに沿って配置されるとともに、遮蔽部材140の傾斜部145が傾斜壁部129aに沿って配置されるため、側壁129と遮蔽部材140との間に形成される隙間の大きさが抑制されている。
遮蔽部材140の取り外し後は、例えば図8に示すように、係合部147b、或いは軸部147a及び係合部147bが係合部収容室152内に残留した状態となる。すなわち、遮蔽部材140がその固定対象部位である上ケース120から取り外された場合には、その痕跡が残るため、遮蔽部材140が取り外されたことが分かるようになっている。
なお、係合突起147と係合穴150とにより構成されるような、取り外しの痕跡が残る係合構造は、かしめ構造と称される。また、係合突起147は、かしめフックと称される。
一例として、図9には、コネクタ101の隣のコネクタ102が、ワイヤーハーネス310を介して、主制御基板100の他の電子基板である中継基板200のコネクタ201に対して電気的に接続された状態を示している。
図9に示すように、ワイヤーハーネス310は、複数の配線311と、複数の配線311の両端をそれぞれ束ねているコネクタ部材301と、を備えており、一方のコネクタ部材301がコネクタ102に対して嵌合することにより装着されているとともに、他方のコネクタ部材301がコネクタ201に嵌合することにより装着されている。
なお、接続部材は、コネクタどうしを相互に電気的に接続可能なものであれば、特に限定されず、上記のワイヤーハーネス310のように複数の配線(配線311)を束ねることにより構成されたものであっても良いし、ボード・ツー・ボード・コネクタであっても良い。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、空き端子(空きコネクタ)の発生状況に応じて設計された遮蔽部材140を用いるとともに、中継基板200を変更することにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
更には、空き端子(空きコネクタ)の発生状況に応じて設計された遮蔽部材140を用いることにより、空き端子の発生状況が異なる複数種類の遊技機間でも、主制御基板100を共用すること可能である。
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と同様に構成されている。
これに対し、本実施形態では、図10に示すように、基板ケース110の一部分であるコネクタ収容部1201がコネクタ101を収容し、且つ、覆っている(遮蔽している)。例えば、コネクタ収容部1201は、上ケース120の一部分により構成されている。
このため、本実施形態の場合、遮蔽部材140は不要である。
なお、本実施形態の場合も、上ケース120には放熱孔が形成されていても良いが、この場合、放熱孔は、上ケース120におけるコネクタ収容部1201以外の部分に形成されている。
一例として、図11には、コネクタ101の隣のコネクタ102が、ワイヤーハーネス310を介して、主制御基板100の他の電子基板である中継基板200のコネクタ201に対して電気的に接続された状態を示している。
より具体的には、例えば、複数のコネクタ101〜108が一列などに並んで配置されており、このうち特定のコネクタ(例えば1つのコネクタ101)が基板ケース110に収容されている一方で、その他のコネクタ(例えばコネクタ102〜108)は、基板ケース110の外部に露出しているとともに、他のコネクタに対して電気的に接続されている。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、例えば中継基板200及び基板ケース110(例えば上ケース120)を変更することなどにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
また、本実施形態の場合、電子基板(主制御基板100)を収容する基板ケース110に、遮蔽部材としての機能を持たせることができる。
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と同様に構成されている。
これに対し、本実施形態では、ワイヤーハーネスなどの接続部材が遮蔽部材としての機能を兼ねるようになっている。
このうち、現用の各端子171、173、174と対応する配線321、323、324には、各端子171、173、174を外部と電気的に接続する導線321a、323a、324aがそれぞれ挿通されている。
このように、本実施形態の場合、一のコネクタ(コネクタ101)の端子171〜174のうち、空き端子(端子172)以外の端子(端子171、173、174)は、これら端子と外部とが接続部材(例えばワイヤーハーネス320)を介して電気的に接続された接続状態端子(つまり現用の端子)である。
そして、空き端子である端子172と対応する配線322には、端子172を外部と電気的に接続する導線が挿通されていない。
よって、本実施形態の場合、ワイヤーハーネス320の配線321〜324を束ねるコネクタ部材301が、空き端子である端子172を外部からアクセス不能に遮蔽する遮蔽部材となっている。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、例えば中継基板200及びワイヤーハーネス320を変更することなどにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第3の実施形態に係る遊技機と相違し、その他の点では、上記の第3の実施形態に係る遊技機と同様に構成されている。
これに対し、本実施形態の場合、図13に示すように、ワイヤーハーネス320は、空き端子である端子172と対応する配線を有していない。すなわち、ワイヤーハーネス320は、図12に示す配線322を有していない。
なお、本実施形態の場合、コネクタ部材301において端子172と対応する部位は、端子172を塞ぐ閉塞部となっている。すなわち、コネクタ部材301において、端子172と対応する部位には、開口が形成されていない。
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機と同様に構成されている。
(1)1つ以上の端子を含むコネクタを有する電子基板を備えている遊技機であって、少なくとも1つの前記端子は、当該端子と前記コネクタの外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、当該遊技機は、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材を更に備えている遊技機。
(2)前記電子基板を収容するケースを更に備え、前記コネクタは前記ケースの外部に露出している(1)に記載の遊技機。
(3)一の前記コネクタの端子のうち、前記空き端子以外の端子は、これら端子と外部とが接続部材を介して電気的に接続された接続状態端子である(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記遮蔽部材は、前記コネクタとともに前記電子基板を収容するケースであり、前記電子基板は、前記ケースの外部に露出している第2コネクタを有し、前記第2コネクタには、当該第2コネクタと、当該第2コネクタ及び前記コネクタとは別の第3コネクタと、を電気的に接続する接続部材が装着されている(1)に記載の遊技機。
(5)前記遮蔽部材は、当該遮蔽部材が固定対象部位から取り外された場合に痕跡が残る態様で前記固定対象部位に固定されることにより、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している(1)から(4)のいずれか一項に記載の遊技機。
12 前枠
15 外枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34 左右側枠部
35 照明装置
36 左右側枠部
37 ボタン
38 演出アクチュエータ
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
56 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物
67 普通入賞口
67a 普通入賞口
67b 普通入賞口
67c 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示装置
91a 第1特別図柄表示装置
91b 第2特別図柄表示装置
92 普通図柄表示装置
100 主制御基板
101〜108 コネクタ
110 基板ケース
120 上ケース
121〜128 コネクタ用開口
129 側壁
129a 傾斜壁部
129b 起立壁部
130 下ケース
140 遮蔽部材
141 天面部
142〜144 側壁部
145 傾斜部
146 起立部
147 係合突起
147a 軸部
147b 係合部
148 差込突起
150 係合穴
151 軸部挿通穴
152 係合部収容室
153 係合段差部
160 差込穴
171〜174 端子
200 中継基板
201 コネクタ
301 コネクタ部材
310 ワイヤーハーネス(接続部材)
311 配線
320 ワイヤーハーネス(接続部材)
321〜324 配線
321a、323a、324a 導線
400 開封禁止シール
1000 主制御部
1010 演出制御部
1110 変動パターン決定部
1115 情報伝送部
1111 第1特図抽選値取得部
1112 第2特図抽選値取得部
1113 普図抽選値取得部
1120 特図保留制御部
1130 特図抽選制御部
1131 大当り抽選部
1171 当り抽選部
1132 特図選択部
1133 大当り遊技制御部
1173 当り遊技制御部
1140 遊技状態制御部
1141 当選確率制御部
1142 変短制御部
1150 図柄表示制御部
1151 第1特図表示制御部
1152 第2特図表示制御部
1153 普図表示制御部
1160 普図保留制御部
1170 普図抽選制御部
1172 普図選択部
1180 普通電役制御部
1190 特別電役制御部
1201 コネクタ収容部
SW0、SW4、SW5 カウントスイッチ
SW1 第1始動口スイッチ
SW2 第2始動口スイッチ
SW3 普通図柄変動スイッチ
AC1、AC2、AC3 アクチュエータ
Claims (1)
- 1つ以上の端子を含むコネクタを有する電子基板を備えている遊技機であって、
少なくとも1つの前記端子は、当該端子と前記コネクタの外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、
当該遊技機は、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材を更に備えており、
一の前記コネクタの端子のうち、前記空き端子以外の端子は、これら端子と外部とが前記接続部材を介して電気的に接続された接続状態端子であり、
前記接続部材は、前記コネクタの各端子とそれぞれ対応する複数の配線と、前記複数の配線を束ねているとともに前記コネクタに対して嵌合することにより装着されているコネクタ部材と、を備えるワイヤーハーネスであり、
前記複数の配線のうち、
前記コネクタの端子のうち前記空き端子以外の端子と対応する配線には、各端子を外部と電気的に接続する導線がそれぞれ挿通されている一方で、
前記空き端子と対応する配線には、当該空き端子を外部と電気的に接続する導線が挿通されておらず、
前記コネクタの端子のうち前記空き端子以外の端子と対応する配線は、各端子を外部と電気的に接続する一方で、
前記空き端子と対応する配線は、当該空き端子を外部と電気的に接続不能であり、
前記ワイヤーハーネスの前記コネクタ部材が前記遮蔽部材となっており、
前記コネクタ部材において、前記空き端子と対応する部位には、開口が形成されており、当該開口に、前記導線が挿通されていない前記配線が接続されている遊技機。
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