JP6293703B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
いわゆるパチンコ機またはスロットマシンに代表される遊技機は、例えば、カウントスイッチやソレノイドなどの動作部と、この動作部に対する電力供給や当該動作部との間での信号の送受信を行う主制御基板と、主制御基板と動作部とを電気的に中継する中継基板と、を備えている。
一般に、遊技機では、機種変更等に伴い、動作部について、被制御機器や動作部について数や構造の変更等が頻繁に行われる。動作部について、数や構造が変更されるのに伴い、主制御基板や中継基板などの電子基板における端子(電力端子や信号の入出力端子など)の必要数が変わる場合がある。
このため、機種変更前の機種(旧機種)における一部の電子基板を、機種変更後の機種(新機種)においても共用しようとすると、当該電子基板における一部の端子が空き端子(未接続の端子)となってしまう場合がある。
主制御基板や中継基板などの電子基板上に空き端子が存在すると、その空き端子を介して不正な信号が入力されることにより遊技機が誤作動したり、何らかのものが空き端子に接触することにより遊技機が故障したりする懸念が生じる。
このため、従来の遊技機においては、電子基板上の空き端子が存在しないように、機種毎に各電子基板を変更することが一般的であった。
よって、遊技機の機種ごとに電子基板の設計及び製造を行う必要が頻繁に生じ、遊技機の製造コストが高くなってしまうといった不都合がある。
これに対する関連技術として、特許文献1には、未使用の入出力部(空き端子)がある場合に、空き端子への入力信号に対する処理を行うことによって不正な制御が行われることを抑制する遊技機が開示されている。
特開平6−261978号公報
しかしながら、特許文献1の遊技機では、空き端子への入力信号を無効化するための特殊な信号処理を制御回路で行う必要があるため、制御回路に特殊なプログラムを組み込む必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、空き端子が存在する場合における誤作動や故障などが、簡易な構成によって抑制された遊技機を提供するものである。
本発明によれば、1つ以上の端子を含むコネクタを有する電子基板を備えている遊技機であって、少なくとも1つの前記端子は、当該端子と前記コネクタの外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、当該遊技機は、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材を更に備えている遊技機が提供される。
本発明によれば、空き端子が存在する場合における誤作動や故障などが、簡易な構成によって抑制された遊技機を提供することができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の遊技盤を示す正面図である。 遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る遊技機の制御基板、基板ケース及び遮蔽部材の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る遊技機の制御基板、基板ケース及び遮蔽部材の組み立て方を説明するための斜視図である。 第1の実施形態に係る遊技機の遮蔽部材を示す図であり、このうち(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 第1の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図であり、このうち(a)は基板ケースに対する遮蔽部材の取り付け前の状態を示し、(b)は基板ケースに対して遮蔽部材が取り付けられた状態を示す。 第1の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図であり、遮蔽部材が基板ケースから取り外された状態を示す。 第1の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図であり、空きコネクタが遮蔽部材により遮蔽されているとともに、現用のコネクタが接続部材を介して他のコネクタと接続されている状態を示す。 第2の実施形態に係る遊技機の基板ケースを示す斜視図である。 第2の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図であり、空きコネクタがコネクタ収容部により遮蔽されているとともに、現用のコネクタが接続部材を介して他のコネクタと接続されている状態を示す。 第3の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図である。 第4の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図である。 第5の実施形態に係る遊技機の要部を示す背面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態に係る遊技機は、特に限定されず、例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)が用いられるパチンコ遊技機であっても良いし、或いは、遊技媒体としてメダルが用いられる回胴式遊技機(いわゆる、スロットマシン)であっても良い。
ただし、以下では、本実施形態に係る遊技機がパチンコ遊技機である場合を例に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は遊技機10の正面図、図2は遊技機10の遊技盤50を示す正面図である。
なお、以下の説明において、前、後、左、右、上、下などの方向は、特に断りのない限り、遊技機10を正面側(遊技者側)から見たときの方向を指すものとする。
遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、多数の遊技釘(図示略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射して遊技を行うように構成されており、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られるようになっている。
図1に示すように、遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15に設けられた中枠であって遊技盤50を着脱可能に保持している中枠(図示せず)と、遊技盤50の前面側を覆うように構成された前枠12と、を備える。
前枠12は、その左側部がヒンジ機構21により中枠に対して回動可能に軸支されることにより、中枠に対して開閉可能となっている。前枠12は、シリンダ錠23により施錠及び解錠が可能となっている。
前枠12は、遊技領域50aの前面側を覆うように配置された透明部材25を備えている。透明部材25は、遊技領域50aおよび遊技盤50を、前方から透視可能な状態で保護している。
前枠12は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を一体的に備えている。上球受け皿27と下球受け皿29とは、互いに上下に離間して配置されている。
前枠12は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備えている。操作ハンドル31が回動操作されることによって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠12の上枠部32の左側と右側には、一対のスピーカ33(33a、33b)の一方ずつが配設されている。前枠12の上枠部32と左右側枠部34、36は、それぞれ光透過性のカバーにより形成されており、それらの内部には照明装置35(35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して、音声出力または点灯若しくは消灯することができる。
前枠12は、上球受け皿27の前方に配設されたボタン37を備えている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えたり或いは遊技機10に関わる種々の情報を遊技者が得たりするために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構39が設けられている。この球抜き機構39を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口し、該底面口から遊技球を流下させて取り出すことが可能となる。
遊技盤50の略中央には、表示動作が可能な表示領域を有する演出表示装置80が配設されている。演出表示装置80は、演出図柄の変動(変動演出)を含む各種の演出を表示することができる。ここで演出図柄とは、遊技機10における遊技の興趣をより高めるために、演出表示装置80に表示される図柄であり、具体的には数字や絵柄またはそれらの組み合わせ等により構成されている。
一般的に、演出表示装置80は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されており、演出表示装置80に表示される演出図柄の変動演出により、遊技に対する遊技者の興趣が喚起されるようになっている。
演出表示装置80としては、一般的には液晶パネルを収容ケースに収容することにより構成された液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を採用し得る。
一例として、演出表示装置80においては、その表示領域の略中央にて、「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄が横並びに表示され、これらの演出図柄が上下方向あるいは左右方向といった所定の方向にスクロールすること等により、演出図柄が演出表示装置80の表示領域にて変動表示される。なお、演出図柄の表示数は3つに限られない。また、演出図柄により形成される図柄列の数(列数)は、一列に限られない(複数列であっても良い)。
図柄表示装置90は、例えば、演出表示装置80の右下側など、演出表示装置80と比べて遊技者が視認しにくい位置に配設される。また、図柄表示装置90の表示領域の面積は、例えば、演出表示装置80の表示領域の面積と比べて小さく設定されている。
図柄表示装置90には、複数の発光表示素子が配列されている。この発光表示素子は、例えば、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示装置90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示すようになっている。図柄表示装置90は、例えば、特別図柄表示装置91と普通図柄表示装置92とを含んでいる。
特別図柄表示装置91は、複数個(例えば16個)のLEDの発光パターンにより特別図柄変動ゲームの抽選結果(特別図柄)を表示する。より詳細に言えば、本実施形態の特別図柄表示装置91は、第1特図表示制御部1151(後述)によって制御される第1特別図柄表示装置91aと、第2特図表示制御部1152(後述)によって制御される第2特別図柄表示装置91bと、を含んでいる。例えば、第1特別図柄表示装置91aは、特別図柄表示装置91を構成する16個のLED16のうち左側の8個により構成される。また、第2特別図柄表示装置91bは、特別図柄表示装置91を構成する16個のLEDのうち右側の8個により構成される。
普通図柄表示装置92は特別図柄表示装置91と比べて少ない数(例えば2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄変動ゲームの抽選結果(普通図柄)を表示する。
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)、風車52、装飾部材といった各種障害物が配置されている。これにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが形成されている。また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央からみて内レール53よりも外側に位置している。風車52とは、遊技球の流下方向に変化を与えるための機構であり、遊技盤50に固定された釘状の止着部材と、この止着部材に対して回転可能に軸支された回転部材と、を備える。
遊技機10は、操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出し方の強弱を調節することが可能になっている。ここで、遊技領域50aには、第1流路Xと第2流路Yとが形成されており、このうち第1流路Xはその大部分が遊技領域50aの左側に配設されている一方で、第2流路Yはその大部分が遊技領域50aの右側に配設されている。
そして、より弱く打ち出された遊技球(いわゆる左打ちされた遊技球)は主に第1流路Xを転動して流下する一方で、より強く打ち出された遊技球(いわゆる右打ちされた遊技球)は主に第2流路Yを転動して流下するように、各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
遊技領域50aには、各種の入賞口(例えば大入賞口55等)が配設され、各入賞口の奥には入球した遊技球を検知する各種スイッチ(例えばカウントスイッチSW4等)が配設されている。なお、以下の説明において入球とは、遊技球が特定の入賞口に入球することをいう。
ここで、上記の各種スイッチは、例えば、遊技者が視認できない位置に配置されており、図1および図2においては図示していない。
図2には、主要な入賞口として、大入賞口55、大入賞口56、第1始動口57、第2始動口59、作動ゲート63及び普通入賞口67(67a、67b、67c)が示されている。なお、図2に図示される入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
また、作動ゲート63は、通過した遊技球が再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプのものであるが、本明細書では、作動ゲート63も入賞口であるものとし、且つ、遊技球が作動ゲート63を通過することも「入球」と称する。
第1始動口57は、例えば、遊技領域50aの中央下部(演出表示装置80の下方)に配置されており、一般的に「ヘソ」と呼ばれる。
第1始動口57の奥には入球した遊技球を検知する第1始動口スイッチSW1が配置されている。
第1始動口57に入球した遊技球を第1始動口スイッチSW1で検知することにより、特別図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立し得るとともに、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件が成立する。
本実施形態においては、遊技領域50aは、遊技球が第2流路Yを転動して流下したときよりも、遊技球が第1流路Xを転動して流下したときの方が、第1始動口57に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。つまり、第1始動口57は、遊技領域50aの左側に大部分が配設された第1流路Xに設けられている。
第2始動口59は、例えば、遊技領域50aの右下部(演出表示装置80の右下側)に配置されており、第2始動口59には普通電動役物61が付設されている。普通電動役物61は、第2始動口59を遊技球が入球しやすい開放状態または入球しにくい閉鎖状態に切り換え可能な開閉部材であり、アクチュエータAC1により作動し、当該開放状態または当該閉鎖状態のいずれかに切り換える。なお、普通電動役物61の制御については、後述する。
第2始動口59の奥には入球した遊技球を検知する第2始動口スイッチSW2が配置されている。第2始動口59に入球した遊技球を第2始動口スイッチSW2で検知することにより、特別図柄変動ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
本実施形態においては、遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xを転動して流下したときよりも、遊技球が第2流路Yを転動して流下したときの方が、第2始動口59に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。つまり、第2始動口59は、遊技領域50aの右側に大部分が配置された第2流路Yに設けられている。
作動ゲート63は、第2始動口59の上方(演出表示装置80の右側)に配置されている。作動ゲート63の後方には、通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW3が配設されている。作動ゲート63に入球した遊技球を普通図柄変動スイッチSW3で検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件が成立し得る。
なお、本実施形態の遊技機10においては、普通図柄変動スイッチSW3により遊技球が検知されても、賞球の払出条件は成立しない。すなわち、本実施形態の作動ゲート63に遊技球が入球しても賞球はゼロである。
大入賞口55は、例えば、第2始動口59の上流側(演出表示装置80の右下側)に配置されている。大入賞口55の開口部には、アクチュエータAC2により作動して当該大入賞口55の開閉動作を行う特別電動役物65が配置されている。大入賞口55の奥には、大入賞口55に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配置されている。カウントスイッチSW4が大入賞口55に入球した遊技球を検知することにより、賞球の払出条件が成立する。
大入賞口56は、大入賞口55の上流側(演出表示装置80の右側)に配置されている。大入賞口56の開口部には、アクチュエータAC3により作動して開閉動作を行う特別電動役物66が配置されている。大入賞口56の奥には、大入賞口56に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW5が配置されている。カウントスイッチSW5が大入賞口56に入球した遊技球を検知することにより、賞球の払出条件が成立する。
また、遊技盤50には大入賞口56に連通した連通路(図示なし)が設けられており、この連通路には、通過した遊技球を検知するカウントスイッチSW0が配置されている。なお、この連通路は、遊技球の通過経路が複数に分岐するように構成されている。そして、分岐後の複数の通過経路(複数の分岐路)のうち特定の通過経路(特定の分岐路)に、上記カウントスイッチSW0が設けられている。更に、この連通路には、振分部材が設けられている。この振分部材は、複数の通過経路(複数の分岐路)のうちのいずれか1つの分岐路を選択的に開放させることによって、遊技球を当該いずれか1つの分岐部に振り分けるように作動する。
例えば、大当り遊技時には、カウントスイッチSW0が配置された通過経路(分岐路)が、予め設定された一定長さの時間の間だけ開放される。そして、カウントスイッチSW0による遊技球の検知を契機として、その時に行われている大当り遊技の終了後に確変状態が特典として付与される。すなわち、確変状態の付与の有無を制御している当選確率制御部1141(後述)が、遊技球が特定の通過経路(分岐路)を通過することに起因して、遊技者にとって有利な特典を付与する。
大入賞口55は、第1始動口57または第2始動口59への入球に起因する特別図柄変動ゲームで当選した場合に行われる大当り遊技中に、特別電動役物65の開動作によって開放され、当該大入賞口55への遊技球の入球が許容される。
また、大入賞口56は、第1始動口57または第2始動口59への入球に起因する特別図柄変動ゲームで当選した場合に行われる大当り遊技中に、特別電動役物66の開動作によって開放されて、当該大入賞口56への遊技球の入球が許容される。
いずれの大当り遊技が行われる場合にも、遊技者が賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態においては、遊技球が第2流路Yを転動して流下するときには、第1流路Xを転動して流下するときよりも、大入賞口55または大入賞口56に入球しやすくなるように、各種障害物が配設されている。
普通入賞口67(67a、67b、67c)は、演出表示装置80の左下部に配置されている。普通入賞口67の奥には入球した遊技球を検知するカウントスイッチ(図示なし)が配置されている。普通入賞口67に入球した遊技球をこのカウントスイッチで検知することにより、賞球の払出条件が成立し得る。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。上述した各入賞口に入球しなかった遊技球(作動ゲート63がゲートタイプである場合には、作動ゲート63を通過して他の入賞口に入球しなかった遊技球を含む)はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
次に、図3を用いて遊技機10の制御構成について説明する。
図3は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、遊技機10は、図3に示される制御構成以外の制御構成を備えていても良いし、図3に示されるすべての制御構成を必ずしも備えていなくても良い。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、一部の制御構成の追加又は削除が許容される。
遊技機10は、主制御基板100(図4)を備えている。この主制御基板100は、図3に示される各制御構成の機能のうち、少なくとも一部の機能を含む種々の機能を、当該主制御基板100と、当該主制御基板100に電気的に接続されている機能部品と、の協働により実現する。
より具体的には、主制御基板100は、所定の制御プログラムに従って制御動作を実行するCPU(Central Processing Unit)と、当該CPUの制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)(図示せず)と、必要なデータの書き込みおよび読み出しができるRAM(Random Access Memory)(図示せず)と、を備えている。
このうちCPUがROMから読み出した制御プログラムを実行し、RAMに種々のデータを書き込みまたは読み出すことによって、種々の機能を実現することができる。
なお、図3に図示している各種の制御構成の機能としては、1つの電子基板のみで実現できる機能、複数の電子基板の相互間で種々のデータの授受を行うことにより実現できる機能、電子基板と当該電子基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより実現できる機能等が混在している。これらの各種機能を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
ここで、図3に示すように、遊技機10は、遊技を統括的に制御する主制御部1000を備える。主制御部1000は、遊技の結果に影響を及ぼし、または及ぼすおそれがある機能を実行する。
図3に示すように、主制御部1000は多数の制御構成を有し、これらの制御構成が互いに接続されている構成となっている。ただし、ここに図示している構成は一例であって、必ずしもこれに限るものではない。
主制御部1000が備える主な制御構成としては、特図抽選制御部1130、普図抽選制御部1170、遊技状態制御部1140、図柄表示制御部1150、変動パターン決定部1110、情報伝送部1115等が挙げられる。
特図抽選制御部1130は、特別図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能または大当り遊技を管理する機能を有している。
普図抽選制御部1170は、普通図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する機能または普図当りを管理する機能を有している。
遊技状態制御部1140は、確変状態の有無や変短状態の有無を管理し、これらの付与や解除(通常状態への移行)を制御する機能を有している。
図柄表示制御部1150は、特別図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄を、図柄表示装置90に表示させる機能を有している。
変動パターン決定部1110は、特別図柄変動ゲームにおいて図柄が変動してから停止するまでの時間の長さである変動時間および当該変動時間を示す情報(変動時間情報)が含まれる変動パターン(変動条件)を決定する機能を有している。また、変動パターン決定部1110によって決定された変動パターンは、情報伝送部1115を介して演出制御部1010に出力されて演出表示装置80における表示演出(リーチ演出等)を実行する際にも用いられる。
情報伝送部1115は、主制御部1000に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部1010等)に出力する機能を有している。情報伝送部1115によって出力されるコマンドには、上述の変動時間情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、保留されている乱数値に関する情報または当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部1010は、遊技機10によって行われる遊技、特に特別図柄変動ゲームに関連する演出を制御する機能を有している。
以下、主制御部1000の各機能について、より詳細に説明する。
主制御部1000は、第1特図抽選値取得部1111と、第2特図抽選値取得部1112と、特図保留制御部1120と、を備える。
第1特図抽選値取得部1111は、第1始動口57への遊技球の入球を契機として取得された抽選値を保留記憶しておく。第2特図抽選値取得部1112は、第2始動口59への遊技球の入球を契機として取得された抽選値を保留記憶しておく。
後述するように、特図抽選制御部1130は、特図選択部1132を備えている。この特図選択部1132は、第2特図抽選値取得部1112に抽選値が保留記憶されている場合、第1特図抽選値取得部1111に抽選値が保留記憶されているか否かに拘らず、第2特図抽選値取得部1112に保留記憶された抽選値に基づいて当否抽選を行うことができる。
より具体的には、第1特図抽選値取得部1111は、第1始動口スイッチSW1によって第1始動口57への入球が検知されると、特別図柄変動ゲームの抽選値として用いられる大当り判定用乱数を取得し、当該大当り判定用乱数を専用の記憶領域に格納(保留記憶)する。第1特図抽選値取得部1111が保留記憶可能な抽選値の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
第2特図抽選値取得部1112は、第2始動口スイッチSW2によって第2始動口59への入球が検知されると、特別図柄変動ゲームの抽選値として用いられる大当り判定用乱数を取得し、当該大当り判定用乱数を専用の記憶領域に格納(保留記憶)する。第2特図抽選値取得部1112が保留記憶可能な抽選値の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
特図保留制御部1120は、特図抽選制御部1130が特別図柄変動ゲームに係る制御または大当り遊技に係る制御を行っていないとき、所定の周期で第1特図抽選値取得部1111または第2特図抽選値取得部1112によって保留記憶されている抽選値(大当り判定用乱数)を読み出す。第1特図抽選値取得部1111及び第2特図抽選値取得部1112の双方が、同時に一つ以上の抽選値を保留記憶している場合については、特図保留制御部1120は、第2特図抽選値取得部1112によって保留記憶されている抽選値を優先的に読み出すことができる。
すなわち、大当り抽選部1131は、特図保留制御部1120によって読み出された抽選値を用いて大当り抽選を実行する。よって、結果的に、第1特図抽選値取得部1111に保留記憶されている抽選値よりも、第2特図抽選値取得部1112に保留記憶されている抽選値を優先的に処理する動作(いわゆる優先変動処理)が行われることになる。
ここで、遊技機10が稼働しているときには、随時、遊技機10の内部で乱数が生成されており、当該乱数は種々の抽選処理に用いられている。乱数の生成方式については、専用ICにより生成する方式(ハードウェア方式)、専用のプログラムにより生成する方式(ソフトウェア方式)、あるいはこれらの組み合わせによって生成する方式がある。本実施形態では既述の大当り判定用乱数を含めて数種の乱数を用いるが、これらの生成は上に挙げた方式のいずれを用いて行うようにしても構わない。
特図保留制御部1120は、第1特図抽選値取得部1111に保留格納されている抽選値の数と、第2特図抽選値取得部1112に保留格納されている抽選値の数と、をそれぞれ監視している。また、特図保留制御部1120は、監視している抽選値の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部1150に指令を出してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部1115を介して演出制御部1010に指令を出してもよい。
特図抽選制御部1130は、大当り抽選と大当り遊技を司るものであり、大当り抽選部1131と、特図選択部1132と、大当り遊技制御部1133と、を有している。
大当り抽選部1131は、第1始動口57または第2始動口59への遊技球の入球が検知されることを契機として取得された抽選値(大当り判定用乱数)を用いて大当りの当否抽選を行う。なお、大当り抽選部1131によって行われる抽選の当選確率は、通常状態のときには確変状態のときよりも低くなっており、確変状態のときには通常状態のときよりも高くなっている。
ここで、本明細書において、入球が検知されることを契機として所定の処理(大当りの当否抽選等)を行うということは、入球を検知することを一つの条件として、その後に当該所定の処理を実行しうることを意味する。すなわち、入球が検知されたとしても、必ずしも当該所定の処理を実行しなくてもよい。例えば、本実施形態においては、第1特図抽選値取得部1111の抽選値保留数が上限数(例えば4個)に達しているときに、新たに第1始動口スイッチSW1によって入球が検知されたり、あるいは第2特図抽選値取得部1112の抽選値保留数が上限数(例えば4個)に達しているときに、新たに第2始動口スイッチSW2によって入球が検知されたりしても、特別図柄変動ゲームの始動条件は成立せず、したがって、上記所定の処理は行われない。
特図選択部1132は、大当り抽選部1131による当否抽選の結果に基づいて特別図柄を選択し、選択された特別図柄を図柄表示制御部1150(第1特図表示制御部1151または第2特図表示制御部1152)に通知して、当該選択された特別図柄を特別図柄表示装置91(第1特別図柄表示装置91aまたは第2特別図柄表示装置91b)に表示させる。
ここでいう選択としては、当否抽選にて取得された抽選値に対応する特別図柄の種類が1つである場合など、"選択"をせずに一意に"決定"される場合も含まれる。
本実施形態における大当り遊技は、大当り遊技制御部1133により制御される。
まず、大当り抽選部1131による当否抽選で大当りに当選し、特別図柄表示装置91に表示される特別図柄変動ゲームで特図選択部1132により選択された大当り図柄が停止表示された後、大当り遊技は開始される。
大当り遊技が開始される前に、大当り遊技制御部1133は特図保留制御部1120等に指令を出し、大当り抽選に関する処理または当り抽選に関する処理を、大当り遊技中については一時停止させる。
大当り遊技が開始されると、大当り遊技制御部1133は情報伝送部1115を介して演出制御部1010に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部1010は大当り遊技制御部1133の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(規定ラウンド数)を上限として複数回行われる。
例えば、1回のラウンド遊技中(1ラウンド中)には、大入賞口55または大入賞口56に規定個数(入球上限数)の遊技球が入球する迄の間、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、大入賞口55または大入賞口56が開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。
ただし、1回のラウンド遊技は、当該ラウンド遊技中における大入賞口55または大入賞口56への入球数や大入賞口55または大入賞口56の開放時間に拘わらず、大入賞口55または大入賞口56の開閉回数が所定回数に達することにより終了するようになっていても良い。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55または大入賞口56が開放される。
大当り遊技制御部1133は、大入賞口55または大入賞口56を開放させるために、ラウンド数・開閉回数・入球上限数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を制御情報として含む指令を、以下に説明する特別電役制御部1190に伝送する。
特別電役制御部1190は、大当り遊技制御部1133から受けた指令に従って、アクチュエータAC2またはアクチュエータAC3を作動させて特別電動役物65または特別電動役物66を開放させる。また、特別電役制御部1190は、特別電動役物65または特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55または大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4またはカウントスイッチSW5の検知に基づいて監視しており、入球上限数に達したとき、アクチュエータAC2またはアクチュエータAC3を作動させて特別電動役物65または特別電動役物66を閉鎖させる。
大当り遊技制御部1133は、情報伝送部1115を介して、演出制御部1010に対し、ラウンド遊技中における演出(ラウンド演出)に関する指令を出す。演出制御部1010は、大当り遊技制御部1133による指令に従ってラウンド演出を実行する。
規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、大当り遊技制御部1133は、情報伝送部1115を介して、演出制御部1010に対し、大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部1010は、大当り遊技制御部1133の指令に従い、所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行する。
以上により、大当り遊技は終了する。
なお、本実施形態の大当り遊技においては、遊技球が第2流路Yを転動して流下する方が大入賞口55に入球し易いため、いわゆる右打ちの方が遊技者にとって有利である。
遊技状態制御部1140は遊技状態を制御する機能であり、当選確率制御部1141と変短制御部1142とを有している。
当選確率制御部1141にはカウントスイッチSW0による検知結果が通知され、当選確率制御部1141は、当該通知を契機として確変状態を付与する。
すなわち、カウントスイッチSW0が配置された通過経路が一定時間開放される大当り遊技の終了時に、当該大当り遊技の開始から終了までにカウントスイッチSW0による検知が発生したか否かを判定し、当該検知が発生した場合には、当選確率制御部1141は確変状態を付与する。
変短制御部1142は、大当り遊技制御部1133によって実行される大当り遊技が、確変状態のときに当選した大当り遊技であるか否かに拘わらず、当該大当り遊技の終了を契機として変短状態を付与する。
遊技機10は、普図抽選値取得部1113と普図保留制御部1160を備える。
普図抽選値取得部1113は、普通図柄変動スイッチSW3によって作動ゲート63への入賞が検知されると、普通図柄変動ゲームの抽選値として用いられる当り判定用乱数を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)する。普図抽選値取得部1113が保留できる抽選値の上限数は予め定められており、本実施形態において当該上限数は4個とする。
普図保留制御部1160は、普図抽選制御部1170が普通図柄変動ゲームに係る制御または普図当りに係る制御を行っていないとき、普図抽選値取得部1113によって保留記憶されている抽選値(当り判定用乱数)を変短状態と通常状態とのそれぞれにおいて所定の周期で読み出す。
普図保留制御部1160は普図抽選値取得部1113に保留格納されている抽選値の数を監視している。また、普図保留制御部1160は、監視している抽選値の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部1150に指令を出してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部1115を介して演出制御部1010に指令を出してもよい。
遊技機10は、普図抽選制御部1170と普通電役制御部1180を備える。普図抽選制御部1170は普図当り抽選と普図当り遊技を司る機能であり、当り抽選部1171と普図選択部1172と当り遊技制御部1173とを有する。
当り抽選部1171は、普図保留制御部1160によって普図抽選値取得部1113から読み出された当り判定用乱数を用いて、普通電動役物61を開放状態に変化させるか否かの開放抽選を行う。なお、当り抽選部1171によって行われる抽選の当選確率は、通常状態のときには変短状態のときよりも低くなっており、変短状態のときには通常状態のときよりも高くなっている。
普図選択部1172は、当り抽選部1171による開放抽選の当否結果に基づいて普通図柄を決定し、決定された普通図柄を図柄表示制御部1150(普図表示制御部1153)に伝達して普通図柄表示装置92に表示させる。普通図柄表示装置92に対応している二つのLEDは一方が当り、一方がはずれに対応しており、普図表示制御部1153は普図選択部1172が決定した普通図柄に従っていずれか一方を発光させる。
当り遊技制御部1173は、当り抽選部1171による当り抽選に当選したとき、アクチュエータAC1による作動によって所定の開放条件で普通電動役物61を開放させるための指令を普通電役制御部1180に出す。
この指令に基づき、普通電役制御部1180は、普通電動役物61を制御する。
なお、変短状態では、普通電動役物61の開放状態の単位時間(1回の開放状態の継続時間)または開放回数が増加するようになっている。
上述のように、遊技機の機種変更に伴い、動作部の数や構造が変更され、主制御基板や中継基板などの電子基板における端子の必要数が変わる場合がある。
ここで、動作部としては、遊技の制御に用いられる動作部、遊技機の状態を示す動作部、又は、遊技の演出に用いられる動作部が挙げられる。
このうち「遊技の制御に用いられる動作部」は、遊技球が特定の入賞口に入球することを契機として開始され、各種の機能部により決定された遊技の結果の出力が行われるまでの一連の遊技処理に用いられる動作部である。具体的には、一連の遊技の契機となる、始動口などの入賞口への入球を検知するカウントスイッチや、上記決定された遊技の結果の出力を行う、普通電動役物、特別電動役物として付設された開閉部材や遊技の結果と連動して動作する部材を作動させるアクチュエータ(ソレノイドアクチュエータやモータアクチュエータ)などが、「遊技の制御に用いられる動作部」に該当する。
また、「遊技機の状態を示す動作部」としては、遊技機10に設置された不正な部品や磁石を用いて遊技球を誘導する不正行為などを検出するための磁気センサや、扉の開放を検出するセンサなどが挙げられる。
また、「遊技の演出に用いられる動作部」としては、遊技機10における遊技の演出に用いられる出力手段(以下「出力手段」という)が含まれる。この出力手段としては、例えば、演出表示装置、スピーカ、装飾ランプ(LED)等が挙げられる。また、その他の出力手段としては、演出表示装置、スピーカ、装飾ランプが設けられた基板(被制御基板)や、演出用の可動式役物を駆動する演出用アクチュエータなども含まれる。
ここで、「遊技の演出」とは、遊技のために実行される一連の処理と連動して、またはこれらの処理を契機として実行され、遊技者が認識可能に出力される演出をいう。
なお、遊技機10が回胴式遊技機(いわゆる、スロットマシン)である場合、動作部としては、メダルがベットされるなどの始動条件が成立している場合に始動操作の通知を受け、この通知に起因して内部抽選を行い、リールの停止操作を受けてリールの停止パターンを判別し、入賞に対応した特典を付与してメダル処理を行うまでの一連の遊技処理に用いられる動作部が挙げられる。
より具体的には、「遊技の制御に用いられる動作部」としては、投入されたメダルを検出するスイッチ、メダルのベット操作を検出するスイッチ、始動レバーに対する操作を検出するスイッチ、リールの停止操作を行うための停止ボタンに対する操作を検出するスイッチ、メダルの払い出し動作を行うためのアクチュエータなどが挙げられる。
また、「遊技機の状態を示す動作部」としては、扉の開放を検出するセンサなどが挙げられる。
また、「遊技の演出に用いられる動作部」としては、スピーカ、装飾ランプ(LED)等が挙げられる。
本実施形態に係る遊技機10は、機種変更に伴い、動作部の数や構造が変更され、主制御基板100(図4等)や中継基板200(図9)などの電子基板における端子の必要数が変わる場合においても、旧機種が備える電子基板のうち少なくともいずれかの電子基板を、新機種においても利用(共用)することが可能なように構成されている。
本実施形態では、例えば、機種変更前の(旧機種の)遊技機(図示略)の主制御基板100を、機種変更後の(新機種の)遊技機10においても共用可能な例を説明する。
なお、本明細書において、遊技機の機種変更とは、遊技機の構造又は仕様の変更などを意味する。
以下、詳細に説明する。
図4に示すように、遊技機10は、主制御基板(制御基板)100と、主制御基板100を収容する基板ケース110と、を備えている。
主制御基板100は、例えば、遊技機20における遊技を統括的に制御し、遊技の結果に影響を及ぼす各種機能を実行する。
主制御基板100は、動作部から送られた検出信号に応じて遊技機20における遊技状態(例えば、確変状態、変短状態など)の制御を行ったり、動作部に対して制御信号を送って遊技状態に応じて動作部の動作制御を行ったりする。
主制御基板100には、各種の電子部品が搭載されているとともに、複数のコネクタ(例えばコネクタ101、102、103、104、105、106、107、108)が設けられている。例えば、各種の電子部品とコネクタ101〜108とは、主制御基板100における同一の面(一方の面)に配置されている。
基板ケース110は、例えば、主制御基板100の一方の面側を覆う上ケース120と、主制御基板100の他方の面側を覆う下ケース130とを備えて構成されている。
上ケース120及び下ケース130の各々は、一方の面側が開口した半筐体形状に形成されており、互いの間に主制御基板100を収容可能となっている。
上ケース120及び下ケース130は、例えば、ポリカーボネート(Polycarobonate)等の透明な樹脂により構成されている。
なお、基板ケース110(例えば上ケース120)には、放熱用の孔(放熱孔)が形成されていても良い。
上ケース120には、各コネクタ101〜108をそれぞれ基板ケース110の外部に突出させるコネクタ用開口121、122、123、124、125、126、127、128が形成されている。各コネクタ用開口121〜128は、各コネクタ101〜108と対応する位置および形状に形成されている。
主制御基板100を基板ケース110に収容するには、先ず、主制御基板100を上ケース120に対してビス等の止着部材を用いて固定する。
次に、下ケース130の開口を上ケース120の開口と対向させて、上ケース120と下ケース130とを相互に組み付ける。これにより、上ケース120と下ケース130とにより基板ケース110が構成されるとともに、基板ケース110内に主制御基板100が収容される(図5(a))。
この状態で、各コネクタ101〜108は、それぞれ対応するコネクタ用開口121〜128を介して、基板ケース110の外部に突出している。
このように、遊技機10は、電子基板(主制御基板100)を収容するケース(基板ケース110)を備え、コネクタ101はケースの外部に露出している。
主制御基板100を収容した基板ケース110は、例えば取付ベース部材(図示略)を介して遊技盤50の背面側に固定されるなどにより、遊技機10の背面側に設けられている。
ここで、遊技機10は、機種変更後の遊技機であり、主制御基板100の複数のコネクタ101〜108のうちの特定のコネクタ、例えばコネクタ101が、未使用状態のコネクタ、すなわち空きコネクタであるものとする。空きコネクタであるコネクタ101には、ワイヤーハーネス等の接続部材が装着されない。
なお、旧機種の遊技機では、コネクタ101を含む主制御基板100のすべてのコネクタ101〜108が使用されていた(いずれのコネクタ101〜108も空きコネクタではなかった)ものとする。
本実施形態では、空きコネクタであるコネクタ101の各端子に対する外部からのアクセス(接触)を不能とさせるため、コネクタ101を覆う遮蔽部材140を基板ケース110に装着(例えば上ケース120に装着)する(図5(b))。
このように、本実施形態に係る遊技機10は、1つ以上の端子を含むコネクタ101を有する電子基板(主制御基板100)を備えている遊技機10であって、少なくとも1つの端子は、当該端子とコネクタ101の外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、当該遊技機10は、空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材140を更に備えている。
ここで、図6に示すように、遮蔽部材140は、例えば、天面部141と、天面部141に対して直交する3つの側壁部142、143、144と、を有している。例えば、3つの側壁部142〜144のうち、側壁部143と側壁部144とは互いに平行に対向しており、側壁部142は、側壁部143及び側壁部144に対して直交している。これら天面部141及び側壁部142〜144により、コネクタ101を内部に収容する収容空間が画成されている。
遮蔽部材140は、例えば、基板ケース110(例えば上ケース120)に対して係合する係合突起147と、基板ケース110(例えば上ケース120)に対して挿入される差込突起148と、を備えている。より具体的には、例えば、遮蔽部材140は、天面部141における側壁部142側とは反対側の端面から突出する一対の係合突起147と、側壁部143、144における側壁部142側とは反対側の端面から突出する一対の差込突起148と、を備えている。なお、各係合突起147及び各差込突起148は、互いに平行に突出している。
係合突起147は、棒状の軸部147aと、軸部147aの先端に形成された矢尻形状の係合部147bと、を備えており、総体として矢の形状に形成されている。
係合部147bは、樹脂等の弾性変形可能な材料により構成されている。より具体的には、例えば、遮蔽部材140は、樹脂材料により、その全体が一体成形されている。
ここで、図5に示すように、上ケース120は、主制御基板100(図4)の板面に対して起立した側壁129を有している。この側壁129は、例えば、主制御基板100に対して垂直に起立する起立壁部129b(図5)と、起立壁部129bに対して斜めに形成された傾斜壁部129aと、を含んでいる。
一方、図6に示すように、遮蔽部材140の側壁部143における側壁部142側とは反対側の端面は、起立壁部129bに沿って配置される起立部146と、傾斜壁部129aに沿って配置される傾斜部145と、を有している。係合突起147及び差込突起148は、例えば、傾斜部145から突出している。
側壁129(例えば傾斜壁部129a)におけるコネクタ用開口121の近傍位置には、一対の係合突起147とそれぞれ係合する一対の係合穴150と、一対の差込突起148がそれぞれ差し込まれる一対の差込穴160と、が形成されている。
図7(a)に示すように、係合穴150は、係合突起147の軸部147aを挿通させる軸部挿通穴151と、係合突起147の係合部147bを収容する係合部収容室152と、係合部147bと係合する係合段差部153と、を有する。係合穴150における入口側には軸部挿通穴151が、奥側には係合部収容室152が、それぞれ配置されている。そして、係合部収容室152と軸部挿通穴151との境界には係合段差部153が形成されており、係合段差部153の大きさの分だけ、係合部収容室152の幅が軸部挿通穴151の幅よりも広くなっている。
軸部挿通穴151の幅は、係合部147bの幅よりも狭く、軸部147aの太さよりも広い。ただし、係合部147bは、弾性変形することによって、幅狭形状に変形することができ、その状態では、軸部挿通穴151を通過可能となる。
遮蔽部材140によりコネクタ101を覆うためには、一対の係合突起147をそれぞれ対応する係合穴150に差し込むとともに、一対の差込突起148をそれぞれ対応する差込穴160に差し込むことにより、遮蔽部材140を上ケース120に装着する。
この際、係合部147bは、弾性変形することによって幅狭形状に変形して軸部挿通穴151を通過した後、係合部収容室152内に達すると、元の幅広形状に弾性復帰し、係合段差部153に対して係合する(図7(b))。
その後は、遮蔽部材140を係合穴150から遠ざける方向の外力が遮蔽部材140に作用しても、係合段差部153に対する係合部147bの係合が維持されるため、上ケース120からの遮蔽部材140の脱落が規制される。
このように遮蔽部材140が基板ケース110の上ケース120に装着された状態では、コネクタ101が遮蔽部材140の内部(収容空間)にコネクタ101が収容され、コネクタ101の各端子(例えば端子171、172、173、174)に対する外部からのアクセスが不能となる。
遮蔽部材140が上ケース120に装着された状態においては、遮蔽部材140の起立部146が上ケース120の起立壁部129bに沿って配置されるとともに、遮蔽部材140の傾斜部145が傾斜壁部129aに沿って配置されるため、側壁129と遮蔽部材140との間に形成される隙間の大きさが抑制されている。
仮に、コネクタ101に対してアクセスしようとして、遮蔽部材140を上ケース120から取り外すためには、軸部147aを破断するなどの係合突起147の破壊、又は、上ケース120の破壊が必要である。
遮蔽部材140の取り外し後は、例えば図8に示すように、係合部147b、或いは軸部147a及び係合部147bが係合部収容室152内に残留した状態となる。すなわち、遮蔽部材140がその固定対象部位である上ケース120から取り外された場合には、その痕跡が残るため、遮蔽部材140が取り外されたことが分かるようになっている。
なお、係合突起147と係合穴150とにより構成されるような、取り外しの痕跡が残る係合構造は、かしめ構造と称される。また、係合突起147は、かしめフックと称される。
このように、本実施形態に係る遊技機10においては、遮蔽部材140は、遮蔽部材140が固定対象部位(例えば上ケース120)から取り外された場合に痕跡が残る態様で固定対象部位に固定されることにより、空き端子(例えば空きコネクタであるコネクタ101の全体)を外部からアクセス不能に遮蔽している。
なお、ここで説明した遮蔽部材140の形状は一例であり、遮蔽部材140の形状は、基板ケース110の形状に応じて適宜に変更可能である。
また、主制御基板100のコネクタ101〜108のうち、コネクタ101以外のコネクタ102〜108は、ワイヤーハーネス等の接続部材を介して、それぞれ他のコネクタと接続されている。
一例として、図9には、コネクタ101の隣のコネクタ102が、ワイヤーハーネス310を介して、主制御基板100の他の電子基板である中継基板200のコネクタ201に対して電気的に接続された状態を示している。
図9に示すように、ワイヤーハーネス310は、複数の配線311と、複数の配線311の両端をそれぞれ束ねているコネクタ部材301と、を備えており、一方のコネクタ部材301がコネクタ102に対して嵌合することにより装着されているとともに、他方のコネクタ部材301がコネクタ201に嵌合することにより装着されている。
なお、接続部材は、コネクタどうしを相互に電気的に接続可能なものであれば、特に限定されず、上記のワイヤーハーネス310のように複数の配線(配線311)を束ねることにより構成されたものであっても良いし、ボード・ツー・ボード・コネクタであっても良い。
中継基板200は、主制御基板100と動作部とを電気的に中継する電子基板である。すなわち、主制御基板100は、動作部との間で、中継基板200を介して、制御信号や検出信号などの各種の信号の授受を行ったり、電力の供給を行ったりする。
以上のような第1の実施形態によれば、遊技機10は、空き端子(例えば空きコネクタであるコネクタ101)を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材140を備えているので、空き端子が存在する場合における誤作動や故障などを簡易な構成によって抑制することができる。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、空き端子(空きコネクタ)の発生状況に応じて設計された遮蔽部材140を用いるとともに、中継基板200を変更することにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
また、基板ケース110についても、旧機種の遊技機と新機種の遊技機10とで共用することが可能である。すなわち、旧機種の遊技機においては、遮蔽部材140を装着せずに基板ケース110を用いることにより、コネクタ101を外部と電気的に接続することができる。
更には、空き端子(空きコネクタ)の発生状況に応じて設計された遮蔽部材140を用いることにより、空き端子の発生状況が異なる複数種類の遊技機間でも、主制御基板100を共用すること可能である。
また、遮蔽部材140は、当該遮蔽部材140がその固定対象部位(例えば上ケース120)から取り外された場合に痕跡が残る態様で固定対象部位に固定されることにより、空き端子(例えば空きコネクタであるコネクタ101)を外部からアクセス不能に遮蔽しているので、遮蔽部材140が不正に取り外された場合にその旨が分かるようにできる。
〔第2の実施形態〕
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、基板ケース110とは別体の遮蔽部材140によって空きコネクタであるコネクタ101を覆っている(遮蔽している)例を説明した。
これに対し、本実施形態では、図10に示すように、基板ケース110の一部分であるコネクタ収容部1201がコネクタ101を収容し、且つ、覆っている(遮蔽している)。例えば、コネクタ収容部1201は、上ケース120の一部分により構成されている。
このため、本実施形態の場合、遮蔽部材140は不要である。
なお、本実施形態の場合も、上ケース120には放熱孔が形成されていても良いが、この場合、放熱孔は、上ケース120におけるコネクタ収容部1201以外の部分に形成されている。
本実施形態でも、主制御基板100のコネクタのうち、コネクタ101以外のコネクタ(コネクタ102〜108)は、基板ケース110の外部に露出しているとともに、それぞれ接続部材を介して他のコネクタに対して電気的に接続されている。
一例として、図11には、コネクタ101の隣のコネクタ102が、ワイヤーハーネス310を介して、主制御基板100の他の電子基板である中継基板200のコネクタ201に対して電気的に接続された状態を示している。
より具体的には、例えば、複数のコネクタ101〜108が一列などに並んで配置されており、このうち特定のコネクタ(例えば1つのコネクタ101)が基板ケース110に収容されている一方で、その他のコネクタ(例えばコネクタ102〜108)は、基板ケース110の外部に露出しているとともに、他のコネクタに対して電気的に接続されている。
このように、本実施形態に係る遊技機においては、遮蔽部材は、コネクタ101とともに電子基板(例えば主制御基板100)を収容するケース(基板ケース110)であり、電子基板は、ケースの外部に露出している第2コネクタ(例えばコネクタ102〜108)を有している。そして、第2コネクタには、当該第2コネクタと、当該第2コネクタ及びコネクタ(コネクタ101)とは別の第3コネクタ(コネクタ201)と、を電気的に接続する接続部材(ワイヤーハーネス310)が装着されている。
なお、上記においては、第3コネクタは、第2コネクタが設けられている電子基板(例えば主制御基板100)とは別の電子基板である中継基板200のコネクタ201である例を説明したが、第3コネクタは、第2コネクタが設けられているのと同一の電子基板に設けられていても良い。
本実施形態によれば、遊技機10は、空き端子(例えば空きコネクタであるコネクタ101)を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材(基板ケース110)を備えているので、空き端子が存在する場合における誤作動や故障などを簡易な構成によって抑制することができる。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、例えば中継基板200及び基板ケース110(例えば上ケース120)を変更することなどにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
また、本実施形態の場合、電子基板(主制御基板100)を収容する基板ケース110に、遮蔽部材としての機能を持たせることができる。
〔第3の実施形態〕
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機10と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、遮蔽部材として、基板ケース110に対して装着される遮蔽部材140を用いる例を説明した。
これに対し、本実施形態では、ワイヤーハーネスなどの接続部材が遮蔽部材としての機能を兼ねるようになっている。
図12に示すように、主制御基板100のコネクタ101は、例えば、ワイヤーハーネス320を介して外部と電気的に接続されている。ここで、本実施形態では、コネクタ101の複数の端子(例えば端子171、172、173、174)のうち、特定の端子(例えば端子172)が空き端子となっているものとする。コネクタ101の複数の端子171〜174のうち、空き端子(端子172)以外の端子171、173、174は、外部と電気的に接続された現用の端子である。
ワイヤーハーネス320は、各端子171〜174とそれぞれ対応する配線321、322、323、324を備えている。
このうち、現用の各端子171、173、174と対応する配線321、323、324には、各端子171、173、174を外部と電気的に接続する導線321a、323a、324aがそれぞれ挿通されている。
このように、本実施形態の場合、一のコネクタ(コネクタ101)の端子171〜174のうち、空き端子(端子172)以外の端子(端子171、173、174)は、これら端子と外部とが接続部材(例えばワイヤーハーネス320)を介して電気的に接続された接続状態端子(つまり現用の端子)である。
そして、空き端子である端子172と対応する配線322には、端子172を外部と電気的に接続する導線が挿通されていない。
よって、本実施形態の場合、ワイヤーハーネス320の配線321〜324を束ねるコネクタ部材301が、空き端子である端子172を外部からアクセス不能に遮蔽する遮蔽部材となっている。
本実施形態によれば、遊技機10は、空き端子(例えば端子172)を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材(例えばワイヤーハーネス320のコネクタ部材301)を備えているので、空き端子が存在する場合における誤作動や故障などを簡易な構成によって抑制することができる。
よって、機種変更により動作部の数などが変更となった場合には、例えば中継基板200及びワイヤーハーネス320を変更することなどにより、旧機種の遊技機の主制御基板100を遊技機10においても共用することができる。
また、本実施形態の場合、一のコネクタ101の端子171〜174のうち、一部の端子(例えば端子171、173、174)は有効利用しつつ、他の端子(例えば172)については外部からのアクセスが抑制された構造を実現することができる。
なお、第3の実施形態では、接続部材がワイヤーハーネス320である例を説明したが、接続部材は、ボード・ツー・ボード・コネクタなどの、ワイヤーハーネス以外のものであっても良い。
〔第4の実施形態〕
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第3の実施形態に係る遊技機と相違し、その他の点では、上記の第3の実施形態に係る遊技機と同様に構成されている。
上記の第3の実施形態では、ワイヤーハーネス320が、空き端子である端子172と対応する配線322を有する例を説明した。
これに対し、本実施形態の場合、図13に示すように、ワイヤーハーネス320は、空き端子である端子172と対応する配線を有していない。すなわち、ワイヤーハーネス320は、図12に示す配線322を有していない。
なお、本実施形態の場合、コネクタ部材301において端子172と対応する部位は、端子172を塞ぐ閉塞部となっている。すなわち、コネクタ部材301において、端子172と対応する部位には、開口が形成されていない。
第4の実施形態によっても、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第5の実施形態〕
本実施形態に係る遊技機(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る遊技機と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る遊技機と同様に構成されている。
本実施形態の場合、図14に示されるように、剥離された場合に痕跡が残るように形成されたシールである開封禁止シール400が、遮蔽部材140と基板ケース110とにまたがって貼り付けられている。このため、遮蔽部材140が基板ケース110から取り外された場合には、その痕跡が開封禁止シール400に残るようになっている。開封禁止シール400は、封印シールとも称されるものである。
第5の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、遮蔽部材140が基板ケース110から取り外された場合には、その痕跡が開封禁止シール400に残るため、遮蔽部材140が基板ケース110から取り外された痕跡がより目立つようにすることができる。
なお、第5の実施形態における遮蔽部材140は、基板ケース110から取り外された場合に痕跡が残る構造である係合突起147を有していなくても良い。
なお、上記の各実施形態では、空き端子(空きコネクタ等)を有する電子基板が主制御基板100である例を説明したが、空き端子を有する電子基板はその他の電子基板であっても良く、例えば、空き端子を有する電子基板が制御回路を有していなくても良い。
また、上記の各実施形態では、遮蔽部材が、電子基板を収容するケース(例えば主制御基板100を収容する基板ケース110)に固定される例、電子基板を収容するケースと一体形成されている例、及び、電子基板上のコネクタ(例えばコネクタ101)に固定される例を説明した。ただし、遮蔽部材は、遊技機におけるその他の部位(例えば、主制御基板100などの電子基板、中枠、外枠15、又は、遊技盤50の背面等)に固定されていても良い。
また、上記においては、遮蔽部材が固定対象部位から取り外された場合に痕跡が残るようにする手法として、かしめ構造、又は、開封禁止シール(封印シール)を用いる例を説明したが、本発明は、これらの例に限定されない。例えば、リベットやワンウェイねじ等の取り外しの痕跡が残る止着部材を用いて、遮蔽部材が固定対象部位に固定されていても良い。
また、上記においては、一のコネクタが備える複数の端子のうち、一部の端子である空き端子を遮蔽する手法として、接続部材を用いる例を説明したが、本発明は、この例に限定されない。例えば、絶縁樹脂(接着剤など)により一部の端子を埋設することによって、一のコネクタが備える複数の端子のうち、一部の端子である空き端子を遮蔽しても良い。
また、一のコネクタが備えるすべての端子をまとめて遮蔽する手法として、遮蔽部材140、又は、基板ケース110の一部分であるコネクタ収容部1201を用いる例を説明したが、例えば、一のコネクタに対して嵌合固定されることにより該コネクタを塞ぐ栓部材(図示略)を設けても良い。この場合、上記において説明したような開封禁止シール400を蓋部材とコネクタとにまたがって貼り付けることも好ましい。
上記の実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)1つ以上の端子を含むコネクタを有する電子基板を備えている遊技機であって、少なくとも1つの前記端子は、当該端子と前記コネクタの外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、当該遊技機は、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材を更に備えている遊技機。
(2)前記電子基板を収容するケースを更に備え、前記コネクタは前記ケースの外部に露出している(1)に記載の遊技機。
(3)一の前記コネクタの端子のうち、前記空き端子以外の端子は、これら端子と外部とが接続部材を介して電気的に接続された接続状態端子である(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記遮蔽部材は、前記コネクタとともに前記電子基板を収容するケースであり、前記電子基板は、前記ケースの外部に露出している第2コネクタを有し、前記第2コネクタには、当該第2コネクタと、当該第2コネクタ及び前記コネクタとは別の第3コネクタと、を電気的に接続する接続部材が装着されている(1)に記載の遊技機。
(5)前記遮蔽部材は、当該遮蔽部材が固定対象部位から取り外された場合に痕跡が残る態様で前記固定対象部位に固定されることにより、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している(1)から(4)のいずれか一項に記載の遊技機。
10 遊技機
12 前枠
15 外枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34 左右側枠部
35 照明装置
36 左右側枠部
37 ボタン
38 演出アクチュエータ
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
56 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物
67 普通入賞口
67a 普通入賞口
67b 普通入賞口
67c 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示装置
91a 第1特別図柄表示装置
91b 第2特別図柄表示装置
92 普通図柄表示装置
100 主制御基板
101〜108 コネクタ
110 基板ケース
120 上ケース
121〜128 コネクタ用開口
129 側壁
129a 傾斜壁部
129b 起立壁部
130 下ケース
140 遮蔽部材
141 天面部
142〜144 側壁部
145 傾斜部
146 起立部
147 係合突起
147a 軸部
147b 係合部
148 差込突起
150 係合穴
151 軸部挿通穴
152 係合部収容室
153 係合段差部
160 差込穴
171〜174 端子
200 中継基板
201 コネクタ
301 コネクタ部材
310 ワイヤーハーネス(接続部材)
311 配線
320 ワイヤーハーネス(接続部材)
321〜324 配線
321a、323a、324a 導線
400 開封禁止シール
1000 主制御部
1010 演出制御部
1110 変動パターン決定部
1115 情報伝送部
1111 第1特図抽選値取得部
1112 第2特図抽選値取得部
1113 普図抽選値取得部
1120 特図保留制御部
1130 特図抽選制御部
1131 大当り抽選部
1171 当り抽選部
1132 特図選択部
1133 大当り遊技制御部
1173 当り遊技制御部
1140 遊技状態制御部
1141 当選確率制御部
1142 変短制御部
1150 図柄表示制御部
1151 第1特図表示制御部
1152 第2特図表示制御部
1153 普図表示制御部
1160 普図保留制御部
1170 普図抽選制御部
1172 普図選択部
1180 普通電役制御部
1190 特別電役制御部
1201 コネクタ収容部
SW0、SW4、SW5 カウントスイッチ
SW1 第1始動口スイッチ
SW2 第2始動口スイッチ
SW3 普通図柄変動スイッチ
AC1、AC2、AC3 アクチュエータ

Claims (1)

  1. 1つ以上の端子を含むコネクタを有する電子基板を備えている遊技機であって、
    少なくとも1つの前記端子は、当該端子と前記コネクタの外部とを電気的に接続する接続部材が装着されていない空き端子となっており、
    当該遊技機は、前記空き端子を外部からアクセス不能に遮蔽している遮蔽部材を更に備えており、
    一の前記コネクタの端子のうち、前記空き端子以外の端子は、これら端子と外部とが前記接続部材を介して電気的に接続された接続状態端子であり、
    前記接続部材は、前記コネクタの各端子とそれぞれ対応する複数の配線と、前記複数の配線を束ねているとともに前記コネクタに対して嵌合することにより装着されているコネクタ部材と、を備えるワイヤーハーネスであり、
    前記複数の配線のうち、
    前記コネクタの端子のうち前記空き端子以外の端子と対応する配線には、各端子を外部と電気的に接続する導線がそれぞれ挿通されている一方で、
    前記空き端子と対応する配線には、当該空き端子を外部と電気的に接続する導線が挿通されておらず、
    前記コネクタの端子のうち前記空き端子以外の端子と対応する配線は、各端子を外部と電気的に接続する一方で、
    前記空き端子と対応する配線は、当該空き端子を外部と電気的に接続不能であり、
    前記ワイヤーハーネスの前記コネクタ部材が前記遮蔽部材となっており、
    前記コネクタ部材において、前記空き端子と対応する部位には、開口が形成されており、当該開口に、前記導線が挿通されていない前記配線が接続されている遊技機。
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