JP2014057740A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気センサの検出結果に基づき異常を検出する磁気監視制御の下、励磁制御により動作する電動役物から発する磁力に起因した、異常検出の発生を防止する。
【解決手段】アタッカーソレノイド148や電チューソレノイド138等の磁力を用いて可動部を可動させる駆動源の動作により発生する磁力の検出範囲に属する磁気センサ202B、202C(第1群)の場合は、当該駆動源の動作により異常レベルの磁力を検出しても、異常信号を出力しないようにしたため、アタッカー112や特別図柄始動入賞口(B)134等と、磁気センサ202B、202Cとの相対位置関係を考慮せずに配置可能であり、設計の自由度を増すことができる。また、その一方で、駆動源の磁力に影響を受けない磁気センサ202A、202D(第2群)は、異常レベルの磁力を検出した時点で、即時に異常信号を出力するようにしたため、不正行為を未然に防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、磁気センサを備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技機、例えば、パチンコ機やパチスロ機においては、回路基板上に取り付けられた集積回路(マイクロコンピュータを含む)に、予め定められた遊技仕様プログラムが記憶されると共に、遊技機に備えられたLCD等の画像表示部、LED等の電飾部材、電動役物等の可動部材が当該遊技仕様プログラムに基づき、遊技の進行によって動作制御されるようになっている。
電動役物には、その動作のための駆動源として、モータやソレノイドが適用されている。モータやソレノイドは、駆動の際に磁力が発生する。特にソレノイドは、励磁力によりアクチュエータを動作させる機構であり、例えば、2位置間を短いストロークで移動させることができ、パチンコ機では、電動チューリップや大入賞口(アタッカー)等の役物装置の開閉動作や、演出用の可動部の動作の駆動源に適用される。また、モータは、永久磁石が適用されると共に、電流を流すことで磁力が発生するため、少なからず、周囲に磁力の影響を及ぼしている。
ところで、遊技盤面側のガラス越しに、磁石等を用いて磁力で遊技球を誘導する不正行為がある。例えば、大当たりしたときに実行されるアタッカーの開閉動作中に、アタッカーの上部に遊技球を磁力で滞留させ、一気にアタッカーへ入賞させ、本来の入賞球制限数をはるかに超える入賞によって、不正に賞球を受けるような不正行為が存在する。
このため、遊技盤の適宜箇所に、磁気センサを取り付け、磁気監視制御を実行している。磁気監視制御では、磁気センサによって磁力を検出すると、遊技仕様プログラムを中断したり、警報を鳴らしたりして不正対策を行う。この磁気監視制御により、磁石等を用いた磁力による不正行為を未然に防止することができる。
一方、遊技盤には、前記電動役物の駆動源として、励磁力でアクチュエータを動作させるソレノイドが適用されている。このソレノイドの励磁動作を感知して、不正対策が実行されることは、前記磁気監視制御の意に反することになる。
このため、磁気センサの検出領域(感知範囲)を避けて、ソレノイドを配置することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−066342号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、磁気センサ(すなわち、検出領域)と、ソレノイドとの相対位置関係を考慮して、それぞれの取付位置を選定しなければならず、大幅に構造上の制約を受けることになる。
特に、磁気センサの検出領域は、磁気センサ自身の経時的性能変化、或いは周辺金属部品等との位置関係により、取り付け初期の磁気センサの単体での設計上の検出領域に対して変動する場合がある。
このような変動があった場合に、既に固定的に取り付けられた磁気センサやソレノイドの取付位置変更ができず、磁気センサの検出精度を低下させなければならず、不正行為対策に支障をきたすことになる。
さらに、磁気センサの検出精度を低下させる要因として、動作を伴う電動役物の演出の多様化が考えられる。この電動役物において、当該電動役物を動作させるためのソレノイドを遊技盤の裏面側に設置するにあたり、取付スペースの制限上、ソレノイドが磁気センサの検出範囲に進出せざるを得ない場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、磁気センサの検出結果に基づき異常を検出する磁気監視制御の下、励磁制御により動作する電動役物等の駆動部から発する磁力に起因した、異常検出の発生を防止することができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、通電制御による励磁又は非励磁の状態を利用して、遊技盤面に設けられた可動部を少なくとも2位置に移動させる駆動部と、前記遊技盤の盤面の磁力を検出するために設けられ、前記駆動部の前記通電制御による前記励磁の影響を受ける範囲内に位置する第1群、或いは範囲外に位置する第2群に分類された複数の磁気センサと、前記磁気センサからの磁力の検出信号を入力源とし、予め定められた強度を超える磁力に対して異常信号を出力することで、磁力の発生状態を監視する監視手段と、前記監視手段において、前記第1群に分類された磁気センサで予め定められた強度を超える磁力を検出した場合に、前記駆動部が駆動中か否かを判定する判定手段と、前記判定手段で、前記駆動部の駆動中であると判定された場合に、前記異常信号の出力をキャンセルする異常信号キャンセル手段と、前記監視手段から出力される異常信号を受けて、異常な磁力の発生を報知する報知手段と、を有している。
本発明によれば、遊技盤の盤面の磁力を検出するために設けられ、駆動部の通電制御による励磁の影響を受ける範囲内に位置する第1群、或いは範囲外に位置する第2群に分類された複数の磁気センサを設けている。駆動部は、通電制御による励磁又は非励磁の状態を利用して、遊技盤面に設けられた可動部を少なくとも2位置に移動させる。
監視手段では、磁気センサからの磁力の検出信号を入力源とし、予め定められた強度を超える磁力に対して異常信号を出力することで、磁力の発生状態を監視する。
報知手段は、監視手段から出力される異常信号を受けて、異常な磁力の発生を報知する。
ここで、判定手段では、監視手段において、第1群に分類された磁気センサで予め定められた強度を超える磁力を検出した場合に、駆動部が駆動中か否かを判定し、異常信号キャンセル手段では、判定手段で、駆動部の駆動中であると判定された場合に、異常信号の出力をキャンセルする。
これにより、駆動部の駆動による励磁により磁気センサが異常信号を出力する磁力を受けても、これをキャンセルすることができるため、不正行為の誤検出を防止することができる。この場合、例えば、駆動部の非駆動中に可動が入賞開口を閉塞している間に、磁力で入賞開口上方に遊技球を貯めておき、駆動部の駆動で入賞開口を開放した直後に磁石を離すことで入賞数を増やすといったような不正行為は、確実に検出でき異常信号を出力することができる。
本発明において、前記入力源として、前記第1群及び第2群のそれぞれに別々に接続される、独立したポートを備えることを特徴としている。
磁気センサを選択的にポートに接続することで、第1群又は第2群の分類が可能であり、組付作業が向上する。
また、本発明において、前記判定手段が、第1群に属する全ての磁気センサの何れかで、定められた強度を超える磁力を検出した場合に、全ての駆動部の何れかで、駆動中であると判定された場合に、前記異常信号の出力をキャンセルすることを特徴としている。
全ての磁気センサが全ての駆動部の駆動状態で異常信号の出力をキャンセルするため、誤検出の発生を、より軽減することができる。
さらに、本発明において、前記判定手段が、第1群に属する磁気センサのそれぞれに対して、励磁の影響を受ける範囲内に位置する駆動部が割り当てられ、当該割り当てられた駆動部が駆動中か否かを判定することを特徴としている。
磁気センサのそれぞれがもつ検出範囲に即して駆動部を割り当てることができるため、必要最小限の異常信号のキャンセルとすることができる。
以上説明した如く本発明では、磁気センサの検出結果に基づき異常を検出する磁気監視制御の下、励磁制御により動作する駆動部から発する磁力に起因した、異常検出の発生を防止することができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係る制御系のハード構成を示すブロック図である。 (A)はアタッカーが設けられた電動役物の正面図、(B)は図4(A)のIVB−IVB線断面図である。 アタッカーが設けられた電動役物を背面から見た斜視図である。 本実施の形態に係る磁気センサの回路図である。 本実施の形態に係る不正監視制御部の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る不正監視制御の流れを示すフローチャートである。
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。一体皿24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。
一体皿24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁壁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の周縁壁部32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。
一体皿24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、一体皿24における上皿部28の周縁壁32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、一体皿24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部58」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっているが、単色に点灯するものであってもよい。或いは、レンズ部58を予め着色してもよい。
ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。なお、ベニヤ板に代えて透明アクリル板等が用いられる場合もある。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘19(一部のみ指標)が点在して打ち込まれ、かつ風車21が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、機械的に動作する可動役物装置105A、105Bと、各種演出等の映像を表示する表示部106を備えている。可動役物装置105A、105Bは、詳細な説明は省略するが、後述する特別図柄抽選の結果に基づいて、遊技者に当選の期待感を持たせるための動作として、表示部106の前面にせり出したり、表示部106の表示面を広狭したり等の動作演出が実行されるようになっている。一方、表示部106は、LCD表示、LED表示等が適用可能であるが、特に表示形態に限定されるものではない。
表示部106では、例えば、特別図柄抽選の結果を報知するための図柄変動パターン演出が実行される。一例としては、3列の図柄列を個別に変動させ、その内の2列の図柄列が変動を停止したときの図柄が同一図柄となった場合を「リーチ」として遊技者に期待感を持たせる演出を実行し、最終列が停止して、既に停止している2列の図柄と同一図柄となった場合は当選、異なる図柄となった場合は落選を報知する。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)130が配置されている。特別図柄始動入賞口(A)130は常時入賞可能に上部が開口している。
また、遊技盤18の遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
一方、図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって右側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
この通過ゲート118の下方には、特別図柄始動入賞口(B)134が配置されている。特別図柄始動入賞口(B)134の上部開口は、釘19によって通常は閉塞されている。
この特別図柄始動入賞口(B)134には、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
電動チューリップ136は、前記普通図柄抽選に当選したときに開放するようになっている。電動チューリップ136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口(B)134の入賞開口部へのパチンコ球PBの受け入れが可能となり、パチンコ球PBの入賞が可能となる。
前記特別図柄始動入賞口(B)134のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置して特別図柄抽選の大当たり専用のアタッカー112が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。この開閉扉116が、アタッカーソレノイド148(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
ここで、特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「大当たり」に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「特別遊技」「大役処理」等と言う場合がある)。
なお、前記特別図柄抽選の抽選結果である当選(「大当たり」)は、主として表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動表示演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果の報知を待機(保留・記憶)し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることもあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
例えば、通常時がセンター役物105に向かって左側を狙って打つ遊技(所謂「左打ち状態」)であるのに対して、前記大役処理中は、前記アタッカー112に向けて、センター役物105に向かって右側を狙って打つ遊技(所謂「右打ち状態」)に変更する。
また、特定の遊技状態(例えば、大役処理後の一定期間の「右打ち状態」)で通過ゲート118を遊技球PBが通過すると、普通図柄抽選が実行され、当該普通図柄抽選に当選すると、前記電動チューリップ136を開放する。前記特定の遊技状態では、電動チューリップの開放期間が長いため、特定の遊技状態以外の遊技状態に比べて、特別図柄始動入賞口(B)134に入賞する確率は増えることになる。
本実施の形態では、特定の遊技状態を「電動チューリップ136のサポート付の時短遊技状態」(「電サポ付時短」「電サポ付時短中」等と言う場合がある)とし、非電サポ付時短中のベースが20であるのに対し、この電サポ付時短中のベースが100となるように設定される。なお、ベースとは、発射球数に対する賞球払出数の割合であり、例えば、100球の遊技球PBが発射されて20球の賞球払出があるときをベース20といい、100球の賞球払出があるときをベース100という。
また、遊技盤18には、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)130の左側(遊技盤18の左下)には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、2個の一般入賞口120A、120Bとする。)が設けられた役物装置107が配置されている。一般入賞口120は、2個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
なお、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個(本実施の形態では、特別図柄始動入賞口(A)130及び特別図柄始動入賞口(B)134の2個の特別図柄始動入賞口なので、8個となる。)の保留(遊技球の始動入賞に対する記憶)が可能となっている。なお、この保留球数は限定されるものではない。
保留球数は、主として特別図柄表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109(図2に示すセンター役物105を正面視したときの右下に配置)の一部である特別図柄記憶表示部によって報知される。
また、センター役物105及び役物装置107との間の遊技盤18の表面には、当該表面よりも奥側に埋め込まれるように、電飾装置122が配置されている。この電飾装置122の前面には、釘19が打ち込まれている箇所があり、遊技球PBが通過可能な流路上にあることがわかる。このため、遊技者は、遊技球PBの動向を見る視線をずらさずに、当該電飾装置122の演出状態を視認可能となる。
(不正防止対策)
本実施の形態におけるパチンコ機10では、パチンコ機10を揺すったり、叩いたりすることで遊技球PBの動向に変化をつけようとする不正行為、並びに、手に磁石を持ちガラス板14(図1参照)に近づけることで、遊技球PBの動向に変化をつけようとする不正行為の防止対策として、遊技盤18の裏面側には、振動センサ200及び複数個(本実施の形態では、4個)の磁気センサ202A、202B、202C、202Dを設けている。
振動センサ200は、図2に示す遊技盤18の正面に対して左上(すなわち、裏面側では右上となる)の角部に設けられている(矩形枠参照)。
振動センサ200の位置は特に制限はなく、遊技盤18の全体を対象として、最も振動が伝わり易い位置に取り付ければよい。なお、本実施の形態では、1個の振動センサ200で遊技盤18の全体の領域の振動を検出するようにしたが、複数個の振動センサ200を配置してもよい。
一方、磁気センサ202Aは、図2に示す遊技盤18の正面に対して、特別図柄始動入賞口(A)130の左上(すなわち、裏面側では特別図柄始動入賞口(A)130が配置の右上となる)に配置されている。
磁気センサ202Bは、図2に示す遊技盤18の正面に対して、特別図柄始動入賞口(B)134の上方、かつ通過ゲート118の配置位置近傍に配置されている。
磁気センサ202Cは、アタッカー112の右下(すなわち、裏面側ではアタッカー112の左下)に配置されている。
磁気センサ202Dは、一般入賞口120Aの下方に配置されている。
図6には、本実施の形態において適用可能は磁気センサ202A〜202Dの回路図が示されている。
磁気検出センサ202A〜202Dは、NPN型トランジスタ230(以下、「TR230」という)を備え、そのコレクタ(C)には、抵抗232介してDC電源線234Aが接続され、エミッタ(E)には、接地線(アース線)236を介して接地されている。
また、TR230のベース(B)には、不正行為の実行に準じる磁力を受けたときにL信号を発し、不正行為の実行に準じる磁力を受けていないときにH信号を発するようにDC電源が供給されている。DC電源は、例えば12Vである。
前記TR230のコレクタ(C)は、信号線237を介して不正監視制御部204に接続されている(接続関係の詳細は後述)。
TR230では、ベースが磁力を受けていない状態(H信号)では、コレクタ−エミッタ間がオンとなり、DC電源から抵抗232を介してTR230のコレクタ−エミッタ間に電流が流れる。このため、信号線237には、L信号が送出される。このL信号は、不正行為の実行に準じる磁気未検出を意味する。
また、TR230では、ベースが磁力を受けた状態(L信号)では、コレクタ−エミッタ間がオフとなり、DC電源から、抵抗232を介して、信号線237に電流が流れ、H信号が送出される。これは、不正行為の実行に準じる磁気検出を意味する。
図2では、4個の磁気センサ202A、202B、202C、202Dを矩形枠で示し、かつ、磁力検出範囲Amagを円形の点線枠で示している。なお、詳細は後述するが、磁力検出範囲Amagは、実際には、球体のように三次元的な空間である。
磁気センサ202A、202B、202C、202Dのぞれぞれの磁力検出範囲Amag内には、磁力によって可動部材(電動チューリップ136や開閉部材116等)を動作させる電動役物の駆動源が存在しているもの(磁気センサ202B、202C)と、電動役物の駆動源が存在していないもの(磁気センサ202A、202D)がある。
ここで、本実施の形態では、磁力検出範囲Amag内に電動役物の駆動源が存在する磁気センサ202B、202Cを第1群に分類し、磁力検出範囲Amag内に電動役物の駆動源が存在しない磁気センサ202A、202Dを第2群に分類する。また、必要に応じて、第1群を(1)、第2群を(2)と省略して示す場合がある。
磁気センサ202A〜202Dの機能は、例えば、遊技盤18の前面からアタッカー112の開閉扉116に磁石を近づけて、遊技球PBを集中して滞留させ、開閉トビラ116の開放時に一気に入賞させるといった不正行為があった場合、磁気センサ202Cによって、異常を知らせる強度の検出信号が出力されることになる。その他の磁気センサ202A、202B、202Dにおいても、遊技盤18の前面から磁石を近づけたことを検出する役目を有している。
後述する主制御部150には、不正監視制御部204(図3参照)が設けられており、磁気センサ202A、202B、202C、202Dからの検出信号を入力源として受け付けて、異常信号を出力することで、不正行為を監視するようにしている。なお、不正監視制御部204では、前記振動センサ200からの検出信号を受け付け、振動に関する不正の監視も行っている。
ここで、役物装置、特に電動役物において、磁力を用いて可動部材を動作させるとき、それぞれが磁力検出範囲Amagとなる第1群の磁気センサ202B、202Cが異常を知らせる強度の検出信号を出力する場合がある。
例えば、前記アタッカー112においても、開閉扉116が開放中は、アタッカーソレノイド148(図4、図5参照)が励磁されており、この励磁による磁力が磁気センサ202Cによって検出される場合がある。
図4及び図5は、電動役物の一例として、磁気センサ202Cの磁力検出範囲Amag(1)内、かつ、磁力検出範囲Amag(2)外に位置する、アタッカー112の詳細構造を説明する。
図4(A)は、遊技盤18の正面から見たアタッカー電動役物206の正面図であり、全体の外観を構成する合成樹脂製の装飾部材208は、その一部が円形の遊技領域の右下の円弧に沿って円弧状に形成されている。
装飾部材208には、横長矩形(長方形)の開口部210形成されている(図4(B)参照)。この開口部210は、遊技盤18を落下してくる遊技球PBの入賞口の1つであり、入賞によって賞球を受けるようになっている。
開口部210の下辺部には、図示しない蝶番を介して、開閉扉116の下辺が連結されている。このため開閉扉116は、当該下辺を中心に開口部210を閉止する位置、並びに開口部210を開放し、かつ落下してくる遊技球PBを開口部210へ案内する受け部材として機能する。
図5に示される如く、開口部210の裏面側には、入賞した遊技球PBを案内すると共に、前記開閉扉116の開閉動作を担うアタッカーソレノイド148を支持するブラケット212が設けられている。アタッカーソレノイド148には、励磁/非励磁によって伸縮するアクチュエータ148A(図4(A)参照)が設けられ、当該アクチュエータ148Aと前記開閉扉116とが図示しないリンク機構を介して連結されている。
このため、開閉扉116は、アタッカーソレノイド112の励磁/非励磁によって開閉動作が実行される。
前記ブラケット212には、検出面が遊技盤18の裏面に対向するように、磁気センサ202Cが取り付けられている。磁気センサ202Cの磁力検出範囲Amagは、図2に示される如く、遊技盤18の正面からみると円形である。しかし、実際には、図4(B)に示される如く、磁気センサ202Cの検出面の前後に略球体状の磁力検出範囲Amagが形成されている。
磁力検出範囲Amag(1)、(2)は、遊技盤18の前面における不正行為が実行される可能性のある領域を十分に確保している。また、一方で、磁力検出範囲Amag(1)は、前記アタッカーソレノイド148の取り付け領域を含んでいる。このため、アタッカーソレノイド148が励磁されると、磁気センサ202Cは、しきい値を超える強度の検出信号を出力する。
また、ここでは詳細な説明は省略したが、前記アタッカーソレノイド148と同様に、電チューソレノイド138においても、当該電チューソレノイド138が励磁されると、この励磁により磁力が磁気センサ202Bによって検出される場合がある。これらは、遊技盤18の前面に磁石を近づけた事象とは異なるが、異常信号を出力する契機となり得る(誤検出)。
この誤検出を回避するため、磁力検出範囲Amag(1)から逸脱した位置にアタッカーソレノイド148を配置すればよいが、構造上の制約が大きく、遊技盤18への役物配置の自由度が失われることになる。
また、一方で、第2群の磁気センサ202A、202Dにおいては、磁力検出範囲Amag(2)に電動役物が存在しないため、磁気センサ202B、202Cのような誤検出は起きない。
そこで、本実施の形態では、第1群の磁気センサ(本実施の形態では、磁気センサ202B、202C)と、第2群の磁気センサ((本実施の形態では、磁気センサ202A、202D)とが、異なる入力ポート(1)204A、入力ポート(2)204B(図3、図7参照)に接続され、不正行為を監視すると共に、電動役物の駆動源の動作による異常信号の誤出力を回避する不正監視制御部204を構築した。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、図3に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号等)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)130への入賞球を検出する特図A始動口センサ130S、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞球を検出する特図B始動口センサ134S、「大当たり」の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、一般入賞口120A、120Bへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、アタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、前記電飾装置122のLEDチップ122A、並びにパチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の光源137、スピーカ60(60L、60C、60R、60U)が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介して表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
また、主制御部150には、振動センサ200及び磁気センサ202A、202B、202C、202Dからの検出信号に基づいて、不正行為を監視する不正監視制御部204が設けられている。不正監視制御部204には、前述した第1群専用の入力ポート(1)204A及び第2群専用の入力ポート(2)204Bが設けられている。磁気センサ202B、202Cは第1群に属しているので、入力ポート(1)204Aに接続され、磁気センサ202A、202Dは第2群に属しているので、入力ポート(2)204Bに接続されている。
(不正監視制御部204の機能)
図7は、不正監視制御部204において、磁気センサ202A、202B、202C、202Dによる、不正監視制御のための機能ブロック図である。なお、振動センサ200においては、図示は省略したが、振動状態(強度(振幅)、単位振動回数(周波数)、振動期間等)をパラメータとして、遊技者等が意図的に不正に遊技盤18を揺らす、或いは叩く等の行為を行っているか否かを監視すればよい。
図7に示される如く、第1群専用の入力ポート(1)204Aには、2個の入力端A1、A2が設けられ、入力端A1には磁気センサ202Bの検出信号線202BLが接続され、入力端A2には磁気センサ202Cの検出信号線202CLが接続されている。
一方、第2群専用の入力ポート(2)204Bには、2個の入力端B1、B2が設けられ、入力端B1には磁気センサ202Aの検出信号線202ALが接続され、入力端B2には磁気センサ202Dの検出信号線202DLが接続されている。
前記入力ポート(1)204Aは、第1群検出信号受付部206に接続されており、入力端A1又は入力端A2から入力した検出信号を受け付ける。
第1群検出信号受付部206は、第1群信号判定部208に接続されている。本実施の形態では、磁気センサ202B、202C自体が検出信号として、異常とされる磁力を受けたときと、そうでないときのデジタル情報(二値信号「H/L信号」)を出力する構成となっており、第1群信号判定部208では、当該検出信号がH信号かL信号かを判定する。
第1群信号判定部208では、検出信号がH信号の場合に「異常」であると判定され、当該「異常」と判定された場合に異常信号出力部210に対して異常信号の出力指示信号を送出する。また、検出信号がL信号の場合に「正常」と判定され、異常信号の出力指示はない。
前記入力ポート(2)204Bは、第2群検出信号受付部212に接続されており、入力端B1又は入力端B2から入力した検出信号を受け付ける。
第2群検出信号受付部212は、第2群信号判定部214に接続されている。本実施の形態では、磁気センサ202A、202D自体が検出信号として、異常とされる磁力を受けたときと、そうでないときのデジタル情報(二値信号「H/L信号」)を出力する構成となっており、第2群信号判定部214では、当該検出信号がH信号かL信号かを判定する。
第2群信号判定部214では、検出信号がH信号の場合に「異常」であると判定され、当該「異常」と判定された場合に異常信号出力部210に対して異常信号の出力指示信号を送出する。また、検出信号がL信号の場合に「正常」と判定され、異常信号の出力指示はない。
異常信号出力部210は、盤用外部端子190及び報知デバイス226(表示部106、光源137、スピーカ60等)に接続され、それぞれに対し、異常を報知する信号を出力する。例えば、盤用外部端子190へホストコンピュータで解読可能な異常信号を出力する。また、表示部106へ画像表現による異常信号を出力する。光源137へ点灯表現による異常信号を出力する。スピーカ60へ音声表現による異常信号を出力する。なお、異常信号の出力先は一つでもよいし、2以上を併用してもよい。
ここで、不正監視制御部204には、駆動源動作監視部216が設けられており、主制御部150の遊技制御系から遊技状態(アタッカーソレノイド148や電チューソレノイド136等の磁気を利用した動作駆動源の動作情報)を監視している。
駆動源動作監視部216は、磁気監視動作実行可否判定部218に接続されている。この磁気監視動作事項可否判定部218では、アタッカーソレノイド148や電チューソレノイド138の駆動状態に基づいて、磁気センサ202B、202Cによる監視を実行するか否かの判定を行う。この判定結果は、異常信号出力キャンセル部220に送出されるようになっている。異常信号出力キャンセル部220は、前記第1群検出信号受付部206に接続されており、異常信号の出力をするか否かを管理する。
すなわち、本実施の形態では、アタッカーソレノイド148が励磁されているときは、第1群に属する磁気センサ202B、202Cからの検出信号で異常が判別された場合でも、異常信号の出力をキャンセルする。
なお、本実施の形態では、磁気センサ202A〜202Dの出力信号をデジタル情報(二値信号「H/L信号」)としたが、磁気検出信号をアナログ情報(例えば、電圧値等)とし、その強度をしきい値と比較して、異常か否かを判定するようにしてもよい。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の略円形の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
(本実施の形態に係る遊技仕様)
本実施の形態では、所謂「左打ち」による遊技が基本(基本遊技)となる。すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の左側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、特別図柄始動入賞口(A)130へ遊技球を導いていき、入賞すると特別図柄抽選が実行される。
特別図柄抽選は、表示部106にて実行される図柄変動パターン演出によって、遊技者に対し抽選結果の報知が実行される。図柄変動パターン演出は、主制御部150からの指示信号等に基づき、図柄変動パターン選択テーブルから図柄変動パターン種が選択されて実行される。
特別図柄抽選に当選すると、アタッカー112の開閉扉116が、所定時間、所定回数開放して、遊技球の入賞を通常遊技状態よりも飛躍的に高める大役処理が実行される。
大役処理は、上記基本遊技とは別に、所謂「右打ち」による遊技となる。
すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の右側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、アタッカー112へ遊技球を導いていく。
次に、大役処理が終了すると、前記左打ちに戻る場合と、右打ちを継続する場合とがある。右打ちの継続された場合、特別図柄始動入賞口(B)134へ遊技球を導いていく。このとき、時短状態となっており、遊技球PBが通過ゲート118を通過すると普通図柄抽選が時短状態で実行され、当選(例えば、当選確率1/1.1)となれば電動チューリップ136が頻繁に開放され、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞が可能となる。遊技球PBがこの特別図柄始動入賞口(B)134に入賞すると、特別図柄始動入賞口(A)130と同様に特別図柄抽選が実行される。
ここで、上記遊技仕様を実行するプログラムは、主制御部150の記憶部(例えば、ROM)に記憶され、当該プログラムが実行される。また、主制御部150では、電チューソレノイド138の動作、アタッカーソレノイド148の動作、並びに、ガイドランプユニットの点灯制御が実行される。
さらに、演出制御部152では、図柄制御部156を介して表示部106の表示制御を含み、聴覚や視覚を通じた演出が実行され、払出制御部154では遊技球PBの払い出し制御が実行される。
以下、図8のフローチャートに従い、本実施の形態に係る、磁気センサ202Cによる不正監視制御ルーチンを説明する。
ステップ250では、第1群の磁気センサ(磁気センサ202B、202C)からの検出信号を受け付ける。次のステップ252では、受け付けた検出信号のレベル(H信号/L信号)を判定し、次いでステップ254へ移行して、検出信号のレベルがH信号かL信号かを判別する。
ステップ254において、検出信号のレベルがL信号であると判別された場合は、磁力未検出であり、不正行為はないと判断し、ステップ262へ移行する。
一方、ステップ254において、検出信号のレベルがH信号であると判別された場合は、異常レベルの磁力を検出したと判断し、ステップ256へ移行する。
ステップ256では、駆動源であるアタッカーソレノイド148や電チューソレノイド138等ガ動作中か否かが判断される。
このステップ256で否定判定された場合は、前記ステップ254での異常レベルの磁力検出判別は、不正行為によるものであると判断し、ステップ258へ移行して異常信号を出力して、ステップ262へ移行する。また、ステップ256で肯定判定された場合は、前記ステップ254の異常レベルの磁力検出判別は、アタッカーソレノイド148又は電チューソレノイド138等の動作によるものであると判断し、ステップ260移行して異常信号の出力をキャンセルして、ステップ262へ移行する。

ステップ262では、第2群の磁気センサ(磁気センサ202A、202D)からの検出信号を受け付ける。次のステップ264では、受け付けた検出信号のレベル(H信号/L信号)を判定し、次いでステップ266へ移行して、検出信号のレベルがH信号かL信号かを判別する。
ステップ266において、検出信号のレベルがL信号であると判別された場合は、磁力未検出であり、不正行為はないと判断し、このルーチンは終了する。
一方、ステップ266において、検出信号のレベルがH信号であると判別された場合は、異常レベルの磁力を検出し、不正行為によるものであると判断し、ステップ268へ移行して異常信号を出力して、このルーチンは終了する。
本実施の形態によれば、アタッカーソレノイド148や電チューソレノイド138等の磁力を用いて可動部を可動させる駆動源の動作により発生する磁力の検出範囲に属する磁気センサ202B、202C(第1群)の場合は、当該駆動源の動作により異常レベルの磁力を検出しても、異常信号を出力しないようにしたため、アタッカー112や特別図柄始動入賞口(B)134等と、磁気センサ202B、202Cとの相対位置関係を考慮せずに配置可能であり、設計の自由度を増すことができる。
また、その一方で、駆動源の磁力に影響を受けない磁気センサ202A、202D(第2群)は、異常レベルの磁力を検出した時点で、即時に異常信号を出力するようにしたため、不正行為を未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、磁気センサ202A〜202Dの回路構成として、異常時と正常時とで異なる二値の信号を出力するようにしたが、磁気センサ202A〜202Dからはアナログ信号(例えば、磁力に応じた電圧値)を常時出力し、不正監視制御部204において、所謂ソフトウェアプログラムに基づいて、検出アナログ信号(例えば、A/D変換後の8ビット信号)としきい値とを比較して、異常か否かを判断するようにしてもよい。
また、駆動源として、アタッカーソレノイド148、電チューソレノイド138を例にとり説明したが、例えば、演出用可動部に用いるソレノイドを、磁気センサ202B、202Cの異常信号をキャンセルするための駆動源として適用してもよい。
さらに、本実施の形態では、複数の駆動源のいずれが駆動中であっても、第1群に属する磁気センサ202B、202Cの異常信号の出力をキャンセルするようにしたが、アタッカーソレノド148と磁気センサ202C、電チューソレノイド138は磁気センサ202B等のように、駆動源と磁気センサとを1対1で対応させてもよい。
また、本実施の形態では、4個の磁気センサ202A〜202Dを第1群、第2群に分類したが、2又は3,或いは5個以上の磁気センサを分類してもよい。また、単一の群に属するのではなく、駆動部の相対位置関係に基づいて、複数の群に重複して属する磁気センサがあってもよい。
10 パチンコ機(遊技機)
18 遊技盤
60 スピーカ(報知手段)
105 センター役物
106 表示部
112 アタッカー
116 開閉扉
130 特別図柄始動入賞口(A)
134 特別図柄始動入賞口(B)
136 電動チューリップ
148 アタッカーソレノイド
150 主制御部
152 演出制御部
154 払出制御部
118S 通過ゲートセンサ
130S 特図A始動口センサ
134S 特図B始動口センサ
112S アタッカーセンサ
120AS、120BS 一般入賞センサ
138 電チューソレノイド(駆動部)
148 アタッカーソレノイド(駆動部)
A1、A2 入力端
B1、B2 入力端
202B、202C 磁気センサ(第1群)
202A、202D 磁気センサ(第2群)
202BL 検出信号線
202CL 検出信号線
202AL 検出信号線
202DL 検出信号線
204 不正監視制御部(監視手段)
204A 入力ポート(1)
204B 入力ポート(2)
206 第1群検出信号受付部(監視手段)
208 第1群信号判定部(監視手段)
210 異常信号出力部(監視手段)
212 第2群検出信号受付部(監視手段)
214 第2群信号判定部(監視手段)
216 駆動源動作監視部
218 磁気監視動作実行可否判定部(判定手段)
220 異常信号出力キャンセル部(異常信号キャンセル手段)
226 報知デバイス(報知手段)
230 NPN型トランジスタ230(TR)
232 抵抗
237 信号線

Claims (4)

  1. 通電制御による励磁又は非励磁の状態を利用して、遊技盤面に設けられた可動部を少なくとも2位置に移動させる駆動部と、
    前記遊技盤の盤面の磁力を検出するために設けられ、前記駆動部の前記通電制御による前記励磁の影響を受ける範囲内に位置する第1群、或いは範囲外に位置する第2群に分類された複数の磁気センサと、
    前記磁気センサからの磁力の検出信号を入力源とし、予め定められた強度を超える磁力に対して異常信号を出力することで、磁力の発生状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段において、前記第1群に分類された磁気センサで予め定められた強度を超える磁力を検出した場合に、前記駆動部が駆動中か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で、前記駆動部の駆動中であると判定された場合に、前記異常信号の出力をキャンセルする異常信号キャンセル手段と、
    前記監視手段から出力される異常信号を受けて、異常な磁力の発生を報知する報知手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記入力源として、前記第1群及び第2群のそれぞれに別々に接続される、独立したポートを備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記判定手段が、第1群に属する全ての磁気センサの何れかで、定められた強度を超える磁力を検出した場合に、全ての駆動部の何れかで、駆動中であると判定された場合に、前記異常信号の出力をキャンセルすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記判定手段が、第1群に属する磁気センサのそれぞれに対して、励磁の影響を受ける範囲内に位置する駆動部が割り当てられ、当該割り当てられた駆動部が駆動中か否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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