JP6433450B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技媒体を貯留する貯留部(14,15)を備えた遊技機において、
検知状態の変化に基づいて第1検知信号を出力可能な第1検知手段(201)と、
検知状態の変化に基づいて第2検知信号を出力可能な第2検知手段(202)と、
前記貯留部(14,15)の満杯状態を検知する満杯検知手段(203)と、
図柄を表示可能な表示手段(17)とを備え、
前記第1検知手段(201)の第1検知信号に基づいて第1エラーの発生が検知された場合に、該第1エラーであることを特定可能な第1エラー報知を、前記表示手段(17)における図柄の停止表示位置を含む範囲で実行可能であり、
前記第2検知手段(202)の第2検知信号に基づいて第2エラーの発生が検知された場合に、該第2エラーであることを特定可能な第2エラー報知を、前記表示手段(17)における図柄の停止表示位置を含む範囲で実行可能であり、
前記第1検知手段(201)からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーであることを特定可能な第3エラー報知を前記表示手段(17)で実行可能であると共に、前記第2検知手段(202)からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を前記表示手段(17)で実行可能であり、
前記満杯検知手段(203)の検知信号に基づいて特定エラーの発生が検知された場合に、該特定エラーであることを特定可能な特定エラー報知を前記表示手段(17)で実行可能であり、
前記表示手段(17)は、
前記第1エラー報知または前記第2エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーの発生を認識可能とすることなく、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知を継続するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第1エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記第1エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第2エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記第2エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記特定エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合は、少なくとも前記第3エラー報知を該表示手段(17)で実行するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、
エラーの発生を報知する優先順位が定められており、前記第1エラーおよび前記第2エラーが同一の前記優先順位に設定されると共に、前記第3エラーの前記優先順位が、前記第1エラーおよび前記第2エラーより低い順位であって前記特定エラーおよび他の所定のエラーよりも高い順位に設定され、
前記表示手段(17)は、前記第3エラー報知と、前記特定エラー報知と、前記所定のエラーに対応するエラー報知とを夫々認識可能な態様で同時に実行し得るよう構成されたことを要旨とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項3に係る発明は、
遊技媒体を貯留する貯留部(14,15)を備えた遊技機において、
検知状態の変化に基づいて第1検知信号を出力可能な第1検知手段(201)と、
検知状態の変化に基づいて第2検知信号を出力可能な第2検知手段(202)と、
前記貯留部(14,15)の満杯状態を検知する満杯検知手段(203)と、
表示によってエラー報知を実行可能な報知手段(17)と、
音または光によってエラー報知を実行可能な別の報知手段(18,19)とを備え、
前記第1検知手段(201)の第1検知信号に基づいて第1エラーの発生が検知された場合に、該第1エラーであることを特定可能な第1エラー報知を前記報知手段(17)および前記別の報知手段(18,19)で実行可能であり、
前記第2検知手段(202)の第2検知信号に基づいて第2エラーの発生が検知された場合に、該第2エラーであることを特定可能な第2エラー報知を前記報知手段(17)および前記別の報知手段(18,19)で実行可能であり、
前記第1検知手段(201)からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーであることを特定可能な第3エラー報知を前記報知手段(17)および前記別の報知手段(18,19)で実行可能であると共に、前記第2検知手段からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を前記報知手段(17)および前記別の報知手段(18,19)で実行可能であり、
前記満杯検知手段(203)の検知信号に基づいて特定エラーの発生が検知された場合に、該特定エラーであることを特定可能な特定エラー報知を少なくとも前記報知手段(17)で実行可能であり、
前記第1エラー報知または前記第2エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段(17)が、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知と並行して前記第3エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段(18,19)が、前記第3エラーの発生を認識可能とすることなく、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知を継続するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段(17)が、前記第3エラー報知と並行して前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段(18,19)が、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段(17)が、前記第3エラー報知と並行して前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段(18,19)が、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第1エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段(17)が、前記第1エラー報知と並行して前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段(18,19)が、前記第1エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第2エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段(17)が、前記第2エラー報知と並行して前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段(18,19)が、前記第2エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記特定エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合は、少なくとも前記第3エラー報知を前記報知手段(17)および前記別の報知手段(18,19)で実行するよう構成されたことを要旨とする。
前記第1検知手段(38)および第2検知手段(202)は、検知状態が変化する前と後とで出力する信号が異なり、検知状態が変化した後に出力される前記第1検知信号または前記第2検知信号に基づいて前記判定手段(60a)が第1エラーまたは第2エラーの発生を判定するよう構成されると共に、
前記判定手段(60a)は、前記第1検知手段(38)または第2検知手段(202)からの信号を受信できない場合に前記第3エラーが発生したと判定するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、第1検知手段および第2検知手段からの信号を判定手段が受信できなくなる信号線の断線やコネクタの接続不良等の第3エラーの発生源を特定して、適切に対応し得る。
前記第1検知手段(38)および第2検知手段(202)の少なくとも一方の検知手段(38)は、入球部(36)に入球した遊技球を検知する球検知手段(38)であって、該球検知手段(38)の球検知を契機として賞球を払出す払出手段(91)を備え、
前記第1エラーまたは第2エラーが発生したと前記判定手段(60a)が判定した場合は、前記払出手段(91)による賞球の払出しをさせないよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、第1または第2エラーの発生時に不要な賞球の払い出しを停止したもとで、第3エラーの発生源を特定することができ、適切に対応し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前方へ開口するよう形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される基体11,12と、前記基体11,12の前側開口を覆うよう当該基体11,12に対して開閉可能に支持されて遊技機前面を形成する前面部材13とを備えており、当該基体11,12や前面部材13を設置基材として各種部材を設置することで遊技機が構成されるようになっている。具体的に、パチンコ機10の基体は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、本体枠としての中枠12を開閉および着脱可能に組み付けて構成されており、当該中枠12に遊技盤20が着脱可能に配設されている。また、前記遊技盤20の後側には、所定の始動条件の成立(後述する各始動入賞口30a,31aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。なお、実施例では、前記表示装置17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、実施例では、後述する各種のエラーが発生した際に、該エラーが発生したことを示すエラー報知を実行する報知手段として表示装置17が機能するよう構成される。
実施例の前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の後側に前記表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール23によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域21が画成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が当該遊技領域21内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、該遊技盤20との間に収容空間を画成する設置部材(図示せず)が配設されており、収容空間には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種演出手段が設置されている。なお、前記表示装置17は、設置部材の後側に取り付けられて、後述するように設置部材に設けた開口部(可視部)および枠状装飾体25(後述)の開口部25aを介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20に配設される前記枠状装飾体25は、図2に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と表示装置17の表示部17aとを区切って該遊技領域21の内周を画成する庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える。そして、前記枠状基部を装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部25bは、枠状装飾体25の開口部25aを囲繞するように連続して延在するように設けられており、前記表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)したり、前記遊技釘24に接触して跳ねたパチンコ球が開口部側に進入するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域21は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路21aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路21bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域21内に発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下経路21aまたは第2球流下経路21bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路21aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下経路21bを流下する場合に較べて後述する始動入賞部30,31、特別入賞部36,39およびゲート部48にパチンコ球が入賞(入球)する可能性が高くなるよう構成される。より具体的には、第2球流下経路21bをパチンコ球が流下する場合は、始動入賞部30,31、特別入賞部36,39およびゲート部48にパチンコ球が入賞(入球)する確率は0%に設定されている。
図2に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部(具体的には、後述する第1始動入賞部30、第2始動入賞部31、第1特別入賞部36、第2特別入賞部39、ゲート部48、普通入賞部45)が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じた制御が実行されることで所定の遊技を行い得るようになっている。具体的に、実施例のパチンコ機10では、前記入球部としての第1始動入賞部30、第2始動入賞部31、第1特別入賞部36、第2特別入賞部39およびゲート部48が前記第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。なお、実施例の遊技盤20には、前記第1球流下経路21aおよび第2球流下経路21bに位置するよう入球部としての普通入賞部45が夫々配置されており、各球流下経路21a,21bを流下するパチンコ球が対応する普通入賞部45に入賞し得るようになっている。
前記第1および第2始動入賞部(入球部)30,31は、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口(入球口)30a,31aが設けられる。ここで、第1始動入賞部30は、第1始動入賞口30aが遊技領域21に常時開放する常時開放型の入賞部とされ、第2始動入賞部31は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口31aが始動用開閉部材(開閉手段)31bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。なお、第2始動入賞部31は、始動用開閉部材31bを開閉作動する始動入賞ソレノイド32(図3参照)を備え、該始動入賞ソレノイド32がパチンコ機10の後側に配置されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御されるよう構成される。
前記第1特別入賞部(特別入賞部,入球部)36は、遊技領域21(第1球流下経路21a)に開口する第1特別入賞口(特別入賞口)36aを開閉自在に閉成する第1特別用開閉部材(開閉手段)36bを備えており、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド37(図3参照)の駆動に伴って第1特別用開閉部材36bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第1特別入賞部36には、前記第1特別入賞口36aに入賞したパチンコ球を検知する特別入賞検知手段(第1検知手段,第2検知手段,球検知手段)としての第1特別入賞検知センサ38(図3参照)が設けられている。第1特別入賞検知センサ38は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第1特別入賞検知センサ38がパチンコ球を検知(すなわち第1特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞による検知条件の成立)すると、検知信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第1特別入賞検知センサ38からの検知信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号を出力して前記球払出装置(払出手段)91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記第1特別入賞ソレノイド37は、前記第1および第2始動入賞口30a,31aへのパチンコ球の入賞を契機として第1特別入賞口36aを開閉する大当り遊技が付与される場合(特定条件判定手段での判定結果が肯定の場合)に、前記表示装置17による図柄変動演出の終了後にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)によって駆動制御される。実施例のパチンコ機10では、第1特別用開閉部材36bの開閉態様が異なる複数種類の大当り遊技が設定されており、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技の種類に応じた開閉条件に従って第1特別入賞ソレノイド37を駆動制御するよう構成される。実施例のパチンコ機10では、第1特別入賞ソレノイド37が駆動制御されて第1特別入賞口36aが開放した状態(第1特別入賞ソレノイド37の作動中)が有効状態として設定されている。
前記第2特別入賞部(特別入賞部,入球部)39は、遊技領域21(第1球流下経路21a)に開口する第2特別入賞口(特別入賞口)39aを開閉自在に閉成する第2特別用開閉部材(開閉手段)39bを備えており、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイド40(図3参照)の駆動に伴って第2特別用開閉部材39bが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記第2特別入賞部39には、前記第2特別入賞口39aに入賞したパチンコ球を検知する特別入賞検知手段(第1検知手段,第2検知手段,球検知手段)としての第2特別入賞検知センサ41(図3参照)が設けられている。第2特別入賞検知センサ41は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、第2特別入賞検知センサ41がパチンコ球を検知(すなわち第2特別入賞口39aへのパチンコ球の入賞による検知条件の成立)すると、検知信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に出力し、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、第2特別入賞検知センサ41からの検知信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板90に制御信号を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。ここで、第2特別入賞ソレノイド40は、前記第1始動入賞口30aまたは第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで第2特別用開閉部材39bを開閉作動して第2特別入賞口39aへのパチンコ球の入賞を許容し得るよう構成される。
前記ゲート部48には、該ゲート部48をパチンコ球が通過したことを検知する検知手段(第1検知手段,第2検知手段,球検知手段)としてのゲートセンサ49(図3参照)が配設される。ゲートセンサ49は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ49からメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)への検知信号の入力、すなわちゲートセンサ49のパチンコ球の検知(ゲート部48のパチンコ球の通過による検知条件の成立)に伴って各種通過検知情報(乱数等の遊技情報)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果、第2始動入賞口31aを開閉する普図当り遊技が付与される場合に、前記始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて始動用開閉部材31bが開閉動作するようになっている。
図2に示すように、前記普通入賞部(入賞部,入球部)45は、前記遊技領域21の左下部位置(第1球流下経路21a)および右下部位置(第2球流下経路21b)において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口45aが上方に常時開放するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路21aまたは第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口45aに入賞し得るようになっている。普通入賞部45は、普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検知する入賞検知手段(第1検知手段,第2検知手段,球検知手段)としての普通入賞検知センサ47(図3参照)が設けられている。前記普通入賞検知センサ47は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されている。そして、普通入賞検知センサ47からの検知信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定し、前記払出制御基板90に制御信号を出力して前記球払出装置91に予め設定された数の賞球を払い出させるようになっている。
実施例のパチンコ機10は、遊技盤20の振動を検知可能な振動検知センサ(振動検知手段,第1検知手段,第2検知手段,不正検知手段)200を備えている(図3参照)。この振動検知センサ200は、例えば所定の周波数の衝撃を検知すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検知してメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)へ検知信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球受け皿14等を故意に叩いて遊技盤20に衝撃を与えることで、各種入賞口30a,31a,36a,39a,45aに入賞したパチンコ球が対応する検知センサ34,35,38,42,47で検知される際にチャタリング等を発生させて複数個のパチンコ球が入賞した(検知した)ものとする不正行為等を認識することが可能となっている。また、振動検知センサ200からの検知信号(振動検知信号,検知信号,不正検知信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は振動検知状態を示す後述するエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、電波出力機器から出力された電波を検知可能な電波検知センサ(電波検知手段,第1検知手段,第2検知手段,不正検知手段)201を備えている(図3参照)。この電波検知センサ201は、前記始動入賞検知センサ34,35が、遊技盤20の前側において電波出力機器から出力された電波を検知可能な場合に該電波を検知可能な姿勢、位置に配設されており、電波を検知した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検知信号を出力する。従って、電波出力機器を使用した始動入賞検知センサ34,35に対する不正行為を、電波検知センサ201により認識することが可能となっている。また、電波検知センサ201からの検知信号(電波検知信号,検知信号,不正検知信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は電波検知状態を示す後述するエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、磁気発生機器から出力された磁気を検知可能な磁気検知センサ(磁気検知手段,第1検知手段,第2検知手段,不正検知手段)202を備えている(図3参照)。この磁気検知センサ202は、遊技盤20の前側において磁気発生機器から発生した磁気を、前述した各入賞検知センサ34,35,38,42,47が検知可能な場合に該磁気を検知可能な姿勢、位置に配設されており、磁気を検知した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検知信号を出力する。従って、磁気発生機器を使用した各入賞検知センサ34,35,38,42,47に対する不正行為を、磁気検知センサ202により認識することが可能となっている。また、磁気検知センサ202からの検知信号(磁気検知信号,検知信号,不正検知信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は磁気検知状態を示す後述するエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、前記上下の球受け皿14,15に貯留されたパチンコ球が所定量に達したか否か(満杯)を検知する満杯検知センサ(満杯検知手段,第1検知手段,第2検知手段)203を備えている(図3参照)。この満杯検知センサ203は、球払出装置91から払い出されたパチンコ球を上下の球受け皿14,15に案内する球通路に設けられており、上下の球受け皿14,15がパチンコ球で満杯となって球通路までパチンコ球が貯留されることで満杯検知センサ203が満杯状態を検知するよう構成される。満杯検知センサ203は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該満杯検知センサ203が満杯状態を検知した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検知信号(満杯検知信号)を出力する。そして、満杯検知センサ203からの検知信号がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は満杯状態を示す後述するエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。なお、実施例では、満杯検知センサ203として機械式のセンサが用いられており、該センサがON状態となったときに検知信号を出力して満杯状態を検知し、該センサがOFF状態となることで満杯状態を検知しなくなるよう構成されている。実施例では、上下の球受け皿14,15および球通路が、パチンコ球を貯留する貯留部とされる。
実施例のパチンコ機10は、前記中枠12に対して前枠13が開放されたか否か(開放状態)を検知する開放検知センサ(開放検知手段,第1検知手段,第2検知手段)204を備えている(図3参照)。この開放検知センサ204は、中枠12に設けられており、中枠12に対して前枠13が開放されることで検知状態が変化して開放状態を検知するよう構成される。開放検知センサ204は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該開放検知センサ204が開放状態を検知した際にメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に対して検知信号(開放検知信号)を出力する。そして、開放検知センサ204からの検知信号(開放検知信号)がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に入力されると、該メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は開放状態を示す後述するエラー情報を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。実施例では、前枠13の開放により開放検知センサ204がON状態となったときに検知信号を出力して開放状態を検知し、該開放検知センサ204がOFF状態となることで開放状態を検知しなくなる(閉成状態を検知する)よう構成されている。なお、開放検知センサ204としては、光学式、磁気式、機械式等の各種形態のセンサを用いることができる。
ここで、実施例のパチンコ機10において第1始動入賞部30、第2始動入賞部31、第1特別入賞部36、第2特別入賞部39、普通入賞部45およびゲート部48等の各種の入球部においてパチンコ球を検知するセンサとして用いられる第1始動入賞検知センサ34、第2始動入賞検知センサ35、第1特別入賞検知センサ38、第2特別入賞検知センサ41、特定領域入球検知センサ42、普通入賞検知センサ47およびゲートセンサ49について、総称する場合は球検知センサ(球検知手段)と指称する場合がある。また、パチンコ機10において不正行為を検知するために用いられる振動検知センサ200、電波検知センサ201、磁気検知センサ202について、総称する場合は不正検知センサ(不正検知手段)と指称する場合がある。
前記パチンコ機10には、前記第1始動入賞口30aおよび第2始動入賞口31aへの入賞を契機として行われる特図当り抽選(大当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する特図表示部(特別表示部)50A,50Bが設けられている(図3参照)。特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口30aへの入賞(第1始動入賞検知センサ34による検知)を契機として特図の変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口31aへの入賞(第2始動入賞検知センサ35による検知)を契機として特図の変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの表示部に表示される特図が変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に表示部に複数種類の特図の内の1つを確定的に表示するようになっている。また、第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの表示部に表示される特図が変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に表示部に複数種類の特図の内の1つを確定的に表示するようになっている。
前記パチンコ機10には、前記ゲートセンサ49のパチンコ球の検知(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り抽選(普図当り判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する普図表示部55が設けられている(図3参照)。普図表示部55では、ゲートセンサ49のパチンコ球の検知(ゲート部48のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。
前記表示装置17には、図2に示すように、演出図柄としての前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口30aまたは第2始動入賞口31aへの入賞(始動条件の成立)を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置(図柄が確定停止表示される確定停止表示領域)27が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、表示装置17では、始動条件の成立を契機として飾図(演出図柄)を変動表示した後に、所定の飾図(演出図柄)を有効停止位置27に確定停止するよう構成される。なお、実施例の表示装置17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図(演出図柄)の有効停止位置27が1箇所ずつ定められており、3列の飾図(演出図柄)からなる図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例の表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(例えば8ラウンドまたは15ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当り遊技の種類に応じた開閉動作で特別入賞部36,39の特別用開閉部材36b,39bが開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口36a,39aに規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別用開閉部材36b,39bが閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。すなわち、大当り遊技では、前記特別用開閉部材36b,39bが各大当り遊技の規定ラウンド数以上の開閉動作を行う。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。また、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技の種類は、大当り遊技の終了後に後述する確変状態を付与可能な特定大当り遊技と、大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない非特定大当り遊技とに大別される。
特定大当り遊技は、当該特定大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、前記第1特別入賞部36の第1特別用開閉部材36bおよび第2特別入賞部39の第2特別用開閉部材39bを長時間開放動作させる大当り遊技として設定される。また、第2特別入賞部39の第2特別用開閉部材39bを開放する特定ラウンド(例えば5ラウンド)では、前記案内体が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するよう設定されている。すなわち、特定大当り遊技は、特定ラウンドにおいて案内体を第2姿勢に姿勢変位することで前記特定領域にパチンコ球が入賞可能であることから、大当り遊技の終了後に高確率で確変状態が付与され得る大当り遊技である。また、特定大当り遊技では、特定ラウンド(5ラウンド)において前記特定領域入球検知センサ42がパチンコ球を検知して確変状態を付与することを決定した場合には、大当り遊技終了後に、次回大当りまでの間、確変状態が継続して付与され得るようになっている。なお、特定大当り遊技では、特定ラウンドにおいて特定領域入球検知センサ42がパチンコ球を検知しないことを条件に確変状態を付与することを決定しないように設定されている。
非特定大当り遊技は、当該非特定大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、前記第1特別入賞部36の第1特別用開閉部材36bのみを長時間開放動作させるか、または前記第1特別入賞部36の第1特別用開閉部材36bおよび第2特別入賞部39の第2特別用開閉部材39bを長時間開放動作させるが第2特別入賞部39の第2特別用開閉部材39bを開放する特定ラウンド(5ラウンド)では、前記案内体が第1姿勢に保持されるよう設定される大当り遊技として設定される。すなわち、非特定大当り遊技は、第2特別入賞部39の第2特別用開閉部材39bを開放動作しないか、または第2特別用開閉部材39bを開放動作しても前記案内体が第1姿勢に保持されるよう設定されており、該非特定大当り遊技は、前記特定領域にパチンコ球が入賞不能であることから、大当り遊技の終了後に確変状態が付与され得ない大当り遊技である。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31aを開放する始動用開閉部材31bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称する。また、メイン制御CPU60aは、変短状態が付与されている間は、メイン制御RAM60cに記憶される変短フラグに「1」を設定し、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている変短フラグが「1」となっている場合に、変短状態中であることを認識し得るようになっている。なお、変短状態の終了条件が成立すると、メイン制御CPU60aは、変短フラグに「0」を設定する。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図3に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検知センサ(検知手段)からの検知信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図3に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記第1始動入賞検知センサ34、第2始動入賞検知センサ35、第1特別入賞検知センサ38、第2特別入賞検知センサ41、特定領域入球検知センサ42、賞普通入賞検知センサ47、ゲートセンサ49、振動検知センサ200、電波検知センサ201、磁気検知センサ202、満杯検知センサ203、開放検知センサ204等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口31aを開閉する始動用開閉部材31bに連繋する始動入賞ソレノイド32、第1特別入賞口36aを開閉する第1特別用開閉部材36bに連繋する第1特別入賞ソレノイド37および第2特別入賞口39aを開閉する第2特別用開閉部材39bに連繋する第2特別入賞ソレノイド40が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,37,40を駆動させることで、対応する開閉部材31b,36b,39bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別開閉部材36b,39bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド37,40を駆動制御するよう構成されると共に、前記普図当り抽選に当選した場合には予め定められた開閉態様で始動用開閉部材31bが開閉するよう前記始動入賞ソレノイド32を駆動制御するよう構成される。また、メイン制御CPU60aには前記切替えソレノイドが接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて切替えソレノイドを駆動させることで、案内体を切替え作動するようになっている。
前記メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図3に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。すなわち、演出制御RAM65cは、各種情報を書き換え可能に記憶する記憶手段としての機能を有している。
次に、図3に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
図3に示す如く、前記払出制御基板90には、外部端子板92が接続されていると共に、該外部端子板92に設けられた出力端子(外部出力端子)にホールコンピュータHCが接続されるようになっている。そして、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、払出制御基板90および外部端子板92の出力端子を介してホールコンピュータHCに対して、パチンコ機10の動作状態やエラー情報等の各種の情報を出力可能に構成されている。
前記パチンコ機10には、遊技場の外部電源(例えば、AC24V)から各部の必要電源電圧を生成して、パチンコ機10を構成する各種構成部材に供給する電源基板100が配設されている。この電源基板100には、図3に示す如く、パチンコ機10に供給する電源のON−OFFを切り替える電源スイッチ101と、制御RAM60c,65cを初期化(クリア)させるためのクリアスイッチ102が設けられている。また電源基板100には、前記電源スイッチ101に接続し、該電源スイッチ101のON−OFFの切り替えに応じてメイン制御基板60に電源ON信号、電源OFF信号を出力する電源断監視回路103が設けられると共に、前記クリアスイッチ102に接続するクリアスイッチ回路104が設けられている。実施例では、クリアスイッチ102をON操作した状態で電源スイッチ101をON操作したときに限り、クリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力し、該クリア信号を受けたメイン制御基板60、演出制御基板65がメイン制御RAM60c、演出制御RAM65cを初期化するクリア処理を行うよう設定される。すなわち、実施例では、電源スイッチ101、クリアスイッチ回路104およびクリアスイッチ102からクリア手段が構成される。なお、クリアスイッチ回路104とクリアスイッチ102とからクリア手段を構成し、クリアスイッチ102をON操作したときにクリアスイッチ回路104からメイン制御基板60、演出制御基板65にクリア信号を出力する構成を採用し得る。また、以後の説明において、クリア処理が実行されることを、「RAMクリア」と指称する場合がある。
前記メイン制御RAM60cおよび演出制御RAM65cには、パチンコ機10の動作中に前記各種情報を一時的に記憶するために用いられる常用記憶エリアの他に、バックアップエリアが設けられている。このバックアップエリアは、停電等によって電力供給が遮断された場合において、電力供給の開始時(復電時)にパチンコ機10の状態を電力供給の遮断時の状態に復帰させるべく、電力供給の遮断時の各種情報を記憶しておくためのエリアである。実施例では、乱数(保留内容)、保留数、特図、普図、タイマ値、フラグ(確変フラグや変短フラグ)等の遊技状態を特定可能な遊技情報やエラー情報等の各種情報(制御情報)が、パチンコ機10の動作中には常用記憶エリアに記憶されると共に、電力供給が遮断された場合においては該常用記憶エリアに記憶されている各種情報がバックアップエリアに記憶されるようになっている。また、バックアップエリアへの記憶(書き込み)は、電力供給の遮断時(電源断信号の入力時)の電源断処理において実行され、該バックアップエリアに記憶された各種情報の読み出し(常用記憶エリアへの記憶)は、電力供給の開始時(復電時)の復電処理において実行される。
次に、電力供給が遮断された際に、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが実行する電源断処理について説明する。
パチンコ機10へ電源投入(電力供給の開始)された場合は、前記リセット信号回路106は、所定の規制時間が経過するまでの間、メイン制御CPU60a、演出制御CPU65aに対してリセット信号を継続出力する。メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aは、一旦入力されたリセット信号の入力が停止すると、対応する制御ROM60b,65bに記憶されている電源投入処理プログラムに基づき、電源投入処理(復電処理)を実行する。この電源投入処理では、前記クリアスイッチ102が操作されているか否かを判定し、否定の場合は対応する制御RAM60c,65cに記憶保持されている各種制御情報に基づき電力供給の遮断時(前)の状態に復帰させる。また、電源投入処理において前記クリアスイッチ102が操作されていると判定された場合は、各制御RAM60c,65cに記憶保持されていた各種制御情報を消去(RAMクリア)する。電力供給の遮断前の状態に復帰した演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cにて記憶管理されている制御情報を指定する各種制御コマンドを表示制御CPU70aに出力する。そして、表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから入力された制御コマンドに基づいて表示装置17の表示内容を制御する。
前記パチンコ機10に発生するエラーについて説明する。実施例では、図4に示す如く、10種類のエラーを挙げて説明するが、該エラーの数や種類はこれに限られるものではない。図4に示す如く、各エラーには、該エラーが発生した場合に、前記表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19等のエラー報知手段(報知手段)によりエラーが発生したことを報知する優先順位(優先度)が1,2,3,…8と設定されている。実施例では、優先順位1として「RAMクリア」が設定され、優先順位2として「メイン基板エラー」、「磁気検知センサエラー」、「電波検知センサエラー」が設定され、優先順位3として「振動検知センサエラー」が設定され、優先順位4として「特別電動役物不正入賞エラー」が設定され、優先順位5として「普通電動役物不正入賞エラー」が設定され、優先順位6として「センサエラー」が設定され、優先順位7として「開放エラー」が設定され、優先順位8として「満杯エラー」が設定されている。そして、優先順位が異なる複数のエラーが重複して発生した場合は、優先順位が上位(数値が小さいもの)のエラーが発生したことを示すエラー表示(報知)が優先して実行される。
優先順位1の「RAMクリア」は、遊技の進行に係る遊技情報を記憶している記憶手段(メイン制御RAM60c、演出制御RAM65c等)の記憶情報を消去(クリア)する初期化処理を実行するために、RAMクリア操作(クリアスイッチ102を押しながら電源スイッチ101をONする操作)が行われたことを条件としてメイン制御CPU60aが発生したと判定するエラーである。メイン制御CPU60aにより「RAMクリア」が発生したと判定された場合、メイン制御CPU60aは、該「RAMクリア」が発生したことを特定するRAMクリア指定コマンド(エラー情報)を出力する。そして、演出制御基板65(演出制御CPU65a)は、入力されたRAMクリア指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力し、該表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73はRAMクリア指定コマンドに基づいて表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御してRAMクリア報知(エラー報知)を実行させる。具体的には、パチンコ機10の前枠正面に設けられたランプ装置18を全点灯し、スピーカ19からは、「RAMクリア」を特定可能に予め設定されたRAMクリア音が出力される。このRAMクリア音は、電源を切断(OFF)にでもしない限り30秒間に亘り継続して出力される。その間、表示装置17の表示部17aには、特に「RAMクリア」を特定する画像等は表示されず、パチンコ機10に設定される初期画像(初期図柄)が表示される。但し、「RAMクリア」が発生した場合は、表示装置17の表示部17aに初期画像(初期図柄)が前記有効停止位置27に表示されることから、当該初期画像(初期図柄)を表示することが、表示装置17によるRAMクリア報知と言える。そして、報知開始から所定時間(例えば30秒)が経過すると「RAMクリア」の報知は解除される。すなわち、RAMクリア報知の解除条件は、報知開始(RAMクリアの検知)からの経過時間となっている。
優先順位2の「メイン基板エラー」は、メイン制御基板60が備えるメイン制御CPU60aに異常が発生した場合のエラーである。具体的には、メイン制御CPU60aが備える乱数回路が乱数確認信号を正常に出力しているか否かをメイン制御CPU60aが監視し、乱数確認信号が正常に出力されていない場合にメイン制御CPU60aが「メイン基板エラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「メイン基板エラー」が発生したと判定した場合は、「メイン基板エラー」が発生したことを示すメイン基板エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位2の「磁気検知センサエラー」は、前記磁気検知センサ(不正検知手段)202が磁気を検知した場合のエラーである。具体的には、磁気検知センサ202が磁気を所定時間(例えば、300ms)の間連続して検知した場合に、メイン制御CPU60aが「磁気検知センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「磁気検知センサエラー」が発生したと判定した場合は、「磁気検知センサエラー」が発生したことを示す磁気エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位2の「電波検知センサエラー」は、前記電波検知センサ(不正検知手段)201が電波を検知した場合のエラーである。具体的には、電波検知センサ201が電波を所定時間の間に所定回数(例えば、10回)検知した場合に、メイン制御CPU60aが「電波検知センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「電波検知センサエラー」が発生したと判定した場合は、「電波検知センサエラー」が発生したことを示す電波エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位3の「振動検知センサエラー」は、前記振動検知センサ(不正検知手段)200が振動を検知した場合のエラーである。具体的には、特定の条件下において振動検知センサ200が振動を所定時間(例えば、200ms)の間連続して検知した場合に、メイン制御CPU60aが「振動検知センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「振動検知センサエラー」が発生したと判定した場合は、「振動検知センサエラー」が発生したことを示す振動エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位4の「特別電動役物不正入賞エラー」は、大当り遊技が付与されている場合にのみ作動する前記第1特別入賞ソレノイド37が作動中でない状態で前記第1特別入賞検知センサ38がパチンコ球を検知した場合の特別エラーである。この「特別電動役物不正入賞エラー」は、第1特別入賞ソレノイド37が作動中でない状態(メイン制御CPU60aから第1特別入賞検知センサ38に対して駆動信号が出力されていない状態、第1特別入賞ソレノイド37の非励磁状態)で、第1特別入賞検知センサ38がパチンコ球を検知した場合に、メイン制御CPU60aが「特別電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定する。すなわち実施例では、第1特別入賞ソレノイド37が作動中でない状態で第1特別入賞検知センサ38がパチンコ球を検知することで第2エラー条件(エラー条件)が満たされて、メイン制御CPU60aが「特別電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、「特別電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定した場合は、「特別電動役物不正入賞エラー」が発生したことを示す特別電動役物不正入賞エラー指定コマンド(エラー情報,特別エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力(送信)するよう構成される。実施例では、特別入賞検知センサ38とメイン制御CPU60aとから、「特別電動役物不正入賞エラー」を検知する特別エラー検知手段(エラー検知手段)が構成される。また、実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aが「特別電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定した場合は、判定以後における各球検知センサ34,35,38,41,47による球検知を契機とした前記払出装置91による賞球の払い出しをさせないよう構成されている。
優先順位5の「普通電動役物不正入賞エラー」は、普図当り遊技が付与されている場合にのみ作動する始動入賞ソレノイド32が作動中でない状態で前記第2始動入賞検知センサ35がパチンコ球を検知した場合のエラーである。この「普通電動役物不正入賞エラー」は、始動入賞ソレノイド32が作動中でない状態(メイン制御CPU60aから始動入賞ソレノイド32に対して駆動信号が出力されていない状態、始動入賞ソレノイド32の非励磁状態)で、第2始動入賞検知センサ35が規定個数以上のパチンコ球を検知した場合に、メイン制御CPU60aが「普通電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定する。すなわち実施例では、始動入賞ソレノイド32が作動中でない状態で第2始動入賞検知センサ35の球検知が規定数に達することで第1エラー条件(エラー条件)が満たされて、メイン制御CPU60aが「普通電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、「普通電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定した場合は、「普通電動役物不正入賞エラー」が発生したことを示す普通電動役物不正入賞エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。実施例では、第2始動入賞検知センサ35とメイン制御CPU60aとから、「普通電動役物不正入賞エラー」を検知するエラー検知手段が構成される。また、実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aが「普通電動役物不正入賞エラー」が発生したと判定した場合は、判定以後における各球検知センサ34,35,38,41,47による球検知を契機とした前記払出装置91による賞球の払い出しをさせないよう構成されている。
優先順位7の「開放エラー」は、前記開放検知センサ(エラー検知手段)204が前記前枠13の開放状態を検知した場合のエラーである。具体的には、開放検知センサ204がON状態となり、該開放検知センサ204からの検知信号(開放検知信号)がメイン制御CPU60aに入力された場合に、該メイン制御CPU60aが「開放エラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「開放エラー」が発生したと判定した場合は、「開放エラー」が発生したことを示す開放エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位8の「満杯エラー」は、前記満杯検知センサ(エラー検知手段)203が上下の球受け皿14,15の満杯状態を検知した場合のエラーである。具体的には、満杯検知センサ203がON状態となり、該満杯検知センサ203からの検知信号(満杯検知信号)がメイン制御CPU60aに入力された場合に、該メイン制御CPU60aが「満杯エラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「満杯エラー」が発生したと判定した場合は、「満杯エラー」が発生したことを示す満杯エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。
優先順位6の「センサエラー」は、パチンコ機10が備える各種検知センサ34,35,38,41,42,47,49,200,201,202,203,204に異状が発生した際に検知されるエラーである。すなわち、検知センサ34,35,38,41,42,47,49,200,201,202,203,204とメイン制御基板60とを接続する信号線の断線、信号線を接続するコネクタの接続不良、検知センサ34,35,38,41,42,47,49,200,201,202,203,204自体の破損等によって、検知センサ34,35,38,41,42,47,49,200,201,202,203,204からの信号をメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)で受信し得ない状況が発生した場合のエラーであって、当該「センサエラー」は、複数の検知センサ34,35,38,41,42,47,49,200,201,202,203,204に関連して共通に発生する種類のエラー(複数の検知センサに関連する異常である第3エラー)である。例えば、前記不正検知手段としての磁気検知センサ202を挙げて説明すると、該磁気検知センサ202からのLo信号およびHi信号の何れの信号もメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が受信できなくなった場合に、メイン制御CPU60aが「センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「センサエラー」が発生したと判定した場合は、「センサエラー」が発生したことを示すセンサエラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。また、例えば前記球検知手段としての第1特別入賞検知センサ38の場合も同様に、該第1特別入賞検知センサ38からのLo信号およびHi信号の何れの信号もメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が受信できなくなった場合に、メイン制御CPU60aが「センサエラー」が発生したと判定する。そして、メイン制御CPU60aは、「センサエラー」が発生したと判定した場合は、「センサエラー」が発生したことを示すセンサエラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力するよう構成される。すなわち、実施例のパチンコ機10が備える振動検知センサ200、電波検知センサ201、磁気検知センサ202等の不正行為を検知するための不正検知手段から入力されるはずのLo信号およびHi信号が入力されなくなった場合や、実施例のパチンコ機10が備える第1始動入賞検知センサ34、第2始動入賞検知センサ35、第1特別入賞検知センサ38、第2特別入賞検知センサ41、特定領域入球検知センサ42、普通入賞検知センサ47、ゲートセンサ49等のパチンコ球を検知するための球検知手段から入力されるはずのLo信号およびHi信号が入力されなくなった場合の何れにおいても、メイン制御CPU60aは「センサエラー」が発生したと判定する。
次に、前述したようにパチンコ機10でエラーが発生した場合(メイン制御CPU60aがエラーの発生を判定した場合)に実行されるエラー報知処理について、図10に基づき説明する。エラー報知処理では、メイン制御CPU60aは、エラーの発生を判定した場合(ステップB10)、対応するエラー指定コマンドを出力して演出制御CPU65aの制御下に対応するエラー報知をエラー報知手段(表示装置17,ランプ装置18,スピーカ19)で実行させる(ステップB11)。そして、ステップB12で実行中のエラー報知の解除条件(電源の切断、報知時間の経過、エラーの解除等)が成立したか否かを判定し、該ステップB12の判定結果が肯定の場合は、エラー報知処理を終了する。また、ステップB12の判定結果が否定の場合は、ステップB13に移行して新たなエラーが発生したか否かを判定し、判定結果が否定の場合はステップB12に戻って処理を繰り返す。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
次に、前記複数の検知センサに関連して共通して発生する種類である「センサエラー」が発生した場合に、該「センサエラー」の発生源を特定する作用について、「センサエラー」の発生源である可能性のある検知センサを2つとした場合で、検知センサの異なる組み合わせの具体例を複数種類挙げて、各具体例毎に説明する。
第1の具体例では、2つの検知センサの内の一方(第1検知手段)を前記磁気検知センサ202とし、他方(第2検知手段)を前記電波検知センサ201とした例で説明する。なお、第1検知手段を電波検知センサ201とし、第2検知手段を磁気検知センサ202としてもよいことは勿論である。
第2の具体例では、「センサエラー」の発生源である可能性のある2つの検知センサの内の一方(第1検知手段)を前記第2始動入賞検知センサ35とし、他方(第2検知手段)を前記第1特別入賞検知センサ38とした例で説明する。なお、第1検知手段を第1特別入賞検知センサ38とし、第2検知手段を第2始動入賞検知センサ35としてもよいことは勿論である。
第3の具体例では、「センサエラー」の発生源である可能性のある2つの検知センサの内の一方(第1検知手段)を前記第1特別入賞検知センサ38とし、他方(第2検知手段)を前記磁気検知センサ202とした例で説明する。なお、第1検知手段を磁気検知センサ202とし、第2検知手段を第1特別入賞検知センサ38としてもよいことは勿論である。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した各実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1) 実施例では、各種エラーに優先順位を設定し、複数のエラーが重複して発生した場合には優先順位が高いエラーのエラー報知を優先して実行するよう構成したが、例えば報知手段としての表示装置について、全てのエラー表示(報知)を同時に(並行して)表示可能に構成し、優先順位に関係なく重複して発生した全てのエラーを特定するエラー報知を並行して表示する構成を採用し得る。
(2) 実施例では、入球部に関するエラーとして、入賞口を開閉部材で開閉する構成の第1特別入賞部や第2始動入賞部を対象とした「特別電動役物不正入賞エラー」や「普通電動役物不正エラー」を挙げたが、入球部に関するエラーとしては、入賞口が常に遊技領域に開放する第1始動入賞部や普通入賞部、または入球口が常に遊技領域に開放するゲート部を対象とする異常入賞エラーを設定してもよい。このように入賞口や入球口が常に遊技領域に開放する入球部を対象とする異常入賞エラーについては、対応する球検知手段が、予め設定された単位時間内に規制数以上の球検知を行った場合(エラー条件が満たされた場合)に、判定手段が異常入賞エラーが判定したと判定して、報知手段で対応する異常入賞エラー報知を行うようにする。そして、異常入賞エラーの対象となる入球部の球検知手段および不正検知手段とが第3エラーの発生源の可能性がある場合においても、実施例で説明したと同様に意図的に異常入賞エラーや不正行為に関するエラーを発生させることで、第3エラーの発生源を特定することができる。
(3) 実施例では、同一順位エラーとして、対応するエラー表示(エラー報知)を表示部の全画面に表示するものを分類したが、表示部の一部に設定された表示領域にエラー表示(実施例の低優先度エラーに対応するエラー表示)を表示する複数種類のエラーを同一順位エラーとして分類することができる。このように、表示部の一部に設定された表示領域にエラー表示を表示する複数種類のエラーを同一順位エラーとした場合に、全ての同一順位エラーのエラー表示を共通する表示領域に表示するようにしてもよいし、または各同一順位エラーのエラー表示を表示する表示領域を相互に重ならない位置に設定してもよい。そして、同一順位エラーのエラー表示を表示する表示領域を相互に重ならない位置に設定した場合は、複数の同一順位エラーが重複して発生した場合に、複数の同一順位エラーのエラー表示を、何れも視認可能な状態で表示することができる。
(5) 実施例では、エラー報知手段(報知手段)として図柄変動演出が実行される表示装置を挙げたが、表示装置とは別に設けたサブ表示装置にエラー表示(エラー報知)を表示させる構成を採用し得る。すなわち、表示装置で図柄変動演出を表示すると共に、サブ表示装置でエラー表示を表示するようにすれば、図柄変動演出中に発生したエラーに対応するエラー表示によって図柄変動演出の視認性が低下するのを防止し得るもとで、エラーの発生を確実に報知することができる。
(6) 実施例では、「RAMクリア」に対応するエラー報知として、表示装置では「RAMクリア」を特定するエラー表示を実行しない場合としたが、表示制御RAMに、「RAMクリア」を特定するRAMクリア表示の画像データとして、「RAMクリア」の文字を表示する画像データを記憶させて、「RAMクリア」が発生した場合には表示装置の表示部にRAMクリア表示の画像を有効停止位置(確定停止表示領域)に表示するようにしてもよい。また、RAMクリア表示の画像については、「RAMクリア」による初期化処理が開始されるタイミングで表示部に表示し、その後の初期化処理が終了するまでは実施例で説明したように初期画像(初期図柄)を表示するようにしてもよい。
(7) エラーが重複して発生した場合において優先順位が高いエラーのエラー報知を優先して実行する場合に、ランプ装置やスピーカ等のように同時または並行して異なるエラー報知を実行できない第1のエラー報知手段では優先順位の高いエラー報知を実行する一方で、表示装置のように同時または並行して異なるエラー報知を実行できる第2のエラー報知手段では優先順位に関わらず複数のエラー報知を実行する構成を採用し得る。例えば、満杯エラー報知が表示装置およびスピーカで実行中に、「振動検知センサエラー」が発生した場合に、表示装置では満杯エラー報知および振動検知センサエラー報知の画像を並行して表示しつつ、スピーカでは優先順位の高い「振動検知センサエラー」のエラー報知の音声を出力するようにする。この構成によれば、表示によって複数のエラーの発生を報知しつつ、音声によって優先順位の高いエラーの発生を報知することができる。
(8) 復電処理実行報知について、表示装置による報知のみに限らず、ランプ装置やスピーカで報知するようにしてもよい。
(10) 実施例では、復電時には記憶手段(制御RAM)に記憶されているエラー情報を初期化するよう構成したが、第2の報知停止手段を構成する電源断監視回路からの信号(電源ON信号)のみによっては記憶手段(制御RAM)に記憶されているエラー情報を初期化しないようにすることもできる。そして、電源断監視回路からの信号のみによっては記憶手段に記憶されているエラー情報を初期化しない構成を採用した場合は、次のような作用効果を奏する。すなわち、エラー報知を強制停止する機能を有する電源スイッチがON状態で発生した停電等によって電源がOFF(切断)となった後に停電の復旧により電力供給が開始された場合には、電源断監視回路から電源ON信号が出力されるが、該電源ON信号のみでは制御RAMは初期化されない。従って、エラー報知中に停電があっても、復電時にエラー情報が誤って初期化されることはなく、停電の復旧後においては制御RAMに記憶保持されているエラー情報に基づいてエラー対策を行うことができる。具体的には、エラー報知の解除条件が電源の切断でないエラーの発生中に停電があっても、復電後には停電により中断されたエラー報知を再開できる。より具体的には、振動検知センサエラー報知が表示装置、ランプ装置、スピーカで実行されている状態(報知の解除条件が成立していない状態、実施例では振動検知センサエラー報知の開始から30秒未満)で電力供給が遮断し、その後の復電時に前記電源投入処理(復電処理)が実行された場合は、復電処理実行報知が表示装置で実行された後に、メイン制御RAMおよび演出制御RAMに記憶保持されているバックアップデータに基づいて振動検知センサエラー報知が表示装置、ランプ装置、スピーカで実行される。従って、表示装置、ランプ装置、スピーカで実行される振動検知センサエラー報知に基づいて、「振動検知センサエラー」に対する対策を行うことができる。
(11) 実施例では、各エラーに対応するエラー報知を、表示装置、ランプ装置、スピーカの複数のエラー報知手段のうちの複数を用いて実行するよう構成したが、エラーの種類に応じてエラー報知手段の組み合わせを変えたり、または何れか一つのエラー報知手段でのみエラー報知を実行するようにしてもよい。
(12) 表示装置においてエラー表示や演出図柄を非表示にするとは、表示部に画像を表示する制御を行っていない場合および表示部に画像を表示する制御は行っているが、レイヤ処理等によって結果として画像が前側から視認し得なくなる場合を含んでいる。
(14) 実施例においてメイン制御基板が備える機能の全部または一部を払出制御基板が備えるようにしてもよく、反対に払出制御基板が備える機能の全部または一部をメイン制御基板が備えるようにしてもよい。そして、実施例では、メイン制御基板と払出制御基板とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。
(15) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして、実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(16) 実施例では、電源回路から各制御基板に電源電圧を供給するよう構成したが、電源回路から払出制御基板に供給された電源電圧を、該払出制御基板からその他の制御基板に供給する構成を採用し得る。すなわち、電源回路から1つの制御基板に供給された電源電圧を、該1つの制御基板から他の制御基板に供給するようにしてもよい。
(17) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球やコイン等の遊技媒体を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
15 下球受け皿(貯留部)
17 表示装置(表示手段、報知手段)
18 ランプ装置(別の報知手段)
19 スピーカ(別の報知手段)
201 電波検知センサ(第1検知手段)
202 磁気検知センサ(第2検知手段)
203 満杯検知センサ(満杯検知手段)
Claims (3)
- 遊技媒体を貯留する貯留部を備えた遊技機において、
検知状態の変化に基づいて第1検知信号を出力可能な第1検知手段と、
検知状態の変化に基づいて第2検知信号を出力可能な第2検知手段と、
前記貯留部の満杯状態を検知する満杯検知手段と、
図柄を表示可能な表示手段とを備え、
前記第1検知手段の第1検知信号に基づいて第1エラーの発生が検知された場合に、該第1エラーであることを特定可能な第1エラー報知を、前記表示手段における図柄の停止表示位置を含む範囲で実行可能であり、
前記第2検知手段の第2検知信号に基づいて第2エラーの発生が検知された場合に、該第2エラーであることを特定可能な第2エラー報知を、前記表示手段における図柄の停止表示位置を含む範囲で実行可能であり、
前記第1検知手段からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーであることを特定可能な第3エラー報知を前記表示手段で実行可能であると共に、前記第2検知手段からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を前記表示手段で実行可能であり、
前記満杯検知手段の検知信号に基づいて特定エラーの発生が検知された場合に、該特定エラーであることを特定可能な特定エラー報知を前記表示手段で実行可能であり、
前記表示手段は、
前記第1エラー報知または前記第2エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーの発生を認識可能とすることなく、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知を継続するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第1エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記第1エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第2エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記第2エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記特定エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合は、少なくとも前記第3エラー報知を該表示手段で実行するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - エラーの発生を報知する優先順位が定められており、前記第1エラーおよび前記第2エラーが同一の前記優先順位に設定されると共に、前記第3エラーの前記優先順位が、前記第1エラーおよび前記第2エラーより低い順位であって前記特定エラーおよび他の所定のエラーよりも高い順位に設定され、
前記表示手段は、前記第3エラー報知と、前記特定エラー報知と、前記所定のエラーに対応するエラー報知とを夫々認識可能な態様で同時に実行し得るよう構成された請求項1記載の遊技機。 - 遊技媒体を貯留する貯留部を備えた遊技機において、
検知状態の変化に基づいて第1検知信号を出力可能な第1検知手段と、
検知状態の変化に基づいて第2検知信号を出力可能な第2検知手段と、
前記貯留部の満杯状態を検知する満杯検知手段と、
表示によってエラー報知を実行可能な報知手段と、
音または光によってエラー報知を実行可能な別の報知手段とを備え、
前記第1検知手段の第1検知信号に基づいて第1エラーの発生が検知された場合に、該第1エラーであることを特定可能な第1エラー報知を前記報知手段および前記別の報知手段で実行可能であり、
前記第2検知手段の第2検知信号に基づいて第2エラーの発生が検知された場合に、該第2エラーであることを特定可能な第2エラー報知を前記報知手段および前記別の報知手段で実行可能であり、
前記第1検知手段からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、該第3エラーであることを特定可能な第3エラー報知を前記報知手段および前記別の報知手段で実行可能であると共に、前記第2検知手段からの信号を受信できないことに基づいて第3エラーの発生が検知された場合に、前記第3エラー報知を前記報知手段および前記別の報知手段で実行可能であり、
前記満杯検知手段の検知信号に基づいて特定エラーの発生が検知された場合に、該特定エラーであることを特定可能な特定エラー報知を少なくとも前記報知手段で実行可能であり、
前記第1エラー報知または前記第2エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段が、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知と並行して前記第3エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段が、前記第3エラーの発生を認識可能とすることなく、実行中の前記第1エラー報知または前記第2エラー報知を継続するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段が、前記第3エラー報知と並行して前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段が、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第3エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段が、前記第3エラー報知と並行して前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段が、前記第3エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第1エラー報知の実行中において前記第2エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段が、前記第1エラー報知と並行して前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段が、前記第1エラー報知を非実行とし、前記第2エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記第2エラー報知の実行中において前記第1エラーの発生が検知された場合に、前記報知手段が、前記第2エラー報知と並行して前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行し、前記別の報知手段が、前記第2エラー報知を非実行とし、前記第1エラー報知を認識可能な態様で実行する状態へと移行するよう構成され、
前記特定エラー報知の実行中において前記第3エラーの発生が検知された場合は、少なくとも前記第3エラー報知を前記報知手段および前記別の報知手段で実行するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
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