JP2015029732A - 遊技機 - Google Patents
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遊技球が流下する遊技領域(21)が前側に設けられた板状本体(20)と、前方に開放する箱状に形成され、前記板状本体(20)の裏側に取り付けられる設置部材(19)と、一対のリード片(56,56)をケーシング(55)内に接離可能に対向配置して構成された磁気センサ(54)とを備えた遊技機において、
前記設置部材(19)に、前記板状本体(20)の裏面と対向してセンサ設置部(58,69)が設けられ、
前記センサ設置部(58,69)に、
前記磁気センサ(54)を、前記リード片(56,56)の延在方向を板状本体(20)の裏面に沿わせる姿勢で収容保持する収容保持部(59,70)と、
前記収容保持部(59,70)に保持した磁気センサ(54)における少なくとも検出部を前側に露出する開口部(58a,69a)とが設けられることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、磁気センサを板状部材の裏面に可能な限り近接させることができ、検出感度の低い磁気センサを使用することが可能となり、コストを低減することができる。
請求項3の発明によれば、センサ設置部の弾性によって該センサ設置部の前端を板状部材の裏面に当接させることができるので、板状部材の裏面に対する磁気センサの検出部の位置を一定に保持することができ、該磁気センサの検出感度が変化するのを防止し得る。
請求項4の発明によれば、磁気センサの前面の全体を板状部材の裏面に可能な限り近接させることができ、検出感度の低い磁気センサによって広範囲で磁気を検出することができる。
請求項5の発明によれば、センサ設置部に対して磁気センサを前側から着脱することができ、取り付け作業が容易となる。
請求項6の発明によれば、固定手段がセンサ設置部の前側に突出して板状部材の裏面を傷付けるのを防止し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1および図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤Mを着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤Mの裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤Mを透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。なお、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。
本実施例では、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板状部材20と、該板状部材20の裏側に着脱自在に取り付けられる設置部材19とから遊技盤Mが構成されている(図4参照)。板状部材20の表面には、略円形状に湾曲形成された案内レール23が配設され、該案内レール23によってパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記図柄表示装置18は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾部材31に設けた開口部31aを介して板状部材20の前側に臨むよう構成される。
前記板状部材20には、図4に示す如く、前後に貫通する装着口28が前記遊技領域21内に複数開設されて、各装着口28に対して各種遊技部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に開口する第1アウト口(アウト口)29が開設されており、遊技領域21に打ち出されて第1アウト口29に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記板状部材20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘30が植設されており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘30に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。なお、前記装着口28の形成数は、板状部材20に対して取り付けられる各種遊技部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
前記板状部材20には、図3に示す如く、前記枠状装飾部材31より右側に画成されている前記第2球流下経路21bに、パチンコ球が通過可能な球通過ゲート36が配設されている。球通過ゲート36には、該ゲート36をパチンコ球が通過したことを検知するゲートセンサ(図示せず)が配設される。そして、ゲートセンサが接続される図示しない制御装置は、該ゲートセンサの球検知に基づき前記第2始動入賞装置34の開閉部材35を開放するか否かの始動口開放抽選を行うよう構成されている。そして、始動口開放抽選に当選した場合に、制御装置は前記第2始動入賞装置34を制御して開閉部材35を開放するよう設定される。
前記枠状装飾部材31に配設した第2始動入賞装置34より下側の遊技領域21(第2球流下経路21b)の板状部材20に配設された前記特別入賞装置33は、特別入賞口33bが開閉体(開閉部材)33aで常には閉鎖されている。そして、前記図柄表示装置18での図柄変動の結果、図柄表示装置18の表示部に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生した場合に、前記制御装置によって開閉体33aを開放するよう作動制御し、これにより遊技領域21(第2球流下経路21b)に開口した特別入賞口33bへの入賞により多数の賞球を獲得し得るように構成されている。特別入賞装置33には、前記特別入賞口33bより下側に、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口48が設けられている(図3参照)。
前記板状部材20に配設される前記枠状装飾部材31は、図4に示す如く、前記板状部材20に開設された前記第1装着口28の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部37と、該枠状基部37に設けられて前記板状部材20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と図柄表示装置18の表示部(表示領域)を区切る庇状部38と、該庇状部38の後縁から外方に延出する薄板状の台板部39とを備える。そして、前記枠状基部37を第1装着口28に挿入すると共に台板部39を板状部材20の前面に当接した状態で、該台板部39をネジ等の固定手段で板状部材20に固定することで、枠状装飾部材31が板状部材20に取り付けられる。ここで、前記庇状部38は、図3に示す如く、前記枠状装飾部材31(枠状基部37)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、図柄表示装置18の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記設置部材19は、前記板状部材20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板45と、該背面板45の外周縁部から前方に突出する画壁部46とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部46の開口前端部を板状部材20の裏面に当接させた状態で、当該板状部材20と設置部材19とがネジにより固定される。そして、設置部材19において板状部材20との間に画成される空間に、各種の可動演出装置50や各種の発光装置53等が設置されて、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている(図4参照)。また、前記設置部材19の背面板45には、前記枠状装飾部材31の開口部31aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板45の裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該開口部19aを介して図柄表示装置18の表示部が板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むようになっている。なお、前記設置部材19における右側の画壁部46に、内側に向けて所定幅で突出する支持段部46a(図9参照)が上下方向に延在するように設けられており、該支持段部46aに、後述する球排出経路部材49および発光装置53がネジ止め固定されるようになっている。
前記設置部材19には、前記第2始動入賞口34a、特別入賞口33b、普通入賞口48に入賞したパチンコ球(セーフ球)および第2アウト口47に入球したパチンコ球(アウト球)を排出案内する球排出経路部材49が配設されている。この球排出経路部材49には、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を排出案内する入賞球排出経路、特別入賞口33bに入賞したパチンコ球を排出案内する特別入賞球排出経路、普通入賞口48に入賞したパチンコ球を排出案内する普通入賞球排出経路および、第2アウト口47に入球したパチンコ球を排出案内するアウト球排出経路が形成される。また球排出経路部材49には、図5に示す如く、入賞球排出経路を第2始動入賞口34aに連通する入賞用開口49aおよびアウト球排出経路を第2アウト口47に連通するアウト用開口49bが前方に向けて開口すると共に、特別入賞球排出経路を特別入賞口33bに連通する特別用開口49cが上方に向けて開口している。また、普通入賞球排出経路を普通入賞口48に連通する普通用開口49dが前方に向けて開口している。
前記設置部材19には、前記第2球流下経路21bの裏側に臨む部分に、左右方向に往復移動自在な可動体51を備えた可動演出装置50が配設されており、前記図柄表示装置18で行われる図柄変動演出に合わせて可動体51を作動させることで、遊技の興趣を向上するよう構成してある。可動体51は、前記背面板45における開口部19aの下端縁より上側に延在して、該背面板45の前面に沿って左右方向に直線的に往復移動可能に支持されている。また可動演出装置50は、前記背面板45における開口部19aの下端縁より下方に配設されて可動体51に連繋した駆動手段52を備え、該駆動手段52によって可動体51は、前記枠状装飾部材31の開口部31aに臨んで前側に露出する作動位置と、開口部31aの中央側から作動位置より離れて枠状装飾部材31および板状部材20の裏側に隠れる待機位置との間を往復移動するよう構成される。そして、可動体51は、待機位置において背面板45と球排出経路部材49との間に画成される空間に下端部が収容されるようになっている。
前記球排出経路部材49の上端部には、待機位置に位置する可動体51の前方に臨む発光装置53が配設されている。発光装置53は、待機位置に位置する可動体51と前記枠状装飾部材31の装飾部品41との間に臨んでおり、該発光装置53に設けたLED等の発光体を点灯することで、装飾部品41を裏側から照らして明輝させ得るよう構成される。また発光装置53は、前記設置部材19の支持段部46aにネジ止め固定されており、該発光装置53が球排出経路部材49を設置部材19に固定するための部材としても機能している。更に、発光装置53には、前記球排出経路部材49におけるアウト用開口49bの上方に近接する位置に位置決め部53aが設けられ、前記枠状装飾部材31に設けた被位置決め部(図示せず)を該位置決め部53aに係合することで、発光装置53に対して枠状装飾部材31が位置決めされるよう構成される。
前記設置部材19には、前記球通過ゲート36、第1始動入賞装置32および特別入賞装置33の裏側に近接する位置に、後述するセンサ設置部58,69を介して磁気センサ54が配設されている。この磁気センサ54は、図6(a),(b)に示す如く、長方形状のケーシング55の内部に、その長手方向に沿う方向に延在する一対のリード片56,56の一部を接離可能に対向配置して構成されたリードスイッチが用いられる。ケーシング55の長手方向の一端にコネクタ57が設けられ、該コネクタ57に、前記制御装置に電気的に接続する配線(図示せず)がコネクタ接続されるよう構成される。なお、コネクタ57は、図6(a)に示す如く、ケーシング55に対して短手方向に偏倚して設けられることで、当該磁気センサ54を後述するセンサ設置部58,69に配設する際の位置決め部として機能するよう構成されている。また、ケーシング55におけるコネクタ57が偏倚する側と反対側の面に、該コネクタ57の偏倚側に凹むように切欠かれた段部55aが設けられている。
前記設置部材19には、前記球通過ゲート36に近接する位置に、前記磁気センサ54を前記板状部材20の裏面に対向する姿勢で配設するための第1センサ設置部(センサ設置部)58が配設されている。実施例では、第1センサ設置部58は、前記球排出経路部材49に一体的に設けられており、該球排出経路部材49を設置部材19に取り付けることで、第1センサ設置部58に配設された磁気センサ54が板状部材20の裏面に対向位置して(図9参照)、前記前枠13の透視保護板13bに磁石が近づけられたときに、該磁石の磁気を磁気センサ54で検出し得るよう構成される。なお、磁気センサ54は、前記制御装置に電気的に接続されて、該磁気センサ54が磁気を検出した際に、制御装置が警報を発するようにスピーカを制御したり、打球発射装置16の作動を停止制御するよう構成される。
前記設置部材19には、前記特別入賞装置33および第1始動入賞装置32に近接する位置に、前記磁気センサ54を前記板状部材20に対向する姿勢で配設するための第2センサ設置部(センサ設置部)69が配設されている。実施例では、第2センサ設置部69は、設置部材19の前記背面板45の前側にネジ止め固定されて前記第1始動入賞口32aに入賞したパチンコ球を機外に排出する始動口用球排出経路部材77に一体的に設けられており、該設置部材19を板状部材20の裏側に取り付けることで、第2センサ設置部69に配設された磁気センサ54が板状部材20の裏面に対向位置して(図12参照)、前記前枠13の透視保護板13bに磁石が近づけられたときに、該磁石の磁気を磁気センサ54で検出し得るよう構成される。なお、第2センサ設置部69に配設された磁気センサ54についても、前記制御装置に電気的に接続されて、該磁気センサ54が磁気を検出した際に、制御装置が警報を発するようにスピーカを制御したり、打球発射装置16の作動を停止制御するよう構成される。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、磁気センサを、リード片の延在方向が上下方向に沿う姿勢(縦向き姿勢)で配設したが、リード片の延在方向が板状部材の裏面に沿う姿勢であれば、リード片の延在方向が左右方向に沿う姿勢(横向き姿勢)や傾斜している姿勢で配設する構成を採用することができる。そして、磁気センサを横向き姿勢で配設した場合は、左右方向のより広い範囲での不正行為を検出することが可能となる。
(2) 実施例では、センサ設置部の収容保持部を前側に全面的に開口し、磁気センサの前面の全てを前側に露出するよう構成したが、磁気センサにおける少なくとも検出部(リード片の配設部位)が前側に露出するものであれば、一部が塞がれたものであってもよい。すなわち、収容保持部の前側に磁気センサの前方への脱落を防止する壁を設けて、該壁に検出部を露出する開口部を設ける構成を採用し得る。
(3) 実施例では、センサ設置部(第1センサ設置部)にネジを用いて磁気センサを位置決め固定するよう構成したが、固定手段として弾性変形可能なフックをセンサ設置部に設け、該フックによって磁気センサを収容保持部に収容した状態で位置決めする構成を採用し得る。また、収容保持部を画成する壁の内面に複数の突部(固定手段)を設け、収容保持部に収容した磁気センサの表面に突部を当接することで位置決めするようにしてもよい。このように収容保持部の内側に固定手段を設けることで、固定手段がセンサ設置部の前端から突出することなく磁気センサの前面をセンサ設置部の前端に位置させることができる。
(5) 磁気センサ(センサ設置部)の配設位置は、実施例で説明した位置に限らず、ステージへパチンコ球を導入する球導入部の近傍や普通入賞口の近傍等、磁石により不正行為が行われ易い部分に対応する位置に設ける構成を採用し得ることは勿論である。
(6) 遊技盤を構成する板状部材は、木製に限らず、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる透明板であってもよい。
(7) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
20 板状部材
21 遊技領域
54 磁気センサ
55 ケーシング
56 リード片
58 第1センサ設置部(センサ設置部)
58a 開口部
59 収容保持部
65 凹部
67 ネジ(固定手段)
67a 頭部(係合部)
69 第2センサ設置部(センサ設置部)
69a 開口部
70 収容保持部
Claims (6)
- 遊技球が流下する遊技領域が前側に設けられた板状本体と、前方に開放する箱状に形成され、前記板状本体の裏側に取り付けられる設置部材と、一対のリード片をケーシング内に接離可能に対向配置して構成された磁気センサとを備えた遊技機において、
前記設置部材に、前記板状本体の裏面と対向してセンサ設置部が設けられ、
前記センサ設置部に、
前記磁気センサを、前記リード片の延在方向を板状本体の裏面に沿わせる姿勢で収容保持する収容保持部と、
前記収容保持部に保持した磁気センサにおける少なくとも検出部を前側に露出する開口部とが設けられる
ことを特徴とする遊技機。 - 前記センサ設置部は、該センサ設置部の前端が、前記設置部材の開放端に位置するように設けられる請求項1記載の遊技機。
- 前記センサ設置部は、前後方向に弾性変形可能に構成される請求項1または2記載の遊技機。
- 前記センサ設置部の開口部は、前記収容保持部に収容した磁気センサの前面を全て露出するように開口すると共に、該収容保持部に収容した磁気センサの前面がセンサ設置部の前端に位置するよう構成される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記センサ設置部の開口部は、前記収容保持部に対して磁気センサを前側から挿脱自在に収容し得る形状に形成されると共に、該開口部から収容保持部に収容した磁気センサの前面に係脱自在に係合して該磁気センサを収容保持部に位置決め固定する固定手段を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記センサ設置部の前面に、後方に凹む凹部が設けられ、前記固定手段における磁気センサの前面に係合する係合部が凹部内に臨むよう構成される請求項5記載の遊技機。
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