JP2012000187A - 遊技機 - Google Patents

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彰芳 佐藤
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Abstract

【課題】特定遊技状態において遊技利益の差異が生じにくい遊技機を提供する。
【解決手段】小当たり遊技中に特定領域に遊技球が進入すると2種大当たりとなって大当たり遊技が実行される。第2始動口への入球に基づいて大当たり判定を行う場合は、第1始動口への入球に基づいて大当たり判定を行う場合よりも小当たりに当選しやすい。また、2種大当たり遊技の終了後は所定の割合で特定遊技状態に移行する。該特定遊技状態においては第2始動口への入球割合が高くなる、また、特定遊技状態は、第1始動口への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数と、第2始動口への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数との合計変動回数が第1の終了回数(J1=8回)となったこと、または、第2始動口への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数が第2の終了回数(J2=4回)となったことのいずれかの条件を満たした場合に終了して通常遊技状態に移行する。
【選択図】図23

Description

本発明は、第1の特別遊技中に特定領域に遊技球が進入することにより多量の賞球を獲得可能な第2の特別遊技が実行可能となる遊技機に関する。
従来、始動口(始動領域)への遊技球の入球を契機に抽選を行い、大当たりに当選した場合に多量の賞球を獲得可能な特別遊技(大当たり遊技)が実行される遊技機(いわゆる第1種、デジパチなどとも呼ばれるタイプの遊技機のこと、以下では「第1種」という)が知られている。また、始動口(始動領域)への遊技球の入球を契機に抽選が行われ、いわゆる小当たりに当選した場合に、特別可変入賞装置が短時間開放される特別遊技(小当たり遊技)が実行され、その間に特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入することを条件として、多量の賞球を獲得可能となる特別遊技(大当たり遊技)が実行される遊技機(いわゆる第2種、羽根モノなどとも呼ばれるタイプの遊技機のこと、以下では「第2種」という)が知られている。
また、上記したような第1種の遊技と第2種の遊技とを行えるもの等、一台の遊技機において複数の異なる種類の遊技を行うことができる遊技機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような第2種の遊技を行える従来の遊技機において、始動口に可動片を設け、当該可動片が開放しやすくなる特定遊技状態(いわゆる時短遊技状態)と、始動口の可動片が開放しにくい通常遊技状態とが設けられた遊技機が知られている。こうした遊技機においては、特定遊技状態に制御されている間は小当たりに当選しやすくなり、その結果、特定領域に遊技球が進入しやすくなって大当たり遊技を実行しやすくなる。
このように、通常遊技状態よりも有利に遊技を進行可能な特定遊技状態を設けることによって、遊技の興趣の向上を図るようにしている。
特開2008−183454号公報
上記のように特定遊技状態と通常遊技状態とが設けられた遊技機の場合、特定遊技状態における大当たりの抽選の回数が予め設定されており、大当たりの抽選が所定回数行われたことを特定遊技状態の終了条件としている。また、始動口が2カ所設けられている場合は、第2種の特別遊技に当選(小当たり)する割合や、小当たり中に特定領域に遊技球が進入して行われる大当たり遊技後の遊技状態を特定遊技状態とする割合が互いに異なっている場合が多い。すなわち、始動口によって、遊技者に有利な判定が行われる割合が異なっている場合が多い。
そのため、一方の始動口が他方の始動口に比して遊技者に有利な判定が行われる割合が高い場合、遊技者に有利な判定が行われる割合が低い始動口への遊技球の入球を契機とした大当たり抽選が多く行われる場合と、遊技者に有利な判定が行われる割合が高い始動口への遊技球の入球を契機とした大当たり抽選が多く行われる場合とでは、遊技者の遊技利益に差異が生じてしまう。特に、特定遊技状態が、始動口への入球に基づく大当たり抽選が所定回数行われたことで当該特定遊技状態が終了する場合は、遊技者に有利な判定が行われる割合が低い始動口への入球を契機とする大当たり抽選が行われると、遊技者に有利な判定が行われる割合が高い始動口への入球を契機とする大当たり抽選が行われる機会が減少してしまい、結果的に遊技者の不利益に繋がってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、大当たり遊技の終了後に通常遊技状態または特定遊技状態が設定される第2種の遊技が実行可能であり、かつ、遊技者に有利な遊技利益が決定される割合が異なる複数の始動口を有する遊技機において、特定遊技状態が終了するまでに遊技者が得る利益に差異が生じにくい遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技領域に設けられた特別可変入賞装置が所定の開閉態様で開閉する第1の特別遊技が実行され、該第1の特別遊技中に前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入すると、前記第1の特別遊技よりも特別可変入賞装置が長時間開放される第2の特別遊技が実行される遊技機であって、遊技球の進入が可能な第1始動領域と、遊技球の進入が困難な第1の態様と前記第1の態様に比して遊技球の進入が容易な第2の態様とに制御可能な第2始動領域と、前記第2始動領域が所定の割合で前記第2の態様に制御される通常遊技状態、または該通常遊技状態よりも前記第2始動領域が前記第2の態様に制御されやすい特定遊技状態のいずれかの遊技状態にて遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記第1始動領域または前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、少なくとも前記第1の特別遊技の実行の有無、当該第1の特別遊技における前記特別可変入賞装置の開閉態様および当該第1の特別遊技中に遊技球が特定領域に進入して前記第2の特別遊技が実行された場合における当該第2の特別遊技の終了後の遊技状態が含まれる遊技利益を決定する遊技利益決定手段と、を備え、前記遊技利益決定手段は、前記第1始動領域への遊技球の進入によって前記遊技利益を決定した場合よりも、前記第2始動領域への遊技球の進入によって前記遊技利益を決定した場合の方が、遊技者にとって有利な遊技利益を決定する割合が高く、前記遊技制御手段は、前記第2の特別遊技の終了後は、前記遊技利益決定手段によって決定された遊技状態にて遊技の進行を制御し、前記特定遊技状態にて遊技の進行を制御した場合、前記遊技利益決定手段によって前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定の回数が所定回数に到達したことを条件に前記通常遊技状態に遊技状態を変更することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入すると、遊技利益の決定が行われる。このとき、第1始動領域に遊技球が進入して当該決定が行われる場合に比して、第2始動領域に遊技球が進入して当該決定が行われる場合の方が、遊技者にとって有利な遊技利益が決定される割合が高い。すなわち、第1始動領域に遊技球が進入したことを契機とする遊技利益の決定が行われるよりも、第2始動領域に遊技球が進入したことを契機とする遊技利益の決定が行われる方が、遊技者にとって有利となる。ここで、遊技者にとって有利な遊技利益を決定するとは、例えば、第1の特別遊技を実行すると決定すること、実行すると決定された第1の特別遊技を特別可変入賞装置が長時間開放する開閉態様に決定すること、第2の特別遊技終了後の遊技状態を特定遊技状態に決定すること、第2の特別遊技終了後に長期間特定遊技状態にて制御すると決定すること、などが挙げられる。
そして、第1の特別遊技が実行されると、特別可変入賞装置が開放され、さらに、特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に入球すると第2の特別遊技が実行され、特別可変入賞装置が開放される。なお、第1の特別遊技中に開放される可変入賞装置と、第2の特別遊技中に開放される特別可変入賞装置は同一の特別可変入賞装置でもよいし、異なる特別可変入賞装置であってもよい。
さらに、第2特別遊技終了すると、通常遊技状態と特定遊技状態とのいずれかに制御される。そして、特定遊技状態の制御は、第2始動領域に遊技球が進入して第1の特別遊技を実行するか否かの決定が行われた回数が所定回数に到達すると終了し、通常遊技状態にて制御される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態にて遊技の進行を制御した場合、前記遊技利益決定手段によって前記第1始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定と前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定との合計回数が予め設定された第1の回数に到達すること、および、前記遊技利益決定手段によって前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定の回数が前記第1の回数よりも少なく設定された第2の回数に到達することのいずれかの条件を満たした場合に前記通常遊技状態にて遊技の進行を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、特定遊技状態の制御の終了条件(通常遊技状態への移行条件)は、第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入して第1の特別遊技を実行するか否かの決定が行われた回数が予め設定された第1の回数に到達すること、または、第2始動領域に遊技球が進入して第1の特別遊技を実行するか否かの決定が行われた回数が予め設定された第2の回数に到達すること、のいずれかを満たした場合である。なお、第2の回数は第1の回数よりも少なく設定される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遊技機であって、前記第1始動領域および第2始動領域への遊技球の進入により前記遊技利益決定手段によって前記遊技利益が決定されたとき、当該決定内容を報知するための報知演出を実行する報知演出実行手段をさらに備え、前記遊技利益決定手段は、少なくとも前記第2始動領域への遊技球の進入に基づく報知演出中、および、前記特別遊技中に前記第2始動領域に遊技球が進入した場合は、当該第2始動領域への遊技球の進入に基づく前記遊技利益の決定を行わないことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記遊技利益決定手段は、前記第1始動領域への遊技球の進入に基づく報知演出中に前記第2始動領域に遊技球が進入した場合には、当該第2始動領域への遊技球の進入に基づく遊技利益の決定を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、第1の特別遊技中に特定領域に遊技球が進入して第2の特別遊技が実行される遊技機であって、第1始動領域へ遊技球が進入したときよりも、第2始動領域へ遊技球が進入したときの方が、遊技者に有利な遊技利益が決定される割合が高い場合において、特定遊技状態の終了は、第2始動領域への進入を契機として第1の特別遊技を実行するか否かの決定がなされた回数が所定回数に到達したときとする。したがって、特定遊技状態において、第2始動領域への進入を契機として遊技利益を決定する機会を一定とすることができ、遊技者の遊技利益に差異が生じにくくすることが可能になる。
遊技機の正面図である。 特別可変入賞装置の正面視の部分拡大図である。 特別可変入賞装置の上方の部分拡大図である。 特別可変入賞装置を構成する転動経路形成ユニットの部分拡大図である。 特別可変入賞装置を構成する遊技球転動ユニットの部分拡大図である。 遊技球転動ユニットの部分拡大図であり、入賞役物の可動状態を示す図である。 遊技機のブロック図である。 大当たり判定テーブルと当たり判定テーブルの一例を示す図である。 図柄決定テーブルの一例を示す図である。 (a)は、特別電動役物作動態様決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は、大当たり遊技終了時設定データテーブルの一例を示す図であり、(c)は、図柄表示態様の一例を示す図である。 大当たり用の開放態様決定テーブルに基づく特別電動役物の作動態様の一例を示す図である。 小当たり用の開放態様決定テーブルに基づく特別電動役物の作動態様の一例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における第2始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特定領域検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当たり判定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における小当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における特別遊技終了処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における普通図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における普通電動役物制御処理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図、図2は当該遊技機に設けられた特別可変入賞装置の部分拡大図である。遊技機1は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部を備える操作ハンドル121が設けられている。
遊技者が操作ハンドル121に触れると、図7に示すように、操作ハンドル121内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル121に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板206にタッチ信号を送信する。発射制御基板206は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4aの通電を許可する。そして、操作ハンドル121の回転角度を変化させると、操作ハンドル121に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル121の回動角度に応じた強さで、遊技領域103に向けて遊技球が発射される。
上記のようにして発射された遊技球は、図1に示すように、レール102a、102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。このとき、遊技領域103に設けられた不図示の複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤101の中央部分には、特別可変入賞装置104が配置されている。この特別可変入賞装置104は、図2に示すように、一対の特別可動片105a、105bを有しており、これら特別可動片105a、105bから入球した遊技球が、側壁によって区画された領域内で転動するように構成されている。
以下に、特別可変入賞装置104について詳細に説明する。
特別可変入賞装置104の上部両側には、一対の特別可動片105a、105bが配置されている。この特別可動片105a、105bは、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105c(図7参照)によって開閉可能に構成されている。図2(a)に示すように、特別可変入賞装置104は、特別可動片105a、105bが閉状態であるときは、遊技領域103に向けて打ち込まれた遊技球を特別可変入賞装置104の内部に受け入れることが不可能または困難となっている。また、図2(b)に示すように、特別可動片105a、105bが開状態であるときは、特別可変入賞装置104の内部に遊技球を受け入れることが可能または容易となっている。
図3に示すように、特別可変入賞装置104内には、開状態にある一対の特別可動片105a、105bから入球した遊技球が最初に転動する第1ステージ130が設けられている。この第1ステージ130は、その奥行きを遊技球の直径よりもわずかに大きくして遊技球を転動可能にしており、その中心から幅方向両端に向かって、徐々に低くなるように傾斜させている。第1ステージ130の両端には、遊技球の直径よりも大きな直径を有する流下孔131a、131bが設けられており、第1ステージ130上を転動する遊技球が、流下孔131a、131bのいずれかに流下するようにしている。
なお、流下孔131a、131bには、特別可変入賞装置104内への遊技球の入球を検出するセンサからなる特別可変入賞装置検出スイッチ104s(図7参照)がそれぞれ設けられており、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、第1ステージ130の下方には、流下孔131a、131bに進入した遊技球が導かれる導入通路132が設けられている。この導入通路132の中央部分には、遊技機1の正面視で奥側に向かって下方へ傾斜する傾斜部132aが形成されており、流下孔131a、131bから導入通路132に流下した遊技球が、当該導入通路132の奥側に導かれるようにしている。
そして、第1ステージ130および導入通路132よりも、遊技機1の正面視で奥側には、図4に示すように、転動経路形成ユニット133が配設されている。
転動経路形成ユニット133は、導入通路132よりもわずかに下方に位置するスロープ134を有しており、このスロープ134の幅方向略中央に、導入通路132の傾斜部132aから流下する遊技球が導かれるようにしている(図3参照)。
スロープ134の幅方向略中央すなわち傾斜部132aに対面する位置には、遊技球の直径よりも僅かに大径の特別導入孔134aが設けられており、この特別導入孔134aを境に、スロープ134が幅方向両端に向かって下方へ傾斜するようにしている。
また、スロープ134の下方には、当該スロープ134と所定の間隔をもって対面する第2ステージ135が設けられるとともに、スロープ134と第2ステージ135との間には、複数のクランク部材107aによって形成される特別通路107が設けられている。この特別通路107は、特別導入孔134aに導かれた遊技球を第2ステージ135に導くためのものであるが、クランク部材107aを図示のように配置することで、遊技球を左右に転動させながら落下させて、特別導入孔134aから第2ステージ135までの遊技球の落下時間が長くなるようにしている。このように、特別導入孔134aから第2ステージ135までの遊技球の落下時間を長くすることで、遊技者に緊張感を与えるようにしている。
また、スロープ134に対して遊技機1の正面視で奥側には、振り分け部材136および停留部材137を一体的に可動させる振り分けソレノイド138が設けられている。振り分けソレノイド138が未通電状態にあるとき、振り分け部材136は、図4(a)に示すように、特別導入孔134aを塞ぐように位置して、特別導入孔134aに遊技球が進入しないようにしている。なお、振り分け部材136が特別導入孔134aを塞いだ状態では、傾斜部132aから導かれた遊技球が振り分け部材136に衝突して、スロープ134の両端側にはじかれることとなる。
また、停留部材137は、その先端を特別通路107に進入させているが、振り分けソレノイド138の未通電状態においては、停留部材137が図4(a)に示すように位置しており、遊技球は特別通路107を落下することができる。
一方、振り分けソレノイド138が通電されると、停留部材137が上方に引かれるとともに、当該停留部材137の移動にともなって、不図示の連結部材を介して振り分け部材136が図4(b)に示すように回動し、特別導入孔134a上から退避する。この状態では、特別導入孔134aに遊技球が進入可能となり、また、特別導入孔134aに進入した遊技球は、上方に移動した停留部材137の先端によって、特別通路107(特別導入孔134a)内に一時的に停留することとなる。このように、停留部材137によって特別通路107(特別導入孔134a)内に停留した遊技球は、振り分けソレノイド138が未通電状態に制御され、停留部材137が下方に復帰したところで(図4(a)に示す状態に復帰したところで)、特別通路107を落下することとなる。
なお、図3に示すように、導入通路132に設けられた傾斜部132aは、その幅を特別導入孔134aの直径よりも大きくしている。したがって、振り分け部材136が特別導入孔134a上から退避していても、傾斜部132aからスロープ134側へ導かれる遊技球が必ずしも特別導入孔134aに導かれるとは限らない。
そして、特別導入孔134aに導かれなかった遊技球は、傾斜に沿ってスロープ134のいずれかの端部に転動する。スロープ134の両端には、当該スロープ134の両端から真下に延伸する通常通路106が連続しており、特別導入孔134aに導かれなかった遊技球は、通常通路106内を落下することとなる。通常通路106は、第2ステージ135よりも下方に延伸しており、その最下端には、遊技機1の前面側に向かって下方に傾斜する傾斜106aが設けられている。
なお、スロープ134や第2ステージ135の奥側には、不図示の透明の板部材が設けられており、この板部材と遊技機1の正面に位置するガラス板とによって、スロープ134上や、通常通路106または特別通路107から遊技球が脱落しないようにしている。
上記のようにして通常通路106または特別通路107を介して特別可変入賞装置104内を落下した遊技球は、転動経路形成ユニット133の下方に配設された遊技球転動ユニット140に導かれる。
図2、図5および図6を用いて遊技球転動ユニット140の構成について説明する。
遊技球転動ユニット140は、上段スロープ141と、この上段スロープ141の下方に所定の間隔を維持して対面する下段スロープ142とを備えている。上段スロープ141は、遊技機1の正面視で手前側から奥側に向かって下方に緩やかに傾斜しており、下段スロープ142は、遊技機1の正面視で奥側から手前側に向かって下方に緩やかに傾斜している。
上段スロープ141の両端には、切り欠き141aがそれぞれ形成されており、この切り欠き141a内に、駆動モータMの制御により一定速度で回転する回転体143が設けられている。回転体143は、半球状の球面143aを有する中空部材からなり、球面143aの回転方向に所定の間隔で脱落孔143bが3つ形成されている。この回転体143は、その回転中心軸を上段スロープ141の高さ位置に一致させており、上段スロープ141の上方および下方に、球面143aが略半分ずつ臨むようにしている。これら一対の回転体143の真上には、図2(a)および図2(b)に示すように、上記した通常通路106を位置させており、通常通路106を落下する遊技球が、傾斜106aに沿って、回転体143の前面(手前側)に排出されるようにしている。上記したとおり、上段スロープ141は、手前側から奥側に向かって下方に傾斜しているため、通常通路106から上段スロープ141に落下した遊技球は、回転体143の球面143aに衝突したり、あるいは脱落孔143b内に導かれたりすることとなる。
このとき、通常通路106の傾斜106aから上段スロープ141に落下する遊技球は、回転体143の回転位置に応じて転動方向が変化する。例えば、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するときに、回転体143の球面143aが図5(a)に示すように位置していれば、遊技球は、球面143aに衝突して上段スロープ141の幅方向中央側に弾かれる。
一方、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するときに、回転体143の脱落孔143bが図5(b)に示すように位置していれば、遊技球は、脱落孔143bから球面143aの内部に進入する。そして、球面143aの内部に進入した遊技球は、上段スロープ141の下方に位置する他の脱落孔143bから排出され、下段スロープ142上に導かれる。このように、回転体143は、通常通路106を落下する遊技球を上段スロープ141または下段スロープ142に振り分ける機能を有しており、両スロープ141、142のいずれに遊技球が導かれるのかは、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するタイミングと、そのときの回転体143の回転位置によって決定される。
そして、遊技機1の正面視で上段スロープ141の奥側には空間144が設けられており、上段スロープ141上を転動する遊技球は、傾斜に沿って空間144に導かれるとともに、当該空間144から重力によって下段スロープ142上に落下する。
また、遊技機1の正面視で下段スロープ142の手前側には、下段スロープ142上を転動する遊技球が導かれる特定領域(Vゾーン)110および非特定領域111が設けられている。特定領域110は、その開口を遊技球の直径よりも僅かに幅を大きくしており、下段スロープ142の幅方向略中央部分に臨む位置に設けられている。これに対して、非特定領域111は、特定領域110の両側に設けられ、その開口幅を特定領域110の開口幅よりも広くしている。したがって、下段スロープ142上に導かれた遊技球が特定領域110に進入する確率は、非特定領域111に進入する確率よりも極めて低く設定されていることとなる。
ここで、遊技機1の正面視で上段スロープ141の奥側に設けられた空間144には、入賞役物108が設けられている。この入賞役物108は、図6(a)および図6(b)に示すように、人の手を模した一対の落下防止部材108a、108bと、上段スロープ141と下段スロープ142との間に位置する入賞ポケット108cとを備えている。これら落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、それぞれ独立して制御されるソレノイドによって、遊技機1の正面視で手前側に突出したり奥側に没入したりする。これら、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141上を転動する遊技球が、上記の特定領域110に導かれる確率を高めるために機能する。
例えば、図6(a)に示すように、上段スロープ141に遊技球が導かれたときに、落下防止部材108aが突出していると、上段スロープ141の左側から下段スロープ142へ遊技球が落下するのが抑止される。その結果、落下防止部材108aに衝突した遊技球は、上段スロープ141の中央または右側から下段スロープ142へと落下することとなる。このように、上段スロープ141の左側から下段スロープ142へと遊技球を落下させないようにすることで、結果的に上段スロープ141の中央部分から下段スロープ142へ遊技球が落下する可能性が高くなる。
また、入賞役物108の入賞ポケット108cは、上段スロープ141および下段スロープ142の幅方向略中央であって、上段スロープ141と下段スロープ142との間に位置している。この入賞ポケット108cは、図6(b)に示すように、突出状態にあるときに、上段スロープ141の幅方向略中央から落下する遊技球が入賞するようにしている。一方、入賞ポケット108cが没入状態にあるときには、上段スロープ141の幅方向略中央から落下する遊技球がそのまま下段スロープ142上に落下するようにしている。
入賞ポケット108c内に入賞した遊技球は、入賞ポケット108cから入賞役物108の背面側に導く不図示の通路を介して、下段スロープ142の幅方向略中央に設けられたガイド142a上に排出される。この下段スロープ142に設けられるガイド142aは、特定領域110に向かって延伸しているため、ガイド142a上に排出された遊技球は、ほぼ特定領域110に進入することとなる。
このように、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141に導かれた遊技球を、特定領域110に導くように作動するが、実際に遊技球が特定領域110に導かれるか否かは、遊技球の転動方向や、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cの状態によって決定されることとなる。つまり、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141上を転動する遊技球を必ずしも特定領域110に導くものではなく、あくまでも特定領域110に遊技球が導かれる可能性を高めるに過ぎない。
なお、回転体143の脱落孔143b内に進入した遊技球は、下段スロープ142上に、その両端から導かれるため、当該下段スロープ142の幅方向略中央に臨んで位置する特定領域110まで到達する可能性は極めて低く、ほとんどの場合、非特定領域111に進入することとなる。
また、図2(a)、図2(b)に示すように、特別通路107から第2ステージ135に導かれた遊技球は、第2ステージ135の幅方向略中央に設けられた特別落下孔135aから、上段ステージ141の幅方向略中央位置に落下する。したがって、特別通路107に遊技球が導かれた場合には、通常通路106に遊技球が導かれた場合に比べて、入賞ポケット108cに遊技球が入賞する可能性が高く、結果的に特定領域110に遊技球が導かれやすくなる。
なお、落下防止部材108a、108b、入賞ポケット108cおよび振り分けソレノイド138は、それぞれ独立したソレノイドによって可動するものであり、本実施形態においては、後述する小当たり遊技または大当たり遊技の開始を契機として、予め設定されたプログラムにしたがって可動制御される。
ただし、本実施形態においては、回転体143は、遊技機1の電源投入時から一定速度で回転し続けるように制御される。
以上のようにして特定領域110に遊技球が進入すると、特定領域110に設けられたセンサからなる特定領域検出スイッチ110sによって、特定領域110への遊技球の進入が検出される。特定領域検出スイッチ110sによって特定領域110への遊技球の進入が検出されると、後述する2種大当たりとなり、大当たり遊技を実行することが可能となる。
そして、図1に示すように、特別可変入賞装置104の略中央奥側には液晶表示装置112が配置されており、遊技を盛り上げるための動画や画像などが表示される。
上記液晶表示装置112は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口113、114に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄が変動表示される。演出図柄というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。さらに、遊技状態を報知するために、遊技状態に対応した背景画像を表示する。
特別可変入賞装置104の下方両側には、遊技領域103に向けて打ち込まれた遊技球を受け入れ可能な第1始動口113、114が設けられている。また、第1始動口113、114の間には、一対の始動可動片115a、115bおよび入球阻止部材115dを有する第2始動口115が配置されている。この始動可動片115aおよび115bは、始動口開閉ソレノイド115cによって開閉可能に構成されている。第2始動口115は、一対の始動可動片115a、115bが閉鎖状態であるときは、当該第2始動口115の真上に位置する入球阻止部材115dが障害物となって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。
一方で、この一対の始動可動片115a、115bが開放状態であるときは、上記一対の始動可動片115a、115bが受け皿として機能し、第2始動口115への遊技球の入球が容易となる。なお、第1始動口113、114および第2始動口115には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ113s、114sおよび第2始動口検出スイッチ115sがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、第1始動口検出スイッチ113s、114sおよび第2始動口検出スイッチ115sが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2始動口115の上方には普通図柄ゲート116が配設されている。普通図柄ゲート116には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ116sが設けられており、このゲート検出スイッチ116sが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口125が設けられている。
第1始動口114の下方には、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、普通図柄表示装置82、第1特別図柄保留表示器93、普通図柄保留表示器92が設けられている。上記第1特別図柄表示装置83は、第1始動口113、114に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものである。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置83に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。また、第2特別図柄表示装置84は、第2始動口115に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置83における特別図柄の表示態様と同一である。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口9に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで大当たりの抽選の権利が留保される。なお、本実施形態においては、第1始動口9に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第1保留として留保されるが、第2始動口10に遊技球が入球して即座に大当たりの抽選を行えない場合には、当該第2始動口10への遊技球の入球に基づいては大当たりの抽選が行われない。
上記の第1保留は、上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、第1特別図柄保留表示器22に表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点滅する。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器93と同様の態様によって、普通図柄保留表示器92において表示される。
また、普通図柄表示装置82は、普通図柄ゲート116を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置82が点灯し、その後、上記第2始動口115が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート116を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置82を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
また、遊技盤101の遊技領域103の外周部分には、ガラス枠117が設けられている。ガラス枠117は、遊技盤101の上下左右の4辺において遊技領域103の周囲を囲む形状を有している。また、ガラス枠117は、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
ガラス枠117において、遊技領域103の上側および下側となる2辺には、演出用照明装置118(ランプユニット)が設けられている。演出用照明装置118は、それぞれ、複数のライト119を備えている。各ライト119は、遊技機1の正面にいる遊技者を照射し、その照射位置が遊技者の頭上から腹部に沿って移動するように、光の照射方向を上下方向に変更することができる。各ライト119は、演出用照明装置118に設けられたモータ(図示せず)によって、光の照射方向を上下方向に変更するように駆動される。
また、各ライト119は、遊技機の周囲を照射し、その照射位置が遊技機1を基準にして円をなすように、光の照射方向を回転させることができる。各ライト119は、演出用照明装置118に設けられたモータによって、光の照射方向を回転させるように駆動される。各ライト119から光の照射方向を回転させるように駆動するモータは、各ライト119からの光の照射方向を上下方向に変更するモータとは別のモータである。
演出用照明装置118は、各ライト119から照射される光の照射方向を、上下方向に変更しながら回転させることにより、演出用照明装置118全体から照射する光の照射方向を3次元に変更することができる。
さらに、ガラス枠117において、遊技領域103の下側となる辺には、遊技球が供給される受け皿ユニット120が設けられている。この受け皿ユニット120には、図示しない貸し玉装置から貸し出される遊技球が供給される。
ガラス枠117の下部位置には、操作ハンドル121が配置されている。操作ハンドル121は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル121は、上記のガラス枠117と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
また、ガラス枠117において、遊技領域103の下側となる辺には、遊技者による操作を受け付ける演出ボタン17が設けられている。演出ボタン17の操作は、例えば、遊技中における特定のリーチ演出に際し、演出ボタン17の操作を促すガイダンスが表示されている間有効となる。演出ボタン17には、演出ボタン検出スイッチ17aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ17aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
加えて、ガラス枠117には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカからなる音声出力装置18(図7参照)が設けられている。
なお、図示は省略するが、遊技機1の裏面には、主制御基板201、演出制御基板202、払出制御基板203、電源基板207などが設けられている。また、電源基板207に遊技機に電力を給電するための電源プラグ50等が設けられている。
(制御手段の内部構成)
次に、図7の遊技機のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板201は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板201は、メインCPU201a、メインROM201b、メインRAM201cを備えている。メインCPU201aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM201bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM201cは、メインCPU201aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板201の入力側には、ゲート検出スイッチ116s、第1始動口検出スイッチ113s、114s、第2始動口検出スイッチ115s、特別可変入賞装置検出スイッチ104s、特定領域検出スイッチ110sが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板201に入力するようにしている。
また、主制御基板201の出力側には、第2始動口115の一対の始動可動片115a、115bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド115cと、特別可動片105a、105bを開閉動作させる特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cとが接続されている。
また、主制御基板201の出力側には、回転体143を回転させる駆動モータM(図7においては不図示)や、特別可変入賞装置104に設けられた振り分けソレノイド138(図7においては不図示)、入賞役物108の落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cを可動する入賞役物可動ソレノイド108dも接続されている。
さらに、主制御基板201の出力側には、図柄表示装置を構成する第1特別図柄表示装置83と第2特別図柄表示装置84と普通図柄表示装置82と、保留表示器を構成する第1特別図柄保留表示器93と普通図柄保留表示器92とが接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
主制御基板201のメインROM201bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブル(図8(a)、図8(b)参照)、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブル(図8(c)参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図9参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図示せず)、特別可動片105a、105bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図10参照)、1種大当たり用開閉態様決定テーブル(図11(a)参照)、2種大当たり用開閉態様決定テーブル(図11(b)参照)、と小当たり用開閉態様決定テーブル(図12参照)等がメインROM201bに記憶されている。これら各種テーブルについては後述する。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板201のメインRAM201cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM201cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、特別図柄保留数(U)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域、条件装置作動有効フラグ記憶領域、遊技状態記憶領域、停止図柄データ記憶領域、遊技状態変更フラグ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、各種のタイマカウンタが設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、特定遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
電源基板207は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板201に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU201aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU201aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板202は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板202は、サブCPU202a、サブROM202b、サブRAM202cを備えており、主制御基板201に対して、当該主制御基板201から演出制御基板202への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU202aは、主制御基板201から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM202bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板204または画像制御基板205に送信する。サブRAM202cは、サブCPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板202のサブROM202bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した演出図柄指定コマンドに基づいて演出モードを決定するための演出モード決定テーブル、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドと演出モードとに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、演出図柄を決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM202bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板202のサブRAM202cは、複数の記憶領域を有している。
サブRAM202cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
払出制御基板203は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板203は、払出CPU203a、払出ROM203b、払出RAM203cを備えており、主制御基板201に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU203aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ32、扉開放スイッチ33、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM203bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板201に送信する。また、払出制御基板203の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU203aは、主制御基板201から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM203bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ31を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM203cは、払出CPU203aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板203に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板206に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板206は、払出制御基板203から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板206に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
ランプ制御基板204は、遊技盤101に設けられた演出用照明装置118を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。このランプ制御基板204は、演出制御基板202に接続されており、演出制御基板202から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板205は、上記液晶表示装置112の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板205は、上記演出制御基板202に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置112および音声出力装置18を接続している。
上記画像ROMには、液晶表示装置112に表示される演出図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板202から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置112における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置112に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクター画像は、液晶表示装置112の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、上記音声ROMには、音声出力装置18から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板202から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置18における音声出力制御をする。
次に、図8〜図12を参照して、メインROM201bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図8(a)、図8(b)は、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブルを示す図である。図8(a)は、第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルであり、図8(b)は、第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルである。図8(a)と図8(b)とでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
例えば、図8(a)に示す第1特別図柄表示装置用のテーブルによれば、「0」、の1個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、第2特別図柄表示装置用のテーブルによれば、「0」、の1個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定され、「1」〜「397」の397個の特別図柄判定用乱数値が小当たりと判定される。
図8(c)は、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、通常遊技状態時乱数判定テーブルと特定遊技状態時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、通常遊技状態時乱数判定テーブルまたは特定遊技状態時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された当たり判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」の判定をするものである。
例えば、図8(c)に示す通常遊技状態時乱数判定テーブルによれば、「0」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、特定遊技状態時乱数判定テーブルによれば「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0〜10であるから、通常遊技状態において当たりと判定される確率は1/11であり、特定遊技状態において当たりと判定される確率は10倍アップして10/11である。
図9は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図9(a)は、大当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図9(b)は、小当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図9(c)は、ハズレ時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。また、より詳細には図柄決定テーブルも特別図柄表示装置ごとに構成され、第1特別図柄表示装置83用の図柄決定テーブルと第2特別図柄表示装置84用の図柄決定テーブルとから構成されている。
図柄決定テーブルによって、抽出された大当たり図柄用乱数値または小当たり図柄用乱数値等に基づき、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。なお、第1特別図柄表示装置83においては小当たりが当選しないことから、図9(b)において第2特別図柄表示装置84のみ小当たり時の図柄を決定しているようにしているが、第1特別図柄表示装置83においても小当たりを当選させ、第1特別図柄表示装置83でも小当たり時の図柄を決定してもよい。
また、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、演出制御基板202に特別図柄の情報を送信する制御コマンドとして、演出図柄指定コマンドを生成する。ここで、制御コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。
図10(a)は、第1特別可動片105aまたは第2特別可動片105bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブルである。特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たり遊技で行われるラウンド回数や、特別可変入賞装置の開放態様テーブルが決定される。
ここで、第1特別図柄1〜3、第2特別図柄1〜3が決定された場合には1種当たり用開放態様決定テーブルを決定する。一方、特別図柄A〜Cが決定された場合には、小当たり1用開放態様決定テーブルを決定し、特別図柄D〜Fが決定された場合には、小当たり2用開放態様決定テーブルを決定する。そして、特定領域に遊技球が進入したときには、特別図柄A〜Fのいずれの場合であっても2種当たり用開放態様決定テーブルを決定する。すなわち、小当たり図柄(特別図柄A〜F)は、小当たり用開放態様決定テーブルを決定するとともに、2種当たりが発生した場合には、2種当たり用開放態様決定テーブルを決定するものである。
図10(b)は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブルである。図10(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルによって、遊技状態バッファに記憶された当選時の遊技状態および停止図柄データに基づき、特定遊技フラグの設定、特定遊技状態の残り変動回数(J)の設定が行われる。
ここで、「遊技状態バッファ」は、大当たりの判定時の遊技状態の情報を示すものであり、00Hが通常遊技状態を示し、01Hが特定遊技状態を示すデータである。
図10(b)の大当たり終了時設定データテーブルの特徴としては、遊技状態バッファのデータによって特定遊技状態の移行を異ならせている。
例えば、停止図柄データが「02」である場合に、遊技状態バッファが通常遊技状態を示す00Hであるときには大当たり終了時に特定遊技状態に移行させることを決定し、遊技状態バッファが特定遊技状態を示す01Hであるときには大当たり終了時に通常遊技状態に移行させることを決定する。
これにより、大当たりの判定時の遊技状態によって特定遊技状態への移行確率を変化させ、より遊技の興趣の向上を図ることができる。
図10(c)は、特別図柄A〜F(停止図柄データ07〜12)が決定されたときに、第2特別図柄表示装置84に停止表示される特別図柄の表示態様と、これら特別図柄が第2特別図柄表示装置84に停止表示して実行される小当たり遊技において2種大当たりに当選したときに第2特別図柄表示装置84に停止表示される遊技状態報知図柄の表示態様とを示している。各停止図柄データには、特別図柄の表示態様と遊技状態報知図柄の表示態様とがそれぞれ対応付けられており、決定された停止図柄データに基づいて第2特別図柄表示装置84が表示制御される。
本実施形態においては、小当たりに当選して停止図柄データ(特別図柄A〜F)が決定されると、当該停止図柄データに対応する特別図柄が、停止図柄データの決定時に第2特別図柄表示装置84に停止表示する。ここでは、停止図柄データ「07」(=特別図柄A)が決定されたときと、停止図柄データ「10」(=特別図柄D)が決定されたときとで、第2特別図柄表示装置84に停止表示される特別図柄の表示態様を等しくしている。同様に、停止図柄データ「08」(=特別図柄B)が決定されたときと、停止図柄データ「11」(=特別図柄E)が決定されたときとで、第2特別図柄表示装置84に停止表示される特別図柄の表示態様が等しく、停止図柄データ「09」(=特別図柄C)が決定されたときと、停止図柄データ「12」(=特別図柄F)が決定されたときとで、第2特別図柄表示装置84に停止表示される特別図柄の表示態様が等しく設定されている。
なお、ここでは、小当たり当選時の特別図柄の表示態様には小当たりに当選したという結果、あるいは、小当たり遊技の内容および小当たり遊技中に2種大当たりした場合の2種大当たり遊技の内容が対応付けられており、2種大当たり遊技の終了後に設定される遊技状態は対応付けられていない。つまり、第2特別図柄表示装置84に停止表示している特別図柄は、小当たりの当選あるいは小当たり遊技の内容や小当たり遊技中に2種大当たりした場合の2種大当たり遊技の内容のみを示すものとして機能するものである。
また、詳しい説明は省略するが、1種大当たり当選時の特別図柄の表示態様には、1種大当たり遊技の内容や1種大当たり遊技の終了後の遊技状態が対応付けられている。
一方で、小当たり遊技中に2種大当たりに当選した場合の当該2種大当たり遊技の終了後の遊技状態は、遊技状態報知図柄の表示態様に対応付けられている。具体的には、特別図柄A〜C(停止図柄データ07〜09)が決定されて小当たり遊技が実行され、この小当たり遊技中に2種大当たりに当選した場合には、当該2種大当たり遊技の終了後の遊技状態が特定遊技状態に設定される。また、特別図柄D〜F(停止図柄データ10〜12)が決定されて小当たり遊技が実行され、この小当たり遊技中に2種大当たりに当選した場合には、当該2種大当たり遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定される。
そして、2種大当たり遊技の終了後に特定遊技状態に設定される場合には、第2特別図柄表示装置84の右下に設けられたランプが点灯し、2種大当たり遊技の終了後に通常遊技状態に設定される場合には、第2特別図柄表示装置84の右下に設けられたランプが消灯する。つまり、ここではランプの点灯および消灯が遊技状態報知図柄となり、ランプの点灯態様が特定遊技状態に対応付けられ、ランプの消灯態様が通常遊技状態に対応付けられている。
詳しくは後述するが、遊技状態報知図柄は、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入したとき、または、特定領域110への遊技球の不進入(2種大当たりに当選しないこと)が確定したときに停止表示される。したがって、小当たりに当選した場合には、まず小当たり当選時に第2特別図柄表示装置84に特別図柄が停止表示し、2種大当たりまたはハズレ(2種大当たりに当選しないこと)が確定した時点で第2特別図柄表示装置84に遊技状態報知図柄が停止表示することとなる。
そして、例えば、特別図柄A(またはB、C)が決定されたときと特別図柄D(またはE、F)が決定されたときとでは、特別図柄の表示態様が同じであることから、遊技者が第2特別図柄表示装置84に停止表示した図柄を見ても、いずれの小当たりに当選したのかを判別することはできない。そして、以後の遊技状態が特定遊技状態となるのか、それとも通常遊技状態となるのかを、2種大当たりの当選時または2種大当たりに当選しないことが確定したときに報知することで、発射停止による2種大当たりの当選回避によって、不正に特定遊技状態が継続してしまうのを防ぐようにしている。
なお、本実施形態においては、小当たりの当選時に停止表示される特別図柄の表示態様に、小当たりの当選、小当たり遊技の内容および2種大当たり遊技の内容を対応付け、遊技状態報知図柄の表示態様に、2種大当たり遊技の終了後の遊技状態を対応付けているが、2種大当たり遊技の内容も遊技状態報知図柄に対応付けるようにしても構わない。
図11及び図12は、図10(a)で決定された特別電動役物作動態様決定テーブルの詳細を示す図であり、図11(a)は1種当たり用開放態様決定テーブル、図11(b)は2種当たり用開放態様決定テーブル、図12(a)は小当たり1用開放態様決定テーブル、図12(b)は小当たり2用開放態様決定テーブルである。
具体的には、テーブルごとにラウンド遊技回数(R)、開放回数(K)、開放時間、閉鎖時間がそれぞれ対応付けられて記憶されている。なお、図11(b)の2種当たり用開放態様決定テーブルは、2種当たりの開始前に実行される小当たり作動時の開放が1ラウンドとして計数されるため、2ラウンド目から開始されるようになっている。
ここで、図11(a)の1種当たり用開放態様決定テーブルは、特別可変入賞装置104を開放させるラウンド遊技回数が15Rまで設定されており、各ラウンドにおける第1特別可動片105a,105bの開放回数は1回に設定され、開放時間は29.50秒、閉鎖時間は2.00秒に設定されている。
図11(b)の2種当たり用開放態様決定テーブルは、特別可変入賞装置104を開放させるラウンド遊技回数が7Rまで設定されており、各ラウンドにおける特別可動片105a,105bの開放回数は1回に設定され、開放時間は29.50秒、閉鎖時間は2.00秒に設定されている。
図12(a)の小当たり1用開放態様決定テーブルは、ラウンド遊技回数が1Rしか設定されておらず、特別可動片105a,105bの開放回数は2回に設定され、開放時間と閉鎖時間とは0.40秒に設定されている。
図12(b)の小当たり2用開放態様決定テーブルは、ラウンド遊技回数が1Rしか設定されておらず、特別可動片105a,105bの開放回数は2回に設定され、開放時間と閉鎖時間とは0.40秒に設定されている。
なお、図12の小当たり用開放態様決定テーブルを1ラウンドあたりに1回の開放しか行わないように設定してもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、「特定遊技状態」「通常遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されている。
本実施形態において「通常遊技状態」というのは、普通図柄ゲート116を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口115の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、普通図柄ゲート116を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、第2始動口115が約0.2秒間、開放状態に制御される。
これに対して「特定遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「通常遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口115の開放制御時間が3.5秒と、「通常遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「通常遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/11に設定され、「特定遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が10/11に設定される。
したがって、「特定遊技状態」においては、「通常遊技状態」よりも、普通図柄ゲート116を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口115が開放状態に制御されやすくなる。これにより、「特定遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「通常遊技状態」および「特定遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。なお、特定遊技状態は、普通図柄の変動時間(普通図柄の抽選に要する時間)、第2始動口115の開放制御時間、および当選確率を適宜設定することで、「通常遊技状態」よりも第2始動口115に遊技球が入球しやすい状態であればよい。
そして、主制御基板201においては、メインRAM201cの遊技状態記憶領域にフラグを記憶することによって、現在の遊技状態が上記のいずれの遊技状態であるのかを把握するようにしている。
また、遊技状態がある遊技状態から他の遊技状態に変更するのは、「1種大当たり」または「2種大当たり」の大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態においては、大当たり遊技の終了後に、当該大当たり遊技の実行の契機となった大当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。一方、「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技の終了後に直接的に遊技状態が変更することはないものの、小当たり遊技のときに、特別可変入賞装置104内に設けられた特定領域110に遊技球が進入すると「2種大当たり」が発生し、大当たり終了後に小当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図13を用いて、主制御基板201のメイン処理を説明する。
電源基板207により電源が供給されると、メインCPU201aにシステムリセットが発生し、メインCPU201aは、以下のメイン処理を行う。
(ステップS10)
まず、ステップS10において、メインCPU201aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU201aは、電源投入に応じて、メインROM201bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM201cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
(ステップS20)
ステップS20において、メインCPU201aは、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値の更新を行う演出乱数更新処理を行う。
(ステップS30)
ステップS30において、メインCPU201aは、特別図柄判定用初期値乱数、大当たり図柄用初期値乱数、小当たり図柄用初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板201のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板201に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(0.004秒、以下「4ms」)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
(ステップS100)
まず、ステップS100において、メインCPU201aは、メインCPU201aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
(ステップS110)
ステップS110において、メインCPU201aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等の特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタ、条件装置作動有効時間カウンタを−1減算して更新する処理を行う。
(ステップS120)
ステップS120において、メインCPU201aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数カウンタを+1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
(ステップS130)
ステップS130において、メインCPU201aは、特別図柄判定用初期値乱数カウンタ、大当たり図柄用初期値乱数カウンタ、小当たり図柄用初期値乱数カウンタを+1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
(ステップS200)
ステップS200において、メインCPU201aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU201aは、各スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力処理を行う。具体的には、図15〜図18を用いて後述する。
(ステップS300)
ステップS300において、メインCPU201aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図19〜図26を用いて後述する。
(ステップS400)
ステップS400において、メインCPU201aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図27〜図29を用いて後述する。
(ステップS500)
ステップS500において、メインCPU201aは、払出制御処理を行う。
この処理において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104、第1始動口113、114、第2始動口115に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板203に送信する。
(ステップS600)
ステップS600において、メインCPU201aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、特別可変入賞装置開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
(ステップS700)
ステップS700において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104に入球した遊技球の転動方向を変更するために、入賞役物108の落下防止部材108a、108b、入賞ポケット108cを可動する入賞役物可動ソレノイド108d、振り分け部材136および停留部材137を可動する振り分けソレノイド138、回転体143を回転させる駆動モータMを制御するための入賞役物装置制御処理を行う。
(ステップS800)
ステップS800において、メインCPU201aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、特別可変入賞装置開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、普通図柄表示装置82、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、第1特別図柄保留表示器93および普通図柄保留表示器92および各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM201cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。
(ステップS900)
ステップS900において、メインCPU201aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU201aのレジスタに復帰させる。
図15を用いて、主制御基板201の入力制御処理を説明する。
(ステップS220)
まず、ステップS220において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号を受信することによって、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球を検出したか判定する。そして、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号が入力したと判定した場合には、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104に入球した遊技球を計数するための特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域のカウンタを更新する。
(ステップS230)
ステップS230において、メインCPU201aは、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を受信することによって、第1始動口検出スイッチ113s、114sが遊技球を検出したかを判定して、大当たりの判定を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図16を用いて後述する。
(ステップS240)
ステップS240において、メインCPU201aは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口10に入球したか否かを判定して、大当たりの判定を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図17を用いて後述する。
(ステップS250)
ステップS250において、メインCPU201aは、ゲート検出スイッチ116sが信号を検出したか、すなわち、遊技球が普通図柄ゲート116を通過したか否かを判定する。さらに、メインCPU201aは、ゲート検出スイッチ116sが信号を検出した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算し、予め用意された乱数範囲(例えば、0〜10)から1つの当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄保留数(G)記憶領域に「4」が記憶されている場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算したり、当たり判定用乱数値を抽出して普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶したりすることは行わない。
(ステップS260)
ステップS260において、メインCPU201aは、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を受信することによって、2種大当たりに当選したか否かを判断し、2種大当たりに当選した場合には大当たり遊技を実行するための所定のデータをセットする。詳しくは、図18を用いて後述する。
図16を用いて、主制御基板201の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS230−1)
まず、ステップS230−1において、メインCPU201aは、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力した場合にはステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力しなかった場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS230−2)
ステップS230−2において、メインCPU201aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
(ステップS230−3)
ステップS230−3において、メインCPU201aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS230−4)
ステップS230−4において、メインCPU201aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
(ステップS230−5)
ステップS230−5において、メインCPU201aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
(ステップS230−6)
ステップS230−6において、メインCPU201aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
(ステップS230−7)
ステップS230−7において、メインCPU201aは、小当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄用乱数値を記憶する。
(ステップS230−8)
ステップS230−8において、メインCPU201aは、演出用乱数値(変動パターン用乱数値およびリーチ判定用乱数値)を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した演出用乱数値(変動パターン用乱数値およびリーチ判定用乱数値)を記憶する。
(ステップS230−9)
次に、メインCPU201aは、第1始動口9に遊技球が入球して第1保留(U1)が留保されたことを示す始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
なお、ここでは第1始動口9に遊技球が入球した場合について説明したが、第2始動口10に遊技球が入球した場合も上記と同様の処理が実行される。
図17を用いて、主制御基板101の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS240−1)
まず、ステップS240−1において、メインCPU201aは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力した場合にはステップS240−2に処理を移し、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力しなかった場合には、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS240−2)
ステップS240−2において、メインCPU201aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
(ステップS240−3)
ステップS240−3において、メインCPU201aは、特別図柄の変動表示中であるかまたは特別遊技(大当たり遊技または小当たり遊技)中であるかを判定する。つまり、ここでは、特別図柄の変動表示中や特別遊技中など、第2始動口10に遊技球が入球したときに、当該入球に基づく特別図柄の変動表示を即座に行えない場合であるかを判定することとなる。特別図柄の変動表示中でもなく特別遊技中でもないと判定した場合にはステップS240−4に処理を移し、特別図柄の変動表示中または特別遊技中であると判定した場合には当該第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS240−4)
上記ステップS240−3において、特別図柄の変動表示中でもなく特別遊技中でもないと判定した場合には、メインCPU201aは、特別図柄判定用乱数値を取得して判定記憶領域に記憶する。なお、第1始動口9に遊技球が入球した場合には、第1特別図柄記憶領域の所定の記憶部に各乱数値を記憶するとともに、第1保留に基づく特別図柄の変動表示の開始時に、第1特別図柄記憶領域の第1記憶部に記憶された各乱数値が判定記憶領域にシフトされる。一方で、第2始動口10に遊技球が入球した場合には、各乱数値を判定記憶領域に直接記憶するが、このとき、判定記憶領域には、第2始動口10に遊技球が入球して各乱数値が直接記憶されたことを識別可能にするためのフラグが同時に記憶される。
(ステップS240−5)
次に、メインCPU201aは、大当たり図柄用乱数値を取得して判定記憶領域に記憶する。
(ステップS240−6)
次に、メインCPU201aは、小当たり図柄用乱数値を取得して判定記憶領域に記憶する。
(ステップS240−7)
次に、メインCPU201aは、演出用乱数値(変動パターン用乱数値およびリーチ判定用乱数値)を取得して判定記憶領域に記憶する。
(ステップS240−8)
次に、メインCPU201aは、第2始動口10に遊技球が入球したことを示す始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、特別図柄の変動表示中や特別遊技中など、第2始動口10に遊技球が入球したときに、当該遊技球の入球に基づいて即座に特別図柄の変動表示を行えない場合には、第2始動口10への遊技球の入球に基づいて大当たりの抽選は行われないこととなる。一方で、第1始動口9に遊技球が入球したときには、当該遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示を即座に行えない場合であっても、最大で4つの第1保留が留保されることとなる。
図18を用いて、主制御基板201の特定領域検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS260−1)
まず、メインCPU201aは、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力したか否かを判定する。
特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力した場合にはステップS260−2に処理を移し、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力しなかった場合には、特定領域検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS260−2)
上記ステップS260−1において、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号が入力したと判定した場合には、メインCPU201aは、条件装置作動有効フラグがオンされているか否かを判定する。条件装置作動有効フラグというのは、特定領域110への遊技球の進入によって2種大当たりを発生させるか否かを判別するためのものであり、フラグがオンされている場合には特定領域110への遊技球の進入によって2種大当たりが発生し、フラグがオフされている場合には特定領域110へ遊技球が進入しても2種大当たりが発生することはない。条件装置作動有効フラグがオンされている場合にはステップS260−3に処理を移し、条件装置作動有効フラグがオンされていない場合には当該特定領域検出スイッチ入力処理を終了する。なお、条件装置作動有効フラグは、小当たりの当選時に、後述する特別図柄停止処理(図23)においてオンされるものである。
(ステップS260−3)
上記ステップS260−2において、条件装置作動有効フラグがオンされていると判定した場合には、メインCPU201aは、この条件装置作動有効フラグをオフする。これにより、以後、特定領域110への遊技球の進入に基づく処理は何もなされなくなる。
なお、詳しくは後述するが、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入しなかった場合には、予め設定された時間を経過したところで、条件装置作動有効フラグがオフされる(ステップS350−16)。このように、予め設定された時間を経過したところで条件装置作動有効フラグをオフするようにしたのは、小当たり遊技において、特別可変入賞装置104が閉じる直前に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が、特定領域110に到達するまでの時間を考慮したためである。
(ステップS260−4)
次に、メインCPU201aは、第2特別図柄表示装置84に遊技状態報知図柄を停止表示させる。これにより、2種大当たり遊技の終了後の遊技状態が特定遊技状態となるのか、それとも通常遊技状態となるのかが遊技者に報知されることとなる。
(ステップS260−5)
次に、メインCPU201aは、遊技状態や特定遊技回数をリセットする。具体的には、特定遊技フラグ記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。
(ステップS260−6)
次に、停止中の特別図柄(小当たり図柄)を参照して2種大当たり遊技のオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS260−7)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データを参照して、対応するオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において4ms毎に減算処理される。
(ステップS260−8)
次にメインCPU201aは、2種大当たり遊技を開始すべく、後述する特図特電処理データに「3」をセットして、後述する大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移して、当該特定領域検出スイッチ入力処理を終了する。
図19を用いて、主制御基板201の特図特電制御処理を説明する。
(ステップS301)(ステップS302)
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当たり遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば特別遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図20〜図26を用いて後述する。
特図特電処理データ=0であったときの主制御基板201の特別図柄記憶判定処理について図20を用いて説明する。
(ステップS310−1)
ステップS310−1において、メインCPU201aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップ310−2に処理を移す。
(ステップS310−2)
上記ステップS310−1において、特別図柄の変動中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは、判定記憶領域にフラグがオンしているかを判定する。なお、上記したとおり、判定記憶領域にフラグがオンされる場合というのは、第2始動口10に遊技球が入球して判定記憶領域に各乱数値が直接記憶された場合である。したがって、ここでは、特別図柄の変動表示が行われておらず、しかも特別遊技中でもない場合に第2始動口10に遊技球が入球して各乱数値が判定記憶領域に記憶されたかを判定することとなる。その結果、判定記憶領域にフラグがオンしていると判定した場合には、当該フラグをオフした後にステップS311に処理を移し、判定記憶領域にフラグはオンしていないと判定した場合にはステップS310−3に処理を移す。
(ステップS310−3)
上記ステップS310−2において、判定記憶領域にフラグはオンしていないと判定した場合には、メインCPU201aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でるかを判定する。その結果、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でないと判定した場合にはステップS319−1に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であると判定した場合にはステップS310−4に処理を移す。
(ステップS310−4)
上記ステップS310−3において、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であると判定した場合には、メインCPU201aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
(ステップS310−5)
次に、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶された所定の乱数値(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン用乱数値)と始動入賞指定コマンドのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとが消去される。また、シフト後には、始動入賞指定コマンドのMODEを、シフト後の記憶領域に対応するように加工処理する。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第2記憶部にある始動入賞指定コマンドと所定の乱数値とを第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A2H」を「A1H」に加工処理する。同様に、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にある始動入賞指定コマンドと所定の乱数値とを第2記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A3H」を「A2H」に加工処理し、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部にある始動入賞指定コマンドと所定の乱数値とを第3記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A4H」を「A3H」に加工処理する。同様に、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部へとシフトされると、「B2H」を「B1H」に、「B3H」を「B2H」に、「B4H」を「B3H」に加工処理する。ここで、第4記憶部のデータをシフトさせた後には、新たな第4記憶領域にはブランクデータがセットされ、第4記憶領域のデータがクリアされる。
(ステップS311)
ステップS311において、メインCPU201aは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図21を用いて、後述する。
(ステップS312)
ステップS312においては、メインCPU201aは、変動パターン選択処理を行う。変動パターン選択処理は、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を取得し、図示しない変動パターン決定テーブルを参照して、大当たりの判定結果、特別図柄の種類、特定遊技状態の有無、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値に基づいて、変動パターンを決定する。
(ステップS313)
ステップS313において、メインCPU201aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS314)
ステップS314において、メインCPU201aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS315)
ステップS315において、メインCPU201aは、特別図柄表示装置19,20において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、特別図柄の変動表示データを処理領域にセットする。
(ステップS316)
ステップS316において、メインCPU201aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
(ステップS317)
ステップS317において、メインCPU201aは、デモ判定フラグに00Hをセットする。すなわち、デモ判定フラグをクリアする。なお、デモ判定フラグ=「00H」というのは、現在、特別図柄の変動表示中であったり、特別遊技中であったりすることを示す。一方、特別図柄の変動表示中でもなく、特別遊技中でもない場合にはデモ判定フラグ「01H」が記憶される。デモ判定フラグ=「01H」が記憶されている場合には、後述するステップS319−3においてデモ指定コマンドがセットされ、演出制御基板102に特別図柄の変動表示中でも特別遊技中でもないことが伝達される。
(ステップS318)
ステップS318において、メインCPU201aは、特図特電処理データ=1をセットし、図22に示す特別図柄変動処理に処理を移して、特別図柄記憶判定処理を終了する。
(ステップS319−1)
上記ステップS310−3において、第1保留(U1)が「0」であると判定した場合、すなわち、第1保留(U1)が留保されていない場合には、メインCPU201aは、デモ判定フラグに01Hがセットされているか否かを判定する。デモ判定フラグに01Hがセットされている場合には特別図柄記憶判定処理を終了し、デモ判定フラグに01Hがセットされていない場合にはステップS319−2に処理を移す。
(ステップS319−2)
ステップS319−2において、メインCPU201aは、後述するステップS319−3でデモ指定コマンドを何度もセットすることがないように、デモ判定フラグに01Hをセットする。
(ステップS319−3)
ステップS319−3において、メインCPU201aは、デモ指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に、図21を用いて、大当たり判定処理を説明する。
(ステップS311−1)
メインCPU201aは、第0記憶部(判定記憶領域)に記憶された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」を判定する。 より具体的には、上記ステップS310−5において判定記憶領域に各乱数値がシフトされた場合には、図8(a)の第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS240−4〜ステップS240−7において判定記憶領域に各乱数値が記憶された場合には、図8(b)の第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かが判定される。
(ステップS311−2)
ステップS311−2において、メインCPU201aは、上記ステップS311−1における大当たり判定の結果、大当たりと判定されたか否かを判定する。大当たりと判定された場合には、ステップS311−3に処理を移し、大当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−7に処理を移す。
(ステップS311−3)
ステップS311−3において、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定する。
具体的には、上記ステップS310−5において判定記憶領域に各乱数値がシフトされた場合には、図9(a)の第1特別図柄表示用の図柄決定テーブルを参照し、上記ステップS240−4〜ステップS240−7において判定記憶領域に各乱数値が記憶された場合には、図9(a)の第2特別図柄表示用の図柄決定テーブルを参照して、大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を決定する。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図23の特別図柄停止処理において「大当たり」または「小当たり」の当選の可否を判定するのに用いられるとともに、図24の大当たり遊技処理や図25の小当たり遊技処理において特別可変入賞装置104の作動態様を決定するのにも用いられる。また、決定された特別図柄は、図26の特別遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグを決定するのにも用いられる。
(ステップS311−4)
ステップS311−4において、メインCPU201aは、決定された停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−5)
ステップS311−5において、メインCPU201aは、特別図柄に対応するデータを演出制御基板202に送信するため、大当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS311−6)
ステップS311−6において、メインCPU201aは、停止図柄データに基づいて、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグ(00H、01H、02H)を決定し、決定された遊技状態変更フラグを遊技状態変更フラグ記憶領域にセットする。
(ステップS311−7)
ステップS311−7において、メインCPU201aは、小当たりと判定されたか否かの判定を行う。小当たりと判定された場合には、ステップS311−8に処理を移し、小当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−11に処理を移す。
(ステップS311−8)
ステップS311−8において、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定する。
具体的には、図9(b)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を決定する。
本実施形態においては、いずれの小当たりの図柄であっても、その後に実行される小当たり遊技の内容、小当たり遊技中に2種大当たりに当選して大当たり遊技の制御に移行した場合に遊技者に付与する価値(ラウンド数等)が同一であるが、小当たりの図柄に応じて2種大当たり遊技の終了後に移行する遊技状態が異なっている。
(ステップS311−9)
ステップS311−9において、メインCPU201aは、決定された小当たり用の特別図柄の種類を示す停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−10)
ステップS311−10において、メインCPU201aは、演出制御基板202に特別図柄に対応するデータを送信するため、小当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS311−11)
ステップS311−11において、メインCPU201aは、図9(c)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−12)
ステップS311−12において、メインCPU201aは、演出制御基板202に特別図柄に対応するデータを送信するため、ハズレ用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成し、演出用伝送データ格納領域にセットして、大当たり判定処理を終了する。
次に、特図特電処理データ=1であったときの主制御基板201の特別図柄変動処理について、図22を用いて説明する。
(ステップS320−1)
ステップS320−1において、メインCPU201aは、ステップS318においてセットされた特別図柄の変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS320−2)
ステップS320−2において、メインCPU201aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、当該特別図柄変動処理以前のルーチン処理(大当たり判定処理)において、上記ステップS311−4、S311−9、S311−11でセットされた特別図柄を特別図柄表示装置83、84に停止表示する。これにより、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
(ステップS320−3)
ステップS320−3において、メインCPU201aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS320−4)
ステップS320−4において、メインCPU201aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に−1減算して更新されていく。
(ステップS320−5)
ステップS320−5において、メインCPU201aは、特図特電処理データに2をセットし、図23に示す特別図柄停止処理に移行して、特別図柄変動処理を終了する。
次に、特図特電処理データ=2であったときの主制御基板201の特別図柄停止処理について、図23を用いて説明する。
(ステップS330−1)
ステップS330−1において、メインCPU201aは、ステップS320−6においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS330−2)
ステップS330−2において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされているか否かを判定する。特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされている場合というのは、現在の遊技状態が特定遊技状態である場合である。特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオフされている場合には、ステップS330−8に処理を移す。
(ステップS330−3)
ステップS330−3において、メインCPU201aは、現在の遊技状態が特定遊技状態である場合には、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に記憶されている(J)から「1」を減算した演算値を、新たな残り変動回数(J)として記憶する。
なお、図10(b)に示すように、本実施形態においては、停止図柄データと当該停止図柄データが確定したときの遊技状態とに基づいて、1または2の特定遊技状態の終了条件が設定される。
特定遊技状態の第1の終了条件は、第1始動口9への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数と、第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数との合計変動回数が第1の終了回数(J1=8回)となったことである。また、特定遊技状態の第2の終了条件は、第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数が第2の終了回数(J2=4回)となったことである。特定遊技状態に設定される場合には、必ず第1の終了回数(J1)と第2の終了回数(J2)が同時に設定される。そして、第1の終了条件または第2の終了条件のいずれかが満たされたときに、遊技状態が特定遊技状態から通常遊技状態に変更される。
なお、第2の終了回数(J2)は、同時に設定される第1の終了回数(J1)よりも必ず少なく設定される。
ここでは、第1始動口9への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示が行われた場合には第1の終了回数(J1)から1減算した値を新たな第1の終了回数(J1)として記憶させる。一方、第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示が行われた場合には、第1の終了回数(J1)から1減算した値を新たな第1の終了回数(J1)として記憶させるとともに、第2の終了回数(J2)から1減算した値を新たな第2の終了回数(J2)として記憶させる。
(ステップS330−4)
次に、メインCPU201aは、上記ステップS330−3で更新した第1の終了回数(J1)が0になったかを判定する。その結果、第1の終了回数(J1)が0になったと判定した場合にはステップS330−6に処理を移し、第1の終了回数(J1)が0になっていないと判定した場合にはステップS330−5に処理を移す。
(ステップS330−5)
メインCPU201aは、上記ステップS330−3で更新した第2の終了回数(J2)が0になったかを判定する。その結果、第2の終了回数(J2)が0になったと判定した場合にはステップS330−6に処理を移し、第2の終了回数(J2)が0になっていないと判定した場合にはステップS330−8に処理を移す。
(ステップS330−6)
ステップS330−6において、メインCPU201aは、上記ステップS330−4において、第1の終了回数(J1)が0になったと判定した場合、あるいは、上記ステップS330−5において、第2の終了回数(J2)が0になったと判定した場合には、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域に記憶されたフラグをクリア(OFF)する等して特定遊技状態を終了するための処理を行う。つまり、ここでは、第1の終了条件または第2の終了条件のいずれかが満たされた場合に、特定遊技状態を終了させる処理を行うこととなる。
このように、第1の終了回数(J1)または第2の終了回数(J2)が0になったときに、特定遊技状態が終了し、通常遊技状態に移行する。これにより、第2始動口10への遊技球の入球に基づく大当たり判定を行う機会をほぼ一定とすることができ、遊技者の遊技利益に差異が生じにくくすることが可能になる。
すなわち、第2始動口10への遊技球の入球に基づく大当たり判定は小当たりに当選しやすくなっているが(図8参照)、第2始動口10は特定遊技状態において入球が容易になる。そのため、例えば、第1の終了回数(J1)が0になったときにのみ特定遊技状態が終了する場合は、第1始動口9への遊技球の入球に基づく大当たり判定が8回行われ、第2始動口10への遊技球の入球に基づく大当たり判定が1回も行われていないのに、特定遊技状態が終了してしまう場合がある。一方で、第1始動口10へ遊技球が入球しないようにするなどして、第2始動口10への遊技球の入球に基づく大当たり判定を多く行うこともあり得る。そのため、遊技の仕方などによって、特定遊技状態においても、小当たり当選を得る機会数に差異が生じてしまいやすい。
しかし、第1始動口9への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示が行われた回数と第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示が行われた回数との合計が所定回数(8回)に到達した場合に加え、第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示が行われた回数が所定回数(4回)に到達した場合も特定遊技状態が終了するので、特定遊技状態において、小当たり当選しやすい大当たり判定を行う機会数を一定とすることができ、遊技者の遊技利益に差異が生じにくくなっている。
なお、J1やJ2の値は設定変更可能な値であり、例えばJ1=30回、J2=20回などと設定してもよい。ただし、J2の値はJ1の値を超えないものとする。
また、第2の終了回数(J2)のみを設定するようにしてもよい。この場合は、第1始動口9への入球に基づく変動表示が何回行われたかに関わらず、第2始動口10への入球に基づく変動表示が第2の終了回数(例えばJ2=4回)に到達した場合に特定遊技状態が終了する。
例えば、全ての特定遊技状態の終了条件を、第2始動口10への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の回数が第2の終了回数(J2=4回)と到達することと設定される場合は、上記ステップ330−4の処理を行わないこととなる。すなわち、上記ステップS330−3で更新した第2の終了回数(J2)が0になったか否かのみを判定し、第2の終了回数(J2)が0になった場合には特定遊技終了処理を実行し(上記ステップS330−6)、第2の終了回数(J2)が0になっていない場合には、特定遊技状態を継続する。
また、特定遊技の終了条件を、第1の終了回数(J1)または第2の終了回数(J2)が0になったときとする場合と、第2の終了回数(J2)が0になったときのみとする場合とのいずれも設定できるようにしてもよい。すなわち、例えば、停止図柄データが「01」の場合には,第1の終了回数(J1)と第2の終了回数(J2)を同時に設定する一方、図柄データが「07」のときは、第1の終了回数(J1)は設定せず、第2の終了回数(J2)のみ設定する。このような場合は、上記ステップ330−3の処理が終了した後に、第1の終了回数(J1)が設定されているか否かを判定し、第1の終了回数(J1)が設定されている場合はステップS330−4に処理を移し、第1の終了回数(J1)が設定されていない場合は、ステップS330−5に処理を移す。これにより、第1の終了条件と第2の終了条件のいずれかが成立した場合に特定遊技状態が終了する場合と、第2の終了条件が成立したことをもって特定遊技状態が終了する場合とがある。
(ステップS330−7)
ステップS330−7において、メインCPU201aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−8)
ステップS330−8において、メインCPU201aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜06)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−14に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−9に処理を移す。
(ステップS330−9)
ステップS330−9において、メインCPU201aは、小当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが小当たり図柄(停止図柄データ=07〜12?)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−10に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−13に処理を移す。
(ステップS330−10)
上記ステップS330−9において、停止図柄データ記憶領域に小当たり図柄が記憶されていると判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに4をセットし、図25に示す小当たり遊技処理に処理を移す。
(ステップS330−11)
次に、メインCPU201aは、小当たり遊技中に特定領域110に進入した遊技球が有効となるように、条件装置作動有効フラグをオンする。
(ステップS330−12)
次に、メインCPU201aは、条件装置作動有効時間をセットする。ここでセットされる時間は、図25に示す小当たり遊技処理に要する時間よりも僅かに短く、かつ、小当たり遊技のエンディングが終了する時間よりも僅かに長く設定されている。なお、条件装置作動有効時間、小当たり遊技時間、エンディング時間は、小当たり遊技中に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が、条件装置作動有効時間の経過する前に特定領域110に進入するように設定されている。
(ステップS330−13)
一方、上記ステップS330−9において、停止図柄データ記憶領域に記憶された図柄が小当たり図柄ではない(ハズレ図柄)と判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに0をセットし、図20に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
(ステップS330−14)
また、上記ステップS330−8において、停止図柄データ記憶領域に大当たり図柄が記憶されていると判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに3をセットし、図24に示す大当たり遊技処理に処理を移す。
(ステップS330−15)
次に、メインCPU201aは、遊技状態や特定遊技回数をリセットする。具体的には、特定遊技フラグ記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。
(ステップS330−16)
そして、上記ステップS330−8において停止した特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、または、上記ステップS330−9において停止した特別図柄が小当たり図柄であると判定した場合には、大当たり遊技または小当たり遊技を開始するにあたって、停止図柄を参照してオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−17)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データを参照して、対応するオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において4ms毎に減算処理される。
次に、特図特電処理データ=3であったときの主制御基板201の大当たり遊技処理について、図24を用いて説明する。
(ステップS340−1)
まず、メインCPU201aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、オープニング中ではないと判定した場合には、ステップS340−6に処理を移す。
(ステップS340−2)
上記ステップS340−1において、現在オープニング中であると判定した場合には、メインCPU201aが、図23に示す特別図柄停止処理のステップS330−16においてセットされたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間をまだ経過していないと判定した場合には、大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過したと判定した場合には、ステップS340−3に処理を移す。
(ステップS340−3)
ステップS340−3において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて、大当たりの種別を判定し、大当たりの種別に応じた開放態様決定テーブルを決定する。
具体的には、図11(a)および図11(b)に示すように、停止図柄データに応じて、1種当たり用開放態様決定テーブル、2種当たり用開放態様決定テーブルのいずれかを決定する。
(ステップS340−4)
ステップS340−4において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置開放処理を行う。この処理は、特別可動片105a、105bの通電開始データをセットするとともに、上記ステップS340−3でセットされたテーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、1種大当たりの開始時には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。一方、2種大当たりの場合には、図24の小当たり遊技処理において設定されたラウンド遊技回数(R)の「1」が残存しているので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「2」を記憶して、2ラウンド目から開始されることとなる。
(ステップS340−5)
ステップS340−5において、メインCPU201aは、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、演出制御基板102にラウンド遊技回数の情報を送信するため、ラウンド遊技回数(R)に応じたラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、大当たりの1回目のラウンド遊技の開始においては、ラウンド遊技回数(R)が「1」にセットされ、K=1となっているので、1ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、K=1でない場合には、ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンドの開始を意味するので、ラウンドの開始のときのみ、ラウンド指定コマンドを送信するようにしている。
本実施形態においては、図11に示すとおり、1回のラウンド遊技につき特別可変入賞装置104の開放回数を1回に設定しているため、当該ステップS340−5において必ずラウンド指定コマンドがセットされる。ただし、1回のラウンド遊技につき、特別可変入賞装置104を複数回開放することとした場合には、上記のとおりK=1である場合にのみラウンド指定コマンドを送信することとなる。
(ステップS340−6)
上記ステップS340−1において、現在オープニング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−19に処理を移し、現在エンディング中ではないと判定した場合には、ステップS340−7に処理を移す。
(ステップS340−7)
上記ステップS340−6において、現在エンディング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは特別可変入賞装置104が閉鎖中であるか否かを判定する。その結果、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、ステップS340−8に処理を移し、特別可変入賞装置104が閉鎖中ではないと判定した場合には、ステップS340−9に処理を移す。
(ステップS340−8)
上記ステップS340−7において、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、メインCPU201aは、後述するステップS340−10において特別遊技タイマカウンタにセットされた閉鎖時間を経過したか否かを判定する。その結果、セットされた閉鎖時間が経過して特別遊技タイマカウンタ=0となった場合には、ステップS340−4に処理を移し、セットされた閉鎖時間を経過しておらず、特別遊技タイマカウンタが0になっていない場合には、大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−9)
ステップS340−9において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したこと、または最大開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−10に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−10)
ステップS340−10において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置閉鎖処理を行う。
特別可変入賞装置閉鎖処理は、特別可変入賞装置104を閉鎖するために、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電停止データをセットするとともに、上記ステップ340−3において決定された開放態様決定テーブル(図11参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、特別可変入賞装置104が閉鎖することになる。
(ステップS340−11)
ステップS340−11において、メインCPU201aは、1回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンドは、開放回数(K)が最大開放回数となること、または特別可変入賞装置入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したことを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、1回のラウンドが終了したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−12)
ステップS340−12において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に0をセットする。すなわち、開放回数(K)記憶領域および特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域をクリアする。
(ステップS340−13)
ステップS340−13において、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−16に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−14に処理を移す。
(ステップS340−14)
ステップS340−14において、メインCPU201aは、演出制御基板102にラウンド遊技の終了情報を送信するため、ラウンド遊技回数(R)に応じてラウンド終了指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−15)
次に、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。
(ステップS340−16)
一方、上記ステップS340−13において、ラウンド遊技回数(R)が最大であると判定した場合には、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
(ステップS340−17)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データすなわち大当たりの種別に応じたエンディングコマンドを演出制御基板102に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−18)
ステップS340−18において、メインCPU201aは、停止図柄データすなわち大当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−19)
ステップS340−19において、メインCPU201aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS340−20に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−20)
次に、メインCPU201aは、特図特電処理データに5をセットし、図26に示す特別遊技終了処理に処理を移す。
次に、特図特電処理データ=4であったときの主制御基板201の小当たり遊技処理について、図25を用いて説明する。
(ステップS350−1)
まず、ステップS350−1において、メインCPU201aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS350−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S350−5に処理を移す。
(ステップS350−2)
ステップS350−2において、メインCPU201aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS350−3に処理を移す。
(ステップS350−3)
ステップS350−3において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて、小当たりの種別を判定し、小当たりの種別に応じた開閉態様決定テーブルを決定する。
具体的には、図12(a)および図12(b)に示すように、停止図柄データに応じて、小当たり1用開放態様決定テーブル、小当たり2用開放態様決定テーブルのいずれかを決定する。
(ステップS350−4)
ステップS350−4において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置開放処理を行う。この処理は、特別可動片105a、105bの通電開始データをセットするとともに、上記ステップS350−3でセットされたテーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。ここで、小当たり遊技の開始時には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。
(ステップS350−5)
上記ステップS350−1において、現在オープニング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS350−14に処理を移し、現在エンディング中ではないと判定した場合には、ステップS350−6に処理を移す。
(ステップS350−6)
上記ステップS350−5において、現在エンディング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは特別可変入賞装置104が閉鎖中であるか否かを判定する。その結果、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、ステップS350−7に処理を移し、特別可変入賞装置104が閉鎖中ではないと判定した場合には、ステップS350−8に処理を移す。
(ステップS350−7)
上記ステップS350−6において、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、メインCPU201aは、後述するステップS350−9において特別遊技タイマカウンタにセットされた閉鎖時間を経過したか否かを判定する。その結果、セットされた閉鎖時間が経過して特別遊技タイマカウンタ=0となった場合には、ステップS350−4に処理を移し、セットされた閉鎖時間を経過しておらず、特別遊技タイマカウンタが0になっていない場合には、大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−8)
ステップS350−8において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したこと、または最大開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS350−9に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−9)
ステップS350−9において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置閉鎖処理を行う。
特別可変入賞装置閉鎖処理は、特別可変入賞装置104を閉鎖するために、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電停止データをセットするとともに、上記ステップ350−3において決定された開放態様決定テーブル(図11参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、特別可変入賞装置104が閉鎖することになる。
(ステップS350−10)
ステップS350−10において、メインCPU201aは、小当たり終了条件が成立したか否かを判定する。小当たり終了条件としては、開放回数(K)が最大開放回数となること、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したことである。
そして、小当たり終了条件が成立したと判定した場合にはステップS350−11に処理を移し、小当たり終了条件が成立していないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−11)
ステップS350−11において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットして開放回数(K)記憶領域をクリアするとともに、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に0をセットして特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域をクリアする。
(ステップS350−12)
ステップS350−12において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて小当たりの種別を判定し、小当たりの種別に応じたエンディングコマンドを、演出制御基板202に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS350−13)
ステップS350−13において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて小当たりの種別を判定し、小当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS350−14)
ステップS350−14において、メインCPU201aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定する。
メインCPU201aは、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS350−18に処理を移し、エンディング時間を経過したと判定しなかった場合にはステップS350−15に処理を移す。
(ステップS350−15)
ステップS350−15において、メインCPU201aは、小当たりの当選時に図23の特別図柄停止処理のステップS330−11でセットした条件装置作動有効時間を経過したかを判定する。条件装置作動有効時間は、小当たり遊技時間よりも僅かに短く設定され、かつ、上記ステップS350−13でセットされる小当たりエンディング時間が経過するよりも前に経過するように設定されている。この条件装置作動有効時間が経過したと判定した場合にはステップS350−16に処理を移し、条件装置作動有効時間は経過していないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−16)
ステップS350−16において、メインCPU201aは、条件装置作動有効フラグをオフする。これにより、以後の特定領域110への遊技球の進入は無効化され、仮に特定領域110に遊技球が進入したとしても2種大当たりとなることはない。ただし、この時点では、特別可動片105a、105bが閉鎖する直前に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が特定領域110に到達するのに十分な時間が経過しているので、条件装置作動有効フラグをオフした後に特定領域110に遊技球が進入することはない。
(ステップS350−17)
ステップS350−17において、メインCPU201aは、停止図柄データ記憶領域にセットされている停止図柄データを参照して、第2特別図柄表示装置84の右下のランプを点灯または消灯して遊技状態報知図柄を停止表示する。具体的には、図10(c)に示すように、停止図柄データが07〜09であった場合には遊技状態報知図柄を点灯表示制御し、停止図柄データが10〜12であった場合には遊技状態報知図柄を消灯表示制御する。
(ステップS350−18)
ステップS350−18において、メインCPU201aは、特図特電処理データに5をセットし、後述する図26に示す特別遊技終了処理に処理を移す。
以上のように、本実施形態によれば、小当たり遊技中に2種大当たりに当選しない場合には、小当たり遊技において特定領域110に遊技球が進入しないことが確定するタイミング、すなわち2種大当たりとならないことが確定するタイミングで遊技状態報知図柄が停止表示する。
また、小当たり遊技中に2種大当たりに当選した場合には、2種大当たりに当選した時点すなわち特定領域110に遊技球が進入した時点で、遊技状態報知図柄が停止表示する。
このように、小当たり遊技において特定領域110に遊技球が進入したこと、あるいは進入しないことが確定するまで、遊技状態報知図柄が変動表示を継続するので、遊技者は以後の遊技状態を判別したうえで遊技球の発射や停止を行うことができなくなり、その結果、所期の確率以上に不正に特定遊技状態が継続してしまうことを防止することができる。
図26を用いて、特別遊技終了処理を説明する。
(ステップS360−1)
ます、ステップS360−1において、メインCPU201aは、停止図柄データ記憶領域にセットされている停止図柄データと、遊技状態変更フラグ記憶領域にセットされたデータをロードする。
(ステップS360−2)
ステップS360−2において、メインCPU201aは、図10(b)に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照して特定遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、上記S360−1においてロードした停止図柄データと遊技状態変更フラグとに基づいて、特定遊技フラグ記憶領域にフラグをセットさせるか否かの処理を行う。
例えば、停止図柄データが「02」であれば、遊技状態変更フラグに01Hが記憶されているため、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグをオンする。このようにして、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされると、以後の遊技状態が特定遊技状態に設定される。
(ステップS360−3)
ステップS360−3において、メインCPU201aは、図10(b)に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データと、遊技状態変更フラグ記憶領域にあるデータに基づいて、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる残り変動回数決定処理を行う。例えば、停止図柄データが「01」の場合には,第1の終了回数(J1)記憶領域に8回をセットするとともに、第2の終了回数(J2)記憶領域に4回をセットする。
(ステップS360−4)
ステップS360−4において、メインCPU201aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS360−5)
ステップS360−5において、メインCPU201aは、特図特電処理データに0をセットし、図20に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移し、特別遊技終了処理を終了する。
図27を用いて、普図普電制御処理を説明する。
(ステップS401)(ステップS402)(ステップS410)(ステップS420)
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS401においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し(ステップS402) 、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に移行し、普図普電処理データ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に移行する。詳しくは、図28、図29を用いて後述する。
図28を用いて、普通図柄変動処理を説明する。
(ステップS410−1)
ステップS410−1において、メインCPU201aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−13に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
(ステップS410−2)
ステップS410−2において、メインCPU201aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、普通図柄変動処理を終了する。
(ステップS410−3)
上記ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、メインCPU201aは、特別図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
(ステップS410−4)
ステップS410−4において、メインCPU201aは、メインROM201bに設けられた普通図柄保留記憶領域に記憶された当たり判定用乱数値のシフト処理を行う。
すなわち、普通図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部の4つの記憶部を有しており、これら各記憶部には、普通図柄ゲート116を遊技球が通過してゲート検出スイッチ116sから信号が入力したことを契機として抽出された当たり判定用乱数値が記憶される。このとき、抽出された当たり判定用乱数値は、第1記憶部〜第4記憶部のうち、番号が小さい記憶部から順に記憶される。ただし、全ての記憶部に当たり判定用乱数値が記憶されている場合には、当たり判定用乱数値の抽出および記憶がされないようにしている。本実施形態においては詳細な説明を省略しているが、こうした処理は、図15のゲート検出スイッチ入力処理(ステップS250)において行われている。
そして、このステップS410−4においては、各記憶部に記憶された各当たり判定用乱数値を、1つ前(番号が1つ小さい記憶部)の記憶部にシフトさせる。例えば、第4記憶部に記憶されている当たり判定用乱数値は第3記憶部にシフトして記憶される。このとき、第1記憶部に記憶されている当たり判定用乱数値は、所定の処理領域に書き込まれるとともに、普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
(ステップS410−5)
ステップS410−5において、メインCPU201aは、上記の処理領域にシフトされた当たり判定用乱数値の判定を行う。具体的には、図8(c)に示す当たり判定テーブルを参照し、抽出した当たり判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、通常遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、特定遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数値はハズレと判定される。
(ステップS410−6)(ステップS410−7)(ステップS410−8)
ステップS410−6において、メインCPU201aは、上記ステップS205における当たり判定用乱数値の判定の結果を参照して、当たりと判定された場合には、ステップS410−7において当たり図柄がセットされ、ハズレと判定された場合にはステップS410−8においてハズレ図柄がセットされる。
ここでいう当たり図柄とは、上記普通図柄表示装置82において最終的にLEDが点灯する図柄のことであり、ハズレ図柄とは最終的にLEDが点灯せずに消灯する図柄のことである。
(ステップS410−9)
ステップS410−9において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされているか否かを判定する。特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされている場合というのは、遊技状態が特定遊技状態にあるときであり、上記フラグがオンされていない場合というのは、遊技状態が通常遊技状態にあるときである。
(ステップS410−10)(ステップS410−11)
そして、上記ステップS410−9において、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされていると判定した場合には、メインCPU201aは、ステップS410−10において、普通図柄時間カウンタに3秒に対応するカウンタをセットする。一方、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされていないと判定した場合には、メインCPU201aは、ステップS410−11において、普通図柄時間カウンタに29秒に対応するカウンタをセットする。このステップS410−10またはステップS410−11の処理によって、普通図柄の変動表示の時間が決定されることとなる。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
(ステップS410−12)
ステップS410−12において、メインCPU201aは、普通図柄表示装置82において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置82においてLEDを所定の間隔で点滅させ、あたかも現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与えるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−10またはステップS410−11において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、普通図柄変動処理が終了する。
(ステップS410−13)
上記ステップS410−1において、普通図柄の変動表示中であると判定した場合には、メインCPU201aが、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普通図柄時間カウンタが0となっているか判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、普通図柄変動処理を終了して次のサブルーチンを実行する。
(ステップS410−14)
ステップS410−14において、メインCPU201aは、設定された変動時間を経過したと判定した場合には、普通図柄表示装置82における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置82には、それ以前のルーチン処理によって設定された普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
(ステップS410−15)(ステップS410−16)
ステップS410−15において、メインCPU201aは、設定されていた普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定し、設定されていた普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−16において普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に移行させ、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、そのまま普通図柄変動処理を終了する。
図29を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。
(ステップS420−1)
ステップS420−1において、メインCPU201aは、普電開放時間カウンタに普電開放時間がセットされているか否かを判定する。そして、普電開放時間カウンタに開放時間がセットされている場合にはステップS420−6に処理を移し、普電開放時間カウンタに開放時間がセットされていない場合にはステップS420−2に処理を移す。
(ステップS420−2)
ステップS420−2において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域に特定遊技フラグがオンされているか否かを判定する。
(ステップS420−3)
上記ステップS420−2において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域に特定遊技フラグがオンされていると判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が特定遊技状態である場合には、普電開放時間カウンタに3.5秒に対応するカウンタをセットする。
(ステップS420−4)
上記ステップS420−2において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域に特定遊技フラグがオンされていないと判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が通常遊技状態である場合には、普電開放時間カウンタに0.2秒に対応するカウンタをセットする。
(ステップS420−5)
ステップS420−5において、メインCPU201aは、始動口開閉ソレノイド115cに通電を開始する。これにより、第2始動口115が開放して第2の態様に制御されることとなる。
(ステップS420−6)
ステップS420−6において、メインCPU201aは、設定された普電開放時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普電開放時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普電開放時間カウンタ=0となったか否かを判定する。
(ステップS420−7)
上記ステップS420−6において、設定された普電開放時間を経過したと判定されている場合には、メインCPU201aは、始動口開閉ソレノイド115cの通電を停止する。これにより、第2始動口115は閉状態に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となる。
(ステップS420−8)
ステップS420−8において、メインCPU201aは、普図普電処理データ=0をセットして図28の普通図柄変動処理に移行させ、普通電動役物制御処理は終了する。
次に、演出制御基板202について簡単に概略を説明する。
演出制御基板202は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。より具体的には、主制御基板201から受信した変動パターン指定コマンド、演出図柄指定コマンド、遊技状態指定コマンド、図柄確定コマンド、オープニングコマンド、エンディングコマンド等を受信し、各コマンドに対応する処理を行い、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板204または画像制御基板205に送信する。
次に、画像制御基板205とランプ制御基板204について簡単に概略を説明する。
画像制御基板205において、液晶表示装置112を制御する際には、受信した演出用のコマンドに基づいて、音声CPUが音声ROMから音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置18における音声を出力制御する。また、演出制御基板202から画像制御基板205に演出用のコマンドが送信されると、画像CPUが画像ROMからプログラムを読み出して、受信した演出用のコマンドに基づいて液晶表示装置112における画像表示を制御する。
ランプ制御基板204においては、受信した演出用のコマンドに基づいて演出役物装置作動プログラムを読み出して、演出役物装置14、15を作動制御するとともに、受信した演出用のコマンドに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置118を制御する。
なお、本実施形態においては、特定遊技状態では第2始動口115に遊技球が入球しやすくなるとともに、第2始動口115に遊技球が入球した場合の抽選において小当たりの当選確率を高く設定することにより、通常遊技状態よりも特定遊技状態の方が、小当たり遊技が実行されやすくなるようにした。しかしながら、特定遊技状態において小当たり遊技を実行しやすくする方法は上記に限らず、他の方法によって実現しても構わない。
また、本実施形態においては、特別図柄の変動表示中や特別遊技中に第1始動口9に遊技球が入球した場合には、大当たりの抽選の権利が第1保留(U1)として留保されることとしたが、第2始動口10に遊技球が入球した場合と同様に、大当たりの抽選の権利を留保しないこととしても構わない。
また、本実施形態においては、特別図柄の変動表示中に第2始動口10に遊技球が入球しても、当該第2始動口10への遊技球の入球に基づいては大当たりの抽選を行わないこととしたが、第1始動口9への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示中に第2始動口10に遊技球が入球した場合には、第2保留を留保することとしてもよい。
なお、本実施形態における第1始動口9内の領域が本発明の第1始動領域に相当し、本実施形態における第2始動口10内の領域が本発明の第2始動領域に相当する。
また、本実施形態の小当たり遊技が本発明の第1の特別遊技に相当し、本実施形態の2種大当たり遊技が本発明の第2の特別遊技に相当する。
また、本実施形態において、図11(b)に示す2種当たり用開放態様決定テーブルを参照して図24に示す大当たり遊技処理を実行するメインCPU201aが第2特別遊技実行手段に相当し、図25に示す小当たり遊技処理を実行するメインCPU201aが第1特別遊技実行手段に相当する。
また、本実施形態において、図21に示す大当たり判定処理を実行するメインCPU201aが遊技利益決定手段に相当する。
また、本実施形態では、図26に示す特別遊技終了処理において特定遊技フラグ設定処理および特定遊技回数決定処理を実行し、図23に示す特別図柄停止処理において特定遊技終了処理を実行するメインCPU201aが遊技状態制御手段に相当する。
さらに、本実施形態では、第1の終了回数(J1=8回)が第1の回数に相当し、第2の終了回数(J2=4回)が第2の回数に相当する。なお、J1やJ2の値は変更可能な値であり、例えばJ1=30回、J2=20回などと設定してもよい。ただし、J2の値はJ1の値を超えないものとする。また、例えば、第2の終了回数のみを設定するようにしてもよい。この場合は、第1始動口9への入球に基づく変動表示が何回行われたかに関わらず、第2始動口10への入球に基づく変動表示が第2の終了回数(例えばJ2=4回)に到達した場合に特定遊技状態が終了する。
また、本実施形態においては、大当たり遊技の実行中と小当たり遊技の実行中とにおいて、特別可変入賞装置104が開放されるが、これに限らず、特別可変入賞装置を複数設け、大当たり遊技の実行中に開放される特別可変入賞装置と、小当たり遊技の実行中に開放される特別可変入賞装置とを異ならせてもよい。この場合は、少なくとも、小当たり遊技の実行中に開放される特別可変入賞装置内に特定領域が形成される。
さらに、本実施形態では、第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルよりも、第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルの方が、小当たり当選確率が高く設定されている(図8(a)(b)参照)。しかし、これに限らず、例えば、小当たりに当選した場合に第1特別図柄表示装置と第2特別図柄表示装置とで参照する小当たり用開放態様決定テーブルを異ならせ、第1特別図柄表示装置において小当たり当選した場合の開放時間を0.4秒とし、第2特別図柄表示装置において小当たり当選した場合の開放時間を2.0秒とするなど、小当たり遊技中の開放時間に差異を設定してもよい(図10、12参照)。また、図10(b)に示す大当たり終了時設定データテーブルにおいて、第1特別図柄表示装置よりも第2特別図柄表示装置の方が、特定遊技フラグの設定、特定遊技状態の残り変動回数(J)の設定が遊技者に有利なるように設定してもよい。すなわち、例えば、第1特別図柄表示装置よりも第2特別図柄表示装置の方が、大当たり遊技終了後に特定遊技状態へ移行する割合を高くしたり、特定遊技回数(J)の数値を高く設定するようにしてもよい。この場合、大当たり判定テーブル、図柄決定テーブル、大当たり終了時設定データテーブル、小当たり用開放態様決定テーブルなどにおいて、上記のうち、いずれかの設定のみを採用してもよいし、いずれかを組み合わせてよいし、全ての設定を採用してもよい。いずれにせよ、第1特別図柄表示装置よりも第2特別図柄表示装置の方が、遊技者にとって有利な設定や判定がなされるようであればよい。
83 第1特別図柄表示用装置
84 第2特別図柄表示用装置
103 遊技領域
104 特別可変入賞装置
110 特定領域
113,114 第1始動口
115 第2始動口
201 主制御基板
201a メインCPU
201b メインROM
201c メインRAM

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた特別可変入賞装置が所定の開閉態様で開閉する第1の特別遊技が実行され、該第1の特別遊技中に前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入すると、前記第1の特別遊技よりも特別可変入賞装置が長時間開放される第2の特別遊技が実行される遊技機であって、
    遊技球の進入が可能な第1始動領域と、
    遊技球の進入が困難な第1の態様と前記第1の態様に比して遊技球の進入が容易な第2の態様とに制御可能な第2始動領域と、
    前記第2始動領域が所定の割合で前記第2の態様に制御される通常遊技状態、または該通常遊技状態よりも前記第2始動領域が前記第2の態様に制御されやすい特定遊技状態のいずれかの遊技状態にて遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    前記第1始動領域または前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、少なくとも前記第1の特別遊技の実行の有無、当該第1の特別遊技における前記特別可変入賞装置の開閉態様および当該第1の特別遊技中に遊技球が特定領域に進入して前記第2の特別遊技が実行された場合における当該第2の特別遊技の終了後の遊技状態が含まれる遊技利益を決定する遊技利益決定手段と、を備え、
    前記遊技利益決定手段は、
    前記第1始動領域への遊技球の進入によって前記遊技利益を決定した場合よりも、前記第2始動領域への遊技球の進入によって前記遊技利益を決定した場合の方が、遊技者にとって有利な遊技利益を決定する割合が高く、
    前記遊技制御手段は、
    前記第2の特別遊技の終了後は、前記遊技利益決定手段によって決定された遊技状態にて遊技の進行を制御し、
    前記特定遊技状態にて遊技の進行を制御した場合、前記遊技利益決定手段によって前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定の回数が所定回数に到達したことを条件に前記通常遊技状態に遊技状態を変更することを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技制御手段は、
    前記特定遊技状態にて遊技の進行を制御した場合、前記遊技利益決定手段によって前記第1始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定と前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定との合計回数が予め設定された第1の回数に到達すること、および、前記遊技利益決定手段によって前記第2始動領域へ遊技球が進入したことによる前記遊技利益の決定の回数が前記第1の回数よりも少なく設定された第2の回数に到達することのいずれかの条件を満たした場合に前記通常遊技状態にて遊技の進行を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1始動領域および第2始動領域への遊技球の進入により前記遊技利益決定手段によって前記遊技利益が決定されたとき、当該決定内容を報知するための報知演出を実行する報知演出実行手段をさらに備え、
    前記遊技利益決定手段は、
    少なくとも前記第2始動領域への遊技球の進入に基づく報知演出中、および、前記特別遊技中に前記第2始動領域に遊技球が進入した場合は、当該第2始動領域への遊技球の進入に基づく前記遊技利益の決定を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技利益決定手段は、
    前記第1始動領域への遊技球の進入に基づく報知演出中に前記第2始動領域に遊技球が進入した場合には、当該第2始動領域への遊技球の進入に基づく遊技利益の決定を行わないことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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