JP2003038755A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003038755A
JP2003038755A JP2001227230A JP2001227230A JP2003038755A JP 2003038755 A JP2003038755 A JP 2003038755A JP 2001227230 A JP2001227230 A JP 2001227230A JP 2001227230 A JP2001227230 A JP 2001227230A JP 2003038755 A JP2003038755 A JP 2003038755A
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Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラウンド中に変動入賞装置内の継続入賞領域
に球が入賞することによりラウンド単位で遊技が継続更
新される特別遊技を行う遊技機で、特別遊技における遊
技者の獲得利益量にバラツキを生じさせると共に、特別
遊技における遊技者の獲得利益量の概算を遊技機の外部
で把握できるようにする。 【解決手段】 遊技機における遊技の統括的な制御を行
う遊技制御装置20は、変動入賞装置の継続入賞領域へ
の球入賞を大入賞口継続センサ38の出力により検出し
て特別遊技を発生させると、当該特別遊技におけるラウ
ンド更新可能な上限であるラウンド上限数を決定してラ
ウンド決定用変動表示パターン表示器40の停止図柄と
して表示し、併せてラウンド上限数に関する情報を外部
情報端子部41もしくは試験信号端子部42を介して遊
技機外部へ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球が所定入賞
部に入賞した場合に変動入賞装置の可動部材を所定のパ
ターンで動作させる補助遊技を実行し、該補助遊技にお
いて変動入賞装置に受け入れられた遊技球が変動入賞装
置の特定入賞領域へ入賞したことに基づいて可動部材を
特別なパターンで動作させる特別遊技を発生し、該特別
遊技においては、変動入賞装置へ受け入れた遊技球が特
定入賞領域へ入賞したことに基づき所定のラウンド単位
で継続可能とし、ラウンドの継続更新はラウンド上限数
の範囲に制限するものとした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆる第2種パチンコ機と
して知られる遊技機は、補助遊技(予め定められた始動
入賞口への球入賞による大入賞口開放制御)を行い、こ
の補助遊技中に大入賞口内に入った遊技球が特定入賞領
域(V入賞口)へ入賞すると、大当りが発生(遊技状態
が特別遊技へ移行)する遊技内容のものである。なお、
大当り中は、大当り遊技の継続単位であるラウンド中
(大入賞口の開放時間が所定時間に達するか、もしくは
所定数の遊技球が大入賞口内で検出されるまで)に遊技
球が特定入賞領域へ入賞すると継続条件が達成され、次
ラウンドへと移行する。すなわち、ラウンド中に効率よ
く継続条件を達成することができれば、各ラウンド中の
獲得利益が増えると共に、大当り中のラウンド更新回数
が増えるので、遊技者の獲得利益はそれだけ大きいもの
となる。
【0003】上述した第2種のパチンコ機に用いられる
大入賞口としては、可動部材が開閉動作することで内部
への球入賞が困難な第1状態と内部への球入賞が容易な
第2状態とに変換可能な変動入賞装置が用いられ、その
内部に形成された特定入賞領域と一般入賞領域とがあ
り、大入賞口へ入賞した遊技球は、流下経路に設けられ
る誘導手段等の内部構造形状による流下態様、また、誘
導手段等が動作を行う場合には内部構造の変化動作タイ
ミングに応じて、特定入賞領域もしくは一般入賞領域の
何れかへ入賞することとなる。
【0004】また、第2種のパチンコ機では、大当り中
の最大ラウンド数(例えば15ラウンド)が設定されて
いるものの、大入賞口内部における遊技球の流下態様に
より特定入賞領域に入ったり入らなかったりの偶発性に
影響されるため、最大ラウンド数まで更新されるとは限
らず、大当り中に更新されたラウンド数は不定(いつも
同じでない)であった。なお、更新可能なラウンド数に
上限を設ける場合、特定入賞領域への球入賞が著しく困
難であると、上限のラウンドまで更新されるケースが極
めて希となり、更新可能なラウンド数を制限する意味が
ないので、通常は、ラウンド更新の可能性が高くなるよ
うに遊技球の流下経路の構造を工夫したり、特定入賞領
域へ遊技球を誘導する機能を内部に設けたりしている。
【0005】近時は、第2種のパチンコ機における大当
り遊技で、ラウンドの上限数を可変制御して獲得可能な
賞球数に変化を与えるもの(上限に設定されたラウンド
に達すると、当該ラウンドでの特定入賞領域への球入賞
による更新機能を無効とする遊技内容)や、所定の上限
ラウンド前では特定入賞領域へ入賞し易い内部構造に変
化して大当り遊技を継続し易くし、上限ラウンドに到達
すると特定入賞領域へ入賞し難い内部構造へ変化してラ
ウンド更新の可能性を低くするもの(上限となったラウ
ンド以降も特定入賞領域への球入賞は有効であり、特定
入賞領域への入賞確率は高くないもののラウンド更新の
可能性を残す遊技内容)がある。
【0006】このように、第2種のパチンコ機は、特別
遊技におけるラウンド更新状況が遊技者の獲得利益に大
きく影響することとなり、そのラウンド更新状況は大入
賞口内の特定入賞領域への球入賞に遊技者の遊技技量や
偶発性が少なからず影響していることから、大当りでの
ラウンド更新に関する遊技機の遊技性能で単純に遊技者
の獲得利益などが決まるものではなく、実際の大当りで
遊技者が獲得できる利益量やラウンド更新数は予測し難
いため、大当り中の獲得利益が均等化された第1種のパ
チンコ機や第3種のパチンコ機とは異なり、予測不可能
な獲得利益への期待感から遊技者の遊技意欲を惹起でき
る場合もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技機
における大当り中の各種情報が遊技者の遊技技量や偶発
性の影響を受け易いということは、遊技機の試験機関に
おいても“大当りでのラウンド更新に関する遊技機の遊
技性能”の妥当な評価が困難となる。また、第2種のパ
チンコ機では、上述したように、遊技者の技量等で大当
りにおけるラウンドの幅が変化し易く、大当りが何ラウ
ンドまで継続したかは、当該遊技機に固有の遊技特性に
依存したものとは判じ難いし、ラウンド継続数を遊技店
が把握したとしても、遊技機の調整(遊技店と遊技者と
の利益バランスを適正にするような釘調整作業など)に
活かせないことから、余り重要な情報ではなかった。
【0008】そして、このような遊技内容の遊技機にお
いても、大当りでのラウンド更新に関する遊技機の遊技
性能を適正に評価判断できるようにする手法として、大
当り中にラウンド更新が行われる目標値(ラウンド更新
可能な上限数やラウンド更新が容易な状態で行えるラウ
ンド数など)を大当り毎に可変設定し、その目標ラウン
ド数までは高い確率でラウンド更新できるような調整
(大入賞口内部の遊技球流下経路構造や特定入賞領域へ
の遊技球強制誘導機能など)を施すことが考えられる。
【0009】すなわち、大当り中のラウンド更新目標値
を可変設定すると共に、その目標値まで高確率でラウン
ドが更新される遊技機とすれば、大当り遊技での更新ラ
ウンド数が目標値まで有効に更新されて大当りが終了す
るという大当り遊技の再現性に応じて、当該遊技機の遊
技特性を試験機関で評価判断できるのである。また、遊
技店としても、大当り遊技毎に可変設定される目標ラウ
ンド数を事実上のラウンド数と看做して当該大当りにお
ける遊技者の獲得利益を概算することができるので、大
当り遊技における目標ラウンド数の出現頻度に応じて大
当りの発生状況を調整(例えば、補助遊技の実行頻度を
増やしたり減らしたりするように、補助遊技開始条件と
なる始動入賞口への球入賞率を上げたり下げたりする釘
調整を施す。)すれば、遊技店と遊技者との適正な利益
バランスを保てるような遊技機の調整が可能となる。
【0010】とはいえ、旧来の遊技機では、可変設定さ
れたラウンド更新の目標値を試験項目として出力するよ
うな機能は含まれておらず、単に遊技機の遊技内容を変
更しただけでは、試験機関での特性評価を行えるわけで
はない。なお、ラウンド更新の目標値を取得できなくて
も、実際に大当り中に更新されたラウンド数から可変設
定されたラウンド更新の目標値を推量することはできる
ものの、試験機関では、実機の実射試験から各種の情報
を取得する関係上、実射の過程で設定されたラウンド更
新目標値と実際の大当り継続回数が必ずしも一致すると
は限らない(例えば、大当り中に盤面に球詰まりが生じ
て、大入賞口内に球が到達しなくなり、ラウンド更新が
途中で終了してしまう場合など、遊技機本来の遊技性能
とは異なる要因でラウンド更新が阻害される可能性もあ
る)ため、設定されたラウンド更新の目標値を正確な情
報として取得できることが望ましい。また、設定された
ラウンド更新の目標値と実際の更新ラウンド数とが分か
らないと、目標値までラウンドが更新される確からしさ
も評価できない。
【0011】さらに、可変設定されたラウンド更新の目
標値に応じて大当り遊技が制御される遊技機であれば、
ラウンド更新の目標値に応じた遊技者の獲得利益を概算
できるので、遊技店側で各遊技機の調整を行うに際して
も、ラウンド更新の目標値の出現頻度に応じて大当りの
発生頻度を調整すれば、遊技店と遊技者との好適な利益
バランスを図ることができるので、大当り毎に設定され
るラウンド更新の目標値を遊技店側で把握できるように
することが望ましい。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、遊技球が所定入賞部に入賞
した場合に変動入賞装置の可動部材を所定のパターンで
動作させる補助遊技を実行し、該補助遊技において変動
入賞装置に受け入れられた遊技球が変動入賞装置の特定
入賞領域へ入賞したことに基づいて可動部材を特別なパ
ターンで動作させる特別遊技を発生し、該特別遊技にお
いては、変動入賞装置へ受け入れた遊技球が特定入賞領
域へ入賞したことに基づき所定のラウンド単位で継続可
能とし、ラウンドの継続更新はラウンド上限数の範囲に
制限するものとした遊技機において、上記特別遊技の発
生に関連してラウンド上限数を選択制御可能なラウンド
上限数選択制御手段と、上記ラウンド上限数選択制御手
段により選択されたラウンド上限数に関わるラウンド上
限情報を含む情報を出力制御可能な情報出力制御手段
と、を備え、上記情報出力制御手段より出力制御される
情報を当該遊技機の外部へ送出する外部出力手段を介し
て、遊技機の外部へラウンド上限情報を送出可能とした
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の遊技機において、上記外部出力手段は、遊技の進
行を制御する遊技制御装置に設けられ、遊技制御情報を
検査するための試験信号端子部からなることを特徴とす
る。
【0014】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1に記載の遊技機において、上記外部出力手段は、遊技
店の管理装置と接続可能であり、遊技結果情報を収集す
るための外部情報端子部からなることを特徴とする。
【0015】また、請求項4に係る発明は、上記請求項
1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技機において、複
数の識別情報を変動表示させる変動表示領域を有する変
動表示装置を備え、該変動表示装置に停止表示させる識
別情報の停止態様を上記ラウンド上限数選択制御手段に
より選択されたラウンド上限数に基づいて決定する構成
とし、上記情報出力制御手段は、上記識別情報の停止態
様を特定可能な情報をラウンド上限情報として出力制御
するようにしたことを特徴とする。
【0016】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
4に記載の遊技機において、上記変動表示装置は、予め
定めた複数種類の変動表示パターンを有すると共に、全
ての識別情報の停止態様に対応する変動表示パターンが
一意に定まるものとし、上記ラウンド上限情報出力制御
手段は、変動表示パターンに基づく停止態様情報を特定
可能な情報をラウンド上限情報として出力制御するよう
にしたことを特徴とする。
【0017】また、請求項6に係る発明は、上記請求項
5に記載の遊技機において、上記情報出力制御手段は、
変動表示装置における変動表示制御のために決定した変
動表示パターンを特定可能な変動表示パターン情報を、
識別情報の変動表示期間中継続して出力制御するように
したことを特徴とする。
【0018】また、請求項7に係る発明は、上記請求項
4〜請求項6の何れか1項に記載の遊技機において、上
記情報出力制御手段は、変動表示装置における識別情報
の停止態様が確定したときに確定情報を出力制御するよ
うにしたことを特徴とする。
【0019】また、請求項8に係る発明は、上記請求項
4〜請求項7の何れか1項に記載の遊技機において、特
別遊技が発生してから変動入賞装置の可動部材が作動開
始するまでに開放前期間を設けるものとし、当該開放前
期間中に、上記変動表示装置の変動表示を終了させ、且
つ、情報出力制御手段がラウンド上限情報を出力制御す
るようにしたことを特徴とする。
【0020】また、請求項9に係る発明は、上記請求項
1〜請求項8の何れか1項に記載の遊技機において、上
記情報出力制御手段は、特別遊技において実行されたラ
ウンド数に関わる実行ラウンド情報を含む情報を出力制
御可能としたことを特徴とする。
【0021】また、請求項10に係る発明は、遊技球が
所定入賞部に入賞した場合に変動入賞装置の可動部材を
所定のパターンで動作させる補助遊技を実行し、該補助
遊技において変動入賞装置に受け入れられた遊技球が変
動入賞装置の特定入賞領域へ入賞したことに基づいて可
動部材を特別なパターンで動作させる特別遊技を発生
し、該特別遊技においては、変動入賞装置へ受け入れた
遊技球が特定入賞領域へ入賞したことに基づき所定のラ
ウンド単位で継続可能とし、ラウンドの継続更新はラウ
ンド上限数の範囲に制限するものとした遊技機におい
て、上記変動入賞装置の特定入賞領域への入賞割合を変
更制御可能な入賞割合変更制御手段と、上記入賞割合変
更制御手段により特定入賞領域への入賞割合を低くして
ラウンド継続を抑制する継続抑制ラウンド数を、上記特
別遊技の発生に関連して選択可能な継続抑制ラウンド数
選択制御手段と、上記継続抑制ラウンド数選択制御手段
により選択された継続抑制ラウンド数に関わる継続抑制
ラウンド情報を含む情報を出力制御可能な情報出力制御
手段と、を備え、上記情報出力制御手段より出力制御さ
れる情報を当該遊技機の外部へ送出する外部出力手段を
介して、遊技機の外部へ継続抑制ラウンド情報を送出可
能としたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る遊技機の実施
形態を、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0023】遊技媒体としての遊技球を弾発する弾球遊
技を行える遊技機1は、図1に示すように、遊技機本体
2とCRサンドユニット3とから構成してあり、遊技機
本体2には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加
し、CRサンドユニット3にはプリペイドカード(所定
の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、
通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使
用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を
付加してある。
【0024】上記遊技機本体2は、中空箱枠状の機枠の
前面側へ額縁状の前面枠を回動可能に設けることで構成
してある。そして、上記前面枠にはガラス枠4および前
面パネル5を回動可能に設けてある。また、透明なガラ
スが配設されるガラス枠4の後方には、ガイドレール6
で囲まれた遊技部7を有する遊技盤8を配設してある。
【0025】上記遊技盤8は弾球遊技の主体となるもの
で、図2に示すように、ロータリーソレノイド等の電気
的駆動源によって弾発された遊技球が上記ガイドレール
6に沿って遊技部7内へ到達すると、遊技釘に当たった
り風車によって流下方向を変えられたりして流下して行
き、遊技部7内に設けた入賞領域たる各種入賞口9…の
何れかに入賞すると、各入賞口9…毎に設けた入賞口セ
ンサ(図示省略)によって当該入賞球が検出され、この
検出信号に基づいて入賞(遊技価値付与状態の発生)に
対する遊技価値としての賞球(賞遊技価値)が遊技者に
与えられ、入賞口9…の何れにも入賞しなかった球は、
アウト口10より外れ球として回収される。
【0026】なお、遊技者が付与される賞遊技価値は賞
球に限定されるものではない。例えば、封入球式の遊技
機(遊技者が実際の球を取り扱うことなく、機内に封入
された球を循環させて弾球遊技を行えるようにした遊技
機)においては、仮想的な球数データを追加するような
形態で遊技価値の付与動作が行われることとなる。ま
た、遊技者への付与対象となる遊技価値も、パチンコ球
やメダル等の遊技媒体に限らず、種々の景品等を遊技者
に与えるようにしても良い。
【0027】また、遊技部7には、入賞口9…の他に第
1始動口11a,11a、第2始動口11bを設けてあ
り、これら第1,第2始動口11a,11bの何れかに
遊技球が入賞すること、変動入賞装置12を用いた補助
遊技が開始されるのである。大入賞口たる変動入賞装置
12は、例えば左右一対の可動部材13,13を備え、
これら可動部材13,13が直立して上部入賞室14a
へ遊技球を受入難い状態から、軸着された下部を回動心
として上端を離隔させるように開いて上部入賞室14a
へ遊技球を招じ入れ易い状態に変換する。すなわち、こ
れら可動部材13,13の開閉動作に伴って、変動入賞
装置12は遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にと
って有利な第2状態とに変換可能なのである。
【0028】上記変動入賞装置12の上部入賞室14a
に入った遊技球は、大入賞口カウントセンサ(後に詳
述)により検出されて、下部入賞室14bへと流下して
ゆき、この下部入賞室1bを経て特定入賞領域たる継続
口15aもしくは一般入賞領域たる一般入賞口15b,
15bの何れかに入賞する。なお、遊技球が継続口15
aに入賞した場合には、大入賞口継続センサ(後に詳
述)により検出される。また、変動入賞装置12の適所
(例えば、前面上部)には変動表示装置16を設け、こ
の変動表示装置16の変動表示領域内で、英数字や図形
などの識別情報を変動表示・停止表示できるようにして
ある。
【0029】上記第1始動口11aに遊技球が入賞して
行われる補助遊技においては、変動入賞装置12の可動
部材13,13が1回(0.8秒程度の短時間)開き、
第2始動口11bに遊技球が入賞して行われる補助遊技
においては、変動入賞装置12の可動部材13,13が
2回開き、この補助遊技の有効期間中に継続口15aへ
の入賞球を大入賞口継続センサが検出すると、特別遊技
への移行条件が達成され、特別遊技が発生するのであ
る。
【0030】特別遊技においては、変動入賞装置12の
可動部材13,13を特別なパターンで動作させ(短い
開閉動作を間歇的に繰り返す)、変動入賞装置12への
入賞球数を増やして遊技者が比較的短時間で多くの遊技
利益を獲得できるものとなっている。なお、特別遊技に
おいては、変動入賞装置12への入賞球が10個に達す
るか(大入賞口カウントセンサの球検出数が10に達す
るか)、可動部材13,13の開閉動作が18回に達す
るか、何れか最先の条件が達成されるまでを1ラウンド
と設定し、このラウンド終了条件が達成される前に特定
入賞領域(継続口15a)へ遊技球が入賞する(大入賞
口継続センサ入賞球を検出する)と、ラウンドの更新条
件が達成されて、新たなラウンドが開始されることとな
り、実質的に特別遊技が延長される。
【0031】ラウンド更新が無制限に続くと、特別遊技
が長期間に亘って継続される可能性があり、遊技者の獲
得利益が増大するのと対称的に遊技店の不利益が増大す
ることとなり、遊技店と遊技者との利益バランスが著し
く損なわれる可能性がある。そこで、ラウンドの継続更
新に上限(例えば、15ラウンド迄)を設けるものと
し、そのラウンド上限数まで継続更新されると、その最
終ラウンド中にラウンド更新条件が達成されても、更な
るラウンド更新は行われず、最終ラウンドの終了を以て
特別遊技も終了するのである。
【0032】しかして、本実施形態に係る遊技機1にお
いては、このラウンド更新可能な上限数を特別遊技の開
始に伴って決定し、その決定されたラウンド上限数に則
って特別遊技の進行制御を行うものとしてある。なお、
ラウンド上限数の決定方法は特に限定されるものではな
く、例えば、規定のラウンド上限数を越えない範囲で予
め用意されたラウンド上限数の候補(例えば、1R,7
R,15Rの3種類)の中から何れか一つのラウンド上
限数を選択して、そのラウンド数を上限とするように特
別遊技のラウンド更新制御を行えれば良い。
【0033】上述した変動入賞装置12等を備える遊技
盤8の遊技部7が臨む前面ガラスを保持するガラス枠4
の下方に位置する前面パネル5には、賞球(遊技部7内
の各種入賞口9…に入賞することに基づいて遊技者が獲
得する球)や貸球(当該遊技店から遊技者に貸し出され
た球)を貯留する球供給皿17を設けてあり、この球供
給皿17より発射球待機部へ球を供給し、この発射球待
機部に待機している遊技球を弾発ユニットの弾発機構に
よって弾発するのである。また、前面枠5の下部適所に
は、上記弾発ユニットの作動・停止や弾発勢の調整等を
操作するための操作ハンドル18や、上記球供給皿17
に貯留できずに溢れた球(オーバーフロー球)を受け入
れる球受皿19等を適宜に設けてある。
【0034】なお、上記した遊技機本体2において、機
枠,前面枠,ガラス枠4,前面パネル5等よりなる本体
枠は、遊技機1で弾球遊技を行うための共通機能を備え
たものであり、この本体枠に対して遊技盤8は着脱分離
可能な構成としてある。すなわち、遊技内容の異なる弾
球遊技を行えるように、異なる盤面構成の遊技盤8に交
換することができるのである。
【0035】一方、上記CRサンドユニット3内には、
球貸制御に関連した諸機能を持たせてあり、カード挿排
口より挿入されたプリペイドカードの有価データを読み
取ると共に、例えば上記球供給皿17の適所に設けた球
貸ボタンを遊技客が操作することに応じて所定数の遊技
球を貸し出し、貸し出した遊技球に相当する通貨を減算
した値にプリペイドカードの有価データを書き換え、返
却ボタンを遊技客が操作するか、もしくはプリペイドカ
ードの有価データの残数が“0”になった場合に、内部
に取り込んでいたプリペイドカードをカード挿排口より
排出するのである。
【0036】なお、本実施形態として示す遊技機1は、
上述したように、別体のCRサンドユニット3を備える
ことで遊技球の貸出機能を含むものとし、遊技機本体2
の排出装置により制御される排出ユニットから賞球用の
遊技球と貸出用の遊技球を排出する構造ものであるが、
このようなCRサンドユニット側に設ける遊技球の貸出
機能やカード制御機能等を遊技機本体側に包含させた構
造の遊技機としても良い。
【0037】次に、遊技機1における各種制御機能を図
3に基づいて説明する。遊技制御のために必要な各制御
装置は、遊技機本体2の裏面側適所に設けてあり、この
ような制御装置としては、遊技機1の遊技機本体2にお
ける遊技制御を統括的に行う遊技制御装置20、該遊技
制御装置20からの賞球排出指令やCRサンドユニット
3からの貸球排出指令を受けて排出ユニット21および
流路切換ユニット22を制御して球排出動作を行わせる
排出制御装置23、賞球排出表示LED,遊技機状態表
示LED,装飾表示LED等の装飾表示器への表示制御
を行う装飾制御装置24、音出力手段であるスピーカへ
の音声出力を制御する音制御装置25、各種制御装置や
遊技器具等へ電源を供給する電源供給装置26等があ
る。
【0038】遊技制御装置20は、弾球遊技に必要な各
種の遊技装置(変動入賞装置12等)の動作制御を行う
ワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュー
タ27と、水晶の発信周波数を分周して所定時間幅のク
ロックを生成して遊技用マイクロコンピュータ27等へ
供給する発振器(CLK)28と、各種センサ等からの
検出信号を受けると共に各種の電気装置や制御装置へ指
令信号等を出力するための入出力インターフェース29
と、遊技用マイクロコンピュータ27に送るリセットパ
ルスを生成するリセットパルス生成回路27を含む。な
お、遊技用マイクロコンピュータ27は、CPU27
a,ROM27b,RAM27cを内蔵したアミューズ
チップ用のICとしてワンチップに集積されたものであ
る。
【0039】上記入出力インターフェース29には、排
出ユニット21から実際に排出された賞球を第1流路と
第2流路で各々1個宛て検出する第1賞球検出センサ3
1a,第2賞球排出センサ31bからの排出賞球検出信
号が、球供給皿17へ入りきらずに球排出流路に球が溢
れている状態を検出するオーバーフローセンサ32から
のオーバーフロー状態検出信号が、排出ユニット21へ
供給する遊技球が不足している状態を検出する半端球検
出センサ33からの半端状態検出信号が、ガラス枠4が
開放された状態であることを検出するガラス枠開放セン
サ34からのガラス枠開放状態検出信号が、第1始動口
11a,11aに入賞した球を検出する第1始動口セン
サ35から第1始動入賞検出信号が、第2始動口11b
に入賞した球を検出する第2始動口センサ36から第2
始動入賞検出信号が、変動入賞装置12内への全入賞球
を検出する大入賞口カウントセンサ37からの大入賞口
入賞球検出信号が、変動入賞装置12内の特定入賞領域
たる継続口15aに入った継続入賞球のみを検出する大
入賞口継続センサ38からの継続入賞球検出信号が、各
入賞口9…に各々入賞した入賞球を検出する入賞口セン
サ39…からの入賞球検出信号が、各々入力される。
【0040】一方、上記入出力インターフェース29か
らは、変動表示装置16のラウンド決定用変動表示パタ
ーン表示器40,装飾制御装置24,音制御装置25へ
各々適宜な指令信号を、遊技機1の外部へ信号出力する
ためのポートである外部情報端子部41(例えば、中継
基板等に設けられる端子)および試験信号端子部42
(例えば、遊技制御装置20の制御基板に設けられる端
子)へ各種の情報を含んだ情報信号を、変動入賞装置1
2の開閉扉16を開閉動作させる電気的駆動源である大
入賞口ソレノイド45へ大入賞口開放動作信号を、変動
入賞装置12内に受け入れた遊技球の流下を阻んで停留
させる停留用ソレノイド44(後に詳述)へ停留動作信
号を、変動入賞装置12内へ受け入れた遊技球の流下経
路を継続口15aへ誘導したり或いは一般入賞口15
b,15bへ誘導したりする球誘導機能部(後に詳述)
の球誘導状態を変更可能な誘導体用モータ45へ誘導状
態変更動作信号を、各々出力する。
【0041】排出制御装置23は、遊技制御装置20や
CRサンドユニット3からの排出要求に応じて排出ユニ
ット21および流路切換ユニット22の動作制御を行う
ワンチップマイコンからなる排出用マイクロコンピュー
タ49と、水晶の発信周波数を分周して所定時間幅のク
ロックを生成して排出用マイクロコンピュータ46へ供
給する発振器(CLK)47と、各種センサ等からの検
出信号を受けると共に排出ユニット21や流路切換ユニ
ット22へ動作指令信号を出力したりするための入出力
インターフェース48と、を含む。なお、排出用マイク
ロコンピュータ46は、CPU46a,ROM46b,
RAM46cをワンチップに集積したものである。
【0042】上記入出力インターフェース48には、流
路切換ユニット22の第1,第2賞球検出センサ31
a,31bから中継基板49を介して排出賞球検出信号
が、排出ユニット21から実際に排出された貸球を第1
流路と第2流路で各々1個宛て検出する第1貸球検出セ
ンサ50a,第2貸球排出センサ50bからの排出貸球
検出信号が、遊技制御装置20からは遊技価値排出制御
情報信号が、CRサンドユニット3の貸球制御装置から
は貸球排出制御情報信号が、各々入力される。
【0043】一方、上記入出力インターフェース48か
らは、流路切換ユニット22の流路切換ソレノイド51
へ賞球排出もしくは貸球排出に応じた球排出路へ排出球
を導くように流路へ切り換えさせる動作指令信号を、排
出ユニット21の球排出モータ52およびストッパーソ
レノイド53へ球排出動作を行わせるための動作信号
を、CRサンドユニット3の貸球制御装置へ貸球排出の
完了を知らせる貸球排出動作完了信号を、各々出力す
る。
【0044】また、上記電源供給装置26は、遊技制御
装置20,排出制御装置23,装飾制御装置24,音制
御装置25や図示を省略した発射制御装置等へ動作用電
源として供給する直流5Vの電源生成するDC5V生成
回路54を備えるほかに、遊技制御装置20における遊
技用マイクロコンピュータ27のRAM27cおよび排
出制御装置23における排出用マイクロコンピュータ4
6のRAM48cへバックアップ電源を供給可能なバッ
クアップ電源供給手段55、当該遊技機1への電源が断
たれた状態を検出して遊技制御装置20および排出制御
装置23へ停電検出信号を出力する停電検出回路56、
該停電回路58が停電検出した後に遊技制御装置20の
RAM27cや排出制御装置23のRAM48cに停電
発生時の情報がバックアップされるのに必要十分な時間
が経過すると遊技制御装置20および排出制御装置23
へリセット信号を送出する遅延回路57などを備える。
【0045】上述したような構成の遊技機1は、遊技球
が所定入賞部(第1,第2始動口11a,11b)に入
賞した場合に変動入賞装置12の可動部材13,13を
所定のパターンで動作(1〜2回の短い開閉動作)させ
る補助遊技を実行し、該補助遊技において変動入賞装置
12に受け入れられた遊技球が変動入賞装置12の特定
入賞領域(継続口15a)へ入賞したことに基づいて可
動部材13,13を特別なパターンで動作させる特別遊
技を発生し、該特別遊技においては、変動入賞装置12
へ受け入れた遊技球が特定入賞領域へ入賞したことに基
づき所定のラウンド単位で継続可能とし、ラウンドの継
続更新はラウンド上限数の範囲に制限するものである。
【0046】なお、ラウンド数に上限を設けるに際し
て、本実施形態に係る遊技機1の変動入賞装置12に
は、球誘導機能を付加して、ラウンド上限数まで効率よ
くラウンド更新できるようにしてある。
【0047】以下、図4〜図7に基づいて球誘導機能部
の詳細を説明する。大入賞口ソレノイド43の動作に伴
って可動部材13,13が開き、変動入賞装置12の上
部入賞室14aに入った遊技球は左右一対の大入賞口カ
ウントセンサ37,37の何れか一方に検出されて落下
する。この時、大入賞口カウントセンサ37,37の通
孔から遊技球が落下してくる位置に配した流路振分部材
58の頭頂部58aは、落下してきた球が停留すること
なく左右いずれか一方へ振り分けられるような膨出状
(例えば、断面三角形状の屋根形)としてあり、流路振
分部材58の頭頂部58aに落ちた遊技球は左右何れか
の方向へ振り分けられる可能性が高い。すなわち、流路
振分部材58により左右方向へ振り分けられた遊技球
は、下部入賞室14bの左右側方部を流れてゆく可能性
が高いので、前部中央の継続口15aに入賞し難く、左
右側方の一般入賞口15b,15bへ入賞し易い状態と
なる(図4(a)参照)。
【0048】また、流路振分部材58の頭頂部58aの
左右何れか一方に位置して側壁の如く機能する誘導片5
9aを備える誘導体59は、誘導体用モータ45によっ
て回転動作するもので、流路振分部材58の頭頂部58
aに落下した遊技球Pが左右側方へ流下することを妨げ
ない第1状態(図4(b)参照)と、流路振分部材58
の頭頂部58aに落下した遊技球Pが左右側方へ流下す
ることを妨げて奥へ誘導する第2状態(図5(b)参
照)に変換する。
【0049】そして、誘導体59,59の各誘導片59
a,59aが流路振分部材58の頭頂部58a左右側方
に各々位置する第2状態に変換すると、流路振分部材5
8の頭頂部58aに落ちた遊技球は左右何れかの方向へ
振り分けられることなく奥へ誘導されてゆき、下部入賞
室14bのセンターに開口する中央流下口60へ至る可
能性が高くなる。すなわち、中央流下口60へ到達した
遊技球は、下部入賞室14bの中央を流れてゆき、前部
中央の継続口15aに入賞する可能性が高くなる(図4
(b)参照)。
【0050】このように、本実施形態として示した遊技
機1の変動入賞装置12に設けた球誘導機能部(流路振
分部材58や誘導体59等より構成した機能部)は、
「変動入賞装置の特定入賞領域(継続口15a)への入
賞割合を変更制御可能な入賞割合変更制御手段」として
機能するのである。
【0051】なお、誘導体用モータ45を駆動源とする
誘導体59を球誘導機能部の構成に用いた場合には、誘
導体59の誘導片59aと流路振分部材58の頭頂部5
8aとの関係に応じて、中央流下口60への誘導割合と
左右へ振分けられる割合とを微妙に変化させることがで
きる。例えば、一方の誘導片59bのみを頭頂部58a
の側方に位置させ、他方の誘導片59bは頭頂部58a
の側方に位置させない状態とすれば、上部入賞室14a
からの落下状態(例えば、遊技球がどちらの大入賞口カ
ウントセンサ37を通ったか)に応じて変わることとな
り、誘導体59を第1状態とした場合よりも継続口15
aへの入賞割合が高くなるものの、誘導体59を第2状
態とした場合よりも継続口15aへの入賞割合が低くな
る(図6参照)。従って、本実施形態の遊技機1に設け
た変動入賞装置12では、継続口15aへの球入賞の割
合が第1状態よりも高く第2状態よりも低くなる第3状
態を、誘導体59の位置に応じて生ぜしめることができ
る。
【0052】更に、本実施形態に係る遊技機1の変動入
賞装置12は、球貯留機能部も併せて設けるものとして
あり、継続口15aへ遊技球が入賞するタイミングを調
整可能な構造とした。具体的には、上記中央流下口60
の左右両側に左右一対の停留部材61,61を設け、こ
れら停留部材61,61を停留用ソレノイド44により
閉じさせると、停留部材61,61に各々設けた停留片
61a,61aが中央流下口60へ至った遊技球を1個
だけ貯留することが可能となり、この停留片61a,6
1aに遊技球が1個貯留された後は、後続の遊技球が中
央流下口60へ到達することを不可能とし、左右側方へ
流下させるのである(図7参照)。
【0053】すなわち、上述した球貯留機能部は、停留
部材61,61が左右に開いて中央流下口60を開放し
た第1状態から、停留部材61,61が閉じて停留片6
1a,61aによる球貯留が可能な第2状態に変更可能
なものであり、球誘導機能部と連携することで、特別遊
技におけるラウンド更新のタイミングを遊技者に有利と
なるような制御が可能となる。
【0054】例えば、特別遊技における各ラウンドの開
始時には、球誘導機能部を第2状態(もしくは第3状
態)にすることと併せて球貯留機能部を第2状態とし
(図7参照)、ラウンド後半になると球貯留機能部を第
1状態に戻すような制御とすれば、ラウンドの前半では
継続条件の成立が困難(継続口15aへの球入賞が困
難)なので、変動入賞装置12への入賞球が少ない(ラ
ウンド中の獲得賞球量が少ない)内に次のラウンドに更
新されてしまうことを防ぎ、且つ、ラウンド後半にあっ
ては、貯留球を開放して中央入賞口60から継続口15
aへ向けて流下させることにより、ラウンド終了条件の
成立前にラウンド更新条件を達成させることが可能とな
る。なお、ラウンド後半の判定条件は、例えば、ラウン
ド開始から開閉部材13,13の開閉動作が10回(約
15秒)に達すること、もしくは大入賞口カウントセン
サ37の遊技球検出が5個に達することとし、何れか最
先の条件が達成された時に球貯留機能部を第2状態から
第1状態に復帰させると、ラウンド開始直後にラウンド
更新されてしまうことを回避できると共に、ラウンド終
了条件(30秒経過もしくは10個入賞)が成立する前
にラウンド更新条件を達成させることが容易となる。
【0055】加えて、本実施形態に係る遊技機1の遊技
制御装置20は、特別遊技の開始に伴って(例えば、補
助遊技における継続口15aへの入賞球検出時に)、乱
数抽出などの任意の手法により、予め定めたラウンド上
限数候補(例えば、1R,7R,15R)の中の何れか
一つを選択し、選択したラウンド上限数を意味する識別
情報が停止表示態様となるように、変動表示装置16の
表示領域を構成するラウンド決定用変動表示パターン表
示器40への表示制御を行う。すなわち、遊技制御装置
20は、「特別遊技の発生に関連してラウンド上限数を
選択制御可能なラウンド上限数選択制御手段」としての
機能を備え、変動表示装置16(複数の識別情報を変動
表示させる変動表示領域を有する装置)に停止表示させ
る識別情報の停止態様を、上記ラウンド上限数選択制御
手段により選択されたラウンド上限数に基づいて決定す
る(例えば、ラウンド上限数を「1」とする乱数を抽出
した場合は変動表示装置16の停止態様を数字の「1」
とし、ラウンド上限数を「7」とする乱数を抽出した場
合は変動表示装置16の停止態様を数字の「7」とし、
ラウンド上限数を「15」とする乱数を抽出した場合は
変動表示装置16の停止態様を数字の「15」とす
る)。
【0056】これにより、当該遊技機1で遊技を行って
いる遊技者は、この特別遊技におけるラウンド上限数を
ラウンド数決定用変動表示パターン表示器40の停止表
示態様から認識できるのである。なお、ラウンド上限数
選択制御手段により選択されるラウンド上限数の候補
は、上記の3種類に限定されるものではなく、1R〜1
5Rまでの全てを候補に含むものでも良い。また、選択
候補となるラウンド上限数を15よりも高く設定しても
良いし、逆に15よりも低く設定しても良い。
【0057】上記のようにしてラウンド上限数が選択さ
れると、当該特別遊技で継続更新されたラウンド数が上
限数に達した場合、そのラウンド中にラウンド更新条件
が達成されても、ラウンドが更新が不可能なように制御
するので、上限ラウンドを超えて特別遊技が継続される
ことが無く、特別遊技における遊技者の最大獲得利益量
が制限されることとなり、遊技店にとっては利益バラン
スの調整が容易になるという利点がある反面、遊技者に
とっては興趣にかけるものとなってしまう。そこで、以
下に、特別遊技におけるラウンド制御に他の手法を適用
した例を説明する。
【0058】上記遊技制御装置20は、上限ラウンドで
ラウンド更新を不可能とするラウンド上限数選択制御手
段の代わりに、「入賞割合変更制御手段により特定入賞
領域への入賞割合を低くしてラウンド継続を抑制する継
続抑制ラウンド数を、上記特別遊技の発生に関連して選
択可能な継続抑制ラウンド数選択制御手段」としての機
能を備えるものとし、例えば、上述したラウンド上限数
選択手法と同様にして継続抑制ラウンド数を選択する
と、その選択決定した継続抑制ラウンドになるまでは、
変動入賞装置12内の誘導体59aを第2状態(もしく
は第3状態)として中央流下口60から継続口15aへ
の球入賞を容易ならしめる制御を行うが、継続抑制ラウ
ンドになると、誘導体59aを第1状態にして、継続口
15aへの入賞を困難ならしめる制御を行うのである。
【0059】このような継続抑制ラウンド数選択制御手
段を備える構成とした場合には、特別遊技で継続抑制ラ
ウンドになっても、運が良ければ、継続口15aへの入
賞により更なるラウンド更新が行われる(但し、ラウン
ド上限数の範囲内に限る。)可能性がある点で、ラウン
ド上限数選択制御手段を設けた場合と相違するものの、
上限ラウンドを以て特別遊技におけるラウンド更新を抑
止し、遊技者と遊技店との利益バランスを許容範囲内に
収める機能を果たす点で等価な技術手段と看做すことが
できる。よって、ラウンド上限数選択制御手段を必須構
成とする遊技機に適用可能な付加技術は、継続抑制ラウ
ンド数選択制御手段を必須構成とする遊技機にも適用可
能である。
【0060】また、ラウンド上限数選択制御手段と継続
抑制ラウンド数選択制御手段の両方を併せ持つ遊技機と
し、特別遊技の発生に伴ってラウンド上限数選択制御手
段もしくは継続抑制ラウンド数選択制御手段の何れか一
方を能動化させる制御(予め定めた序列に基づいて切り
換えたり、乱数抽出などでランダムに切り換えたりする
制御)を行うものとすれば、ラウンド上限数選択制御手
段により上限数が制限された特別遊技が行われたり、継
続抑制ラウンド数選択制御手段により上限ラウンドで継
続抑制される特別遊技が行われたりすることとなって、
遊技の幅を一層広げることができ、遊技者の興趣を高め
ることも可能となる。
【0061】そして、上述したようなラウンド上限数や
継続抑制ラウンド数などの外部へ送出する情報として予
め設定しておいた情報群は、遊技制御装置20における
遊技用マイクロコンピュータ27の制御により、入出力
インターフェース29および外部情報端子部41を介し
て遊技店の管理装置などへ、入出力インターフェース2
9および試験信号端子部42を介して試験機関の検定機
器などへ、各々出力されることとなる。すなわち、遊技
制御装置20の遊技用マイクロコンピュータ27および
入出力インターフェース29が協働することで、「ラウ
ンド上限数選択制御手段により選択されたラウンド上限
数に関わるラウンド上限情報を含む情報を出力制御可能
な情報出力制御手段」もしくは「継続抑制ラウンド数選
択制御手段により選択された継続抑制ラウンド数に関わ
る継続抑制ラウンド情報を含む情報を出力制御可能な情
報出力制御手段」として機能し、遊技結果情報を収集す
るための外部情報端子部41や遊技制御情報を検査する
ための試験信号端子部42が「情報出力制御手段より出
力制御される情報を当該遊技機の外部へ送出する外部出
力手段」として機能するのである。
【0062】ここで、補助遊技から特別遊技へ移行する
過程における遊技の遷移状態を、遊技制御装置20への
信号入力や遊技制御装置20からの制御信号出力に関連
させて説明する。図8のタイムチャートに示すように、
第1始動口センサ35もしくは第2始動口センサ36が
オンになると、例えば試験信号端子部42へ送出される
遊技情報として始動口センサのオン信号が送出されると
共に補助遊技が開始され、所定の待機時間が経過した後
に変動入賞装置12の可動部材13,13が開閉動作を
行う。なお、補助遊技が実行されている間は、始動入賞
に基づく補助遊技が規制されていることから、第1,第
2始動口センサ35,36の始動に関わる球検出を無効
(但し、球検出に基づく賞球排出は有効)とし、例え
ば、試験信号端子部42へ送出される遊技制御情報であ
る始動口センサ信号を有効から無効に変換(Hレベルか
らLレベルへ変換)する。
【0063】補助遊技における開閉部材13,13の開
閉動作(例えば、第2始動口センサ11bへの球入賞に
よる2回開きの場合は、大入賞口ソレノイド43への2
回の駆動出力に対応する大入賞口信号を遊技制御情報と
して試験信号端子部42へ送出する。)が終了した時点
で大入賞口継続センサ38が継続口15aへの入賞球を
検出していなければ、所定時間幅の有効時間を設け、こ
の有効時間内にV入賞(継続口15aへの球入賞)が検
出されると、例えば試験信号端子部42へ遊技制御情報
として送出する大入賞口継続センサ信号をオンとし、大
当たり状態となることに伴って、例えば遊技制御情報と
して試験信号端子部42へ送出される大当たり状態信号
を非大当りから大当りへ変換(LレベルからHレベルへ
変換)する。
【0064】なお、有効時間の開始に伴って、例えば試
験信号端子部42へ遊技制御情報として送出する有効時
間信号を有効(Hレベル)にし、大入賞口継続センサ3
8が継続口15aへの入賞球を検出すると、未だ所定時
間幅の有効時間が経過する前であっても、その時点で有
効時間信号を無効(Lレベル)にする。また、可動部材
13,13の変換終了に伴って第1,第2始動口センサ
35,36を有効化するので、始動口センサ状態信号を
無効から有効に変換し、継続入賞口継続センサ15aの
V入賞検出に伴って大当りが発生すると、大当り中の始
動入賞に関わる球検出を無効とするため始動口センサ状
態信号を再び無効に変換する。
【0065】上記のようにして特別遊技が開始される
と、変動表示装置16による変動表示を開始することに
伴い、外部情報端子部41や試験信号端子部42へ送出
する情報の一つである変動表示パターン変動中信号をオ
ンとし、変動表示を終了させて停止態様になると、外部
情報端子部41や試験信号端子部42へ送出する情報の
一つである変動表示パターン確定信号を送出する。この
時、変動表示パターン確定信号と同期させて、外部情報
端子部41や試験信号端子部42へ送出する情報の一つ
である変動表示パターンデータ(例えば、6ビットのデ
ータで示す変動表示パターンの番号)を送出する。
【0066】本実施形態に係る遊技機1では、変動表示
装置16で行う変動表示に9種類の変動表示パターンを
有するものとしてあり、この変動表示パターンの概要を
図9に示す。変動表示パターン1〜変動表示パターン3
は、何れも停止態様を数字の「1」としてラウンド上限
数を「1」に決定するもので、変動表示パターン4〜変
動表示パターン6は、何れも停止態様を数字の「7」と
してラウンド上限数を「7」に決定するもので、変動表
示パターン7〜変動表示パターン9は、何れも停止態様
を数字の「15」としてラウンド上限数を「15」に決
定するものである。
【0067】なお、変動表示パターン1,変動表示パタ
ーン4,変動表示パターン7は、最初に大当り発生を示
す「V」を表示した後に数字を縦スクロールにて変換表
示し、最終的に予定の数字で停止するものである。ま
た、変動表示パターン2,変動表示パターン5,変動表
示パターン8は、最初に大当り発生を示す「V」を表示
した後に、側方より飛行機を模した表示を出現させ、該
飛行機より発射されたミサイルによる図柄をバクハツさ
せて、最終的に停止予定の数字を描き出すものである。
また、変動表示パターン3,変動表示パターン6,変動
表示パターン9は、最初に大当り発生を示す「V」を表
示した後に、側方より矢を模した表示を出現させ、この
矢が図柄とぶつかって変形し、最終的に停止予定の数字
に変えるものである。
【0068】これら変動表示パターン1〜9の出現割合
の一例を下表に示す。このような変動表示パターンの出
現割合で設定すると、例えば、縦スクロールの変動表示
パターン(1or4or7)になるとラウンド上限数が
「1」になる可能性が高く、飛行機出現の変動表示パタ
ーン(2or5or8)になるとラウンド上限数が「7」と
なる可能性が高く、矢が飛ぶ変動表示パターン(3or6
or9)になるとラウンド上限数が「15」となる可能性
が高いと行った具合に、遊技者が推測できる。
【0069】
【表1】
【0070】上記のような種々の変動表示パターンに基
づく変動表示装置16の変動表示の停止態様は、当該特
別遊技のラウンド上限数を表し、このラウンド上限数に
応じた更新制御を遊技制御装置20が行うのである。ま
た、特別遊技の開始に伴い、外部情報端子部41や試験
信号端子部42へ送出する情報の一つである実行ラウン
ド信号をオンにすることで第1ラウンド中であることを
外部に知らせ、特別遊技が発生してから変動入賞装置1
2の可動部材13,13が作動開始するまでの待機期間
である開放前期間が経過すると、大入賞口ソレノイド4
3へ駆動信号が出力され、駆動出力に対応する大入賞口
信号を遊技制御情報として試験信号端子部42へ送出す
る。なお、補助遊技を第1ラウンドとしてカウントする
場合には、補助遊技の開始(始動口センサのオン)から
補助遊技の終了(大入賞口継続センサのオン)まで実行
ラウンド信号をオンにして第1ラウンドとし、その後に
開始される特別遊技における最初のラウンドを第2ラウ
ンドとして取り扱うこととなる。何れにしても、実行さ
れたラウンド数に関わる実行ラウンド情報を含む情報を
情報出力制御手段が出力可能な構成としておけば、ラウ
ンド上限情報に基づき把握したラウンド上限数と実行ラ
ウンド情報に基づき把握した実行ラウンド数とに基づい
て、選択されたラウンド上限数に対して実際はどのラウ
ンドまで実行できたかを観点として、変動入賞装置にお
ける特定入賞領域への入賞特性等を評価判定できる。
【0071】上述したように、本実施形態に係る遊技機
1の遊技制御装置20と外部情報端子部41,試験信号
端子部42からなる情報出力制御手段は、選択決定した
ラウンド上限数をラウンド上限情報として出力すれば、
変動表示装置16を用いて行った変動表示の停止態様情
報(ラウンド上限数を示す数字)を特定可能な情報を外
部へ知らせることができる。これにより、特別遊技にお
けるラウンドの上限数に加えて、そのラウンド上限数を
決定する変動表示ゲームの停止表示態様も含む情報が送
出されることとなり、より細かな特性評価や情報収集が
可能となる。なお、入賞割合変更制御手段により特定入
賞領域への入賞割合を低くしてラウンド継続を抑制する
遊技機の場合には、ラウンド上限情報に代えて継続抑制
ラウンド情報を出力すれば良い。
【0072】更に、本実施形態に係る遊技機1では、変
動表示装置16を用いた変動表示ゲームの変動表示パタ
ーン1〜変動表示パターン9の各々に、予め対応する停
止態様を定めるものとしたので、情報出力制御手段が、
変動表示パターン番号をラウンド上限情報として出力す
れば、変動表示装置16を用いて行った変動表示ゲーム
の変動表示パターンに加えて停止態様情報(ラウンド上
限数を示す数字)を特定可能な情報を外部へ知らせるこ
とができ、少ない情報量で、より細かな特性評価や情報
収集が可能となる。なお、入賞割合変更制御手段により
特定入賞領域への入賞割合を低くしてラウンド継続を抑
制する遊技機の場合には、ラウンド上限情報に代えて継
続抑制ラウンド情報を出力すれば良い。
【0073】また、ラウンド上限数と変動表示パターン
との対応関係として、各ラウンド上限数に対して各々異
なる変動表示パターンを割り当てる設定(例えば、ラウ
ンド上限数として「1」を選択した場合には変動表示パ
ターン1を使い、ラウンド上限数として「7」を選択し
た場合には変動表示パターン5を使い、ラウンド上限数
として「15」を選択した場合には変動表示パターン9
を使うような設定)とした場合には、変動表示装置16
の停止態様(停止表示する数字)に対応する変動表示パ
ターンが一意に定まる。このような設定としておけば、
選択決定したラウンド上限数をラウンド上限情報として
情報出力制御手段が出力することで、変動表示装置16
を用いて行った変動表示の停止態様情報(ラウンド上限
数を示す数字)を特定可能な情報に加えて、ラウンド上
限数を決定する変動表示ゲームの変動表示パターンをも
外部に知らせることができ、少ない情報量で、より細か
な特性評価や情報収集が可能となる。なお、入賞割合変
更制御手段により特定入賞領域への入賞割合を低くして
ラウンド継続を抑制する遊技機の場合には、ラウンド上
限情報に代えて継続抑制ラウンド情報を出力すれば良
い。
【0074】上述した遊技制御装置20からの情報出力
例においては、変動表示ゲーム中は変動表示パターン変
動中信号を送信し、変動表示を終了させた時点で変動表
示パターンデータを送信するものとしたが、例えば、変
動表示装置16における変動表示制御のために決定した
変動表示パターンを特定可能な変動表示パターン情報
(変動表示パターン番号)を、識別情報の変動表示期間
中継続して出力制御するようにしても良い。このように
すれば、、特別遊技におけるラウンド上限数もしくは継
続抑制ラウンド数を決定する変動表示の過程として、当
該変動表示パターンが適正な変動時間を以て行われたか
を、遊技機1の外部で把握することとが可能となり、規
定の変動表示制御が実行されたかについての検査に供す
ることができる。
【0075】また、当該特別遊技開始に伴う開放前期間
中に、変動表示装置16の変動表示を終了させ、且つ、
情報出力制御手段がラウンド上限情報を出力制御するよ
うに設定しておけば、特別遊技の開始後に可動部材1
3,13が動作開始する前の開放前期間に、ラウンド上
限数を導出する変動表示ゲームが終了すると共にラウン
ド上限情報の出力も完了するので、情報取得タイミング
が明確になり、情報収集が容易になる。
【0076】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示され
た実施の形態は全て例示であって、開示された技術に限
定されるものではないと考えるべきである。すなわち、
本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明
に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまで
も特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特
許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の
範囲内での全ての変更が含まれる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る遊
技機によれば、特別遊技の発生に関連してラウンド上限
数選択制御手段により選択されたラウンド上限数に関わ
るラウンド上限情報を含む情報の出力制御を行う情報出
力制御手段を設け、該情報出力制御手段により出力制御
される情報が外部出力手段を介して遊技機の外部へ送出
されるので、当該遊技機の各特別遊技で選択されたラウ
ンド上限数を遊技機の外部に提示することが可能とな
る。
【0078】また、請求項2に係る遊技機によれば、試
験信号端子部からラウンド上限情報を遊技制御情報の一
つとして収集できるので、この試験信号端子部を利用し
て遊技機の検査を行う試験機関では、各特別遊技におい
て設定されたラウンド上限数を簡易に収集でき、当該遊
技機の特性評価に供することができる。
【0079】また、請求項3に係る遊技機によれば、外
部情報端子部からラウンド上限情報を遊技結果情報の一
つとして収集できるので、この外部情報端子部を利用し
て遊技データを取得する遊技店の管理装置では、特別遊
技において設定されたラウンド上限数を簡易に収集で
き、各遊技機の遊技機性能を把握する目安として用いる
ことができる。これにより、遊技店では、各遊技機に対
する的確な釘調整管理を行い易くなる。
【0080】また、請求項4に係る遊技機によれば、識
別情報の停止態様を特定可能な情報をラウンド上限情報
として情報出力制御手段が出力するので、外部出力手段
を介して遊技機の外部へは、特別遊技におけるラウンド
の上限数に加えて、そのラウンド上限数を決定する変動
表示ゲームの停止表示態様も含む情報が送出されること
となる。よって、より細かな特性評価や情報収集が可能
となる。
【0081】また、請求項5に係る遊技機によれば、変
動表示パターンに基づく停止態様情報を特定可能な情報
をラウンド上限情報として情報出力制御手段が出力する
ので、外部出力手段を介して遊技機の外部へは、特別遊
技におけるラウンドの上限数に加えて、そのラウンド上
限数を決定する変動表示ゲームの変動表示パターンおよ
び停止表示態様も含む情報が送出されることとなる。よ
って、多くの情報を含ませたラウンド上限情報を送信す
ることで、より細かな特性評価や効率の良い情報収集が
可能となる。
【0082】また、請求項6に係る遊技機によれば、特
別遊技におけるラウンド上限数を決定する変動表示の過
程として、当該変動表示パターンが適正な変動時間を以
て行われたかを、遊技機の外部で把握することとが可能
となり、規定の変動表示制御が実行されたかについての
検査に供することができる。
【0083】また、請求項7に係る遊技機によれば、情
報出力制御手段より出力制御される確定情報により、変
動表示装置における識別情報の停止態様が確定したこと
を、遊技機の外部で把握することが可能となる。
【0084】また、請求項8に係る遊技機によれば、特
別遊技の開始後に可動部材が動作開始する前の開放前期
間に、ラウンド上限数を導出する変動表示ゲームが終了
すると共にラウンド上限情報の出力も完了するので、情
報取得タイミングが明確になり、情報収集が容易にな
る。
【0085】また、請求項9に係る遊技機によれば、実
行ラウンド情報が情報出力制御手段により出力制御され
るので、ラウンド上限情報に基づき把握したラウンド上
限数と実行ラウンド情報に基づき把握した実行ラウンド
数とに基づいて、選択されたラウンド上限数に対して実
際はどのラウンドまで実行できたかを観点として、変動
入賞装置における特定入賞領域への入賞特性等を評価判
定できる。
【0086】また、請求項10に係る遊技機によれば、
特別遊技の発生に関連して継続抑制ラウンド数選択制御
手段により選択された継続抑制ラウンド数に関わる継続
抑制ラウンド情報を含む情報の出力制御を行う情報出力
制御手段を設け、該情報出力制御手段により出力制御さ
れる情報が外部出力手段を介して遊技機の外部へ送出さ
れるので、当該遊技機の各特別遊技で選択された継続抑
制ラウンド数を遊技機の外部に提示することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】外部へ情報出力可能とした遊技機における入出
力に関連した機能ブロック図である。
【図4】(a)球誘導機能部を第1状態とした変動入賞
装置の概略斜視図である。 (b)第1状態とした球誘導機能部の概要図である。
【図5】(a)球誘導機能部を第2状態とした変動入賞
装置の概略斜視図である。 (b)第2状態とした球誘導機能部の概要図である。
【図6】(a)球誘導機能部を第3状態とした変動入賞
装置の概略斜視図である。 (b)第3状態とした球誘導機能部の概要図である。
【図7】(a)球停留機能を作動させた状態で球誘導機
能部を第2状態とした変動入賞装置の概略斜視図であ
る。 (b)第2状態とした球誘導機能部の概要図である。
【図8】補助遊技から特別遊技への移行過程における検
出・動作を示すタイミングチャートである。
【図9】変動表示装置の変動表示領域に表示する識別情
報の遷移状態である変動表示パターンの説明図である。
【符号の説明】
1 遊技機 12 変動入賞装置 13 可動部材 15a 継続口 20 遊技制御装置 41 外部情報端子部 42 試験信号端子部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が所定入賞部に入賞した場合に変
    動入賞装置の可動部材を所定のパターンで動作させる補
    助遊技を実行し、該補助遊技において変動入賞装置に受
    け入れられた遊技球が変動入賞装置の特定入賞領域へ入
    賞したことに基づいて可動部材を特別なパターンで動作
    させる特別遊技を発生し、該特別遊技においては、変動
    入賞装置へ受け入れた遊技球が特定入賞領域へ入賞した
    ことに基づき所定のラウンド単位で継続可能とし、ラウ
    ンドの継続更新はラウンド上限数の範囲に制限するもの
    とした遊技機において、 上記特別遊技の発生に関連してラウンド上限数を選択制
    御可能なラウンド上限数選択制御手段と、 上記ラウンド上限数選択制御手段により選択されたラウ
    ンド上限数に関わるラウンド上限情報を含む情報を出力
    制御可能な情報出力制御手段と、 を備え、上記情報出力制御手段より出力制御される情報
    を当該遊技機の外部へ送出する外部出力手段を介して、
    遊技機の外部へラウンド上限情報を送出可能としたこと
    を特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記外部出力手段は、 遊技の進行を制御する遊技制御装置に設けられ、遊技制
    御情報を検査するための試験信号端子部からなることを
    特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記外部出力手段は、 遊技店の管理装置と接続可能であり、遊技結果情報を収
    集するための外部情報端子部からなることを特徴とする
    請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 複数の識別情報を変動表示させる変動表
    示領域を有する変動表示装置を備え、該変動表示装置に
    停止表示させる識別情報の停止態様を上記ラウンド上限
    数選択制御手段により選択されたラウンド上限数に基づ
    いて決定する構成とし、 上記情報出力制御手段は、上記識別情報の停止態様を特
    定可能な情報をラウンド上限情報として出力制御するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
    1項に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 上記変動表示装置は、予め定めた複数種
    類の変動表示パターンを有すると共に、全ての識別情報
    の停止態様に対応する変動表示パターンが一意に定まる
    ものとし、 上記ラウンド上限情報出力制御手段は、変動表示パター
    ンに基づく停止態様情報を特定可能な情報をラウンド上
    限情報として出力制御するようにしたことを特徴とする
    請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 上記情報出力制御手段は、変動表示装置
    における変動表示制御のために決定した変動表示パター
    ンを特定可能な変動表示パターン情報を、識別情報の変
    動表示期間中継続して出力制御するようにしたことを特
    徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 上記情報出力制御手段は、変動表示装置
    における識別情報の停止態様が確定したときに確定情報
    を出力制御するようにしたことを特徴とする請求項4〜
    請求項6の何れか1項に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 特別遊技が発生してから変動入賞装置の
    可動部材が作動開始するまでに開放前期間を設けるもの
    とし、当該開放前期間中に、上記変動表示装置の変動表
    示を終了させ、且つ、情報出力制御手段がラウンド上限
    情報を出力制御するようにしたことを特徴とする請求項
    4〜請求項7の何れか1項に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 上記情報出力制御手段は、特別遊技にお
    いて実行されたラウンド数に関わる実行ラウンド情報を
    含む情報を出力制御可能としたことを特徴とする請求項
    1〜請求項8の何れか1項に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 遊技球が所定入賞部に入賞した場合に
    変動入賞装置の可動部材を所定のパターンで動作させる
    補助遊技を実行し、該補助遊技において変動入賞装置に
    受け入れられた遊技球が変動入賞装置の特定入賞領域へ
    入賞したことに基づいて可動部材を特別なパターンで動
    作させる特別遊技を発生し、該特別遊技においては、変
    動入賞装置へ受け入れた遊技球が特定入賞領域へ入賞し
    たことに基づき所定のラウンド単位で継続可能とし、ラ
    ウンドの継続更新はラウンド上限数の範囲に制限するも
    のとした遊技機において、 上記変動入賞装置の特定入賞領域への入賞割合を変更制
    御可能な入賞割合変更制御手段と、 上記入賞割合変更制御手段により特定入賞領域への入賞
    割合を低くしてラウンド継続を抑制する継続抑制ラウン
    ド数を、上記特別遊技の発生に関連して選択可能な継続
    抑制ラウンド数選択制御手段と、 上記継続抑制ラウンド数選択制御手段により選択された
    継続抑制ラウンド数に関わる継続抑制ラウンド情報を含
    む情報を出力制御可能な情報出力制御手段と、 を備え、上記情報出力制御手段より出力制御される情報
    を当該遊技機の外部へ送出する外部出力手段を介して、
    遊技機の外部へ継続抑制ラウンド情報を送出可能とした
    ことを特徴とする遊技機。
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