JP4247330B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機に係わり、詳しくは、入球した遊技球を貯留し、該貯留を解除することが可能な貯留可能部を備えた役物を遊技盤面上に設置し、貯留した遊技球によって大当たり又は権利獲得の確率を変化させる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機の中には、例えば、遊技球が特別図柄作動口に入賞又は通過したタイミングに起因して選択される当否判定乱数の値により、画面上で変動中の特別図柄が特定の図柄で揃い確定表示されることによって、遊技内容を遊技者に有利な状態、所謂「大当たり」と称して大入賞口等を所定時間開放して遊技者に大量の賞球を払い出しているフィーバー機と呼ばれる機種がある。その他にも、遊技球が図柄作動口に入賞又は通過したタイミングに起因して選択される当否乱数の値により、画面上で変動中の図柄が特定の図柄で揃い確定表示されることによって、権利獲得入賞口が開放され、権利獲得入賞口内の特定領域に遊技球が入賞すると、権利獲得状態となり右打ちをして賞球を獲得する機種もある。俗称「権利物」と呼ばれるこの種の弾球遊技機においては、釘調整の見極めや権利獲得の前後で打ち方を変える等、現在主流のフィーバー機とは異なる遊技球の挙動が特徴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の弾球遊技機においては、遊技者は遊技球を作動口に入賞させることにより図柄を揃えて大当たりや権利獲得を発生させることに没頭してしまうため、遊技が単調となり、娯楽性及びバリエーションが乏しくなるおそれがあった。また、最終的な目的である大当たりや権利獲得が発生しないと、遊技者に飽きられてしまい、遊技意欲の減退した遊技者は弾球遊技機から離れてしまうおそれもある。さらに、近年主流となった液晶画面での派手な演出に食傷気味の遊技者にとっては、遊技機本来の遊技球の挙動による現実的な演出等の視覚的アピールが乏しいという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、貯留可能部を備えた役物を設置し、遊技球の挙動に変化を持たせると共に、貯留した遊技球により大当たり又は権利獲得等の発生する確率を変化させることにより、大当たり又は権利獲得等の最終的な目的を達成するまでの過程にも意味を持たせ、段階的な目的を遊技者に付与することにより興趣溢れる遊技を展開できる弾球遊技機を提供する。
そこで、請求項1記載の発明は、遊技球が入球することにより遊技者に有利な遊技状態とする特定領域と、遊技球を所定数貯留又は解除可能な貯留可能部とを同一役物内に設け、前記貯留可能部は遊技球を貯留時又は解除時に対応して個々に動作する複数の凹部材により形成され、前記役物内に入球した遊技球は、前記凹部材に貯留されている遊技球上を通ることにより、前記特定領域に導かれる構成であり、前記役物内に入球し、前記凹部材に貯留されなかった遊技球又は前記凹部材による貯留を解除された遊技球が入賞する可能性がある入賞口を、前記役物内又は前記役物の排出口若しくは該排出口付近に備え、前記複数の凹部材を動作させることによって前記役物内に入球された遊技球が該役物内の前記貯留可能部に貯留される貯留可能数及び貯留可能場所を変化させることが可能な構成とし、前記貯留可能部に貯留される貯留数及び貯留場所の前記変化により、前記特定領域への入球確率を変化させることを特徴とする弾球遊技機である。
【0005】
遊技者に有利な遊技状態とするとは、第3種の遊技機を構成し得る全内容を含むことが好ましい。つまり、権利獲得状態を経て賞球を払い出す遊技形態(所謂「権利物」)が好ましい。役物内の特定領域は権利獲得入賞口に設けられることが好ましい。
1つの構成例は、遊技球が始動領域に進入したことに起因して当たり外れを判定する当否判定手段と、該当否判定手段の判定結果を表示する表示手段を備える遊技において、前記当否判定手段で当たりを引いた場合、遊技球が入賞することにより遊技者に有利な遊技状態とする特定領域への入賞確率を変化させる(例えば、高める又は低める)構成である。例えば、遊技球が入賞するタイミングに起因して抽出される乱数の値により表示手段の画面上に特定表示態様(例えば3桁同一の絵柄等)を表示させ、特定領域への入賞確率を変化させることによって権利獲得状態とし、その後、右打ち等を行って、所定個数の遊技球を賞球として払い出すことが好ましい。また、他の構成例は、所定の入賞口に入球することに起因して遊技球が入賞することにより、遊技者に有利な遊技状態とする特定領域への入賞確率を変化させる(例えば、高める又は低める)構成である。
また、特定領域に遊技球が入賞することにより、所定の確率(例えば1/3など)で大当たりが発生して賞球を払い出す遊技形態(所謂「1発台」)も好ましい。この場合は、特定領域は複数の穴を設けたクルーン(例えば、所謂3穴クルーン)等であることが好ましい。このクルーンに形成された所定の入賞口に遊技球が入賞することにより賞球を払い出し遊技者に有利な遊技状態とするのである。表示手段を備えていない弾球遊技機においては、開閉式の特定領域に替えて、クルーン等を特定領域として設けることが好ましい。
特定領域は、種々の要因(例えば、画面上に特定表示態様が表示された場合)に起因して開閉させることにより入賞確率を変化させる構成が好ましいが、常時開放されている状態でも構わない。
【0006】
この弾球遊技機は、遊技球が始動領域に進入したことに起因して当たり外れを判定する当否判定手段と、該当否判定手段の判定結果を表示する表示手段を備えたもの、或いは、それらを備えないもの、いずれも含まれる。表示手段とは液晶表示装置又はデジタル表示装置等の画像の変動表示が可能なものをいう。この表示手段により表示される判定結果等に起因して特定領域の状態や貯留可能部の動作等を変化させることにより、液晶画面等の表示手段における表示形態と遊技の展開とを関連させることが好ましい。例えば、当否判定手段で当たりと判定された場合に、液晶画面等の可視表示装置により表示される図柄の種類等の表示形態に起因して特定領域を開放させることにより、特定領域への入賞確率を高める構成が好ましい。なお、当否判定手段での判定結果に関係なく表示される図柄の種類等の表示形態に起因して特定領域を開閉させても構わない。
また、例えば、判定結果を表示する表示手段を備えていない弾球遊技機、又は当否判定手段に代わる別の結果表示手段を備える弾球遊技機等、上記構成以外の弾球遊技機にも貯留可能部を設けることができる。この場合は所定の入賞口等に入球することに起因して特定領域を開放させることにより、特定領域への入賞確率を高める構成としても良いし、その他の要因等に起因して開放させて入賞確率を高める構成としても良い。
【0007】
貯留可能部を備えた役物は入賞口又は通過口の何れの形態でも構わない。また、所定数とは複数個が好ましい。ここでは、複数個貯留することにより段階的に特定領域へ導く構成とすることができる。特定領域に入賞する確率は遊技球の貯留数、貯留場所又は貯留時間によって変化させることができる。
貯留可能部を備える役物内又はこの役物の排出口や排出口付近に、遊技球が入賞することにより賞球を払い出す等の遊技者に有利な遊技を展開する入賞口を設けることができる。これにより、役物内に入球したにも係わらず、貯留されなかった遊技球、貯留が解除された遊技球又は特定領域に入賞しなかった遊技球についても遊技者に楽しみを与え、遊技形態を幅広くすることができる。
なお、入賞口には役物に入球していない遊技球も入賞できる構成としても良い。この入賞口は、液晶画面等の可視表示装置により表示される表示形態等の所定条件により、開閉させることが好ましい。入賞口は開き扉を受口とする従来の大入賞口(アタッカー)の構造が好ましいが、それに限定されるものではない。例えば、判定結果により3桁同一の静止図柄で揃った場合等に開放させ、入賞口の開放時間又は開放回数等は静止図柄の種類によって変化させることが挙げられる。なお、所定条件は上記に限らず、大当たり回数又は遊技時間等により定期的に開閉させても良い。このように、入賞口を開閉させることにより、遊技がさらに興趣溢れるものとなる。
【0008】
請求項2記載の発明は、遊技球が始動領域に進入したことに応じて当たり外れを判定する当否判定手段と、該当否判定手段の判定結果を表示する表示手段と、を備え、前記役物内に入球された遊技球が該役物内の前記貯留可能部に貯留される貯留可能数及び貯留可能場所を、前記表示手段に表示される判定結果に応じて前記凹部材を動作させることによって変化させることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機が好ましい
【0009】
ここでは、液晶画面等の可視表示装置により表示される図柄の種類等の表示形態(例えば、大当たり表示等の特定の表示を行った場合、又は外れ表示であっても特定の図柄を表示した場合等)に従い、定期的又は不定期に貯留数及び貯留場所を変化させることが考えられる。特に液晶画面等の可視表示装置により表示される表示形態に従って、貯留数及び貯留場所を変化させると、液晶画面等の可視表示装置に表示される表示形態と遊技の展開とを関連させることができ、効果的である。具体的には、判定結果の静止図柄の種類(例えば、特定図柄又は確率変動図柄等)又は判定結果とは全く関係なく出現するキャラクタ図柄等の種類に起因して、予め貯留可能部を解除しておくことによって貯留数及び貯留場所を変化させることができる。例えば表示態様としては、確定表示した図柄に含まれている貯留用特定図柄(例えば「7」)の数の貯留数を増加させていったり(例えば、「477」であれば貯留数を2ヶ所増加させる等)、図柄変動中に貯留完成を予告するキャラクタ図柄を出現させたりすること等が例示できる。
【0010】
体的には、複数箇所(例えば4ヶ所)の貯留場所を有する貯留可能部を備える役物である場合、全ての貯留場所(例えば4ヶ所)に貯留可能とする他に、いずれか1ヶ所だけ貯留場所を解除しておくことにより、その他の3ヶ所に貯留可能となる。また、いずれか2ヶ所又は3ヶ所の貯留場所を解除しておくことにより、その他の2ヶ所又は1ヶ所に貯留可能となる。解除する2ヶ所又は3ヶ所の貯留場所は隣接する貯留場所でも良いし、隣接しない貯留場所でも構わない。さらにまた、全ての貯留場所(例えば4ヶ所)を解除しておくことにより、1ヶ所も貯留できない状態を発生させても良い。このように、予め貯留可能部の全部又は一部を解除しておくことによって貯留数や貯留場所を変化させることによって、権利獲得の回数又は確率を変化させることができ、遊技形態を幅広くし遊技内容が単調になるのを防止することができる。
また、貯留時間をずらすことにより貯留数を増減させることもできる。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記変化による遊技状態の移行若しくは貯留可能数及び貯留可能場所を、前記表示手段、音声出力装置又はランプ出力装置により報知することを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機が好ましい。
遊技状態とは、可視表示装置の表示形式、役物の可動態様又は賞球数等をいう。ここでは、貯留可能部の動作の変化又は結果による以外にも、貯留可能部に貯留された遊技球の数及び貯留されている場所等の違いで、遊技状態に変化を加える構成としても良い。報知とは、液晶画面等の可視表示装置で、特定領域の開放や大当たり発生等の表示を行うだけではなく、貯留した遊技球の解除、貯留数の決定等の情報も表示して報知することをいう。また、貯留させた場所によって特定領域への入賞確率が変化する場合等の遊技説明を表示してもよい。なお、音声出力装置と併せて報知すればより効果的である。また、各種LED又はランプ等の光により報知することも可能である。
【0014】
なお、請求項に記載の発明においては、液晶画面等の可視表示装置により表示される図柄の種類等の表示形態に従い変化させる以外にも、(1)入賞口、入球口若しくは役物内に入賞若しくは入球した遊技球の数又は発射した遊技球の数、(2)遊技の経過時間(例えば、時間を計測して5分毎等の所定若しくは適宜時間毎、又は前回の大当たり発生から5分後等の所定若しくは適宜時間経過毎等)、(3)遊技中の大当たり発生回数又は権利発生回数、等の所定条件に従って変化させても構わない。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記複数の凹部材は、前記役物内において階段状に連設され、最終端の凹部材を前記特定領域に連設することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の弾球遊技機が好ましい。
記貯留可能部は複数の可動式凹部材であって、該凹部材が所定数の遊技球を受け止め貯留する構造とすることが可能である。ここでいう凹部材は前記所定条件により、貯留時又は解除時に対応して可動させることができる。1つの凹部材が受け止めることが可能な遊技球の数は1個が好ましいが、複数でも構わない。
【0016】
また、前記凹部材は、底面部材が可動することによって、貯留された遊技球を解除することが可能である。このように、凹部材の底面部材が解除時に盤面に退避することにより、貯留されていた遊技球を解除される構成である。なお、解除された遊技球は排出口から役物の外へと排出される構成が好ましい。
【0017】
また、前記凹部材は、前記役物内において連設され、最終端の凹部材を前記特定領域に連設することが可能である。このように、凹部材が連設されることにより、一つの凹部材に遊技球がはじかれたとき、こぼれ球の挙動によって他の空の凹部材に貯留される可能性が向上するため、遊技者を楽しませると共に遊技者に期待感を抱かせることができる。また、連設されることにより、遊技球が貯留されたときに特定領域へと導く通過路としての役割を効果的に果たすことができる。
【0018】
また、前記凹部材は、前記役物内において階段状に形成され、前記遊技球で満杯に貯留されることによって、後に入球する遊技球が前記貯留された遊技球の上を誘導されて、前記特定領域に入賞可能とすることも可能である。このように、凹部材が階段状に連設して配置されることにより、遊技球が貯留されたときに特定領域へと導く通過路としての役割を効果的に果たすことができると共に、視覚的にも遊技者の興味を惹き、通過する遊技球の挙動が興趣に富んだものとなる。
【0019】
また、前記貯留可能部を備える前記役物が球導入装置を備え、該球導入装置が開放することにより、前記役物内に遊技球が入球され、該球導入装置が閉鎖することにより、前記役物内に遊技球が入球されないように構成され、所定条件の下で、前記球導入装置の開放時間又は開放回数を変化させることも可能である。ここでいう球導入装置とは、液晶画面等の可視表示装置により表示される表示形態等の所定条件により開閉する装置であり、役物内への入球口に設置される。なお、球導入装置は開き扉を受口とする従来の大入賞口(アタッカー)の構造が好ましいが、それに限定されるものではない。例えば、判定結果により3桁同一の静止図柄で揃った場合等に開放させ、球導入装置の開放時間又は開放回数は静止図柄の種類によって変化させることが挙げられる。このように、役物内への入球口の開放時間又は開放回数を変化させ、役物内への入球球数自体を変化させることができる。なお、所定条件は上記に限らず、大当たり回数又は遊技時間等により定期的又は不定期的に開放時間又は開放回数を変化させても良い。これにより、権利獲得の確率を変化させることができ、遊技形態を幅広くし遊技内容が単調になるのを防止することができ、遊技がさらに興趣溢れるものとなる。
【0020】
さらに、前記球導入装置の動作の変化による遊技状態の移行や結果を可視表示装置、音声出力装置又はランプ出力装置により報知することも可能である。このように、液晶画面等の可視表示装置により、球導入装置の開放時期や開放状態等を報知することにより遊技者の期待感を煽ることができる。また、音声出力装置と併せて報知すればより効果的である。各種LED又はランプ等の光により報知することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0022】
図1に示すように、パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、ヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の前面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取付けられている。この発射ハンドル24の外周には、回動リング24aが擁され、これを時計方向に回動すれば球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が球で満杯状態になれば下皿23に球を誘導するよう構成されている。
【0023】
図2はパチンコ機10の裏面図であり、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。機構盤26には主制御装置30、賞球制御装置31及び図柄表示装置32が脱着可能に、また、発射制御装置25及び外部接続端子装置50等が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0024】
次に、図3を参照して、第1実施形態の遊技盤22について説明する。
図3に示すように、遊技盤22には、中央に図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32a、LCD32aの左隣にはLCD32aに表示される図柄の変動開始に用いられる図柄作動口33、LCD32aの下方には権利獲得用役物34、LCD32aの右側には回転体39、回転体39の下方には開放時には開き扉を受口とする大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられている。
【0025】
権利獲得用役物34は、役物内入球口35、LCD32aで変動中の図柄が特定の図柄(例えば、「777」等の3桁同一の図柄)で揃い確定表示されることによって開放される権利発生口としての特定領域36(Vゾーンともいう)、権利獲得用役物34内から遊技盤22へ遊技球を排出する排出口37及び権利獲得用役物34の中央には段差を設けて配置された4ヶ所の貯留可能部38a〜38dとを備えている。階段状に配置された貯留可能部38a〜38dは、左側上端部の役物内入球口35側に配置された貯留可能部38aが最も上段に位置しており、以下、貯留可能部38b、貯留可能部38c、貯留可能部38dと右側に行くにつれ徐々に下がっていき、最後の貯留可能部38dは特定領域36の左側に隣接している。また、貯留可能部38a〜38dは可動式の凹部材が連設されたものであり、それぞれ遊技球1個を乗せることが可能な程度の大きさである。貯留可能部38a〜38dは、図示した例に限らず、種々の形状及び配置が可能であり、数も4ヶ所に限られない。役物内入球口35から権利獲得用役物34内に入球した遊技球は、特定領域36に入賞(以下、単にV入賞ということもある)した遊技球以外は、貯留可能部38a〜38dにて一時的に貯留された遊技球も含めて、排出口37から遊技盤22上に排出され、アウト口41から遊技盤22内に取り込まれる構成である。
【0026】
この構成により、前述した発射ハンドル24の回転リング24aを回動すれば発射制御装置25により駆動される発射モータ(図示略)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0027】
また、第2実施形態の遊技盤122として、図4に示すように、権利獲得用役物134の排出口137付近に開閉式の入賞口142を設置して、貯留が解除されて権利獲得用役物134から排出されてきた遊技球等が入賞した場合に賞球を払い出す構成としても良い。入賞口142はLCD132aにより表示される表示形態等に従って開閉させる以外にも、大当たり回数や経過時間により定期的に開閉させる等、種々の設定が考えられる。なお、入賞口142も大入賞口140と同様に開放時には開き扉を受口とする構成である。その他の部位については前述した第1実施形態と同様の構成なので100番台として説明を換用する。
【0028】
また、第3実施形態の遊技盤222として、図5に示すように、図柄表示装置32に替えて螺旋状役物250を遊技盤222の中央に設置しても良い。螺旋状役物250に入球した遊技球は、螺旋軌道を描きながら振り分けられるため、遊技機本来の遊技球の挙動による現実的な演出等の視覚的アピール効果が大きい。ここでは、図柄作動口233や螺旋状役物250等を遊技球が通過するタイミングに起因して、特定領域236を開閉させても良いし、権利獲得用役物234の貯留状態を変化させても良い。また、入球口242、243に遊技球が入球することにより賞球を払い出しても良いし、特定領域236を開閉させる等しても良い。なお、その他の部位については前述した第1実施形態と同様の構成なので200番台として説明を換用する。
【0029】
なお、前述したパチンコ機10の電気的構成及び主制御装置30等の8ビットワンチップマイコンが実行する処理は、従来の構成と概ね同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0030】
以下、本実施形態のパチンコ機10の遊技方法の一例を図6〜図15を参照しながら説明する。本実施形態のパチンコ機10では、遊技者は、権利獲得用役物34の役物内入球口35、又は図柄作動口33のいずれに照準を定めるかによって、遊技の展開を自ら選択することができる。
【0031】
例えば、先に権利獲得用役物34内に貯留を完成させ特定領域36への通過路を形成してから、LCD32aで図柄変動後に特定図柄を表示させ、特定領域36を開放させる場合について説明する。
まず、大当たり状態以外の通常ゲーム時には遊技者は権利獲得用役物34の役物内入球口35を狙い遊技球を発射する。遊技球が権利獲得用役物34に入球すると、貯留可能部38a〜38dに遊技球が貯留される可能性がある(図6(a)参照)。通常は手前上段の貯留可能部38aから順番に貯留可能部38b、貯留可能部38c、貯留可能部38dと貯留されていくことが多い。しかし、稀に入球した遊技球の勢いや権利獲得用役物34への入球角度によっては、貯留可能部38a〜38dに衝突してはじかれたり飛び越えたりして、その他の貯留可能部(例えば貯留可能部38d等)から貯留されたり、そのまま排出口37から排出される場合もある。このように、遊技球を貯留可能部38a〜38dに貯留させていき、所定数(ここでは4ヶ所)貯留させると特定領域36へ到達する通過路が貯留された遊技球によって形成される。なお、通常の技量を有する遊技者であれば、全ての貯留可能部38a〜38dに貯留させることは可能であるが、稀に遊技者の技量の低さによっては全部を貯留することができない場合もある。現段階では特定領域36はまだ閉鎖している状態なので、全ての貯留可能部38a〜38dに貯留された後に遊技球が権利獲得用役物34内に入球した場合は、既に貯留されている遊技球の上を伝い、排出口37から排出される(図6(b)参照)。一方、後述するように、特定領域36の開放時には、後から入球した遊技球は、この貯留された遊技球によって形成された通過路の上を伝いながら転がってV入賞する可能性がある。
このように、貯留可能部38a〜38dに遊技球を貯留することにより、貯留のない基本状態から、遊技者は自ら遊技に有利な展開を創出することができる。
【0032】
前述したように、特定領域36は開閉式になっており、開放時以外はV入賞しない構成となっている。貯留可能部38a〜38dに遊技球が貯留され、特定領域36への通過路が形成された時点で、遊技者は次に図柄作動口33(図3参照)を狙って遊技球を発射し、LCD32aで図柄を揃え特定領域36を開放させることを試みる。なお、遊技状況又は遊技者の判断により、貯留を完成させる前に図柄作動口33に照準を定め、先にLCD32aで図柄を変動させて特定領域36の開放を試みても構わない。
このように、遊技の展開によって遊技者の狙う的が変化するので遊技の幅が広がり、遊技が単調となることもない。
【0033】
図柄作動口33を遊技球が通過すると(図7(a)参照)、主制御装置30で乱数の抽選が行われ、その結果に基づきLCD32aで図柄が変動を開始する(図7(b)参照)。変動中の図柄が予め定められた所定の図柄(例えば、「777」、「666」等の3桁同一の図柄)で揃い停止表示すると(図8(a)又は図8(b)参照)、特定領域36が所定時間又は所定回数開放され、V入賞が可能な状態となる。
【0034】
ただし、一度完成させた貯留状態(通過路)を常に維持していたのでは遊技が単調になるので、定期的又は不定期に、貯留可能部38a〜38dを貯留状態から解除状態又は解除状態から貯留状態へと変化させることが好ましい。具体的には、(1)LCD32aにより表示される図柄の種類等の表示形態(例えば、大当たり表示等の特定の表示を行った場合、又は外れ表示であっても特定の図柄を表示した場合等)、(2)図柄作動口33や権利獲得用役物34内等に入球した遊技球の数、その他の各種入賞口等に入賞した遊技球の数又は発射した遊技球の数、(3)遊技の経過時間(例えば、時間を計測して5分毎等の所定若しくは適宜時間毎、又は前回の大当たり発生から5分後等の所定若しくは適宜時間経過毎等)、(4)遊技中の大当たり発生回数又は権利発生回数、等の所定条件に従って変化させることが考えられる。ここでは、LCD32aで遊技者に不利な展開となる表示態様(リスクのある表示態様)を表示させることによって、権利獲得用役物34内の貯留可能部38a〜38dに今まで貯留させてきた遊技球を解除し、貯留のない基本状態に戻す等、貯留数又は貯留場所を多種多様に変化させる構成とする。
【0035】
LCD32aでの表示態様としては種々挙げられるが、その態様の一つとして、権利獲得用役物34内の貯留可能部38a〜38dは、LCD32aに確定表示された図柄の種類によって、解除数又は解除する場所が決定され、貯留状態が変化する構成とすることもできる。
例えば、LCD32aで大当たり時に揃った図柄が、遊技者に有利な展開をもたらす特定図柄(例えば「777」)であれば(図8(a)参照)、特定領域36が開放されると共に、全ての貯留場所(例えば4ヶ所)の貯留状態が維持され、貯留可能部38a〜38dに貯留されている遊技球は、特定領域36へ他の遊技球を導く通過路を構成する(図9(a)参照)。このとき、権利獲得用役物34に入球した遊技球は貯留可能部38a〜38dに貯留された遊技球よって形成された通過路の上を伝い、特定領域36に導かれる(図9(b)参照)。このように、LCD32aの図柄が遊技者にとって有利な展開をもたらす図柄(例えば「7」)で揃って特定領域36が開放されたときには、V入賞率が高い。
【0036】
逆に、LCD32aで大当たり時に揃った図柄が、遊技者に不利な展開をもたらす特定図柄(例えば「666」)であれば(図8(b)参照)、貯留可能部38b以外の3ヶ所の貯留可能部38a,38c,38dが解除され、貯留可能部38a,38c,38dに貯留されていた遊技球は落下し、特定領域36へ他の遊技球を導くはずの通過路が消失する(図10(a)参照)。このときは、権利獲得用役物34内に遊技球を入球させても、途中の解除された貯留可能部38a,38c,38d等から落下する可能性が高く、特定領域36まで到達することが難しい。なお、一旦解除された貯留可能部38a,38c,38dは、特定領域36の開放中は解除状態を維持する構成としても良いし、その後にすぐに貯留可能状態に戻す構成としても良い。後者の場合は、特定領域36開放中に再び貯留可能部38a,38c,38dに遊技球を貯留することにより、V入賞率を向上させることができる。このように、LCD32aの図柄が遊技者にとって不利な展開をもたらす図柄(例えば「6」)で揃って特定領域36の開放されたときは、V入賞率が低い。特に、貯留場所がゼロとなった場合には、V入賞率は極めて低くなるため遊技者にとっては非常に不利な展開となる。
このように、遊技者にとって不利な展開となる表示を含めることにより、遊技が単調になることを防ぎ、興趣溢れるものとなる。
【0037】
このように、LCD32aで確定表示した図柄ごとに遊技の展開が頻繁に変化するので、特定領域36が開放される際には、LCD32aにおいて貯留状態を可視表示し、遊技者に報知しても良い。
例えば、LCD32aで大当たり時に揃った図柄が、遊技者に有利な展開をもたらす特定図柄(例えば「777」)であれば(図8(a)参照)、貯留可能部38a〜38dは多数箇所(例えば4ヶ所全て)の貯留状態が維持されるので、図柄の確定表示の後にLCD32aに多数箇所を示す貯留数(例えば全貯留)が表示されたボードを持ったキャラクタAが登場し、遊技者に有利な状態になったことを示す図柄(例えば「ラッキー」)と共に遊技者に可視表示され報知される(図11(a)参照)。これにより、遊技者はV入賞率が高いことを認識する。一方、LCD32aで大当たり時に揃った図柄が、遊技者に不利な展開をもたらす特定図柄(例えば「666」)であれば(図8(b)参照)、少数箇所(例えば1ヶ所)しか貯留状態が維持されないので、図柄の確定表示の後にLCD32aに少数箇所を示す貯留数(例えば貯留数1)が表示されたボードを持ったキャラクタAが登場し、遊技者を激励する図柄(例えば「ファイト」)と共に遊技者に可視表示され報知される(図11(b)参照)。これにより、遊技者はV入賞率が低いことを認識する。なお、可視表示による報知は大当たり表示の後であればいかなるタイミングでも構わない。例えば、特定領域36の開放前に表示すれば予告表示となるし、開放中に表示すれば応援表示ともなる。
このように、遊技者に有利な状況、不利な状況を報知し認識させることにより、遊技者を一喜一憂させ、遊技に引き込むこともできる。
【0038】
貯留可能部38a〜38dは、一旦解除し遊技球を落下させることによって、すぐに貯留可能状態に戻しても良いし、LCD32aに表示される図柄の種類等によって貯留可能状態に戻すこととしても良い。具体的には、LCD32aで特定の図柄を確定表示させることにより貯留可能部38a〜38dが回復する等、外れ表示時の確定図柄の中に含まれる図柄の種類によって貯留状態を変化させることができる。例えば、LCD32aで外れの表示態様として、「227」のように貯留用特定図柄(例えば「7」)が少なくとも1つでも確定表示された場合(図12(a)参照)、貯留可能部38a〜38dを全て貯留可能とする(図12(b)参照)。また、3桁の図柄のうち、確定表示された貯留用特定図柄の数の貯留可能部38a〜38dを貯留可能としていく構成としても良い。例えば、確定表示された図柄のうち、貯留用特定図柄(例えば「7」)が1つ含まれている場合は、貯留可能部(例えば貯留可能部38a)を1ヶ所貯留可能な状態に戻し、貯留用特定図柄(例えば「7」)が2つ含まれている場合は、貯留可能部(例えば貯留可能部38a、38b)を2ヶ所貯留可能な状態に戻す。
【0039】
逆に、特定の図柄が確定表示されると、貯留可能部を解除する構成としても良い。例えば、LCD32aで確定表示された3桁の図柄のうち「262」のように解除用特定図柄(例えば「6」)が1つでも含まれている場合(図13(a)参照)、全貯留可能部38a〜38dを解除する(図13(b)参照)。また、3桁の図柄のうち、解除用特定図柄(例えば「6」)が表示された数の貯留可能部38a〜38bを解除する構成としても良い。例えば、貯留可能部38a〜38bのうち、「296」と確定表示された場合は1ヶ所、「266」と表示された場合は2ヶ所を解除する。なお、貯留用特定図柄(例えば「7」)と解除用特定図柄(例えば「6」)等、相反する意味を有する図柄が同時に確定表示された場合は、予めどちらかを優先させる等の設定をしておく。
このように、大当たり表示以外の通常時にも外れ表示される判定結果の静止図柄に含まれる図柄の種類によって貯留数を変化させることができる。
【0040】
解除用図柄の種類は、例えば「6」等の判定結果の静止図柄自体の他にも、判定図柄に付随する図柄によって解除させても良い(図14(a)参照)。ここでは、「620」の3桁の判定図柄に「か」「い」「じょ」と表記された図柄をそれぞれ付随させてLCD32aで表示している。また、判定結果の静止図柄とは全く関係なく出現するキャラクタ図柄等の種類によって変化させても良い。例えば、LCD32aで図柄の変動中に解除と表示されたボードを出現させる(図14(b)参照)。また、LCD32aで図柄変動中にキャラクタBを出現させて、解除予告を表示する図柄(例えば「解除よ」)と共に変動中の図柄を縮小表示させ遊技者に可視表示して報知しても良い(図15参照)。
【0041】
このように、貯留可能部38a〜38dには0〜4個の遊技球が貯留される可能性がある。LCD32aに表示される図柄の種類等の所定条件により、全く貯留されないこともあるが、最大値まで貯留されることもある。なお、貯留数又は貯留場所は貯留可能部38a〜38dを予め解除状態にしておくことにより調節されるが、貯留可能部38a〜38dは可動式の凹部材であり、モータ等のアクチュエータ(図示略)で底面を退避させ遊技球が落下することにより貯留を解除するように構成される。
【0042】
特定領域36の開放中に、権利獲得用役物34に入球した遊技球が特定領域36にV入賞すると権利獲得状態となり、所定の権利期間に突入する。権利期間中には遊技者は発射ハンドル24を思い切り回して所謂右打ちをし、遊技盤22の右側にある回転体39に向けて遊技球を発射する。遊技球が回転体39の中に入球すると、回転体39の下方にある大入賞口40が所定時間又は所定回数開放されるので、遊技者はそのまま右打ちを続け大入賞口40に遊技球を打込み権利期間を消化する。この権利期間中に大入賞口40に入賞した遊技球の数に対応して賞球が払い出される。
【0043】
なお、前述したように、LCD32aで図柄を揃えて特定領域36を開放させた後に、権利獲得用役物34内に貯留を完成させると共に特定領域36にV入賞させる遊技展開も可能であるが、その詳細な説明については割愛する。
【0044】
また、貯留条件又は解除条件等は、その他にも種々の条件を設定することができる。例えば、普通図柄表示装置を設けて、表示される図柄によって変化させても良いし、遊技時間又はその他の乱数に従って変化させても良い。勿論、遊技方法も上記に限定されることもなく、制御を若干変更することにより、貯留可能部38a〜38dを備えた権利獲得用役物34を有効に利用可能な他の形態の遊技システムを提供することができる。
【0045】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、本実施形態のような所謂「権利物」に限らず、遊技球が特別図柄作動口に入賞又は通過したタイミングに起因して選択される当否判定乱数の値により、画面上で変動中の特別図柄が特定の図柄で揃い確定表示されることによって、遊技内容を遊技者に有利な状態、所謂「大当たり」と称して大入賞口等を所定時間開放して遊技者に賞球を払い出すフィーバー機と呼ばれる機種と、遊技球が特定の作動口に入球することに起因して羽根部材を備えた電動役物が羽根部分を開き遊技者に有利な遊技状態とし且つ球が電動役物内に設けた特定領域を通過すると「大当たり」とする俗称「ヒコーキ」と呼ばれる機種を適宜に組み合わせた機種でも構わない。
【0046】
【発明の効果】
請求項1〜4に記載の発明によれば、遊技者の射幸心を煽り、バリエーション豊かな興趣溢れる弾球遊技機を提供することができる。具体的には、遊技領域内における遊技球と役物が絡んで織り成すゲーム性を大当たり又は権利獲得に関わらず、遊技の進行と共に徐々に遊技者にとって有利な展開となったり基本状態(貯留のない状態)に戻ったりする制御を行うことにより、遊技者の遊技意欲を促進し、飽きを防止することができる。また、大当たり又は権利獲得等の最終的な目的だけでなく、その過程にも意味を持たせ、「貯留状態を自らにより創出し遊技の展開を左右する」という、従来にはない遊技の段階的な目的を遊技者に与えるという斬新な遊技性を遊技者に提供できる。さらに、近年、広く普及して一般的となった液晶画面等の可視表示装置を用いての表示画面上での演出表示に加え、現実に存在する遊技球の挙動等の視覚上の演出を行うことにより、迫力ある演出が可能となり、娯楽性が著しく向上する。また、貯留により、役物入球時における遊技者の興趣を最も煽る瞬間を継続できるため、遊技者をより楽しませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜視図である。
【図2】パチンコ機10を裏面から見た裏面図である。
【図3】第1実施例のパチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】第2実施例のパチンコ機110の遊技盤122の構成を示す正面図である。
【図5】第3実施例のパチンコ機210の遊技盤222の構成を示す正面図である。
【図6】(a)権利獲得用役物34の拡大図である。(b)は貯留可能部38a〜38bに遊技球が貯留された状態を示す権利獲得用役物の拡大図である。
【図7】(a)は図柄作動口33の拡大図である。(b)は図柄変動中のLCD32aの拡大図である。
【図8】(a)は大当たり表示中のLCD32aの拡大図である。(b)は他の大当たり表示中のLCD32aの拡大図である。
【図9】(a)は「7」で大当たりした場合の権利獲得用役物34の拡大図である。(b)は「7」で大当たりした場合のV入賞時の権利獲得用役物34の拡大図である。
【図10】(a)は「6」で大当たりした場合の権利獲得用役物34の拡大図である。(b)は「6」で大当たりした場合の権利獲得用役物34の他の拡大図である。
【図11】(a)は「7」で大当たりした場合のLCD32aの拡大図である。(b)は「6」で大当たりした場合のLCD32aの拡大図である。
【図12】(a)は外れ表示時のLCD32aの拡大図である。(b)は外れ表示時の権利獲得用役物34の拡大図である。
【図13】(a)は他の外れ表示時のLCD32aの拡大図である。(b)は他の外れ表示時の権利獲得用役物34の拡大図である。
【図14】(a)は判定図柄に付随する図柄を有する外れ表示時のLCD32aの拡大図である。(b)は判定図柄と関係ないキャラクタ図柄を有する外れ表示時のLCD32aの拡大図である。
【図15】他の判定図柄と関係ないキャラクタ図柄を有する外れ表示時のLCD32aの拡大図である。
【符号の説明】
10 弾球遊技機としてのパチンコ機、 15 上皿、
22 遊技盤、 23 下皿、
24 発射ハンドル、 25 発射制御装置、
30 当否判定手段としての主制御装置、 31 賞球制御装置、
32 表示手段としての図柄表示装置、 32a LCD、
33 始動領域としての図柄作動口、 34 権利獲得用役物、
35 役物内入球口、 36 特定領域、
37 排出口、 38a〜38d 貯留可能部、
39 回転体、 40 大入賞口、
41 アウト口

Claims (4)

  1. 遊技球が入球することにより遊技者に有利な遊技状態とする特定領域と、
    遊技球を所定数貯留又は解除可能な貯留可能部とを同一役物内に設け、
    前記貯留可能部は遊技球を貯留時又は解除時に対応して個々に動作する複数の凹部材により形成され、
    前記役物内に入球した遊技球は、前記凹部材に貯留されている遊技球上を通ることにより、前記特定領域に導かれる構成であり、
    前記役物内に入球し、前記凹部材に貯留されなかった遊技球又は前記凹部材による貯留を解除された遊技球が入賞する可能性がある入賞口を、前記役物内又は前記役物の排出口若しくは該排出口付近に備え、
    前記複数の凹部材を動作させることによって前記役物内に入球された遊技球が該役物内の前記貯留可能部に貯留される貯留可能数及び貯留可能場所を変化させることが可能な構成とし、
    前記貯留可能部に貯留される貯留数及び貯留場所の前記変化により、前記特定領域への入球確率を変化させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技球が始動領域に進入したことに応じて当たり外れを判定する当否判定手段と、
    該当否判定手段の判定結果を表示する表示手段と、を備え、
    前記役物内に入球された遊技球が該役物内の前記貯留可能部に貯留される貯留可能数及び貯留可能場所を、前記表示手段に表示される判定結果に応じて前記凹部材を動作させることによって変化させることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記変化による遊技状態の移行若しくは貯留可能数及び貯留可能場所を、前記表示手段、音声出力装置又はランプ出力装置により報知することを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記複数の凹部材は、前記役物内において階段状に連設され、最終端の凹部材を前記特定領域に連設することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の弾球遊技機。
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