JP4245605B2 - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4245605B2 JP4245605B2 JP2005361616A JP2005361616A JP4245605B2 JP 4245605 B2 JP4245605 B2 JP 4245605B2 JP 2005361616 A JP2005361616 A JP 2005361616A JP 2005361616 A JP2005361616 A JP 2005361616A JP 4245605 B2 JP4245605 B2 JP 4245605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- abnormality
- main body
- game board
- game
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
また、例えば特許文献1や特許文献2に見られるように、遊技機は不正行為に限らずガラス枠の開閉操作などでも振動することがあるため、振動センサによる不正検出タイミングを遊技機の制御状態に基づいて限定することにより誤検出を防止する提案もある。
このような島において、遊技機の誤検出を防止しようとしたときに、一台の遊技機において単に振動を検出する構成としただけでは外来の振動に対して対処することができず、不正行為をしていない善意の遊技者においてまで、不正行為を行ったものとみなされる不利益を被る場合がある。このような不利益は善意の第三者にとって容認できるものではなく、振動センサによる不正検出を実用可能にする上で一つの障害になっている。
そこで本発明は、遊技機自体の振動と、遊技機にとって外来の振動とを区別することが可能な不正検出機能を備え、不正行為を的確に検知できる遊技機を提案することを目的とする。
振動の検出部を有し、該検出部が前記前面枠側に設けられて前記遊技盤に加わる振動を検出する遊技盤振動検出手段と、
振動の検出部を有し、該検出部が前記本体枠側に設けられて前記本体枠に加わる振動を検出する本体振動検出手段と、
前記遊技盤振動検出手段が検出した振動に基づいて、当該遊技機に対する不正を含む異常の有無を判定し、この異常が有ったと判定すると、この異常に対応するための情報を出力する不正判定手段と、
前記本体振動検出手段が検出した振動と、前記遊技盤振動検出手段が検出した振動とを比較して、前記島経由の外来振動であるか否かを判断する外来振動判断手段と、
前記外来振動判断手段により外来振動と判断された場合に、前記不正判定手段による異常有りの判定又は情報の出力を制限する不正判定制限手段と、
を備えることを特徴とする。
ここで、「当該遊技機に対する不正を含む異常」とは、当該遊技機に故意に振動を加えて有利な結果を得ようとする不正が行われている状態や、当該遊技機に遊技者の過失等によって振動が加えられている状態を意味する。
また、「異常に対応するための情報」としては、異常発生を示す信号、異常発生を遊技場の係員に報知するための信号、遊技者に注意や警告を与えるための信号、などがあり得る。
また、「前記不正判定手段による異常の有無の判定又は情報の出力を制限する」とは、異常有りと判定されるところを異常無しに変更すること、異常発生を示す信号の送信を取り止めにすること、高度の異常発生との判定を低度の異常発生に変更すること、高度の異常発生を示す信号の出力を低度の異常発生を示す信号の出力に変更すること、などを意味する。
また、例えば請求項3に記載のように、前記本体振動検出手段の検出部は、前記本体枠下部の補強部に設けられ、この補強部は、前記本体枠の左辺部と右辺部の間に設けられた梁である構成としてもよい。
前記不正判定手段は、前記遊技盤振動検出手段により検出された振動の程度と、前記異常の有無の対応関係であって、予め設定された対応関係に基づいて、前記異常の有無を判定する構成としてもよい。
また、例えば請求項5に記載のように、請求項4に記載の遊技機において、前記不正判定手段が判定する異常には、複数の段階が設定され、前記不正判定手段は、前記異常に対応するための情報として、その異常の段階に応じた情報を出力する構成としてもよい。
また、例えば請求項6に記載のように、請求項5に記載の遊技機において、前記不正判定手段が前記異常に対応するための情報を出力している状態は、その異常の段階に応じた異なるタイミング又は条件で解除されるまで継続される構成としてもよい。
前記不正判定制限手段は、前記遊技盤振動検出手段と本体振動検出手段によりそれぞれ検出された振動の程度と、振動による異常の有無の対応関係であって、予め設定された対応関係に基づいて、外来振動であるか否かを判断するとともに、前記不正判定手段による異常有りの判定を制限する構成としてもよい。
このため、遊技機自体の振動と、遊技機にとって外来の振動とを区別することが可能な不正検出が可能であり、善良な遊技者に対して誤った判断で迷惑をかけることがなくなる。例えば、外来振動を当該遊技機に加えられた振動と混同して、当該遊技機の遊技者に対して警告を出力してしまうなどの不具合を回避することができる。
なお本体枠は、島側に強固に固定されているために、島経由の外来振動によっては揺れ易いが、逆に遊技機を叩くなどの不正行為によっては揺れ難い。しかし、遊技盤が取り付けられる前面枠は、本体枠に回動可能に軸支されている(ヒンジ等を介して取り付けられている)ため、この軸支部分の緩衝作用によって、外来振動によって揺れ難い。また前面枠は、本体枠に回動可能に軸支されているだけであるため、逆に遊技機を叩くなどの不正行為によっては変形して揺れ易い。このため、例えば遊技盤振動検出手段が検出した振動と同程度かそれ以上に、本体振動検出手段が検出した振動の程度が大きい場合には、外来振動と判断するようにすれば、相当の的確さで外来振動を識別できる。
また、請求項3に記載の遊技機では、本体振動検出手段の検出部が、本体枠下部の補強部(本体枠の左辺部と右辺部の間に渡すように設けられた梁)に設けられている。このため、島経由の外来振動を的確に検出することができる。
また、請求項5に記載の遊技機では、判定する異常に複数の段階が設定され、その異常の段階に応じた情報が出力される。このため、例えば複数段階に注意を喚起することにより、損害を伴う不正を未然に防止する効果が期待できる。
即ち、例えば異常を報知したり警告したりしている状態は、異常の程度が低い時には、例えば規定時間(比較的短時間)が経過すると自動的に解除されるが、異常の程度が高い時には、規定時間(比較的長時間)が経過しないと自動的に解除されないか、或いは人為的なリセット操作が為されるまで解除されない、といった態様である。このような態様であると、異常の報知や警告の確実性が異常の程度に応じたものとなり、例えば低度の異常(叩くなどの不正行為の可能性が低い状態)なのに長時間警告を継続し続けてしまう、或いは逆に高度の異常(叩くなどの不正行為の可能性が高い状態)なのに短時間で警告が停止されてしまうといった不具合を回避できる。
このため、外来振動であるか否かの判断の処理と、外来振動である場合の異常対応の制限の処理が、異常の有無の判定と同時に、極めて簡単かつ速く実行できる。
A.パチンコ装置の構造
まず図1〜図5により、本例のパチンコ装置の構造について説明する。図1は、後述するパチンコ機2の正面側斜視図であり、図2は、パチンコ機2の裏面図である。図3は、後述する遊技盤10の裏面図である。図4は、後述するガラス枠13等を開けた状態のパチンコ機2の正面側斜視図である。また図5は、前面枠11を開けた状態のパチンコ機2の正面側斜視図である。なお図5は、遊技盤10を取り外した状態を示している。
このパチンコ装置は、例えば、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるもので、大きく分けてパチンコ機2(遊技機本体)と、カード式球貸機(図示省略)とによって構成され、これらが対をなして設置される。カード式球貸機には、カードリーダライタが内蔵され、前面には磁気カード又はICカードなどのカードが挿入されるカード挿入口等が設けられている。
そして、前面枠11の裏面側には、図2に示すように、遊技盤10を収納可能な遊技盤収納部材9(いわゆる裏機構盤)を備える。遊技盤10は、遊技盤収納部材9に収納されて、前面枠11の裏面の上側に取り付けられる。
なおこの本体枠12は、上辺の左右両側と、底辺の左右両側の4箇所において、釘打ち、ネジ止め等によって、島側に強固に固定される。また、本体枠12の四辺を構成する帯板や補強材12aは、合板等の木材よりなるものでもよいし、その他の材質(合成樹脂、アルミ等)であってもよいことは、いうまでもない。
またガラス枠13は、図1等に示すヒンジ部20において前面枠11に開閉可能に軸支されている。
また、このガラス枠13の下側には、開閉パネル15が配置され、前面枠11に対して開閉自在に取付けられている。さらに、この開閉パネル15の下側には、操作パネル16が前面枠11に対して通常は固定状態に設けられている。
また、前面枠11の開閉側(図1において右側)の縁部には、前面枠11及びガラス枠13の施錠装置(図示省略)の鍵挿入部21が形成されている。
また、開閉パネル15に設けられた上皿17は、賞球として又は貸球として排出された発射前の遊技球を一時保持するもので、この上皿17には、上皿17の遊技球を後述の下皿26に移す玉通路開閉用の上皿球抜きレバー24が設けられている。
また、図1において符号29で示すものは、ガラス枠13の左右両側や上皿17の前面に設けられ、効果音を出力するスピーカである。また、図1において符号18で示すものは、ガラス枠13の上部に設けられた装飾ランプである。また、図1において符号19で示すものは、前面枠11の上部裏側に設けられた球貯留タンクである。パチンコ機2を設置する島設備側から適宜供給される遊技球がこの球貯留タンク19に貯留され、この球貯留タンク19内の遊技球が、パチンコ機2における賞球又は貸球として排出される。
表示制御ユニット110aは、遊技盤10の裏面側に設けられ、内部に表示制御装置110(図6に示す)を備える。表示制御装置110は、遊技領域33の略中央に表示部(画面)が配置される表示装置34(図6に示す)の制御装置である。表示装置34は、特図と呼ばれる識別情報(数字や図柄など)を複数の変動表示領域毎に変動表示したり、演出用画像を表示したりするものである。表示装置34は、カラーで静止画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(LCD)であり、CRTであってもよい。
電源ユニット151aは、前面枠11の裏側であって遊技盤10の下方位置右側に設けられ、内部に電源回路の基板(図示省略)を備える。
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図6を参照して説明する。図6は制御系統全体のブロック図である。
図6において、遊技制御装置100は、遊技の総括的制御(遊技進行の制御やそのための各被制御機器の直接的又は間接的な制御含む)を行う制御装置であり、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイコン101(遊技用マイクロコンピュータ:いわゆるアミューズチップ用のICとして製造)と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103と、外部通信端子104を含んで構成されている。遊技用マイコン101は、CPU105、ROM106、RAM107を含む。
ここで、特図始動センサ51は、遊技領域33に設けられた特図の始動入賞口(図示省略)に入賞した遊技球を1個ずつ検出するセンサであり、カウントセンサ53は、遊技領域33に設けられた特別変動入賞装置(図示省略)の大入賞口に入賞した遊技球を1個ずつ検出するセンサである。また、入賞口センサL54又は入賞口センサR55は、遊技領域33に設けられた一般入賞口(図示省略)に対して設けられたセンサである。前記一般入賞口に入賞した遊技球は、入賞口センサL54又は入賞口センサR55のうちの何れか一方によって検出される構成となっている。
また、出力インターフェース103からは、前述の表示装置34等を制御する表示制御装置110に対して、制御情報(表示制御コマンド)が送信される。
次いでGDP116は、RAM113の上記表示データを内部RAMに読み込み展開する。即ち、表示する特図や演出図柄やキャラクタのコードに対応して画像ROM117に格納されているキャラクタフォントデータを読み出し、表示位置データ等に従って表示すべき画像データ(背景画像含む)を生成して内部RAMの表示画像格納領域に格納する。
その後GDP116は、前記表示画像格納領域から画像データを読み出して表示装置34の表示駆動信号を形成する。これによって、表示装置34の画面上に所定の表示が行われる。
即ち表示制御装置110は、振動センサユニット80aの後述する振動センサ83a(遊技盤振動検出手段の検出部)の出力に基づいて遊技盤10の振動の程度を判定する機能や、振動センサユニット80bの後述する振動センサ83b(本体振動検出手段の検出部)の出力に基づいて本体枠12の振動の程度を判定する機能を有する(詳細後述する)。
また表示制御装置110は、振動センサ83aが検出した振動に基づいて、当該パチンコ機2に対する不正を含む異常の有無を判定し、この異常が有ったと判定すると、この異常に対応するための情報を出力する本発明の不正判定手段、振動センサ83bが検出した本体枠12の振動と、振動センサ83aが検出した遊技盤10の振動とを比較して、パチンコ機2が設置される島経由の外来振動であるか否かを判断する外来振動判断手段、さらには、前記外来振動判断手段の機能により外来振動と判断された場合に、前記不正判定手段の機能による異常有りの判定又は情報の出力を制限する不正判定制限手段としての機能を実現する(詳細後述する)。
なお、図6において符号77は、表示制御装置110が、異常の情報などを外部(例えば、遊技店のホールコンピュータ)に送信するための外部情報出力端子である。
次に、振動センサユニット80a,80bの構成や振動検出の原理について、図7を参照して説明する。
図7(a)は、振動センサユニット80aにおける振動センサ83aの概略構造を示す図であり、図7(b)は、振動センサユニット80aの構成を示す斜視図である。なお、振動センサユニット80aと、振動センサユニット80bは、全く同じ構成でよいので、以下では、主に振動センサユニット80aについて説明する。また、前述の図6では、振動センサユニット80aの振動センサ83aを振動センサAと表し、振動センサユニット80bの振動センサ83bを振動センサBと表している。
振動センサユニット80aは、センサ基板81a上に、表示制御装置110との接続などの外部配線のためのコネクタ82aと、振動を検出する振動センサ83a(検出部)が搭載されてなるものである。なお、振動センサユニット80bも同様に、センサ基板81b上に、コネクタ82bと、振動を検出する振動センサ83b(検出部)が搭載されてなる。
本例の振動センサ83aは、椀状(ボール状)の底面84を持つ内部空間に球体88が入れられ、前記内部空間の上部に、固定接点部材85及び可動接点部材86と感度調節ネジ87が設けられたものである。可動接点部材86は、ノルマルオープンタイプの接点を構成するものであり、外力が加わっていない自然状態においては、固定接点部材85から離れた通常位置にあり、上方に押されることによって変形して固定接点部材85に接合する。球体88は、例えば鋼などの金属よりなり、前記内部空間内の可動域88aにおいて移動可能となっている。この球体85は、振動の無い通常状態では、可動接点部材86の通常位置へ戻ろうとする復元力、或いはさらに重力によって、底面84の中心部に接合した下方位置(又はその近傍位置)にあって、可動接点部材86は固定接点部材85から離れた通常位置に維持される。ところが、設定された大きさ以上の振動が加わると、球体88が大きく運動し、可動接点部材86を上方に押して固定接点部材85に接合させる。
また感度調節ネジ87は、先端が固定接点部材85の裏側に当接して固定接点部材85を下方に押すネジである。この感度調節ネジ87は、固定接点部材85の可動接点部材86への接触部分の上下位置を、そのねじ込みの程度によって変化させることにより、振動センサ83aの感度を調節する。
次に、パチンコ機2に対するど突き等の不正を含む異常の検出動作について説明する。
まず、表示制御装置110による振動の判定動作について説明する。表示制御装置110は、それぞれの振動センサ83a,83bの入力に基づいて複数段階に振動の程度を判定する。
即ち、表示制御装置110のCPU111に入力される前述の電圧(検出信号)は、振動によって例えば図9(a)や図9(b)に示す如く前記接点オン電位と接点オフ電位との間で変化する。なお、図9(a)や図9(b)の横軸は時間であり、縦軸は電圧である。また、図9(a)や図9(b)の上段の波形は生データであり、下段の波形は波形整形処理後のデータである。実際には、このように波形整形された信号がCPU111に入力されるのが通常である。
そして図8(a)に示すように、表示制御装置110は、後述する振動異常監視処理(図10)によって、振動継続時間Tが小さい方の閾値V1を超えていない時には振動無しと判定し、振動継続時間Tが閾値V1から閾値V2までの範囲の時には小振動有りと判定し、振動継続時間Tが大きい方の閾値V2を超えた時には大振動有りと判定する。なおこの振動の程度の判定は、各振動センサ83a,83b毎に行う。閾値V1,V2は、各振動センサ83a,83bについて同じ値でもよいし、各振動センサ83a,83b毎に異なる値が設定されていてもよい。
なお、振動の程度を判定する前記パラメータは、上述した振動継続時間Tに限定されない。例えば、振動回数(前記検出信号が、最初に接点オン電位となった時点から所定時間以内に、前記接点オフ電位から接点オン電位に変化した回数)や、接点オン時間(前記検出信号が、接点オン電位となった時点から接点オフ電位に戻る時点までの時間)を、前記パラメータとして採用してもよい。
即ち、図8(b)の場合、基本的に、振動センサ83a(センサA)の検出信号によって判定された振動の程度が振動無しの時には、異常なしと判定する。また、振動センサ83aの検出信号によって判定された振動の程度が小振動有りである時には、異常1有りと判定する。そして、振動センサ83aの検出信号によって判定された振動の程度が、大振動有りの時には、異常2有りと判定する。なお、この基本的な異常判定の機能が、本発明の不正判定手段に相当する。
なお、外来振動による異常判定をより念入りに排除するためには、振動センサ83bによって小振動有りと判定され、かつ振動センサ83aによって小振動有りと判定されている場合にも、異常無しと判定するようにしてもよい。また、振動センサ83bによって大振動有りと判定され、かつ振動センサ83aによっても大振動有りと判定されている場合には、異常無し又は異常1と判定するようにしてもよい。
図10は、表示制御装置110が各振動センサ83a,83b毎に例えば周期的に実行する振動異常監視処理を示すフローチャートである。この処理が開始されると、ステップS1で、振動センサによる検出信号がオン(接点オン電位)になったか否か判定し、オンになっていないとステップS6に進み、オンになった場合にはその振動の程度(例えば振動継続時間T)を前述した如く読み取ってステップS2に進む。
ステップS3では、読み取った振動の程度が大きい方の閾値V2を超えたか否か判定し、超えている場合にはステップS5に進み、超えていない場合にはステップS4に進む。
そして、ステップS4では小振動有りと判定し、ステップS5では大振動有りと判定し、ステップS6では振動無しと判定し、その後この振動異常監視処理を終了してリターンする。
この振動異常監視処理によれば前述した振動の程度の複数段階の判定(振動無しか、小振動有りか、大振動有りかの判定)が、各振動センサ83a,83b毎に実現される。
ステップS12では、前述の異常の判定で異常1有りと判定されている場合にはステップS13に進み、そうでない場合にはステップS17に進む。
ステップS13に進むと、音声1と装飾1による報知処理を実行し、その後ステップS14に進んで報知タイマ1のセット(時間t1の計時を開始する処理)を実行し、次いでステップS17に進む。
ステップS15に進むと、音声2と装飾2による報知処理を実行し、その後ステップS16に進んで報知タイマ2のセット(時間t2の計時を開始する処理)を実行し、次いでステップS17に進む。なお、時間t2はt1よりも大きい値に設定されている。
また、音声2による報知処理は、スピーカ29から例えば「ゆらさないで下さい」といった音声を出力して警告するものである。また、装飾2による報知処理は、例えば表示装置34に「ゆらさないで下さい」といった文字表示を出力して警告するものである。なおステップS15では、異常2が生じていることを、外部情報出力端子77を介して外部(例えばホールコンピュータ)に送信してもよい。
ステップS18に進むと、音声1と装飾1による報知処理をクリア(停止)し、その後ステップS19に進んで異常1のクリア(異常1が発生した状態であることを示すデータを消去する処理)を実行し、次いでステップS21に進む。
次にステップS21では、報知タイマ2がタイムアップしたか否か(ステップS16の実行から時間t2が経過したか否か)を判定し、タイムアップしていればステップS22に、していなければステップS23に進む。
ステップS23では、遊技店の店員等の操作によるリセットが為されたか否か検出し、リセットが検出されればステップS24に進み、検出されなければこの振動報知処理を終了してリターンする。
ステップS24に進むと、装飾2による報知処理をクリア(停止)し、その後ステップS25に進んで異常2のクリア(異常2が発生した状態であることを示すデータを消去する処理)を実行し、次いでこの振動報知処理を終了してリターンする。
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、客待ち画面の表示を指令する表示制御コマンドが遊技制御装置100から表示制御装置110に送信され、表示装置34の画面には客待ち画面(動画又は静止画)が表示される。
即ち、変動表示ゲームが大当たりで終了すれば大当たり状態に移行し、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
しかし本例では、このような不正が行われると、それによる振動に基づいて前述したように異常と判定され、その異常に対応するための情報が出力され、適応な処置(遊技者への注意や、遊技店の店員への報知)がなされる。また、外来振動の場合には、それが識別されて、異常の判定が制限される。
なお本体枠12は、島側に強固に固定されているために、島経由の外来振動によっては揺れ易いが、逆に遊技機2を叩くなどの不正行為によっては揺れ難い。しかし、遊技盤10が取り付けられる前面枠11は、本体枠に回動可能に軸支されている(ヒンジ部20を介して取り付けられている)ため、この軸支部分の緩衝作用によって、外来振動によって揺れ難い。また前面枠11は、本体枠12に回動可能に軸支されているだけであるため、逆に遊技機2を叩くなどの不正行為によっては変形して揺れ易い。このため、前述したように遊技盤10の振動と同程度かそれ以上に、本体枠12の振動の程度が大きい場合には、外来振動と判断するようにすれば、相当の的確さで外来振動を識別できる。
また本例の遊技機では、本体振動検出手段の検出部(振動センサ83b)が、本体枠下部の補強部12a(本体枠の左辺部と右辺部の間に渡すように設けられた梁)に設けられている。このため、島経由の外来振動を的確に検出することができる。
また本例の遊技機では、判定する異常に複数の段階が設定され、その異常の段階に応じた情報(音声1、音声2などの報知のための制御信号)が出力される。このため、例えば複数段階に注意を喚起することにより、損害を伴う不正を未然に防止する効果が期待できる。
このため、外来振動であるか否かの判断の処理と、外来振動である場合の異常対応の制限の処理が、異常の有無の判定と同時に、極めて簡単かつ速く実行できる。
例えば上記形態例では、外来振動と判定された場合に、異常有りの判定を制限するようにしているが、本発明の不正判定制限手段は、異常判定自体を制限するのではなくて、異常判定の結果に基づく情報出力(例えば、異常を報知するための制御信号を出力)のみを制限する態様でもよい。
また上記形態例では、振動センサの検出信号を表示制御装置(サブ側)に入力しているが、このセンサ出力をサブ側ではなくメイン(遊技制御装置)に入れて、特図始動センサ51やカウントセンサ53の入力に基づいて異常監視の時期を必要なタイミングのみに制限するようにしてもよい。
また、遊技盤振動検出手段の検出部は、遊技盤ではなく、前面枠における遊技盤以外の部分(前面枠に固定された部材含む)に設けられてもよいことは、いうまでもない。
9 遊技盤収納部材
10 遊技盤
11 前面枠
12 本体枠
12a 補強材(補強部)
83a 振動センサ(遊技盤振動検出手段の検出部)
83b 振動センサ(本体振動検出手段の検出部)
100b スイッチベース(裏面側構成部材)
110 表示制御装置(振動判定手段、不正判定手段、外来振動判断手段、不正判定制限手段)
Claims (7)
- 当該遊技機が設置される島に対して固定される本体枠と、この本体枠に回動可能に軸支された前面枠とを有し、前記前面枠の裏面側に、遊技盤を収納可能な遊技盤収納部材を備える遊技機において、
振動の検出部を有し、該検出部が前記前面枠側に設けられて前記遊技盤に加わる振動を検出する遊技盤振動検出手段と、
振動の検出部を有し、該検出部が前記本体枠側に設けられて前記本体枠に加わる振動を検出する本体振動検出手段と、
前記遊技盤振動検出手段が検出した振動に基づいて、当該遊技機に対する不正を含む異常の有無を判定し、この異常が有ったと判定すると、この異常に対応するための情報を出力する不正判定手段と、
前記本体振動検出手段が検出した振動と、前記遊技盤振動検出手段が検出した振動とを比較して、前記島経由の外来振動であるか否かを判断する外来振動判断手段と、
前記外来振動判断手段により外来振動と判断された場合に、前記不正判定手段による異常の有無の判定又は情報の出力を制限する不正判定制限手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技盤振動検出手段の検出部は、遊技盤に固定された裏面側構成部材に設けられ、この裏面側構成部材は、前記遊技盤裏面側下部にあって、前面側に入賞球を集合させる球集合樋を形成する部材であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記本体振動検出手段の検出部は、前記本体枠下部の補強部に設けられ、この補強部は、前記本体枠の左辺部と右辺部の間に渡すように設けられた梁であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記遊技盤振動検出手段は、前記検出部の出力に基づいて、振動の程度を複数段階に判定する振動判定手段を備え、
前記不正判定手段は、前記遊技盤振動検出手段により検出された振動の程度と、前記異常の有無の対応関係であって、予め設定された対応関係に基づいて、前記異常の有無を判定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。 - 前記不正判定手段が判定する異常には、複数の段階が設定され、前記不正判定手段は、前記異常に対応するための情報として、その異常の段階に応じた情報を出力することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 前記不正判定手段が前記異常に対応するための情報を出力している状態は、その異常の段階に応じた異なるタイミング又は条件で解除されるまで継続されることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
- 前記本体振動検出手段は、前記検出部の出力に基づいて、振動の程度を複数段階に判定する振動判定手段を備え、
前記不正判定制限手段は、前記遊技盤振動検出手段と本体振動検出手段によりそれぞれ検出された振動の程度と、振動による異常の有無の対応関係であって、予め設定された対応関係に基づいて、外来振動であるか否かを判断するとともに、前記不正判定手段による異常の有無の判定を制限することを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361616A JP4245605B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361616A JP4245605B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007159896A JP2007159896A (ja) | 2007-06-28 |
JP4245605B2 true JP4245605B2 (ja) | 2009-03-25 |
Family
ID=38243464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005361616A Expired - Fee Related JP4245605B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4245605B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5305057B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2013-10-02 | オムロン株式会社 | 弾球遊技機 |
JP5154125B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-02-27 | 高砂電器産業株式会社 | 遊技場システム |
JP5213418B2 (ja) * | 2007-11-19 | 2013-06-19 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP4875004B2 (ja) * | 2008-01-24 | 2012-02-15 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP5499440B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2014-05-21 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP4682234B2 (ja) * | 2008-08-25 | 2011-05-11 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 弾球遊技機 |
JP2010075630A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Sammy Corp | 弾球遊技機 |
JP5604725B2 (ja) * | 2008-12-11 | 2014-10-15 | 株式会社オリンピア | 弾球遊技機 |
JP2010148830A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP5534130B2 (ja) * | 2009-02-23 | 2014-06-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP5266127B2 (ja) * | 2009-04-03 | 2013-08-21 | 京楽産業.株式会社 | 衝撃による不正防止装置を備えた遊技機 |
JP4988006B2 (ja) * | 2010-05-10 | 2012-08-01 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP5244853B2 (ja) * | 2010-05-10 | 2013-07-24 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP6196766B2 (ja) * | 2012-11-09 | 2017-09-13 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP5896184B2 (ja) * | 2014-03-14 | 2016-03-30 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016104354A (ja) * | 2016-03-04 | 2016-06-09 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP6692586B2 (ja) * | 2018-07-03 | 2020-05-13 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361616A patent/JP4245605B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007159896A (ja) | 2007-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4245605B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4916254B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4524295B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5109033B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4351112B2 (ja) | 弾球遊技機の制御方法及びその制御プログラム | |
JP4568854B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008054914A (ja) | 遊技機 | |
JP4310229B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP3942022B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2013255723A (ja) | 遊技機 | |
JP2009225840A (ja) | 遊技機 | |
JP5902765B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2010022722A (ja) | 遊技機の監視システム及び遊技機 | |
JP2008012021A (ja) | 遊技機 | |
JP6081905B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4255778B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008035899A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6125956B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4565454B2 (ja) | 弾球遊技機の制御方法 | |
JP5838392B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6040366B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2018175774A (ja) | 遊技機 | |
JP6258534B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6181794B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6181795B2 (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |