JP2005131416A - 遊技機管理システム及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 R/Wユニットは、アンテナを介して、ICタグへ呼出波を送信してから所定時間内に反射波を受信しなかった場合には、監視手段によって正常でないと判断し、監視履歴情報として反射波を受信できなくなった時刻をタイマに基づきEEPROMに記憶する。一方、R/Wユニットに接続されている中継タグ76が、前面枠4の裏側に係止片78、78・・に係止された状態で取り付けられている。そして、PDA等の外部携帯端末により、中継タグ76を介して、監視履歴情報の処理を行うことができる。
【選択図】図2
Description
特許文献1に開示されている遊技用装置は、各遊技機の制御基板収納ボックスに識別情報が登録されたICタグを貼着し、各ICタグに対してID読取装置をそれぞれ別個に設けており、ICタグとID読取装置との間でRFID(Radio Frequency identification)通信を行うことにより、ICタグに登録されている識別情報を読み取るものである。そして読み取った識別情報をID読取装置に表示させて確認する或いは情報管理装置へと送信して確認することにより、制御基板収納ボックスが不正に交換されたか否かを判断するものである。
そこで、そのような問題点を解決するために、特願2002−245999号(以下、先願1という)に開示されているような監視システムを備えた遊技機が考案されている。
加えて、履歴管理用ICタグは遊技機とは別体のものであって、ガラス枠の裏面に固着され遊技機と一体である必要性は全くなく、島設備において管理に適当な位置があれば、その位置に設けてもよい。しかしながら、先願1のシステムにおいて、そのような利用は考慮なされていない。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、不正行為に関する情報をより詳細なものとするために、前記監視制御装置は、タイマを備えており、前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に予め記憶されているもの識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断し、異常と判断した場合には前記監視履歴情報を異常と判断した時刻に関連づけて記憶することを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の遊技機管理システムを備えており、該遊技機管理システムにより前記可動部を管理することを特徴とする遊技機である。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、中継タグの取付位置の変更をより容易とするために、前記中継タグが遊技機に設けられた複数の取付位置へ選択的に着脱可能となっていることを特徴とするものである。
さらにまた、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、中継タグの取付位置の変更をより容易とするために、前記中継タグに吸盤を設けたことを特徴とするものである。
加えて、請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の発明に加えて、監視履歴情報の処理作業を容易に行えるように、前記中継タグは、遊技機の前面側から前記外部携帯端末と非接触通信を行うことができる位置に取り付けられていることを特徴とするものである。
特に、請求項2に記載の遊技機管理システムとすることで、監視履歴情報を不正行為が行われた可能性がある時刻に関連づけたものとするため、不正行為等を発見しやすいものとすることができ、さらに効果的に可動部を管理することができる。
また、請求項3に記載の発明とすることで、防犯性が著しく向上された遊技機とすることができる。
さらに、請求項4または5に記載の発明とすることで、中継タグの取付作業、取付位置の変更等が容易となる。したがって、遊技機の設置位置の変更に伴い、中継タグと外部携帯端末との間の通信状態がおもわしくなくなったとしても、中継タグの取付位置を変更すればよく、より利便性の向上した遊技機となる。
さらにまた、請求項6に記載の発明とすることで、遊技機の前面側からであっても、外部携帯端末により、中継タグを介して監視履歴情報を処理することができるため、処理作業にかかる時間や手間を少なくすることができる。
(1)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の概要
(2)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の構造
(3)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の動作内容
(4)実施例の遊技機管理システム及びパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
本実施例に係るパチンコ機は、パチンコ機本体を支持する機枠(可動部)に、ミドル枠(可動部)が着脱自在に取り付けられているとともに、そのミドル枠に、ガラス板等が設置された前面枠(可動部)、供給皿(可動部)、貯留皿(可動部)等が着脱自在に取り付けられているものである。以下、ミドル枠及びミドル枠に取り付けられている前面枠等を合わせて遊技枠(可動部)とする。
また、遊技枠の背面側は機構板が取り付けられた状態となっており、該機構板に、遊技内容に関する作動を制御するためのメイン制御基板を収納したメイン制御ボックス(可動部)、パチンコ機の監視動作を制御するとともに監視履歴情報を記憶する監視制御装置、及び遊技球払出装置等が設置されている。
また、前面枠の開閉状況を監視するために、前面枠にはRF送受信可能で固有の識別情報を記憶した前面枠タグ(ICタグ)、遊技枠には前面枠タグとRF送受信可能な前面枠アンテナ(アンテナ)がそれぞれ設置されている。そして、前面枠タグと前面枠アンテナとの間のRF送受信の可否によって、前面枠の開閉状況を監視するようになっている。
加えて、メイン制御ボックスは前ケース及び後ケースとからなる分割式の収納ケースであり、このようなメイン制御ボックスの開閉状況を監視するために、RF送受信可能で固有の識別情報を記憶したメインタグ(ICタグ)と、そのメインタグとRF送受信可能なメインアンテナ(アンテナ)とが、前ケースと後ケースとに跨るような位置に設置されている。そして、メインタグとメインアンテナとの間のRF送受信の可否によって、メイン制御ボックスの開閉状況を監視するようになっている。
そして、このような各ICタグとアンテナとの間で行われる非接触通信は常時(24時間)行われており、各箇所における開閉状況をリアルタイムで監視している。また、各タグに記憶されている固有の識別情報とは、その名の通り各タグ毎に固有な唯一無二のものである。
一方、パチンコ機の前面枠の裏面には、監視制御装置に接続され、監視制御装置に記憶されている監視履歴情報を、RF送受信可能なユニットを備えたPDA(Personal Digital Assistant)等の外部携帯端末からの指令により処理する場合に、該指令の中継点となる中継タグが取り付けられている。なお、中継タグは適宜取り付け位置を変更することができる。
図1は、パチンコ機1の正面を示したものであり、図2は、遊技枠3及び前面枠4を片開きにした状態のパチンコ機1を前方から見た斜視図である。図3は、パチンコ機1の背面を示したものである。
パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されており、機枠2の前面には、金属板を折り曲げ形成したミドル枠10が、左端縁(前方から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。そして、ミドル枠10の前面側であってパチンコ機1の中央よりやや上側には、略正方形の遊技盤9が設けられているとともに、その遊技盤9を覆うように前面枠4が左端縁(前方から見て)を軸として着脱自在に蝶着されている。また、前面枠4の下方には、発射装置5に遊技球を供給するための供給皿6、及び供給皿6から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿7が設置されている。さらに、供給皿6と貯留皿7との間には、効果音を発生させるためのスピーカ11が設けられており、貯留皿7の右側(前方から見て)には、発射装置5を操作するための発射ハンドル8が取り付けられている。
以下、ミドル枠10、及びミドル枠10に取り付けられた遊技盤9や前面枠4等をまとめて遊技枠3と称す。
図4は、機枠タグ21の外観を示したものであり、図5は機枠タグ21の制御機構を示したブロック図である。機枠タグ21は、薄いフレキシブルプリント基板22上に、RF回路23とEEPROM24とを一体にしたICチップ25、及び送受信回路26を設けたものであり、RF回路23にEEPROM24と送受信回路26とが接続された状態になっている。そして、EEPROM24の上書消去禁止区域には、機枠タグ21を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。
そして、図2に示されているように、前面枠4の裏側上端縁には、RF送受信を行う前面枠タグ34が固着されているとともに、遊技枠3の右上端縁(前方から見て)であって、前面枠4を閉じた際に、前面枠タグ34と対峙する箇所には、前面枠タグ34との間でRF送受信を行う前面枠アンテナ35が固着されている。
なお、前面枠タグ34及び前面枠アンテナ35は、機枠タグ21及び機枠アンテナ20とそれぞれ略同一の構成を有するものであり、前面枠タグ34のEEPROM24には、前面枠タグ34を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。
図7〜図9は、それぞれメイン制御ボックス38の正面図、左側面図、分解斜視図である。メイン制御ボックス38は、LSI等の各種の制御素子を搭載したメイン制御基板37、メイン制御基板37を覆うための分割式の収納ケース39、所定の呼出波を受信した際に記憶している識別情報を含む反射波を出力するメインタグ40、メインタグ40に対して呼出波を送信するとともにメインタグ40からの反射波を受信するメインアンテナ41等によって構成されている。また分割式の収納ケース39は、透明な合成樹脂製の前ケース42と透明な合成樹脂製の後ケース43とによって構成されている。
一方、後ケース43は、透明な合成樹脂(アクリル樹脂等)によって偏平な直方体状に形成されている。そして、長方形状の基板支持板51の表面に、補強用のリブ52、52・・が格子状に立設されており、基板支持板51の周囲が略直角に前ケース42側へと折り返された状態となっている。また、後ケース43の右端縁際には、スピーカ11から発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御基板62を覆うための中空状の音基板カバー54が設けられており、その音基板カバー54の内側面には、嵌合突起55、55・・が突設されている。さらに、左側折り返し部56には、2個の支持翼57a、57bが連設されており、支持翼57aの上端、及び支持翼57bの下端には、先端が矢尻状に形成された係合体58、58が突設されている。
まず、後ケース43の音基板カバー54の内側面に突設された嵌合突起55、55・・を、前ケース42の右側折り返し部45に穿設された係止孔46、46・・に嵌合させた状態とする。次に、後ケース43の支持翼57a、57bに突設された各係合体58を、前ケース42の係合翼48a、48bに穿設された各係合孔49に係合させることで、前ケース42と後ケース43とが一体となって、メイン制御ボックス38が組み立てられる。そして、メイン制御基板37は、前ケース42と後ケース43とで覆われており、外部と遮断された状態となっている。
一方、後ケース43の支持翼57aの外側には、図7〜図9に示されているように、偏平な長方形状のメインタグ40が固着されている。メインタグ40は、上記の機枠タグ21と略同様に構成されたものであり、メインタグ40に設けられたEEPROM24の上書消去禁止区域には、メインタグ40を他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。そして、このように形成されたメインタグ40は、後ケース43に強固に固着されている。
上記したメインタグ40とメインアンテナ41との間では、機枠タグ21と機枠アンテナ20との間で行われているものと略同様のRF送受信が行われており、メインタグ40は、メインアンテナ41からの呼出波を受信すると、予め登録されている識別情報を含む反射波を返信する。また、メインタグ40においても、呼出波にのせて送信されてきた特定のデータ(監視履歴情報等)をEEPROM24に記憶可能となっている。
このように構成されたR/Wユニット66は、RF回路73を介して各アンテナと各タグとの間で常時(24時間)RF送受信を行っており、それぞれ各タグからの反射波を受信すると、再度呼出信号を発信するという監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で繰り返し実行している。そして、上記のような監視動作において、例えば反射波を受信しなくなった場合等の異常な状態を検知した場合には、CPU68により異常な状態と判断され、監視履歴情報として異常な状態を検知した時刻や異常な状態であった時間(タイマ72の基づいて検出)等をEEPROM71に記憶する。
図11は、中継タグ76の外観を示した説明斜視図であり、図12は、中継タグ76の制御機構を示すブロック図である。中継タグ76は、合成樹脂等により略直方体状に形成されたブロック体79内にRF回路80とCPU81とを一体にしたICチップ83、及びアンテナ回路84を内蔵したものである。また、ICチップ83は、R/Wユニット66と指令のやりとりを行うための入出力ポート85を備えている。
さらに、中継タグ76は、PDA90等から送信された呼出波をアンテナ回路84が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路80で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、必要な時にいつでも処理することができる。加えて、中継タグ76は、パチンコ機1の前面枠4からアクセス可能に配置されているため、ホール店員等がPDA90を用いて容易に監視履歴情報の読み取りを行うことができる。
PDA90は、従来より利用されている周知の携帯型情報端末であり、本体上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリカード、あるいはPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備えており、該カードスロットには、アンテナ91とRF回路92とを備えたRF通信ユニット93が挿入されている。RF通信ユニット93は、アンテナ91を中継タグ76に適切な角度で向けられるように、軸94を中心として約90°の範囲で回動可能となっている。また、PDA90の正面には、メニューや受信した監視履歴情報等を表示する表示画面95、PDA90を操作するための操作キー96等が備えられている。さらに、PDA90は受信した監視履歴情報等を記憶するフラッシュメモリ97、R/Wユニット66と監視履歴情報等のデータの送受信を行うためのI/Oインタフェイス98等を備えている。
かかるPDA90を用いて、RF通信ユニット93を中継タグ76へ向けて回動させ、監視履歴情報を要求する呼出波を中継タグ76へと送信し、中継タグ76から監視履歴情報を含んだ反射波を受信する。受信した監視履歴情報は、表示画面95に表示することができる。
パチンコ機1は、メイン制御ボックス38に収納されたメイン制御基板37に記憶されたプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル8の回転操作によって遊技領域13に打ち出された遊技球が図柄始動口16に入賞すると、メイン制御基板37において「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に、図柄表示装置14の液晶画面15に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材53を所定回数だけ断続的に開放させる。なお、大入賞装置17の扉部材53は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。一方、扉部材53の内部の大入賞口や各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を賞品球として供給皿6に払い出す。
パチンコ機1では、R/Wユニット66のRF回路80が、機枠2に固着されている機枠アンテナ20を介して、遊技枠3に取り付けられている機枠タグ21へと、所定の周波数(13.56MHz)の呼出波を送信(RF送信)している(ステップ1、以下S1とする)。機枠タグ21は、呼出波を受けると、直ちにEEPROM24内から識別情報を呼び出し、その識別情報を含めた反射波を返信(RF送信)する。機枠タグ21が反射波を送信すると、R/Wユニット66は機枠アンテナ20によって、その反射波を受信する(S2)。そして、R/Wユニット66は、機枠タグ21からの反射波に含まれる識別情報が、R/Wユニット66のEEPROM71に予め記憶されているものと一致するか否かをCPU68により判断し(S3)、記憶されたものと同一であると確認した場合(正常であると判断した場合)には、再度、直ちに呼出波を送信する(S1)。
PDA90のRF通信ユニット93を中継タグ76へとかざすことで、たとえパチンコ機1の遊技枠3を閉じた状態(前面枠4も閉じた状態)であっても、前面枠4越しにPDA90と中継タグ76とはRF送受信可能な状態となる。なお、中継タグ76とPDA90との間のRF送受信は、比較的長帯波の周波数を利用しているため、機枠タグ21と機枠アンテナ20との距離ほど近づける必要はない。
S14における判断の結果、中継タグ76が受信した呼出波が監視履歴送信要求信号を含む場合には、中継タグ76はR/Wユニット66のEEPROM71に記憶されている監視履歴情報を読み出し(監視履歴情報を処理し)、監視履歴情報を反射波にのせてPDA90へと返信する。中継タグ76から返信された監視履歴情報は、PDA90の表示画面95に表示される(S15)。
上記の如く、パチンコ機1は、機枠2に機枠タグ21を、遊技枠3には機枠アンテナ20をそれぞれ設け、機枠タグ21と機枠アンテナ20との間のRF送受信により、機枠2に対する遊技枠3の開閉状態を監視している。そして、たとえば夜間等に遊技枠3を不正に開放するような不正行為を行った場合には、機枠アンテナ20が機枠タグ21からの反射波を受信できなくなるため、R/Wユニット66において遊技枠3が不正に開放されている可能性があることを検知することが可能であり、更に反射波を受信できなくなった時刻がタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶される。したがって、不正行為が行われている事態を直ちに(リアルタイム)で検知することが可能であり、上記したような不正行為を効果的に防止することができる。
また、パチンコ機1は、機枠タグ21からの反射波に含まれている識別情報が、予めEEPROM71に登録されているものと異なっている場合にも、異常であると判断し、その時刻をタイマ72に基づいてEEPROM71に記憶するため、機枠タグ21の不正交換といった事態にも効果的に対応することが可能である。
さらにまた、パチンコ機1は、メイン制御基板37を収納する収納ケース39が前ケース42及び後ケース43からなる分割式のものであるとともに、メインタグ40及びメインアンテナ41が、前ケース42及び後ケース43にそれぞれ取り付けられており、RF送受信可能な状態で対峙している。そして、メインアンテナ41がR/Wユニット66のRF回路72と接続しており、R/Wユニット66において上記RF送受信が行われなくなった場合には不正に開放されていると判断し、RF送受信が行われなくなった時刻をEEPROM71に記憶するため、メイン制御ボックス38の不正な開放(収納ケース39の不正開放)を効果的に監視及び防止することができる。
加えて、パチンコ機1は、従来よりホールにおいて使用されているパチンコ機1にR/Wユニット66を設置するだけで構成可能であるため、生産性が非常に優れている。また、パチンコ機1は、遊技枠3、前面枠4、及びメイン制御ボックス38の開閉状態の監視を一つのRF回路73にて行っているため、R/Wユニット66の構成を簡素化することができる。
さらにまた、中継タグ76は容易にの取り付け可能である上、取付位置を係止部にしたがって適宜変更することができる。したがって、PDA90との通信状態がおもわしくない等の場合には、中継タグ76の取付位置を変更すればよく、より利便性の優れた遊技機管理システムとなっている。
本発明の遊技機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、メイン制御基板、中継タグ、PDA、監視制御装置、監視手段、収納ケース、各ICタグ、各アンテナの材料、形状、構造、取り付け位置等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
例えば、分割式の収納ケースは、上記実施形態の如く、シンプルな係合機構のみを設けたものに限定されず、片方のケースの端縁に、ワンウェイタイプのネジを保持した切断可能な複数のネジ保持部を設ける(たとえば、小径の連結体を介して片方のケースの本体にネジ保持部が繋がった形状となるように、片方のケース、連結体、ネジ保持部を合成樹脂によって一体的に成形する)とともに、他方のケースの端縁に、ネジ保持部に保持されたネジを螺着させるネジ孔を形成したもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、収納ケースが不正に開放されると、収納ケースに不正に開放された痕跡が残り、目視によってもその事態を速やかに把握することができるため、収納ケースの不正開放が一層困難なものとなる、というメリットがある。
さらに、上記の如く、各ICタグ、及び各アンテナをシールとする場合には、それらが剥離された場合に機能を果たさなくなるようにする(いわゆる、自己破壊タイプのものとする)ことも可能である。そのように構成した場合には、遊技機が奏する遊技枠や前面枠等の不正開放防止機能をより精度の高いものとすることが可能となる。なお、タグやアンテナを自己破壊タイプのものとする方法としては、フレキシブルプリント基板の表面に積層する粘着剤層中に送受信回路を形成する方法や、剥離によって所定量以上の応力が加わると短絡するような回路をタグやアンテナに設ける(内蔵させる)方法等を採用することができる。
加えて、遊技機の前面枠に嵌め込むガラス板は一枚でも二枚でもよく、前面枠及び遊技枠の形状等については実施形態に記載の形状に限定されることはない。勿論、前面枠に嵌め込む透明板は、ガラス板に限定されず、アクリル等の合成樹脂製の板に変更することも可能である。
さらに、上記実施形態においては、中継タグを前面枠の裏面に取り付けるものとしたが、概して遊技機の前面側で、遊技枠や前面枠等を開けることなく外部携帯端末と通信可能となるのであれば、容易に監視履歴情報を管理できるという効果は同様である。また、遊技機に取り付けるのではなく、遊技機が設置されている島設備に取り付けるようにしてもよい。
また、各タグとアンテナとの間におけるRF送受信、及び中継タグと外部携帯端末との間におけるRF送受信において用いる周波数は、上記実施形態に何ら限定されることはない。さらに、タグとアンテナとの間のRF送受信可能距離を3mmとしたが、5mmとしてもよいし、それ以上またはそれ以下に設定しても何ら問題はない。
Claims (6)
- 少なくとも一方の移動によって相対距離が変化する第一の部材と第二の部材とからなる可動部を少なくとも一組有する遊技機に用いられ、
前記第一の部材あるいは第二の部材のどちらか一方の部材に設けられる呼出波を受信すると記憶している固有の識別情報を含む反射波を出力するICタグと、
他方の部材に設けられ、前記ICタグに対して呼出波を送信し、前記ICタグからの反射波を受信するアンテナと、
前記ICタグとアンテナとの間における非接触通信により前記可動部の監視を行う監視手段と、前記ICタグに記憶されている固有の識別情報及び監視手段による監視結果を含む監視履歴情報を記憶する記憶手段とを備えた監視制御装置と、
その監視制御装置に接続され、前記監視制御装置の記憶手段に記憶されている監視履歴情報を処理する中継タグと、
該中継タグと非接触通信を行い、中継タグに対して前記監視履歴情報の処理の指令を行う外部携帯端末とからなる遊技機管理システムであって、
前記中継タグは、取付位置が変更可能なものであることを特徴とする遊技機管理システム。 - 前記監視制御装置は、
タイマを備えており、
前記監視手段において、前記アンテナを介して呼出波を送信してから所定時間内に前記ICタグからの反射波を受信し、且つ受信した反射波に含まれる識別情報が前記記憶手段に予め記憶されているもの識別情報と一致した場合のみを正常と判断し、それ以外の場合を異常と判断し、異常と判断した場合には前記監視履歴情報を異常と判断した時刻に関連づけて記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技機管理システム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の遊技機管理システムを備えており、該遊技機管理システムにより前記可動部を管理することを特徴とする遊技機。
- 前記中継タグが遊技機に設けられた複数の取付位置へ選択的に着脱可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記中継タグに吸盤を設けたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記中継タグは、遊技機の前面側から前記外部携帯端末と非接触通信を行うことができる位置に取り付けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の遊技機。
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