JPH10289388A - 異常検知装置および異常監視システム - Google Patents

異常検知装置および異常監視システム

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JPH10289388A
JPH10289388A JP11029097A JP11029097A JPH10289388A JP H10289388 A JPH10289388 A JP H10289388A JP 11029097 A JP11029097 A JP 11029097A JP 11029097 A JP11029097 A JP 11029097A JP H10289388 A JPH10289388 A JP H10289388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアや窓など(扉や戸など)の開閉可能な構造
物についての異常を検知する場合に、防犯上のセキュリ
ティを著しく高める。 【解決手段】 固定部材2と、該固定部材2に開閉可能
に取り付けられている開閉体1とを備えた構造物におい
て、固定部材2には異常検知手段4が取付けられ、開閉
体1には、所定の情報を記憶する記憶媒体3が取付けら
れ、異常検知手段4と記憶媒体3とは、非接触で情報の
授受を行なうよう構成されており、この場合、開閉体1
が閉じられた状態のときに異常検知手段4と記憶媒体3
の非接触での情報の授受が可能となるよう、異常検知手
段4と記憶媒体3とは、固定部材2と開閉体1との所定
位置にそれぞれ取付けられ、異常検知手段4は、記憶媒
体3を非接触でアクセスするときに、記憶媒体3から所
定の情報が得られるか否かに基づいて、異常の検知を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアや窓など(扉
や戸など)の開閉可能な構造物についての異常を検知す
る異常検知装置および異常監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ドアや窓など(扉や戸など)の開閉を検知
する装置として、従来、例えば、実開昭58−1774
85号,特開昭56−36792号に示されているよう
な技術が知られている。すなわち、実開昭56−367
92号には、家屋の開口部を閉塞する雨戸と、この雨戸
が前記開口部を閉塞した状態で雨戸に接触しているマイ
クロスイッチと、このマイクロスイッチと接続されて雨
戸の開閉状態を検知する検知手段とを備えた防犯雨戸が
示されており、また、特開昭56−36792号には、
報知装置制御用のリードスイッチを方立等のドアを囲む
固定枠内に内蔵し、このリードスイッチに対応して竪框
等のドアの外周部にリードスイッチ開閉用の磁石を内蔵
し、ドアの開設時にリードスイッチが動作してドアが開
かれたことを報知するドア用報知装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドアな
どの開閉を検知する上述したような従来の装置では、原
理的に簡単なマイクロスイッチ(リミットスイッチ)やリ
ードスイッチを用いているので、防犯上、セキュリティ
を高めるには限度があった。すなわち、ドアなどの開閉
により異常を検知する異常検知装置としては、防犯上の
セキュリティを高めるには限度があった。
【0004】本発明は、ドアや窓など(扉や戸など)の開
閉可能な構造物についての異常を検知する場合に、従来
に比べて、防犯上のセキュリティを著しく高めることの
可能な異常検知装置および異常監視システムを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、固定部材と、該固定部材に
開閉可能に取り付けられている開閉体とを備えた構造物
についての異常を検知する異常検知装置において、固定
部材には異常検知手段が取付けられ、また、開閉体に
は、所定の情報を記憶する記憶媒体が取付けられ、異常
検知手段と記憶媒体とは、非接触で情報の授受を行なう
よう構成されており、この場合、開閉体が閉じられた状
態のときに異常検知手段と記憶媒体の非接触での情報の
授受が可能となるよう、異常検知手段と記憶媒体とは、
固定部材と開閉体との所定位置にそれぞれ取付けられ、
異常検知手段は、記憶媒体を非接触でアクセスするとき
に、記憶媒体から所定の情報が得られるか否かに基づい
て、異常の検知を行なうことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の異常検知装置において、異常検知手段は、記憶媒体
を非接触でアクセスし、記憶媒体から情報を非接触で読
み出す機能を備えており、記憶媒体から情報を非接触で
読み出すとき、記憶媒体から情報が得られないか、また
は、記憶媒体から情報が得られても、該情報が予め定め
られた所定の情報ではないときに、異常であると検知す
ることを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の異常検知装置において、異常検知手
段と記憶媒体とは、情報を、電磁波によって、あるい
は、磁気信号による電磁誘導によって、あるいは、静電
結合によって、授受するようになっており、この場合、
電磁波あるいは磁気信号あるいは静電信号の受信可能な
領域は、所定の範囲に限定されていることを特徴として
いる。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の異常検知装置において、記憶媒体の電源は、異常検
知手段からの電磁波によって、あるいは、磁気信号によ
る電磁誘導によって、供給されることを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の異常検知装置におい
て、記憶媒体には、所定の情報が予め記憶されているこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の異常検知装置におい
て、記憶媒体には、該記憶媒体に情報を設定可能な情報
設定手段が設けられており、該記憶媒体には、該記憶媒
体に設けられている情報設定手段によって情報が書き込
み可能となっていることを特徴としている。
【0011】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の異常検知装置におい
て、異常検知手段には、記憶媒体から情報を非接触で読
み出す機能とともに、記憶媒体に情報を非接触で与えて
該情報を記憶媒体に書き込む機能がさらに設けられてお
り、記憶手段は、異常検知手段から書込用の情報が与え
られるとき、該情報を書き込んで記憶することを特徴と
している。
【0012】また、請求項8記載の発明は、中央監視装
置と、該中央監視装置から延びる伝送路を介して中央監
視装置により監視される少なくとも1つのセンサとを備
えた異常監視システムであって、センサには、請求項1
乃至請求項7のいずれか一項に記載の異常検知装置の異
常検知手段が用いられ、中央監視装置は、伝送路を介し
てセンサとしての異常検知手段を監視し、センサとして
の異常検知手段からの異常検知に関する情報を得るよう
に構成されていることを特徴としている。
【0013】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の異常監視システムにおいて、センサとしての異常検
知手段には、固有のアドレスが設定可能であって、この
場合、中央監視装置は、該異常検知手段に設定されてい
る固有のアドレスによって該異常検知手段を呼出し、該
異常検知手段からの異常検知に関する情報を得ることを
特徴としている。
【0014】また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の異常監視システムにおいて、センサとしての異常
検知手段は、中央監視装置から延びる伝送路に、中継器
を介して接続されており、この場合、中継器には固有の
アドレスが設定され、中央監視装置は、中継器に設定さ
れている固有のアドレスによって該中継器を呼出し、該
中継器に接続されている異常検知手段からの異常検知に
関する情報を中継器を介して得ることを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1,図2は本発明に係る異常検知
装置の構成例を示す図である。図1,図2を参照する
と、この異常検知装置は、扉や戸などの開閉体1と、開
閉体1が開閉可能に取り付けられる固定部材2とを備え
たドアや窓などの構造物についての異常を検知するよう
に構成されている。
【0016】なお、図1は開閉体1が閉じられた状態を
示す図、図2は開閉体2がある程度開けられた状態を示
す図であり、図1,図2の例では、固定部材2は、例え
ば上方部材2a,下方部材2c,右側方部材2b,左側
方部材2dの4つの部材が連結されて、あるいは、一体
化されて、四角の枠(固定枠)として構成されており、ま
た、開閉体1は、4つの外縁部1a,1b,1c,1d
を有し、その1つの外縁部1bのところで、係合部材
(例えば蝶番など)5によって固定部材(固定枠)2の1つ
の部材(右側方部材)2bに開閉可能に取り付けられてい
る。すなわち、開閉体1は、固定部材2に対して係合部
材5(外縁部1b)を中心として回動可能(開閉可能)に取
り付けられている。
【0017】このような扉や戸などの開閉体1と、開閉
体1が開閉可能に取り付けられる固定部材2とを備えた
ドアや窓などの構造物についての異常を検知するため
に、開閉体1には記憶媒体3が取付けられ、また、固定
部材2には異常検知手段4が取付けられている。なお、
ここで、記憶媒体3,異常検知手段4は、開閉体1,固
定部材2にそれぞれ着脱自在に取り付けられても良い。
【0018】ここで、記憶媒体3には、情報として、こ
の記憶媒体3専用のID番号やアドレスなどのコード情
報等が記憶されるようになっており、記憶媒体3として
は、異常検知手段4との間で非接触で情報の授受を行な
う型式のもの,例えば異常検知手段4との間で電波等の
電磁波や、磁気信号による電磁誘導などによって情報の
授受を行なう非接触式のICカードなどが用いられる。
【0019】また、異常検知手段4には、電波等の電磁
波や、磁気信号による電磁誘導などを用いて、記憶媒体
3との間で非接触で情報の授受を行なうものが用いられ
る。より具体的に、異常検知手段4としては、記憶媒体
3を非接触でアクセスし、記憶媒体3に記憶されている
情報を非接触で読み出す機能を有するものが用いられ
る。
【0020】そして、この場合、開閉体1が閉じられた
状態のときに(図1の状態のときに)、異常検知手段4と
記憶媒体3の非接触での(電磁波や電磁誘導などによる)
情報の授受が可能となるよう、異常検知手段4と記憶媒
体3とは、固定部材2と開閉体1との所定位置にそれぞ
れ取付けられる必要がある。
【0021】具体的に、異常検知手段4,記憶媒体3と
して、電波等の電磁波や、磁気信号による電磁誘導など
を用いた互いに非接触なものを用いて、上記のような異
常検知を行なう場合、開閉体1が図1に示すような閉じ
られた状態において、図3に示すように、異常検知手段
4から電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出される情
報(または、記憶媒体3から電磁波や磁気信号を伝送媒
体として送出される情報)を、記憶媒体3で(または、異
常検知手段4で)受信可能な領域AR内に、記憶媒体3
(または、異常検知手段4)が設置されている必要があ
る。
【0022】ここで、上記受信可能な領域ARは、例え
ば、数cmの範囲である。すなわち、図1あるいは図3
のように、開閉体1が閉じられて異常検知手段4と記憶
媒体3との距離が最も短かい場合には、異常検知手段4
と記憶媒体3との間で、確実に電磁波や磁気信号を伝送
媒体として情報の授受がなされる一方、開閉体1が図2
に示すようにある程度開かれて異常検知手段4と記憶媒
体3との間の距離がある程度大きくなった状態では、異
常検知手段4と記憶媒体3との間で電磁波や磁気信号を
伝送媒体としては情報の授受ができなくなるような範囲
のものである必要がある。このように、電磁波の受信可
能な領域ARは、所定の範囲に限定されている必要があ
る。
【0023】開閉体1が図1に示すような閉じられた状
態において、図3に示すように、異常検知手段4から電
磁波や磁気信号を伝送媒体として送出される情報(また
は、記憶媒体3から電磁波や磁気信号を伝送媒体として
送出される情報)を、記憶媒体3で(または、異常検知手
段4で)受信可能な領域AR内に、記憶媒体3(または、
異常検知手段4)が設定されるため、この例では、異常
検知手段4が例えば固定部材2の左側方部材2dの所定
位置D1に設けられる場合(例えば、左側方部材2dの内
縁面に沿った所定位置に設けられる場合)、ICカード
などの記憶媒体3は、開閉体1が閉じられた状態のとき
に、固定部材2の左側方部材2dの所定位置D1に設け
られている異常検知手段4と対向する開閉体1の外縁部
1dの位置D2に設けられている。
【0024】このように、本発明の異常検知装置は、開
閉体1が閉じられた状態のときに異常検知手段4と記憶
媒体3の非接触での情報の授受が可能となるよう、異常
検知手段4と記憶媒体3とが、固定部材2と開閉体1と
の所定位置にそれぞれ取付けられ、この場合、異常検知
手段4は、記憶媒体3を非接触でアクセスするときに、
記憶媒体3から所定の情報(例えば、この記憶媒体3専
用のID番号やアドレスなどのコード情報)が得られる
か否かに基づいて、正常か異常かの検知を行なうように
なっている。
【0025】より具体的に、異常検知手段4は、記憶媒
体3を非接触でアクセスし、記憶媒体3から情報を非接
触で読み出すとき、記憶媒体3から情報が得られない
か、または、記憶媒体3から情報が得られても、該情報
が予め定められた所定の情報(例えば、この記憶媒体3
専用のID番号やアドレスなどのコード情報)ではない
ときに、異常であると検知するようになっている。
【0026】図4は記憶媒体3,異常検知手段4の構成
例を示す図である。図4の例では、異常検知手段4は、
データ処理部(例えばCPUなど)11と、送受信部12
とを有している。また、記憶媒体3は、例えば、非接触
型のICカードとして構成されており、送受信部13
と、記憶手段(例えばEEPROMなどの記憶素子)14
と、制御手段(例えばCPUなど)15とを有している。
【0027】ここで、記憶媒体3の記憶手段14には、
情報として、この記憶媒体3専用のID番号やアドレス
などのコード情報等が記憶されるようになっている。ま
た、記憶媒体3の送受信部13は、例えば、異常検知手
段4から電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出される
情報をアンテナやコイルなどにより受信して復調すると
ともに、異常検知手段4に情報を送信するときに、この
情報を変調し、アンテナやコイルなどによって該情報を
電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出する機能を備え
ている。
【0028】同様に、異常検知手段4の送受信部12
は、例えば、記憶媒体3や電磁波や磁気信号を伝送媒体
として送出される情報をアンテナやコイルなどにより受
信して復調するとともに、記憶媒体3に情報を送信する
ときに、この情報を変調し、アンテナやコイルなどによ
って該情報を電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出す
る機能を備えている。
【0029】また、記憶媒体3の制御手段15は、記憶
媒体3の送受信部13において異常検知手段4の送受信
部12から例えばアクセス用の情報を受信したときに、
例えば記憶手段14の所定のアドレス位置に記憶されて
いる情報(例えば、この記憶媒体3のID番号やアドレ
スなどのコード情報)を読み出して、記憶媒体3の送受
信部13に与え、記憶媒体3の送受信部13からこの情
報を送信させる制御などを行なうようになっている。
【0030】また、異常検知手段4のデータ処理部11
は、例えば所定のタイミングで送受信部12を駆動し
(例えば、送受信部13に記憶媒体3アクセス用の情報
を与え)、送受信部12から例えば所定のタイミングで
アクセス用の情報を電磁波や磁気信号を伝送媒体として
送信させるようになっている。また、異常検知手段4の
データ処理部11は、記憶媒体3を上記のように非接触
でアクセスし、記憶媒体3から情報を非接触で読み出す
とき、記憶媒体3から情報が得られないか、または、記
憶媒体3から情報が得られても、該情報が予め定められ
た所定の情報(例えば、この記憶媒体3専用のID番号
やアドレスなどのコード情報)ではないときに、異常で
あると検知するなどの処理を行なうようになっている。
【0031】このような構成の異常検知装置では、例え
ば、記憶媒体3を開閉体1に取付ける(あるいは組込む)
に先立って、この記憶媒体3の記憶手段(例えばEEP
ROM)に、その媒体しか持たない(その媒体に固有の)
ID番号やアドレス等のコード情報等を所定の書込装置
(例えばPROMライタ)により記憶する(書き込む)。こ
のようにして、所定のコード情報等が書き込まれた記憶
媒体3を開閉体1の所定位置に取付けて、異常検知処理
動作を行なわせることができる。
【0032】図5は異常検知手段4におけるこのような
異常検知処理動作の一例を示すフローチャートである。
なお、図5の例では、異常検知手段4のデータ処理部1
1が、例えば所定の周期で送受信部12を駆動するとし
た場合が示されている。図5を参照すると、異常検知手
段4のデータ処理部11は、タイマを起動し(ステップ
S1)、タイマが所定の周期を計時したかを判断する(ス
テップS2)。そして、所定の周期を計時したときに、
データ処理部11は、送受信部12を起動して、例えば
アクセス用情報を電磁波や磁気信号を伝送媒体として送
出させる(ステップS3)。
【0033】このようにしてアクセス用情報を送出した
後、データ処理部11は、送受信部12において記憶媒
体3からの情報を受信したか否かを判断する(ステップ
S4)。この結果、記憶媒体3から情報を受信していな
いと判断したときには、データ処理部11は、異常と判
断する(ステップS7)。
【0034】これに対し、ステップS4において、記憶
媒体3から情報を受信したと判断したときには、この情
報が予め定められた所定の情報(例えばこの媒体3に固
有の正規のコード情報)であるか否かを判断する(ステッ
プS5)。この結果、予め定められた所定の情報(例えば
この媒体3に固有の正規のコード情報)でないときに
は、異常と判断する(ステップS7)。
【0035】一方、ステップS5において、記憶媒体3
からの情報が予め定められた所定の情報(例えばこの媒
体3に固有の正規のコード情報)であるときには、デー
タ処理部11は、正常と判断する(ステップS6)。
【0036】このように、ステップS6またはS7で正
常または異常の判断を行なった後、データ処理部11
は、その判断結果を例えばこの異常検知手段4に設けら
れている表示部あるいは音響出力部などに出力(例えば
表示あるいは音響出力)する(ステップS8)。
【0037】なお、この出力処理において、例えば、判
断結果が正常であるときには何も出力せず、判断結果が
異常であるときに、例えば所定期間継続してその旨を表
示したり音響出力(発報)したりすることができる。ま
た、後述のように、異常検知手段4のデータ処理部11
は、正常または異常の判断結果を、外部(例えば受信機)
に出力することもできる。
【0038】このようにして、ステップS1でタイマを
起動し、ステップS2で所定の周期を計時した時点で、
記憶媒体3をアクセスする処理を行ない、その結果に応
じて正常,異常の判断処理を行なった後(ステップS2
〜S8)、再び、ステップS1に戻り、所定の周期毎
に、同様の異常検知処理を繰り返し行なうことができ
る。
【0039】なお、図5の処理例では、正確には、所定
の周期にステップS3乃至S8の処理時間分を加算した
期間がアクセス周期となっており、アクセス周期を正確
に所定の周期とするためには、ステップS2においてタ
イマが所定の周期を計時した時点で、再びタイマを起動
し、タイマの計時処理とステップS3乃至S8の処理と
が並行してなされるように図5の処理を変更すれば良
い。
【0040】また、図5の処理例では、ステップS8で
判断結果として正常または異常を出力するとしたが、異
常の内容をより詳細に、例えば、「記憶媒体からの情報
を読込み不可」,「記憶媒体からの情報は読込めたが、
この情報が予め定められた情報ではない」の内容として
出力(例えば表示,外部への出力等)することも可能であ
る。
【0041】いずれにしても、所定のアクセス周期で、
ステップS3乃至S8の異常検知処理を行なうことがで
きる。
【0042】ステップS3乃至S8の異常検知処理は、
具体的には、次のようにしてなされる。すなわち、開閉
体1が閉じられた状態(図1の状態)のときには、異常検
知手段4から送出される電磁波や磁気信号などを受信可
能な領域AR内(例えば、数cmの範囲内)に記憶媒体3
が設置されているので、異常検知手段4は記憶媒体3を
電波等の電磁波や磁気信号による電磁誘導を用いてアク
セスできる(例えば、記憶媒体3に対して、この記憶媒
体3の所定位置に記憶されている情報を読み出す旨の指
令を情報として与えることができる)。そして、この場
合、異常検知手段4は、記憶媒体3の所定位置から読み
出され記憶媒体3から電磁波や磁気信号を伝送媒体とし
て送出される情報を受信でき、記憶媒体3からの情報
(記憶媒体3に記憶されている情報)を得ることができる
(読み出すことができる)。
【0043】そして、異常検知手段4は、このようにし
て得られた記憶媒体3からの情報が、予め定められた情
報(コード情報)であるか否かを判断し、予め定められた
情報(コード情報)であるときには、開閉体1に取付けら
れている記憶媒体3が正規のものであると判定し(記憶
媒体3が差し替えられたものでなく、また、記憶媒体3
の内容が改ざんされたものでもないと判定し)、異常が
ないと検知する(例えば、この開閉体1が閉じられたま
まの状態にあり、この開閉体1を開けて人間などが侵入
した形跡はなく、かつ、記憶媒体3に細工などがなされ
ていないことを検知できる)。
【0044】これに対し、異常検知手段4は、上記のよ
うにして得られた記憶媒体3からの情報が、予め定めら
れた情報(コード情報)でないときには(一致しないとき
には)、開閉体1に取付けられている記憶媒体3は正規
のものではないと判定し(記憶媒体3が差し替えられた
か、あるいは、記憶媒体3の内容が改ざんされたもので
あるなどと判定し)、異常と検知できる(この開閉体1が
閉じられた状態とはなってはいるが、例えば、記憶媒体
3に細工などがなされていることを検知できる)。
【0045】一方、開閉体1がある程度開かれたときに
は(具体的に、例えば、人間が1人通れる程度に開かれ
て図2のような状態となったときには)、異常検知手段
4から電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出された情
報(アクセス用の情報)は記憶媒体3で受信されず、ま
た、仮に異常検知手段4から送出された情報(アクセス
用の情報)を記憶媒体3で受信できたとしても記憶媒体
3から電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出される応
答用の情報を受信できないので(異常検知手段4で検知
できないので)、異常検知手段4は、記憶媒体3から情
報を得ることができず、この場合には、異常検知手段4
は、開閉体1がある程度開けられたと判断し、異常であ
ると検知できる。
【0046】このように、本発明の異常検知装置では、
ドアや窓など(扉や戸など)の開閉可能な構造物について
の異常を検知する場合に、異常検知手段4と記憶媒体3
との間で、非接触で、双方向の情報の授受がなされるよ
う構成されており、双方向の情報の授受によって異常検
知判断を行なうようになっているので、従来のように原
理的に簡単なマイクロスイッチ(リミットスイッチ)やリ
ードスイッチを用いる場合に比べて(すなわち、一方向
の情報の制御がなされる場合に比べて)、防犯上のセキ
ュリティを著しく高めることが可能となる。
【0047】また、異常検知手段4は、マイクロスイッ
チ(リミットスイッチ)やリードスイッチなどのように接
点のオン・オフだけではなく、記憶媒体3に記憶されて
いる情報そのものを知ることができ、この情報に基づい
て異常検知を行なうことで、信頼性の高い異常判断が可
能となる。
【0048】また、記憶媒体3を紛失したり、盗難され
ても、別の記憶媒体を用意し、この記憶媒体に前の記憶
媒体とは異なる情報(例えば異なるコード情報)を記憶さ
せて、この別の記憶媒体を使用することにより、セキュ
リティを確保できる。
【0049】なお、上述の例では、記憶媒体3の記憶手
段(例えばEEPROMなどの記憶素子)14には、例え
ば記憶媒体3の製造時等に、所定の書込装置(例えばP
ROMライタ)により情報(ID番号やアドレスなどのコ
ード情報等)が予め記憶されるとしたが、図6に示すよ
うに、記憶媒体3自体に、該記憶媒体3に情報を設定可
能な情報設定手段(例えば、アドレススイッチなど)6を
設け、該情報設定手段6によって記憶媒体3の記憶手段
(例えばEEPROM)14に情報(ID番号やアドレス
などのコード情報等)を記憶する(書き込む)ことも可能
である。この場合には、記憶媒体3の記憶手段(例えば
EEPROM)14に記憶される情報を、記憶手段14
を着脱したりすることなく、記憶媒体3に取り付けたま
まの状態で、情報設定手段6によって自由に設定でき、
また、必要に応じ、情報設定手段6によって自由に変更
することが可能となる。
【0050】また、異常検知手段4に、記憶媒体3から
情報を非接触で(電磁波や磁気信号を伝送媒体として)読
み出す機能(前述の機能)とともに、記憶媒体3に情報を
非接触で(電磁波や磁気信号を伝送媒体として)与えて該
情報を記憶媒体3に書き込む機能をさらにもたせること
もできる。
【0051】なお、このように、異常検知手段4に、記
憶媒体3から情報を非接触で(電磁波や磁気信号を伝送
媒体として)読み出す機能(読出機能)とともに、記憶媒
体3に情報を非接触で(電磁波や磁気信号を伝送媒体と
して)与えて該情報を記憶媒体3に書き込む機能(書込機
能)をもたせるとする場合、異常検知手段4のデータ処
理部11は、読出機能と書込機能のいずれの処理を行な
う場合にも、記憶媒体3に対して、所定の情報(アクセ
ス用の情報)を送出するが、この情報の内容(アクセス用
の情報に含まれる内容)を、双方の機能で互いに相違し
たものにする。
【0052】具体的に、記憶媒体3から情報を読み出す
場合には、記憶媒体3に対して電磁波や磁気信号を伝送
媒体として送出される情報の内容(アクセス用の情報に
含まれる内容)は、例えば、記憶媒体3の記憶手段14
の所定のアドレス位置と、このアドレス位置に記憶され
ている情報を読み出して応答させる旨の指示である(記
憶媒体3の制御手段15では、この指示を受信すること
で、このアドレス位置に記憶されている情報を読み出し
て異常検知手段4への送信処理を行なうことができ
る)。
【0053】これに対し、記憶媒体3に情報を書き込む
場合には、記憶媒体3に対して電磁波や磁気信号を伝送
媒体として送出される情報の内容(アクセス用の情報に
含まれる内容)は、例えば、記憶媒体3に書き込まれる
べき情報(データ)と、この情報が書き込まれるべき記憶
媒体3のアドレス位置と、このアドレス位置にこの情報
(データ)を書き込む旨の指示である(記憶媒体3の制御
手段15では、この指示を受信することで、このアドレ
ス位置にこの情報を書き込む処理を行なうことができ
る)。
【0054】このように、記憶媒体3に情報(データ)を
書き込む機能が異常検知手段4にさらに設けられている
場合には、記憶媒体3の記憶手段(例えばEEPROM
などの記憶素子)14への所定の情報(例えばコード情
報)の設定(書き込み)を、異常検知手段4から行なうこ
とができる。この場合には、記憶媒体3の記憶手段(例
えばEEPROM)14の情報を、記憶媒体3を開閉体
1から着脱したりすることなく、開閉体1に取り付けた
ままの状態で、自由に設定でき、また、必要に応じて、
自由に変更することも可能となる。
【0055】また、上述の説明では、記憶媒体3の記憶
手段(例えばEEPROM)14に情報(ID番号やアド
レスなどのコード情報等)を記憶するとしたが、記憶媒
体3の記憶手段(例えばEEPROM)14に情報(ID
番号やアドレスなどのコード情報等)を記憶するのに加
えて、さらに他の情報をも記憶することも可能である。
【0056】具体的に、例えば、異常検知手段4に、記
憶媒体3に情報を非接触で(電磁波や磁気信号を伝送媒
体として)与えて該情報を記憶媒体3に書き込む機能(書
込機能)が設けられており、また、異常検知手段4に時
刻や時間を管理する時間管理機能が設けられている場合
には、例えば、現在の時間を必要に応じて異常検知手段
4から記憶媒体3に送信して、記憶媒体3の記憶手段
(例えばEEPROM)14に書き込んだり、あるいは、
電磁波反応や電磁誘導反応などのなかった最終時間(情
報の授受ができなくなった時刻)等を必要に応じて異常
検知手段4から記憶媒体3に送信して、記憶媒体3に書
き込んだりすることができ、そして、異常検知手段4
は、記憶媒体3に記憶されたこれらの時刻,時間情報等
を、必要に応じて、読み出すこともできる。すなわち、
この例では、これまでの履歴情報を記憶媒体3内に自動
的に保存し、保存された履歴情報を必要に応じて、読み
出すことが可能となる。
【0057】また、上述の例において、異常検知手段4
から記憶媒体3に対して、電波等の電磁波や、磁気信号
による電磁誘導などを用いて電源(電力)の供給を行なう
ことも可能である。この場合、異常検知手段4は、電源
供給用の電磁波や磁気信号を、例えば、常時出力するよ
うになっている。
【0058】このような電源供給,受信機能が設けられ
ている場合、開閉体1が閉じられた状態(図1の状態)の
ときには、異常検知手段4から電磁波や磁気信号を伝送
媒体として送出される情報(電源供給用の情報)を受信可
能な範囲(例えば、数cmの範囲内)に記憶媒体3が設置
されているので、異常検知手段4からの電源供給用の情
報は記憶媒体3で受信され、記憶媒体3には電源が供給
される。そして、この状態で、異常検知手段4は、記憶
媒体3との間で電磁波や磁気信号を伝送媒体として情報
(データ)の授受を行なうことができる。
【0059】これに対し、開閉体1がある程度開かれた
ときには(具体的に、例えば、人間が1人通れる程度に
開かれて図2のような状態となったときには)、異常検
知手段4から電磁波や磁気信号を伝送媒体として送出さ
れる電源供給用の情報を記憶媒体3で受信できず、記憶
媒体3には電源が供給されないことから、異常検知手段
4は、記憶媒体3との間で情報(データ)の授受を行なう
ことができず、この場合、異常検知手段4は、開閉体1
がある程度開けられたと判断し、異常であると検知する
ことができる。
【0060】図7には、このような電源供給,受信機能
をも備えた異常検知手段4と記憶媒体3の具体例が示さ
れている。図7の例では、記憶媒体3には、非接触式の
ICカードが用いられ、また、異常検知手段4と記憶媒
体3との間での情報の授受を、電波等の電磁波、あるい
は、磁気信号による電磁誘導で行なう場合が示されてい
る。
【0061】図7を参照すると、異常検知手段4の送受
信部12には、変復調器41と、アンテナ系42とが設
けられている。また、記憶媒体(ICカード)3の送受信
部13には、アンテナ系51と、変復調器52と、電源
回路53と、クロック抽出回路54とが設けられてい
る。
【0062】このような構成では、異常検知手段4のデ
ータ処理部11からの送信用の情報(データ)は、変復調
器41で変調され、アンテナ系42から電磁波あるいは
磁気信号の形で送信される。記憶媒体3では、アンテナ
系51で電磁波あるいは磁気信号を受信し、受信した電
磁波あるいは磁気信号によって電源回路53,クロック
抽出回路54で電力,クロックを得ることができる。ま
た、これと同時にアンテナ系51で受信された電磁波あ
るいは磁気信号は変復調器52で復調され、その復調信
号は制御手段15に与えられる。
【0063】また、記憶媒体3において、その記憶手段
14に記憶されている情報を読み出して異常検知手段4
に送信する場合、制御手段15は、記憶手段14から読
み出した情報を変復調器52に与え、変復調器52によ
り変調させて、アンテナ系51から電磁波あるいは磁気
信号の形で異常検知手段4に送信させる。異常検知手段
4では、アンテナ系42で電磁波あるいは磁気信号を受
信し、受信した電磁波あるいは磁気信号を変復調器41
により復調してデータ処理部11に与えることができ
る。
【0064】ここで、伝送媒体として例えば磁気信号を
用いる場合には、異常検知手段4のアンテナ系42,記
憶媒体3のアンテナ系51としては、異常検知手段4
側,記憶媒体3側にそれぞれにただ1つづつ設けられた
コイルによって実現できる。この場合、異常検知手段4
に設けられた1つのコイルと記憶媒体3に設けられた1
つのコイルとにより両者を電磁誘導結合させることがで
き、記憶媒体3から異常検知手段4に対し電力を供給す
るとともに、記憶媒体3から異常検知手段4への情報の
伝達は、前記記憶媒体3側のコイルの駆動電流を伝達し
ようとする情報に応じ変化させ、すなわち変調をかけ
て、異常検知手段4側のコイルに誘導される電流の変化
を検出し復調することにより行なわれ、さらに異常検知
手段4から記憶媒体3への情報の伝達は、異常検知手段
4側のコイルに接続された等価並列負荷抵抗を伝達しよ
うとする情報に応じて変化させ、すなわち変調をかけ
て、電磁誘導結合により記憶媒体3側のコイルに流れる
電流を変化させ、この変化を検出し復調することにより
行なわれる。
【0065】このような構成では、1つのコイル(ルー
プアンテナに相当)を兼用して、記憶媒体3に対する電
力およびクロックの供給、データ送信およびデータ受信
を行なうような構成にし、同様に記憶媒体3においても
1つのコイル(ループアンテナに相当)を兼用して、電力
およびクロックの受領、データの受信および送信を行な
うことができる。すなわち、一対のアンテナ系42,5
1で電力,クロックおよびデータ信号が供給できかつ双
方向通信が可能となる。
【0066】もちろん、上述の構成のかわりに、異常検
知手段4と記憶媒体3とを図8に示すような構成にする
ことができる。すなわち、図8の構成例では、異常検知
手段4の送受信部12には、電源供給用コイル(パワー
供給用平面コイル)61と、データ送信用平面コイル6
2と、データ受信用変換素子63とが設けられ、また、
記憶媒体3の送受信部13には、電源受信用コイル(パ
ワー受信用平面コイル)71と、データ受信用変換素子
72と、データ送信用平面コイル73とが設けられてい
る。
【0067】図8のような構成では、異常検知手段4か
ら記憶媒体3に対しては、パワー供給用平面コイル61
およびパワー受信用平面コイル71を用いて、磁気信号
により非接触で電力およびクロック信号の供給を行な
い、これとは別にデータ送信用平面コイル62およびデ
ータ受信用変換素子72を用いて、磁気信号により非接
触でデータ伝送を行なうことができる。逆に、記憶媒体
から異常検知手段4に対しては、データ送信用平面コイ
ル73およびデータ受信用変換素子63を用いて、磁気
信号により非接触でデータ伝送を行なうことができる。
【0068】但し、図8の構成では、カード処理装置側
ではパワー兼クロック供給用のコイルとデータ送信用の
コイルとさらにデータ受信用変換素子が別々に合計3個
必要となり、記憶媒体側においてもパワー兼クロック受
信用コイルと、データ受信用変換素子と、さらにデータ
送信用コイルが別々に合計3個必要となるので、部品数
を少なくできる等の観点から、図7の構成の方が有利で
ある。
【0069】このように、磁気信号によって非接触で、
情報(データや電源)の授受を行なうことができる。
【0070】また、図7や図8において、アンテナ系4
2,51として、電磁波を送受する機能をもつものを用
いることで、磁気信号の場合と同様にして、非接触で、
情報(データや電源)の授受を行なうことができる。
【0071】また、図7,図8のいずれの構成の場合に
も、また、伝送媒体として、電磁波,磁気信号のいずれ
を用いる場合にも、データの送受信,電源供給の通信方
式(変復調器における変復調方式)としては、振幅変調方
式(AM)を用いることもできるし、周波数変調方式(F
M)を用いることもできる。なお、これら周波数変調方
式、振幅変調方式のいずれの場合にも、例えば、クロッ
ク周波数の逓倍または分周した周波数が用いられる。例
えば約9.8MHz、約4.9MHz等の周波数が用い
られる。
【0072】このように、異常検知手段4と記憶手段3
との間でのデータの送受信および電力供給は、電磁波、
電磁誘導等の振動エネルギーによって行なうことができ
る。
【0073】また、上述の例では、情報の伝送媒体とし
て、電波等の電磁波(赤外,可視光線,紫外線などをも
含む)や磁気信号を用いたが、これらに代えて、任意の
非接触式の伝送媒体を用いることも可能である。例え
ば、電力供給は電磁波、電磁誘導等の振動エネルギーに
よって行ない、データの送受信を静電結合によって行な
うようにすることも可能である。
【0074】また、上述の例では、異常検知手段4から
記憶媒体3に対して、電波等の電磁波や磁気信号による
電磁誘導を用いて電源(電力)の供給を行なうようになっ
ているが、これのかわりに、あるいは、これとともに、
その他の手段によって記憶媒体3に電源を供給すること
も可能である。例えば、記憶媒体3内に電源(バッテリ
等)を内蔵させて、記憶媒体3用の電力を得ることも可
能である。
【0075】また、上述の例において、開閉体1への記
憶媒体3の取付構造,固定部材2への異常検知手段4の
取付構造については、これを任意のものにすることがで
きる。例えば、開閉体1の例えば外縁部1dに記憶媒体
3取付用の穴を設け、この穴内に記録媒体3を収納し
て、これを取付けることができる。同様に、例えば、固
定部材2の例えば左側方部材2dに、異常検知手段4取
付用の穴を設け、この穴内に異常検知手段4を収納し
て、これを取付けることができる。
【0076】さらに、上記のような取付けられた記録媒
体3,異常検知手段4を保護するために、開閉体1の例
えば外縁部1dの穴内に記録媒体3を収納し取付けた
後、開閉体1の外縁部1dの表面に、電磁波透過部材
(例えば透明なアクリル板など)を設けることも可能であ
る。同様に、固定部材2の例えば左側方部材2dの穴内
に異常検知手段4を収納し取付けた後、固定部材2の左
側方部材2dの表面に、電磁波透過部材(例えば透明な
アクリル板など)を設けることも可能である。また、図
1,図2の例では、開閉体1は、固定部材2に対して、
回動によって開閉する扉として取り付けられているが、
固定部材2に対して開閉体1全体が摺動(平行移動)す
ることによって開閉する開き戸として取り付けられてい
るような場合にも、全く同様に本発明を適用できる。
【0077】また、上記のような異常検知装置の異常検
知手段4をセンサとして用いて、異常監視システム(防
犯監視システム)を構築することもできる。図9には、
このような防犯監視システムの構成例が示されている。
【0078】図9を参照すると、この防犯監視システム
は、中央監視装置(受信機)31と、該中央監視装置から
延びる伝送路32を介して中央監視装置31により監視
される少なくとも1つのセンサ4−1〜4−n(n≧1)
とを備えており、少なくとも1つのセンサ4−1〜4−
nには、上述した異常検知装置の異常検知手段4が用い
られ、中央監視装置31は、伝送路32を介して各セン
サ4−1〜4−nを監視し、各センサ4−1〜4−nか
ら異常検知に関する情報を得るように構成されている。
【0079】このような防犯監視システムは、例えば、
1つの建物内に存在する複数のドアや窓などの状態(正
常状態,異常状態)、あるいは、複数の家の例えば玄関
のドアや窓などの状態(正常状態,異常状態)を1つの中
央監視装置31で集中監視するなどの場合に用いること
ができる。
【0080】なお、図9の例では、各センサ(異常検知
手段)4−1〜4−nには、固有のアドレスが設定可能
であって、この場合、中央監視装置31は、各センサ4
−1〜4−nに設定されている固有のアドレスによって
各センサ4−1〜4−nを順次に繰り返し呼出し(アド
レスポーリングし)、各センサ(異常検知手段)4−1〜
4−nからの異常検知に関する情報(データ)を得ること
ができる。
【0081】すなわち、図9の構成の防犯監視システム
では、各センサ(異常検知手段)4−1〜4−nからの異
常検知に関する情報(データ)として、例えば、「正常」
または「異常」の情報を各センサ4−1〜4−nから中
央監視装置31に送信することができる。あるいは、例
えば、「記憶媒体からの情報を読込み不可」,「記憶媒
体からの情報は読込めたが、この情報が予め定められた
情報ではない」,あるいは「記憶媒体から所定の情報を
正しく読込めた」などの情報を各センサ4−1〜4−n
から中央監視装置31に送信することができる。
【0082】これにより、中央監視装置31は、各セン
サ4−1〜4−nから順次に送られる情報(データ)に基
づいて、各センサ4−1〜4−nが設置されている構造
物(ドアや窓)の状態が正常か異常かを判断でき、異常と
判断した場合には、例えば警報などを出力することがで
きる。なお、中央監視装置31によるこのような処理に
おいて、異常検知手段4のデータ処理部11は、例え
ば、中央監視装置31の非警戒時には、送受信部12に
記憶媒体3アクセス用の情報を与えないように、すなわ
ち、送受信部12から記憶媒体3にアクセス用の情報が
電磁波や磁気信号を伝送媒体として送信されないように
する一方、中央監視装置31が非警戒時から警戒時とな
るときに、警戒時となった時点から所定の周期で、送受
信部12に記憶媒体3アクセス用の情報を与えて、送受
信部12から記憶媒体3に所定の周期でアクセス用の情
報が電磁波や磁気信号を伝送媒体として送信されるよう
に、することができる。
【0083】さらに、各センサ(異常検知手段)4−1〜
4−nに記憶媒体3から情報を非接触で(電磁波や磁気
信号を伝送媒体として)読み出す機能(読出機能)ととも
に、記憶媒体3に情報を非接触で(電磁波や磁気信号を
伝送媒体として)与えて該情報を記憶媒体3に書き込む
機能(書込機能)をもたせる場合には、記憶媒体には例え
ば異常が発生した時刻などの履歴情報が書き込まれるの
で、各センサ(異常検知手段)4−1〜4−nからの異常
検知に関する情報(データ)として、これらの情報を記憶
媒体から読み出しての情報を各センサ4−1〜4−nか
ら中央監視装置31に送信することができる。すなわ
ち、この場合には、中央監視装置31側にこれらの履歴
管理を行なわせる必要がなくなり、中央監視装置31
は、必要に応じ、各センサ(異常検知手段)4−1〜4−
nからの異常検知に関する情報(データ)として、これら
の履歴情報などをも取得できるので、中央監視装置31
の負担を著しく軽減することができる。
【0084】図9の例では、センサ(異常検知手段)4−
1〜4−nには、固有のアドレスが設定可能なものが用
いられ、センサ(異常検知手段)4−1〜4−nを中央監
視装置31からの伝送路32に直接接続しているが、セ
ンサ(異常検知手段)4−1〜4−nに固有アドレスを設
定可能でないものを用いることも可能であり、この場合
には、例えば図10に示すように、固有のアドレスを設
定可能な中継器(アドレス中継器)21−1〜21−nを
別途設け、センサ(異常検知手段)4−1〜4−nを、中
央監視装置31から延びる伝送路32に、中継器21−
1〜21−nを介して接続することができる。
【0085】ここで、各センサ(異常検知手段)4−1〜
4−nは、例えば、各センサ(異常検知手段)4−1〜4
−nに設けられているオン・オフ接点M1〜Mnにより、
対応する中継器21−1〜21−nに接続されている。
すなわち、この場合、センサ4−1〜4−nから中継器
21−1〜21−nには、この接点M1〜Mnのオン(閉)
またはオフ(開)の情報が与えられるようになっている。
具体的に、各センサ(異常検知手段)4−1〜4−nは、
正常検知のときには、この接点をオン(閉)にする一方、
異常を検知すると、この接点をオフ(開)にするようにな
っており、従って、中継器21−1〜21−nには、こ
の接点のオンまたはオフの状態が情報として与えられる
ようになっている。
【0086】このような構成では、中央監視装置31
は、各中継器21−1〜21−nに設定されているアド
レスによって各中継器21−1〜21−nを順次に繰り
返し呼出し(アドレスポーリングし)、各中継器21−1
〜21−nに接続されているセンサ(異常検知手段)4−
1〜4−nからの異常検知に関する情報(すなわち、接
点がオンまたはオフの情報)を各中継器21−1〜21
−nを介して得ることができる。
【0087】これにより、中央監視装置31は、中継器
からオン(閉)の情報が送られると、この中継器に接続さ
れているセンサ(異常検知手段)が正常を検知していると
判断する一方、中継器からオフ(開)の情報が送られる
と、この中継器に接続されているセンサ(異常検知手段)
が異常を検知していると判断することができる。そし
て、異常と判断した場合には、例えば警報などを出力す
ることができる。
【0088】また、この種の異常監視システム(防犯監
視システム)において、図11に示すように、中央監視
装置31から延びる伝送路32に、図9に示したような
固有アドレスを設定可能なセンサ(異常検知手段)と、図
10に示したような中継器(アドレス中継器)とを混在さ
せて接続することも可能である。
【0089】この場合にも、中央監視装置31は、アド
レスによって固有アドレスが設定されたセンサ(異常検
知手段),中継器を順次に繰り返し呼出し、異常検知に
関する情報を得ることができる。
【0090】また、図9乃至図11の例では、1つの構
造物(ドアや窓)に1つのセンサ(異常検知手段)4,1つ
の記憶媒体3が設けられている場合を想定したが、例え
ば図12に示すように、1つの構造物(ドアや窓)に複数
のセンサ(異常検知手段)4−1〜4−m,複数の記憶媒
体3−1〜3−mを設置することも可能であり、この場
合には、1つの構造物の状態を複数のセンサ(異常検知
手段)4−1〜4−mで検知し、中央監視装置31で
は、複数のセンサ(異常検知手段)4−1〜4−mからの
検知結果に基づいて1つの構造物の状態が正常か異常か
を総合的に判断することができる。
【0091】また、上述の例では、センサが、異常検知
手段4であるとしたが、異常検知手段4とこれに対応し
た記憶媒体3との組み合せを、1つのセンサとして捉え
ることもできる。
【0092】また、上述の各例では、中央監視装置31
から延びる伝送路32に、ドアや戸などの構造物の異常
を検知するセンサや中継器,換言すれば、防犯検知セン
サなどが接続されているとしたが、例えば図13に示す
ように、これらに加えて、火災検知センサ(煙センサや
温度センサ)などがさらに接続することも可能であり、
この場合、このシステムは、防犯を検知するのみなら
ず、火災等をも検知する総合的なセキュリティシステム
となる。
【0093】また、上述した異常検知装置,異常監視シ
ステムにおいて、例えば、異常検知手段4における処理
あるいは中央監視装置31における処理は、これらにC
PUが用いられる場合、これらの処理が記述されたソフ
トウェア(プログラム)をCPUが実行することによって
実現できる。
【0094】この場合、これらの処理実行用のソフトウ
ェア(プログラム)は、例えばソフトウェアパッケージ
(具体的には、CD−ROM等の可搬性の情報記録媒体)
の形で提供することができ、可搬性の情報記録媒体を異
常検知手段4や中央監視装置31にセットこれを異常検
知手段4や中央監視装置31内の記憶装置(RAMなど)
にインストールすることで、上記の処理を実現すること
ができる。なお、プログラムなどが記録される情報記録
媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、
ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード
等が用いられても良い。
【0095】また、本発明の異常検知手段4における処
理あるいは中央監視装置31における処理を実現するた
めのプログラムは、媒体の形で提供されるのみならず、
通信によって(例えばサーバによって)提供されるもので
あっても良い。
【0096】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項7記載の発明によれば、固定部材と、該固定部材に
開閉可能に取り付けられている開閉体とを備えた構造物
についての異常を検知する異常検知装置において、前記
固定部材には異常検知手段が取付けられ、また、前記開
閉体には、所定の情報を記憶する記憶媒体が取付けら
れ、前記異常検知手段と前記記憶媒体とは、非接触で情
報の授受を行なうよう構成されており、この場合、前記
開閉体が閉じられた状態のときに前記異常検知手段と前
記記憶媒体の非接触での情報の授受が可能となるよう、
前記異常検知手段と前記記憶媒体とは、固定部材と開閉
体との所定位置にそれぞれ取付けられ、前記異常検知手
段は、前記記憶媒体を非接触でアクセスするときに、前
記記憶媒体から所定の情報が得られるか否かに基づい
て、異常の検知を行なうので、従来に比べて、防犯上の
セキュリティを著しく高めることができる。すなわち、
ドアや窓など(扉や戸など)の開閉可能な構造物について
の異常を検知する場合に、異常検知手段4と記憶媒体3
との間で、非接触で、双方向の情報の授受がなされるよ
う構成されており、双方向の情報の授受によって異常検
知判断を行なうようになっているので、従来のように原
理的に簡単なマイクロスイッチ(リミットスイッチ)やリ
ードスイッチを用いる場合に比べて(すなわち、一方向
の情報の制御がなされる場合に比べて)、防犯上のセキ
ュリティを著しく高めることが可能となる。また、異常
検知手段は、マイクロスイッチ(リミットスイッチ)やリ
ードスイッチなどのように接点のオン・オフだけではな
く、記憶媒体に記憶されている情報そのものを知ること
ができ、この情報に基づいて異常検知を行なうことで、
信頼性の高い異常判断が可能となる。また、記憶媒体を
紛失したり、盗難されても、別の記憶媒体を用意し、こ
の記憶媒体に前の記憶媒体とは異なる情報(例えば異な
るコード情報)を記憶させて(設定を換えて)、この別の
記憶媒体を使用することにより、セキュリティを確保で
きる。
【0097】特に、請求項7記載の発明では、請求項1
乃至請求項4のいずれか一項に記載の異常検知装置にお
いて、前記異常検知手段には、前記記憶媒体から情報を
非接触で読み出す機能とともに、前記記憶媒体に情報を
非接触で与えて該情報を前記記憶媒体に書き込む機能が
さらに設けられており、前記記憶手段は、前記異常検知
手段から書込用の情報が与えられるとき、該情報を書き
込んで記憶するので、記憶媒体の記憶手段(例えばEE
PROM)の情報を、記憶媒体を開閉体から着脱したり
することなく、開閉体に取り付けたままの状態で、自由
に設定でき、また、必要に応じて、自由に変更すること
も可能となる。また、記憶媒体3の記憶手段(例えばE
EPROM)に情報(ID番号やアドレスなどのコード情
報等)を記憶するのに加えて、さらに他の情報をも記憶
することも可能となる。
【0098】具体的に、例えば、異常検知手段に、記憶
媒体に情報を非接触で(電磁波や磁気信号を伝送媒体と
して)与えて該情報を記憶媒体に書き込む機能(書込機
能)が設けられており、また、異常検知手段に時刻や時
間を管理する時間管理機能が設けられている場合には、
例えば、現在の時間を必要に応じて異常検知手段から記
憶媒体に送信して、記憶媒体の記憶手段(例えばEEP
ROM)に書き込んだり、あるいは、電磁波反応や電磁
誘導反応などのなかった最終時間(情報の授受ができな
くなった時刻)等を必要に応じて異常検知手段から記憶
媒体に送信して、記憶媒体に書き込んだりすることがで
き、そして、異常検知手段は、記憶媒体に記憶されたこ
れらの時刻,時間情報等を、必要に応じて、読み出すこ
ともできる。すなわち、この例では、これまでの履歴情
報を記憶媒体内に自動的に保存し、保存された履歴情報
を必要に応じて、読み出すことが可能となる。
【0099】また、請求項8乃至請求項10記載の発明
によれば、中央監視装置と、該中央監視装置から延びる
伝送路を介して中央監視装置により監視される少なくと
も1つのセンサとを備えた異常監視システムであって、
前記センサには、請求項1乃至請求項7のいずれか一項
に記載の異常検知装置の異常検知手段が用いられ、前記
中央監視装置は、前記伝送路を介してセンサとしての前
記異常検知手段を監視し、センサとしての前記異常検知
手段からの異常検知に関する情報を得るように構成され
ているので、ドアや窓など(扉や戸など)の開閉可能な構
造物についての異常を中央監視装置で集中監視,管理す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異常検知装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】本発明に係る異常検知装置の構成例を示す図で
ある。
【図3】異常検知手段,記憶媒体が非接触に情報の授受
を行なう場合を説明するための図である。
【図4】記憶媒体,異常検知手段の構成例を示す図であ
る。
【図5】異常検知手段における異常検知処理動作の一例
を示すフローチャートである。
【図6】記憶媒体の変形例を示す図である。
【図7】電源供給,受信機能をも備えた異常検知手段と
記憶媒体の具体例を示す図である。
【図8】電源供給,受信機能をも備えた異常検知手段と
記憶媒体の具体例を示す図である。
【図9】本発明に係る異常監視システムの構成例を示す
図である。
【図10】本発明に係る異常監視システムの他の構成例
を示す図である。
【図11】本発明に係る異常監視システムの他の構成例
を示す図である。
【図12】本発明に係る異常監視システムの他の構成例
を示す図である。
【図13】本発明に係る異常監視システムの他の構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 開閉体 2 固定部材 3 記憶媒体 4 異常検知手段 5 係合部材 6 情報設定手段 11 データ処理部 12 送受信部 13 送受信部 14 記憶手段 15 制御手段 21 中継器 31 中央監視装置(受信機) 32 伝送路 41 変復調器 42 アンテナ系 51 アンテナ系 52 変復調器 53 電源回路 54 クロック抽出回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、該固定部材に開閉可能に取
    り付けられている開閉体とを備えた構造物についての異
    常を検知する異常検知装置において、前記固定部材には
    異常検知手段が取付けられ、また、前記開閉体には、所
    定の情報を記憶する記憶媒体が取付けられ、前記異常検
    知手段と前記記憶媒体とは、非接触で情報の授受を行な
    うよう構成されており、この場合、前記開閉体が閉じら
    れた状態のときに前記異常検知手段と前記記憶媒体の非
    接触での情報の授受が可能となるよう、前記異常検知手
    段と前記記憶媒体とは、固定部材と開閉体との所定位置
    にそれぞれ取付けられ、前記異常検知手段は、前記記憶
    媒体を非接触でアクセスするときに、前記記憶媒体から
    所定の情報が得られるか否かに基づいて、異常の検知を
    行なうことを特徴とする異常検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常検知装置において、
    前記異常検知手段は、前記記憶媒体を非接触でアクセス
    し、前記記憶媒体から情報を非接触で読み出す機能を備
    えており、前記記憶媒体から情報を非接触で読み出すと
    き、前記記憶媒体から情報が得られないか、または、前
    記記憶媒体から情報が得られても、該情報が予め定めら
    れた所定の情報ではないときに、異常であると検知する
    ことを特徴とする異常検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の異常検知
    装置において、前記異常検知手段と前記記憶媒体とは、
    情報を、電磁波によって、あるいは、磁気信号による電
    磁誘導によって、あるいは、静電結合によって、授受す
    るようになっており、この場合、電磁波あるいは磁気信
    号あるいは静電信号の受信可能な領域は、所定の範囲に
    限定されていることを特徴とする異常検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の異常検知装置において、
    前記記憶媒体の電源は、前記異常検知手段からの電磁波
    によって、あるいは、磁気信号による電磁誘導によっ
    て、供給されることを特徴とする異常検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の異常検知装置において、前記記憶媒体には、所定
    の情報が予め記憶されていることを特徴とする異常検知
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の異常検知装置において、前記記憶媒体には、該記
    憶媒体に情報を設定可能な情報設定手段が設けられてお
    り、該記憶媒体には、該記憶媒体に設けられている前記
    情報設定手段によって情報が書き込み可能となっている
    ことを特徴とする異常検知装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の異常検知装置において、前記異常検知手段には、
    前記記憶媒体から情報を非接触で読み出す機能ととも
    に、前記記憶媒体に情報を非接触で与えて該情報を前記
    記憶媒体に書き込む機能がさらに設けられており、前記
    記憶手段は、前記異常検知手段から書込用の情報が与え
    られるとき、該情報を書き込んで記憶することを特徴と
    する異常検知装置。
  8. 【請求項8】 中央監視装置と、該中央監視装置から延
    びる伝送路を介して中央監視装置により監視される少な
    くとも1つのセンサとを備えた異常監視システムであっ
    て、前記センサには、請求項1乃至請求項7のいずれか
    一項に記載の異常検知装置の異常検知手段が用いられ、
    前記中央監視装置は、前記伝送路を介してセンサとして
    の前記異常検知手段を監視し、センサとしての前記異常
    検知手段からの異常検知に関する情報を得るように構成
    されていることを特徴とする異常監視システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の異常監視システムにおい
    て、前記センサとしての異常検知手段には、固有のアド
    レスが設定可能であって、この場合、前記中央監視装置
    は、該異常検知手段に設定されている固有のアドレスに
    よって該異常検知手段を呼出し、該異常検知手段からの
    異常検知に関する情報を得ることを特徴とする異常監視
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の異常監視システムにお
    いて、前記センサとしての異常検知手段は、中央監視装
    置から延びる伝送路に、中継器を介して接続されてお
    り、この場合、前記中継器には固有のアドレスが設定さ
    れ、前記中央監視装置は、中継器に設定されている固有
    のアドレスによって該中継器を呼出し、該中継器に接続
    されている異常検知手段からの異常検知に関する情報を
    中継器を介して得ることを特徴とする異常監視システ
    ム。
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