以下では、本発明の開閉体操作装置の不正検知システムの実施形態について図面を参照して詳説する。
(A)第1の実施形態
本実施形態では、電動式の管理用シャッターの開動作、停動作及び閉動作を操作する開閉体操作装置の蓋に対する異常開放を検知する不正検知システムに適用した場合である。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る開閉体操作装置の蓋の不正検知システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の不正検知システム100は、開閉体操作装置1と、制御盤2とを少なくとも備える。
まず、開閉体操作装置1の構成について、図1及び2を参照して説明する。なお、図2は、開閉体操作装置1の構造イメージを示す正面図である。
開閉体操作装置1は、図示しない管理用シャッターの開動作を指示する開スイッチ11、停動作を指示する停スイッチ12、閉動作を指示する閉スイッチ13を有する。開閉体操作装置1は、これら操作スイッチ11〜13を収納したボックスとして管理用シャッターの近傍に設置されるものである。
なお、開閉体操作装置1は、開閉体の操作指示をするリモコンを収納するリモコン収納器を含む。
開スイッチ11、停スイッチ12、閉スイッチ13は、従来用いられている操作スイッチが該当し、例えば、押しボタンスイッチ(PBS)を適用できる。開スイッチ11、停スイッチ12、閉スイッチ13はそれぞれ、管理者に押下されることで、開動作、停動作、閉動作の操作指示信号を制御盤2に与えるものである。
なお、開閉体操作装置1は、管理用シャッターの壁にボックスを埋め込む埋め込みタイプと、ボックスを壁表面に取り付ける露出タイプとがあるが、いずれのタイプにも適用できる。
また、開閉体操作装置1は、図2に示すように、開スイッチ11、停スイッチ12、閉スイッチ3の露出を防止するために開閉可能な蓋14を備える。蓋14は、管理者等が所持する鍵15により施錠する施錠部16を有する。
なお、蓋14は、操作スイッチの露出を防止できるものであれば開閉タイプの蓋に限らず、スライドタイプや観音開きタイプ等の蓋も適用できる。
また、開閉体操作装置1は、ボックスにおいて蓋14と接する面(受け面)17に、2以上のテープスイッチ10を備える。本実施形態では、図1及び図2に示すように、開閉体操作装置1が5個のテープスイッチ10A〜10Eを備える場合を説明する。
テープスイッチ10A〜10Eは、蓋14と受け面17との接面関係を感知するものであり、受け面17に接面する蓋14を感知した場合に、各テープスイッチ10A〜10Eのそれぞれが接面していることを示す信号を制御盤2に与えるものである。
テープスイッチ10A〜10Eは、例えば、受け面17と接面する蓋14の重さ(圧力)を感知し、その蓋14の重さ(圧力)を感知している間、電気信号を送出する圧電素子等を適用できる。
テープスイッチ10A〜10Eを受け面17に設置する位置は、特に限定されないが、蓋14の通常開放時と異常開放時(例えば悪意ある第三者による蓋14のこじ開けた時)とで、各テープスイッチ10A〜10Eからの各信号の出力状態(すなわちON/OFFタイミング)が異なることを制御盤2側が検知できるように配置させることが望ましい。
例えば、蓋14が工具などでこじ開けを防止する場合には、蓋14の上部、下部、又は施錠部16近辺がこじ開け位置としてねらわれやすいので、これらの位置に他の位置よりも多く、テープスイッチ10A〜10Eを配置させることが効果的である。
また例えば、図2では、複数のテープスイッチ10A〜10Eを受け面17に配置させたが、蓋14の受け面17全面にテープスイッチ10を貼り付けるようにしてもよい。
さらに、針金等を蓋14の施錠部16の鍵穴に挿入し、施錠を解錠するいわゆるピッキング行為等を防止するために、例えば、図3に示すように、施錠部16の錠16Aの差込部16Bに、テープスイッチ10Fを貼り付けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、テープスイッチ10A〜10Eとするが、蓋14と受け面17との接面関係を感知できる感知デバイスであれば広く適用できる。例えば、テープスイッチ10A〜10Eの代わりに、蓋14の閉状態を感知する赤外線感知センサー等を適用してもよい。
次に、制御盤2の構成について説明する。図1に示すように、制御盤2は、制御部21、モータ駆動部22、警報部23、通報信号出力部24、表示器駆動部25を備える。
制御部21は、当該制御盤2の各部の制御を行うものであり、例えば、マイクロコンピュータで構成されている。
制御部21は、図示しない管理用シャッターの動作を制御する動作モード制御機能21A、各テープスイッチ10A〜10Eから出力される各出力信号の状態変化(すなわちON/OFFタイミング)を管理する開放タイミング管理機能21B、開放タイミング管理機能21Bによる出力信号の出力状態に基づいて、異常開放時を検出する異常検出機能21Cを備える。
動作モード制御部21Aは、開閉体操作装置1の開スイッチ11、停スイッチ12、閉スイッチ13が押下された場合に、これら操作スイッチ11〜13からの操作指示信号を受け取り、その操作指示信号に応じて、モータ駆動部22に動作指示信号を与えるものである。
また、動作モード制御部21Aは、通常動作モードと異常動作モードとを備える。異常動作モードとは、後述する異常検出機能21Cにより異常開放が検出された場合、開閉体操作装置1から開動作の操作指示信号があっても、その操作指示信号を無視し、モータ駆動部22に対して動作指示を行なわない動作モードである。これにより、異常開放の検出後、管理用シャッターの開動作を抑止し、建物内への侵入を阻止することが可能となる。
開放タイミング管理機能21Bは、開閉体操作装置1の各テープスイッチ10A〜10Eから蓋14が受け面17に接面している旨を示す各信号を受け取り、これら信号のON/OFFのタイミングを管理するものである。
開放タイミング管理機能21Bは、テープスイッチ10A〜10Eからの出力信号状態を監視するものである。また、開放タイミング管理機能21Bは、テープスイッチ10A〜10Eのいずれかからの信号が最初にOFF状態になった時点から、最終的に全ての信号がOFF状態になった時点までの時間を監視するものである。
異常検出機能21Cは、開放タイミング管理機能21Bが監視する最初のOFF状態から最終的に全てがOFF状態になるまでの時間が、所定時間以上である場合を異常開放であると判断するものである。
異常検出機能21Cは、異常開放を検出すると、異常開放が発生した旨の異常検出信号を、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25に通知するものである。
図1に戻り、モータ駆動部22は、制御部21の制御の下、管理用シャッターの動作を実行するモータ3を制御するものである。モータ駆動部22のモータ3制御により、管理用シャッターを開動作、停動作及び閉動作させる。
なお、本実施形態では、制御盤2内にモータ駆動部22を収容することとするが、モータ駆動部22の配置位置はこれに限定されない。
警報部23は、制御部21の制御により、異常開放の検出時に、警報ブザーを鳴動するものであり、例えば警報器等が該当する。また、警報部23は、警報ブザーの鳴動と共に、例えば「異常開放されました」等の予め録音された警報フレーズを出力するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、制御盤2内に警報部23を収容することとするが、警報部23の配置位置はこれに限定されない。
通報信号出力部24は、制御部21の制御により、異常開放の検出時に、図示しない管理用シャッター及び開閉体操作装置1を管理する防犯管理装置4に、異常開放があった旨を通報する通報信号を送信するものである。
表示器駆動部25は、制御部21の制御により、異常開放の検出時に、表示器5を駆動し、表示器5を異常開放の発生に応じた表示をさせるよう制御するものである。
次に、制御盤2と接続するモータ3、防犯管理装置4及び表示器5について説明する。
モータ3は、モータ駆動部22の制御により、図示しない管理用シャッターの開動作、停動作、閉動作させるものである。モータ3は、シャッターを動作させる既存のものが該当する。
防犯管理装置4は、管理用シャッター及び開閉体操作装置1の防犯を管理するものである。防犯管理装置4は、例えば、管理用シャッターを設置している建物等の管理事務所、建物等への侵入を警備する警備会社、又は、シャッターの製造・販売する販売店などに設置される。
表示器5は、表示器駆動部25の制御により、異常開放の検出時に、異常開放が発生した旨を表示するものである。表示部5は、例えば、異常発生時に赤色ランプの点灯・点滅等を行なうものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態の不正検知システム100の動作について図面を参照して説明する。
以下では、図4に示すように、開閉体操作装置1の蓋14の正面左上部が工具によりこじ開けられたときの異常開放を検出する場合を図5のフローチャートに沿って説明する。
開閉体操作装置1は、蓋14と接面する受け面17に、所定個(本実施形態では5個)のテープスイッチ10A〜10Eを有する構造をしている(図2参照)。
制御盤2の制御部21は、開閉体操作装置1のテープスイッチ10A〜10Eから蓋14と受け面17との接面関係を感知する信号を受信し、蓋14の開状態及び閉状態の監視を開始する(S1及びS2)。
ここで、蓋14が閉じている場合、その蓋14の重さ(圧力)を感知した電気信号が各テープスイッチ10A〜10Eから制御部21に与えられ、蓋14が開放した場合、各テープスイッチ10A〜10Eからの各電気信号の送出がなくなる。これにより、制御部21は、蓋14の閉状態から開状態又は開状態から閉状態を監視する。
制御部21による蓋14の状況の監視の下、悪意ある第三者により、図4に示すように開閉体操作装置1の蓋14のこじ開けがなされる。蓋14のこじ開けに伴い、こじ開け箇所に一番近いテープスイッチ10Bから電気信号が送出されなくなる。
制御部21において、テープスイッチ10Bから電気信号の受信がないことを検出すると(S3)、開閉体操作装置1の蓋14の開放が開始され始めたことを検知する(S4)。
テープスイッチ10Bからの電気信号がなくなり(OFF状態になると)、蓋14の開放が開始され始めると、制御部21において、その最初のOFF状態から残りのテープスイッチ10A、10C〜EのすべてがOFF状態になるまでの時間(開放完了タイミング時間)が監視される(S5)。
図6は、開閉体操作装置1のテープスイッチ10A〜10Eからの電気信号のON状態からOFF状態への切替タイミングチャートである。なお、図6(B)は、こじ開けによる開放時のタイミングチャートを示す。
図6(B)では、開閉体操作装置1の蓋14のこじ開けに伴い、テープスイッチ10Bがテープスイッチ10A〜10Eの中で最初にOFF状態になり、次に、テープスイッチ10DがOFF状態になり、その後テープスイッチ10A、10C及び10Eが同時にOFF状態になる場合のタイミングチャートである。
制御部21において、図6(B)に示すように、テープスイッチ10BがOFF状態になることで、蓋14の開放開始を検知し、最終的に蓋14が開放されたとみなされるタイミング(すなわち、テープスイッチ10A、10C及び10EがOFF状態になるタイミング)までの、開放完了タイミング時間Tを検出する。
制御部21により開放完了タイミング時間Tが監視され、その開放完了タイミング時間Tが、予め設定された所定時間以上であるか否かの判断がなされる(S6)。
つまり、開放完了タイミング時間Tが所定時間以上である場合には、開閉体操作装置1の蓋14が通常開放とは異なるかたちで開放された異常開放であると判断し、異常開放を検出する(S7)。また、開放完了タイミング時間Tが所定時間内である場合には、開閉体操作装置1の蓋14が通常開放であると判断し動作をS2に戻す。
これは、開閉体操作装置1の蓋14のこじ開けにより、蓋14の形状が変形し、テープスイッチ10A〜10Eからの電気信号がON状態からOFF状態への移行の違いに基づいて、開閉体操作装置1の蓋14の閉状態から開状態への変化状況を監視することができるためである。
例えば、図6(A)は、開閉体操作装置1の蓋14の通常開放時におけるテープスイッチ10A〜10Eのタイミングチャートを示すが、通常開放時の場合、テープスイッチ10A〜10Eからの各電気信号は、異常開放時(図6(B)参照)と異なり同時に受信され、開放完了タイミング時間Tが所定時間内と判断される。
なお、本実施形態では、開放完了タイミング時間Tが所定時間以上の場合を蓋14の異常開放と判断することとするが、少なくとも1以上のテープスイッチからの出力信号が、他のテープスイッチからの出力信号よりも早く状態変化した場合、開放完了タイミングTの監視をすることなく、蓋14の異常開放がなされたと判断してもよい。
開放完了タイミング時間Tが所定時間以上であり、制御部21により、開閉体操作装置1の蓋14の異常開放が検出されると、制御部21の動作モードが異常動作モードに切替えられる(S8)。これにより、異常開放検出後に、開スイッチが押下されたとしても、開閉体操作装置1からの開動作指示を無視し、管理用シャッターの開動作を阻止することができる。
また、制御部21により、蓋14の異常開放が検出されると、制御部21から異常開放を検出した旨の異常検出信号が、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25に与えられる(S9)。
制御部21から異常検出信号が送信されると、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25において、異常検出信号が受信される(S10)。
警報部23において、異常検出信号が受信されると、警報ブザーが鳴動される(S11)。
また、通報信号出力部24において、異常検出信号が受信されると、異常検出信号の受信を受けて、管理用シャッター、開閉体操作装置1又は管理用シャッターを設置する建物等の防犯を管理する防犯管理装置4に、異常開放が発生した旨を示す通報信号が送信される(S12)。
なお、この通報信号は、例えば、異常開放が生じた管理用シャッターの管理ID番号、異常開放発生時刻等を含ませるようにしてもよい。
更に、表示器駆動部25において、異常検出信号が受信されると、異常開放が発生した旨を表示器5に表示させるように、駆動指示がなされる(S13)。表示器駆動部25からの駆動指示を受けて、表示器5は、例えば、赤色ランプの点灯などを行なう。
異常開放発生の発見をした管理者により、警報部23、通報出力部24及び表示器駆動部25が所定の解除処理がなされ(S14)、警報ブザーの鳴動停止、赤色ランプの点灯等の点灯停止などが行われ終了する(S15)。
一方、制御部21から異常検出信号が、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25に与えられると、制御部21の異常動作モードが解除し(S16)、異常動作モードが終了する(S17)。
なお、制御部21の異常動作モードの解除方法は、例えば、電源切断後の電源再投入による初期化や、図示しないリセットキー押下による初期化や、又は所定時間経過後(例えば、不正状態の対処終了時間を考慮した時間経過後)の自動解除等を適用できる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、開閉体操作装置1において、蓋14と接する箇所に、蓋14の開閉状態を感知する複数のテープスイッチ10等の感知素子を備えるようにし、制御部21により、それぞれの感知素子からの感知信号のON/OFFタイミングの監視結果に基づいて、開閉体操作装置1の蓋14の開閉動作を判断することで、開閉体操作装置1の蓋14の異常開放を検出することができる。
(B)第2の実施形態
図7は、第2の実施形態の不正検知システム200の全体構成を示すブロック図である。なお、図7では、第1の実施形態で既に説明した構成要件については、図1に対応する符号を付し、第1の実施形態で既に説明した機能の説明については省略する。
第2の実施形態は、制御部21による異常検出方法が第1の実施形態と異なり、制御盤2が通常開放タイミング記録部26を備える点と、制御部21の異常検出機能21Dの機能の点が、第1の実施形態の構成と異なる。
通常開放タイミング記録部26は、管理者により開閉体操作装置1の蓋14が通常開放される場合の各テープスイッチ10A〜10Eから出力される各出力信号(電気信号)の出力変化のパターンである開放タイミングのパターンを予め記憶するものである。また、通常開放タイミング記憶部26は、1又は複数の通常開放タイミングのパターンを記憶するようにしてもよい。
通常開放タイミング記録部26への通常開放タイミングパターンの設定は、例えば次のようにして行なう。
図8は、通常開放タイミングパターンの設定可能な開閉体操作装置1の構成図である。図8に示すように、開閉体操作装置1は、図2に示す構成要件のほかに、通常タイミングパターンを設定・変更等を行なう通常開放パターン設定スイッチ18を有する。勿論、制御盤2に通常開放パターン設定スイッチを備えるようにしてもよい。
図8に示すように、通常開放パターン設定スイッチ18は、例えば、設定ボタン、変更ボタン、削除ボタンを有する。
通常開放タイミングのパターンを通常開放タイミング記憶部26に設定する場合、管理者により、設定ボタン18が押下され、通常開放タイミングのパターンを設定する旨の指示信号が制御部21に与えられる。
制御部21において、通常開放タイミングのパターン設定の準備がされると、開閉体操作装置1の蓋14は、管理者により一度閉められ、その後再度蓋14の開放がなされる。
各テープスイッチ10A〜10Eは、管理者による蓋14の開放により、受け面17と接する蓋14の重さ(圧力)を感知して電気信号を制御部21に与える。
制御部21では、各テープスイッチ10A〜10Eから電気信号を受け取り、それら電気信号の受信に基づいて各電気信号のON状態からOFF状態に移り変わる順序や時間差等を読み取り、これらを通常開放タイミングのパターンとして通常開放タイミング記録部26に記憶し、通常開放タイミングのパターンが設定される。
また、既に通常開放タイミング記憶部26に設定されている通常開放タイミングのパターンを変更する場合には、管理者により、変更ボタン18が押下され、制御部21に通常開放タイミングのパターンを変更する旨の指示信号が与えられ、上記と同様の動作を行うことで、通常開放タイミングのパターンを変更することができる。
さらに、管理者により、削除ボタン18が押下され、制御部21に通常開放タイミングのパターンを削除する旨の指示信号が与えられることで、通常開放タイミング記録部26に記憶されている通常開放タイミングのパターンを削除することができる。
以上のようにして、例えば、通常開放タイミングのパターンが、通常開放タイミング記録部26に設定・変更等することができる。
次に、第2の実施形態の制御部21の機能について説明する。
制御部21は、開放タイミング管理機能21Bにより管理されるテープスイッチ10A〜10Eからの電気信号に基づく開放タイミングのパターンと、通常開放タイミング記録部26に記録されている通常開放タイミングパターンとを比較して異常開放を検出する異常検出機能21Dを有する。
異常検出機能21Dは、開閉体操作装置1の蓋14の開放時、テープスイッチ10A〜10Eの各電気信号のOFF状態のタイミングのパターンと、通常開放タイミング記録部26に記録されている通常開放タイミングパターンとを比較して、各テープスイッチ10A〜10Eの電気信号がOFF状態になる順序やOFF状態になる時間を照合し、これらが通常開放タイミングパターンと異なる場合を異常開放と判断し、同じである場合を通常開放と判断するものである。
制御部21は、異常検出機能21Dの判断により異常開放を検出し、第1の実施形態と同様の制御を行なう。
また、以上では、制御部21において、動作モード制御機能21Aが、通常動作モードをデフォルト値として設定されている場合を説明した。
しかし、動作モード制御機能21Aにおいて、異常動作モードをデフォルト値として設定し、受信した各電気信号の開放タイミングが、通常開放タイミングのパターンと同じである場合にのみ、通常動作モードに切り替え、図示しない管理用シャッターの開動作を許容するようにしてもよい。
以上のように、第2の実施形態によれば、開閉体操作装置1の蓋14の形状の特性や管理者の蓋14の開放のくせ等に対しても柔軟に応じることができ、また、独自の通常開放タイミングパターンを作り出すことがすることができる。
(C)第3の実施形態
(C−1)第3の実施形態の構成
図9は、本実施形態の開閉体操作装置1の蓋14の不正検知システムの全体構成を示すブロック図である。また、図10は、開閉体操作装置1の構造イメージを示す正面図である。
なお、図9及び図10では、第1の実施形態で既に説明した構成要件については、図1に対応する符号を付し、第1の実施形態で既に説明した機能の説明については省略する。
第3の実施形態が、第1の実施形態の構成と異なる点は、開閉体操作装置1がマイク10Fと、蓋14の裏側に取り付けられた振動センサ10Gとを備える点と、制御盤2の制御部21の機能の点である。
マイク10Fは、開閉体操作装置1のボックス内部設置にされており、音響を捕捉し、その捕捉した音響を電気信号に変換して連続的に制御盤2に与えるものである。
マイク10Fの設置位置は、特に限定されないが、蓋14が開放される際に生じる音を捕捉できる位置に設置することが望ましい。
振動センサ10Gは、蓋14の裏側に取り付けられており、蓋14に与えられる振動を感知するものであり、感知した振動を電気信号に変換して連続的に制御盤2に与えるものである。
また、振動センサ10Gの設置位置は、特に限定されないが、蓋14の開放の際に、蓋14が奏する振動を感知できる位置に設置することが望ましい。
次に、制御部21の機能について説明する。制御部21は、第1の実施形態で説明した構成のほかに、マイク10Fから与えられる音響信号(電気信号)に基づいて異常開放であるか又は通常開放であるかを判定する音響管理機能21Eと、振動センサ10Gから与えられる振動信号(電気信号)に基づいて異常開放であるか又は通常開放であるかを判定する振動管理機能21Fとを備える。
なお、本実施形態では、制御部21が、第1の実施形態で説明した異常検出機能21Cを備えることとして説明するが、第2の実施形態で説明した異常検出機能21Dを備える場合にも適用できる。
音響判定機能21Eは、マイク10Fが捕捉した音響の連続的な音響信号(電気信号)を受け取り、その音響信号(電気信号)のパワーの大きさの変化に基づいて、異常開放であるか又は通常開放であるかを判定するものである。
音響判定機能21Eは、予め通常開放であるか又は異常開放であるかを判断するための閾値が設定されており、マイク10Fからの音響信号(電気信号)のパワーが閾値以上になる場合を異常開放が生じたと判定する。
音響判定機能21Eに予め設定する閾値は、通常開放される際の、蓋14の施錠部16の鍵穴に鍵を差し込むときに生じる音響や、鍵により解錠するときに生じる音響や、蓋14を開くときに生じる音響等を考慮したものである。
これにより、例えば、いわゆるピッキングがなされた場合には、施錠部16の鍵穴に針金等が差し込まれ解錠処理に係る通常の鍵による解錠音よりも大きな音をマイク10Fが捕捉し、音響判定機能21Eが、マイク10Fからの音響信号のパワーと閾値とを比較することで、異常開放がなされたことを判定することができる。
また例えば、工具等による蓋14のこじ開けられた場合には、通常解錠時よりも大きな工具等による蓋14への衝撃音をマイク10Fが捕捉し、音響判定機能21Eが、マイク10Fからの音響信号のパワーと閾値とを比較することで、異常開放がなされたことを判定することができる。
振動判定機能21Fは、振動センサ10Gが感知した蓋14の振動の振動信号(電気信号)を連続的に受け取り、その振動信号(電気信号)のパワーの大きさの変化に基づいて、異常開放であるか又は通常開放であるかを判定するものである。
振動判定機能21Fは、予め通常開放であるか又は異常開放であるかを判断するための閾値が設定されており、振動センサ10Gからの振動信号(電気信号)のパワーが閾値以上である場合異常開放が生じたと判定する。
振動判定機能21Fに予め設定する閾値は、通常開放される際の、蓋14の施錠部16の鍵穴に鍵を差し込むときに生じる振動や、鍵により解錠するときに生じる振動や、蓋14を開くときに生じる音響等を考慮したものである。
これにより、例えば、工具等による蓋14のこじ開けられた場合には、通常解錠時よりも大きな工具等による蓋14への衝撃振動を振動センサ10Gが感知し、振動判定機能21Fが、振動センサ10Gからの振動信号のパワーと閾値とを比較することで、異常開放がなされたことを判定することができる。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、本実施形態の不正検知システムの動作について図面を参照して説明する。
図11は、マイク10Fからの音響信号に基づいて蓋14の異常開放を検出する不正検知システムのフローチャートである。また、図12は、振動センサ10Gからの振動信号に基づいて蓋14の異常開放を検出する不正検知システムのフローチャートである。
以下では、まず、図11を用いて、マイク10Fが捕捉した音響の音響信号に基づいて異常開放を検出する場合について説明する。
開閉体操作装置1は、図10に示すようにボックス内にマイク10Fを有する構造をしている。一方、制御盤2の制御部21は、マイク10Fからの音響信号受信を監視する(S21)。
開閉体操作装置1に生じた音響は、マイク10Fにより捕捉され、電気信号である音響信号に変換されて、制御盤2の制御部21に与えられる(S22)。
マイク10Fからの音響信号が制御部21に与えられると、制御部21において、受信した音響信号のパワーが閾値と比較される(S23)。
制御部21において、マイク10Fからの音響信号のパワーが閾値以下場合には、蓋14に対するこじ開けや施錠部16に対するいわゆるピッキング行為等の異常開放が生じていないと判定し、S22に戻る。
一方、制御部21において、マイク10Fからの音響信号のパワーが閾値より大きい場合は、蓋14に対して異常開放が生じたと判定する(S24)。
制御部21により蓋14の異常開放が生じたと判定した場合、制御部21の動作モードが通常動作モードから異常動作モードに切替えられる(S8)。
また、制御部21により、蓋14の異常開放が検出されると、第1の実施形態の場合と同様に、制御部21から異常開放を検出した旨の異常検出信号が、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25に与えられ、警報部23、通報信号出力部24及び表示器駆動部25において所定の処理動作が行われる(S9〜S17)。
次に、図12を用いて、振動センサ10Gが感知した振動の振動信号に基づいて異常開放を検出する場合について説明する。
開閉体操作装置1は、図10に示すように蓋14の裏側に振動センサ10Gを有する構造をしている。一方、制御盤2の制御部21は、振動センサ10Gからの振動信号受信を監視する(S31)。
開閉体操作装置1の蓋14に生じた振動は、振動センサ10Gにより感知され、電気信号である振動信号に変換されて、制御盤2の制御部21に与えられる(S32)。
振動センサ10Gからの振動信号が制御部21に与えられると、制御部21において、受信した振動信号のパワーが閾値と比較される(S33)。
制御部21において、振動センサ10Gからの振動信号のパワーが閾値以下場合には、蓋14に対してこじ開け等の異常開放が生じていないと判定し、S32に戻る。
一方、制御部21において、マイク10Fからの音響信号のパワーが閾値より大きい場合は、蓋14に対して異常開放が生じたと判定する(S34)。
制御部21により蓋14に対して異常開放が生じたと判定した場合、上述した音響信号に基づく異常開放検出の場合と同様に、制御部21の動作モードが通常動作モードから異常動作モードに切替えられる(S8)。
また、制御部21により蓋14の異常開放が検出されると、上述した音響信号に基づく異常開放検出の場合と同様に、制御部21から異常検出信号が警報部23、通報信号出力部24、表示器駆動器25に与えられ、上述と同様に、警報部23、通報信号出力部24、表示器駆動部25において所定の処理動作が行われる(S9〜S17)。
なお、警報部23、通報信号出力部24、表示器駆動部25での処理動作は、上述の音響信号に基づく異常開放検出の場合と同様であるため、図11及び図12のフローチャートでは対応する符号を付し、ここでの詳細な説明は省略する。
以上では、制御部21が、開閉体操作装置1が有するマイク10Fが捕捉した音響の音響信号と、振動センサ10Gが感知した振動の振動信号とのそれぞれに基づいて、開閉体操作装置1の蓋14の異常開放を検知するものとして説明した。
しかし、制御部21が、マイク10Fからの音響信号に基づいて異常開放を検出し、かつ、振動センサ10Gからの振動信号に基づいて異常開放を検出した場合に、初めて開閉体操作装置1の蓋14が異常開放されたと判断するようにしてもよい。
また、開閉体操作装置1が、マイク10F又は振動センサ10Gのいずれかを備える構造をとり、制御部21が、いずれかからの電気信号に基づいて開閉体操作装置1の蓋14の異常開放を検出するようにしてもよい。
(C−3)第3の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、開閉体操作装置1が、蓋14の開放に係る音響を捕捉するマイク10F及び又は蓋14の振動を感知する振動センサ10Gを備え、制御部21が、マイク10Fからの音響信号及び又は振動センサ10Gからの振動信号に基づいて、開閉体操作装置1の蓋14の異常開放を検出することができる。
(D)第4の実施形態
図13は、第2の実施形態に係る不正検知システムの全体構成を示すブロック図である。なお、図13では、第1及び第3の実施形態で既に説明した構成要件については、図1及び図9に対応する符号を付し、第1及び第3の実施形態で既に説明した機能の説明については省略する。
第4の実施形態は、制御部21による異常検出方法が第3の実施形態と異なり、制御盤2が音響パターン記憶部27及び振動パターン記憶部28を備える点と、制御部21の機能の点とが、第3の実施形態の構成と異なる。
音響パターン記憶部27は、開閉体操作装置1の蓋14の通常開放時に生じる音響をマイク10Fが捕捉し、そのマイク10Fが捕捉した音響の音響信号を通常開放時の音響パターンとして予め記憶するものである。
音響パターン記憶部27が記憶する音響パターンは、例えば、蓋14の通常開放時に施錠部16の鍵を解除する際などに生じる音響の音響信号について、パワーの出力変化パターンを記憶するようにする。
また、音響パターン記憶部27は、1又は複数の音響パターンを記憶するようにしてもよい。
振動パターン記憶部28は、開閉体操作装置1の蓋14の通常開放時に、蓋14に生じる振動を振動センサ10Gが感知し、その振動センサ10Gが感知した振動信号を通常開放時の振動パターンとして予め記憶するものである。
振動パターン記憶部28が記憶する振動パターンは、例えば、蓋14の通常開放時に蓋14を開放する際などに生じる振動の振動パターンについて、パワーの出力変化パターンを記憶するようにする。
また、振動パターン記憶部28は、1又は複数の振動パターンを記憶するようにしてもよい。
音響パターン記憶部27への音響パターンの設定と、振動パターン記憶部28への振動パターンの設定とは、例えば、次のようにして行なうことができる。
例えば、開閉体操作装置1が、音響パターンを設定・変更等する音響パターン設定スイッチ部と、振動パターンを設定・変更等する振動パターン設定スイッチ部とを備える。音響パターン設定スイッチ部及び振動パターン設定スイッチ部は、例えば、設定ボタン、変更ボタン、削除ボタンを備える。
音響パターン設定スイッチと、振動パターン設定スイッチとの設置位置は、これに限らず、制御盤2内に備えるようにしてもよい。
例えば、音響パターンを音響パターン記憶部27に設定する場合、管理者により、音響パターン設定スイッチ部の設定ボタンが押下され、音響パターンを設定する旨の指示信号が制御部21に与えられる。
制御部21における音響パターンの設定の準備がなされると、管理者により、開閉体操作装置1の蓋14が一度閉められ、蓋14の施錠がされる。その後、管理者により蓋14の施錠部16の施錠が行われ蓋14が開放される。
マイク10Fは、管理者による蓋14の施錠部16の開放動作で生じた音響を捕捉し、その音響信号を制御部21に与える。
制御部21では、マイク10Fからの音響信号を受け取り、その音響信号のパワーの出力変化パターンを音響パターン記憶部27に記憶することで、音響パターンの設定が終了する。
また、音響パターン記憶部27に設定されている音響パターンを変更する場合には、管理者により、音響パターン設定スイッチ部の変更ボタンが押下され、制御部21に音響パターンを変更する旨の指示信号が与えられ、上記と同様の動作を行うことで、音響パターンを変更することができる。
さらに、管理者により、音響パターン設定スイッチ部の削除ボタンが押下され、制御部21に音響パターン記憶部27に既に設定されている音響パターンを削除することができる。
また例えば、振動パターンについても、上述した動作と同様にして、振動パターン記憶部28に設定・変更・削除をすることができる。
次に、第4の実施形態の制御部21の機能について説明する。
音響判定機能21Gは、マイク10Fが捕捉した音響の音響信号を受け取り、マイク10Fからの音響信号のパワーの出力変化パターンを、音響パターン記憶部27の音響パターンと照合して、開閉体操作装置1の蓋14が通常開放されたか又は異常開放されたかを判定するものである。
音響判定機能21Gは、マイク10Fからの音響信号のパワーの出力変化パターンが、音響パターン記憶部27の音響パターンと同じである場合には、通常開放であると判断する。
また、音響判定機能21Gは、マイク10Fからの音響信号のパワーの出力変化パターンが、音響パターン記憶部27の音響パターンと異なる場合には、異常開放であると判断する。
振動判定機能21Hは、振動センサ10Gが感知した振動の振動信号を受け取り、振動センサ10Gからの振動信号のパワーの出力変化パターンを、振動パターン記憶部28の振動パターンとを照合して、開閉体操作装置1の蓋14が通常開放されたか又は異常開放されたかを判定するものである。
振動判定機能21Hは、振動センサ10Gからの振動信号のパワーの出力変化パターンが、振動パターン記憶部28の振動パターンと同じである場合には、通常開放であると判断する。
また、振動判定機能21Hは、振動センサ10Gからの振動信号のパワーの出力変化パターンが、振動パターン記憶部28の振動パターンと異なる場合には、異常開放であると判断する。
なお、音響判定機能21G及び振動判定機能21Hは、受信した音響信号及び振動信号のパワーに利得(増幅及び減衰)を与え、音響パターン記憶部27の音響パターン及び振動パターン記憶部28の振動パターンと比較するようにしてもよい。
また、制御部21は、音響判定機能21G及び又は振動判定機能21Hの判定結果に応じて、第3の実施形態と同様の制御を行なう。
また、音響パターン記憶部27及び振動パターン記憶部28が、通常開放時に生じる音響の音響信号及び振動の振動信号の複数の特徴点を記憶するようにしてもよい。
この場合、音響判定機能21D及び振動判定機能21Eは、受信した音響信号及び振動信号を、音響パターン記憶部27及び振動パターン記憶部28が記憶する複数の特徴点と照合することにより判定するようにしてもよい。
以上のように、第4の実施形態によれば、通常開放時の音響パターン及び又は振動パターンを備え、マイク10F及び又は振動センサ10Gからの音響信号及び又は振動信号を照合することで、より正確に開閉体操作装置1の蓋14の異常開放を検出することができる。
(E)他の実施形態
(E−1)上述した第1〜第4の実施形態では、管理用シャッターの開閉体操作装置に関して説明したが、その他開閉体の開閉体操作装置に広く適用できる。
(E−2)上述した第1〜第4の実施形態では、制御部21は、制御盤2内に設置するとして説明したが、開閉体操作装置のセンサ手段(テープスイッチや音響捕捉手段や振動センサ)からのセンサ信号に基づいて異常を検出することができれば、制御部21を、開閉体操作装置1が備えることとしてもよいし、又は防犯管理装置が備えるようにしてもよい。
(E−3)上述した第1〜第4の実施形態では、開閉体操作装置1が有する蓋14の異常開放を検知する場合について説明したが、本発明は、開閉体への操作指示信号を発し得ない状態の開閉体操作装置1に対して、外部からなされた不正な行為を検出することを主目的とする。
従って、例えば、操作スイッチ11〜13を取り付ける取付板部と、その取付板部を収納するボックス本体とからなる開閉体操作装置1の場合、取付部がボックス本体から取り外されることを検出したり、又はボックス本体が壁から取り外されることを検出する場合にも適用できる。
例えば、取付部がボックス本体から取り外される行為を検出する場合には、例えば、取付部とボックス本体とが接する位置にテープスイッチ10を取り付けるようにしてもよい。
悪意ある第三者により取付部がボックス本体から取り外され、操作スイッチの配線を操作され、配線を操作して操作指示信号を制御装置に与えることができるように結線することを防止するのに効果的である。
また例えば、ボックス本体を取り付ける又は埋め込む壁と、ボックス本体とが接する位置にテープスイッチ10を取り付けるようにしてもよい。
(E−4)開閉体操作装置1の構造や種類等は特に限定されない。例えば、「開閉動作を指示する操作指示信号を発し得ない状態の開閉体操作装置」の例として、操作スイッチは露出されているが、操作スイッチ11〜13による操作をロックするセーフティロックキーを有する開閉体操作装置や、操作スイッチは露出しているが、暗証番号の入力による認証結果等の所定条件を満たした場合に操作スイッチ11〜13の操作を許可する開閉体操作装置等に適用してもよい。すなわち、蓋14の施錠部16は、鍵によるロックであることに限定されない。
また例えば、「開閉動作を指示する操作指示信号を発し得ない状態の開閉体操作装置」の例として、蓋等の物理的手段はないが、蓋等の解放による複数のセンサからの感知信号の順番や時間的間隔等からなる条件を満たした場合でないと、操作スイッチの操作指示信号を無効とする開閉体操作装置であっても構わない。
(E−5)マイク10Fや振動センサ10Gは、外部から加えられる物理量を電気信号に変換するアナログ出力センサの例であり、これらに限定されない。
例えば、開閉体操作装置1が、熱センサ(温度センサ)を備えることとしてもよい。これにより、悪意ある第三者が、ドリル等を用いて開閉体操作装置1の蓋14をこじ開けようとする場合、熱センサがドリル等を用いたときに生じる熱(温度)の増大を感知し異常開放を検出する場合に効果的である。
(E−6)また、センサ手段(テープスイッチ10A〜E、マイク10F、振動センサ10G)と、制御部14との間を無線通信させるようにしてもよい。
(E−7)上述した第3又は第4の実施形態において、音声認識判定、虹彩照合、指紋照合、血管照合等により、開閉体操作装置1の蓋14の開放を許可するようにしてもよい。