JP4628706B2 - 収納庫の閉鎖検知器 - Google Patents
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Description
ここで、収納庫は、通常、耐火性能を有しており強固に設計されている。そのため、剛性を維持しつつ検知器を内蔵することは困難となり、検知器を内蔵した収納庫は、大型化や価格の高騰を招き、且つ、メンテナンスが不便となるという問題があった。
そこで、現在では、収納庫の検知器として、収納庫に外的に取り付けられて監視するものが広く利用されている。
前記操作部と前記検知部とを具備して取外し自在に取り付けられる第一ユニットと、該第一ユニットと連結手段にて連結されて固設される第二ユニットとからなることを特徴とする。
図1は、本発明に係る収納庫の閉鎖検知器を収納庫に設置した状態を示す図、図2は収納庫から検知ユニットを取り外した状態を示す図、図3は収納庫を開放状態とした場合を示す図である。図4は、検知器の構成を示す図である。
また、収納庫本体100には固定ユニット3が固定設置されている。この固定ユニット3と検知ユニット2とはケーブル4で接続される。
ケーブル4は、収納庫扉101の自由端側、即ち扉101の開閉により扉101と収納庫本体100との間が開口する部分を跨いで固定ユニット3と検知ユニット2とを接続する。このケーブル4の長さは、設置された固定ユニット3と検知ユニット2とを略最短で接続する長さであり、閉鎖状態にある収納庫扉101に検知ユニット2が取り付けられた状態で収納庫扉101が開放できない長さである。
これにより、収納庫100は、図1に示すように、検知ユニット2がべースユニット5に取り付けられるとケーブル4により収納庫扉101の開放が抑止され、検知ユニット2をべースユニット5から取り外さなければ収納庫扉101が開放できない状態となる。
通常、警備装置は、警戒モードにあるときに信号が入力されると異常を判定する入力インターフェースと、警戒/非警戒モードに拘らず信号が入力されると常に異常を判定する入力インターフェースとを備えている。例えば、前者には人体センサやドア開センサなどが接続され、後者には火災センサや非常通報操作器などが接続される。
本実施例において、閉鎖検知器1は、後者のモードに拘らず入力された信号に基づき異常の発生を判定するインターフェースにて警備装置と接続される。
これにより、警備装置のモードに拘らず収納庫を監視することができる。
検知ユニット2は、ベースユニット5との取り外しを検知する検知部としての取外し検知部21と、閉鎖検知器1の動作を制御するための各種アプリケーションや暗証コード等を記憶したROM・RAM等からなる記憶部22と、利用者が各種操作入力する操作部23と、LCD/LEDやブザー音、バイブレータ等により閉鎖検知器1の状態を報知する報知部24と、所定時間を計時する計時部25と、各部の出力に基づき異常の有無を判定する異常判定部26と、異常判定部が異常を判定したときに異常信号を出力する出力部27と、これらを制御する制御部20とから構成されている。
操作部23は、複数の入力ボタンから構成されて前述の暗証コードの入力等を行なう。
また、検知ユニット2は前述のケーブル4を介して固定ユニット3と電気的に接続されている。出力部27は、ケーブル4に内包される線路と接続され、当該線路を経由して固定ユニット3に異常信号や非常信号を出力する。なお、このとき、報知部24に信号出力するようにしてもよい。
なお、検知ユニット2とべースユニット5との係合はこれに限らず、例えばべースユニット5に鉤状のフックを形成し、このフックと検知ユニット2が係合するよう構成してもよい。
なお、取外し検知部21としては、赤外線の投光部と受光部をべースユニット5と検知ユニット2とに対向させて設けてべースユニット5と検知ユニット2の離間を検知するものや、べースユニット5に突片を形成して係合時に検知ユニット2に設けられたタンパスイッチを押下させることでべースユニット5と検知ユニット2との離間を検知するもの等、種々の検知方式が適用可能である。
固定ユニット3は、例えば図1に示すように収納庫100の外側面に粘着テープ等により固定設置されている。また、固定ユニット3は、ケーブル4により検知ユニット2と電気的に接続されている。
固定ユニット3は、ケーブル4を経由して検知ユニット2より信号を受信し、有線又は無線により警備装置と通信する通信部31と、固定設置された場所から剥離されたことを検知する剥離検知部32と、ケーブル4の断線を検知する断線検知部33とから構成されている。
剥離検知部32は、固定ユニット3に設けられるタンパスイッチにより構成される。すなわち、固定ユニット3を固定設置する場所に取り付けたとき、固定ユニット3の取付面のタンパスイッチが固定設置場所に押圧される。そして、固定ユニット3が固定設置場所から剥離されるとスイッチが伸出して検知状態となり、剥離を検出する。剥離検知部32が固定ユニット3の剥離を検知すると、通信部31は警備装置に異常信号を送出する。なお、このとき、異常信号を報知部24に出力するようにしてもよい。
断線検知部33は、ケーブル4に内包される線路の電流または電圧を監視して、ケーブル4の断線を検知する。断線検知部33がケーブル4の断線を検知すると通信部31は警備装置に異常信号を送出する。
検知ユニット2は図1に示すようにべースユニット5を介して収納庫扉の外面に取り付けられた状態において収納庫扉101の閉鎖を検知した状態にある。
このとき、制御部20は、操作部23からの暗証コード入力の待ち受け(ST1)、及び、取外し検知部21によるベースユニット5からの取り外しを監視する状態(ST2)にある。
出力部27より出力された第1の異常信号は、ケーブル4を経由して固定ユニット3に伝送され、固定ユニット3の通信部31より警備装置に送信される。なお、このとき、制御部20は、報知部24を駆動して、収納庫扉101の開放放置が発生していることを報知するようにしてもよい。
これにより、検知ユニット2を収納庫扉101から取り外したまま放置している状態を検知して出力することが可能となり、検知ユニット2を収納庫扉101に取り付けることを失念することを防止できる。
これにより、利用者は、扉101の開放許可時間となる所定時間t1を越えて扉101を開放するときに、操作部25から所定の入力操作を行うことで適宜所定時間t1の計時をリセットし、扉101の開放許可時間を延長させることが可能となる。
ST1において暗証コードの入力がなく(ST1−No)、検知ユニット2がべースユニット5から取り外されると(ST2−Yes)、制御部20は計時部25を作動させて所定時間t2を計時する(ST10)。この所定時間t2は、収納庫扉101の不正な開放行為を確定するための時間であって、例えば30秒に設定される。計時部25が所定時間t2の計時を開始すると、制御部20は報知部24を作動させて、利用者に時間の経過を報知する。
出力部27より出力された第2の異常信号は、ケーブル4を経由して固定ユニット3に伝送され、固定ユニット3の通信部31より警備装置に送信される。なお、このとき、制御部20は、報知部24を駆動して、扉101の不正開放が発生していることを報知するようにしてもよい。
これにより、収納庫扉101の開放を抑止するようベースユニット5に取り付けられた検知ユニット2を、暗証コードの入力なしで不正に取り外したことを検知し、収納庫100を不正に開放する行為を検出することができる。すなわち、収納庫100を開放する資格を持たない者の不正な開放行為を検知して出力することが可能となる。
これにより、誤って暗証コードの入力を忘れて検知ユニット2を取り外した場合に異常となることを防止して、収納庫100を開放する資格を持った正規の利用者が誤報することを防止できる。
これにより、正規の利用者が他人により強制的に収納庫100の開放を強いられたとき、又は、正規の利用者が既に収納庫100を開放しているときに他人から脅された場合などに、非常事態を通報することができる。
これにより、所定時間t2の経過を経ることなく早期に異常出力することが可能となり、より厳格にセキュリティ性を保つことができる。
第1の異常信号は、検知ユニット2が正規の利用者によって取り外されたまま所定時間t1を越えて放置されたことに基づくものであり、このような状態は、少なくとも利用者に報知できればよい。そのため、第1の異常信号は警備装置に出力しないよう構成して、この第1の異常信号を警備装置より遠隔の監視センタなどに通報しないようにして通信コストを低減させるようにしてもよい。
例えば、検知ユニットを略L字形状に成型して、この検知ユニット単体から閉鎖検知器を構成してもよい。この場合、L字形状により収納庫の扉100外面と収納庫本体100における扉101と直交する面とにわたって配置され収納庫扉101の開放を抑止する。すなわち、収納庫扉101の開放を抑止するように、L字形状の検知ユニットを収納庫本体100と収納庫扉101との双方に対しベースユニットを介して取り外し可能に取り付けて、収納庫本体100と収納庫扉101との双方に取り付けられたときに、取付け状態であると検知する。そして、図5及び図6に示すフローチャートに従って異常の発生を判定し、警備装置に出力する。これにより、閉鎖検知器全体の構成を小型化できる。
この場合、図5及び図6におけるST2及びST3は、取外し検知部21による取り外し検知時または変位センサによる変位検知時にYesとなり、ST6及びST12は検知ユニット2がべースユニット5に取り付けられ、且つ、変位センサが変位を検知しないときにYesとなる。これにより、収納庫扉101の開閉に加えて収納庫100の盗難や破壊による変位を監視することが可能となる。
2 検知ユニット
3 固定ユニット
4 ケーブル
5 べースユニット
21 取外し検知部
22 記憶部
23 操作部
24 報知部
25 計時部
26 異常判定部
27 出力部
31 通信部
32 剥離検知部
33 断線検知部
51 磁石
100 収納庫本体
101 収納庫扉
Claims (3)
- 収納庫扉が閉鎖している場合に取付け可能となる収納庫の閉鎖検知器であって、
前記取付けに基づき前記収納庫扉の閉鎖状態を検知する検知部と、
所定の暗証コードを入力する操作部と、
所定時間を計時する計時部と、
前記検知部が前記閉鎖状態を検知しなくなったことに基づき異常と判定する判定部と、
前記判定部が異常を判定したときに出力する出力部と、
これら各部を制御する制御部と、
を備え、
前記計時部は、前記操作部より所定の暗証コードが入力された後に前記検知部が前記閉鎖状態を検知しなくなると第一所定時間の計時を開始し、
前記制御部は、前記操作部より前記暗証コードの入力がなく前記検知部が前記閉鎖状態を検知しなくなると前記計時部を作動して第二所定時間の計時を開始させ、
前記判定部は、少なくとも前記計時部が前記第一所定時間の計時を開始した後該第一所定時間が経過するまでに前記検知部が前記閉鎖状態を検知しない場合、および前記計時部が前記第二所定時間の計時を開始した後該第二所定時間が経過するまでに前記操作部より前記暗証コードが入力されない場合に異常と判定することを特徴とした収納庫の閉鎖検知器。
- 前記制御部は、前記計時部が前記第一所定時間を計時しているときに前記操作部から利用者が前記第一所定時間を超えて前記収納庫扉を開放するときに入力する操作である所定の入力があると、前記計時部の計時をクリアして再度前記第一所定時間の計時を開始させることを特徴とした請求項1に記載の収納庫の閉鎖検知器。
- 前記収納庫の閉鎖検知器は、
前記検知部と前記操作部とを具備して取外し自在に取付けられる第一ユニットと、該第一ユニットと連結手段にて連結される固設の第二ユニットとからなることを特徴とした請求項1または2のいずれかに記載の収納庫の閉鎖検知器。
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