JP2005290831A - 無線タグ、無線タグ通信システムにおける表示機、施錠確認用無線タグ通信システム - Google Patents
無線タグ、無線タグ通信システムにおける表示機、施錠確認用無線タグ通信システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】無線タグT1〜T5は、リーダ100A〜Cと無線信号を送受信するアンテナ51と、送受信される無線信号の変調及び復調を行う変復調回路60;CPU62及びRAM61;リーダ100A〜Cから送信された無線信号に基づきアンテナ51に発生した電圧を入力し、CPU62及び変復調回路60に電源電圧として供給する電源制御回路63;を備えたICチップ50と、アンテナ51とICチップ50との間に配設され、窓JW,LWA,LWB,KW、ドアKDの施錠状態に対応し閉成されてアンテナ51とICチップ50とを導通させるとともに、非施錠状態に対応し開放されてアンテナ51とICチップ50とを遮断するスイッチ52とを有する。
【選択図】 図1
Description
この従来技術は、窓枠のクレセントの操作ハンドルをアンテナとして機能させ、クレセントが施錠状態(クレセントがクレセント受け部材に係合した状態)にあるか非施錠状態(クレセントがクレセント受け部材から離脱した状態)にあるかどうかに応じて、発振回路で生成した無線信号を操作ハンドルを介して送信し、これを警報装置の受信回路で受信し所定の場合に警報を発するようになっている。
従って、本発明の目的は、固定電源を必要とすることなく、建造物内の施錠箇所を遠隔モニターすることができる施錠確認用無線タグ及び施錠確認用無線タグ通信システムを提供することにある。
請求項2の発明は、請求項1に記載された無線タグにおいて、前記スイッチ手段は、開閉部材の施錠状態及び非施錠状態のうち一方の状態に対応し閉成されて前記アンテナとICチップとを導通させるとともに、他方の状態に対応し開放されて前記アンテナとICチップとを遮断するスイッチ手段とを有することを特徴とする無線タグである。
請求項3の発明は、請求項2記載の無線タグにおいて、互いに係合して施錠状態を実現しかつ離脱して非施錠状態となる施錠部材の一方側部材及び他方側部材のうち、前記一方側部材に設けることを特徴とする無線タグである。
請求項4の発明は、タグリーダと無線信号を送受信するアンテナと、アンテナを介し送受信される前記無線信号の変調及び復調を行う変復調回路と、変復調回路に接続された制御手段と、前記リーダから送信された前記無線信号から電力を取り出して前記制御手段及び前記変復調回路に電源電圧を供給する電源制御回路と、外部の施錠検出手段によって検出された、検知対象物の施錠状態又は非施錠状態に関わる施錠関連状態量を検知するためのセンサとを有し、前記制御手段は、前記センサで検知した前記施錠関連状態量に応じて前記検知対象物が前記施錠状態であるか前記非施錠状態であるかを判定し、この判定結果を前記リーダへ出力するための信号を生成することを特徴とする無線タグである。
請求項5の発明は、無線信号を送受信するアンテナを備え、電磁誘導もしくはマイクロ波による電力供給機能を有する少なくとも1つのタグリーダと前記請求項2ないし5のいずれかに記載された無線タグとからなる無線タグ通信システムにおいて使用可能な表示器であって、前記タグリーダに接続され、各無線タグを取り付けた開閉部材の前記施錠状態及び前記非施錠状態を表示することを特徴とする表示器である。
請求項6の発明は、請求項5記載の表示器において、前記タグリーダを介して前記無線タグに確認指令信号を出力する手段、前記無線タグの応答状況に応じた確認信号を前記リーダを介して受信する手段、受信した確認信号に応じて各無線タグに対応する各開閉部材の前記施錠状態及び前記非施錠状態を表示する手段を有することを特徴とする表示器である。
請求項7の発明は、請求項6記載の表示器において、前記確認指令信号を所定時間毎に或いは随時出力させるための手段を有することを特徴とする表示器である。
請求項8の発明は、無線信号を送受信するアンテナを備え電磁誘導もしくはマイクロ波による電力供給機能を有する少なくとも1つのタグリーダと、前記請求項2ないし5のいずれかに記載された無線タグと、請求項5ないし7のいずれかに記載された表示器からなる無線タグ通信システムである。
請求項1ないし4の発明によれば、例えば非施錠状態の場合にはスイッチ手段が遮断されて送受信機能が休眠化される一方、施錠状態の場合にはスイッチ手段が導通されて機能が活性化され送受信が可能となる。したがって、リーダとの送受信が可能であるかどうかを検知することによって、対応施錠箇所が施錠状態であるか非施錠状態であるかどうかを遠隔モニターすることができ、しかも送受信時においてタグ側では受信無線信号に基づき電力を誘起して用いることで固定電源を必要としない。したがって、固定電源が必要な従来構造に比べて回路構成を簡素化かつ小型化し、取り付けや交換を比較的容易に行うことができるので、使い勝手を向上することができる。
請求項5〜7の発明によれば、例えば表示器を玄関脇に配置することで、建造物内のすべての施錠必要箇所の施錠状態をその場で遠隔モニターし表示させることができ、上記見回りの煩雑さを解消できる。
本発明の第1の実施形態を図1〜図10により説明する。
図1は、本実施形態の施錠確認用無線タグ無線タグ通信システムの全体概略構造を表すシステム構成図である。
本実施形態の無線タグ通信システムは、和室Jの窓JW、リビングルームLの第1の窓LWA及び第2の窓LWB、及びキッチンの窓KWの窓枠部(詳細には後述のようにクレセント受け部材)にそれぞれ設けた無線タグT1〜T4と、キッチンKの勝手口用のドアKDに設けた無線タグT5と、和室J、リビングルームL、キッチンKにそれぞれ設けた3つのリーダ100A,100B,100Cと、玄関スペースEにおいて例えば玄関ドアEDの脇に設けられ、入力信号に応じ各種表示を行う(詳細は後述)表示装置200とを有する。
先の図1に示したように、窓JWは、2つ窓枠4,5を備えている。
図2は、その無線タグT1の窓枠部(窓枠4,5に係るクレセント装置1、詳細は後述)への取付構造を表す斜視図であり、図3(a)はその側断面図であり、図3(b)は図3(a)中III方向からみた背面図である。
これら図2、図3(a)、及び図3(b)において、クレセント装置1は、クレセント2と係止片(クレセント受け部材)3とによって構成されている。
クレセント2は、一方の窓枠4に固着して配備され、他方の窓枠5に固着された上記係止片3に係合する係合部材6と、この係合部材6を係止片3に対して係脱させるための操作ハンドル7とを備える。
図1に戻り、無線タグT1は、上記係止片3に設けられている(詳細は後述の図T参照)。この無線タグT1の詳細な機能的構成を表す機能ブロック図を図4に示す。
ICチップ50は、アンテナ51を介し送受信される無線信号の変調及び復調を行う変復調回路60と、この変復調回路60に接続されRAM(記憶手段)61を備えたCPU62と、リーダ100Aから送信された無線信号に基づき51アンテナに発生した電圧を入力し、CPU62及び変復調回路60に電源電圧として供給する電源制御回路63とを備えている。
なお、無線ICタグが受け取るパワーは、リーダ/ライターとの距離が離れるに従って小さくなっていくので、得られるパワーはある下限値を下回ると、無線タグは動作しなくなるといった問題がある。そこで、アンテナは図示のものに限らず、必要に応じて、例えば窓を囲むように窓枠に沿って設けるなど、アンテナ感度の向上を図り、リーダ(100)との良好な通信を可能とする措置を講じることができる。
このような構造により、スイッチ52は、和室Jの窓JWが施錠状態になると上記係合部材6が図5中白矢印で示すようにスイッチ52を押圧し、この結果スイッチ52が閉成されてアンテナ51とICチップ50とを導通させ、窓JWが非施錠状態になるとスイッチ52が開放されてアンテナ51とICチップ50とを遮断するようになっている。
また、図1に戻り、前述のように、無線タグT5は、キッチンKの勝手口用のドアKDに設けられている。このドアKDは、出入口40に固設された扉枠42にヒンジ43を介して開閉自在に取り付けられた外開き式の扉本体41と、この扉本体41を扉枠42に固定して施錠するための施錠具44と、扉本体41の開閉操作に用いる把手45とを備える。
無線タグT5は上記無線タグT1〜T4と同様のICチップ50、アンテナ51、スイッチ52を備えた構成であり、図示は省略するが、例えば上記係合穴47の内部に設けられている(あるいはスイッチ52のみが係合穴47の内部に設けられ、ICチップ50及びアンテナ51はこれと電気的に接続されつつ穴47の外部、例えば扉枠42に設けてもよい)。そしてスイッチ52は、施錠具44が回転操作されキッチンKのドアKDが施錠状態になると上記係止具46がスイッチ52を押圧し、無線タグT1〜T4と同様スイッチ52が閉成されてアンテナ51とICチップ50とを導通させ、ドアKDが非施錠状態になるとスイッチ52が開放されてアンテナ51とICチップ50とを遮断するようになっている。
この図7において、リーダ100A(又はリーダ100B,100C)は、全制御を行うCPU101と、CPU101が実行するプログラムが格納されるフラッシュメモリ102と、データが格納されるSRAM103と、表示部104と、操作部105と、アンテナ106を介して送受信されるデータ(無線信号)の変調及び復調を行う変復調回路107と、以上の各部に電源を供給するための電源部110とを有している。
以上のように構成されたリーダ100A〜Cから無線信号が送信されると、対応する無線タグT1〜T5では上述したようにアンテナ51にその無線信号に基づく電圧が誘起され、その誘起電圧が電源制御回路63により平滑処理されてCPU62及び変復調回路60に供給される。CPU62はその電源の供給により起動され、リーダ100A〜Cからのコマンドを受信すると、RAM61に予め格納されている自身のタグ情報(例えば識別番号としてのIDナンバー)を読み出し、変復調回路60に送り、変復調回路60ではそのタグ情報を変調してアンテナ51を介しリーダ100A〜Cのアンテナ106へ送信する。リーダ100Aは無線タグT1より上記のようにして送信されたタグ情報を収集し、リーダ100Bは無線タグT2,T3より送信されたタグ情報を収集し、リーダ100Cは無線タグT4,T5より送信されたタグ情報を収集し、上記表示器200へ送信する。
なお、無線ICタグへの電力供給は、電磁誘導方式に限らず、例えばUHF帯や2.45GHz帯の無線ICタグのように電波エネルギーを電力パワーに変えるマイクロ波方式を採用することもできる。この場合、アンテナの形状や長さを変えることにより異なる周波数に対応した無線ICタグとすることができるという利点がある。
この通常モードは、家屋内において上記検知対象物の施錠状態を遠隔にてモニターしチェックするためのモードであり、典型的には、外出直前に玄関スペースEにて各所の施錠状態をチェックする場合等に用いられる。
図9は、この通常モード時における、表示器200、リーダ100、無線タグTにおける通信制御動作を表すタイムチャートである(但しキッチンKに係るリーダ100C、無線タグT4,T5に関する信号送受関係は煩雑を避けるため図示省略)。
この確認指令信号Sca1〜3をそれぞれ入力した各リーダ100A〜Cは、対応する無線タグT1〜5に応答指令信号Sra1〜3をそれぞれ送信するとともに、応答指令信号Sra1〜3に対する無線タグT1〜5の応答状況(この例では応答信号Sr1〜3が受信されたか、あるいは所定時間内に受信されずタイムアウトとなったか)に応じた確認信号Sc1,Sc2,Sc3を表示器200に出力する。
この外出モードは、外出中に上記検知対象物の施錠状態を遠隔にてモニターし外出先に持参している携帯用端末HP(携帯電話、携帯モバイル機器等)でチェックするためのモードである。
図10は、この外出モード時における、表示器200、リーダ100、無線タグTにおける通信制御動作を表すタイムチャートである(但しキッチンKに係るリーダ100C、無線タグT4,T5に関する信号送受関係は煩雑を避けるため図示省略)。
このモードでは、表示器200が、所定の時間間隔ごとに、各リーダ100A,100B,100Cへの確認指令信号Sca1,Sca2,Sca3を送信する。
上記(1)で説明したのと同様、確認指令信号Sca1〜3をそれぞれ入力した各リーダ100A〜Cは、対応する無線タグT1〜5に応答指令信号Sra1〜3をそれぞれ送信するとともに、応答指令信号Sra1〜3に対する無線タグT1〜5の応答状況(この例では応答信号Sr1〜3が受信されたか、あるいは所定時間内に受信されずタイムアウトとなったか)に応じた確認信号Sc1,Sc2,Sc3を表示器200に出力する。
その後、2回目にチェックしたとき、リビングルームLの第2の窓LWBの無線タグT3からリーダ100Bへ応答信号が受信されず、リーダ100Bは、その旨の内容の確認信号Sc2を表示器200へ出力する。表示器200は、これに応じて第2の窓LWBについて非施錠状態である旨の内容を含む信号を、携帯用端末HPに送信し、携帯用端末HPにて『窓LWBが開いた』旨の警報表示を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、各無線タグT1〜T5において、アンテナ51とICチップ50との間に、それらを導通・遮断させるスイッチ52を配設する構成とし、検知対象物(窓JW,LWA,LWB,KW、ドアKD、詳細にはクレセント装置1やドア本体41)が施錠状態か非施錠状態かに対応してそのスイッチ52を閉成・開放させる。そしてスイッチ52が閉成してアンテナ51とICチップ50が導通した場合は、リーダ100A〜Cから送信された無線信号に基づきアンテナ51に発生した電圧が電源制御回路63に入力され、無線信号の変調及び復調を行う変復調回路60やCPU62に電源電圧として供給される。
さらに、家屋内部を無人にして外出した後でも、上記「(2)外出モード」において説明したように、表示器200が所定の時間間隔で各リーダ100A〜Cに確認指令信号Sca1〜3を出力し、リーダ100A〜Cは対応する無線タグに応答指令信号Sra1〜3を送信する。その後、リーダ100A〜Cは各無線タグT1〜5からの応答状況に(応答信号Sr1〜3があるかどうか、あるいは応答信号Sr1〜3の内容が施錠状態か非施錠状態か)に応じて確認信号Sc1〜3を表示器200に出力し、これら確認信号Sc1〜3が表示器200に収集される。そして、その中でもし非施錠状態の検知対象物が存在した場合には、表示器200よりその旨を表す警告信号が携帯用端末HPに送信される。
本実施形態も、上記第1の実施形態と同様、和室Jの窓JW、リビングルームLの第1の窓LWA及び第2の窓LWB、及びキッチンの窓KWのクレセント装置1とキッチンKの勝手口用のドアKDとに、上記無線タグT1〜T5に代えて無線タグT1′〜T5′をそれぞれ設け、これらに対応する上記リーダ100A,100B,100Cとの間で信号の送受が行われる。また、玄関スペースEの例えば玄関ドアEDの脇に設けた表示装置200がそれらリーダ100A〜Cからの入力信号に応じ各種表示を行う。
図11において、これら無線タグT1′〜T5′では、上記無線タグT1〜T5よりスイッチ52が省略されるとともに、入出力インターフェイス(外部インターフェイス)70が新たに設けられている。
この実施形態では、検知対象物(窓JW,LWA,LWB,KW、ドアKD)が施錠状態であるか非施錠状態であるかを検出するため、前述の無線タグT1〜T5の一部を構成する前述のスイッチ52に代えて、無線タグT1′〜T5′の外部に施錠検出手段としてのセンサ80,90(図示せず)が設けられる。
例えばクレセント装置1には、センサ80として、例えば、上記した係止片3の内側の面に前述のスイッチ52と同様のタグ外部の感圧センサを設けてもよいし、あるいは操作ハンドル7とともに回転するシャフト8の回転(角)を検出する回転センサ(あるいは角度センサ)を設けてもよい。検出方式は、リミットスイッチ等を含む接触式の機械的検出、光学式・磁気式・その他電気式といった非接触式の検出でもよい。要は、係合部材6が係止片3に係止された状態となったことを状態量(数値;施錠関連状態量)として何らかの手法で検出し、これを(信号線を介し)入出力インターフェイス70を介しCPU62へ入力する公知のセンサであれば足りるものである。
CPU62は、その入出力インターフェース70を介し入力した状態量を、予めRAM61等に設定記憶された判定基準値(例えばしきい値)と比較して、検知対象物(窓JW,LWA,LWB,KW、ドアKD)が施錠状態であるか非施錠状態であるかを判定し、この判定結果を表す信号を生成して変復調回路60及びアンテナ51を介し、リーダ100A〜Cへ出力する。
図12は、この通常モード時における、表示器200、リーダ100、無線タグT′における通信制御動作を表すタイムチャートである(キッチンKに係るリーダ100C、無線タグT4′,T5′に関する信号送受関係は図示省略)。
図12において、前述の図9と同様、表示器200の上記モード選択ボタン202で「通常」モードを選択し、チェック操作ボタン201を操作すると、表示器200から各リーダ100A,100B,100Cへ確認指令信号Sca1′,Sca2′,Sca3′をそれぞれ送信する。
この確認指令信号Sca1′〜Sca3′をそれぞれ入力した各リーダ100A〜Cは、対応する無線タグT1′〜T5′に応答指令信号Sra1′〜Sra3′をそれぞれ送信するとともに、応答指令信号Sra1′〜Sra3に対する無線タグT1′〜T5′の応答状況(この例では受信した応答信号Sr1′〜Sr3′の表す、前述のセンサ80,90の状態量信号に基づく各CPU62の判定結果が、施錠状態であるか非施錠状態であるか)に応じた確認信号Sc1′,Sc2′,Sc3′を表示器200に出力する。
表示器200は、以上のようにしてリーダ100A,100B,100Cよりそれぞれ出力された確認信号Sc1′,Sc2′,Sc3′を収集する。そして、上述の例では、リビングルームLの第2の窓LWB及びキッチンKのドアKDについて非施錠状態である旨の表示を行う(上記第1の実施形態と同様、施錠状態表示ランプ204を点灯しないか、施錠状態とは異なる色の点灯とすれば足りる)。
図13は、この外出モード時における、表示器200、リーダ100、無線タグT′における通信制御動作を表すタイムチャートである(キッチンKに係るリーダ100C、無線タグT4′,T5′に関する信号送受関係は図示省略)。
図13において、前述の図10と同様、表示器200の上記モード選択ボタン202で「外出」モードを選択すると、表示器200が、所定の時間間隔ごとに、各リーダ100A,100B,100Cへの確認指令信号Sca1′,Sca2′,Sca3′を送信する。
図示の例では、最初のチェック(送信)時には、リーダ100A,100B,100Cにおいてすべての無線タグT1′〜T5′より応答信号Sr1′,Sr2′,Sr3′として施錠状態である旨の判定結果が受信されており、各リーダ100A〜Cは、その旨(異常なし)の内容の確認信号Sc1′〜Sc3′を表示器200へ出力している。表示器200はこのように特に異常のない場合、携帯用端末HPには特に信号を送信しない。
以上説明したように、本実施形態によっても、上記第1の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
さらに、外出後でも、上記「(2′)外出モード」において説明したように、表示器200が所定の時間間隔で各リーダ100A〜Cに確認指令信号Sca1′〜Sca3′を出力し、リーダ100A〜Cは対応する無線タグに応答指令信号Sra1′〜Sra3′を送信する。その後、リーダ100A〜Cは各無線タグT1′〜T5′からの応答状況に応じて確認信号Sc1′〜Sc3′を表示器200に出力し、これら確認信号Sc1′〜Sc3′が表示器200に収集される。非施錠状態の検知対象物が存在した場合には、表示器200よりその旨を表す警告信号が携帯用端末HPに送信される。これにより、万が一いずれかの箇所を非施錠状態のまま外出した場合、あるいは外出中に何者かにより施錠箇所が非施錠状態にされた場合等は、すみやかにその旨を携帯用端末HPに送信し、報知することができる。これに基づき、携帯用端末HPを見た家人は、家族の誰かが帰宅したかどうか確認の電話をしたり、あるいは他人の侵入の可能性がある場合には何らかの防犯上の方策を講じることができる。
すなわち、タグT1′〜T5′外部に(言い換えればタグが設置されている各部屋)に、周囲環境に関わる環境関連状態量(例えば気温、気圧、湿度、ガス漏れ量、漏電流等)を検出する公知のセンサ(環境検出手段)を設け、これらのセンサで検出された環境関連状態量についても入出力インターフェイス70介してCPU62に入力する。そして、CPU62は、上記施錠関連状態量と同様、予めRAM61等に設定記憶された判定基準値(例えばしきい値)と比較して、周囲環境が好ましい状態である好ましくない状態であるかを判定し、この判定結果を表す信号を生成して変復調回路60及びアンテナ51を介し、リーダ100A〜Cへ出力する。
また、以上においては、建造物の例として通常の一般家屋を例にとって本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えばビルディング、オフィス、工場、店舗、事務所等の他の建造物に設けられていてもよい。これらの場合も、上記実施形態と同様の効果を得る。
Claims (8)
- タグリーダと無線信号を送受信するアンテナと、
アンテナを介し送受信される前記無線信号の変調及び復調を行う変復調回路と、変復調回路に接続された制御手段;前記リーダから送信された前記無線信号から電力を取り出して前記制御手段及び前記変復調回路に電源電圧を供給する電源制御回路とを備えたICチップと、
前記アンテナと前記ICチップとの間に設けられ、前記アンテナとICチップとを導通又は非導通に切り換えるスイッチ手段とを有することを特徴とする無線タグ。 - 請求項1に記載された無線タグにおいて、
前記スイッチ手段は、開閉部材の施錠状態及び非施錠状態のうち一方の状態に対応し閉成されて前記アンテナとICチップとを導通させるとともに、他方の状態に対応し開放されて前記アンテナとICチップとを遮断するスイッチ手段とを有することを特徴とする無線タグ。 - 請求項2記載の無線タグにおいて、
互いに係合して施錠状態を実現しかつ離脱して非施錠状態となる施錠部材の一方側部材及び他方側部材のうち、前記一方側部材に設けることを特徴とする無線タグ。 - タグリーダと無線信号を送受信するアンテナと、
アンテナを介し送受信される前記無線信号の変調及び復調を行う変復調回路と、
変復調回路に接続された制御手段と、
前記リーダから送信された前記無線信号から電力を取り出して前記制御手段及び前記変復調回路に電源電圧を供給する電源制御回路と、
外部の施錠検出手段によって検出された、検知対象物の施錠状態又は非施錠状態に関わる施錠関連状態量を検知するためのセンサとを有し、
前記制御手段は、前記センサで検知した前記施錠関連状態量に応じて前記検知対象物が前記施錠状態であるか前記非施錠状態であるかを判定し、この判定結果を前記リーダへ出力するための信号を生成することを特徴とする無線タグ。 - 無線信号を送受信するアンテナを備え、電磁誘導もしくはマイクロ波による電力供給機能を有する少なくとも1つのタグリーダと前記請求項2ないし5のいずれかに記載された無線タグとからなる無線タグ通信システムにおいて使用可能な表示器であって、
前記タグリーダに接続され、各無線タグを取り付けた開閉部材の前記施錠状態及び前記非施錠状態を表示することを特徴とする表示器。 - 請求項5記載の表示器において、
前記タグリーダを介して前記無線タグに確認指令信号を出力する手段、前記無線タグの応答状況に応じた確認信号を前記リーダを介して受信する手段、受信した確認信号に応じて各無線タグに対応する各開閉部材の前記施錠状態及び前記非施錠状態を表示する手段を有することを特徴とする表示器。 - 請求項6記載の表示器において、
前記確認指令信号を所定時間毎に或いは随時出力させるための手段を有することを特徴とする表示器。 - 無線信号を送受信するアンテナを備え電磁誘導もしくはマイクロ波による電力供給機能を有する少なくとも1つのタグリーダと、前記請求項2ないし5のいずれかに記載された無線タグと、請求項5ないし7のいずれかに記載された表示器からなる施錠確認用無線タグ通信システム。
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2004
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