JP5010423B2 - 警備システムおよび警備方法 - Google Patents

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Description

本発明は、監視領域の警備を行う警備システムおよび警備方法に関するものであり、特に、監視領域から利用者が外出する際に監視領域を警備状態に設定し、監視領域に利用者が帰宅した場合に監視領域の警備を解除する場合に関する、警備システムおよび警備方法に関する。
近年、警備が行われている監視領域に帰宅したときに警備を解除する場合や、警備が解除されている監視領域の警備を設定してから外出する場合に、正当な利用者が検知されることによる誤報が発生しないようにタイマ機能を利用した技術が知られている。例えば、警備動作開始スイッチ42がONにされると、警備動作が開始されるまでの猶予時間としての退室準備時間のカウントが開始され、ドア14が閉じられるとともに、退室準備時間が経過した場合に、警備動作に移行される技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1の技術では、警備動作が開始されている場合に、不審者Aがドア14を開けて住宅12内へ入ろうとすると、第1センサ22により検知されてブザー等の警報手段が作動されるが、住人等(利用者)が住宅12内へ入る場合には、住人等が所持するタグなどの情報記憶媒体に書き込まれた識別情報をアンテナ26が読み取ることで警報手段の動作を停止して、警報を発しないようになっている。
特開2003−303379号公報
しかしながら、警備が設定されている監視領域に入館して警備を解除する場合にタイマ機能を利用すると、監視領域に入館した時点から予め設定したタイマ時間が経過するまでに、警備解除の指示を入力するコントローラまで到達して、暗証番号の入力等の警備解除を指示するための解除操作を行う必要がある。このため、タイマ時間に間に合わない場合には、警報が出力されてしまうので、利用者にとって負担が強いられるという問題があった。そして、このタイマ時間内に所定の解除操作が正しく完了されなかった場合は、監視センタへ異常が発生した旨の通報がなされ、その結果、警備員等により誤報であることを確認する必要があった。
また、警備が解除されている監視領域の警備を設定して退館する場合に上記特許文献1の技術のようにタイマ機能を利用すると、コントローラで警備を設定した時点から予め設定したタイマ時間が経過するまでに、監視領域からの退館を完了する必要があった。そして、このタイマ時間内に退館を完了できなかった場合は、上記と同様に監視センタへ通報がなされて、警備員等により誤報であることを確認する必要があった。
また、上述したようなタイマ時間は、正当な利用者が検知されることによる誤報が発生しないようにするために設けられた猶予時間であるが、侵入者に対する時間的猶予を最小限とする必要もあるため、通常の入館または退館にかかると想定される時間にわずかな猶予時間を加えたものをタイマ時間として用いることが多い。従って、猶予の少ない時間内に上記の操作や動作を完了させなければいけないこととなり、正規の利用者の行動に負担を与えていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者への負担を軽減し、かつ誤報を軽減して警備員の負担を軽減することができる警備システムおよび警備方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、警備装置と、利用者が携帯可能な情報記憶媒体とを備えた警備システムであって、前記警備装置は、監視領域の異常を検知する検知手段と、前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作手段と、前記監視領域を、前記操作手段によって設定操作された前記警備モードに設定する警備設定手段と、前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知手段により前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報手段と、前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る媒体検知手段と、前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信手段と、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段と、を備え、前記情報記憶媒体は、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作手段と、前記媒体操作手段が操作された場合に、自己の前記識別情報とともに前記警備開始要請信号を送信する送信手段と、を備え、前記識別情報は、前記媒体検知手段により読み取り可能に割り当てられ、前記媒体検知手段は、前記媒体操作受信手段によって前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、前記警備設定手段は、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定し、前記媒体検知手段は、さらに、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させ、前記警備装置は、前記監視領域が警備状態に設定されているときに、前記媒体状態記憶手段に状態が在室中として記憶されている前記情報記憶媒体が前記媒体検知手段により領域内に存在しないと判断された場合、当該情報記憶媒体に故障、電池切れ、紛失等の障害が発生した旨を報知する媒体障害報知手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、警備システムであって、警備装置と、利用者が携帯可能な情報記憶媒体と、前記情報記憶媒体を保持する媒体保持手段と、を備え、前記警備装置は、監視領域の異常を検知する検知手段と、前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作手段と、前記監視領域を、前記操作手段によって設定操作された前記警備モードに設定する警備設定手段と、前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知手段により前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報手段と、前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る媒体検知手段と、前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信手段と、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段と、を備え、前記情報記憶媒体は、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作手段と、前記媒体操作手段が操作された場合に、自己の前記識別情報とともに前記警備開始要請信号を送信する送信手段と、を備え、前記識別情報は、前記媒体検知手段により読み取り可能に割り当てられ、前記媒体検知手段は、前記媒体操作受信手段によって前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、前記警備設定手段は、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定し、前記媒体検知手段は、さらに、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させ、前記媒体保持手段は、前記情報記憶媒体を保持しているとき媒体保持信号を出力し、前記警備装置は、前記媒体検知手段により検知された領域内に存在する前記情報記憶媒体の数と、前記媒体保持信号をもとに判断される前記媒体保持手段に保持されている前記情報記憶媒体の数とに差異が生じ、当該差異のある状態が所定時間以上継続した場合に、前記媒体保持手段に保持されていない情報記憶媒体が存在する旨を報知する放置媒体報知手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、警備装置と、利用者が携帯可能な情報記憶媒体とを備えた警備システムで実行される警備方法であって、前記警備装置は、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段、を備え、監視領域の異常を検知する検知工程と、前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作工程と、前記監視領域を、前記操作工程において設定操作された前記警備モードに設定する第1警備設定工程と、前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知工程において前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報工程と、前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る第1媒体検知工程と、前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信工程と、前記情報記憶媒体が有する媒体操作手段によって、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作工程と、前記媒体操作手段が操作された場合に、当該情報記憶媒体の前記識別情報とともに前記警備要請開始信号を前記警備装置に送信する送信工程と、を含み、前記識別情報は、前記媒体検知工程により読み取り可能に割り当てられ、前記媒体操作受信工程において前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取る第2媒体検知工程と、前記警備開始要請信号を送信してきた情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定する第2警備設定工程と、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させる第3媒体検知工程と、前記監視領域が警備状態に設定されているときに、前記媒体状態記憶手段に状態が在室中として記憶されている前記情報記憶媒体が前記第3媒体検知工程において領域内に存在しないと判断された場合、当該情報記憶媒体に故障、電池切れ、紛失等の障害が発生した旨を報知する媒体障害報知工程、を更に含むことを特徴とする。
また、本発明は、警備システムで実行される警備方法であって、前記警備システムは、警備装置と、前記利用者が形態可能な情報記憶媒体と、前記情報記憶媒体を保持する媒体保持手段とを備え、前記警備装置は、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段を有し、監視領域の異常を検知する検知工程と、前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作工程と、前記監視領域を、前記操作工程において設定操作された前記警備モードに設定する第1警備設定工程と、前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知工程において前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報工程と、前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る第1媒体検知工程と、前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信工程と、前記情報記憶媒体が有する媒体操作手段によって、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作工程と、前記媒体操作手段が操作された場合に、当該情報記憶媒体の前記識別情報とともに前記警備要請開始信号を前記警備装置に送信する送信工程と、を含み、前記識別情報は、前記媒体検知工程により読み取り可能に割り当てられ、前記媒体操作受信工程において前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取る第2媒体検知工程と、前記警備開始要請信号を送信してきた情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定する第2警備設定工程と、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させる第3媒体検知工程と、前記媒体保持手段が前記情報記憶媒体を保持しているとき媒体保持信号を出力する媒体保持信号出力工程と、前記第1媒体検知工程、前記第2媒体検知工程または前記第3媒体検知工程において検知された領域内に存在する前記情報記憶媒体の数と、前記媒体保持信号をもとに判断される前記媒体保持手段に保持されている前記情報記憶媒体の数とに差異が生じ、当該差異のある状態が所定時間以上継続した場合に、前記媒体保持手段に保持されていない情報記憶媒体が存在する旨を報知する放置媒体報知工程と、を更に含むことを特徴とする。
本発明によれば、利用者が携帯する情報記憶媒体を利用して警備状態への設定または警備解除状態への設定を行うことにより、利用者への負担を軽減し、かつ誤報を軽減して警備員の負担を軽減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備システムおよび警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる警備装置は、RFIDタグ1個を利用して警備状態または警備解除状態への設定を行うものである。図1は、実施の形態1にかかる警備装置が配置された監視領域を示す図である。図1に示すように、警備装置100は、監視領域10の内部に設置されており、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク900を介して監視センタ800と接続されている。また、監視領域10には、警備装置100に接続されたコントローラ101、センサ103、およびRFID(Radio Frequency Identification)リーダ104が配置されている。なお、それらの詳細は後述する(図2参照)。
センサ検知エリアαは、監視領域10の出入口11を囲む領域であって、センサ103により利用者等を検知可能な範囲を示している。出入口11から入館してきた者は、必ずセンサ検知エリアαを通過することになっている。
RFIDタグ検知エリアβは、監視領域10全体を囲む領域であって、RFIDリーダ104により後述するRFIDタグ200を検知可能な範囲を示している。
監視センタ800は、監視領域10の異常を検知した警備装置100からの通報を受け、待機中の警備員に対して異常が検知された監視領域10へ向かう旨の指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防など関係機関への通報を行うセンタである。
次に、警備装置100の詳細について説明する。図2は、実施の形態1にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備装置100は、センサ103と、RFIDリーダ104と、コントローラ101と、入出力制御部115と、制御部150と、通信制御部116とを主に備えている。
センサ103は、監視領域10の出入口11付近に設置されて監視領域10へ入館してきた侵入者や正当な利用者等が、図1で示すセンサ検知エリアαに入った場合に該侵入者や利用者等を検知する人感センサである。また、必要に応じて監視領域10の出入口11付近以外の場所にも設置される。センサ103の種類としては、赤外線の受光量の変化をもとに人の存在を検出する赤外線センサ、赤外線などの受信が遮断されることで人の存在を検出する遮断センサ、電磁波の乱れで人の存在を検知する気配センサ、およびマグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの監視領域10の異常を検知する各種センサ等が該当する。
RFIDリーダ104は、利用者が携帯(所持)可能なRFIDタグ200を通信距離内で認識し、RFIDタグ200から送信される信号、すなわちRFIDタグ200に記憶されているRFIDタグ200に固有の識別情報であるタグIDを非接触で受信して読み取るものである。また、RFIDリーダ104は、RFID200から監視領域の警備モードを警備状態に設定することを要請する警備開始要請信号を受信する。ここで、RFIDとは、電波/電磁波を利用して、非接触でID等の読み出し/書き込みを行なうものであり、内部に電子的な情報を持つタグが、読み取り装置(RFIDリーダ)と電波で送受信を行うことで、タグに記録されている情報を識別する技術である。本実施の形態では、RFIDリーダ104の通信範囲は、図1のRFIDタグ検知エリアβで示すように監視領域10を囲む範囲としている。なお、このような通信範囲を確保するため、RFIDリーダ104は複数設けてもよい。
ここで、本実施の形態のRFIDタグ200は、警備装置100のRFIDリーダ104に定期的にタグIDを送信し、RFIDリーダ104は、タグIDを定期的に受信し、警備装置100に登録されているタグIDと認証することにより登録されたRFIDタグであることを確認するものとして説明する。
また、本実施の形態のRFIDタグ200には操作ボタン201が設けられている。この操作ボタン201は、監視領域の警備モードを後述する警備状態に設定するために押下可能なものであり、この操作ボタン201の押下操作が行われると上記警備開始要請信号が警備装置100に送信される。
コントローラ101は、利用者からの入力を受け付けるものであり、更に、操作表示部102を備えている。操作表示部102は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、利用者に対して設定画面を表示して、警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える操作である切替入力を受け付けるものである。
ここで、警備モードとは、監視領域において異常検知した際の通報先への通報の可否、または監視領域に対する報知の可否などを定めたモードであり、異常を検知したときの警備装置100の動作を決定するモードである。警備モードは、通報の可否および通報先、監視領域への報知の有無などによって複数のモードが存在し、代表的な警備モードとしては、警備状態、警備解除状態がある。
まず、警備状態とは、主に利用者が外出中、警備を必要とする場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合に、監視センタに異常を知らせる警報を通報する状態である。なお、警備装置の設置されている監視領域において異常を検知したことを報知する場合もある。これは、侵入者を威嚇する目的や誤報である場合に警報解除操作を促す目的で報知するものである。
警備解除状態とは、主に利用者が在宅中、警備を必要としない場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合でも、監視センタへの警報の通報を行わず、監視領域における異常があるとは判断しない状態である。これは、センサにより異常を検知(人の存在の検知、扉の開閉の検知)しても、在宅中の利用者を検知したものと判断するためである。
入出力制御部115は、センサ103、RFIDリーダ104、およびコントローラ101の入出力制御、監視領域の音声を取得するマイク(図示せず)の入力制御、送信された音声を出力するスピーカ(図示せず)の出力制御により種々のデータの入出力を制御する処理部である。具体的には、例えば、入出力制御部115は、センサ103により検知した情報やRFIDリーダ104から受信したタグID、コントローラ101の操作表示部102から受け付けた切替入力等を制御部150に送出する。
通信制御部116は、警備装置100とネットワーク900との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
制御部150は、警備装置100の全体を制御するものであり、さらに、警備モード設定部151と、警備モード記憶部152と、タグ検知部154と、通報部155と、報知部156とを主に備えている。
警備モード記憶部152は、監視領域10における現在の警備モード、例えば、上述した警備状態または警備解除状態を記憶するメモリなどの記憶媒体である。
タグ検知部154は、RFIDリーダ104によりRFIDタグ200から送信されたタグIDを受信したか否かを判断するものである。これにより、タグ検知部154は、RFIDタグ200から送信されたタグIDが受信可能な範囲、すなわちRFIDタグ検知エリアβにRFIDタグ200が存在するか否かを検知する。
つまり、タグ検知部154は、RFIDタグ200から送信されたタグIDが受信できる場合、その通信状態からRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在する(圏内にある)と判断する。一方、タグ検知部154は、RFIDタグ200から送信されたタグIDが受信できない場合、その通信状態からRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在しない、すなわちRFIDタグ検知エリアβの外部に存在する(圏外にある)と判断することになる。
また、タグ検知部154は、操作表示部102から切替入力を受け付けた後にも、同様にRFIDリーダ104によりRFIDタグ200から送信されたタグIDを受信したか否かを判断し、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在するか否かを判断する。
さらに、タグ検知部154は、RFIDタグ200から警備開始要請信号をRFIDリーダ104で受信した後にも、同様にRFIDリーダ104によりRFIDタグ200から送信されたタグIDを受信したか否かを判断し、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在するか否かを判断する。
図3および図4は、RFIDタグの通信状態の説明図である。図3では、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部にあるため、RFIDリーダ104がRFIDタグ200から送信されたタグIDを受信することが可能となっている。つまり、このような場合に、タグ検知部154は、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在する(圏内にある)と判断する。また、図4では、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの外部にあるため、RFIDリーダ104がRFIDタグ200から送信されたタグIDを受信することが不可能となっている。つまり、このような場合に、タグ検知部154は、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの外部に存在する(圏外にある)と判断する。
なお、本実施の形態では、RFIDタグ200から送信される信号をタグIDとしており、RFIDリーダ104がRFIDタグ200からタグIDを受信する構成としているが、これに限定されることはない。すなわち、RFID104がRFIDタグ200から送信される信号を受信したか否かにより、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβ内部に存在するか外部に存在するかを判断できるものであれば、RFIDタグ200の種類およびRFIDタグ200とRFIDリーダ104との通信方式は何でもよい。
警備モード設定部151は、警備モード記憶部152に警備解除状態と記憶されている時に、コントローラ101において警備状態に切換えるための操作が行われた場合、またRFIDリーダ104によりRFIDタグ200から警備開始要請信号を受信した場合に、タグ検知部154の検知結果をもとに、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβ内に存在する間は警備状態への切換えを保留しておく。その後、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの外部に移動したと判断すると、警備モード記憶部152の記憶内容を警備状態に変更することにより、警備状態に設定する。
また、警備モード設定部151は、警備モード記憶部152に警備状態と記憶されている時に、センサ103により監視領域10において人を検知すると、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβ内に存在するかを判断し、存在すると判断した場合は、警備モード記憶部152の記憶内容を警備解除状態に変更することにより、警備解除状態に設定する。この場合、検知されたのはRFIDタグを所持した住人等であるので、異常検知した旨の通報は行われない。
一方、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβ内に存在しないと判断した場合は、警備解除状態への設定は行われない。よって、不正侵入者を検知したものと判断される。
通報部155は、警備状態に設定された監視領域10に不正侵入者が入館したことを検知すると、監視センタ800に対して異常が検知されたという異常検知情報を通報するものであり、ネットワーク900を介して監視センタ800に異常検知情報を通報する。
報知部156は、警備状態に設定された監視領域10に不正侵入者が入館したことを検知すると、監視領域10に対して異常が検知したことを報知するものである。具体的には例えば、監視領域10に対して異常を検知したことを報知する。
次に、以上のように構成された警備装置100における警備状態の設定処理について説明する。警備除状態の設定が行われるのは、利用者が監視領域から退館(外出)する場合である。図5は、実施の形態1にかかる警備装置における警備状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。また、図6および図7は、実施の形態1にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。
はじめにコントローラ101の操作表示部102において、監視領域10を警備状態に設定するための操作が行われると(ステップS20:Yes)、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在するか否かを確認する(ステップS21)。タグ検知部154の検知結果により、RFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在すると判断した場合(ステップS21:Yes)、再度ステップS21の処理を繰り返す。
図6に示すように、利用者がコントローラ101において、監視領域10を警備状態に設定する操作を行ってから監視領域10から退館するまでの間は、RFIDタグ200もRFIDタグ検知エリアβの内部に存在しているため、監視領域10の内部に設置されているRFIDリーダ104は、RFIDタグ200から送信されるタグIDを受信することができ、タグ検知部154はRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβ内に存在すると判断する。
一方、タグ検知部154の検知結果により、RFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在しないと判断した場合(ステップS21:No)、警備モード設定部151は、警備モード記憶部152に警備状態を記憶させることにより、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切替えて設定する(ステップS22)。これは、切替入力を行った利用者が監視領域10から退館したと判断している。
つまり、図11に示すように、RFIDタグ200を携帯した利用者は、監視領域10の内部に設置されたコントローラ101で切替入力を行った後、出入口11を通過してRFIDタグ検知エリアβの外部へ出て行くと、RFIDタグ200もRFIDタグ検知エリアβの外部に移動することになる。
このように、警備装置100による警備状態の設定処理では、操作表示部102により切替入力を受け付け、タグ検知部154によりRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在したRFIDタグ200が範囲外に移動したと判断された場合、警備モード設定部151は、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える設定を行う。これによって、警備状態に設定した後に予め定めたタイマ時間内に退館完了する必要がなくなる。
次に、以上のように構成された警備装置100における警備解除状態の設定処理について説明する。警備解除状態の設定が行われるのは、利用者が監視領域に入館(帰宅)した場合である。図8は、実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。また、図9および図10は、実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。
警備モード記憶部152に監視領域10が警備状態と記憶されているときに(ステップS10:Yes)、センサ103により監視領域10において異常が検知されると(ステップS11:Yes)、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在するか否かを確認する(ステップS12)。
図9に示すように、利用者は外出する際にRFIDタグ200を携帯している。この状態では、利用者はRFIDタグ検知エリアβの外部にいることから、RFIDタグ200もRFIDタグ検知エリアβの範囲外に存在しているため、監視領域10の内部に設置されているRFIDリーダ104は、RFIDタグ200から送信されるタグIDを受信することができず、タグ検知部154はRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在しない判断する。
そして、図10に示すように、外出中の利用者が帰宅すると、出入口11を通過して監視領域10の内部に入り、さらにセンサ検知エリアαを通過する。するとセンサ103は利用者を検知することになる。このとき、利用者はRFIDタグ200を携帯しているので、RFIDタグ200はRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在することになり、タグ検知部154はRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在すると判断する。
図8に戻り、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在しないと判断された場合(ステップS12:No)、センサ103により検知されたのは利用者以外の侵入者等であるので、通報部155により監視センタ800への通報を行う(ステップS14)。
一方、RFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在すると判断された場合(ステップS12:Yes)、センサ103により検知されたのはRFIDタグ200を携帯した利用者であるので、警備モード設定部151は、警備モード記憶部152に警備解除状態を記憶させることにより、現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切替えて設定する(ステップS13)。
このように、警備装置100による警備解除状態の設定処理では、警備状態に設定されているときにセンサ103が監視領域10において異常を検知した際、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内にあるかを確認し、範囲内にある場合、警備モード設定部151は、現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定を行う。これによって、予め定めたタイマ時間内において警備解除状態に設定する必要がなくなる。
また、本実施の形態の警備装置100では、RFIDタグ200を所持する利用者が監視領域内でRFID200の操作ボタン201を押下することにより警備状態の設定を行うことができる。この場合も、警備除状態の設定が行われるのは、利用者が監視領域から退館(外出)する場合である。図11は、実施の形態1にかかる警備装置におけるRFID200の操作ボタン201を利用した警備状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。
利用者が監視領域内を警備状態に設定するために、RFIDタグ200の操作ボタン201を押下すると、警備開始要請信号がRFID200からIDとともに警備装置100に送信される。
警備装置100では、警備開始要請信号の受信待ちとなっており(ステップS25)、RFIDタグ200から警備開始要請信号を受信すると(ステップS25:Yes)、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在するか否かを確認する(ステップS26)。タグ検知部154の検知結果により、RFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在すると判断した場合(ステップS26:Yes)、再度ステップS26の処理を繰り返す。
一方、タグ検知部154の検知結果により、RFIDタグがRFIDタグ検知エリアβ内に存在しないと判断した場合(ステップS26:No)、警備モード設定部151は、警備モード記憶部152に警備状態を記憶させることにより、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切替えて設定する(ステップS27)。これは、切替入力を行った利用者が監視領域10から退館したと判断している。
以上のように、本実施の形態にかかる警備装置100は、警備状態への設定処理では、警備状態への切換え操作が行われた後、またはRFID200の押下ボタン201が押下されて警備開始要請信号が警備装置100に送信された後、RFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在したRFIDタグ200が範囲外に移動したと判断してから警備状態への設定を行う。また、警備解除状態への設定処理では、警備状態に設定されているときにセンサ103が異常検知したとき、RFIDタグ検知エリアβの範囲内にRFIDタグ200が存在すると判断した場合、異常検知した旨の通報は行わずに警備解除状態への設定を行う。従って、利用者が携帯するRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在するか否かをもとに警備状態または警備解除状態への設定を行うことができ、予め設定したタイマ時間内に操作や動作を完了する必要がないため利用者への負担を軽減し、かつ誤報を軽減して警備員の負担を軽減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1の警備装置は、利用者が携帯するRFIDタグの通信状態によって警備を設定したり解除することができるものであったが、本実施の形態では、RFIDタグが複数存在する場合について説明する。
実施の形態2にかかる警備装置が配置された監視領域、センサ検知エリアα、RFIDタグ検知エリアβ、および監視センタ800は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する(図1参照)。
次に、警備装置100の詳細について説明する。図12は、実施の形態2にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備装置300は、センサ103と、RFIDリーダ304と、コントローラ301と、入出力制御部115と、制御部350と、通信制御部116と、タグ状態記憶部330とを主に備えている。ここで、センサ103、入出力制御部115、通信制御部116の構成および機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
RFIDリーダ304は、個々の利用者が携帯(所持)しているRFIDタグ400を通信距離内で認識し、RFIDタグ400から送信される信号、すなわちRFIDタグ400に記憶されているRFIDタグ400に固有の識別情報であるタグIDを非接触で受信して読み取るものである。また、RFIDリーダ304は、RFIDタグ400からタグIDを受信するとともに、RFIDタグ400から送信され、利用者が操作ボタン201を押下操作することにより、RFIDリーダ304に、監視領域の警備モードを警備状態に設定することを要請するための警備開始要請信号(タグIDを含む)を受信する。
本実施の形態では、RFIDタグ400をRFIDタグ400A〜Cの3つを使用した例を示すが、これに限定されることなく2つまたは4つ以上の複数のRFIDタグを使用して構成してもよい。また、以下では、単にRFIDタグ400と記載した場合、RFIDタグ400A〜Cのいずれかの任意のRFIDタグを示すものとする。
ここで、本実施の形態のRFIDタグ400は、警備装置300のRFIDリーダ304に定期的にタグIDを送信している。そして、RFIDリーダ304は、タグIDを定期的に受信し、警備装置300に登録されているタグIDと認証することにより登録されたRFIDタグであることを確認している。また、RFIDタグ400は、定期的なタグIDの送信とは別に、付随する操作ボタン201を利用者により押下されることで、即時にRFIDリーダ304にタグIDを送信することができる。この場合は、タグIDとともに、上述したように、利用者による操作ボタン201の押下により、タグIDとともに監視領域を警備状態への設定を要請する警備開始要請信号も送信する。
コントローラ301は、利用者からの入力を受け付けるものであり、更に、操作表示部302を備えている。操作表示部302は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、利用者に対して設定画面を表示して、種々の入力を受け付けるものである。
タグ状態記憶部330は、RFIDタグ400のタグIDと、RFIDタグ400の通信状態と、RFIDタグ400を所持している利用者の状態を示す所持状態とを対応付けて登録した状態情報を記憶するハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリなどの記憶媒体である。
図13は、タグ状態記憶部330に記憶された状態情報の一例を示す図である。図13に示すように、RFIDタグ400Aについては、タグIDである「001」、通信状態である「圏内」、所持状態である「在宅中」が対応付けて登録されている。同様に、RFID400Bについては、タグIDである「002」、通信状態である「圏内」、所持状態である「外出中」が対応付けられ、RFID400Cについては、タグIDである「003」通信状態「圏外」、所持状態である「外出中」が対応付けられ登録されている。
ここで、「圏内」の状態とは、RFIDタグ400から送信されるタグIDを受信可能で、RFIDタグ400がRFIDタグ検知エリアβの内部に存在する状態をいう。また、「圏外」の状態とは、RFIDタグ400から送信されるタグIDを受信不可能で、RFIDタグ400がRFIDタグ検知エリアβの外部に存在する状態をいう。また、「外出中」の状態とは、RFIDタグ400を携帯している利用者が監視領域10の外部にいる状態、および利用者が監視領域10の外部にいるとみなす状態、つまり実際は利用者は監視領域10の内部にいるが警備装置100側では監視領域10の外部にいると認識している状態をいう。また、「在宅中」の状態とは、RFIDタグ400を携帯している利用者が監視領域10の内部にいる状態をいう。このように、RFIDタグ400の通信状態だけでなく所持状態をも登録しているのは、RFIDタグ400が複数存在する場合、一部のRFIDタグ400が圏内に留まる可能性、つまり利用者がRFIDタグ400を置き忘れて外出する可能性があるためであり、警備モードの設定がなされると、RFIDタグ400の所持状態が在宅中もしくは外出中であるかの判断がなされる。
制御部350は、警備装置300の全体制御を行うものであり、さらに、警備モード設定部351と、警備モード記憶部152と、タグ検知部354と、通報部155と、報知部156とを主に備えている。ここで、警備モード記憶部152と、通報部155と、報知部156の構成及び機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
タグ検知部354は、RFIDタグ400から警備開始要請信号をRFIDリーダ304で受信した場合、さらに警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400から送信されたタグIDを受信したか否かを判断することにより、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400の存在の有無を検知する。すなわち、これにより、タグ検知部354は、RFIDタグ400から送信されたタグIDが受信可能な範囲、すなわちRFIDタグ検知エリアβにRFIDタグ400が存在するか否かを判断する。
また、タグ検知部354は、RFIDタグ400を検知してその検知結果により、タグ状態記憶部330に当該タグのタグIDに対応させて所持状態(「外出中」、「在宅中等」)を登録する。
ここで、警備モードが警備状態に設定された後に、タグ検知部354がRFIDタグ400の所持状態を「在宅中」としてタグ状態記憶部330の状態情報に登録する場合は、利用者が監視領域10内にいる場合に携帯しているRFIDタグ400や、利用者がRFIDタグ400を携帯せずに外出した場合に監視領域10内に置き忘れられた場合である。
また、警備モードが警備状態に設定された後に、タグ検知部354がタグIDが受信不可能であるRFIDタグ400の所持状態を「外出中」としてタグ状態記憶部330の状態情報に登録する場合は、監視領域10が警備状態に設定される前に監視領域10から利用者がRFIDタグ400と共に外出した場合である。
また、タグ検知部354は、監視領域の警備モードが警備状態に設定されている場合においてセンサ103により異常が検知された場合、タグIDが受信されたか否かによりタグの存在を検知する。また、タグ検知部354は、タグを検知した場合、タグ状態記憶部330に記憶されている状態情報を参照して、受信したタグIDをキーに検索することで、該タグIDを受信したRFIDタグ400(RFIDタグ検知エリアβに存在するRFIDタグ400)の所持状態が、「外出中」であるか否かを判断する。
警備モード設定部351は、警備開始要請信号を受信した後に、タグ検知部354によって警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400が圏内にあると判断される間は、警備状態への設定を保留する。そして、警備モード設定部351は、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400を検知できず圏外にあると判断された時点で、警備モード記憶部152に警備状態を記憶させることにより、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切替えて設定する。つまり、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400が圏内から圏外に移行したことによって、操作ボタン201を押下した利用者が監視領域10から退館したことが確認できるため、警備状態に設定することになる。
また、警備モード設定部351は、監視領域の現在の警備モードが警備状態に設定されている場合においてセンサ103により監視領域10の異常が検知された後、タグ検知部354によりRFIDタグ400が圏内にあると判断され、さらに、該RFIDタグ400の所持状態が「外出中」であった場合には、警備モード記憶部152に警備解除状態を記憶させることにより、監視領域の現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切替えて設定する。つまり、「外出中」のRFIDタグ400が圏内にあることによって、センサ103により検知した入館者が正当な利用者であることが確認できるため、警備解除状態に設定することになる。
次に、以上のように構成された実施の形態2にかかる警備装置300における警備状態の設定処理について説明する。警備除状態の設定が行われるのは、利用者が監視領域から退館(外出)する場合である。図14は、実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。また、図15、図16および図17は、実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。
まず、タグ検知部354は、RFIDタグ400からタグIDを含む警備開始要請信号をRFIDリーダ104で受信したか否かを判断する(ステップS50)。そして、警備開始要請信号を受信していない場合(ステップS50:No)、警備開始要請信号を受信するまで待機する。
図15に示すように、RFIDタグ400Bを携帯している利用者が在宅中であれば、RFIDタグ400BもRFIDタグ検知エリアβの内部に存在しているため、監視領域10の内部に設置されているRFIDリーダ304は、RFIDタグ400Bから送信されるタグIDを受信することができ、警備装置300はRFIDタグ400Bが圏内にあると認識する。また、RFIDタグ400Aは監視領域10に置き忘れられていることから、RFIDタグ検知エリアβの内部に存在しているため、RFIDリーダ304は、RFIDタグ400Aから送信されるタグIDを受信することができ、警備装置300はRFIDタグ400Aが圏内にあると認識する。一方、RFIDタグ400Cを携帯している利用者は外出中であるため、RFIDタグ400CもRFIDタグ検知エリアβの外部に存在しているため、RFIDリーダ304は、RFIDタグ400Cから送信されるタグIDを受信することができず、警備装置300はRFIDタグ400Cが圏外にあると認識する。
そして、図16に示すように、監視領域10から退館して外出する際に警備状態に設定する場合、RFIDタグ400Bを携帯している利用者はRFIDタグ400Bの操作ボタン201を押下して、タグIDを含む警備開始要請信号を送信することで警備モードを警備解除状態から警備状態への設定操作を行う。
図14に戻り、タグIDを含む警備開始要請信号を受信した場合(ステップS50:Yes)、タグ検知部354は、所定時間内にステップS50で受信したタグIDと同一のタグIDをRFIDリーダ304により受信したか否かを判断することにより、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400の検知の判断を行う(ステップS51)。警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400を検知した場合(ステップS51:Yes)、再度ステップS51の処理を繰り返す。警備開始要請信号を受信した直後は、利用者はまだRFIDタグ検知エリアβにいるため、RFIDタグ400BもRFIDタグ検知エリアβの内部に存在することになり、RFIDタグ400Bから送信されたタグIDを受信し、RFIDタグ400Bが圏内にあることが確認できる。
一方、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400を検知できなかった場合(ステップS51:No)、タグ検知部354がRFIDタグ400BはRFIDタグ検知エリアβの外部に存在するため圏外にあると判断する。そして、警備モード設定部351は、警備モード記憶部152に警備状態を記憶させることにより、監視領域10の現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切替えて設定する(ステップS52)。これは、警備開始要請信号を送信して切替入力を行った利用者が監視領域10から退館したと判断している。
つまり、図17に示すように、RFID400Bの操作ボタン201を押下することにより警備開始要請信号を送信した後、RFIDタグ400Bを携帯した利用者は、出入口11を通過してRFIDタグ検知エリアβの内部から外部へ出て行く。そうすると、RFIDタグ400BもRFIDタグ検知エリアβの外部に存在することになる。
次に、所定時間待機し(ステップS53)、その後、タグ検知部354は、タグ状態記憶部330の状態情報に登録されているタグIDのRFIDタグ400の存在を検知する(ステップS54)。そして、タグ検知部354は、その検知結果によって、各RFIDタグ400の状態を、タグ状態記憶部330の状態情報のタグIDに対応付けて保存する(ステップS55)。
ここで、ステップS53において、所定時間待機するのは、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400を所持する利用者と同時に外出する他のRFIDタグ400を所持する利用者が存在する場合も考えられ、これらの利用者が監視領域から外出する時間を考慮したためである。このため、同時に外出する利用者が所持するRFIDタグ400がまだ圏内に存在していたことによる所持状態の判定の誤りを防止することができる。
例えば、タグ検知部354は、タグIDが受信可能であるRFIDタグ400の所持状態を「在宅中」としてタグ状態記憶部330の状態情報に当該RFIDタグ400のタグIDに対応付けて登録する。また、タグ検知部354は、タグIDが受信不可能であるRFIDタグ400の所持状態を「外出中」としてタグ状態記憶部330の状態情報に当該RFIDタグ400のタグIDに対応付けて登録する。これにより、他の外出した利用者が携帯しているRFIDタグ400Cの所持状態を「外出中」と登録することができ、このRFIDタグ400Cを携帯している利用者が帰宅して監視領域10の警備モードを警備解除状態にすることができる。
このように、警備装置300による警備状態の設定処理では、タグIDと警備開始要請信号を受信し、圏内にあったRFIDタグ400が圏外にあると判断された場合、警備モード設定部151は、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える設定を行う。これによって、警備状態に設定した後に予め定めたタイマ時間内に退館完了する必要がなくなる。また、操作ボタン201を押下されたRFIDタグ400によってのみ警備状態に設定可能となり、監視領域10に置き忘れたことなどによりRFIDタグ検知エリアβの内部に存在するRFIDタグ400は操作ボタン201が押下されていないため、警備状態に設定不可能となっている。
なお、警備状態の設定処理として、以下のように構成することもできる。図18は、実施の形態2の警備状態の設定処理の他の例の手順を示すフローチャートである。警備開始要請信号の受信から警備状態の設定までの処理(ステップS60〜S62)については図14のステップS50からS52までの処理と同様に行われる。
次に、警備モード設定部152が警備モードを警備状態に設定したら、タグ検知部354は、タグ状態記憶部330の状態情報において警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400の所持状態を「外出中」として保存する(ステップS63)。そして、所定時間待機し(ステップS64)、その後、タグ検知部354は、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400以外の他のRFIDタグ400を検知する(ステップS65)。そして、タグ検知部354は、その検知結果によって、当該他の各RFIDタグ400の状態を、タグ状態記憶部330の状態情報のタグIDに対応付けて保存する(ステップS66)。
このように、警備状態に設定した後、すぐに警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400の所持状態を「外出中」として保存する一方、他のRFIDタグ400の検知は所定時間経過後に行うのは、操作ボタン201を押下した利用者は外出することを前提としているため、操作後にすぐに外出して圏外にいくことが考えられる一方、当該利用者とともに外出しようとしている利用者は監視領域を離れるまで時間を要する場合があることを考慮したためである。このため、外出する利用者が所持するRFIDタグ400がまだ圏内に存在していたことによる所持状態の判定の誤りを防止することができる。
次に、実施の形態2警備装置300における警備解除状態の設定処理について説明する。警備解除状態の設定が行われるのは、利用者が監視領域に入館(帰宅)した場合である。図19は、実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。また、図20、図21および図22は、実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。
警備モード記憶部352に監視領域10が警備状態と記憶されているときに(ステップS30:Yes)、センサ103により監視領域10において異常が検知されると(ステップS31:Yes)、タグ検知部154の検知結果をもとにRFIDタグ200がRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在するか否かを確認する(ステップS32)。
図20に示すように、2人の利用者は外出する際にそれぞれRFIDタグ400B、400Cを携帯している。そして、監視領域10の内部、すなわちRFIDタグ検知エリアβの内部にはRFIDタグ400Aが置き忘れられている。この状態では、上記2人の利用者はRFIDタグ検知エリアβの外部にいることから、RFIDタグ400B、400CもRFIDタグ検知エリアβの外部に存在しているため、監視領域10の内部に設置されているRFIDリーダ304は、RFIDタグ400B、400Cから送信されるタグIDを受信することができず、警備装置300はRFIDタグ400B、400Cが圏外にあると認識する。また、RFIDタグ400Aは、RFIDタグ検知エリアβの内部に存在しているため、RFIDリーダ304は、RFIDタグ400Aから送信されるタグIDを受信することができ、警備装置300はRFIDタグ400Aが圏内にあると認識する。
そして、図21に示すように、RFIDタグ400Bを携帯している利用者が帰宅する場合、利用者はRFIDタグ検知エリアβの内部に入った後、出入口11を通過して監視領域10の内部に入り、さらにセンサ検知エリアαを通過する。このときセンサ103は、RFIDタグ400Bを携帯した利用者を検知することになる。
図19に戻り、RFIDタグ400BがRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在しないと判断された場合(ステップS32:No)、センサ103により検知されたのは利用者以外の侵入者等であるので、通報部155により監視センタ800への通報を行う(ステップS36)。
一方、RFIDタグ400BがRFIDタグ検知エリアβの範囲内に存在すると判断された場合(ステップS32:Yes)、タグ検知部354は、RFIDタグ400Bは圏内にあると判断し、状態情報を参照してRFIDタグ400Bの所持状態が「外出中」であるか否かを判断する(ステップS33)。RFIDタグ400Bの所持状態が「外出中」でない場合、すなわち「在宅中」である場合(ステップS33:No)、通報部155は、監視センタ800に異常検知情報を通報する(ステップS36)。
一方、RFIDタグ400Bの所持状態が「外出中」であった場合(ステップS33:Yes)、警備モード設定部351は、警備モード記憶部152に警備解除状態を記憶させることにより、現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切替えて設定する(ステップS34)。つまり、センサ103は帰宅した正当な利用者を検知したと判断している。
その後、監視領域10にRFIDタグ400Cを携帯した利用者が帰宅した場合、監視領域10は警備解除状態に設定されているため、図22に示すように、該利用者はRFIDタグ検知エリアβの内部に入って、そのまま出入口11から監視領域10に入館することが可能となっている。
このように、警備装置300による警備解除状態の設定処理では、現在の警備モードが警備状態である場合においてセンサ103による検知があり、RFIDタグ400が圏内にあり、かつ該RFIDタグ400の所持状態が「外出中」であった場合、警備モード設定部351は、現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定を行う。これによって、予め定めたタイマ時間内において警備解除状態に設定する必要がなくなる。また、所持状態が「外出中」と判断されたRFIDタグ400によってのみ警備解除状態に設定可能となり、監視領域10に置き忘れたことなどによりRFIDタグ検知エリアβの内部に存在するRFIDタグ400では警備解除状態に設定不可能となっている。
以上のように、本実施の形態にかかる警備装置300は、警備状態の設定処理において、警備開始要請信号を受信して警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400が圏内から移行して圏外にあると判断された場合、現在の警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える設定を行う。また、警備解除状態の設定処理では、現在の警備モードが警備状態である場合には、RFIDタグ400を携帯している利用者を検知し、RFIDタグ400が圏内にあり、さらにそのRFIDタグ400の所持状態が「外出中」であると判断された場合、現在の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定を行う。従って、利用者が携帯するRFIDタグ400の通信状態によって警備を設定したり、解除することができ、予め設定したタイマ時間内に操作や動作を完了する必要がないため利用者への負担を軽減し、かつ誤報を軽減して警備員の負担を軽減することができる。また、所持状態を管理してRFIDタグ400を利用するため、複数のRFIDタグ400を利用することができる。
また、本実施の形態では、RFIDタグ400から送信された警備開始要請信号を受信した場合に、監視領域10の警備モードを警備状態に設定している。このように警備開始要請信号を送信しただけでは、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400を携帯している利用者は、操作ボタン201の押下操作をしたものの、実際に警備開始要請信号が警備装置300に送信され、警備状態に設定されたかを認識することができない。従って、以下のような構成を追加してもよい。
まず、RFIDタグ400に報知部を設け、警備装置300に操作応答部を設ける。そして、警備装置300の送信部は、RFIDタグ400からタグIDを含む警備開始要請信号を受信した後、警備開始要請信号を受理した旨を示す操作応答信号を、警備開始要請信号を送信したRFIDタグ400に送信する。RFIDタグ400の報知部は、警備装置300から送信された操作応答信号を受信した場合に、警備開始要請信号が受理された旨を示す所定の処理、例えば、ブザーを鳴動させたり、ランプを点灯させる処理を行うように構成する。これにより、利用者は、監視領域10の警備モードを警備状態に設定するための操作が受理されたことを確認することができる。
また、RFIDタグ400を携帯した利用者が、RFIDタグ検知エリアβの内部から外部に移動することにより、RFIDタグ400が圏内から圏外に移行した場合、警備装置300は、該利用者が別途所持する携帯電話などの携帯端末に、現在の警備装置300による監視領域10の警備モードを電子メール等で送信して通知するように構成してもよい。また、同じく、RFIDタグ400が圏内から圏外に移行した場合、警備装置300は、該利用者が携帯しているRFIDタグ400に、現在の警備装置300による監視領域10の警備モードを送信して通知するように構成してもよい。これにより、利用者は、監視領域10の現在の警備モードを確認することができる。
また、利用者がRFIDタグ400の操作ボタン201を押下することにより、RFIDタグ200が圏外になると同時に警備状態に設定する旨の設定予約状態となるが、この設定予約状態は警備状態に設定されなかった場合に一定時間経過すると解除される。従って、設定予約状態が解除された後に、RFIDタグ400を携帯した利用者がRFIDタグ検知エリアβの内部から外部に移動しても(圏内から圏外に行っても)、警備状態に設定されることはない。この場合に、上述したように、利用者が外出した際に、利用者が別途所持している携帯電話等の携帯端末やRFIDタグ400に現在の警備モードを送信することで、利用者は監視領域10の警備モードが警備状態に設定されていないことを確認することができる。そして、再度RFIDタグ400の操作ボタン201を押下して、監視領域10の警備モードを警備解除状態から警備状態に設定することができる。
また、利用者が帰宅して監視領域10の警備モードが警備状態から警備解除状態に設定された場合、操作表示部302に、警備を解除した旨を表示してもよい。
(実施の形態2の変形例1)
実施の形態2の警備装置は、個々の利用者が携帯する複数のRFIDタグの通信状態によって警備を設定したり解除することができ、警備状態に設定する場合には、RFIDタグの操作ボタン201を押下して警備開始要請信号を送信してから監視領域から外出するものであったが、本変形例1では、さらに、警備開始要請信号を送信せずに監視領域から外出した場合のRFIDタグについての処理について説明する。
監視領域10の警備モードが警備状態に設定されている場合、通常監視領域10の内部には利用者は不在である。そのような状態において、実施の形態2におけるRFIDタグ400Aのように、利用者が外出する際に携帯せず置き忘れたRFIDタグ400AがRFIDタグ検知エリアβに存在する場合がある。そのようなRFIDタグ400Aは、警備装置300側で、通信状態は「圏内」であって、所持状態は「在宅中」であると判断され、タグ状態記憶部330に保存された状態情報に登録されている。
そして、本変形例1の警備装置300におけるタグ検知部354は、監視領域10の警備モードが警備状態に設定されている場合に、置き忘れたRFIDタグ400Aから送信されたタグIDがその後受信できない状態に変化した場合、該RFIDタグ400Aを通信状態「圏外」で、所持状態が「消失中」であると判断し、タグ状態記憶部330に保存されている状態情報に登録する。「消失中」の状態とは、RFIDタグ400の所在が警備装置300側で把握できない状態を示している。
RFIDタグ400の所持状態が「消失中」となるには、以下のような場合が考えられる。図23は、置き忘れたRFIDタグがRFIDタグ検知エリアの外部に持ち出された場合を示す図である。第1に、図23に示すように、RFIDタグ検知エリアβの内部に存在したRFIDタグ400Aが、不正な侵入者等により盗まれた場合である。また、第2に、RFID400Aの電池が完全に消耗してタグIDを送信できない場合である。
このように、所持状態が「消失中」となったRFIDタグ400があった場合、警備装置300の操作表示部302は、その旨を液晶画面の表示部に表示することで、利用者に所持状態が「消失中」のRFIDタグ400があるとの注意を促す。また、警備装置300は、所持状態が「消失中」となったRFIDタグ400によっては、監視領域10の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定ができないようにする。
そして、タグ検知部354は、監視領域10の警備モードが警備状態または警備解除状態などいずれの状態に設定されている場合でも、所持状態が「消失中」であるRFIDタグ400AからのタグIDが受信された場合、すなわち該RFIDタグ400Aが圏外から圏内にあると変化した場合、該RFIDタグ400Aを通信状態「圏内」で、所持状態が「在宅中」であると判断し、タグ状態記憶部330に保存されている状態情報に登録する。
このように、本変形例1の警備装置300は、監視領域10の警備モードが警備状態に設定されている場合に、圏内から圏外に変化したRFIDタグ400の所持状態を「消失中」と判断することで、「消失中」のRFIDタグ400では、警備モードを警備解除状態に設定することを不可能にして、不正な侵入者の入館を抑制することができる。
(実施の形態2の変形例2)
実施の形態2の警備装置は、個々の利用者が携帯する複数のRFIDタグの状態を登録して、RFIDタグの所持状態が「外出中」または「在宅中」である旨を判断していたが、本変形例2では、「在宅中」のRFIDタグの所持状態を、さらに詳細に登録して、RFIDタグの状態を把握するものである。
RFIDタグ400は、監視領域10の内部、すなわちRFIDタグ検知エリアβの内部に設置されている保持器450に保持されている。図24は、RFIDタグが充電器の充電位置に載置されて充電されている状態を示す図である。この保持器450は、RFID400を保持しているとき媒体保持信号を送信する機能を有している。
また、警備装置300には、保持器450に保持されていないRFIDタグ400が存在する旨を報知する放置タグ報知部を設ける。
そして、検知部354で検知された領域内に存在するRFIDタグ400の数と、保持器450から受信した媒体保持信号とから判断される保持器450に保持されているRFIDタグ400とに差異が生じたか否かを判断し、この差異のある状態が所定時間以上継続した場合に、保持器450に保持されていないRFIDタグ400が存在する旨を報知するように放置タグ報知部を構成する。これにより、利用者は放置されたいるRFIDタグ400を認識することが可能となる。
また、この保持器450を充電機能を有するように構成してもよい。RFIDタグ400は、保持器450の所定の充電位置に載置されることによって充電が行われる。図25は、RFIDタグが充電器の充電位置から外され充電されていない状態を示す図である。
警備装置300のタグ検知部354は、RFIDタグ400がRFIDタグ検知エリアβに存在する場合、該RFIDタグ400の通信状態は「圏内」であると判断し、タグ状態記憶部330に保存された状態情報に登録されている。RFIDタグ400は、圏内に存在する場合に、保持器450の充電機能から充電されているか否かを、充電位置に載置されているか否かを検知することにより判断する。
そして、図25に示すように、RFIDタグ400が保持器450の充電位置に載置されて充電されている場合、その旨の信号をRFIDタグ400から受信することで、タグ検知部354は、RFIDタグ400の所持状態が保持器450から電力が供給され充電中である旨を示す「待機中」と判断し、タグ状態記憶部330に保存された状態情報に登録される。
また、図25に示すように、RFIDタグ400が保持器450の充電位置から外されて充電されていない場合、その旨の信号をRFIDタグ400から受信することで、タグ検知部354は、RFIDタグ400の所持状態が保持器450の充電機能から電力が供給されておらず充電中ではない旨を示す「持出中」と判断し、タグ状態記憶部330に保存された状態情報に登録されている。
そして、本変形例2の警備装置300におけるタグ検知部354は、監視領域10の警備モードが警備状態に設定されている場合に、所持状態を「持出中」と判断したRFIDタグ400から送信されたタグIDが受信できずRFIDタグ400を検知できない状態に変化した場合、該RFIDタグ400を通信状態「圏外」で、所持状態が「消失中」であると判断し、タグ状態記憶部330に保存されている状態情報に登録する。
RFIDタグ400の所持状態が「消失中」となるには、実施の形態2の変形例1と同様に、以下のような場合が考えられる。図26は、所持状態が「持出中」のRFIDタグがRFIDタグ検知エリアの外部に持ち出された場合を示す図である。第1に、図26に示すように、RFIDタグ検知エリアβの内部に存在したRFIDタグ400が、不正な侵入者等により盗まれた場合である。また、第2に、RFID400の電池が完全に消耗してタグIDを送信できない場合である。
このように、所持状態が「消失中」となったRFIDタグ400があった場合、警備装置300の操作表示部302は、その旨を液晶画面の表示部に表示することで、利用者に所持状態が「消失中」のRFIDタグ400があるとの注意を促す。また、警備装置300は、所持状態が「消失中」となったRFIDタグ400によっては、監視領域10の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定ができないようにする。
そして、タグ検知部354は、監視領域10の警備モードが警備状態または警備解除状態などいずれの状態に設定されている場合でも、所持状態が「消失中」であるRFIDタグ400からのタグIDが受信された場合、すなわち該RFIDタグ400が圏外から圏内にあると変化した場合、該RFIDタグ400を通信状態「圏内」で、所持状態が「持出中」であると判断し、タグ状態記憶部330に保存されている状態情報に登録する。
また、タグ検知部354は、監視領域10の警備モードが警備状態または警備解除状態などいずれの状態に設定されている場合、置き忘れなどにより所定時間より長い時間所持状態が「持出中」であるRFIDタグ400があった場合、警備装置300の操作表示部302は、RFIDタグ400を保持器450の充電位置に載置して充電すべき旨を液晶画面の表示部に表示することで、利用者に所持状態が「持出中」のRFIDタグ400を充電するように注意を促す。また、警備装置300は、所持状態が「持出中」もしくは「待機中」となったRFIDタグ400によっては、監視領域10の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える設定ができないようにする。
このように、本変形例2の警備装置300は、保持器450の充電機能による充電中であるRFIDタグの所持状態を「待機中」と判断し、保持器450の充電機能により充電されていないRFIDタグの所持状態を「持出中」と判断し、「持出中」であるRFIDタグ400を充電するよう促すことで、電池の消耗によるRFIDタグのタグIDの誤認識を回避することができる。
(実施の形態2の変形例3)
実施の形態2の警備装置は、充電器によって充電された複数のRFIDタグの通信状態によって警備を設定したり解除することができるものであったが、本変形例3では、さらに、該RFIDタグの電池の状態を把握するものである。
RFIDタグ400を、内蔵電池の電力量を検知する電力量検知部と、検知された電力量が所定量以下であると判断された場合に、電力低下している旨を報知する電力低下報知部とをさらに備えるように構成する。
これにより、本変形例3のRFIDタグ400は、内蔵電池の電力量が所定量より少なくなると、警告を表示して充電を行うよう促すことで、電池の消耗によるRFIDタグのタグIDの誤認識を回避することができる。
実施の形態1にかかる警備装置が配置された監視領域を示す図である。 実施の形態1にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。 RFIDタグの通信状態の説明図である。 RFIDタグの通信状態の説明図である。 実施の形態1にかかる警備装置における警備状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の他の例の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。 タグ状態記憶部330に記憶された状態情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備状態の設定処理の他の例の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる警備装置における警備解除状態の設定処理の過程を示す説明図である。 置き忘れたRFIDタグがRFIDタグ検知エリアの外部に持ち出された場合を示す図である。 RFIDタグが保持器に載置されている状態を示す図である。 RFIDタグが保持器の充電位置から外され充電されていない状態を示す図である。 所持状態が「持出中」のRFIDタグがRFIDタグ検知エリアの外部に持ち出された場合を示す図である。
符号の説明
10 監視領域
11 出入口
100,300 警備装置
101,301 コントローラ
102,302 操作表示部
103 センサ
104,304 RFIDリーダ
115 入出力制御部
116 通信制御部
150,350 制御部
151,351 警備モード設定部
152 警備モード記憶部
154,354 タグ検知部
155 通報部
156 報知部
200,400 RFIDタグ
450 保持器
800 監視センタ
900 ネットワーク
α センサ検知エリア
β RFIDタグ検知エリア

Claims (7)

  1. 警備装置と、利用者が携帯可能な情報記憶媒体とを備えた警備システムであって、
    前記警備装置は、
    監視領域の異常を検知する検知手段と、
    前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作手段と、
    前記監視領域を、前記操作手段によって設定操作された前記警備モードに設定する警備設定手段と、
    前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知手段により前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報手段と、
    前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る媒体検知手段と
    記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信手段と、
    前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段と、を備え、
    前記情報記憶媒体は、
    前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作手段と、
    前記媒体操作手段が操作された場合に、自己の前記識別情報とともに前記警備開始要請信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記識別情報は、前記媒体検知手段により読み取り可能に割り当てられ、
    前記媒体検知手段は、前記媒体操作受信手段によって前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、
    前記警備設定手段は、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定し、
    前記媒体検知手段は、さらに、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させ
    前記警備装置は、
    前記監視領域が警備状態に設定されているときに、前記媒体状態記憶手段に状態が在室中として記憶されている前記情報記憶媒体が前記媒体検知手段により領域内に存在しないと判断された場合、当該情報記憶媒体に故障、電池切れ、紛失等の障害が発生した旨を報知する媒体障害報知手段、を更に備えたことを特徴とする警備システム。
  2. 警備システムであって、
    警備装置と、
    利用者が携帯可能な情報記憶媒体と、
    前記情報記憶媒体を保持する媒体保持手段と、を備え、
    前記警備装置は、
    監視領域の異常を検知する検知手段と、
    前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作手段と、
    前記監視領域を、前記操作手段によって設定操作された前記警備モードに設定する警備設定手段と、
    前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知手段により前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報手段と、
    前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る媒体検知手段と、
    前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信手段と、
    前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段と、を備え、
    前記情報記憶媒体は、
    前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作手段と、
    前記媒体操作手段が操作された場合に、自己の前記識別情報とともに前記警備開始要請信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記識別情報は、前記媒体検知手段により読み取り可能に割り当てられ、
    前記媒体検知手段は、前記媒体操作受信手段によって前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、
    前記警備設定手段は、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定し、
    前記媒体検知手段は、さらに、前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させ、
    前記媒体保持手段は、前記情報記憶媒体を保持しているとき媒体保持信号を出力し、
    前記警備装置は、
    前記媒体検知手段により検知された領域内に存在する前記情報記憶媒体の数と、前記媒体保持信号をもとに判断される前記媒体保持手段に保持されている前記情報記憶媒体の数とに差異が生じ、当該差異のある状態が所定時間以上継続した場合に、前記媒体保持手段に保持されていない情報記憶媒体が存在する旨を報知する放置媒体報知手段、を更に備えたことを特徴とする警備システム。
  3. 前記媒体検知手段は、さらに、前記監視領域が警備状態に設定されているときに前記検知手段により前記監視領域の異常が検知された場合に、所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、
    前記警備設定手段は、前記媒体状態記憶手段に状態が外出中として記憶されている前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合には、前記監視領域の前記警備モードを警備解除状態に設定し、
    前記通報手段は前記媒体状態記憶手段に状態が外出中として記憶されている前記情報記憶媒体が領域内に存在する場合で、かつ前記監視領域の前記警備モードが警備解除状態に設定されている場合には、前記通報先への通報は行わず、前記媒体状態記憶手段に状態が外出中として記憶されている前記情報記憶媒体が領域内に存在しない場合には、前記通報先に異常検知した旨を通報することを特徴とする請求項1または2に記載の警備システム。
  4. 前記警備装置は、
    前記情報記憶媒体からの前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信すると操作応答信号を返信する媒体操作応答手段を更に備え、
    前記情報記憶媒体は、
    前記媒体操作応答手段から前記操作応答信号を受信すると、前記監視領域を警備状態に設定する操作が受付けられた旨を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の警備システム。
  5. 前記情報記憶媒体は、
    内蔵電池の電力量を検知する電力量検知手段と、
    前記電力量検知手段により検知された電力量が所定量以下であると判断された場合に、電力低下している旨を報知する電力低下報知手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の警備システム。
  6. 警備装置と、利用者が携帯可能な情報記憶媒体とを備えた警備システムで実行される警備方法であって、
    前記警備装置は、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段、を備え、
    監視領域の異常を検知する検知工程と、
    前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作工程と、
    前記監視領域を、前記操作工程において設定操作された前記警備モードに設定する第1警備設定工程と、
    前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知工程において前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報工程と、
    前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る第1媒体検知工程と、
    前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信工程と、
    前記情報記憶媒体が有する媒体操作手段によって、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作工程と、
    前記媒体操作手段が操作された場合に、当該情報記憶媒体の前記識別情報とともに前記警備要請開始信号を前記警備装置に送信する送信工程と、を含み、
    前記識別情報は、前記媒体検知工程により読み取り可能に割り当てられ、
    記媒体操作受信工程において前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取る第2媒体検知工程と、
    記警備開始要請信号を送信してきた情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定する第2警備設定工程と、
    前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させる第3媒体検知工程と、
    前記監視領域が警備状態に設定されているときに、前記媒体状態記憶手段に状態が在室中として記憶されている前記情報記憶媒体が前記第3媒体検知工程において領域内に存在しないと判断された場合、当該情報記憶媒体に故障、電池切れ、紛失等の障害が発生した旨を報知する媒体障害報知工程、を更に含むことを特徴とする警備方法。
  7. 警備システムで実行される警備方法であって、
    前記警備システムは、
    警備装置と、
    前記利用者が形態可能な情報記憶媒体と、
    前記情報記憶媒体を保持する媒体保持手段と
    を備え、
    前記警備装置は、前記情報記憶媒体の状態として少なくとも在室中および外出中を含む状態を記憶する媒体状態記憶手段を有し、
    監視領域の異常を検知する検知工程と、
    前記監視領域を警備解除状態と警備状態を含む複数の警備モードからいずれかの警備モードに設定する操作を行う操作工程と、
    前記監視領域を、前記操作工程において設定操作された前記警備モードに設定する第1警備設定工程と、
    前記監視領域が警備状態に設定されている場合に、前記検知工程において前記監視領域の異常が検知された場合、ネットワークを介して接続された監視センタ等の通報先に異常検知した旨を通報する通報工程と、
    前記情報記憶媒体が所定の領域に存在するか否かを検知するとともに、前記情報記憶媒体に割り当てられた固有の識別情報を読み取る第1媒体検知工程と、
    前記情報記憶媒体から、前記識別情報および警備開始要請信号を受信する媒体操作受信工程と、
    前記情報記憶媒体が有する媒体操作手段によって、前記監視領域を警備状態に設定するための操作を行う媒体操作工程と、
    前記媒体操作手段が操作された場合に、当該情報記憶媒体の前記識別情報とともに前記警備要請開始信号を前記警備装置に送信する送信工程と、を含み、
    前記識別情報は、前記媒体検知工程により読み取り可能に割り当てられ、
    前記媒体操作受信工程において前記情報記憶媒体から前記識別情報および前記警備開始要請信号を受信した場合に、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取る第2媒体検知工程と、
    前記警備開始要請信号を送信してきた情報記憶媒体が領域内に存在する場合には前記監視領域の前記警備モードの警備状態への設定を保留し、前記警備開始要請信号を送信してきた前記情報記憶媒体が領域内に存在しなくなった時点で前記監視領域の前記警備モードを前記警備状態に設定する第2警備設定工程と、
    前記警備状態に設定された後、前記所定の領域に存在する前記情報記憶媒体の前記識別情報を読み取り、領域内に存在する前記情報記憶媒体の状態を在室中に、領域内に存在しない前記情報記憶媒体の状態を外出中として前記媒体状態記憶手段に記憶させる第3媒体検知工程と、
    前記媒体保持手段が前記情報記憶媒体を保持しているとき媒体保持信号を出力する媒体保持信号出力工程と、
    前記第1媒体検知工程、前記第2媒体検知工程または前記第3媒体検知工程において検知された領域内に存在する前記情報記憶媒体の数と、前記媒体保持信号をもとに判断される前記媒体保持手段に保持されている前記情報記憶媒体の数とに差異が生じ、当該差異のある状態が所定時間以上継続した場合に、前記媒体保持手段に保持されていない情報記憶媒体が存在する旨を報知する放置媒体報知工程と、を更に含むことを特徴とする警備方法。
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