JP4285394B2 - 入場管理装置及び入場管理システム - Google Patents
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Description
図3には、入場管理システムの全体構成が概略的に示されている。この図3において、中央監視装置1は、例えばIDカードを所持した登録者に対してのみ入室が許可された複数の部屋(監視対象領域に相当)を備えた施設の警備室に設置されるもので、この警備室には、中央監視装置1を通じた監視業務を行うための担当係員が常駐している。上記各部屋の入口(入場口に相当)に設けられた電気錠付き扉2(入場制限手段に相当)には、入場管理装置3が1対1で対応するように設置されており、当該入場管理装置3は、中央監視装置1とLAN4を介してデータ通信可能に構成されている。尚、中央監視装置1は、本発明でいう動作モード設定手段の機能を備えたもので、後述するような条件で警戒モード及び誘導モードを設定できる構成となっている。
即ち、中央監視装置1側では、監視対象領域(部屋)へ扉2を通じて第三者が不正進入する可能性が高いと想定される時間帯(例えば、深夜或いは休日などのように訪問者が極端に少なくなる時間帯)に対して警戒モードを設定すると共に、これ以外の時間帯に対して誘導モードを設定するものである。中央監視装置1においては、自身に内蔵された時計機能により得た現在時刻と上記警戒モード及び誘導モードに設定された各時間帯とを比較することにより、当該設定モードの切換わり時間になる毎に現在時点の設定モードを示す状態信号を入場管理装置3の主制御部8へ送信するものであり、当該主制御部8では、受信した状態信号をEEPROM20に記憶することにより、現在設定されているモードを認識できるようになっている。
(a)接近センサ11が警戒範囲A(図2参照)内への人の接近を検出したときには、前記スリープ状態及び電源遮断状態を解除し、入場管理装置3全体をアクティブ状態に切換えるというウェークアップ動作を行う。尚、このようなウェークアップ動作を補助するために、マイクロホン15も常時においてアクティブな状態としておき、このマイクロホン15が人の足音らしき音を検出した場合にもウェークアップ動作を行う構成としても良い。
(d)その後において、警戒範囲Aが無人状態となったことを接近センサ11により検出したときには、初期状態(接近センサ11のみがアクティブな状態)に戻る。
(a)接近センサ11が警戒範囲A内への人の接近を検出したときには、入場管理装置3全体をアクティブ状態に切換えるというウェークアップ動作が前記[1]の場合と同様に行われる。
(b)接近センサ11が検出状態となった後に前述同様の待機時間(例えば数秒〜十数秒程度)が経過する前に、カードリーダ14を通じて適正でないIDカード13を検出した旨の判断動作が制御ユニット26にて行われた場合には、入場不可と判断し、電気錠9の解錠動作を行わずに、IDカード13から読み取ったID情報を、主制御部8からLAN4を介して中央監視装置1へ転送する。尚、この場合には、スピーカ16を通じて入場不可である旨のボイスガイド(例えば「あなたはここの入場を許可されていません。」)を行う構成としても良い。
(c)その後において、警戒範囲Aが無人状態となったことを接近センサ11により検出したときには、初期状態に戻る。
(a)接近センサ11が警戒範囲A内への人の接近を検出したときには、入場管理装置3全体をアクティブ状態に切換えるというウェークアップ動作が前記[1]及び[2]の場合と同様に行われる。
(b−1)接近センサ11の検出状態が予め設定された上限時間(例えば1分程度)以上継続した場合、
(b−2)接触センサ5が扉2の把手2aへの人の手の接触を検出し、この検出状態が連続的または断続的に所定時間(例えば30秒〜1分程度)以上継続した場合、
(b−3)マイクロホン15を通じた把手2aの操作音の検出動作、或いは、振動センサ6を通じた扉2の小さな振動の検出動作が連続的または断続的に所定時間(例えば30秒〜1分程度)以上継続した場合、
(b−4)マイクロホン15が予め設定された上限音量以上の音を検出した場合、
(b−5)マイクロホン15が所定時間以上にわたって連続または断続する所定音量(<上限音量)以上の音を検出した場合。
(c−1)誘導モードが設定されていた場合には、スピーカ16を通じて所定の案内メッセージ(例えば「ここはIDカードがないと入れません。IDカードをお持ちでしたら扉の横のカードリーダにかざして下さい。IDカードをお持ちでない場合には当ビル1階の受付までお越し下さい。」)を出力する動作を行う。このような案内メッセージの出力後において、所定時間(例えば10秒程度)内に警戒範囲Aが無人状態となったことを接近センサ11により検出したとき(必要に応じて、マイクロホン15により警戒範囲Aから立ち去る足音らしき音を検出したとき)には、初期状態に戻る。
設定されているモードが誘導モード及び警戒モードの何れであっても、マイクロホン15を通じて音声応答(例えば「こちらの○○さんに書類をお届けに参りました。」)を検出した場合(実際には、応答の内容を正確に解析する訳ではないが、マイクロホン15の入力波形に基づいて音声入力であるか否かを判断できる)には、制御ユニット26において当該検出音声を圧縮した音声データパケットが生成される。このように生成された音声データパケットは、主制御部8からLAN4を介して中央監視装置1へ送信される。
即ち、本実施例による入場管理システムは、カードリーダ14が訪問者である監視対象者に係る適正なIDカード13を認識したとき、つまり監視対象者の認証が済んだときのみ、扉2の電気錠9が解錠されて監視対象領域の入場が許可されるシステムが前提となっている。この場合、中央監視装置1側では、監視対象領域へ第三者が不正進入する可能性が高いと想定される時間帯(例えば、深夜或いは休日などのように訪問者が極端に少なくなる時間帯)に対して警戒モードを設定すると共に、これ以外の時間帯に対して誘導モードを設定することになる。入場管理装置3側では、このように設定されたモードを主制御部8のEEPROM20に記憶することにより、現在設定されているモードを認識できる構成となっている。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような拡大或いは変形が可能である。
接近センサ11、マイクロホン15、接触センサ5、振動センサ6などを通じて明らかな異常と判断できる状態を検出したときに、警告動作以外に予め決められた緊急動作(例えば、厳重警告動作(例えば「警察に通報しました。」という内容を含む音声メッセージの出力)、係員派遣動作(現場への担当係員の直行))を行う構成としても良い。具体的には、図4に一例を示すような制御動作を行う構成とすることができるものであり、以下、図4に示した制御動作例について説明する。
マイクロホン15により扉2などを叩く音を検出した場合には、誘導モード及び警戒モードと無関係に、扉2を叩く音の検出時点で「不審」行動として処理し、音検出状態が時間t1経過時点まで断続的に継続された場合に、これを「警戒」行動として処理し、音検出状態が時間t2経過時点まで断続的に継続された場合に、これを「危険」行動として処理する。
Claims (12)
- 所定の監視対象領域へ入場口を通じて入場しようとする監視対象者を特定可能なID情報を認識するID認識手段と、このID認識手段が適正なID情報を認識したときのみ前記監視対象領域への入場を許可する入場制限手段とを備えた入場管理装置において、
前記監視対象領域へ第三者が不正進入する可能性が高いと想定される時間帯に対して警戒モードを設定すると共に、これ以外の時間帯に対して誘導モードを設定する動作モード設定手段と、
前記警戒モードのための警告メッセージ及び前記誘導モードのための案内メッセージを音声データとして出力可能な音声データ発生手段と、
この音声データ発生手段から出力された音声データを再生可能な音声報知手段と、
前記監視対象者に係る少なくとも1種類以上の不審行動を検出可能に構成され、その不審行動が前記ID認識手段によって適正なID情報が認識される前に検出された場合に異常信号を出力する不審者検出手段と、
この不審者検出手段から異常信号が出力された時点で前記動作モード設定手段により警戒モードが設定されていた場合に前記音声データ発生手段から前記警告メッセージに対応した音声データを出力させて前記音声報知手段により再生させるという警告動作を実行すると共に、当該異常信号の出力時点で前記動作モード設定手段により誘導モードが設定されていた場合に前記音声データ発生手段から前記案内メッセージに対応した音声データを出力させて前記音声報知手段により再生させる案内動作を実行する制御手段と、
を備えたことを特徴とする入場管理装置。 - 前記制御手段は、中央監視装置とLANを介して接続され、少なくとも前記ID認識手段による認識結果を示すデータ並びに前記警戒モードが設定された期間における前記不審者検出手段による検出内容を示すデータを前記中央監視装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項1記載の入場管理装置。
- 前記不審者検出手段の検出対象となる不審行動のうち、相対的に重要度が高い行動を警戒行動として設定する警戒行動基準設定手段を備え、
前記制御手段は、前記不審者検出手段が検出した不審行動が前記警戒行動基準設定手段により設定された警戒行動に該当する場合に、前記動作モード設定手段により設定された動作モードが誘導モードであったとしても前記音声報知手段による警告動作を実行することを特徴とする請求項1または2記載の入場管理装置。 - 前記不審者検出手段は、前記入場口周りに設定された警戒範囲内への進入者を監視対象者として検出する進入検出手段を含んで構成され、その進入者検出手段による検出状態が予め設定された上限時間以上継続した場合に、当該監視対象者が不審行動を行ったものと判定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の入場管理装置。
- 前記不審者検出手段は、前記入場口に設置された前記入場制限手段に監視対象者が接触したことを検出する接触検出手段を含んで構成され、その接触検出手段による検出状態が連続的または断続的に所定時間以上継続した場合に、監視対象者が不審行動を行ったものと判定することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の入場管理装置。
- 前記不審者検出手段は、前記入場口周辺で発生する音を検出する音検出手段を含んで構成され、その音検出手段が、予め設定された上限音量以上の音を検出した場合、及び/または、所定時間以上にわたって連続または断続する所定音量以上の音を検出した場合に、監視対象者が不審行動を行ったものと判定することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の入場管理装置。
- 請求項6記載の入場管理装置において、
前記制御手段は、音検出手段によって前記上限音量より大きな第2の上限音量以上の音が検出された場合に、前記警戒行動に該当すると判断することを特徴とする入場管理装置。 - 請求項6または7記載の入場管理装置において、
前記制御手段は、前記音声報知手段を通じた警告動作を行った後に前記音検出手段が音声を検出した場合に当該検出音声を圧縮した音声データパケットを生成するパケット生成手段を備え、そのパケット生成手段により生成された音声データパケットをLANを介して中央監視装置へ送信する構成とされていることを特徴とする入場管理装置。 - 請求項1記載の入場管理装置と、この入場管理装置とLANを介して接続された中央監視装置とを備え、それら入場管理装置及び中央監視装置間でデータ通信を行うように構成された入場管理システム。
- 前記入場管理装置に備えられた前記制御手段は、前記音声報知手段を通じた警告動作を行った後に前記音検出手段が音声を検出した場合に当該検出音声を少なくとも時間的に圧縮した音声データパケットを生成するパケット生成手段を備えると共に、生成された音声データパケットをLANを介して前記中央監視装置へ送信する構成とされ、
前記中央監視装置は、前記入場管理装置から前記LANを介して受信したデータが音声データパケットであった場合には、その音声データパケットを再生して当該中央監視装置の担当係員に通報するように構成されていることを特徴とする請求項9記載の入場管理システム。 - 請求項10記載の入場管理システムにおいて、
前記中央監視装置には、担当係員が入力した音声を圧縮した音声データパケットを生成すると共に、生成した音声データパケットをLANを介して前記入場管理装置へ送信する機能が設けられていることを特徴とする入場管理システム。 - 請求項11記載の入場管理システムにおいて、
前記中央監視装置は、生成した音声データパケットを前記入場管理装置へ送信した場合には、当該音声データパケットを上記入場管理装置側から受信したデータと関連付けた状態で蓄積する構成とされていることを特徴とする入場管理システム。
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