JP2008025278A - 出入管理システム及び方法 - Google Patents

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Masataka Fukuda
正孝 福田
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Abstract

【課題】集合住宅におけるセキュリティ管理に適した出入管理システムを提供する。
【解決手段】出入管理システム1は、エントランス用インターホン13と、集合住宅の各住居に設置された住宅内装置72と、エントランス用インターホン13により訪問先の住居の情報が入力され、さらに、訪問先の住居に設置された住宅内装置72によりカード発行指示が入力された場合にカードを発行するゲストカード発行機11と、集合住宅の各住居に設置され、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する住居インターホン用カードリーダ73と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、多数の住居あるいは部屋の集まった集合住宅の出入管理システム及び方法に関する。
従来、ICカードで出入りを管理している建物では、受付で来訪者の身元や要件を確認してゲストカードを発行するなどの有人対応を行っている。あるいは、受付から知らせを受けた訪問対象者が受付まで出向き、同行の上、来訪者の入室を許可する場合もある。また、無人受付の時は、訪問対象者が受付システムからの呼び出し、もしくはインターホンでの呼び出しを受けて来訪者の所まで出向くか、遠隔でドアの開錠を行っている。近年、省力化の点から無人受付の採用が増えてきているが、対象者が出向く以外の方法では、道連れ入室を防ぐことはできなかった。また、QRコードを持った入退出カードや携帯電話へのQRコード発行で入出するシステムもあるが、ICカードに比べてセキュリティーレベルが低く、使用例が少ない。
一方で、個人識別端末器が読み取った通行利用者の識別番号により管理データを検索し、その利用者に通行権限があるかを判断することで、電気錠を解錠して入室又は退室を許可する入退室管理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−78444号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す入退室管理装置は、企業などの建物の出入りに適用されるものであり、予め入室または退出を許可する対象者を登録しておかなければならず、集合住宅の訪問者に対して出入りを許可するために用いることはできない。また、集合住宅のセキュリティに必要な出入管理への配慮もない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、集合住宅におけるセキュリティ管理に適し、道連れ入室が発生しても、セキュリティを向上させることができる出入管理システム及び方法を提供することある。
上述した課題を解決するために、本発明は、集合住宅への人の出入りを管理する出入管理システムであって、エントランスに設置され、撮像部と、音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けたエントランス用インターホンと、集合住宅の各住居に設置され、前記エントランス用インターホンの撮像部により撮影された画像を表示する表示部と、前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行う音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けた住宅内装置と、エントランスに設置され、前記エントランス用インターホンの情報入力部により訪問先の住居の情報が入力され、さらに、当該訪問先の住居に設置された前記住宅内装置の情報入力部によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのカードを発行するカード発行機と、集合住宅の各住居に設置され、前記カードの情報記録媒体内に記憶されている許可データを参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する住居インターホン用カードリーダと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記住居インターホン用カードリーダは、居住者の保有するカードの情報記録媒体内に記憶されている情報を参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居の居住者が保有するカードである場合に、当該住居の鍵を開錠する、または、当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記住居インターホン用カードリーダは、居住者の保有するカードの情報記録媒体内に記憶されている情報を参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居とは異なるの住居の居住者が保有するカードである場合に、自身の設置されている当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記集合住宅内に設けられ、入場者の通行を規制する通過規制装置と、前記カードの情報記録媒体内に書き込まれた許可データを読み取るカードリーダと、前記カードリーダによって読み取られた許可データを参照して通過を許可するか否かを判定し、通過を許可するか否かの指示を前記通過規制装置へ指示する制御装置と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記通過規制装置は、フラッパーゲート、エレベータの扉のうち、少なくともいずれか1つであることを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記カードが挿入された場合に、当該カードを回収する回収装置を有することを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、前記許可データは、通過が許可される時間の情報を含むことを特徴とする。
また、本発明は、上述の出入管理システムにおいて、訪問先の住居が不在の際の連絡先の情報を記憶する記憶手段と、前記訪問先の住居が不在であった場合に、前記記憶手段から当該住居の連絡先の情報を読み出して連絡先端末との音声通信を確立し、音声通信を確立した連絡先端末と前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行うよう制御する通信装置とをさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、集合住宅への人の出入りを管理する出入管理システムにおける出入管理方法であって、前記出入管理システムは、エントランスに設置され、撮像部と、音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けたエントランス用インターホンと、集合住宅の各住居に設置され、前記エントランス用インターホンの撮像部により撮影された画像を表示する表示部と、前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行う音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けた住宅内装置とを備えており、エントランスに設置されたカード発行機が、前記エントランス用インターホンの情報入力部により訪問先の住居の情報が入力され、さらに、当該訪問先の住居に設置された前記住宅内装置の情報入力部によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのカードを発行し、集合住宅の各住居に設置された住居インターホン用カードリーダが、前記カードの情報記録媒体内に記憶されている許可データを参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する、ことを特徴とする。
上記の本発明の集合住宅の出入管理システムによれば、エントランス用インターホンと、集合住宅の各住居に設置された住宅内装置と、エントランス用インターホンにより訪問先の住居の情報が入力され、さらに、この訪問先の住居に設置された住宅内装置によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのカードを発行するカード発行機と、集合住宅の各住居に設置され、カードの認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らす住居インターホン用カードリーダを備えることによって、来訪者はインターホンで居住者に連絡し、居住者はインターホンからの画像により来訪者を確認して出入り用のゲストカードの発行を許可し、これにより、カードによる認証無くしては訪問先の住居のチャイムを鳴らすことができず、仮に道連れで侵入が行われたとしても、居住者と住居用インターホンで話すこともできないため、不法侵入者或いは道連れ侵入者からの訪問を防ぐことができる。
また、本発明によれば、通過規制装置を建物内に設け、カードに記憶された情報により認証を行うようにしたので、仮に道連れ入室があったとしても、通過規制装置を通過する場面毎にカードの提示が必要となるので、カードによる認証無くしては訪問先のフロアに行くことができず、また、仮に道連れで侵入が行われたとしても、降りたフロアから動くこともできないため、カードを所持していない第三者が集合住宅内を移動することを制限することができ、これにより、不法侵入者或いは道連れ侵入者を防ぎ、セキュリティを向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態による出入管理システム1について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による出入管理システム1の構成を示す概略ブロック図である。この出入管理システム1は、たとえば、集合住宅に適用され、この管理対象となる集合住宅へ出入りする者にカードを発行し、このカードを利用して人の出入りを管理するものである。ここで、集合住宅へ出入りする者としては、集合住宅に住んでいる居住者と、集合住宅の居住者を訪ねてきた来訪者とに分類することができる。そして、集合住宅の居住者については居住者カードを、来訪者についてはゲストカードを発行する。本発明は、特に、来訪者に対してゲストカードを発行し、その出入りを管理するものである。
図1において、出入管理システム1は、エントランスシステム10と、管理サーバ30と、これらに接続された制御装置20とを備える。管理サーバ30には、管理センタ端末40及び管理データベース50が接続される。また、制御装置20には、エレベータ呼び用カードリーダ60と、玄関装置70とHUB(ハブ)80を介して接続される。
エントランスシステム10は、集合住宅の出入り口であるエントランスに設置される。エントランスシステム10は、ゲストカード発行機11、エントランス用インターホン13、フラッパーゲート14と接続されたエントランス用カードリーダ15、及び、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16を備える。ゲストカード発行機11、エントランス用インターホン13、エントランス用カードリーダ15、及び、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16は、それぞれ制御装置20に接続される。また、ゲストカード発行機11と、エントランス用カードリーダ15とは、エントランス用インターホン13と一体又は近隣に備えられる。
エントランス用インターホン13は、訪問先の住居を特定する情報を入力することが可能であるとともに、各種情報を表示するタッチパネルと、音声による会話が可能なインターホンと、来訪者の顔を撮影して顔画像データを生成するカメラとを有する。
ゲストカード発行機11は、内部にゲストカードとなるICカードを収容しており、制御装置20からカード発行を許可する指示データを受信し、集合住宅への出入りを許可するための許可データをICカードに設けられたICチップに書き込んで排出する。
この、ゲストカードは、例えば、ICチップや磁気テープ等の情報記録媒体が取り付けられていれば、カードの基材は、例えば、プラスチックや紙であってもよい。情報記録媒体の取り付け方としては、シール等でカード基材の表面に貼り付けたり、カード基材で情報記録媒体を挟み込んで接着したりすることが可能である。
エントランス用カードリーダ15は、ゲストカード及び居住者カードを受け付けて認証を行い、フラッパーゲート14の開扉を行う。すなわち、エントランス用カードリーダ15は、エントランスを通過する来訪者によって通信可能な距離に近づけられたゲストカードから、当該ゲストカードに記憶された許可データを読み出して制御装置20に送信し、制御装置20から送信される指示をエントランスホールに設けられたフラッパーゲート14に出力する。
フラッパーゲート14は、エントランス用カードリーダ15から出力された指示に従って、ゲートを開閉させることによって来訪者の通行を規制する。
エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16は、エントランスに設けられており、エレベータ17を利用する来訪者によって通信可能な距離に近づけられたゲストカードから、当該ゲストカードに記憶された許可データを読み出して制御装置20に送信し、制御装置20から送信される指示をエレベータ17に出力する。エレベータ17は、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16からの指示に従い、エレベータ17の扉を開閉したり、行き先の階まで昇降する。このエレベータ17のかご内には、ゲストカードに記憶された許可データを読み出すカードリーダと、エレベータ17の扉を開閉するためのボタンと、行き先の階を指定するためのボタンとを有する操作パネルが設けられている。
管理センタ端末40は、各種情報を管理サーバ30に出力する機能を有する。管理サーバ30は、制御装置20からの指示に従い、管理データベース50への情報の書き込みおよび読み出しを行う。
管理データベース50は、エントランス用インターホン13によって受付されたデータや出入管理システム1内の各カードリーダがゲストカードと通信を行った履歴データを記憶する。この履歴データは、例えば、エントランス用インターホン13が撮像した顔画像データ、訪問日時等の訪問者に関する情報や、住居番号など訪問先に関する情報が含まれる。
エレベータ呼び用カードリーダ60は、住居のある各階のエレベータホールに設けられ、訪問者によって通信可能な領域内に近づけられたゲストカードから許可データを読み出し、制御装置20に送信する。このエレベータ呼び用カードリーダ60から出力された許可データによって、制御装置20において認証が行われ、認証が成立する場合に、エレベータ17の扉が開く。
各戸の玄関装置70は、住居の玄関ドア脇に設けられた玄関外部装置71、及び、住居内に設けられた住宅内装置72から構成されている。玄関外部装置71は、HUB80を介して制御装置20と接続され、ゲストカード及び居住者カードを受け付けて認証を行う住居インターホン用カードリーダ73と、当該住居インターホン用カードリーダ73に接続される玄関扉開錠装置75とを備える。また、住居インターホン用カードリーダ73には、住居内に設けられたチャイム74が接続される。住居インターホン用カードリーダ73は、訪問者によって通信可能な領域内に近づけられたゲストカード、または、他の住居の居住者が保有する居住者カードから許可データを読み出し、制御装置20に送信する。この住居インターホン用カードリーダ73から出力された許可データによって、制御装置20において認証が行われ、認証が成立する場合に、チャイム74が鳴る。また、住居インターホン用カードリーダ73が当該住居の居住者が保有する居住者カードを受け付け、制御装置20において認証が行われ、認証が成立する場合には、玄関扉開錠装置75が玄関の鍵を開錠して玄関扉を動作可能とする。なお、各戸の玄関外部装置71は、インターホンを備える。
住宅内装置72は、HUB80を介して制御装置20と接続される。住宅内装置72は、住居インターホン用カードリーダ73と、制御装置20を介してエントランス用インターホン13とに接続されたモニタ画面を備える住宅内インターホン、及び、チャイム74を有する。なお、住居インターホン用カードリーダ73にゲストカード、または、他の住居の居住者が保有する居住者カードが受け付けられた時点でチャイム74などの室内チャイムが鳴るが、その際、玄関外部装置71のカメラによって来訪者を画像で認識できるようにする。そして、来訪者を確認した上でドアを解錠すればよい。
この図において、フラッパーゲート14やエントランスの扉、エレベータ17の扉については、制御装置20から出力される指示が通過の許可である場合に来訪者の通過を許可し、制御装置20から出力される指示が通過を許可しない場合に前記来訪者の通過を規制する通過規制装置として機能させることが可能である。
次に、図2を用いて制御装置20について説明する。図2は、制御装置20の構成を説明するための概略ブロック図である。
制御装置20において、来訪者発行カード記録部21は、ゲストカード発行機11から発行されたゲストカードの情報を受信して記録する。居住者発行カード記録部22は、管理サーバ30から送信される居住者カードの情報記録媒体内の情報を得て、居住者情報を記録する。
各カードリーダ読取データ受領部25は、各カードリーダの読取部へのカードのタッチにより、各カードリーダが得たそのカード情報を受信して記憶する。
データ照合部24は、この各カードリーダ読取データ受領部25が受信して記憶したデータと、来訪者発行カード記録部21、居住者発行カード記録部22に記録されたデータとを比較照合し認証又は一致信号を、各カードリーダに送信する。
来訪者発行カード記録部21、居住者発行カード記録部22、各カードリーダ読取データ受領部25、データ照合部24のデータ送受信の履歴は管理サーバ30にもその都度送信され、管理データベース50に履歴データとして記憶される。この履歴データは管理センタ端末40から管理データベース50にアクセスすることによって参照することが可能であり、訪問者の顔画像データ等について後日確認することが可能である。
ここで、各カードリーダ読取データ受領部25は、各カードリーダ、すなわち、エントランス用カードリーダ15、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16、エレベータ呼び用カードリーダ60、住居インターホン用カードリーダ73からの各カードリーダが読み取ったデータを受信する。各カードリーダから受信したデータは、どのカードリーダからのものかを判別するため、カードリーダの識別情報が付加されて送信されてくるか、カードリーダの識別情報が各カードリーダ読取データ受領部25によって付与される。この識別情報に基づき、データ照合部24からの一致不一致或は認証不認証の信号が各カードリーダに送信される。
通信部26は、訪問対象の居住者が不在である場合に、管理データベース50に住居番号と対応付けて記憶されている連絡先アドレスを読み出して通信を確立する。連絡先アドレスは、例えば、居住者の携帯電話の電話番号であり、通信部26は、読み出した電話番号を用いて電話をかける。着信先端末と通話状態になった場合、着信先端末とエントランス用インターホン13との間で音声通信を可能にし、会話が行えるようにする。また、着信先端末との通話が確立できなかった場合、エントランス用インターホン13へ予め登録された音声データによる応答メッセージを出力する。
次に、本実施の形態における、インターホン、ゲストカード発行機、各カードリーダ、玄関装置等の一例について、正面図を示す図3から図6を用いて説明する。
図3は、ゲストカード発行機11、エントランス用インターホン13、エントランス用カードリーダ15の一例を示す正面図である。この例では、エントランス用インターホン13は、訪問者が訪れたときに訪問先となる住居の住居番号を入力することが可能なタッチパネル13aと、スピーカ・マイク13dと、さらに、訪問者を撮影するためのモニタカメラ13cとが設けられる。タッチパネル13aは、住居内に設置されている住宅内装置72のモニタカメラ77b(図6)からの映像を、住宅内装置72からの切替え操作により、表示することが可能である。また、スピーカ・マイク13dについては、電話機の受話器として構成することも可能である。
ゲストカード発行機11は、エントランス用インターホン13の近傍に設けられ、カード出札口11aを有し、エントランス用インターホン13のカメラで撮影された画像とともに、その画面を住居内に設置されている住宅内装置72のモニタ画面77d(図6)に表示させて訪問先住居の居住者に確認させ、居住者がカード発行了解を示す指示を入力し、暗号数字文字等を住宅内装置72のキーボード77e(図6)から入力することによって、カード発行が行われる。ここでは、ゲストカード発行をする際にゲストカードに書き込む情報が許可データとして書き込まれるものであり、この許可データには、例えば、カードを一意に識別するためのカード識別情報、ゲストカードであることを示すカード種別情報、住居番号など訪問先を識別するための情報、発行時刻等が含まれる。なお、カード識別情報は、予めICチップに書き込まれているICチップのIDを用いてもよく、カード種別情報は、カード識別情報の中に含まれているか、予めカード識別情報と対応づけられていてもよい。
エントランス用カードリーダ15は、ゲストカード発行機11によって発行されたゲストカードを保持したユーザが、エントランスから入場する際に通信可能距離内に近づけられたゲストカードから、許可データを読み出す。
図4は、エントランス用カードリーダ15の一例を示す正面図である。このエントランス用カードリーダ15には、本来ならエントランスカードリーダ部15aがあるだけでも十分であるが、この例では、メッセージ用画面15bが設けられており、来訪者や居住者に情報を知らせることもできる。例えば、発行された有効期限時間内のゲストカードを用いた再来訪などの際に訪問先が不在であることを示す不在情報を知らせることもできる。
図5は、エレベータホールに設けられたエントランスエレベータ呼び用カードリーダ16の一例を示す正面図である。エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16のみを備える。なおこの図5の構成は、各階のエレベータ呼び用カードリーダ60と同様である。
図6は、玄関装置70の一例を示す正面図である。(a)は、玄関外部装置71、(b)は、玄関の住宅内装置72である。玄関外部装置71は、住居インターホン用カードリーダ73と、スピーカ・マイク76a及びモニタカメラ76bを備えるインターホン76とを有する。また、住宅内装置72は、チャイム74と、住宅内インターホン77aと、キーボード77eとを備える。住宅内インターホン77aは、玄関外部装置71のインターホン76及びエントランス用インターホン13と制御装置20等を介して接続され、モニタカメラ77bと、スピーカ・マイク77cと、モニタ画面77dとを有する。
次に、来訪者のためのゲストカード発行手順の一例について説明する。図7は、来訪者のためのゲストカード発行手順の一例を示すフローチャートである。図7において、来訪者Vが集合住宅のエントランスに入り、このエントランスに設置されたエントランス用インターホン13のタッチパネル13aにタッチする。これにより、エントランス用インターホン13は、タッチパネル13aに訪問先の住居番号を入力するための入力画面を表示するとともに、モニタカメラ13cによって来訪者Vの顔を撮像し、撮像したデータから顔画像データを生成する。訪問先の住居番号がタッチパネル13aから入力され、入力画面内に表示されている呼び出しボタンが押されると、エントランス用インターホン13は、入力された住居番号のデータと顔画像データとを制御装置20に送信する(ステップS110)。
制御装置20は、管理データベース50に、住居番号のデータ、顔画像データ、訪問日時のデータなどを書き込み、さらに、入力された住居番号の住居内に設けられた住宅内装置72に顔画像データを送信するとともに、来訪者があることを通知する。住宅内装置72は、制御装置20から通知を受信すると、制御装置20から送信された顔画像データをモニタ画面77dに表示するとともに、来訪者が来たことを示すメッセージ画面を表示し、メッセージ音を放音する(ステップS120)。訪問先の居住者が在宅である場合(ステップS130:YES)、居住者は、住宅内装置72のモニタ画面77dに表示された顔画像データを見て(ステップS140)、知人であるか否かを判断する(ステップS150)。なお、訪問先の居住者が在宅か否かは、例えば、所定時間内に住宅内装置72へ何も操作がされない場合を在宅ではないと判断したり、住宅内装置72のキーボード77eにより留守である旨の情報が予め入力され、登録されているか否かにより判断することもできる。
居住者は、知人であると判断した場合(ステップS150:YES)、自分の画像を送信するか否かの選択を住宅内装置72のキーボード77eにより入力する(ステップS160)。居住者によって画像送信の許可が入力されると、住宅内装置72のモニタカメラ77bは、居住者の顔をカメラによって撮像し、撮像した顔画像データを、制御装置20を介してエントランス用インターホン13に送信して、エントランス用インターホン13のタッチパネル13aに表示させる(ステップS170)。一方、画像の送信が拒否された場合には、ユーザ自身の顔ではない他の画像である疑似画像画面のデータを、制御装置20を介してエントランス用インターホン13に送信して、エントランス用インターホン13のタッチパネル13aに表示させる(ステップS180)。
エントランス用インターホン13に住宅内装置72から画像が送信されると、制御装置20は、エントランス用インターホン13と住宅内装置72との間で音声情報の送受信を行って会話を成立させる(ステップS190)。そして、制御装置20は、住宅内装置72のキーボード77eからゲストカードを発行しない旨の指示が入力された場合や、インターホンの終話操作が行われた場合、あるいは、所定時間何も操作が行われない場合など、ゲストカードの発行が許可されない場合には(ステップS200:NO)、エントランス用インターホン13と住宅内装置72との間の会話を終了するとともに、タッチパネル13aへ表示されていた画像の表示を消して処理を終了する(ステップS210)。
一方、住宅内装置72のキーボード77eからゲストカードの発行を許可する指示が入力されると(ステップS210:YES)、制御装置20は、来訪者の人数の入力を要求するためのメッセージをエントランス用インターホン13のタッチパネル13aに表示させる。エントランス用インターホン13は、来訪者Vによってタッチパネル13aから入力された来訪人数の情報を制御装置20に送信する。制御装置20は、訪問先の住居番号に対応付けて、訪問人数及び発行日時のデータを、管理データベース50および来訪者発行カード記録部21に書き込んで来訪者を登録する。この来訪者の登録が正常に完了すると、ゲストカードの発行をすべきであると判定され、ゲストカード発行機11から許可データが書き込まれた人数分のゲストカードが発行される。
なお、ステップS130において、居住者が不在であった場合(ステップS130:NO)、住宅内装置72は不在を制御装置20へ通知する。制御装置20の通信部26は、管理データベース50に予め住居番号に対応して登録されている携帯電話番号などの連絡先アドレスに発呼する(ステップS220)。発呼先の携帯電話に居住者が応答すると(ステップS230:YES)、制御装置20は、居住者自身の顔ではない他の画像である疑似画像画面のデータを管理データベース50から読み出してエントランス用インターホン13に送信し、エントランス用インターホン13のタッチパネル13aに表示させる(ステップS240)。さらに、制御装置20の通信部26は、エントランス用インターホン13と居住者の携帯電話との間で音声情報の送受信を行って会話を成立させる(ステップS250)。これにより、居住者は、留守であることを訪問者に悟られないように対応することが可能となる。居住者が携帯電話を切断すると、制御装置20は、エントランス用インターホン13と居住者の携帯電話との間の会話を終了するとともに、タッチパネル13aへ表示されていた擬似画像の表示を消して処理を終了する(ステップS210)。
また、発呼先の携帯電話に居住者が応答しない場合、例えば、話中、所定の時間以上呼び出しても応答がない、携帯電話が電波の届かないところにあるなどの場合(ステップS230:NO)、制御装置20は、居住者自身の顔ではない他の画像である疑似画像画面のデータを管理データベース50から読み出してエントランス用インターホン13に送信して、タッチパネル13aに表示させる(ステップS260)。さらに、制御装置20の通信部26は、予め内部に記憶している不在応答用の音声データを管理データベース50から読み出し、この音声データによる応答メッセージをエントランス用インターホン13のスピーカ・マイク13dから出力させる(ステップS270)。なお、応答メッセージは、例えば、「今、手がはなせないので、しばらく後にご訪問願います」、「今、他のお客様がいらっしゃってますので、改めてお訪ねください」等、不在を悟られないような内容とすることもできる。制御装置20は、応答メッセージの出力を終了すると、タッチパネル13aへ表示されていた擬似画像の表示を消して処理を終了する(ステップS210)。
図8は、居住者または来訪者が集合住宅内に入る手順の一例を示すフローチャートである。
まず、来訪者が集合住宅に入る場合について説明する。図8のステップS200においてゲストカードを受け取った来訪者Vによって、ゲストカードがフラッパーゲート14に接続されているエントランス用カードリーダ15の通信可能な距離内に近づけられると、ゲストカードに記憶されている情報が読み出され、制御装置20へ送信される(ステップS310)。制御装置20のデータ照合部24は、エントランス用カードリーダ15によりゲストカードから読み取られた許可データと、来訪者発行カード記録部21に記憶された情報とを比較して、認証を行う(ステップS320)。認証が成立すると、制御装置20は、エントランス用カードリーダ15を介してフラッパーゲート14に扉を開くよう指示する。これにより、フラッパーゲート14の扉が開く(ステップS330)。
来訪者Vがフラッパーゲート14を通過してエレベータ17の扉まで移動し、ゲストカードがエントランスエレベータ呼び用カードリーダ16の通信可能な距離内に近づけられると、ゲストカードに記憶されている情報が読み出され、制御装置20へ送信される(ステップS340)。制御装置20のデータ照合部24は、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16によってゲストカードから読み取られた許可データと、来訪者発行カード記録部21に記憶された情報とを参照して認証を行う(ステップS350)。制御装置20のデータ照合部24は、認証が成立する場合に、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16を介してエレベータ17にエントランスフロアに移動させるための指示を送信する。これにより、エレベータ17(ELV)がエントランスフロアまで移動し、開扉する(ステップS360)。来訪者Vがエレベータ17に乗り、行き先ボタンを押すと(ステップS365)、エレベータ17は、押された行き先階まで移動し、目的階で開扉する(ステップS370)。
来訪者Vは、エレベータ17が開扉すると、エレベータ17から訪問先の相手がいる住居まで移動する。そして、来訪者Vによってゲストカードが訪問先の住居の玄関付近に設置された住居インターホン用カードリーダ73の通信可能な距離内に近づけられると、ゲストカードに記憶されている情報が読み出され、制御装置20へ送信される(ステップS380)。制御装置20のデータ照合部24は、住居インターホン用カードリーダ73によって読み取られた許可データと、来訪者発行カード記録部21に記憶された情報とを参照して認証を行う(ステップS390)。制御装置20は、住居インターホン用カードリーダ73によって読み取られたカードがゲストカードであり、かつ、ゲストカードから読み取った情報の送信元である住居インターホン用カードリーダ73が、訪問先の住居番号として登録されている住居のものであって、認証が成功した場合に(ステップS390:来訪者確認)、この訪問先住居の住宅内装置72のチャイム74を鳴らす(ステップS30)。その際、玄関ドア脇に設けられた玄関外部装置71のモニタカメラ76bによって撮像した来訪者Vを、住宅内装置72のモニタ画面77dに表示して画像で認識できるようにする。居住者は、表示されている来訪者Vを確認した上でドアを解錠する。
なお、居住者が建物内に入る場合は、以下のように動作する。
まず、居住者Rによって、居住者カードがエントランス用カードリーダ15の通信可能な距離内に近づけられると(ステップS310)、制御装置20のデータ照合部24は、エントランス用カードリーダ15によって居住者カードから読み取られたデータと居住者発行カード記録部22に記憶された情報とを比較して、認証を行う(ステップS320)。認証が成立すると、制御装置20は、フラッパーゲート14の扉を開く(ステップS330)。なお、居住者カードには、カードを一意に識別するためのカード識別情報、居住者カードであることを示すカード種別情報、住居番号、発行時刻等が含まれる。
そして、居住者Rがフラッパーゲート14を通過してエレベータの扉まで移動し、居住者カードがエントランスエレベータ呼び用カードリーダ16の通信可能な距離内に近づけられると(ステップS340)、制御装置20のデータ照合部24は、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16によって居住者カードから読み取られたデータと、居住者発行カード記録部22に記憶された情報とを参照して認証を行う(ステップS350)。制御装置20のデータ照合部24は、認証が成立する場合に、エレベータ17にエントランスフロアに移動させるための指示を送信する。これにより、エレベータ17がエントランスフロアまで移動し、開扉する(ステップS360)。居住者Rがエレベータ17に乗り、行き先ボタンを押すと(ステップS365)、エレベータ17は、押された行き先階まで移動し、目的階で開扉する(ステップS370)。
エレベータ17が開扉すると、居住者Rは、エレベータ17から自身の住居まで移動する。そして、居住者Rによって居住者カードが住居インターホン用カードリーダ73の通信可能な距離内に近づけられると、(ステップS380)、制御装置20は、住居インターホン用カードリーダ73によって読み取られた情報により、カードが居住者カードであり、かつ、居住者カードから読み取った情報の送信元である住居インターホン用カードリーダ73が居住者Rの住居のものであると判断され、認証が成功した場合に(ステップS390:居住者確認)、玄関扉開錠装置75へ開錠を指示する(ステップS410)。
なお、宅配ボックスを居住者カードにより開錠できるようにしてもよい。すなわち、集合住宅のエントランスにある宅配ボックスに、制御装置20と接続された宅配ボックス装置を備えておく。宅配業者が宅配ボックスの空いているボックスを開いて荷物を入れ、宅配ボックス装置のキーボードから、宛先の住居番号と宅配ボックス番号とを入力する。そして、図8のステップS310〜S320において、エントランス用カードリーダ15に居住者カードがかざされ、認証された時に、メッセージ用画面15aに荷物が保管されている旨を表示させる。居住者Rは、表示を見て、宅配ボックス用カードリーダにカードをタッチし、認証された場合にボックスの開錠が行われ、荷物を受け取る。
また、各戸に割り当てられたポストに、制御装置20に接続され、ポスト用カードリーダと、ポスト開扉用のキーボードとを有するポスト装置を各戸に割り当てられたポストに備えておき、このポスト用カードリーダを通して居住者カードが認証された後、ポストの扉を開くようにしもよい。
なお、宅配ボックス及びポストの開錠については、特願2006−01446号によく記載されている。
次に、来訪者または居住者が集合住宅外に出るまでの手順を説明する。図9は、居住者及び来訪者が集合住宅外へ出る手順の一例を示すフローチャートである。
まず、来訪者が集合住宅から出る場合について説明する。来訪者Vが訪問先の住居から出てエレベータ17まで移動した後、来訪者Vによって、エレベータ呼び用カードリーダ60にゲストカードが通信可能な距離内に近づけられると、このゲストカードに記憶されている情報が読み取られ、制御装置20へ送信される(ステップS410)。制御装置20のデータ照合部24は、エレベータ呼び用カードリーダ60によってゲストカードから読み取られた許可データと、来訪者発行カード記録部21に記憶された情報とを参照して認証を行う(ステップS420)。認証が成立する場合に、制御装置20は、エレベータ呼び用カードリーダ60を介してエレベータ17にこのフロアまで移動させるための指示を送信する。エレベータ17は、指示されたフロアまで移動して、開扉する(ステップS430)。来訪者Vがエレベータ17に乗り、エントランスフロアを指定するボタンを行き先階として押すと(ステップS435)、エレベータ17は、エントランスフロアまで移動して開扉する(ステップS440)。
来訪者Vは、エレベータ17が開扉すると、エントランスのフラッパーゲート14まで移動し、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16にゲストカードが通信可能な距離内に近づける。エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16は、ゲストカードに記憶されている情報を読み出し、制御装置20へ送信する(ステップS450)。制御装置20は、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16によってゲストカードから読み出された許可データと、来訪者発行カード記録部21に記憶された情報とを参照して認証を行い、認証が成立する場合に、フラッパーゲート14を開く(ステップS460)。ここでは、フラッパーゲート14に設けられたスピーカや表示装置によって、出口でゲストカードの返却をしてもらうためのメッセージを出力することが望ましい。そして、エントランスの出口の扉に設置されたカードリーダにゲストカードを挿入すると、ゲストカードがカードリーダ内に回収され(ステップS470)、エントランスの出口の扉が開扉する。これにより、来訪者Vは建物外に出ることができる。
なお、居住者Rが集合住宅外に出るまでの手順は、来訪者Vの場合と同様であるが、制御装置20が、カードリーダにより居住者カードから読み取られた情報と居住者発行カード記録部22に記憶された情報を参照して認証を行うこと、及び、エントランスの出口の扉に設置されたカードリーダには居住者カードをかざし、制御装置20によりこの居住者カードが認証された場合にエントランスの出口の扉が開扉することが異なる。
なお、居住者Rが他の住居を訪ねる場合、居住者Rは、エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16またはエレベータ呼び用カードリーダ60に居住者カードを近づけてエレベータ17を呼び、訪問先の住居のフロアを行き先階として行き先ボタンを押す。居住者Rが行き先階でエレベータ17を降りて訪問先の住居まで移動し、玄関付近に設置された住居インターホン用カードリーダ73の通信可能な距離内に居住者カードを近づける。制御装置20のデータ照合部24は、住居インターホン用カードリーダ73によって居住者カードから読み取られたデータから、当該住居インターホン用カードリーダ73が設置されている住居とは異なる住居の居住者に発行されたゲストカードであることを認識し、かつ、この読み取られたデータと、居住者発行カード記録部22に記憶された情報とを参照して認証が成功した場合に、この訪問先の住居の住宅内装置72のチャイム74を鳴らす。
なお、集合住宅内において内線電話の機能を有するIP電話が導入される場合には、エントランス用インターホン13と、住宅内装置72との間の音声及び画像の送受信にもこのIP電話の内線機能を用いることができる。
以上した実施形態によれば、エントランス用インターホン13と、集合住宅の各住居に設置された住宅内装置71と、エントランス用インターホンにより訪問先の住居の情報が入力され、さらに、この訪問先の住居に設置された住宅内装置によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのゲストカードを発行するゲストカード発行機11と、集合住宅の各住居に設置され、ゲストカードの認証を行い、当該ゲストカードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らす住居インターホン用カードリーダ73を備えることによって、来訪者はインターホンで居住者に連絡し、居住者はインターホンからの画像により来訪者を確認して出入り用のゲストカードの発行を許可し、玄関のチャイムの発音も、ゲストカードの読み取りによって行うようにしたので、認証を無くしてはチャイムを鳴らすことも不可能なため、不法侵入或いは道連れ侵入者の訪問を防ぐことができる。また、カードリーダは、ゲストカードと居住者カードに共通に対応可能とすることができ、スペースも少なく簡素化を図ることが可能となる。
また、上述した実施形態によれば、発行したゲストカードを回収するための回収装置を建物の出口に設けるようにしたので、建物内の用件が終了した来訪者からゲストカードを回収してから退館させることができ、これにより、カードの再利用が可能となる。ゲストカードの回収は、回収装置そのもので行うようにしてもよく、また、認証を行う最終箇所のフラッパーゲートや他のカードリーダに回収機能を持たせ、回収するようにしてもよい。
また、ゲストカードまたは居住者がエレベータホールに設けられたエントランスエレベータ呼び用カードリーダ16において読み取られた際に、制御装置20がエレベータ17にエントランスへの移動を指示し、訪問者が帰る時や居住者が外出するときにエレベータに乗る場合、エレベータ呼び用カードリーダ60によってゲストカードが読み取られた際に、制御装置20がエレベータ17に居住者のフロアへの移動を指示するようにしているため、仮に道連れでゲストカードを持たない訪問者が他の階に下りた場合には、エレベータを呼ぶこともできず、不審者として、エントランスや各階等に配置された監視カメラに写り、警備員等が駆けつけてくる仕組みになっている。
以上、本発明にかかわる一実施の形態を説明したが、上記したように、カードは、非接触式でカードリーダに内容を読み込める非接触ICカードが望ましいが、他の磁気カードなどの電子カードの場合も可能である。また、上記の実施の形態では制御装置20に設けた認証などの機能を、各カードリーダに持たせる構成とすることも、容易にできることは明らかである。
また、上述した実施形態において、ゲストカードの認証を行う際に、さらに、ゲストカードが有効期限内であるか否かの判定を行うことでもよい。なお、有効期限は、例えば、発行日時から所定の時間内とするなどの日時限定としてもよい。また、許可データとして、通過が許可された時間を示す通過許可時間情報を含むようにし、これら情報に従い、通過可能な時刻を制限するようにしてもよい。予定よりも訪問が長くなった場合には、通過可能な時刻を延長する指示を居住者が住宅内装置72等から入力して制御装置20に通知することにより、延長することも可能である。
さらにまた、上述した実施形態によれば、フラッパーゲート、エントランス及び各階でのエレベータの呼び出し、住居のチャイム発音にゲストカードが必要になるので、仮に悪意ある第三者が道連れ入室したとしても、建物内での移動を制限することができ、不審な行動(廊下での徘徊など)をしていることが把握できるので、セキュリティを向上させることができる。また、非常階段の各階への出口扉にカードリーダを設置することで、各階のセキュリティを確保することも可能である。
また、ゲストカードの機能を単機能とすることにより、ゲストカードそのもののコストを低減することが可能である。
なお、図2における制御装置20の各部の動作の過程を、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶しておき、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理を行うことも可能である。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
上記のように、本発明による集合住宅の出入管理システムは、集合住宅におけるセキュリティ管理に適した管理システムとして有用であり、産業上の利用可能性は大きい。
この発明の一実施形態による出入管理システム1の構成を示す概略ブロック図である。 制御装置20の構成を説明するための概略ブロック図である。 ゲストカード発行機11、エントランス用インターホン13、エントランス用カードリーダ15の一例を示す正面図である。 エントランスに設けられたエントランス用カードリーダ15の一例を示す正面図である。 エントランスエレベータ呼び用カードリーダ16の一例を示す正面図である。 玄関装置70の一例を示す正面図である。 ゲストカード発行手順の一例を示すフローチャートである。 建物内に入る手順の一例を示すフローチャートである。 建物外に出る手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…出入管理システム、 10…エントランスシステム、 11…ゲストカード発行機、 13…エントランス用インターホン、 14…フラッパーゲート、15…エントランス用カードリーダ、 16 エントランスエレベータ呼び用カードリーダ、 17…エレベータ、 20…制御装置、 21…来訪者発行カード記録部、 22…居住者発行カード記録部、 24…データ照合部、 25…各カードリーダ読取データ受領部25、 26…通信部、 30…管理サーバ、 40…管理センタ端末、 50…管理データベース、 60…エレベータ呼び用カードリーダ、 70…玄関装置、 71…住宅内装置、 72…玄関外部装置、 73…住居インターホン用カードリーダ、 74…チャイム、 75…玄関扉開錠装置

Claims (9)

  1. 集合住宅への人の出入りを管理する出入管理システムであって、
    エントランスに設置され、撮像部と、音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けたエントランス用インターホンと、
    集合住宅の各住居に設置され、前記エントランス用インターホンの撮像部により撮影された画像を表示する表示部と、前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行う音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けた住宅内装置と、
    エントランスに設置され、前記エントランス用インターホンの情報入力部により訪問先の住居の情報が入力され、さらに、当該訪問先の住居に設置された前記住宅内装置の情報入力部によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのカードを発行するカード発行機と、
    集合住宅の各住居に設置され、前記カードの情報記録媒体内に記憶されている許可データを参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する住居インターホン用カードリーダと、
    を備えたことを特徴とする出入管理システム。
  2. 前記住居インターホン用カードリーダは、居住者の保有するカードの情報記録媒体内に記憶されている情報を参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居の居住者が保有するカードである場合に、当該住居の鍵を開錠するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の出入管理システム。
  3. 前記住居インターホン用カードリーダは、居住者の保有するカードの情報記録媒体内に記憶されている情報を参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居とは異なるの住居の居住者が保有するカードである場合に、自身の設置されている当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の出入管理システム。
  4. 前記集合住宅内に設けられ、入場者の通行を規制する通過規制装置と、
    前記カードの情報記録媒体内に書き込まれた許可データを読み取るカードリーダと、
    前記カードリーダによって読み取られた許可データを参照して通過を許可するか否かを判定し、通過を許可するか否かの指示を前記通過規制装置へ指示する制御装置と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載に出入管理システム。
  5. 前記通過規制装置は、フラッパーゲート、エレベータの扉のうち、少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4記載の出入管理システム。
  6. 前記カードが挿入された場合に、当該カードを回収する回収装置を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の出入管理システム。
  7. 前記許可データは、通過が許可される時間の情報を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の出入管理システム。
  8. 訪問先の住居が不在の際の連絡先の情報を記憶する記憶手段と、
    前記訪問先の住居が不在であった場合に、前記記憶手段から当該住居の連絡先の情報を読み出して連絡先端末との音声通信を確立し、音声通信を確立した連絡先端末と前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行うよう制御する通信装置とをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの項に記載の出入管理システム。
  9. 集合住宅への人の出入りを管理する出入管理システムにおける出入管理方法であって、
    前記出入管理システムは、
    エントランスに設置され、撮像部と、音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けたエントランス用インターホンと、
    集合住宅の各住居に設置され、前記エントランス用インターホンの撮像部により撮影された画像を表示する表示部と、前記エントランス用インターホンの音声入出力部との間で音声通話を行う音声入出力部と、情報入力部とを少なくとも設けた住宅内装置とを備えており、
    エントランスに設置されたカード発行機が、前記エントランス用インターホンの情報入力部により訪問先の住居の情報が入力され、さらに、当該訪問先の住居に設置された前記住宅内装置の情報入力部によりカード発行指示が入力された場合に、出入りを許可するためのカードを発行し、
    集合住宅の各住居に設置された住居インターホン用カードリーダが、前記カードの情報記録媒体内に記憶されている許可データを参照して認証を行い、当該カードが自身の設置されている住居を訪問先として発行されたものである場合に当該住居内のチャイムを鳴らすよう指示する、
    ことを特徴とする出入管理方法。

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