JP5584604B2 - 集合住宅システム - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅に用いられ各住戸ごとに設置される住戸端末を備えた集合住宅システムに関する。
従来から、この種の集合住宅システムとして、各住戸の住戸端末をインターホン親機や警報器、居住者(入居者)へのメッセージ通知用の端末として用いたシステムが提供されている。この種の集合住宅システムでは、共同玄関のカメラで撮影された来客の画像や、管理室から居住者宛のメッセージなど、居住者のプライベートな情報(以下、「個人情報」という)が住戸端末(装置)に保存されることになる(たとえば特許文献1参照)。
ところで、集合住宅においては、様々な理由により住戸の居住者が入れ替わることがある。そのため、居住者は、住戸から退去するに当たって、この住戸に後から入居する入居者に個人情報を見られないように、住戸端末に保存されている個人情報を削除するリセット操作を住戸端末に対して行うことが望ましい。
特開2004−336540号公報(第0002段落)
しかし、居住者が住戸端末のリセット操作をし忘れたまま退去してしまうことがあり、この場合、後から入居する入居者に個人情報を見られる可能性がある。また、集合住宅の管理者が、退去する居住者の代わりに住戸端末のリセット操作を行う場合もあるが、この場合でも、管理者が住戸端末のリセット操作をし忘れることにより、後から入居する入居者に前の居住者の個人情報を見られることがあり、問題となる。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、居住者が退去する場合に、住戸端末に保存されている個人情報を確実に削除することができる集合住宅システムを提供することを目的とする。
本発明の集合住宅システムは、集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記集合住宅に設けられた前記住戸端末と通信可能に接続された管理装置とを備え、前記管理装置は、前記住戸の各々について前記居住者が退去したか否かを判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有し、前記管理装置は、前記集合住宅の前記住戸の各々に対応付けて前記居住者に固有の識別情報を記憶する第2記憶部を有し、前記判断部は、前記第2記憶部から前記識別情報が削除されると当該識別情報に対応する前記住戸から前記居住者が退去したと判断することを特徴とする。
本発明の集合住宅システムは、集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記集合住宅に設けられた前記住戸端末と通信可能に接続された管理装置とを備え、前記管理装置は、前記住戸の各々について前記居住者が退去したか否かを判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有し、前記管理装置は、前記集合住宅の前記住戸の各々に対応付けて前記居住者に固有の識別情報を記憶する第2記憶部を有し、前記判断部は、前記第2記憶部に新規の前記識別情報が登録されると当該識別情報に対応する前記住戸から前記居住者が退去したと判断することを特徴とする
この集合住宅システムにおいて、前記識別情報は、前記住戸の前記居住者にそれぞれ配布されている当該住戸の鍵を識別する情報であることがより望ましい。
また、本発明の集合住宅システムは、集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記住戸の出入口に設けられ当該住戸の居住者に配布されている電子鍵の識別情報を認証し正当な識別情報が認証されると前記出入口の電気錠を解錠する認証端末と、前記住戸から前記居住者が退去した後で当該住戸に次の居住者が入居するまでの期間にのみ使用が許可される制限付きの電子鍵が前記認証端末で認証されると、当該認証端末が設けられている前記住戸から前記居住者が退去したと判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有することを特徴とする。
本発明は、管理装置が、住戸の各々について居住者が退去したか否かを判断し、退去したと判断された住戸の住戸端末に対して初期化信号を送信するので、居住者が退去する場合に、住戸端末に保存されている個人情報を確実に削除できるという利点がある。
実施形態1の集合住宅システムの概略構成図である。 同上の管理装置の動作の説明図である。 実施形態2の集合住宅システムの概略構成図である。 同上の管理装置の動作の説明図である。 実施形態3の管理装置の動作の説明図である。
(実施形態1)
本実施形態の集合住宅システム1は、図1に示すように、集合住宅10ごとに設けられた管理装置2と、集合住宅10の各住戸111,112,…ごとに設けられた住戸端末301,302,…とを備えている。以下、個々の住戸111,112,…を特に区別しないときには単に「住戸11」といい、また、個々の住戸端末301,302,…を特に区別しないときには単に「住戸端末3」という。集合住宅10内の複数台の住戸端末3はそれぞれLAN(ローカルエリアネットワーク)などの構内網4を介して管理装置2に接続されており、管理装置2と住戸端末3とは互いに通信可能に構成されている。
管理装置2は、CPU(中央処理装置)を主構成とする第1制御部21と、第2記憶部としての管理メモリ22と、現在日時を計時する時計部23と、利用者からの操作入力を受け付ける操作パネル24と、情報を表示するディスプレイ25とを有している。なお、管理装置2はインターネットにも接続可能である。
管理メモリ22には、集合住宅10内の全住戸11について、各住戸11に住む居住者に固有の識別情報が各住戸11に対応付けて住戸11ごとに記憶されている。本実施形態では、各住戸11に設けられている住戸端末3にはそれぞれ固有の識別子(以下、「端末ID」という)が割り当てられており、管理メモリ22においては、各住戸端末3の端末IDと対応付けられることにより識別情報が各住戸11に対応付けられる。
ここでいう識別情報は、たとえば各住戸11の名義(世帯主の氏名)などの各住戸11の居住者を特定する情報であって、管理者による集合住宅10の管理に用いられている。居住者が居ない(つまり空室である)住戸11に対応する識別情報は空白となる。これら識別情報は、通常、集合住宅10の管理者がディスプレイ装置25の表示を見ながら管理装置2の操作パネル24を操作することによって、居住者が入居する前に予め登録され、居住者が退去した場合には削除される。すなわち、入居が決まった住戸11については、遅くとも入居日までには識別情報が管理メモリ22に登録され、居住者が退去した住戸11については、登録済みの識別情報が遅くとも次の入居者の入居日までには管理メモリ22から削除されることになる。
ただし、本実施形態では、管理メモリ22内の識別情報は、管理装置2に対して管理者等から直接に操作入力があった場合だけでなく、対応する端末IDの住戸端末3からの指示によっても削除される。つまり、居住者は、住戸11から退去する際にはこの住戸11の住戸端末3に対してある操作を行うことにより、この住戸11に対応する識別情報を管理メモリ22から削除することができる。
この場合において、第1制御部21は住戸端末3から退去予定日を含む指示を受けると、この指示を受けてすぐに識別情報を削除するのではなく、退去予定日になるのを待って識別情報を削除する。具体的には、管理装置2は、退去予定日を含む指示を受けると、この退去予定日を指示の送信元の住戸端末3の端末IDと対応付けて管理メモリ22に記憶する。これにより、管理メモリ22には、端末IDと退去予定日との対応関係を表す予約テーブルが記憶されることになる。第1制御部21は、時計部23が示す現在日時が退去予定日に該当すると、この退去予定日と予約テーブル上で対応付けられている端末IDに対応する識別情報を、管理メモリ22内から削除する。このとき、第1制御部21は、識別情報を削除した住戸11の退去予定日についても、管理メモリ22内の予約テーブルから削除する。なお、退去予定日の指定は、退去する居住者ではなく、集合住宅10の管理者が管理装置2の操作パネル24を操作して行ってもよい。
また、入居に伴う管理メモリ22への新規の識別情報の登録は、居住者ではなく集合住宅10の管理者によって行われる。ここで、管理者は、識別情報を入居予定日と共に操作パネル24を用いて入力することができ、この場合、管理装置2は、入居予定日が入力されてすぐに識別情報を登録するのではなく、入居予定日になるのを待って識別情報を登録する。具体的には、管理装置2は、識別情報と共に入居予定日が入力されると、この入居予定日を対象となる住戸の住戸端末3の端末IDと対応付けて管理メモリ22に記憶する。これにより、管理メモリ22には、端末IDと入居予定日との対応関係を表す予約テーブルが記憶されることになる。このとき、識別情報は端末IDと対応付けて管理メモリ22に仮登録される。第1制御部21は、時計部23が示す現在日時が入居予定日に該当すると、この入居予定日と予約テーブル上で対応付けられている端末IDに対応する識別情報を、管理メモリ22に登録する。このとき、第1制御部21は、識別情報を登録した住戸11の入居予定日を、管理メモリ22内の予約テーブルから削除する。
一方、住戸端末3は、本実施形態では各住戸11の室内の壁などに取り付けられており、CPUを主構成とする第2制御部31と、第1記憶部としての端末メモリ32と、入出力デバイスとしてのタッチパネルディスプレイ33とを有している。この住戸端末3は、各住戸11の入口付近や、集合住宅10の共同玄関に設けられたインターホン子器(図示せず)に接続され、インターホン子器とともにインターホンシステムを構築するインターホン親機として機能する。つまり、住戸端末3は、インターホン子器と通信することにより住戸11の内外での双方向通話を実現したり、インターホン子器のカメラ(図示せず)で撮影された来客の画像を表示したりする。さらに、住戸端末3は、防犯警報・火災警報の鳴動、集合住宅10の管理室から居住者宛の音声メッセージの通知などの機能も有している。これらの各機能は、タッチパネルディスプレイ(以下、「タッチパネル」と略称する)33に対する操作により実行可能である。
端末メモリ32には、居住者の個人情報が記憶されている。ここでいう個人情報は、たとえば居住者の不在時に録画された来客の画像や、居住者宛の音声メッセージのように、一般的に居住者が他人に知られることを好まないプライベートな情報である。端末メモリ32は、不揮発性メモリからなり、居住者等がタッチパネル33に対して所定の操作を行うか、あるいは後述の初期化部によって個人情報が削除されるまでは、一旦記憶した個人情報を継続的に保存する。
ところで、本実施形態の集合住宅システム1は、住戸11から居住者が退去しこの住戸11の居住者が入れ替わる際、この住戸11に後から入居する入居者に、前の(退去した)居住者の個人情報を見られないように、個人情報を自動的に削除する機能を有している。
すなわち、管理装置2は、住戸11の各々について居住者が退去したか否かを判断する判断部26と、判断部26にて居住者が退去したと判断された住戸11の住戸端末3に対して初期化信号を送信する処理部27とを第1制御部21に有している。また、住戸端末3は、管理装置2からの初期化信号を受信すると端末メモリ32に記憶されている個人情報を自動的に削除する初期化部34を、第2制御部31に有している。
本実施形態では、判断部26は、管理メモリ22から登録済みの識別情報が削除されると、この識別情報に対応付けられている住戸11から居住者が退去したと判断する。そのため、管理装置2は、管理メモリ22から識別情報が削除される度に、この識別情報に対応付けられている端末IDの住戸端末3に対して、処理部27から初期化信号を送信する。
要するに、管理メモリ22に登録されている識別情報は、対応する住戸11の居住者に固有の情報であって、上述したように居住者が退去した場合には管理メモリ22から削除されるので、この識別情報が削除されることをもって居住者の退去を検知できる。そこで、管理装置2は、管理メモリ22に登録済みの識別情報が削除されたことを判断部26で検知し、この識別情報に対応する住戸11の住戸端末3に処理部27から初期化信号を送信する。
本実施形態における管理装置2の基本的な動作について図2のフローチャートを参照して説明する。判断部26は、時計部23から現在日時の情報を取得し(S1)、予約テーブル上の退去予定日を検索して(S2)、当日が退去予定日に当たる住戸(つまり、退去予定日を過ぎた住戸)11があるか否かを判断する(S3)。管理装置2は、当日が退去予定日に当たる住戸11があれば(S3:Yes)、この住戸11の識別情報を管理メモリ22から削除し、当該住戸11から居住者が退去したと判断部26にて判断する。この場合、管理装置2は、処理部27から当該住戸11の住戸端末3に対して初期化信号を送信する(S4)。
初期化信号を受信した住戸端末3は、端末メモリ32内の全ての個人情報を初期化部34によって一括削除する。ここで、初期化部34は、個人情報を実際に削除する前に、個人情報を削除する旨をタッチパネル33等に提示させてもよい。さらにこの場合、初期化部34は、提示後の所定の猶予期間内にタッチパネル33に対しキャンセル操作が行われなければ、猶予期間の経過後に自動的に個人情報を削除するように構成されていてもよい。
以下、上述した構成の集合住宅システム1の具体的な動作について、住戸111の居住者が1週間後に退去する場合を例に説明する。
住戸111の居住者が、1週間後の日付(ここでは「2010年3月26日」とする)を退去予定日として住戸端末301のタッチパネル33を操作して指定すると、住戸端末301は、退去予定日を含む退去予約情報を管理装置2に送信する。
管理装置2は、住戸端末301から退去予約情報を受信すると、管理メモリ22の予約テーブル上に住戸端末301の端末IDと対応付けて退去予定日(2010年3月26日)を記憶する。管理装置2は、時計部23が示す現在日時と予約テーブルの退去予定日とを定期的に(たとえば1日1回の頻度で)比較する。ここで、時計部23が示す現在日時が「2010年3月26日」になると、管理装置2は住戸111に対応する(つまり住戸端末301の端末IDに対応する)識別情報を管理メモリ22から削除する。
これにより、判断部26は、削除された識別情報に対応する住戸111から居住者が退去したと判断し、処理部27は、住戸111の住戸端末301に対して初期化信号を送信する。また、このとき、住戸111の退去予定日についても管理メモリ22内の予約テーブルから削除される。
住戸111の住戸端末301は、初期化信号を受信することにより、端末メモリ32内の個人情報を初期化部34によって削除する初期化処理を実行する。その結果、住戸端末301に保存されていた来客の画像や、居住者宛の音声メッセージなどの個人情報は自動的に住戸端末301から削除されることになる。
以上説明した構成の集合住宅システム1によれば、住戸11から居住者が退去した場合、居住者が退去したことをトリガとしてこの住戸11の住戸端末3に保存されている個人情報を確実に削除することができるという利点がある。すなわち、管理装置2は、居住者が退去したと判断部26で判断すると該当する住戸端末3に処理部27から初期化信号を送信し、住戸端末3は、初期化部34で初期化信号を受けて個人情報を削除するので、退去した居住者の個人情報は自動的に削除される。
要するに、退去する居住者や集合住宅10の管理者が、住戸端末3に対してリセット操作を行うことにより個人情報を削除する場合には、居住者や管理者がリセット操作をし忘れることがあるが、上記集合住宅システム1を用いれば個人情報を確実に削除できる。したがって、上記集合住宅システム1を用いれば、住戸11から居住者が退去した際に住戸端末3から個人情報が自動的に削除され、この住戸11に後から入居する入居者に、前の(退去した)居住者の個人情報が見られることを確実に防止できる。
また、本実施形態では、判断部26は、管理メモリ22から識別情報が削除されたことをもって居住者が退去したと判断するので、識別情報が削除されさえすれば、この識別情報に対応する住戸11の住戸端末3から個人情報が確実に削除されることになる。識別情報は、管理者による集合住宅10の管理に用いられている情報であるから、居住者が退去した住戸11については確実に削除されることになり、判断部26は、識別情報が削除されることをもって居住者の退去を確実に検知できる。要するに、住戸端末3から個人情報を削除するためだけのリセット操作は忘れられてしまうこともあるが、識別情報の削除という居住者の退去に伴って必然的に為される行為に連動して個人情報が削除されることにより、個人情報を確実に削除できることになる。
さらに、居住者が住戸端末3を操作して管理装置2に指示を出す場合には、居住者は退去予定日を指定することができるので、退去日さえ決まれば退去予定日を含む指示を予め管理装置2に出し、退去予定日になった時点で識別情報を確実に削除させることができる。つまり、居住者からすれば、退去予定日を指定することができる期間に余裕があるので、退去時の慌しい状況下で住戸端末3を操作する場合に比べると、住戸端末3の操作をし忘れることが格段に少なくなる。
ところで、本実施形態の他の構成例として、管理装置2は、管理メモリ22に新規の識別情報が登録されると、この識別情報に対応付けられている住戸11から居住者が退去したと判断する構成の判断部26を採用してもよい。
要するに、管理メモリ22に登録されている識別情報は、対応する住戸11の居住者に固有の情報であって、住戸11から居住者が退去しこの住戸11の居住者が入れ替わる際、後から入居する入居者の識別情報が管理メモリ22に新たに登録されることになる。そこで、管理装置2は、管理メモリ22に新規の識別情報が登録されたことをもって居住者が退去したことを判断部26で検知し、この識別情報に対応する住戸11の住戸端末3に処理部27から初期化信号を送信する構成であってもよい。
この場合、管理装置2の基本的な動作は、図2中の「S3」の処理において、当日が「退去予定日」ではなく「入居予定日」に当たるか否かを判断する点で、図2のフローチャートに示した上記実施形態の動作と相違する。
以下、管理装置2が管理メモリ22に新規の識別情報が登録されたことをもって居住者が退去したことを検知する構成の集合住宅システム1の具体的な動作について、住戸111の居住者が入れ替わる場合を例に説明する。
前の居住者が住戸111から退去した後、この住戸111に新たな入居者が入居することが決まると、集合住宅10の管理者は新たな入居者の識別情報を入居予定日と共に、入居予約情報として管理装置2の操作パネル24より入力する。
管理装置2は、入居予約情報が入力されると、管理メモリ22の予約テーブル上に住戸端末301の端末IDと対応付けて入居予定日を記憶する。管理装置2は、時計部23が示す現在日時と予約テーブルの入居予定日とを定期的に(たとえば1日1回の頻度で)比較する。ここで、時計部23が示す現在日時が住戸111についての入居予定日になると、管理装置2は住戸111に対応する(つまり住戸端末301の端末IDに対応する)識別情報を管理メモリ22に登録する。
これにより、判断部26は、登録された識別情報に対応する住戸111から居住者が退去したと判断し、処理部27は、住戸111の住戸端末301に対して初期化信号を送信する。また、このとき、住戸111の入居予定日についても管理メモリ22内の予約テーブルから削除される。
住戸111の住戸端末301は、初期化信号を受信することにより、端末メモリ32内の個人情報を初期化部34によって削除する初期化処理を実行する。その結果、住戸端末301に保存されていた来客の画像や、居住者宛の音声メッセージなどの個人情報は自動的に住戸端末301から削除されることになる。
この構成によれば、判断部26は、管理メモリ22に新規の識別情報が登録されたことをもって居住者が退去したと判断するので、新たな入居者の識別情報が登録されれば、この識別情報に対応する住戸11の住戸端末3から個人情報が確実に削除されることになる。識別情報は、管理者による集合住宅10の管理に用いられている情報であるから、新たな入居者の入居日までには確実に登録されることになり、判断部26は、識別情報が登録されることをもって前の居住者の退去を確実に検知できる。要するに、住戸端末3から個人情報を削除するためだけのリセット操作は忘れられてしまうこともあるが、識別情報の登録という新たな入居者の入居に伴って必然的に為される行為に連動して個人情報が削除されることにより、個人情報を確実に削除できる。
なお、識別情報の登録および削除は、管理装置2や住戸端末3以外の装置、たとえば管理装置2にインターネットを介して接続される通信装置に対する操作により、実行されてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の集合住宅システム1は、判断部26において住戸11から居住者が退去したか否かの判断に用いる識別情報が、各住戸11の居住者にそれぞれ配布されている当該住戸11の鍵を識別する情報である点が実施形態1の集合住宅システム1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、居住者に配布されている鍵は、電子鍵としての非接触型のカードキー(図示せず)であって、それぞれに割り当てられ予め記憶されている個別のキーIDが、専用の認証端末に非接触で読み出される。認証端末には、図3に示すように、集合住宅10の共同玄関に設けられているロビー用認証端末5と、各住戸11の出入口(玄関)に設けられている住戸用認証端末61,62,…(以下、各々を特に区別しないときには単に「住戸用認証端末6」という)とがある。
ロビー用認証端末5と住戸用認証端末6とは、それぞれカードキーのキーIDを読み取る読取部50,60を有しており、いずれも管理装置2と通信可能に接続されている。ロビー用認証端末5と各住戸用認証端末6とには、それぞれに割り当てられたリーダIDが予め登録されており、ロビー用認証端末5および住戸用認証端末6は、読み出したキーIDを自己のリーダIDと共に認証要求として管理装置2に送信する。
管理装置2は、キーIDとリーダIDとの各組み合わせについて、解錠の「許可」・「禁止」の別を表すアクセス制限との対応関係を表す認証許可テーブルを管理メモリ22に記憶している。下記表1は、認証許可テーブルの一例を示す。この例では、住戸301の居住者にはキーIDが「0301_0001」,「0301_0002」のカードキーが配布されており、住戸302の居住者にはキーIDが「0302_0001」のカードキーが配布されている。住戸301にはリーダIDが「KR_301」の住戸用認証端末61、住戸302にはリーダIDが「KR_302」の住戸用認証端末62、住戸303にはリーダIDが「KR_303」の住戸用認証端末63がそれぞれ設置されている。ロビー用認証端末5のリーダIDは「KR_000」である。
Figure 0005584604
管理装置2は、ロビー用認証端末5あるいは住戸用認証端末6から受信した認証要求に含まれるキーIDとリーダIDとの組み合わせを認証許可テーブルで照合し、アクセス制限(「許可」・「禁止」の別)を第1制御部21にて判定する。管理装置2は、アクセス制限の判定結果が「許可」であった場合、キーIDが正当であると判断し、認証要求の送信元であるロビー用認証端末5あるいは住戸用認証端末6に対して、認証成功応答を返信する。一方、管理装置2は、アクセス制限の判定結果が「禁止」であった場合、キーIDが不当であると判断し、認証要求の送信元であるロビー用認証端末5あるいは住戸用認証端末6に対して、認証失敗応答を返信する。
ロビー用認証端末5は、管理装置2から認証成功応答を受信すると、共同玄関の電気錠(図示せず)を解錠する。同様に、住戸用認証端末6は、管理装置2から認証成功応答を受信すると、該当する住戸11の出入口の電気錠(図示せず)を解錠する。すなわち、各住戸11の居住者は、予め配布されるカードキーを用いることにより、共同玄関と自宅である住戸11の玄関との両方の電気錠を解錠することができる。
ところで、本実施形態の集合住宅システム1では、各カードキーに割り当てられているキーIDが、各住戸11の居住者に固有の識別情報として各住戸11に対応付けられて管理メモリ22に記憶されている。具体的には、識別情報としてのキーIDは、各住戸11の住戸端末3にそれぞれ割り当てられている端末IDと対応付けられることにより、各住戸11に対応付けられて住戸対応テーブルを構成する。下記表2は、住戸対応テーブルの一例を示す。この例では、住戸301(端末ID:T_301)にはキーID「0301_0001」,「0301_0002」が対応付けられ、住戸302(端末ID:T_302)にはキーID「0302_0001」が対応付けられている。
Figure 0005584604
本実施形態においては、各住戸11に対応付けられている識別情報としてのキーIDは、この住戸11の居住者が入れ替わる際に必ず変更される。これにより、退去した居住者は、退去前に使用していたカードキーを用いても住戸11に入れなくなる。後から入居する入居者には、前の(退去した)居住者に配布されていたカードキーとはキーIDの異なるカードキーが配布される。これらキーIDは、通常、集合住宅10の管理者が管理装置2の操作パネル24を操作することによって、居住者が退去した場合には削除され、新たな入居者が入居する前に改めて登録される。すなわち、居住者が退去した住戸11については、登録済みのキーIDが遅くとも次の入居者の入居日までには管理メモリ22の認証許可テーブルおよび住戸対応テーブルから削除され、新たなキーIDに変更されることになる。
本実施形態における管理装置2の基本的な動作について図4のフローチャートを参照して説明する。判断部26は、操作パネル24に対する操作入力を監視し(S11)、登録済みのキーIDを削除する操作が為されたか否かを判断する(S12)。管理装置2は、キーIDを削除する操作が為されれば(S12:Yes)、このキーIDが削除されるように認証許可テーブルを編集し(S13)、このキーIDに対応する端末IDを住戸対応テーブルから検索する(S14)。管理装置2は、処理S14で検索した端末IDの住戸端末3に対して処理部27から初期化信号を送信する(S15)。
以下、上述した構成の集合住宅システム1の具体的な動作について、住戸111の居住者が退去する場合を例に説明する。
住戸111の居住者が退去することが決定すると、集合住宅10の管理者は、管理装置2に対して、住戸111の居住者に配布していたカードキーのキーID(「0301_0001」,「0301_0002」)を指定して、これらのキーIDの登録抹消を指示する操作を行う。
管理装置2は、管理者から登録抹消を指示する操作入力があると、認証許可テーブル上から、指定されたキーID(「0301_0001」,「0301_0002」)に対応するアクセス制限を検索し、このキーIDに対して対応付けられているアクセス制限を全て「禁止」に変更する。これにより、判断部26は、このキーIDに対応する住戸111から居住者が退去したと判断し、管理装置2は、このキーIDに住戸対応テーブル上で対応付けられている端末ID(「T_301」)を検索し、この端末IDの住戸端末301に対して初期化信号を送信する。
住戸111の住戸端末301は、初期化信号を受信することにより、端末メモリ32内の個人情報を初期化部34によって削除する初期化処理を実行する。その結果、住戸端末301に保存されていた来客の画像や、居住者宛の音声メッセージなどの個人情報は自動的に住戸端末301から削除されることになる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、判断部26は、各住戸11の居住者にそれぞれ配布されている当該住戸11の鍵を識別するキーIDを用いて、住戸11から居住者が退去したか否かを判断するので、退去したか否かの判断の確実性が一層高くなる。すなわち、識別情報としてのキーIDは住戸11の居住者が入れ替わる際に必ず変更されるので、管理装置2は、キーIDが削除されたことをトリガとすれば、居住者が退去した際にこの住戸11の住戸端末3に保存されている個人情報を確実に削除することができる。
また、識別情報としてキーIDを用いる場合でも、実施形態1において他の構成例として説明したように、判断部26は、管理メモリ22に新規の識別情報が登録されたときに、この識別情報に対応付けられている住戸11から居住者が退去したと判断してもよい。
要するに、管理メモリ22に登録されているキーIDは、住戸11から居住者が退去しこの住戸11の居住者が入れ替わる際、後から入居する入居者に配布されるカードキーのキーIDが管理メモリ22に新たに登録されることになる。そこで、管理装置2は、管理メモリ22に新規のキーIDが登録されたことをもって居住者が退去したことを判断部26で検知し、このキーIDに対応する住戸11の住戸端末3に処理部27から初期化信号を送信する構成であってもよい。
以下、管理装置2が管理メモリ22に新規のキーIDが登録されたことをもって居住者が退去したことを検知する構成の集合住宅システム1の具体的な動作について、住戸111の居住者が入れ替わる場合を例に説明する。
前の居住者が住戸111から退去した後、住戸111に新たな入居者が入居することが決まると、集合住宅10の管理者は新たな入居者に配布するカードキーのキーIDを端末ID(「T_301」)と共に、上書き情報として管理装置2の操作パネル24より入力する。
管理装置2は、上書き情報が入力されると、入力された端末IDに管理メモリ22の住戸対応テーブル上で対応付けられているキーID(「0301_0001」,「0301_0002」)、つまり住戸111の前の(退去した)居住者に配布していたカードキーのキーIDを検索する。管理装置2は、検索したキーIDに上書きするように、上書き情報に含まれているキーIDのレコードを認証許可テーブルに登録する。
これにより、認証許可テーブル上では、上書き情報に含まれているキーIDのアクセス制限は、住戸111の住戸用認証端末61とロビー用認証端末5とに対して「許可」となる。さらに、管理装置2は、上書き情報に含まれているキーIDと住戸端末301の端末ID(「T_301」)とを対応付けるレコードを住戸対応テーブル上に設ける。このとき、判断部26は、登録されたキーIDに対応する住戸111から居住者が退去したと判断し、処理部27は、住戸111の住戸端末301に対して初期化信号を送信する。
住戸111の住戸端末301は、初期化信号を受信することにより、端末メモリ32内の個人情報を初期化部34によって削除する初期化処理を実行する。その結果、住戸端末301に保存されていた来客の画像や、居住者宛の音声メッセージなどの個人情報は自動的に住戸端末301から削除されることになる。
この構成によれば、判断部26は、管理メモリ22に新規のキーIDが登録されたことをもって居住者が退去したと判断するので、新たな入居者に配布するカードキーが登録されれば、対応する住戸11の住戸端末3から個人情報が確実に削除されることになる。キーIDは、新たな入居者がカードキーを使用可能となるのに必要な情報であるから、新たな入居者の入居日までには確実に登録されることになり、判断部26は、識別情報が登録されることをもって前の居住者の退去を確実に検知できる。
なお、上記実施形態の集合住宅システム1で使用される各住戸11の鍵は、上述したカードキー以外の電子鍵であってもよく、また、機械的な構造によって錠前を解錠する機械鍵であってもよい。いずれの場合でも、各住戸11の居住者に配布される鍵にはそれぞれ固有の識別情報としてキーIDが割り当てられ、判断部26は、このキーIDを住戸11から居住者が退去したか否かの判断に用いることができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の集合住宅システム1は、判断部26において、居住者の退去後の所定期間にのみ使用が許可される制限付きのカードキー(電子鍵)が使用されたことをもって、住戸11から居住者が退去したと判断する点が実施形態2の集合住宅システム1と相違する。以下、実施形態2と同様の構成については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
一般的な集合住宅10では、住戸11から居住者が退去した後、この住戸11に次の入居者が入居するまでの所定期間に、清掃業者などがこの住戸11に出入りすることがあり、これらの業者には制限付きのカードキー(以下、「特権キー」という)が貸与される。管理メモリ22に記憶される認証許可テーブル上では、上記所定期間に亘って、特権キーのキーIDのアクセス制限は対象となる住戸11の住戸用認証端末6およびロビー用認証端末5に対して「許可」となる。
また、管理メモリ22には、特権キーのキーIDの一覧が特権テーブルとして記憶され、さらに、各認証端末(住戸用認証端末6、ロビー用認証端末5)の設置場所の一覧が設置場所テーブルとして記憶されている。設置場所テーブルでは、住戸用認証端末6については設置されている住戸11の住戸端末3の端末IDにリーダIDが対応付けられ、ロビー用認証端末5についてはリーダIDの対応する端末IDが「なし」に設定されている。
本実施形態における管理装置2の基本的な動作について図5のフローチャートを参照して説明する。判断部26は、各認証端末(住戸用認証端末6、ロビー用認証端末5)と通信し(S21)、キーIDおよびリーダIDを含んだ認証要求を受信すると(S22:Yes)、認証要求のキーIDとリーダIDとの組み合わせを認証許可テーブルで照合する(S23)。このとき、管理装置2は、アクセス制限の判定結果が「禁止」であれば(S24:No)、キーIDが不当であると判断し、認証要求の送信元であるロビー用認証端末5あるいは住戸用認証端末6に対して、認証失敗応答を返信する(S25)。
一方、管理装置2は、アクセス制限の判定結果が「許可」であれば(S24:Yes)、キーIDが正当であると判断し、認証要求の送信元であるロビー用認証端末5あるいは住戸用認証端末6に対して、認証成功応答を返信する(S31)。ただし、認証成功応答を返信する前に、管理装置2は以下の処理S26〜S30を実行する。すなわち、管理装置2は、認証要求に含まれているキーIDを特権テーブルで検索し(S26)、検索したキーIDが特権テーブル内にあれば(S27:Yes)、認証要求に含まれているリーダIDに対応する住戸端末3の有無を設置場所テーブルにて検索する(S28)。対応する住戸端末3があれば(S29:Yes)、管理装置2は対応する住戸端末3に対して処理部27から初期化信号を送信する(S30)。その後、管理装置2は住戸用認証端末6に対して認証成功応答を返信する(S31)。なお、検索したキーIDが特権テーブル内にない場合(S27:No)や、リーダIDに対応する住戸端末3がない場合(S29:Yes)には、管理装置2はその後の処理を飛ばして処理S31に移行する。
以下、上述した構成の集合住宅システム1の具体的な動作について、住戸111の居住者が退去する場合を例に説明する。
住戸111の居住者が退去した後、清掃業者は特権キーを用いて住戸111の解錠を行う。このとき、住戸111に設けられている住戸用認証端末61は、カードキーが特権キーか否かに関わらず、読取部60にて読み取ったキーIDを自己のリーダID(「KR_301」)と共に認証要求として管理装置2に送信する。
認証要求を受信した管理装置2は、認証許可テーブルや特権テーブルの照合を行う。ここでは特権キーが用いられているため、キーIDは正当であると判断され、さらに、管理装置2は、設置場所テーブルを参照し、特権キーが使用された場所(住戸111)を特定する。そのため、管理装置2は、住戸111の住戸用認証端末61に認証成功応答を送信するとともに、この住戸111から居住者が退去したと判断部26で判断し、処理部27から住戸111の住戸端末301に対して初期化信号を送信する。
住戸111の住戸端末301は、初期化信号を受信することにより、端末メモリ32内の個人情報を初期化部34によって削除する初期化処理を実行する。その結果、住戸端末301に保存されていた来客の画像や、居住者宛の音声メッセージなどの個人情報は自動的に住戸端末301から削除されることになる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、判断部26は、居住者の退去後の所定期間にのみ使用が許可される制限付きのカードキー(特権キー)が使用されたことをもって、住戸11から居住者が退去したと判断するので、退去したか否かの判断を確実に行える。すなわち、住戸11から居住者が退去した後は清掃のために必ず特権キーが使用されるので、管理装置2は、特権キーが使用されたことをトリガとすれば、居住者が退去した際にこの住戸11の住戸端末3に保存されている個人情報を確実に削除することができる。
なお、本実施形態の集合住宅システム1では管理装置2は必須の構成ではなく、たとえば管理装置2が省略され、住戸11から居住者が退去したか否かを判断する判断部および初期化信号を出す処理部が各住戸11ごとに設けられていてもよい。この場合、カードキーのキーIDが正当であるか否かの判断は、住戸端末3あるいは住戸用認証端末6にて行われる。また、判断部および処理部は、住戸端末3あるいは住戸用認証端末6に一体に設けられていてもよい。
その他の構成および機能は実施形態2と同様である。
1 集合住宅システム
2 管理装置
3,301,302,303 住戸端末
5 (ロビー用)認証端末
6 (住戸用)認証端末
10 集合住宅
11,111,112,113 住戸
22 管理メモリ(第2記憶部)
26 判断部
27 処理部
32 端末メモリ(第1記憶部)
34 初期化部

Claims (4)

  1. 集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記集合住宅に設けられた前記住戸端末と通信可能に接続された管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記住戸の各々について前記居住者が退去したか否かを判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、
    前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有し、
    前記管理装置は、前記集合住宅の前記住戸の各々に対応付けて前記居住者に固有の識別情報を記憶する第2記憶部を有し、前記判断部は、前記第2記憶部から前記識別情報が削除されると当該識別情報に対応する前記住戸から前記居住者が退去したと判断することを特徴とする集合住宅システム。
  2. 集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記集合住宅に設けられた前記住戸端末と通信可能に接続された管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記住戸の各々について前記居住者が退去したか否かを判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、
    前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有し、
    前記管理装置は、前記集合住宅の前記住戸の各々に対応付けて前記居住者に固有の識別情報を記憶する第2記憶部を有し、前記判断部は、前記第2記憶部に新規の前記識別情報が登録されると当該識別情報に対応する前記住戸から前記居住者が退去したと判断することを特徴とする集合住宅システム。
  3. 前記識別情報は、前記住戸の前記居住者にそれぞれ配布されている当該住戸の鍵を識別する情報であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の集合住宅システム。
  4. 集合住宅の各住戸ごとに設けられており当該住戸の居住者の個人情報を記憶する第1記憶部を有する住戸端末と、前記住戸の出入口に設けられ当該住戸の居住者に配布されている電子鍵の識別情報を認証し正当な識別情報が認証されると前記出入口の電気錠を解錠する認証端末と、前記住戸から前記居住者が退去した後で当該住戸に次の居住者が入居するまでの期間にのみ使用が許可される制限付きの電子鍵が前記認証端末で認証されると、当該認証端末が設けられている前記住戸から前記居住者が退去したと判断する判断部と、前記判断部にて前記居住者が退去したと判断された前記住戸の前記住戸端末に対して初期化信号を送信する処理部とを有し、
    前記住戸端末は、前記初期化信号を受信すると前記第1記憶部に記憶されている前記個人情報を削除する初期化部を有することを特徴とする集合住宅システム。
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