JP2005118124A - 手押し操作式車両及び操作装置 - Google Patents

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善則 竹澤
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Abstract

【課題】 ハンドル部を状況に応じた適切な角度に設定できるようにする。
【解決手段】 椅子状の車体2を手押しするために、当該車体2後部に設けられたハンドル部17を備えた手押し操作式車両1において、前記ハンドル部17は、前記車体2に対する角度を変更可能に取り付けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車椅子などの手押し操作式車両及び操作装置に関するものである。
[車椅子に関する一般的説明]
車椅子は、障害者等の使用者が乗った状態で、介助者が当該車椅子を手押しすることが可能となっている。一般に、手押し操作式の車椅子は、使用者の背中に当接する背もたれの上部にハンドルを備えている。介助者がハンドルを握って車椅子を押すと、車椅子が走行する。
手押し操作式の車椅子には、介助者(操作者)の押し引き操作力だけを推進力として走行する非補助型と、推進力の一部として電動モータによる補助力が加えられる電動補助型(先行技術1)と、がある。
[電動補助型に関する先行技術の説明(先行技術1)]
電動補助型の車椅子は、介助者(操作者)が車椅子のハンドル部に力(操作力)を加えると、電動モータによって車椅子の走行のための補助力が発生するように構成されている。このような電動補助型の車椅子は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の車椅子では、ハンドル部に加えられた押し引き操作力は、当該ハンドル内部の検知部によって電気信号に変換される。当該電気信号は、車椅子の車輪の駆動装置に与えられ、駆動装置は操作力に応じた補助力を発生させる。
ここで、特許文献1に記載のハンドルは、操作力を確実に検出できるように、水平に後方に延びている。
[背もたれの角度変更に関する先行技術の説明(先行技術2,3)]
車椅子には、背もたれが後方に回動可能とされており、必要に応じて背もたれの角度が変化するものがある。背もたれの角度の変化の仕方としては、座部に対する背もたれの角度が変化するリクライニング式(先行技術2)や、座部及び背もたれがともに後方に倒れるチルト式(先行技術3)などがある。
(先行技術2)
リクライニング式のものは、例えば、特許文献2に記載されている。特許文献2には、リクライニング可能な背もたれから後方に延びるハンドル部を設けたものが記載されている。ハンドル部は、背もたれが起立した状態では略水平(やや下向き)であるが、リクライニングによって背もたれが後方に倒れると、大きく下向きとなる。
(先行技術3)
チルト式のものは、例えば、特許文献3に記載されている。特許文献3には、座面ごとチルトされる背もたれから後方に延びるハンドル部を設けたものが記載されている。ハンドル部は、背もたれが起立した状態では略水平(やや下向き)であるが、チルトによって背もたれが後方に倒れると、大きく下向きとなる。
特開平10−118125号公報 特開平11−56915号公報 特開2002−126009号公報
従来のハンドル部は、背もたれに対する角度が固定されていたため、車椅子の手押し操作に際して、様々な不都合を生じさせていた。
例えば、先行技術1(特許文献1)に関しては、身長の高い操作者等による押し引き操作力を適切に検知できないことがある。つまり、ハンドル部に設けられた操作力検知部は、ハンドル軸方向の押し引き力を検出するものであるが、操作者の操作力がハンドル軸方向と異なる方向に加えられた場合、検知部では、実際に加えられた操作力のハンドル軸方向分力しか検知できないため、検出した操作力が実際の操作力よりも小さくなる。この結果、適切な補助力が発生せず、操作性が悪化する。そして、このような現象は、操作者の身長が高い場合に特に起こり易い。
また、非補助型の手押し式車椅子では、操作者の力を有効に働かせるため、ハンドル部が水平よりもやや斜め下方に向いていることが多い(特許文献3参照)。このような既成の非補助型車椅子に電動補助のためのユニットを取り付けて、電動補助型とする場合、既成の斜め下向きハンドル部に、操作力検出部を備えたハンドル部を取り付けると、操作力検出部を備えたハンドル部も斜め下向きとなってしまう。この場合、前方への操作力を加えても後ろ向きの操作力として検出されることがある。
つまり、身長の高い操作者の場合、前方への押し操作力を加えるときに、略真下方向の力となりやすいが、押し引き操作力を検出するハンドル部が斜め下方に向いていると、その操作力の分力が後ろ向きに作用し易くなる。この結果、前方への押し操作力を加えた場合であっても、後方への引き操作力として誤検知されるおそれがある。
また、先行技術2,3(特許文献2,3)に関しては、背もたれが後方に倒れると、ハンドル部も大きく下向きとなってしまうため、背もたれが起立した状態とは操作力の加え方が異なるなど操作感に変化が生じ、操作性が低下する。
しかも、特許文献2に記載のもののように電動補助型の場合、背もたれの角度変化に伴って操作力を検知するハンドル部の角度が変化すると、背もたれの角度によっては操作力を適正に検出できないおそれがある。例えば、背もたれが後方に倒れることによって、前後方向の押し引き力を検知すべきハンドル部が下方を向いてしまうと、ハンドル部に前後の操作力を加えても、操作力が検知されにくくなる。この結果、適切な補助力が発生せず、操作性が悪化する。
本発明は、ハンドル部が固定的にしか設けられていなかったことによる上記問題に鑑み、ハンドル部を状況に応じた適切な角度に設定できるようにすることを目的とする。
第1の発明は、椅子状の車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部を備えた手押し操作式車両を対象とする。このような車両としては、代表的には車椅子である。手押し操作式車両としては、手押しによってのみ車両の推進力を得るもの(例えば、非補助型の車椅子)や、手押しの他に電動モータ等による推進補助力が加えられる補助型(例えば、電動補助型車椅子)などを含む。
第1の発明では、前記ハンドル部は前記車体に対する角度を変更可能に取り付けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、車体に対するハンドル部の角度が変更可能であるため、ハンドル部の角度が固定的であるものに比べて、ハンドル部の角度を適切にできる。したがって、車両の操作性が向上する。
第2の発明は、車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部を備えた手押し操作式車両を対象とする。
そして、前記ハンドル部は、当該ハンドル部への操作力の検知機能を有するとともに、前記車体に対する角度を変更可能に前記車体に取り付けられている。
第2の発明によれば、操作力検知機能を有するハンドル部の角度変更によって、車体に対する角度が固定的であるハンドルに比べて、ハンドル部の角度を適切にでき、操作力の検出を適正に行える。
手押し操作式車両に係る第3の発明は、起倒可能な背もたれを有する椅子状に構成された車体と、当該車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部と、を備えた手押し操作式車両を対象とする。
そして、前記ハンドル部は、前記背もたれの起倒動作と連動して当該背もたれに対する相対角度が変化するように設けられている特徴とする。
第3の発明によれば、ハンドル部の角度変更が背もたれの起倒動作に連動して行われるため、簡単にハンドル部の角度を適正に設定でき、操作性の良い状態を簡単に得られる。
背もたれに対するハンドル部の相対角度を変化させる場合には、走行面に対するハンドル部の角度を維持するように前記相対角度を変化させてもよいし、走行面に対するハンドル部の角度も変化するように前記相対角度を変化させてもよい。
第4の発明は、車体に取り付けて使用される操作装置であって、操作力の検知機能を有するハンドル部と、前記ハンドル部を前記車体に取り付けるための取付部と、前記取付部を介して前記ハンドル部を前記車体に取り付けた状態で前記ハンドル部の前記車体に対する角度を調整する角度調整部と、を備えていることを特徴とする。
第4の発明によれば、車体に対してハンドル部を取り付けた場合に、ハンドル部の角度を適切に設定できる。そして、ハンドル部の角度が適切であることで、操作力検知が適正に行える。
本発明によれば、ハンドル部が車体に対して固定的であるものに比べて、ハンドル部の角度を適切にすることができる。
以下、本発明の車両及び操作装置の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、本発明を、電動モータの回転力により介助者の負担を軽減する電動車椅子に適用した場合を例示して説明する。
[第1実施形態]
[車椅子全体構成について]
図1及び図2は、第1実施形態に係る電動車椅子1を示している。この車椅子1は、椅子状の車体2を備え、車体2の左右に車輪(駆動輪)3が配置されている。車体2には、車輪3を駆動するための駆動部5が備わり、この駆動部5によって発生した駆動力が車椅子1の推進力の一部となる。駆動部5に対するコントロールは、車体2に設けられた操作装置15によって行われる。
前記車体2は、座部Sと座部Sの後部に設けられた背もたれBとを有して椅子状に構成されている。この車体2は、左右のフレーム4L,4R間に座シート9と背シート10とを張設して構成されている。なお、フレーム4L,4Rは、複数のパイプ部材等を連結して構成されている。
左右のフレーム4L,4Rは、座シート9の左右に位置して当該座シート9を支持するパイプ状の座フレーム部11と、背シート10の左右に位置して当該背シート10を支持するパイプ状の背フレーム部12とを含んでいる。ここでは、前記座シート9と座フレーム部11とによって車体2の座部Sが構成され、前記背シート10と背フレーム部12とによって車体2の背もたれBが構成されている。
前記駆動部5は、電動式であり、ハウジング5a内にモータ及び減速機構等を内蔵して構成されている。駆動部5は、左右の車輪3に対応して左右一対として備わっている。左右の車輪3は、各駆動部5に取り付けられ、各駆動部5によって発生した駆動力によって回転する。
また、各車輪3の前方側には、左右一対のキャスタ6が設けられており、介助者等の操作者からの操作に応じて車椅子1の移動方向が自在に変えられるようになっている。車体2の後部には、電源となるバッテリ7が着脱自在に設けられている。バッテリ7は、バッテリ収納部8を介して車体2に取り付けられる。このバッテリ収納部8は、車体2の任意の位置に取付け可能なものである。バッテリ収納部8の内部には、操作者の操作に応じて各電動駆動部5の駆動制御などを行う制御部(図示せず)が収納されている。この制御部は、操作装置15と電気的に接続されており、操作装置15の操作に応じたモータ制御を行う。
左右の背フレーム部12の上部は、後方に屈曲形成されており、操作装置15が取り付けられる被取付部材13となっている。被取付部材13は、通常の車椅子であれば車椅子の操作(前後の押し引き、左右の方向転換)のための操作部(ハンドル部)に相当するものであり、パイプ状に形成されており、背もたれから後方に延設されている。より詳細には、被取付部材13は、パイプ状の背フレーム部12の上端が、水平方向よりも斜め下方に向いて後方に延設されてなる。
[操作装置について]
前記操作装置15は、基部16と、ハンドル部17と、基部16に対するハンドル部17の角度を調整する角度調整部18と、を備えている。
図3及び図4にも示すように、基部16は、操作装置15を車体2の被取付部材(パイプ状)13に対して着脱可能に取り付けるための取付部20としての機能を含んでいる。取付部20は、被取付部材13を挟持するように構成されている。具体的には、取付部20は、角度調整部18側の第1クランプ体20aと、第1クランプ体20aとは別体の第2クランプ体20bとを備え、両クランプ20a,20bの対向面には被取付部材の形状に沿った円弧状のクランプ面20a−1,20b−1が形成されている。
両クランプ20a,20bが被取付部材13を挟持することで、基部16が被取付部材13に取り付けられる。第1クランプ体20aと第2クランプ体20bとはボルト21の締結によって相互に連結され、被取付部材13の挟持状態が維持される。
ハンドル部17は、ハンドル基部23と、ハンドル基部23に対してハンドル軸方向Aに移動可能な可動グリップ(ハンドル本体)24と、を備えている。ハンドル部17は車体2(背もたれB)から後方に延設した状態で取り付けられ、ハンドル軸方向は前後方向に向けられている。
操作者が可動グリップ24を握って押し引き操作すると、可動グリップ24が前後動する。可動グリップ24は、押し引き操作力が大きいほど移動量が大きくなるように構成されており、ハンドル部17内部に設けられた検知部(ポテンショメータ等)によって可動グリップの移動量を検知することで操作力を検知することができる。
なお、ハンドル基部23内部及び可動グリップ24内部の詳細な構造は、特開平10−1181125号公報に記載されているものと同様である。
また、ハンドル部17における操作の方法は、ハンドル軸周りにグリップ24を回転させるものであってもよい。また、グリップ24の回転軸の向きは前後方向以外に、左右方向であってもよい。すなわち、グリップ24を前後向きではなく、左右向きに配置してもよい。
操作者がハンドル部17を押し引き操作すると、その操作力自体が車椅子1の推進力となるとともに、各操作装置15への操作力に応じた補助力が各駆動部5によってそれぞれ発生し、駆動部5による駆動力も車椅子1の推進力となる。したがって、操作者は、車椅子の走行に必要な力の一部を加えるだけで車椅子を操作できるため、操作が楽である。なお、補助力は、操作力が大きいほど大きくなるように設定されている。ただし、操作力が小さい範囲では補助力が発生しないように不感帯が設定されている。
可動グリップ部24の前端は、可撓性を有する材料からなるベローズ部26を介してハンドル基部23に接続されている。ベローズ部25は、可動グリップ部24の前後移動に伴って伸縮する。可動グリップ部24とハンドル基部23の接続部にベローズ部25が設けられていることで、当該接続部の防水性が確保される。
前記角度調整部18は、基部16に対するハンドル基部23の角度を調整できるように構成されており、ハンドル基部23の前端に設けられた回転継手27と、回転継手27と基部16との間に設けられた回転位置決め部28と、回転操作部29と、回転操作部29に取り付けられたボルト30と、を備えている。
前記回転継手27は、ハンドル基部23と一体的に設けられており、軸方向のボルト貫通孔27aを有する筒状に形成されている。
前記回転位置決め部28は、基部16と一体的に設けられた円板状の第1回り止め体と31、ハンドル基部23と一体的に設けられた円板状の第2回り止め体32と、から構成されている。
各回り止め体31,32の対向面には、それぞれ回り止め用の歯31a,32aが形成されている。歯31a,32aは、歯筋方向が径方向に向けられ、回り止め体31,32の周方向に連続して多数形成されている。
これらの歯31a,32aが噛合することで、両回り止め体31,32は回り止め状態となり、基部16に対してハンドル部17を任意の角度で位置決めすることができる。
なお、各回り止め体31,32の中心にはボルト貫通孔31b,32bが形成されている。
回転操作部29は、ボルト30の締付・解除の操作用であり、ボルト30と一体回転するように設けられている。ボルト30は、回転継手27の挿通孔27a及び回り止め体31,32の挿通孔31b,32bには遊嵌状に挿通され、基部16に対しては螺合している。
したがって、回転操作部29をボルト30の締結方向に回転させると、回転操作部29と基部16(第1回り止め体31)との間の間隔が小さくなり、回り止め体31,32の歯31a,32aは噛み合い状態となる。
一方、回転操作部29をボルト31の緩め方向に回転させると、回転操作部29と基部16(第1回り止め体31)との間の間隔が大きくなって、回転継手27が軸方向に移動可能となり、歯31a,32a同士を離反させて噛み合い状態を解除することができる。
歯31a,32a同士を離反させて噛み合い状態を解除すると、回転継手27は貫通孔27aに貫通したボルト30を回転軸として、回動自在となる。したがって、ハンドル部17を上下方向の任意の角度に向けることができる。
ハンドル部17を所望の角度に調整した後、再び回転操作部29をボルト31の締結方向に回転させると、歯31a,32a同士の噛合によって調整した角度に位置決め固定される。
例えば、図1の被取付け部13のように斜め下方に向いている部材に取付部19を取り付けても、ハンドル部17の角度調整によって簡単にハンドル部17を略水平に位置決めすることができる。
本実施形態の操作装置1では、車椅子1の被取付部材13が斜め下方を向いていても、水平であっても、ハンドル部17を水平にできる。押し引き操作によって前後に移動する可動グリップを備えたハンドル部17では、操作方向が水平である方が適正に操作力を検知できる。
逆に、操作者の身長・体格によっては、ハンドル部17を水平状態よりも上下に傾けた方が、操作を容易に行えるか、又は操作力を適正に検出できる場合がある。例えば、背の高い操作者の場合は、ハンドル部17を水平状態よりも斜め上向きとする方が、操作が容易である。このような場合でも、ハンドル部17の角度を調整することで対応できる。つまり、ハンドル部17の角度調整によって操作方向(押し引き方向)を調整できるため、操作者の身長等に応じて適切な操作方向を設定できる。
また、車体2の背もたれが、リクライニング又はチルト等によって起倒可能な場合、背もたれが起きているときにはハンドル部17を略水平状態としていても、背もたれを後方に倒すと、ハンドル部17は下向きとなってしまう。
そこで、背もたれを後方に倒したときにも、ハンドル部17が略水平となるように、ハンドル部17の角度を調整してもよい。
なお、背もたれを後方に倒した場合には、ハンドル部17の位置が下がるため、ハンドル部17は水平よりも後端が上向きとなるように角度調整すると、操作し易くなり、適正に操作力を検知できる。
なお、操作装置15には、車輪3のブレーキ操作を行うためのブレーキ部(ブレーキレバー)を設けても良い。ブレーキ部は、ハンドル部17に設けるのが好ましく、ハンドル部17にブレーキ部19を設けることで、ハンドル部20の角度調整をすればブレーキ部19の角度も調整できる。
また、ブレーキ部は、ハンドル部17のハンドル基部23に設けるのが好ましい。可動グリップにブレーキ部を設けると、可動グリップの移動によってブレーキワイヤーの押し引きが生じるおそれがあるが、操作によって可動しない範囲(ハンドル基部23)に設けることで、不必要なブレーキ作動を防止できる。
[第2実施形態について]
図5は、第2実施形態に係る車椅子の要部を示している。この第2実施形態では、操作装置15の取付部20が取り付けられる被取付部材は、車体2の背フレーム部12である。操作装置15自体は、第1実施形態のものと同様である。ここでは、背フレーム部12は略垂直に設けられているが、ハンドル部17の角度調整をすることで、ハンドル部17を略水平又は所望の角度にすることができる。
このように、操作装置15の角度調整範囲(基部16に対するハンドル部17の回転角度範囲)は、被取付部材が略垂直に向いていても、略水平に向いていても対応できるように90゜以上であるのが良い。また、角度調整のための余裕を考慮すれば、角度調整範囲は120゜以上あってもよい。角度調整の自由度を更に高めるには180゜以上が好ましい。図5に示すものでは、ハンドル部17は、取付部20と干渉しない広い角度範囲(約300゜)で回動可能である。
なお、第2実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態について]
図6は、第3実施形態に係る車椅子の要部を示している。この第3実施形態では、操作装置15の基部16aと車体2とが一体化している。具体的には、車体2の背フレーム部12の上部が後方に延設されて基部16aとなっている。
第3実施形態の場合にも、操作者の身長等に合わせて車体2に対するハンドル部12の角度を調整できる。また、車体2の背もたれが起倒可能である場合には、背もたれの角度に応じてハンドル部12の角度を調整することができる。
なお、第3実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
[第4実施形態について]
図7〜図9は、第4実施形態を示している。この第4実施形態は、操作装置15に関するものである。この操作装置15は、図2及び図3に示す操作装置15と比べて、主に角度調整部18の構造が異なり、角度調整をより簡単に行えるようにしたものである。
ここでの角度調整部18は、回り止め軸40と、当該回り止め軸40と噛合するようにハンドル基部23の前端に一体的に形成された噛合部41と、を備えている。
操作装置15の基部16は、図2及び図3に示すものと同様に取付部20としての機能を含んでいる他、前記回り止め軸40を支持する支持部材としても機能する。回り止め軸40の支持部材としての基部16には、回り止め軸40及び噛合軸41が収納される。また、基部16には、回り止め軸40の両端が挿通される矩形状の挿通孔43が形成されている。
前記回り止め軸40は、歯筋方向が軸方向に向けられた歯45aを外周に有する一対の歯付円板45,45と、歯付円板45,45間を連結する連結部46aと、各歯付円板から軸方向外方に延設された摺動軸46b,46cとを備えている。
摺動軸46b,46cは、矩形状の挿通孔43に挿通可能なように断面矩形状であり、これにより、回り止め軸40は、軸方向に摺動可能であるが、基部16に対する回り止めがなされた状態で保持されている。
支持部材としての基部16は、回り止め軸40が、図9の位置から矢印Bの方向に移動可能なように、歯付円板45の退避空間47を持つように形成されている。したがって、回り止め軸40は、図9に示す第1位置と、一方の歯付円板45が退避空間47内に退避した第2位置との間で軸方向に移動可能となっている。
前記噛合部41は、一対の歯付円板45,45と噛合できるように二股状に形成されており、二股に分かれた部分には歯付円板45,45が噛合する内歯49,49が形成されている。ハンドル部17は、内歯49が歯付円板45,45に噛合することで回動が阻止される。
一対の歯付円板45,45間には、バネ(付勢体)51が介在している。このバネ51は、伸び方向の付勢力を生じさせるものであるが、一方の歯付円板45に対しては直接当接しているのに対し、他方の歯付円板45に対しては歯付円板45と噛合部41の双方に当接する当板52を介して当接している。したがって、バネ41の付勢力は回り止め軸40を矢印B方向に移動させる方向には作用しないが、矢印B方向とは反対側に移動させる方向には作用する。
回り止め軸40が矢印B方向とは反対側に付勢されているため、常態では、回り止め軸40は図9に示す第1にある。
付勢力に反して、歯付円板45が退避空間47に退避するように摺動軸46bを矢印C方向へ押すと、歯付円板45の歯45aと噛合部41の内歯49との噛合が解除される。噛合の解除により、ハンドル部17は回動可能となり、ハンドル部17を所望の角度に調整することができる。ハンドル部17の角度調整後、摺動軸46の押しを解除するとバネ51の付勢力によって自動的に噛合状態に復帰し、ハンドル部17が所望の角度で位置決めされる。
第4実施形態の角度調整部15では、ハンドル部17の角度位置決め状態の解除操作(押し操作)を行っている間は、ハンドル部17の角度調整が可能となり、当該解除操作を止めると、自然にハンドル部17の角度が固定されるため、角度調整が容易である。
なお、第4実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
[第5実施形態について]
図10は、第5実施形態に係る車椅子1を示している。この車椅子は、車体2の背もたれが後方に回動可能なリクライニング式である。背もたれは、車体フレーム4L,4Rの他の部分に対して後方に回動可能に設けられており、背もたれを後方に倒すことで座部に対する角度が大きくなる。
背もたれは、リンク機構65の一部として構成されている。リンク機構65は、前リンク部61と、前リンク部61と平行な後リンク部62と、前後リンク部61,62の下端に連結される下リンク部63と、前後リンク部61,62の上端に連結される上リンク部64とを備えている。リンク機構65は左右一対として設けられており、各リンク機構の前リンク部61間に背シート10が張設されて背もたれが構成されている。
下リンク部63は、車体フレーム4L,4Rの座フレーム部9に対して一体的に設けられている。前後リンク部61,62は、下リンク部63に対して後方に回動可能に取り付けられている。上リンク部65は、略水平に設けられており、リンク機構65が平行リンク機構であるため、前後リンク部61,62を後方に倒しても、上リンク部65は、前リンク部61に対する角度θを大きくしながら、略水平状態を維持する。
上リンク部65は、第1実施形態におけるハンドル基部23を兼ねており、ハンドル基部である上リンク部65に対して可動グリップ部24が前後移動可能に設けられて、押し引き操作力を検出可能となっている。
この第5実施形態においては、リンク機構65によって背もたれ(前後リンク部61,62)の後方回動に連動して、背もたれに対するハンドル部17(可動グリップ24)の(相対)角度θが変化する。ただし、リンク機構65によってハンドル部17の向きは略水平に保たれている。第5実施形態の車椅子1では、ハンドル部17の車体2に対する相対角度調整が、背もたれの起倒に連動して自動的に行われるため、背もたれのリクライニングに伴って、別途角度調整をする必要がない。
前述の実施形態における角度調整部18を追加的に設けて、自動角度調整の他に、手動による角度調整も行えるようにしてもよい。
なお、第5実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
[第6実施形態について]
図11は、第6実施形態に係る車椅子1を示している。この車椅子は、車体2の背もたれが後方に回動可能なリクライニング式であり、リンク機構65を備えている。ただし、このリンク機構65は、平行リンク機構ではなく、前後リンク部61,62が非平行となっており、前後リンク部61,62を後方に倒すと、走行面Gに対する上リンク部64の角度が変化するように構成されている。ここでは、背もたれ(前後リンク部61,62)を起こした状態では、上リンク部64は略水平であるが、背もたれを後方に倒すとハンドル部17の後端が斜め上向きに変化する。
背もたれが倒れると、ハンドル部17の位置が下がるため、ハンドル部17を上向きにすることで、車椅子を操作し易くなり、操作力を適正に検知できる。
このように、背もたれの起倒と連動して背もたれ(前後リンク部61,62)に対する角度を変更させる場合には、第5実施形態のように走行面Gに対する角度を維持するようにしてもよいし、第6実施形態のように走行面Gに対する角度も変化するようにしてもよい。
背もたれの起倒に連動してハンドル部17の角度を変化させるには、第5及び第6実施形態におけるリンク機構65のような機械的機構によって実現するのが簡便であるが、背もたれの回動角度を検出する手段と、検出結果に基づいて電動モータなどの駆動手段とを設けておいて、背もたれの角度に応じて、ハンドル部17の角度を変化させるようにしてもよい。
なお、第6実施形態において説明を省略した点は、第1又は第5実施形態と同様である。
第1実施形態に係る車椅子の側面図である。 第1実施形態に係る車椅子の背面図である。 第1実施形態に係る車椅子の操作装置の側面図である。 第1実施形態に係る車椅子の操作装置の背面図である。 第2実施形態に係る車椅子の操作装置付近を示す側面図である。 第3実施形態に係る車椅子の操作装置付近を示す側面図である。 第4実施形態に係る操作装置の側面図である。 第4実施形態に係る操作装置の背面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 第5実施形態に係る車椅子の側面図である。 第6実施形態に係る車椅子の側面図である。
符号の説明
1 電動車椅子
2 車体
15 操作装置
17 ハンドル部
17a 検知部(操作力検知機能)
18 角度調整部
20 取付部
B 背もたれ

Claims (4)

  1. 椅子状の車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部を備えた手押し操作式車両において、
    前記ハンドル部は、前記車体に対する角度を変更可能に取り付けられていることを特徴とする手押し操作式車両。
  2. 車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部を備えた手押し操作式車両において、
    前記ハンドル部は、当該ハンドル部への操作力の検知機能を有するとともに、前記車体に対する角度を変更可能に前記車体に取り付けられていることを特徴とする手押し操作式車両。
  3. 起倒可能な背もたれを有する椅子状に構成された車体と、当該車体を手押しするために、当該車体後部に設けられたハンドル部と、を備えた手押し操作式車両において、
    前記ハンドル部は、前記背もたれの起倒動作と連動して当該背もたれに対する相対角度が変化するように設けられている特徴とする手押し操作式車両。
  4. 車体に取り付けて使用される操作装置であって、
    操作力の検知機能を有するハンドル部と、
    前記ハンドル部を前記車体に取り付けるための取付部と、
    前記取付部を介して前記ハンドル部を前記車体に取り付けた状態で前記ハンドル部の前記車体に対する角度を調整する角度調整部と、
    を備えていることを特徴とする操作装置。
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