JPH1053186A - 両手駆動機構を有する自転車 - Google Patents

両手駆動機構を有する自転車

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JPH1053186A
JPH1053186A JP9116002A JP11600297A JPH1053186A JP H1053186 A JPH1053186 A JP H1053186A JP 9116002 A JP9116002 A JP 9116002A JP 11600297 A JP11600297 A JP 11600297A JP H1053186 A JPH1053186 A JP H1053186A
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lever
steering
bicycle
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drive
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Yoshijirou Matsui
芳二郎 松井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両手両足によるボートを漕ぐような動作で自
転車を駆動し、高速で走行する 【構成】 駆動レバー5の前後揺動とペダル21の上下
運動は、リンクと一方向クラッチにより前スプロケット
31を一方向回転させ、後輪を強力に駆動する。操舵は
ハンドルバー2の回動をユニバーサルジョイント14で
フレーム下部のスプロケットに伝え、そこから操舵チェ
ーン17でステアリングコラム16に取り付けたスプロ
ケットに伝え、前輪35を操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両手駆動機構を備え
た自転車に関し、特に両手で駆動しつつ同時に方向制御
ができる自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】両手を用いて駆動する自転車としては、
フレームに枢着された1本の駆動支柱の下端部がチェー
ンを懸装したスプロケットホイールを駆動可能に連結し
たものが知られている(特公昭53ー46331号)。
ここに記載された駆動機構は、スプロケットホイールが
固定された駆動軸に同軸固定された一方向のみに回転す
るクラッチプレートと、同クラッチプレートに固定され
たリンクレバー先端に枢着したリンクバーを備え、駆動
支柱の前後方向の揺動によりスプロケットホイールを一
方向に回転させるものである。
【0003】また、前輪を駆動する両手用のクランクシ
ャフトと両足用のぺダルを別々に設け、両手と両足を使
って、走行する前輪駆動自転車が知られている(米国特
許4270766号、4303255号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭53ー46
331号の自転車では乗り手は一本の駆動支柱を手足で
前後に揺動させることで後輸を駆動していたが、その揺
動角度が小さく、乗り手の筋力を有効に使っているかと
いう点に問題がある。 また、米国特許4270766
号、同4303255号においては乗り手は手と足でそ
れぞれのクランクを同時に、あるいは別々に回して前輪
を駆動していたが、その回転モーメントを決定するアー
ム部分を長くすると操作が難しく、逆に短くすると負荷
が大きくなる。さらには全身運動としては適さない。
【0005】本発明はかかる従来技術の問題点を解決し
て乗り手が両足以外に両手をも使って全身の筋力を有効
に使ってより効率的で操作しやすい両手駆動機構を有す
る自転車を提供することを目的としている。さらには車
椅子にも適用でき足の不自由な乗り手でも使用可能な両
手駆動機構を有する自転車を提供することを目的として
いる。
【0006】前記課題を解決するため、本発明の両手駆
動機構を有する自転車は、両手で前後方向に揺動する駆
動レバーで一対の噛み合ったギア付レバーを正逆方向に
反転揺動させ、その揺動をリンクで駆動軸上に取り付け
たラチェットレバーに伝えて同駆動軸を一方向回転させ
るとともに、該駆動レバーに取り付けたハンドルバーで
前輪を操舵する構成とした。かかる構成によって、乗り
手が両手でハンドルバーを握って操舵しつつ、これを、
ボートを漕ぐような動作で前後に揺動させることによっ
て駆動レバーを介して駆動軸を回転駆動せしめて自転車
を走行させることができる。ここで噛み合った一対のギ
ア付レバーは互いに反対方向に回転し、リンクで連結さ
れた一対のラチェットレバーも互いに反対の方向に回動
する。かくして駆動レバーの前後方向の反転揺動のすべ
てが無駄なく効率的に回転力として後輪に伝達される。
【0007】また、駆動軸の両端に一方向クラッチを介
してクランクを取付け、先端にペダルを取り付けたペダ
ルアームを備え、該クランクをリンクを介してペダルア
ームにて上下動せしめるようにして両足でも漕ぐ構成と
することができる。この場合は、リターンスプリングに
よって上方に付勢せしめた揺動アームをペダルアームに
取り付けることによって、乗り手は下方向に踏み込むだ
けでよく、踏み込んだ足を浮かせると自然にペダルが戻
ってくる。そして、駆動軸は一方向クラッチによってペ
ダルを踏み込む際にのみ回転駆動せしめられる。
【0008】上記ハンドルレバーで前輪を操舵する操舵
機構は、ハンドルバーの下端側に取り付けたユニバーサ
ルジョイントをフレーム下部に設けたステアリングスプ
ロケットに接続し、同ステアリングスプロケットとステ
アリングコラムに取り付けたステアリングスプロケット
を三次元に屈曲した操舵チェーンで懸装した構成とする
ことができる。この場合、ハンドルバーを回転させる
と、ユニバーサルジョイントとともにステアリングスプ
ロケットが回転し、操舵チェーンを介してステアリング
コラムに取り付けたステアリングスプロケットが前フォ
ークとともに回転して操舵される。
【0009】またさらには一対のギア付きレバーのう
ち、上側のギア付きレバーを省き、駆動レバーの下端に
ギアを設けて下側のギア付レバーと噛み合わせるととも
に、ラチェットレバーと連結するレバーリンクを直接駆
動レバーに取り付ける、より簡潔な構成とすることも可
能である。
【0010】また上記駆動レバー下端のフレームへの枢
着は、ダウンチューブに一端を枢着した下リンクを設け
てその他端に枢着するとともに、トップチューブに一端
を枢着した上リンクにて駆動レバーの中間よりも下側を
枢着する構成とすることができる。この場合には、操舵
機構のフレーム側ステアリングスプロケットと操舵チェ
ーンに張力を与えるチェーンテンショナーとが同じ下リ
ンク上に取付けることとなる。
【0011】上記駆動レバーとユニバーサルジョイント
とを一体に構成した円筒状の駆動操舵レバーとしてもよ
く、この場合、該駆動操舵レバーには円周方向に回動可
能なスリーブを嵌装して当該スリーブに上リンクと連結
リンクとをそれぞれ回転自在に連結する。
【0012】さらにはラチェットレバーに一方向クラッ
チを一体的に設けることなしに駆動軸には前スプロケッ
トと連動するように比較的大径のラチェット爪車を取り
付けるとともに、該ラチェットレバーの先端部にそれぞ
れラチェット爪車の外周の歯に噛み合うように内側に付
勢されたラチェット爪を対向して備えて、駆動軸を一方
向にのみ回転駆動せしめてもよい。
【0013】なお本発明にかかる自転車は2輪自転車の
みならず、後輪を2個有する車椅子タイプの三輪車とす
ることもできるものである。さらには後輪の駆動をスプ
ロケットとチェーンを用いないで後輪の車軸にラチェッ
トレバーを連結して直接駆動回転させる構成とすること
もできるものである。
【0014】本発明の両手駆動機構を有する自転車は上
述のように構成されており、乗り手は両手を使ってボー
トを漕ぐような動作で全身の筋力を有効に駆動力に変換
して効率的かつ高速に自転車を走行させることができ
る。また両手で駆動レバーを揺動している時でも円滑な
ハンドル操作が可能になっている。さらに両足駆動機構
を設けて両手両足で駆動走行することができるものであ
る。またさらには前スプロケットをシート下の足の邪魔
にならない所に配置する構成のため通常のスポーツ車で
は無理な大径の前スプロケットが使用できる。この結果
大きな前後ギア比がとれて高速走行が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は、本発明に係る両
手駆動機構を有する自転車の第1実施例を示すもので、
フレーム1、ハンドルバー2、操舵可能な前輪35、駆
動チェーン33を介して両手駆動機構によって駆動回転
せしめられる後輪36を有する。
【0016】該両手駆動機構は、下端をフレーム1に枢
着して前後方向に揺動自在に設けた駆動レバー5と、こ
の駆動レバー5の揺動を一定方向の回転力として前スプ
ロケット31に伝達するリンク機構から構成される。駆
動レバー5は、フレーム1のダウンチューブ1bを挟む
形で一端を枢着した下リンク7の他端と、トップチュー
ブ1aに一端を枢着した上リンク6の他端とに、下端と
中間より下寄りの一点とをそれぞれ枢着されている。か
かる取付けによって駆動レバー5を前後に揺動した場
合、上下リンク6、7が同時にスイングして駆動レバー
5の上端はほぼ水平な前後往復運動をすることとなる
(図2参照)。なおトップチューブ1aは駆動レバー5
の前後揺動を妨げないように揺動行程に相当する部分が
フレーム1を上方から見た時の前後方向中心線より右側
にオフセットされて両端をボルトでフレーム1に固着さ
れている。
【0017】駆動レバー5の下端のやや後方のフレーム
1には、ギア9aと一体になったギア付レバー9、9が
正逆方向に回動するように噛み合って軸支されており、
このうち上側のギア付レバー9の他端は駆動レバー5の
中間部よりやや下部と連結リンク8で回動自在に接続さ
れている。そして両ギア付レバー9、9の他端はさらに
レバーリンク10、10とラチェットレバー11、11
とを介してシート38下方に設けられた駆動軸12に連
結されている。
【0018】駆動軸12は軸受12aを介してシート3
8下方のフレーム1に回転自在に装着され、同駆動軸1
2には前スプロケット31が遠心クラッチ25を介して
装着されている(図4参照)。ラチェットレバー11、
11はその基部が一方向クラッチ13a、13aを介し
て駆動軸12に装着され、その先端とギア付レバー9、
9の先端とがレバーリンク10、10で回動自在に連結
されている。そして当該前スプロケット31には駆動チ
ェーン33が懸装され、後輪軸37に取り付けた多段ス
プロケット32と変速機34に掛け渡されている。当該
変速機34は多段スプロケット32上の駆動チェーン位
置を制御するもので、ハンドルバー2のグリップ手元に
取り付けた変速レバー(図示せず)を操作して任意の変
速比を選べるようになっているのは通常の自転車と同様
である。
【0019】上述のように構成された両手駆動機構は、
ハンドルバー2を両手で握って駆動レバー5を前後に揺
動すると連結リンク8で繋がった一対の噛み合ったギア
付レバー9、9も互いに前後に反転揺動する。ギア付レ
バー9、9の揺動はレバーリンク10、10を介してラ
チェットレバー11、11を駆動軸12上で揺動させ
る。このときラチェットレバー11、11は基部の一方
向クラッチ13a、13aが図2における反時計周りに
は係合し時計周りには空回りするように組み付けられて
いるため、駆動レバー5の前後揺動はいずれの行程の際
にも同駆動軸12を反時計回り、すなわち前進方向にの
み回転させる。
【0020】図5は、上記遠心クラッチ25を示すもの
で、駆動軸12に固着されたその筒状の内軸26と、外
枠27、ツメ28とを有する。ツメ28は軸29により
内軸26に回動自在に保持されており、駆動軸12の静
止時にはスプリング30によって内側に引きつけられ
て、外枠27とは係合しないようされている。上記前ス
プロケット31はこの遠心クラッチ25の外枠27に固
着されているものである(図4参照)。なお前スプロケ
ット31はシート38下に配置しているため、乗り手の
足には干渉せず、径の大きいものが使用できる。
【0021】かかる遠心クラッチ25は、以下の機能を
果たす。すなわち、仮に前スプロケット31が通常の自
転車のように直接駆動軸12に固着されていると自転車
を後退させた場合、前スプロケット31は時計回り(後
転)に回ろうとする。すると駆動軸12上の一方向クラ
ッチ13a、13aが係合してラチェットレバー11、
11が同時に時計回りに回ろうとする。ラチェットレバ
ー11、11とレバーリンク10、10で連結されたギ
ア付レバー9、9も同方向に回ろうとするが、基部のギ
ア9a、9aが反転できずにロックしてしまう。結果と
して同駆動軸12もロックして自転車は後退できなくな
ってしまう。これでは取扱い上不便であるので同駆動軸
12と前スプロケット31の間に上述の遠心クラッチ2
5を設けて駆動軸12が回転しない限り前スプロケット
31とは係合しないようにしたものである。
【0022】上記ハンドルバー2は、駆動レバー5の上
端に枢着されたステアリングブラケット4を貫通せしめ
たハンドルバー取付軸3に嵌装されており、該取付軸3
はステアリングブラケット4に回転自在に挿通され、そ
の下端がユニバーサルジョイント14に連結されてい
る。このユニバーサルジョイント14の下端側は下リン
ク7の上に回転自在に装着されたステアリングスプロケ
ット15aに連結されている。一方、フレーム1の前端
部に回転自在に嵌挿されたステアリングコラム16には
ステアリングスプロケット15bが固着され、両ステア
リングスプロケット15a、15bの間には操舵チェー
ン17が掛け廻されている。当該操舵チェーン17は、
下リンク7上にスプリング18aを介して設けたチェー
ンテンショナー18によって張力を与えられている。ま
た、図2に示すように操舵チェーン17はチェーンテン
ショナー18に当たる部分を所定の長さだけ90゜捻っ
て組み立てて、互いの軸が平行でないステアリングスプ
ロケット15aと15bの間を三次元的に屈曲して懸装
されている。なお、ここでいう所定の長さとは、ハンド
ルバー2の切れ角を例えば120゜とした時、ステアリ
ングスプロケット15a、15bの左右への回動により
チェーンが移動しても、捻った部分がチェーンテンショ
ナー18をはずれない長さを意味する。
【0023】上述のように構成された操舵機構によれ
ば、ハンドルバー2の左右への回転がハンドルバー取付
軸3からユニバーサルジョイント14へと伝わり、操舵
チェーン17で懸装されたステアリングスプロケット1
5a、15bを介してステアリングコラム16に固着さ
れた前フォーク19と前輪35を操舵する(図2参
照)。
【0024】上記駆動軸12の両端にはさらに一方向ク
ラッチ13bを介してクランク20が装着されている
(図4参照)。同クランク20は中間リンク23を介し
て先端にぺダル21を有するぺダルアーム22に連結さ
れている。このぺダルアーム22と中間リンク23の連
結点には揺動アーム24が回転自在に接続されている。
揺動アーム24の下端はリターンスプリング24aを介
してフレーム1に揺動可能に支持されており、揺動アー
ムはこのリターンスプリングによって上方に付勢されて
いる。
【0025】かかる両足駆動機構によれば、図3に示す
ようにペダル21を前方に踏み込むと、ペダルアーム2
2と中間リンク23はその連結点に接続された揺動アー
ム24の作用により、一定の軌跡を描きならがクランク
20を反時計回りに回転させる。するとクランク20の
基部に装着された一方向クラッチ13bが働いて駆動軸
12は反時計回りに回転する。次に踏み込む力を抜く
と、揺動アーム24の下端に取り付けたリターンスプリ
ング24aの作用でペダル21は元の位置に戻る。この
時クランク20の基部の一方向クラッチ13aは空回り
する。以上の説明で明らかなように本実施例においては
駆動軸12は両手と両足から同時に、あるいは別々に回
転力を得ることになる。
【0026】かかる両手両足での駆動ができる自転車の
実際の乗用について説明すると、乗り手はシート38に
座りハンドルバー2を手前に引いた状態でペダル21を
通常の自転車と同様な感覚で交互に漕ぎだす。すると、
クランク20の一方向クラッチ13bが働き、駆動軸1
2が回転すると遠心クラッチ25のツメ28がスプリン
グ30に抗して開き、外枠27に係合して前スプロケッ
ト31を駆動し駆動チェーン33を介して後輪を回転せ
しめ、自転車は前進を始める。スピードが上がってきた
ところでハンドルバー2をボートを漕ぐように前後に揺
動させるとともに両足を揃えて漕ぐ。以後この動作を繰
り返すと、両手両足で駆動された前スプロケット31は
後輪36を強力に駆動するため自転車は高速で走行して
行く。
【0027】図6は駆動レバーとユニバーサルジョイン
トの他の実施態様を示すもので、上記駆動レバー5とユ
ニバーサルジョイント14を一体化して駆動操舵レバー
39としている。すなわち、駆動操舵レバー39は一本
でギア付レバー9、9の揺動と操舵を受け持たせるため
に円筒形状にしたものであって、上リンク6と連結リン
ク8との連結位置に円周方向に摺動回転可能なスリーブ
40、40を装着して、各スリーブ40を介して上リン
ク6と連結リンク8に連結している。駆動操舵レバー3
9上端にはハンドルバー取付軸41を介してハンドルバ
ー2を取り付け、下端には自在継手42を介して下リン
ク7上に回転可能に設けたステアリングスプロケット1
5aの中心軸に取り付けている。
【0028】以上の構成により、駆動操舵レバー39は
上述の駆動レバー5と同様にその上端が前後方向にほぼ
水平に揺動して、ギア付レバー9、9を揺動せしめつ
つ、ハンドルバー2の回転をステアリングスプロケット
15aに伝達することができる。
【0029】また、上述した下リンク7は図7に示すよ
うに、上下2本からなる平行リンク43を2組用いてフ
レーム1のダウンチューブ1bの両側に回動自在に取り
付け、そのリンク43の他端に駆動レバー5とステアリ
ングスプロケット15aの回転軸を取り付けるブラケッ
ト44を取り付ける構成としてもよいものである。かか
る構成とした場合は、ブラケット44の上面は平行リン
ク43の作用により駆動レバー5の揺動のどの点におい
ても常に水平に保たれ、ブラケット44の対辺にあるス
テアリングブラケット4も水平に保たれる結果ハンドル
バー2もその揺動の間一定の姿勢に保たれる効果があ
る。
【0030】さらに上述のような揺動可能な下リンク7
を用いることなく、駆動レバー5やユニバーサルジョイ
ント14は、図8に示すようにその下端をフレーム1下
部の固定部分に回転可能に取り付けても構わないもので
ある。かかる態様の場合には該駆動レバー5の上端は円
弧を描いて前後に揺動することとなる。
【0031】またさらには一方向クラッチ13aは上述
のようにラチェットレバー11と駆動軸12の間に装着
することなく、図9に示すように外周に爪47を有する
比較的大径としたラチェット爪車46を駆動軸12に装
着固定して一方向クラッチの機能を果たさせてもよいも
のである。この場合は本図中のラチェットレバー45の
基部は駆動軸12に回転自在に装着するとともに、同ラ
チェットレバーの先端部にラチェット爪車46の歯に係
合するようスプリング47aに付勢せしめて爪47を取
り付ける。
【0032】かかる態様においては駆動レバー5を手前
に引くと一対のラチェットレバー45、45は互いに反
転しながら後方に回転し、このとき上側のラチェットレ
バー45の爪47は爪車46の歯と係合しないため、ス
プリング47aの作用で小刻みに弾かれながら円周上を
空回りするが、下側のラチェットレバー45の爪47は
歯と係合してツメ車46を反時計回りに押し廻す。次に
駆動レバー5を前方に押すと今度は下側の爪47は空回
りし、上側のラチェットレバー45の爪47はラチェッ
ト爪車46を引きながら反時計回りに回転させる。以上
の操作を繰り返して駆動レバー5の前後揺動はラチェッ
ト爪車46を固着した駆動軸12を反時計回りに一方向
回転させる。
【0033】図10は上述した駆動機構をより簡潔にし
た態様を示すもので、一対のギア付レバー9、9のうち
上側ギア付きレバー9を省き、駆動レバー5の下端にギ
ア9aを設けて下側のギア付レバー9と噛み合わせると
ともに、上側のラチェットレバー11と連結するレバー
リンク10を直接駆動レバーに取り付ける構成としてい
る。
【0034】図11は第2実施例を示すもので本発明を
車椅子タイプの3輪車に適用したものである。すなわち
本実施例においては図示のごとく車高を低くして後輪を
2輪とし、後輪の車軸に上記第1実施例におけるラチェ
ットレバー11、11を直接取り付けた構成としてい
る。そして下側のギア付レバー9にもう一つのギア付き
レバー9を追加配置して噛み合わせている。かかる構成
によりレバーリンク10、10を2本ともフレーム1の
下に設け、シート38の取付位置を低くしている。この
他にはフレーム1の全体形状が異なる点、操舵チェーン
17をフレーム上部に設けたステアリングスプロケット
15aとステアリングコラム16上端に取り付けたステ
アリングスプロケット15bに懸装した点、両足駆動機
構を用いない点を除いては上記実施例とほぼ同様である
ので詳細な説明は省略する。本実施例においては、両手
駆動機構のみで駆動走行させつつ、前輪35を操舵する
ものであるため足が不自由な乗り手であっても容易に使
用できるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の両手駆動機構を有する第1実施例を
示す側面図である。
【図 2】同上における両手駆動機構と操舵機構をを示
す側面図である。
【図 3】同上における両足駆動機構を示す側面図であ
る。
【図 4】同上における駆動軸の縦断面図である。
【図 5】同上における遠心クラッチを示す断面図であ
る。
【図 6】同上における両手駆動機構の他の態様を示す
側面図である。
【図 7】同上における下リンクの他の態様を示す側面
図である。
【図 8】同上における駆動レバー及びユニバーサルジ
ョイントの他の支持態様を示す側面図である。
【図 9】同上の両手駆動機構における一方向クラッチ
の他の態様を示す側面図である。
【図10】同上の両手駆動機構をより簡潔にした態様を
示す側面図である。
【図11】本発明の両手駆動機構を車椅子タイプの3輪
車に適用した第2の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ハンドルバー 5 駆動レバー 6 上リンク 7 下リンク 8 連結リンク 9 ギア付レバー 9a ギア 10 レバーリンク 11 ラチェットレバー 12 駆動軸 13a,13b 一方向クラッチ 14 ユニバーサルジョイント 15a,15b ステアリングスプロケット 16 ステアリングコラム 17 操舵チェーン 18 チェーンテンショナー 19 前フォーク 20 クランク 21 ペダル 22 ペダルアーム 23 中間リンク 24 揺動アーム 24a リターンスプリング 31 前スプロケット 33 駆動チェーン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルバー(2)を備えた、フレーム下
    部を支点とする駆動レバー(5)と、同駆動レバー
    (5)と連結リンク(8)で繋がった一対の噛み合った
    ギア付レバー(9,9)と、同ギア付レバー(9,9)
    とレバーリンク(10,10)で繋がった一対のラチェ
    ットレバー(11,11)を装着した駆動軸(12)と
    を備えていることを特徴とする両手駆動機構を有する自
    転車。
  2. 【請求項2】駆動軸(12)の両端に一方向クラッチ
    (13b)を介して取り付けたクランク(20)と、ペ
    ダル(21)を取り付けたペダルアーム(22)を、中
    間リンク(23)で連結し、該ペダルアーム(22)と
    中間リンク(23)の連結点に、一端をフレーム下部に
    リターンスプリング(24a)を介して回動自在に取り
    付けた揺動アーム(24)の他端を回動自在に取り付け
    てなる請求項1記載の両手駆動機構を有する自転車。
  3. 【請求項3】上端にハンドルバー(2)を取り付けたユ
    ニバーサルジョイント(14)をフレーム下部に設けた
    ステアリングスプロケット(15a)に接続し、同ステ
    アリングスプロケット(15a)とステアリングコラム
    (16)に取り付けたステアリングスプロケット(15
    b)を三次元に屈曲したチェーン(17)で懸装したこ
    とを特徴とする操舵機構を有する請求項1又は請求項2
    記載の両手駆動機構を有する自転車。
  4. 【請求項4】上記駆動レバー(5)の下端にギア(9
    a)を固着し、ギア付レバー(9)と噛み合わせるとと
    もに、該レバーリンクの1つに直接連結されてなる請求
    項1記載の両手駆動機構を有する自転車。
  5. 【請求項5】上記駆動レバー(5)の下端をフレームの
    ダウンチューブ(1b)に一端が枢着された下リンク
    (7)の他端に枢着するとともに、トップチューブ(1
    a)に一端が枢着された上リンク(6)に該駆動レバー
    (5)の中間よりも下側を枢着することにより、駆動レ
    バー(5)の上端のハンドルバー(2)が前後方向にほ
    ぼ水平揺動自在としてなる請求項1記載の両手駆動機構
    を有する自転車。
  6. 【請求項6】上記下リンク(7)上に該操舵機構のフレ
    ーム側ステアリングスプロケット(15a)と操舵チェ
    ーン(17)に張力を与えるチェーンテンショナー(1
    8)とを取り付けてなる請求項3記載の両手駆動機構を
    有する自転車。
  7. 【請求項7】上記自転車は後輪を2個有する車椅子タイ
    プの三輪車としてなる両手駆動機構を有する自転車。
  8. 【請求項8】上記三輪車は三つのギア(9a)を噛み合
    せて、2つのギア付、レバー(9、9)をフレームより
    下向きに備え、後輪軸に下向きに取り付けたラチェット
    レバー(11、11)とレバーリンク(10、10)で
    回動自在に連結してなる両手駆動機構を有する自転車。
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