JP2002153517A - 介助型電動車椅子 - Google Patents

介助型電動車椅子

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JP2002153517A
JP2002153517A JP2001054045A JP2001054045A JP2002153517A JP 2002153517 A JP2002153517 A JP 2002153517A JP 2001054045 A JP2001054045 A JP 2001054045A JP 2001054045 A JP2001054045 A JP 2001054045A JP 2002153517 A JP2002153517 A JP 2002153517A
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JP
Japan
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bar handle
handle
wheelchair
inner cylinder
electric wheelchair
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Application number
JP2001054045A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sugano
信之 菅野
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーハンドルの操作性が良好で、折り畳み時
のバーハンドルの取り扱い等が容易な車椅子を提供す
る。 【解決手段】 車体に介助用の手押しハンドル5が設け
られるとともにモータの駆動によって推進される介助型
電動車椅子1において、上記車体の左右の後フレーム2
から上方に延びて門形状をなすバーハンドル5を設ける
とともに、該バーハンドル5を高さ調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介助型電動車椅子
に関し、詳細には介助用手押しハンドルの取り扱い性等
の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車椅子に電動モータを搭載して、
車椅子乗員によるジョイスティック操作によって走行す
る自走式の車椅子や、乗員によりハンドルリムに加えら
れる人力を検出して該人力を電動モータで補助する電動
補助式の車椅子が開発されている。
【0003】また従来から、介助用として左右のバック
パイプ上部にそれぞれハンドルグリップが設けられた介
助型の車椅子がある。この介助型の車椅子に電動モータ
を搭載し、介助用のハンドルに加えられる力を検出し、
該検出値に応じて人力を補助する電動車両も提案されて
いる(特開平6−304207号公報)。
【0004】
【発明が解決すようとする課題】上記介助型電動車椅子
では、車両を前進又は後進させるための手押しハンドル
が設けられており、該手押しハンドルは車体に対して検
出部を介して取り付けられている。このような介助型電
動補助椅子においては従来のグリップ型のハンドルをバ
ーハンドルに置き換えたものであり、操作性や機能面に
おいて考慮されておらず、介助者にとって使いづらいも
のとなっていた。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、バーハンドルの操作性が良好で、折り畳み
時のバーハンドルの取り扱い等が容易な車椅子を提供す
ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
に介助用の手押しハンドルが設けられるとともにモータ
の駆動によって推進される介助型電動車椅子において、
上記車体の左右の後フレームから上方に延びて門形状を
なすバーハンドルを設けるとともに、該バーハンドルを
高さ調整可能としたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、上
記バーハンドルが着脱可能で、取り外されたバーハンド
ルを収納する収納部を有することを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、上
記バーハンドルにブレーキレバーが配設されていること
を特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1において、上
記バーハンドルの左,右の脚部は伸縮機構を介して左,
右フレーム部材に連結されており、該伸縮機構は、脚部
又はフレーム部材の何れか一方に連なる外筒内に何れか
他方に連なる内筒を伸縮可能に挿入し、該外筒にカムを
有するロックレバーを回動可能に装着するとともに該ロ
ックレバーのカムと内筒との間にホルダを介在させ、該
ロックレバーをロック位置に回動させると上記カムによ
りホルダが内筒に押圧されるように構成されており、上
記カムとホルダとの間に板ばねが介在されていることを
特徴としている。
【0010】請求項5の発明は、請求項1において、上
記バーハンドルの左,右の脚部の何れか一方はフレーム
部材に着脱可能となっており、他方はフレーム部材に対
して固定状態と折り曲げかつ回転可能の連結状態に切替
可能となっていることを特徴としている。
【0011】請求項6の発明は、車体に介助用の手押し
ハンドルが設けられるとともにモータの駆動によって推
進される介助型電動車椅子において、上記車体の左右の
後フレームから上方に延びる左右の脚部と、該左右の脚
部の上端同士を接続する操作部とを有し門形状をなすバ
ーハンドルを設け、上記操作部を上記左右の脚部の上端
部に固定された内部部材と、該内部部材を囲むようにか
つ車両前後方向に相対移動可能に配設された外部部材と
を備えたものとし、該外部部材の車幅方向外側端部にカ
バー部材を取り付け、該カバー部材に筒状の把持部を上
記脚部の少なくとも上記内部部材との接続部近傍を囲む
ようにかつ上記外部部材の相対移動を阻害することのな
いように延長形成したことを特徴としている。
【0012】請求項7の発明は、請求項4において、上
記板ばねと内筒との間に係止用ボールが介在されてお
り、上記ロックバーをロック位置に回動させると上記板
ばねが上記係止用ボールを内筒の係止孔に係止させるこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、バーハン
ドルを車体の左右の後フレームから上方に延びて門形状
をなすものとし、さらに高さ調整可能としたので、介助
する人に合わせてバーハンドルの高さを調整しこの状態
で門形状の上辺部を把持して車椅子を押すことにより取
り回しが容易となり、車椅子の操作性を向上できる。
【0014】請求項2の発明によれば、バーハンドルを
着脱可能としたので、バーハンドルを門形状にしながら
支障無く車椅子を折り畳みでき、またハンドル収容部を
車体に設けたので、折り畳み時に取り外したバーハンド
ルをすっきりと収容することが可能である。
【0015】請求項3の発明によれば、バーハンドルに
ブレーキレバーを装着したので、バーハンドルを取り外
した場合でも該バーハンドルはブレーキケーブルを介し
て車体に繋がっており、従ってバーハンドルを取り外し
た際にバーハンドルが行方不明になるといったことはな
い。
【0016】請求項4の発明によれば、バーハンドルの
脚部とフレーム部材とを伸縮機構を介して連結したの
で、該伸縮機構の機能によりバーハンドルの高さ調整で
きる。そしてこの高さ調整操作においては、上記ロック
レバーをロック解除位置に回動させて高さ調整し、該ロ
ックレバーをロック位置に回動させると、該ロックレバ
ーのカムがホルダを内筒に押圧することにより上記脚部
とフレーム部材とが上記高さ調整位置に固定される。
【0017】この場合、上記ロックレバーのカムとホル
ダとの間に板ばねを介在させたので、内,外筒,ホル
ダ,及びロックレバーのカム等多数の部品に寸法誤差が
あってもこれを吸収して確実にロックできる。ちなみに
板ばねを介在させない場合は、上記各部品の寸法精度を
厳密に管理する必要があり、製造コストが増大する問題
があった。
【0018】請求項5の発明によれば、車椅子を折り畳
む場合、左,右の脚部の何れか一方をフレーム部材から
取り外し、他方をフレーム部材に対して折り曲げかつ回
転可能の連結状態に切り替える。これにより門形状のバ
ーハンドルを備えながら車椅子を折り畳みでき、かつ該
バーハンドルは他方の脚部がフレーム部材に対して分離
されることなく連結されているので、バーハンドルを完
全にフレーム部材が分離させる場合の不具合、例えばバ
ーハンドルの紛失あるいはバーハンドルとフレーム側と
が電気配線で接続されている場合の該電気配線の損傷を
回避できる。
【0019】請求項6の発明によれば、操作部を、左右
の脚部同士を接続する内部部材と、これを相対移動可能
に囲む外部部材から構成し、該外部部材にカバー部材を
取り付け、該カバー部材に筒状の把持部を上記脚部の少
なくとも上記内部部材との接続部近傍を囲むようにかつ
上記外部部材の相対移動を阻害することのないように延
長形成したので、バーハンドルに対して横向きの力をか
けることにより車椅子の方向転換等をする場合の操作性
を改善できる。
【0020】即ち、操作部を、左右の脚部同士を接続す
る内部部材と、該内部部材に対して相対移動可能の外部
部材を設けたので、該外部部材の相対移動によりバーハ
ンドルに入力された操作力を検出可能となる。一方、車
椅子を方向転換させる等のためにバーハンドルに対して
横向きの力をかける必要がある場合には、バーハンドル
の脚部と内部部材との接続部付近を把持して力をかける
こととなるが、上記内部部材に対して外部部材が相対移
動可能となっている場合には、操作者の手が移動する外
部部材と移動しない脚部の両方にかかることなり、操作
者が違和感をおぼえ、操作性が悪いと判断される場合が
懸念される。
【0021】本発明では、上記外部部材に取り付けられ
たカバー部材に上記脚部の少なくとも上記内部部材との
接続部近傍を囲む把持部を形成したので、上記横向きの
操作をする場合、操作者が上記カバー部材の把持部に手
を掛けることにより、操作者の手は移動する外部部材及
びカバー部材のみに掛かり、従って上述の懸念を回避で
きる。
【0022】請求項7の発明によれば、ロックバーをロ
ック位置に回動させると板ばねが係止用ボールを内筒の
係止孔に係止させるので、ロックレバーの操作に必要な
力を軽減しつつ内筒と外筒とを確実に固定でき、手押し
ハンドルに係る荷重を確実に保持できる。
【0023】即ち、内筒に下方に向けて作用する荷重
は、係止用ボールの係止孔への係止によって支持される
ので、ロックバーによるホルダの内筒への押圧力はそれ
ほど大きくする必要はなく、従ってロックバーの操作力
を小さくできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を添付図面
に基づいて説明する。図1〜図26は本発明の第1実施
形態を説明するための図である。図において、1は本実
施形態の介助型電動車椅子であり、該車椅子1のフレー
ム2は、左,右サイドフレーム3,3を連結フレーム4
で折り畳み可能に連結した概略構造を有し、上記左,右
サイドフレーム3,3の後部間には門形状のバーハンド
ル5が架け渡してかつ着脱可能に装着され、該左,右サ
イドフレーム3,3の各前部にはフートレスト6がフー
トブラケット12ごと着脱可能に装着されている。
【0025】上記左,右サイドフレーム3,3は、左,
右対称形をなしており、側面視L字形状のシートパイプ
7の略水平に延びる横辺部7aの後端に上下方向に延び
るバックパイプ8を接続し、上記横辺部7aの前端から
下方に屈曲して延びる縦辺部7bの下端部と上記バック
パイプ8の下部とを斜め後上方に傾斜して延び、横断面
縦長の長円状をなす補強パイプ9で接続した概略構造を
有する。上記横辺部7aと縦辺部7bと間の屈曲部は円
弧状になっており、該車椅子を折り畳んだ際に把持し易
くなっている。
【0026】上記横辺部7aの上面にはブラケット7
c,7cが間隔を開けて固定され、該ブラケット7c,
7cの上面にはシートアンカ10が搭載されており、シ
ート布11の着座部11aの左,右縁が左,右のシート
アンカ10,10間に架け渡されて支持されている。こ
のシート布11の背もたれ部11bの上部左,右縁部は
上記バックパイプ8の上部8a,8a間に架け渡されて
支持されている。
【0027】上記シートアンカ10は上記横辺部7aに
上下に重なるように配置されている。また上記左,右フ
レーム3,3同士は上記連結フレーム4により折り畳み
可能に連結されている。具体的には、上記左,右の補強
パイプ9の内側面にはブラケット9a,9aに挿入され
た支持ボルトにより上記連結フレーム4の支持パイプ4
a,4aが回転可能に支持されている。該各支持パイプ
4a,4aには前後2組の連結リンク4b,4bの下端
が固着されている。該連結リンク4b,4bの上端部は
向かい側の上記シートアンカ10,10に固着されてお
り、さらに前後それぞれの組の連結リンク4b,4b同
士は中央ピン4cで回動可能に連結されている。
【0028】また上記連結リンク4aの中央ピン4cよ
り上側部分と上記シートパイプ7の横辺部7aに固定さ
れたブラケット7dとは中間リンク4dにより回動可能
に連結されている。これによりこの車椅子1を車幅方向
に折り畳み可能となっており、また上記中間リンク4d
が該車椅子を使用時の状態に保持するようになってい
る。
【0029】さらにまた上記前側の連結リンク4b,4
b用の中央ピン4cには支持リング69が取り付けられ
ている。この支持リングは組紐のような紐体をリング状
にしたものであり、後述するように取り外されたバーハ
ンドル5を折り畳まれた車椅子内に収容する際に該バー
ハンドル5の脚部20を支持するためのものである。
【0030】上述のように本実施形態では、シートパイ
プ7の縦辺部7bの下部とバックパイプ8の下部8bと
を横断面縦長楕円状で後方斜め上方に延びる補強パイプ
9で接続したので、該シートパイプ7,バックパイプ8
及び補強パイプ9により車両側方から見て大略三角形状
の部材構成となる点、及び横断面縦長の補強パイプ9単
体の曲げ荷重に対する断面係数が大きい点から、重量増
加をそれほど招くことなくフレーム剛性を高めることが
できる。
【0031】また横断面縦長であって車両側方から見た
時他の部材より幅寸法が大きく、かつ後方斜め上方に延
びる形状に設定された補強パイプ9によりシートパイプ
7の前部とバックパイプ8とを連結したので、該補強パ
イプ9がデザイン上のアクセントとなり、意匠効果が高
まる。
【0032】また左,右のシートパイプ7の縦辺部7b
には支持ブロック13を介して該縦辺部7bの外側に略
平行に位置するようにキャスタ取り付けパイプ14が配
置固定されている。そしてこのキャスタ取り付けパイプ
14の下端部により二股状のキャスタブラケット16が
該キャスタ取り付けパイプ14の軸回りに回動可能に支
持されており、該キャスタブラケット16によりキャス
タ(前輪)15が軸支されている。
【0033】上記支持ブロック13は上記キャスタ取り
付けパイプ14が貫通固定された外側ブロック13aと
上記縦辺部7bが挟持固定された2分割式の内側ブロッ
ク13b,13cとからなる。この内側ブロック13
b,13cは縦辺部7bを貫通するボルト13dにより
締め付け固定されている。またこの内側ブロック13
b,13cに上記外側ブロック13aがボルト13eに
より締め付け固定されている。
【0034】そして上記キャスタ取り付けパイプ14に
よりフートレスト6がフートブラケット12を介して支
持されている。このフートレスト6は、U字状のパイプ
6a上に樹脂製のフートプレート6bを固定したもので
あり、該フートプレート6bの基部6cの支持孔6dに
挿通された支持パイプ12aにより該プレート6bが水
平をなす使用時位置と垂直をなす起立時位置との間で回
動可能に支持されている。なお、フートレスト6を使用
時位置に回動させるとストッパ6eが上記支持パイプ1
2aを支持するメインパイプ12bの下端部に当接して
該フートレスト6を使用時位置に保持する。
【0035】また、上記支持孔6dの中央部上面には板
ばね17がばね挿入孔6fから挿入されて配設されてい
る。この板ばね17は上記支持パイプ12aの上面とに
当接して該支持パイプ12aを下方に押圧付勢してい
る。これにより上記支持パイプ12aは常時上記支持孔
6dの下面に圧接しており、フートレスト6のガタツキ
が防止されている。
【0036】上記フートブラケット12は、上記キャス
タ取り付けパイプ14の上端部に向けて後方斜め上方に
傾斜して延びる上記メインパイプ12bが同軸をなすよ
うにボルト12hにより結合された傾斜部材12cと該
傾斜部材12cの下部が貫通固定された下辺部材12d
とからなる大略L字状をなしている。また上記メインパ
イプ12bの上端部にはクサビ12iが形成されてお
り、該クサビ12iにより上記ボルト12hで締め付け
た際の結合強度が高められる。なお、上記下辺部材12
dは車両側方から見たとき、上述の補強パイプ9をその
まま延長した如き外観を呈するように形状及び配置位置
が設定されており、これにより外観の向上が図られてい
る。
【0037】上記傾斜部材12cの上端部に設けられた
樹脂製の回動ピン12eが上記キャスタ取り付けパイプ
14に挿入されて回転軸となっており、また下辺部材1
2dの後端に形成された当接凹部12fが上記キャスタ
取り付けパイプ14の前面に摺接可能となって下部支持
点となっている。このようにしてフートブラケット12
とフートレスト6が共にフレームに対し着脱可能となっ
ている。
【0038】また上記下辺部材12d貫通孔12gには
ロックレバー18が回動可能に配設されており、該ロッ
クレバー18の先端の係止爪18aはフートレスト6を
使用時位置に回動させたとき係止ロッド14aに係止す
ることにより該フートレスト6を使用時位置にロック可
能となっている。上記係止ロッド14aは上記キャスタ
取り付けパイプ14と平行に配設され、その上端部は水
平方向に折り曲げられてキャスタ取り付けパイプ14に
貫通され、ナット締め固定されている。また下端部はキ
ャスタ取り付けパイプ14の下端部に溶接固定されたブ
ラケット14bにナット締め固定されている。
【0039】また上記ロックレバー18は付勢ばね19
aにより押圧ピン19bを介してロック方向に付勢され
ている。上記ロックレバー18を手で外側に回転させる
とロックが外れフットレスト6がフートブラケット12
ごと外方に回動可能となり、かつ上方に取り外すことが
できる。
【0040】上記バーハンドル5は丸パイプからなる
左,右の脚部20,20と、該両脚部の上端同士を接続
する操作部21とからなる門形状をなしており、この操
作部21は左右端部から車幅方向中央に向かって斜め上
方に延び全体としてハの字状をなしている。また上記バ
ーハンドル5は高さ調整可能でかつフレーム2から着脱
可能となっている。上記左,右の脚部20の下端部は
左,右のサイドフレーム3,3に装着されたテレスコピ
ック式伸縮機構22の内筒23の上端部に着脱可能とな
っている。この伸縮機構22は、上記サイドフレーム3
に固定された外筒24内に内筒23を伸縮可能に挿入
し、かつ所定伸縮長さに固定可能に構成された直線状の
ものである。
【0041】上記外筒24の下端はシートパイプ7の横
辺部7aの後端付近にブラケット24aを介して固定さ
れ、上部はバックパイプ8の途中部分にロック機構25
を介して固定されており、側方から見て該シートパイプ
7,バックパイプ8及び外筒24により該外筒24を斜
辺とする直角三角形が形成されている。このようにして
外筒24が車体フレームの補強部材として機能してい
る。上記ロック機構25は、上記外筒24に嵌合されか
つバックパイプ8にボルト28で固定されたロックブロ
ック26に、ロックレバー27が回動ピン27aにより
回動可能に装着された構造となっている。上記ロックレ
バー27の回動ピン27aの周囲にはカム27bが形成
されており、該カム27bと上記内筒23との間にはホ
ルダ27cが介在されている。また、内筒23の外周下
部には係止溝23aが所定のピッチごとに凹設されてお
り、該係止溝23aにはボール26aがばね26dによ
り付勢されて係止可能となっており、これにより伸縮機
構22のガタが無くされているとともに伸縮操作時の節
度感が確保されている。
【0042】上記伸縮機構22を所要の長さに伸縮さ
せ、上記ロックレバー27を図17に実線で示す位置に
回動させると上記カム27bがホルダ27cを押圧し、
これにより内筒23即ちバーハンドル5が所望高さ位置
に固定される。なお上記ロックレバー27を図17に実
線で示す位置から二点鎖線で示す位置に反時計回りに9
0度回動させると上記ロックが解除され、内筒23の高
さ位置が調整可能となる。
【0043】また上記バーハンドル5の脚部20の下端
部と上記伸縮機構22の内筒23の上端部との間には着
脱機構29が設けられている。この着脱機構29は、以
下の構造になっている。内筒23の上端開口に溶接等で
固着されたボス部材23bにジョイントロッド23cが
螺挿されナット23dでロックされている。また上記脚
部20の下端部にはハンドルカバー30が固着され、該
ハンドルカバー30にはロックレバー31が回動ピン3
1a回りに回動可能に装着されている。
【0044】上記ロックレバー31の回動ピン回りには
カム31bが形成されており、該カム31bは上記ジョ
イントロッド23cを直接圧接可能となっている。また
上記ジョイントロッド23cの外周面には係止溝23d
が凹設されており、該係止溝23dには上記ハンドルカ
バー30内に配置されたボール30aがばね30bによ
り付勢されて係止可能となっており、これにより着脱操
作時のガタが吸収されるとともに節度感が確保されてい
る。
【0045】上記ロックレバー31を図18に実線で示
す位置に回動させると上記カム31bがジョイントロッ
ド23cに圧接し、バーハンドル5がフレーム2に装着
される。また上記ロックレバー31を図18に実線で示
す位置から二点鎖線で示す位置に時計回りに90度回動
させると上記ロックが解除され、バーハンドル5が取り
外し可能となる。
【0046】上記バーハンドル5の操作部21は、1本
の内部パイプ32と1組の外部部材33とを相対変位可
能に組み合わせ、この相対変位を電気信号変換器により
電気信号に変換して検出するように構成されている。上
記内部パイプ32は1本の金属パイプを中央が高くなる
アーチ状に、つまりその左,右部分が左,右端部から車
幅方向中央に向かって斜め上方に延び全体としてハの字
状をなすように僅かに屈曲させたものであり、その左,
右端部に上記左,右の脚部20,20の上端がハンドル
ブラケット20aを介してボルト20bにより締め付け
固定されている。
【0047】また上記外部部材33は、上記内部パイプ
32の車幅方向中央部分を隙間を開けて囲むハンドルカ
バー34と、該ハンドルカバー34の左,右両端に設け
られた軸受部材(ガイド)35aに支持され、上記内部
パイプ32の左,右部分を隙間を開けて囲む左,右パイ
プ35,35とを備えている。
【0048】上記軸受部材35aは前後方向に長い長円
状のガイド孔35bを有し、該ガイド孔35b内に上記
内部パイプ32が挿通されている。これにより、外部部
材33は上記ガイド孔35bの長軸方向(前後方向)には
移動可能であるが、上記ガイド孔35bの短軸方向の移
動は規制されている。
【0049】上記左,右パイプ35,35にはゴム筒等
からなるグリップ36,36が装着されており、該グリ
ップ36,36は上述のハの字状をなしている。これに
より介助者が該バーンハンドル5を操作するために手を
延ばしてグリップ36,36を把持したときの手のひら
の傾斜角度がグリップ36の傾斜角度によく一致し、操
作し易いようになっている。また上記左,右パイプ3
5,35の車幅方向外端部から上記内部パイプ32と脚
部20との接続部分を囲むようにジャバラカバー37が
装着されている。
【0050】上記ハンドルカバー34は上部カバー34
aと下部カバー34bとの上下二分割構造となってお
り、該上部,下部カバー34a,34bは、締め付けボ
ルト32bで締めあげることにより一体的に結合されて
おり、また左,右パイプ35,35の中央側端部にボル
ト32aで固定されている。
【0051】上部カバー34a内には前後方向に延びる
2本のガイドパイプ38,38が車幅方向中心線を対称
軸とする位置に所要の間隔を開けて配置されている。こ
の両ガイドパイプ38,38は、上部カバー34aの外
部から螺挿されたボルト38a,38aにより該上部カ
バー34aに固定されている。
【0052】そして上記両ガイドパイプ38,38によ
りガイドプレート39のガイド筒部39a,39aが前
後方向に相対移動(摺動)可能に支持されている。また
上記ガイド筒部39aと上部カバー34aの後側壁34
eの内面との間には付勢ばね40が介在されている。こ
こで上記筒部39aの内径と上記ガイドパイプ38との
間に比較的大きな隙間が設けられている。
【0053】そして上記ガイドプレート39には上記内
部パイプ32を跨ぐように固定フランジ部39bが形成
されており、該ガイドプレート39は上記固定フランジ
部39b及び内部パイプ32を貫通するように挿入され
たボルト38b,ナット38cにより該内部パイプ32
に固定されている。
【0054】このようにして上記外部部材33は内部パ
イプ32により軸直角方向(前後方向)にのみ相対移動
可能に支持され、かつ上記付勢ばね40により後側に位
置するように付勢されている。このとき上部カバー34
aの前側壁34f内面が上記ガイド筒部39aの前端面
に当接して該外部部材33の後端位置が規制されてい
る。さらに上記軸受部材35aの長円状のガイド孔35
bによって内部パイプ32が支持されており、このガイ
ド孔35bにより外部部材33の相対移動が前後方向に
規制されている。また上述のように、ガイドパイプ38
と筒部39aとの隙間が比較的大きく設定されているこ
とから、例えば右側のグリップ36のみを押した場合に
は、外部部材33は左側の軸受部材35aを支点にして
右側ほど前方に傾斜状態に揺動する。
【0055】そして上記上部カバー34aの天壁内面に
は、下方に突設されたボス部34cを介してセンサ等の
電気部品を支持する基板41がボルト締め固定されてお
り、該基板41の下面に直動型ポテンショメータからな
るセンサ42が取り付けられている。そしてこのセンサ
42に対向するように検出ニードル43aが配置されて
いる。この検出ニードル43aは上記ガイドプレート3
9のセンサフランジ部39cに螺挿された調整ボルト4
3の先端部に形成されたものであり、該調整ボルト43
のねじ込み量を調整することによりセンサ42の初期検
出値を調整可能になっている。なお、44は上記上部カ
バー34aに形成された上記調整ボルト43のねじ込み
量調整孔34dを開閉するグロメットである。
【0056】上記外部部材33の左,右グリップ36,
36を押すとセンサ42が前方に相対移動して検出値が
変化し、これに応じた補助力が発生する。このとき、例
えば右グリップ36のみを押した場合には、外部部材3
3は斜めに傾斜して揺動し、上記センサ42の移動量、
すなわち相対変位量は上記左,右グリップ36,36の
両方を押した時より小さくなる。その結果、旋回操作時
には補助力が直進時より小さくなり、操作性が向上す
る。
【0057】また上記上部カバー34aには電源スイッ
チ70a,後進スイッチ70b,速度調整器70c,及
び後述するクラッチ機能の切り替えを行う切替スイッチ
70dが配設され,さらに電源表示器71a,充電要否
表示器71bが配設されている。これらの各電気部品は
上記基板41の上面に集中配置されている。
【0058】また上記下部カバー34bの下側壁にはレ
バーホルダ34gが一体形成されており、該レバーホル
ダ34gによりブレーキレバー44が支持ボルト44a
により回動可能に支持されている。上記ブレーキレバー
44に接続されたブレーキケーブル45は上記ハンドル
カバー34内の上記各電気部品に接続された給電用,信
号取り出し用等のワイヤハーネス46と纏められて右側
の脚部20に沿うように配策され、後述する左,右の駆
動ユニット54に接続されている。従って上記ブレーキ
レバー44を操作すると左,右後輪が同時に制動され
る。なお上記ワイヤハーネス46は、上記バーハンドル
5の内部を通るように配索しても良い。
【0059】このように本実施形態では、バーハンドル
5を車体の左右のサイドフレーム3の後部(後フレー
ム)から上方に延びて門形状をなすものとし、さらに高
さ調整可能としたので、介助する人に合わせてバーハン
ドル5の高さを調整しこの状態で門形状の操作部(上辺
部)21を把持して車椅子1を押すことにより取り回し
が容易となり、車椅子1の操作性を向上できる。
【0060】また、バーハンドル5を着脱可能としたの
で、バーハンドル5を門形状にしながら支障無く車椅子
1全体を折り畳みできる。またハンドル収容部を車体に
設けたので、折り畳み時に取り外したバーハンドル5を
すっきり収容可能できかつバーハンドル5が行方不明に
なることがない。
【0061】車椅子折り畳み時の操作を図24〜26に
基づいて説明する。車椅子1を折り畳む場合には、まず
着脱機構29のロックハンドル31を図18に示す位置
から時計回りに90度回動させる。するとカム31bに
よるロックが解除され、この状態で脚部20を上方に引
き抜いてバーハンドル5を取り外す。またフートレスト
6を上方に回動させるとともに、連結リンク4b,4b
を支持パイプ4aを中心に上方に回動させる。これによ
り左右のモータ57が当接する位置まで車椅子1が折り
畳まれる。そして上記取り外したバーハンドル5を、折
り畳まれた車椅子1内に、一方の脚部20が前側に位置
し、他方の脚部20が後側に位置するように収容する。
このとき、前側の脚部20については、その下端部を、
上記支持リング69で吊り下げるように支持し、後側の
脚部20については上記折り畳まれたシート布11の背
もたれ部11b内に挿入し支持する。
【0062】またバーハンドル5にブレーキレバー44
を装着したので、バーハンドル5を取り外した場合でも
該バーハンドル5はブレーキケーブル45により車体に
繋がっており、従ってバーハンドル5を取り外した際に
バーハンドル5が行方不明になるといったことはない。
【0063】上記フレーム2の左,右側部にはアームレ
スト47が配設されている。このアームレスト47は僅
かに斜め前方に起立する脚部47aと、該脚部47aの
上端から略水平に後方に延びるアーム部47bと、該ア
ーム部47b上に配置されたカバー47cとを有する。
【0064】上記アーム部47bの後端部には下方に凸
の円弧状をなす支持ブラケット47dが接続固定されて
おり、該支持ブラケット47dの後端部が上記伸縮機構
22のロックブロック26により回動可能にかつ車幅方
向に所定ストロークだけ移動可能に支持されている。
【0065】詳細には、ロックブロック26の軸受孔2
6bに支持軸48が回転方向及び軸方向に摺動可能に挿
入され、該支持軸48の外方突出部に上記支持ブラケッ
ト47dがナット48aにより締め付け固定されてい
る。また支持軸48の車幅方向内側部分はロックブロッ
ク26に形成された収容孔26c内に位置している。そ
して該支持軸48の内側端部にはストッパリング48b
が勘合装着され、また2つの係止溝48c,48dが上
記ストロークに対応した間隔を開けて凹設されている。
この係止溝48c,48dにはばねで内方に付勢された
ボール48eが選択的に係止可能となっている。
【0066】上記アームレスト47は車幅方向外側に引
っ張ると外側に移動し、上記ストッパリング48bが上
記収容孔26cの底面に当接するとともに、係止溝48
cにボール48eがばねの付勢力により節度感をもって
係止する。アームレスト47は車幅方向内側に押し込む
と内側に移動し、係止溝48dにボール48eが節度感
をもって係止する。このとき支持軸48がロックブロッ
ク26の内側に突出することはない。
【0067】また上記脚部47aの下端部は上記シート
パイプ7の横辺部7aに係脱可能に支持されている。詳
細には、上記横辺部7aには丸棒状の支持ピン7eが車
幅方向に突出するように固定されており、該支持ピン7
eに上記脚部47aの下端に固着された円筒状の係止パ
イプ47eが係脱可能となっている。この係止パイプ4
7eの下側面でかつ車幅方向内側には切欠47fが形成
されている。
【0068】上記アームレスト47全体を上述のストロ
ークだけ車幅方向外側に引き出すと上記係止パイプ47
eと上記支持ピン7eとの係止が切欠47f分だけ外
れ、これにより該アームレスト47を上記支持軸48回
りに回動させることができる。
【0069】このように、アームレスト47のアーム部
47bの後端の支持ブラケット47dをバックパイプ8
上のロックブロック26の軸回わりに回動自在にかつ車
幅方向に移動可能に支持し、脚部47aの下端をシート
パイプ7により着脱可能に支持したので、乗降時にはア
ームレスト47を支持ブラケット47dを中心に上方に
回動させることにより、シート側方が開放され、乗降時
の障害物が無くなり、乗降性を向上できる。
【0070】この場合に、アームレスト47全体を車幅
方向外側に移動させた後に回動させるようにしたので、
通常使用時のアームレストの幅方向位置を過大にするこ
となく回動時のアームレストの車体フレームとの干渉を
防止でき。
【0071】また円筒状の係止パイプ47eに切欠47
fを形成したので、アームレスト47を元の状態に戻す
場合、まず該切欠47f部分が上記支持ピン7eに当接
し、この状態でアームレスト全体を車幅方向内側に押し
込むだけでよく、操作が容易である。
【0072】このように本実施形態では,バーハンドル
を門形状にするとともに、内部パイプ(固定部)32
と、該パイプ32に対して相対変位可能な外部部材(可
動部)33とからなる二重構造とし、上記固定部と可動
部との間の相対変位を検出するセンサ(変位検出手段)
42を配置したので、簡単な構造で操作力を確実に検出
できる。
【0073】また外部部材33を内部パイプ32の上辺
部に沿うように形成したので、門形状のバーハンドル5
の外部部材33のどこを押しても相対変位の検出が可能
であり、例えば片手でも簡単に操作することができる。
【0074】さらにまた外部部材33の相対変位量を検
出する方式であり、該外部部材33の初期位置への付勢
力の設定如何によっては極軽い操作力でもって該外部部
材33を相対変位させるように構成することが可能であ
り、従って介助者の意志通りの補助力を発生させること
が可能であり、操作性を大きく向上できる。
【0075】また、センサ42を中央部に配置するとと
もに、上記外部部材33を前後方向に移動させる軸受部
材25aを上記センサ42の左右に設けたので、例えば
旋回時において外部部材33の左右何れかの端を押した
時の相対変位検出量は外部部材33の中央部を押した時
の相対変位量より小さくなり、従って旋回時には補助力
が小さくなり、旋回操作が容易となる。
【0076】また、車幅方向中央部にセンサ42を配置
するとともに外部部材33の左右にグリップ(把持部)
36を設けたので、直進時には左右のグリップ36,3
6を概ね同じ力で押すことにより上述の中央部を押した
場合の相対変位量が得られ、所要の補助力が確実に得ら
れ、操作性が良好である。
【0077】また、左右のグリップ36,36を左右端
部から車幅方向中央に向かって斜め上方に延び全体とし
てハの字状をなすように形成したので、このグリップ3
6,36の傾斜角度が両手を延ばして該グリップ36,
36を把持しようとする手のひらの傾斜角度によく一致
し、操作性がより一層向上する。
【0078】また、バーハンドル5を押すことによって
得られる相対変位量により駆動モータ57を前進方向に
制御し、後進スイッチ(第1操作子)70bをオンした
とき駆動モータ57を後進方向に制御するようにしたの
で、操作性が良好である。即ち、例えば上述のウイリー
操作をしたような場合に後退方向に相対変位を検出する
といったことがなく、後退する意志がないにもかかわら
ずモータが逆方向に作動してしまうといった問題を回避
できる。また後進時には後進スイッチ70bを操作する
だけで済むので、操作が容易である。
【0079】さらにまた、後進用スイッチ70b,電源
スイッチ70a,速度調整機器70c等の操作子と、電
源表示71a,充電要否表示71b等を行う表示器とを
上記バーハンドル5の外部部材33の車幅方向中央部に
集中配置したので、操作子の操作性及び表示器の視認性
を向上できる。また電気部品を中央部に集中配置したの
で、組立性を向上できる。
【0080】上記左,右サイドフレーム3のバックパイ
プ8の下部8bにブラケット8cを介して後輪49が装
着されている。この後輪49は、筒状のハブ部50aと
リング状のリム部50cとを円盤状のディスク部50b
で一体的に結合してなるアルミニウム合金一体鋳造製の
ホイルー50と、上記リム部50cに装着されたタイヤ
51とを備えている。そして上記ハブ部50aが軸受5
2,52を介して車軸53で軸支され、該車軸53は上
記ブラケット8cにナット53aで締め付け固定されて
いる。
【0081】また上記ホイール50の車幅方向内側には
駆動ユニット54,及びコントロールユニット55を取
り付けるためのユニットケース56が配置されている。
このユニットケース56のボス部56a部分が上記ホイ
ール50のハブ部50aと上記ブラケット8cとの間に
車軸に一体形成された車軸ボス部56bを介して挟持固
定されている。なお、62は上記コントロールユニット
55の配置室56cを着脱可能に覆うカバーである。
【0082】ここで上記コントロールユニット55は、
上述のバーハンドル5において検出された可動部と固定
部との相対変位量に応じた補助力が得られるように上記
駆動モータ57を制御する補助力制御手段として、また
上記後進用スイッチ70bがオンされたと上記駆動モー
タ57を後進方向に制御する手段として機能する。
【0083】また上記ユニットケース56の外周部のホ
イール50側端部には傘部56dが筒状に形成されてお
り、該傘部56d内に上記ディスク部50bの内面に筒
状に形成された挿入部50dが挿入され、さらに該挿入
部50dの基部の外周面には凹溝50eが環状に凹設さ
れている。これにより雨水等の内部侵入を防止するラビ
リンス構造が構成されている。
【0084】上記駆動ユニット54は、電動モータ57
の出力軸57aに遊星ギヤ機構58を連結し、該遊星ギ
ヤ機構58に連結された出力軸59の出力ギヤ59aを
上記ディスク部50bの内端面に固定され内周歯を有す
るリング状のホイールギヤ60に噛合させた構造となっ
ている。なお、上記出力軸59の両端部は軸受61a,
61bを介して上記ユニットケース56により軸支され
ている。また上記モータ57の出力軸側端部にはモータ
支持ケース63が勘合装着されており、該モータ支持ケ
ース63が上記ユニットケース56にボルト締め固定さ
れている。
【0085】上記遊星ギヤ機構58は、上記ユニットケ
ース56と上記モータ支持ケース63とで形成されたギ
ヤ室64内に配置され、上記モータ出力軸57aと嵌合
したサンギヤ58aと、該サンギヤ58aに噛合しかつ
該サンギヤ58aの周囲を回転可能に配置された3個の
遊星ギヤ58bと、該遊星ギヤ58bに噛合する内周歯
を有するリングギヤ58cとを備えている。
【0086】上記遊星ギヤ58bは、モータ軸線の回り
に回転可能にかつ上記出力軸59側に配置された円盤状
のアームプレート58dとモータ側に配置されたリング
状のアームプレート58eとにより回転自在に支持され
ている。またアームプレート58dの軸芯に上記出力軸
59がスプライン勘合している。このようにして遊星ギ
ヤ機構58と出力軸59は同一直線上に配置されてお
り、またアームプレート58dの回転が出力軸59から
ホイール50に伝達される。
【0087】上記リングギヤ58cは、上記ユニットケ
ース56とモータ支持ケース63の両方に渡るように配
置されている。そしてこのリングギヤ58cは上記両ケ
ース56,63により回転可能に支持されており、かつ
該リングギヤ58cの回転を阻止する切替機構65が設
けられている。
【0088】上記切替機構65は、上記リングギヤ58
cの外周面に一定間隔を開けて係止凹部58fを複数凹
設し、上記モータ支持ケース63にピン66を上記係止
凹部58fに係脱できるよう進退可能に配置し、該ピン
66をばね67で係止方向に付勢し、さらに該ピン66
をワイヤケーブル68で係止解除方向に移動可能に構成
されている。
【0089】なお、上記ワイヤケーブル68は上記ハン
ドルカバー34に設けられた切替スイッチ70dに接続
されており、該切替70dを通常位置に回動させると上
記ピン66が係止凹部58fに係止し、モータ回転が所
定の減速比で減速されてホイール50に伝達される。一
方、切替スイッチ70dを押し歩き時位置に回動させる
と上記ピン66の係止凹部58fとの係止が解除され、
後輪49とモータ57とが切り離され、電源をオフして
車椅子を押して移動させる場合の取り扱いが容易とな
る。
【0090】この点をさらに詳述する。切替機構65に
より上記リングギヤ58cをハウジングに対して相対回
転不能にすると、電動モータ57の回転が、サンギヤ5
7a,遊星ギヤ58b,及びリングギヤ58cによって
設定された減速比でもって減速されてアームプレート5
8dから出力され、該出力により後輪49が駆動され
る。
【0091】一方、切替機構65によりリングギヤ58
cをハウジングに対して回転可能に切り替えると、遊星
ギヤ機構58はオフ状態のクラッチとして機能する。即
ち、上記リングギヤ58cを回転可能とした状態で車両
を人力で移動させると、後輪49の回転によりアームプ
レート58dが回転する。このときサンギヤ58aはモ
ータ57の磁気の負荷により回転しないため、遊星ギヤ
56bはアームプレート58dの回転に伴ってサンギヤ
58aに噛合した状態で自転しながらサンギヤ58a上
を回転し、後輪49のの回転はリングギヤ58cに伝達
されることとなる。しかしリングギヤ58cは回転自在
となっているので、リングギヤ58cが回転するのみで
結局後輪49とモータ57とが切り離された状態とな
り、いわゆるオフ状態のクラッチとして機能する。
【0092】このように本実施形態では専用のクラッチ
機構が不要であり、構造の簡素化,部品点数の削減,駆
動ユニット54の軽量コンパクト化を図ることができ
る。
【0093】またモータ軸57aと出力軸59とを同軸
をなすように配置したので、軸,軸受等の部品点数を削
減でき、軸剛性を高めることができる。また遊星ギヤ5
8bをモータ57と出力軸59を支持する軸受で支持で
き、軸方向寸法を小さく構成できる。
【0094】図27は請求項3の発明に係る第2実施形
態を説明するための図である。図中図1〜図26と同一
符号は同一又は相当部分を示す。本第2実施形態は、図
15,図17に示す伸縮機構22のロック機構25部分
の改善例である。
【0095】本第2実施形態では、上記バーハンドル5
の左,右の脚部20,20は伸縮機構22を介して左,
右のサイドフレーム(左,右フレーム部材)3,3に連
結されている。上記伸縮機構22は基本的には上記第1
実施形態と同様の構成となっている。
【0096】具体的には、上記伸縮機構22では、上記
サイドフレーム3に連なる外筒24内に脚部20に連な
る内筒23が伸縮可能に挿入されている。該外筒24に
はバックパイプ8にボルト締め固定されたロックブロッ
ク26が嵌合しており、該ロックブロック26にはロッ
クレバー27が回動ピン27aにより回動可能に装着さ
れている。
【0097】上記ロックレバー27の上記回動ピン27
aの周囲部分にはカム27bが形成されており、該カム
27bと内筒23との間にホルダ80が介在されてい
る。このホルダ80の外面には凹部80aが凹設されて
おり、該凹部80a内には略く字形状をなす板ばね81
が配設されている。この板ばね81の頂部に上記カム2
7bの作動面が当接している。
【0098】上記ロックレバー27を図27に実線で示
すロック位置に回動させると、上記カム27bの大径部
27cが上記板ばね81を押圧してホルダ80を内筒2
3に強い力で押し付ける。またロックレバー27の図2
7に二点鎖線で示すロック解除位置に回動させると、上
記カム27bの小径部27dが上記板ばね81に対向
し、ホルダ80の内筒23への押圧力はほとんどなくな
る。
【0099】このように本第2実施形態では、カム27
bとホルダ80との間に板ばね81を介在させ、ロック
レバー27の回動に伴って該板ばね81を変形させるよ
うにしたので、上記カム27b,ホルダ80,内筒23
あるいはロックレバー27の取付位置等に寸法誤差があ
った場合でも、上記板ばね81の変形により該誤差を吸
収でき、ホルダ80により内筒23を確実に押圧でき、
内筒23と外筒24とを所要の高さ調整位置に確実に固
定できる。
【0100】また上記各部品の寸法管理をそれほど厳密
にする必要がないので、製造コストの増大を回避でき
る。
【0101】図28〜図31は請求項4の発明に係る第
3実施形態を説明するための図である。図中、図1〜図
26と同一符号は同一又は相当部分を示す。本第3実施
形態は、車椅子を折り畳む場合のバーハンドルの取り扱
いの改善例である。
【0102】本実施形態では、左側の脚部20は左側の
伸縮機構22の内筒23に対して着脱機構82を介して
着脱可能に連結されており、右側の脚部20′は右側の
伸縮機構22の内筒23に対して首振り機構82´を介
して折り曲げ可能かつ回転可能に連結されている。
【0103】上記着脱機構82は以下の構成となってい
る。上記内筒23の上端部に固着されたボス部材83の
上端面には、該ボス部材83にジョイントロッド84を
螺挿することにより雄ねじ部材85がフランジ部84b
で押圧固定されている。上記脚部20の下端部にはジョ
イント筒86が固着されている。該ジョイント筒86の
ジョイント孔86a内に上記ジョイントロッド84のロ
ッド部84aの先端部が挿入嵌合しており、該ジョイン
ト筒86の先端は上記雄ねじ部材85の先端に当接して
いる。
【0104】そして上記ジョイント筒86には雌ねじ部
材87が装着され上記雄ねじ部材85に螺装されてお
り、該雌ねじ部材87がジョイント筒86を雄ねじ部材
85に圧接している。また上記ジョイント筒86にはス
トッパリング88が嵌着されている。このストッパリン
グ88は雌ねじ部材87を雄ねじ部材85から外すのに
支障の無い位置に配置されており、かつ外したときに雌
ねじ部材87が脱落するのを防止している。
【0105】上記首振り機構82´は、ジョイントロッ
ド84とジョイント筒86との間に、ピローケース89
b内にピローボール89aを回動自在に配置してなるピ
ロー継手89を介在させたものである。詳細には、ジョ
イントロッド84のロッド部84aにピローボール89
aが付勢ばね90でフランジ部84b側に付勢して装着
され、ピローケース89bはジョイント筒86の開口付
近に固定配置されている。
【0106】本第2実施形態では、車椅子1を折り畳む
場合等には、着脱機構82及び首振り機構82´の雌ね
じ部材87を緩めて雄ねじ部材85から軸方向に外し、
着脱機構82にてジョイントロッド84のロッド部84
aとジョイント筒86のとの嵌合を外す。そして首振り
機構82´にて脚部20´を少し引っ張ってジョイント
ロッド84のロッド部84aの先端部とジョイント孔8
6aとの嵌合を外す。すると上記バーハンドル5は上記
首振り機構82´を中心に折り曲げ可能でかつ軸回りに
回動可能となり、これにより着脱機構82側を持ってバ
ーハンドル5を左,右フレーム3,3間に位置するよう
に回動させることができる。
【0107】このように本第3実施形態では、バーハン
ドル5を門形状としながら車椅子1を折り畳むことがで
き、かつ該バーハンドル5は首振り機構82´側の脚部
20´がフレーム部材に対して分離されることなく連結
されているので、バーハンドル5を完全にフレーム部材
から分離させる場合の不具合、例えばバーハンドル5の
紛失あるいはバーハンドル5とフレーム側とが電気配線
で接続されている場合の該電気配線の損傷を回避でき
る。
【0108】図32〜図34は請求項6の発明に係る第
4実施形態を説明するための図であり、図1〜図31と
同一符号は同一又は相当部分を示す。本第4実施形態
は、特に方向転換等のためにバーハンドルに横力を加え
る場合の操作性を改善できるようにした例である。
【0109】本第4実施形態のバーハンドル5は、左,
右の脚部20,20の上端同士を操作部21で連結して
なる門形状のものである。左側の脚部20は左側の伸縮
機構22に対して着脱可能に連結され、右側の脚部は右
側の伸縮機構に対して首振り可能に連結されており、基
本的構造は上記第3実施形態と同様である。
【0110】上記操作部21は、上記左右の脚部20,
20の上端部同士を接続する内部部材32と、該内部部
材32を囲むようにかつ概ね車両前後方向に相対移動可
能に配設された外部部材33とを備えている。なお、上
記内部部材32と脚部20とはボルト20bにより分解
可能に結合されている。
【0111】上記外部部材33の左,右部分は操作者が
把持するグリップ36,36で構成されており、該グリ
ップ36の車幅方向外側端部に本実施形態の特徴をなす
カバー部材91が取り付けられている。このカバー部材
91は樹脂製またはアルミニューム等の金属製であり、
上記グリップ36の外端部に固定された基部91aとこ
こから直角に折れ曲がって上記脚部20方向に延びる把
持部91bとからなる略L字形状の筒体である。
【0112】上記基部91aの開口側端部に上記グリッ
プ36の外端部が挿入され、固定ボルト36aで固定さ
れている。また上記基部91a内には横断面長円状のガ
イド穴91cが形成されており、該ガイド穴91cの長
軸が上述の相対移動方向に向けられている。このガイド
穴91c内に上記内部部材32の外端部に形成されたス
ライド部32aが挿入配置されている。このスライド部
32aには上記ガイド穴91cにより確実にガイドされ
るように上記長円の長軸と平行な平坦面32a′が形成
されている。
【0113】上記把持部91bは円筒状のもので、上記
脚部20の内部部材32との接続部付近を隙間をあけて
囲んでいる。また把持部91bの先端部には上記隙間を
シールするゴムブーツ93の一端が固定されており、該
ゴムブーツ93の他端は上記脚部20に固定されてい
る。なお、94は上記固定用ボルト20bを螺挿するた
めの作業穴を閉塞するプラグである。
【0114】本実実施形態では、操作者がグリップ36
を把持して前方に押すと該グリップ36ひいては外部部
材33が相対移動し、この相対移動を利用して外部入力
が検出される。また車椅子を方向転換させる場合等に
は、バーハンドル5に横力を加えるのであるが、この場
合、図33に二点鎖線で示すように、カバー部材91に
手を掛けてこれを横方向に押すこととなる。
【0115】本実施形態では、バーハンドル5に対して
横向きの力をかけることにより車椅子の方向転換等をす
る場合の操作性を改善できる。即ち、左,右脚部20,
20の内部部材32との接続部付近を囲むカバー部材9
1を設け、該カバー部材91を可動部材であるグリップ
36に固定するとともに、固定部材である脚部20と干
渉することのない形状としたので、操作者が上記カバー
部材の把持部に手を掛けることにより、操作者の手が移
動するグリップ36と移動しない脚部20の両方にかか
ることはなく、従って操作者に違和感を与えることがな
く、操作性を改善できる。
【0116】図35,図36は請求項7の発明に係る第
5実施形態を説明するための図である。本第5実施形態
は、上記第1実施形態におけるハンドル高さを調節する
ための伸縮機構22と基本的構成は同様であり、特にそ
のロック機構部分を図27に示すロック機構からさらに
改善した例であり、図15〜図18,図27と同一符号
は同一又は相当部分を示す。
【0117】本第5実施形態の伸縮機構22は、外筒2
4の下部をシートパイプ7の横辺部7aに固定するとと
もに、内筒23を所望高さ位置に固定するロック機構2
5を備えている。このロック機構25は、上記外筒24
に嵌合されかつバックパイプ8にボルト28で固定され
たロックブロック26に、ロックレバー27を回動ピン
27aにより回動可能に装着したものである。
【0118】上記ロックレバー27の回動ピン27aの
周囲にはカム27bが形成されており、該カム27bと
上記内筒23との間にはホルダ80が介在されている。
このホルダ80の外面には凹部80aが凹設されてお
り、該凹部80a内には横断面が略く字形状をなす板ば
ね81が配設されている。この板ばね81の頂部に上記
カム27bの作用面が押圧するようになっている。
【0119】さらにまた上記ホルダ80にはボール孔8
0bが貫通形成されており、該ボール孔80b内には係
止用のボール97が配設されている。このボール97は
上記ロックレバー27をロック位置に回動させると上記
板ばね81によって内方に押圧され、上記内筒23の係
止孔23dに係止するようになっている。なお、内筒2
3の係止孔23dは軸方向に所定の間隔を明けて複数形
成されている。
【0120】また、上記ロックブロック26の下部には
節度感を出すためのボール26aがばね26dにより内
方に付勢されて配設されている。そのため内筒23を上
下移動させるとボール26aは内筒23の係止孔23d
に一致した時該係止孔23dに自動的に係止するように
なっている。またこのとき上記係止用のボール97も上
側の係止孔23dに一致する。
【0121】なお、26eは上記ロックブロック26に
螺挿され、上記ばね26dの後端を保持するストッパで
ある。また26fは内筒23と外筒24との間に介挿さ
れ両筒の間隔を所定値に保持するガイド筒であり、また
26gは内筒23の摺動を滑らかにするためのスライダ
である。
【0122】バーハンドル5の高さを調整するには、上
記ロックレバー27をロック解除位置に回動させて上記
伸縮機構22を所要の長さに伸縮させ、上記節度用ボー
ル26aが係止孔23dに係止した所で上記ロックレバ
ー27を図36に実線で示す位置に回動させる。する
と、上記カム27bが板ばね81を介してホルダ80及
びボール97を押圧し、これによりホルダ80が内筒2
3に圧接するとともにボール97が係止孔23dに係止
する。
【0123】このように本実施形態では、ロックレバー
27により板ばね81を介してホルダ80及びボール9
7を押圧してホルダ80を内筒23に圧接させるととも
にボール97を係止孔23dに係止させるようにしたの
で、バーハンドル5に作用する荷重,及び自重は上記ボ
ール97の係止孔23dへの係止によって支えられるか
ら、ホルダ80を内筒23にそれほど強く圧接させる必
要はない。従ってロックレバー27の操作に必要な力は
小さくて済み、軽い操作力でもってバーハンドル55を
所望高さ位置に確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による介助型電動車椅子の
左側面図である。
【図2】上記車椅子の背面図である。
【図3】上記車椅子の底面図である。
【図4】上記車椅子のフートレスト部分の左側面図であ
る。
【図5】上記フートレストの平面図である。
【図6】上記フートレストの左側面図である。
【図7】上記フートレストの右側面図である。
【図8】図6のVIII-VIII 線断面図である。
【図9】図4のIX-IX 線断面図である。
【図10】図4のX-X 線断面図である。
【図11】図4のXI-XI 線断面図である。
【図12】図4のXII-XII 線断面図である。
【図13】上記車椅子のバーハンドルの断面正面図であ
る。
【図14】上記車椅子のハンドル着脱機構部分の断面正
面図である。
【図15】上記車椅子の伸縮機構のロック機構部分の断
面正面図である。
【図16】図15のXVI-XVI 線断面図である。
【図17】図15のXVII-XVII 線断面図である。
【図18】図14のXVIII-XVIII 線断面図である。
【図19】上記車椅子のアームレストの下側支持部の正
面図である。
【図20】図13のXX-XX 線断面図である。
【図21】図13のXXI-XXI線断面図である。
【図22】上記車椅子の後輪,駆動ユニットの断面正面
図である。
【図23】上記駆動ユニットの遊星ギヤ機構の模式図で
ある。
【図24】上記車椅子の折り畳み状態の左側面図であ
る。
【図25】上記車椅子の折り畳み状態の背面図である。
【図26】上記車椅子の折り畳み状態の平面図である。
【図27】第2実施形態のロック機構部分を示す断面平
面図(図17に対応する図)である。
【図28】第3実施形態の着脱機構部分を示す断面側面
図である。
【図29】第3実施形態の首振り機構部分を示す断面側
面図である。
【図30】第3実施形態の折り畳み状態の左側面図であ
る。
【図31】第3実施形態の折り畳み状態の背面図であ
る。
【図32】請求項6の発明に係る第4実施形態のバーハ
ンドルの断面正面図である。
【図33】上記第4実施形態バーハンドルの断面平面図
である。
【図34】上記第4実施形態バーハンドルの断面側面図
である。
【図35】第5実施形態の伸縮機構の断面側面図であ
る。
【図36】上記伸縮機構の断面平面図(図35のXXXVI-
XXXVI線断面図)である。
【符号の説明】
1 電動車椅子 2 車体フレーム 5 バーハンドル(手押しハンドル) 23 内筒 23d 係止孔 27 ロックバー 44 ブレーキレバー 57 電動モータ 81 板ばね 97 係止用ボール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に介助用の手押しハンドルが設けら
    れるとともにモータの駆動によって推進される介助型電
    動車椅子において、上記車体の左右の後フレームから上
    方に延びて門形状をなすバーハンドルを設けるととも
    に、該バーハンドルを高さ調整可能としたことを特徴と
    する介助型電動車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記バーハンドルを
    着脱可能とし、取り外されたバーハンドルを収納する収
    納部を設けたことを特徴とする介助型電動車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記バーハンドルに
    ブレーキレバーが配設されていることを特徴とする介助
    型電動車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記バーハンドルの
    左,右の脚部は伸縮機構を介して左,右フレーム部材に
    連結されており、該伸縮機構は、脚部又はフレーム部材
    の何れか一方に連なる外筒内に何れか他方に連なる内筒
    を伸縮可能に挿入し、該外筒にカムを有するロックレバ
    ーを回動可能に装着するとともに該ロックレバーのカム
    と内筒との間にホルダを介在させ、該ロックレバーをロ
    ック位置に回動させると上記カムによりホルダが内筒に
    押圧されるように構成されており、上記カムとホルダと
    の間に板ばねが介在されていることを特徴とする介助型
    電動車椅子。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記バーハンドルの
    左,右の脚部の何れか一方はフレーム部材に着脱可能と
    なっており、他方はフレーム部材に対して固定状態と折
    り曲げかつ回転可能の連結状態に切替可能となっている
    ことを特徴とする介助型電動車椅子。
  6. 【請求項6】 車体に介助用の手押しハンドルが設けら
    れるとともにモータの駆動によって推進される介助型電
    動車椅子において、上記車体の左右の後フレームから上
    方に延びる左右の脚部と、該左右の脚部の上端同士を接
    続する操作部とを有し門形状をなすバーハンドルを設
    け、上記操作部を上記左右の脚部の上端部に固定された
    内部部材と、該内部部材を囲むようにかつ車両前後方向
    に相対移動可能に配設された外部部材とを備えたものと
    し、該外部部材の車幅方向外側端部にカバー部材を取り
    付け、該カバー部材に筒状の把持部を上記脚部の少なく
    とも上記内部部材との接続部近傍を囲むようにかつ上記
    外部部材の相対移動を阻害することのないように延長形
    成したことを特徴とする介助型電動車椅子。
  7. 【請求項7】 請求項4において、上記板ばねと内筒と
    の間に係止用ボールが介在されており、上記ロックバー
    をロック位置に回動させると上記板ばねが上記係止用ボ
    ールを内筒の係止孔に係止させることを特徴とする介助
    型電動車椅子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014176549A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Matsunaga Seisakusho:Kk ロック装置、フットレスト支持構造及び車椅子
JP2016067691A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ヤマハ発動機株式会社 電動車椅子の操作部取付構造

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