JP2005100501A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】側壁コントロール型メモリセル構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、効率の良い、書き込み、読み出し、消去動作方式を提供する。
【解決手段】電気的なデータの書き込み及び消去が可能な側壁コントロールゲート構造を有するメモリセルトランジスタが列方向に直列接続され、一端が第1の選択ゲートトランジスタを介してビット線に、他端が第2の選択ゲートトランジスタを介してソース線に接続されたメモリセルユニットがマトリックス状に配置され、同一行に並ぶメモリセルトランジスタがそれぞれ共通の第1及び第2のコントロールゲート線に接続されたメモリセルアレイからなり、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込み、読み出しを行い、又消去時は、ブロック消去或いはページ消去を行なう不揮発性半導体記憶装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて書き込みを行う、側壁コントロールゲート構造の不揮発性半導体記憶装置に関する。
従来、電気的に書き換え可能で且つ高集積化が可能な不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュEEPROMが知られている。NAND型フラッシュEEPROMのメモリトランジスタは、図29に示すように、半導体基板26中にソース領域又はドレイン領域となる拡散層18を形成し、更に半導体基板26上にトンネル絶縁膜となる第一のゲート絶縁膜30を介して、例えば、フローティングゲート8からなる電荷蓄積層とコントロールゲート2が積層形成されたスタックゲート構造を有している。複数個のメモリトランジスタを、隣接するもの同士でソース領域若しくはドレイン領域を共有するような形で列方向に直列接続させ、その両端に選択ゲートトランジスタを配置して、NANDメモリセルユニットが構成される。図29において、コントロールゲート2とフローティングゲート8との間のキャパシタをCono、フローティングゲートと半導体基板26間のキャパシタをCoxとした場合、コントロールゲート2に対してVcgなるコントロールゲート電圧を印加したとき、フローティングゲート8の電圧Vfgは、ConoとCoxとの容量結合により決定され、次式で表される。
fg=Cr×(Vcg−Vt+Vt0) (1)
Cr=Cono/(Cono+Cox) (2)
ここで、Vtはメモリセルトランジスタの閾値電圧、Vt0はフローティングゲート8に電荷がまったく入っていない場合の閾値電圧(中性閾値電圧)を表している。
図29に示した従来型メモリセル構造の問題点を以下に説明する。フローティングゲート8の電圧Vfgが大きいほどトンネル絶縁膜30には高電圧がかかり、フローティングゲート8への電子注入が起こり易くなる。(1)式より、コントロールゲート2に対して印加する電圧Vcgを一定としたとき、フローティングゲート電圧Vfgを大きくするためには、(2)式の容量比Crを大きくすれば良いことがわかる。即ち、書き込み電位を低減するためには、ConoをCoxに対して大きくすることが必要である。例えば、ブースタプレートとフローティングゲート間の容量を増大させ、低電圧で書き込み/消去/読み出しが可能なNAND型EEPROMが開発されている(特許文献1)。又、フローティングゲートとコントロールゲートとのカップリング比を大きくし、書き込み電圧を低減させ、素子の微細化を図った不揮発性記憶素子が開発されている(特許文献2)。更に、コントロールゲートの両側壁にフローティングゲートを形成し、書き込み、消去、読み出し特性を向上させたMOSFETを記憶素子とする不揮発性半導体記憶装置が開発されている(特許文献3)。又、フローティングゲートに隣接してアシストゲートを配置したAG−ANDメモリが開発されている(非特許文献1)。
NANDメモリセルユニットをマトリクス状に配置することにより、メモリセルアレイが構成される。また、行方向に並ぶNANDセルユニットを「NANDセルブロック」と呼ぶ。同一行に並ぶ選択ゲートトランジスタのゲートは、同一の選択ゲート線に接続され、同一行に並ぶメモリトランジスタのコントロールゲートは、同一のコントロールゲート線に接続される。NANDメモリセルユニット内にN個のメモリトランジスタが直列接続されている場合、1つの「NANDセルブロック」内に含まれるコントロールゲート線はN本となる。
メモリトランジスタは、フローティングゲートの電荷蓄積状態により、データを不揮発に記憶する。具体的には、フローティングゲートにチャネルから電子を注入した閾値電圧の高い状態を例えばデータ“0”、フローティングゲートの電子をチャネルに放出させた閾値電圧の低い状態をデータ“1”として、2値データ記憶を行う。最近では、閾値分布制御をより細分化することで、4値記憶等の多値記憶方式も行われている。
データ書き込みに際しては、まず予めNANDセルブロック内を一括してデータ消去する。これは、選択されたNANDセルブロックの全コントロールゲート線(ワード線)を低い電圧Vss(例えば0V)とし、セルアレイを収容するp型ウェル26に高い正電圧Vera(消去電圧、例えば20V)を与えて、フローティングゲートの電子をチャネルに放出させることにより行われる。これにより、NANDセルブロック内の全データがデータ“1”になる。一度に消去する単位は、NANDセルブロックに限らず、チップ全体などであってもよい。
データ書き込みは、上述の一括データ消去後に、選択されたコントロールゲート線に接続される複数のメモリセルトランジスタに対して一括して行われる。この書き込みの単位を通常、1ページと定義するが、近年では1本のコントロールゲート線に対して複数のページが割り当てられることがある。NANDセルブロック内のコントロールゲート線への書き込み順は、任意の順番で行う方式(ランダム書き込み)と、一方向から順番に書き込む方式(シーケンシャル書き込み)がある。シーケンシャル書き込みは、通常ソース側のコントロールゲート線から順に書き込む。
コントロールゲート線一括書き込みにおいて、選択されたコントロールゲート線に高い正電圧Vpgm(書き込み電圧、例えば20V)を与えると、データ“0”の場合はチャネルからフローティングゲート8に電子が注入され(いわゆる“0”書き込み)、データ“1”の場合は電子注入が禁止されて(いわゆる書き込み禁止、若しくは“1”書き込み)、2種類のデータ書き込みが同時に行われる。このようなコントロールゲート線一括書き込みを実現するためには、データに応じてメモリセルトランジスタのチャネル電圧を制御することが必要である。例えば、データ“0”の場合には、チャネルの電圧を低く保ち、コントロールゲート2に書き込み電圧Vpgmが印加されたときに、フローティングゲート8下のゲート絶縁膜30に大きな電界が印加されるようにする。一方、データ“1”の場合には、チャネル電圧を昇圧してゲート絶縁膜30に加わる電界を下げ、フローティングゲート8への電子注入を禁止する。このとき、チャネル電圧の昇圧が不十分であると、電子の注入が起こるため“1”書き込みメモリトランジスタでも閾値が変動してしまう。この現象を、以後「誤書き込み」と呼ぶことにする。NAND型フラッシュEEPROMの書き込み動作を実現するためには、誤書き込みによる閾値変動を、誤動作を引き起こさないような規格範囲内に抑える必要がある。
書き込み時のチャネル電圧制御の方式には、セルフブースト(SB)書き込み方式(非特許文献2)、ローカルセルフブースト方式(LSB)が知られている(特許文献4)。また、消去領域セルフブースト方式(EASB)が提案されている(特許文献5)。一方、初期充電電圧を改善する方式として、初期電圧の転送の際にビット線側選択ゲート線を一時的に昇圧することによってビット線電圧を閾値落ち無く転送させ、初期電圧を増加させるチャネル電圧昇圧方式が提案されている(特許文献6)。
特開平11-145429号公報 特開2002-217318号公報 特開2002-50703号公報 特開平8-279297号公報 特開平10-283788号公報 特開平10-223866号公報 Y. Sasago, et.al,"10-MB/s Multi-Level Programming of Gb-Scale Flash Memory Enabled by New AG-AND Cell Technology", Technical Digests of International Electron Devices Meeting, 2002 IEEE, 21.6.1, p.952-954(Y.Sasagoら,"新しいAG−ANDセル技術による10メガビット/秒のプログラミング速度を有するギガビットスケールのマルチレベルフラッシュメモリー",2002年国際電子デバイス会議論文集、米国電気電子学会、21.6.1,p.952−954) ケー・ディー・スー他、"増分ステップパルスプログラミング方式による3.3ボルト,32メガビットNANDフラッシュメモリ",米国電気電子学会、ジャーナル・オブ・ソリッド・ステート・サーキッツ、第30巻、1995年11月号、p.1149-1156(K. D. Suh, et.al,"A 3.3V 32 Mb NAND Flash Memory with Incremental Step Pulse Programming Scheme",IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.30.NO.11, NOVEMBER 1995, p.1149-1156)
「誤書き込み」を発生させるストレスとして、「Vpgmストレス」及び「Vpassストレス」の2種類がある。
書き込み電圧Vpgmが印加される選択コントロールゲート線に接続された非選択のメモリセルトランジスタの書き込みの禁止(“1”書き込み)は、当該非選択のメモリセルトランジスタのチャネル電圧を1本乃至複数のコントロールゲート線との容量結合により昇圧させることにより行われる。チャネル電圧昇圧のために非選択のコントロールゲート線の全て若しくはその一部に中間電圧Vpassが与えられるが、中間電圧Vpassが小さすぎると誤書き込みが発生する。この非選択メモリセルトランジスタに掛かるストレスを「Vpgmストレス」という。
一方、“0”書き込みするNANDセルユニット内の非選択メモリセルトランジスタのチャネル電圧は小さいため、先の中間電圧Vpassが大きすぎると誤書き込みされる。この非選択メモリセルトランジスタに掛かるストレスを「Vpassストレス」という。
NANDセルブロック内の全コントロールゲート線を書き込む順番として、コントロールゲート線の位置に依らず任意の順番で書き込むランダム書き込み方式と、例えばソース線SL側のコントロールゲート線から順番に書き込むシーケンシャル書き込み方式の2種類があるが、最近では後者のシーケンシャル書き込みが使用される傾向にある。シーケンシャル書き込み方式の場合、書き込み直前は選択メモリセルトランジスタ及びそれよりもビット線BL側にある非選択メモリセルトランジスタは全て消去状態になっており、このことが誤書き込み特性に大きな影響を及ぼす。
pgmストレスを低減するために、これまでに幾つかのチャネル電圧制御方法が提案されてきた。従来提案されてきた方式はチャネル電圧の昇圧効率を如何に上げるかという観点からなされてきたが、その試みもそろそろ限界に到達しつつあり、ブースト効率の向上が困難になっている状況にある。
従来のNAND型フラッシュEEPROMおいて、“1”書き込み時にメモリセルトランジスタの拡散層18をブーストする目的で、カットオフ電圧Vcutoff(=0V)と書き込みのための高電位の書き込み電圧Vpgmの中間の電位を有する中間電圧Vpassを与えている。“1”書き込みを行うセルにとっては、拡散層18をブーストする中間電圧Vpassが大きいほど書き込み特性は良い。ただし、“0”書き込み時を考えた場合、中間電圧Vpassを大きくすると、NANDセル内の書き込みセル以外のセルにかかる電圧が大きくなるため、すでに“1”書き込みを終えたセルが“0”書き込みに化けるという不良が発生する。中間電圧Vpassの値をできるだけ下げつつ、“1”書き込みに必要な拡散層ブーストができることが望ましい。
本発明の目的は、1個のメモりセルにデータを書き込み、読み出し、消去する際に、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、効率よく書き込み、読み出し、消去を行うことのできる側壁コントロールゲート構造のメモリセルトランジスタからなる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、(イ)フローティングゲートの両側に配置された第1及び第2のコントロールゲートを備えたメモリセルトランジスタが複数個列方向に直列接続され、一端が第1の選択ゲートトランジスタを介してビット線に、他端が第2の選択ゲートトランジスタを介してソース線に接続されたメモリセルユニットが複数個行方向に配置され、同一行に並ぶメモリセルトランジスタの第1及び第2のコントロールゲートがそれぞれ共通の第1及び第2のコントロールゲート線に接続されたメモリセルアレイと、(ロ)電源電圧から、書き込み電圧、異なる複数の中間電圧及びビット線電圧を発生する昇圧回路と、(ハ)書き込み電圧及び異なる複数の中間電圧が供給され、第1及び第2のコントロールゲート線を選択し、且つ第1及び第2の選択ゲートトランジスタの各ゲートに接続された第1及び第2の選択ゲート線を選択するロウデコーダとを備える不揮発性半導体記憶装置であることを要旨とする。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMを用いることにより、従来よりもVpass電位を下げることが可能である。
側壁コントロールゲート構造を有するメモリセルトランジスタがNANDセルユニットを構成する不揮発性半導体記憶装置において、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込み動作、読み出し動作を行い、又消去時は、ブロック消去動作或いはページ消去動作を行なう不揮発性半導体記憶装置であり、低電圧で効率の良い動作を行う。
次に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術思想を下記のものに特定するものではない。この発明の技術思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の基本構造を以下に説明する。
(基本構造)
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの基本構造は、図1に示すように、半導体基板26中に形成されたソース領域又はドレイン領域となる拡散層18と、半導体基板26上に形成された第一のゲート絶縁膜30と、拡散層18に挟まれたチャネル領域上に第一のゲート絶縁膜30を介して形成されたフローティングゲート8と、ソース又はドレインとなる拡散層18に面し、フローティングゲート8の有する2つの側壁に層間絶縁膜40を介して接して形成された第1および第2のコントロールゲート2とを備える。図1に示すメモリセルトランジスタは、図29に示す「スタック型構造」に比べ、コントロールゲート2がフローティングゲート8の側壁部に形成されることから「側壁コントロールゲート型構造」と呼ぶことにする。側壁コントロールゲート型構造によれば、フローティングゲート8周辺の寄生容量を削減することができ、コントロールゲート2とフローティングゲート8間の容量を増大することにより、書き込み電圧Vpgm低減することができ、高集積化、高速化が可能な不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置は、図2(a),(b)に示すような回路構成および素子断面構造を有する。メモリセルMCは側壁コントロールゲート型構造を有し、フローティングゲート(FG)8の両側をコントロールゲート(CG)2が挟む構成を有する。各コントロールゲート8には、図2(a)に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG8が接続されている。このようなメモリセルMCを直列に接続して、NANDメモリセル列を構成している。このようなNANDメモリセル列はビット線BLk若しくはBLk+1との間に選択ゲートトランジスタSG1を備え、コントロールゲート線CG0〜CG8に平行に1本の選択ゲート線SGDが接続されている。また、このようなメモリセル列はソース線SLとの間に選択ゲートトランジスタSG2を備え、コントロールゲートCG0〜CG8に平行に1本の選択ゲート線SGSが接続されている。メモリセル列は、CG8に隣接して接続される選択ゲートトランジスタSG1を介して、ビット線BLk若しくはBLk+1に接続される。同様に、CG0に隣接して接続される選択ゲートトランジスタSG2を介して、ソース線SLに接続される。これらの選択ゲートトランジスタSG1、SG2の各ゲートに対して選択ゲート線SGD、SGSが配線されている。図2(a)より明らかなように、2本のNANDメモリセル列は、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1を備えることによって、別々のビット線BLk,BLk+1に接続され、各ビット線毎のビット線コンタクトCBを有する。図2(b)に示すように、NANDメモリセル列のビット線BL側は、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1の選択ゲート6に接続された選択ゲート線SGDを介してビット線コンタクト領域14に接続され、NANDメモリセル列のソース線SL側は、ソース線側選択ゲートトランジスタSG2の選択ゲート4に接続された選択ゲート線SGSを介してソース線コンタクト領域16に接続されている。メモリセル列に対して更に、このようなソース側選択ゲートトランジスタSG1およびビット線側の選択ゲートトランジスタSG2までをも含めた構成を「メモリセルユニット」と呼ぶことにする。図2(a)の構成は、メモリセル列がNANDメモリセル構成に直列に接続されていることから、「NANDメモリセルユニット」と呼ぶことができる。従って、図2(a)の回路構成では、NANDメモリセルユニットが2列示された構成を有する。
図2(b)の構造は、図2(a)の回路構成の内、1本のNANDメモリセルユニット部分を模式的に表した断面構造に相当し、尚且つ、後述する図3(b)の平面パターン図においてIV−IV線に沿う模式的断面構造を表している。pウェル若しくはシリコン半導体基板26内に形成されたn型拡散層18はメモリセルトランジスタのソース領域若しくはドレイン領域であり、このソース領域若しくはドレイン領域に挟まれたチャネル領域上に形成されて第一のゲート絶縁膜30を介して、フローティングゲート(FG)8が配置されている。
上記例では、ビット線側選択ゲート線が1本(SGD)、ソース側選択ゲート線が1本(SGS)の例を示したが、これに限るものではなく、ビット線側選択ゲート線の本数を2本としてもよく、更に本数を増やしても良い。ソース側選択ゲート線に関しても、1本に限ることは無く、2本であっても良く、更に、本数を増やしても良い。
図3(a),(b)は本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的回路構成図と模式的平面パターン図を示す。図3(a),(b)はそれぞれ対応するように描かれており、ビット線コンタクトCBは1本のNANDメモリセルユニットで1個ずつ有し、従って、ビット線BLkは1本のNANDメモリセルユニットで1本ずつ配置する。図3(b)のI−I線、II−II線、III−III線に沿う素子断面構造は、それぞれ、図4(a)、図4(b)、図4(c)に示す通りである。更に、IV−IV線の沿う素子断面構造は図2(b)に模式的に示された通りである。図4(a)より明らかなように、各ビット線毎にビット線コンタクトCBを配置する。尚、2本のNANDメモリセルユニットで1本のビット線を共有する回路形式を採用することによって、ビット線コンタクトCBの数を減少させ、ビット線コンタクトCB間のスペースに余裕をとることもできる。特に、微細な不揮発性半導体記憶装置においては、ビット線コンタクトCBの配置上、コンタクトホール間の寸法が微細なため、2本のNANDメモリセルユニットで1本のビット線を共有する回路構成を採用しても良い。
図4(b)から明らかなように、図3(b)のII−II線に沿う断面構造は、フローティングゲート(FG)8部分における断面構造である。トンネルゲート絶縁膜として動作する第一のゲート絶縁膜30上にフローティングゲート(FG)8が配置されている。チャネル領域はpウェル26と共通領域であるが、素子分離領域28によって挟まれて形成される。フローティングゲート(FG)8上には第二の絶縁膜32が形成され、更に全体を第四の絶縁膜52が覆っている。
図4(c)から明らかなように、図3(b)のIII−III線に沿う断面構造は、コントロールゲート(CG)2部分における断面構造である。ゲート間絶縁膜として機能する第三の絶縁膜40上にコントロールゲート(CG)2が配置されている。n型拡散層18はメモリセルトランジスタのソース領域、ドレイン領域であるが、素子分離領域28によって挟まれて形成される。コントロールゲート(CG)2上には金属シリサイド膜49が形成され、更に全体を第四の絶縁膜52が覆っている。尚、図4(b)では、フローティングゲート8の側壁部に形成されるゲート間絶縁膜40は、説明を簡単にするために省いている。また、図3(b)に示されるソース線コンタクトCSは、ソース線SLに対して電気的に共通に接続される。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置のマトリックス回路構成は、例えば、図5に示すように、行方向に配列された複数本のNANDメモリセルユニット24と、コントロールゲート線CG0〜CGnと、選択ゲート線SGD,SGSと、ビット線BL1,…,BLk−1,BLk,…,BLmと、ソース線SLと、ビット線駆動回路1と、コントロールゲート線駆動回路20と、選択ゲート線駆動回路21と、ソース線駆動回路22とから構成される。NANDメモリセルユニット24は、図5の例では、n個直列に接続されたメモリセルトランジスタと、コントロールゲート線CGnに隣接して配置される選択ゲート線SGDを備える1個のビット線側選択ゲートトランジスタSG1,mと、コントロールゲート線CG0に隣接して配置される選択ゲート線SGSを備える1個のソース線側選択ゲートトランジスタSG2,mとを備え、上記選択ゲートトランジスタを介してそれぞれビット線BLm、ソース線SLに接続している。また、図5において、例えば、2本のコントロールゲート線CGn−k+1、CGn−kに挟まれる全メモリセルトランジスタ23によって、ページモードにおける1ページ分に相当するメモリセルの一行分を定義することもできる。
更に図5について詳細に説明する。n個のメモリセルトランジスタMC1.1〜MCn.1が直列に接続されてNANDメモリセル列(NANDストリング)を構成し、更にこのNANDメモリセル列(NANDストリング)の端部においてビット線BL1側には、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1.1が接続され、ソース線側にはソース線側選択ゲートトランジスタSG2.1が接続され、それぞれビット線BL1及びソース線SLにNANDストリングを結合している。これらの選択ゲートトランジスタSG1.1,SG2.1まで含めた構成がNANDメモリセルユニットであることは前述の通りである。同様に、n個のメモリセルトランジスタMC1.k−1〜MCn.k−1も直列に接続されてNANDストリングを構成し、更にこのNANDストリングの端部においてビット線BLk−1側には、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1.k−1が接続され、ソース線側にはソース線側選択ゲートトランジスタSG2.k−1が接続され、それぞれビット線BL2及びソース線SLにNANDストリングを結合している。ソース線側選択ゲートトランジスタSG2.1,SG2.k−1,SG2.k,SG2.mのゲートは選択ゲート線SGSに共通に接続され、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1.1,SG1.k−1,SG1.k,SG1.mのゲートは選択ゲート線SGDに共通に接続されている。これらの選択ゲート線SGD, SGSによってNANDストリングが選択される。n個のメモリセルトランジスタMC1.1〜MCn.1、n個のメモリセルトランジスタMC1.k−1〜MCn.k−1、n個のメモリセルトランジスタMC1.k〜MCn.k、n個のメモリセルトランジスタMC1.m〜MCn.mのそれぞれのフローティングゲート8の側壁に層間絶縁膜40を介して形成されるコントロール2には、コントロールゲート線CGn,CGn−1,…,CGn−k+1,CGn−k,CGn−k−1,…,CG1,CG0がそれぞれ共通に接続されている。更に、ビット線BL1,BLk−1,BLk,BLmには、ビット線駆動回路1が接続され、コントロールゲート線CGn,CGn−1,…,CGn−k+1,CGn−k,CGn−k−1,…,CG1,CG0には、コントロールゲート線(コントロールゲート線)駆動回路20が接続され、選択ゲート線SGD,SGSには、選択ゲート線駆動回路21が接続され、ソース線SLにはソース線駆動回路22が接続されている。図5は4つのNANDストリングを示しているが、更にビット線の延長する方向、及びコントロールゲート線の延長する方向に複数配列されていても良い。
本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置のシステムブロック構成は、図6に示すように、NAND型フラッシュメモリセルアレイ303と、ビット線制御回路301と、ロウデコーダ310と、カラムデコーダ302と、昇圧回路311とから構成される。NAND型フラッシュメモリセルアレイ303には、図5において説明した不揮発性半導体記憶装置を適用することができる。即ち、NAND型フラッシュメモリセルアレイ303には、側壁コントロール型のNANDメモリセルユニットが行方向及び列方向にマトリックス状に配置され、コントロールゲート線CG0〜CGn、ビット線BL1,…,BLk−1,BLk,…,BLm、選択ゲート線SGD,SGS及びソース線SL等が配線されている。このNAND型フラッシュメモリセルアレイ303には、ビット線制御回路301及びロウデコーダ310が接続されている。ビット線制御回路301は書き込みデータのラッチ、読み出し時のセンス動作等を行う回路である。このビット線制御回路301には、カラムアドレス信号をデコードしてNANDセルユニットの列を選択するためのカラムデコーダ302が接続されている。昇圧回路311は、電源電圧から、書き込み電圧Vpgm、異なる複数の中間電圧Vpass1〜Vpassn、ビット線電圧Vbl等を発生する。ロウデコーダ310は、昇圧回路311に制御信号RDSを供給し、書き込み電圧Vpgm及び中間電圧Vpass1〜Vpassnを受ける。尚、複数の中間電圧Vpass1〜Vpassnは、本発明の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作、読み出し動作、消去動作において使用する電圧であって、主としてコントロールゲートCG0〜CGn等に印加する電圧である。このロウデコーダ310は、ロウアドレス信号をデコードし、昇圧回路311から供給された電圧に基づいて、上記NAND型フラッシュメモリセルアレイ303中のメモリセルトランジスタを選択するための書き込み電圧Vpgm,中間電圧Vpass1〜Vpassn、選択ゲート線SGSに印加する電圧Vsgs,選択ゲート線SGDに印加する電圧Vsgd、ソース線に印加する電圧Vsl等のデコード信号を出力する。これによって、上記NAND型フラッシュメモリセルアレイ303中のワード線、選択ゲート線が選択される。更に、ビット線制御回路301は昇圧
回路311からビット線電圧Vblを受け、カラムデコーダ302で選択されたNANDセルユニットの列に供給する。尚、図6は必要な最小限の回路のみを示しており、他にもアドレスバッファ、データ入出力バッファ、及びタイミング発生回路等が必要であるが、記載を省略している。
書き込みの場合、上記昇圧回路311において電源電圧から書き込み電圧Vpgm、中間電圧Vpass1〜Vpassn、ビット線電圧Vbl等の電圧を発生させる。これらの電圧は、ロウデコーダ310を介して選択ブロックのコントロールゲート線CG0〜CGn、選択ゲート線SGD,SGS、ソース線SLに印加され、選択された側壁コントロールゲート型メモリセルトランジスタのコントロールゲート線CGに対する書き込みが実効される。コントロールゲート線CGに与える電圧に着目すると、選択された側壁コントロールゲート型メモリセルトランジスタの両側のコントロールゲート線には書き込み電圧Vpgmを与え、非選択のコントロールゲート線には、異なる中間電圧Vpassを印加することによって、非選択コントロールゲート線における、中間電圧Vpassによる弱い書き込みストレスを軽減する。
本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置のSB書き込み方式を以下に説明する。
(SB書き込み方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲートに同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、SB書き込み方式を説明する。
SB書き込み方式とは、“1”データ書き込みの場合にNANDメモリセルユニット内の全チャネル領域をフローティング状態として、コントロールゲート線からの容量結合によりチャネル電圧を昇圧する、書き込み時のチャネル電圧制御の方式であり、最も一般的である。以下に本発明の実施例2に係るSB方式を具体的に説明する。図7はビット線BLとソース線SLに挟まれた1本のNANDストリングの素子断面構造を模式的に表している。図7中には、図5においてn=8とした場合に、本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置として、SB書き込み方式のバイアス条件が示されている。即ち、コントロールゲート線CG0,CG1,CG2,CG3,CG4,CG5,CG6,CG7,CG8,CG9、選択ゲート線SGD,SGS、ソース線SL、ビット線BL与えられるバイアス関係が図7中に示されている。半導体基板26内において、ビット線コンタクト領域14とソース線コンタクト領域16が形成され、8個のメモリセルトランジスタはソース領域若しくはドレイン領域を拡散層18で直列に接続形成されている。SB書き込み方式は、前述の如く、“1”データ書き込みの場合にNANDセルユニット内の全チャネル領域をフローティング状態として、コントロールゲート線CGからの容量結合によりチャネル電圧Vchを昇圧する、書き込み時のチャネル電圧制御の方式である。従って、SB方式に関係する“1”書き込み時のチャネル領域は、フローティング状態になる。図7中において、選択ゲート4,6に対応する選択ゲートトランジスタSG2,SG1のチャネル領域がカットオフされ、メモリセルトランジスタ部分の拡散層18及びチャネル領域を、ビット線BL、ソース線SLから電気的に絶縁される。
図7において、隣接するコントロールゲート線CGiとコントロールゲート線CGjに挟まれるフローティングゲートを「FGi,j」と呼ぶことにする。またコントロールゲート線の本数は図7に示す9本に限定されるわけではない。17本であっても良く、更に33本、65本、129本等であっても良いことはもちろんである。
コントロールゲート線CGに書き込み電圧Vpgmを印加する前に、ビット線BLには“0”データ,“1”データに応じてVbl1,Vbl2を与える。Vbl1としては、例えば0Vを、Vbl2としては、例えば1.2〜4.0Vの値を用いる。ビット線側選択ゲートトランジスタSGDは、“0”書き込みのNANDセルユニットではビット線電圧Vbl1を転送させるためにオンさせる必要があり、且つ“1”書き込みのNANDセルユニットではチャネル電圧昇圧時にビット線側選択ゲート6が自動的にカットオフされるようにする。
即ち、ビット線側選択ゲート線SGDには、Vth_sgd(0)<Vsgd<Vbl2+Vth_sgd(Vbl2)を満たすゲート電圧Vsgdを印加する(Vth_sgdはビット線側選択ゲート6の閾値、()内はビット線側選択ゲートトランジスタのソースに印加されるバックバイアス電圧を意味する)。通常、Vsgdとしては“1”書き込みのビット線電圧と同じ値(ここではVbl2)が与えられることが多い。ソース側選択ゲート線SGSに与える電圧Vsgsとしては、ソース側選択ゲートトランジスタSG2.1,SG2.k−1,SG2.k,SG2,mをカットオフさせるような電圧(例えば0V)を与える。この後、図7に示すように、書き込みを行うメモリセルトランジスタAに隣接するコントロールゲート線CG3,CG4には同一の高い書き込み電圧Vpgmを、それ以外の非選択コントロールゲート線CG0〜CG2,CG5〜CG8にはVpgmよりも低い中間電圧Vpass(例えば10V)を与える。例えば、このときのSB書き込み方式における電圧印加方法としては、図7に示すように、コントロールゲート線CG3,CG4に隣接するコントロールゲート線CG2,CG5にはVpassL、更に隣接するコントロールゲート線CG1,CG6にはVpassH,更に隣接するコントロールゲート線CG0,CG7にはVpassH、更に隣接するコントロールゲート線CG0,CG7にはVpassH、更に隣接するコントロールゲート線CG8にはVpassHを与える。
“0”書き込みNANDセルユニットではチャネル電圧がVbl1に固定され、選択メモリトランジスタにおけるゲート絶縁膜に大きな電界が掛かり、フローティングゲート8に電子がトンネル注入される。一方、“1”書き込みでは、NANDセルユニット両端の2つの選択ゲートトランジスタSG1,SG2がカットオフ状態になることにより、図7に示す全てのメモリセルトランジスタのチャネル及び拡散層18が直列接続された状態でフローティングになる。これにより、チャネル及び拡散層18の電圧は、コントロールゲート線CGとの容量結合により、あるチャネル電圧Vchに昇圧され、これにより第一のゲート絶縁膜30に掛かる電界が低減されてフローティングゲート8への電子の注入が抑えられる。
セルフブースト時のチャネル電圧Vchは、以下の一連の式で表されると考えられる。
ch=Vch_init
Cr1×(Vpass−Vthbk−Vch_init)+
Cr2×(Vpgm−Vth−Vch_init) (3)
ch_init=Vsgd−Vth_sgd (4)
t=N・Cch+N・Cins (5)
Cr1=(N−1)×Cins/Ct (6)
Cr2=Cins/Ct (7)
但し、Vch_initはチャネル電圧の初期値、Vthは選択メモリセルトランジスタの閾値、Vthbkは非選択メモリセルトランジスタの閾値、Cr1はVpassに掛かるブースト比、Cr2はVpgmに掛かるブースト比、Cinsは1つのメモリトランジスタのコントロールゲートと半導体基板間容量、Cchは1つのメモリトランジスタのチャネル部の空乏層容量と拡散層の接合容量の和、Ctはブースト領域に結合した全容量、NはNANDブースト領域に含まれるメモリトセルランジスタの数をそれぞれ示す。また、1つのメモリセルトランジスタのフローティングゲート(FG)8と半導体基板間容量をCox、1つのメモリトランジスタにおいて、片方のコントロールゲート(CG)2とフローティングゲート(FG)8間の容量をConoとすると、Cins=Cox・2Cono/(Cox+2Cono)で表される。中間電圧Vpassのパルス電圧の印加時にコントロールゲート電圧Vcgが上昇してゆくと、Vthbk+Vch_initに到達した時点で選択ゲートトランジスタからブースト領域(SB方式では、全メモリトランジスタのチャネル及び拡散層)が電気的に分離される。それまでにチャネルに転送される初期電圧がVch_initである。(3)式によるとチャネル電圧Vchは、ブースト比Cr1及びCr2を介して、それぞれVpassとVpgmと結合していることになる。(6),(7)式に示されるように、Cr2はCr1の1/(N-1)と小さいため、チャネル電圧Vchがほとんど中間電圧Vpassによって決まるのが、SB方式の特徴である。
書き込み時、1つのフローティングゲート8に隣接するコントロールゲート線CG3,CG4に、例えば、同一の書き込電圧Vpgmが印加され、半導体基板26が例えば0Vに設定される。この状態において、半導体基板26からフローティングゲート8(FG3,4)に電荷が注入される。
側壁コントロールゲート型構造によれば、フローティングゲート8周辺の寄生容量を削減することができ、コントロールゲート2とフローティングゲート8間の容量を増大することにより、書き込み電圧Vpgmを低減することができ、高集積化、高速化が可能な不揮発性半導体記憶装置を実現することができる点は前述の通りである。一方、書き込み抑制状態の場合は、コントロールゲート2はフローティングゲート8だけではなく、拡散層18とも容量Cdを介して結合している。このため、従来構造ではコントロールゲート2とフローティングゲート8間の容量結合のみでチャネル電位を昇圧していたのに対し、コントロールゲート2とフローティングゲート8との容量結合、及びコントロールゲート2と拡散層18との容量結合でもチャネル電位を昇圧させることができる。従って、従来と同じVpass電位を用いても、チャネル電位をより高く昇圧することができる。従って、Vpass自身によるストレスを増大させずに書き込み抑制時のチャネル電位を昇圧することができる。
2つのコントロールゲート2に同一の電圧を供給して1つのフローティングゲート8を駆動する場合と、2つのコントロールゲート2に異なる電位を供給する場合を比較する。
図1の側壁コントロールゲート構造を有するメモリセルトランジスタにおいて、両側のコントロールゲート2に電圧Vcgを与える場合に、フローティングゲート8に印加される電圧Vfgは次式で表される。
fg=Cr×(Vcg−Vt+Vt0) (8)
Cr=2Cono/(2Cono+Cox) (9)
ここで、Cono:Coxを1.5:1とし、Vcgとして充分に高い書き込み電圧Vpgmを与え、メモリセルトランジスタの閾値電圧Vtを0V、フローティングゲートに電荷がまったく入っていない場合の閾値電圧(中性閾値電圧)Vt0を0Vとすると、
fg=0.75×Vpgm (10)
で表すことができる。
一方、片側のコントロールゲート2にのみVpgmを与え、他方の側に0Vを与える場合には、
fg=0.375×Vpgm (11)
で表すことができる。
このように、2つのコントロールゲートの内、片方の電位を変化させることによって、容量比を大幅に制御することができる。
図7を用いて、上記特性を利用したSB方式のデータ書き込みの例を説明する。図7において、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG3,4)の両側のコントロールゲート線CG3、CG4にはVpgmが印加されている。上記仮定を用いると、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG3,4)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルに隣接している2つのコントロールゲート線CG3,CG4の更に隣りのコントロールゲート線CG2,CG5には、低レベルの中間電圧としてVpassL(例えば、0V)が印加されている。このため、書き込みメモリセルAに隣接しているセルのフローティングゲート8(FG4,5,FG2,3)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG4,5,FG2,3)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルAのフローティングゲート(FG3,4)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG1,CG6には、電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するための所定のVpassHが印加されている。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例2によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
図5において、n=17の場合、即ち、16個の側壁コントロールゲート構造のメモリセルトランジスタが直列に接続されてNANDメモリセルユニットを構成する場合を考える。1個のメモリセルトランジスタを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMの16NANDセルにおいて、SB書き込み方式により、“1”書き込みを行う。このときのブーストされたチャネル電位Vboostは、
boost
16Cch・Vboost_init/(16Cins+16Cch+17Cd)
+(15Cins+15Cd)・(Vpass−Vthbk)/(16Cins+16Cch+17Cd)
+(Cins+2Cd)・(Vpgm−Vthbk)/(16Cins+16Cch+17Cd) (12)
で表すことができる。ここで、Cinsは前述の如く、
ins=Cox・Cr
=2Cox・Cono/(Cox+2Cono) (13)
で表される。
但し、Cchはチャネルと半導体基板間の容量、Vthbkはコントロールゲートからみたセルのしきい値、Vboost_initはチャネルの初期充電時の電位を表す。それ以外の変数は図1中に示されている通りである。尚、(12)式は、その導出過程において、VpassL,passHは考慮していない。Vpgmが掛かるコントロールゲート以外は、全てVpassが掛かっているという簡単な前提で導出した式である。
図29に示した従来のスタックゲート型メモリセルトランジスタが16個直列に接続されてNANDメモリセルユニットを構成した場合において、“1”書き込み時における、ブーストされたチャネル電位Vboost
boost
ch・Vboost_init/(Cins+Cch)
+15Cins・(Vpass−Vthbk)/(16Cins+16Cch)
+Cins・(Vpgm−Vthbk)/(16Cins+16Cch) (14)
で表される。尚、従来セル構造では、Cins=Cox・Cono/(Cox+Cono)で表される。
(13)式と(14)式を比較すると明らかなように、Vboost_init、Vpgmが等しいときは、同じ値のブーストされたチャネル電位Vboostを得るためには、本発明の不揮発性半導体記憶装置に適用される側壁コントロールゲート構造の方がスタックゲート型メモリセル構造に比べ、Vpassの値を下げることができる。
例えば、Vboost_init=1.5V、Vthbk=−3V、Cins:Cch:Cd=1:1:1とすると、スタックゲート型メモリセル構造において、Vpgm=20V、Vpass=10V掛けたときと同じ大きさのVboostを得るには、Vpgm=20Vで、Vpass=6.25Vとなる。従来のNAND型フラッシュEEPROMにおけるVpassによる誤書き込みストレスを大きく低減することが可能である。
図5において、n=32の場合、即ち、32個の側壁コントロールゲート構造のメモリセルトランジスタが直列に接続されてNANDメモリセルユニットを構成する場合を考える。1個のメモリセルトランジスタを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMの32NANDセルにおいて、SB書き込み方式により、“1”書き込みを行う。このときのブーストされたチャネル電位Vboost
boost
32Cch・Vboost_init/(32Cins+32Cch+33Cd)
+(31Cins+31Cd)・(Vpass−Vthbk)/(32Cins+32Cch+33Cd)
+(Cins+2Cd)・(Vpgm−Vthbk)/(32Cins+32Cch+33Cd) (15)
で表される。
図5において、n=kの場合、即ち、k個の側壁コントロールゲート構造のメモリセルトランジスタが直列に接続されてNANDメモリセルユニットを構成する場合を考える。1個のメモリセルトランジスタを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMのkNANDセルにおいて、SB書き込み方式により、“1”書き込みを行う。このときのブーストされたチャネル電位Vboost
boost
k・Cch・Vboost_init/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd]
+(k−1)・(Cins+Cd)・(Vpass−Vthbk)/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd]
+(Cins+2Cd)・(Vpgm−Vthbk)/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd] (16)
で表される。
(16)式が一般式である。NANDセルユニットを構成するメモリセルトランジスタの数は8個,16個に限らず、32個であっても或いは64個、128個であっても良いことから、(16)式の一般式において、ブーストされたチャネル電位Vboost及びVpassの値を把握することができる。
本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置のLSB書き込み方式を以下に説明する。
(LSB書き込み方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲートに同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、LSB書き込み方式を説明する。
LSB方式とは、選択されたメモリセルトランジスタの両隣のメモリセルトランジスタをカットオフさせ、選択されたメモリセルトランジスタのチャネル及び拡散層のみを他から電気的に切り離しフローティング状態にして、昇圧するチャネル電圧制御方式である。LSB方式は、ソース線SL側のコントロールゲート線CG0,CG1…から順番に書き込みを行うシーケンシャル書き込みを通常用いる。LSB方式により、SB方式よりも高いチャネル電圧を実現できる。具体的には、選択されたメモリセルトランジスタのコントロールゲート線CGk,CGk+1には書き込み電圧Vpgmを、その両隣のメモリセルトランジスタのコントロールゲート線CGk−2,CGk−1,CGk+2, CGk+3にはカットオフさせることを目的とした低い電圧、即ちカットオフ電圧Vcutoff(例えば0V)を与え、それ以外の非選択コントロールゲート線には、例えば、書き込み電圧Vpgmとカットオフ電圧Vcutoffの中間の中間電圧Vpassを与える。先のセルフブースト時のチャネル電圧Vchに関係する(3)式乃至(7)式に即して考えてみると、LSB方式ではブーストされるメモリトランジスタ数は1になるため(N=1)、ブースト比はCr2=Cins/(Cch+Cins)となりSB方式よりも大きくなる。なお且つ、ブースト比Cr2に書き込み電圧Vpgmが掛かるために、(3)式の第3項が非常に大きくなり(第2項は零)、到達チャネル電圧はSB方式よりも大きくなる。
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMの16NANDセルにおいて、LSB書き込み方式を説明する。本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置として、LSB書き込み方式は、図8に示すようなバイアス条件に設定される。図8において、書き込みメモリセルAに対してその両側にカットオフするメモリセルB及びメモリセルCを設定する。書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG3,4)の両側のコントロールゲートCG3、CG4にはVpgmが印加されている。上記仮定を用いると、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG3,4)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルに隣接している2つのコントロールゲート線CG3,CG4の更に隣りのコントロールゲート線CG2,CG5には、カットオフ電圧としてVcutoff(例えば0V)が印加され、2つのコントロールゲート線CG2,CG5の更に隣りのコントロールゲート線CG1,CG6にもVcutoff(例えば0V)が印加されている。このようなバイアス条件の設定によって、メモリセルB及びメモリセルCはカットオフされる。このため、書き込みメモリセルAに隣接しているメモリセルのフローティングゲート8(FG4,5及びFG2,3)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG4,5及びFG2,3)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルAのフローティングゲート(FG3,4)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG0,CG7には、電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するための所定のVpassHが印加されている。更に離れたコントロールゲート線CG8には、所定のVpassLが印加されている。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、カットオフ特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲート電位が適切に組み合わされる。実施例3によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲート線の電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
本発明の実施例4に係る不揮発性半導体記憶装置のEASB書き込み方式を以下に説明する。
(EASB書き込み方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、EASB書き込み方式を説明する。
EASB方式とは、選択されたメモリセルトランジスタのソース線SL側に隣接するメモリセルトランジスタのコントロールゲート線CGk−2,CGk−1には低いカットオフ電圧Vcutoffを与えてカットオフさせ、選択されたメモリセルトランジスタのコントロールゲート線CGk,CGk+1には書き込み電圧Vpgmを印加し、上記以外の非選択コントロールゲート線には中間電圧Vpassを印加するチャネル電圧制御方式である。EASB方式は、先に述べたソース線SL側のコントロールゲート線CG0,CG1…から順番に書き込みを行うシーケンシャル書き込みを前提としている。この場合、図9に示すようにブーストされる領域は、選択されたメモリセルトランジスタD及びそれよりもビット線BL側に位置するメモリセルトランジスタに限定される。シーケンシャル書き込みのためブーストされる領域のメモリセルトランジスタは全て消去状態になっており、先の(3)式における第2項が十分大きくなるため、SB方式よりも高いチャネル電圧が得られるのが利点である。
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMの8NANDセルにおいて、EASB書き込み方式を説明する。本発明の実施例4に係る不揮発性半導体記憶装置として、EASB書き込み方式は、図9に示すようなバイアス条件に設定される。図9において、書き込みメモリセルDに対してそのソース線SL側に隣接するカットオフするメモリセルEを設定する。書き込みメモリセルDのフローティングゲート8(FG4,5)の両側のコントロールゲート線CG4、CG5にはVpgmが印加されている。上記仮定を用いると、書き込みメモリセルDのフローティングゲート8(FG4,5)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルDに対してソース線SL側に隣接しているメモリセルEの2つのコントロールゲート線CG2,CG3には、カットオフ電圧としてVcutoff(例えば0V)が印加される。このようなバイアス条件の設定によって、メモリセルEはカットオフされる。カットオフされたメモリセルEよりもソース線SL側に位置するコントロールゲート線CG1,CG0にはハイレベルの中間電圧VpassHを印加して、メモリセルEよりソース側のチャネル電位を昇圧し、メモリセルEのカットオフを補助する。更に書き込みメモリセルDのコントロールゲート線CG5に隣接するコントロールゲート線CG6にはローレベルの中間電圧VpassLを与える。
このため、書き込みメモリセルDに隣接しているメモリセルのフローティングゲート8(FG3,4及びFG5,6)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG3,4,及びFG5,6)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルDのフローティングゲート(FG4,5)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG7にはハイレベルの中間電圧VpassHを与え、更に隣接するコントロールゲート線CG8にもハイレベルの中間電圧VpassHを与えている。電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するためである。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、カットオフ特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例4によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
本発明の実施例5に係る不揮発性半導体記憶装置の別のEASB書き込み方式を以下に説明する。
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、別のEASB書き込み方式を説明する。
上述のLSB方式,EASB方式はチャネル電圧のブースト効率を高めることによって、高いチャネル電圧を得る方式である。ところが、ブースト効率という観点では、もはやLSB方式以上の効果を得ることは難しく、さらに高いチャネル電圧を実現するためには、別のアプローチが必要となる。
どんなチャネル電圧制御方式を採用するにせよ、まず初期充電をビット線側選択ゲートトランジスタSG1を通して行う。この初期充電について、SB方式を例にとり説明する。まず、中間電圧Vpass、書き込み電圧Vpgmのパルスを印加する前の状態を考える。“1”書き込みNANDセルユニットではビット線にVbl、ビット線側選択ゲート線SGDにはVsgdを印加する。例えば、VsgdはVblと同じ値を用いる。このようなバイアス関係においては、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1のソース線側拡散層電圧がVsgd−Vth_sgd以下の場合は、ビット線側選択ゲートトランジスタSG1に連なる消去状態のメモリセルトランジスタのから電子が引き出されビット線BLへ排出され、その結果このチャネル領域及び拡散層18の領域は正に帯電している。次に、中間電圧Vpass,書き込み電圧Vpgmのパルスが立ち上がる過程において、書き込み状態の領域のメモリセルトランジスタがオンしたとする。このとき、全メモリセルトランジスタのチャネル及び拡散層18が直列接続された状態となる。従って、全チャネル領域内の電子の移動が可能となり、電子の一部はこの時点で排出される。ビット線側選択ゲートトランジスタSG1はチャネル領域の電圧がVsgd−Vth_sgdに到達した時点でカットオフするため、それ以降は全チャネル領域及び拡散層18が一体化した状態でコントロールゲート線に印加される電圧との容量結合により昇圧されてゆく。上記の考察より、SB方式においては初期電圧の転送は書き込みメモリセルにVpgmが印加された時点近傍で起こる。初期電圧を、Vch_init(=Vsgd−Vth_sgd)とし、書き込みメモリセルにVpgmが印加された時点ではメモリセルトランジスタのフローティングゲート(FG)電圧が初期電圧を完全に転送するためにVfg_init=Vfgth+Vch_init(Vfgthはフローティングゲートからみたメモリトランジスタの閾値)になっていることを考慮すると、このとき、チャネル内の電荷量Qchは、N=16の場合を例にとると、次式で表される。
ch=16Cox・(Vch_init−Vfg_init)+16Cch・Vch_init
=−16Cox・Vfgth+16Cch・Vch_init (17)
即ち、チャネル内には、電荷量Qchが充電され、接合リーク等が十分に小さければ、上記時点を過ぎてもこの電荷は保持される。
これに対し、中間電圧Vpass,書き込み電圧Vpgmのパルス印加前にこのチャネル内の電荷量Qchを増加させることが出来れば、
ΔVch=ΔQch/Ct (18)
に従ってチャネル電圧を増加させることが出来る。
本発明の実施例5に係る不揮発性半導体記憶装置として、別のEASB書き込み方式は、図10に示すようなバイアス条件に設定される。図10において、書き込みメモリセルDに対してそのソース線SL側に隣接するカットオフするメモリセルEを設定する。書き込みメモリセルDのフローティングゲート8(FG4,5)の両側のコントロールゲート線CG4、CG5にはVpgmが印加されている。上記仮定を用いると、書き込みメモリセルDのフローティングゲート8(FG4,5)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルDに対してソース側に隣接しているメモリセルEの2つのコントロールゲート線CG2,CG3には、カットオフ電圧としてVcutoff(例えば0V)が印加される。このようなバイアス条件の設定によって、メモリセルEはカットオフされる。カットオフされたメモリセルEよりもソース線SL側に位置するコントロールゲート線CG1,CG0にはハイレベルの中間電圧VpassH1を印加して、メモリセルEよりソース側のチャネル電位を昇圧し、メモリセルEのカットオフを補助する。更に書き込みメモリセルDのコントロールゲート線CG5に隣接するコントロールゲート線CG6にはローレベルの中間電圧VpassL2を与える。
このため、書き込みメモリセルDに隣接しているメモリセルのフローティングゲート8(FG3,4及びFG5,6)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG3,4及びFG5,6)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択メモリセルDのフローティングゲート(FG4,5)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG7にはハイレベルの中間電圧VpassH2を与え、更に隣接するコントロールゲート線CG8にもハイレベルの中間電圧VpassH2を与えている。電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するためである。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、カットオフ特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例5によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
書き込みメモリセルDのコントロールゲート線CG4,CG5に対してVpgmを印加し、カットオフするメモリセルEのコントロールゲート線CG2,CG3に対して0Vを印加する点は、実施例4と同様である。実施例4と異なる点は、書き込みメモリセルDに関係するコントロールゲート線CG4,CG5およびカットオフするメモリセルEに関係するコントロールゲート線CG2,CG3以外のコントロールゲート線に対して印加する電圧の値にある。即ち、カットオフするメモリセルEよりもソース線SL側のコントロールゲート線に対しては、ハイレベルの中間電圧VpassHよりも更に高い中間電圧VpassH1を印加している。又、書き込みメモリセルDに隣接するコントロールゲート線CG6には、ローレベルの中間電圧VpassLよりも更に低い中間電圧VpassL2を印加している。更にビット線BL側のコントロールゲート線CG7,CG8にはハイレベルの中間電圧VpassHに比べて低めに設定した中間電圧VpassH2を印加している。即ち、VpassH1>VpassH,VpassL2<VpassLおよびVpassH2<VpassHなる大小関係が成立している。例えば、シーケンシャル書き込みでは、書き込みメモリセルよりもビット線BL側のメモリセルは常に消去状態にあるため、相対的に低い中間電圧を与え、書き込みメモリセルよりもソース線SL側のメモリセルトランジスタには相対的に高い中間電圧を与える。消去状態のメモリセルトランジスタはブースト効果が大きいため、中間電圧を低めに設定してもVpgmストレスは大幅に悪化することはない。従って、Vpassストレス低減の効果によって、全体として誤書き込みが低減される。
本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置のSBシーケンシャル書き込み方式を以下に説明する。
(SBシーケンシャル書き込み方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、SBシーケンシャル書き込み方式を説明する。シーケンシャル書き込み方式とは、ソース線SL側のメモリセルから順番に書き込みを行なう書き込み方式である。シーケンシャル書き込み方式をSB書き込み方式に組み合わせた書き込み方式が本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置に相当する。SBシーケンシャル書き込み方式は、図11若しくは図12に示すようなバイアス条件に設定される。
図11において、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG12)の両側のコントロールゲート線CG1、CG2にはVpgmが印加されている。上記(10),(11)式の仮定を用いると、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG1,2)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルに隣接している2つのコントロールゲート線CG1,CG2の更に隣りのコントロールゲート線CG0,CG3には、低レベルの中間電圧としてVpassL1(例えば、0V)が印加されている。このため、書き込みメモリセルAに隣接しているセルのフローティングゲート8(FG0,1及びFG2,3)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG0,1及びFG2,3)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルAのフローティングゲート(FG1,2)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG4〜CG8には、電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するための所定のVpassH1が印加されている。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例2によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
図12において、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG6,7)の両側のコントロールゲート線CG6、CG7にはVpgmが印加されている。上記(10),(11)式の仮定を用いると、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG6,7)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルに隣接している2つのコントロールゲート線CG6,CG7の更に隣りのコントロールゲート線CG5,CG8には、低レベルの中間電圧としてVpassL2(例えば、0V)が印加されている。このため、書き込みメモリセルAに隣接しているセルのフローティングゲート8(FG5,6及びFG7,8)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG5,6及びFG7,8)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルAのフローティングゲート(FG6,7)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルから更に離れたコントロールゲート線CG4〜CG0には、電位の転送、或いはチャネル電位を昇圧するための所定のVpassH2が印加されている。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例6によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。特に、図12に示すバイアス条件においては、最後の3、4セルを書き込むときに、中間電圧Vpassを上昇させている。即ち、VpassH2>VpassH1およびVpassL2>VpassL1と設定して、ビット線BL側に近いメモリセルに書き込みを実行する際に、中間電圧Vpassの値を上昇させている。
SB書き込み方式の場合、チャネル電圧Vchは中間電圧Vpassを上昇する程大きくなるため、Vpgmストレスの特性は中間電圧Vpassの上昇と共に、減少する傾向を示す。一方、Vpassストレスは、Vpassに比例して閾値電圧が増加するような特性になる。即ち、Vpgmストレス、Vpassストレスの曲線は、Vpassに対して相反する特性を示し、交点を持つ。両ストレスを最小化するために、この交点近くのVpass値を使用しても良い。また、この交点の閾値電圧が低いほど書き込み特性が良好であることを意味する。ここでは、SB方式について説明したが、LSB方式及びEASB方式についても基本的な傾向は同様である。但し、Vpassストレス特性はSB書き込み方式と同様の傾向を示すが、VpgmストレスはSB方式よりも小さくなるため、誤書き込みストレスは減少する傾向となる。
pgmストレスのNANDセルユニット内位置依存性を、シーケンシャル書き込みとランダム書き込みの場合で比較する。ランダム書き込みの場合には、VpgmストレスはNANDセルユニット内のメモリセルトランジスタに位置に依らず、一定である。シーケンシャル書き込みの場合、選択コントロールゲート線よりもビット線BL側のメモリセルトランジスタは常に消去状態であるから、ビット線から離れたメモリセルトランジスタほど、Vpgmストレスが小さくなる。Vpgmストレスを低減するためには、高い中間電圧Vpassある。しかし、シーケンシャル書き込みの場合、高い中間電圧Vpassが必要なのは、ビット線BL側から幾つかのメモリセルトランジスタのみである。従って、ビット線から離れたコントロールゲート線を書き込み場合には、Vpgmストレスを大幅に悪化させない程度で、中間電圧Vpassを低く設定することが可能である。このことは即ち、全てのコントロールゲート線を選択して書き込む時の総和で定義されるVpassストレスを下げられることを意味する。
選択されたコントロールゲート線の位置がビット線BLに近いときに、非選択ゲート線に複数の異なる中間電圧Vpassのうちの高い電圧を与え、選択されたコントロールゲート線の位置がビット線BLから遠いときに、非選択コントロールゲート線に複数の異なる中間電圧の内、低い電圧を与えることが、本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置のSBシーケンシャル書き込み方式の特徴である。
本発明の実施例7に係る不揮発性半導体記憶装置の別のSB書き込み方式を以下に説明する。
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、別のSB書き込み方式を説明する。本発明の実施例7に係る不揮発性半導体記憶装置として、SB書き込み方式の変形例は、図13に示すようなバイアス条件を設定する。図13において、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG4,5)の両側のコントロールゲート線CG4、CG5には書き込み電圧Vpgmが印加されている。上記(10),(11)式の仮定を用いると、書き込みメモリセルAのフローティングゲート8(FG4,5)には0.75Vpgmの電位が印加されている。又、書き込みメモリセルに隣接している2つのコントロールゲート線CG4,CG5の更に隣りのコントロールゲート線CG3,CG6には、低レベルの中間電圧としてVpassL (0V)が印加されている。このため、書き込みメモリセルAに隣接しているセルのフローティングゲート8(FG3,4及びFG5,6)には、0.375Vpgmの電位が印加されている。従って、フローティングゲート8(FG3,4及びFG5,6)による隣接メモリセルへの電界ストレスは、選択セルAのフローティングゲート(FG4,5)による隣接セルへの電界ストレスに比べて、1/2となり、誤書き込みを抑制することができる。上記メモリセルAから更に離れたコントロールゲート線CG2,CG7にはVpgmが印加されている。上記コントロールゲート線CG2,CG7に隣接するコントロールゲート線CG1,CG8には、低レベルの中間電圧としてVpassL(例えば、0V)が印加されている。上記コントロールゲートCG1に隣接するコントロールゲートCG0には、Vpgmが印加されている。上記説明から明らかなように、書き込みメモリセルAの両側に等距離にあるコントロールゲート線に対しては同一の電圧を印加している。しかも、高電圧のVpgmと低電圧のVpassL(例えば、0V)を交互に印加している。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性等を考慮し、コントロールゲートの電位が適切に組み合わされる。実施例7によれば、1つのフローティングゲートに隣接する2つのコントロールゲートの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避することができる。
実施例7においては、SB書き込み方式を例として説明したが、LSB書き込み方式、EASB書き込み方式においても適用可能である。
本発明の実施例8に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し方式を以下に説明する。
(読み出し方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、読み出し方式を説明する。
本発明の実施例8に係る不揮発性半導体記憶装置として、読み出し方式は、図14に示すようなバイアス条件を設定する。図14において、読み出しメモリセルIのフローティングゲート8(FG3,4)に隣接する2つのコントロールゲート線CG3,CG4には、読み出し電圧Vwlが供給される。読み出し電圧Vwlは、書き込み特性、保持特性、セルトランジスタ閾値電圧の動作範囲などを考慮して適切な電位に設定されていることが望ましい。仮に読み出し電圧Vwl=0Vと設定し、(10),(11)式において説明した仮定を用いると、読み出しメモリセルIのフローティングゲート8(FG3,4)には0Vの電位が与えられる。一方、読み出しメモリセルIに隣接する2つのコントロールゲート線CG3,CG4の更に隣りのコントロールゲート線CG2,CG5には、セル電流を流すための電位VreadHが印加されている。VreadHは、読み出しメモリセルIに接続されている非選択メモリセルの影響を除き、読み出しメモリセルIの閾値電圧を判定するために適切な電位に設定されていることが望ましい。更に、コントロールゲート線CG2,CG5に隣接するコントロールゲート線CG1,CG6にもVpassLが印加され、コントロールゲート線CG1,CG6に隣接するコントロールゲート線CG0,CG7にもVpassLが印加され、コントロールゲート線CG7に隣接するコントロールゲート線CG8にもVpassLが印加されている。
本発明の実施例8では、読み出しメモリセルIの両側に配置された2つのコントロールゲート線CG3,CG4が、読み出し電圧Vwlになったメモリセルのみ閾値電圧が判定され、2つのコントロールゲート線CG3,CG4の電位が上記と異なる組み合わせとなったメモリセルは、記憶されたデータに拘わらずオン状態となるように設定されている。NAND型EEPROMの読み出しは、上述したように選択されたメモリセル以外のメモリセルトランジスタはオン状態にしなければならない。充分なセル電流を得るためには、拡散層18に充分な電荷を供給する必要がある。従来型構造では、拡散層18へ不純物を注入して電荷を供給してきた。しかし、セル電流の確保と不純物の拡散によるショートチャネル効果の劣化とは、微細化に伴い相反する。本発明の実施例8によれば、コントロールゲートCGと拡散層18との間に容量結合Cdが存在しているため、非選択コントロールゲート線に電位を供給することによって、コントロールゲートCGの下の拡散層18の反転を補助することができる。従って、読み出し時のみ、かつコントロールゲートCGの制御範囲のみに電荷を供給することができる。
コントロールゲートCGと半導体基板間に形成された絶縁膜の厚さと、読み出し時の非選択コントロールゲートCGの電位は、次の条件を満足するように設定される。即ち、拡散層18への不純物の注入量を抑制し、セルトランジスタのショートチャネル効果の劣化を抑制すること、読み出し時にコントロールゲートCGに適切な電位を与えて所望のセル電流が得られること、これらを同時に満足するように設定されていることが望ましい。
本発明の実施例9に係る不揮発性半導体記憶装置の別の読み出し方式を以下に説明する。
(読み出し方式)
1個のセルを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、別の読み出し方式を説明する。
本発明の実施例9に係る不揮発性半導体記憶装置として、別の読み出し方式は、図15に示すようなバイアス条件を設定する。図15において、読み出しメモリセルIのフローティングゲート8(FG3,4)に隣接する2つのコントロールゲート線CG3,CG4には、読み出し電圧Vwlが供給される。読み出し電圧Vwlは、書き込み特性、保持特性、セルトランジスタ閾値電圧の動作範囲などを考慮して適切な電位に設定されていることが望ましい。仮に読み出し電圧Vwl=0Vと設定し、(10),(11)式において説明した仮定を用いると、読み出しメモリセルIのフローティングゲート8(FG3,4)には0Vの電位が与えられる。一方、読み出しメモリセルIに隣接する2つのコントロールゲート線CG3,CG4の更に隣りのコントロールゲート線CG2,CG5には、セル電流を流すための電位Vreadが印加されている。Vreadは、読み出しメモリセルIに接続されている非選択メモリセルの影響を除き、読み出しメモリセルIの閾値電圧を判定するために適切な電位に設定されていることが望ましい。更に、コントロールゲート線CG2,CG5に隣接するコントロールゲート線CG1,CG6にもVwl(0V)が印加され、コントロールゲート線CG1,CG6に隣接するコントロールゲート線CG0,CG7にもVreadHが印加され、コントロールゲート線CG7に隣接するコントロールゲート線CG8にもVwl(0V)が印加されている。
本発明の実施例9では、メモリセルの両側面に配置された2つのコントロールゲートCGの両方が、読み出し電圧Vwl(0V)になったセルのみ閾値電圧が判定され、2つのコントロールゲートCGの電位が上記と異なる組み合わせとなったメモリセルは、記憶されたデータに拘わらずオン状態となるように設定されている。NAND型EEPROMの読み出しは、上述したように選択されたメモリセル以外のメモリセルトランジスタはオン状態にしなければならない。充分なセル電流を得るためには、拡散層18に充分な電荷を供給する必要がある。従来型構造では、拡散層18へ不純物を注入して電荷を供給してきた。しかし、セル電流の確保と不純物の拡散によるショートチャネル効果の劣化とは、微細化に伴い相反する。本発明の実施例9によれば、コントロールゲートCGと拡散層18との間に容量結合Cdが存在しているため、非選択コントロールゲートに電位を供給することによって、コントロールゲートCGの下の拡散層18の反転を補助することができる。従って、読み出し時のみ、かつコントロールゲートCGの制御範囲のみに電荷を供給することができる。
コントロールゲートCGと半導体基板間に形成された絶縁膜の厚さと、読み出し時の非選択コントロールゲートCGの電位は、次の条件を満足するように設定される。即ち、拡散層18への不純物の注入量を抑制し、メモリセルトランジスタのショートチャネル効果の劣化を抑制すること、読み出し時にコントロールゲートCGに適切な電位を与えて所望のセル電流が得られること、これらを同時に満足するように設定されていることが望ましい。
本発明の実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置の消去方式を以下に説明する。
(ブロック消去モード)
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、ブロック消去方式を説明する。本発明の実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置として、ブロック消去方式は、選択ブロックに対しては、図16に示すバイアス条件に設定し、非選択ブロックに対しては、図17に示すバイアス条件に設定する。
尚、本発明の実施例1乃至実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ41は、ブロック消去において、図19(a)に示すように、NANDメモリセルユニット42を行方向に配置したブロックの構成を有し、選択ブロック48のみを0Vの状態に設定し、非選択ブロック46はFで示すフローティング状態に設定する。
選択ブロックは48、図16及び図19(a)に示すように、消去するメモリセルJとして、コントロールゲートCG0とCG1に挟まれたフローティングゲートFG0,1からコントロールゲートCG7とCG8に挟まれたフローティングゲートFG7,8までのNANDメモリセルユニット42内の全てのメモリセルを含む。又、図16において、各コントロールゲート線CG0〜CG8および選択ゲート線SGD,SGS上に与えられる電圧は、データ消去を行なう場合の電圧を示している。データ消去を行なう場合、メモリセルトランジスタが配置されている半導体基板26の基板電圧Vsubを消去電圧Veraに昇圧する。更に消去するセルに隣接するコントロールゲート線CG1,CG2…に充分に低い電位、例えば0Vを供給する。すると、フローティングゲート8から昇圧された半導体基板26へ電荷が引き抜かれ、データが消去される。
非選択ブロックは、図17の例に示すように、非消去メモリセルKとして、コントロールゲート線CG0とCG1に挟まれたフローティングゲートFG0,1からコントロールゲート線CG7とCG8に挟まれたフローティングゲートFG7,8までのNANDメモリセルユニット内の全てのメモリセルを含む。又、図17において、各コントロールゲート線CG0〜CG8および選択ゲート線SGD,SGS上に与えられる電圧は、データ消去を行なわない場合の電圧を示している。データ消去を行なわない場合、消去しないメモリセルは、コントロールゲートCGをフローティング状態にする。このようにすると、半導体基板26との容量結合によりコントロールゲートCGの電位Vcgが半導体基板26の消去電圧Veraまで昇圧され、データの消去が抑制される。
本発明の実施例10では、データを消去する全てのメモリセルの両側面をコントロールゲート2で囲む側壁コントロールゲート構造を有することから、選択ゲート線SGS,SGDの電位変動などによる影響を受けることはない。又、選択ゲート線線SGS,SGDは、隣接するコントロールゲート線CG0,CG8との容量結合によって過度な電界が第一のゲート絶縁膜30に印加されないように適切なゲート寸法或いは構造に設定されることが望ましい。
本発明の実施例10によれば、配置する側壁コントロールゲート型メモリセル構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、確実にデータを消去することができる。
本発明の実施例11に係る不揮発性半導体記憶装置の別の消去方式を以下に説明する。
(ページ消去モード)
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、8個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、ページ消去方式を説明する。
本発明の実施例11に係る不揮発性半導体記憶装置として、ページ消去方式は、選択されたページ領域44に対しては、図18に示すバイアス条件に設定し、非選択のブロックに対しては、図17に示したバイアス条件と同様のバイアス条件、即ちフローティング状態に設定する。
尚、本発明の実施例1乃至実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ41は、図19(b)に示すように、NANDメモリセルユニット42を行方向に配置したブロックの構成を有し、選択されたページ領域44に関係する2本のコントロールゲート線のみを0Vの状態に設定し、他のコントロールゲート線及び非選択ブロック46はFで示すフローティング状態にある。
図18に示す例では、選択されたページ領域は2ページと見ることができる。もちろん1ページを選択しても良い。また、2ページ、4ページ等の複数ページを同時に選択しても良い。尚、このような選択ページに関係するコントロールゲート線CG3,CG4,CG5は、図19(b)の模式図からも明らかなように、行方向に配列されるNANDメモリセルユニット42を構成するメモリセルトランジスタのコントロールゲートに共通に接続され、ページ領域44を形成している。
図18から明らかなように、本発明の実施例11に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタは、側壁コントロールゲート構造を有することから、1ページを選択する場合に少なくとも2本のコントロールゲート線が必要になる。
図18には、消去するメモリセルL,Mとして、コントロールゲート線CG3とCG4に挟まれたフローティングゲートFG3,4およびコントロールゲート線CG4とCG5に挟まれたフローティングゲートFG4,5のメモリセルが示されている。又、図18において、各コントロールゲート線CG3,CG4,CG5上に与えられる電圧関係は、データ消去を行なう場合の電圧を示している。データ消去を行なう場合、メモリセルトランジスタが配置されている半導体基板26の基板電圧Vsubを消去電圧Veraに昇圧する。更に消去するセルに隣接するコントロールゲート線CG3,CG4,CG5に充分に低い電圧、例えば0Vを供給する。すると、フローティングゲート8(FG3,4及びFG4,5)から昇圧された半導体基板26へ電荷が引き抜かれ、データが消去される。
非選択のブロックにおいては、図17の例に示すように、非消去メモリセルKとして、コントロールゲート線CG0とCG1に挟まれたフローティングゲートFG0,1からコントロールゲート線CG7とCG8に挟まれたフローティングゲートFG7,8までのNANDメモリセルユニット内の全てのメモリセルを含む。又、図17において、各コントロールゲート線CG0〜CG8および選択ゲート線SGD,SGS上に与えられる電圧は、データ消去行なわない場合の電圧を示している。データ消去を行なわない場合、消去しないメモリセルは、コントロールゲートCGをフローティング状態にする。このようにすると、半導体基板26との容量結合によりコントロールゲートCGの電位Vcgが半導体基板26の消去電圧Veraまで昇圧され、データの消去が抑制される。
本発明の実施例11では、メモリセルトランジスタの構造が側壁コントロールゲート構造であることから、データを消去するページに対応するメモリセルは、両側面をコントロールゲート2で囲まれて実質的なシールド構造を有することになり、選択ゲート線SGS,SGDの電位変動などによる影響を受けることはない。又、選択ゲート線SGS,SGDは、隣接するコントロールゲート線CG0,CG8との容量結合によって過度な電界がゲート絶縁膜30に印加されないように適切なゲート寸法或いは構造に設定されることが望ましい。
本発明の実施例11によれば、配置する側壁コントロールゲート型メモリセル構造を有する不揮発性半導体記憶装置において、確実にデータを消去することができる。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、書き込み動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例12に係る不揮発性半導体記憶装置は、図20に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図20(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図20(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例12に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の第1の電圧印加方法は、図20(a)に示すように、振動的な電圧パルスを与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する書き込みメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては低電圧の中間電圧VpassL1を与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては高電圧の中間電圧VpassH1を与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対してはVpassL1よりは高い低電圧の中間電圧VpassL2を与える。更にコントロールゲート線CG4,CG11に隣接するコントロールゲート線CG3,CG12に対してはVpassH1よりは低い高電圧の中間電圧VpassH2を与える。更にコントロールゲート線CG3,CG12に隣接するコントロールゲート線CG2,CG13に対してはVpassL2よりは高い低電圧の中間電圧VpassL3を与える。更にコントロールゲート線CG2,CG13に隣接するコントロールゲート線CG1,CG14に対してはVpassH2よりは低い高電圧の中間電圧VpassH3を与える。書き込みメモリセルAに対してこのような振動的な電圧パルスを与えることによって、全ての非選択のメモリセルのフローティングゲートに同一の電位を与えることができ、誤書き込み耐性のよい書き込み動作を行なうことができる。
図20に示す実施例12においては、側壁コントロールゲート型メモリセル構造を有する16NANDセルの例を示しているが、NANDセルユニットに接続されるメモリセル数は16に限るものでなく、32,64,128等でも良いことはもちろんである。なお、実施例12に示す振動的なパルス電圧の印加方式は実施例2において説明したSB書き込み方式に適用することができる。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、書き込み動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例13に係る不揮発性半導体記憶装置は、図21に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図21(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図21(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例13に係るNAND型フラッシュEEPROMにおいて、1個のメモリセルAを書き込む際に、セルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲートに同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の第2の電圧印加方法は、図21(a)に示すように、振動的な電圧パルスを与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する書き込みメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては高電圧の中間電圧VpassHを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対してはいわゆる中間電圧Vpassを与える。実施例12との違いは、書き込みメモリセルAに比較的近いコントロールゲート線の範囲内で、振動的なパルス電圧を停止させている点である。
書き込みメモリセルAに対してこのような数サイクル以下の振動的な電圧パルスを与えることによって、比較的簡単に、全ての非選択のメモリセルのフローティングゲートに、ほぼ同一の電位を与えることができ、誤書き込み耐性のよい書き込み動作を行なうことができる。
なお、実施例13に示す振動的なパルス電圧の第2の電圧印加方式は実施例2において説明したSB書き込み方式及び実施例3において説明したLSB書き込み方式に適用することができる。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、書き込み動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例14に係る不揮発性半導体記憶装置は、図22に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図22(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図22(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例14に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み動作方式の第3の電圧印加方法は、図22(a)に示すように、振動的な電圧パルスを連続的に与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する書き込みメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては書き込み電圧Vpgmに等しい高電圧の中間電圧VpassHを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG4,CG11に隣接するコントロールゲート線CG3,CG12に対しては高電圧の中間電圧VpassHを与える。更にコントロールゲート線CG3,CG12に隣接するコントロールゲート線CG2,CG13に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG2,CG13に隣接するコントロールゲート線CG1,CG14に対しては高電圧の中間電圧VpassHを与える。書き込みメモリセルAに対してこのような振動的な電圧パルスを与えることによって、効率よいデータの書き込み動作を行なうことができる。
なお、実施例14に示す振動的なパルス電圧を連続的に印加する方式は実施例2において説明したSB書き込み方式及び実施例7において説明したSB書き込み方式の変形例に適用することができる。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、書き込み動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例15に係る不揮発性半導体記憶装置は、図23に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図23(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図23(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例15に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み動作方式の第4の電圧印加方法は、図23(a)に示すように、振動的な電圧パルスを連続的に与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する書き込みメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては書き込み電圧Vpgmよりは低い高電圧の中間電圧VpassHを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG4,CG11に隣接するコントロールゲート線CG3,CG12に対しては高電圧の中間電圧VpassHを与える。更にコントロールゲート線CG3,CG12に隣接するコントロールゲート線CG2,CG13に対しては低電圧の中間電圧VpassLを与える。更にコントロールゲート線CG2,CG13に隣接するコントロールゲート線CG1,CG14に対しては高電圧の中間電圧VpassHを与える。書き込みメモリセルAに対してこのような振動的な電圧パルスを連続的に与えることによって、全ての非選択のメモリセルのフローティングゲートに、同一の電位を与えることができ、誤書き込み耐性のよい書き込み動作を行なうことができる。
なお、実施例15に示す振動的なパルス電圧を連続的に印加する方式は実施例2において説明したSB書き込み方式及び実施例7において説明したSB書き込み方式の変形例に適用することができる。
1個のメモリセルを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、読み出し動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例16に係る不揮発性半導体記憶装置は、図24に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図24(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図24(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例16に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し動作方式の第1の電圧印加方法は、図24(a)に示すように、1サイクル程度の振動的な電圧パルスを与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する読み出しメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して低電圧VwlLを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては高電圧の読み出し電圧VreadHを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては中間的な読み出し電圧VreadMを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対しては低電圧の読み出し電圧VreadLを与える。更にコントロールゲート線CG4〜CG0,CG11〜CG16に対しても低電圧の読み出し電圧電圧VreadLを与える。実施例16の特徴は、読み出しメモリセルAに比較的近いコントロールゲート線の範囲内で、1サイクル程度の振動で読み出しパルス電圧を停止させている点である。読み出しメモリセルAに対してこのような1サイクル程度の振動的な読み出し電圧パルスを与えることによって、全ての非選択のメモリセルのフローティングゲートに、同一の電位を与えることができるため、読み出し電圧低減が可能になる。そのため、読み出し電圧による誤書き込み耐性のよいデータの読み出し動作を行なうことができる。
なお、実施例16に示す振動的なパルス電圧の第1の電圧印加方式は、実施例8及び実施例9において説明した読み出し方式に適用することができる。
1個のメモリセルを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、読み出し動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例17に係る不揮発性半導体記憶装置は、図25に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図25(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図25(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例17に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し動作方式の第2の電圧印加方法は、図25(a)に示すように、数サイクルの振動的な電圧パルスを与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する読み出しメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して低電圧VwlLを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては高電圧の読み出し電圧VreadHを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対してはいわゆる中間電圧Vpassを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対しては中間的な読み出し電圧VreadMを与える。更にコントロールゲート線CG4,CG11に隣接するコントロールゲート線CG3,CG12に対しては中間電圧Vpassよりは高くVreadLよりは低い読み出し電圧を与える。更にコントロールゲート線CG3,CG12に隣接するコントロールゲート線CG2,CG13に対しては読み出し電圧VreadLを与える。更にコントロールゲート線CG1〜CG0、CG14〜CG15に対しても読み出し電圧VreadLを与える。
実施例17の特徴は、読み出しメモリセルAに比較的近いコントロールゲート線の範囲内で、数サイクル程度の振動で読み出しパルス電圧を停止させている点である。読み出しメモリセルAに対してこのような数サイクル程度の振動的な読み出し電圧パルスを与えることによって、比較的簡単で、効率よいデータの読み出し動作を行なうことができる。
なお、実施例17に示す振動的なパルス電圧の第2の電圧印加方式は、実施例8及び実施例9において説明した読み出し方式に適用することができる。
1個のメモリセルを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、読み出し動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例18に係る不揮発性半導体記憶装置は、図26に示すように、コントロールゲート線CG0〜CG16に印加する電圧パルスに特徴を有する。即ち、図26(a)において、縦軸はコントロールゲート線に印加するパルス電圧の電位を表し、横軸はコントロールゲートCGの配置を示している。又、図26(b)は対応する模式的素子断面構造図を示す。
本発明の実施例12に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し動作方式の第3の電圧印加方法は、図26(a)に示すように、振動的な電圧パルスを連続的に与える方法である。即ち、フローティングゲート8(FG7,8)に対応する読み出しメモリセルAに対して、両側のコントロールゲート線CG7,CG8に対して低電圧の読み出し電圧VwlLを与える。コントロールゲート線CG7,CG8に隣接するコントロールゲート線CG6,CG9に対しては中間電圧Vpassよりは高い読み出し電圧Vreadを与える。更にコントロールゲート線CG6,CG9に隣接するコントロールゲート線CG5,CG10に対しては低電圧の読み出しVwlLを与える。更にコントロールゲート線CG5,CG10に隣接するコントロールゲート線CG4,CG11に対しては読み出し電圧Vreadを与える。更にコントロールゲート線CG4,CG11に隣接するコントロールゲート線CG3,CG12に対しては低電圧の読み出しVwlLを与える。更にコントロールゲート線CG3,CG12に隣接するコントロールゲート線CG2,CG13に対しては読み出し電圧Vreadを与える。更にコントロールゲート線CG2,CG13に隣接するコントロールゲート線CG1,CG14に対しては低電圧の読み出しVwlLを与える。更にコントロールゲート線CG1,CG14に隣接するコントロールゲート線CG0,CG15に対しては読み出し電圧Vreadを与える。
読み出しメモリセルAに対してこのような振動的な電圧パルスを連続的に与えることによって、効率よいデータの読み出し動作を行なうことができる。なお、実施例18に示す振動的なパルス電圧の第3の電圧印加方式は、実施例8及び実施例9において説明した読み出し方式に適用することができる。
1個のメモリセルを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行うNAND型フラッシュEEPROMにおいて、16個メモリセルトランジスタが直列に接続されたNANDセルを例として、書き込み動作方式に特徴を有する不揮発性半導体記憶装置を説明する。
本発明の実施例19に係る不揮発性半導体記憶装置は、図11及び図12に示した実施例6のSBシーケンシャル書き込み方式において、ブースト効率を向上させる点に特徴がある。即ち、SBシーケンシャル書き込み方式を16NANDセルを用いて実行する場合において、このようなブースト効率とコントロールゲート線CG0〜CG16の配置との関係は、図27(a)に示すように表される。図27(b)は、図27(a)に対応する側壁コントロールゲート型メモリセルトランジスタの16NANDセル構造の回路構成、図27(c)は図27(a),(b)に対応する模式的な素子断面構造図である。ビット線BL側に近いメモリセルを書き込む際には中間電圧Vpassを上昇させ、ソース線SL側に近いメモリセルを書き込む際には中間電圧Vpassを減少させることによって、ブースト効率をほぼ一定に保つことができる。
本発明の実施例1乃至実施例19に係る不揮発性半導体記憶装置における応用例を本発明の実施例20として図28に示す。図28は、本発明によるフラッシュメモリ装置及びシステムの主要構成要素の概略的なブロック図である。図に示すように、フラッシュメモリシステム142はホストプラットホーム144、及びユニバーサル・シリアル・バス(USB)フラッシュ装置146より構成される。
ホストプラットホーム144は、USBケーブル148を介して、本発明によるUSBフラッシュ装置146へ接続されている。ホストプラットホーム144は、USBホストコネクタ150を介してUSBケーブル148に接続し、USBフラッシュ装置146はUSBフラッシュ装置コネクタ152を介してUSBケーブル148に接続する。ホストプラットホーム144は、USBバス上のパケット伝送を制御するUSBホスト制御器154を有する。
USBフラッシュ装置146は、USBフラッシュ装置146の他の要素を制御し、かつUSBフラッシュ装置146のUSBバスへのインタフェースを制御するUSBフラッシュ装置制御器156と、USBフラッシュ装置コネクタ152と、本発明の実施例1乃至実施例19に係る不揮発性半導体記憶装置で構成された少なくとも一つのフラッシュメモリモジュール158を含む。
USBフラッシュ装置146がホストプラットホーム144に接続されると、標準USB列挙処理が始まる。この処理において、ホストプラットホーム144は、USBフラッシュ装置146を認知してUSBフラッシュ装置146との通信モードを選択し、エンドポイントという、転送データを格納するFIFOバッファを介して、USBフラッシュ装置146との間でデータの送受信を行う。ホストプラットホーム144は、他のエンドポイントを介してUSBフラッシュ装置146の脱着等の物理的、電気的状態の変化を認識し、受け取るべきパケットがあれば、それを受け取る。
ホストプラットホーム144は、USBホスト制御器154へ要求パケットを送ることによって、USBフラッシュ装置146からのサービスを求める。USBホスト制御器154は、USBケーブル148上にパケットを送信する。USBフラッシュ装置146がこの要求パケットを受け入れたエンドポイントを有する装置であれば、これらの要求はUSBフラッシュ装置制御器156によって受け取られる。
次に、USBフラッシュ装置制御器156は、フラッシュメモリモジュール158から、あるいはフラッシュメモリモジュール158へ、データの読み出し、書き込み、あるいは消去等の種々の操作を行う。それとともに、USBアドレスの取得等の基本的なUSB機能をサポートする。USBフラッシュ装置制御器156は、フラッシュメモリモジュール158の出力を制御する制御ライン160を介して、また、例えば、/CE等の種々の他の信号や読み取り書き込み信号を介して、フラッシュメモリモジュール158を制御する。また、フラッシュメモリモジュール158は、アドレスデータバス162によってもUSBフラッシュ装置制御器156に接続されている。アドレスデータバス162は、フラッシュメモリモジュール158に対する読み出し、書き込みあるいは消去のコマンドと、フラッシュメモリモジュール158のアドレス及びデータを転送する。
ホストプラットホーム144が要求した種々の操作に対する結果及び状態に関してホストプラットホーム144へ知らせるために、USBフラッシュ装置146は、状態エンドポイント(エンドポイント0)を用いて状態パケットを送信する。この処理において、ホストプラットホーム144は、状態パケットがないかをチェックし(ポーリング)、USBフラッシュ装置146は、新しい状態メッセージのパケットが存在しない場合に空パケットを、あるいは状態パケットそのものを返す。
以上、USBフラッシュ装置146の様々な機能を実現可能である。上記USBケーブル148を省略し、コネクタ間を直接接続することも可能である。
上記のように、本発明は実施例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施例、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々に変形して実施することができる。なお、上記各実施例は、それぞれ組み合わせて実施することができる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施例等を含むことは勿論である。
本発明によれば、セルアレイ内の隣り合った二本のコントロールゲートに同一の高電圧パルスを与えて、書き込み動作、読み出し動作を行い、又消去時は、ブロック消去動作或いはページ消去動作を行なう不揮発性半導体記憶装置において、Vpass電位を下げることにより低消費電力化を可能にし、側壁コントロールゲート構造のNAND型EEPROMを用いることにより高速・高集積化を可能にすることから、メモリカード、ICカードのみならず、車載用システム、ハードディスクドライバ、携帯電話、高速ネットワーク用モデム機器等幅広い産業上の利用可能性が存在する。
本発明の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの基本構造であって、側壁コントロール型構造の模式的断面構造図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の(a)模式的回路構成図、(b)(a)に対応し、かつ図3(b)のIV−IV線に沿う模式的素子断面構造図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の(a)模式的回路構成図、(b)(a)に対応する模式的素子平面パターン構成図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的素子断面構造図であって、(a)図3(b)のI−I線に沿う素子断面構造図、(b)図3(b)のII−II線に沿う素子断面構造図、(c)図3(b)のIII−III線に沿う素子断面構造図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的マトリックス回路構成図。 本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置のシステムブロック構成図。 本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置において、SB方式の書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置において、LSB方式の書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例4に係る不揮発性半導体記憶装置において、EASB方式の書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例5に係る不揮発性半導体記憶装置において、EASB方式の別の書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置において、SB方式のシーケンシャル書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例6に係る不揮発性半導体記憶装置において、SB方式のシーケンシャル書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例7に係る不揮発性半導体記憶装置において、SB方式の変形例の書き込み方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例8に係る不揮発性半導体記憶装置において、読み出し方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例9に係る不揮発性半導体記憶装置において、別の読み出し方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置において、選択ブロックにおける消去方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例10に係る不揮発性半導体記憶装置において、非選択ブロックにおける動作方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例11に係る不揮発性半導体記憶装置において、ページ消去方式を説明する模式的断面構造図。 本発明の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置において、(a)NAND列の配置を説明するブロック構成図および(b)NAND列に対して、ページ領域の配置を説明するブロック構成図。 本発明の実施例12に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の(a)第1の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例13に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の(a)第2の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例14に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の(a)第3の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例15に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、書き込みを行う書き込み方式の(a)第4の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例16に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し方式の(a)第1の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例17に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し方式の(a)第2の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例18に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAを読み出す際に、メモリセルアレイ内の隣り合った2本のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えて、読み出しを行う読み出し方式の(a)第3の電圧印加方法と(b)対応する素子断面構造図。 本発明の実施例19に係る不揮発性半導体記憶装置において、1個のメモリセルAにシーケンシャル書き込みを行う書き込み方式の(a)ブースト効率と(b)回路構成図と(c)模式的素子断面構造図。 本発明の実施例20であって、本発明の実施例1乃至実施例19に係る不揮発性半導体記憶装置の応用例。 従来型スタックゲート構造を有するメモリセルトランジスタの模式的断面構造図。
符号の説明
1…ビット線駆動回路
2…コントロールゲート(CG)
4,6…選択ゲート
8…フローティングゲート(FG)
14…ビット線コンタクト領域
16…ソース線コンタクト領域
18…拡散層
20…コントロールゲート線駆動回路
21…選択ゲート線駆動回路
22…ソース線駆動回路
23…2本のコントロールゲート線に挟まれる全メモリセルトランジスタ
24…NANDメモリセルユニット
26…ウェル若しくは半導体基板
28…素子分離領域
30…第一のゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)
32…第二の絶縁膜
40…第三の絶縁膜(ゲート間絶縁膜)
41…メモリセルアレイ
42…NANDメモリセルユニット
44…ページ領域
46…非選択ブロック
48…選択ブロック
49…金属シリサイド膜
52…第四の絶縁膜
142…フラッシュメモリシステム
144…ホストプラットホーム
146…USBフラッシュ装置
148…USBケーブル
150…USBホストコネクタ
152…USBフラッシュ装置コネクタ
154…USBホスト制御器
156…USBフラッシュ装置制御器
158…フラッシュメモリモジュール
160…制御ライン
162…アドレスデータバス
301…ビット線制御回路
302…カラムデコーダ
303…NAND型フラッシュメモリセルアレイ
310…ロウデコーダ
311…昇圧回路
A〜M…メモリセル
MC,MC1.1,MC2.1,…,MCn.1,…,MC1.k,MC1.k+1,MC2.k,MC2.k+1,…,MC1.m,MC2.m,…,MCn.m…メモリセルトランジスタ
SG1,SG1.1,SG1.m,SG1.k,SG1.k+1…ビット線側選択ゲートトランジスタ
SG2,SG2.1,SG2.m,SG2.k,SG2.k+1…ソース線側選択ゲートトランジスタ
SGD,SGS…選択ゲート線
BL,BL1,BL2…,BLm,BLk,BLk+1…ビット線
CG,CG1,CG2,…,CGn−k−1,CGn−k,CGn−k+1,…,CGn−1,CGn…コントロールゲート線
SL…ソース線
CB…ビット線コンタクト
CS…ソース線コンタクト
ch…チャネル電圧
cc…電源電圧
ch_init…チャネル電圧の初期値
boost_init…初期ブースト電圧
boost…ブースト電圧
th…選択メモリトランジスタの閾値
thbk…非選択メモリトランジスタの閾値
Cr…容量比
Cr1…中間電圧Vpassに掛かるブースト比
Cr2…書き込み電圧Vpgmに掛かるブースト比
ins…1つのメモリトランジスタのコントロールゲートと半導体基板間容量
ch…1つのメモリトランジスタのチャネル部の空乏層容量と拡散層の接合容量の和
ox…1つのメモリトランジスタのフローティングゲートと半導体基板間容量
ono…1つのメモリトランジスタのコントロールゲートとフローティングゲート間容量
d…コントロールゲートと拡散層との間の容量
t…ブースト領域に結合した全容量、
N…NANDブースト領域に含まれるメモリトランジスタの数
th_sgd…ビット線側選択ゲートトランジスタの閾値
sgd,Vsgd1,Vsgd2…ビット線側選択ゲート線SGDに印加する電圧
sl…ソース線に印加する電圧
bl1,Vbl2…ビット線電圧
sgs…ソース線側選択ゲート線SGSに印加する電圧
pgm…書き込み電圧
wl,Vread,VreadL,VreadM,VreadeH…読み出し電圧
pass,VpassL,VpassH,VpassH1,VpassH2,VpassH3,VpassL1,VpassL2,VpassL3,Vpass1
〜Vpassn…中間電圧
cutoff…カットオフ電圧
cg…コントロールゲート電圧
fg…フローティングゲート電圧
fgth…浮遊ゲートからみたメモリトランジスタの閾値
fg_init…フローティングゲートの初期電圧
t…メモリセルトランジスタの閾値電圧、
t0…フローティングゲート8に電荷がまったく入っていない場合の閾値電圧(中性閾値電圧)
ch…電荷量
ss…低い電圧(例えば0V)
sub…基板電圧
era…消去電圧
RDS…制御信号

Claims (30)

  1. フローティングゲートの両側に配置された第1及び第2のコントロールゲートを備えたメモリセルトランジスタが複数個列方向に直列接続され、一端が第1の選択ゲートトランジスタを介してビット線に、他端が第2の選択ゲートトランジスタを介してソース線に接続されたメモリセルユニットが複数個行方向に配置され、同一行に並ぶメモリセルトランジスタの前記第1及び第2のコントロールゲートがそれぞれ共通の第1及び第2のコントロールゲート線に接続されたメモリセルアレイと、
    電源電圧から、書き込み電圧、異なる複数の中間電圧及びビット線電圧を発生する昇圧回路と、
    前記書き込み電圧及び前記異なる複数の中間電圧が供給され、前記第1及び第2のコントロールゲート線を選択し、且つ前記第1及び第2の選択ゲートトランジスタの各ゲートに接続された第1及び第2の選択ゲート線を選択するロウデコーダ
    とを備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記ロウデコーダは、1個のメモリセルトランジスタを書き込む際に、メモリセルアレイ内の隣り合った前記第1及び第2のコントロールゲート線に同一の高電圧パルスを与えることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記メモリセルユニットにおいて、前記メモリセルトランジスタの直列接続数はk個であり、前記メモリセルユニットのチャネルブースト電圧Vboostは、
    boost
    k・Cch・Vboost_init/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd]
    +(k−1)・(Cins+Cd)・(Vpass−Vthbk)/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd]
    +(Cins+2Cd)・(Vpgm−Vthbk)/[k・Cins+k・Cch+(k+1)・Cd]
    で表され、ここで、kは正の整数、Cinsは、1つのメモリトランジスタのコントロールゲートと基板間容量であって、
    ins=2Cox・Cono/(Cox+2・Cono
    で表され、Cchは1つのメモリトランジスタのチャネル部の空乏層容量と拡散層の接合容量の和、Cdはコントロールゲートと基板間容量、Vpgmは書き込み電圧、Vthbkは非選択メモリセルトランジスタの閾値電圧、
    boost_initは初期ブースト電圧、で与えられることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ロウデコーダは、前記第1及び第2の選択ゲートトランジスタのチャネル領域をカットオフし前記メモリセルユニット内の全チャネル領域をフローティング状態とする電圧を与え、前記コントロールゲート線からの容量結合により、前記メモリセルユニット内のチャネル電圧を昇圧することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルの第1の両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加し、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に中間電圧Vpassよりも低い中間電圧を印加し、更に前記第2の両側コントロールゲート線に隣接する第3の両側コントロールゲート線に前記中間電圧Vpassよりも高い中間電圧を印加することを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記ロウデコーダは、選択されたメモリセルトランジスタの両隣のメモリセルトランジスタをカットオフさせる電圧を、前記両隣のメモリセルトランジスタの両側の第1及び第2のコントロールゲート線に対して与え、前記選択されたメモリセルトランジスタのチャネル領域及び拡散層のみをフローティング状態にして、前記コントロールゲート線からの容量結合により、前記選択されたメモリセルトランジスタのチャネル電圧を昇圧することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルの第1の両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加し、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接するメモリセルトランジスタの第2の両側コントロールゲート線及び第3の両側コントロールゲート線にカットオフ電圧を印加し、更に前記第2及び第3の両側コントロールゲート線に隣接する第4の両側コントロールゲート線に中間電圧Vpassよりも高い中間電圧を印加することを特徴とする請求項6載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記ロウデコーダは、選択されたメモリセルトランジスタのソース線側に隣接するメモリセルトランジスタをカットオフさせる電圧を前記隣接するメモリセルトランジスタの両側コントロールゲート線に対して与え、前記選択されたメモリセルトランジスタよりもビット線側に位置するメモリセルトランジスタのチャネル領域を全て消去状態のブースト領域とすることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルのソース線側に隣接するメモリセルの両側コントロールゲート線にはカットオフ電圧を印加してカットオフさせ、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加することを特徴とする請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記ロウデコーダは、前記カットオフされたメモリセルトランジスタよりもソース線側に位置するコントロールゲート線には中間電圧Vpassよりも高い中間電圧VpassHを与え、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線のうち、ビット線側に隣接するコントロールゲート線には前記中間電圧Vpassよりも低い中間電圧VpassLを与え、更に前記ビット線側に隣接するコントロールゲート線の更にビット線側に隣接する複数のコントロールゲート線には前記中間電圧Vpassよりも高い中間電圧VpassHを与えることを特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記ロウデコーダは、前記カットオフされたメモリセルトランジスタよりもソース線側に位置するコントロールゲート線には中間電圧Vpassよりもハイレベルの中間電圧VpassHよりも更に高い中間電圧VpassH1を与え、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線のうち、ビット線側に隣接するコントロールゲート線には前記中間電圧Vpassよりも低い中間電圧VpassLよりも更に低い中間電圧VpassL2を与え、更に前記ビット線側に隣接するコントロールゲート線の更にビット線側に隣接する複数のコントロールゲート線には前記中間電圧Vpassよりもハイレベルの中間電圧VpassHよりも低い中間電圧VpassH2を与えることを特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記ロウデコーダは、前記第1及び第2の選択ゲートトランジスタの前記ゲートに、前記第1及び第2の選択ゲートトランジスタのチャネル領域をカットオフし前記メモリセルユニット内の全チャネル領域をフローティング状態とする電圧を与え、前記コントロールゲート線からの容量結合により、前記メモリセルユニット内のチャネル電圧を昇圧するとともに、前記選択されたメモリセルブロック内の全てのコントロールゲート線を順次書き込む際、ソース線側のメモリセルトランジスタのコントロールゲート線からビット線側に向かって、順番に選択して書き込みを行なうことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルの位置がソース線側に近い場合において、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加し、前記両側コントロールゲート線に隣接するコントロールゲート線には中間電圧Vpassよりも低い中間電圧VpassLを印加することを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記ロウデコーダは、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線のうち、ビット線側に隣接するコントロールゲート線よりも更にビット線側に位置するコントロールゲート線にはハイレベルの中間電圧VpassH1を印加することを特徴とする請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルの位置がビット線側に近い場合において、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加し、前記両側コントロールゲート線に隣接するコントロールゲート線には中間電圧Vpassよりも低い中間電圧VpassL2を印加することを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記ロウデコーダは、前記書き込みメモリセルの両側コントロールゲート線のうち、ソース線側に隣接するコントロールゲート線よりも更にソース線側に位置するコントロールゲート線には中間電圧Vpassよりも高い中間電圧VpassH2を印加することを特徴とする請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルの第1の両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmを印加し、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に0Vを印加し、更に前記第2の両側コントロールゲート線に隣接する第3の両側コントロールゲート線に書き込み電圧Vpgmに等しい高い中間電圧を印加し、更に前記第3の両側コントロールゲート線に隣接する第4の両側コントロールゲート線に低い電圧を印加し、前記書き込みメモリセルから離隔するに従って前記書き込み電圧Vpgmに等しい高い中間電圧と前記低い電圧とを交互に印加することを特徴とする請求項4,6,8,12の内、いずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 前記ロウデコーダは、読み出しメモリセルに隣接する第1の両側コントロールゲート線には低い読み出し電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  19. 前記ロウデコーダは、更に、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に第1の読み出し電圧VreadHを印加し、更に、前記第2の両側コントロールゲート線に隣接する第3の両側コントロールゲート線に第2の読み出し電圧VreadLを印加することを特徴とする請求項18記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 前記ロウデコーダは、更に、前記第3の両側コントロールゲート線のうち、ソース線側のコントロールゲート線よりも更にソース線側及び前記第3の両側のコントロールゲート線のうち、ビット線側のコントロールゲート線よりも更にビット線側に位置するコントロールゲート線には前記第2の読み出し電圧VreadLに等しい読み出し電圧を印加することを特徴とする請求項19記載の不揮発性半導体記憶装置。
  21. 前記ロウデコーダは、前記読み出しメモリセルの前記第1の両側コントロールゲート線に低い電圧を印加し、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に読み出し電圧Vreadを印加し、更に前記第2の両側コントロールゲートに隣接する第3の両側コントロールゲート線に0Vを印加し、更に前記第3の両側コントロールゲート線に隣接する第4の両側コントロールゲート線に前記読み出し電圧Vreadに等しい電圧を印加し、前記書き込みメモリセルから離隔するに従って前記読み出し電圧Vreadに等しい電圧と前記低い電圧とを交互に印加することを特徴とする請求項18記載の不揮発性半導体記憶装置。
  22. 前記ロウデコーダは、選択されたメモリセルブロックにおいて、全てのコントロールゲート線に対して充分に低い電圧を与え、基板電圧を消去電圧に昇圧することによって、前記コントロールゲート線に挟まれた前記フローティングゲートから前記半導体基板へ電荷を引き抜くことでブロック消去することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  23. 前記ロウデコーダは、更に非選択のメモリセルブロックにおいて、全てのコントロールゲート線をフローティングゲート状態にする電圧を与え、基板電圧を消去電圧に昇圧する際、前記コントロールゲート線は消去電圧に等しい電圧に昇圧されることでブロック消去をされないことを特徴とする請求項22記載の不揮発性半導体記憶装置。
  24. 前記ロウデコーダは、選択されたページ領域のコントロールゲート線のみに充分に低い電圧を与え、非選択のページ領域のコントロールゲート線をフローティングゲート状態に設定し、基板電圧を消去電圧に昇圧する際、前記非選択のページ領域のコントロールゲート線は消去電圧に等しい電圧に昇圧され、前記選択されたページ領域のコントロールゲート線に挟まれた前記フローティングゲートから電荷を引き抜くことでページ消去を行なうことを特徴とする請求項22記載の不揮発性半導体記憶装置。
  25. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルに対して、第1の両側コントロールゲート線に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与え、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に対しては中間電圧Vpassよりも低電圧の中間電圧VpassL1を与え、前記書き込みメモリセルから離隔するに従って、コントロールゲート線に対して振動的に減衰する電圧パルスを印加することを特徴とする請求項4,6,8,12の内、いずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  26. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルに対して、第1の両側コントロールゲート線に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与え、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に対しては中間電圧Vpassよりも低電圧の中間電圧VpassL1を与え、前記第2の両側コントロールゲート線に隣接する第3の両側コントロールゲート線に対しては前記書き込み電圧Vpgmに等しい中間電圧VpassHを与え、前記書き込みメモリセルから離隔するに従って、コントロールゲート線に対して振動的に連続する電圧パルスを印加することを特徴とする請求項4,6,8,12の内、いずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  27. 前記ロウデコーダは、書き込みメモリセルに対して、第1の両側コントロールゲート線に対して高電圧の書き込み電圧Vpgmを与え、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に対しては中間電圧Vpassよりも低電圧の中間電圧VpassL1を与え、前記第2の両側コントロールゲート線に隣接する第3の両側コントロールゲート線に対しては前記書き込み電圧Vpgmよりも低いハイレベルの中間電圧VpassHを与え、前記書き込みメモリセルから離隔するに従って、コントロールゲート線に対して振動的に連続する電圧パルスを印加することを特徴とする請求項4,6,8,12の内、いずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  28. 前記ロウデコーダは、読み出しメモリセルに対して、第1の両側コントロールゲート線に対して低電圧の読み出し電圧Vwlを与え、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に対しては読み出し電圧Vreadよりもハイレベルの読み出し電圧VreadHを与え、前記読み出しメモリセルから離隔するに従って、コントロールゲート線に対して振動的に減衰する電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  29. 前記ロウデコーダは、読み出しメモリセルに対して、第1の両側コントロールゲート線に対して低電圧の読み出し電圧Vwlを与え、前記第1の両側コントロールゲート線に隣接する第2の両側コントロールゲート線に対しては読み出し電圧Vreadよりも高い読み出し電圧VreadHを与え、前記読み出しメモリセルから離隔するに従って、コントロールゲート線に対して振動的に連続する電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  30. 前記ロウデコーダは、選択されたコントロールゲート線の位置が前記ビット線に近いときに、非選択コントロールゲート線に前記複数の異なる中間電圧の内の高い電圧を与え、選択されたコントロールゲート線の位置が前記ビット線から遠いときに、非選択コントロールゲート線に前記複数の異なる中間電圧の内の低い電圧を与えることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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