JP2005088223A - 感熱記録体 - Google Patents

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Nobuyuki Iwasaki
信幸 岩崎
Masatoshi Fujino
正俊 藤野
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良三 石橋
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Abstract

【課題】 記録感度、記録部における長期の耐油性に優れ、しかも高温保存時においても地肌カブリが少ない感熱記録体に関するものである。
【解決手段】 支持体上に、顔料および接着剤を含有する下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗り層中に、有機含窒素化合物が下塗り層全固形分に対して0.1〜10質量%含有され、かつ呈色剤が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであることを特徴とする感熱記録体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体において、記録感度、記録部における長期の耐油性に優れ、しかも高温保存時においても地肌カブリが少なく白紙保存性に優れた感熱記録体に関する。
ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつその保守も容易なため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず巾広い分野において使用されている。かかる感熱記録体は、一般に記録部の保存性が低く、その保存性と記録濃度をより高めるために様々な提案が実施されている。更に最近は高温保存時でも地肌カブリが少なく、かつ 長時間油に浸漬しても印字判読性に優れている感熱記録体が要望されている。
呈色剤として、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホンニルオキシ)フェニルウレアを使用し、併せて保存性改良剤を添加する方法が提案されている(特許文献1を参照)が、耐熱性に問題があった。
また、呈色剤が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホンニルオキシ)フェニルウレアであり、ロイコ染料として3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アリニノフルオランを使用したり、特定の白色顔料を使用する方法が記載されている(特許文献2、3を参照)が記録部の保存性、特に耐油性に問題があった。
更に感熱記録層や下塗層に有機含窒素化合物を添加することが記載されいる(特許文献4、5、6を参照)が何れも、耐熱性と記録部の保存性、特に耐油性との両立ができておらず満足のいくのものではなかった。
特開2001−347757号公報 特開2002−160459号公報 特開2002−160461号公報 特開平5−330232号公報 特開2003−72246号公報 特開2000-141894号公報
本発明の課題は、記録感度、記録部における長期の耐油性に優れ、しかも高温保存時においても地肌カブリが少なく白紙保存性に優れた感熱記録体を提供することにある。
本発明は、支持体上に、顔料および接着剤を含有する下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗り層中に、有機含窒素化合物を下塗り層全固形分に対して0.1〜10質量%含有させ、かつ呈色剤としてN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアを用いることを特徴とする。
さらに、有機含窒素化合物としてヒンダードアミン化合物、なかでもヒンダードアミン化合物であるテトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートが好ましい。
ロイコ染料は、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオランから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
支持体と感熱記録層との間に形成される下塗り層には、有機含窒素化合物が下塗り層全固形分に対して0.1〜10質量%程度含有される。前記有機含窒素化合物は、感熱記録層中の呈色剤とロイコ染料との発色反応を抑制する効果があることは知られているが、下塗り層に対して0.1質量%未満になると、記録部における長期の耐油性に劣り、10質量%を越えると、高温での地肌カブリが生じたり、感熱記録体を白紙状態で保存した場合,経時で記録濃度が低下する恐れがあり、1〜5質量%程度がより好ましい。
本発明で感熱記録層中に使用される呈色剤としては、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであり、特定の呈色剤と下塗り層中の前記有機含窒素化合物の作用により、記録部における長期の耐油性に優れる効果を始めて見つけた。
有機窒素化合物としては、疎水性で結晶のものが好ましく、例えばテトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなどのヒンダードアミン系化合物、N,N’−ジフェニルフタルアミド、N,N’−ジフェニルテレフタルアミド、N,N’−ジシクロヘキシルイソフタルアミド、(N−メチル−N’−フェニル)イソフタルアミド、ビス(N−メチル−N−フェニル)イソフタルアミドなどの芳香族アミド系化合物、ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、1,3−ジシクロヘキシル−2−フェニルグアニジンなどの芳香族グアニジン系化合物、ステアリルアミン、ベヘニルアミンなどの高級脂肪族アミン系化合物等が挙げられる。
なかでも、高温での地肌カブリの点でテトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートが好ましく用いられる。
下塗り層は一般に水を分散媒体とし、平均粒子径が3μm以下に分散された有機含窒素化合物、顔料および接着剤とを混合攪拌して得られた下塗り層用塗液を上質紙、合成紙、フィルム等の支持体上に乾燥後の塗布量が2〜20g/m、好ましくは5〜15g/m程度となるように塗布乾燥して形成される。
下塗り層用塗液中に含有される接着剤としては、例えば完全(部分)ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、スルホン変性ポリビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアマイド、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合樹脂、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合樹脂等の水溶性接着剤、および酢酸ビニル系ラテックス、アクリル系ラテックス、ウレタン系ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテックス等の水分散性接着剤が挙げられる。
また、顔料としては、例えば平均粒子径が5μm以下のカオリン、炭酸カルシウム、無定形シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、焼成カオリン、酸化亜鉛等が挙げられる。
前記接着剤および顔料の使用量としては、下塗り層全固形分に対して接着剤が5〜40質量%程度、顔料が10〜90質量%程度が好ましい。
更に、下塗り層中には、必要によりステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックス等の滑剤、および蛍光染料、着色染料、界面活性剤、架橋剤等の助剤を添加することもできる。
下塗り層上に形成される感熱記録層中には、上記の呈色剤と共に各種公知のロイコ染料が含有される。かかるロイコ染料の具体例としては、例えば3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、クリスタルバイオレットラクトン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−(N,N−ジエチルアミノアニリノフルオラン、3−(p−アニリノアニリノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフタリド)、3,3−ビス(2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−p−トルエンスルホニルメタン、2,2−ビス(4−(6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ)フェニル)プロパン等が挙げられる。
特に耐熱性を向上させるためには3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオランから選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。
感熱記録層は例えば水を分散媒体とし、平均粒子径が0.1〜2μmに微分散されたロイコ染料および上記の呈色剤、接着剤、および必要により増感剤、保存性改良剤とを混合攪拌して得られた感熱記録層用塗液を下塗り層上に乾燥後の塗布量が2〜20g/m、好ましくは3〜15g/m程度となるように塗布乾燥して形成される。
感熱記録層用塗液中に含有される接着剤としては、上記の下塗り層に例示されたものが感熱記録層の全固形分に対して5〜40質量%程度使用される。
また、感熱記録層中に必要により添加される増感剤としては、ステアリン酸アミド、m−ターフェニル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2−ナフトキシエタン、p−ベンジルビフェニル等があげられる。
保存性改良剤としては、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ等があげられる。
その他には、カオリン、炭酸カルシウム、無定形シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、焼成カオリン、酸化亜鉛等の顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックス等の滑剤、および蛍光染料、着色染料、界面活性剤、架橋剤、紫外線吸収剤等の助剤を添加することもできる。
感熱記録層中の全固形分に対する上記ロイコ染料量は、5〜40質量%であることが好ましく、本発明で使用される特定の呈色剤は、感熱記録層中の全固形分に対して、5〜50質量%であることが好ましい。
感熱発色層には、呈色剤として特定の呈色剤が使用されるが、本発明の所望の効果を損なわない限りにおいて、他の呈色剤を併用することもできる。かかる他の呈色剤の具体例としてしは、例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェニル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオ尿素、N−p−トリルスルホニル−N’−フェニルウレア、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸、4−{3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等が挙げられる。
本発明の感熱記録体においてその感熱記録層上に更に保護層、印刷層などのような被覆層を形成することもできる。
本発明においては、感熱記録体の付加価値を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能を付与した感熱記録体とすることができる。例えば、裏面に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接着剤による加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディレードタック紙としたり、磁気加工することで裏面に磁気記録可能な感熱記録材料とすることができる。また裏面を利用して熱転写用紙、静電記録紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、ゼログラフィ用紙としての機能をもたせ、両面への記録が可能な記録紙とすることもできる。
本発明により、記録感度、記録部における長期の耐油性に優れ、耐熱性ならび白紙保存性に優れた感熱記録体を提供することが可能となった。
支持体上に、顔料および接着剤を含有する下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗り層中に有機含窒素化合物が下塗り層全固形分に対して0.1〜10質量%含有され、かつ呈色剤が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであることを特徴とする感熱記録体である。
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。特に断らない限り「部」および「%」は、それぞれ「質量部」および「質量%」を表す。
実施例1
・A−1液調製
テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕してA−1液を得た。
・下塗り層用塗液の調製
A−1液1.25部、吸油量110mlの焼成カオリン87.45部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(固形分濃度:50%)ラテックス20部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)の5%水溶液20部、ポリアクリル酸ナトリウムの20%水溶液5部および190部とを均一に混合して下塗り層用塗液を得た。
・B液調製
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.8μm以下になるまで粉砕してB液を得た。
・C液調製
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.2μmになるまで粉砕してC液を得た。
・D液調製
N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してD液を得た。
・感熱記録層用塗液の調製
B液25部、C液40部、D液30部、水酸化アルミニウム30部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液10部、パラフィンワックスの30%分散液10部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社製)の15%水溶液100部および水70部とを混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
・保護層用塗液の調製
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ200、日本合成化学工業社製)10%水溶液500部、カオリン(商品名:UW−90、EC社製)50%水分散液80部を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
・感熱記録体の作製
坪量58g/mの上質紙(紙面pH5.2)の片面に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が8g/m、5g/mおよび2g/mとなるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を順次有する感熱記録体を得た。なお、各層を形成した後、スーパーキャレンダー処理をした。
実施例2
実施例1のA−1液を5部、焼成カオリンを85.8部用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例3
実施例1のA−1液を12.5部、焼成カオリンを82.5部用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例4
実施例1のA−1液を25部、焼成カオリンを77部用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例5
実施例2のB液の3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例6
実施例2のB液の3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオランを用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
・A−2液調製
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕してA−2液を得た。
実施例7
実施例2のA−1液の代わりにA−2液を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
・A−3液調製
N,N’−ジフェニルフタルアミド40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕してA−3液を得た。
実施例8
実施例2のA−1液の代わりにA−3液を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
比較例1
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A−1液1.25部を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・E液調製
4−ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピルオキシ)−フェニルスルホン40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してE液を得た。
比較例2
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A−1液1.25部を添加せず、実施例1の感熱記録層用塗液に調製において、更にE液12.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・F液調製
2,2’−(4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ)ジエチルエーテルを40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してF液を得た。
比較例3
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A−1液1.25部を添加せず、実施例1の感熱記録層用塗液に調製において、更にF液12.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例4
実施例1のA液を37.5部、焼成カオリンを71.5部用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・G液調製
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してG液を得た。
比較例5
実施例2のD液の代わりにG液を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
・H液調製
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン40部、スルホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕してH液を得た。
比較例6
実施例2のD液の代わりにH液を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
かくして得られた感熱記録体について以下の評価を行い、得られた結果を表1に示す。
・記録感度
感熱記録体評価機(商品名:THPMD、大倉電気社製)を用いて、印加エネルギー0.15mJ/dotにて記録を行い、得られた記録像の発色濃度をマクベス濃度計(商品名:RD−914型、マクベス社製)でビジュアルモードにて測定した。
・耐熱性試験
各感熱記録体を95℃1時間処理した後、白紙部をマクベス濃度計でビジュアルモードにて測定した。
・耐油性試験
感熱記録体評価機(商品名:THPMD、大倉電気社製)を用いて、印加エネルギー0.30mJ/dotにて記録を行い、得られた記録像にサラダ油を塗布し、1週間後に記録部を以下のように判定した。
○:記録部が明瞭に判読できる。
△:記録部が判読できる。
×:判読不可
・白紙保存性試験
得られた感熱記録体を40℃90%RHのチャンバーに4日間放置し、感熱記録体評価機(商品名:THPMD、大倉電気社製)を用いて、印加エネルギー0.30mJ/dot)にて記録を行い下記のように判定した。
○:放置前後の記録濃度の差が0.10未満
○’:放置前後の記録濃度の差が0.10以上0.15未満
×:放置前後の記録濃度の差が0.15以上
Figure 2005088223

Claims (4)

  1. 支持体上に、顔料および接着剤を含有する下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗り層中に、有機含窒素化合物が下塗り層全固形分に対して0.1〜10質量%含有され、かつ呈色剤が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであることを特徴とする感熱記録体。
  2. 有機含窒素化合物が、ヒンダードアミン化合物である請求項1に記載の感熱記録体。
  3. ヒンダードアミン化合物が、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートである請求項2に記載の感熱記録体。
  4. ロイコ染料が3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオランから選ばれる少なくとも一種である請求項1から3のいずれか一項に記載の感熱記録体。
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