JPH10217615A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH10217615A
JPH10217615A JP9033108A JP3310897A JPH10217615A JP H10217615 A JPH10217615 A JP H10217615A JP 9033108 A JP9033108 A JP 9033108A JP 3310897 A JP3310897 A JP 3310897A JP H10217615 A JPH10217615 A JP H10217615A
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JP
Japan
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heat
benzene
coloring
color
developer
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JP9033108A
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English (en)
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Toshiaki Takahashi
俊章 高橋
Norio Kobayashi
則男 小林
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NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
NIKKA CHEM CO Ltd
Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発色濃度と発色感度が高く、発色性に優れ、し
かも地肌カブリが少ない感熱記録材料を提供する。 【解決手段】発色物質としての無色又は淡色のロイコ染
料、加熱時に該染料と反応して発色せしめる顕色剤及び
増感剤を含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感
熱記録材料において、顕色剤が一般式[1]で示される
ベンジルオキシヒドロキシジフェニルスルホンであり、
増感剤が一般式[2]で示されるジ(アリールオキシメ
チル)ベンゼンであることを特徴とする感熱記録材料。
(式中、R1及びR2は、水素又はメチル基である。) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料に関
する。さらに詳しくは、本発明は、地肌カブリが少な
く、発色性に優れた感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紙や合成紙、プラスチックフィル
ムなどの支持体上に、加熱により発色する感熱発色層を
設けた感熱記録材料が、ファクシミリ、電卓、マイコン
などのサーマルプリンタ、心電図や分析機器などのサー
モペンレコーダ、乗車券、スーパーマーケットでのPO
S用ラベルなどに幅広く使用されている。このような感
熱記録材料は、通常、発色物質としての無色又は淡色の
ラクトン系、ラクタム系、スピロピラン系などのロイコ
染料と、この発色物質と熱時に反応して発色せしめる顕
色剤とを、それぞれ別個にボールミルやサンドミルなど
で粉砕して溶剤に分散させたのち、結合剤を加えてこれ
らの分散液を混合し、必要に応じて、ワックス、増感
剤、界面活性剤、消泡剤、無機顔料などを添加して塗工
液を調整し、これを紙などの支持体上に塗布し、乾燥し
て感熱発色層を設けることにより製造される。このよう
な感熱記録材料には、地肌カブリが少なく白色度に優れ
ること、発色性に優れ少ない熱量で高濃度に発色するこ
と、さらに、発色により得られた画像の保存性に優れる
ことなど、さまざまな特性が要求され、これらの要求に
応えるために開発が進められている。例えば、特開昭5
6−127486号公報には、顕色能が高く、顕色能の
経時変化が小さく、堅牢性の点でも優れる記録材料とし
て、スルホニルジフェノール化合物を含む分散液を支持
体上に塗付した記録材料が提案されている。特開昭60
−13852号公報には、低温発色性と保存性に優れた
記録材料として、発色性染料と4−ヒドロキシ−4'−
イソプロポキシジフェニルスルホンを含有する熱感応性
発色性記録材料が提案されている。また、特開昭60−
208286号公報には、耐水性、耐湿性、耐可塑剤性
の高められた記録材料として、ロイコ染料と3,3'−ジ
アリル−4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含
有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料が提
案されている。特開昭63−3991号公報には、発色
部の可塑剤による劣化や、光による劣化を防止すること
ができる記録材料として、ロイコ染料と2,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンを含有する感熱発色層を支持
体上に設けてなる感熱記録材料が提案されている。これ
らの感熱記録材料は、それぞれに特徴を有するものであ
るが、概して熱応答性が悪く、低い温度で短時間に十分
な発色濃度を得ることは困難である。感熱記録材料の熱
応答性を高めるために、顕色剤にさらに増感剤を添加し
て、発色温度を下げることが行われている。このような
目的で現在使用されている増感剤としては、例えば、パ
ラフィンワックス、脂肪酸アミド、芳香族カルボン酸エ
ステルなどがあるが、これらの増感剤は、発色濃度、発
色感度の点については必ずしも十分であるとはいえず、
高濃度の画像が得られても保存性が悪く、経時的に劣化
するなどの欠点がある場合が多い。本発明者らは、先に
特開平5−286255号公報において、発色物質とし
てロイコ染料、顕色物質として4,4'−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンと2,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンの混合物など、増感剤としてジ(フェノキシメチ
ル)ベンゼンなどを用いた感熱記録材料を提案した。こ
の感熱記録材料は、優れた発色性を有しているが、なお
地肌カブリについては必ずしも十分であるとはいえず、
この点についての改良が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色濃度と
発色感度が高く、発色性に優れ、しかも地肌カブリが少
ない感熱記録材料を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、発色物質として
ロイコ染料、顕色剤としてベンジルオキシヒドロキシジ
フェニルスルホン、増感剤としてジ(アリールオキシメ
チル)ベンゼンを用いた記録材料が、地肌カブリと発色
性に優れることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)発色
物質としての無色又は淡色のロイコ染料、加熱時に該染
料と反応して発色せしめる顕色剤及び増感剤を含有する
感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料におい
て、顕色剤が一般式[1]
【化3】 で示される化合物であり、増感剤が一般式[2]
【化4】 (ただし、式中、R1及びR2は、水素又はメチル基であ
る。)で示される化合物であることを特徴とする感熱記
録材料、(2)顕色剤が、4−ベンジルオキシ−4'−
ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は2−ベンジル
オキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンである第
(1)項記載の感熱記録材料、及び、(3)増感剤が、
1,2−ジ(フェノキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ(フ
ェノキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ(o−トリルオキ
シメチル)ベンゼン及び1,4−ジ(m−トリルオキシメ
チル)ベンゼンからなる群より選ばれた少なくとも1種
の化合物である第(1)項又は第(2)項記載の感熱記録材
料、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録材料は、発色物
質としてのロイコ染料、ベンジルオキシヒドロキシジフ
ェニルスルホンからなる顕色剤及びジ(アリールオキシ
メチル)ベンゼンからなる増感剤を含有する感熱発色層
を支持体上に設けてなるものである。本発明において
は、発色物質として無色又は淡色のロイコ染料を使用す
る。使用する無色又は淡色のロイコ染料には特に制限は
なく、例えば、クリスタルバイオレットラクトン、マラ
カイトグリーンラクトン、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−アミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−(p−トルエンスルホ
ンアミド)フタリド、3−ジメチルアミノ−6−メチル
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ク
ロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m
−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−フェニルフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジ
メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ
−ベンゾ[a]フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−
(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−7−フルオロアニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シ
クロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ピロ
リジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピ
ペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロ
ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−(N−メチル−N−フェニルアミノ)−6−(N
−エチル−N−p−トルイジノアミノ)フルオラン、3
−(N−エチル−N−p−トルイジノアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、1,3,3−トリメチル−6'−クロ
ロ−8'−メトキシインドリノベンゾスピロピランなど
を挙げることができる。これらのロイコ染料は、1種を
単独で使用することができ、あるいは、2種以上を組み
合わせて使用することができる。本発明において、感熱
発色層に含有せしめるロイコ染料の量は、目的とする感
熱記録材料の特性に応じて適宜選択することができる。
【0006】本発明の感熱記録材料は、加熱時に上記の
ロイコ染料と反応して発色せしめる顕色剤として、一般
式[1]
【化5】 で示される化合物を使用する。一般式[1]で示される
化合物としては、2−ベンジルオキシ−2'−ヒドロキ
シジフェニルスルホン、2−ベンジルオキシ−3'−ヒ
ドロキシジフェニルスルホン、2−ベンジルオキシ−
4'−ヒドロキシジフェニルスルホン、2−ヒドロキシ
−3'−ベンジルオキシジフェニルスルホン、3−ベン
ジルオキシ−3'−ヒドロキシジフェニルスルホン、3
−ベンジルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2−ヒドロキシ−4'−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、3−ヒドロキシ−4'−ベンジルオキシジフ
ェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4'−ヒドロキ
シジフェニルスルホンを挙げることができる。これらの
中で、4−ベンジルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニ
ルスルホン及び2−ベンジルオキシ−4'−ヒドロキシ
ジフェニルスルホンを特に好適に使用することができ
る。これらの顕色剤は、1種を単独で使用することがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて使用することが
できる。本発明において、感熱発色層に含有せしめる顕
色剤の量には特に制限はないが、通常は、発色物質10
0重量部当たり50〜500重量部であることが好まし
く、発色物質100重量部当たり100〜300重量部
であることがより好ましい。感熱発色層に含有せしめる
顕色剤の量が、発色物質100重量部当たり50重量部
未満であると、十分な発色性が得られないおそれがあ
る。感熱発色層に含有せしめる顕色剤の量が、発色物質
100重量部当たり500重量部を超えると、地肌カブ
リが強くなったり、保存安定性に問題が生じたりするお
それがある。
【0007】本発明の感熱記録材料は、加熱時にロイコ
染料と顕色剤との反応を促進する増感剤として、一般式
[2]
【化6】 で示される化合物を使用する。一般式[2]において、
1及びR2は、水素又はメチル基である。一般式[2]
で示される化合物としては、例えば、1,2−ジ(フェノ
キシメチル)ベンゼン、1,3−ジ(フェノキシメチル)ベ
ンゼン、1,4−ジ(フェノキシメチル)ベンゼン、1,2
−ジ(o−トリルオキシメチル)ベンゼン、1,3−ジ(o
−トリルオキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ(o−トリ
ルオキシメチル)ベンゼン、1,2−ジ(m−トリルオキ
シメチル)ベンゼン、1,3−ジ(m−トリルオキシメチ
ル)ベンゼン、1,4−ジ(m−トリルオキシメチル)ベン
ゼン、1,2−ジ(p−トリルオキシメチル)ベンゼン、
1,3−ジ(p−トリルオキシメチル)ベンゼン、1,4−
ジ(p−トリルオキシメチル)ベンゼン、1−フェノキシ
メチル−2−o−トリルオキシメチルベンゼン、1−フ
ェノキシメチル−4−o−トリルオキシメチルベンゼ
ン、1−フェノキシメチル−2−m−トリルオキシメチ
ルベンゼン、1−フェノキシメチル−4−m−トリルオ
キシメチルベンゼン、1−フェノキシメチル−2−p−
トリルオキシメチルベンゼン、1−フェノキシメチル−
4−p−トリルオキシメチルベンゼン、1−o−トリル
オキシメチル−2−m−トリルオキシメチルベンゼン、
1−o−トリルオキシメチル−4−m−トリルオキシメ
チルベンゼン、1−o−トリルオキシメチル−2−p−
トリルオキシメチルベンゼン、1−o−トリルオキシメ
チル−4−p−トリルオキシメチルベンゼン、1−m−
トリルオキシメチル−2−o−トリルオキシメチルベン
ゼン、1−m−トリルオキシメチル−4−o−トリルオ
キシメチルベンゼン、1−m−トリルオキシメチル−2
−p−トリルオキシメチルベンゼン、1−m−トリルオ
キシメチル−4−p−トリルオキシメチルベンゼン、1
−p−トリルオキシメチル−2−o−トリルオキシメチ
ルベンゼン、1−p−トリルオキシメチル−4−o−ト
リルオキシメチルベンゼン、1−p−トリルオキシメチ
ル−2−m−トリルオキシメチルベンゼン、1−p−ト
リルオキシメチル−4−m−トリルオキシメチルベンゼ
ンなどを挙げることができる。これらの増感剤の中で、
1,2−ジ(フェノキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ(フ
ェノキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ(o−トリルオキ
シフェニル)ベンゼン及び1,4−ジ(m−トリルオキシ
フェニル)ベンゼンを特に好適に使用することができ
る。これらの増感剤は、1種を単独で使用することがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
【0008】本発明において、感熱発色層に含有せしめ
る増感剤の量には特に制限はないが、通常は、顕色剤1
00重量部当たり50〜300重量部であることが好ま
しく、顕色剤100重量部当たり80〜200重量部で
あることがより好ましい。感熱発色層に含有せしめる増
感剤の量が、顕色剤100重量部当たり50重量部未満
であると、十分な発色性が得られないおそれがある。感
熱発色層に含有せしめる増感剤の量が、顕色剤100重
量部当たり300重量部を超えると、発色温度が低くな
り過ぎたり、保存安定性に問題が生じたりするおそれが
ある。本発明の感熱記録材料において、増感剤として使
用する一般式[2]で示されるジ(アリールオキシメチ
ル)ベンゼンは、顕色剤として使用する一般式[1]で
示されるベンジルオキシヒドロキシジフェニルスルホン
との組み合わせにおいて、増感剤として極めて有効であ
り、発色濃度及び発色感度などの発色性を向上させると
ともに、地肌カブリの発生を抑制する。本発明において
は、一般式[2]で示される増感剤とともに、他の増感
剤を併用することができる。このような増感剤として
は、例えば、ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチロ
ールアミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、
ヤシ油脂肪酸アミドなどの脂肪酸アミド、1,2−ビス
フェノキシエタン、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エ
タン、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジベンジ
ルオキシナフタレン、ベンジルオキシチオフェニルエー
テル、2−ベンジルオキシナフタレン、4,4'−ジ(ア
リルオキシ)ジフェニルスルホンなどのエ−テル類、シ
ュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、
テレフタル酸ジベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸フェニルエステルなどのエステル類、m−タ−フェ
ニル、p−ベンジルビフェニル、各種ワックス類、芳香
族カルボン酸とアミンとの縮合物、高級直鎖グリコ−ル
類、高級ケトン類、ビスフェノ−ルS誘導体などを挙げ
ることができる。
【0009】本発明においては、支持体上に発色物質、
顕色剤及び増感剤を含有する感熱発色層を形成するため
に、結合剤を使用することが好ましい。このような結合
剤としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルア
ルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコール、アマ
イド変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコ
ール類、さらに、ゼラチン、カゼイン、デンプン、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリルアミド、スチレン−マレイン酸共重合
物、スチレン−ブタジエン共重合物、ポリアミド樹脂、
石油樹脂、テルペン樹脂などを挙げることができる。こ
れらの結合剤は、1種を単独で使用することができ、あ
るいは、2種以上を組み合わせて使用することができ
る。本発明においては、必要に応じて、感熱発色層に画
像安定化剤を含有せしめることができる。このような画
像安定剤としては、例えば、4,4'−ブチリデンビス
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2'−
ジ−t−ブチリル−5,5'−ジメチル−4,4'−スルホ
ニルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−
ブチルフェニル)ブタン、1−[4'−(4"−ベンジルオ
キシフェニルスルホニル)フェノキシ]−2,3−エポキ
シプロパンなどを挙げることができる。本発明において
は、必要に応じて、感熱発色層に填料を含有せしめるこ
とができる。このような填料としては、例えば、シリ
カ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソ
ウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの
無機充填剤や、スチレンマイクロボール、ナイロンパウ
ダー、尿素−ホルマリン樹脂フィラーなどの有機充填剤
などを挙げることができる。
【0010】本発明の感熱記録材料においては、上記の
成分のほかに、必要に応じて、通常感熱記録材料に使用
される公知の添加剤を、感熱発色層に含有せしめること
ができる。このような添加剤としては、例えば、ステア
リン酸エステルワックス、ポリエチレンワックス、ステ
アリン酸亜鉛などの滑剤、2−ヒドロキシ−4−ベンジ
ルオキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系の紫外
線吸収剤、ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのトリ
アゾール系の紫外線吸収剤、グリオキサールなどの耐水
化剤、分散剤、消泡剤などを挙げることができる。本発
明の感熱記録材料に使用する支持体には特に制限はな
く、従来より感熱記録材料の支持体として慣用されてい
るもの、例えば、紙、合成紙、プラスチックフィルムな
どを使用することができる。本発明の感熱記録材料にお
いて、支持体上に感熱発色層を設ける方法には特に制限
はなく、感熱記録材料の製造に通常使用されている方
法、例えば、発色物質、顕色剤、増感剤及び必要に応じ
て使用されるその他の添加剤を、適当な結合剤とともに
水性媒体などの媒体中に分散させて分散液を調製し、こ
の分散液を支持体上に塗布し、乾燥する方法などによっ
て設けることができる。発色物質、顕色剤及び増感剤を
含有する分散液は、発色物質を含有する分散液、顕色剤
を含有する分散液及び増感剤を含有する分散液をそれぞ
れ別々に調製したのち、これらの分散液を混合すること
により調製することが好ましい。各分散液中において、
発色物質、顕色剤及び増感剤は、微粒子化して分散して
いることが望ましいので、これらの分散液の調製には、
サンドミル、ボールミルなどを用いることが好ましい。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、感熱記録紙の性能は、次のようにして評価した。 (1)地肌カブリ 風乾後の感熱記録紙の地肌の濃度を、マクベス濃度計
[RD−918型、マクベス社製]を用いて測定した。 (2)静的発色性 熱傾斜試験機[(株)東洋精機製作所製]を用い、サンプ
ル加圧2kg/cm2、加熱時間5秒間、発色温度105℃
の条件で発色を行ったのち、得られた画像の濃度をマク
ベス濃度計を用いて測定した。 (3)動的発色性 感熱印字装置[(株)大倉電機製]を用い、印字電圧20
V、パルス巾3msにて発色を行ったのち、得られた画
像の濃度をマクベス濃度計を用いて測定した。 実施例1 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン2.0重量部、10重量
%ポリビニルアルコール水溶液4.3重量部及び水2.0
重量部を混合し、サンドミル[五十嵐機械製造(株)製]
を用いて3時間微粉砕して分散させ、発色物質分散液
(A液)を調製した。また、4−ベンジルオキシ−4'
−ヒドロキシジフェニルスルホン2.8重量部、10重
量%ポリビニルアルコール水溶液12.0重量部及び水
5.2重量部を混合し、同様にサンドミルを用いて3時
間微粉砕して分散させ、顕色剤分散液(B液)を調製し
た。さらに、1,2−ジ(フェノキシメチル)ベンゼン2.
8重量部、10重量%ポリビニルアルコール水溶液1
2.0重量部及び水5.2重量部を混合し、同様にサンド
ミルを用いて3時間微粉砕して分散させ、増感剤分散液
(C液)を調製した。次いで、B液3.0重量部、C液
3.0重量部、10重量%ポリビニルアルコール水溶液
8.0重量部及びカオリン0.61重量部を混合し、顕色
剤−増感剤分散液(D液)を調製した。A液0.58重
量部及びD液10重量部を混合して、感熱発色層の塗布
液を調製し、坪量65g/m2の上質紙に、乾燥塗布量
が約6g/m2となるように塗布し、風乾して感熱記録
紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったところ、地肌
カブリは0.06であり、静的発色性は1.08であり、
動的発色性は1.10であった。 実施例2 実施例1におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに、1,4−ジ(フェノキシメチル)ベ
ンゼンを使用した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったところ、地
肌カブリは0.06であり、静的発色性は1.04であ
り、動的発色性は1.04であった。 実施例3 実施例1におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに、1,4−ジ(o−トリルオキシメチ
ル)ベンゼンを使用した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったとこ
ろ、地肌カブリは0.07であり、静的発色性は1.09
であり、動的発色性は1.09であった。 実施例4 実施例1におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに、1,4−ジ(m−トリルオキシメチ
ル)ベンゼンを使用した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったとこ
ろ、地肌カブリは0.06であり、静的発色性は1.08
であり、動的発色性は1.11であった。 実施例5 実施例1におけるB液の4−ベンジルオキシ−4'−ヒ
ドロキシジフェニルスルホンの代わりに、2−ベンジル
オキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンを使用し
た以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。こ
の感熱記録紙の評価を行ったところ、地肌カブリは0.
06であり、静的発色性は1.12であり、動的発色性
は1.14であった。 実施例6 実施例5におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに1,4−ジ(フェノキシメチル)ベン
ゼンを使用した以外は、実施例5と同様にして感熱記録
紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったところ、地肌
カブリは0.07であり、静的発色性は1.02であり、
動的発色性は1.05であった。 実施例7 実施例5におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに1,4−ジ(o−トリルオキシメチ
ル)ベンゼンを使用した以外は、実施例5と同様にして
感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったとこ
ろ、地肌カブリは0.07であり、静的発色性は1.14
であり、動的発色性は1.13であった。 実施例8 実施例5におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりに1,4−ジ(m−トリルオキシメチ
ル)ベンゼンを使用した以外は、実施例5と同様にして
感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価を行ったとこ
ろ、地肌カブリは0.06であり、静的発色性は1.12
であり、動的発色性は1.13であった。 比較例1 実施例1におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりにステアリン酸アミドを使用した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱
記録紙の評価を行ったところ、地肌カブリは0.09で
あり、静的発色性は0.94であり、動的発色性は0.9
8であった。 比較例2 実施例5におけるC液の1,2−ジ(フェノキシメチル)
ベンゼンの代わりにステアリン酸アミドを使用した以外
は、実施例5と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱
記録紙の評価を行ったところ、地肌カブリは0.09で
あり、静的発色性は0.96であり、動的発色性は0.9
6であった。 比較例3 実施例1におけるB液の4−ベンジルオキシ−4'−ヒ
ドロキシジフェニルスルホンの代わりに4,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンを使用した以外は、実施例1
と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価
を行ったところ、地肌カブリは0.10であり、静的発
色性は0.97であり、動的発色性は0.99であった。 比較例4 実施例4におけるB液の4−ベンジルオキシ−4'−ヒ
ドロキシジフェニルスルホンの代わりに4,4'−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンを使用した以外は、実施例4
と同様にして感熱記録紙を得た。この感熱記録紙の評価
を行ったところ、地肌カブリは0.10であり、静的発
色性は0.99であり、動的発色性は1.00であった。
実施例1〜8及び比較例1〜4の結果を、第1表に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表の結果より、顕色剤として一般式
[1]で表されるベンジルオキシヒドロキシジフェニル
スルホンを用い、増感剤として一般式[2]で表される
ジ(アリールオキシメチル)ベンゼンを用いた実施例1〜
8の本発明の感熱記録紙は、地肌カブリの値が小さく、
白色度に優れ、静的発色性の値と動的発色性の値がとも
に大きく、高濃度に発色することが分かる。これに対し
て、増感剤として一般式[2]で表される化合物の代わ
りにステアリン酸アミドを用いた比較例1、2の感熱記
録紙、及び、顕色剤として一般式[1]で表される化合
物の代わりに4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
を用いた比較例3、4の感熱記録紙は、いずれも地肌カ
ブリの値が大きく、静的発色性の値と動的発色性の値が
ともに小さく、白色度においても、発色性においても劣
っている。
【0014】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、地肌カブリが
少なく白色度に優れ、静的及び動的発色性にも優れて高
濃度に発色する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発色物質としての無色又は淡色のロイコ染
    料、加熱時に該染料と反応して発色せしめる顕色剤及び
    増感剤を含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感
    熱記録材料において、顕色剤が一般式[1] 【化1】 で示される化合物であり、増感剤が一般式[2] 【化2】 (ただし、式中、R1及びR2は、水素又はメチル基であ
    る。)で示される化合物であることを特徴とする感熱記
    録材料。
  2. 【請求項2】顕色剤が、4−ベンジルオキシ−4'−ヒ
    ドロキシジフェニルスルホン及び/又は2−ベンジルオ
    キシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンである請求
    項1記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】増感剤が、1,2−ジ(フェノキシメチル)
    ベンゼン、1,4−ジ(フェノキシメチル)ベンゼン、1,
    4−ジ(o−トリルオキシメチル)ベンゼン及び1,4−
    ジ(m−トリルオキシメチル)ベンゼンからなる群より選
    ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1又は請求
    項2記載の感熱記録材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019081305A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 小西化学工業株式会社 顕色剤組成物およびその利用
US10464362B2 (en) 2015-10-23 2019-11-05 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US10513137B2 (en) 2015-06-16 2019-12-24 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium

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US10464362B2 (en) 2015-10-23 2019-11-05 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
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