JP2000141894A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2000141894A
JP2000141894A JP10315929A JP31592998A JP2000141894A JP 2000141894 A JP2000141894 A JP 2000141894A JP 10315929 A JP10315929 A JP 10315929A JP 31592998 A JP31592998 A JP 31592998A JP 2000141894 A JP2000141894 A JP 2000141894A
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JP10315929A
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English (en)
Inventor
Mutsuyuki Kashima
睦之 加嶋
Masato Kawai
昌人 河合
Ryozo Ishibashi
良三 石橋
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記録感度と記録部の保存性に優れ、しかも地肌
カブリが少ない感熱記録体を提供する。 【解決手段】支持体上に、顔料および接着剤を含有する
下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有す
る感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗り
層中に、カブリ防止剤として有機含窒素化合物を下塗り
層に対して0.1〜10重量%含有させ、かつ呈色剤と
して4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタンなどの一般式(1)で
示される化合物と、融点が160℃以上のフェノール性
化合物とを用いる。 〔式(1)中、Rは水素原子またはC〜Cのアルキ
ル基を、Aは、メチレン基、エチレン基、フェニレン
基、ビフェニレン基またはメチレンジフェニル基を示
す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコ
ンパクトでかつその保守も容易なため、ファクシミリや
各種計算機等の記録媒体としてのみならず巾広い分野に
おいて使用されている。かかる感熱記録体は、一般に記
録部の保存性が低く、その保存性と記録濃度をより高め
るために呈色剤として4,4’−ビス(p−トリルスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンとフ
ェノール系化合物とを用いた感熱記録体が特開平8−1
1436号公報に記載されているが経時的に地肌カブリ
が発生する問題がある。
【0003】地肌カブリを抑制するために下塗り層中に
ガフリ防止剤(消色剤)を含有させた感熱記録体が特開
昭56−93589号公報に記載されているが感熱記録
層の発色能が経時的に低下する問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
感度と記録部の保存性に優れ、しかも地肌カブリが少な
い感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体上に、顔料および
接着剤を含有する下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤およ
び接着剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記録体
において、上記の課題を解決するための一つの手段とし
て、本発明は、下塗り層中に、カブリ防止剤として有機
含窒素化合物を下塗り層に対して0.1〜10重量%含
有させ、かつ呈色剤として一般式(1)で示される化合
物と、融点が160℃以上のフェノール性化合物とを用
いるものである。
【0006】
【化2】 〔式(1)中、Rは水素原子またはC1 〜C4 のアルキ
ル基をしめす。Aは、メチレン基、エチレン基、フェニ
レン基、ビフェニレン基またはメチレンジフェニル基を
示す。〕
【0007】さらに、有機窒素化合物としてヒンダード
アミン化合物、なかでもヒンダードアミン化合物である
テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレートを用いることにより、地肌カブリがより改良さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、感熱記録層には、呈
色剤として上記の一般式(1)で示される化合物と融点
が160℃以上のフェノール性化合物とを含有される。
一般式(1)で示される化合物と融点が160℃以上の
特定のフェノール性化合物との使用比率は特に限定され
ないが、一般式(1)で示される化合物1重量部に対し
て、特定のフェノール性化合物を0.5〜10重量部、
好ましくは0.5〜5重量部程度である。特定のフェノ
ール性化合物の融点が160℃未満になると経時的に地
肌カブリが発生する恐れがある。特定のフェノール性化
合物の融点としては、160〜250℃程度が耐地肌カ
ブリ性と記録感度に優れ、特に好ましい。
【0009】一般式(1)で示される化合物の具体例と
しては、例えばビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)メタン、1,2−ビス(p−トリルスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)エタン、1,2−ビス
(フェニルスルホニルアミノカルボニルアミノ)エタ
ン、1,3−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボ
ニルアミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス(p−トリ
ルスルホニルアミノカルボニルアミノメチル)ベンゼ
ン、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニル、4,4’−ビス(フェニル
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,4’−ビス(o
−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタン、4,4’−ビス(p−tert−ブチルフェ
ニルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメ
タン等が挙げられる。
【0010】また、特定のフェノール性化合物の具体例
としては、例えば4、4’−シクロヘキシリデンジフェ
ノール(融点:175℃)、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン(融点:188
℃)、ジ−p−ヒドロキシフェニルエーテル(融点:1
66℃)、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン
(融点:183℃)、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン(融点:248℃)、ビナフトール(融点:
215℃)等が挙げられる。一般式(1)で示される化
合物および特定のフェノール性化合物はそれぞれ単独で
用いられても良く、あるいはその2種以上を混合して用
いてもよい。
【0011】また、支持体と感熱記録層との間に形成さ
れる下塗り層には、カブリ防止剤として有機含窒素化合
物が感熱記録層中の下塗り層に対して0.1〜10重量
%程度含有される。かかるカブリ防止剤は、感熱記録層
中の呈色剤とロイコ染料との発色反応を抑制する効果が
あり、下塗り層に対して0.1重量%未満になると経時
的に感熱記録層に地肌カブリが発生する恐れがある。ま
た、10重量%を越えると記録濃度が低下する恐れがあ
り、1〜5重量%程度がより好ましい。
【0012】有機窒素化合物としては、疎水性で結晶の
ものが好ましく、例えばテトラキス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートな
どのヒンダードアミン系化合物、N,N’−ジフェニル
フタルアミド、N,N’−ジフェニルテレフタルアミ
ド、N,N’−ジシクロヘキシルイソフタルアミド、
(N−メチル−N’−フェニル)イソフタルアミド、ビ
ス(N−メチル−N−フェニル)イソフタルアミドなど
の芳香族アミド系化合物、ジフェニルグアニジン、トリ
フェニルグアニジン、1,3−ジシクロヘキシル−2−
フェニルグアニジンなどの芳香族グアニジン系化合物、
ステアリルアミン、ベヘニルアミンなどの高級脂肪族ア
ミン系化合物等が挙げられる。
【0013】下塗り層は、一般に水を分散媒体とし、平
均粒子径が3μm以下に分散された有機含窒素化合物か
らなるカブリ防止剤、顔料および接着剤とを混合攪拌し
て得られた感熱記録層用塗液を上質紙、合成紙、フィル
ム等の支持体上に乾燥後の塗布量が2〜20g/m2
好ましくは5〜15g/m2 程度となるように塗布乾燥
して形成される。
【0014】下塗り層用塗液中に含有される接着剤とし
ては、例えば完全(部分)ケン化ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセ
チル変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニル
アルコール、澱粉、酸化澱粉、アラビアゴム、ゼラチ
ン、カゼイン、キトサン、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル
アマイド、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合樹
脂、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合樹
脂、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合樹脂等の水
溶性接着剤、および酢酸ビニル系ラテックス、アクリル
系ラテックス、ウレタン系ラテックス、スチレン−ブタ
ジエン系ラテックス等の水分散性接着剤が挙げられる。
【0015】また、顔料としては、例えば平均粒子径が
5μm以下のカオリン、炭酸カルシウム、無定形シリ
カ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、焼成カオリン、
酸化亜鉛等が挙げられる。
【0016】かかる接着剤および顔料の使用量として
は、下塗り層に対して接着剤が5〜40重量%程度、顔
料が10〜80重量%程度が好ましい。
【0017】更に、下塗り層中には、必要によりステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワッ
クス等の滑剤、および蛍光染料、着色染料、界面活性
剤、架橋剤等の助剤を添加することもできる。
【0018】下塗り層上に形成される感熱記録層中に
は、上記の呈色剤と共に各種公知のロイコ染料が含有さ
れる。かかるロイコ染料の具体例としては、例えば3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4
−アザフタリド、クリスタルバイオレットラクトン、3
−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチルアニリノ)フ
ルオラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブ
チル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−ト
リフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチルフルオラン、3−シクロヘキシ
ルアミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−エチル−
N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロ
アニリノ)フルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−
(N,N−ジエチルアミノアニリノフルオラン、3−
(p−アニリノアニリノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフタリ
ド)、3,3−ビス(2−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル)−4,
5,6,7−テトラクロロフタリド、ビス(p−ジメチ
ルアミノスチリル)−p−トルエンスルホニルメタン、
2,2−ビス(4−(6’−(N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ(フタリド−
3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ)フェニ
ル)プロパン等が挙げられる。
【0019】感熱記録層は、例えば水を分散媒体とし、
平均粒子径が0.1〜2μmに微分散されたロイコ染
料、上記の呈色剤、接着剤、および必要により増感剤、
保存性改良剤とを混合攪拌して得られた感熱記録層用塗
液を下塗り層上に乾燥後の塗布量が2〜20g/m2
好ましくは3〜15g/m2 程度となるように塗布乾燥
して形成される。
【0020】感熱記録層用塗液中に含有される接着剤と
しては、上記の下塗り層に例示されたものが感熱記録層
の全固形量に対して5〜40重量%程度使用される。
【0021】更に、感熱記録層中には、必要によりステ
アリン酸アミド、m−ターフェニル、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベン
ジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、1−
ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ
(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキ
シエタン、1−フェノキシ−2−ナフトキシエタン、p
−ベンジルビフェニル等の増感剤、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)リン酸ソーダ等の保存性改良剤、カオリ
ン、炭酸カルシウム、無定形シリカ、酸化チタン、水酸
化アルミニウム、焼成カオリン、酸化亜鉛等の顔料、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィン
ワックス等の滑剤、および蛍光染料、着色染料、界面活
性剤、架橋剤、紫外線吸収剤等の助剤を添加することも
できる。
【0022】感熱記録層における上記ロイコ染料の感熱
記録層中の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5
〜40重量%であることが好ましく、一般式(1)で示
される化合物と特定の呈色剤の合計含有率も特に限定し
ないが、一般に5〜50重量%であることが好ましい。
【0023】本発明の感熱記録体においてその感熱記録
層上に更に保護層、印刷層などのような被覆層を形成す
ることもできる。
【0024】本発明においては、感熱記録体の付加価値
を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能を付与
した感熱記録体とすることができる。例えば、裏面に粘
着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接着剤による加
工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディレードタック
紙としたり、磁気加工することで裏面に磁気記録可能な
感熱記録材料とすることができる。また裏面を利用して
熱転写用紙、静電記録紙、インクジェット用紙、ノーカ
ーボン用紙、ゼログラフィ用紙としての機能をもたせ、
両面への記録が可能な記録紙とすることもできる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。特に断らない限り「部」および「%」は、それぞ
れ「重量部」および「重量%」を表すす。
【0026】実施例1 A液調製(カブリ防止剤分散液) テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート40部、スルホン変性ポリビニルアルコール
の20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉
砕してA液を得た。
【0027】 下塗り層用塗液の調製 A液3部、吸油量110mlの焼成カオリン88部、ス
チレン−ブタジエン系ラテックス(固形分濃度:50
%)ラテックス20部、カルボキシメチルセルロース
(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)の5%水
溶液20部、ポリアクリル酸ナトリウムの20%水溶液
5部および190部とを均一に混合して下塗り層用塗液
を得た。
【0028】 B液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アリニ
ノフルオラン40部、スルホン変性ポリビニルアルコー
ルの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物
をサンドミルで平均粒子径が0.8μm以下になるまで
粉砕してB液を得た。
【0029】 C液調製 シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル40部、スル
ホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、
及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径
が1.2μmになるまで粉砕してC液を得た。
【0030】 D液調製 4、4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタン40部、スルホン変性ポ
リビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40
部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μ
mになるまで粉砕してD液を得た。
【0031】 E液調製 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン(融点:188℃)40部、スルホン変性ポリ
ビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部
からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.2μm
になるまで粉砕してE液を得た。
【0032】 感熱記録層用塗液の調製 B液25部、C液40部、D液30部、E液40部、水
酸化アルミニウム30部、ステアリン酸亜鉛の30%分
散液10部、パラフィンワックスの30%分散液10
部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA110,ク
ラレ社製)の15%水溶液100部および水70部とを
混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0033】 感熱記録体の作製 坪量58g/m2 の上質紙(紙面pH5.2)の片面
に、下塗り層用塗液および感熱記録層用塗液をそれぞれ
乾燥後の塗布量が8g/m2 、5g/m2 となるように
塗布乾燥して下塗り層および感熱記録層を順次有する感
熱記録体を得た。なお、各層を形成した後、スーパーキ
ャレンダー処理をした。
【0034】実施例2 実施例1のE液の調製において、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルエタン4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン(融点:248℃)を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0035】実施例3 実施例1のA液調製において、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートの代わりに
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケートを用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
【0036】実施例4 実施例1のA液調製において、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートの代わりに
N,N’−ジフェニルフタルアミドを用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0037】実施例5 実施例1のA液調製において、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートの代わりに
ステアリルアミンを用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0038】実施例6 実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A液3部の
代わりにA液18部を用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
【0039】比較例1 実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A液3を添
加しなかった以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0040】比較例2 実施例1の感熱記録層用塗液に調製において、D液30
部およびE液を40部の代わりにE液70部を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0041】比較例3 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、D液30
部およびE液を40部の代わりにD液70部を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0042】比較例4 実施例1の下塗り層用塗液の調製において、A液3部の
代わりにA液30部を用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
【0043】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価を行い、得られた結果を表1に示す。 (記録感度)感熱記録体評価機(商品名:THPMD、
大倉電気社製、印加エネルギー0.4mJ/dot)を
用いて、記録を行い、得られた記録像の発色濃度をマク
ベス濃度計(商品名:RD−914型、マクベス社製)
でビジュアルモードにて測定した。
【0044】(地肌カブリ)各感熱記録体を60℃と4
0℃90%RHでそれぞれ24時間処理した後、白紙部
をマクベス濃度計でビジュアルモードにて測定した。
【0045】(耐可塑剤性)ポリカーボネイトパイプ
(径40mm)上に塩ビラップフィルム(クレハロンF
AS−3、呉羽化学社製)を3重に巻き付け、その上に
記録感度の測定において記録された感熱記録体の記録面
が外側になるように載せ、更にその上からラップフィル
ムを3重に巻き付け、40℃で24時間放置した後の記
録部をマクベス濃度計にて測定し、耐可塑剤性を評価し
た。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体は記録感度と記録像の保存性に優れ、かつ
地肌カブリの少ない効果を有するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、顔料および接着剤を含有す
    る下塗り層と、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有
    する感熱記録層を順次有する感熱記録体において、下塗
    り層中に、カブリ防止剤として有機含窒素化合物が下塗
    り層に対して0.1〜10重量%含有され、かつ呈色剤
    が、一般式(1)で示される化合物および融点が160
    ℃以上のフェノール性化合物であることを特徴とする感
    熱記録体。 【化1】 〔式(1)中、Rは水素原子またはC1 〜C4 のアルキ
    ル基をしめす。Aは、メチレン基、エチレン基、フェニ
    レン基、ビフェニレン基またはメチレンジフェニル基を
    示す。〕
  2. 【請求項2】 有機含窒素化合物が、ヒンダードアミン
    化合物である請求項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】 ヒンダードアミン化合物が、テトラキス
    (1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
    ル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
    である請求項2記載の感熱記録体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152715A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Nippon Kayaku Co Ltd 感熱記録材料
JP2011121213A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
WO2023281842A1 (ja) * 2021-07-09 2023-01-12 ソニーグループ株式会社 感熱記録媒体、冊子およびカード

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