JP2005059840A - 車両用ブレーキシステム部品 - Google Patents

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    • F15B2201/3153Accumulator separating means having flexible separating means the flexible separating means being bellows

Abstract

【課題】シール部材のシール性を長期間確保することができる車両用ブレーキシステム部品を得ることにある。
【解決手段】圧力容器2内に気室11と液室12とを設ける。圧力容器2に固定される固定端3a及び圧力容器2の軸線L方向に伸縮自在な自由端3bを有するベローズ3によって気室11と液室12とを隔離する。流通口15を有する隔壁5を液室12内に設ける。シール部材6は、ベローズ3が所定のストロークとなった時に流通口15を液密に閉塞させて、隔壁5とベローズ3との間に液体を閉じ込める。シール部材6に、金属部材21と、金属部材21上に設けられた接着層22と、接着層22を介して金属部材21に接着された弾性ゴム部材23とを備えさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のブレーキシステムに使用されるアキュムレータ等の車両用ブレーキシステム部品に関する。
車両用ブレーキシステム部品、例えば、アキュムレータとしては、内部に圧縮ガスが封入される気室と油などの液体が満たされる液室とを有する圧力容器と、気室と液室とを仕切りかつ一端側が圧力容器の軸線方向に伸縮自在な仕切り膜とを備えたものが知られている。この種のアキュムレータが備える仕切り膜は、高度のガスバリア性(ガスの不透過性)が要求されるばかりでなく、ガスの体積変化に応じて伸縮する必要があるから、柔軟でかつ耐久性が高いことが要求される。
しかしながら、圧力容器内を仕切り膜によって気室と液室とに仕切ったアキュムレータでは、気室にガスを封入するときや、使用中に液室内の圧力が所定圧力以下にまで低下したとき等に、仕切り膜が過度に伸長又は収縮することがある。このように、仕切り膜が過度に伸長又は収縮すると、仕切り膜の一部が圧力容器の内面に押し付けられてシール部材に局部的に無理な力が加わり、シール性が損なわれることがある。
そこで、アキュムレータとしては、従来、液室内に隔壁を設けるとともに、仕切り膜の伸縮自在な一端側に蓋(シール部材)を設けたものが知られている。隔壁は、仕切り膜の伸縮自在な一端側と対向する位置に、油室と連通しかつ仕切り膜が伸縮する際に油室内の油が出入りする流通口を有している。蓋は、合成樹脂製のゴム状弾性体からなる。
このアキュムレータによれば、仕切り膜がいっぱいに伸長または収縮すると、予め液室内に収容されていた油の一部が、蓋によって仕切り膜の液室側に閉じ込められる。液体は、実質的に非圧縮性であるから、この閉じ込められたバックアップ用の液体(バックアップ油)により、仕切り膜がそれ以上伸長または収縮することが阻止される。
特公平6−1092号公報(第2頁左側(3)26行目〜第3頁左側(5)27行目、図1)
ところで、バックアップ用の液体を閉じ込めるシール部材は、液室内に導入される液体内に常に浸漬された状態となる。アキュムレータは、例えば、車両に具備される液圧装置に使用されるため、シール部材は、耐薬品性や高温化の圧力変動に対しての耐久性に加え、長期間にわたって良好なシール性を確保できるのが望ましい。しかしながら、従来用いられているシール部材では、長期間にわたって、良好なシール性を確保するのは困難である。
この発明は、このような事情にもとづいてなされたものであり、シール性を長期間確保することができる車両用ブレーキシステム部品を提供することを目的とする。
本発明の車両用ブレーキシステム部品は、シール性を長期間にわたって確保するという課題を解決するためになされたものである。本発明の車両用ブレーキシステム部品は、車両用ブレーキシステムに使用される車両用ブレーキシステム部品であって、金属部材と弾性ゴム部材とを接着してなり、ブレーキフルードに接するように配置されたシール機能を有する接着部品を備えている。
本発明の車両用ブレーキシステム部品によれば、金属部材と弾性ゴム部材とを接着してなり、ブレーキフルードに接するように配置されたシール機能を有する接着部品を備えているので、接着部品によるシール性を長期間確保することができる。
前記接着部品は、金属部材と、前記金属部材の表面の少なくとも一部に対応するように前記金属部材上に設けられた接着層と、前記接着層を介して前記金属部材に接着された弾性ゴム部材と、を備えているのが好ましい。このようにすることにより、接着部品によるシール性を長期間確保することができる。
本発明の他の車両用ブレーキシステム部品は、車両のブレーキシステムに使用されるアキュムレータ等の車両用ブレーキシステム部品であって、内部に、ガスが封入される気室と液体が満たされる液室とを有する圧力容器と、この圧力容器に固定される固定端及び前記圧力容器の軸線方向に伸縮自在な自由端を有し、前記圧力容器の内部に設けられて前記気室と前記液室とを隔離する仕切り膜と、前記液室内に設けられ、前記仕切り膜が伸縮した時に前記液室内の液体を出入りさせる流通口を有する隔壁と、前記仕切り膜が所定のストロークまで伸長又は収縮した時に前記流通口を液密に閉塞させて、前記隔壁と前記仕切り膜との間に液体を閉じ込めるシール部材と、を具備し、前記シール部材は、金属部材と、前記金属部材の表面の少なくとも一部に対応するように前記金属部材上に設けられた接着層と、前記接着層を介して前記金属部材に接着された弾性ゴム部材と、を備えている。
本発明の他の車両用ブレーキシステム部品によれば、シール部材が、金属部材と、金属部材の表面の少なくとも一部に対応するように金属部材上に設けられた接着層と、接着層を介して金属部材に接着された弾性ゴム部材とを備えているので、シール部材によるシール性を長期間確保することができる。
前記金属部材は、金属部材本体と、前記金属部材本体の表面に設けられて前記金属部材本体の劣化を抑止する保護膜とを有しているのが好ましい。このようにすることにより、保護膜が金属部材本体の表面の腐蝕を抑止するので、金属部材の酸化劣化や金属部材と弾性ゴム部材との間の接着機能の低下を長期間抑制することができる。
前記保護膜は、結晶の粒径が8μm以下に設定されているリン酸亜鉛カルシウム膜であるのが好ましい。このようにすることにより、金属部材本体と接着層との界面における剥離強度を高めることができる。
前記金属部材と前記弾性ゴム部材とは前記接着層によって加硫接着されているのがこのましい。このようにすることにより、金属部材と弾性ゴム部材とを接着層を介してより強固に接着することができる。
前記接着層は、前記金属部材と接する第1の接着層と、この第1の接着層上に設けられた第2の接着層とを有しているのが好ましい。すなわち、前記接着層は、金属部材と接する第1の接着層と、この第1の接着層上に設けられ、弾性ゴム部材と接する第2の接着層とを有しているのが好ましい。このようにすることにより、第1及び第2の接着層を有する接着層を介して、金属部材と弾性ゴム部材とをより強固に接着することができる。
前記第1の接着層は、水酸基の割合が10wt%以上となるように設定されているのが好ましい。このようにすることにより、金属表面と接着剤との界面における水素結合により、金属部材と接着層との間における剥離強度を高めることができる。
前記第1及び第2の接着層は、夫々、塩素の割合が11.0wt%以下、且つ、スルフォン基の割合が1.0wt%以下となるように設定されているのが好ましい。このようにすることにより、シール部材或いは接着部品のシール性を長時間良好に保持することができる。
前記第1の接着層は、層厚が1μm以上15μm以下に設定されているとともに、前記第2の接着層は、層厚が4μm以上21μm以下に設定されているのが好ましい。このようにすることにより、第1及び第2の接着層を均一に塗布することができる。しかも、第1及び第2の接着層自体が脆弱となるのを抑制できる。したがって、金属部材と弾性ゴム部材との間において良好な剥離強度を得ることができるため、シール部材或いは接着部品のシール性を長時間良好に保持することができる。
前記第1の接着層は、フェノール系樹脂層であり、前記第2の接着層は、塩素化EPDM系樹脂層であるのがこのましい。このようにすることにより、シール部材或いは接着部品のシール性を長時間良好に保持することができる。
前記弾性ゴム部材は、硬さがJIS K 6253においてSHORE A 80を越える硬さ、引張強さが20MPa以上のゴムにより形成されているのが好ましい。このようにすることにより、シール部材或いは接着部品に繰り返し歪を与えても、長期間にわたって良好なシール性を確保することができる。
本発明によれば、シール性を長期間確保することができる車両用ブレーキシステム部品が得られる。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態では、車両用ブレーキシステム部品として、アキュムレータを例にとって説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキシステム部品としてのアキュムレータ1は、圧力容器2、仕切り膜としての金属製のベローズ3、キャップ部4、隔壁5、及びシール性を有する接着部品でもあるシール部材6等を備えている。このアキュムレータ1は、液圧装置に発生する圧力を蓄えたり油圧脈動を吸収したりするために使用される。本実施形態では、このアキュムレータ1を、液圧装置として、例えば、自動車等の車両に具備される車両用ブレーキシステムとしての油圧式ブレーキ装置に用いた場合を例にとって説明する。
圧力容器2は、第1のシェル7と第2のシェル8とを備えている。第1及び第2のシェル7,8は夫々、鍛造等によって有底円筒状に形成されている。第1のシェル7の開放端の外径及び内径は、第2のシェル8の開放端の外径及び内径と略同径となるように形成されている。第1のシェル7の底部(図1において上部)には、ガス供給口7aが設けられている。第2のシェル8の底部(図1において下部)には、開口8aが設けられている。また、第2のシェル8は、ブレーキ装置からの液体を導くポート9を有している。ポート9の外面からは、後述するベローズ3の固定端3aを固定するための支持鍔9aが外側に向かって水平方向に張り出している。ポート9は、支持鍔9aを第2のシェル8の内部に収容した状態で、第2のシェル8の開口8aに嵌合されている。
第1のシェル7の端部と第2のシェル8の端部とは、互いの端部間に電流を流すとともに、これら第1及び第2のシェル7,8を軸方向に加圧することにより、抵抗溶接されている。このようにすることにより、第1及び第2のシェル7,8は、気密に組み付けられている。第1のシェル7と第2のシェル8とを組付けてなる圧力容器2は、このアキュムレータ1に作用するブレーキ装置の使用圧力に耐えられる剛性を持っている。
圧力容器2は、内部に気室11と液室12とを有している。ベローズ3は、気室11と液室12とを隔離するものであり、圧力容器2の内部に設けられている。このベローズ3は、圧力容器2に固定される固定端3a及び圧力容器2の軸線L方向に伸縮自在な自由端3bを有している。ベローズ3の固定端3aは、溶接等により、前記支持鍔9aに全周にわたって気密且つ液密に接合されている。キャップ部4は、高さの低い偏平な有底円筒部4aと、この円筒部4aの開放端から外側に向かって水平方向に張り出す鍔部4bとを有している。ベローズ3の自由端3bは、溶接等により、キャップ部4の鍔部4bに全周にわたって気密且つ液密に接合されている。
上述のように構成されているので、圧力容器2の内部は、ベローズ3の外面と圧力容器2の内面とキャップ部4の外面(第1のシェル7側の面)で囲まれた気室11と、ベローズ3の内面とキャップ部4の内面と(第2のシェル8側の面)とで囲まれた液室12とに隔離されている。
気室11内には、ガス供給口7aから窒素ガスや不活性ガス等が高圧で封入されている。気室11内にガスを封入した後、ガス供給口7aは、封止栓13により封止される。なお、図1中符号14は、封止栓13を覆うカバーを示している。液室12は、ポート9を介して、ブレーキ装置と連通している。液室12内は、ブレーキ装置から導入されるブレーキフルードで満たされている。よって、ブレーキ装置のブレーキフルードの液圧が液室12に作用する。
液室12内には、隔壁5が設けられている。隔壁5は、キャップ部4の底面と略平行な円板状の端壁5aと、円筒状の周壁5bとを有している。この隔壁5により、液室12内は、ポート9を介してブレーキ装置に通じる第1の領域と、ベローズ3の内面及び隔壁5で囲まれる第2の領域とに隔てられている。端壁5aは、ベローズ3が伸縮した時に、第1の領域と第2の領域との間で液室12内の液体を出入りさせる流通口15を有している。
キャップ部4内には、端壁5aと対向するように、流通口15を液密に閉塞させるためのシール部材6が設けられている。シール部材6のキャップ部4内からの脱落を抑止するため、キャップ部4の鍔部4bには、スポット溶接等によりリング状の押え板16が取り付けられている。このシール部材6は、ベローズ3が所定のストロークまで収縮した時に、キャップ部4と端壁5aとの間に挟まれて、隔壁5(周壁5b)とベローズ3との間に液体(ブレーキフルード)を閉じ込める(図1参照)。
端壁5aのシール部材6が当接する部分(以下、受け座17という)は、平坦に形成されている。なお、シール部材6と受け座17との間に充分なシール性を確保するために、受け座17に微細な粗面化処理を施してもよい。また、シール部材6の受け座17と当接する部分には、凸部6aが形成されている。なお、シール部材6の受け座17と当接する部分は、平坦に形成してもよい。
次に、このアキュムレータ1の作用について説明する。
気室11内にガスを封入する際には、その封入に先立って、液室12にブレーキ装置からポート9を介してブレーキフルードを供給しておく。ブレーキフルードの圧力で、ベローズ3は伸長し、シール部材6が隔壁5の受け座17から離間する。これにより、流通口15が開放状態となる。流通口15が開放状態のもとで、ガス供給口7aから気室11内にガスを供給する。
ガスの供給に伴い、供給されたガスの圧力でベローズ3は次第に収縮し、ついには、図1に示すように、シール部材6が受け座17に当接する状態となる。これにより、流通口15は閉塞状態となる。流通口15が閉塞状態となると、ベローズ3と隔壁5とで囲まれる状態が密閉されるため、ベローズ3と隔壁5との間にブレーキフルードが閉じ込められる。液体は実質的に非圧縮性であるから、気室11内の圧力がさらに上昇しても、その圧力はベローズ3と隔壁5との間に閉じ込められたブレーキフルード(バックアップ油)によって受け止められる。そのため、ベローズ3に局所的に無理な力が加わるようなことがない。
このようにして、気室11内に所定の圧力、例えば、20MPa以上の圧力となるまでガスを供給し、その後、ガス供給口7aを封止栓13で封止する。
また、アキュムレータ1の使用時において、ブレーキ装置の液圧変動に応じて液室12の隔壁5内の圧力が上昇したときには、この圧力がシール部材6に作用する。この圧力によってシール部材6が押圧されて、流通口15が開放状態となるとともに、ベローズ3が伸長する。液室12内の圧力に相当する量だけベローズ3が伸長し、液室12の圧力と気室11の圧力が平衡状態となる。液室12の隔壁5内の圧力が下降したときには、気室11からの圧力によってキャップ部4が押圧されて、ベローズ3が伸縮する。液室12内の圧力に相当する量だけベローズ3が伸縮し、液室12の圧力と気室11の圧力が平衡状態となる。これらの動作により、これにより、ブレーキ装置の圧力変動が吸収される。
液室12内の圧力が一定以下、つまり、気室11の圧力以下にまで低下したときには、ベローズ3が収縮してシール部材6が受け座17に当接する。これにより、流通口15は閉塞状態となる。流通口15が閉塞状態となると、ベローズ3と隔壁5とで囲まれる状態が密閉され、液室12の圧力と気室11の圧力とが平衡状態となる。そのため、ベローズ3に局所的に無理な力が加わるようなことがなく、ベローズ3の耐久性を高めることができる。
以下、シール部材6について詳しく説明する。図2に示すように、シール部材6は、金属部材21、接着層22、及び弾性ゴム部材23を有している。円板状の金属部材21は、金属部材本体21aと、この金属部材本体21aの表面の全域に設けられて金属部材本体21aの劣化を抑止する保護膜21bとを有している。接着層22は、金属部材21の表面の全域、すなわち、保護膜21bの表面の全域を覆うように設けられている。弾性ゴム部材23は、接着層22を介して金属部材21に接着されている。すなわち、金属部材21は、接着層22を介して、弾性ゴム部材23により覆われている。弾性ゴム部材23としては、例えば、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン-メチレン共重合体)を好適に用いることができる。
なお、接着層22及び弾性ゴム部材23は、必ずしも金属部材21の表面の全域を覆わなくてもよく、金属部材21の表面の少なくとも一部に対応するように設ければよい。例えば、図3に示すように、円板状の金属部材21の一面に接着層22を設けるとともに、この接着層22を介して、金属部材21の一面に対応する大きさの弾性ゴム部材23を接着してもよい。
次に、接着層22について説明する。金属部材21と弾性ゴム部材23との接着は、弾性ゴム部材23の成形と同時に弾性ゴム部材23と金属部材21との接着を行う加硫接着、より詳しくは、弾性ゴム部材23と金属部材21と間に接着層22を介在させる間接加硫接着とするのが好ましい。このようにすることにより、金属部材21と弾性ゴム部材23とをより強固に接着することができる。
接着層22は、金属部材21(保護膜21b)と接する第1の接着層22a(下塗り、プライマー)と、この第1の接着層22a上に設けられた第2の接着層22b(上塗り、カバーコート)とを有しているのが好ましい。
ところで、ブレーキフルードとしては、エチレングリコールエーテル等の水分を吸収し易い液体が用いられることが多い。よって、接着層22は、耐水性も考慮する必要がある。そのため、接着層22は、塩素(Cl)やスルフォン基(SO)等の化学的に不安定な成分を極力排除するのが好ましい。後述するように、第2の接着層22bとしては、例えば、塩素化EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン-メチレン共重合体)系樹脂を用いるのが好ましいが、塩素化EPDM系樹脂は、既存のものでは、塩素の割合が15.0wt%以上、又は、スルフォン基の割合が2.0wt%以上となっていることが多い。そのため、本実施形態では、第1の接着層22a及び第2の接着層22bの双方において、塩素の割合を11.0wt%以下、かつ、スルフォン基の割合を1.0wt%以下となるように、塩素及びスルフォン基を排除処理している。
図6は、シール部材6の浸漬時間と、金属部材21と弾性ゴム部材23との剥離強度との関係を示している。図中Sは、試料Xを用いた場合、図中Tは、試料Yを用いた場合の測定結果を夫々示している。
試験条件は、以下の通りである。
試料S(本実施形態のシール部材6):塩素の割合が11.0wt%以下、かつ、スルフォン基の割合が1.0wt%以下の塩素化EPDM系樹脂層を備えるシール部材(他の条件は本実施形態のシール部材6と共通)
試料T(比較例):塩素の割合が15.0wt%以上、又は、スルフォン基の割合が2.0wt%以上の接着層22を有するシール部材(他の条件は本実施形態のシール部材6と共通)
浸漬液:水5vol%のブレーキフルード
ブレーキフルードの温度:120℃
ここで、剥離強度の測定方法について説明する。この剥離強度試験では、金属部材21と弾性ゴム部材23とを接着層22を介して図4及び図5に示すように十字状に重ねた試料(以下、十字試験片という)を用いて行った。金属部材21は、20mm×50mm×3.2mmである。120℃の雰囲気中、引張り速度10mm/minで、弾性ゴム部材23を金属部材21側とは反対側に引っ張った。
ところで、シール部材6の剥離強度が低下すると、シール部材6のシール性が低下し、ベローズ3と隔壁5との間にブレーキフルード(バックアップ油)を良好に閉じ込められなくなることが本発明者らによって確認された。また、シール部材6の剥離強度が初期の剥離強度に対して32%以下にまで低下すると、シール部材6のシール性が損なわれ易いことがわかった。金属部材21と弾性ゴム部材23との間の剥離強度が初期の剥離強度に対して32%の強度となる点を、図6において、破壊強度として示している。
試料T(比較例)の場合、浸漬時間が100時間で剥離強度が3MPa程度となり、浸漬時間が大凡200時間で破壊強度を下回った。
これに対し、試料S(本実施形態のシール部材6)の場合、浸漬時間が300時間で剥離強度が3MPa程度、浸漬時間が500時間でも剥離強度が2.5MPa程度にまで維持され、破壊強度を下回ることはない。その後、剥離強度の低下は緩やかになり、浸漬時間が3000時間後も、金属部材21と弾性ゴム部材23との間の剥離強度を初期の剥離強度に対して40%以上の強度に保つことができた。
また、第1の接着層22aとして、金属部材21(保護膜21bや金属部材本体21a)との結合力が高い接着剤を選択するとともに、第2の接着層22bとして、弾性ゴム部材23との結合力が高い接着剤を選択することで、金属部材21と弾性ゴム部材23とをさらに良好に接着することができる。
第1の接着層22a(下塗り、プライマー)としては、金属部材21と接着能力のある極性樹脂を用いるのが好ましい。さらに好ましくは、第1の接着層22aとしては、保護膜21b或いは金属部材本体21aとの結合力が高く、かつ、耐熱、耐薬品性に優れる接着剤を選択するとよい。このような接着層22aとしては、例えば、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等が挙げられる。
第2の接着層22b(上塗り、カバーコート)は、第1の接着層22aに用いる比較的硬い樹脂と柔軟性のあるゴムやエラストマー等からなる弾性ゴム部材23とを接着する機能を担う。そのため、第2の接着層22bとしては、柔軟性のあるゴム又はエラストマーを成分とする弾性体が適している。
また、第2の接着層22bとしては、弾性ゴム部材23との相溶性を考慮した接着剤を選択するのが好ましい。なお、このような接着層22としては、例えば、エチレン、プロピレン、ジエンを主成分とした共重合体層が挙げられる。
さらに、第2の接着層22bとしては、第1の接着層22aとして好適な極性樹脂(例えば、フェノール樹脂やエポキシ樹脂)と弾性ゴム部材23との双方について接着性能を有しているのが好ましい。すなわち、第2の接着層22bとしては、第1の接着層22a及び弾性ゴム部材23の双方への親和力が高いのが好ましい。
2成分の親和性を示す指標としては、溶解度パラメータ(SP値)が知られている。SP値は、各成分の分子の集団から1個の分子を引き離すのに必要な単位体積あたりのエネルギー(凝集エネルギー密度)の平方根として定義されている。SP値が近い成分同士ほど親和性が高く、互いに他に濡れ易いといえる。以下、表1に、種々の合成ゴム、ブレーキフルード(ポリエチレングリコール)、及び水のSP値を示す。なお、塩素化EPDMや塩素化ポリエチレンは、塩素化率によりSP値に幅がある。
Figure 2005059840
上述のように、弾性ゴム部材23としては、例えば、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン-メチレン共重合体)を好適に用いることができる。したがって、第2の接着層22bとしては、例えば、第1の接着層22aとしての好適なフェノール樹脂(SP値 11.3)と弾性ゴム部材23として好適なEPDM(SP値 7.9)の中間のSP値を持つ成分が適している。つまり、第2の接着層22bとしては,例えば、塩素化EPDM系樹脂(塩素化EPDM系ゴム)や塩素化ポリエチレン系樹脂(塩素化ポリエチレン系ゴム)等が好適である。また、弾性ゴム部材23としてEPDMを用いる場合には、EPDMと化学構造が類似している塩素化EPDMがさらに好ましいと考えられる。ただし、塩素化EPDM系樹脂や塩素化ポリエチレン系樹脂を第2の接着層22bとして用いる場合、第1の接着層22aとの接着力を補うために、第1及び第2の接着層22a,22bは、夫々、後述するように層厚(膜厚)を選択するのが好ましい。
次に、第1の接着層22aの層厚(膜厚)及び第2の接着層22bとの層厚(膜厚)についての検討結果を示す。以下、表2に、接着剤膜厚と塗布状態についての評価結果、表3に、十字試験片による浸漬試験後の剥離強度の測定結果、表4に、十字試験片による浸漬試験後の剥離状態の試験結果、表5に、十字試験片による浸漬試験後の剥離強度残存率を示す。なお、剥離強度の測定方法は上述と同じ条件で行った。
Figure 2005059840
Figure 2005059840
Figure 2005059840
Figure 2005059840
なお、浸漬試験は、120℃、10MPaの条件下で、ブレーキフルード(ポリエチレングリコール)+水20vol%の浸漬液に150時間浸漬させることで行った。また、表4において、R−R破断とは、ゴム/ゴム面での破断である。ゴム/ゴム面での破断率が高い、すなわち、金属部材21と第1の接着層22aとの界面における破断率が低い(破断時に金属部材21の露出が少ない)ほど、金属部材21と弾性ゴム部材23とは良好に接着されているといえる。
表2に示すように、第1の接着層22aの膜厚が15μmを超えると、均一に塗布することが困難となる。一方、第1の接着層22aの膜厚が1μm未満となると、表3に示すように剥離強度が低下して試験不可となるとともに、表4に示すようにR−R破断率が低下して試験不可となる。また、第1の接着層22aの膜厚が1μm未満となると、表5に示すように、剥離強度残存率も低下して試験不可となる。すなわち、第1の接着層22aは、膜厚を1μm未満とすると脆弱になると考えられる。
また、表2に示すように、第2の接着層22bが21μmを超えると、均一に塗布することが困難となる。一方、第2の接着層の膜厚が4μm未満となると、表3に示すように剥離強度が低下して試験不可となるとともに、表4に示すようにR−R破断率が低下して試験不可となる。また、第2の接着層22bの膜厚が4μm未満となると、表5に示すように、剥離強度残存率も低下して試験不可となる。すなわち、第2の接着層22bは、膜厚を4μm未満とすると脆弱になると考えられる。
また、ブレーキ装置に用いるアキュムレータ1においては、接着層22は、剥離強度残存率が32%以上で良好な接着性を示すことが本発明者らによって見出されている。表5に示すように、第1の接着層22aは、膜厚を1μm以上15μm以下とすることにより、良好な接着性を示すことがわかった。第2の接着層22bは、4μm以上21μm以下とすることにより、良好な接着性を示すことがわかった。
さらに、金属と有機接着剤との間の接着力は、金属表面の水酸基やカルボキシル基と接着剤中の極性基(水酸基やカルボキシル基等)との間に形成される水素結合が重要や役割を果たすと考える。以下、表6に、第1の接着層22a中の水酸基量と浸漬試験後の剥離強度との関係についての測定結果を示す。なお、水酸基量は、表6に示す第1の接着層22aをステンレス板にて室温で24時間乾燥させたものを試料とし、下記の条件によりガスクロマトグラフィー(GC−MS)分析することで、水酸基を含む成分の含有量から算出した。
使用機器 GC:5890(HP)
MS:5971(HP)
熱分解装置:PY−2010D(FRONTIER LAB)
キャリアガス He
測定温度 熱分解温度:100℃〜550℃
CG:50℃〜300℃
Figure 2005059840
第1の接着層22a中の水酸基量は、第1の接着層22aと金属部材21との間に形成される水素結合数の指標となる。表6に示すように、第1の接着層22a中における水酸基の割合が10wt%以上であれば、浸漬試験後も良好な剥離強度を保つことができることがわかった。また、表6に示す測定結果から、塩素化EPDMを成分とするC1は塩素化ポリエチレン系ゴムを主成分とするC0よりも浸漬300時間後の接着力の保持率が高いことがわかった。さらに、表6に示す測定結果から、第2の接着層22bとしては、塩素の割合が11.0wt%以下、且つ、スルフォン基の割合が1.0wt%以下となるように処理した塩素化EPDMを選択すると、さらに剥離強度を良好に保つことができることがわかった。この結果は、図6に示した測定結果とも一致する。
以上の結果より、第1の接着層22aとしては、例えば、フェノール系樹脂層が好ましい。また、フェノール系樹脂層の層厚は、1μm以上15μm以下とするのが好ましい。これは、フェノール系樹脂層の膜厚が1μm未満となると、フェノール系樹脂を均一に塗布することが困難となり、膜厚が15μmを越えると、フェノール樹脂層が脆弱となるためである。フェノール系樹脂層の膜厚が15μmを越え、フェノール樹脂層が脆弱となると、ブレーキ装置からアキュムレータ1に機械的入力が与えられた際にフェノール樹脂層が破壊され易くなるため、シール部材6は、長期間にわたってシール性を確保することが困難となる。
また、第2の接着層22bとしては、例えば、塩素化EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン-メチレン共重合体)系樹脂層が好ましい。塩素化EPDM系樹脂層の層厚は、4μm以上21μm以下とするのが好ましい。これは、膜厚が4μm未満となると、塩素化EPDM系樹脂を均一に塗布することが困難となり、膜厚が21μmを越えると、塩素化EPDM系樹脂層が脆弱となるためである。塩素化EPDM系樹脂層の膜厚が21μmを越え、塩素化EPDM系樹脂層が脆弱となると、ブレーキ装置からアキュムレータ1に機械的入力が与えられた際に塩素化EPDM系樹脂層が破壊され易くなるため、シール部材6は、長期間にわたってシール性を確保することが困難となる。
このように、接着層22を、1μm以上15μm以下に設定されたフェノール系樹脂層からなる第1の接着層22aと、4μm以上21μm以下に設定された塩素化EPDM系樹脂層からなる第2の接着層22bとの2層構造とし、かつ、塩素の割合を11.0wt%以下、スルフォン基の割合を1.0wt%以下、第1の接着層22aの水酸基量を10wt%以上とすることで、ブレーキフルードに浸漬させても、金属部材21と弾性ゴム部材23との間の剥離強度を長時間良好に保持することができる。したがって、本実施形態のアキュムレータ1によれば、シール部材6のシール性を長時間良好に保持することができる。
次に、弾性ゴム部材23について説明する。弾性ゴム部材23は、硬さがJIS K 6253においてSHORE A 80を越える硬さ、引張強さが20MPa以上の弾性ゴムにより形成するのが好ましい。本実施形態では、弾性ゴム部材23は、表7に示す物性の弾性ゴムを用いている。
Figure 2005059840
表7には、本実施形態のシール部材6が有する弾性ゴム部材23の物性とともに、従来のシール部材をなす弾性ゴムの物性を比較例として示している。比較例の弾性ゴムを弾性ゴム部材の材料としたシール部材の場合、100℃以上のブレーキフルード中で21MPaと0MPaとの繰り返し歪を与えると、アキュムレータ1は早期にシール性が損なわれた。これに対し、本実施形態の弾性ゴム部材23を用いたシール部材6の場合は、長期間にわたって良好なシール性を確保できることが確認された。
また、液室12内の圧力が所定の圧力を下回ると、金属部材21と弾性ゴム部材23との間に0.5程度のせん断歪みが与えられる。なお、最も大きなせん断歪みが与えられるのは、凸部の6aの付け根近傍であり、その大きさは0.7程度である。
比較例の弾性ゴムを弾性ゴム部材の材料としたシール部材では、100℃のブレーキフルード中で機械的入力(繰り返し0.5(最大0.7)の歪み)を与えると、このシール部材は破壊された。これに対し、本実施形態の弾性ゴム部材23を用いたシール部材6では、120℃のブレーキフルード中で機械的入力(繰り返し0.5(最大0,7)の歪み)を与えても、破壊には至らないことが確認された。
さらに、引張り強度とゴム硬度とを種々に変化させた材料A〜材料Eを弾性ゴム部材23としてシール部材6を作成し、100℃以上のブレーキフルード中で21MPaと0MPaの繰り返しひずみを与える試験を行うことで、引張り強度、ゴム硬度、及び破壊に至る負荷回数の関係を測定した。その測定結果を、以下、表8に示す。
Figure 2005059840
表8に示すように、弾性ゴム部材23としては、引張り強度が20MPa以上且つゴム硬度が80以上の材料を用いることで、十分に長期にわたって良好なシール性を保つことができることが確認された。
次に、金属部材21について説明する。金属部材本体21aは、例えば、軟鋼材(SPCC)により形成することができる。ところで、軟鋼材の表面は、水等の影響で腐蝕し易い。金属部材本体21aの表面に腐蝕が生じると、金属部材21の酸化劣化や金属部材21と弾性ゴム部材23との間の接着機能の低下を引き起こす。そのため、金属部材本体21aは、リン酸膜、例えば、リン酸亜鉛カルシウム膜からなる保護膜21bでコーティングするのが好ましい。保護膜21bをリン酸亜鉛カルシウム膜とする場合、リン酸亜鉛カルシウムの結晶の粒径が8μm以下とするのがさらに好ましい。リン酸亜鉛カルシウムの結晶の粒径が8μmを越えると、結晶と結晶との間に亀裂が生じ易くなる。すなわち、リン酸亜鉛カルシウム膜が脆くなるため、シール部材6は、長期間にわたってシール性を確保することが困難となる。リン酸カルシウム結晶粒径と接着力との関係を、以下、表9に示す。
Figure 2005059840
表9に示すように、保護膜21bとして、粒径が8μmを超えるリン酸亜鉛カルシウムを用いると、ペンチ剥離強度が低下するとともに、金属部材本体21aと第1の接着層22aとの界面において剥離が生じやすくなることがわかった。一方、保護膜21bとして、粒径が8μm以下のリン酸亜鉛カルシウムを用いることで、ペンチ剥離強度といった変位の大きな変形モードが与えられても、良好な剥離強度を保つことができることがわかった。
なお、保護膜21bとしては、リン酸膜に限定されるものではなく、めっきやクロマイト処理等により形成される膜としてもよく、このようにしても、金属部材本体21aの腐蝕を抑止ことができる。
また、金属部材本体21aが腐蝕すると、金属部材21と弾性ゴム部材23との間に水等が浸入し、剥離強度を低下させることが本発明者によって確認されている。本実施形態では、金属部材本体21aが腐蝕を抑制できるため、金属部材21と弾性ゴム部材23との間の剥離強度を長時間良好に保持し、シール部材6のシール性を長時間良好に保持することができる。
図7は、シール部材6の浸漬時間と、金属部材21と弾性ゴム部材23との剥離強度との関係を示している。図中Xは、試料Xを用いた場合、図中Yは、試料Yを用いた場合の測定結果を示している。
試験条件は、以下の通りである。
試料X(本実施形態のシール部材6):表面に結晶の粒径が8μm以下となるようにリン酸亜鉛カルシウム膜を形成した軟鋼板からなる金属部材21を備えるシール部材(他の条件は本実施形態のシール部材6と共通)
試料Y(比較例):表面にブラスト処理を施した軟鋼板からなる金属部材21を備えるシール部材6を用いたシール部材(他の条件は本実施形態のシール部材6と共通)
浸漬液:水5vol%のブレーキフルード
温度(ブレーキフルードの温度):120℃
シール部材6に与える圧力(気室と液室との差圧に相当):10.2MPa
剥離強度測定方法:上述と同様
浸漬時間が200時間程度の場合には、試料Xと試料Yとの剥離強度の差は小さいが、浸漬時間が300時間程度となると、試料Yの剥離強度が3MPa程度まで低下するのに対し、試料Xの剥離強度は4MPa程度と良好であることがわかった。
このように、保護膜21bとして、表面に結晶の粒径が8μm以下のリン酸亜鉛カルシウム膜を用いると、ブレーキフルードに浸漬していても、金属部材21と弾性ゴム部材23との間の剥離強度を長時間良好に保持し、シール部材6のシール性を長時間良好に保持することができる。
以上のように、本実施形態のアキュムレータ1によれば、気室11と液室12との間の差圧が大きくなっても、ベローズ3と隔壁5との間にブレーキフルード(バックアップ油)を閉じ込めることができる。したがって、ベローズ3に局所的に無理な力が加わるようなことがない。
しかも、シール部材6は、高温(120℃以上)、高圧(10MPa以上)状態でも、シール性を長期間確保することができる。よって、ブレーキ装置等、高温(120℃以上)、高圧(10MPa以上)状態となるような液圧装置に適用しても、長期間にわたってシール性を保つことができる。
さらに、シール部材6のシール性が長期間確保されるので、比較的耐圧性の低いベローズ3を仕切り膜として適用することもできる。
したがって、本実施形態の車両用ブレーキシステム部品としてのアキュムレータ1によれば、シール性を長期間確保することができる。
また、本実施形態では、アキュムレータ1をブレーキ装置に適用した例で説明したが、本実施形態のアキュムレータ1は、ブレーキフルードに限らず、一般動作油、ガソリン、軽油等、各種油圧作動油に共通して、長期間良好な耐久性が得られる。したがって、シール部材6の材料を液体の種類によって変更するような面倒な作業が不要であり、しかも、種々の材料を用意する必要がないため、製造コストも抑制できる。
なお、本実施形態では、シール部材6をキャップ部4に取り付けたが、シール部材6は、ベローズ3が所定のストロークまで伸長又は収縮した時に流通口15を液密に閉塞させるものであればよいため、例えば、隔壁5(端壁5a)等に設けてもよい。
以下、本発明の第2の実施形態を、図8乃至図10を参照して説明する。本実施形態では、車両用ブレーキシステム部品として、マスタシリンダを例にとって説明する。本実施形態のマスタシリンダ31は、センタバルブ34の構造を除いては、既存のマスタシリンダと同様に構成されている。
図8に示すように、マスタシリンダ31は、ブレーキペダル等からの入力機構に加えられた操作力を液圧に変換する装置であり、ボデー32、ロッド33、液圧発生機構としてのセンタバルブ34、及びピストン35等を有している。ボデー32内には、ロッド33、センタバルブ34、ピストン35がこの順序で設けられている。ロッド33は、センタバルブ34側に当接部33aを有している。センタバルブ34は、シール性を有する接着部品であって、シール部材でもある。センタバルブ34は、金属部材21、接着層22、及び弾性ゴム部材23を有して、第1の実施形態のシール部材6と同様に構成されている(図9及び図10参照)。
図8中符号38は付勢手段としてのコイルばねを示している。ロッド33及びピストン35は、このコイルばね38により互いに離れる方向に付勢されているとともに、ピストン35は、ブレーキ操作と連動してロッド33側に前進するようになっている。また、ボデー32内には、液室36及びドレインポート37が設けられている。ブレーキ操作を行っていない状態では、液室36はセンタバルブ34を介してドレインポート37と連通している(図9参照)。
このマスタシリンダ31は、以下のように動作する。ブレーキ操作を行うと、ピストン35がロッド33側に前進する。ピストン35が前進すると、センタバルブ34がロッド33の当接部33aに当接し、ドレインポート37が閉塞される(図10参照)。これにより、液室36とドレインポート37が遮断されるため、液室36に液圧が発生する。一方、ブレーキを戻すと、ロッド33とセンタバルブ34が開放され、液室36とドレインポート37とが連通し、液室36が減圧される。
本実施形態の車両用ブレーキシステム部品としてのマスタシリンダ31によれば、センタバルブ34が第1の実施形態のアキュムレータ1が備えるシール部材6と同様に構成されているため、シール性を長期間確保することができる。
以下、本発明の第3の実施形態を、図11及び図12を参照して説明する。本実施形態では、車両用ブレーキシステム部品として、プランジャポンプを例にとって説明する。本実施形態のプランジャポンプ41は、シール部材44の構造を除いては、既存のプランジャポンプと同様に構成されている。
図11に示すように、プランジャポンプ41は、ボデー42、シャフト43、及びシール部材44等を備えている。ボデー42内には、シャフト43が設けられている。また、ボデー42内には、ポンプ吸い込み室45が設けられている。プレーキシステム部品として用いられるプランジャポンプ41では、ポンプ吸い込み室45はカム室と兼用となっている。このポンプ吸い込み室45のブレーキ液を遮断するため、リング状のシール部材44がシャフト43の外周に沿って設けられている。シール部材44は、シール性を有する接着部品でもあり、金属部材21、接着層22、及び弾性ゴム部材23を有して、第1の実施形態のシール部材6と同様に構成されている(図12参照)。
本実施形態の車両用ブレーキシステム部品としてのプランジャポンプ41によれば、シール部材44が第1の実施形態のアキュムレータ1が備えるシール部材6と同様に構成されているため、シール性を長期間確保することができる。
なお、本発明の車両用ブレーキシステム部品としては、アキュムレータ、マスタシリンダ、及び、プランジャポンプ等に限定されるものではなく、車両用ブレーキシステム部品に広く適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用ブレーキシステム部品としてのアキュムレータを示す断面図。 図1のアキュムレータが備えるシール部材を示す断面図。 図1のアキュムレータに備えさせることが可能なシール部材の他の例を示す断面図。 剥離強度試験で使用した試料を示す平面図。 剥離強度試験で使用した試料を示す断面図。 第1の実施形態の接着層を用いたシール部材と比較例の接着層を用いたシール部材との、シール部材の浸漬時間と、金属部材と弾性ゴム部材との剥離強度との関係を示す図。 第1の実施形態の金属材料を用いたシール部材と比較例の金属材料を用いたシール部材との、シール部材の浸漬時間と、金属部材と弾性ゴム部材との剥離強度との関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る車両用ブレーキシステム部品としてのマスタシリンダを示す断面図。 図8のマスタシリンダのセンタバルブ付近を拡大して示す断面図。 図8のマスタシリンダにおいてドレインポートがセンタバルブによって閉塞された状態を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る車両用ブレーキシステム部品としてのプランジャポンプを示す断面図。 図11のプランジャポンプのオイルシール付近を拡大して示す断面図。
符号の説明
1…アキュムレータ(車両用ブレーキシステム部品)、 2…圧力容器、 3…仕切り膜(ベローズ)、 5…隔壁、 6…シール部材(接着部品)、 11…気室、 12…液室、 15…流通口、 21…金属部材、 21a…金属部材本体、 21b…保護膜、 22…接着層、 22a…第1の接着層、 22b…第2の接着層、 23…弾性ゴム部材、 31…マスタシリンダ(車両用ブレーキシステム部品)、 34…センタバルブ(接着部品)、 41…プランジャポンプ(車両用ブレーキシステム部品)、 44…シール部材(接着部品)

Claims (21)

  1. 車両のブレーキシステムに使用されるアキュムレータ等の車両用ブレーキシステム部品であって、
    内部に、ガスが封入される気室と液体が満たされる液室とを有する圧力容器と、
    この圧力容器に固定される固定端及び前記圧力容器の軸線方向に伸縮自在な自由端を有し、前記圧力容器の内部に設けられて前記気室と前記液室とを隔離する仕切り膜と、
    前記液室内に設けられ、前記仕切り膜が伸縮した時に前記液室内の液体を出入りさせる流通口を有する隔壁と、
    前記仕切り膜が所定のストロークまで伸長又は収縮した時に前記流通口を液密に閉塞させて、前記隔壁と前記仕切り膜との間に液体を閉じ込めるシール部材と、を具備し、
    前記シール部材は、金属部材と、前記金属部材の表面の少なくとも一部に対応するように前記金属部材上に設けられた接着層と、前記接着層を介して前記金属部材に接着された弾性ゴム部材と、を備えていること特徴とする車両用ブレーキシステム部品。
  2. 前記金属部材は、金属部材本体と、前記金属部材本体の表面に設けられて前記金属部材本体の劣化を抑止する保護膜と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  3. 前記保護膜は、結晶の粒径が8μm以下に設定されているリン酸亜鉛カルシウム膜であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  4. 前記金属部材と前記弾性ゴム部材とは前記接着層によって加硫接着されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  5. 前記接着層は、前記金属部材と接する第1の接着層と、この第1の接着層上に設けられた第2の接着層と、を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  6. 前記第1の接着層は、水酸基の割合が10wt%以上となるように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  7. 前記第1及び第2の接着層は、夫々、塩素の割合が11.0wt%以下、且つ、スルフォン基の割合が1.0wt%以下となるように設定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  8. 前記第1の接着層は、層厚が1μm以上15μm以下に設定されているとともに、前記第2の接着層は、層厚が4μm以上21μm以下に設定されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  9. 前記第1の接着層は、フェノール系樹脂層であり、前記第2の接着層は、塩素化EPDM系樹脂層であることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  10. 前記弾性ゴム部材は、硬さがJIS K 6253においてSHORE A 80を越える硬さ、引張強さが20MPa以上のゴムにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  11. 車両のブレーキシステムに使用される車両用ブレーキシステム部品であって、
    金属部材と弾性ゴム部材とを接着してなり、ブレーキフルードに接するように配置されたシール機能を有する接着部品を備えていることを特徴とする車両用ブレーキシステム部品。
  12. 前記接着部品は、金属部材と、前記金属部材の表面の少なくとも一部に対応するように前記金属部材上に設けられた接着層と、前記接着層を介して前記金属部材に接着された弾性ゴム部材と、を備えていること特徴とする請求項11に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  13. 前記金属部材は、金属部材本体と、前記金属部材本体の表面に設けられて前記金属部材本体の劣化を抑止する保護膜と、を有していることを特徴とする請求項12に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  14. 前記保護膜は、結晶の粒径が8μm以下に設定されているリン酸亜鉛カルシウム膜であることを特徴とする請求項13に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  15. 前記金属部材と前記弾性ゴム部材とは前記接着層によって加硫接着されていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  16. 前記接着層は、前記金属部材と接する第1の接着層と、この第1の接着層上に設けられた第2の接着層と、を有していることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  17. 前記第1の接着層は、水酸基の割合が10wt%以上となるように設定されていることを特徴とする請求項16に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  18. 前記第1及び第2の接着層は、夫々、塩素の割合が11.0wt%以下、且つ、スルフォン基の割合が1.0wt%以下となるように設定されていることを特徴とする請求項16又は17に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  19. 前記第1の接着層は、層厚が1μm以上15μm以下に設定されているとともに、前記第2の接着層は、層厚が4μm以上21μm以下に設定されていることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  20. 前記第1の接着層は、フェノール系樹脂層であり、前記第2の接着層は、塩素化EPDM系樹脂層であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
  21. 前記弾性ゴム部材は、硬さがJIS K 6253においてSHORE A 80を越える硬さ、引張強さが20MPa以上のゴムにより形成されていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム部品。
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