JP2005044606A - 放電電極及び放電灯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放電ガス11を封入した封入管9、封入管9の内壁に塗布された蛍光膜10、封入管9の両端に配置された一対の放電電極を備えている。放電電極は、絶縁性基板7a、絶縁性基板7aの上の広禁制帯幅半導体層1aを備える。広禁制帯幅半導体層1aの表面には、コンタクト膜23a,24aが形成されている。コンタクト膜23a,24aを介して、ステムリード21a,22aが広禁制帯幅半導体層1aに接続される。ステムリード21a,22aは、コンタクト膜23a,24aと対向する絶縁性基板7aの裏面にそれぞれ接触させ、絶縁性基板7aと広禁制帯幅半導体層1aからなる積層構造を両側からスプリング的に挟持し、保持している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電電極及び放電灯に係り、特に、熱陰極として用いられる放電電極及びそれを用いた放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光灯等の放電灯に用いられる熱陰極(放電電極)は、放電ガス雰囲気中において、加熱及び負電圧印加により、熱陰極の表面から電子を放出させる。熱陰極には、従来より高融点金属の細線をコイル状にし、通電により加熱を行うフィラメントが広く用いられている。更に、電子放出は一般にこの陰極物質の仕事関数を小さくするほど促進されるため、フィラメント材料の表面に仕事関数の低減を図るために、各種金属やエミッタ物質と呼ばれる例えばバリウム(Ba)系の物質がコート・含浸されるなどして用いられてきた。
【0003】
例えば、もっとも広く一般的に用いられている放電灯である蛍光灯においては、タングステンフィラメントにバリウム系のエミッタ物質が塗布された熱陰極(放電電極)に通電することで、全体を加熱し、電子放出を開始させている。これらの熱陰極(放電電極)は低い陰極降下電圧で電子放出が可能であり、蛍光灯の高い発光効率を支えているが、一方、寿命が必ずしも長くないという課題があった。更に、器具の集積化、小型化需要に答えるためには、いっそうの低温化、低発熱が要求されており、これに答える高性能熱陰極の開発が求められている。
【0004】
最近、平均粒径が0.2μm以下の粒子状のダイアモンドを熱陰極材表面、或いは表層に配置させた熱陰極(放電電極)を有する放電灯が提案されている(特許文献1参照。)。特に、低圧放電灯の点灯中において、放電電極の電子放出特性の劣化を抑制させ、長寿命化を図るために、粒子径0.01μm〜10μm、好ましくは0.1μm〜1μmのダイアモンド微粒子をタングステンコイルに付着又は含浸させ、このタングステンコイルを放電電極として、低圧放電灯に組み込んだ技術が提案されている(特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10―69868号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000―106130号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術では、通電電力はほとんどがタングステンコイルにおいて消費され、効率向上は必ずしも充分でなかった。
【0008】
上記問題点を鑑み、本発明は、室温における起動時から充分な導電性を得、効率の良い加熱・熱電子放出が可能で、且つ長寿命な放電電極及びこれを用いた放電灯を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、放電ガス中に電子を放出する放電電極に関する。即ち、本発明の第1の特徴に係る放電電極
は、(イ)アクセプタ不純物元素とこのアクセプタ不純物元素の活性化エネルギよりも大きな活性化エネルギのドナー不純物元素がともに添加された、300°Kにおける禁制帯幅が2.2eV以上の広禁制帯幅半導体からなるエミッタと、(ロ)このエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子とを備えることを要旨とする。
【0010】
本発明の第2の特徴は、放電ガスを封入した封入管中に設けられた少なくとも一対の放電電極を備えた放電灯に関する。即ち、本発明の第2の特徴に係る放電灯に用いられている放電電極のそれぞれが、(イ)アクセプタ不純物元素とこのアクセプタ不純物元素の活性化エネルギよりも大きな活性化エネルギのドナー不純物元素がともに添加された、300°Kにおける禁制帯幅が2.2eV以上の広禁制帯幅半導体からなるエミッタと、(ロ)このエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子とを備えることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第3の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0012】
又、以下に示す第1〜第3の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることが出来る。
【0013】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る放電灯は、図1に示すように、放電ガス11を封入した封入管9と、この封入管9の内壁の一部に、厚さ50μm〜300μmで塗布された蛍光膜10と、封入管9の両端においてその内部に配置された一対の放電電極を備えている。封入管9は、例えば、ソーダライムガラスや硼珪酸ガラス等のガラス管を用いれば良い。
【0014】
一対の放電電極の内、図1の左側の放電電極は、支持体としての絶縁性基板7aと、この絶縁性基板7aの上に配置されたエミッタとしての広禁制帯幅半導体(ワイドギャップ半導体)層1aを備えている。そして、広禁制帯幅半導体層(エミッタ)1aの表面には、広禁制帯幅半導体層1aに低いコンタクト抵抗でオーミックコンタクトするコンタクト膜23a,24aが選択的に形成されている。コンタクト膜23a,24aの直下の広禁制帯幅半導体層1aの表面近傍の領域には、アモルファス(非晶質)コンタクト領域がそれぞれ形成されている。そして、このコンタクト膜23a,24aを介して、ステムリード21a,22aが電気的に広禁制帯幅半導体層1aに接続されている。ステムリード21a,22aのそれぞれの先端部はタングステン(W)、モリブデン(Mo)等の材料で、複数の鋭角(若しくはほぼ直角)の折れ曲がり部を有し、スプリング構造をなしているが、封入管9との封止部はコバールを用いている。そして、ステムリード21a,22aは、コンタクト膜23a,24aと対向する絶縁性基板7aの裏面に折れ曲がり部の角部をそれぞれ接触させ、この絶縁性基板7aと広禁制帯幅半導体層1aからなる積層構造を両側からスプリング的に挟持し、保持している。ステムリード21a,22aは、広禁制帯幅半導体層1aからなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子として機能している。
【0015】
同様に、一対の放電電極の内の他方、即ち、図1の右側の放電電極も、絶縁性基板7bと、この絶縁性基板7bの上に配置されたエミッタとしての広禁制帯幅半導体層1bを備えている。そして、広禁制帯幅半導体層(エミッタ)1bの表面には、広禁制帯幅半導体層1bにオーミックコンタクトするコンタクト膜23b,24bが選択的に形成されている。コンタクト膜23b,24bの直下の広禁制帯幅半導体層1bの表面近傍の領域には、アモルファス(非晶質)コンタクト領域がそれぞれ形成されている。そして、このコンタクト膜23b,24bを介して、ステムリード21b,22bが電気的に広禁制帯幅半導体層1bに接続されている。そして、ステムリード21b,22bは、コンタクト膜23b,24bと対向する絶縁性基板7bの裏面に折れ曲がり部の角部をそれぞれ接触させ、この絶縁性基板7bと広禁制帯幅半導体層1bからなる積層構造を両側からスプリング的に挟持し、保持している。ステムリード21b,22bは、広禁制帯幅半導体層1bからなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子として機能している。一対の放電電極は、矩形板形状、皿形状、棒形状、ワイヤ形状等、様々な形状を採用することが出来、特に限定されない。
【0016】
コンタクト膜23a,24a;23b,24bとしては、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、金(Au)等を採用可能である。或いは、これらの金属の内の複数の金属の組み合わせからなる合金膜、化合物膜、或いは多層膜(複合膜)等が可能であり、例えば、Ti/Pt/Au、Ti/Ni/Au或いはTi/Ni/Pt/Au等の多層膜が採用できる。
【0017】
なお、電極部のコンタクト抵抗が高くても良いような用途では、コンタクト膜23a,24a;23b,24bやその直下のアモルファスコンタクト領域等は適宜省略しても良い。
【0018】
第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極に用いる広禁制帯幅半導体層1a,1b内には、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物と、相対的に大きいドナー不純物がともにドーピングされている。更に、アクセプタ不純物の濃度NAがドナー不純物の濃度NDよりも小となるようにドーピングされている。ここで、「広禁制帯幅半導体(ワイドギャップ半導体)」とは、半導体産業において早くから研究され、実用化進んだシリコン(300°Kにおける禁制帯幅Eg=約1.1eV)や砒化ガリウム(300°Kにおける禁制帯幅Eg=約1.4eV)等よりも禁制帯幅Egの広い半導体材料である。例えば、300°Kにおける禁制帯幅Eg=約2.2eVのテルル化亜鉛(ZnTe)、禁制帯幅Eg=約2.4eVの硫化カドミウム(CdS)、禁制帯幅Eg=約2.7eVのセレン化亜鉛(ZnSe)、禁制帯幅Eg=約3.4eVの窒化ガリウム(GaN)、禁制帯幅Eg=約3.7eVの硫化亜鉛(ZnS)、禁制帯幅Eg=約5.5eVのダイアモンド及び禁制帯幅Eg=約5.9eVの窒化アルミニウム(AlN)が広禁制帯幅半導体の代表例である。又、炭化珪素(SiC)も、広禁制帯幅半導体の一例である。SiCの300°Kにおける禁制帯幅Egは、3C−SiCで2.23eV、6H−SiCで2.93eV、4H−SiCで3.26eV程度の値が報告されているが、種々のSiCを使用可能である。又上記の種々の広禁制帯幅半導体の2種以上の組み合わせからなる混晶でも構わない。これらの広禁制帯幅半導体及びその混晶中で、特に、300°Kにおける禁制帯幅が3.4eV以上である広禁制帯幅半導体及びその混晶が、負の電子親和力が大きく、電子放出源(エミッタ)として好ましい。
【0019】
ダイアモンドの場合を例に示せば、アクセプタ不純物としての硼素(B)の濃度1015cm−3〜1019cm−3程度、ドナー不純物としての燐(P)の濃度1016cm−3〜1021cm−3程度の範囲において、アクセプタ不純物の濃度NAがドナー不純物の濃度NDよりも小となるようにドーピングを選定すれば良い。
【0020】
第1の実施の形態に係る放電電極に用いる支持体としての絶縁性基板7a,7bとしては、石英ガラス、若しくはアルミナ(Al2O3)等のセラミックが使用できる。
【0021】
封入管9の内壁の一部に塗布された蛍光膜10は、放電により発生する紫外線の照射を受けて可視光線を放出させる。封入管9の内部には、放電ガス11の他に、水銀放電を発生させるための必要一定量の水銀(水銀粒)が封入されている。点燈を助けるための放電ガス11にはアルゴン(Ar)ガス、ネオン(Ne)、キセノン(Xe)ガス等の希ガスが使用され、封入管9の内部の圧力は、例えば、5.3kPa〜13kPa程度に設定されている。更に、電子の放出効率を上げるために、数%の水素ガス(H2)を希ガスに混合することが好ましい。
【0022】
上述したように、第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極は、加熱により、電子を放出させるエミッタとして、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物と、相対的に大きいドナー不純物がともに、広禁制帯幅半導体層1a,1bドーピングされている。図2及び図3においては、広禁制帯幅半導体層1a,1bをダイアモンドとし、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物2として硼素(B)、活性化エネルギが相対的に大きいドナー不純物4i,4aとして、燐(P)を用いた場合を示している。図2(b)に示すように、アクセプタ不純物2のエネルギレベルEaから価電子帯端のエネルギEvの差で示されるアクセプタ不純物2の活性化エネルギ(0.2〜0.3eV)は、伝導帯端のエネルギEcからドナー不純物4iのエネルギレベルEdの差で示されるドナー不純物4iの活性化エネルギ(約0.5eV)よりも小さい。そして、常温(300°K)において、フェルミレベルEfは、アクセプタ不純物2のエネルギレベルEaと価電子帯端のエネルギEvの間に存在する。このため、図2に示すように、常温(300°K)でも、価電子帯端の近傍の電子は、アクセプタ不純物2にトラップされ、価電子帯端の近傍に正孔(ホール)3を生成し、伝導性が得られる。即ち、常温での通電開始時には、図2(a)に示すように、アクセプタ不純物2からの正孔(ホール)3による伝導が得られる。このとき、活性化エネルギが大きいドナーからは、電子の伝導帯への供給はなく、ドナー不純物4iは未活性状態である。正孔(ホール)3の生成により、広禁制帯幅半導体層1a,1b自体に電気が流れ、通電を行うことにより、広禁制帯幅半導体層1a,1b自体が効率よく加熱される。
【0023】
正孔(ホール)3の伝導により、広禁制帯幅半導体層1a,1b自体が700°K〜800°K程度まで加熱された状態の広禁制帯幅半導体層1a,1bのエネルギバンド図が図3(b)である。700°K〜800°K程度の昇温状態では、フェルミレベルEfは、価電子帯端のエネルギEvとドナー不純物(活性化状態)4aのエネルギレベルEdの間に存在する。
【0024】
このエネルギ状態では、アクセプタ不純物2より高濃度にドーピングしておいたドナー不純物(未活性状態)4iが加熱によって、ドナー不純物(活性化状態)4aに活性化され、ドナー不純物(活性化状態)4aから伝導帯へ電子が供給される。即ち、700°K〜800°K程度まで加熱された状態の広禁制帯幅半導体層1a,1bには、電子放出に必要な電子6が多数キャリアとして生成される。
【0025】
図4には、広禁制帯幅半導体層1a,1bの比抵抗が温度上昇とともに、p型伝導領域からn型伝導領域に変化することが示されている。
【0026】
この様に、第1の実施の形態に係る放電電極においては、始動時点からの通電加熱、熱電子放出の一連の過程が広禁制帯幅半導体層1a,1bだけで可能になり、電力を最小限にし、簡単な構成で高効率・低温熱電子放出陰極を実現することが出来る。即ち、第1の実施の形態に係る放電電極によれば、広禁制帯幅半導体層1a,1bのドーピングの効果により、通電開始から電流はすべて広禁制帯幅半導体層1a,1b内を流れ、効率よく昇温された状態で、電子放出に適したn型即ち電子伝導が得られる。
【0027】
なお、図1では、絶縁性基板7a,7bの裏面がそれぞれ露出された構造となっているが、絶縁性基板7a,7bの裏面を広禁制帯幅半導体層1a,1bでそれぞれ覆う形態でも良い。
【0028】
又、広禁制帯幅半導体層1a,1bが、絶縁性基板7a,7bの表面の全面を均一に覆う必要もなく、ストライプ形状やメアンダーラインのような蛇行形状等で配線パターンを構成するように選択的に、絶縁性基板7a,7bの表面の一部に配置されても良い。
【0029】
第1の実施の形態に係る放電電極は、通電加熱用フィラメントを設ける必要がないため、構造が簡単であり、以下に説明するような簡単な製造方法で、大量生産が可能であるので、製造コストの低減が可能である。
【0030】
図5〜図10を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する。
【0031】
(イ)先ず、絶縁性基板7としてアルミナ(Al2O3)基板を用意し、この絶縁性基板7の主表面にCVD法によって図5に示すように、広禁制帯幅半導体層1をエピタキシャル成長する。具体的には、Al2O3基板7上にダイアモンド単結晶層1をエピタキシャル成長する。CVD法は、例えば4kPaの減圧下で、2.45GHzの高周波放電を用いたプラズマCVDが採用可能である。この際、基板温度850℃において、ソースガスとしてメタン(CH4)ガスを、キャリアガスとしての水素(H2)ガスと共に供給すれば良い。メタン(CH4)ガス:水素(H2)ガスの流量比1:99程度にすれば、0.5μm/時間〜1μm/時間程度の成長速度で、エピタキシャル成長層1が得られるが、この際、H2ガス希釈されたジボラン(B2H6)とフォスフィン(PH3)をマスフローコントローラ等で制御して、同時に流し、広禁制帯幅半導体層1中に、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物として硼素(B)を、活性化エネルギが相対的に大きいドナー不純物として燐(P)を同時にドーピングする。広禁制帯幅半導体層1は、例えば、1〜100μm程度堆積する。n型ドーパントガスとしては、フォスフィンの代わりにアルシン(AsH3)、硫化水素(H2S)、アンモニア(NH3)等が使用可能である。
【0032】
(ロ)次に、リフトオフ法等により、チタン(Ti)/金(Au)の複合層等をパターニングして、イオン注入マスクを形成する。このイオン注入マスクを用いて、広禁制帯幅半導体層1の表面に、加速エネルギEACC=40keV、ドーズ量Φ=1016cm−2でArイオンを選択的に注入する。このとき、絶縁性基板7及び広禁制帯幅半導体層1の温度は常温(25℃)に維持する。その後、イオン注入マスクを除去後、400℃で熱処理し、アモルファスコンタクト領域を形成する。なお、上記ではArをイオン注入する場合で説明したが、Ar+のみに限定されるものではない。クリプトン(Kr+)、キセノン(Xe+)等の希ガスの元素イオン、或いはTi+、Ta+、W+、Si+、N+、B+等の炭化物形成元素イオン等、種々のイオンが採用可能である。この内、N+、B+はダイアモンドの格子位置に入れば、それぞれドナー、アクセプタとして働きうるが、ドーズ量Φ=1015cm−2から1016cm−2の高注入濃度レベルでは、注入されたN+、B+はダイアモンド層の表面で、炭化物(化合物)NC1−X,BC1−Xを形成していると捉えた方が良いからである。
【0033】
(ハ)そして、リフトオフ法を用いて、図6に示すように、アモルファスコンタクト領域の直上の位置にマスク合わせをして、Ti膜、Pt膜、Au膜を連続的に真空蒸着(又はスパッタリング)して、Ti/Pt/Au多層膜からなるコンタクト膜23a,24a;23b,24b;24c,・・・・・を選択的に形成する。コンタクト膜23a,24a;23b,24b;24c,・・・・・のパターニング後、700℃〜800℃の高温で熱処理(シンタリング)することにより、広禁制帯幅半導体層1に対する実用的なコンタクト抵抗値ρcを得る。
【0034】
(ニ)次に、CVDにより、広禁制帯幅半導体層1の上部の全面に、厚さ500nmから1μmの酸化膜(SiO2膜)を堆積する。更に、この酸化膜の上部にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ工程を用いて、フォトレジスト膜をパターニングする。そして、パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして、酸化膜をパターニングする。酸化膜をパターニング後、フォトレジスト膜を除去し、パターニングされた酸化膜をエッチングマスクとして、広禁制帯幅半導体層1を、酸素ガス(O2ガス)を用いたRIEで、コンタクト膜24cと23aの間、コンタクト膜24aと23bの間、・・・・を絶縁性基板7が露出するまでパターニングする。コンタクト膜24cと23aの間、コンタクト膜24aと23bの間、・・・・がダイシングラインDj−1,Dj,Dj+1,・・・・・になる。この結果、ダイシングラインDj−1,Dj,Dj+1,・・・・・の位置にダイシング溝が形成され、このダイシング溝に沿って、ダイアモンドブレード等で切断すれば、所望の大きさの放電電極が、複数個切り出される。
【0035】
(ホ)次に、ガラス玉(ビーズ)62aに中央部近傍を固定されたステムリード21a,22aを用意する。そして、ステムリード21aの折れ曲がり部の角部をコンタクト膜23aと対向する絶縁性基板7aの裏面に接触させ、この電極用積層体(7a,1a)を両側からスプリング的に挟持する。同様に、ステムリード22aの折れ曲がり部の角部をコンタクト膜24aと対向する絶縁性基板7aの裏面に接触させ、この電極用積層体(7a,1a)を両側からスプリング的に挟持する。図示を省略しているが、ガラス玉(ビーズ)62bに中央部近傍を固定されたステムリード21b,22bを用意し、ステムリード21bの折れ曲がり部の角部をコンタクト膜23bと対向する絶縁性基板7bの裏面に接触させ、電極用積層体(7b,1b)を両側からスプリング的に挟持し、ステムリード22bの折れ曲がり部の角部をコンタクト膜24bと対向する絶縁性基板7bの裏面に接触させ、電極用積層体(7b,1b)を両側からスプリング的に挟持する。この様にして、ガラス玉62a、ステムリード21a,22a、及び電極用積層体(7a,1a)を有する一方の放電電極と、ガラス玉62b、ステムリード21b,22b、及び電極用積層体(7b,1b)を有する他方の放電電極との一対の放電電極を作製する。なお、ガラス玉62a,62bの代わりに、喇叭形状等のガラス製ステムでも良い。
(ヘ)次に、図8のように一部に絞り部66Aが形成され、一部領域に蛍光膜10が塗布された円筒状ガラス管(封入管)9を用意し、一対の放電電極の一方を用い、絞り部66Aにガラス玉62aを載せてステムリード21a,22aと電極用積層体(7a,1a)をガラス管9内の所定位置に設定し、図9のように支持具70に保持した状態で、絞り部66Aとガラス玉62a付近をガスバーナ71等にて加熱し、ガラス管9とガラス玉62aを溶融させて両者を溶着して、ガラス管9の一端を封止する溶着部67Aを形成する。そして、図10のように溶着部67Aから離れたガラス管9の一部に形成したもう一つの絞り部66Bに他方の放電電極を用い、同様に、絞り部66Bにガラス玉62bを載せてステムリード21b,22bと電極用積層体(7b,1b)をガラス管9内の所定の位置に設定し、ガラス管9の絞り部66B側の開口端部68を吸排気装置の吸排気ヘッド86に接続する。吸排気装置は、吸排気ヘッド86に対して、ガラス管9内の空気を吸引してガラス管9内を真空にする真空ポンプ81と、ガラス管9内にネオン、アルゴン等所定の放電ガス11を注入するためのガス供給源82と、吸気、排気を切換える切換えバルブ83と、排気電磁弁84と、吸気電磁弁85とを有する。
(ト)そして、一対の放電電極を具備したガラス管9を吸排気ヘッド86に接続した状態において、排気電磁弁84と切換バルブ83にて排気通路を開いて真空ポンプ81を稼動し、ガラス管9内の空気を排気し、真空にする。その後、切換バルブ83と吸気電磁弁85を通ってガス供給源82からアルゴン等の所定の放電ガス11とともに少量の水銀をガラス管9内に封入する。更に、その後、絞り部66B付近とガラス玉62bをガスバーナ71等にて加熱し、ガラス管9とガラス玉62bとを溶融させて両者を溶着して、放電灯のもう一方の溶着部67Bを形成する。この後に、ガラス管の溶着部の外側の不要部分を除去することによって、図1に示す放電灯が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法によれば、通電加熱用フィラメントを設ける必要がないため、大きな絶縁性基板7上にまとめて成膜した広禁制帯幅半導体層1をダイシングラインDj−1,Dj,Dj+1,・・・・・に沿ってダイシングして、両端にステムリード21a,22a又はステムリード21b,22bをスプリング的に挟持するだけで、放電電極を製造することが出来るので、大量生産が可能であり、製造コストの低減が可能である。
【0036】
なお、上記に述べた放電灯の製造方法は、一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、大きな絶縁性基板7に広禁制帯幅半導体層1をまとめて形成し、ダイシングラインDj−1,Dj,Dj+1,・・・・・に沿って分割したが、最初からチップ状に分割された絶縁性基板7a,7b,・・・・・に、個別に広禁制帯幅半導体層1a,1b,・・・・・をそれぞれ形成しても良い。
【0037】
(第2の実施の形態)
図11に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る放電灯の放電電極は、エミッタとしての広禁制帯幅半導体ロッド12と、この広禁制帯幅半導体ロッド(エミッタ)12の両端部近傍の外周に選択的に形成された、コンタクト膜31a,31bと、コンタクト膜31aを介して、広禁制帯幅半導体ロッド12の左側端部に巻き付けられたリード線13aと、コンタクト膜31bを介して、広禁制帯幅半導体ロッド12の右側端部に巻き付けられたリード線13bとを備えている。広禁制帯幅半導体ロッド12は、1辺が50μm〜300μmの角柱形状若しくは、直径が50μm〜300μmの円柱形状に選べば良い。角柱形状は、断面が正方形である必要はなく、断面形状は、長方形や5角形以上の多角形の断面でも構わない。リード線13a,13bには、例えば鉄とニッケルの合金(Fe−Ni)からなる芯線に銅(Cu)を被覆した導入線(ジュメット線)等が使用可能である。
【0038】
図示を省略しているが、それぞれのコンタクト膜31a,31bの直下の広禁制帯幅半導体ロッド12の表面近傍の領域には、アモルファス(非晶質)コンタクト領域が形成されている。このため、コンタクト膜31a,31bは、それぞれ、広禁制帯幅半導体ロッド12の両端部近傍の外周に、低いコンタクト抵抗でオーミックコンタクトしている。コンタクト膜31a,31bとしては、第1の実施の形態に係る放電灯で説明したNi、W、Ti、Cr、Ta、Mo、Au等、或いは、これらの金属の内の複数の金属の組み合わせ、例えば、Ti/Pt/Au、Ti/Ni/Au或いはTi/Ni/Pt/Au等の多層膜が採用できる。但し、電極部のコンタクト抵抗が高くても良いような用途では、コンタクト膜31a,31bやアモルファスコンタクト領域等は適宜省略しても良い。
【0039】
そして、電気的に広禁制帯幅半導体ロッド12の左側端部に接続されたリード線13aを懸架線14aで支持し、電気的に広禁制帯幅半導体ロッド12の右側端部に接続されたリード線13bを懸架線14bで支持している。更に、懸架線14a,14bは、ステム16に固定されたステムピン15a、15bにそれぞれ溶接され、これにより、広禁制帯幅半導体ロッド12がステム16に固定され、放電電極を構成している。ここで、リード線13a、懸架線14a、及びステムピン15aが広禁制帯幅半導体ロッド12からなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子の一方として機能している。そして、リード線13b、懸架線14b、及びステムピン15bが広禁制帯幅半導体ロッド12からなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子の他方として機能している。
【0040】
第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極と同様に、広禁制帯幅半導体ロッド12内には、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物と、相対的に大きいドナー不純物がともにドーピングされ、アクセプタ不純物の濃度NAがドナー不純物の濃度NDよりも小となるようにドーピングされている。
【0041】
図11に示す第2の実施の形態に係る放電灯は、図12に示すように、放電ガス11を封入した封入管9と、この封入管9の内壁の一部に塗布された蛍光膜10とを備え、一対の放電電極がそれぞれ、封入管9の両端に配置される。但し、図12では対向する他方の放電電極の図示を省略している。封入管9の内部には、放電ガス11の他に、水銀放電を発生させるための必要一定量の水銀(水銀粒)が封入されていることは、第1の実施の形態に係る放電灯と同様である。
【0042】
第2の実施の形態に係る放電灯の放電電極においては、広禁制帯幅半導体ロッド12自体が通電対象物として働くので、リード線13a,13bは両端部のみに巻き付けてあれば良く、広禁制帯幅半導体ロッド12の全面にリード線13a,13bを巻き付ける必要はない。
【0043】
(第3の実施の形態)
図13に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る放電灯の放電電極は、支持体としての円柱(若しくは角柱)形状の絶縁芯材18と、この絶縁芯材18の外周の全面に被覆されて形成されたエミッタとしての広禁制帯幅半導体層17とで、円柱(若しくは角柱)形状の電極用積層体(17,18)を構成している。この広禁制帯幅半導体層(エミッタ)17の両端部近傍の外周に選択的に形成された、キャップ形状の電極層19a,19bと、電極層19aに溶接された電極ピン20aと、電極層19bに溶接された電極ピン20bとを備えている。図示を省略しているが、それぞれのキャップ形状の電極層19a,19bの内壁部直下の広禁制帯幅半導体層17の外周表面近傍の領域には、アモルファスコンタクト領域が形成されている。このため、電極層19a,19bは、それぞれ、広禁制帯幅半導体層17の両端部近傍の外周に、低いコンタクト抵抗でオーミックコンタクトしている。電極層19a,19bとしては、第1及び第2の実施の形態に係る放電灯で説明したNi、W、Ti、Cr、Ta、Mo、Au等、或いは、これらの金属の内の複数の金属の組み合わせ、例えば、Ti/Pt/Au、Ti/Ni/Au或いはTi/Ni/Pt/Au等の多層膜が採用できる。
【0044】
そして、円柱(若しくは角柱)形状の電極用積層体(17,18)の左側端部に接続された電極ピン20aを懸架線14aで支持し、電極用積層体(17,18)の右側端部に接続された電極ピン20bを懸架線14bで支持している。更に、懸架線14a,14bは、ステム16に固定されたステムピン15a、15bにそれぞれ溶接され、これにより、電極用積層体(17,18)がステム16に固定され、放電電極を構成している。
【0045】
ここで、電極層19a、電極ピン20a、懸架線14a、及びステムピン15aが広禁制帯幅半導体層17からなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子の一方として機能している。又、電極層19b、電極ピン20b,懸架線14b、及びステムピン15bが、広禁制帯幅半導体層17からなるエミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子の他方として機能している。
【0046】
第1及び第2の実施の形態に係る放電灯の放電電極と同様に、広禁制帯幅半導体層17内には、活性化エネルギが相対的に小さいアクセプタ不純物と、相対的に大きいドナー不純物がともにドーピングされ、アクセプタ不純物の濃度NAがドナー不純物の濃度NDよりも小となるようにドーピングされている。
【0047】
図13に示すように、第3の実施の形態に係る放電灯は、放電ガス11を封入した封入管9と、この封入管9の内壁の一部に塗布された蛍光膜10と、封入管9の両端に一対配置され放電電極とを備える点において、第1及び第2の実施の形態に係る放電灯と同様である。但し、図13では対向する他方の放電電極の図示を省略している。封入管9の内部には、放電ガス11の他に、水銀放電を発生させるための必要一定量の水銀(水銀粒)が封入されていることは、第1及び第2の実施の形態に係る放電灯と同様である。
【0048】
第3の実施の形態に係る放電電極は、絶縁芯材18に広禁制帯幅半導体層17をCVD法等により、堆積(コーティング)し、これを適宜必要な長さに分割すれば、容易に製造できる。勿論、絶縁芯材18は最初から使用状態の長さに加工してから広禁制帯幅半導体層17をCVD法等により、堆積しても良い。
【0049】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0050】
既に述べた第1〜第3の実施の形態の説明においては、熱陰極について主に述べた。しかし、放電電極からの電子放出は、純粋な熱電子放出に限定されるものではなく、電界による効果を伴うものであっても良い。
【0051】
この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、室温における起動時から充分な導電性を得、効率の良い加熱・熱電子放出が可能で、且つ長寿命な放電電極及びこれを用いた放電灯を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯の概略を説明する模式的断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極に用いられている広禁制帯幅半導体層からなるエミッタの室温における導電状態を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極に用いられている広禁制帯幅半導体層からなるエミッタの昇温状態における導電状態を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態に係る放電灯の放電電極に用いられている広禁制帯幅半導体層からなるエミッタの導電状態の温度変化を説明する図である。
【図5】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その1)。
【図6】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その2)。
【図7】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その3)。
【図8】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その4)。
【図9】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その5)。
【図10】第1の実施の形態に係る放電灯の製造方法を説明する工程断面図である(その6)。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る放電灯の放電電極の概略を説明する模式的断面図である。
【図12】第2の実施の形態に係る放電灯の概略を説明する模式的断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る放電灯の概略を説明する模式的断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…広禁制帯幅半導体層
2…アクセプタ不純物
3…正孔(ホール)
4i,4a…ドナー不純物
6…電子
7,7a,7b…絶縁性基板
9…封入管(ガラス管)
10…蛍光膜
11…放電ガス
12…広禁制帯幅半導体ロッド
13a,13b…リード線
14a,14b…懸架線
15a,15b…ステムピン
16…ステム
17…広禁制帯幅半導体層
18…絶縁芯材
19a,19b…電極層
20a,20b…電極ピン
21a,22a…ステムリード
23a,23b,24a,24b,24c,31a,31b…コンタクト膜
62a,62b…ガラス玉
66A,66B…絞り部
67A,67B…溶着部
68…開口端部
70…支持具
71…ガスバーナ
81…真空ポンプ
82…ガス供給源
83…切換バルブ
84…排気電磁弁
85…吸気電磁弁
86…吸排気ヘッド
Claims (8)
- 放電ガス中に電子を放出する放電電極であって、
アクセプタ不純物元素と該アクセプタ不純物元素の活性化エネルギよりも大きな活性化エネルギのドナー不純物元素がともに添加された、300°Kにおける禁制帯幅が2.2eV以上の広禁制帯幅半導体からなるエミッタと、
該エミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子
とを備えることを特徴とする放電電極。 - 前記ドナー不純物元素の濃度は、前記アクセプタ不純物元素の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の放電電極。
- 前記広禁制帯幅半導体の300°Kにおける禁制帯幅が3.4eV以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電電極。
- 前記広禁制帯幅半導体からなるエミッタは、絶縁性の支持体の表面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放電電極。
- 放電ガスを封入した封入管中に設けられた少なくとも一対の放電電極を備えた放電灯であって、前記放電電極のそれぞれが、
アクセプタ不純物元素と該アクセプタ不純物元素の活性化エネルギよりも大きな活性化エネルギのドナー不純物元素がともに添加された、300°Kにおける禁制帯幅が2.2eV以上の広禁制帯幅半導体からなるエミッタと、
該エミッタに電流を供給するための少なくとも一対の電流供給端子
とを備えることを特徴とする放電灯。 - 前記ドナー不純物元素の濃度は、前記アクセプタ不純物元素の濃度よりも高いことを特徴とする請求項5に記載の放電灯。
- 前記広禁制帯幅半導体の300°Kにおける禁制帯幅が3.4eV以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の放電灯。
- 前記広禁制帯幅半導体からなるエミッタは、絶縁性の支持体の表面に形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の放電灯。
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