JP2017107816A - 熱電子放出用フィラメント、四重極質量分析計、及び残留ガス分析方法 - Google Patents

熱電子放出用フィラメント、四重極質量分析計、及び残留ガス分析方法 Download PDF

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俊広 池山
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Abstract

【課題】長寿命を担保できる熱電子放出用フィラメントを提供すること、及びこの熱電子放出用フィラメントを使用した質量分析計の分析精度を向上すること。
【解決手段】電流が流れる芯材211Aと、前記芯材211Aの表面を覆うように形成された電子放出層211Bとを具備する熱電子放出用フィラメント211であって、前記電子放出層211Bがガスを実質的に遮断する緻密さを有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば質量分析計に用いる熱電子放出用フィラメントに関するものである。
この種の熱電子放出用フィラメントとしては、イリジウムからなる芯材の表面を電子放出物質である酸化イットリウムにより被膜して電子放出層を形成したものが知られている。特許文献1及び非特許文献1に示されるように、従来、前記電子放出層は、芯材の表面に電気泳動法により被覆してある。
しかしながら、熱電子放出用フィラメントが、例えば、半導体プロセスチャンバの残留ガス分析計等の質量分析計に使用される場合には、チャンバ内の洗浄に使用されたフッ素ガス等の腐食性ガスが、分析するガスに含まれる可能性がある。このような場合、電気泳動法で形成された電子放出層は緻密性がないので、電子放出層の隙間から腐食性ガスが侵入して芯材に到達し、芯材が腐食されて熱電子放出用フィラメントが想定寿命より早く切れてしまう恐れがある。
そこで、芯材を腐食から守るために電子放出層を厚くすると、熱電子を放出するために熱電子放出用フィラメントを加熱する際に温度制御が難しくなるので、熱電子放出用フィラメントを加熱し過ぎてしまい、熱ストレスによりやはり熱電子放出用フィラメントが想定寿命より早く切れてしまう恐れがある。
また、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすために、半導体プロセスチャンバ内に残留した濃度の低いガスをさらに希釈してから、質量分析計によって分析することも考えられているようではあるが、分析精度が悪化するという問題が生じる。
特開2012−003976号公報
高橋直樹「残留ガス分析計としての四極子形質量分析計」、J.Vac.Soc.Jpn.、Vol.48(2005)、p611−618
本発明は上記の問題を解決すべくなされたものであり、長寿命を担保できる熱電子放出用フィラメントを提供すること、及びこの熱電子放出用フィラメントを使用した質量分析計の分析精度を向上することを主たる目的とする。
本発明に係る熱電子放出用フィラメントは、電流が流れる芯材と、前記芯材の表面を覆うように形成された電子放出層とを具備するものであって、前記電子放出層がガスを実質的に遮断する緻密さを有することを特徴とする。
このようなものであれば、ガスを遮断する緻密性を有する電子放出層によって芯材の表面が覆われているので、腐食性ガスに直接曝されても芯材の腐食を抑制することができ、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすことができる。
また、電子放出層が緻密なので、電子放出層を必要以上に厚くしなくてもガスを遮断することができ、熱ストレス等による熱電子放出用フィラメントの断線を抑え、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすことができる。
さらに、腐食性ガスに直接曝されても芯材の腐食を抑制することができるので、この熱電子放出用フィラメントを使用した質量分析計でガスを希釈せず直接分析することができ、質量分析計の分析精度を向上できる。
前記電子放出層はCVD法、PVD法、または溶射法のいずれか1つにより形成されたものであることが望ましい。
CVD法、PVD法、または溶射法のいずれか1つを用いることで、ガスを実質的に遮断する緻密性を有する電子放出層を芯材の表面に形成することができる。
CVD法及びPVD法で電子放出層を形成する際には、電子放出層の成分を一度ガス化して細かくしてから芯材に固着させて電子放出層を形成するので、緻密な電子放出層を形成することができる。
また、溶射法においても電子放出層の成分を数ナノメートル単位の粒子として吹き付けるので、緻密な電子放出層を形成することができる。
溶射により電子放出層を形成する際には、コーティング材料の噴出強度が強く芯材の剛性が必要なので、細い芯材を用いる場合には、使用できない可能性がある。
また、電子放出層の材料に高いエネルギーを持った粒子を衝突させ、物理的に材料をはじき飛ばして芯材の表面に積層するPVD法や、電子放出層の材料を溶解して射出し、芯材の表面に積層する溶射法では、一度に芯材の一側面にしか緻密な膜を形成できないので、少しずつ面を変えて電子放出層を形成する必要があり、電子放出用フィラメントを製作するのにコストや手間がかかる。
一方、CVD法は電子放出層の材料を含むガスに熱や光又は高周波を与えて、反応性を高めることで芯材の表面に固着させ、電子放出層を形成する方法であるので、真空チャンバ内に充満したガスと触れている芯材の表面全体に緻密な電子放出層を、コストや手間をかけずに一度に形成できるので、本発明の熱電子放出用フィラメントの製作に特に有効である。
前記熱電子放出用フィラメントの形状は線状であることが望ましい。
熱電子放出用フィラメントが、芯材の腐食による切れに弱い線状のものである場合には、本発明による熱電子放出用フィラメントの延命効果を顕著に発揮することができる。
前記電子放出層の厚さは1μmから30μmであることが望ましい。
電子放出層の厚さが1μmより薄いと、電子放出層がすぐに蒸発してしまい膜の緻密性が下がりやすいので、芯材が腐食によって断線して熱電子放出用フィラメントが短時間で切れることが生じ得る。また、電子放出層の厚さが30μmより厚いと、前述したように、熱ストレスによる熱電子放出用フィラメントの断線が起こる恐れがある。そこで、電子放出層の厚さが1μmから30μmであれば、これらの不具合が起きないので、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすことができる。
前記熱電子放出用フィラメントの前記芯材がイリジウムからなり、前記電子放出層が酸化イットリウムからなるものであることが望ましい。
イリジウムは化学に安定で、一般的な芯材の材料であるタングステンと比較して酸化による断線が起こりにくいので、芯材の材料に適している。一方で、イリジウムは熱電子放出効率が悪い。そこで、イリジウム芯材の表面を電子放出物質である酸化イットリウムの電子放出層で被覆すれば、熱電子放出効率を向上することができるので、断線が起こりにくく、さらに熱電子放出効率も良い熱電子放出用フィラメントを提供することができる。
前記熱電子放出用フィラメントを具備した質量分析計が四重極型質量分析計であることが望ましい。
また、前記四重極型質量分析計を用いた分析方法は、半導体プロセスチャンバ内の残留ガスを分析する残留ガス分析方法であることが望ましい。
このような四重極型質量分析計及び残留ガス分析方法であれば、チャンバ内のガスを直接分析に供することができるので質量分析計の分析精度を向上できる。
このように構成した本発明によれば、ガスを遮断する緻密性を有する電子放出層によって芯材の表面が覆われているので、腐食性ガスの存在下でも芯材の腐食を抑制することができ、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすことができる。
また、本発明に係る熱電子放出用フィラメントは、電子放出層が緻密であり、電子放出層を必要以上に厚くしなくてもガスを遮断することができるので、熱ストレスによる熱電子放出用フィラメントの断線を抑え、熱電子放出用フィラメントの寿命を延ばすことができる。
さらに、本発明の熱電子放出用フィラメントを使用した質量分析計によれば、ガスを希釈することなく直接分析することができるので、その結果、分析精度を向上できる。
本発明の一実施形態に係る残留ガス分析計の半導体プロセスチャンバへの取付け状態を表す模式図。 同実施形態に係る残留ガス分析計の内部構造の模式図。 同実施形態に係る熱電子放出用フィラメントの断面図。
以下に、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
本実施形態に係る熱電子放出用フィラメント211は、例えば、半導体プロセスチャンバC等に取り付けられ、チャンバC内の残留ガスを分析する残留ガス分析計RGAに用いられるものである。
前記残留ガス分析計RGAは、例えば、四重極型質量分析計であり、ケーシング1と、ケーシング1の内部に収容されたセンサ部2およびデータ処理回路3とを具備する。
前記ケーシング1は、図1に示すように、直径がおよそ2〜3cmで長さがおよそ5cmの筒状であり、その先端面がチャンバCの内部に配置されるように取り付けられて前記センサ部2を収容するセンサ部カバー11と、チャンバC外に取り付けられて前記データ処理回路3を収容するデータ処理回路カバー12とを具備する。
チャンバC内に配置された前記センサ部カバー11の前記先端面には、チャンバC内のガスを前記センサ部2内に導入するためのガス導入口111が設けられている。
前記センサ部2は、図2に示すように、電子衝突によりガスをイオン化するイオン化部21と、イオン化部21で発生したイオンをイオン化部21から引き出して加速、収束させるイオン引き出し電極22と、イオン引き出し電極22によって加速、収束されたイオンを円柱状の4本の電極により発生する高周波電場によって電荷対質量比に応じて分離する四重極部23と、四重極部23で分離されたイオンを捕らえて電流値として検出し、その電流値をデータ処理回路3に出力する検出部24とを具備する。
前記イオン化部21は、コイル状に成形されて、その端部が図示しない電源装置を内蔵したデータ処理回路カバー12に接続された線状の熱電子放出用フィラメント211と、熱電子放出用フィラメント211の内側にあって、熱電子放出用フィラメント211から放出された熱電子を集めて加速する筒状のグリッド電極212とを具備する。
前記熱電子放出用フィラメント211は、例えば、先端に開口を持つ六角柱状のグリッド電極212の側面に、前記六角柱状のグリッド電極212の軸方向に対してほぼ垂直に配置された前記熱電子放出用フィラメント211のコイル状の部分が沿うように配置されている。
前記グリッド電極212の構造は、六角柱状のものに限らず、円筒状や断面が他の多角形や異形となるような筒状のものでも良い。
前記熱電子放出用フィラメント211は線状のものであれば良く、形はコイル状のものに限らず、リング状やヘアピン状など他の形のものでも良い。
前記熱電子放出用フィラメント211は、図3に示すように、電流が流れる芯材211Aと、芯材211Aの表面全体を覆うように形成された電子放出層211Bとを具備するものである。
前記芯材211Aは、例えば、イリジウムを主要な成分とする太さが70μmから130μmのものであり、不純物を含んでいても良い。
前記電子放出層211Bは例えば、酸化イットリウムを主要な成分とするものであり、不純物を含んでいても良い。前記電子放出層211Bは、例えばCVD法によって形成された、ガスを実質的に遮断する原子レベルの緻密性を有する、厚さがおよそ2μmの層である。前述したように、電子放出層211Bの厚さが1μmより薄い場合や30μmより厚い場合には、電子放出層211Bがすぐに蒸発してしまう可能性や、熱ストレスによって熱電子放出用フィラメント211が断線する可能性があるので、電子放出層211Bの厚さは1μmから30μmであることが望ましい。
CVD法による電子放出層211Bの形成方法は、例えば、以下のようなものである。熱電子放出用フィラメント211のイリジウム芯材211Aを、芯材211Aの表面全体が真空チャンバ内の空間に曝されるように1本ずつ、又は複数本起立するように固定し、又は吊るす等して、電子放出層211Bの材料となる酸素とイットリウムを含むガスを真空チャンバ内で加熱することにより反応性を高めて、芯材211Aの表面に固着させ、芯材211Aの表面全体を覆う緻密な酸化イットリウムの電子放出層211Bを形成する。
前記電子放出層211Bを芯材211Aの表面に形成するための方法として本実施形態では、CVD法を用いているが、ガスを実質的に遮断する緻密性を有する電子放出層211Bを形成できるPVD法や溶射法を使用しても良い。
前記データ処理回路3は、増幅器、A/Dコンバータ、CPU、メモリ、通信ポート等を備えるものであり、前記センサ部2から出力された電流値に基づいて質量分析を行う。また必要に応じて、その分析結果を汎用コンピュータ等に送信する。
前記データ処理回路3は、1つの装置であっても、有線または無線で互いに接続された複数の装置であっても良く、その一部として汎用コンピュータを使用するものとしても良い。
このように構成した本実施形態の熱電子放出用フィラメント211によれば、半導体プロセスチャンバCの洗浄のために使用されたフッ素ガス等の腐食性ガスが残留ガス分析計RGAで分析するガス中に存在したとしても、ガスが透過する隙間が実質的にはほぼない緻密性を有する電子放出層211Bによって芯材211Aの表面全体が覆われているので、芯材211Aの腐食を抑制することができ、熱電子放出用フィラメント211の寿命を延ばすことができる。
また、前記電子放出層211Bの厚さを1μmから30μmにすることで、電子放出層211Bが蒸発して前記芯材211Aが腐食性ガスに曝されるのを防ぐとともに、熱ストレス等による前記熱電子放出用フィラメント211の断線を抑えることができるので、熱電子放出用フィラメント211の寿命を延ばすことができる。
さらに、本実施形態の熱電子放出用フィラメント211を使用した残留ガス分析計RGAによれば、チャンバC内のガスを希釈せずに直接分析できるので、分析精度を向上することができる。
前記電子放出層211Bを表面に形成するための方法としてCVD法を用いることで、芯材211Aの表面全体に緻密な電子放出層211Bを一度に全面に形成できる。
前記熱電子放出用フィラメント211がコイル状である場合には、複雑な表面にも一度に緻密な電子放出層211Bを形成できるCVD法が特に適している。
また、酸化イットリウムの粒子をCVD法により前記芯材211Aの表面に固着させることにより、ナノメートルオーダー以下の前記電子放出層211Bを形成することができる。
次に、本実施形態に係る熱電子放出用フィラメント211の延命効果について、以下の試験を用いて説明する。
本発明に係る熱電子放出用フィラメント211の一例として、イリジウム芯材211Aを厚さが20μm以下の酸化イットリウムの電子放出層211Bにより被覆した太さが75μmの熱電子放出用フィラメント211を用意し、この熱電子放出用フィラメント211を備えた残留ガス分析装置RGAを1×10−3PaのSF雰囲気下で500時間連続して使用する試験を行った。
その結果、熱電子放出用フィラメント211は抵抗値が10%増加し、線径が5%減少したものの、断線することなく500時間連続使用が可能であった。さらに、500時間後の分析感度についても、分析開始時と比較して80%以上維持することができた。
なお、本発明は前記実施例に限られるものではない。
例えば、電流が流れる芯材と、前記芯材の表面を覆うように形成された電子放出層とを具備する熱電子放出用フィラメントであって、前記電子放出層がCVD法、PVD法、又は溶射法のいずれか1つにより形成されたものである熱電子放出用フィラメントとしても良い。
本発明に係る熱電子放出用フィラメントは四重極型質量分析計に限らず、電子イオン化法を用いる他の質量分析や、電子ビームを使う走査電子顕微鏡等にも用いることができる。
前記芯材の素材は、イリジウムに限らず、レニウムタングステン合金やタングステン等でも良い。
前記電子放出層の成分としては、酸化イットリウムに限らず、トリウム等の仕事関数が低く、融点が高い物質であれば良い。
前記熱電子放出層の厚みを厚くするとそれに従って緻密性が向上するので、前記熱電子放出層の厚みは1μmから30μmに限らず、例えば30μm以上としたもの等、この範囲外のものでも良い。前記熱電子放出層の厚みは、特に1μmから15μmのものであれば好ましく、1μmから5μmのものであればさらに好ましい。
また、熱電子放出用フィラメントの形状は、線状のものに限らず、リボン状など他の形状のものでも良い。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形が可能である。
211・・・熱電子放出用フィラメント
211A・・・芯材
211B・・・電子放出層
RGA・・・残留ガス分析計

Claims (7)

  1. 電流が流れる芯材と、前記芯材の表面を覆うように形成された電子放出層とを具備する熱電子放出用フィラメントであって、
    前記電子放出層がガスを実質的に遮断する緻密さを有することを特徴とする熱電子放出用フィラメント。
  2. 前記電子放出層がCVD法、PVD法、又は溶射法のいずれか1つにより形成されたものである請求項1記載の熱電子放出用フィラメント。
  3. 形状が線状である請求項1又は2記載の熱電子放出用フィラメント。
  4. 前記電子放出層の厚さが1μmから30μmである請求項1、2又は3記載の熱電子放出用フィラメント。
  5. 前記芯材がイリジウムからなり、前記電子放出層が酸化イットリウムからなる請求項1、2、3、又は4記載の熱電子放出用フィラメント。
  6. 請求項1記載の熱電子放出用フィラメントを具備した四重極型質量分析計。
  7. 請求項6記載の四重極型質量分析計を用いて半導体プロセスチャンバ内の残留ガスを分析する残留ガス分析方法。
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