JP4176760B2 - 放電発光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、陰極を用いて放電により発光する放電発光デバイスに関するものである。
従来、放電発光デバイスは、高圧ガスの放電を利用する高圧ガス放電ランプ(例えば、特許文献1)と、低圧ガスの放電を利用する放電灯(例えば、特許文献2)が知られている。
近年では、高圧ガス放電ランプは、自動車前照灯や液晶プロジェクター用などに広く用いられている。また、放電灯は、液晶用バックライト光源としての需要が拡大している。
特開平6−203805号公報 特開2005−108564号公報
しかしながら、高圧ガス放電ランプは、ランプ内の水銀を蒸発させるので、ランプ内の温度を1000℃程度まで上昇させる必要がある。また、高圧ガス放電ランプは、陰極から熱電子放出が行われるアーク放電を利用している。このため、高圧ガス放電ランプ内の陰極表面は、熱電子放出が生じることで2000〜3000℃程度の高温となる。そこで、例えば、HIDランプでは、高温と化学的に厳しい環境のため、陰極物質の蒸発を生じ、蒸発した陰極物質がHIDランプの内壁に付着し、ランプ効率が次第に低下するという問題が生じる。
また、低圧ガスの放電を利用する放電灯では、イオンによる二次電子放出が行われている。このような放電灯では、陰極の劣化が寿命を制限し、さらに陰極の電子放出効率が全体の発光効率を左右している。このため、放電灯では、陰極の劣化の低減や陰極の電子放出効率の向上が要求されている。
そこで、陰極での電子放出効率を上げるためには、イオンによる二次電子放出より放出効率の高い電子放出機構である熱電子放出を用いればよい。しかしながら、このような熱陰極放電灯はバックライト用等の光源に使用されていない。これは、熱陰極放電灯には、主に、加熱フィラメントが必要であり、細径化できないという問題があるためである。また、熱陰極放電灯は、副次的には細径化できたとしても、加熱フィラメントに塗布するBaO等の仕事関数の小さな酸化物熱冷陰極材料がイオンによるスパッタリングにより消耗するため長寿命化が困難であるという問題が生じる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に記載の放電発光デバイスは、放電用ガスが封入された外囲器と、前記外囲器内に設けられ該外囲器内に放電を生じさせる一対の電極と、を具備し、前記電極のうち一方の電極は、導電性を有する基材と、該基材上に設けられたn型の半導体層と、該n型の半導体層上に設けられたp型のワイドギャップ半導体層とで構成されていることを特徴とする。
また、本発明に記載の放電発光デバイスは、放電用ガスが封入された外囲器と、前記外囲器内に設けられ該外囲器内に放電を生じさせる一対の電極と、を具備し、前記一対の電極は、導電性を有する基材と、該基材上に設けられたn型の半導体層と、該n型の半導体層の一部を露出するように該n型の半導体層上に設けられたp型のワイドギャップ半導体層とで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、p型の半導体層とn型の半導体層とで形成されたpn接合が放電時に順バイアスされることを利用してp型の半導体層から電子を放出し、大きな放電電流を流すことを可能にする。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る放電発光デバイスの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る放電発光デバイス100の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように第1の実施の形態に係る放電発光デバイス100は、外囲器101と、外囲器101内に封入された放電用ガス107と、外囲器101内に設けられた陽極103及び陰極102と、陽極103及び陰極102のそれぞれに接続された電極部材114と、電極部材114に接続されたモリブデン箔104と、モリブデン箔104に接続された引き出しリード105と、を備えている。また、引き出しリード105は図示しない電源にそれぞれ接続されている。
外囲器101は陽極103と、陰極102とを内部に収容し、放電用ガス107を封入でき、光を透過する透過性を有する材料であれば特に限定されないが、1000℃以上の高融点を備える材料で構成されていることが好ましい。これは、外囲器101内の放電用107ガスに微量の水銀106が含まれている場合は、水銀106を外囲器101内で蒸発させる必要がある。水銀106の蒸発は、外囲器101自体を高温下(例えば1000℃)の環境下において行うため、放電発光デバイス100の製造上、1000℃以上の高融点を備えた材料を用いることが好ましい。なお、本実施の形態では、外囲器101として、中空管状の密閉構造体で構成された透明性を有する石英管を用いた例を示す。
放電用ガス107は、例えば、不活性ガス中に微量の水銀106が含まれた混合ガスで構成されている。不活性ガス中に含まれる水銀106は、水銀発光を可能とすると共に、ランプ電圧抵抗付加を目的として用いられる。ランプ電圧抵抗付加について詳しく説明する。水銀106は、陽極103と陰極102との間に高圧パルスが印加され、アーク放電が起こると、温度の上昇と共に外囲器101内の水銀106の蒸気圧が上昇する。これによりランプ電圧が上昇するので、ランプ電力が増加するとともに放電発光デバイス100の光量が増加する。そして、所定のランプ電力に到達すると、光量は安定する。
ここでいう不活性ガスとは、例えば、ヘリウムガス(He)、ネオンガス(Ne)、アルゴンガス(Ar)、クリプトンガス(Kr)、キセノンガス(Xe)、ラドンガス(Rn)等が挙げられる。なお、本実施の形態では、アルゴンガス(Ar)に微量のハロゲンガスを加えた例を示す。アルゴンガスは放電の始動性の向上し、ハロゲンガスはランプ黒化抑制及び失透抑制させる効果の向上を目的に用いられる。
陽極103は、導電性を有する金属材料であればよく、本実施の形態ではタングステンを用いた例を示す。そして、陽極103と、後述する陰極102に高圧パルスを印加すると、陰極102と陽極103との間の絶縁が破壊されて、外囲器101内の陰極102と陽極103の間で放電が開始される。また、陽極103の形状は、特に、制限されることなく、例えば、棒状、板状、環状、渦巻状、あるいは櫛形状など種々の形状とすることができる。
陰極102は、導電性基材113と、導電性基材113上に設けられたn型の半導体層112と、n型の半導体層112上に設けられたp型の半導体層111と、で構成されており、n型の半導体層112及びp型の半導体層111で、pn接合を形成している。また、陰極102は、放電用ガス107を含む放電空間を介して陽極103と対向して配置されている。また、陰極102は、順方向にバイアスされることでp型の半導体層111から電子を放出する。なお、この電子を放出するメカニズムは後述する。
なお、ここでいう放電空間とは、外囲器101内部で、陰極102及び陽極103の間に高圧パルスを印加することで放電される空間を示している。
導電性基材113は、導電性を有する金属材料であればよく、1000℃以上の高融点を有する金属材料で構成されていることが好ましい。これは、導電性基材113上にn型の半導体層層112、及び、p型の半導体層111を形成する際に、高温下(例えば、800℃)で製造される場合が多く、n型の半導体層112、及び、p型の半導体層111を形成する際の導電性基材113の融解、変形等を防止するためである。このような1000℃以上の融点を有する金属としては、例えば、モリブデン又はタングステン等が挙げられる。なお、本実施の形態に係る導電性基材113は、モリブデンを用いた例を説明する。
また、導電性基材113は、n型の半導体層112、及びp型の半導体層111が形成可能な形状であればよく、例えば円柱形状を有している。
n型の半導体層112は、導電性基材113の表面に設けられている。n型の半導体層112は、n型の導電性を有し、後述するp型の半導体層111を形成可能な材料であれば特に限定されない。本実施の形態のn型の半導体層112は、不純物としてリン(P)をドープしたn型のダイヤモンド層を用いた例を示す。
p型の半導体層111は、n型の半導体層112の表面に設けられている。また、p型の半導体層111は、電子親和力が負もしくは正であっても小さい値であるワイドギャップ半導体で構成されていることが好ましい。ここでいうワイドギャップ半導体とは、炭化シリコン、窒化ガリウム、ダイヤモンド等が挙げられる。これらのワイドギャップ半導体のうち、より好ましくは、ダイヤモンドを用いる。なお、本実施の形態に係るp型の半導体層111は、不純物としてホウ素(B)をドープしたp型のダイヤモンド層を用いた例を示す。このp型の半導体層111であるp型のダイヤモンド層は、順方向のバイアスがかかった場合、表面から電子を放出する性質を備えている。
図2は、放電始動開始後の陰極102と陽極103の間の状態を模式的に示した断面図である。図2に示すように、図示しない電源から陽極103、陰極102間に正の高圧パルスを印加すると、陰極102と陽極103との間の絶縁状態が破壊されて放電が開始される。そして、放電により電離した正電荷のアルゴンイオンが、p型の半導体層111に衝突することで、自由電子による2次電子放出が生じる。これにより、p型の半導体層111の表面は正に帯電する。そして、このような2次電子放出が行われる度に、p型の半導体層111の表面に正電荷が蓄積される。これにより、p型の半導体層111とn型の半導体層112との間の電圧が増加していくこととなる。
p型の半導体層111としてp型のダイヤモンド層を、n型の半導体層112としてn型のダイヤモンド層を用いた場合、p型のダイヤモンド層とn型のダイヤモンド層の拡散電位差は約5eVであると言われている。従って、p型の半導体層111とn型の半導体層112との間に5V以上の電圧が印加されると電流が流れる。
図3は、放電開始から一定時間経過後の陰極102と陽極103との間の状態を模式的に示した断面図である。図3に示すように、p型の半導体層111の表面に蓄積された正電荷により、p型の半導体層111とn型の半導体層112からなるpn接合は順方向にバイアスされる。そして、順バイアスされたpn接合において所定の電圧が印加された場合、接合を超えて順方向電流が流れる。
また、n型の半導体層112は、p型の半導体層111より高濃度で不純物をドープされていることが好ましい。これは、n型の半導体層112をp型の半導体層111より高濃度で不純物をドープすることで、n型の半導体層112からp型の半導体層111に2次電子放出のための自由電子をより多く供給することができ、上述した順方向電流を上げることができる。本実施の形態の陰極102は、n型のダイヤモンド層をp型のダイヤモンド層より高濃度でドープしたダイヤモンド層を用いている。これにより、本実施の形態に係る陰極102は、n型の半導体層112からp型の半導体層111に、より多くの電子を注入することが可能となる。
このp型の半導体層111に注入された電子は、拡散によりp型の半導体層111表面へ到達する。到達した電子のうち一部は表面に蓄積された正電荷を中和し、残りは、p型の半導体層111表面から放電空間へと放出される。
そして、p型の半導体層111の表面に到達した電子が、表面から放電空間へ放出されるには、p型の半導体層111の電子親和力が負もしくは正であっても小さい値であるワイドギャップ半導体で構成されていることが好ましい。電子親和力が小さいとは、p型の半導体層111の伝導帯の底より低い位置に真空準位が存在していることを示している。つまり、n型の半導体層112からp型の半導体層111の伝導帯に注入された電子は、電子親和力が小さい場合には、p型の半導体層111の表面と放電空間との間の障壁に妨げられないために、放電空間に容易に放出される。また、注入された電子は、p型の半導体層111の表面と放電空間との間の障壁がごく小さいため、放電空間に容易に放出される。
p型の半導体層111の電子親和力が小さい材料としては、本実施の形態で示したようなワイドギャップ半導体であるp型のダイヤモンドを用いることが好ましい。これにより、前述したように、放電空間に容易に電子を放出することができる。
そして、p型の半導体層111から電子を放出させるためには、p型の半導体層111とn型の半導体層112との間に順バイアス電圧が印加される必要がある。つまり、電子放出面であるp型の半導体層111の表面には、正の電圧が印加される必要がある。
順バイアス電圧を印加する方法としては、p型の半導体層111に直接、電極を接続して順バイアス電圧を印加する方法がある。しかしながら、このp型の半導体層111に直接、電極と接続した場合、この電極がp型の半導体層111から放電空間に放出される際の障壁となって、高い電子放出効率が得ることができない。つまり、p型の半導体層111に電極を接続せずに、順バイアス電圧を印加する必要がある。
そこで、本実施の形態では、陽極103、陰極102間に正の高圧パルスを印加するこで、発生した正電荷のアルゴンイオンが、p型の半導体層111に衝突し、自由電子による2次電子放出が発生するため、p型の半導体層111の表面は正に帯電する。
つまり、電極なしでp型の半導体層111を順方向にバイアスされることを可能としている。そして、本実施の形態に係る陰極102は、p型の半導体層111の表面の正の帯電により、p型の半導体層111とn型の半導体層112との間に所定の電圧(p型の半導体層111、及び、n型の半導体層112が共にダイヤモンドで構成されている場合は5v以上の電圧)が印加された場合に、陰極102に電流が流れ始める。よって、n型の半導体層112からp型の半導体層111に電子が注入される。この状態は正イオンの入射によるp型の半導体層111表面の正の帯電と、p型半導体層111に注入され表面に到達した一部の電子がこれを中和するバランスで決まるところで平衡に達し、放電が維持される。
本実施の形態の放電発光デバイス100では、p型の半導体層111には、直接、電極が接続されていないので、注入された電子が放電空間に放出される際の障壁が存在しない。また、p型の半導体層111表面の電圧を低下させる要因も存在しない。つまり、注入された電子が、放電空間に容易に放出されることとなる。したがって、本実施の形態の放電発光デバイス100は、高い電子放出効率を得ることができる。
また、p型の半導体層111の高い電子放出効率により放電開始電圧及び放電維持電圧が低下し、発光に必要な電力を減らすことができるため、発光効率が向上することになる。
また、本実施の形態に係る放電発光デバイス100は、従来の放電発光デバイスより低い温度で大きな放電電流を流すことを可能としている。つまり、放電発光デバイス100は、低温の安定した環境で動作させることを可能としたので、より長寿命を実現することができる。
次に、本実施の形態の陰極102の製造プロセスの一例について説明する。最初に、導電性基材113として棒状のモリブデン棒を用意し、このモリブデン棒の一方の面に、n型の半導体層112として、5μm程度の厚みのn型のダイヤモンド層を形成する。この形成方法はどのような方法を用いても良いが、本実施の形態では、マイクロ波プラズマCVD法を用い、マイクロ波パワーを1.5kw、水素流量を200sccm、メタンガス流量を4sccmとし、原料ガスのメタン濃度は2%、原料ガスの圧力を80Torrとした。そして、モリブデン棒を850℃に加熱した。また、n型の半導体層112のドーパントにはリン(P)を用い、ダイヤモンド層成長時にPH3ガスを同時に供給した。このようにして、導電性基材113上に、n型のダイヤモンド層112を形成した。
上述したように本実施の形態では、n型の半導体層112としてリン(P)をドープしたダイヤモンド層を形成している。なお、リンをドープしたダイヤモンドは室温では抵抗が高く、大きな電流を流すことができない。しかしながら、本実施の形態においては、陰極102及び陽極103への高圧パルスの印加時には、放電電流が流れるため、n型のダイヤモンド層が加熱される。これにより、n型のダイヤモンド層の温度が上昇し、抵抗が徐々に低下する。つまり、加熱によりn型のダイヤモンド層は、大きな電流を流すことができる特性に変化する。これにより、リンをドープしたダイヤモンド層であっても大きな電流を流すことが可能となる。
そして、導電性基材113上に、n型の半導体層112を形成した後、p型の半導体層111として1μm程度の厚みのp型のダイヤモンド層を形成する。このダイヤモンド層を形成する方法として、例えば、マイクロ波プラズマCVD法を用いる。このマイクロ波プラズマCVD法は、p型のドーパントとしてホウ素(B)を用い、ダイヤモンド層成長時にB26のガスを同時に供給する。他の条件は、上述したn型のダイヤモンド層を形成する条件と同じとする。
また、本実施の形態に係る放電発光デバイス100として、導電性基材113と、導電性基材113上に設けられたn型の半導体層112と、n型の半導体層112上に設けられたp型の半導体層111とで構成されており、n型の半導体層112と、p型の半導体層111とで、pn接合が形成された陰極102に用いた場合を説明した。本実施の形態の放電発光デバイス100は、例えば、HID(High Intensity Discharge)ランプ等の高圧ガス放電ランプに用いることができる。
また、本実施の形態は、高圧の放電発光デバイスに制限するものではなく、あらゆる放電発光デバイスに用いることができる。例えば、低圧の熱陰極放電灯に、上記の陰極を含む放電発光デバイスを用いることができる。
以上、説明した本実施の形態に係る放電発光デバイス100は、n型の半導体層112と、p型の半導体層111とでpn接合を構成しており、放電によりp型の半導体層111に正電荷が蓄積されるので、pn接合が順バイアスされることを可能とした。また、p型の半導体層111の表面は、電圧を印加するために被覆する構成など、放電の障壁となる構成を備えていない。これにより、p型の半導体層111から大きな電子放出電流を流すことができる。また、電子を放出するp型の半導体層111の材料としてダイヤモンドを用いた場合、より高い化学的安定性と大きなスパッタリング耐性を得ることができる。これにより、高い放電効率で長寿命の放電ランプ光源を実現することができた。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係る放電発光デバイス500の構成を模式的に示す断面図である。本実施の形態では、上述した第1の実施の形態に係る陰極102と構成が異なる陰極501を備え、また、放電用ガス107とは成分が異なる放電用ガス502を備えた点が異なるのみで、その他は第1の実施の形態と同様なため説明を省略する。
封入ガス502は、上述した第1の実施の形態と同様に不活性ガスであるアルゴンガス(Ar)と微量のハロゲンガスを含み、さらに微量の水素を含むものとする。なお、水素を含む理由については後述する。
陰極501は、導電性基材113と、導電性基材113上に設けられたn型の半導体層112と、n型の半導体層112上に設けられたp型の半導体層511と、p型の半導体層511とn型の半導体層112との接合部を被膜する絶縁体層512と、から構成されており、n型半導体層112と、p型半導体層511とで、pn接合を形成している。また、p型の半導体層511の表面は水素終端されている。
p型の半導体層511は、第1の実施の形態に係るp型の半導体層111とは、形状が異なり、さらに水素終端されている点が異なる。p型の半導体層511が、p型の半導体層111と形状が異なるのは、n型の半導体層112との接合部を絶縁体層512で被覆するためである。つまり、p型の半導体層511は、当該接合部を絶縁体層512で被覆できればいかなる形状でも良い。
絶縁体層512は、p型の半導体層511とn型の半導体層112の接合部を被覆している。これにより、水素終端されたp型の半導体層511とn型の半導体層112とのpn接合の短絡を防止することができる。また、絶縁体層512の材料は、絶縁性を有する材料であることが好ましい。また、本実施の形態は、絶縁体層512の材料としてSiO2を用いた例を示す。
図5は、第2の実施の形態の放電発光デバイス500を説明するための、模式的に示した本実施の形態とは異なる他の実施の形態に係る陽極103、陰極601を示す断面図である。陰極601は、導電性基材113と、導電性基材113上に設けられたn型の半導体層112と、n型の半導体層112上に設けられたp型の半導体層611と、から構成され、p型の半導体層611の表面は水素終端されている。このように、p型の半導体層611の表面が水素終端されることによって、電子親和力が低下し、負性電子親和力を有することになる。
図5で示した他の実施の形態では、微量の水素を含む放電用ガス502が、図示しない外囲器101に封入されている。そのため、高圧パルスの印加時の放電プラズマで、p型の半導体層611の表面は水素終端が形成されて維持される。これにより、陰極601の電子放出特性はさらに向上する。しかしながら、ダイヤモンド表面を水素終端すると表面に厚さが薄いものの、導電性が高い表面伝導層が生じる。この表面伝達層は、放電空間に露出しているpn接合の接合部にも生じる。そして、この表面伝達層により、図中矢印で示すリークパスが生じる。これにより、pn接合が短絡して、順バイアス電圧が加わらなくなる。つまり、pn接合の結合部に表面伝導層が形成されるのを防止する必要がある。
図6は、本実施の形態に係る陽極103と、放電用ガス502と、陰極501と、を模式的に示した断面図である。図6に示す陰極501のp型の半導体層511は、表面が水素終端されている。そして、絶縁体層512は、n型の半導体層112とp型の半導体層511の接合部を被覆している。これにより、絶縁体層512は、当該接合部で水素終端を形成されることを防止する。つまり、n型の半導体層112とp型の半導体層511との接合部に導電性が高い表面伝導層が生成されることを防止できる。
つまり、水素を含む放電用ガス502中で放電発生させた場合、水素プラズマにさらされることでp型の半導体層511は、表面に水素終端が形成される。しかし、接合部は、絶縁体層512で被覆されているので、水素終端が形成されない。つまり、pn接合の短絡を防止することができると共に、電子放出特性をさらに向上することができる。
図7は、本実施の形態に係る放電発光デバイス500が備える陰極501の製造プロセスを示した説明図である。
まず、図7の(a)に示すように、例えば、モリブデン素材を加工した導電性基材113の上にn型の半導体層112を形成する。詳しくは、例えば、棒状の一方の面にCVD法により、例えば、5μmの厚みのn型のダイヤモンドの層を形成する。
次に、図7の(b)に示すように、n型のダイヤモンド層の上に、p型の半導体層511として、例えば、CVD法により1μmの厚みのp型の多結晶ダイヤモンド層を形成し、形成したp型の多結晶ダイヤモンド層の端部を、O2をエッチングガスとして用いた反応性イオンエッチング(RIE)をエッチングする。これにより、端部が除去されたp型の半導体層511が形成される。なお、ドープする不純物は、第1の実施の形態のp型のダイヤモンド層111と同様にホウ素(B)で行っている。
そして、図7の(c)に示すように反応性イオンエッチング(RIE)したp型の半導体層511の端部、すなわち、n型の半導体層112とp型の半導体層511との接合部を絶縁体層512で被覆する。絶縁体層512で被覆にあたっては、例えば、CVD法を用いてSiO2層を形成し、反応性イオンエッチング(RIE)したp型の半導体層511の端部の部分を残してSiO2層をエッチング除去して、絶縁体層512を形成させる。これにより、陰極501が製造される。
本実施の形態に係る放電発光デバイス500は、pn接合の接合部で放電空間に露出する部分が絶縁されているため、pn接合の短絡を生じさせることなく、放電用ガス502に含まれた微量の水素により、p型の半導体層511の表面を水素終端することを可能とした。これにより、水素終端された負性電子親和力を備えるp型の半導体層511表面を電子放出面として用いることができる。そして、p型の半導体層511から放電空間へ放出される際の障壁がさらに小さくなるために、さらに高い放電効率を実現することができる。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態に係る放電発光デバイスに用いられる陰極は、電子を放出するのみで、電子を受け取ることができないため、直流に制限される。そこで、第3の実施の形態では交流で使用可能な放電発光デバイスを説明する。
図8は、第3の実施の形態に係る放電発光デバイス900の構成を模式的に示す断面図である。本実施の形態では、上述した第1の実施の形態に係る放電発光デバイス100の陽極103、陰極102と構成が異なる一対の電極901を備えた点が異なるのみで、その他は第1の実施の形態と同様の構成のため説明を省略する。また、引き出しリード105は、交流電源903にそれぞれ接続されている。
電極901は、導電性基材913と、導電性基材913上に設けられたn型の半導体層912と、n型の半導体層912の一部を露出するように、n型の半導体層912上に設けられたp型の半導体層911と、で構成されており、n型半導体層912及びp型半導体層911で、pn接合を形成している。
導電性基材913は、第1の実施の形態と同様に、導電性を有する金属材料であればよく、1000℃以上の高融点を有する金属材料で構成されていることが好ましい。なお、本実施の形態に係る導電性基材913は、モリブデンを用い、形状をロット状とした例を説明する。
n型の半導体層912は、導電性基材912の表面に設けられている。n型の半導体層912は、第1の実施の形態と同様に、n型の導電性を有し、後述するp型の半導体層911を形成可能な材料であれば特に限定されない。本実施の形態のn型の半導体層912は、不純物としてリン(P)をドープしたn型のダイヤモンド層を用いた例を示す。なお、n型の半導体層912は、例えば、導電性基材913が電極部材114と接続する面以外の全ての面で形成されている。
p型の半導体層911は、n型の半導体層912の一部を露出するように、n型の半導体層912の表面に設けられている。つまり、電極901は、p型の半導体層911が露出している部分と、n型の半導体層912が露出している部分とを備えている。また、p型半導体層911は、第1の実施の形態と同様に、電子親和力が負もしくは正であっても小さい値であるワイドギャップ半導体で構成されていることが好ましい。ここでいうワイドギャップ半導体とは、炭化シリコン、窒化ガリウム、ダイヤモンド等が挙げられる。これらのワイドギャップ半導体のうち、より好ましくは、ダイヤモンドを用いることが好ましい。なお、本実施の形態に係るp型の半導体層911は、不純物としてホウ素(B)をドープしたp型のダイヤモンド層を用いた例を示す。このp型の半導体層911であるp型のダイヤモンド層は、順方向のバイアスがかかった場合、表面から電子を放出する性質を備えている。このように、p型の半導体層911とn型の半導体層912の材料としてそれぞれダイヤモンドを用いた場合、化学的安定性に優れており、スパッタリング耐性が高いので、長寿命を実現することができる。
ところで、上述した第1及び第2の実施の形態の用いられた陰極は、表面にp型の半導体層のみが露出している。このため当該陰極を陽極として用いると、逆向きのダイオードを結合した構成となり電流を流すことができない。つまり、p型の半導体層のみが露出した陰極は、電子を受け取るという陽極としての役割を果たすことはできない。
なお、本実施の形態の放電発光デバイス900の電極901は、p型の半導体層911だけでなく、n型の半導体層912も放電空間に露出している。
つまり、n型の半導体層912が露出している部分は、逆向きのダイオードを結合した構成とならないため、陽極としての役割を果たし、電子を受け取ることができる。
このようなn型の半導体層912の一部が露出された電極901は、電子を放出するという陰極本来の役割を果たすと共に、電子を受け取るという陽極の役割を果たすことができる。
つまり、本実施の形態に係る放電発光デバイス900は、図8に示すように、外囲器101内の対向する位置に、一対の電極901が設けられており、左側の電極901は、陰極として動作し、正イオン(アルゴンイオン)の入射による2次電子放出で電子を放出する。一方、右側の電極901は、陽極として動作し、放電空間から電子を受け取る。
つまり、左側の電極901は、放電により正イオン(アルゴンイオン)を発生させ、この入射することで、p型の半導体層911とn型の半導体層912の間で順バイアスされる。そして、p型の半導体層911とn型の半導体層912の間に所定の電圧(p型の半導体層911、及びn型の半導体層912が共にダイヤモンドで構成されている場合は5V以上の電圧)が印加された場合に、n型の半導体層912からp型の半導体層911に電子が注入される。この状態は正イオンの入射によるp型の半導体層911表面の正の帯電と、p型の半導体層911に注入され、表面に到達した一部の電子がこれを中和するバランスが決まるところで平衡に達し、放電空間への放電が継続する。
また、交流電源903の交流信号の極性が反転し、右側の電極901が陰極として動作し、左側の電極901が陽極として動作した場合でも上述した役割を果たすので、放電空間への放電を行うことができる。つまり、本実施の形態に係る放電発光デバイス900は、交流信号で駆動することが可能となる。
また、本実施の形態に係る放電発光デバイス900は、加熱フィラメントによる加熱を行わなくとも熱陰極放電灯と同様、p型の半導体層911の電子を放電空間に放出できるだけのエネルギーを備えているので、電子を放電空間に放出させることが可能となる。つまり、放電発光デバイス900は、加熱フィラメントが不要なため、細経化することが可能になり、低い温度で電子を放出させることができる。これにより、放電発光デバイス900は、従来の熱陰極放電灯を用いた場合と比較すると、他の機器に与える影響を軽減できる。つまり、放電発光デバイス900は、バックライトとして用いることが可能となる。
図9は、本実施の形態に係る放電発光デバイス900の電極901の製造プロセスを示した説明図である。
まず、図9の(a)に示すように、最初に、導電性基材913としてロッド状のモリブデン棒を用意し、このモリブデン棒において電極部材114と接続する端面を除く全ての面に、n型の半導体層912として、5μmの厚みのn型の多結晶ダイヤモンド層を形成する。この形成方法としては、例えば、マイクロ波プラズマCVD法を用いる。次に、n型の半導体層912の上にモリブデン層1001を形成する。
次に、このn型の半導体層912とモリブデン層1001が形成された導電性基材913に対して、例えば、温度600℃で熱処理を行う。
すると、図9の(b)に示すように、モリブデン層1001の一部が剥離した状態となる。これは、モリブデンが、半導体より熱膨張係数が大きいために発生する。
そして、図9の(c)に示すように、モリブデン層1001の剥離した部分を、HNO3とH2SO4の混合水溶液でエッチングする。
次に、図9の(d)に示すように、モリブデン層1001で被膜されていないn型の半導体層912の露出部分の上に、p型の半導体層911として、1μm程度の厚みのp型の多結晶ダイヤモンド層を形成する。この形成方法としては、例えば、マイクロ波プラズマCVD法を用いる。また、モリブデン層1001上にp型の多結晶ダイヤモンドが形成されず、n型の半導体層912の露出部分にのみp型の半導体層911が形成されるのは、ダイヤモンドはモリブデン上よりダイヤモンド上の方が成長しやすい性質を備えているからである。
そして、図9の(e)に示すように、不要となったモリブデン層1001をエッチング除去する。これにより、n型の半導体層912上に、一部を露出するように、p型の半導体層911を形成することができる。
本実施の形態に係る放電発光デバイス900の電極901は、前述したように、p型のダイヤモンド層911だけでなく、n型のダイヤモンド層912の一部も放電空間に露出している。そして、このように構成された一対の電極901を用いて、対向する位置に設ける構成とした。これにより、陽極側、陰極側ともに同じ構成となり、放電発光デバイス900は、交流信号で駆動することが可能となる。したがって、高効率で長寿命の交流信号で駆動できる放電発光デバイス900を実現することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態に係る放電発光デバイス1100の構成を模式的に示す断面図である。本実施の形態では、上述した第3の実施の形態に係る電極901と構成が異なる電極1101を備え、また、放電用ガス902とは成分が異なる放電用ガス1102を備えた構成を有している点が異なるのみで、その他は第1の実施の形態と同様の構成のため説明を省略する。
放電用ガス1102は、第2の実施の形態に係る放電用ガス502と同様にアルゴン(Ar)と微量のハロゲンと、微量の水素とを含むものとする。
電極1101は、導電性基材913と、導電性基材913上に設けられたn型の半導体層912と、n型の半導体層912の一部を露出するように、n型の半導体層912上に設けられたp型の半導体層911と、p型の半導体層911とn型の半導体層912との接合部を被膜する絶縁体層1111と、から構成されており、n型の半導体層912と、p型の半導体層911とで、pn接合を形成している。そして、電極1101は、p型の半導体層911の表面が水素終端されている。
絶縁体層1111は、p型の半導体層911とn型の半導体層912との接合部を被覆している。これにより、水素終端されたp型の半導体層911とn型の半導体層912との接合部の短絡を防止する。また、絶縁体層1111の材料は、第2の実施の形態と同様に、SiO2を用いている。
図11は、本実施の形態に係る導電性基材913と、n型の半導体層912と、p型の半導体層911と、絶縁体層1111と、を模式的に示した断面図である。図11に示したように、n型の半導体層912とp型の半導体層911との接合部を絶縁体層1111で被覆した。これにより、接合部が水素終端を形成されることを防止するため、接合部に導電性が高い表面伝導層の生成を防止する。
そして、電極1101は、水素を含む放電用ガス1102中で放電を開始させた場合、水素プラズマにさらされるので、p型の半導体層911の表面に水素終端が形成される。また、絶縁体層1111は、n型の半導体層912とp型の半導体層911との接合部に水素終端が形成されることを防止する。つまり、p型の半導体層911の表面が水素終端されるため、電子放出特性をさらに向上させると共に、n型の半導体層912とp型の半導体層911との接合部の短絡を防止することができる。
本実施の形態に係る放電発光デバイス1100は、n型の半導体層912と、p型の半導体層911の接合部で放電空間に露出する部分を絶縁した。これにより、放電発光デバイス1100の電極1101は、水素終端の形成によるpn接合の短絡を抑止することを可能とした。また、放電発光デバイス1100の電極1101は、放電用ガス1102に含まれた微量の水素により、p型の半導体層911を水素終端することを可能とした。これにより、電極1101は、水素終端された負性電子親和力を備えるp型の半導体層911表面を電子放出面として有することとなった。また、電極1101は、陰極としての役割と、陽極としての役割を果たすことができる。これにより、上述した第3の実施の形態の放電発光デバイス900と同様の効果を得ることが出来るほか、さらに放電効率を向上させることができる。
以上、説明した第1から第4の実施形態に係る放電発光デバイスは、外囲器内に封入する放電用ガスの圧力は特に限定されることがなく、高圧ガス、低圧ガスを用いた放電発光デバイスに適用することが可能である。
以上のように、本発明に係る放電発光デバイスは、特に、放電発光デバイスを使用する際に長寿命かつ低消費電力が要求される用途、例えば、HIDランプ又は液晶ディスプレイのバックライト等に適している。
第1の実施の形態に係る放電発光デバイスの構成を模式的に示す断面図である。 第1の実施の形態に係る放電発光デバイスにおいて、放電始動開始後の陰極と陽極の間の状態を模式的に示した断面図である。 第1の実施の形態に係る放電発光デバイスにおいて、放電開始から一定時間経過後の陰極と陽極の間の状態を模式的に示した断面図である。 第2の実施の形態に係る放電発光デバイスの構成を模式的に示す断面図である。 第2の実施の形態の放電発光デバイスを説明するために、模式的に示した第2の実施の形態とは異なる陽極と陰極とを示す断面図である。 第2の実施の形態に係る放電発光デバイスの陰極を模式的に示した断面図である。 第2の実施の形態に係る放電発光デバイスが備える陰極の製造プロセスを示した説明図である。 第3の実施の形態に係る放電発光デバイスの構成を模式的に示す断面図である。 第3の実施の形態に係る放電発光デバイスの電極の製造プロセスを示した説明図である。 第4の実施の形態に係る放電発光デバイスの構成を模式的に示す断面図である。 第4の実施の形態に係る放電発光デバイスにおける電極を模式的に示した断面図である。
符号の説明
100 放電発光デバイス
101 外囲器
102 陰極
103 陽極
104 モリブデン箔
105 引き出しリード
106 水銀
107 放電用ガス
111 p型の半導体層
112 n型の半導体層
113 導電性基材
114 電極部材
500 放電発光デバイス
501 陰極
502 放電用ガス
511 p型の半導体層
512 絶縁体層
601 陰極
611 p型の半導体層
900 放電発光デバイス
901 電極
902 放電用ガス
903 交流電源
911 p型の半導体層
912 n型の半導体層
913 導電性基材
1001 モリブデン層
1100 放電発光デバイス
1101 電極
1102 放電用ガス
1111 絶縁体層

Claims (12)

  1. 放電用ガスが封入された外囲器と、
    前記外囲器内に設けられ該外囲器内に放電を生じさせる一対の電極と、を具備し、
    前記電極のうち一方の電極は、導電性を有する基材と、該基材上に設けられたn型の半導体層と、該n型の半導体層上に設けられたp型のワイドギャップ半導体層とで構成されていることを特徴とする放電発光デバイス。
  2. 前記n型の半導体層は、前記p型のワイドギャップ半導体層より高濃度の不純物がドープされていることを特徴とする請求項1に記載の放電発光デバイス。
  3. 前記ワイドギャップ半導体層はダイヤモンド層であることを特徴とする請求項1または2に記載の放電発光デバイス。
  4. 前記p型のワイドギャップ半導体層と前記n型の半導体層との接合部を被覆する絶縁体層をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放電発光デバイス。
  5. 前記放電用ガスは水素を含む混合ガスで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の放電発光デバイス。
  6. 前記p型のワイドギャップ半導体層の表面は、水素終端されていることを特徴とする請求項5に記載の放電発光デバイス。
  7. 放電用ガスが封入された外囲器と、
    前記外囲器内に設けられ該外囲器内に放電を生じさせる一対の電極と、を具備し、
    前記一対の電極は、導電性を有する基材と、該基材上に設けられたn型の半導体層と、該n型の半導体層の一部を露出するように該n型の半導体層上に設けられたp型のワイドギャップ半導体層とで構成されていることを特徴とする放電発光デバイス。
  8. 前記n型の半導体層は、前記p型のワイドギャップ半導体層より高濃度の不純物がドープされていることを特徴とする請求項7に記載の放電発光デバイス。
  9. 前記ワイドギャップ半導体層はダイヤモンド層であることを特徴とする請求項7または8に記載の放電発光デバイス。
  10. 前記p型のワイドギャップ半導体層と前記n型の半導体層との接合部を被覆する絶縁体層をさらに備えたことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の放電発光デバイス。
  11. 前記放電用ガスは水素を含む混合ガスで構成されていることを特徴とする請求項10に記載の放電発光デバイス。
  12. 前記p型のワイドギャップ半導体層の表面は、水素終端されていることを特徴とする請求項11に記載の放電発光デバイス。
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