JP2005039605A - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造プロセスの変動があっても、信号の直線性や損なわれたり信号の飽和電圧が低下したりしないようにする。
【解決手段】 光電変換素子1と、光電変換素子の一端に入力端子が接続した第1のソースフォロワアンプ5と、第1のソースフォロワアンプから出力された信号を受ける入力端子(−)と基準電圧を入力する第2の入力端子(+)とを有する信号増幅アンプ11と、信号増幅アンプの第2の入力端子に接続する基準電源と、を有する固体撮像装置において、第1のソースフォロワアンプ5は第1導電型の電界効果トランジスタの入力トランジスタ3と負荷手段4とからなり、基準電源は第1のソースフォロワアンプと同じ導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなる第2のソースフォロワアンプ501を含む
【選択図】 図1



Description

本発明は固体撮像装置及びその駆動方法に係わり、特に画素部にソースフォロワアンプを設けた増幅型固体撮像装置及びその駆動方法に関する。
図13は従来の固体撮像装置の模式図であり、4画素のリニアセンサを例にとったものである。1(1−1〜1−4)はフォトダイオードなどの光電変換素子、2(2−1〜2−4)はリセットMOSトランジスタ、3(3−1〜3−4)はソースフォロワの入力MOSトランジスタ、4(4−1〜4−4)はソースフォロワの定電流源、入力MOSトランジスタ3(3−1〜3−4)とソースフォロワの定電流源4(4−1〜4−4)をそれぞれあわせてソースフォロワアンプ5(5−1〜5−4)を形成する。図13では一例としてPMOSを用いたソースフォロワアンプを示している。6(6−1〜6−4)は第1の信号転送トランジスタ、7(7−1〜7−4)は保持容量(以下、その容量値をCtとする)、8は走査回路、9(9−1〜9−4)は走査回路からの信号で駆動される第2の信号転送トランジスタ、10は第2の信号転送トランジスタ9の一端が共通接続された共通出力線、11は出力アンプを形成するための演算増幅器であり、共通出力線10は演算増幅器11の入力端子の一方に接続する。12は演算増幅器11のもう一方の入力端子に接続する基準電圧源、13はアンプの帰還容量(以下その容量値をCfとする)、14は演算増幅器11をバッファ状態にするためのスイッチである。15は光電変換素子1の一端をリセットMOSトランジスタ2を介してリセットするためのリセット電源である。16は演算増幅器11の出力端子である。このような回路構成の固体撮像装置の一例としては、例えば特許文献1などに開示されている。
図14に本回路の動作を説明する動作タイミング図を示す。本回路の動作を同図を用いて簡単に述べる。
同図において、PRESはリセットMOSトランジスタ2のゲートに入力されるリセットパルス、PTは第1の信号転送トランジスタ6のゲートに入力される転送パルス、PSR1〜PSR4は第2の信号転送トランジスタ9を駆動するために走査回路8から順次出力される走査パルス、PRES2はスイッチ14に入力されるパルスである。
先ず、リセットパルスPRESによりリセットMOSトランジスタ2をオンして光電変換素子1をリセット電源15で定まる電圧にリセットする。リセットトランジスタ2をオフした後、光電変換素子14は光信号の蓄積動作にはいり入射した光の量に応じて信号電荷を発生させる。発生した信号電荷は、図示していないが光電変換素子1と入力MOSトランジスタ3が接続された部分に存在する容量によって信号電圧へと変換される。容量は一般にフォトダイオードの接合容量、リセットMOSトランジスタのドレイン接合容量、入力MOSトランジスタのゲート容量、配線間容量等が相当する。また意図的に付加した容量素子の場合もある。蓄積時間終了後、上記信号電圧はソースフォロワアンプ5で増幅され、増幅された信号はPTにより第1の転送トランジスタ6をオンして保持容量7に読み出される。ここで保持容量7に読み出された信号電圧をVctとする。次にPRES2をオンにする。オンすることで演算増幅器11はバッファアンプとなり、共通出力線10は基準電圧源12で決まる電圧にリセットされる。ここでその電圧をVref1とする。次に走査パルスPSR1により第2の転送トランジスタ9−1がオンすると保持容量7−1に蓄積された信号は共通出力線10に読み出される。読み出された信号に応じて演算増幅器11の出力端には以下の式で表される電圧が出力される。
Vout=−(Ct/Cf)・(Vct−Vref1)+Vref1
Voutは走査パルスPSR1がオンしている期間の演算増幅器11の出力端子電圧である。
以下、図14のように走査パルスPSR2〜PSR4とPRES2を順次オンすることで4画素リニアセンサの信号を連続して読み出す。このような回路構成の場合、アンプ部の帰還容量13と信号保持容量7の容量比でゲインが決定されるので、走査回路8の駆動の仕方を変えてたとえば同時に二つの保持容量から信号を読み出すことでゲインを2倍にして読み出すことができる。
上記演算増幅器11の入力電圧と出力電圧の関係を模式的に表した図を図15に示す。縦軸を演算増幅器の入力電圧(Vct)または演算増幅器の出力電圧(Vout)、横軸を容量Ctと容量Cfの大きさとすると、同図のようにあるVctに対して得られるVoutはVref1を支点としたシーソーで模式的に表すことができる。シーソーの長さの比はCtとCfの比に相当する。図15では説明を容易にするために、センサが暗状態の時にVct=Vref1であったと仮定している。その時図13のアノードがソースフォロワの入力端子に接続した光電変換素子の場合、受光した光の量に応じてフォトダイオードの端子電圧はグラウンド側から電源側へと上昇していく。結果として保持容量Ct上に読み出される信号は暗状態の電圧(Vref1)より高い電圧となる。その結果アンプの出力は、暗状態の時にはVref1、光を受光した時にはVref1より低い電圧になるものである。
特開2002−330258号
図13で示したようなソースフォロワ回路5の場合、入力MOSトランジスタ3のゲートが入力端子、ソースが出力端子となる。入力端子電圧と出力端子電圧間には入力MOSトランジスタ3の閾値電圧や移動度、ゲート長、ゲート幅などによって決まるオフセット電圧が生じる。MOSトランジスタの閾値電圧や移動度、ゲート長、ゲート幅は製造プロセスの条件変動により変化するものでありしたがってこのオフセット電圧は製造プロセスの変動によりどうしても変動してしまうものであった。オフセット電圧が当初設定値から変化すると、保持容量7上の電圧も設定値からずれてしまう。その様子を図16の模式図に示す。図16では説明をわかりやすくするために下記のようにある容量比、電圧を仮定した。
容量比(Ct/Cf)=1.5
暗時電圧(変動前)=1V
基準電圧=1V
上記条件の場合を考えると、
Vout=−1.5×(1−1)+1=1V
であるが、保持容量Ct上の電圧が1Vから1.2Vにずれたとすると、
Vout=−1.5×(1.2−1)+1=0.7V
と、アンプ出力で−0.3Vの変動が生じてしまう。仮に光照射時のCt上の電圧が1.6Vであったとすると、Vout =0.1Vとなるが、暗時電圧が上述のように0.2Vずれたとすると光照射時のCt上の電圧も平行して1.8Vにシフトし、結果としてVout <0Vとなる。そのためグラウンド電圧もしくはアンプ出力の出力可能下限値に律速されて正常な出力が得られなくなってしまう。結果として飽和電圧が低下する、信号の直線性が損なわれる、といった問題が生じていた。またCt上の電圧がグラウンド側にずれた場合、暗時電圧がVoutで電源電圧もしくはアンプ出力の出力可能上限値に律速されておなじく正常な出力が得られず結果として信号直線性が損なわれるといった問題が生じていた。
上記課題を解決するために、本発明の固体撮像装置は、光電変換素子と、該光電変換素子の一端が入力端子に接続した信号増幅手段と、前記信号増幅手段からの信号を受ける第1の入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子とを有する信号増幅アンプと、前記信号増幅アンプの第2の入力端子に接続する基準電源と、を有する固体撮像装置において、前記基準電源は前記信号増幅手段と同等の回路構成を含むことを特徴とする。
また本発明の固体撮像装置は、光電変換素子と、該光電変換素子の一端に入力端子が接続した第1のソースフォロワアンプと、該第1のソースフォロワアンプから出力された信号を受ける入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子とを有する信号増幅アンプと、前記信号増幅アンプの第2の入力端子に接続する基準電源と、を有する固体撮像装置において、
前記第1のソースフォロワアンプは一導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなり、前記基準電源は前記第1のソースフォロワアンプと同じ導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなる第2のソースフォロワアンプを含むこと特徴とする。
また本発明の固体撮像装置は、光電変換素子と、該光電変換素子の一端に入力端子が接続した第1のソースフォロワアンプと、該第1のソースフォロワアンプから出力された信号を第1の転送トランジスタを介して受ける第1の保持容量と、前記第1の保持容量に入力端子が接続した第2のソースフォロワアンプと、該第2のソースフォロワアンプから出力される信号を第2の転送トランジスタを介して受ける第2の保持容量と、該第2のソースフォロワアンプから出力される信号を第3の転送トランジスタを介して受ける第3の保持容量と、前記第2保持容量に保持された信号を受ける第1の入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子を有する第1の信号増幅アンプと、前記第3保持容量に保持された信号を受ける第3の入力端子と基準電圧を入力する第4の入力端子を有する第2の信号増幅アンプと、前記第1及び第2の信号増幅アンプの第2の入力端子及び第4の入力端子に接続する基準電源とを有する固体撮像装置において、
前記第1及び第2のソースフォロワアンプの少なくとも一方は一導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなり、前記基準電源は前記第1及び第2のソースフォロワアンプの少なくとも一方と同じ導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなる第3のソースフォロワアンプを含むこと特徴とする。
本発明は、前記第1や第2のソースフォロワアンプで生じるオフセット電圧が製造プロセス条件の変動により変化しても前記信号増幅アンプの出力端での電位変動を抑えることができるようにしたものである。
以上のように本発明によれば、製造プロセスの変動があっても信号の直線性が損なわれたり信号の飽和電圧が低下したりという問題の生じない高品質な固体撮像装置を安定して実現できる。
また本発明によれば、電源電圧に変動があっても同様に信号の品質が低下することのない高品質な固体撮像装置を安定して実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示した模式図である。図13と同一部材は同一番号を記載し、詳細な説明を省略する。
図1において、501はソースフォロワアンプ5と同一の構成の第2のソースフォロワアンプ、502は第2の基準電圧源、503はゲインアンプであり、図13の基準電圧源12の代わりに、第2のソースフォロワアンプ501、第2の基準電圧源502、ゲインアンプ503が設けられている。
ゲインアンプ503の入力には第2の基準電圧源502で設定された電圧に第2のソースフォロワ回路501で生じるオフセット電圧が加わった電圧が入力される。第2のソースフォロワ回路501で生じるオフセット電圧はソースフォロワ回路5で生じるオフセット電圧とほぼ同程度になるようMOSトランジスタのサイズ等を調整したものである。たとえばソースフォロワ回路5と同じゲート長、ゲート幅のMOSトランジスタを用い、同じ電流を流して使用することで上記条件を達成することができる。またゲート長、またはゲート幅は異なっていてもその差に応じて流す電流量を調節したMOSトランジスタを用いることでもソースフォロワ回路5と同程度のオフセット電圧を有する第2のソースフォロワ回路501を実現することができる。ゲインアンプ503が次式(数1)で表される入出力特性を有する。
Figure 2005039605
ここでVinは第2のソースフォロワ501の出力電圧でありすなわちゲインアンプ503の入力電圧である。Vref1はゲインアンプ503の出力電圧であり演算増幅器11の基準電圧である。Vref2はゲインアンプ503が有する基準電圧である。
前述したようにソースフォロワ回路のオフセット電圧は製造プロセス条件の変動により変化するものであるが、本実施形態はその変化量に応じて演算増幅器11の基準電圧も変化させることでアンプ出力での電位変動をなくして、センサの飽和電圧が低下する、直線性がそこなわれる、といった問題が生じないようにしたものである。ここで述べている演算増幅器11の基準電圧とは従来例で基準電圧源12が接続していた端子の電圧を指している。
従来例で説明した出力アンプの入出力特性の式に上式を代入すると下記のようになる。
Figure 2005039605
なお、信号増幅アンプのゲインGaは、上記数式2中の−Ct/Cfである。そのため、Ga/(Ga−1)=(Ct/Cf)/(1+Ct/Cf)となり、これは上述した数式1の中のゲインアップ503のゲインに相当する。これは後述する実施形態2〜4も同様である。
上式からわかるように、製造プロセスが変動してもVctとVinの変化量がおおよそ同じになるようにソースフォロワ回路5と501のトランジスタサイズを選ぶことで、VctとVinの値が変化してもVoutは変動しないようにできる。
本回路の動作を図2を用いてより詳細に説明する。説明をわかりやすくするために下記のようにある容量比、電圧を仮定した。
容量比 (Ct/Cf)=1.5
保持容量Ct上の電圧=1V
第2のソースフォロワ501の出力電圧 =1V
Vref=1V
第2の基準電圧源502で設定する電圧は第2のソースフォロワ501の出力電圧が上記電圧になるように選ぶものである。このとき演算増幅器11の基準電圧は上式より
(1.5/(1+1.5))×(1−1)+1=1V
となる。
ここで製造プロセス条件の変動等により、ソースフォロワ5および第2のソースフォロワ501で発生するオフセット電圧が0.2V変化したとすると、
保持容量Ct上の電圧=1.2V
ゲインアンプの入力電圧=1.2V
となる。そこから上記式より
(1.5/(1+1.5))×(1.2−1)+1=1.12V
となる。この電圧が演算増幅器11の基準電圧となるので、演算増幅器11の出力電圧は
Vout=−1.5×(1.2−1.12)+1.12=1V
となる。上記のように、信号を増幅するアンプのゲインを
−Ct/Cf
とした時に、電圧源として信号読み出し用のソースフォロワ回路5とおおよそ同じオフセット電圧変化を示すソースフォロワ回路501を有し、そのオフセット電圧の変化量を(Ct/Cf)/(1+(Ct/Cf))倍にして演算増幅器11の基準電圧シフトさせることで、製造プロセス上ソースフォロワ回路のオフセット電圧が変化しても演算増幅器11の出力電圧変動を十分に抑えることができる。結果として製造プロセス条件に変動があっても安定した飽和電圧、信号直線性を有する固体撮像装置を実現できる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態を示した模式図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。図3において、701はソースフォロワの入力MOSトランジスタ、702は抵抗素子、入力MOSトランジスタ701と抵抗素子702を合わせて抵抗負荷型のソースフォロワアンプ703を形成している。入力MOSトランジスタ701のON抵抗値をRon、抵抗素子702の抵抗値をRとすると、ソースフォロワアンプ703のゲインは
R/(Ron+R)となる。
R/(Ron+R)=(Ct/Cf)/(1+(Ct/Cf))
となるように入力MOSトランジスタ701のサイズおよび抵抗素子702の抵抗値を選ぶことで、本実施形態でも実施形態1と同様の効果が得られる。
本実施形態では実施形態1に比べ、少ない素子数で同様の効果が得られるため、より小型で低コストな固体撮像装置を実現することができる。
本実施形態をソースフォロワ回路5が抵抗負荷型ソースフォロワである場合に適用した場合、上述の通り抵抗負荷型ソースフォロワはMOSトランジスタのON抵抗と抵抗素子の抵抗値の比で決まる1以下のゲインを有するので、ソースフォロワ回路5のゲインをGsfとした時に
R/(Ron+R)=Gsf×{(Ct/Cf)/(1+(Ct/Cf))}
となるように入力MOSトランジスタ701のサイズおよび抵抗素子702の抵抗値を選ぶことで、同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態を示した模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。図4において、801はソースフォロワの入力MOSトランジスタ、802は負荷MOSトランジスタ、入力MOSトランジスタ801と負荷MOSトランジスタ802を合わせてMOS負荷型ソースフォロワアンプ803を形成している。入力MOSトランジスタ801のON抵抗値をRon1、負荷MOSトランジスタ802のON抵抗値をRon2とするとソースフォロワアンプのゲインは
Ron2/(Ron1+Ron2)
となる。
Ron2/(Ron1+Ron2)=Ct/(Ct+Cf)
となるように入力MOSトランジスタ801のサイズおよび負荷MOSトランジスタ802のサイズを選ぶことで実施形態1と同様の効果が得られる。一般にMOSトランジスタを用いた抵抗は半導体拡散層を用いた抵抗素子よりも小さな占有面積で同じ抵抗値を実現できるのでより小型な固体撮像装置が実現できる。
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態を示した模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。図5において、901,902は第2、第3の演算増幅器、903〜906は抵抗素子である。演算増幅器901と抵抗素子903,904で第1の反転増幅器を構成している。また演算増幅器902と抵抗素子905,906で第2の反転増幅器を構成している。907は第1の反転増幅器の基準電圧源、908は第2の反転増幅器の基準電圧源である。同図において、抵抗素子903〜906の抵抗値をそれぞれR1〜R4、基準電圧源907、908の基準電圧をそれぞれVref3、Vref4とし、第1の反転増幅器の入力をVin、第2の反転増幅器の出力をVoutとすると、その入出力特性は下記の式のようになる。
Figure 2005039605
この回路のゲインを
(R2・R4)/(R1・R3)=(Ct/Cf)/(1+(Ct/Cf))
となるように抵抗素子の値を選ぶことで、同様な効果が得られるものである。
本実施形態のように演算増幅器を用いて基準電圧回路を構成すると、上記式からわかるように抵抗素子の抵抗値そのものではなく抵抗値の比でそのゲインを決定することができるので、製造プロセスの変動があって抵抗素子の抵抗値の絶対値に変動があった場合でもゲインの変動を少なく抑えることができる。そのため本来の目的であるソースフォロワ回路部のオフセット電圧変動を精度良く補正することができる。
(第5の実施形態)
図6は本発明の第5の実施形態を示した模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。本実施形態は信号読み出し用の出力アンプ回路を演算増幅器と抵抗素子を用いて構成した例である。
同図において、1001は第1の演算増幅器、1002は第2の演算増幅器、1003,1004は抵抗素子である。第1の演算増幅器1001は出力端子を入力端子の一端に接続することでゲイン1倍のバッファ回路として機能する。第2の演算増幅器1002は、抵抗素子1003を第1の演算増幅器1001,第2の演算増幅器1002間に接続し(演算増幅器1001からなるバッファアンプの出力は抵抗1003を介して演算増幅器1002の一方の入力に接続する)、抵抗素子1004を第2の演算増幅器1002の入出力端子間に接続することで反転増幅器を構成している。演算増幅器1002のもう一方の入力端子にはゲインアンプ503の出力が接続する。抵抗素子1003、1004の抵抗値をそれぞれR5、R6、演算増幅器1002のもう一方の入力端子の端子電圧をVrefとすると、共通出力線10の電位をVin、出力端子1005の電位をVoutとした時の入出力特性は以下の式のようになる。
Vout=−(R6/R5)・(Vin−Vref)+Vref
なお、信号増幅アンプのゲインGaは―R6/R5である。
ここで、基準電圧源のゲインアンプ503のゲインを
R6/(R5+R6)
に設定することで、出力アンプが演算増幅器と抵抗素子で構成する反転増幅器の場合でも同様の効果が得られる。
(第6の実施形態)
図7は本発明の第6の実施形態を示した模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。図7において、1101はリセットMOSトランジスタ2とおおよそ同じ大きさのドレイン容量を有する第2のリセットMOSトランジスタ、1102は光電変換素子1と同様の第2の光電変換素子である。前述したように、光電変換素子1の一端はリセットMOSトランジスタ2をオンすることにより光電変換素子1をリセット電圧源15で定まる電圧にリセットされる。しかし詳細には光電変換素子1とソースフォロワ入力MOSトランジスタ3の接続された部分とリセットMOSトランジスタ2のゲートとの間には、図示していないがカップリング容量が存在する。このカップリング容量はリセットMOSトランジスタ2のゲート・ドレイン間の重なり容量が主因である。そのためリセットMOSトランジスタ2がオフする時に上記カップリング容量に起因するふられにより上記接続部分に電位変動が生じていた。この電位変動量はカップリング容量と前述した上記接続点に存在する容量の比、およびリセットパルスPRESの振幅で変化するものである。
そこで本実施形態では基準電源回路部においても第2の基準電圧源502とソースフォロワ回路501の間にリセットMOSトランジスタ2とおおよそ同じドレイン接合容量とゲート・ドレイン間重なり容量を有する第2のリセットMOSトランジスタ1101と光電変換素子1とおおよそ同じ接合容量を有する光電変換素子1102を配置することで、より正確に基準電圧をあわせることができるようにしたものである。光電変換素子1102は遮光手段により十分に遮光することが望ましい。
図7では第2のリセットMOSトランジスタ1101と光電変換素子1102の両方を配置した例を示したが、全体の容量に対して光電変換素子1102で生じる容量が小さい場合は光電変換素子1102を省いても良い。
第2のリセットトランジスタを開閉するタイミングは演算増幅器11の入力端子に信号が読み出される前であればいずれでも良い。本実施形態の場合、好ましくは水平走査回路8が動作する少し前に開閉することが望ましい。
(第7の実施形態)
図8は本発明の第7の実施形態を示す模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。同図において、1201(1201−1〜1201−4)は第2の保持容量への転送MOSトランジスタ、1202(1202−1〜1202−4)は第2の保持容量、1203(1203−1〜1203−4)、1206、1208はソースフォロワの入力MOSトランジスタ、1204(1204−1〜1204−4)、1207、1209はソースフォロワの定電流源、入力MOSトランジスタ1203と定電流源1204をあわせて第2のソースフォロワアンプ1205(1205−1〜1205−4)を形成する。入力MOSトランジスタ1206と定電流源1207をあわせて第3のソースフォロワアンプ1210を形成する。入力MOSトランジスタ1208と定電流源1209をあわせて第4のソースフォロワアンプ1211を形成する。6−11〜6−14は保持容量7−11〜7−14に暗時信号を転送するための転送トランジスタ、6−21〜6−24は保持容量7−21〜7−24に光信号を転送するための転送トランジスタである。1212は差動増幅器、503はゲインアンプ、10−1,10−2は共通出力線、11−1,11−2は演算増幅器(アンプ)、13−1,13−2はアンプの帰還容量、14−1,14−2はスイッチである。
本実施形態の動作タイミング図を図9に示す。同図において、PRESはリセットMOSトランジスタ2に入力されるリセットパルス、PTMは転送MOSトランジスタ1201に入力される転送パルス、PTNは転送MOSトランジスタ6−11〜6−14に入力される転送パルス、PTSは転送MOSトランジスタ6−21〜6−24に入力される転送パルスである。
先ず、リセットパルスPRESによりリセットMOSトランジスタ2をオンすることにより光電変換素子1を所望のリセット電圧にリセットする。次に転送パルスPTMにより転送MOSトランジスタ1201をオンしてリセット直後の暗時電圧をソースフォロワ回路5で増幅して第2の保持容量1202に書き込む。その後光電変換素子1は光信号の蓄積動作にはいり照射された光の量に応じて電荷を発生させる。発生した電荷は図示していないが光電変換素子1と入力MOSトランジスタ3が接続した部分に存在する容量によって電圧に変換される。そのため受光した光の量に応じて光電変換素子1の端子電圧は変化するものである。蓄積時間終了後、転送パルスPTNにより転送MOSトランジスタ6−11〜6−14をオンして、リセット直後の暗時電圧を第2の保持容量1202上の電圧に応じて第2のソースフォロワ回路1205で増幅して保持容量7−11〜7−14に出力する。次に再度転送パルスPTMにより転送MOSトランジスタ1201をオンして受光した光の量に応じて変化した光電変換素子1の端子電圧をソースフォロワ回路5で増幅して保持容量1202に読み出す。続いて転送パルスPTSにより転送MOSトランジスタ6−21〜6−22をオンしてこの光信号電圧を第2の保持容量1202上の電圧に応じて第2のソースフォロワ回路1205で増幅して保持容量7−21〜7−24に読み出す。次にパルスPRES2をオンにすることで演算増幅器11−1,11−2をバッファ状態にする。バッファ状態にすることで共通出力線10−1,10−2はVref1にリセットされる。次に走査パルスPSR1により第2の転送トランジスタ9−1がオンすると、保持容量7−11、7−21に蓄積された信号電荷が共通出力線10−1、10−2にそれぞれ読み出される。従来例で説明したように、読み出された信号電荷に応じた信号を演算増幅器11−1、11−2はそれぞれ出力し、差動増幅器1212によってふたつの信号の差動をとって出力する。以下、走査パルスPSR2〜PSR4を順次オンすることで信号を連続して読み出す。
一般に、フォトダイオードなどの光電変換素子をリセットした時にはリセット後の電位の量子的なゆらぎによりリセットノイズが発生する。本従来例のような回路でリセット直後の信号と、それに光による信号が重畳された信号との差分を出力する回路構成をとることで、リセットノイズを低減したS/N比の良い信号が得られる。
本実施形態ではソースフォロワ回路5と第2のソースフォロワ回路1205の両方でオフセット電圧の変動が生じるため、その両方の変化量に応じて基準電圧源12の基準電圧を変化させることが有効である。そのために、第3のソースフォロワ1210と第4のソースフォロワ1211を設け、そこで生じた電圧にゲインアンプ503で所望のゲインをかけた信号を演算増幅器11の基準電圧とすることでアンプ出力での電位変動をなくした。
本実施形態では定電流負荷型のソースフォロワ回路で形成した基準電源回路を示したがこれにこれに限るものではなく、抵抗負荷型、MOS抵抗負荷型のソースフォロワ回路で構成しても同様の効果が得られることはいうまでもない。また演算増幅器を用いた形式で構成しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
また本実施形態では基準電圧源部に第3のソースフォロワ1210と第4のソースフォロワ1211のふたつを設けたがこれに限るものではない。たとえば一般に同一導電型のMOSトランジスタの閾値電圧の変動は同一傾向を示すので、ソースフォロワ回路5と第2のソースフォロワ回路1205が同一導電型のMOSトランジスタで構成されている場合、それと同一導電型の一組のソースフォロワ回路を基準としてその出力に所定のゲインを乗じることでも同様の効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
図10は本発明の第8の実施形態を示す模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。図10において、1401,1402,1405,1406は抵抗素子、1403は第2の演算増幅器、1404は第2の基準電圧源である。演算増幅器11と抵抗素子1401、1402とで第1の正転増幅器を構成している。演算増幅器1403と抵抗素子1405、1406とで第2の正転増幅器を構成している。第1の正転増幅器の正転入力には共通出力線10が接続され、反転入力には抵抗素子1402を介して第2の正転増幅器の出力が接続される。第2の正転増幅器の正転入力には第2のソースフォロワ回路501の出力が接続され、反転入力には抵抗素子1405を介して第3の基準電源1404が接続する。 抵抗素子1401、1402、1405、1406の抵抗値をそれぞれR1〜R4とすると、第1の正転増幅器の入出力特性は下記のようになる。
Vout=((R1+R2)/R2)Vin−(R1/R2)Vref
ここでVrefは第2の正転増幅器の出力電圧である。
また第2の正転増幅器の入出力特性は下記のようになる。
Vref=((R3+R4)/R4)Vin2−(R3/R4)Vref2
ここでVin2は第2のソースフォロワ回路501の出力電圧、Vref2は第二の基準電源1404の基準電圧である。上式を整理すると以下のようになる。
Figure 2005039605
前述の実施形態と同様に、
Figure 2005039605
であるように第2のソースフォロワ回路501のトランジスタサイズを選んだ時に、Vinが変動してもVoutの変動を抑えるためには上式を微分して
Figure 2005039605
を満たすような抵抗値R1〜R4を選べばよい。このように正転増幅器の場合も同様の効果が得られるものである。本実施形態では基準電圧源も演算増幅器を用いた正転増幅器を例にとって説明したがこれに限るものではなく、第1のソースフォロワ回路5と同程度のオフセット変動を有する第2のソースフォロワ回路501の出力をMOS反転アンプを介して上式を満たすゲインをかけた信号を第1の正転増幅器の基準電圧とすることで、より小規模な回路で同様の効果を得ることができる。
(第9の実施形態)
図11は本発明の第9の実施形態を示す模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。本実施形態は第1実施形態のゲインアンプ503を用いずに直接ソースフォロワ回路501の出力を演算増幅器11の基準電圧としたものである。再度示すが図13の従来例の出力アンプの入出力特性は下記の式になる。
Vout=−(Ct/Cf)・(Vin−Vref1)+Vref1
基準電圧Vref1が一定値の場合、Vinの変動に対するVoutの変動は
Figure 2005039605
であった。本実施形態のように製造プロセスの変動に対するVinの変動量とVref1の変動量がおおよそ同じになるように選ぶことで
Figure 2005039605
とすることができる。本来の信号に対する出力アンプのゲイン(=−Ct/Cf)が1より大きい場合は本実施形態のような簡便な回路を用いても暗時電圧の変動による出力アンプの出力電圧変動を低減することができ、信号直線性の悪化や飽和電圧の低下といった問題をなくす効果が得られる。
(第10の実施形態)
図12は本発明の第10の実施形態を示す模式説明図である。図13、図1と同一部材は同一番号を記載している。同図において、1601〜1604は抵抗素子、1605は容量素子である。抵抗素子1603と1604とで電源電圧を抵抗分割することでリセット電圧源15を構成している。抵抗素子1601と1602とで電源電圧を抵抗分割することで第2のソースフォロワ回路501の第2の基準電圧源502を構成している。リセット電圧源15を抵抗分割で構成すると電源電圧の変動により光電変換素子のリセット電圧が変動し、実効的に上述の従来例と同じように保持容量Ct上の暗時電圧変動が生じるが、このように第2の基準電圧源502も電源電圧の変動に連動して変化するように構成し、その電圧に対して本実施形態よりなる所定のゲインをかけた信号を出力アンプの基準電圧にすることにより、電源電圧の変動に対しても同様の効果が得られる。
また、同図のように容量素子1605を接続して同接続点の周波数帯域を制限することで第2の基準電圧源で発生するランダムノイズを低減してよりS/N比の良い固体撮像装置を実現することができる。
上述の実施形態ではいずれもPMOS型ソースフォロワ回路を例にとり説明したがこれに限るものではなく、NMOS型ソースフォロワ回路においても同様の効果が得られる。また本実施形態では定電流負荷型のソースフォロワ回路を用いて説明したが、これに限るものではなく抵抗負荷型ソースフォロワ回路においても有効であることはいうまでもない。
また上述の実施形態では4画素のリニアセンサを例にとり説明したが勿論センサの画素数、画素配置等に限らず同様の効果が得られる。
また上述の実施形態はアノードをソースフォロワの入力MOSトランジスタに接続したフォトダイオードを例にとって説明したが、これに限るものではなくカソードを接続したフォトダイオードやフォトトランジスタなどを用いても同様の効果が得られることはいうまでもない。
また上述の実施形態では光電変換素子に直接リセットMOSトランジスタが接続する回路構成を例にとって説明したがこれに限るものではない。完全空乏化型のフォトダイオードとフローティングディフージョン部を有しその間に転送スイッチを設けフローティングディフージョン部にリセットトランジスタを設けた回路構成の光電変換素子においても本発明の効果がなんら損なわれるものではないことはいうまでもない。
また上述の実施形態の動作タイミング図では信号蓄積動作と保持容量からの信号読み出し動作が順次行なう場合を例に説明したが、これに限るものではなく保持容量から信号の読み出しを行なっている期間にも蓄積を行なうタイミングで動作をさせることも可能でありその場合も本発明の効果が同様に得られることはいうまでもない。
また上述の出力アンプのゲインを切り替えて使用する場合があるが、その場合も本発明よりなる基準電圧源のゲインを合わせて切り替えることで同様の効果が得られることはいうまでもない。
また本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。各実施形態に開示された構成を組み合わせることも可能である(例えば図8の構成を図7に示す実施形態等の他の実施形態の構成と組み合わせる事が可能である。)。
本発明は画素部にソースフォロワアンプ等の信号増幅手段を設けた増幅型固体撮像装置に用いることができ、特に製造プロセスの変動があっても信号の直線性が損なわれたり信号の飽和電圧が低下したりという問題の生じない高品質な固体撮像装置の用途に用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第1の実施形態に係わる固体撮像装置の動作点を説明する模式説明図である。 本発明の第2の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第3の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第4の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第5の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第6の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第7の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 図8の固体撮像装置のタイミングチャートである。 本発明の第8の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第9の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 本発明の第10の実施形態に係わる固体撮像装置を示す回路構成図である。 従来の固体撮像装置の回路の一例を示す図である。 図13の固体撮像装置のタイミングチャートである。 従来の固体撮像装置の動作点を説明する模式説明図である。 従来の固体撮像装置の問題点を説明する模式説明図である。
符号の説明
1−1〜1−4 光電変換素子
2−1〜2−4 リセットMOSトランジスタ
3−1〜3−4 ソースフォロワの入力MOSトランジスタ
4−1〜4−4 ソースフォロワの定電流源
5−1〜5−4 ソースフォロワアンプ
6−1〜6−4 第1の信号転送トランジスタ
7−1〜7−4 保持容量
8 走査回路
9−1〜9−4 第2の信号転送トランジスタ
10,10−1,10−2 共通出力線
11,11−1,11−2 演算増幅器
13,13−1,13−2 帰還容量
14,14−1,14−2 スイッチトランジスタ
15 リセット電源
501 第2のソースフォロワアンプ
502 第2の基準電圧源
503 ゲインアンプ

Claims (18)

  1. 光電変換素子と、該光電変換素子の一端が入力端子に接続した信号増幅手段と、前記信号増幅手段からの信号を受ける第1の入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子とを有する信号増幅アンプと、前記信号増幅アンプの第2の入力端子に接続する基準電源と、を有する固体撮像装置において、
    前記基準電源は前記信号増幅手段と同等の回路構成を含むことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 光電変換素子と、該光電変換素子の一端に入力端子が接続した第1のソースフォロワアンプと、該第1のソースフォロワアンプから出力された信号を受ける入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子とを有する信号増幅アンプと、前記信号増幅アンプの第2の入力端子に接続する基準電源と、を有する固体撮像装置において、
    前記第1のソースフォロワアンプは一導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなり、前記基準電源は前記第1のソースフォロワアンプと同じ導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなる第2のソースフォロワアンプを含むこと特徴とする固体撮像装置。
  3. 光電変換素子と、該光電変換素子の一端に入力端子が接続した第1のソースフォロワアンプと、該第1のソースフォロワアンプから出力された信号を第1の転送トランジスタを介して受ける第1の保持容量と、前記第1の保持容量に入力端子が接続した第2のソースフォロワアンプと、該第2のソースフォロワアンプから出力される信号を第2の転送トランジスタを介して受ける第2の保持容量と、該第2のソースフォロワアンプから出力される信号を第3の転送トランジスタを介して受ける第3の保持容量と、前記第2保持容量に保持された信号を受ける第1の入力端子と基準電圧を入力する第2の入力端子を有する第1の信号増幅アンプと、前記第3保持容量に保持された信号を受ける第3の入力端子と基準電圧を入力する第4の入力端子を有する第2の信号増幅アンプと、前記第1及び第2の信号増幅アンプの第2の入力端子及び第4の入力端子に接続する基準電源とを有する固体撮像装置において、
    前記第1及び第2のソースフォロワアンプの少なくとも一方は一導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなり、前記基準電源は前記第1及び第2のソースフォロワアンプの少なくとも一方と同じ導電型の入力トランジスタと負荷手段とからなる第3のソースフォロワアンプを含むこと特徴とする固体撮像装置。
  4. 前記基準電源が前記第2のソースフォロワアンプの出力を入力とするゲインアンプを含み、前記ゲインアンプの出力が前記信号増幅アンプの第2の入力端子に接続することを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記基準電源が前記第3のソースフォロワアンプの出力を入力とするゲインアンプを含み、前記ゲインアンプの出力が前記第1及び第2の信号増幅アンプの第2及び第4の入力端子に接続することを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2のソースフォロワアンプの負荷手段が定電流負荷、抵抗素子又はMOS型トランジスタであることを特徴とする請求項2又は4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第3のソースフォロワアンプの負荷手段が定電流負荷、抵抗素子又はMOS型トランジスタであることを特徴とする請求項3又は5に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2のソースフォロワアンプの入力端子に定電圧源が接続されていることを特徴とする請求項2、4又は6に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第3のソースフォロワアンプの入力端子に定電圧源が接続されていることを特徴とする請求項3、5又は7に記載の固体撮像装置。
  10. 前記ゲインアンプが演算増幅器を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の固体撮像装置。
  11. 前記信号増幅アンプのゲインをGaとした時に前記ゲインアンプのゲインがおおよそGa/(Ga−1)であることを特徴とする請求項4又は5に記載の固体撮像装置。
  12. 前記信号増幅アンプが容量帰還型又は抵抗帰還型の増幅器であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の固体撮像装置。
  13. 前記信号増幅アンプが反転増幅器又は正転増幅器であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の固体撮像装置。
  14. 前記光電変換素子をリセットするために、第1のリセットトランジスタと、該第1のリセットトランジスタを介して前記光電変換素子の一端に接続する第1のリセット電源とを有し、かつ前記第2のソースフォロワアンプの入力端子に接続する第2のリセット電源とを有することを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  15. 前記光電変換素子をリセットするために、第1のリセットトランジスタと、該第1のリセットトランジスタを介して前記光電変換素子の一端に接続する第1のリセット電源とを有し、かつ前記第3のソースフォロワアンプの入力端子に前記第1のリセットトランジスタと同一導電型の第2のリセットトランジスタと該第2のリセットトランジスタを介して接続する第2のリセット電源とを有することを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  16. 前記第1のリセット電源と前記第2のリセット電源を共に電源電圧を抵抗分割することで形成したことを特徴とする請求項14又は15に記載の固体撮像装置。
  17. 請求項2に記載の固体撮像装置において、前記光電変換素子をリセットするために、第1のリセットトランジスタと、該第1のリセットトランジスタを介して前記光電変換素子の一端に接続する第1のリセット電源とを有し、かつ前記第2のソースフォロワアンプの入力端子に前記第1のリセットトランジスタと同一導電型の第2のリセットトランジスタと該第2のリセットトランジスタを介して接続する第2のリセット電源とを有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記第2のリセットトランジスタを前記ソースフォロワアンプから前記信号増幅アンプに信号を読み出す前に開閉する固体撮像装置の駆動方法。
  18. 請求項3に記載の固体撮像装置において、前記光電変換素子をリセットするために、第1のリセットトランジスタと、該第1のリセットトランジスタを介して前記光電変換素子の一端に接続する第1のリセット電源とを有し、かつ前記第3のソースフォロワアンプの入力端子に前記第1のリセットトランジスタと同一導電型の第2のリセットトランジスタと該第2のリセットトランジスタを介して接続する第2のリセット電源とを有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記第3のリセットトランジスタを前記ソースフォロワアンプから前記信号増幅アンプに信号を読み出す前に開閉する固体撮像装置の駆動方法。

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