JPH10136266A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH10136266A
JPH10136266A JP8304152A JP30415296A JPH10136266A JP H10136266 A JPH10136266 A JP H10136266A JP 8304152 A JP8304152 A JP 8304152A JP 30415296 A JP30415296 A JP 30415296A JP H10136266 A JPH10136266 A JP H10136266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号電荷を増幅する増幅器の雑音特性とは独
立して帯域を決められ、且つ出力信号レベルの影響を受
けずに帯域が一定となる帯域制限手段を備えた固体撮像
装置を提供する。 【解決手段】 複数のフォトダイオード1と、該フォト
ダイオードの信号電荷を並列に読み出してぞれぞれ増幅
する複数のライン増幅器4と、該増幅器の出力を順次出
力するためのシフトレジスタ30とを有する固体撮像装置
において、入出力間に帰還容量7とスイッチングMOS
トランジスタ8を設けた反転増幅器9と、一端がライン
増幅器の出力に接続され他端が抵抗手段6を介して反転
増幅器9の入力に接続された容量5とからなる反転増幅
回路を、前記ライン増幅器4の出力端子とシフトレジス
タ30との間に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体撮像装置に
関し、特に光電変換素子において光電変換された信号電
荷を増幅器を介して出力する固体撮像装置において、該
増幅器で発生する雑音を抑制する手段に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、固体撮像装置は、MOS型及び
CCD型に大別されるが、そのS/N改善の目的で、M
OS型,CCD型の両者において、複数の光電変換され
た信号を複数の増幅器を介して出力する方式が提案され
ている。
【0003】図5は、テレビジョン学会技術報告“ライ
ン増幅MOS型固体撮像素子”(ITEJ Technical R
eport Vol.14, No.16, P.P.25〜30, CE90−12)で報
告されている、MOS型イメージセンサの各垂直信号線
上に増幅器を設けた形式の固体撮像素子を示す回路構成
図であり、画素はフォトダイオード101 と行選択用のM
OSスイッチ102 から構成され、MOSスイッチ102 の
一端はフォトダイオード101 に接続され、他端は垂直信
号線103 ごとに共通に接続され、各垂直信号線103 ごと
に設けられた増幅器104 の入力に接続されている。この
各増幅器104 の出力は、図6に示すような信号読み出し
用の回路系を通り、増幅器104 の帰還容量CC に信号電
荷があるときと、ないときの出力の差分をとるような構
成となっている。このように、各行ごと又は画素ごとに
増幅器を設ける構成は、1つの増幅器で全ての画素を読
み出す構成のものよりも、増幅器の周波数帯域を下げら
れるため、増幅器自体から発生するランダム雑音を下げ
られ、低雑音化が可能となるという特徴を有する。
【0004】なお、図6の構成においては、増幅器104
の後段のソースフォロア105 の出力に接続されているス
イッチS3及びS4のオン抵抗と、信号蓄積容量CM1
M2のRC回路により、帯域が制限されるようになって
いる。
【0005】また、上記従来例とは別に、CCD型固体
撮像装置についても、各垂直CCDシフトレジスタごと
に電荷検出器を設けると共に、帯域制限手段も同時に設
け、電荷検出器から発生する雑音を抑制するようにした
構成のものが、特開平6−97414号公報に開示され
ている。図7は該公報に開示されている固体撮像装置の
全体構成を示す図である。図7において、206 はフォト
ダイオード、201 は垂直CCDレジスタであり、フォト
ダイオード206 で発生した信号電荷は垂直CCDレジス
タ201 で順次転送されるようになっている。各垂直CC
Dレジスタ201には電荷検出器202 ,帯域制限手段203
,CDS手段(相関2重サンプリング手段)204 ,水
平選択手段205 が接続され、水平シフトレジスタ209 の
走査により出力信号線208 から各画素に対応する信号出
力が読み出されるようになっている。
【0006】図7に示されている従来例において、各垂
直信号線ごとに配設される電荷検出器202 ,帯域制限手
段203 ,CDS手段204 ,水平選択手段205 は、具体的
には図8及び図9に示すように構成されているが、ここ
ではその全体についての詳細な説明は省略し、帯域制限
の手法についてのみ説明する。図8に示す構成例は、電
荷検出器202 の後段に帯域制限手段203 として容量C
out を設けたものである。これにより、電荷検出器202
の出力インピーダンスと、この容量Cout により帯域が
制限されるようになっている。一方、図9に示した構成
例においては、電荷検出器202 の後段に増幅器211 を設
けた後に、帯域制限手段203 となる容量Cout を接続し
た形式を用い、この増幅器211 と容量Cout により、帯
域が決定されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、MOS
型及びCCD型固体撮像装置において、垂直信号線ごと
に増幅器を設けた構成のものが提案されているが、それ
らの帯域制限手段には、次に述べるような問題点があ
る。
【0008】まず、図6に示したライン増幅MOS型固
体撮像素子における帯域制限手段においては、帯域制限
手段としても用いられるスイッチング素子S3,S4に
は通常MOSトランジスタが用いられるが、MOSトラ
ンジスタのオン抵抗を大きくするためには、MOSトラ
ンジスタのゲート長を長くする必要がある。しかしなが
ら、MOSトランジスタのゲート長を長くすると、スイ
ッチング手段として用いたときに発生するフィードスル
ー電荷が大きくなり、各垂直信号線ごとに設けられた、
このスイッチングMOSトランジスタのばらつきが大き
な固定パターン雑音を引き起こす。したがって、この固
定パターン雑音を小さくすることを考慮すると、このM
OSトランジスタによるオン抵抗は大きく引き上げるこ
とは困難となり、帯域制限する周波数を低く設定するに
は容量を大きくしなければならず、チップ面積増大とな
る。また、この問題の他に、スイッチングMOSトラン
ジスタのオン抵抗は、バイアス依存性があるため、MO
Sトランジスタの入力電位すなわち信号出力によりオン
抵抗が変化し、帯域も変わるという問題も存在する。
【0009】一方、図8に示したCCD型固体撮像装置
における電荷検出器202 の出力インピーダンスと容量C
out により帯域制限を行う方法においては、次のような
問題を有している。すなわち、帯域制限を行うには出力
インピーダンスを大きくしなければならず、出力インピ
ーダンスを大きくするには、電荷検出器202 のソースフ
ォロアとして動作する増幅MOSトランジスタの相互コ
ンダクタンスgmを下げなければならない。しかしなが
らgmを下げると、このソースフォロアで発生する雑音
スペクトル(単位周波数あたりの雑音量)が大きくなっ
てしまうため、帯域を下げても雑音は大きく下がらな
い。したがって、帯域制限により雑音を抑制するために
は、増幅器の雑音スペクトルとは無関係に帯域が決定さ
れる方法を用いる必要がある。
【0010】また、図9に示す帯域制限方法において
は、電荷検出器202 の後段に、もう一段増幅器211 を設
けて、この増幅器211 と容量Cout で帯域制限を行って
いるので、上記のような問題は発生しない。しかしなが
ら、帯域を低くする場合、前記増幅器211 に接続されて
いる抵抗が大きくなり、ICレイアウトの面積も大きく
なるという問題がある。例えば、1水平帰還63.5μsec
において、リセット時の信号と蓄積された電荷を検出す
る時の信号の2回信号を出力することを考えて、帯域を
33kHz とすると、容量C=2pF,抵抗R= 2.4MΩ
としなければならない。しかしながら、垂直信号線ごと
に、これだけ大きな抵抗を設けることは、回路レイアウ
ト面積が非常に大きくなり、現実的でない。
【0011】本発明は、従来の光電変換された信号電荷
を増幅器を介して出力するようにした固体撮像装置にお
ける上記問題点を解消するためになされたもので、信号
電荷を増幅する増幅器の雑音特性とは独立して帯域を決
められ、且つ出力信号レベルの影響を受けずに帯域が一
定となる帯域制限手段を備えた固体撮像装置を提供する
ことを第1の目的とする。また帯域を下げるときにも比
較的小さな面積にレイアウト可能な帯域制限手段を提供
することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、複数の光電変換素子と、該光電変換素子
において光電変換された複数の信号電荷を並列に読み出
してそれぞれ増幅する複数の第1の増幅器と、該第1の
増幅器の出力を順次出力するための走査手段とを同一基
板上に有する固体撮像装置において、前記複数の第1の
増幅器の出力端子と前記走査手段との間に接続され且つ
前記基板上に形成された、入力と出力間に帰還容量とな
る第1の容量が設けられた第2の増幅器と、前記第1の
増幅器の出力と第2の増幅器の入力の間に抵抗手段を介
して接続された第2の容量とから構成される反転増幅回
路を備えるものである。
【0013】このように構成することにより、帯域は反
転増幅器を構成する第1及び第2の容量と抵抗手段で決
定されるため、前記複数の第1の増幅器、すなわち信号
を検出する増幅器の特性とは独立して、帯域を決められ
る。また、帰還容量となる第1の容量が設けられた反転
増幅器の入力は、電位が一定に保たれるため、抵抗手段
の抵抗値は抵抗手段にバイアス依存性があったとして
も、第1の増幅器の出力信号電圧とは無関係に一定値を
示し、したがって信号レベルに依存せず帯域は一定とな
る。
【0014】更に、上記抵抗手段として、MOSトラン
ジスタのような、制御電極を有し該制御電極の電圧によ
り抵抗値が可変となる3端子素子を用い、その制御電極
電圧をオン抵抗が高くなるように設定することにより、
比較的小さなレイアウト面積で、低い周波数の帯域制限
が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態について説明す
る。図1は、本発明をライン増幅MOS型固体撮像装置
に適用した第1の実施の形態の、1垂直信号線に対応す
る部分の構成を示す図である。図1において、1はフォ
トダイオード、2は垂直選択スイッチ、3は垂直信号
線、4は列ごとに設けられたライン増幅器である。この
ライン増幅器4は、図6に示した容量帰還型や、図8及
び図9に示したフォロア型など、どのような形式のもの
でもよい。このライン増幅器4の出力は、容量5及び抵
抗手段6を介して、入出力間に帰還容量7及びそれと並
列に制御信号φr でオンオフ制御されるスイッチングト
ランジスタ8が設けられた反転増幅器9の入力に接続さ
れている。
【0016】上記容量5,抵抗手段6及び反転増幅器9
は、容量5と帰還容量7の容量値をそれぞれC1 ,C2
とすると、C1 /C2 のゲインを有する容量結合型の反
転増幅回路を構成しており、リセット信号φr により、
スイッチングトランジスタ8をオンとしたとき、ライン
増幅器4の出力を基準にして、容量5,7がリセットさ
れ、スイッチングトランジスタ8がオフとなった後に、
ライン増幅器4の出力が変化した分ΔVに対応して、反
転増幅器9の出力が初期電圧からC1 /C2 ・ΔVだけ
変化する。したがって、ライン増幅器4の入力に信号電
荷のない状態の時に、スイッチングトランジスタ8をオ
ン状態にして容量5,7のリセットを行い、その後スイ
ッチングトランジスタ8をオフ状態としてリセットを解
除してから、増幅器4の入力に信号電荷を読み出すこと
によって、信号電荷による出力変化分がC1 /C2 倍さ
れ、反転増幅器9から出力することができる。
【0017】この反転増幅器9の出力は、制御信号φt
により制御されるスイッチングトランジスタ10を介して
容量11に接続されており、制御信号φt をオン状態にし
て容量11に増幅器9の出力を保持し、保持された電荷
は、シフトレジスタ30で駆動される選択スイッチ12を介
して、出力信号線13に読み出されるようになっている。
【0018】上記構成において、帯域を決定する要素
は、容量5,7及び抵抗手段6であり、各垂直信号線3
ごとに設けられたライン増幅器4は、後段の反転増幅器
9で決まる帯域とは独立して、雑音スペクトルが小さく
なるように設定することが可能である。つまり帯域は、
容量5と、抵抗手段6と、帰還容量7及びスイッチング
トランジスタ8が設けられた反転増幅器9とで、構成さ
れている反転増幅回路で決定されるため、ライン増幅器
4に対しては雑音を低くするための最適な設計が可能と
なるといえる。
【0019】また、抵抗手段6は反転増幅器9の入力に
接続されているが、反転増幅器9の入力は帰還容量7に
より帰還がかかるため、低入力インピーダンス状態にあ
り、入力の電位は常に一定となる。したがって、抵抗手
段6にバイアス電圧依存性があったとしても、抵抗手段
6のバイアス電位は一定なので、ライン増幅器4の出力
信号レベルによらず抵抗値は一定となり、周波数帯域も
一定となる。
【0020】次に、図1に示した第1の実施の形態にお
ける反転増幅器9及び抵抗手段6を、具体的な構成とし
た第2の実施の形態を図2に示す。この実施の形態にお
いては、図1で示されている反転増幅器9を、ソース接
地のnMOSトランジスタ14及び負荷として働くゲート
にバイアス電圧Vb1が与えられたpMOSトランジスタ
15で構成されたソース接地型の反転増幅回路と、ソース
フォロア形式のnMOSトランジスタ16及び負荷として
動作するゲートにバイアス電圧Vb2が与えられたnMO
Sトランジスタによるソースフォロア増幅回路とからな
る2段構成の反転増幅回路で構成している。また、抵抗
手段6を、ゲート電圧Vg をゲート電極に印加したnM
OSトランジスタ18で構成している。
【0021】図1に示されている反転増幅器9を、nM
OSトランジスタ14とpMOSトランジスタ15とからな
る1段構成のソース接地型反転増幅回路のみで構成する
ことも可能であるが、ソースフォロア増幅回路を含む2
段構成とすることによって、出力インピーダンスを下げ
ることができ、制御信号φt をオン状態にしたときの容
量11への充電速度を速くすることができる。この反転増
幅回路を1段構成とするか2段構成とするかは、読み出
し部のタイミング等を考慮して、適している方を用いれ
ばよい。
【0022】図2に示した第2の実施の形態において、
リセットパルスφr をオン状態としたときのソースフォ
ロア増幅回路の出力電圧は、ソース接地型反転増幅回路
の入力電圧と一致し、ソース接地のnMOSトランジス
タ14のゲート−ソース間電圧となる。このゲート−ソー
ス間電圧が各垂直信号線ごとにばらつくと、出力電圧の
不均一を引き起こし、固定パターン雑音が発生する。こ
のゲート−ソース間電圧のばらつきは、トランジスタの
閾値電圧のばらつきによるものである。
【0023】そこで、このトランジスタの閾値電圧のば
らつきの影響を抑えて、固定パターン雑音を小さくする
ことが可能な構成とした第3の実施の形態を図3に示
す。図3に示した第3の実施の形態においては、図2に
示した第2の実施の形態と同一の構成部材には同一の符
号を付して示している。図3に示す第3の実施の形態に
おいて、図2に示した第2の実施の形態と異なる点は、
次の点である。すなわち、帰還容量7のトランジスタ1
6,17からなるソースフォロア増幅回路の出力側に接続
されている端子に、スイッチングMOSトランジスタ19
及び20の一端を共通にして接続すると共に、スイッチン
グMOSトランジスタ19の他端は基準電圧源21に接続
し、スイッチングMOSトランジスタ20の他端はソース
フォロア増幅回路の出力端子に接続している点である。
なお、スイッチングMOSトランジスタ19,20の各ゲー
トには、リセットパルスφr とそれと逆相のパルス/φ
r がそれぞれ与えられている。
【0024】上記スイッチングMOSトランジスタ19,
20の動作は、次のとおりである。まずライン増幅器4か
ら基準となる出力が与えられるリセット時には、帰還容
量7のソースフォロア増幅回路の出力側に接続されてい
る端子に、基準電圧源21の基準電圧Vref が印加され
る。このリセット動作が解除された後、スイッチングM
OSトランジスタ19がオフ、スイッチングMOSトラン
ジスタ20がオンすることにより、nMOSトランジスタ
14,pMOSトランジスタ15,nMOSトランジスタ1
6,nMOSトランジスタ17で構成される2段構成の反
転増幅回路の入出力間に帰還がかかり、このときの出力
電圧は、先に与えられた基準電圧Vref とほぼ等しい電
圧値に設定される。
【0025】この出力電圧は、前記MOSトランジスタ
14〜17で構成される2段構成の反転増幅回路のオープン
ループゲインが大きければ大きいほど、精度よく基準電
圧Vref に合わせ込まれる。したがって、nMOSトラ
ンジスタ14とpMOSトランジスタ15とで構成されるソ
ース接地型反転増幅回路のゲインを大きくすることによ
って、nMOSトランジスタ14のゲート−ソース間電圧
のばらつきがあったとしても、出力の影響は小さく抑え
られ、固定パターン雑音は殆ど発生しない。
【0026】次に、上記各実施の形態において、小さな
レイアウト面積で低い帯域を実現する手段について説明
する。帯域を低くするには、容量5を大きくするか、抵
抗手段6を構成するMOSトランジスタ18のオン抵抗を
大きくすればよい。通常同じ面積では、容量を大きくす
るよりMOSトランジスタのオン抵抗を大きくする方が
効率がよい。MOSトランジスタのオン抵抗を大きくす
るには、トランジスタのゲート幅をなるべく小さくしゲ
ート長を長くすると共に、ゲートに印加されるゲート電
圧Vg を低くすればよいが、ゲート電圧Vg を低くする
と、オン抵抗はMOSトランジスタの閾値電圧の変動や
ゲート電圧Vg の変動による影響を大きく受けやすくな
る。これを防ぐためには、ゲート電圧Vg がMOSトラ
ンジスタの閾値電圧を反映した形で決まるようにすれば
よい。
【0027】図4は、閾値電圧の変動の影響を受けずに
オン抵抗を決めるゲート電圧Vg を発生させるバイアス
回路を示す。図4において、31,32はゲートドレイン間
が短絡されたMOSトランジスタであり、33は電流源で
ある。
【0028】このような構成のバイアス回路において、
トランジスタ31のゲート電圧(ドレイン電圧)を、図2
及び図3に示した実施の形態におけるソース接地型反転
増幅回路を構成しているnMOSトランジスタ14のゲー
ト電圧とほぼ同じ電圧値に設定すると、図2及び図3に
示した実施の形態における抵抗手段として用いているM
OSトランジスタ18のゲート−ソース間電圧は、図4に
示したバイアス回路を構成するMOSトランジスタ32の
ゲート−ソース間電圧とほぼ等しくなる。
【0029】したがって、MOSトランジスタ32とMO
Sトランジスタ18の寸法比及び電流源33の電流値を適当
に設定することによって、MOSトランジスタ18のオン
抵抗が決まる。以上のように図4に示すバイアス回路を
用いると、Vg の値は閾値電圧を反映しているため、プ
ロセスにより閾値が変動しても、ほぼ同じオン抵抗とな
ると共に、抵抗手段として用いるMOSトランジスタ18
に印加される電圧も低く、単位面積あたりのオン抵抗も
大きくなり、小さなレイアウト面積で大きな抵抗値を実
現することができる。
【0030】上記各実施の形態においては、本発明をラ
イン増幅MOS型固体撮像装置に適用したものを示した
が、図7に示した各垂直CCDシフトレジスタごとに電
荷検出器を設けた形式のCCD型固体撮像装置にも、同
様の回路構成の帯域制限手段を適用することができ、同
様の効果が得られる。CCD型固体撮像装置に適用する
場合には、図1〜図3に示した各実施の形態におけるラ
イン増幅器を、各垂直CCDシフトレジスタごとに設け
られている電荷検出器に置き換え、その後段に全く同じ
形式の手段を用いればよい。このようにしてCCD型固
体撮像装置に適用することにより、電荷検出器の雑音の
影響を小さくすることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、本発明によれば、信号電荷を増幅する増幅器の雑音
スペクトルの低減とは独立して出力信号の帯域制限が可
能となり、S/Nのよい固体撮像装置を実現することが
でき、また帯域は出力信号レベルに依存しないため帯域
の設定も容易になる。更に、帯域制限に用いる抵抗手段
として、MOSトランジスタのような制御電圧によって
抵抗値が可変となる3端子素子を用いることにより、小
さなレイアウト面積で大きな抵抗値が実現でき、低い周
波数帯域の設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の第1の実施の形態
の1垂直信号線に対応する部分を示す回路構成図であ
る。
【図2】図1に示した第1の実施の形態における抵抗手
段及び反転増幅器を具体的な構成で示した第2の実施の
形態の回路構成図である。
【図3】図2に示した第2の実施の形態を改善した第3
の実施の形態を示す回路構成図である。
【図4】図2及び図3に示した各実施の形態における抵
抗手段として用いるMOSトランジスタのゲート電圧を
与えるバイアス回路を示す図である。
【図5】従来のMOS型固体撮像装置の構成例を示す回
路構成図である。
【図6】図5に示した従来例の信号読み出し回路を示す
詳細な回路構成図である。
【図7】従来のCCD型固体撮像装置の構成例を示す回
路構成図である。
【図8】図7に示した従来例における垂直信号線に対応
する構成を詳細に示す回路構成図である。
【図9】図7に示した従来例における垂直信号線に対応
する他の構成を詳細に示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 フォトダイオード 2 垂直選択スイッチ 3 垂直信号線 4 ライン増幅器 5,11 容量 6 抵抗手段 7 帰還容量 8,10 スイッチングMOSトランジスタ 9 反転増幅器 12 選択スイッチ 13 出力信号線 14,16,17 nMOSトランジスタ 15 pMOSトランジスタ 18 MOSトランジスタ 19,20 スイッチングMOSトランジスタ 21 基準電圧源 30 シフトレジスタ 31,32 MOSトランジスタ 33 電流源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子と、該光電変換素子
    において光電変換された複数の信号電荷を並列に読み出
    してそれぞれ増幅する複数の第1の増幅器と、該第1の
    増幅器の出力を順次出力するための走査手段とを同一基
    板上に有する固体撮像装置において、前記複数の第1の
    増幅器の出力端子と前記走査手段との間に接続され且つ
    前記基板上に形成された、入力と出力間に帰還容量とな
    る第1の容量が設けられた第2の増幅器と、前記第1の
    増幅器の出力と第2の増幅器の入力の間に抵抗手段を介
    して接続された第2の容量とから構成される反転増幅回
    路を備えていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗手段は、制御電極を有し該制御
    電極の電位により抵抗値が可変となる3端子素子で構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗手段は、ゲート長がゲート幅よ
    り大きく設定されたMOS型トランジスタで構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗手段は、MOS型トランジスタ
    で構成され、そのゲート電極には、前記第2の増幅器の
    入力電位から、前記MOS型トランジスタのほぼ閾値電
    圧分だけ、前記MOS型トランジスタを導通状態とする
    方向に変化させた電位が与えられるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の固体撮像装置。
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