JP3818711B2 - 相関二重サンプリング回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD(Charge Coupled Device) 等の固体撮像素子からの出力信号を処理する回路であって、CCD等の誘導雑音、特にリセット雑音を効果的に除去する相関二重サンプリング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在使われている代表的なCCDの出力検出方法として、フローティングディフージョン増幅器を用いた方法が知られている。この検出方法では、CCDの終端に形成されたリセット用MOSトランジスタをリセット用クロック信号によりオンすることによって、その一方の拡散層を所定の電圧に設定し、その後、当該リセット用トランジスタをオフした状態で、一方の拡散層に信号電荷が順次送られ、これによる当該拡散層の電位変化が、出力用MOSトランジスタから読み出される。
この検出方法に対応して、読み出された出力信号内には、リセット時の誘導雑音(以下、リセット雑音という)が重畳したリセット期間と、このリセット雑音が減衰し確定したときのレベルを示すフィードスルー期間と、画像信号を示す信号期間とが存在し、これらの期間がCCDの駆動周波数に応じた周期で繰り返される。
【0003】
このような出力信号に対し、リセット雑音等のノイズを除去する回路として、図5に示す相関二重サンプリング回路が知られている。
図5に示す相関二重サンプリング回路10は、容量CによってAC結合され、クランプパルスφcpにより、例えばCCDのオプティカルブラックによりCCD出力信号Vo を所定のDCレベルにクランプするクランプ回路2と、サンプル・ホールド回路3a〜3eと差動増幅器4とにより構成されている。相関二重サンプリングにおけるノイズ除去は、リセット雑音等のノイズが確定したフィードスルー期間と信号期間とをそれぞれサンプル・ホールド回路3a〜3eでサンプリングし、差動増幅器4で両サンプリング信号の差をとることによって達成される。
【0004】
より詳しくは、図5に示すように、差動増幅器4の非反転入力には、フィードスルー期間に同期したクロック信号φSH1 で動作するサンプル・ホールド回路3aが接続される。また、差動増幅器4の反転入力には、信号期間に同期したクロック信号φSH2 で動作するサンプル・ホールド回路3bが接続される。相関二重サンプリング回路は、基本的に、これら互いに位相をずらして動作する2つのサンプル・ホールド回路3a及び3bと、差動増幅器4とで構成される。
図5に示す相関二重サンプリング回路10は、さらに、サンプル・ホールド回路3c,3d及び3eを有する。サンプル・ホールド回路3cは、CCD出力信号Vo におけるサンプリング点の位相(周期)を合わせることを目的とし、サンプル・ホールド回路3aの出力はクロック信号φSH2 で再度サンプリングされる。また、サンプル・ホールド回路3d及び3eは、サンプリングノイズ等を除去することを目的とし、同一のクロック信号(ここでは、クロック信号φSH1 )で動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の相関二重サンプリング回路10では、CCDの駆動周波数を高くした場合に、リセット期間に重畳するリセット雑音がフィードスルー期間で確定しないため、効果的なノイズ除去ができないといった問題があった。
【0006】
図6は、図5において結合容量Cの出力側におけるCCD出力信号Vo の波形図である。
この相関二重サンプリング回路10では、結合容量CとCCDの図示せぬ出力負荷抵抗等とによって、リセット雑音等が微分されてリセット期間tr に重畳されている。したがって、例えば10MHz〜14MHzとCCDの駆動周波数をある程度高くすると、短いフィードスルー期間tf 内にリセット雑音が減衰して黒レベル付近で一定値になることができない。このような平らでないフィードスルー期間tf 内でリセット雑音が確定前にサンプリングされると、リセット雑音がある程度低いレベルまで減衰した後にサンプリングが行なわれないことからサンプリング点のノイズレベルに差が生じ、この結果、ノイズ除去を効果的に行なうことができなくなる。
【0007】
一方、例えばフレーム転送方式のCCD(以下、FTCCDという)では、撮像部で光電変換された信号電荷を、垂直ブランキング期間(信号が画面に出ていない期間)内に、パラレルダンプ用クロック信号でメモリ部に全画素分いっせいに転送し、水平転送クロック信号によって水平レジスタ部で水平方向に送り、出力部から出力させる。このFTCCDでは、パラレルダンプ用クロック信号の周波数を、スミア低減のため十数MHz以上と高くする必要があり、このためCCD出力信号Vo に大きなノイズが重畳される。
この出力信号Vo に重畳したパラレルダンプ時のノイズ等は、初段の増幅器で増幅(ゲイン倍)され、この結果、出力信号Vo の信号レベルが相関二重サンプリング回路10の入力レンジをオーバーして入力がクリップされ、画像信号が一部欠落することがあった。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、良好なノイズ除去特性を高い周波数帯域まで得られ、使用できる周波数帯域も広く、また周波数変更時に調整が不要な汎用的、実用的な相関二重サンプリング回路を新たに提供することを第1の目的とする。これに加え、本発明は、安定にノイズ除去を行なうために基準電圧の自動調整機能を備えた相関二重サンプリング回路を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題点を解決し、上記目的を達成するために、本発明の相関二重サンプリング回路は、固体撮像素子の出力に接続されている電流差動型のDCアンプと、前記DCアンプの出力に接続され、当該DCアンプによって増幅された前記固体撮像素子の出力信号に対し、その基準レベルと画像信号レベルとをそれぞれサンプリングし、サンプリング後の画像信号レベルから基準レベルを差し引く相関二重サンプリング部とを有することを特徴とする。
この相関二重サンプリング回路では、AC結合ではなく、電流差動型のDCアンプによるDC結合が実現されている。DC結合としたことによって、CCD出力信号のリセット期間に重畳されるノイズ成分の確定が極めて速やかで、続くフィードスルー期間のレベルが一定値をとる。この結果、サンプリング点のノイズレベルが同等となり、CCDの駆動周波数が高い場合にあっても、相関二重サンプリング部におけるノイズ成分の除去を効果的に行なうことができる。
【0010】
具体的に、前記電流差動型のDCアンプは、ベースが前記固体撮像素子の出力に接続され、エミッタとコレクタがそれぞれ電源とカレントミラー回路に接続されている第1のトランジスタと、ベースに第1の基準電圧が印加され、エミッタとコレクタがそれぞれ電源とカレントミラー回路に接続され、コレクタと前記カレントミラー回路との間の接続点が前記相関二重サンプリング部の入力に接続されている第2のトランジスタと、前記接続点に互いに直列で前記カレントミラー回路に対して並列に接続されている、負荷抵抗および第2の基準電圧を発生させる基準電圧源とから構成させることができる。
【0011】
ゲイン調整のためには、前記電源と前記第1のトランジスタのエミッタとの間に抵抗を接続し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとのエミッタ同士を可変抵抗を介して接続するとよい。
また、この電流差動型のDCアンプをカスコードアンプとすると、帯域が改善され好ましい。この場合、本発明の相関二重サンプリング回路は、前記第1のトランジスタのコレクタと前記カレントミラー回路との間に接続されている第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタのコレクタと前記接続点との間に接続され、前記第3のトランジスタとベースが共通化されている第4のトランジスタと、これら第3のトランジスタおよび第4のトランジスタの共通化されたベースに接続された電圧源と、を更に有することを他の特徴とする。
【0012】
この具体的に構成された相関二重サンプリング回路においては、CCDの出力信号のDCレベル変動があっても、出力信号が電流差動型のDCアンプを通った後のクランプ回路において、そのDCレベルが第2の基準電圧で決まる一定値に保持され、出力信号のDCレベル変動によって、特に相関二重サンプリング部におけるクランプができないといったことがない。
【0013】
一方、安定な相関二重サンプリングを行なうためには、相関二重サンプリング後のDCレベル変動に応じて第1の基準電圧レベルを調整するとよい。この場合、本発明の相関二重サンプリング回路では、前記相関二重サンプリング部の出力と、前記電流差動型のDCアンプにおける前記第1の基準電圧が印加される基準電圧入力端との間に、当該第1の基準電圧のレベルを前記相関二重サンプリング部の出力に応じて調整する手段が接続されていることを他の特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる相関二重サンプリング回路を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
第1実施形態
図1は、本実施形態の相関二重サンプリング回路の一構成例を示す回路およびブロック図である。
この相関二重サンプリング回路1は、CCD8の出力に接続される電流差動型のDCアンプ6と、相関二重サンプリング部7とから構成されている。なお、この相関二重サンプリング部7は、図5に示した従来の相関二重サンプリング回路10と比べると、結合容量Cがないこと以外は同じであり、以下、重複する構成は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0016】
DCアンプ6は、一方の差動入力が基準電圧VE で固定されたシングルエンド電流差動型である。
このDCアンプ6は、ベースがCCD8の出力に接続され、エミッタが電源電圧VCCに抵抗R1 を介して接続されたトランジスタQ1 と、ベースに前記基準電圧VE が印加され、エミッタが前記電源電圧VCCに抵抗R2 を介して接続されたトランジスタQ2 とを有する。トランジスタQ1 とトランジスタQ2 とのエミッタ間には、可変抵抗Rc が接続されている。
また、DCアンプ6には、トランジスタQ1 のコレクタにエミッタが接続されたトランジスタQ3 と、トランジスタQ2 のコレクタにエミッタが接続されたトランジスタQ4 とが設けられている。両トランジスタQ3,Q4 のベースは共通化され、中間電位設定用の電源VG に接続されている。
トランジスタQ3 のコレクタは、カレントミラー回路を構成する一方のトランジスタQ5 のコレクタに接続され、トランジスタQ4 のコレクタは当該カレントミラー回路を構成する他方のトランジスタQ6 のコレクタに接続されている。
トランジスタQ5 、Q6 のベースは共通化され、トランジスタQ3 のコレクタに接続されている。また、トランジスタQ5 、Q6 のエミッタは共に接地電位に接続されている。
トランジスタQ4 とトランジスタQ6 との接続点をなすDCアンプ6の出力ノードNDには、負荷抵抗RL と基準電圧源Vref とが接地電位との間に直列に接続されている。
【0017】
このDCアンプ6は、簡単な構成の電流差動型であり、その出力ノードNDがある程度の高いインピーダンスで常にフローティング状態に維持されていることから、信号成分のみ増幅しながら後段の二重相関サンプリング部7に伝達できる。
また、常に導通状態となるように電源VG でバイアスが設定されるトランジスタQ3,Q4 が、差動動作するトランジスタQ1,Q2 とカレントミラー回路との間に介在し、いわゆるカスコード増幅回路となっていることから、周波数特性がよい高帯域アンプが実現されている。
【0018】
つぎに、このように構成されたDCアンプ6の動作を説明する。
まず、トランジスタQ1 のベースにCCDの出力信号Vo が印加され、このベースの電位がΔVo だけ下がった場合を考えると、トランジスタQ1 を流れる電流が増加する。このときの電流増加分をΔI1 とすると、カレントミラー回路の一方のトランジスタQ5 に流れる電流I1 も電流ΔI1 だけ増加し、カレントミラー回路の他方のトランジスタQ6 に流れる電流I2 も電流ΔI1 と同じ量の電流ΔI2 だけ増加する。ところが、トランジスタQ2 のベース電位が基準電圧VE で固定されていることから、電流ΔI2 は主に基準電圧源Vref 側から電流IL として流れ込み、この負荷抵抗RL を流れる電流IL による電圧降下によって出力ノードNDの電位が低下する。
同様にして、トランジスタQ1 のベース電位がΔVo だけ上がった場合は、電流IL が図1とは逆方向に基準電圧源Vref 側に流れ込み、その分、出力ノードNDの電位が上昇する。
【0019】
このDCアンプ6のゲインは、トランジスタQ1 を流れる電流量を制御する抵抗R1 及び可変抵抗Rc に対する、負荷抵抗RL の大きさで設定されることから、可変抵抗Rc によってDCアンプ6のゲインを調整することができる。
【0020】
図2は、図1のCCD8の一構成例として、FTCCD(Frame Transfer CCD)の要部を示す概略構成図である。
図2中、符号11は撮像部、11aは入射光に対しマスキングされたオプティカルブラック部、12はメモリ部、13は水平レジスタ部、14は出力部、φD は撮像部11とメモリ部12間のパラレルダンプ用クロック信号、φV はメモリ部12と水平レジスタ部13との垂直転送クロック信号、φH は水平レジスタ部13の水平転送クロック信号、φR は出力部14のリセット用クロック信号を示す。
このFTCCD8では、撮像部11で1フィールド期間光電変換された画像信号が、垂直ブランキング期間にパラレルダンプ用クロック信号φD によって撮像部11からメモリ部12にいっせいに転送される。さらに、メモリ部12内に転送された画像信号は、垂直転送クロックφV によって水平ブランキング期間に1ラインずつ水平レジスタ部13に転送され、水平転送クロック信号φH によって水平レジスタ部13内を水平方向に転送され、出力部14から時系列な出力信号Vo として順次外部に取り出される。
このとき、水平転送クロック信号φH に同期したリセット用クロック信号φR によって、出力部14内の図示せぬリセット用MOSトランジスタの電荷読出しドレインの電位が1画素(出力信号Vo の1周期)ごとに所定電位にリセットされ、これにより正確な電荷読出しが保証される。
【0021】
FTCCD8では、撮像部11からメモリ部12への信号転送の際に、光の漏れ込みによってスミアが発生することから、このスミア対策として、パラレルダンプ用クロック信号φD の周波数をできる限り高速化し(例えば、十数MHz以上)、光の漏れ込み時間の短縮化を図っている。
【0022】
図3は、このような構成のFTCCD8の出力に接続された図1の相関二重サンプリング回路1において、DCアンプ6の出力ノードNDにおけるCCD出力信号Vo と、各クロック信号との関係を示すタイミングチャートである。
前記FTCCD8では、水平転送クロック信号φH とリセット用クロック信号φR とが、図3に示す関係で同期している。当該FTCCD8から時系列で送り出され、前記DCアンプ6で増幅された後のCCD出力信号Vo は、図3に示すような波形となる。
このCCD出力信号Vo は、図6の従来のAC結合後の出力信号と比較すると明らかなように、リセット期間tr 終了時点で確定されたリセット雑音VrnはオプティカルブラックレベルLOB付近のレベルとなっており、このLOBを基準とした正又は負の値をとる。しかもフィードスルー期間tf 内では一定に保持される。これは、本発明の相関二重サンプリング回路1では、容量結合でなくDCアンプ6の介在によって後段側と結合されており、この結果、リセット雑音の確定が速やかになるためである。
【0023】
このCCD出力信号Vo に対する相関二重サンプリングは、まず、図1のクランプ回路2で、出力信号Vo の前記オプティカルブラック部11aを基準電圧源Vref のレベルにクランプする。つぎに、最初のサンプル・ホールド回路3aにおいて、クロック信号φSH1 のパルス印加によってフィードスルー期間レベルが確定し、次のサンプル・ホールド回路3bにおいて、クロック信号φSH2 のパルス印加によって画像信号レベルが確定する。この両確定レベルは出力信号Vo における周期が前後していることから、この画像信号レベルの確定と同時に、サンプル・ホールド回路3cによって、フィードスルー期間レベルが再度サンプリングされる。
その後、クロック信号φSH1 で動作する次のサンプル・ホールド回路3d及び3eによって、フィードスルー期間レベルと画像信号レベルが再度サンプリングされ、差動増幅器4で画像信号レベルからフィードスルー期間レベルが差し引かれ、正確な画像信号が出力される。
【0024】
本実施形態の相関二重サンプリング回路1によれば、CCD8と相関二重サンプリング部7との間に、結合容量でなく簡易な構成の電流差動型のDCアンプ6を介在させていることから、リセット雑音等のノイズ確定が速やかで、CCD8の駆動周波数を上げても平坦なフィードスルー期間レベルが得られ、この結果、ノイズ除去を高い周波数まで有効に行なうことができる。
例えば、水平転送クロック信号φH の周波数が14MHzの場合、フィードスルー期間のノイズレベルVrnを大幅に低下でき、その分だけ大きなノイズマージンが確保され、後段の増幅器4等のゲインを大きくすることが可能となる。
また、電流差動型のDCアンプ6は、カスコード増幅回路の構成となっていることから、高帯域化されている。
【0025】
第2実施形態
本実施形態は、第1実施形態に示す電流差動型のDCアンプ6の動作点を安定化させるためのものである。
図4は、本実施形態の相関二重サンプリング回路の概略構成を示すブロック図である。
先に記述した第1実施形態では、DC結合としているため、CCD8の出力信号Vo について、通常のDCレベル変動(±0.5程度)より大きなDCレベル変動があった場合、電流差動型のDCアンプ6の動作点が固定されていると、当該DCアンプ6が誤動作することも否定できない。
【0026】
本実施形態では、上記誤動作を防止する目的で、図4に示すように、相関二重サンプリング部7の出力と、DCアンプ6の基準電圧入力との間に、基準電圧調整回路15を接続させている。
基準電圧調整回路15は、相関二重サンプリング部7の出力からオプティカルブラック部11aのレベルをサンプリングし、DCアンプ6の基準電圧VE のレベルを調整する回路である。
【0027】
具体的な構成例として、基準電圧調整回路15は、特に図示しないが、A/Dコンバータと、例えば16ビットのアップ/ダウン・カウンタと、D/Aコンバータと、例えばツェナーダイオードを用いたレベルシフト回路とから構成される。
この場合、相関二重サンプリング部7の出力からサンプリングしたオプティカルブラック部11aのレベルを、A/Dコンバータに入力した後、レベル変動があったときはアップ/ダウン・カウンタを動作させながらレベル変動量を検出し、D/Aコンバータに入力し、上記レベル変動量だけレベルシフト回路によって基準電圧VE のレベルを調整した後、DCアンプ6にフィードバックさせる。
【0028】
本実施形態では、このような基準電圧調整回路15を設けることによって、電流差動型のDCアンプ6の動作点が自動調整される。このため、図1において、ゲインを上げるために基準電圧源Vref を高く設定し、DCアンプ6が誤動作しない動作点の範囲が狭くなった場合であっても、出力信号Vo のDCレベル変動に応じて基準電圧VE が自動調整されるため、DCアンプ6の動作が安定し、その誤動作を有効に防止することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係わる相関二重サンプリング回路によれば、良好なノイズ除去特性を高い周波数帯域まで得られ、使用できる周波数帯域も広く、また周波数変更時に調整が不要な汎用的、実用的な相関二重サンプリング回路を新たに提供することができる。
また、安定にノイズ除去を行なうために基準電圧の自動調整機能を備えた相関二重サンプリング回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1本実施形態に係わる相関二重サンプリング回路の概略構成を示す回路およびブロック図である。
【図2】図1におけるCCDの一構成例として、FTCCDの要部を示す概略構成図である。
【図3】図2のFTCCDの出力に接続された図1の相関二重サンプリング回路において、DCアンプの出力ノードNDにおけるCCD出力信号と、各クロック信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係わる相関二重サンプリング回路の概略構成を示すブロック図である。
【図5】従来の相関二重サンプリング回路の構成を示す回路及びブロック図である。
【図6】図5の相関二重サンプリング回路において、結合容量Cの出力側におけるCCD出力信号Vo の波形図である。
【符号の説明】
1 …相関二重サンプリング回路、
2 …クランプ回路、
3a〜3e…サンプル・ホールド回路、
4 …差動増幅器、
6 …電流差動型のDCアンプ、
7 …相関二重サンプリング部、
8 …CCD、
11 …撮像部、
11a…オプティカルブラック部、
12 …メモリ部、
13 …水平レジスタ部、
14 …出力部、
15 …基準電圧調整回路、
Rc …可変抵抗、
RL …負荷抵抗、
VG …中間電圧設定用の電圧源。
Vo …出力信号、
Vref …基準電圧源、
φR …リセット用のクロック信号(リセットパルス)

Claims (5)

  1. 固体撮像素子の出力に接続されている電流差動型のDCアンプと、
    前記DCアンプの出力に接続され、当該DCアンプによって増幅された前記固体撮像素子の出力信号に対し、その基準レベルと画像信号レベルとをそれぞれサンプリングし、サンプリング後の画像信号レベルから基準レベルを差し引く相関二重サンプリング部と、を有する
    相関二重サンプリング回路。
  2. 前記電流差動型のDCアンプは、
    ベースが前記固体撮像素子の出力に接続され、エミッタとコレクタがそれぞれ電源とカレントミラー回路に接続されている第1のトランジスタと、
    ベースに第1の基準電圧が印加され、エミッタとコレクタがそれぞれ電源とカレントミラー回路に接続され、コレクタと前記カレントミラー回路との間の接続点が前記相関二重サンプリング部の入力に接続されている第2のトランジスタと、
    前記接続点に互いに直列で前記カレントミラー回路に対して並列に接続されている、負荷抵抗および第2の基準電圧を発生させる基準電圧源と、を有する
    請求項1に記載の相関二重サンプリング回路。
  3. 前記電源と前記第1のトランジスタのエミッタとの間に抵抗が接続され、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとのエミッタ同士が可変抵抗を介して接続されている
    請求項2に記載の相関二重サンプリング回路。
  4. 前記第1のトランジスタのコレクタと前記カレントミラー回路との間に接続されている第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのコレクタと前記接続点との間に接続され、前記第3のトランジスタとベースが共通化される第4のトランジスタと、
    前記第3および第4のトランジスタの共通化されたベースに接続されている電圧源と、を更に有する
    請求項2または3に記載の相関二重サンプリング回路。
  5. 前記相関二重サンプリング部の出力と、前記電流差動型のDCアンプにおける前記第1の基準電圧が印加される基準電圧入力端との間に、当該第1の基準電圧のレベルを前記相関二重サンプリング部の出力に応じて調整する手段が接続されている
    請求項1〜4の何れかに記載の相関二重サンプリング回路。
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