JP2005021240A - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棒状化粧料Mの進退孔6iの後端に段差面6zを介し内周面が大径とされて連続し、化粧料Mを進退させる進退機構の構成部品を収容する収容孔6kを備える筒容器6にあって、進退孔6iを内周面として備え段差面6zから先端側の範囲に亘る内筒部6yと、この内筒部6yを外側から覆い筒容器6の内筒部6y以外の部分である筒容器本体6xとを別体の射出成形品とし、筒容器本体6xに内筒部6yを装着して筒容器6を構成する。このため、内筒部6yでは肉厚が略均等とされ、筒容器本体6xでは従来の筒容器6に比して肉厚差が少なくされ、その結果、射出成形圧力を長時間維持しなくても、内筒部6y、筒容器本体6xの各々の肉ひけが防止され、進退孔6iの孔精度が向上され且つ外面の凹凸が無くされる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒状化粧料を容器から出没可能とする棒状化粧料繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、棒状化粧料を、これを収容する筒容器内で進退機構に従い進退可能とし、棒状化粧料を筒容器の先端から出没可能とする棒状化粧料繰出容器が市場に供されている。
【0003】
この種の棒状化粧料繰出容器としては、筒容器に、棒状化粧料及びこれを把持する棒状化粧料把持体が進退する進退孔と、この進退孔の後端に段差面を介し内周面が大径とされて連続する進退部品収容孔と、を備える構成で、内周面に螺旋溝が形成された螺旋筒が、進退部品収容孔に収容されて筒容器に相対回転自在に装着されて成り、この螺旋筒の螺旋溝に、棒状化粧料把持体の後端に突設される螺合突起が係合することで、棒状化粧料把持体の進退機構の一部である螺合機構が構成され、筒容器と螺旋筒とが相対回転されると、進退機構に従って棒状化粧料把持体が進退し、棒状化粧料が筒容器の先端から出没する棒状化粧料繰出容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公平4−30961号公報
【0005】
そして、このような棒状化粧料繰出容器にあっては、コスト性、軽量性、生産性等の種々の観点から、筒容器としては一般的に射出成形品が採用されている。
【0006】
また、この棒状化粧料繰出容器にあっては、筒容器の進退孔と棒状化粧料との間の隙間を極力小さくすることで、当該繰出容器を例えば落下する等した場合に棒状化粧料に対する衝撃を緩和し、当該棒状化粧料の破損(折損)の防止を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記筒容器にあっては、進退孔と進退部品収容孔との間の段差面に従って、進退部品収容孔を含む横断面位置の筒容器の肉厚と、進退孔を含む横断面位置の筒容器の肉厚とでは比較的大きな肉厚差がある。
【0008】
このため、射出成形品である筒容器には、大きい肉厚差に起因して成形不良である肉ひけが生じ、筒容器の内面の進退孔の肉ひけ(ボイドを含む)は、進退孔の孔精度を低下させ、その結果、繰出容器を落下等して衝撃が作用した場合に、進退孔に近接している棒状化粧料の破損を招く。また、外面の肉ひけは凹凸を生じ、外観不良となる。また、このような肉ひけを防止するには、成形圧力の長時間維持が必要とされるため、製造コストが高くなる。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、製造コストを低減しつつ、落下等の衝撃による棒状化粧料の破損が防止されると共に外観が良好とされる棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による棒状化粧料繰出容器は、棒状化粧料を、これを収容する筒容器内で進退機構に従い進退可能とし、棒状化粧料を筒容器の先端から出没可能とする棒状化粧料繰出容器であって、筒容器に、棒状化粧料が進退する棒状化粧料進退孔と、この棒状化粧料進退孔の後端に段差面を介し内周面が大径とされて連続し進退機構の構成部品を収容する進退部品収容孔と、を備える棒状化粧料繰出容器において、筒容器は、棒状化粧料進退孔を内周面として備え段差面から先端側の範囲に亘る内筒部分と、この内筒部分を外側から覆い筒容器の内筒部分以外の部分である筒容器本体とが、別体の射出成形品とされ、筒容器本体に内筒部分が装着されて筒容器が構成されていることを特徴としている。
【0011】
このような棒状化粧料繰出容器によれば、棒状化粧料進退孔を備える内筒部分は、その肉厚が略均等とされ、筒容器からこの内筒部分が除かれている筒容器本体は、従来の筒容器に比してその肉厚差が少なくされる。このため、射出成形圧力を長時間維持すること無く、内筒部分、筒容器本体の各々の肉ひけが防止され、棒状化粧料進退孔の孔精度が向上されると共に外面の凹凸が無くされる。
【0012】
ここで、上記内筒部分は角筒でも良いが、略円筒形状を成していると、肉厚が一層均等とされ、肉ひけが一層防止される。
【0013】
また、筒容器が、先端側の外径大径部と、この外径大径部の後端に段差面を介し外周面が小径とされて連続する外径小径部と、を備える構成であると、棒状化粧料進退孔を含む横断面位置の筒容器の肉厚が一層厚くなり、肉ひけの要因である肉厚差が一層拡大されるため、内筒部分を別体とする上記構成が、肉厚差を少なくするのに特に有効である。
【0014】
また、筒容器内には、棒状化粧料を把持すると共に進退機構に従い進退する棒状化粧料把持体が収容され、内筒部分が、棒状化粧料進退孔の周面に連設され棒状化粧料把持体の進退を可能にすると共に棒状化粧料把持体の回転止め機構を構成する把持体進退溝を備える構成の場合には、棒状化粧料進退孔の孔精度の向上に加えて、把持体進退溝の溝精度が向上され、その結果、衝撃作用時の溝精度に起因する棒状化粧料の破損が防止されるようになる。
【0015】
また、上記棒状化粧料繰出容器の機能を十分に発揮する好適な構成としては、具体的には、棒状化粧料把持体には、その後端に軸体部が連設され、この軸体部は、進退機構を構成する軸体螺合部を備え、構成部品は、進退部品収容孔に収容されて筒容器本体に相対回転自在に装着され、軸体螺合部に係合する螺合部を内周面に備える螺合筒であるという構成が挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による棒状化粧料繰出容器の好適な実施形態について図1〜図9を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す外観図、図2は、図1のII−II矢視図、図3〜図6は、棒状化粧料カートリッジの各図、図7〜図9は、カートリッジ筒内筒を示す各図であり、本実施形態の棒状化粧料繰出容器は、例えば、アイライナー、アイブロウ、リップライナー等の棒状化粧料を収容し、使用者が必要に応じて適宜出没可能とする棒状化粧料繰出容器である。
【0017】
図1に示すように、棒状化粧料繰出容器1は、全体形状が筆記具の如き細長い丸棒状(スティック状)を成し良好な外観を呈するもので、棒状化粧料M(図4参照)を収容する図3に示す棒状化粧料カートリッジ2を、図1及び図2に示すように、カートリッジ収容容器3の両端側(図示左右側)に着脱可能に各々備えている。
【0018】
この棒状化粧料繰出容器1は、図2に示すように、棒状化粧料カートリッジ2の外郭を構成するカートリッジ筒6とカートリッジ収容容器3との相対回転に従って当該棒状化粧料カートリッジ2内の芯チャック7に把持されている棒状化粧料Mを先端から繰り出して塗布し得るものである。なお、本実施形態においては、カートリッジ収容容器3の両側に、例えば色や種類等が異なる棒状化粧料Mを互いに収容して成る棒状化粧料カートリッジ2を各々装着する構成であるが、一方側の棒状化粧料カートリッジ2に代えて、例えば液状化粧料カートリッジや塗布具等を装着する棒状化粧料繰出容器であっても良い。
【0019】
図1及び図2に示すように、カートリッジ収容容器3は、両端が開放されて成る円筒形状に構成されている。このカートリッジ収容容器3は、図2に示すように、筒内の略中間位置が中仕切3aで仕切られ、この中仕切3aより両側の筒内に、棒状化粧料カートリッジ2の後部を収容する空間が各々画成されている。
【0020】
この両空間を仕切る中仕切3aには、その中央に、棒状化粧料カートリッジ2を収容する空間に向かう係合部3bが突設されている。この係合部3bは、棒状化粧料カートリッジ2内に装着されている螺旋筒(螺合筒)8を回転不能に連結するためのもので、横断面が略十字状を成す形状とされている。
【0021】
また、このカートリッジ収容容器3には、先端の開口寄りの内周面に、棒状化粧料カートリッジ2のカートリッジ筒6を相対回転自在且つ着脱可能に装着するための環状溝部3cが形成されている。
【0022】
棒状化粧料カートリッジ2は、図3及び図4に示すように、外郭を成す容器としてのカートリッジ筒6と、図4及び図6に示すように、カートリッジ筒6内に収容されて軸線方向に延在し先端に棒状化粧料Mを把持して進退する芯チャック7と、カートリッジ筒6内の後部側に収容されて芯チャック7と螺合する円筒形状の螺旋筒8と、を備えている。これらのカートリッジ筒6、芯チャック7及び螺旋筒8は、棒状化粧料Mを進退させる進退機構として機能する(詳しくは後述)。
【0023】
ここで、カートリッジ筒(筒容器)6は、図4〜図6に示すように、外筒を成すカートリッジ筒本体(筒容器本体)6xと、このカートリッジ筒本体6xの先端側から筒中程迄の内筒を成すカートリッジ筒内筒(内筒部分)6yと、を備える構成とされているが、ここでは、説明理解の容易性を考慮して、これらのカートリッジ筒本体6x及びカートリッジ筒内筒6yを纏めてカートリッジ筒6とし、当該カートリッジ筒本体6x及びカートリッジ筒内筒6y個々については後述する。
【0024】
カートリッジ筒6は可撓性を有し、図1に示すように、カートリッジ収容容器3から突出する先端側の摘み部としての大径部(外径大径部)6aと、図3に示すように、大径部6aの後端に外周段差面6bを介し外周面が小径とされて連続する小径部(外径小径部)6cと、を備える段付円筒形状とされている。大径部6aは、先端に向けて次第に外径が細くなる先細り形状とされ、小径部6cは、カートリッジ収容容器3の内径より小とされて挿入可能とされている。
【0025】
このカートリッジ筒6には、図3及び図4に示すように、小径部6cの先端側で軸線を挟む180°対称位置に、弾性係合部6d,6dが各々設けられている。この弾性係合部6dは、カートリッジ筒6の小径部6cの周壁に穿設されるコの字状割溝6eにより形成され、板バネの役割を果たす半島部6fと、この半島部6fの外周面から突出する係合突部6gと、を備えている。
【0026】
このカートリッジ筒6は、図2に示すように、その小径部6cがカートリッジ収容容器3に内挿され、外周段差面6bがカートリッジ収容容器3の先端面に突き当てられ、板バネを成す半島部6fの係合突部6gがカートリッジ収容容器3の環状溝部3cに係合されることで、カートリッジ収容容器3に相対回転自在且つ着脱可能に装着されている。
【0027】
このカートリッジ筒6の係合突部6gは、板バネを成す半島部6fの弾発力により付勢されてカートリッジ収容容器3の環状溝部3cに当接していることから、カートリッジ収容容器3との間に回転抵抗を発生する。
【0028】
カートリッジ筒6の内周面は、図4に示すように、先端から多少内側寄りの位置迄が、棒状化粧料Mのみを進退可能とする棒状化粧料進退孔6iとされ、この先端より多少内側寄りの位置から筒中程の外周段差面6bより多少後端側の位置迄が、図4及び図5に示すように、棒状化粧料M及びこれを把持する芯チャック7のチャック部7a(棒状化粧料把持体;図6参照)が進退する化粧料・把持体進退孔6jとされ、図4に示すように、この化粧料・把持体進退孔6jの後端から筒後端迄が、図6に示す螺旋筒8を収容する収容孔(進退部品収容孔)6kとされている。
【0029】
棒状化粧料進退孔6iは、丸棒状の棒状化粧料Mの形状に対応する円形形状とされ、棒状化粧料Mの外周面に近接するように形成されている。
【0030】
この棒状化粧料進退孔6iに続く化粧料・把持体進退孔6jは、図4及び図5に示すように、棒状化粧料Mを通過可能とする棒状化粧料進退孔6iを連続して備えると共に、この棒状化粧料進退孔6iの外周面に連設され、チャック部7aの把持片7d(図4及び図6参照)が進退する把持体進退溝6pを備えている。この把持体進退溝6pは、芯チャック7の進退機構の一部である回転止め機構及び進退案内機構を構成し、チャック部7aの把持片7dの形状(詳しくは後述)に対応する形状とされ、把持片7dの外周面に近接するように形成されている。
【0031】
化粧料・把持体進退孔6jに内周段差面6zを介し内周面が大径とされて連続する収容孔6kは、略円形形状とされ、後端寄りの位置に、螺旋筒8を相対回転自在且つ軸線方向移動不能に装着するための環状溝部6hを備えている。
【0032】
螺旋筒8は、例えば合成樹脂等の可撓性材で形成され、図4及び図6に示すように、内周面の先端から後端部近傍迄の範囲に亘って、芯チャック7の進退機構の一部である螺合機構を構成する螺旋溝8aを軸線に沿って備えている。
【0033】
また、螺旋筒8には、その後端部に、半径方向(放射方向)に弾力的に押し開き可能な弾性突部8cが後方へ突出するように設けられている。この弾性突部8cは、周方向に沿う四等配の位置に配設される四片の突部である。
【0034】
この螺旋筒8は、図4に示すように、カートリッジ筒6の収容孔6kに内挿され、後端寄りの外周面に形成される環状突部8bが、カートリッジ筒6の環状溝部6hに係合されることで、カートリッジ筒6に相対回転自在且つ軸線方向移動不能に装着されている。
【0035】
また、この状態で、螺旋筒8は、図2示すように、その弾性突部8c,8c間に、カートリッジ収容容器3の中仕切3aに設けられている十字状を成す係合部3bの各突部が進入するようにして係合することで、カートリッジ収容容器3に回転不能に連結されている。
【0036】
すなわち、カートリッジ収容容器3と螺旋筒8とは回転不能に連結され、カートリッジ筒6は、これらのカートリッジ収容容器3及び螺旋筒8に対して相対回転自在に連結されている。
【0037】
芯チャック7は、図4及び図6に示すように、棒状化粧料Mの基端部を把持するチャック部7aと、このチャック部7aの後端に連続し軸線方向に延在する芯チャック軸(軸体部)7bと、を備え、例えば合成樹脂等の可撓性材で一体成形されている。
【0038】
チャック部7aは、棒状化粧料Mの基端部が突き当てられる基部7cと、棒状化粧料Mの基端部を把持すると共に、回転止め機構及び進退案内機構を構成する把持片7dと、を備えている。
【0039】
基部7cは、横断面円形形状の棒状化粧料Mに略合致する横断面円形形状を成している。
【0040】
把持片7dは、図4、図5及び図6に示すように、基部7cの四等配の外周位置に、先端側に向かって突出するように設けられ、図5に示すように、内外周面が円弧状のこば面に形成され内周こば面に比して外周こば面が長くされる横断面略扇形形状とされ、これらの四個の把持片7dが棒状化粧料Mをしっかりと把持する。
【0041】
また、この把持片7dは、図4及び図6に示すように、その先端側端面の内周側位置に、棒状化粧料Mを把持片同士の間に円滑に導くべくテーパー面7eを備えている。
【0042】
このチャック部7aは、図4及び図5に示すように、カートリッジ筒6の化粧料・把持体進退孔6jに内挿され、把持片7dが把持体進退溝6pに進入し係合されることで、カートリッジ筒6に回転不能且つ軸線方向移動可能に連結されている。
【0043】
芯チャック軸7bは、図6に示すように、基部7cが後端側へ連続して延びる軸体中心部分と、把持片7dが後端側へ連続して延びる軸体周辺部分と、を備える構成とされ、把持片7dの延在部分同士間と基部7cの延在部分とで画成され軸線方向に延在する溝部分が、芯チャック軸7bの化粧料・把持体進退孔6jでの進退を可能としている。そして、このように芯チャック軸7bを、基部7cが後端側へ連続して延びる軸体中心部分と、把持片7dが後端側へ連続して延びる軸体周辺部分と、を備える構成としているため、棒状化粧料Mが細径であっても、当該芯チャック軸7bの剛性は高く、応力の作用に強くされている。
【0044】
また、この芯チャック軸7bは、その後端部に、図4及び図6に示すように、螺合機構を構成する螺合螺子(軸体螺合部)7gを備えている。
【0045】
そして、この芯チャック軸7bは、図4に示すように、螺旋筒8に内挿され、螺合螺子7gが螺旋筒8の螺旋溝8aに螺合する係合状態とされている。
【0046】
ところで、上記棒状化粧料繰出容器1にあって、カートリッジ筒6が射出成形による一体成形品であると、収容孔6kを含む横断面位置のカートリッジ筒6の肉厚と、化粧料・把持体進退孔6jを含む横断面位置のカートリッジ筒6の肉厚とでは比較的大きな肉厚差があり、この大きい肉厚差に起因して成形不良である肉ひけが生じ、カートリッジ筒6の内面の化粧料・把持体進退孔6jの肉ひけ(ボイドを含む)は、化粧料・把持体進退孔6jの孔精度を低下させ、また、外面の肉ひけは外観不良となる凹凸を生じる。
【0047】
そこで、特に本実施形態においては、前述したように、カートリッジ筒6が、図4〜図6に示すように、外筒を成すカートリッジ筒本体6xと、このカートリッジ筒本体6xの先端側から筒中程迄の内筒を成すカートリッジ筒内筒6yと、に分割され、各々が例えば合成樹脂等を成形材として射出成形により成形されている。
【0048】
カートリッジ筒内筒6yは、図4〜図6、図7〜図9に示すように、上記化粧料・把持体進退孔6jを内周面として備える部分であって、カートリッジ筒6の先端より多少内側寄りの位置(把持体進退溝6pの先端面を含む面6v)から上記内周段差面6z迄の内筒部分である。
【0049】
このカートリッジ筒内筒6yは、図7及び図8に示すように、略円筒形状に構成され、その後端部の外周面に半径方向に突出する環状鍔部6wを備えている。この環状鍔部6wは、その外径が、図4に示すように、収容孔6kの内径と略同じとされ、この環状鍔部6wから、先端側部分を除く範囲迄の外周面が、図7及び図8に示すように、環状鍔部6wより多少小径とされる胴部6rとされ、この胴部6rより先の先端側部分6qが、先端に向けて段階的に外径が細くなる先細り形状とされている。
【0050】
このカートリッジ筒内筒6yは、胴部6rの先端側の部分を除く外周面で、図9に示すように、周方向四等配の位置に、図7及び図8に示すように、軸線方向に延びる突条6sを備えている。この突条6sは、カートリッジ筒内筒6yをカートリッジ筒本体6xに回転不能に連結するためのもので、その最大径が環状鍔部6wの最大径より若干小径とされている。また、図6に示すように、カートリッジ筒内筒6yは、その後端面6zが、芯チャック軸7bの軸部と螺合螺子7gとの間の外周段差面7mの突き当たる芯チャック7の前進限とされている。
【0051】
一方、カートリッジ筒本体6xは、図4に示すように、カートリッジ筒内筒6yを外側から覆い上記カートリッジ筒6の上記カートリッジ筒内筒6y以外の部分であり、その収容孔6kを除く内周面6mは、カートリッジ筒内筒6yの外周面に対応する(合致する)形状とされている。
【0052】
このカートリッジ筒本体6xの内周面6mには、図6に示すように、カートリッジ筒内筒6yの胴部6rに対応する軸線方向の範囲で、図5及び図6に示すように、周方向20等配の位置に、カートリッジ筒内筒6yの突条6sが進入する凹設溝6tが軸線方向に延在して形成されている。
【0053】
そして、カートリッジ筒内筒6yが、図4に示すように、カートリッジ筒本体6xに内挿され、突条6sが凹設溝6tに進入して係合されることで、カートリッジ筒本体6xに回転不能に連結されると共に、上記螺旋筒8がカートリッジ筒本体6xに装着されることで、カートリッジ筒内筒6yが、カートリッジ筒本体6xの先端部の内周段差面(把持体進退溝6pの先端面を含む面)6vと螺旋筒8との間に挟持され、カートリッジ筒本体6xに軸線方向移動不能に連結されている。
【0054】
このように、本実施形態の棒状化粧料繰出容器1にあっては、カートリッジ筒本体6xとカートリッジ筒内筒6yが別体の射出成形品とされ、カートリッジ筒本体6xにカートリッジ筒内筒6yが装着されてカートリッジ筒6が構成されている。
【0055】
このため、化粧料・把持体進退孔6jを備えるカートリッジ筒内筒6yでは、その肉厚が略均等とされ、カートリッジ筒本体6xでは従来のカートリッジ筒に比してその肉厚差が少なくされ、従って、射出成形圧力を長時間維持すること無く、カートリッジ筒内筒6y、カートリッジ筒本体6xの各々の肉ひけが防止され、その結果、製造コストを低減しつつ、化粧料・把持体進退孔6jの孔精度が向上されていると共に、カートリッジ筒本体6xの外面の凹凸が無くされて外観が良好とされている。
【0056】
また、本実施形態のカートリッジ筒6は、図3に示すように、先端側の大径部6aと、この大径部6aに外周段差面6bを介し外周面が小径とされて連続する小径部6cと、を備え、カートリッジ筒6の肉ひけの要因である肉厚差が一層拡大する形状であるため、カートリッジ筒6を上記のように別体とする構成が特に有効とされている。
【0057】
次に、上記構成を有する棒状化粧料繰出容器1の組立手順について説明する。この棒状化粧料繰出容器1を組み立てるにあたっては、棒状化粧料カートリッジ2をユニットとして組み立てる。この組立手順を、図4及び図6を参照しながら説明する。
【0058】
先ず、最初の手順として、チャック部7aの把持片7dの位置とカートリッジ筒内筒6yの把持体進退溝6pの位置とが合うようにして、芯チャック7のチャック部7aをカートリッジ筒内筒6yの後端の開口へ内挿する。
【0059】
次いで、カートリッジ筒内筒6yと螺旋筒8とを相対回転しながら、カートリッジ筒内筒6yの後端面6zから後方に突出している芯チャック7の螺合螺子7gを螺旋筒8の先端側の開口から内挿し螺旋筒8の螺旋溝8aと芯チャック7の芯チャック軸7bの螺合螺子7gとを螺合状態として螺旋筒8の後端側へ送り込んで組立体を構成する。
【0060】
次いで、この組立体を、その先端側からカートリッジ筒本体6xの後端の開口へ内挿する。この時、カートリッジ筒内筒6yの4個の突条6sに対してカートリッジ筒本体6xには20個の凹設溝6tが形成されているため、カートリッジ筒内筒6yとカートリッジ筒本体6xの回転方向の角度を然程気にしなくても容易に突条6sが凹設溝6tに進入する。
【0061】
そして、カートリッジ筒内筒6yの先端面がカートリッジ筒本体6xの先端部の内周段差面6vに突き当たると共に、カートリッジ筒内筒6yの環状鍔部6wの先端面が、これに対応するカートリッジ筒本体6xの内周段差面6nに突き当たる迄、組立体をカートリッジ筒本体6xに内挿すると、螺旋筒8の環状突部8bがカートリッジ筒本体6xの環状溝部6hに係合し、これにより、カートリッジ筒内筒6yが、カートリッジ筒本体6xの先端部と螺旋筒8との間に挟持され、カートリッジ筒内筒6yがカートリッジ筒本体6xに回転不能且つ軸線方向移動不能に装着されると共に、螺旋筒8がカートリッジ筒本体6に相対回転自在且つ軸線方向移動不能に装着される。
【0062】
次いで、棒状化粧料Mを、その基端部側からカートリッジ筒6xの先端の開口へ挿入し芯チャック7のチャック部7aに把持させることで、棒状化粧料カートリッジ2が得られる。
【0063】
次いで、このようにして得られた棒状化粧料カートリッジ2を、その後端側からカートリッジ収容容器3の先端の開口へ内挿し、カートリッジ筒6xの外周段差面6bをカートリッジ収容容器3の先端面を突き当てることで、カートリッジ筒6xの係合突部6gがカートリッジ収容容器3の環状溝部3cに係合し、カートリッジ筒6がカートリッジ収容容器3に相対回転自在且つ着脱可能に装着されると共に、螺旋筒8の弾性突部8cがカートリッジ収容容器3の中仕切3の係合部3bに係合し、螺旋筒8がカートリッジ収容容器3に回転不能に連結され、これにより、棒状化粧料繰出容器1が得られる。
【0064】
このように、本実施形態においては、棒状化粧料カートリッジ2がユニットとして組み立てられてからカートリッジ収容容器3に装着されるため、棒状化粧料繰出容器1の組み立てが容易とされ、製造コストの低減が図られている。
【0065】
次に、このような棒状化粧料繰出容器1により棒状化粧料Mを塗布する場合について説明する。この場合には、カートリッジ筒6のカートリッジ収容容器3から露出する大径部6aを摘むと共にカートリッジ収容容器3を摘み、これらを相対回転する。ここでは、カートリッジ収容容器3を回転するとして説明する。
【0066】
すると、カートリッジ収容容器3の中仕切3の係合部3bと棒状化粧料カートリッジ2の螺旋筒8の弾性突部8cとが回転方向に係合しているため、螺旋筒8が、カートリッジ収容容器3と共に一体に回転する。この時、カートリッジ収容容器3は、カートリッジ筒6の係合突部6gとの間の回転抵抗に抗して回転される。
【0067】
この時、螺旋筒8の螺旋溝8aに係合している螺合螺子7gを有する芯チャック7は、把持片7dが、カートリッジ筒6の回転止め機構及び進退案内機構を構成する把持体進退溝6pに回転不能且つ軸線方向移動可能に係合しているため、カートリッジ筒6内を前進し、棒状化粧料Mはカートリッジ筒6の先端から繰り出される。
【0068】
そして、棒状化粧料Mが所望長さに繰り出されたら、カートリッジ収容容器3とカートリッジ筒6との相対回転を停止する。すると、カートリッジ筒6の係合突部6gとカートリッジ収容容器3の環状溝部3cとの間に生じている回転抵抗に従って、カートリッジ収容容器3とカートリッジ筒6とは所定の係合状態に維持される。
【0069】
従って、この状態で、使用者は、カートリッジ収容容器3を持って棒状化粧料Mを塗布すれば良い。この時、塗布面から棒状化粧料M、回転止め機構を介して、カートリッジ筒6へ外力が作用するが、当該カートリッジ筒6の回転は、上記回転抵抗により阻止される。
【0070】
ここで、カートリッジ収容容器3とカートリッジ筒6とをさらに相対回転すると、前進する芯チャック7の後部の外周段差面7mが、カートリッジ筒内筒6yの後端面(カートリッジ筒6の内周段差面)6zに突き当たり、これにより、芯チャック7は前進限に達しそれ以上の前進が阻止され最大限に繰り出されたことになる。なお、本実施形態では、芯チャック7が前進限に達した時に、チャック部7aの把持片7dに力が作用せず棒状化粧料Mの保護の観点から特に好ましいとして、前進限をカートリッジ筒内筒6yの後端面6zとし、この後端面6zに芯チャック7の外周段差面7mが突き当たる構成としているが、前進限を、把持体進退溝6pの先端面6vとし、この先端面6vに芯チャック7の把持片7dの先端面が突き当たる構成としても良い。
【0071】
そして、このように芯チャック7が前進限に達している状態で、さらに相対回転を継続すると、芯チャック7の前進が阻止されているため、カートリッジ収容容器3の中仕切3の係合部3bが、螺旋筒8の弾性突部8cを半径方向に押し広げて係合を解除すると共に、カートリッジ筒6と芯チャック7と螺旋筒8とが一体とされてカートリッジ収容容器3に対して相対回転されて空転する。このように、螺旋筒8の弾性突部8cは所謂トルクリミッターとして機能する。
【0072】
そして、塗布が終わったら、使用者が、カートリッジ収容容器3とカートリッジ筒6とを上記とは逆方向に相対回転することで、棒状化粧料Mがカートリッジ筒6内に引き込まれる。
【0073】
このような使用の際にあっては、前述したように、棒状化粧料Mに近接する棒状化粧料進退孔6iと把持片7dに近接する把持体進退溝6pとを備える化粧料・把持体進退孔6jの孔精度が向上されているため、棒状化粧料M及び把持片7dは、良好に進退される。
【0074】
ここで、消耗等により棒状化粧料Mを交換する必要が生じた場合には、棒状化粧料カートリッジ2を所定の力で軸線方向に引っ張りカートリッジ収容容器3から抜脱し、交換用(新規)の棒状化粧料カートリッジ2を上記と同様にしてカートリッジ収容容器3に装着すれば良く、利便性、実用性の向上が図られている。
【0075】
また、上記棒状化粧料繰出容器1にあっては、当該棒状化粧料繰出容器1を例えば落とす等して衝撃力が作用すると、化粧料・把持体進退孔6jの孔精度が悪い場合には棒状化粧料Mが破損することがある。
【0076】
しかしながら、本実施形態の棒状化粧料繰出容器1にあっては、上述のように、棒状化粧料Mが進退する棒状化粧料進退孔6iの孔精度が向上されているため、落下等の衝撃による棒状化粧料Mの破損を防止することが可能にされていると共に、さらに、本実施形態では、棒状化粧料Mの外周の数箇所を把持片7dが把持する構成であり、この把持片7dが進退する把持体進退溝6pの溝精度が向上されているため、落下等の衝撃による把持片7dを介しての棒状化粧料Mの破損を防止することが可能とされている。
【0077】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、横断面が円形形状の棒状化粧料Mに対する適用を述べているが、横断面が例えば楕円形状の棒状化粧料に対しても適用可能である。
【0078】
また、上記実施形態においては、組立の容易性、棒状化粧料Mの交換等を考慮し最も好ましい形態として、棒状化粧料カートリッジ2を、カートリッジ収容容器3に対して着脱可能としているが、抜脱不能に固定するようにしても勿論良い。
【0079】
また、進退機構を構成する螺合機構の構成も上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記芯チャック軸7bが小径とされてこの小径の芯チャック軸に軸線方向に沿って螺旋溝(軸体螺合部)が形成されると共に、この螺旋溝に係合する螺合突起(螺合部)を内周面の先端側に備える螺子筒(螺合筒)が収容孔6kに装着されることで、螺合機構が構成される棒状化粧料繰出容器に対しても適用可能である。
【0080】
また、上記実施形態においては、特に好ましいとして、カートリッジ筒内筒6yの内周段差面6zを後端面とする環状鍔部6wのその外周面を、収容孔6kの内周面と略一致するようにしているが、この収容孔6kの内周面より多少小さくすると共に、これに対応するカートリッジ筒本体6xの部分の内周面を小さくするようにしても、カートリッジ筒内筒6yの肉厚が略均等とされると共にカートリッジ筒本体6xの肉厚差が従来のカートリッジ筒に比して少なくされるため、上記実施形態と同様な効果を得ることが可能である。
【0081】
また、カートリッジ筒内筒6yの内周段差面6zを後端面とする環状鍔部6wのその外周面を、収容孔6kの内周面より多少大きくするようにしても上記と同様な効果を得ることが可能である。この場合には、カートリッジ筒内筒6yを、カートリッジ筒本体6xの先端面から挿入して装着する構成を採用するのが好ましい。従って、カートリッジ筒内筒6yの先端面がカートリッジ筒本体6xの先端面から露出する構成となる。この場合には、カートリッジ筒内筒6yのカートリッジ筒本体6xに対する装着後のカートリッジ筒本体6x先端からの離脱を防止すべく、例えば、カートリッジ筒内筒6yの先端側外周面とカートリッジ筒本体6xの先端側内周面とに、離脱防止のための係合溝、係合突起を各々設ける等の構成を採用するのが好ましい。このカートリッジ筒内筒6yをカートリッジ筒本体6xの先端面から挿入して装着する構成は、カートリッジ筒内筒6yの内周段差面6zを後端面とする環状鍔部6wのその外周面が、収容孔6kの内周面と略同じ若しくは多少小さい場合にも適用可能である。
【0082】
また、カートリッジ筒内筒6yは、それ自体の肉厚を均等にする観点から略円筒形状が最も好ましいが、角筒等であっても良い。また、カートリッジ筒本体6xも角筒等であっても良い。
【0083】
【発明の効果】
本発明による棒状化粧料繰出容器は、棒状化粧料が進退する棒状化粧料進退孔と、この棒状化粧料進退孔の後端に段差面を介し内周面が大径とされて連続し棒状化粧料を進退させる進退機構の構成部品を収容する進退部品収容孔と、を備える筒容器にあって、棒状化粧料進退孔を内周面として備え段差面から先端側の範囲に亘る内筒部分と、この内筒部分を外側から覆い筒容器の内筒部分以外の部分である筒容器本体とを、別体の射出成形品とし、筒容器本体に内筒部分を装着して筒容器を構成するようにしている。このため、内筒部分では肉厚が略均等とされ、筒容器本体では従来の筒容器に比してその肉厚差が少なくされ、従って、射出成形圧力を長時間維持すること無く、内筒部分、筒容器本体の各々の肉ひけが防止されて、棒状化粧料進退孔の孔精度が向上されると共に外面の凹凸が無くされる。その結果、製造コストを低減しつつ、落下等の衝撃による棒状化粧料の破損を防止することが可能になると共に外観を良好とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る棒状化粧料繰出容器を示す外観図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1及び図2中の棒状化粧料カートリッジを示す外観図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図3のV−V矢視図である。
【図6】図3〜図5に示す棒状化粧料カートリッジの分解斜視図である。
【図7】図4〜図6中のカートリッジ筒内筒を示す外観図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図7のIX−IX矢視図である。
【符号の説明】
1…棒状化粧料繰出容器、2…棒状化粧料カートリッジ、6…カートリッジ筒(筒容器)、6a…大径部(外径大径部)、6b…外周段差面、6c…小径部(外径小径部)、6i…棒状化粧料進退孔、6j…化粧料・把持体進退孔、6k…収容孔(進退部品収容孔)、6p…把持体進退溝(回転止め機構;進退機構)、6x…カートリッジ筒本体(筒容器本体)、6y…カートリッジ筒内筒(内筒部分)、6z…内周段差面、7…芯チャック、7a…チャック部(棒状化粧料把持体)、7b…芯チャック軸(軸体部)、7c…基部、7d…把持片(回転止め機構;進退機構)、7g…螺合螺子(軸体螺合部;進退機構)、8…螺旋筒(螺合筒)、8a…螺旋溝(螺合部;進退機構)、M…棒状化粧料。
Claims (5)
- 棒状化粧料を、これを収容する筒容器内で進退機構に従い進退可能とし、前記棒状化粧料を前記筒容器の先端から出没可能とする棒状化粧料繰出容器であって、前記筒容器に、前記棒状化粧料が進退する棒状化粧料進退孔と、この棒状化粧料進退孔の後端に段差面を介し内周面が大径とされて連続し前記進退機構の構成部品を収容する進退部品収容孔と、を備える棒状化粧料繰出容器において、
前記筒容器は、前記棒状化粧料進退孔を内周面として備え前記段差面から先端側の範囲に亘る内筒部分と、この内筒部分を外側から覆い前記筒容器の前記内筒部分以外の部分である筒容器本体とが、別体の射出成形品とされ、
前記筒容器本体に前記内筒部分が装着されて前記筒容器が構成されていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。 - 前記内筒部分は、略円筒形状を成していることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料繰出容器。
- 前記筒容器は、先端側の外径大径部と、この外径大径部の後端に段差面を介し外周面が小径とされて連続する外径小径部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の棒状化粧料繰出容器。
- 前記筒容器内には、前記棒状化粧料を把持すると共に前記進退機構に従い進退する棒状化粧料把持体が収容され、
前記内筒部分は、前記棒状化粧料進退孔の周面に連設され前記棒状化粧料把持体の進退を可能にすると共に前記棒状化粧料把持体の回転止め機構を構成する把持体進退溝を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の棒状化粧料繰出容器。 - 前記棒状化粧料把持体には、その後端に軸体部が連設され、
この軸体部は、前記進退機構を構成する軸体螺合部を備え、
前記構成部品は、前記進退部品収容孔に収容されて前記筒容器本体に相対回転自在に装着され、前記軸体螺合部に係合する螺合部を内周面に備える螺合筒であることを特徴とする請求項4記載の棒状化粧料繰出容器。
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