JP2545212Y2 - カートリッジ式固形化粧料の繰出容器 - Google Patents
カートリッジ式固形化粧料の繰出容器Info
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- JP2545212Y2 JP2545212Y2 JP4888893U JP4888893U JP2545212Y2 JP 2545212 Y2 JP2545212 Y2 JP 2545212Y2 JP 4888893 U JP4888893 U JP 4888893U JP 4888893 U JP4888893 U JP 4888893U JP 2545212 Y2 JP2545212 Y2 JP 2545212Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、化粧料収納カートリッ
ジから棒状の固形化粧料を繰り出す繰出容器に関する。
ジから棒状の固形化粧料を繰り出す繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、容器本体に着脱式のカートリ
ッジから棒状の固形化粧料を繰り出し使用する型式の繰
出容器は種々提案され、例えば、図8に示す本出願人に
より提案された実公平2−38669号公報の繰出容器
がある。この公報においても開示されているように、繰
出容器の基本的な構造例は、棒状の固形化粧料3を繰り
出し自在に内部保持したカートリッジ2が筒形の容器本
体1に着脱されるようになっていて、固形化粧料3は保
持部材である芯チャック4に取り付けられて繰り出し方
向に押し出され、また使用後は引き戻されて収納され
る。
ッジから棒状の固形化粧料を繰り出し使用する型式の繰
出容器は種々提案され、例えば、図8に示す本出願人に
より提案された実公平2−38669号公報の繰出容器
がある。この公報においても開示されているように、繰
出容器の基本的な構造例は、棒状の固形化粧料3を繰り
出し自在に内部保持したカートリッジ2が筒形の容器本
体1に着脱されるようになっていて、固形化粧料3は保
持部材である芯チャック4に取り付けられて繰り出し方
向に押し出され、また使用後は引き戻されて収納され
る。
【0003】カートリッジ2内で固形化粧料3を進退さ
せる機構は、容器本体1の筒内周にスパイラル状雌ねじ
(螺旋凹溝)1aが形成してあって、この螺旋凹溝1a
には押出しロッド5がその雄ねじ状の突起部5aを螺合
させて、使用時はカートリッジ2と容器本体1とを相対
に回転操作することで、螺旋凹溝1aと突起部5aとの
ねじ推進によって押出しロッド5を進退動作させ、ロッ
ド直線動でもってカートリッジ内の芯チャック4を後方
から押し出し、固形化粧料3の任意の長さ量をカートリ
ッジ2から繰り出し、使用後は引き込むものである。
せる機構は、容器本体1の筒内周にスパイラル状雌ねじ
(螺旋凹溝)1aが形成してあって、この螺旋凹溝1a
には押出しロッド5がその雄ねじ状の突起部5aを螺合
させて、使用時はカートリッジ2と容器本体1とを相対
に回転操作することで、螺旋凹溝1aと突起部5aとの
ねじ推進によって押出しロッド5を進退動作させ、ロッ
ド直線動でもってカートリッジ内の芯チャック4を後方
から押し出し、固形化粧料3の任意の長さ量をカートリ
ッジ2から繰り出し、使用後は引き込むものである。
【0004】また、押出しロッド5の進退ストロークは
制限され、これを規制するストッパ部1bが容器本体1
側で螺旋凹溝1aの先端部に設けられ、押出しロッド5
の突起部5aをストッパ部1bに突き当てて前進を規制
している。
制限され、これを規制するストッパ部1bが容器本体1
側で螺旋凹溝1aの先端部に設けられ、押出しロッド5
の突起部5aをストッパ部1bに突き当てて前進を規制
している。
【0005】また一方では、カートリッジ2と容器本体
1との相対回転を押出しロッド5に伝達して進退方向へ
の直線動作に変換する部材が必要である。即ち、押出し
ロッド5に回転を付与して進退動作をさせつつ自らは定
位置にて止まっている部材が必要である。実公平2−3
8669号公報の繰出容器の例では、定位置に止まる部
材をカートリッジ2に求め、このカートリッジ2をその
定位置に留め置くための部材としてプラグ6を設けてい
る。プラグ6は容器本体1の先端口に内周嵌合により固
定され、カートリッジ2はこのプラグ6を介して容器本
体に着脱されることになる。
1との相対回転を押出しロッド5に伝達して進退方向へ
の直線動作に変換する部材が必要である。即ち、押出し
ロッド5に回転を付与して進退動作をさせつつ自らは定
位置にて止まっている部材が必要である。実公平2−3
8669号公報の繰出容器の例では、定位置に止まる部
材をカートリッジ2に求め、このカートリッジ2をその
定位置に留め置くための部材としてプラグ6を設けてい
る。プラグ6は容器本体1の先端口に内周嵌合により固
定され、カートリッジ2はこのプラグ6を介して容器本
体に着脱されることになる。
【0006】そこで、プラグ6側には、カートリッジ2
を回転可能に支持しつつ、押出しロッド5の前進に伴っ
てカートリッジ2が一体に移動するのを阻止するため
に、プラグ6の後端内周面に設けた環状で凸状の移動制
止リブ6aを、カートリッジ2の後端を閉塞する尾栓7
に設けた環状凹溝による係止溝7aに係合させている。
また、尾栓7の中心には例えばスプロケットまたはセレ
ーションと呼ばれるような回転駆動溝7bが設けられ、
押出しロッド5はこの尾栓7に挿通してカートリッジ2
内部に進入する際、回転を付与されつつ進退動作を可能
となる。即ち、尾栓7の回転駆動溝7bに摺接可能でし
かも回転を付与されるよう、押出しロッド5の断面の形
状は尾栓7側の回転駆動溝7bに相似形状に形成してあ
る。
を回転可能に支持しつつ、押出しロッド5の前進に伴っ
てカートリッジ2が一体に移動するのを阻止するため
に、プラグ6の後端内周面に設けた環状で凸状の移動制
止リブ6aを、カートリッジ2の後端を閉塞する尾栓7
に設けた環状凹溝による係止溝7aに係合させている。
また、尾栓7の中心には例えばスプロケットまたはセレ
ーションと呼ばれるような回転駆動溝7bが設けられ、
押出しロッド5はこの尾栓7に挿通してカートリッジ2
内部に進入する際、回転を付与されつつ進退動作を可能
となる。即ち、尾栓7の回転駆動溝7bに摺接可能でし
かも回転を付与されるよう、押出しロッド5の断面の形
状は尾栓7側の回転駆動溝7bに相似形状に形成してあ
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来より
カートリッジ式による固形化粧料の繰り出し構造の多く
は、押出しロッド5の進退ストロークを規制するストッ
パ部1bと、回転を付与するプラグ6をいずれも容器本
体1側に別体で設けているため、容器本体1側で部品点
数が増し、それに伴う組立も複雑化して工数を高騰させ
るという問題を残していた。
カートリッジ式による固形化粧料の繰り出し構造の多く
は、押出しロッド5の進退ストロークを規制するストッ
パ部1bと、回転を付与するプラグ6をいずれも容器本
体1側に別体で設けているため、容器本体1側で部品点
数が増し、それに伴う組立も複雑化して工数を高騰させ
るという問題を残していた。
【0008】本考案の目的は、こうした従来構造の問題
点を解消し、部品点数の削減と工数低減を可能にしたカ
ートリッジ式固形化粧料の繰出容器を提供するものであ
る。
点を解消し、部品点数の削減と工数低減を可能にしたカ
ートリッジ式固形化粧料の繰出容器を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案によるカートリッジ式固形化粧料の繰出容器
は、内周に雌ねじ状の螺旋凹溝12を設けた容器本体で
ある外装筒11と、外装筒11に筒先端口から着脱さ
れ、ばね部材25に抗して定位置から固形化粧料22を
繰り出し可能に内部保持したカートリッジCと、外装筒
11内の螺旋凹溝12に螺合する雄ねじ状の突起部15
を介してねじ推進により進退動作し、カートリッジCに
進入して固形化粧料22を後方から押し出して繰り出す
押出しロッド13と、を備え、外装筒11とカートリッ
ジCとを相対的に回転操作し、カートリッジCの回転を
押出しロッド13に伝達して進退動作に変換できるよう
構成した繰出容器であって、外装筒11の内周面に筒先
端口から筒状のプラグ30を嵌合固定して設け、プラグ
30を介してカートリッジCが外装筒11に着脱自在で
かつ定位置で相対的に回転可能に支持されると共に、プ
ラグ30の後端部に押出しロッド13を挿通させて突起
部15が突き当たるストッパ部37を一体に設けて、突
起部15のストッパ部37への当接によって押出しロッ
ド13の前進ストロークを規制する構成となっている。
に、本考案によるカートリッジ式固形化粧料の繰出容器
は、内周に雌ねじ状の螺旋凹溝12を設けた容器本体で
ある外装筒11と、外装筒11に筒先端口から着脱さ
れ、ばね部材25に抗して定位置から固形化粧料22を
繰り出し可能に内部保持したカートリッジCと、外装筒
11内の螺旋凹溝12に螺合する雄ねじ状の突起部15
を介してねじ推進により進退動作し、カートリッジCに
進入して固形化粧料22を後方から押し出して繰り出す
押出しロッド13と、を備え、外装筒11とカートリッ
ジCとを相対的に回転操作し、カートリッジCの回転を
押出しロッド13に伝達して進退動作に変換できるよう
構成した繰出容器であって、外装筒11の内周面に筒先
端口から筒状のプラグ30を嵌合固定して設け、プラグ
30を介してカートリッジCが外装筒11に着脱自在で
かつ定位置で相対的に回転可能に支持されると共に、プ
ラグ30の後端部に押出しロッド13を挿通させて突起
部15が突き当たるストッパ部37を一体に設けて、突
起部15のストッパ部37への当接によって押出しロッ
ド13の前進ストロークを規制する構成となっている。
【0010】
【作用】カートリッジCに収容されている固形化粧料2
2を使用に好適な最小限長さに繰り出す。このとき、一
方のカートリッジ本体20を握持固定して、他方の容器
本体10の外装筒11を回転させるか、もしくは一方の
カートリッジ本体20を回転させた場合は、他方の容器
本体10側の外装筒11を固定するなどし、双方を相対
に回転させる。この相対的な回転操作によって、外装筒
11内の押出しロッド13にはカートリッジ本体20か
ら回転が伝達され、押出しロッド13は外装筒11の螺
旋凹溝12に螺合した突起部15を介してねじ推進す
る。押出しロッド13の前進動作によって固形化粧料2
2をカートリッジ本体20の先端口から繰り出す。
2を使用に好適な最小限長さに繰り出す。このとき、一
方のカートリッジ本体20を握持固定して、他方の容器
本体10の外装筒11を回転させるか、もしくは一方の
カートリッジ本体20を回転させた場合は、他方の容器
本体10側の外装筒11を固定するなどし、双方を相対
に回転させる。この相対的な回転操作によって、外装筒
11内の押出しロッド13にはカートリッジ本体20か
ら回転が伝達され、押出しロッド13は外装筒11の螺
旋凹溝12に螺合した突起部15を介してねじ推進す
る。押出しロッド13の前進動作によって固形化粧料2
2をカートリッジ本体20の先端口から繰り出す。
【0011】使用を繰り返して、固形化粧料22が消耗
により短くなると、それに相応して押出しロッド13の
前進ストロークも長くなり、やがては突起部15がプラ
グ30の後端のストッパ部37に突き当たる。この時点
で、固形化粧料22が使用不可の長さであれば、使用者
はカートリッジC自体の交換、もしくは芯チャック21
に新たな固形化粧料22を取り付け直すなどして対応す
る。
により短くなると、それに相応して押出しロッド13の
前進ストロークも長くなり、やがては突起部15がプラ
グ30の後端のストッパ部37に突き当たる。この時点
で、固形化粧料22が使用不可の長さであれば、使用者
はカートリッジC自体の交換、もしくは芯チャック21
に新たな固形化粧料22を取り付け直すなどして対応す
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案によるカートリッジ式固形化粧
料の繰出容器の実施例を図面に基づいて説明する。
料の繰出容器の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1において、筒状の容器本体10には図
3に示すカートリッジCが着脱自在である。カートリッ
ジCの本体20の内部には芯チャック21が摺動可能に
設けられ、この芯チャック21に保持させた棒状の固形
化粧料22の必要量を使用時にカートリッジ本体20の
先端口から繰り出し、または引き込めて収納することが
できる。また、カートリッジ本体20の後部は外径を一
段小さくして成形した挿入部23となっていて、この挿
入部23を本考案の要旨部材であるプラグ30を介して
容器本体10の外装筒11に嵌合により挿入して、カー
トリッジCを着装できるようになっている。
3に示すカートリッジCが着脱自在である。カートリッ
ジCの本体20の内部には芯チャック21が摺動可能に
設けられ、この芯チャック21に保持させた棒状の固形
化粧料22の必要量を使用時にカートリッジ本体20の
先端口から繰り出し、または引き込めて収納することが
できる。また、カートリッジ本体20の後部は外径を一
段小さくして成形した挿入部23となっていて、この挿
入部23を本考案の要旨部材であるプラグ30を介して
容器本体10の外装筒11に嵌合により挿入して、カー
トリッジCを着装できるようになっている。
【0014】カートリッジ本体20の挿入部23の後端
は尾栓24で閉塞されている。この尾栓24と芯チャッ
ク21との間にはコイルスプリング等によるばね部材2
5が装着され、固形化粧料22を保持した芯チャック2
1は、外装筒11内に収容された押出しロッド13でも
ってばね部材15に抗し、図の左方向に押し出されて繰
り出すことができるようになっている。図4に示すよう
に、尾栓24には、一般にはスプロケットとかセレーシ
ョンと呼ばれる断面角形の回転駆動孔24aが貫通して
設けてある。この回転駆動孔24aに断面相似形の押出
しロッド13が摺接可能に挿通し、回転駆動孔24aを
介してカートリッジ本体20から回転を付与され、軸線
方向への摺動が可能となっている。
は尾栓24で閉塞されている。この尾栓24と芯チャッ
ク21との間にはコイルスプリング等によるばね部材2
5が装着され、固形化粧料22を保持した芯チャック2
1は、外装筒11内に収容された押出しロッド13でも
ってばね部材15に抗し、図の左方向に押し出されて繰
り出すことができるようになっている。図4に示すよう
に、尾栓24には、一般にはスプロケットとかセレーシ
ョンと呼ばれる断面角形の回転駆動孔24aが貫通して
設けてある。この回転駆動孔24aに断面相似形の押出
しロッド13が摺接可能に挿通し、回転駆動孔24aを
介してカートリッジ本体20から回転を付与され、軸線
方向への摺動が可能となっている。
【0015】一方、容器本体10の外装筒11内には、
カートリッジ収納の固形化粧料22を繰り出す押出しロ
ッド13を含めた繰り出し機構と、本考案の要旨である
図5〜図7に示すプラグ30が設けられている。
カートリッジ収納の固形化粧料22を繰り出す押出しロ
ッド13を含めた繰り出し機構と、本考案の要旨である
図5〜図7に示すプラグ30が設けられている。
【0016】繰り出し機構の構成は以下の通りである。
外装筒11の内周面には雌ねじとしての螺旋凹溝12が
形成され、この螺旋凹溝12に押出しロッド13が螺合
している。即ち、押出しロッド13の後端には雄ねじ状
の突起部15が一体成形で設けてあり、突起部15を螺
旋凹溝12に雌雄ねじの関係で螺合させている。押出し
ロッド13は全長にわたってその断面が、図4で示した
カートリッジ尾栓24に形成した回転駆動孔24aに適
合する形状に成形してある。即ち、押出しロッド13の
外周全長には幾つかの凸状の回転受動リブ14が設けら
れ、この回転受動リブ14を尾栓24の回転駆動孔24
aに摺接可能に嵌合させ、押出しロッド13にカートリ
ッジ本体20の回転を付与しつつ、軸線方向への進退動
作を可能としている。従って、カートリッジCと容器本
体10とを相対に回転させたとき、この回転でもって螺
旋凹溝12とのねじ推進により押出しロッド13の前進
または後退が行われ、押出しロッド13の直線動作をカ
ートリッジ本体20に内蔵の芯チャック21に伝達する
構成である。
外装筒11の内周面には雌ねじとしての螺旋凹溝12が
形成され、この螺旋凹溝12に押出しロッド13が螺合
している。即ち、押出しロッド13の後端には雄ねじ状
の突起部15が一体成形で設けてあり、突起部15を螺
旋凹溝12に雌雄ねじの関係で螺合させている。押出し
ロッド13は全長にわたってその断面が、図4で示した
カートリッジ尾栓24に形成した回転駆動孔24aに適
合する形状に成形してある。即ち、押出しロッド13の
外周全長には幾つかの凸状の回転受動リブ14が設けら
れ、この回転受動リブ14を尾栓24の回転駆動孔24
aに摺接可能に嵌合させ、押出しロッド13にカートリ
ッジ本体20の回転を付与しつつ、軸線方向への進退動
作を可能としている。従って、カートリッジCと容器本
体10とを相対に回転させたとき、この回転でもって螺
旋凹溝12とのねじ推進により押出しロッド13の前進
または後退が行われ、押出しロッド13の直線動作をカ
ートリッジ本体20に内蔵の芯チャック21に伝達する
構成である。
【0017】プラグ30は、こうした繰り出し機構で接
続されたカートリッジCと容器本体10とを媒介する部
材である。図5〜図7において、プラグ30は、容器本
体10の外装筒11の先端口に嵌合固定される。プラグ
30のほぼ中央部には外装筒11の先端口に落し込みで
係合させるアンダカット部31、32が設けてある。ア
ンダカット部31、32から前方の先端部は外装筒11
の先端口から外部に突出したキャップ用装着部33とな
っている。この装着部33の外周面にはカートリッジC
を被覆保護するキャップ40が差し込まれ、内周面には
カートリッジ本体20の後部に段差加工で設けた挿入部
23が摺接により着脱可能で、段差部まで突当てて嵌合
できるようになっている。アンダカット部31、32の
後方の後端部は固定部34として外装筒11の先端部内
周面に嵌着して固定される部分である。
続されたカートリッジCと容器本体10とを媒介する部
材である。図5〜図7において、プラグ30は、容器本
体10の外装筒11の先端口に嵌合固定される。プラグ
30のほぼ中央部には外装筒11の先端口に落し込みで
係合させるアンダカット部31、32が設けてある。ア
ンダカット部31、32から前方の先端部は外装筒11
の先端口から外部に突出したキャップ用装着部33とな
っている。この装着部33の外周面にはカートリッジC
を被覆保護するキャップ40が差し込まれ、内周面には
カートリッジ本体20の後部に段差加工で設けた挿入部
23が摺接により着脱可能で、段差部まで突当てて嵌合
できるようになっている。アンダカット部31、32の
後方の後端部は固定部34として外装筒11の先端部内
周面に嵌着して固定される部分である。
【0018】また、プラグ30の固定部34では、後端
内周に沿って回転制止リブ35が環状に設けられ、この
回転制止リブ35を図3で示したカートリッジ本体20
の挿入部23に設けた環状の係止溝26に係合させてい
る。従って、プラグ30を介してカートリッジ本体20
は外装筒11に着脱自在でかつ定位置で相対的に回転可
能に支持される。カートリッジCのプラグ30への差し
込み装着を容易ならしめるために、プラグ30側の固定
部34の後端には適当な数のスリット36が設けられ、
スリット36の弾性利用によりアンダカット嵌合を可能
としている。
内周に沿って回転制止リブ35が環状に設けられ、この
回転制止リブ35を図3で示したカートリッジ本体20
の挿入部23に設けた環状の係止溝26に係合させてい
る。従って、プラグ30を介してカートリッジ本体20
は外装筒11に着脱自在でかつ定位置で相対的に回転可
能に支持される。カートリッジCのプラグ30への差し
込み装着を容易ならしめるために、プラグ30側の固定
部34の後端には適当な数のスリット36が設けられ、
スリット36の弾性利用によりアンダカット嵌合を可能
としている。
【0019】また、スリット36からさらに後方へ延び
て本考案でいうストッパ部37が一体成形により設けら
れ、このストッパ部37は円筒形に形成され、前述の押
出しロッド13が挿通可能であり、ストッパ部37の後
端面に押出しロッド13の雄ねじ状の突起部15を突き
当て、押出しロッド13のそれ以上の前進動作を規制す
るようになっている。
て本考案でいうストッパ部37が一体成形により設けら
れ、このストッパ部37は円筒形に形成され、前述の押
出しロッド13が挿通可能であり、ストッパ部37の後
端面に押出しロッド13の雄ねじ状の突起部15を突き
当て、押出しロッド13のそれ以上の前進動作を規制す
るようになっている。
【0020】また、ストッパ部37の内側には、ゴム製
のOリングからなるパッキン39が装着されている。こ
のパッキンは内側が押出しロッド13の周囲に摺接する
ことで摺動抵抗をロッド13に与える。これにより、ば
ね部材25によるロッド13の急激な戻りを和らげると
ともに、ロッド13の進出に抵抗を与え、繰り出しの良
好な操作感を使用者に与える。
のOリングからなるパッキン39が装着されている。こ
のパッキンは内側が押出しロッド13の周囲に摺接する
ことで摺動抵抗をロッド13に与える。これにより、ば
ね部材25によるロッド13の急激な戻りを和らげると
ともに、ロッド13の進出に抵抗を与え、繰り出しの良
好な操作感を使用者に与える。
【0021】以上のように、本考案の要旨のプラグ30
は、カートリッジCを嵌合保持する機能と、押出しロッ
ド13の前進動作を規制する機能とを併せもつことが理
解されよう。
は、カートリッジCを嵌合保持する機能と、押出しロッ
ド13の前進動作を規制する機能とを併せもつことが理
解されよう。
【0022】次に、以上の構成による実施例の繰り出し
容器の動作及び作用を図2を中心に説明する。図1のよ
うにキャップ40を被せた保管状態にあっては、カート
リッジCは容器本体20側にプラグ30を介して装着さ
れている。使用に際して、まずキャップ40をプラグ3
0の装着部33から抜き外して別に保管し、カートリッ
ジCを使用可能に開放する。
容器の動作及び作用を図2を中心に説明する。図1のよ
うにキャップ40を被せた保管状態にあっては、カート
リッジCは容器本体20側にプラグ30を介して装着さ
れている。使用に際して、まずキャップ40をプラグ3
0の装着部33から抜き外して別に保管し、カートリッ
ジCを使用可能に開放する。
【0023】これより、カートリッジCに収容されてい
る固形化粧料22を使用に好適な最小限長さに繰り出
す。このとき、一方のカートリッジ本体20を握持固定
して、他方の容器本体10の外装筒11を回転させる
か、もしくは一方のカートリッジ本体20を回転させた
場合は、他方の容器本体10側の外装筒11を固定する
などし、双方を相対に回転させる。
る固形化粧料22を使用に好適な最小限長さに繰り出
す。このとき、一方のカートリッジ本体20を握持固定
して、他方の容器本体10の外装筒11を回転させる
か、もしくは一方のカートリッジ本体20を回転させた
場合は、他方の容器本体10側の外装筒11を固定する
などし、双方を相対に回転させる。
【0024】この相対的な回転操作によって、外装筒1
1内の押出しロッド13にはカートリッジ本体20から
回転が伝達され、押出しロッド13は外装筒11の螺旋
凹溝12に螺合した突起部15を介してねじ推進する。
押出しロッド13の前進動作で、カートリッジ本体20
内ではばね部材25に抗して押出しロッド13がそのロ
ッド先端で芯チャック21を後方から押し、この芯チャ
ック21に保持された棒状の固形化粧料22をカートリ
ッジ本体20の先端口から繰り出す。使用終了後は、先
の繰り出し時と逆の相対回転により固形化粧料22をカ
ートリッジ本体20内に引き込めて収納する。即ち、押
出しロッド13の後退動作によって、それまでばね部材
25に抗して繰り出されていた固形化粧料22は、逆に
芯チャック21をばね部材25の収縮弾性力でカートリ
ッジ本体20内の定常位置までに引き込められて収めら
れる。
1内の押出しロッド13にはカートリッジ本体20から
回転が伝達され、押出しロッド13は外装筒11の螺旋
凹溝12に螺合した突起部15を介してねじ推進する。
押出しロッド13の前進動作で、カートリッジ本体20
内ではばね部材25に抗して押出しロッド13がそのロ
ッド先端で芯チャック21を後方から押し、この芯チャ
ック21に保持された棒状の固形化粧料22をカートリ
ッジ本体20の先端口から繰り出す。使用終了後は、先
の繰り出し時と逆の相対回転により固形化粧料22をカ
ートリッジ本体20内に引き込めて収納する。即ち、押
出しロッド13の後退動作によって、それまでばね部材
25に抗して繰り出されていた固形化粧料22は、逆に
芯チャック21をばね部材25の収縮弾性力でカートリ
ッジ本体20内の定常位置までに引き込められて収めら
れる。
【0025】使用を繰り返して、固形化粧料22が消耗
により短くなると、それに相応して押出しロッド13の
前進ストロークも長くなり、やがては突起部15がプラ
グ30の後端のストッパ部37に突き当たる。この時点
で、固形化粧料22が使用不可の長さであれば、使用者
はカートリッジC自体の交換、もしくは芯チャック21
に新たな固形化粧料22を取り付け直すなどして対応す
る。
により短くなると、それに相応して押出しロッド13の
前進ストロークも長くなり、やがては突起部15がプラ
グ30の後端のストッパ部37に突き当たる。この時点
で、固形化粧料22が使用不可の長さであれば、使用者
はカートリッジC自体の交換、もしくは芯チャック21
に新たな固形化粧料22を取り付け直すなどして対応す
る。
【0026】こうした必要に応じて、カートリッジCの
着装に際しては、カートリッジ本体20の後部の挿入部
23を容器本体10側の外装筒11にプラグ30を介し
て嵌合により挿入する。挿入時、プラグ側固定部34の
移動制止リブ35にカートリッジ本体20側の係止溝2
6が係合し、これでカートリッジ本体20を定位置に回
転可能に支持すると共に、前後方向への移動は制止す
る。また、プラグ側固定部34のスリット36による弾
性作用で、アンダーカットによるカートリッジ本体20
の差し込み装着が容易である。
着装に際しては、カートリッジ本体20の後部の挿入部
23を容器本体10側の外装筒11にプラグ30を介し
て嵌合により挿入する。挿入時、プラグ側固定部34の
移動制止リブ35にカートリッジ本体20側の係止溝2
6が係合し、これでカートリッジ本体20を定位置に回
転可能に支持すると共に、前後方向への移動は制止す
る。また、プラグ側固定部34のスリット36による弾
性作用で、アンダーカットによるカートリッジ本体20
の差し込み装着が容易である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本発明によるカー
トリッジ式固形化粧料の繰出容器は、プラグを介してカ
ートリッジが外装筒に着脱自在でかつ定位置で相対的に
回転可能に支持されると共に、プラグの後端部に一体に
設けたストッパ部でもって押出しロッドの前進ストロー
クを規制する構成となっているため、従来構造のよう
に、押出しロッドの進退ストロークを規制する部材と、
回転を付与する部材とをいずれも容器本体側に別体で設
けたことで、容器本体側の部品点数が増し、それに伴う
組立も複雑化して工数を高騰させるという問題を解消す
ることができる。
トリッジ式固形化粧料の繰出容器は、プラグを介してカ
ートリッジが外装筒に着脱自在でかつ定位置で相対的に
回転可能に支持されると共に、プラグの後端部に一体に
設けたストッパ部でもって押出しロッドの前進ストロー
クを規制する構成となっているため、従来構造のよう
に、押出しロッドの進退ストロークを規制する部材と、
回転を付与する部材とをいずれも容器本体側に別体で設
けたことで、容器本体側の部品点数が増し、それに伴う
組立も複雑化して工数を高騰させるという問題を解消す
ることができる。
【図1】本考案のカートリッジ式固形化粧料の繰出容器
の実施例を示すその使用前保管時の部分断面正面図
の実施例を示すその使用前保管時の部分断面正面図
【図2】実施例のカートリッジ式固形化粧料の繰出容器
の使用中に形態を示す部分断面正面図
の使用中に形態を示す部分断面正面図
【図3】実施例のカートリッジの正面図
【図4】実施例のカートリッジの尾栓側からみた右側面
図
図
【図5】本考案の要旨部材であるプラグの実施例を示す
部分断面正面図
部分断面正面図
【図6】プラグの右側面図
【図7】プラグの外観正面図
【図8】従来例として本願出願人により提案された繰出
容器の使用前保管時の部分断面正面図
容器の使用前保管時の部分断面正面図
10・・容器本体、 11・・外装筒、 12・・螺旋凹溝、 13・・押出しロッド、 14・・回転受動リブ、 15・・突起部、 20・・カートリッジ本体、 21・・芯チャック、 22・・固形化粧料、 23・・挿入部、 24・・尾栓、 24a・・回転駆動孔、 25・・ばね部材、 26・・係止溝、 30・・プラグ、 33・・キャップ装着部、 35・・移動制止リブ、 37・・ストッパ部。
Claims (1)
- 【請求項1】 内周に雌ねじ状の螺旋凹溝12を設けた
容器本体である外装筒11と、 外装筒11に筒先端口から着脱され、ばね部材25に抗
して定位置から固形化粧料22を繰り出し可能に内部保
持したカートリッジCと、 外装筒11内の螺旋凹溝12に螺合する雄ねじ状の突起
部15を介してねじ推進により進退動作し、カートリッ
ジCに進入して固形化粧料22を後方から押し出して繰
り出す押出しロッド13と、を備え、 外装筒11とカートリッジCとを相対的に回転操作し、
カートリッジCの回転を押出しロッド13に伝達して進
退動作に変換できるよう構成した繰出容器であって、 外装筒11の内周面に筒先端口から筒状のプラグ30を
嵌合固定して設け、プラグ30を介してカートリッジC
が外装筒11に着脱自在でかつ定位置で相対的に回転可
能に支持されると共に、プラグ30の後端部に押出しロ
ッド13を挿通させて突起部15が突き当たるストッパ
部37を一体に設けて、突起部15のストッパ部37へ
の当接によって押出しロッド13の前進ストロークを規
制することを特徴とするカートリッジ式固形化粧料の繰
出容器。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4888893U JP2545212Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | カートリッジ式固形化粧料の繰出容器 |
KR1019930030126A KR100238356B1 (ko) | 1993-09-08 | 1993-12-28 | 고상물공급용 카트리지형 공급케이스 |
ITRM940016A IT1272946B (it) | 1993-09-08 | 1994-01-13 | Astuccio di tipo a cassetta per la movimentazione di un oggetto solido |
DE4401882A DE4401882A1 (de) | 1993-09-08 | 1994-01-24 | Zuführungsgehäuse mit einer Patrone für einen Festkörper |
FR9402839A FR2709646B1 (fr) | 1993-09-08 | 1994-03-11 | Distributeur à cartouche pour un objet solide. |
US08/652,119 US5836708A (en) | 1993-09-08 | 1996-05-23 | Cartridge-type feeding case for a solid object |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4888893U JP2545212Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | カートリッジ式固形化粧料の繰出容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720113U JPH0720113U (ja) | 1995-04-11 |
JP2545212Y2 true JP2545212Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=12815824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4888893U Expired - Fee Related JP2545212Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | カートリッジ式固形化粧料の繰出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545212Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP4888893U patent/JP2545212Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720113U (ja) | 1995-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |