JP2005013227A5 - - Google Patents

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また、本発明で使用する金属封鎖剤は、金属キレート作用を有する物質であれば、特に制限はなく、加工品の組成、使用目的などに応じて、適宜選択することができる。具体的には、グリコール酸、グリセリン酸、乳酸、リンゴ酸、フィチン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸2−グルコシド、グルコン酸、グルコノ−δ−ラクトン、サリチル酸、没食子酸、マンデル酸をはじめとするオキシ酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸などの縮合リン酸、グルカル酸などの糖酸や、これらの酸の塩、EDTAなどのポリアミノカルボン酸やEDTA2カルシウム2ナトリウム、EDTA2ナトリウムなどのポリアミノカルボン酸の塩、ヒドロキシエチレングリシンなどが挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を、適宜組み合わせることも随意である。
<加工品の品質保持剤>
馬鈴薯澱粉1質量部に水6質量部を加え、更に、澱粉当たり0.01%の割合になるようにα−アミラーゼ(ナガセ生化学工業株式会社製造、商品名「ネオスピターゼ」)を加えて撹拌混合し、pH6.0に調整後、この懸濁液を85乃至90℃に保ち、糊化と液化を同時に起こさせ、直ちに120℃に5分間加熱して、DE1.0未満にとどめ、これを55℃に急冷し、pH7.0に調整し、これに株式会社林原生物化学研究所製造、商品名「プルラナーゼ」(EC 3.2.1.41)及び特開昭63−240784号公報に開示されたマルトテトラオース生成アミラーゼを、それぞれ澱粉グラム当たり150単位及び8単位の割合で加え、pH7.0、50℃で36時間反応させた。この反応液を、120℃で10分間オートクレーブし、次いで、53℃まで冷却し、特許文献5に開示されたアルスロバクター・スピーシーズS34(FERM BP−6450)由来の非還元性糖質生成酵素を澱粉グラム当たり2単位の割合になるよう加え、64時間反応させた。この反応液を95℃で10分間保った後、冷却し、濾過して得られる濾液を、常法に従って、活性炭で脱色し、H型、OH型イオン交換樹脂により脱塩して精製し、更に濃縮して、噴霧乾燥して非晶質状態のα,α−トレハロースの糖質誘導体含有粉末を、無水物換算で、収率約90%で得た。本品は、DE11.4で、無水物換算で、α−マルトシルα,α−トレハロース62.5%を含有しており、他に、α−グルコシルα,α−トレハロース2.1%、α−マルトトリオシルα,α−トレハロース0.8%、それ以外のα−グリコシルα,α−トレハロース0.5%を含有していた。本品は、金属封鎖剤と併用することにより、吸湿性が低く、且つ、水溶性も良好な加工品の品質保持剤として有利に利用できる。
<加工品の品質保持剤>
試薬級のマルトテトラオース(株式会社林原生物化学研究所販売、純度97.0%以上)の20%溶液をpH7.0に調整後、特許文献2に開示された非還元性糖質生成酵素を、無水物換算で、糖質グラム当たり2単位となるように加えて、46℃で、48時間、糖化して、固形物あたり79.8%のα−マルトシルα,α−トレハロースを含有する溶液を得た。この溶液を、pH6.0に調整後、無水物換算で、糖質グラム当たり10単位となるようにβ−アミラーゼ(ナガセ生化学工業株式会社製)を加えて、50℃で48時間反応させて、マルトテトラオースを分解した。この反応液を、120℃で10分間オートクレーブし、冷却した後、ろ過して得られる溶液を、アルカリ金属型強酸性カチオン交換樹脂(東京有機化学工業株式会社製造、「XT−1016」、Na型、架橋度4%)を用いて分画し、α−マルトシルα,α−トレハロース高含有画分を集め、精製、濃縮後、噴霧乾燥して非晶質状態のα−マルトシルα,α−トレハロース高含有粉末を調製した。本品は、α−マルトシルα,α−トレハロースを98.1%含有しており、ソモジネルソン法による測定での還元力測定では、還元力は検出限界以下であった。本品は、金属封鎖剤と併用することにより、加工品の品質保持剤として有利に利用できる。
<加工品の品質保持剤>
濃度6%の馬鈴薯澱粉乳を加熱糊化後、pH4.5、温度50℃に調整し、これにイソアミラーゼ(株式会社林原生物化学研究所製)を澱粉グラム当たり2500単位加えて20時間反応させた。その反応液をpH6.0に調整後、120℃で10分間オートクレーブした後、45℃に冷却し、これにα−アミラーゼ(ノボ社製、商品名「ターマミール60L」)を澱粉グラム当たり150単位になるよう加え、24時間反応させた。その反応液を、120℃で20分間オートクレーブし、45℃に冷却後、特許文献2に開示されたアルスロバクター・スピーシーズQ36(FERM BP−4316)由来の非還元性糖質生成酵素を、澱粉グラム当たり2単位の割合で加え、64時間反応させた。この反応液を95℃で10分間保った後、冷却し、濾過して得られる濾液を、常法に従って、活性炭で脱色し、H型、OH型イオン交換樹脂により脱塩して精製し、更に、濃縮して、濃度65%のα,α−トレハロースの糖質誘導体シラップを、無水物換算で、収率約89%で得た。本品は、無水物換算で、α−グルコシルα,α−トレハロース3.2%、α−マルトシルα,α−トレハロース6.5%、α−マルトトリオシルα,α−トレハロース28.5%及びグルコース重合度6以上のα−グリコシルα,α−トレハロース11.9%含有していた。本品は、金属封鎖剤と併用することにより、加工品の品質保持剤として有利に利用できる。
<加工品の品質保持剤>
濃度33%のとうもろこし澱粉乳に最終濃度0.1%となるように炭酸カルシウムを加えた後、pH6.0に調整し、これにα−アミラーゼ(ノボ社製、商品名「ターマミール60L」)を澱粉グラム当たり0.2%になるように加え、95℃で15分間反応させた。その反応液を、120℃で30分間オートクレーブした後、50℃に冷却し、これにイソアミラーゼ(株式会社林原生物化学研究所製)を澱粉グラム当たり500単位及び特開平7−236478号に記載のマルトヘキサオース・マルトヘプタオース生成アミラーゼを澱粉グラム当たり1.8単位の割合になるように加え、40時間反応させた。本反応液を、120℃で10分間オートクレーブし、53℃まで冷却後、pH5.7に調整して、特許文献5に開示されたアルスロバクター・スピーシーズS34(FERM BP−6450)由来の非還元性糖質生成酵素を澱粉グラム当たり2単位の割合になるよう加え、64時間反応させた。この反応液を95℃で10分間保った後、冷却し、濾過して得られる濾液を、常法に従って、活性炭で脱色し、H型、OH型イオン交換樹脂により脱塩して精製し、更に濃縮して、噴霧乾燥して非晶出状態のα,α−トレハロースの糖質誘導体含有粉末を、無水物換算で、収率約87%で得た。本品は、無水物換算で、α−グルコシルα,α−トレハロース8.2%、α−マルトシルα,α−トレハロース6.5%、α−マルトトリオシルα,α−トレハロース5.6%、α−マルトテトラオシルα,α−トレハロース21.9%、α−マルトペンタオシルα,α−トレハロース9.3%、及びグルコース重合度8以上のα−グリコシルα,α−トレハロース14.1%含有していた。本品は、そのままで使用しても、或いは、常法により精製してα,α−トレハロースの糖質誘導体含量を増やした場合でも、吸湿性が低く、且つ、水溶性も良好であり、金属封鎖剤と併用することにより、加工品の品質保持剤として有利に利用できる。
<レトルト畜肉>
豚モモ肉をリテーナに充填して、熱湯中で1時間ボイルした後、冷却し、約5mmの厚さにスライスしてレトルト包材に充填した。醤油を25%と適量の化学調味料を含有する基本の調味液100質量部に、EDTA2ナトリウム0.1質量部、実施例1の方法で調製した加工品の品質保持剤10質量部を加えた調味液30質量部を加えて、包材をシールした後、レトルト釜にて130℃、15分間殺菌し、所定のレトルト畜肉を調製した。このレトルト畜肉を室温で、6ヶ月間保存し、保存開始後、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月の肉の色及び香味の変化の有無を確認した。対照品として、基本の調味液(EDTA2ナトリウム及びα,α−トレハロースの糖質誘導体を添加していない)、基本調味液100質量部に、EDTA2ナトリウム0.1質量部のみを添加した調味液、及び、α,α−トレハロースの糖質誘導体10質量部のみを添加した調味液を調製し、熱湯中で1時間ボイルした後、冷却し、約5mmの厚さにスライスしてレトルト包材に充填した肉100質量部に対して、その何れかの調味液30質量部を加え、同様にレトルト畜肉を調製した。その結果、α,α−トレハロースの糖質誘導体とEDTA2ナトリウムとを添加した調味液を加えた本発明品は、保存6ヶ月後も、異味や異臭も抑制され、色の変化が見られず、製造直後の色と変りがなくかつ製造直後の肉本来の香味を保っていた。これに対して、α,α−トレハロースの糖質誘導体のみを添加した調味液を加えた対照品では、保存4ヶ月後では、製造直後の色と変りがなくかつ製造直後の肉本来の香味を保っていたものの、保存6ヶ月後では、肉内部の変色が観察された(香味に変化は認められなかった。)。また、EDTA2ナトリウムのみの添加した調味液を加えた対照品、及び、EDTA2ナトリウム及びα,α−トレハロースの糖質誘導体を無添加の基本調味液を加えた対照品は、保存2ヶ月後で、既に、変色が生じており香味も肉本来の香味が減じていた。
<ソフトキャンディ>
ニーダー内で、実施例1の方法で調製した加工品の品質保持剤200質量部に、プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルランPF−20」)19質量部、アラビアガム1質量部を加え、約100℃に加温し攪拌、熔解して80℃とし、これに、水18質量、含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事販売、商品名「トレハ」)335質量部、砂糖135質量部、フィチン酸2質量部、サンザシエキス1質量、カリンエキス1質量部を加えて均一になるまで練り、あらかじめ溶解しておいた油脂(花王株式会社販売、商品名「エコナSP35」)54質量部と乳化剤(第一工業製薬株式会社販売、商品名「DKクリーマーE−40」)8質量を加えて均一になるまで練り、これを冷却盤に移して、成形して、ソフトキャンディを調製した。本品は、長期間、サンザシエキスやカリンエキスの有効成分が劣化しない、チュウーイング性のよい、美味しいのど飴であり、また、プルランやアラビアガムにより、サンザシエキスやカリンエキスの有効成分の口腔内での滞留時間が延長されるので、喉の乾燥や痛みの改善効果に優れている。
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