JP2005000097A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】変速機ケース23に変速機構21を収納し、この変速機構21から入力軸91、第1出力軸94及び第2出力軸103を突出させた農作業機であり、エンジン11の動力を入力軸91に伝え、この入力軸91から変速機構21を介して第1・第2出力軸94,103へ伝え、第1出力軸94から図2に示す車輪13,14に動力を伝達することで機体11Aを走行させつつ第2出力軸103からロータリ耕耘装置15に動力を伝達することで耕耘などの農作業を行う農作業機において、第2出力軸103とロータリ耕耘装置15とを伝動軸104で連結し、この伝動軸104に作業用クラッチ105を介在させ、これらの作業用クラッチ105及び伝動軸104を変速機ケース23とは別体の伝動軸ケース99で一括して覆った。
【効果】変速機構で伝動軸の回転/停止動作をさせる必要はないので、変速機構を小型にすることができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は耕耘などの農作業を行う農作業機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動源の動力を機体を走行させる走行部材(車軸)に伝達するとともに耕耘などの農作業を行う作業部材(耕うん軸)に伝達する農作業機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−317701号公報(第6−10頁、図1−13)
【0004】
図10は特許文献1の図1の再掲図であり、図11は特許文献1の図13の再掲図である。ただし、同公報に記載の符号を流用する。
特許文献1の農作業機は、図10に示すように、機体にエンジン3を取付け、このエンジン3の動力を出力プーリ31から取出し、この出力プーリ31からベルト33を介して入力プーリ32に伝え、この入力プーリ32の入力軸Eから車軸4に動力を伝達するとともに耕うん軸2に動力を伝達するようにした農作業機であって、入力軸E、車軸4及び耕うん軸2に動力伝達部(図11参照)を介在させ、この動力伝達部を一体的に形成した一体ケース(ロータリケース6及びミッションケース5)で覆うようにしたものである。
【0005】
さらに、特許文献1の農作業機の動力伝達部は、図11に示すように、第1シフタ軸Cを機体幅方向にシフトさせることで、車軸4及び耕うん軸2の前進/停止を操作し、第2シフタ軸Dを機体幅方向にシフトさせることで、車軸4及び耕うん軸2の後進/前進高速/停止を操作をできるようにしたものと言える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許文献1の農作業機では、動力伝達部をロータリケース6及びミッションケース5(一体ケース)で覆うようにしたので、この一体ケースは大型化して重くなる。これでは、農作業機のメンテナンスの効率を悪化させることになる。
【0007】
また、上記の特許文献1の農作業機では、車軸4及び耕うん軸2に動力を伝達するために、第1シフタ軸C及び第2シフタ軸Dを機体幅方向にシフトさせるものなので、動力伝達部の機体幅方向の寸法が広く必要となり、農作業機の機体幅が大きくなることがある。
【0008】
畑等での耕耘作業には、畝の耕耘をする一般的な耕耘作業の他に、畝と畝との間の畝間に生えている雑草を取り除く、いわゆる畝間の除草作業(中耕作業とも言う)がある。畝間は比較的狭いので、車幅の大きい農作業機では、畝間の除草作業をするのには限界がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、耕耘などの農作業の作業性を高めることができるとともにメンテナンス効率の向上を図ることができる農作業機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、変速機ケースに変速機構を収納し、この変速機構から入力軸、第1出力軸及び第2出力軸を突出させた農作業機であり、駆動源の動力を入力軸に伝え、この入力軸から変速機構を介して第1・第2出力軸へ伝え、第1出力軸から走行部材に動力を伝達することで機体を走行させつつ第2出力軸から作業部材に動力を伝達することで耕耘などの農作業を行う農作業機において、第2出力軸と作業部材とを伝動軸で連結し、この伝動軸にクラッチを介在させ、これらのクラッチ及び伝動軸を変速機ケースとは別体の伝動軸ケースで一括して覆ったことを特徴とする。
【0011】
例えば、農作業機の車体幅方向の寸法を短くすることができれば、比較的狭い畝間の除草作業などが可能になり、農作業の作業性を向上させる上で好ましいことである。また、変速機ケースを小型にすることができるとすれば、農作業機のメンテナンス効率の向上を図ることができるので好都合である。
そこで、第2出力軸と作業部材とを伝動軸で連結し、この伝動軸にクラッチを介在させ、これらのクラッチ及び伝動軸を変速機ケースとは別体の伝動軸ケースで一括して覆った。
【0012】
第2出力軸と作業部材とを伝動軸で連結し、この伝動軸にクラッチを介在させることで、このクラッチで伝動軸の回転/停止をすることができる。この結果、変速機構で伝動軸の回転/停止動作をさせる必要はないので、変速機構を小型にすることができ、農作業機の車体幅方向の寸法をも短くすることができる。
【0013】
また、クラッチ及び伝動軸を変速機ケースとは別体の伝動軸ケースで一括して覆うことで、変速機ケースを小型にすることができ、変速機ケースを容易に扱うことができる。この結果、農作業機のメンテナンス効率の向上を図ることができる。
【0014】
請求項2は、伝動軸を、機体の幅方向略中央に配置するとともに、クラッチを、伝動軸に沿わせて作動させるようにしたことを特徴とする。
伝動軸を、機体の幅方向略中央に配置するとともに、クラッチを、伝動軸に沿わせて作動させるようにすることで、農作業機の機体幅を拡げることの防止を図ることができる。また、一般的に伝動軸廻りは空いたスペースが多く、この空いたスペースの有効利用を図ることができる。
【0015】
請求項3は、伝動軸ケースにクラッチを収納するクラッチ収納部を備え、このクラッチ収納部を、作業部材側から見たときに略三角形に形成したことを特徴とする。
クラッチ収納部を、作業部材側から見たときに略三角形に形成することで、農作業中に伝動軸ケースへ土砂が堆積することを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る農作業機の側面図であり、農作業機10は、駆動源としてのエンジン11と、このエンジン11の動力を伝達する動力伝達装置12と、この動力伝達装置12から動力を受けて機体11Aを走行させる走行部材としての左右の車輪13,14(14は不図示)と、これらの車輪13,14の前方に配置するとともに動力伝達装置12から動力を受けて耕耘などをする作業部材としてのロータリ耕耘装置15と、動力伝達装置12の後部から延ばしたハンドル16と、このハンドル16に取付けた操作機構17と、を主要構成とする作業機である。
【0017】
なお、19はロータリ耕耘装置15の上方を覆うフェンダ、25はエンジン11の動力を動力伝達装置12に伝える若しくは切離すメインクラッチ、42はメインクラッチ25を操作するクラッチレバー、105はロータリ耕耘装置15にエンジン11の動力を伝える若しくは切離すクラッチとしての作業用クラッチを示す。
【0018】
図2は本発明に係る農作業機の平面図であり、ロータリ耕耘装置15の上部に被せたフェンダ19を取外した姿を示す。
農作業機10は、操作機構17で動力伝達装置12を操作し、ロータリ耕耘装置15の耕耘爪18・・・(・・・は複数を示す。以下同じ)に動力を伝達しつつ車輪13,14に動力を伝達して農作業を行う作業機であって、動力伝達装置12を、後述するように、車輪13,14の前進/後進の切換え及び変速をする変速機構21と、ロータリ耕耘装置15の耕耘爪18・・・に動力を伝達する伝達機構22と、から構成したものである。
【0019】
さらに、農作業機10は、伝達機構22を操作するために操作機構17からワイヤ43を延ばし、変速機構21の副変速機27(図1参照)を操作するために操作機構17からワイヤ44,45を延ばし、変速機構21の主変速機31(図1参照)を操作するために操作機構17からワイヤ46延ばし、変速機構21の差動装置32(図1参照)を操作するために操作機構17からワイヤ47を延ばしたことを示す。図中、34,35は左右の車輪13,14の車軸、Cは機体11Aの中心線である。
【0020】
図3は本発明に係る農作業機のハンドルの平面図であり、操作機構17で選択する6つのポジションを示し、これらのポジション「R」「N」「耕耘」「除草」「旋回」「非作業」の動作を説明する。
「R」はリバース(後退)、「N」はニュートラル(中立)である。
【0021】
「耕耘」は、変速機構21の差動装置32を働かせることなく、左右の車輪13,14(図2参照)を等速で回転させ、作業用クラッチ105(図1参照)を接続して機体11Aを走行させる作業モードであり、特に耕耘時に好適なポジションである。
【0022】
「除草」は、雑草を取り除く作業や土を浅く耕す作業などロータリ耕耘装置15(図1参照)の耕耘爪18・・・の回転数を耕耘の際の回転数より速くして行う作業であり、変速機構21の差動装置32を働かせることなく、左右の車輪13,14を等速で回転させ、作業用クラッチ105を接続して機体11Aを走行させる作業モードであり、特に除草時に好適なポジションである。
【0023】
「旋回」は、変速機構21(図1参照)の差動装置32を働かせ、左右の車輪13,14(図2参照)を作動回転可能に回転させ、作業用クラッチ105を切離して機体11Aを走行させる走行モードであり、特に「枕地」などで旋回するのに好適なポジションである。
なお、「枕地」とは、圃場の作業を、例えば一辺に平行に往復して行う場合、その両端での旋回などで一時作業を中断するためにできる、部分的な一種の空地のことである。
【0024】
「非作業」は、変速機構21(図1参照)の差動装置32を働かせ、左右の車輪13,14(図2参照)を作動回転可能に回転させ、作業用クラッチ105(図1参照)を切離して機体11Aを走行させる走行モードであり、特に「旋回」時よりも速く移動するのに好適なポジションである。
【0025】
なお、矢印aは「N」ポジションと「R」ポジションとの間のシフト操作、矢印bは「耕耘」ポジションと「旋回」ポジションとの間のシフト操作、矢印cは「除草」ポジションと「非作業」ポジションとの間のシフト操作を示す。
【0026】
図中、49はハンドル16の右側に取付けたスロットルレバー、51はハンドル16の左側に取付けたエンジンスイッチ、54はシフトゲート、55はシフトゲート54のF字状の開口、56は「耕耘」ポジションから「旋回」ポジションへ一直線に形成した第1開口部、57は「除草」ポジションから「非作業」ポジションへ一直線に形成した第2開口部を示す。
【0027】
図4は本発明に係る農作業機の操作機構の斜視図であり、操作機構17は、作業者が直接操作する操作レバー36と、この操作レバー36を支持するレバー支持機構37と、ワイヤ44,45の先端を繋ぎ揺動させる揺動部材39と、この揺動部材39に一体的に取付けた回動軸41と、これらのレバー支持機構37、揺動部材39及び回動軸41を覆うとともに操作レバー36を案内するシフトゲート54を形成した操作パネル38と、からなる。
【0028】
操作レバー36は、一端に作業者が手で握るためのグリップ61を形成し、他端に回動軸41に一体的に取付ける基部62を形成した部材である。
回動軸41は、操作パネル38から延ばした支持板58に固定軸63を固定し、この固定軸63に回動管64を回動可能に嵌めたものであり、ワイヤ46を保持する保持部75を備える。
【0029】
レバー支持機構37は、回動管64に箱状の前後回動部材66を取付け、この前後回動部材66の内側にコ字状の左右回動部材67をシャフト68で取付けることで、前後回動部材66に対し左右回動部材67を左右に回動可能に支持した。
この結果、操作レバー36をシフトゲート54内の6つのポジションへ移動させることができる。また、動力伝達装置12(図1参照)にワイヤ43〜47(図2参照)で接続したので、操作レバー36で動力伝達装置12を遠隔操作することができる。
【0030】
なお、左右回動部材67は、2枚に板を合わせて形成した部材であって、前後回動部材66に嵌合させる本体部71と、この本体部71に形成することで操作レバー36を嵌める嵌合部72と、シャフト68を貫通させる貫通部73,73(一方不図示)と、主変速機31(図1参照)のワイヤ46を掛止めする掛止め部74と、を備える。
操作パネル38は、レバー支持機構37を覆う平板本体53と、この平板本体53に形成することで操作レバー36を案内するシフトゲート54と、からなる。
【0031】
揺動部材39は、レバー支持機構37の近傍で且つ回動管64に中央を取付けた部材であり、一端76に変速機構21(図1参照)のワイヤ44を掛止めし、他端77にアーム部材78を取付け、このアーム部材78に変速機構21(図1参照)のワイヤ45を掛止めするとともにアーム部材78に伝達機構22を操作するためにワイヤ43を掛止めするリンク手段81を設けたものである。
【0032】
リンク手段81は、回動管64に溶接で一端を固定した固定部82と、この固定部82の他端に揺動可能に取付けた揺動部83とからなる。84はリンク手段81に取付けて差動装置32のワイヤ47を掛止めする掛止め部材、85は引張ばねを示す。
【0033】
すなわち、操作機構17は、伝達機構22を操作するワイヤ43、変速機構21の副変速機27(図1参照)を操作ワイヤ44,45、変速機構21の主変速機31(図1参照)を操作するワイヤ46、及び変速機構21の差動装置32を操作するワイヤ47を一括して操作できるようにした部材である。
【0034】
次に動力伝達装置12を説明する。
図5は本発明に係る農作業機に採用した動力伝達装置の側面断面図である。
動力伝達装置12を、前述したように、車輪13,14(図2参照)の前進/後進の切換え及び変速をする変速機構21と、ロータリ耕耘装置15の耕耘爪18・・・に動力を伝達する伝達機構22とからなる。
【0035】
変速機構21は、入力軸(第1メインシャフト)91からエンジン11(図1参照)の動力を受ける分岐手段26と、この分岐手段26から動力を受ける副変速機27と、この副変速機27から動力を受ける主変速機31と、この主変速機31から動力を受けるとともに左右の車輪13,14(図2参照)の回転数の差を許容する差動装置32と、これらの分岐手段26、副変速機27、主変速機31及び差動装置32を一括して覆う変速機ケース(ミッションケース)23と、からなる。
【0036】
伝達機構22は、分岐手段26に変速機側傘歯車102を介して接続した第2出力軸103と、ロータリ耕耘装置15側に配置した伝動軸104と、これらの第2出力軸103及び伝動軸104の間に介在させたクラッチとしての作業用クラッチ105と、伝動軸104の先端に取付けた作業部用傘歯車106と、これらの伝動軸104、作業用クラッチ105及び作業部用傘歯車106を覆う伝動軸ケース99と、からなる。
【0037】
分岐手段26は、第2メインシャフト92と、この第2メインシャフト92に嵌合させた傘歯車97、ローギヤ98(図6参照)及びハイギヤ101と、を備える。
【0038】
副変速機27は、変速機ケース23に回転自在に取付けた第3メインシャフト93と、第3メインシャフト93に嵌合させた高速手段107(図6参照)及び低速手段108と、第3メインシャフト93に高速手段107若しくは低速手段108を選択的に固定させる副変速用シフト機構111と、第3メインシャフト93に形成した第1副ドライブギヤ112と、第3メインシャフト93に嵌合させた第2副ドライブギヤ113と、を備える。なお、先に説明したワイヤ44,45(図2参照)は、詳しくは副変速用シフト機構111に掛止めするものである。
【0039】
主変速機31は、第1出力軸としてのドライブシャフト94と、このドライブシャフト94に嵌合させた1速ドリブンギヤ116、2速ドリブンギヤ117(図6参照)、バックギヤ118及びドライブギヤ121(図6参照)と、ドライブシャフト94に1速・2速ドリブンギヤ116,117若しくはバックギヤ118を選択的に固定するシフト機構122と、を備える。
なお、バックギヤ118は不図示の中間ギヤを介して逆回転を与えるものである。
【0040】
差動装置32は、ドライブシャフト94から従動ギヤ124で受けたエンジン11(図1参照)動力をボール125・・・を介して左の車軸34と右の車軸35(図6参照)に伝えるようにした装置であり、ロック解除部材126を作動させることで左右の車輪13,14(図2参照)の回転数の差を許容させる装置である。なお、従動ギヤ124は、例えば、平歯車である。
【0041】
すなわち、農作業機10は、変速機ケース23に変速機構21を収納し、この変速機構21から入力軸91、第1出力軸(ドライブシャフト)94及び第2出力軸103を突出させた農作業機であり、図1に示す駆動源(エンジン)11の動力を入力軸91に伝え、この入力軸91から変速機構21を介して第1・第2出力軸94,103へ伝え、第1出力軸94から図2に示す走行部材(車輪)13,14に動力を伝達することで機体11A(図1参照)を走行させつつ第2出力軸103から作業部材(ロータリ耕耘装置)15に動力を伝達することで耕耘などの農作業を行う農作業機において、第2出力軸103とロータリ耕耘装置15とを伝動軸104で連結し、この伝動軸104にクラッチ(作業用クラッチ)105を介在させ、これらの作業用クラッチ105及び伝動軸104を変速機ケース23とは別体の伝動軸ケース99で一括して覆ったもの言える。
【0042】
例えば、農作業機の車体幅方向の寸法を短くすることができれば、比較的狭い畝間の除草作業などが可能になり、農作業の作業性を向上させる上で好ましいことである。また、変速機ケースを小型にすることができるとすれば、農作業機のメンテナンス効率の向上を図ることができるので好都合である。
【0043】
そこで、第2出力軸103と作業部材(ロータリ耕耘装置)15とを伝動軸104で連結し、この伝動軸104にクラッチ(作業用クラッチ)105を介在させ、これらの作業用クラッチ105及び伝動軸104を変速機ケース23とは別体の伝動軸ケース99で一括して覆った。
第2出力軸103とロータリ耕耘装置15とを伝動軸104で連結し、この伝動軸104に作業用クラッチ105を介在させることで、この作業用クラッチ105で伝動軸104の回転/停止をすることができる。この結果、変速機構21で伝動軸104の回転/停止動作をさせる必要はないので、変速機構21を小型にすることができ、農作業機10(図1参照)の車体幅方向の寸法をも短くすることができる。
【0044】
また、作業用クラッチ105及び伝動軸104を変速機ケース23とは別体の伝動軸ケース99で一括して覆うことで、変速機ケース23を小型にすることができ、変速機ケース23や伝動軸ケース99を容易に扱うことができる。この結果、農作業機10(図1参照)のメンテナンス効率の向上を図ることができる。
【0045】
図中、141は副変速用シフト機構111の第1回動アーム、142は副変速用シフト機構111の管材、144は副変速用シフト機構111のロッド、145は副変速用シフト機構111の圧縮ばね、147は副変速用シフト機構111の第3回動アーム、148は副変速用シフト機構111の軸材、151は副変速用シフト機構111のシフトアーム、161はシフト機構122の連結板、162はシフト機構122の連結軸、163はシフト機構122のレバー、165は変速機ケース23のガイドピン、174は差動装置32の切換え部材、176はロック解除部材126の軸部材、177はロック解除部材126のアーム、178はロック解除部材126の解除アームを示す。
【0046】
図6は本発明に係る農作業機の動力伝達装置の平面断面図であり、動力伝達装置12の構成部品である第2メインシャフト92、第3メインシャフト93、ドライブシャフト94の配置を展開した状態にて示し、駆動源側の分岐手段26に副変速機27を接続し、副変速機27に主変速機31を接続し、この主変速機31に差動装置32を接続したことを示す。
【0047】
高速手段107は、高速走行用のギヤであって、例えば、平歯車であり、低速手段108は、低速走行用のギヤであって、例えば、平歯車である。
図中、119はドライブシャフト94に設けたニュートラル部、127は左の車軸34の軸端、128は右の車軸35の軸端、155,156はシフト機構122の第1・第2ガイド管材、157はシフト機構122のスライドキー材、158はシフト機構122のH形リングを示す。
【0048】
図7は本発明に係る農作業機の伝達機構の側面断面図であり、作業用クラッチ105は、第2出力軸103のスプライン241に移動可能に嵌合する第1噛合わせ板131と、伝動軸104のスプライン242に一体的に嵌合させた第2噛合わせ板132と、第1噛合わせ板131を移動させるスライド手段133と、からなる。
一般的に、作業用クラッチ105は、円筒端面(噛合わ板)に形成する角形形状若しくは渦巻形状の凹凸部(歯部)によって連結する噛合いクラッチであり、一般的にジョークラッチ、又はドグクラッチと呼ばれる。
【0049】
スライド手段133は、第1噛合わせ板131に係合させた作動板243と、この作動板243に一体的に形成した作動軸135と、この作動軸135に付勢するすることで第1噛合わせ板131を変速機側傘歯車102側に戻す圧縮ばね136と、作動軸135の先端に係合させた作動カム134と、からなる。
【0050】
作動カム134は、変速機ケース23に回転自在に取付ける軸部244と、この軸部244の一部を切り欠くことで形成したカム部153と、ワイヤ43を接続するワイヤ接続部154と、からなる。
作動軸135は、変速機ケース23の変速機側案内部245及び伝動軸ケース99に形成した伝動軸側案内部246でスライド可能に支持した部材である。
【0051】
第1噛合わせ板131は、第2噛合わせ板132に噛合わせる歯部137・・・を備え、第1噛合わせ板131は、第2噛合わせ板132に噛合わせる歯部138・・・を備える。
図中、247は伝動軸ケース99に形成したクラッチ収納部、248は変速機ケース23に伝動軸ケース99を止めるボルト、251は第2出力軸103を回転自在に指示するベアリング、252は伝動軸104を回転自在に支持するベアリングである。
【0052】
すなわち、農作業機10(図1参照)は、伝動軸104を、機体11Aの幅方向略中央に配置(機体11Aの中心線C上に配置)するとともに、クラッチ(作業用クラッチ)105を、伝動軸104に沿わせて作動させるようにしたものとも言える。
【0053】
伝動軸104を、機体11Aの幅方向略中央に配置するとともに、作業用クラッチ105を、伝動軸104に沿わせて作動させるようにすることで、農作業機10の機体幅を拡げることの防止を図ることができる。また、一般的に伝動軸104廻りは空いたスペースが多く、この空いたスペースの有効利用を図ることができる。
【0054】
図8は本発明に係る農作業機の伝動軸ケースの正面断面図であり、伝動軸ケース99は、クラッチ(作業用クラッチ)105を収納するクラッチ収納部247を備え、このクラッチ収納部247を、図1に示す作業部材(ロータリ耕耘装置)15側から見たときに略三角形に形成したことを示す。
クラッチ収納部247を、ロータリ耕耘装置15側から見たときに略三角形に形成することで、農作業中に伝動軸ケース99へ土砂が堆積することを防止することができる。
【0055】
図9(a),(b)は本発明に係る農作業機の作用説明図であり、作業用クラッチ105の動きを説明する。
(a)において、第1噛合わせ板131の歯部137・・・に第2噛合わせ板132の歯部138・・・を噛合わせた状態にない。従って、第2出力軸103の回転を伝動軸104に伝えることはない。
【0056】
(b)において、図3に示す操作レバー36を操作し、ワイヤ43を矢印b1の如く引き、作動カム134を矢印b2の如く回転させ、作動軸135を矢印b3の如く押し、第2噛合わせ板132の歯部138・・・に第1噛合わせ板131の歯部137・・・を噛合わせることで、第2出力軸103から伝動軸104に動力を伝達することができる。
【0057】
尚、実施の形態では図5に示すように、変速機構21寄りに作業用クラッチ105を配置したが、これに限るものではなく、ロータリ耕耘装置15寄りに配置したものであってもよい。
【0058】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、第2出力軸と作業部材とを伝動軸で連結し、この伝動軸にクラッチを介在させたので、このクラッチで伝動軸の回転/停止をすることができる。この結果、変速機構で伝動軸の回転/停止動作をさせる必要はないので、変速機構を小型にすることができ、農作業機の車体幅方向の寸法をも短くすることができる。
また、クラッチ及び伝動軸を変速機ケースとは別体の伝動軸ケースで一括して覆ったので、変速機ケースを小型にすることができ、変速機ケースを容易に扱うことができる。この結果、農作業機のメンテナンス効率の向上を図ることができる。
【0059】
請求項2では、伝動軸を、機体の幅方向略中央に配置するとともに、クラッチを、伝動軸に沿わせて作動させるようにしたので、農作業機の機体幅を拡げることの防止を図ることができる。また、一般的に伝動軸廻りは空いたスペースが多く、この空いたスペースの有効利用を図ることができる。
【0060】
請求項3では、クラッチ収納部を、作業部材側から見たときに略三角形に形成したので、農作業中に伝動軸ケースへ土砂が堆積することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る農作業機の側面図
【図2】本発明に係る農作業機の平面図
【図3】本発明に係る農作業機のハンドルの平面図
【図4】本発明に係る農作業機の操作機構の斜視図
【図5】本発明に係る農作業機に採用した動力伝達装置の側面断面図
【図6】本発明に係る農作業機の動力伝達装置の平面断面図
【図7】本発明に係る農作業機の伝達機構の側面断面図
【図8】本発明に係る農作業機の伝動軸ケースの正面断面図
【図9】本発明に係る農作業機の作用説明図
【図10】特許文献1の図1の再掲図
【図11】特許文献1の図13の再掲図
【符号の説明】
10…農作業機、11…駆動源(エンジン)、11A…機体、13,14…走行部材(左右の車輪)、15…作業部材(ロータリ耕耘装置)、21…変速機構、23…変速機ケース、91…入力軸、94…第1出力軸(ドライブシャフト)、99…伝動軸ケース、103…第2出力軸、104…伝動軸、105…クラッチ(作業用クラッチ)、247…クラッチ収納部。

Claims (3)

  1. 変速機ケースに変速機構を収納し、この変速機構から入力軸、第1出力軸及び第2出力軸を突出させた農作業機であり、駆動源の動力を前記入力軸に伝え、この入力軸から前記変速機構を介して前記第1・第2出力軸へ伝え、第1出力軸から走行部材に動力を伝達することで機体を走行させつつ第2出力軸から作業部材に動力を伝達することで耕耘などの農作業を行う農作業機において、
    前記第2出力軸と作業部材とを伝動軸で連結し、この伝動軸にクラッチを介在させ、これらのクラッチ及び前記伝動軸を前記変速機ケースとは別体の伝動軸ケースで一括して覆ったことを特徴とする農作業機。
  2. 前記伝動軸を、機体の幅方向略中央に配置するとともに、前記クラッチを、前記伝動軸に沿わせて作動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 前記伝動軸ケースに前記クラッチを収納するクラッチ収納部を備え、このクラッチ収納部を、前記作業部材側から見たときに略三角形に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の農作業機。
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