JP2004513126A - 窒素性複素環式化合物、ならびに窒素性複素環式化合物およびその中間体を作製するための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、窒素含有複素環式化合物およびその薬学的に受容可能な塩、ならびにその作製方法を提供する。この化合物は、キナーゼのリン酸化に対する阻害活性を有し、これはこのようなキナーゼの活性を阻害する。本発明はまた、この方法において有用な中間体化合物、ならびにこの方法によって生成される最終生成物、およびその塩またはプロドラッグを提供する。本発明はさらに、キナーゼのリン酸化を阻害することによって、キナーゼの阻害および哺乳動物における疾患状態を処置する方法を提供し、この方法は、本発明に従う化合物の有効量を、必要とする患者に投与する工程を包含する。

Description

【0001】
(関連出願)
本出願は、2000年11月1日に出願された米国仮出願番号第60/244,655号および2001年1月8日に出願された米国仮出願番号第60/259,859号に対して、米国特許法第119条(e)項に基づく優先権の利益を主張し、これらを、それらの全体において本明細書中で参考として援用する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、キナーゼのリン酸化に対して阻害性活性を有し、このようなキナーゼの活性を阻害する、窒素含有複素環式化合物およびその薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグに関する。本発明はまた、窒素含有複素環式化合物およびその中間体化合物、ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグを作製するためのプロセスに関する。本発明は、さらにキナーゼを阻害することによって本発明の化合物を使用する方法、および有効量の本発明の化合物をそれが必要な患者に投与することによって、キナーゼのリン酸化を阻害することにより哺乳動物の疾患状態を処置する方法に関する。
【0003】
(発明の背景)
血小板由来増殖因子(PDGF)は、動脈硬化症、経皮的冠動脈血管形成およびバイパス手術の後の血管再閉塞、癌、糸球体腎炎、糸球体硬化症、乾癬および関節リウマチのような細胞増殖性疾患に対して悪化させる因子として作用することが公知である。Cell、46:155−169(1986);Science,253:1129−1132(1991);Nippon Rinsho(Japanese J.of Clinical Medicine),50:3038−3045(1992);Nephrol Dial Transplant,10:787−795(1995);Kidney International,43(Suppl.39):86−89(1993);Journal of Rheumatology,21:1507−1511(1994);Scandinavian Journal of Immunology,27:285−294(1988)を参照のこと。
【0004】
薬物として有用なキナゾリン誘導体、N,N−ジメチル−4−(6,7−ジメトキシ−4−キナゾリニル)−1−ピペラジンカルボキサミドは、南アフリカ特許第67 06512号(1968)において気管支拡張薬として記載される。ジメトキシキナゾリン誘導体は、日本公開未審査特許出願第208911/93およびWO96/09294に上皮増殖因子(EGF)レセプターのリン酸化のインヒビターとして記載される。ベンゾジアゼピンレセプターアゴニスト活性を有するキノリン誘導体は、Pharmacology Biochemistry and Behavior、53、87−97(1996)およびEuropean Jornal of Medical Chemistry、31、417−425(1996)に記載され、そして抗寄生生物剤として有用なキノリン誘導体は、Indian Journal of Chemistry、26B:550−555(1987)に記載される。
【0005】
これまでに公知のPDGFレセプターのリン酸化のインヒビターとしては、ビスモノおよび二環式アリール化合物およびヘテロアリール化合物(WO92/20642)、キノキサリン誘導体が挙げられる。Cancer Research、54:6106(1994)、ピリミジン誘導体(日本公開未審査特許出願第87834/94号)およびジメトキシキノリン誘導体Abstracts of the 16th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan(Kanazawa)(1996)、2:275;29(C2):15−21を参照のこと。窒素複素環式化合物はまた、1998年4月9日に公開されたWO98/14431に記載される。WOの文書は、このような化合物を作製するための種々のプロセスおよびそのリン酸化阻害活性を記載する。
【0006】
(発明の要旨)
本発明は、窒素含有複素環式化合物およびその薬学的に受容可能な塩に関する。これらの化合物は、キナーゼのリン酸化に対して阻害性活性を有し、キナーゼの活性を阻害する。より詳細には、本発明に従う重要なキナーゼ阻害は、血小板由来増殖因子(PDGF)レセプター、Flt3、CSF−1R、上皮増殖因子レセプター(EGRF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、血管内皮増殖因子レセプター(VEGFR)などを含むレセプターチロシンキナーゼの阻害である。本発明に従う別のクラスのキナーゼ阻害は、srcおよびablなどを含む阻害性活性非レセプターチロシンキナーゼである。本発明に従う第3のクラスのキナーゼ阻害は、セリン/トレオニンキナーゼ(炎症性応答を調節するNIKおよび細胞生存を媒介するような細胞増殖、AKTおよびCDKを媒介するMAPK、MEKおよびサイクリン依存性キナーゼ(CDK)のようなキナーゼを含む)に対する阻害性活性がある。このようなキナーゼの阻害は、細胞生存、増殖および遊走に関係する疾患(動脈硬化症および血管再閉塞のような心臓血管疾患、癌、糸球体硬化症、線維症および炎症を含む)を処置するため、ならびに細胞増殖性疾患の一般的な処置に使用され得る。
【0007】
本発明の1つの局面は、以下のような式A:
【0008】
【化16】
Figure 2004513126
によって表される窒素含有複素環式化合物ならびにその薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を作製するためのプロセスに関し、ここで、
は、−CN、直鎖または分枝鎖の−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリル、および−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーであり;
およびRは、各々独立して、以下:
水素、−O−CH、−O(−CH)−CH、−O(−CH−CH、−O−CH−CH=CH、−O−CH−C≡CHおよび−O(−CH−Rからなる群から選択されるメンバーであり、ここでR基およびR基のうちの1つは−O(−CH−Rであり、そして残りのR基またはR基は−O(−CH−R以外であり;
nは2〜5であり;
は、以下:
−OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
【0009】
【化17】
Figure 2004513126
ならびに4〜10員の単環式または二環式の、飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の複素環系からなる群から選択されるメンバーであり、ここで、この複素環系は、少なくとも1つの窒素原子とO、NおよびSからなる群から選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子とを有し、ここで、この環系は、非置換であり得るか、またはH、ハロ、ハロ低級アルキル、低級アルキル、低級アルキニル、低級アシル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノなどからなる群から選択される1〜4個のメンバーで置換され得、ここで、この環系は、隣接するメチレン基に直接結合し得るか、またはエーテル結合を介して結合し得る。
【0010】
本発明の別の局面は、Rが、−OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
【0011】
【化18】
Figure 2004513126
からなる群から選択されるメンバーである、このような化合物ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体の製造のためのプロセスに関する。
【0012】
本発明の別の局面は、Rが、CN、−O−メチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−t−ブチル、−O−イソアミル、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ、4−インドリルオキシ、5−インドリルオキシ、5−イソキノリルオキシならびにその位置異性体および相同体からなる群より選択される上記式Aに従う化合物ならびにこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を作製するためのプロセスに関する。
【0013】
本発明のなお別の局面は、薬学的に受容可能な酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などを含む式(A)に従う化合物の薬学的に受容可能な塩を作製するためのプロセスに関する。
【0014】
本発明の別の局面は、以下の式A(1)および式A(2)に従う化合物:
【0015】
【化19】
Figure 2004513126
ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を作製するためのプロセスに関し、
ここで、
は、−CN、直鎖または分枝鎖である−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリルおよび−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーである。
【0016】
本発明の別の局面は、上記式A(1)またはA(2)に従う化合物であって、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、nが2または3であり、そしてRが、環式アミンであるもの、ならびにその位置異性体および相同体、ならびにこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である化合物を作製するためのプロセスに関する。
【0017】
本発明のなお別の局面は、上記式A(1)またはA(2)に従う化合物であって、nが3であり、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRが、以下:
【0018】
【化20】
Figure 2004513126
からなる群から選択されるメンバーであるもの、ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である化合物を作製するためのプロセスに関する。
【0019】
本発明の別の局面は、上記式A(1)またはA(2)に従う化合物であって、nが3であり、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRが、以下:
【0020】
【化21】
Figure 2004513126
からなる群から選択される4〜6員の飽和環状アミンであるもの、およびその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である化合物を調製するためのプロセスに関する。
【0021】
本発明の別の局面は、少なくとも1つのチロシンキナーゼによる少なくとも1つのPDGFレセプターのリン酸化を阻害するかまたは阻害を妨げる化合物およびその薬学的に受容可能な塩を作製するためのプロセスに関する。このようなPDGFレセプターキナーゼ阻害は、異常な細胞増殖および細胞遊走を妨げ得、従って、このような化合物は、動脈硬化症、血管再閉塞、癌および糸球体硬化症のような細胞増殖性疾患の予防または処置に有用である。
【0022】
本発明の他の局面、目的、特徴および利点は、本発明の好ましい実施形態を説明する以下の詳細な記載から当業者に明かである。
【0023】
(発明の詳細な説明)
(定義)
本発明に従って、本明細書中で使用される場合、以下の用語は、他に明確に記載されない限り、以下の意味で定義される。
【0024】
用語「アルケニル」は、3価の直鎖または分枝鎖不飽和脂肪族ラジカルをいう。用語「アルキニル(alkinyl)(または「アルキニル(alkynyl)」)は、3重結合によって結合された少なくとも2つの炭素を含む、直鎖または分枝鎖脂肪族ラジカルをいう。炭素の数が特定されない場合、アルケニルおよびアルキニルそれぞれは、2個〜12個の炭素原子を有するラジカルをいう。
【0025】
用語「アルキル」は、直鎖、分枝鎖および環式基を含む飽和脂肪族基をいい、特定された炭素原子数を有するか、数が特定されない場合、12個までの炭素原子を有する。用語「シクロアルキル」は、本明細書中で使用される場合、3個〜14個の炭素原子および好ましくは3個〜7個の炭素原子を有する単環式、二環式、または三環式脂肪族環をいう。
【0026】
本明細書中で使用される場合、用語「炭素環式環構造」および「C3−16炭素環式単環式、二環式、または三環式環構造」などは、それぞれ、環原子として炭素原子のみを有する安定な環構造を意味することを意図し、ここで、この環構造は、以下からなる群より選択される置換または非置換メンバーである:6個の環原子を有する芳香族環(「アリール」)である安定な単環式環;環に3個〜7個の環原子を有する安定な単環式非芳香族環;2つの環に合計で7個〜12個の環原子を有する安定な二環式環構造であって、ここで、この二環式環構造が、両方の環が芳香族である環構造、環の1つが芳香族である環構造、および両方の環が非芳香族である環構造からなる群より選択される、二環式環構造;ならびに3つの環に合計で10個〜16個の環原子を有する安定な三環式環構造であって、ここで、この三環式環構造が、3つの環が芳香族である環構造、2つの環が芳香族である環構造、3つの環が非芳香族である環構造からなる群より選択される、三環式環構造。それぞれの場合において、単環式、二環式、または三環式環構造に存在する場合、非芳香族環は、独立して、飽和され得るか、部分的に飽和され得るか、または完全に飽和され得る。このような炭素環式環構造の例としては、限定しないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、シクロオクチル、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)、[2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、フェニル、ナフチル、インダニル、アダマンチル、またはテトラヒドロナフチル(テトラリン)が挙げられる。さらに、本明細書中に記載される環構造は、安定な構造を生じる任意の炭素原子を介した1つ以上の示されたペンダント基に接続され得る。用語「置換」は、炭素環式環構造とともに使用される場合、本明細書中に記載される環構造の環原子に接続される水素原子が、このような置換が安定な構造を生じる場合、その構造に示される1つ以上の置換基によって置換され得ることを意味する。
【0027】
用語「アリール」は、用語「炭素環式構造」に含まれ、非置換芳香族環または置換芳香族環(低級アルコキシ、低級アルキル、低級アルキルアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、チオアルコキシ、カルボキシアルデヒド、カルボキシ、カルボアルコキシおよびカルボキサミドから選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換される)をいい、限定しないが、炭素環式アリール、複素環式アリール、およびビアリール基などが挙げられ、これらは全て、必要に応じて置換され得る。好ましいアリール基としては、フェニル、ハロフェニル、低級アルキルフェニル、ナフチル、ビフェニル、フェナントレニルおよびナフタセニルが挙げられる。
【0028】
用語「アリールアルキル」は、用語「炭素環式アリール」に含まれ、示された炭素原子の数を有するアルキル基に付加された、示された炭素原子の数を有する1つ、2つまたは3つのアリール基をいう。適切なアリールアルキル基としては、限定しないが、ベンジル、ピコリル、ナフチルメチル、フェネチル、ベンズヒドリル(benzyhydryl)、トリチルなどが挙げられ、これらは全て、必要に応じて置換され得る。
【0029】
本明細書中で使用される場合、「複素環式環」または「複素環式環系」は、5〜7員環を有し、かつN、OおよびSからなる群から選択される1〜4個の複素環を有する、安定的な単環式;2個の環中に全部で7〜12個の原子を有する安定的な二環式構造(ここで、二環式構造を含む、少なくとも2個の環のうち少なくとも1個が、N、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、ここで、記載される安定的な単環式複素環式環のいずれかは、ヘキサン環またはベンゼン環に融合される);ならびに3個の環中に全部で10〜16個の原子を有する安定的な3環複素環式環構造(ここで、3個の環のうち少なくとも1個が、N、OおよびSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する)からなる群から選択される、置換または置換されていないメンバーを意味することを意図する。このような複素環式環構造の複素環式環中に存在する任意の窒素原子および硫黄原子が、酸化され得る。他に示されない限り、用語「複素環式環」または「複素環式環系」は、芳香族環、および飽和、部分的に飽和または完全に飽和されていない芳香族環を含む。また、他に示されない限り、用語「複素環式環系」は、環構造を含み(ここで、この環の全ては、少なくとも1個のヘテロ原子を含む)、そして少なくとも1個のヘテロ原子を含む、環構造中に全てではない環を有する構造(例えば、二環式構造(ここで、1個の環はベンゼン環であり、そしてこの環の1個は1個以上のヘテロ原子を有する))は、用語「複素環式環系」に含まれ、そして二環式環構造において、二個の環の各々は、少なくとも1個のヘテロ原子を有する。さらに、本明細書中で記載される環構造は、任意のヘテロ原子または炭素原子を介した、1個以上の示されたペンダント基に結合され、安定な構造を生じる。さらに、用語「置換」は、本明細書中に記載される環構造中の環の各々の環炭素原子または窒素原子上の1個の以上の水素原子は、このような置換が安定な化合物において生じる場合、1個以上の示された置換基によって置換され得る。環構造中の窒素原子は、4級化(quaternize)され得るが、このような化合物は、特別に示されるか、または特定の化合物に関して、用語「薬学的に受容可能な塩」内に含まれる。単一の複素環式環中のOおよびS原子の総数が、1よりも大きい場合、このような化合物は、互いに隣接しないことが好ましい。好ましくは、規定の複素環式環構造の同一の環中に1個以下のOまたはSが存在する。
【0030】
単環式および二環式の複素環式環系の、アルファベット順の例としては、以下が挙げられる:アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズオキサゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチオチアゾリル、ベンズイミダゾリニル(benzimidazalinyl)、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、シノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリニル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンズイミダゾリル)、イソチアゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジン、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリニル、1,2,3−オキサジアゾリニル、1,2,3−オキサジアゾニル、1,2,4−オキサジアゾニル、1,2,5−オキサジアゾニル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナンジニル、フェノチアジニル、フェノオキサチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピロアゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール(pryidooxazole)、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアダジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニル。好ましい複素環式環構造としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピロリジニル、イミダゾリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、1H−インダゾリル、オキサゾリニル、またはイサチノイル。例えば、上記の複素環式環構造を含む、融合環およびスピロ化合物がまた挙げられる。
【0031】
本明細書中で使用される場合、用語「芳香族複素環式環系」は、単環式環系および二環式環系についてと本質的に同様の定義であり、ただし、この環系のうち少なくとも1個の環は、芳香族炭素環式環構造に融合された芳香族または非芳香族複素環式環を有する、芳香族複素環式環または二環式環であることを除く。
【0032】
本明細書中で使用される場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、Cl、Br、FまたはI構造をいう。用語「ハロアルキル」などは、異なるハロ原子の混合物を含む、Cl、Br、FまたはI原子によって置換される少なくとも1個の水素原子を有する、脂肪族炭素基をいう。
【0033】
用語「メチレン」は、−CH−をいう。
【0034】
、LおよびQの定義において、用語「脱離基」としては、ハロゲン原子、置換または置換されていないアルコキシ基、置換または置換されていないアリールオキシ基、置換または置換されていないアルキルチオ基、置換または置換されていないアルキルスルフィニル基、置換または置換されていないアルキルスルホニル基、置換または置換されていないアルキルスルホニルオキシ基、置換または置換されていないアリールスルホニルオキシ基などが挙げられる。このハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基およびアルキルスルホニル基は、それぞれ、上記で定義されるのと同一の意味を有し、アルキルスルホニル基およびアルキルスルホニルオキシ基のアルキル部分は、上記で定義されるのと同一の意味を有し、そしてアリールスルホニルオキシ基のアリール部分は、上記で定義されるアリールと同一の意味を有する。置換基の例としては、ハロゲン原子、アルキル基、ニトロ基などを含み、そしてこのハロゲン原子は、上記で定義されるハロゲン原子と同一の意味を有する。他の例としては、メタンスルホネートおよびp−トルエンスルホネートが挙げられる。
【0035】
用語「薬学的に受容可能な塩」は、化合物と有機酸または無機酸との組合せから誘導される化合物の塩を含む。これらの化合物は、フリーベースおよび塩形態の両方において有用である。特に、塩形態の使用は、塩基形態の使用と等しく:酸付加塩および塩基付加塩の両方は、本発明の範囲内である。
【0036】
「薬学的に受容可能な酸付加塩」は、フリーベースの生物学的有効性および特性を有する塩をいい、そしてこの塩は、生物学的またはその他の点で所望でない、無機酸(例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など)および有機酸(例えば、酢酸、ピロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸など)から形成される。
【0037】
「薬学的に受容可能な塩基付加塩」は、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム塩などのような無機塩から誘導される塩である。特に好ましいのは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウム塩である。薬学的に受容可能な生物非毒性塩基から誘導される塩には、以下の塩が挙げられる:一級アミン、二級アミン、および第三級アミン、置換されたアミン(天然に存在する置換アミン、環状アミンおよび塩基イオン交換樹脂(例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミンエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン、ピペラジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂など))。特に好ましい有機非毒性塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、クロリン、およびカフェインである。
【0038】
本発明はまた、本明細書中で含まれる化合物のプロドラック誘導体を含む。用語「プロドラック」は、親の薬物分子の薬理学的に不活性な誘導体をいい、この分子は、自発的かまたは酵素的のいずれかで、活性な薬物を放出するために生物内において生体内変化を必要とする。プロドラックは、代謝条件下で切断可能な基を有する、本発明の化合物の改変体または誘導体である。プロドラックが、生理学的条件下で可溶媒分解を受けるか、または酵素分解を受ける場合、このプロドラックは、インビボで薬学的活性である本発明の化合物になる。本発明のプロドラック化合物はまた、生物内で活性な薬物を放出するために必要とされる成体内変化の工程の数に依存し、そして前駆体形態に存在する官能基の数を示して、単一、二重、三重などと呼ばれる。プロドラック形態は、しばしば、哺乳動物中において、可溶性、組織適合性、または遅延放出の利点を提供する(例えば、Bundgard,Design of Prodrugs、第7−9、21−24、Elsevier,Amsterdam 1985およびSilverman,The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action,第352〜401頁、Academic Press,San Diego,Calif.,1992を参照のこと)。当該分野で一般的に公知のプロドラックとしては、例えば、親の酸と適切なアルコールを反応させることによって調製されるエステル、または親の酸化合とアミンと反応させることによって調製されるアミンのような当業者に周知の酸誘導体、またはアシル化塩基誘導体を形成するために反応させる塩基性誘導体が挙げられる。さらに、本発明のプロドラック誘導体は、本明細書中において教示される他の特徴と組み合わせられ、バイオアベイラビリティを増強する。
【0039】
本明細書における目的のために「生物学的特質」は、しばしば、インビトロアッセイによって示される本発明の化合物によって直接的または間接的に実施される、インビボ効果または抗原性機能もしくは活性を意味する。エフェクター機能としては、レセプターもしくはリガンド結合、任意の酵素活性もしくは酵素修飾作用、任意のキャリア結合、任意のホルモン作用、細胞外基質または細胞表面分子への細胞の接着を促進または阻害するための任意の作用、または任意の構造的役割が挙げられる。抗原性機能としては、エピトープ部位または抗原性部位に対して惹起される抗体と反応し得る、エピトープ部位または抗原性部位の所持が挙げられる。
【0040】
本発明は、以下の式Aの窒素含有複素環式化合物:
【0041】
【化22】
Figure 2004513126
ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を調製するための方法に関し、
ここで、Rは、以下:
−CN、直鎖または分枝鎖の−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリル、および−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーであり;
およびRは、各々独立して、以下:
水素、−O−CH、−O(−CH)−CH、−O(−CH−CH、−O−CH−CH=CH、−O−CH−C≡CHおよび−O(−CH−Rからなる群から選択されるメンバーであり、ここでR基およびR基のうちの1つは−O(−CH−Rであり、そして残りのR基またはR基は−O(−CH−R以外であり;
nは2〜5であり;
は、以下:
−OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
【0042】
【化23】
Figure 2004513126
ならびに4〜10員の単環式または二環式の、飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の複素環系からなる群から選択されるメンバーであり、ここで、該複素環系は、少なくとも1つの窒素原子とO、NおよびSからなる群から選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子とを有し、ここで、該環系は、非置換であり得るか、またはH、ハロ、ハロ低級アルキル、低級アルキル、低級アルキニル、低級アシル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノなどからなる群から選択される1〜4個のメンバーで置換され得、ここで、該環系は、隣接するメチレン基に直接結合し得るか、またはエーテル結合を介して結合し得る。
【0043】
好ましい方法は、このような化合物、ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体の調製のための方法であり、ここで、Rは、−OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
【0044】
【化24】
Figure 2004513126
からなる群から選択されるメンバーである。
【0045】
特に好ましい方法は、上記式Aの化合物、およびこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を生成するための方法であり、ここで、Rは、CN、−O−メチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−t−ブチル、−O−イソアミル、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ、4−インドリルオキシ、5−インドリルオキシ、5−イソキノリルオキシ、ならびにその位置異性体および相同体からなる群から選択されるメンバーである。より好ましいのは、nが2または3であり、Rが、−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRが、環状アミンである、化合物を生成するための方法である。
【0046】
この方法はまた、式(A)の化合物の薬学的に受容可能な塩を生成するための方法を提供し、ここで、式(A)の化合物には、薬学的に受容可能な酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などが挙げられる。式(A)の化合物の薬学的に受容可能な酸付加塩の例には、塩酸塩、硫酸塩、およびリン酸塩のような無機酸付加塩、ならびに酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩およびメタンスルホン酸塩のような有機酸付加塩などが挙げられる。薬学的に受容可能な金属塩の例には、ナトリウム塩およびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、マグネシウム塩およびカルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩ならびに亜鉛塩などが挙げられる。薬学的に受容可能なアンモニウム塩の例は、アンモニウム塩およびテトラメチルアンモニウム塩である。薬学的に受容可能な有機アミン付加塩の例には、モルホリンおよびピペリジン塩のような複素環式アミンが挙げられる。薬学的に受容可能なアミノ酸付加塩の例は、リジン、グリシンおよびフェニルアラニンを含む塩である。この方法はまた、式(A)の化合物の薬学的に受容可能な異性体、水和物、溶媒和物プロドラッグ誘導体を生成する方法を提供し、そして当業者に明らかである。
【0047】
本発明は、WO98/14431(1998年4月9日発行)に記載される窒素性複素環式化合物のような、当該分野において他の化合物を生成するために容易に適用され得る。従って、本発明はまた、本発明の手順およびその容易に明らかな改変を使用して、このような化合物を生成するための方法を提供する。
【0048】
好ましい実施形態において、本発明は、以下のような式A(1)および式A(2)の化合物:
【0049】
【化25】
Figure 2004513126
ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を生成するための方法を提供し、ここで、Rは、以下:
−CN、直鎖または分枝鎖の−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリル、および−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーである。
【0050】
特に好ましい方法は、上記の式A(1)またはA(2)の化合物ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を生成するための方法であり、ここで、Rが、−O−イソプロピルまたはCNであり、nが2または3であり、そしてRが、環状アミン、ならびにその位置異性体および相同体である。
【0051】
式A(1)またはA(2)に従う化合物、それらの全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を作製するためのプロセスが、より好ましく、ここで、nは、3であり、Rは、−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRは、
【0052】
【化26】
Figure 2004513126
からなる群から選択されるメンバーである。
【0053】
nは、3であり、Rは、−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRは、
【0054】
【化27】
Figure 2004513126
からなる群から選択される4〜6員の飽和環式アミンであるような化合物、それらの全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグ誘導体を作製するためのプロセスがより好ましい。
【0055】
式A(1)またはA(2)に従う化合物を作製するためのプロセスが、より好ましく、ここで、nは、3であり、Rは、−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRは、N−ピペリジンまたはN−ピロリジンである。
【0056】
式(A)に従う化合物の薬学的に受容可能な塩としては、薬学的に受容可能な酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などが挙げられる。
【0057】
本発明のプロセスは、上記の化合物に限定されず、このような化合物または他の関連の化合物を作製するための中間体を含む。二環式化合物のアナログが企図され、そして当業者に明らかである。
【0058】
これらの化合物は、一般的に以下に記載される方法および手順を使用して調製され得るが、他の脱離基が利用され得る。
【0059】
本発明は、式Aの窒素含有複素環式化合物およびその薬学的に受容可能な塩を調製するためのプロセスに関し:
【0060】
【化28】
Figure 2004513126
このプロセスは、以下の工程を包含する:
(a)式Iの化合物またはその位置異性体のヒドロキシ基を、塩基性エーテル化条件下(好ましくはここで、この塩基は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどである)、適切な溶媒(例えば、トルエン、メタノール、エタノール、エーテル、THFなど、好ましくは、エタノールまたはトルエン)の存在下、この溶媒の還流温度で、式IIの化合物(ここで、Lは、エーテル形成脱離基L(例えば、Brなど)よりも低反応性のClのような脱離基である)で、約2〜約6時間(好ましくは、約3〜4時間)エーテル化して、以下のように式IIIの化合物またはその位置異性体を生成する工程:
【0061】
【化29】
Figure 2004513126
(b)硝酸ならびに酢酸およびジクロロメタンの混合物のような適切な溶媒中、約0〜80℃、好ましくは、約0〜20℃の温度で、式IIIに従う化合物またはその位置異性体をニトロ化して、以下のように式IVに従う化合物またはその位置異性体を得る工程:
【0062】
【化30】
Figure 2004513126
(c)式IVの化合物またはその位置異性体を、塩基性触媒(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなど、好ましくは、炭酸カリウムおよびヨウ化ナトリウム)、および溶媒(例えば、トルエン、エタノール、THF、エーテル、グリム、ジグリム、MTBEなど)の存在下、適切なR基(例えば、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、4−メチルピペリジンまたは2−メチル−ピペリジン)について、アミン含有化合物と反応させて、L基をR基で置換し、式Vの化合物またはその位置異性体を以下のように提供する工程:
【0063】
【化31】
Figure 2004513126
(d)式Vの化合物またはその位置異性体のニトロ基をアミノ基に還元し、それにより式VIの化合物またはその位置異性体を以下のように生成する工程:
【0064】
【化32】
Figure 2004513126
(e)式Vの化合物またはその位置異性体を、約120℃〜140℃、好ましくは、約130℃で、ギ酸アンモニウムまたはホルムアミドと反応させて、式VIIの環式キナゾリン誘導体またはその位置異性体を以下のように生成する工程:
【0065】
【化33】
Figure 2004513126
(f)式VIIの化合物またはその位置異性体のヒドロキシ基を、脱離基Q(好ましくは、Qは、脱離基のブロモ、クロロ、p−トルエンスルホネート、メチルスルホネートなどであり、好ましくは塩素化剤(例えば、チオニルクロリド)から誘導されるクロロである)で置換して、式VIIIの化合物またはその位置異性体を以下のように提供する工程:
【0066】
【化34】
Figure 2004513126
(g)式VIIIの化合物またはその位置異性体を、式IXのアミノ基含有化合物と反応させて、脱離基Qを置換し、そして式Xの化合物またはその位置異性体を以下のように提供する工程:
【0067】
【化35】
Figure 2004513126
(h)および必要に応じて、式Xの化合物またはその位置異性体、ならびにそれらの薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグ誘導体のヒドロハライド塩のような塩、を以下のように生成する工程:
【0068】
【化36】
Figure 2004513126
本発明はまた、式VIIIを有する中間体化合物またはその塩を以下のように調製するためのプロセスを提供する:
【0069】
【化37】
Figure 2004513126
ここで、n、RおよびRは、上記で定義された通りであり、そして
Qは、アミノ基または他の中間基で置換され得、次いでアミノ基で置換される、ヒドロキシル基以外の脱離基である。
【0070】
上記のプロセスにおいて、脱離基(例えば、ハロゲン、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシなど)は、反応点意外で、続く脱保護に必要である場合に使用され得る。適切なアミノ保護基は、例えば、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons Inc.(1981)などに記載される保護基(例えば、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、アセチル、ベンジルなど)であり、これらは、当業者に明らかである。これらの保護基は、有機合成化学(例えば、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons Inc.(1981))で使用される従来の方法に従って導入および除去され得る。
【0071】
適切な溶媒としては、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエンなど)、エーテル溶媒(例えば、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサンなど)、非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ピリジンなど)、または必要に応じて塩基が存在するそれらの混合物が挙げられる。塩基の例としては、有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジンなど)、無機塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウムなど)、金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシドなど)などが挙げられる。
【0072】
このようなプロセスにおいて、所定の基が処理方法の条件下で変化するかまたはこの方法を行うために適切ではない場合、所望の化合物は、有機合成化学において従来的に使用される保護基を導入および除去するための方法を使用することによって得られ得る。例えば、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons Inc.(1981)などを参照のこと。置換基中に含まれる官能基の変換は、公知の方法によって行われ得る。例えば、R.C.Larock,Comprehensive Organic Transformations(1989)を参照のこと。上記のプロセスに加えて、式Iの活性化合物のいくつかは、式Aに従う新規の誘導体をさらに合成するための中間体として使用され得る。
【0073】
上記のプロセスにおける中間体および所望の化合物は、有機合成化学において従来的に使用される精製方法(例えば、中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、および様々な種類のクロマトグラフィー)によって単離および精製され得る。これらの中間体は、精製することなく次の反応に供されてもよい。
【0074】
いくつかの式Aについての互変異性体が存在し、そして本発明は、互変異性体およびそれらの混合物を含む全ての可能な異性体を網羅し、作製プロセスは、当業者に明らかである。不斉炭素により2つの異なるエナンチオマーが生じ、これらの両方のエナンチオマー、ならびにこれら2つのエナンチオマーを分離するための手順が企図される。本発明の化合物において、4つの同一ではない置換基が結合した炭素原子は、非対称である。従って、これらの化合物はまた、ジアステレオマー、エナンチオマー、またはそれらの混合物として存在し得る。本明細書中で記載される合成は、ラセミ化合物、エナンチオマーまたはジアステレオマーを、出発物質または中間体として使用し得る。このような合成から得られるジアステレオマー生成物は、クロマトグラフィー法または結晶化法により、または当該分野で公知の他の方法によって分離され得る。同様に、エナンチオマー生成物の混合物は、同じ技術または当該分野で公知の他の方法によって分離され得る。非対称炭素原子の各々は、本発明の化合物中に存在する場合、2つの配置(RまたはS)の一方であり得、そしてこの両方が本発明の範囲内である。上記のプロセスにおいて、最終生成物は、いくつかの場合において、少量のジアステレオマー生成物またはエナンチオマー生成物を含むが、これらの生成物は、その治療的用途または診断的用途に影響を与えない。
【0075】
式Aの化合物の塩が所望であり、そしてこの化合物が所望の塩の形態で生成される場合、これはそれ自体が精製に供され得る。式Aの化合物が遊離状態で生成され、その塩が所望である場合、式Aの化合物は適切な有機溶媒に溶解または懸濁され、続いて、塩を形成するように酸または塩基が添加される。好ましくは、再結晶および塩形成のための溶媒は、低級アルコール、好ましくは、メタノールまたはエタノールである。
【0076】
以下の実施例は、本発明を例示するために提供される。これらの実施例は、本発明の範囲を制限することを意図せず、そしてこれらの実施例はそのように解釈されるべきではない。量は、他に記載がない限り、重量部または重量%である。引用される特許および刊行物の全ては、本明細書中で参考として援用される。以下の特定の実施例は、本発明の実施の様々な局面において読者をより助けるために提供される。これらの特定の実施例は単に例示であるため、以下の説明はいずれの様式においても本発明の制限であると解釈されるべきではない。
(スキーム1)
【0077】
【化38】
Figure 2004513126
本発明に従うプロセスのこのような実施例は、本発明の好ましい局面の単なる例示似すぎない。他の手順および適応は、反応スキームおよび本発明に従う化合物の構造を見ると当業者に明らかである。このような手順は、本発明の範囲内であるとみなされる。
【0078】
また、式Aの化合物およびその薬学的に受容可能な塩は、水が付加した形態(水和物)、または様々な溶媒が付加した形態で存在し得、これもまた本発明の範囲内である。
【0079】
以下の非限定的な実施例は、本発明をより良く例示するために提供される。
【0080】
(実施例1:4−[6−メトキシ−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−キナゾリン−4−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸−4−(イソプロポキシ−フェニル)−アミドの調製)
(工程1)
丸底フラスコに1−クロロ3−ブロモプロパン(1.28mol)、続いて、水性炭酸カリウム、エチルバニレート(vanillate)(0.51mol)およびN−ブチルアンモニウムブロマイド(0.0255mol)の溶液を添加し、そして得られた反応混合物を約70〜約100℃に0.5〜4時間、化合物IIIへの反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、加熱した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、ジクロロメタンを添加した。得られた二相混合物を分離した。有機層を水、ついでブライン溶液で洗浄し、そして溶媒を減圧下でストリッピングして、その元々の容積の約1/5にした。ジクロロメタン中の化合物IIIのこの溶液を工程2で使用した。
【0081】
(工程2)
コンデンサー、温度計、およびオーバーヘッドスターラーを備えた丸底フラスコに、ジクロロメタン中のIIIの溶液、次いで、酢酸(0.5L)を添加し、そして得られた明るい茶色の溶液を約0〜5℃に冷却した。激しく攪拌した溶液に、70%硝酸(1.53mol)を、約40〜60分間かけて滴下した。得られた明るい茶色の溶液を約50〜70℃にゆっくりと加熱し、そして反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約2〜10時間、この温度で攪拌した。橙色の溶液を、氷/水(1.0L)およびジクロロメタン(0.5L)に注いだ。この溶液を約20℃に温め、層を分離し、そして有機層を脱イオン水、次いでブラインで数回洗浄した。溶媒を減圧下で除去して元々の容積の約1/5にし、このときにエタノールを導入した。このエタノール性溶液を約20℃に、10〜16時間かけて冷却し、次いで、約1〜3時間、約0〜10℃にさらに冷却した。オフホワイトの固体を減圧濾過によって回収して、約80%(Iの出発重量に基づく)のIVを得た。生成物の同一性をプロトンNHR、カーボン−13およびマススペクトル分析によって確認した。
【0082】
(工程3)
丸底フラスコに、IV(0.31mol)、次いで、トルエン(500ml)、炭酸カリウム水溶液、N−ブチルアンモニウムブロマイド(0.0155mol)、ヨウ化ナトリウム(0.62mol)およびピペリジン(0.93mol)を添加し、そして得られた反応混合物を、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約60〜100℃に約1〜10時間加熱した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、そして層を分離した。水層をトルエンで1度抽出した。合わせた有機物を水、3%チオスルフェート溶液、次いでブラインで洗浄した。トルエンを減圧下で除去して、その元々の容積の約1/5にして、そのときエタノール(500ml)、および水(200ml)を添加し、そしてVを工程4で溶液で使用した。
【0083】
(工程4)
エタノール/水/トルエン中のVの溶液を含む丸底フラスコに、炭素上のパラジウム触媒(50%湿潤)を添加し、そしてこの反応混合物を、約40〜50℃に加熱した。この温めた反応混合物に、脱イオン水中のギ酸カリウム(0.62mol)およびギ酸(0.93mol)の予め作製された溶液を、溶液温度を40〜55℃の間に、そして溶液のpHを3〜6の間に維持しながら、約0.5〜3時間かけて添加した。この反応混合物を約40〜50℃で約0.5〜4時間攪拌し、このときに、HPLC/TLC分析により、反応の完了を確認した。この反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を、約80〜90℃のポット温度が達成されるまで、大気圧下でエバポレートした。残る水溶液を約20〜25℃に冷却し、この時点で、酢酸エチル(600ml)を添加し、次いで、pHを>10に調節するに十分な炭酸カリウム水溶液を添加した。激しく攪拌したのち、層を分離し、塩基性の水層を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機層を水、次いでブライン溶液で洗浄した。VIを含むこの酢酸エチル溶液を工程5で直接使用した。
【0084】
(工程5)
酢酸エチル中のVI(0.31mol)を含む丸底フラスコおよびメカニカルスターラー、温度計、および蒸留機器を備えたものに、ホルムアミド(210ml)を添加し、酢酸エチルの蒸留を、約120〜130℃のポット温度が達成されてから開始した。この反応混合物を約60〜80℃に冷却し、この時点で、ギ酸アンモニウム(0.37mol)を添加した。この反応混合物を、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約110〜150℃で約2〜12時間、好ましくは約130℃で約6時間さらに加熱した。この反応混合物を、約20〜25℃に冷却し、そのとき、ジグリム(diglyme)(800ml)、続いて、メチルt−ブチルエーテル(260ml)を連続して添加した。このスラリーを、約20〜25℃で、約1〜10時間、好ましくは、3時間攪拌し、次いで、約0〜10℃に約1〜3時間冷却した。この生成物を濾過し、ケークをMTBEで洗浄した。この湿ったケークを別の丸底フラスコに移し、そして白色生成物にMTBE(800ml)を添加し、そしてこのスラリーを約20〜25℃で約1〜4時間激しく攪拌した。生成物を濾過し、そしてMTBEで洗浄し、次いで減圧下、約30〜50℃で一定重量まで乾燥して、収率70%(IVの出発重量に基づいて)のVIIを得た。この生成物の同一性を、プロトン、C−13 NMRおよびマススペクトル分析によって確認した。
【0085】
(工程6)
オーバーヘッドスターラー、温度計、コンデンサーおよび窒素パージを備えた丸底フラスコに、トルエン(500ml)、次いでVII(0.28mol)を添加し、そして得られた懸濁液を、約0〜10℃に冷却し、その時点で、溶液の温度を少なくとも<25℃に維持しながら、塩化チオニル(500ml)を数回に分けて、数時間かけて添加した。この反応混合物を、約10〜15℃に再び冷却し、この時点で、ジメチルホルムアミド(100ml)を、溶液温度を少なくとも<35℃に維持しながら、数時間にわたって、数回で添加した。この反応混合物を、約80〜85℃に加熱し、ここで、それを、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約1〜5時間維持した。この反応混合物に、添加の間、温度を少なくとも>50℃に維持しながら、トルエン(500ml)を添加した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、そしてこの温度に約8〜16時間維持した。得られた沈澱固体を濾過し、そしてケークをトルエンで洗浄した。このなおもトルエンで湿ったケークを、約0〜5℃に冷却された、20%炭酸水素カリウムおよびジクロロメタンの予め作製された溶液に数回に分けて添加した。少なくとも>10の溶液のpHが得られたことを確実にした後、層を分離し、そして水層をジクロロメタンで再度抽出した。合わせた有機物を水、次いでブラインで洗浄した。ジクロロメタン溶液を、少なくとも<40℃の温度、減圧下でエバポレートして、その元々の容積の約1/5にし、その時点で、アセトニトリル(1800ml)を添加した。得られた沈澱した白色固体を、約20〜25℃に冷却し、そしてこの温度で約4時間攪拌した。生成物を濾過によって回収し、そしてアセトニトリルで洗浄して、約35〜50℃、減圧下で一定重量に乾燥した後、収率72%の少なくとも>95%のVIIIを得た。この生成物の同一性を、プロトン、C−13、およびマススペクトル分析によって確認した。
【0086】
(工程7)
メカニカルスターラー、温度計、還流コンデンサーおよび窒素パージを備える丸底フラスコに、VIII(0.298mol)、ジメチルホルムアミド(800ml)、炭酸カリウム(0.746mol)およびIX(0.300mol)を添加し、そしてこの反応混合物を、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約20〜50℃で、約2〜24時間、好ましくは約40℃で約6時間攪拌した。この反応混合物を、約20〜25℃に冷却し、この時点で、それを、脱イオン水およびジクロロメタンの溶液に添加した。層を分離し、そして水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、そして20%塩化ナトリウム溶液、20%塩化アンモニウム溶液、続いてブラインで洗浄した。ジクロロメタン(DCM)を、少なくとも<40℃の温度、減圧下でのエバポレーションによって、その元々の容積の約1/5にまで除去した。このDCM溶液に、エタノール(1000ml)を添加し、そしてこの溶液を約40〜50℃に加熱し、このとき、木炭を添加した。この反応混合物を約40〜50℃で約0.5〜1.0時間攪拌し、次いで、セライトで濾過して、木炭を除去した。濾液を再び約40℃に加熱し、このとき、エタノール中の硫酸の予め作製された溶液を、約2〜4の溶液のpHが達成されるまで数回に分けて添加した。得られた白色スラリーを約20〜25℃に冷却し、そしてこの温度で約2〜8時間攪拌した。これを、約0〜10℃にさらに冷却し、ここで、それを、約1〜3時間攪拌した。生成物を、濾過によって回収し、そしてケークを約0〜10℃のエタノールで洗浄した。この物質を、一定重量が得られるまで、約40〜50℃で減圧下で乾燥して、HPLC分析により少なくとも>90%の純度を有するXを収率80%で得た。
【0087】
(工程8)
メカニカルスターラー、コンデンサー、温度計およびアルゴンパージを備える丸底フラスコに、粗X(0.167mol)、続いて、エタノール(600ml)および脱イオン水(200ml)を添加した。この反応混合物を、約55〜60℃に加熱し、この時点で、全ての溶解を達成した。この溶液を約20〜25℃に、少なくとも1〜4時間、好ましくは約3時間かけて、冷却した。この混合物を、約0〜5℃にさらに冷却し、ここで、それを、約1〜3時間維持した。生成物を濾過により回収し、ケークを約0〜5℃のエタノールで洗浄し、次いで、XI(LOD<1%)が得られるまで、減圧下、約35〜55℃、好ましくは約45℃で乾燥した。化合物XIを収率83%で単離し、そしてHPLC分析により、少なくとも>99%の純度であり、少なくとも>0.5%の不純物が存在しないことが見出された。この化合物の同一性を、以前に合成され、そして完全に特徴付けられた分析的な参照標準との比較によって確認した。
【0088】
(実施例2:4−[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−キナゾリン−4−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸−4−(イソプロポキシ−フェニル)−アミドの調製)
(工程1)
丸底フラスコに1−クロロ3−ブロモプロパン(1.53mol)、続いて、水性炭酸カリウム、エチルバニレート(0.51mol)およびN−ブチルアンモニウムブロマイド(0.0255mol)の溶液を添加し、そして得られた反応混合物を約70〜100℃に0.5〜4時間、表題化合物への反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、加熱した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、ジクロロメタン(500ml)を添加し、そして得られた二相混合物を分離した。有機層を水、ついでブライン溶液で洗浄し、そして溶媒を減圧下でストリッピングして、その元々の容積の約1/5にした。ジクロロメタン中の化合物IIIのこの溶液を工程2で使用した。
【0089】
(工程2)
コンデンサー、温度計、およびオーバーヘッドスターラーを備えた丸底フラスコに、ジクロロメタン中のIII(0.51mol)の溶液、次いで、酢酸(500ml)を添加し、そして得られた明るい茶色の溶液を0〜5℃に冷却した。激しく攪拌した溶液に、70%硝酸(1.53mol)を、約40〜60分間かけて滴下した。得られた明るい茶色の溶液を約50〜70℃にゆっくりと加熱し、そして反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約2〜10時間、この温度で攪拌した。赤色の溶液を、氷/水(1000ml)およびジクロロメタン(500ml)に注いだ。この溶液を約20℃に温め、層を分離し、そして有機層を脱イオン水、次いでブラインで数回洗浄した。溶媒を減圧下で除去して元々の容積の約1/5にし、このときにエタノールを導入した。この溶液を約20℃に、10〜16時間かけて冷却し、次いで、約1〜3時間、約0〜10℃にさらに冷却した。オフホワイトの固体を減圧濾過によって回収して、約82%(Iの出発重量に基づく)のIVを得た。生成物の同一性をプロトンNHR、カーボン−13およびマススペクトル分析によって確認した。
【0090】
(工程3)
丸底フラスコに、IV(0.315mol)、次いで、トルエン(500ml)、炭酸カリウム水溶液、N−ブチルアンモニウムブロマイド(0.0158mol)、ヨウ化ナトリウム(0.48mol)およびモルホリン(0.945mol)を添加し、そして得られた反応混合物を、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約60〜100℃に約1〜10時間加熱した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、そして層を分離した。水層をトルエンで1度抽出した。合わせた有機物を水、3%チオスルフェート溶液、次いでブラインで洗浄した。トルエンを減圧下で除去して、その元々の容積の約1/5にして、そのときエタノール(500ml)、および水(200ml)を添加し、そしてVを工程4で溶液で使用した。
【0091】
(工程4)
エタノール/水/トルエン中のVの溶液を含む丸底フラスコに、炭素上のパラジウム触媒(50%湿潤)を添加し、そしてこの反応混合物を、約40〜50℃に加熱した。この温めた反応混合物に、脱イオン水中のギ酸カリウム(0.63mol)およびギ酸(0.945mol)の予め作製された溶液を、溶液温度を40〜55℃の間に、そして溶液のpHを3〜6の間に維持しながら、約0.5〜3時間かけて添加した。この反応混合物を約40〜50℃で0.5〜4時間攪拌し、このときに、HPLC/TLC分析により、反応の完了を確認した。この反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を、約80〜90℃のポット温度が達成されるまで、大気圧下でエバポレートした。残る水溶液を約20〜25℃に冷却し、この時点で、酢酸エチル(500ml)を添加し、次いで、pHを少なくとも>10に調節するに十分な炭酸カリウム水溶液を添加した。激しく攪拌したのち、層を分離し、塩基性の水層を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機層を水、次いでブライン溶液で洗浄した。VIを含むこの酢酸エチル溶液を工程5で直接使用した。
【0092】
(工程5)
酢酸エチル中のVI(0.315mol)を含む丸底フラスコおよびメカニカルスターラー、温度計、および蒸留機器を備えたものに、ホルムアミド(210ml)を添加し、酢酸エチルの蒸留を、約120〜130℃のポット温度が達成されてから開始した。この反応混合物を約60〜80℃に冷却し、この時点で、ギ酸アンモニウム(0.378mol)を添加した。この反応混合物を、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約110〜150℃で約2〜12時間、好ましくは約130℃で約6時間加熱した。この反応混合物を、約20〜25℃に冷却し、そのとき、ジグリム(diglyme)(800ml)、続いて、メチルt−ブチルエーテル(225ml)を連続して添加した。このスラリーを、約20〜25℃で、約1〜10時間、好ましくは、3時間攪拌し、次いで、約0〜10℃に約1〜3時間冷却した。この生成物を濾過し、ケークをMTBEで洗浄した。この湿ったケークを別の丸底フラスコに移し、そして白色生成物にMTBE(800ml)を添加し、そしてこのスラリーを約20〜25℃で約1〜4時間激しく攪拌した。生成物を濾過し、そしてMTBEで洗浄し、次いで減圧下、約30〜50℃で一定重量まで乾燥して、少なくとも収率72%(IVの出発重量に基づいて)のVIIを得た。この生成物の同一性を、プロトン、C−13 NMRおよびマススペクトル分析によって確認した。
【0093】
(工程6)
オーバーヘッドスターラー、温度計、コンデンサーおよび窒素パージを備えた丸底フラスコに、トルエン(500ml)、次いでVII(0.278mol)を添加し、そして得られた懸濁液を、約0〜10℃に冷却し、その時点で、溶液の温度を少なくとも<25℃に維持しながら、塩化チオニル(500ml)を数回に分けて、数時間かけて添加した。この反応混合物を、約10〜15℃に再び冷却し、この時点で、ジメチルホルムアミド(100ml)を、溶液温度を少なくとも<35℃に維持しながら、数時間にわたって、数回で添加した。この反応混合物を、約80〜85℃に加熱し、ここで、それを、反応の完了がHPLC/TLC分析によって確認されるまで、約1〜5時間維持した。この反応混合物に、添加の間、温度を少なくとも>50℃に維持しながら、トルエン(500ml)を添加した。この反応混合物を約20〜25℃に冷却し、そしてこの温度に約8〜16時間維持した。得られた沈澱固体を濾過し、そしてケークをトルエンで洗浄した。このなおもトルエンで湿ったケークを、約0〜5℃に冷却された、20%炭酸水素カリウムおよびジクロロメタンの予め作製された溶液に数回に分けて添加した。少なくとも>10の溶液のpHが得られたことを確実にした後、層を分離し、そして水層をジクロロメタンで再度抽出した。合わせた有機物を水、次いでブラインで洗浄した。ジクロロメタン溶液を、少なくとも<40℃の温度、減圧下でエバポレートして、その元々の容積の約1/5にし、その時点で、アセトニトリル(1400ml)を添加した。得られた沈澱した白色固体を、約20〜25℃に冷却し、そしてこの温度で約4時間攪拌した。生成物を濾過によって回収し、そしてアセトニトリルで洗浄して、約35〜50℃、減圧下で一定重量に乾燥した後、収率約75%の少なくとも>95%のVIIIを得た。この生成物の同一性を、プロトン、C−13、およびマススペクトル分析によって確認した。
【0094】
(工程7)
メカニカルスターラー、温度計、還流冷却器および窒素パージを備えた丸底フラスコに、VIII(0.298mol)、ジメチルホルムアミド(800ml)、炭酸カリウム(0.745mol)およびIX(0.300mol)を入れ、そしてこの反応混合物を約20〜50℃で約2〜24時間、好ましくは約6時間約40℃で、反応の完了がHPLC/TLC分析により確認されるまで攪拌した。この反応混合物を、約20〜25℃まで冷却し、この時点で反応混合物を、脱イオン水とジクロロメタンとの溶液に入れた。これらの層を分離し、そして水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、そして20%塩化ナトリウム溶液、20%塩化アンモニウム溶液、次いでブラインで洗浄した。ジクロロメタンをその元の体積の約5分の1になるまで減圧下にて少なくとも40℃未満の温度でエバポレーションにより除去した。このDCM溶液に、エタノール(800ml)を入れ、そしてその溶液を約40〜50℃まで加熱してこの時点で活性炭を添加した。この反応混合物を、約40〜50℃にて約0.5〜1.0時間攪拌し、次いで活性炭を除去するためにセライトで濾過した。濾液を約40℃まで再加熱し、この時点でエタノール中の硫酸の予め作製した溶液を、溶液のpHが少なくとも2〜3に達するまで少しずつ添加した。生じた白色スラリーを、約20〜25℃まで冷却し、そしてこの温度で約2〜8時間攪拌した。これを約0〜10℃までさらに冷却し、ここで約1〜3時間攪拌した。この生成物を濾過により収集し、そしてそのケーキを約0〜10℃のエタノールで洗浄した。この物質を真空下で約40〜50℃にて一定の重量が得られるまで乾燥して、HPLC分式により少なくとも90%より高い純度を有するXを83%収率で得た。
【0095】
(工程8)
メカニカルスターラー、冷却器、温度計およびアルゴンパージを備えた丸底フラスコに、粗製X(0.166mol)、次いでメタノール(600ml)および脱イオン水(40ml)を入れた。この反応混合物を約50〜55℃まで加熱し、この時点で全体が溶解した。この溶液を約1〜4時間にわたって、好ましくは約3時間にわたって約20〜25℃まで冷却した。この反応混合物をさらに約0〜5℃までさらに冷却し、ここでこれを約1〜3時間維持した。生成物を濾過により収集し、そしてケーキを約0〜5℃のメタノールで洗浄し、次いで約35〜55℃、好ましくは、約45°で、少なくとも1%未満であるLODを有するXIが得られるまで真空下で乾燥した。化合物XIを、約75%収率で単離し、そしてこれは、HPLC分析により少なくとも0.5%より多くの不純物を含まない、少なくとも99%より高い純度であることが見出された。この化合物の同定を、以前に合成されて完全に特徴付けされた分析参照標準と比較することにより確認した。
【0096】
処置に最も有効な投与経路を採用することが好ましい。例えば、経口投与されるか、または直腸内投与、口内投与、皮下投与、筋内投与または静脈内投与により非経口的に投与される。
【0097】
投与形態の例は、カプセル、錠剤、顆粒、粉末、シロップ、乳剤、坐剤および注射である。
【0098】
経口投与に適切な乳剤およびシロップのような液体組成物は、水、糖(例えば、ショ糖、ソルビトールおよびフルクトース)、グリコール(例えば、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコール)、油(例えは、ゴマ油、オリーブ油、およびダイズ油)、保存剤(例えば、ベンゾエート類)、香料(例えば、イチゴ香料およびペパーミント)などを使用して調製され得る。
【0099】
カプセル、錠剤、粉末および顆粒は、賦形剤(例えば、ラクトース、グルコース、ショ糖およびマンニトール)、崩壊剤(例えば、デンプンおよびアルギン酸ナトリウム)、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび滑石)、結合剤(例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロースおよびゼラチン)、界面活性剤(例えば、脂肪酸エステル)、柔軟材(例えば、グリセリン)などを使用して調製され得る。
【0100】
局所適用のための組成物は、活性化合物を、1種以上の溶媒(例えば、鉱油、石油および多価アルコールまたは局所薬に使用されるその他の基剤に溶解または懸濁することにより調製される。
【0101】
腸投与のための組成物は、通常のキャリア(例えば、カカオ脂、硬化脂および硬化脂カルボン酸を使用して調製され、そして坐剤として提供される。
【0102】
非経口投与に適切な組成物は、好ましくは、レシピエントの血液と等張性の活性化合物を含有する滅菌水性調製物を含む。例えば、注射液は、塩溶液、グルコース溶液、または塩溶液とグルコース溶液の混合物を含むキャリアを使用して調製される。非経口投与のための組成物は、グリコール、油、香料、保存剤(抗酸化剤を含む)、賦形剤、崩壊剤、潤滑剤、結合剤、界面活性剤および可塑剤(これらは、経口投与の組成物の調製に使用される)から選択される1種以上の添加剤を含有するようにさらに処方され得る。
【0103】
式(A)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩のそれぞれについての有効用量および投与スケジュールは、投与経路、患者の年齢および体重、ならびに処置される疾患の型または程度に依存して変化する。しかし、式(A)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、0.01〜1000mg/成人/日、好ましくは5〜500mg/成人/日で、1回〜数回に分けて投与することが一般的に適切である。
【0104】
本発明に従うプロセスにより生成される本発明の全ての化合物は、直ぐに、キナーゼインヒビター(詳細には、チロシンキナーゼに関連するキナーゼインヒビター)として哺乳動物のキナーゼ依存性疾患の処置に適用され得る。約10nM〜約10μMの範囲内のIC50を有する化合物が特に好ましい。約10nM〜約1μMの範囲内のIC50を有する化合物がなおより好ましい。約1μMより小さいIC50値を有する化合物が最も好ましい。3つの型のプロテインキナーゼ(例えば、チロシンをリン酸化するキナーゼ、チロシンおよびスレオニンをリン酸化するキナーゼ、ならびにスレオニンをリン酸化するキナーゼ)のうちの1つを特異的に阻害する活性を有する本発明の特定の化合物が、選択され得る。チロシンキナーゼ依存性疾患としては、異常チロシンキナーゼ活性により引き起こされるかまたは維持される過増殖機能不全が挙げられる。
【0105】
例としては、乾癬、肺線維症、糸球体腎炎、癌、アテローム性動脈硬化症、および抗脈管形成(例えば、腫瘍増殖または糖尿病網膜症)が挙げられる。特定の疾患に対する他のクラスのキナーゼの関係はよく知られていないが、選択的チロシンキナーゼ阻害化合物は有用な治療的効果を有すると考えられる。また、他のクラスのキナーゼが、それら自身の有用な治療効果を有することが理解される。ケルセチン、ゲニスタイン(genistein)およびスタウロスポリン(staurosporin)(これらは、チロシンキナーゼインヒビターである)は、チロシンキナーゼに加えて多くの他のプロテインキナーゼを阻害し、そしてそれらについての特異性の欠如の結果として強い細胞傷害性を有する。従って、チロシンキナーゼインヒビター(または他のキナーゼのインヒビター)は、選択性の欠如に起因して望まない副作用を誘導する傾向があり、これらは細胞傷害性を測定するための通常の試験を使用して同定され得る。
【0106】
本発明は、窒素含有複素環式化合物およびその薬学的に受容可能な塩を作製するためのプロセスを提供し、これらの化合物またはその薬学的に受容可能な塩は、PDGFレセプターのリン酸化を阻害して異常な細胞増殖を抑制し、従って、細胞増殖性疾患(例えば、動脈硬化症、血管再閉塞、癌および糸球体硬化症)の予防または処置に有用である。本発明に従うプロセスおよび化合物に対する他の変形は、本発明の好ましい実施形態を考慮する際に明らかであり、本発明の範囲内であるとして企図される。
【0107】
本発明の化合物の組成物または処方物は、所望の程度の純度を有する化合物を、生理学的に受容可能なキャリア、賦形剤、安定化剤などと混合することにより貯蔵または投与のために調製され、そして徐放性処方物または時限放出処方物で提供され得る。治療的用途のための受容可能なキャリアまたは希釈剤は、薬学的分野で周知であり、そして、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,(A.R.Gennaro編、1985)に記載される。このような物質は、使用されるその投薬量および濃度でレシピエントに対して非毒性であり、そして緩衝剤(例えば、リン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩およびその他の有機酸塩)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、低分子量(約10残基未満)のペプチド(例えば、ポリアルギニン)、タンパク質(例えば、血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリン)、親水性ポリマー(例えば、ポリビニルピロリジノン)、アミノ酸(例えば、グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン)、単糖類、二糖類、ならびに他の炭水化物(セルロースまたはその誘導体、グルコース、マンノースまたはデキストリン)、キレート剤(例えば、EDTA)、糖アルコール(例えば、マンニトールまたはソルビトール)、対イオン(例えば、ナトリウム)ならびに/または非イオン性界面活性剤(例えば、TWEEN(登録商標)、PLURONICS(登録商標)またはポリエチレングリコール)を含む。
【0108】
用語「有効量」は、キナーゼのリン酸化を阻害するかまたは哺乳動物における疾患状態を処置するような必要な効果を提供するために、本発明に従って化合物を投与するために必要な量である。本発明に従って、適切な単回投与サイズは、適切な期間にわたって1回以上投与される場合に疾患を有する動物を予防または処置し得る用量である。用量は、処置される疾患に依存して変化し得る。例えば、過敏症の処置において、適切な単回用量は、過敏症を引き起こす免疫原の性質に依存し得る。
【0109】
有効投与プロトコル(すなわち、有効な様式で治療組成物を投与すること)は、疾患の予防または処置を生じる適切な用量パラメーターおよび投与様式を包含する。有効容量パラメーターおよび投与様式は、特定の疾患について当該分野で標準の方法を使用して決定され得る。このような方法としては、例えば、生存率、副作用(すなわち、毒性)および疾患の進行または退行の決定が挙げられる。例えば、本発明の治療的組成物の用量パラメーターおよび投与様式の有効性は、応答率を評価することにより決定され得る。このような応答率は、部分的かまたは完全な寛解のいずれかを伴って応答する患者の集団における処置された患者の割合をいう。
【0110】
治療的投与に使用される本発明の化合物の投薬処方物は、滅菌されていなければならない。滅菌は、滅菌膜(例えば、0.2ミクロン膜)を通す濾過により、または他の従来の方法により容易に達成される。処方物は、代表的には、凍結乾燥形態、または水溶液で貯蔵される。本発明の調製物のpHは、代表的には約3〜11であり、より好ましくは約5〜9であり、そして最も好ましくは約7〜8である。特定の前述の賦形剤、キャリア、または安定化剤の使用は、環状ポリペプチド塩の形成を生じる。好ましい投与経路は、注射によるが、以下のような他の投与方法もまた予測される:種々の投薬形態(例えば、坐剤、移植ペレットまたは小シリンダー、エーロゾル、経口投薬処方物および局所処方物(例えば、軟膏、ドロップおよび経皮パッチ))を使用する、経口投与、静脈内投与(ボーラスおよび/または注入)、皮下投与、筋内投与、結腸投与、直腸投与、鼻腔投与、経皮投与または腹腔内投与。本発明の化合物は、望ましくは、成形物品(例えば、インプラント)に組み込まれ、この物品は、不活性材料(例えば、生体分解性ポリマーまたは合成シリコーン、(例えば、Silastic、シリコーンゴム)または市販の他のポリマー)を使用し得る。
【0111】
本発明の化合物はまた、リポソーム送達系(例えば、小単層小胞(small unilamellar vesicle)、大単層小胞および多層小胞)の形態で投与され得る。リポソームは、種々の脂質(例えば、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン)から形成され得る。
【0112】
本発明の化合物はまた、抗体、抗体フラグメント、成長因子、ホルモン、または他の標的化部分(これにその化合物分子が結合する)の使用により、送達され得る。本発明の化合物はまた、標的化可能な薬物キャリアとして適切なポリマーと結合し得る。このようなポリマーとしては以下が挙げられ得る:ポリビニルピロリジノン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタミド(aspartamide)−フェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリジン。さらに、本発明の化合物は、薬物の制御放出を達成する際に有用な生物分解性ポリマーのクラス(例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリεカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋ブロックコポリマーまたは両親媒性ブロックコポリマー)に結合され得る。ポリマーおよび半浸透ポリマーマトリクスは、成形物品(例えば、バルブ、ステント、管状部材、プロテーゼなど)に形成され得る。
【0113】
治療化合物の液体処方物は、一般的に滅菌アクセスポートを有する容器(例えば、静脈内溶液バッグまたは皮下注射針により穿孔可能なストッパーを有するバイアル)中に入れられる。
【0114】
治療的有効投薬量は、インビトロの方法またはインビボの方法により決定され得る。本発明の各特定の化合物について、個々の測定を行って、必要とされる最適の投薬量を決定し得る。治療的有効投薬量の範囲は、投与経路、治療対象および患者の状態により影響される。皮下注射針による注射について、投薬が、体液に送達されることが仮定され得る。他の投与経路について、吸収効率は、薬理学において周知の方法により各化合物について個々に決定されなければならない。したがって、療法士が、投薬量を適定し、そして最適の治療効果を得るために必要とされる投与経路を改変することが必要であり得る。有効投薬量レベルの決定、すなわち、所望の結果を達成するために必要な投薬レベルは、当業者により容易に決定される。代表的には、化合物の適用は、低投薬レベルで行われ、所望の効果が達成されるまで投薬レベルは増加される。
【0115】
本発明の化合物および組成物は、経口または非経口的に、約0.001〜約1000mg/kg、好ましくは約0.01〜約100mg/kg、そしてより好ましくは、約0.1〜約20mg/kgの投薬量範囲内の有効量で投与され得る。都合良く、本発明の化合物および組成物は、一日に数回投与され得る。他の投薬レジメンもまた有用であり得る(例えば、単回日用量および/または連続注入)。
【0116】
代表的には、約0.5〜約500mgの、本発明の化合物または化合物の混合物が、遊離酸形態または遊離塩基形態として、または薬学的に受容可能な塩として、受け入れられた薬学的実施により要求される場合、生理学的に受容可能なビヒクル、キャリア、賦形剤、結合剤、保存剤、安定化剤、色素、香料などと混合される。これらの組成物中の活性成分の量は、示された範囲の適切な投薬量が得られるような量である。
錠剤、カプセルなどに組み込まれ得る代表的なアジュバントは、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤、および微晶質セルロースのような賦形剤、コーンスターチもしくはアルギニン酸のような崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、スクロースもしくはラクトースのような甘味料、または矯味矯臭剤である。投薬形態がカプセルである場合には、上記材料に加えて、これは、水、生理食塩水、または脂肪油のような液体キャリアを含有し得る。種々の型の他の材料が、コーティングとして、または投薬単位の物理的形態の改変剤として、使用され得る。注射用の滅菌組成物は、従来の薬学的実施に従って処方され得る。例えば、油または合成脂肪ビヒクル(例えば、オレイン酸エチル)のようなビヒクル中の活性化合物の溶解または懸濁、あるいはリポソームへの溶解または懸濁が、所望され得る。緩衝剤、保存剤、抗酸化剤などが、認容される薬学的実施に従って、組み込まれ得る。
【0117】
酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、アルキルスルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、またはイソチオネート(isethionate))、アリールスルホン酸塩(例えば、p−トルエンスルホン酸塩、ベシル酸塩またはナプシレート(napsylate))、リン酸塩、硫酸塩、水素硫酸塩(hydrogen sulphate)、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、および安息香酸塩が挙げられる。無機塩基または有機塩基から誘導される塩としては、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム塩またはカルシウム塩)、および有機アミン塩(例えば、モルホリン塩、ピペリジン塩、ジメチルアミン塩またはジエチルアミン塩)が挙げられる。式(1)の化合物のプロドラッグとしては、代謝(例えば、加水分解、還元、酸化またはエステル交換)によってインビボで式(1)の化合物に転換可能な化合物(例えば、エステル、アルコールまたはアミノ)が挙げられる。本発明による化合物の特に有用な塩としては、薬学的に受容可能な塩、特に、薬学的に受容可能な酸付加塩が挙げられる。次に、本発明の化合物の薬理学的活性を、試験実施例によって具体的に説明する。
【0118】
本発明の薬理学的活性は、例えば、以下のような試験実施例手順に従うことによって得られる。
【0119】
(生物学的試験アッセイ1型)
(血小板由来増殖因子β−PDGFレセプターの自己リン酸化に対する化合物の阻害効果)
(1)HR5リン酸化アッセイ
HR5細胞株は、ヒトβ−PDGFRを過剰発現するよう操作されたCHO細胞の細胞株であり、この細胞株は、ATCCから入手可能である。HR5細胞におけるβ−PDGFRの発現レベルは、1つの細胞あたり約5×10レセプターである。本発明によるリン酸化アッセイのために、HR5細胞を96ウェルマイクロタイタープレート中で、標準的な組織培養条件下でコンフルエントに増殖させ、次いで、16時間血清飢餓させた。休止細胞を、試験化合物(0.01〜30μm)の濃度の増加なしまたはありで、37℃で30分間インキュベートし、次いで、8nMのPDGF BBを10分間添加した。細胞を100mM Tris(pH7.5)、750mM NaCl、0.5% Triton X−100、10mMピロリン酸ナトリウム、50mM NaF、10μg/mgアプロチニン、10μg/mlロイペプチン、1mMフェニルメチルスルホニルフルオリド、1mMバナジウム酸ナトリウムの中で溶解し、そしてこの溶解物を15,000×gで5分間の遠心分離によって清澄化した。清澄化した溶解物を、ウェルを予め500ng/ウェルの1B5B11抗β−PDGFR mAbでコーティングした第二のマイクロタイタープレートに移し、次いで、室温で2時間インキュベートした。結合緩衝液(0.3%ゼラチン、25mM Hepes(pH7.5)、100mM NaCl、0.01% Tween−20)で3回洗浄し、250ng/mlのウサギポリクローナル工ホスホチロシン抗体(Transduction Laboratory)を添加し、そしてプレートを37℃で60分間インキュベートした。引き続いて、各ウェルを結合緩衝液で3回洗浄し、そして1μg/mlのホースラディッシュペルオキシダーゼ結合体化抗ウサギ抗体(Boehringer Mannheim)と共に37℃で60分間インキュベートした。ウェルを洗浄し、その後、ABTS(Sigma)を添加し、そして基質形成の速度を、650nmでモニタリングした。このアッセイ結果を、本発明の化合物に曝露しなかったコントロール細胞と比較して、IC50(PDGFレセプターのリン酸化を50%阻害する、本発明による化合物の濃度として表現される)として報告する。
【0120】
本発明による化合物に関するHR5アッセイのこのようなIC50試験結果の例を、以下の表1に示す。
【0121】
(1)MG63リン酸化アッセイ
MG63細胞株は、ATCCから入手可能なヒト骨肉腫腫瘍細胞株である。このアッセイは、MG63細胞における内因性β−PDGFRリン酸化を測定するためのものである。アッセイ条件は、PDGF−BB刺激を45%ヒト血漿の存在下または非存在下で提供することを除いて、HR5細胞に関して記載したものと同じである。HR5アッセイ結果を、本発明の化合物に曝露しなかったコントロール細胞と比較して、IC50(PDGFレセプターのリン酸化を50%阻害する、本発明による化合物の濃度として表現される)として報告する。
【0122】
本発明による化合物に関するMG63アッセイのこのようなIC50試験結果の例を、以下の表1に示す。
【0123】
化合物実施例2および4に関するアッセイ結果を、以下の表1に示す。
【0124】
【表1】
Figure 2004513126
(生物学的試験アッセイ2型)
(平滑筋細胞に対する増殖阻害)
血管平滑筋細胞を、外移植によってブタの大動脈から単離し、そしてこの試験のために使用する。これらの細胞を、96ウェルプレート(8000細胞/ウェル)のウェルに入れ、そして10%ウシ胎仔血清(FBS;Hyclone)を含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM;Nissui Pharmaceutical Co.Ltd.)中で4日間培養する。次いで、これらの細胞を、0.1% FBSを含むDMEM中でさらに3日間培養し、そして細胞増殖定常状態において同期化する。
【0125】
各ウェルに、0.1% FBSおよび種々の濃度の試験サンプルを含むDMEMを添加し、そしてこれらの細胞の増殖を、PDGF−BB(SIGMA,最終濃度:20ng/ml)によって生じさせる。3日間培養した後に、これらの細胞増殖を、細胞増殖アッセイキット(Boehringer Mannheim)を使用して、XTT法[J.Immunol.Methods,142,257−265(1991)]に従って測定し、そして細胞増殖スコアを、以下の式によって算出する。
【0126】
細胞増殖スコア=100×{1−(M−PO)/(P100−PO)}
ここで、P100は、PDGF−BBによって刺激された場合のXTT試薬による吸光度であり;POは、PDGF−BBによって刺激されなかった場合のXTT試薬による吸光度であり;そしてMは、PDGF−BBによって刺激された場合のサンプルの添加後のXTT試薬による吸光度である。
【0127】
この試験結果を、細胞増殖を50%阻害する試験化合物の濃度(IC50)として表す。
【0128】
(生物学的試験アッセイ3型)
(血管内膜の肥大に対する阻害効果)
雄性SDラット(体重:375〜445g、Charles River、ゴールデン標準)を、ペントバルビタールナトリウム(50mg/kg、i.p.)で麻酔し、次いで各動物の頚部を外科的切開によって切開し、その後、バルーンカテーテル(2F、Edwards Laboratories)を左外頚動脈に逆行性に挿入した。上記処置を7回繰り返した後に、カテーテルを引き抜き、そして左外頚動脈を結紮し、そして損傷を縫合した。試験化合物を、腹腔内投与の場合には、塩化ナトリウム水溶液中Tween 80の0.5%溶液中に懸濁させて20mg/mlの濃度にし、そして経口投与の場合には、メチルセルロース400の0.5%溶液中に懸濁させて6mg/mlの濃度にする。この懸濁液を、バルーン損傷の前日から開始して15日間、腹腔内投与の場合には1日に1回、そして経口投与の場合には1日に1回または2回投与する。バルーン損傷後14日目に、この動物を殺傷し、そして左頚動脈を摘出する。この組織をホルマリンで固定し、パラフィンで包み、そしてスライスし、次いで、Elastica Wangeeson染色する。血管組織の断面積(内部および中膜)を画像分析(Luzex F,NIRECO)によって測定し、そして内部/中膜面積比(I/M)を、血管内膜の肥大の程度とみなす。
【0129】
得られた結果から、本発明の化合物の投与によって、血管内膜の肥大がいつ有意に阻害されたかが明らかである。
【0130】
(生物学的試験アッセイ4型)
(ラットアジュバント関節炎モデルの使用による評価)
マイコバクテリウム細菌の死細胞(Difco Laboratories Inc.)を、メノウの乳鉢で破壊し、そして最終濃度6.6mg/mlまで流動パラフィン中に懸濁させ、次いで、高圧水蒸気で滅菌した。次いで、100mlの懸濁液を、雌性8週齢Lewisラット(Charles River Japan)の群(6動物/群)の各動物の右後肢パッドに皮下注射して、アジュバント関節炎を誘導する。試験化合物を、最終濃度3mg/mlまでメチルセルロースの0.5%溶液に懸濁させ、そして関節炎の誘導の直前から、この懸濁液を、1週間に5日、1日に1回、約100mg/体重100gの量で経口投与する。コントロール群には、0.5%のメチルセルロース溶液を投与する。正常な群には、アジュバント処置も試験化合物投与も与えない。試験化合物の投与を、アジュバント処置の18日後まで続ける。17日目に、末梢血液中の白血球の数を計数し、そして18日目に、全ての血液を収集し、次いで解剖する。
【0131】
時間の経過に伴う体重の変化、時間の経過に伴う後肢の水腫の変化、脾臓および胸腺の重量、末梢血液中の白血球の数、尿のヒドロキシプロリン含有量、尿のグルコサミノグリカンの含有量、血清中のSH濃度、血清中の一酸化窒素の濃度ならびに血清中のムコタンパクの濃度を測定し、そして評価する。両後肢の各々の容量を、ラットの後肢水腫測定デバイス(TK−101,Unicom)を使用して測定する。末梢血液中の白血球の数を、自動マルチチャネル血球カウンター(Sysmex K−2000,Tao Iyo Denshi Co.,Ltd.)を使用して計数する。尿のヒドロキシプロリン含有量を、Ikedaら、Annual Report of Tokyo Metropolitan Research Laboratories P.H.、36、277(1985)に記載の方法に従って測定し、そしてグルコサミノグリカン含有量を、Moriyamaら、Hinyo Kiyo,40,565(1994)およびKlompmakersら、Analytical Biochemistry,153,80(1986)に記載される方法に従って測定する。血清中のSH濃度を、Mieselら、Inflammation,17,595(1993)に記載される方法に従って測定し、そして一酸化窒素の濃度を、Traceyら、Journal of Pharmacology & Experimental Therapeutics,272,1011(1995)の方法に従って測定する。ムコタンパクの濃度を、Aspro GP Kit(Otsuka Pharmaceutical Co.,Ltd.)を使用して測定する。各指標に関する阻害のパーセントを、以下の式に従って算出する。
【0132】
阻害の%={(コントロール群−化合物を投与した群)/(コントロール群−正常群)}×100。
【0133】
このようなアッセイから得られる結果から、本発明による化合物が、いつアジュバント関節炎の発生を阻害するかが明らかである。
【0134】
(生物学的試験アッセイ5型)
(メサンギウム増殖糸球体腎炎モデルに対する活性)
抗ラットThy−1.1モノクローナル抗体OX−7(Sedaren)を、雄性Wister−Kyotoラット(Charles River Japan,160g,6動物/群)に、1.0mg/kgの量で、尾の静脈を通しての静脈内投与によって投与する。試験化合物を、メチルセルロースの0.5%溶液中に懸濁させ、そして得られる懸濁液を、OX−7の投与の前日から開始して7日間にわたって、1日に2回、これらのラットの各々に投与する。OX−7の投与の7日後に、メサンギウム細胞増殖および細胞外マトリックス肥大が明白になる場合には、各ラットの左の腎臓を摘出し、20%緩衝化ホルマリンで6時間固定し、そしてパラフィンで包み、次いでスライスする。得られる片を、抗体PC10(DAKO)を使用する、増殖細胞の核内抗原に対する免疫組織染色に供する。発色剤としてジアミノベンジジンを使用する、メチルグリーン染色溶液での比較染色の後に、パラフィン片を包む。腎臓片内の糸球の半分を観察し、そして1つの糸球において増殖細胞の核内抗原に対して陽性である細胞の数を、算出する。差異の有意性に関する試験を、ウィルコクソン検定によって実施する。
【0135】
このような結果から、本発明による化合物が、いつメサンギウム増殖糸球体腎炎に対する軽減活性を示すかが明らかである。
【0136】
さらなる記載なしに、当業者は、先行する記載および説明的な実施例を使用して、本発明の化合物を作製および利用し得、そして特許請求の範囲の方法を実施し得ると考えられる。上記議論および実施例は、特定の好ましい実施形態の詳細な説明を提供するのみであることが理解されるべきである。上記に与えられる実施例は、上記を考慮する当業者が、主要な概念から逸脱することなく、本発明の他の置換および改変に容易に相当するという点で、非限定的である。このような置換および改変もまた、本発明の範囲内である。上記で議論または引用される全ての特許、雑誌および他の文献は、本明細書中に参考として援用される。本発明は、上記の特許請求の範囲を参照して、さらに説明される。

Claims (22)

  1. 以下の式Aの窒素含有複素環式化合物:
    Figure 2004513126
    ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を調製するための方法であって、
    ここで、Rは、以下:
    −CN、直鎖または分枝鎖の−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリル、および−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーであり;
    およびRは、各々独立して、以下:
    水素、−O−CH、−O(−CH)−CH、−O(−CH−CH、−O−CH−CH=CH、−O−CH−C≡CHおよび−O(−CH−Rからなる群から選択されるメンバーであり、ここでR基およびR基のうちの1つは−O(−CH−Rであり、そして残りのR基またはR基は−O(−CH−R以外であり;
    nは2〜5であり;
    は、以下:
    −OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
    Figure 2004513126
    ならびに4〜10員の単環式または二環式の、飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の複素環系からなる群から選択されるメンバーであり、ここで、該複素環系は、少なくとも1つの窒素原子とO、NおよびSからなる群から選択される0〜3個のさらなるヘテロ原子とを有し、ここで、該環系は、非置換であり得るか、またはH、ハロ、ハロ低級アルキル、低級アルキル、低級アルキニル、低級アシル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノなどからなる群から選択される1〜4個のメンバーで置換され得、ここで、該環系は、隣接するメチレン基に直接結合し得るか、またはエーテル結合を介して結合し得、
    該方法は、以下:
    (a)式Iの化合物またはその位置異性体のヒドロキシ基を、塩基性エーテル化条件下、適切な溶媒の存在下、該溶媒の還流温度で、Lが脱離基Lよりも低反応性の脱離基である式IIの化合物で約2〜約6時間エーテル化して、以下のように式IIIの化合物またはその位置異性体を生成する工程:
    Figure 2004513126
    (b)硝酸ならびに酢酸およびジクロロメタンの混合物のような適切な溶媒中、適切な温度で、式IIIに従う化合物またはその位置異性体をニトロ化して、以下のように式IVに従う化合物またはその位置異性体を得る工程:
    Figure 2004513126
    (c)塩基性触媒およびL基をR基で置換するための溶媒の存在下で、式IVの化合物またはその位置異性体を、適切なR基のためのアミン含有化合物と反応させて、以下のように式Vの化合物またはその位置異性体を得る工程:
    Figure 2004513126
    (d)式Vの化合物またはその位置異性体上のニトロ基をアミノ基に還元して、これによって以下のように式VIの化合物またはその位置異性体を生成する工程:
    Figure 2004513126
    (e)適切な温度で、式Vの化合物またはその位置異性体を、ギ酸アンモニウムおよびホルムアミドと反応させて、以下のように式VIIの環化キナゾリン誘導体またはその位置異性体を生成する工程:
    Figure 2004513126
    (f)式VIIの化合物またはその位置異性体のヒドロキシ基を脱離基Qで置換して、以下のように式VIIIの化合物またはその位置異性体を得る工程:
    Figure 2004513126
    (g)該脱離基Qを置換するために、式VIIIの化合物またはその位置異性体を、式IXのアミノ基と反応させて、以下のように式Xの化合物またはその位置異性体を得る工程:
    Figure 2004513126
    (h)そして必要に応じて、以下のように式Xの化合物またはその位置異性体の、ハロゲン化水素酸塩のような塩、あるいはその薬学的に受容可能な塩またはプロドラッグを生成する工程:
    Figure 2004513126
    を包含する、方法。
  2. 工程(a)の前記脱離基Lが、Cl、Br、p−トルエンスルホネートおよびスルホン酸メチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)の前記脱離基Lが、Cl、Br、p−トルエンスルホネートおよびスルホン酸メチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 工程(a)の前記溶媒が、トルエン、メタノール、エタノール、エーテル、THF、および同様の溶媒からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 工程(a)の前記塩基が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび同様の塩基からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 工程(a)が、約2〜約6時間行われる、請求項1に記載の方法。
  7. 工程(b)の前記化合物が、約0〜約80℃の温度でニトロ化される、請求項1に記載の方法。
  8. 工程(c)の前記アミン化合物が、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、4−メチル−ピペリジンおよび2−メチル−ピペリジンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  9. 工程(c)の前記触媒が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、およびヨウ化ナトリウムからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  10. 工程(c)の前記溶媒が、トルエン、エタノール、エーテル、THF、グリム、ジグリム、MTBE、および同様の溶媒からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  11. 環化工程(e)が、約100℃〜約200℃の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  12. 前記脱離基Qが、Cl、Br、p−トルエンスルホネートおよびスルホン酸メチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  13. 式Aの化合物、ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体におけるRが、−OH、−O−CH、−O−CH−CH、−NH、−N(−CH、−NH(−CH−フェニル)、−NH(−フェニル)、−CN、
    Figure 2004513126
    からなる群から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
  14. 式Aの化合物、およびこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体のRが、CN、−O−メチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−t−ブチル、−O−イソアミル、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ、4−インドリルオキシ、5−インドリルオキシ、5−イソキノリルオキシ、ならびにその位置異性体および相同体からなる群から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
  15. が、CNおよび−O−イソプロピルからなる群から選択されるメンバーであり、nが2または3であり、そしてRが、4〜6個の環メンバーを有する環状の飽和または不飽和のアミンであるもの、ならびにその位置異性体および相同体、ならびにこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項13に記載の方法。
  16. が、CNおよび−O−イソプロピルからなる群から選択されるメンバーであり、nが2または3であり、そしてRが、置換または非置換のピペリジニルまたはピロリジニル基であるもの、ならびにその位置異性体および相同体、ならびにこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項13に記載の方法。
  17. 式A(1)または式A(2)に従う化合物:
    Figure 2004513126
    ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体を作製するための方法である、請求項1に記載の方法であって、ここで、
    は、−CN、直鎖または分枝鎖である−O−C1−8アルキル、−O−フェニル、−O−ナフチル、−O−インドリルおよび−O−イソキノリニルからなる群から選択されるメンバーである、
    方法。
  18. が−O−イソプロピルまたはCNであり、nが2または3であり、そしてRが、4〜6個の環メンバーを有する飽和または不飽和のアミンであるもの、ならびにその位置異性体および相同体、ならびにこのような化合物の全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項17に記載の方法。
  19. nが3であり、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRが、以下:
    Figure 2004513126
    からなる群から選択されるメンバーであるもの、ならびにその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項17に記載の方法。
  20. nが3であり、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRが、以下:
    Figure 2004513126
    からなる群から選択される4〜6員の飽和環状アミンであるもの、およびその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項17に記載の方法。
  21. nが3であり、Rが−O−イソプロピルまたはCNであり、そしてRがN−ピペリジンまたはN−ピロリジンであるもの、およびその全ての薬学的に受容可能な異性体、塩、水和物、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である、請求項20に記載の方法。
  22. 式VIIIを有する中間体化合物、またはその塩を調製する方法であって、該方法は、式VIIの化合物またはその位置異性体のヒドロキシ基を脱離基Qで置換して、以下のように式VIIIの化合物またはその位置異性体を得る工程を包含し:
    Figure 2004513126
    ここで、
    n、RおよびRは、請求項1で定義した通りであり、そして
    Qは、ヒドロキシル基以外の脱離基であり、該Qは、アミノ基または引き続いてアミノ基で置換される他の中間基によって置換され得る、
    方法。
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