JP2004501894A - 2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンの製造方法およびそのための有用な中間体 - Google Patents

2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンの製造方法およびそのための有用な中間体 Download PDF

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Abstract

イソブチロニトリルを無極性溶媒中で第1塩基の存在下に1−ブロモ−3−クロロプロパンと反応させて、5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを得;この5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを相間移動触媒の存在下でシアン化物送達試薬により処理して、2,2−ジメチルアジポニトリルを得;この2,2−ジメチルアジポニトリルを無極性溶媒中で第2塩基の存在下に環化して、3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを得;この3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを酸の存在下で加水分解して、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得;この5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを極性非プロトン性溶媒中で第3塩基の存在下に塩化4−クロロベンジルにより処理して、5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得;この5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを酸の存在下で加水分解して、目的の5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得ることによる、5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチル−シクロペンタノン(I)の製造方法、ならびに、化合物5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを提供する。

Description

【0001】
(発明の背景)
抗真菌薬メトコナゾールを製造する際の重要な中間体である2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンの製造方法は、米国特許第5,028,254号および同第4,938,792号に記載されている。メトコナゾールは、多くの重要な農作物に害を与える植物病原性真菌が原因となる様々な葉の病気を防除するのに非常に有効である。メトコナゾールを製造するための別の有効な方法は、この有用な殺真菌薬の利用能の増加に貢献するものである。上記のような方法が知られているとは言え、これらの方法は、中間体である2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンの製造のために極めて低い温度条件を必要とするものである。
【0002】
したがって、2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンを製造するための、より効率的で、環境にやさしい、改良された新規方法に関する研究が続けられている。
【0003】
本発明の目的は、2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノンを製造するための改良方法を提供することである。
【0004】
本発明のさらなる目的は、メトコナゾールの改良された製法にとって有用な化合物である5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを提供することである。
【0005】
(発明の概要)
2,2−ジメチル−5−(4−クロロベンジル)シクロペンタノン(I)
【化1】
Figure 2004501894
の製造方法を提供し、この方法は、次の工程:
a) イソブチロニトリルを、無極性溶媒中で第1塩基の存在下に約15〜65℃の温度で、1−ブロモ−3−クロロプロパンと反応させることにより、5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを得ること、
b) 前記5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを、相間移動触媒の存在下に、シアン化物送達試薬で処理することにより、2,2−ジメチルアジポニトリルを形成させること、
c) 前記2,2−ジメチルアジポニトリルを無極性溶媒中で第2塩基の存在下に環化することにより、3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを得ること、
d) 前記3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを酸で加水分解することにより、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得ること、
e) 前記5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを、極性非プロトン性溶媒中で第3塩基の存在下に、塩化4−クロロベンジルで処理することにより、5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを形成させること、
f) 前記5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを酸の存在下で加水分解することにより、目的化合物の5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得ること、
を含んでなる。
【0006】
本発明はさらに、化合物 5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを提供する。
【0007】
(詳細な説明)
以前に記載された、イソブチロニトリルの1−ブロモ−3−クロロプロパンによるアルキル化条件は、極性溶媒と−78℃の反応温度を使用する必要がある (S.S. Kulp, V.B. FishおよびN.R. Easton, Can. J. Chem., 1965, 43, 2512; M.N. Romanelli, F. Gaultiere, R. MannholdおよびA. Chiarini, Farmaco, 1989, 44, 449)。この温度要件は大規模製造において容易には達成されない。驚いたことに、今回、イソブチロニトリルのアルキル化を、無極性溶媒中でリチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジメチルアミドのような塩基の存在下に行なうと、65℃までの温度で実施したとき高収率で進行し、それゆえ、より効率的かつ有効な製造方法が可能である、ことを見出した。
【0008】
有利には、本発明は、抗真菌薬メトコナゾールを製造する際の重要な中間体である5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノンの有効かつ実用的な製造方法を提供する。
【0009】
本発明の方法によれば、イソブチロニトリル(III)を、無極性溶媒中で第1塩基の存在下に、少なくとも1モル当量の1−ブロモ−3−クロロプロパンでアルキル化して、5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリル(IV)を得る。次に、この5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリル(IV)を相間移動触媒(Ptc)の存在下でシアン化物送達試薬により処理して、2,2−ジメチルアジポニトリル(V)を得る。この2,2−ジメチルアジポニトリル(V)を無極性溶媒中で第2塩基の存在下に環化して、3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを得る。有利には、このようにして形成された3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテン(VI)を、単離または精製することなく、酸による加水分解にかけて、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン(VII)を形成させる。次に、このシクロペンタノン(VII)を極性非プロトン性溶媒中で第3塩基の存在下に塩化4−クロロベンジルによりアルキル化して、中間体5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン(II)を得る。最後に、このペンタノン(II)を酸で加水分解して、5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノン(I)を得る。上記方法をフローダイヤグラムIに示す。
【0010】
【化2】
Figure 2004501894
【0011】
本発明の方法で用いるのに適した無極性溶媒は、本質的に水を含まない溶媒であり、例えば、芳香族炭化水素(例:トルエン、ベンゼン、キシレン、ナフタレンなど、好ましくはトルエン)、ハロゲン化芳香族炭化水素(例:クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなど)、炭化水素(例:ペンタン、ヘキサンなど)、ハロゲン化炭化水素(例:クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタンなど)、または、慣用の、好ましくは水不混和性の、無極性有機溶媒である。
【0012】
本発明の方法で用いるのに適した好ましい無極性溶媒は、炭化水素および芳香族炭化水素であり、例えば、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、エチルベンゼンなどである。
【0013】
本発明の方法で用いるのに適した極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどである。
【0014】
本発明の方法で用いるのに適した好ましい極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミドとジメチルスルホキシドである。
【0015】
本発明の方法で第1塩基として用いるのに適した塩基は、アルカリ金属アミド、例えばリチウムアミド、リチウムジメチルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、マグネシウムクロロジエチルアミド(EtNMgCl)、好ましくはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムアミドである。
【0016】
本発明の方法で第2塩基として用いるのに適した塩基は、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムまたはカリウムC−Cアルコキシド、好ましくはナトリウムt−ブトキシドである。
【0017】
本発明の方法で第3塩基として用いるのに適した塩基は、アルカリ金属水素化物、例えばナトリウム、カリウムまたはリチウムの水素化物、好ましくは水素化ナトリウムである。
【0018】
塩基は触媒量から過剰量までの量、例えば、10モル%から4.0モル過剰の量で存在させることができる。
【0019】
本発明の方法で用いるのに適した酸としては、強鉱酸、例えば塩酸、臭化水素酸または硫酸があり、好ましくは硫酸である。
【0020】
「触媒作用」という用語は、塩基が全反応を通じて未変化のままであり、該塩基の存在によって反応速度が高まることを意味する。相間移動触媒とは、有機−水の2相系の界面を越えて反応体が移動するのを促進することによって、このような系における反応速度を高める化合物のことである。
【0021】
本発明の方法で用いるのに適した相間移動触媒は、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムなどであり、硫酸水素テトラブチルアンモニウムが好ましいものである。
【0022】
実施にあたっては、イソブチロニトリル(III)を、無極性溶媒、好ましくは炭化水素、より好ましくはヘキサン中で、第1塩基、好ましくはアルカリ金属アミド、より好ましくはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジメチルアミドの存在下に、少なくとも1モル当量の1−ブロモ−3−クロロプロパンでアルキル化して、5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリル(IV)を得る。次に、この5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリル(IV)を、相間移動触媒、好ましくは硫酸水素テトラブチルアンモニウムの存在下で、シアン化物送達試薬、好ましくはアルカリ金属シアン化物、より好ましくはシアン化ナトリウムにより処理して、2,2−ジメチルアジポニトリル(V)を得る。この2,2−ジメチルアジポニトリル(V)を、無極性溶媒、好ましくは芳香族炭化水素、より好ましくはトルエン中で、第2塩基、好ましくはアルカリ金属アルコキシド、より好ましくはナトリウムt−ブトキシドの存在下に、環化する。このようにして形成された3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテン(VI)を、有利には、単離または精製することなく、酸による加水分解、好ましくは強鉱酸、より好ましくは硫酸による加水分解にかけて、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン(VII)を形成させる。次に、このシクロペンタノン(VII)を、極性非プロトン性溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド中で、第3塩基、好ましくはアルカリ金属水素化物、より好ましくは水素化ナトリウムの存在下に、塩化4−クロロベンジルによりアルキル化して、中間化合物5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン(II)を得る。この化合物を酸、好ましくは強鉱酸、より好ましくは硫酸で加水分解して、目的生成物5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノン(I)を得る。
【0023】
本発明の明確な理解を促すことを目的として、以下に実施例を記載する。これらの実施例は単なる例示であって、いかなる場合も本発明の範囲ならびに基礎となる原理を制限するものとして解釈されるべきでない。
【0024】
(実施例)
実施例1
5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルの製造
【化3】
Figure 2004501894
a) リチウムビス(トリメチルシリルアミド)法
ヘキサン中のリチウムビス(トリメチルシリルアミド)(200ml, 0.20モル)の1M溶液を攪拌し、この溶液にイソブチロニトリル(13.8g, 0.20モル)と1−ブロモ−3−クロロプロパン(34.5g, 0.22モル)を順次添加し、69℃で2時間攪拌してから水で反応を停止させた。相を分離し、有機相を真空濃縮すると、油状の表題生成物が38.9g(純度64%、収率85.7%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。
【0025】
b) リチウムジメチルアミド法
ヘキサン中のリチウムジメチルアミド(7.3g, 0.143モル)の懸濁液にイソブチロニトリル(9.9g, 0.143モル)を滴下した。得られたアニオン溶液をヘキサン中の1−ブロモ−3−クロロプロパン(24.8g, 0.16モル)の溶液に5〜10℃で添加し、室温へと温め、水で反応を停止させた。相を分離し、有機相を真空濃縮すると、黄色の油状物として表題生成物が19.0g(純度80%、収率90.9%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。
【0026】
実施例2
2,2−ジメチルアジポニトリルの製造
【化4】
Figure 2004501894
水中の5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリル(145.6g, 1モル)とシアン化ナトリウム(98.0g, 2モル)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(10.2g, 0.03モル)の混合物を100℃で2時間攪拌し、室温まで冷却して、酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせ、水で洗浄し、真空濃縮して褐色の油状物を得た。この油状物を蒸留(0.2トル、90℃)すると、無色の油状物として表題生成物が123.7g(純度94.9%、収率91%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。
【0027】
実施例3
5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンの製造
【化5】
Figure 2004501894
トルエン中のカリウムt−ブトキシド(60.2g, 0.54モル)の懸濁液を2,2−ジメチルアジポニトリル(120.7g, 0.87モル)と共に80℃で処理し、2時間攪拌してから30℃より低い温度へと冷却し、水で反応を停止させた。相を分離し、有機相を3N塩酸と共に攪拌し、濾過した。濾液を真空濃縮して油状物を得、これを2回蒸留(2トル、150℃)すると、無色の油状物として表題生成物が65.7g(純度98.5%、収率55%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。
【0028】
実施例4
5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンの製造
【化6】
Figure 2004501894
窒素下でジメチルホルムアミド中の水素化ナトリウム(12.7g, 0.31モル)の60%鉱油懸濁液を、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンと共に氷浴温度で50分間処理し、その後塩化4−クロロベンジル(50.2g, 0.31モル)の溶液と共に30分間処理し、5時間攪拌してから水で反応を停止させた。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせ、水で洗浄し、真空濃縮して固体残留物を得た。この残留物をヘキサンで細かくすりつぶすと、融点101〜103℃の白色結晶として表題生成物が59.3g(収率72.6%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。
【0029】
実施例5
5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノンの製造
【化7】
Figure 2004501894
水中の5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン(5.0g, 0.02モル)の懸濁液を硫酸(50%, 25ml)で処理し、140℃で5時間攪拌し、室温まで冷却してトルエンで抽出した。抽出物を合わせ、水で洗浄し、セライトを通して濾過し、真空濃縮すると、暗黒色の油状物として表題生成物が5.5g(純度76.5%、収率93.1%)得られ、これをガスクロマトグラフィーにより確認した。

Claims (14)

  1. 化合物 5−(4−クロロフェニル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノン。
  2. 5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノンの製造方法であって、次の工程:
    a) イソブチロニトリルを、無極性溶媒中で第1塩基の存在下に約15〜65℃の温度で、1−ブロモ−3−クロロプロパンと反応させることにより、5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを得ること、
    b) 前記5−クロロ−2,2−ジメチルペンタンニトリルを、相間移動触媒の存在下に、シアン化物送達試薬で処理することにより、2,2−ジメチルアジポニトリルを形成させること、
    c) 前記2,2−ジメチルアジポニトリルを無極性溶媒中で第2塩基の存在下に環化することにより、3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを得ること、
    d) 前記3,3−ジメチル−2−アミノ−1−シアノシクロペンテンを酸で加水分解することにより、5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを得ること、
    e) 前記5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを、極性非プロトン性溶媒中で第3塩基の存在下に、塩化4−クロロベンジルで処理することにより、5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを形成させること、
    f) 前記5−(4−クロロベンジル)−5−シアノ−2,2−ジメチルシクロペンタノンを酸の存在下で加水分解することにより、目的の5−(4−クロロベンジル)−2,2−ジメチルシクロペンタノン化合物を得ること、
    を含んでなる上記方法。
  3. 第1塩基がリチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムアミドである、請求項2に記載の方法。
  4. 無極性溶媒がヘキサン、ヘプタン、トルエン、またはエチルベンゼンである、請求項2に記載の方法。
  5. 第2塩基がナトリウムt−ブトキシドである、請求項2に記載の方法。
  6. シアン化物送達試薬がシアン化ナトリウムである、請求項2に記載の方法。
  7. 相間移動触媒が硫酸水素テトラブチルアンモニウムである、請求項2に記載の方法。
  8. 第3塩基が水素化ナトリウムである、請求項2に記載の方法。
  9. 極性非プロトン性溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドである、請求項2に記載の方法。
  10. 酸が硫酸である、請求項2に記載の方法。
  11. 第1塩基がリチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムアミドであり、シアン化物送達試薬がシアン化ナトリウムである、請求項4に記載の方法。
  12. 第2塩基がナトリウムt−ブトキシドであり、極性非プロトン性溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドである、請求項11に記載の方法。
  13. 第3塩基が水素化ナトリウムである、請求項12に記載の方法。
  14. 酸が硫酸である、請求項13に記載の方法。
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