JP2004352742A - 表面処理組成物およびゴムの表面処理方法 - Google Patents

表面処理組成物およびゴムの表面処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴムに対する密着性が高く、耐溶剤性の良好な表面処理層を形成することができ、溶剤洗浄などによっても損なわれない表面特性をゴムの表面に付与することができる表面処理組成物およびゴムの表面処理方法を提供すること。
【解決手段】ゴムの表面を処理するための組成物であって、下記一般式(I)(式中、Rはフルオロアルキル基を含有する基、Rはアルキル基またはアルコキシ基、RおよびRは、水素原子または1価の有機基を表す。xは1〜100の整数であり、yは0〜100の整数である。)で示されるフッ素含有化合物と;式Si(OR 4−n (式中、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子または1価の有機基を表し、nは2〜4の整数である)で示される多官能性アルコキシシランと;シランカップリング剤と;これらを溶解する溶剤とを含有する。
【化1】
Figure 2004352742

【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムの表面を処理するための表面処理組成物およびゴムの表面処理方法に関し、さらに詳しくは、新規なハイブリッド化合物により構成される表面処理層をゴムの表面に形成し、当該ゴムの表面に撥水撥油性などの表面特性を付与することのできる表面処理組成物およびゴムの表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フルオロアルキル基を両末端に有し、トリメトキシシリル基などの官能基(加水分解性基を含む官能基)が中間鎖に結合されてなるフッ素含有化合物によって各種物品の表面を処理する方法が知られている。
かかるフッ素含有化合物は、分子の両末端におけるフルオロアルキル基が共有結合を介して中間鎖に結合されているので、フッ素原子による撥水撥油性などの表面特性を長期にわたり材料表面に付与することができる。
【0003】
上記のようなフッ素含有化合物により、ガラスや金属など無機物からなる物品の表面を処理する方法として、3個の加水分解性基を有するケイ素原子が中間鎖に結合されてなるフッ素含有化合物を使用し、これを含有するモノマー溶液を被処理物品の表面に塗布し、この被処理物品の表面において、当該フッ素含有化合物の加水分解縮合反応を進行させて表面処理層(フッ素含有架橋ポリシロキサンを主成分とする被膜)を形成させる方法が紹介されている(例えば、特許文献1参照)。
また、この特許文献1には、前記モノマー溶液の構成成分として、三官能または四官能のアルコキシシランを含有させることにより、形成される被膜の耐熱性を向上させることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−338691号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記のようなフッ素含有化合物を使用して、ゴムの表面を処理することができれば望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の方法によってゴムの表面に形成された表面処理層(フッ素含有架橋ポリシロキサンを主成分とする被膜)は、有機物であるゴムに対して十分な密着性(結合力)を有するものとならない。
そして、このような方法により表面処理したゴム製品に有機溶剤を接触させると、フッ素含有架橋ポリシロキサンの一部が有機溶剤に溶解されて表面処理層から流出してしまい、フッ素含有架橋ポリシロキサンにより付与された表面特性(例えば撥水撥油性)が大幅に減少してしまう。
この結果、特許文献1に記載の方法により表面処理されたゴム製品については、これを耐溶剤性が要求される用途に使用することができない。
【0006】
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第1の目的は、ゴムに対する密着性の高い表面処理層を形成することができる表面処理組成物およびゴムの表面処理方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、耐溶剤性の良好な表面処理層を形成することができ、溶剤洗浄などによっても損なわれない表面特性をゴムの表面に付与することができる表面処理組成物およびゴムの表面処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の組成物は、ゴムの表面を処理するための組成物であって、下記一般式(I)で示されるフッ素含有化合物(以下、「特定のフッ素含有化合物」という。)と、式:Si(OR 4−n (式中、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子または1価の有機基を表し、nは2〜4の整数である)で示される多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤と、これらを溶解する溶剤とを含有することを特徴とする。
【0008】
【化3】
Figure 2004352742
【0009】
(式中、Rはフルオロアルキル基を含有する基を表し、Rはアルキル基またはアルコキシ基を表し、RおよびRは、同一または異なる、水素原子または1価の有機基を表す。xは1〜100の整数であり、yは0〜100の整数である。)
【0010】
本発明の組成物においては、下記の形態が好ましい。
〔1〕特定のフッ素含有化合物として、下記一般式(II)で示されるフッ素含有化合物を含有すること。
〔2〕上記一般式(I)または下記一般式(II)において、Rで表されるフルオロアルキル基を含有する基が、−CF、−C、−C、−C13、−C15または−CF(CF)[OCFCF(CF)]OC(式中、pは0,1もしくは2である。)で表されること。
〔3〕前記多官能性アルコキシシランが、テトラアルコキシシラン、特に、テトラメトキシシランまたはテトラエトキシシランであること。
〔4〕酸または塩基を含有すること。
〔5〕下記一般式(II)で示されるフッ素含有化合物と、テトラエトキシシランと、シランカップリング剤と、塩酸と、有機溶剤とを含有すること。
〔6〕特定のフッ素含有化合物0.05〜30質量%と、特定のフッ素含有化合物の0.1〜100倍の質量のテトラエトキシシランと、特定のフッ素含有化合物の0.3〜5倍の質量のシランカップリング剤と、塩酸と、有機溶剤とを含有すること。
〔7〕特定のフッ素含有化合物0.1〜10質量%と、特定のフッ素含有化合物の0.3〜10倍の質量のテトラエトキシシランと、特定のフッ素含有化合物の0.5〜2倍の質量のシランカップリング剤と、塩酸と、有機溶剤とを含有すること。
〔8〕特定のフッ素含有化合物0.5〜5質量%と、特定のフッ素含有化合物の0.5〜5倍の質量のテトラエトキシシランと、特定のフッ素含有化合物の0.8〜1.5倍の質量のシランカップリング剤と、塩酸と、有機溶剤とを含有すること。
【0011】
【化4】
Figure 2004352742
【0012】
(式中、Rはフルオロアルキル基を含有する基を表し、Rはアルキル基またはアルコキシ基を表し、xは1〜100の整数である。)
【0013】
本発明の表面処理方法は、本発明の表面処理組成物を、ゴムの表面に塗布する工程と、前記表面処理組成物による塗膜を加熱する工程とを含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】
本発明の組成物を構成する特定のフッ素含有化合物は、分子中に加水分解性基(−OR)を複数有し、多官能性アルコキシシランも、分子中に加水分解性基(−OR)を複数有し、また、シランカップリング剤は、分子中に加水分解性基および反応性の有機官能基を有する。
被処理物となるゴムの表面に本発明の組成物を塗布し、ゴムの表面において、特定のフッ素含有化合物と、多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤との反応(加水分解・縮合反応)を進行させることにより、シロキサン架橋構造を有するハイブリッド化合物(フッ素含有架橋ポリシロキサン)からなる表面処理層が形成される。
【0015】
そして、このようにして形成された表面処理層を構成するハイブリッド化合物(またはその形成過程における構造)中には、シランカップリング剤に由来する反応性の有機官能基が導入され、この有機官能基は、被処理物の表面近傍におけるゴムのポリマー主鎖と反応する。これにより、当該表面処理層(ハイブリッド化合物)は、シランカップリング剤を介して、ゴムのポリマー主鎖と化学的に結合する。
このように、ハイブリッド化合物からなる表面処理層と、ゴムのポリマー主鎖との間には、シランカップリング剤を介して、化学的な結合が形成されるため、当該表面処理層は、有機物であるゴム(被処理物)に対して強固に密着することができる。
【0016】
そして、シランカップリング剤を介してゴムのポリマー主鎖に結合された表面処理層(ハイブリッド化合物)は、熱安定性および化学安定性に優れ、特定のフッ素含有化合物に対して良溶媒である種々の有機溶剤に対しても不溶性または難溶性となる。この結果、本発明の組成物によって表面処理したゴム製品(表面処理層)に有機溶剤を接触させても、ハイブリッド化合物の一部が溶出することはなく、これによって付与される表面特性(例えば撥水撥油性)が実質的に損なわれることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する
<表面処理組成物>
本発明の組成物は、特定のフッ素含有化合物と、多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤と、これらを溶解する溶剤とを含有してなる。
以下、各構成成分について説明する。
【0018】
(1)特定のフッ素含有化合物:
本発明の組成物を構成する特定のフッ素含有化合物は、フルオロアルキル基を含有する基(R)を分子両末端に有するとともに、−Si(ORで示される基(トリアルコキシシリル基もしくはトリアルコキシアルコキシシリル基)が結合されてなる中間鎖を有し、さらに(−CH−CR−)で示される中間鎖を有していてもよいフッ素系のオリゴマーである。
【0019】
特定のフッ素含有化合物を構成するフルオロアルキル基を含有する基(R)の具体例としては、−CF、−C、−C、−C13および−C15など−C2q+1(q=1〜10)で表されるフルオロアルキル基;−CF(CF)OC、−CF(CF)[OCFCF(CF)]OC、および−CF(CF)[OCFCF(CF)]OCで表される基(オキシフルオロアルキレン基およびフルオロアルキル基を含有する基)を例示することができ、これらのうち、−CF(CF)OCで表される基が特に好ましい。
【0020】
特定のフッ素含有化合物を構成する必須の中間鎖の有する−Si(ORで示される基の具体例としては、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基などのトリアルコキシシリル基;トリ(メトキシメトキシ)シリル基、トリ(メトキシエトキシ)シリル基、トリ(エトキシメトキシ)シリル基、トリ(エトキシエトキシ)シリル基などのトリアルコキシアルコキシシリル基を挙げることができる。これらのうち、トリアルコキシシリル基が好ましく、トリメトキシシリル基が特に好ましい。
【0021】
特定のフッ素含有化合物における任意の中間鎖(−CH−CR−)を構成する基(R,R)は、同一または異なる基であって、水素原子または1価の有機基であり、ゴムの表面に付与すべき機能などに応じて適宜の基を選択することができる。RまたはRで示される有機基としては、下記の式(i)〜(v)で示される基などを例示することができる。
【0022】
【化5】
Figure 2004352742
【0023】
特定のフッ素含有化合物を示す上記一般式(I)において、必須の中間鎖の数(x)は1〜100とされ、好ましくは1〜50、更に好ましくは1〜10、特に好ましくは2〜5とされる。
また、任意の中間鎖の数(y)は0〜100とされ、好ましくは0〜50、更に好ましくは0〜10とされる。
【0024】
特定のフッ素含有化合物を構成する好適な化合物としては、下記式(1)乃至(5)で示される化合物を挙げることができる。特に、下記式(1)または式(2)で示される化合物(上記の一般式(I)においてy=0である化合物)は、1分子中に占めるフッ素原子(表面特性の向上に寄与する原子)の割合が大きいために、ゴム基材の表面近傍に高い効率でフッ素原子を存在させることができるので好ましい。
【0025】
【化6】
Figure 2004352742
【0026】
(式中、x’は2または3である。)
【0027】
【化7】
Figure 2004352742
【0028】
〔式(2)および式(3)において、R’は、式:−CF(CF)OCFCF(CF)OCで示される基である。
式(2)中、xaは1〜100の整数である。
式(3)中、xbは1〜100の整数、ybは1〜500の整数である。〕
【0029】
【化8】
Figure 2004352742
【0030】
〔式(4)中、xcは1〜10の整数、ycは0〜100の整数である。式(5)中、xdは1〜10の整数、ydは0〜100の整数である。〕
【0031】
上記一般式(I)で示される特定のフッ素含有化合物は、下記一般式(IA)で示されるフッ素含有過酸化物の存在下に、下記一般式(IB)で示される単量体と、下記一般式(IC)で示される単量体とを重合させることにより得ることができる。
なお、この反応生成物(フッ素含有化合物)中には、フルオロアルキル基を含有する基(R)が片末端のみに導入されているオリゴマーが任意の割合で含まれていてもよい。
【0032】
【化9】
Figure 2004352742
【0033】
(式中、R、R、RおよびRは、先に定義したとおりである。)
【0034】
本発明の組成物における特定のフッ素含有化合物の含有割合としては、0.05〜30質量%であることが好ましく、更に好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%とされる。特定のフッ素含有化合物の含有割合が過小である場合には、処理効果(撥水撥油性などの表面特性)をゴムの表面に付与することが困難となる。他方、30質量%を超える割合で特定のフッ素含有化合物を含有させても、含有量に見合う処理効果が得られない。
【0035】
(2)多官能性アルコキシシラン:
本発明の組成物を構成する多官能性アルコキシシラン〔Si(OR 4−n 〕には、2官能性のジアルコキシシラン〔Si(OR 〕、3官能性のトリアルコキシシラン〔Si(OR〕、および4官能性のテトラアルコキシシラン〔Si(OR〕が含まれる。
多官能性アルコキシシランを示す上記式中、Rは、メチル基、エチル基などのアルキル基を表し、Rは水素原子または1価の有機基を表す。Rで表される1価の有機基には、メチル基、エチル基などのアルキル基、およびフェニル基などのアリール基が含まれる。
ここに、ジアルコキシシランの具体例としては、ジエトキシジメチルシラン、ジエトキシメチルフェニルシラン、ジメトキシジメチルシランおよびジメトキシメチルオクチルシランなどが挙げられる。
また、トリアルコキシシランの具体例としては、トリエトキシシラン、トリエトキシ(メチル)シラン、トリエトキシ(フェニル)シラン、トリメトキシ(メチル)シランおよびトリメトキシ(フェニル)シランなどが挙げられる。
さらに、テトラアルコキシシランの具体例としては、テトラメトキシシラン(TMOS)およびテトラエトキシシラン(TEOS)を挙げることができる。
これらのうち、テトラアルコキシシランが好ましく、特にTMOSおよびTEOSは、液状であって特定のフッ素含有化合物との相溶性が高く、これらを使用することにより、本発明の組成物の均質性を向上させることができる。
【0036】
本発明の組成物において、多官能性アルコキシシランの含有割合としては、特定のフッ素含有化合物の含有量の0.1〜100倍(質量)であることが好ましく、更に好ましくは0.3〜10倍、特に好ましくは0.5〜5倍とされる。多官能性アルコキシシランの含有割合(特定のフッ素含有化合物に対する相対的な割合)が過小である場合には、これによるネットワーク(シロキサン架橋構造)の形成が不十分となり、特定のフッ素含有化合物と、シランカップリング剤との直接結合の割合が高くなることにより、ゴム(基材)の表面を完全に覆うことが困難となる。
一方、この割合が過大である場合には、特定のフッ素含有化合物の割合が相対的に過小となり、所期の処理効果をゴムの表面に付与することが困難となる傾向がある。
【0037】
(3)シランカップリング剤:
本発明の組成物を構成するシランカップリング剤としては、下記式(6)で示されるものを挙げることができる。
【0038】
【化10】
Figure 2004352742
【0039】
上記式(6)において、Rはアルキル基またはアルコキシ基を表し、Rはアルキル基を表し、mは1〜3の整数、好ましくは3であり、nは0〜5の整数、好ましくは0〜3の整数である。また、Rは、ゴムのポリマー主鎖との反応性を有する有機官能基を表す。
【0040】
上記式(6)において、Si(OR 3−m −で表される基は、少なくとも1個、好ましくは3個の加水分解性基(−OR)を有する。これにより、上記式(6)で示されるシランカップリング剤は、複数の加水分解性基(−OR)を有する特定のフッ素含有化合物、および複数の加水分解性基(−OR)を有する多官能性アルコキシシランと反応することができる。
ここに、Si(OR 3−m −で表される基としては、トリメトキシシリル基などのトリアルコキシシリル基であることが好ましい。
【0041】
また、ゴムのポリマー主鎖との反応性を有する有機官能基(R)としては、アミノ基、メルカプト基、ビニル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、エポキシ基、ウレイド基などを挙げることができる。これらのうち、不飽和結合を有するゴムのポリマー主鎖に対して反応性を有するメルカプト基、不飽和結合を有しないゴムのポリマー主鎖に対して反応性を有するビニル基を好適なものとして挙げることができる。
このように、ゴムの種類(ポリマー主鎖中の不飽和結合の有無など)に応じて、反応性有機官能基(R)を選択することによれば、特定のフッ素含有化合物として同一種類の化合物を種々のゴムに対して使用することが可能となる。
【0042】
被処理物であるゴムの表面において、特定のフッ素含有化合物(−OR)と、多官能性アルコキシシラン(−OR)と、シランカップリング剤(−OR)との反応(加水分解・縮合反応)を進行させることにより、シロキサン架橋構造を有するハイブリッド化合物(フッ素含有架橋ポリシロキサン)からなる表面処理層が形成される。
しかして、表面処理層を構成するハイブリッド化合物、または、その形成過程(加水分解・縮合反応過程)における構造中には、シランカップリング剤に由来する反応性の有機官能基(R)が導入され、この有機官能基(R)は、表面近傍におけるゴムのポリマー主鎖と反応する。これにより、最終的に形成される表面処理層(ハイブリッド化合物)は、シランカップリング剤を介して、ゴムのポリマー主鎖と化学的に結合することになる。
このように、ハイブリッド化合物からなる表面処理層と、ゴムのポリマー主鎖との間には、シランカップリング剤を介して、化学的な結合が形成されるため、当該表面処理層は、有機物であるゴムに対しても強固に密着することができる。
【0043】
本発明の組成物において、シランカップリング剤の含有割合としては、特定のフッ素含有化合物の含有量の0.3〜5倍(質量)であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜2倍、特に好ましくは0.8〜1.5倍とされる。
シランカップリング剤の含有割合(特定のフッ素含有化合物に対する相対的な割合)が過小である場合には、得られる組成物によって形成される表面処理層がゴムに対して十分な密着性(耐溶剤性)を有するものとならない。一方、この割合が過大である場合には、特定のフッ素含有化合物の割合が相対的に過小となり、所期の処理効果をゴムの表面に付与することが困難となる傾向がある。
【0044】
(4)溶剤:
本発明の組成物を構成する溶剤としては、特定のフッ素含有化合物、多官能性アルコキシシランおよびシランカップリング剤を共に溶解することができるものの中から選択することができ、これらの種類によっても異なるが、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、トルエン、アセトンなどの有機溶剤を例示することができ、これらのうち、メタノール、エタノールおよびジクロロメタンが好ましい。
なお、本発明の組成物には、その効果が損なわれない限度において、上記の必須成分以外に各種の任意成分が含有されていてもよい。
【0045】
特定のフッ素含有化合物と、多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤との反応(加水分解・縮合反応)を効率的に行わせて、ハイブリッド化合物におけるシロキサン架橋構造の形成を促進させる観点から、本発明の組成物は、酸性またはアルカリ性であることが好ましく、酸性(pHが6以下、特に2〜5)であることが特に好ましい。
本発明の組成物を酸性とするために含有される酸としては、無機酸であっても有機酸であってもよい。
ここに、無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などを挙げることができ、塩酸が好ましい。また、有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸などを挙げることができ、酢酸が好ましい。
また、本発明の組成物をアルカリ性とするために含有される塩基としては、アンモニア水および各種アミン類などを挙げることができる。
【0046】
(5)製造方法:
本発明の組成物は、特定のフッ素含有化合物と、多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤とを溶剤に溶解させることにより容易に製造することができる。
なお、得られた組成物を室温下に長時間静置すると、構成成分(特に多官能性アルコキシシラン)の縮合物が形成されて沈澱物を生じるおそれがある。
このため、本発明の組成物は、製造後24時間以内に使用することが好ましく、また、使用前に十分に(例えば1〜6時間)攪拌して組成物の均質化を図ることが肝要である。また、必要に応じて、60〜70℃に加温してもよい。
【0047】
(6)ゴム(被処理物):
本発明の組成物は、ゴム(架橋ゴムおよび未架橋ゴム)の表面処理に使用するものであり、当該ゴムの表面に、種々の表面特性〔例えば、フルオロアルキル基による撥水撥油性、非粘着性、任意の中間鎖(−CH−CR−)により発現される防汚性、抗菌性、生理活性など〕を付与することができる。
【0048】
ここに、本発明の組成物により表面処理されるゴム(原料ゴム)としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、アクリルゴム(ACM,ANM)、エピクロロヒドリンゴム(CO,ECO)、シリコーンゴム(VMQ,FVMQ)、ウレタンゴム(AU,EU)、フッ素ゴム(FKM,FEPM)などを例示することができ、これらのうち、ニトリルゴムに対して、特に優れた処理効果を付与することができる。
【0049】
<ゴムの表面処理方法>
本発明の処理方法は、本発明の組成物をゴムの表面に塗布する工程(以下「塗布工程」という。)と、当該組成物による塗膜を加熱する工程(以下「加熱工程」という。)とを含む。
【0050】
塗布工程において、本発明の組成物のゴム表面への塗布方法としては、当該組成物中にゴム(成形体)を浸漬する浸漬法、刷毛やローラなどの塗布手段を使用する方法など特に制限されるものではない。
なお、この塗布工程の終了後、ゴムの表面に形成された塗膜から溶剤を除去するために乾燥処理を行うことが好ましい。乾燥条件としては、組成物を構成する溶剤の種類および含有割合などによっても異なるが、例えば室温で1分間〜24時間とされ、好ましくは3分間〜1時間とされる。
加熱工程において、塗膜の加熱方法としては、オーブンによる加熱、熱プレスによる加熱など、特に制限されるものではない。加熱条件としては、例えば50〜150℃で5分間〜24時間とされ、好ましくは80〜100℃で10〜120分間とされる。
【0051】
被処理物であるゴムの表面に塗布された塗膜(本発明の組成物による塗膜)を加熱することにより、(i)特定のフッ素含有化合物と、多官能性アルコキシシランと、シランカップリング剤との反応(加水分解・縮合による架橋構造の形成反応)が進行すると共に、(ii)シランカップリング剤の有する反応性有機官能基と、ゴムのポリマー主鎖との反応が進行する。
これにより、(i)シロキサン架橋構造(フッ素含有架橋ポリシロキサン)とシランカップリング剤との間、および、(ii)シランカップリング剤とゴムのポリマー主鎖との間に化学的な結合が形成され、この結果、ゴムに対する密着性に優れた表面処理層(被覆層/改質層)が形成される。
【0052】
本発明の組成物により形成される表面処理層(ハイブリッド化合物)によれば、これを構成する特定のフッ素含有化合物と同等もしくは同等以上の表面特性(例えば撥水撥油性)をゴムの表面に付与することができる。
【0053】
しかも、シランカップリング剤を介してゴムのポリマー主鎖に結合された表面処理層(ハイブリッド化合物)は、熱安定性および化学安定性に優れ、これを構成する特定のフッ素含有化合物に対して良溶媒である種々の有機溶剤〔例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、トルエン、アセトン〕に対しても不溶性または難溶性となる。この結果、本発明の組成物によって表面処理したゴム製品(表面処理層)に有機溶剤を接触させても、ハイブリッド化合物の一部が溶出することはなく、これによって付与される表面特性(例えば撥水撥油性)が実質的に損なわれることはない。
このように、本発明の組成物(処理方法)によって表面処理されたゴム製品(ハイブリッド化合物からなる表面処理層が強固に密着されてなるゴム製品)は、特定のフッ素含有化合物によって表面処理されたゴム製品(特定のフッ素含有化合物からなる表面処理層を備えたゴム製品)と比較して、格段に優れた耐溶剤性を有するものとなる。
【0054】
また、ハイブリッド化合物からなる表面処理層は、これを構成する特定のフッ素含有化合物よりも熱安定性に優れているため、当該ハイブリッド化合物からなる表面処理層を備えたゴム製品を、一定の耐熱性が要求される用途に使用することができる。
さらに、ハイブリッド化合物からなる表面処理層は、耐摩耗性・耐擦過傷性にも優れている。
【0055】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0056】
〔作製例1〕
ニトリルゴム「JSR N240S」(ジェイエスアール(株)製)100質量部と、老化防止剤「ノクラックCD」1.5質量部と、ステアリン酸「アデカ脂肪酸SA−300」1.5質量部と、酸化亜鉛5質量部と、カーボンブラック「サーマックスMT」70質量部と、炭酸カルシウム「白艶華CC」(白石工業(株)製)10質量部と、フタル酸ジオクチル(DOP)30質量部と、硫黄0.3質量部と、架橋促進剤「ノクセラーTT」(大内新興化学(株)製)1.5質量部と、架橋促進剤「ノクセラーCZ−G」(大内新興化学(株)製)1.5質量部とを8インチロールによって混練してニトリルゴム組成物からなる未架橋ゴムを得た。次いで、この未架橋ゴムを熱プレスで加熱処理(150℃×20分間)することにより、ニトリルゴムからなるゴム板(10mm×10mm)を作製した。
【0057】
<実施例1>
(a)組成物の製造:
下記表1に示す処方に従って、上記式(1)で示される特定のフッ素含有化合物0.2gと、テトラエトキシシラン(TEOS)0.2gと、式:Si(OCH−(CH−SHで示されるシランカップリング剤「A−189」〔日本ユニカー(株)製〕0.2gと、塩酸(HCl濃度=3.6%)0.2mLとを、ジクロロメタン20mLに添加し、この系を室温下に4時間攪拌することにより、本発明の組成物(特定のフッ素含有化合物濃度=1.0質量%,TEOS濃度=1.0質量%,シランカップリング剤濃度=1.0質量%)を製造した。
【0058】
(b)架橋ゴム(ニトリルゴム)の表面処理:
上記(1)のようにして製造された本発明の組成物(4時間の攪拌操作の終了直後における組成物)中に、作製例1で得られたゴム板(ニトリルゴム)を室温下に3分間浸漬することにより、当該ゴム板の全表面に組成物を塗布した。次いで、当該ゴム板を室温下に5分間放置して塗膜を乾燥させた後、90℃のオーブン内で60分間加熱処理することにより、本発明の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0059】
<実施例2>
下記表1に示す処方に従って、TEOSの使用量を0.6gに変更したこと以外は実施例1(a)と同様にして本発明の組成物(特定のフッ素含有化合物濃度=1.0質量%,TEOS濃度=3.0質量%,シランカップリング剤濃度=1.0質量%)を製造した。
このようにして得られた組成物を使用したこと以外は実施例1(b)と同様にして、本発明の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0060】
<実施例3>
下記表1に示す処方に従って、塩酸に代えてアンモニア水(NH=28〜30%)0.2mLを使用したこと以外は実施例1(a)と同様にして本発明の組成物(特定のフッ素含有化合物濃度=1.0質量%,TEOS濃度=1.0質量%,シランカップリング剤濃度=1.0質量%)を製造した。
このようにして得られた組成物を使用したこと以外は実施例1(b)と同様にして、本発明の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0061】
<実施例4>
下記表1に示す処方に従って、上記式(1)で示される特定のフッ素含有化合物に代えて、上記式(3)で示される特定のフッ素含有化合物(但し、xb=1〜10、ybは1〜10)0.2gを使用したこと以外は実施例1(a)と同様にして本発明の組成物(特定のフッ素含有化合物濃度=1.0質量%,TEOS濃度=1.0質量%,シランカップリング剤濃度=1.0質量%)を製造した。このようにして得られた組成物を使用したこと以外は実施例1(b)と同様にして、本発明の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0062】
<比較例1>
下記表1に示す処方に従って、TEOSおよびシランカップリング剤を使用しなかったこと以外は実施例1(a)と同様にして比較用の組成物を製造した。
このようにして得られた組成物を使用したこと以外は実施例1(b)と同様にして、比較用の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0063】
<比較例2>
下記表1に示す処方に従って、シランカップリング剤を使用しなかったこと以外は実施例1(a)と同様にして比較用の組成物を製造した。
このようにして得られた組成物を使用したこと以外は実施例1(b)と同様にして、比較用の組成物による表面処理層が形成されたゴム板を得た。
【0064】
<実験例(表面処理層におけるフッ素原子の存在量)>
〔1〕初期値:
実施例1〜4および比較例1〜2により表面処理されたゴム板の各々について、X線光電子分光分析装置(XPS)により、形成された表面処理層に存在するフッ素原子の量(炭素原子1個に対するフッ素原子の個数)を測定した。結果を下記表1に示す。測定条件は、下記のとおりである。
【0065】
(測定条件)
・使用機種:Perkin Elmer PHI 5600 ESCA System,
・室内の圧力(減圧条件):2.8×10−7Pa,
・補正:中和銃にてC1sを285.0eVに補正,
・X線:AlKαモノクロX線,
・X線照射角度:55°,
・測定領域:800μm×2000μm
【0066】
〔2〕溶剤洗浄後:
実施例1〜4および比較例1〜2により表面処理されたゴム板の各々について、下記表1に示す溶剤による洗浄(ソックスレー抽出)を12時間行った後、上記〔1〕と同様にして表面処理層に存在するフッ素原子の量を測定し、上記〔1〕により得られたフッ素原子の量(初期値)に対する保持率を求めることにより、表面処理層の耐溶剤性を評価した。結果を併せて下記表1に示す。
【0067】
【表1】
Figure 2004352742
【0068】
【発明の効果】
本発明の表面処理組成物および表面処理方法によれば、密着性の高い表面処理層(被覆層/改質層)をゴムの表面に形成することができ、これにより、優れた表面特性(例えば撥水撥油性)を当該ゴムの表面に安定的に付与することができる。
しかも、ゴム表面に対する表面処理層の優れた密着性により、当該表面処理層に溶剤を接触させても、これを構成するハイブリッド化合物の一部が溶出することはなく、付与された表面特性が実質的に損なわれることはない。
このように、当該表面処理層を備えたゴム製品(本発明に係る処理が施されたゴム製品)は、特定のフッ素含有化合物による表面処理層を備えたゴム製品と比較して、格段に優れた耐溶剤性を有している。

Claims (8)

  1. ゴムの表面を処理するための組成物であって、
    下記一般式(I)で示されるフッ素含有化合物と、
    式:Si(OR 4−n (式中、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子または1価の有機基を表し、nは2〜4の整数である)で示される多官能性アルコキシシランと、
    シランカップリング剤と、
    これらを溶解する溶剤とを含有することを特徴とする表面処理組成物。
    Figure 2004352742
    (式中、Rはフルオロアルキル基を含有する基を表し、Rはアルキル基またはアルコキシ基を表し、RおよびRは、同一または異なる、水素原子または1価の有機基を表す。xは1〜100の整数であり、yは0〜100の整数である。)
  2. ゴムの表面を処理するための組成物であって、
    下記一般式(II)で示されるフッ素含有化合物と、
    式:Si(OR 4−n (式中、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子または1価の有機基を表し、nは2〜4の整数である)で示される多官能性アルコキシシランと、
    シランカップリング剤と、
    これらを溶解する溶剤とを含有することを特徴とする表面処理組成物。
    Figure 2004352742
    (式中、Rはフルオロアルキル基を含有する基を表し、Rはアルキル基またはアルコキシ基を表し、xは1〜100の整数である。)
  3. 前記フッ素含有化合物を示す上記一般式(I)または上記一般式(II)において、Rで表されるフルオロアルキル基を含有する基が、−CF、−C、−C、−C13、−C15または−CF(CF)[OCFCF(CF)]OC(式中、pは0,1もしくは2である。)で表されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面処理組成物。
  4. 前記多官能性アルコキシシランが、テトラアルコキシシランであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表面処理組成物。
  5. 前記テトラアルコキシシランが、テトラメトキシシランまたはテトラエトキシシランであることを特徴とする請求項4に記載の表面処理組成物。
  6. 酸または塩基を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表面処理組成物。
  7. 上記一般式(II)で示されるフッ素含有化合物と、テトラエトキシシランと、シランカップリング剤と、塩酸と、有機溶剤とを含有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の表面処理組成物。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の表面処理組成物を、ゴムの表面に塗布する工程と、前記表面処理組成物による塗膜を加熱する工程とを含むことを特徴とするゴムの表面処理方法。
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