JP2004336533A - 電圧駆動素子の駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランジスタTr1をオンさせると共にトランジスタTr2をオフさせると、既に充電状態にあるコンデンサC1から抵抗R3及びトランジスタTr1を介して電圧駆動素子3のゲート端子へ電流が流れ、電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量が充電されて電圧駆動素子3はターンオンする。コンデンサC1の蓄積電荷は、電圧駆動素子3のソース端子に接続された配線等のインダクタンス成分L1の両端間電圧には何ら影響を受けないため、インダクタンス成分L1が無視できない場合であっても、電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量はコンデンサC1の蓄積電荷によって迅速に充電される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電圧駆動素子の駆動回路に係り、特に電圧駆動素子のスイッチング速度の低下防止に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に従来の電圧駆動素子の駆動回路を示す。モータ等の負荷1が負荷用電源2に接続されると共に負荷1に電圧駆動素子3が接続されており、この電圧駆動素子3のゲート端子に駆動回路が接続されている。駆動回路は、駆動用電源4に抵抗R1、駆動用のpチャネル形トランジスタTr1、駆動用のnチャネル形トランジスタTr2及び抵抗R2が順次直列に接続された構成を有し、トランジスタTr1及びTr2のドレイン端子に電圧駆動素子3のゲート端子が接続されている。
【0003】
トランジスタTr1及びTr2のゲート端子にそれぞれ入力信号を入力してトランジスタTr1をオンさせると共にトランジスタTr2をオフさせると、駆動用電源4から抵抗R1及びトランジスタTr1を介して電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量が充電される。そして、電圧駆動素子3のゲート−ソース間電圧がしきい値を超えると、電圧駆動素子3はターンオンし、負荷用電源2から負荷1及び電圧駆動素子3を通って電流が流れ、負荷1が運転される。
【0004】
ところが、電圧駆動素子3のソース端子に接続された配線等のインダクタンス成分L1が無視できない場合には、このインダクタンス成分L1を流れる電流の変化率に応じてインダクタンス成分L1の両端に発生する電圧の影響により電圧駆動素子3の充電電流が低下するため、電圧駆動素子3のターンオンが遅くなるという現象が生じてしまう。さらに、インダクタンス成分L1の両端の発生電圧が大きいと、ゲート−ソース間の電圧が下がり、オンしかかった電圧駆動素子3が再びオフしてしまう。
【0005】
特許文献1には、複数のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の電圧駆動素子を並列接続した場合に、素子毎のスイッチング速度のバラツキに起因した並列接続効果の低減を改善するために、複数の電圧駆動素子のゲート端子間にコンデンサと抵抗を直列に接続した駆動回路が開示されている。各電圧駆動素子に同時にゲート電流を流してターンオンさせる際に、スイッチング速度の速い電圧駆動素子のゲート端子からコンデンサと抵抗を介してスイッチング速度の遅い電圧駆動素子のゲート端子にゲート電流をバイパスさせ、これによりスイッチング速度のバラツキの緩和を図っている。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−48434号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電圧駆動素子のソース端子に接続されたインダクタンス成分に起因するスイッチング速度の低下については、上記の特許文献1の駆動回路でも対処することができない。
【0008】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、電圧駆動素子のソース端子に接続されたインダクタンス成分が存在してもスイッチング速度を低下させることなくターンオンさせることができる電圧駆動素子の駆動回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電圧駆動素子の駆動回路は、駆動電源からの電力により電圧駆動素子のゲート端子とソース端子との間の容量を充電してターンオンさせる駆動回路であって、電圧駆動素子のソース端子と駆動電源との間に直列に接続されたコンデンサと抵抗とを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1にこの発明の実施の形態に係る電圧駆動素子の駆動回路の構成を示す。負荷用電源2にモータ等の負荷1と電圧駆動素子3とが互いに直列に接続され、電圧駆動素子3のゲート端子及びソース端子にこの実施の形態に係る駆動回路が接続されている。駆動回路は、駆動用電源4に順次直列に接続された抵抗R1、駆動用のpチャネル形トランジスタTr1、駆動用のnチャネル形トランジスタTr2及び抵抗R2を有しており、トランジスタTr1及びTr2のドレイン端子に電圧駆動素子3のゲート端子が接続されている。さらに、電圧駆動素子3のソース端子と駆動用トランジスタTr1のソース端子との間にコンデンサC1と抵抗R3が直列に接続されている。
【0011】
次に、この実施の形態の動作について説明する。コンデンサC1と抵抗R3の直列接続は、抵抗R1を介して駆動用電源4の両端間に接続されているため、駆動用のトランジスタTr1がオフしているときには、コンデンサC1が駆動用電源4により充電された状態となっている。
ここで、駆動用のトランジスタTr1及びTr2のゲート端子にそれぞれ入力信号を入力してトランジスタTr1をオンさせると共にトランジスタTr2をオフさせると、図1に矢印で示されるように、既に充電状態にあるコンデンサC1から抵抗R3及びトランジスタTr1を介して電圧駆動素子3のゲート端子へ電流が流れる。なお、このときの電流は、コンデンサC1、抵抗R3及び電圧駆動素子3のゲート−ソース間容量等により決定される時定数に従って流れる。これにより、電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量が充電され、このゲート−ソース間電圧がしきい値を超えたところで電圧駆動素子3はターンオンし、負荷用電源2から負荷1に電流が流れて負荷1の運転が開始される。
【0012】
コンデンサC1は電圧駆動素子3のソース端子から分岐してトランジスタTr1のソース端子との間に接続されているので、コンデンサC1の蓄積電荷は、電圧駆動素子3のソース端子とグラウンドとの間に接続された配線等のインダクタンス成分L1の両端間電圧には何ら影響を受けない。従って、インダクタンス成分L1が無視できない場合であっても、電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量はコンデンサC1の蓄積電荷によって迅速に充電され、電圧駆動素子3がターンオンすることとなる。すなわち、電圧駆動素子3のソース端子に接続されたインダクタンス成分L1に起因する電圧駆動素子3のスイッチング速度の低下を防止することができる。
【0013】
その後、トランジスタTr1及びTr2のゲート端子にそれぞれ入力される入力信号を変化させてトランジスタTr1をオフさせると共にトランジスタTr2をオンさせると、電圧駆動素子3のゲート−ソース間の容量に蓄積されていた電荷がトランジスタTr2及び抵抗R2を介して流れることにより放電され、電圧駆動素子3がターンオフする。これにより、負荷用電源2から負荷1に流れていた電流が停止される。
また、トランジスタTr1をオフすることにより、コンデンサC1が駆動用電源4により充電され、次の電圧駆動素子3のターンオンに備える状態となる。
【0014】
なお、図1では、電圧駆動素子3としてFET(電界効果トランジスタ)を示したが、これに限るものではなく、この発明は、例えばIGBT等の駆動回路としても同様に適用することができる。
また、駆動用のトランジスタTr1及びTr2としては、FETの他、バイポーラトランジスタを使用することもできる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電圧駆動素子のソース端子と駆動電源との間にコンデンサと抵抗とを直列に接続したので、電圧駆動素子のソース端子に接続された配線等のインダクタンス成分が無視できない場合であっても、電圧駆動素子のゲート−ソース間の容量はコンデンサの蓄積電荷によって迅速に充電され、スイッチング速度の低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る電圧駆動素子の駆動回路の構成を示す回路図である。
【図2】従来の電圧駆動素子の駆動回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 負荷、2 負荷用電源、3 電圧駆動素子、4 駆動用電源、Tr1,Tr2 駆動用トランジスタ、C1 コンデンサ、R1〜R3 抵抗、L1 インダクタンス成分。
Claims (1)
- 駆動電源からの電力により電圧駆動素子のゲート端子とソース端子との間の容量を充電してターンオンさせる駆動回路であって、
電圧駆動素子のソース端子と駆動電源との間に直列に接続されたコンデンサと抵抗とを備えたことを特徴とする電圧駆動素子の駆動回路。
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2003
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