JP2004336011A - 積層型圧電体素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子を提供すること。
【解決手段】内部電極層153、154は側表面11に導出された電極露出部を有し、電極露出部を一対の外部電極195、196のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極195、196を変更しており、内部電極層153、154の周囲には、内部電極層153、154が側表面11から後退した領域である控え部が部分的に形成され、積層方向と直交する断面方向にかかる圧電層151の断面形状は偶数辺で角部にC面取部を設けた多角形である。断面形状における最小2辺幅XとC面取部最大幅Yとの間には1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車エンジンのインジェクタの駆動源等に使用することができる積層型圧電体素子に関する。
自動車エンジンの燃料噴射用のインジェクタにおいて積層型圧電体素子を駆動源に用いることがある。
上記積層型圧電体素子は、後述する実施例1や図1等に示すように、圧電層と内部電極層とを交互に積層し、上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されている。
なお、このような控え部が存在する積層型圧電体素子は、部分電極構造と呼ばれるタイプである。
特開平6−120579号公報 特開2001−339105号公報
ところで、圧電層は変位すると、電圧印加方向に伸びて、電圧印加方向と直交する方向に縮小する。すなわち、積層型圧電体素子は積層方向に変位して断面方向に縮小する。
よって、部分電極構造の積層型圧電体素子において、圧電層は電極部で積層方向に挟持された領域のみが電圧印加されるため、積層方向に変位する活性部と、変位しない非活性部とが現れる(後述する図2等参照)。
ところで、圧電層の断面形状に鋭角な角部が存在すると、収納径が大きくなりインジェクタ等の駆動源として使用する場合等に搭載性が悪くなるため、後述する図5や図10に示すごとく、一般に圧電層の角部に面取部を設けて角部から角をなくすことが広く行われている。
しかしながら、この面取部の形状や活性部、非活性部の形状によっては、クラックが発生してしまい、十分な耐久性が得られないという問題があった。
この部分の応力を抑制したり、強度を高めたりすることにより、圧電層や内部電極層に対するクラック発生を抑制し、積層型圧電体素子の耐久性向上が望まれていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子を提供しようとするものである。
第1の発明は、圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
積層方向と直交する断面方向にかかる上記圧電層の断面形状は偶数辺を有し、角部にC面取部を設けた多角形であり、
上記断面形状における最小2辺幅XとC面取部最大幅Yとの間には1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子にある(請求項1)。
第2の発明は、圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
積層方向と直交する断面方向にかかる上記圧電層の断面形状は偶数辺を有し、角部にR面取部を設けた多角形であり、
上記断面形状における最小2辺幅XとR面取部最大幅Zとの間には1.00≦Z/X≦1.27の関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子にある(請求項2)。
第1及び第2の発明では、積層型圧電体素子の圧電層は、その断面形状における角部に対しC面取部、R面取部を施し、更にC面取部やR面取部の幅と最小2辺幅と間に所定の関係が成立するように構成する。
一般に、C面取部幅、R面取部幅が小さければ(すなわちY/Xが大きければ、またはZ/Xが大きければ)圧電層変位時の断面方向に縮小する歪みの量が角部において大きくなり、内部応力が大きくなる。なお、C面取部幅、R面取部幅が大きく(すなわちY/Xが小さく、またはZ/Xが小さく)なった場合は、面取部と稜辺部の大きさが逆転するため、実質的な意味をもたず本発明の請求範囲外となる。
従って、適度なC面取部幅やR面取部幅を選択することで、内部応力を圧電層の破壊が生じない程度に抑制することができる。
第3の発明は、圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
上記圧電層は、電位の異なる内部電極層に積層方向から挟まれて変位可能な活性部と、内部電極層と一方からのみ接した変位しない非活性部とよりなり
上記活性部における最小2辺幅mと活性部の最大幅βとの間には1.00≦n/m≦1.31なる関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子にある(請求項4)。
第3の発明では、積層型圧電体素子の圧電層に対し積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部を部分的に設けて、内部電極層を形成している。そして、圧電層は内部電極層に積層方向から挟まれて変位可能な活性部と控え部と接した変位しない非活性部とからなる。
そして、活性部の最小2辺幅、最大幅との間に所定の関係が成立することで、駆動時にクラックを発生し難くすることができる。
第4の発明は、圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
積層型圧電体素子における駆動時に変位する圧電層の総積層数をα、0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値をα0とすると、
積層方向の少なくとも一方の端面側の1〜α0層の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWa、積層方向の中央の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWbとすると、Wa>Wbであることを特徴とする積層型圧電体素子である(請求項6)。
ここにαを10で割って、その小数点以下を切り上げた値がα0である。すなわち、α=10の場合はα0=1、α=25の場合はα0=3、α=31の場合はα0=4である。従って、1〜α0層までというのは、積層方向の端面から積層型圧電体素子の変位する圧電層を数えてα0層までという意味であり、このα0層までの間に形成される積層境界面の控え部の幅がWaである。
また、積層方向中央の圧電層間とは、変位する圧電層の総積層数が偶数である場合は積層方向中央の2つの圧電層の間に形成される圧電層間における控え部の幅がWbとなり、変位する圧電層の総積層数が奇数である場合は積層方向中央の1つの圧電層が隣接する他の圧電層との間に形成する圧電層間の控え部の幅がWbとなる。
これにより、側表面近傍における内層電極を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が1〜α0層までの方が大きくなるため、この部分の強度を高めることができ、駆動時の内部応力によるクラックが発生し難くなる。
以上、第1〜第4の発明によれば、駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)、第2の発明(請求項2)にかかる最小2辺幅や面取部最大幅について説明する。
後述する図5や図10に示すごとく、最小2辺幅は断面形状において対向する二辺の最短距離で、断面形状の重心Gを通る直線に沿った長さである。C面取幅及びR面取幅は、面取りされた対向する角部の最短距離で、重心Gを通る直線に沿った長さである。
図5に示すごとく、C面取部とは、角部を直線状に切削して面取りした状態を指す。図10に示すごとく、R面取りとは、角部を丸めるように切削して面取りした状態を指す。
第1の発明において、Y/Xが1.24より大である場合は、圧電層変位時の断面方向に縮小する歪みの量が角部において大きくなり、内部応力が大きくなるおそれがある。Y/Xが1.00未満である場合は、面取部と稜辺部との大きさが逆転するため、実質的な意味を持たず本発明の請求範囲外となる。
更に、第2の発明において、Z/Xが1.27より大である場合は、圧電層変位時の断面方向に縮小する歪みの量が角部において大きくなり、内部応力が大きくなるおそれがある。
Z/Xが1.00未満である場合は、面取部と稜辺部との大きさが逆転するため、実質的な意味を持たず本発明の請求範囲外となる。
次に、第1、第2の発明において、上記側表面は、上記圧電層の角部からなるコーナー部と、あるコーナー部とその隣の別のコーナー部に挟まれた稜辺部とよりなり、
積層境界面において、上記コーナー部から後退した領域の控え部の幅W1と、上記稜辺部から後退した領域の控え部の幅W2との間には、W1>W2という関係が成立することが好ましい(請求項3)(図12参照)。
これにより、内部電極層を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が、構造上クラックの発生しやすい上記コーナー部の方が上記稜辺部よりも大きくなるため、上記コーナー部の強度を高めることができ、クラックを発生し難くすることができる。
W1≦W2となる場合は、内部電極層を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が、構造上クラックの発生しやすい上記コーナー部の方が上記稜辺部よりも小さくなるため、上記コーナー部の強度を高めることができず、クラックが発生しやすくなるおそれがある。
また、上記控え部の幅W1や幅W2であるが、積層境界面において、圧電層の重心を通る直線と控え部とが交わって形成された線分の距離がW1やW2となる。W1やW2が所によって異なる場合は、最も大きな距離をW1、W2として採用する。
また、第3の発明にかかる最小2辺幅や活性部最大幅とは、活性部の最小幅、活性部の最大幅のことであり、但し最小2辺幅は断面形状において対向する二辺の最短距離で、断面形状の重心を通る直線に沿った長さである。活性部の最大幅も断面形状の重心を通る直線に沿った長さで最大幅となる長さである。
具体的には実施例8等に記載した。
次に、第1〜第3の発明にかかる積層型圧電体素子で、積層方向と直交する断面方向における断面形状が多角形であり、
かつ積層型圧電体素子における駆動時に変位する圧電層の総積層数をα、0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値をα0とすると、
積層方向の少なくとも一方の端面側の1〜α0層の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWa、積層方向の中央の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWbとすると、Wa>Wbであることが好ましい(請求項5)。
これにより、第4の発明と同様に、側表面近傍における内層電極を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が1〜α0層までの方が大きくなるため、この部分の強度を高めることができ、駆動時の内部応力によるクラックが発生し難くなる。
次に、上記積層型圧電体素子の積層方向両端面は内部電極層と積層方向の一方からのみ接した変位しないダミー圧電層を有し、上記ダミー圧電層の厚みをt1とし、上記内部電極層と積層方向の双方から接した変位する圧電層のうち最小の厚みをt0とすると、t1>t0であることが好ましい(請求項7)。
これにより、内部電極層を介さない圧電層のみで構成された領域の体積、すなわちダミー圧電層の方が、他の圧電層よりも大きくなるため、ダミー圧電層の強度を高めることができ、駆動時の内部応力等によるクラックが発生し難くなる。
t1≦t0の場合は、ダミー圧電層の強度を高めることができずクラックが発生しやすくなるおそれがある。
なお、圧電層の厚みt0が異なる積層型圧電体素子の場合はすべてのt0について上記条件が成立する。また、圧電層やダミー圧電層1枚中での厚みは略均一である。
次に、上記圧電層は、電位の異なる内部電極層に積層方向から挟まれて変位可能な活性部と、内部電極層と一方からのみ接した変位しない非活性部とよりなり、上記非活性部は側表面に露出していないことが好ましい(請求項8)。
これにより、構造上クラックが発生しやすい上記非活性部、すなわち側表面全周部分の方が、上記活性部よりも、内部電極層を介さない圧電層のみで構成された領域が多くなり、上記非活性部の強度を高めることができる。
また、第1〜第4の発明にかかる積層型圧電体素子は50層以下の圧電層からなることが好ましい。
これにより、内部電極層と控え部の境界部に発生する内部応力を緩和して、クラックを発生し難くすることができる。
また、第1〜第4の発明にかかる積層型圧電体素子は、いずれもクラックが発生し難く、耐久性に優れているため、インジェクタの駆動源として最適である(請求項10)。
以下に、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本例は、図1〜図6に示すごとく、圧電層151と内部電極層153、154とを交互に積層した積層型圧電体素子1である。
上記内部電極層153、154は、上記積層型圧電体素子1の側表面11に導出された電極露出部211、231を有し、該電極露出部211、231を一対の外部電極195、196のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の上記外部電極195、196を変更してなる。
また、上記内部電極層153、154の周囲には、該内部電極層153、154が上記積層型圧電体素子1の側表面11から後退した領域である控え部22、24が部分的に形成されている。
そして、積層方向と直交する断面方向にかかる上記圧電層151の断面形状は偶数辺を有し、角部にC面取部を設けた多角形である。
そして、図5に示すごとく、上記断面形状における最小2辺幅XとC面取部最大幅Yとの間には1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立する。
以下、本例の積層型圧電体素子1について詳細に説明する。
図1、図2に示すごとく、本例の積層型圧電体素子1は、20個の圧電素子ユニット15を積層したユニット積層体12からなる。符号120は圧電素子ユニット15が隣接する隣接面である。
圧電素子ユニット15はPZT(=ジルコン酸チタン酸鉛)からなる圧電層151とAg及びPdからなる内部電極層153、154とを交互に積層してなる。図面作成上の便宜のため図中には詳細に示していないが、各圧電素子ユニット15で駆動時に変位する圧電層151の積層数は20層であり、積層方向両端面の圧電層151は積層方向の片面のみしか内部電極層153、154と当接しない変位しないダミー圧電層である。
圧電素子ユニット15の側表面11にこれを挟むように、電位の異なる外部電源(図示略)に接続された外部電極195、196が接合され、内部電極層153、154は、上記圧電素子ユニット15の側表面11において、外部電極195、196に積層方向において交互に電気的に接続されている。したがって、積層型圧電体素子1内において、圧電層151を挟んで隣接する2つの内部電極層153、154は、互いに電位が異なる電極に接続される。
また、図1に示すごとく、本例の積層型圧電体素子1は、ユニット積層体12の積層方向の最も端面側に、アルミナからなる接続部材145を有している。そして、ユニット積層体12と接続部材145との間には、圧電素子ユニット15よりも変位量の小さいバッファユニット13と、ダミーユニット14とが介在している。
バッファユニット13は、図1に示すごとく、PZTからなる圧電層131とPd及びAgからなる内部電極層133、134とを交互に積層して構成する。
バッファユニット13内の圧電層131の厚みは、ユニット積層体12側では圧電素子ユニット15内の圧電層151と略同等であり、接続部材145側では圧電層151よりも大きい。
また、外部電極195、196は、上記圧電素子ユニット15と同様にバッファユニット13の側表面を挟んでそれぞれ内部電極層133、134に接続する。
また、ダミーユニット14はPZTからなる圧電層140を積層してあるが、内部電極層がなく、外部電極195、196によって側表面を挟持されていない。したがって、積層型圧電体素子1の駆動時に変位しない。
次に、本例にかかる圧電層151、内部電極層153、154の形状等について説明する。
図2に示すごとく、圧電素子ユニット15において、2つの圧電層151間の積層境界面150は、図3に示すごとく、上記内部電極層153、154が存在する電極部21、23と、内部電極層153、154が存在しない控え部22、24とからなると共に上記電極部21、23は積層型圧電体素子1の側表面11に露出して、外部電極195、196と導通する電極露出部211、231を有する。
図5に示すごとく、圧電層151の断面形状は4つの角部251〜254と各角部間の辺261〜264からなる正方形で、角部251〜254にC面取部が設けてある。
4つの角部251〜254の頂点P1〜P4と重心Gとを通る対角線G2に直交する切断面で面取りしてC面取部となる。
圧電層151の断面形状における最小2辺幅Xは、対向する2辺の距離を重心を通る直線G1に沿って測定した値の最小値である。C面取部最大幅Yは対向する二つの角部(251と253、252と254)の間の重心Gを通る直線G2に沿った距離の最小値である。
なお、角部251〜254が積層型圧電体素子1のコーナー部を形成し、辺261〜264が稜辺部を形成する。
図3にかかる電極部21は圧電層151の外形と相似形と、外部電極196を設ける側の辺264に向かって突出した矩形部とが接合した形状である。矩形部が形成された以外の電極部21の周囲全体が控え部22となる。
電極部23は辺261、263の途中まで圧電層151の外形と同一で、残りは圧電層151の外形より一回り小さく形成される。圧電層151より小さく形成された部分が控え部24となる。
ただし、電極部21、23のコーナー部と対面する角部の形状は外形と相似形である必要はなく、R面取り形状等であってもよい。
図4に、電極部21と電極部23とを同一平面に投影した状態を示すが、ここで網掛けを入れた領域が、図2に示すごとく、圧電層151において上下から内部電極層153、154に挟まれ、駆動時に変位する活性部101である。残りの領域は非活性部102で、駆動時に変位しない。
本例の積層型圧電体素子1では、図4より明らかであるが、活性部101は側表面11に露出せず、非活性部102に取り巻かれている。
次に、本例の積層型圧電体素子1の製造方法について説明する。
本例の積層型圧電体素子1は、広く用いられているグリーンシート法から製造することができる。このグリーンシートは以下のようにして準備する。
即ち、公知の方法により圧電磁器の主原料となる酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ニオブ、炭酸ストロンチウム等の粉末を得ようとする圧電磁器の組成が得られるような化学量論比に秤量する。この時、鉛の蒸発を考慮して鉛が1〜2重量%リッチになるように秤量する。これらの原料を混合機にて湿式混合して800〜950℃で仮焼し、仮焼粉となす。
次いで、仮焼粉に、純水、分散剤を加えてスラリーとし、媒体攪拌ミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂した後、溶剤、バインダー、可塑剤、分散剤等を加えてボールミルにより混合する。その後、このスラリーを真空装置内で攪拌機により攪拌しながら真空脱泡、粘度調整をする。
次いで、スラリーをドクターブレード装置により一定の厚みのグリーンシートに成形する。このグリーンシートはプレス機で打ち抜くか、切断機により切断し、所定の大きさの矩形体に成形する。
次いで例えば銀/パラジウム=7/3の比率からなる銀およびパラジウムのペースト(以下、Ag/Pdペーストという)により、成形後のグリーンシートの一方の表面にパターンをスクリーン印刷形成する。
グリーンシートの表面には、上記Ag/Pdペーストにより、図3に示すごときパターンを形成した。これが内部電極層153(154)用の印刷部である。
このような内部電極層153(154)用の印刷部を形成したグリーンシートは、ユニット積層体12及びバッファユニット13の変位量の要求仕様に基づいて所定の積層枚数分用意する。また、内部電極層153(154)を印刷していないグリーンシートも必要枚数準備する。
次いで、これらのグリーンシートを図1にかかるユニット圧電体素子15が得られるように積層した。
このようにして、内部電極層153(154)用の印刷部を形成したグリーンシートを重ね合わせて、更にその上に上記印刷部を形成していないグリーンシートを上下に重ねて、積層体を作製した。
次に、上記積層体を熱圧着後、電気炉により温度400〜700℃のもとで脱脂し、温度900〜1200℃のもとで焼成し、所望の形状に研削した。この研削の際に角部に上述したC面取りを施した。
これにより、グリーンシートは圧電層151となり、圧電層151と内部電極層153、154とを交互に積層してなる圧電素子ユニット15を得た。この圧電素子ユニット15は、駆動時に変位する圧電層を20層有している。
このようにして圧電素子ユニット15を20個作製した。
次に、上記圧電素子ユニット15作製時と同様の、内部電極層用の印刷部を形成したグリーンシートを19枚重ねてバッファユニット用の積層体を作製した。このバッファユニット用の積層体においては、上記積層型圧電体素子の組み立て後に接続部材側となる側の2層分に、内部電極層を形成していないグリーンシートを介在させ、接続部材側の厚みを圧電素子ユニット15の圧電層の2倍となるようにした。また、接続部材側の最も外側には、内部電極層を形成していないグリーンシートを更に重ねてある。
続いて、バッファユニット用の積層体を、圧電素子ユニット作製時と同様にして、熱圧着、脱脂、焼成した後、所望の形状に研削し、バッファユニットを作製した。その研削の際に角部にC面取りを施した。
次に、内部電極層用の印刷部を形成していないグリーンシートを20枚重ねて、ダミーユニット用の積層体を作製した。そして、このダミーユニット用の積層体を、圧電素子ユニット作製時と同様にして、熱圧着、脱脂、焼成した後、所望の形状に研削し、ダミーユニット14とした。その研削の際に角部にC面取りを施した。
また、上記接続部材145は、アルミナ焼結体ブロックを所望の形状に加工することにより作製した。
次に、上記のようにして作製した圧電素子ユニット15、バッファユニット13、ダミーユニット14、及び接続部材145を積み重ねた。
具体的には、まず、上記圧電素子ユニット15及びバッファユニット13の側表面を挟むようにAgからなる外部電極195、196を形成した。
外部電極195は、上記圧電素子ユニット15及びバッファユニット13において、一方の極の内部電極層153又は内部電極層253が露出している位置に形成し、各内部電極層153又は内部電極層253の導通をとる。
外部電極196は、他方の極の内部電極層154又は内部電極層254が露出している位置に形成し、各内部電極層154又は内部電極層254の導通をとる。
その後、外部電極195、196を形成した圧電素子ユニット15の内部電極層153、154及びバッファユニット13の内部電極層133、134に、外部電極195、196から直流電圧を印加して、分極した。
次に、図1に示すごとく、分極を施した20個の圧電素子ユニット15を接合面155で積み重ね、その両端にバッファユニット13を重ね、更にその両端にダミーユニット14、また更にその両端に接続部材145を積み重ねた。
このようにして、図1に示すごとき積層型圧電体素子1を得た。
次に、YとXとがそれぞれ異なる積層型圧電体素子1を4種類×10個準備して、駆動時のクラック発生状況を測定した。
表1に示すごとく、Y/Xの異なる素子を各10個準備して、負電圧をかけない正電圧駆動により150Vを印加した。そして常温で2×108回耐久作動させた後、クラックの発生の有無を外観及び断面をカットして確認した。
その結果を表1に記載した。
表1によれば、Y/Xが1.24より大きい場合はクラックが発生したが、それ以下の値となった場合はクラックが発生しなかった。
本例の作用効果について説明する。
本例にかかる積層型圧電体素子1は、圧電層151の角部251〜254にC面取部幅を1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立するよう形成する。
一般に、C面取部幅が少なければ圧電層変位時の断面方向に縮小する歪みの量が角部において大きくなり、内部応力が大きくなる。従って、適度なC面取部幅を選択することで、内部応力を圧電層151の破壊が生じない程度に抑制することができる。
以上、本例によれば、駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子を提供することができる。
また圧電層の断面形状を、図6に示すごとく、矩形として、各角部にC面取部を設けることもできる。また、各C面取部の大きさや面取りの傾斜や幅が異なってもよい。
C面取部幅が異なる場合、全てのC面取部幅において、上記Y/Xの条件が成立すればよい。
Figure 2004336011
(実施例2)
本例は実施例1にかかる積層型圧電体素子を駆動源として内蔵したインジェクタについて説明する。
インジェクタ5は、図7に示すごとく、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用したものである。このインジェクタ5は、同図に示すごとく、駆動部としての上記積層型圧電体素子1が収容される上部ハウジング52と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部54が形成される下部ハウジング53を有している。
上部ハウジング52は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴521内に、積層型圧電体素子1が挿通固定されている。縦穴521の側方には、高圧燃料通路522が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング52上側部に突出する燃料導入管523内を経て外部のコモンレール(図略)に連通している。
上部ハウジング52上側部には、また、ドレーン通路524に連通する燃料導出管525が突設し、燃料導出管525から流出する燃料は、燃料タンク(図略)へ戻される。ドレーン通路524は、縦穴521と駆動部(積層型圧電体素子)1との間の隙間50を経由し、更に、この隙間50から上下ハウジング52、53内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3方弁951に連通してしる。
噴射ノズル部54は、ピストンボデー531内を上下方向に摺動するノズルニードル541と、ノズルニードル541によって開閉されて燃料溜まり542から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する噴孔543を備えている。燃料溜まり542は、ノズルニードル541の中間部周りに設けられ、上記高圧燃料通路522の下端部がここに開口している。ノズルニードル541は、燃料溜まり542から開弁方向の燃料圧を受けるとともに、上端面に面して設けた背圧室544から閉弁方向の燃料圧を受けており、背圧室544の圧力が降下すると、ノズルニードル541がリフトして、噴孔543が開放され、燃料噴射がなされる。
背圧室544の圧力は3方弁551によって増減される。3方弁551は、背圧室544と高圧燃料通路522、またはドレーン通路524と選択的に連通させる構成である。ここでは、高圧燃料通路522またはドレーン通路524へ連通するポートを開閉するボール状の弁体を有している。
この弁体は、上記積層型圧電体素子1により、その下方に配設される大径ピストン552、油圧室553、小径ピストン554を介して、駆動される。
このようなインジェクタに実施例1の試料1〜3にかかるY/Xを備えた圧電層を持った積層型圧電体素子1を設けることで、優れた耐久性を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図8に示すごとく、駆動時に変位する圧電層を20枚積層し、各圧電層151間に実施例1の図3のような内部電極層153、154を設けた積層型圧電体素子1である。
本例の積層型圧電体素子1において、駆動時に変位する圧電層151の枚数、すなわち総積層数はα=20である。よって0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値α0は2である。
図8にかかる積層型圧電体素子1において、積層方向の端面側の1〜α0層とは、(1)と(2)と(19)と(20)となる。
積層方向中央の圧電層151とは、(1)〜(20)の中心に位置する(10)、(11)となる。
そして、(1)と(2)、(19)と(20)との間の積層境界面(100)における控え部22、24の幅がWaであり(10)と(11)との間の控え部24の幅がWbである。
控え部幅Wa、Wbは、図9に示すごとく、積層境界面において、圧電層151の重心Gを通る直線G1やG3と控え部22、24とが交わって形成された線分に沿った距離である。
なお、図9(a)は図8のC−C矢視断面、図9(b)は図8のD−D矢視断面である。
本例の積層型圧電体素子で、WaとWbはそれぞれ0.6mm、0.4mmであり、Waのほうが大きい。
この積層型圧電体素子1を実施例1と同様の方法で駆動時のクラック発生状況を測定したところ、クラックが発生しないことが確認できた。
比較のために、WaがWbより小さい積層型圧電体素子を作製して、こちらについて同様にクラック発生状況を調べたところ、圧電層151の(1)、及び(19)、(20)近傍にクラックが発生した。
このように、積層型圧電体素子1における積層方向の端面側の1〜α0層の圧電層151間の積層境界面における控え部22、24の幅をWa、積層方向の中央の圧電層151間の積層境界面における控え部22の幅をWbとすると、Wa>Wbで積層型圧電体素子1を構成することで、駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子が得られることが分かった。
なお、例えばαが35で、α0が4である場合、積層型圧電体素子1における積層方向の端面側の1〜α0層の全ての控え部22、24におけるWa、WbについてWa>Wbが成立すればよい。また、控え部22、24の長さが所によって異なる場合(後述する図16、図18等)は、同一積層境界面の最大長さの控え部についてWa>Wbが成立すればよい。
(実施例4)
本例の積層型圧電体素子は、実施例1と同様の構成で、圧電層の角部がR面取部からなる。
図10に示すごとく、圧電層151の断面形状は正方形で、4つの角部251〜254の頂点がなくなるように、曲線状に面取りしてR面取部となす。
そして、圧電層151の断面形状における最小2辺幅Xは、対向する2辺の距離を重心を通る直線P1に沿って測定した値の最小値である。R面取部最大幅Zは対向する二つの角部(251と253、252と254)の間の重心Gを通る直線P2に沿った距離の最小値である。
その他詳細は実施例1の積層型圧電体素子と同様の構成である。
次に、ZとXとがそれぞれ異なる積層型圧電体素子を4種類×10個準備して、駆動時のクラック発生状況を測定した。
表2に示すごとく、Z/Xの異なる素子を各10個準備して、負電圧をかけない正電圧駆動により150Vを印加した。そして常温で2×108回耐久作動させた後、クラックの発生の有無を外観及び断面をカットして確認した。
その結果を表2に記載した。
表2によれば、Z/Xが1.27より大である場合はクラックが発生したが、それ以下の値となった場合はクラックが発生しなかった。
本例の作用効果について説明する。
本例にかかる積層型圧電体素子は、圧電層151の断面形状において、角部にR面取部を、R面取部幅Zが1.00≦Z/X≦1.27の関係が成立するよう形成する。
一般に、R面取部幅が少なければ圧電層151変位時の断面方向に縮小する歪みの量が角部において大きくなり、内部応力が大きくなる。従って、適度なR面取部幅を選択することで、内部応力を圧電層151の破壊が生じない程度に抑制することができる。
以上、本例によれば、駆動時にクラックが生じ難く、耐久性に優れた積層型圧電体素子を提供することができる。
Figure 2004336011
(実施例5)
本例にかかる積層型圧電体素子は圧電素子ユニット15を多数積層した構成であり、図11に示すごとく、積層方向両端面は内部電極層153や154と積層方向の一方からのみ接した変位しないダミー圧電層159を有し、上記ダミー圧電層159の厚みをt1とする。
上記内部電極層153、154と積層方向の双方から接した変位する圧電層151のうち最小の厚みをt0とする。
そして図12に示すごとく、上記ダミー圧電層159の厚みt1は0.12mmで、上記圧電層151の厚みt0は0.08mmで、t1>t0となった。
これにより、内層電極を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が、ダミー圧電層の方が他の圧電層よりも大きくなるため、ダミー圧電層部の強度を高めることができ、駆動時の内部応力等によるクラックが発生し難くなることが分かった。
そのほか詳細は実施例1と同様の構成である。
また、実施例3に示すような、圧電層と内部電極層を交互に積層して構成した積層型圧電体素子で、積層方向両端面の変位しないダミー圧電層の厚みt1と駆動時に変位する圧電層の厚みt0との間についても、t1>t0であれば、同様の効果を得ることができる。
(実施例6)
本例は実施例1と同様の圧電素子ユニット15を多数積層した構成の積層型圧電体素子で、該積層型圧電体素子の側表面11は、上記圧電層の角部からなるコーナー部111と、該コーナー部111間に形成された稜辺部112とよりなる。
図12に示すごとく、積層境界面において、コーナー部111と対面する控え部22、24の幅をW1、上記稜辺部112と対面する控え部22、24の幅をW2とする。控え部22、24の幅は前述したごとく圧電層151の断面形状の重心を通る直線に沿った距離である。
本例にかかる圧電層は、W1が0.5mmで、W2が0.4mmであり、W1>W2であった。
これにより、内層電極を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が、構造上クラックが発生しやすい上記コーナー部の方が上記稜辺部よりも大きくなるため、上記コーナー部の強度を高めることができ、クラックが発生し難くすることができるという効果を得た。その他詳細な構成は実施例1と同様であり、作用効果も同じである。
(実施例7)
本例は、内部電極層、電極形成部や控え部等の形状が異なるいくつかの圧電層について図13〜図22を用いて説明する。なお、本例で記載した圧電層はいずれも実施例1と同じ形状で、正方形の角部にC面取部を設けてなる。
図13に示すごとく、積層境界面における電極部21、23は、接続しない外部電極195、196を設けた辺から所定の幅を残して設けてあり、電極部21、23でない残りの帯状の部分が控え部22、24となる。
そのため、図14に示すごとく、駆動時に変位する活性部101は圧電層151の断面形状から上記帯状の控え部22、24を除いた四隅が面取りされた矩形状となる。また、活性部101の一部は側表面に露出する。
図15にかかる積層境界面は、電極部21、23は、正方形と、外部電極195、196を設ける側のそれぞれの辺に向かって突出した矩形部とが接合した形状で、矩形部以外の電極部21、23の周囲全体が控え部22、24となる。そのため、図16に示すごとく、駆動時に変位する活性部101は正方形となる。また、活性部101は側表面に露出しない。
図17に示す積層境界面は、電極部21は、正方形と外部電極195を設ける側の辺に向かって突出した矩形部とが接合した形状で、矩形部以外の電極部21の周囲全体が控え部22となる。また、電極部22は接続してはならない外部電極と隣接する領域に矩形の控え部24を設け、それ以外の圧電層の全面を電極部23とする。そのため、図18に示すごとく、駆動時に変位する活性部101は正方形となる。また、活性部101は側表面に露出しない。
図19に示す積層境界面は、外部電極195、196を設ける側のそれぞれの辺と連結した形状の矩形部からなる電極部21、23を有する。矩形部状の電極部21、23の周囲全体が控え部22、24となる。そのため、図20に示すごとく、駆動時に変位する活性部101は正方形となる。また、活性部101は側表面に露出しない。
図21に示す積層境界面は、外部電極195、196を設ける側のそれぞれの辺と、該辺と直交する2辺の中ほどまでの外周を控え部22、24とする。残りの領域を電極部21、23とする。そのため、図22に示すごとく、駆動時に変位する活性部101は正方形となる。また、活性部101は側表面に露出しない。
このような様々の形状の控え部、電極部とからなる積層境界面が積層型圧電体素子にある場合で、最小2辺幅XとC面取部最大幅Yとの間に実施例1に記載した1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立することで、実施例1に示したような作用効果を得ることができる。
その他詳細な構成は実施例1と同様である。
(実施例8)
本例は圧電層が略正方形である積層型圧電体素子について説明する。
本例の圧電層は略正方形で、積層境界面における電極部21、23は、図23に示すごとく、外部電極195、196と接続するよう設けてあるが、四隅を面取りしてなる。
また、電極部21、23の周囲を取り巻くように控え部22、24が設けてある。
そのため、本例の積層型圧電体素子における活性部101は、図24に示すように、四方が面取りされた正方形状である。
この活性部における最小2辺幅mと活性部最大幅nは同図に示したとおりで、対向する2辺の最短距離で、断面形状の重心Gを通る直線に沿った長さである。活性部最大幅も断面形状の重心Gを通る直線に沿った長さで最大幅となる長さである。
上記、mとnについて、n/mを違えた積層型圧電体素子を4種類×10個準備して、駆動時のクラック発生状況を測定した。
表3に示すごとく、n/mの異なる素子を各10個準備して、負電圧をかけない正電圧駆動により150Vを印加した。そして常温で2×108回耐久作動させた後、クラックの発生の有無を外観及び断面をカットして確認した。
その結果を表3に記載した。
表3によれば、n/mが1.31より大である場合はクラックが発生したが、それ以下の値となった場合はクラックが発生しなかった。
Figure 2004336011
(実施例9)
本例は、図25に示すごとく、圧電層151と内部電極層153、154とを交互に積層した積層型圧電体素子1で、上記内部電極層153、154は、上記積層型圧電体素子1の側表面11に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極195、196のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極195、196を変更する構成で、上記内部電極層153、154の周囲には、該内部電極層153、154が上記積層型圧電体素子1の側表面11から後退した領域である控え部が部分的に形成される。
そして、上記積層型圧電体素子1における駆動時に変位する圧電層151の総積層数をα、0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値をα0とすると、積層方向の少なくとも一方の端面側の1〜α0層の圧電層151間に形成された積層境界面150における控え部の幅をWa、積層方向の中央の圧電層151間に形成された積層境界面150における控え部の幅をWbとすると、Wa>Wbである。
本例の積層型圧電体素子1は、図示は省略したが、α=20層であり、従ってα0=2となる。
その他詳細は、実施例1と同様の構成を有する。
本例にかかる積層型圧電体素子1は、側表面11の近傍における内層電極層を介さない圧電層のみで構成された領域の体積が1〜α0層までの方が大きくなるため、この部分の強度を高めることができ、駆動時の内部応力によるクラックが発生し難くなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、積層型圧電体素子の積層方向断面説明図。 実施例1における、積層型圧電体素子の積層方向の要部断面説明図。 実施例1における、図1のA−A及びB−B矢視断面の積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例1における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例1における、最小2辺幅X及びC面取部最大幅Yを示す説明図。 実施例1における、矩形の圧電層での最小2辺幅X及びC面取部最大幅Yを示す説明図。 実施例2における、インジェクタの構造を示す断面説明図。 実施例3における、積層型圧電体素子の積層方向断面説明図。 実施例3における、C−C矢視断面の控え部幅Wa、D−D矢視断面の控え部幅Wbを示す説明図。 実施例4における、最小2辺幅X及びR面取部最大幅Zを示す説明図。 実施例5における、ダミー圧電層と圧電層の厚みt0、t1を示す説明図。 実施例6における、積層境界面でのコーナー部と対面する控え部幅W1、稜辺部と対面する控え部幅W2を示す説明図。 実施例7における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例7における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例8における、積層境界面における電極部及び控え部の形状を示す平面図。 実施例8における、積層境界面から見た活性部の形状を示す平面図。 実施例9における、積層型圧電体素子の積層方向断面説明図。
符号の説明
1 積層型圧電体素子
11 側表面
150 積層境界面
151 圧電層
153、154 内部電極層
195、196 外部電極

Claims (10)

  1. 圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
    上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
    また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
    積層方向と直交する断面方向にかかる上記圧電層の断面形状は偶数辺を有し、角部にC面取部を設けた多角形であり、
    上記断面形状における最小2辺幅XとC面取部最大幅Yとの間には1.00≦Y/X≦1.24の関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子。
  2. 圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
    上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
    また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
    積層方向と直交する断面方向にかかる上記圧電層の断面形状は偶数辺を有し、角部にR面取部を設けた多角形であり、
    上記断面形状における最小2辺幅XとR面取部最大幅Zとの間には1.00≦Z/X≦1.27の関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子。
  3. 請求項1または2において、上記側表面は、上記圧電層の角部からなるコーナー部と、あるコーナー部とその隣の別のコーナー部に挟まれた稜辺部とよりなり、
    積層境界面において、上記コーナー部から後退した領域の控え部の幅W1と、上記稜辺部から後退した領域の控え部の幅W2との間には、W1>W2という関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子。
  4. 圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
    上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
    また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
    上記圧電層は、電位の異なる内部電極層に積層方向から挟まれて変位可能な活性部と、内部電極層と一方からのみ接した変位しない非活性部とよりなり
    上記活性部における最小2辺幅mと活性部最大幅nとの間には1.00≦n/m≦1.31なる関係が成立することを特徴とする積層型圧電体素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、積層型圧電体素子における積層方向と直交する断面方向における断面形状が多角形であり、
    かつ積層型圧電体素子における駆動時に変位する圧電層の総積層数をα、0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値をα0とすると、
    積層方向の少なくとも一方の端面側の1〜α0層の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWa、積層方向の中央の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWbとすると、Wa>Wbであることを特徴とする積層型圧電体素子。
  6. 圧電層と内部電極層とを交互に積層した積層型圧電体素子において、
    上記内部電極層は、上記積層型圧電体素子の側表面に導出された電極露出部を有し、該電極露出部を一対の外部電極のいずれか一方に接続してなると共に、一層おきに交互にその接続先の外部電極を変更しており、
    また、上記内部電極層の周囲には、該内部電極層が上記積層型圧電体素子の側表面から後退した領域である控え部が部分的に形成されており、
    積層型圧電体素子における駆動時に変位する圧電層の総積層数をα、0.1×αの小数部分を切り上げて正の整数とした時の値をα0とすると、
    積層方向の少なくとも一方の端面側の1〜α0層の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWa、積層方向の中央の圧電層間に形成された積層境界面における控え部の幅をWbとすると、Wa>Wbであることを特徴とする積層型圧電体素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記積層型圧電体素子の積層方向両端面は内部電極層と積層方向の一方からのみ接した変位しないダミー圧電層を有し、
    上記ダミー圧電層の厚みをt1とし、上記内部電極層と積層方向の双方から接した変位する圧電層のうち最小の厚みをt0とすると、
    t1>t0であることを特徴とする積層型圧電体素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、上記圧電層は、電位の異なる内部電極層に積層方向から挟まれて変位可能な活性部と、内部電極層と一方からのみ接した変位しない非活性部とよりなり、上記活性部は側表面に露出していないことを特徴とする積層型圧電体素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、積層型圧電体素子は50層以下の圧電層からなることを特徴とする積層型圧電体素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、インジェクタの駆動源として用いることを特徴とする積層型圧電体素子。
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