JP4929875B2 - 積層型圧電素子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車用燃料噴射弁、光学装置等の精密位置決め装置、振動防止用の駆動素子、インクジェットプリンタ等の圧電アクチュエータとして用いられる積層型圧電素子に関するものである。
圧電アクチュエータ等に適用される積層型圧電素子は、圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体に一対の外部電極を設けたものがある。そして、内部電極層に対して電圧を印加することにより、圧電層に変位が生じて駆動するように構成されている。
近年、小型の圧電アクチュエータを用い、高圧力下で大きな変位量を確保するため、より高い電界を印加し、長時間連続駆動させることが行われている。このような圧電アクチュエータに積層型圧電素子を用いた場合、高電界、高圧力の下で長時間駆動させることにより、セラミック積層体に設けられた外部電極が積層型圧電素子の伸縮動作に追従することができず、剥離が生じたり、クラックが生じて破断したりする。これによって、一部の圧電層に電圧が供給されなくなり、駆動中に変位特性が変化するといった問題が起きる。
そこで、特許文献1では、導電性部材を積層体から離れた部分に外部電極を介して設けることにより、積層体や外部電極にクラックが生じた場合でも、機能低下を抑制することができる積層型圧電アクチュエータ素子が提案されている。
また、特許文献2では、幅方向に切り込みが形成された薄板状の圧電素子連結電極を導電性接着剤により圧電素子柱の側面に接合し、内部電極との導通を充分に確保した圧電アクチュエータが提案されている。
また、特許文献3では、電極層と接触ピンとをそれぞれ接触ワイヤで接合し、積層体全体への導通を充分に確保した圧電アクチュエータが提案されている。
しかしながら、特許文献1は、導電部材の断面積を充分に確保しておらず、電流容量が小さいため、インジェクタのような高速動作が必要な用途には向かない。
また、特許文献2は、薄板状の圧電素子連結電極に形成された切り込み部にかかる応力には効果があるものの、導電性接着剤によって固定されている切り込み部以外の部分は充分に応力を低減することができず、破断が生じてしまう。これにより、圧電素子連結電極と内部電極との導通を確保することができなくなるため、駆動中に変位特性が変化するという問題が生じる。
また、特許文献3は、電極層の全てにワイヤを接合することが生産上困難であり、また充分な耐久性を確保することができない。
これらのことから、厳しい環境下において長期間に渡って使用した場合でも、不具合の発生を抑制することができ、かつ、変位特性等の性能を維持し続けることができる積層型圧電素子が望まれている。
特開2002−9356号公報 特開平8−242025号公報 独国特許公報第19945933号明細書
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、外部電極の耐久性向上と積層型圧電素子の性能向上とを両立させることができ、かつ、その性能を維持することができる積層型圧電素子を提供しようとするものである。
本発明は、圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体と、該セラミック積層体の外周面における一対の電極接合面に、上記内部電極層に順次交互に導通されるように設けられた一対の外部電極とを有する積層型圧電素子において、
上記外部電極は、該外部電極の幅よりも小さな幅の導電性を有する接合材を介して上記電極接合面に接合されていると共に、上記接合材と接している固定部と、上記接合材と接しておらず、上記セラミック積層体の積層方向に伸縮可能な複数の開口部を有するフリー部と、上記接合材と接しておらず、上記外部電極の幅方向における断面積が上記固定部及び上記フリー部に比べて大きいリジット部とを有し、
かつ、上記外部電極には、該外部電極の幅方向において、上記固定部、上記フリー部、上記リジット部の順に並んで形成されている部分が少なくとも一ヶ所以上存在することを特徴とする積層型圧電素子にある(請求項1)。
本発明の積層型圧電素子において、上記外部電極は、上記のごとく、固定部とフリー部とリジット部とを有している。
上記フリー部は、上記セラミック積層体の積層方向に伸縮可能な上記複数の開口部を有していることにより、上記圧電層の変位(以下、適宜、圧電変位という)によって上記外部電極に生じる応力を緩和することができる。これにより、上記外部電極における破断、剥離等の発生を抑制することができ、上記外部電極の耐久性を向上させることができる。
また、上記リジット部は、上記外部電極の幅方向における断面積が上記固定部及び上記フリー部に比べて大きく、このようなリジット部を上記外部電極の一部に設けることにより、該外部電極の電流容量を増加させることができる。これにより、上記積層型圧電素子の駆動時における変位量を大きくすることができ、性能向上を図ることができる。
なお、断面積の比較は、上記外部電極の幅方向における任意の断面において、上記固定部、フリー部、及びリジット部の面積を比較する。上記固定部、フリー部、及びリジット部が複数存在する場合には、その面積の合計を比較する。
また、上記接合材の幅は、上記外部電極の幅よりも小さい。そのため、例え圧電変位によって生じる応力により、上記接合材に固定されている上記固定部に幅方向の破断が生じた場合でも、上記接合材に固定されていない上記フリー部及びリジット部によって、上記内部電極と上記外部電極との間の電気的な導通性(以下、適宜、単に導通性という)を確保することができる。これにより、上記積層型圧電素子は、駆動中に変位特性が変化することを抑制することができる。
また、上記外部電極には、該外部電極の幅方向において、上記固定部、上記フリー部、上記リジット部の順に並んで形成されている部分が存在する。すなわち、上記固定部と上記リジット部との間に、伸縮可能であり、応力緩和効果を有する上記フリー部を設けることにより、上記固定部に破断が生じてもその破断が伸展することを抑制することができる。これにより、電流容量を増加させ、性能向上を実現する上記リジット部の破断を防止することができ、上記積層型圧電素子の持つ性能を長期間に渡って維持することができる。
このように、本発明の積層型圧電素子は、上記外部電極が上記固定部、フリー部、及びリジット部を有し、かつ、各部を上述したような順に配置した部分を形成しておくことにより、外部電極の耐久性向上と積層型圧電素子の性能向上とを両立させることができる。また、厳しい環境下において長期間に渡って使用した場合でも、変位特性等の性能を維持することができる。それ故、高速動作が必要なインジェクタ等にも適用することができる。
本発明においては、上記固定部、フリー部、及びリジット部は、それぞれ複数形成されていてもよい。
また、上記フリー部は、上記外部電極において、上記セラミック積層体の積層方向(上記外部電極の長さ方向)に連続して形成されていることが好ましい。すなわち、上記圧電層が変位する方向に連続して設けることにより、圧電変位による応力を緩和する効果を有効に発揮することができる。
また、上記リジット部は、上記外部電極において、上記セラミック積層体の積層方向(上記外部電極の長さ方向)に連続して形成してもよいし、分割して形成してもよい。
また、上記フリー部の開口部は、網目状に形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記フリー部の伸縮性を向上させることができる。そのため、上記フリー部の応力緩和効果をより一層発揮することができる。これにより、上記外部電極の破断をさらに抑制することができる。
また、上記固定部は、複数の開口部を有していることが好ましい(請求項3)。
この場合には、例えば上記接合材に接着剤等を用いて上記固定部の開口部に入り込ませ、上記接合材と上記固定部とを碇状接合することが可能となる。これにより、上記外部電極の接合強度を向上させることができる。
また、上記固定部の開口部は、網目状に形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記接合材と上記固定部との碇状接合がさらに強固となり、上記外部電極の接合強度をより一層向上させることができる。
また、上記開口部は、エキスパンド、パンチング、エッチング、又はレーザーのいずれかの加工方法を用いて形成してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記の加工方法を用いることによって、様々な形状の上記開口部を容易に形成することができる。
なお、上記固定部及びフリー部の開口部の形状は、円、楕円、三角形、四角形等の様々な形状を採用することができる。特に、上記フリー部の開口部は、円や楕円等のような角がない形状とすることにより、圧電変位によって生じる応力が上記フリー部に集中し難くなり、上記外部電極の破断をより一層抑制することができる。
また、上記リジット部は、開口部を有しておらず、板状に形成されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記リジット部の断面積をできるだけ大きく確保することができる。これにより、上記外部電極の電流容量増加及び上記積層型圧電素子の性能向上をより一層実現することができる。
また、上記リジット部は、上記外部電極の幅方向端部に設けられていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記固定部から上記リジット部までの距離を充分に確保することができる。すなわち、両者の間の上記フリー部の幅を充分に確保することができる。これにより、圧電変位による応力を上記フリー部によって確実に緩和することで、該フリー部よりもさらに外側の上記リジット部の破断を抑制することができる。
また、上記外部電極の全幅をWaとした場合に、Wa<10mmの関係を満たすことが好ましい(請求項8)。
Wa≧10mmの場合には、上記外部電極の材料コストが高くなったり、上記外部電極の全幅Waが上記セラミック積層体の幅よりも広くなって取り扱いが困難になったりするおそれがある。
また、上記リジット部の幅をWrとした場合に、Wr>0.3mmの関係を満たすことが好ましい(請求項9)。
Wr≦0.3mmの場合には、上記外部電極に上記リジット部を形成することが生産上困難となるおそれがある。
なお、上記リジット部の幅Wrは、上記リジット部が複数存在する場合には、その幅の合計とする。
また、上記フリー部の幅をWf、上記セラミック積層体の積層方向の長さをLpとした場合に、Wf>0.01Lpの関係を満たすことが好ましい(請求項10)。
一般に上記セラミック積層体は、積層方向に0.1〜0.2%程度伸長させて使用することが多い。そのため、Wf≦0.01Lpの場合には、上記フリー部の幅Wfが上記セラミック積層体の積層方向の長さLpに対して充分に確保できず、上記フリー部による応力緩和効果が不充分となり、上記外部電極に疲労破断が生じるおそれがある。特に、インジェクタ等のように伸長、収縮の回数が多いものに適用した場合には、それが顕著に現れる。
なお、上記フリー部の幅Wfは、上記フリー部が複数存在する場合には、その幅の合計とする。
また、上記リジット部の断面積をSr、上記積層型圧電素子の最大駆動電流をIm、上記外部電極の単位面積当たりの許容電流をIaとした場合に、(Im/Sr)≦Iaの関係を満たすことが好ましい(請求項11)。
(Im/Sr)>Iaの場合には、例えば上記外部電極において上記固定部及びフリー部に破断が生じた場合、上記外部電極の電流容量が低下してしまう。したがって、全電流(最大駆動電流Im)が上記リジット部に流れても問題が生じないようにするため、(Im/Sr)≦Iaとすることが好ましいのである。これにより、駆動中に変位特性が変化することを抑制することができる。
また、上記リジット部の断面積Srを充分に確保することにより、電流を流した際に生じる発熱を抑制することができる。そのため、上記接合材の劣化が抑えられ、上記外部電極の耐久性を向上させることができる。
また、上記外部電極は、銅、金、銀のいずれかを主成分とすることが好ましい(請求項12)。
この場合には、上記外部電極の強度を高くすることができると共に、電流容量を大きなものとすることができる。
また、上記外部電極は、ステンレスを主成分とし、該外部電極の表面には、銅、金、銀のいずれかがメッキされていることが好ましい(請求項13)。
この場合には、上記外部電極の強度を高くすることができると共に、電流容量を表面のメッキによって充分に確保することができる。
また、上記接合材は、導電性接着剤であることが好ましい(請求項14)。
この場合には、上記内部電極層と上記外部電極との間の導通性を充分に確保することができる。また、上記電極接合面に対して上記外部電極を容易に接合することができる。
また、上記接合材は、半田であることが好ましい(請求項15)。
この場合には、上記内部電極層と上記外部電極との間の導通性を充分に確保することができる。また、上記電極接合面に対する上記外部電極の接合強度を強固なものとすることができる。
また、上記積層型圧電素子は、インジェクタの駆動源として用いられるインジェクタ用圧電アクチュエータであることが好ましい(請求項16)。
上記インジェクタは、高温高湿という過酷な条件下で使用される。そのため、上記の優れた積層型圧電素子をアクチュエータとして用いることにより、耐久性及び信頼性を向上させることができ、インジェクタ全体の性能向上を図ることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる積層型圧電素子について、図を用いて説明する。
本例の積層型圧電素子1は、図1、図2に示すごとく、圧電材料よりなる圧電層11と導電性を有する内部電極層21、22とを交互に積層してなるセラミック積層体10と、セラミック積層体10の外周面103における一対の電極接合面101、102に、内部電極層21、22に順次交互に導通されるように設けられた一対の外部電極33とを有する。
外部電極33は、外部電極33の幅よりも小さな幅の導電性を有する接合材32を介して電極接合面101、102に接合されていると共に、接合材32と接している固定部331と、接合材32と接しておらず、セラミック積層体10の積層方向Y(以下、適宜、単に積層方向Yという)に伸縮可能な複数の開口部330を有するフリー部332と、接合材32と接しておらず、外部電極33の幅方向x(以下、適宜、単に幅方向xという)における断面積が固定部331及びフリー部332に比べて大きいリジット部333とを有し、かつ、外部電極33には、外部電極33の幅方向xにおいて、固定部331、フリー部332、リジット部333の順に並んで形成されている部分が少なくとも一ヶ所以上存在する。
以下、これを詳説する。
図1、図2に示すごとく、本例の積層型圧電素子1において、セラミック積層体10は、角柱状を呈する積層体の外周面103に、相互に対面する一対の電極接合面101、102を形成してなる断面四角形状を呈している。なお、セラミック積層体10の断面形状としては、本例の四角形に限定されるものではなく、用途、使用状況に合わせて樽型、円形、八角形等の様々な形状に変更可能である。
また、セラミック積層体10は、上述のごとく、圧電層11と内部電極層21、22とが交互に積層されている。
内部電極層21、22は、外周端部の一部を一対の電極接合面101、102に交互に露出している。また一方で、内部電極層21、22は、外周端部の一部を控え部19によってセラミック積層体10の外周面103に対して内方に控えている。つまり、本例のセラミック積層体10は、いわゆる電極控え構造(部分電極構造)を有しており、このような構造を採用することで、セラミック積層体10の外周面103における電気的な絶縁性を確保している。
また、セラミック積層体10は、積層方向の中央部分にある駆動部10aと、これを挟持するように配置された部分であるバッファー部10bと、さらにこのバッファー部10bを挟持するように配置された部分であるダミー部10cとに分けることができる。そして、駆動部10a、バッファー部10b、ダミー部10cの順に電圧印加時における伸縮量が小さくなるように構成されている。具体的には、圧電層11の厚さを順に大きくしてあり、内部応力を段階的に緩和することができるように構成されている。
なお、本例の圧電層11は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)よりなる圧電セラミックスで構成されている。
また、内部電極層21、22は、Ag(銀)/Pd(パラジウム)合金により構成されている。なお、上記のAg/Pd合金に代えて、Ag、Pd、Cu、Ni等の単体、Cu/Ni等の合金を用いることもできる。
また、同図に示すごとく、セラミック積層体10の電極接合面101、102には、それぞれに露出した内部電極層21、22の端部を導通させるように側面電極31が配設されている。また、側面電極31上には、接合材32が配設されており、この接合材32を介して外部電極33が接合されている。また、セラミック積層体10の外周面103は、図示を省略するが、全体を覆うようにモールド材でモールドしてある。
なお、本例の側面電極31は、Ag(97wt%)とガラスフリット(3wt%)とを含有するAgペーストを焼き付けた焼付け銀で構成されている。なお、上記のAgペーストに代えて、Ag/Pd、Pt、Cu、Ni、Au等のペーストを焼き付けて形成することもできる。
また、接合材32は、Agフィラーをエポキシ樹脂中に含有させた導電性接着剤で構成されている。なお、上記の導電性接着剤に代えて、半田を用いることもできる。
また、モールド材は、絶縁樹脂であるシリコーン樹脂で構成されている。
ここで、外部電極33について、さらに詳しく説明する。
外部電極33は、ステンレス鋼(SUS304)で構成されており、ステンレス鋼には、下地としてのNiメッキが施されており、その上にAgメッキが施されている。なお、上記のAgメッキに代えてCu、Au等をメッキすることもできる。また、外部電極33全体をCu、Au、Ag等で構成することもできる。
また、図1に示すごとく、外部電極33は、上述したように導電性接着剤よりなる接合材32によって接合されており、接合材32の幅は、外部電極33の全幅Waよりも小さい。本例では、接合材32の幅は1.2mmであり、外部電極33の全幅Waは3mmである。
また、外部電極33は、接合材32と接している固定部331と、接していないフリー部332及びリジット部333とで構成されている。
固定部331及びフリー部332は、菱形形状の開口部330を複数有しており、その開口部330は、網目状に形成されている。本例の開口部330は、エキスパンド加工方法を用いて形成した。なお、開口部330の加工方法は、パンチング、エッチング、レーザー等の加工方法を用いることもできる。
リジット部333は、固定部331及びフリー部332と異なり、開口部330を有しておらず、平板状に形成されている。そのため、リジット部333は、固定部331及びフリー部332に比べて幅方向xにおける断面積が大きい。本例では、図2に示すごとく、外部電極33の幅方向xの任意断面において、固定部331の断面積Sdは0.04mm2、フリー部332の断面積Sfは0.04mm2、リジット部333の断面積Srは0.05mm2である。
また、固定部331は、幅方向xの中央において、外部電極33の長さ方向y(以下、適宜、単に長さ方向yという)に連続して形成されている。そして、接合材32としての導電性接着剤が開口部330に入り込み、接合材32と外部電極33とが碇状接合を形成している。この固定部331によって、外部電極33は強固に接合されている。固定部331の幅Wdは、接合材32の幅と同じであり、1.2mmである。
また、リジット部333は、外部電極33の幅方向xの一方の端部において、長さ方向yに連続して形成されている。リジット部333の幅Wrは、0.5mmである。
また、固定部331及びリジット部333以外の部分は、フリー部332となっている。フリー部332は、接合材32と接しておらず、開口部330によって長さ方向y、すなわち積層方向Yに伸縮可能に構成されている。なお、本例では、フリー部332が固定部331を挟んで両側に存在するため、それぞれの幅の合計Wf1+Wf2をフリー部332の幅Wfとした。本例のフリー部332の幅Wfは、1.3mmである。
また、本例の外部電極33は、幅方向xにおいて、固定部331、フリー部332、リジット部333の順に並んで形成されている部分が存在する。
また、セラミック積層体10の積層方向Yの長さをLpとした場合に、Wf>0.01Lpの関係を満たす。なお、本例のLpは、30mmである。
また、リジット部333の断面積をSr、積層型圧電素子1の最大駆動電流をIm、外部電極33の単位面積当たりの許容電流をIaとした場合に、(Im/Sr)<Iaの関係を満たす。なお、本例のSrは0.05mm2、Imは20A、Iaは420A/mm2である。
次に、上記の積層型圧電素子1の製造方法について、簡単に説明する。
本例の積層型圧電素子1は、広く用いられているグリーンシート法を用いて製造することができる。公知の方法により、圧電材料の主原料となる酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ニオブ、炭酸ストロンチウム等の粉末を所望の組成となるように秤量する。このとき、鉛の蒸発を考慮して、混合比組成の化学量論比よりも1〜2%リッチになるように調合する。これを混合機にて乾式混合し、その後800〜950℃で仮焼する。
次いで、仮焼粉に純水、分散剤を加えてスラリーとし、パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂した後、溶剤、バインダー、可塑剤、分散剤等を加えてボールミルにより混合する。その後、このスラリーを真空装置内で撹拌機により撹拌しながら真空脱泡、粘度調整する。
次いで、上記スラリーをドクターブレード装置により一定厚みのグリーンシートに成形する。成形したグリーンシートはプレス機で打ち抜くか、切断機により切断し、所定の大きさにする。
なお、グリーンシートの成形方法としては、本例で用いたドクターブレード法以外にも、押出成形法やその他種々の方法を用いることができる。
次いで、圧電層11となるグリーンシートの表面において、内部電極層21、22を形成する部分に、Ag(70wt%)とPd(30wt%)とを含有するAg/Pdペーストをスクリーン印刷により塗布し、内部電極層21、22とする。このとき、内部電極層21、22を印刷しない電極控え部19を形成しておく。
また、このグリーンシートは、駆動部10a、バッファー部10b用に変位量の要求仕様に基づいて所定の積層枚数分用意する。また、バッファー部10b、ダミー部10c用の内部電極層21、22の印刷を施していないグリーンシートも必要枚数用意する。
次いで、上記グリーンシートを積層する。このとき、電極控え部19が電極接合面101、102に交互に位置するように積層する。これにより、内部電極層21、22が電極接合面101、102に交互に露出した状態となる。
そして、駆動部10a用のグリーンシートを積層し、その両端にバッファー部10b用のグリーンシートを積層し、さらにその両端にダミー部10c用のグリーンシートを積層し、図1に示す構造の中間積層体を得る。
次いで、上記中間積層体を熱圧着後、電気炉により400〜700℃の下で脱脂し、900〜1200℃の下で焼成する。これにより、セラミック積層体10を得る。
次いで、セラミック積層体10の電極接合面101、102にAgペーストを塗布し、これを焼き付けることにより側面電極31を形成する。
次いで、側面電極31上に、導電性接着剤よりなる接合材32を塗布する。そして、塗布した接合材32上に外部電極33を配置する。このとき、外部電極33の開口部330に接合材32が入り込むように外部電極33を配置する。その後、接合材32を加熱硬化させて外部電極33を接合する。
最後に、セラミック積層体10の外周面103全体を絶縁樹脂よりなるモールド材(図示略)によってモールドする。
これにより、図1、図2に示した積層型圧電素子1を得る。
次に、本例の積層型圧電素子における作用効果について説明する。
本例の積層型圧電素子1において、外部電極33は、固定部331とフリー部332とリジット部333とを有している。
フリー部332は、セラミック積層体10の積層方向Yに伸縮可能な複数の開口部330を有していることにより、圧電変位によって外部電極33に生じる応力を緩和することができる。これにより、外部電極33における破断、剥離等の発生を抑制することができ、外部電極33の耐久性を向上させることができる。
また、リジット部333は、外部電極33の幅方向xにおける断面積が固定部331及びフリー部332に比べて大きく、このようなリジット部333を外部電極33の一部に設けることにより、外部電極33の電流容量を増加させることができる。これにより、積層型圧電素子1の駆動時における変位量を大きくすることができ、性能向上を図ることができる。
また、接合材32の幅は、外部電極33の幅よりも小さい。そのため、例え圧電変位によって生じる応力によって、接合材32に固定されている固定部331に幅方向xの破断が生じた場合でも、接合材32に固定されていないフリー部332及びリジット部333によって、内部電極21、22と外部電極33との間の導通性を確保することができる。これにより、積層型圧電素子1は、駆動中に変位特性が変化することを抑制することができる。
また、外部電極33には、外部電極33の幅方向xにおいて、固定部331、フリー部332、リジット部333の順に並んで形成されている部分が存在する。すなわち、固定部331とリジット部333との間に、伸縮可能であり、応力緩和効果を有するフリー部332を設けることにより、固定部331に破断が生じてもその破断が伸展することを抑制することができる。これにより、電流容量を増加させ、性能向上を実現するリジット部333の破断を防止することができ、積層型圧電素子1の持つ性能を長期間に渡って維持することができる。
また、本例においては、フリー部332の開口部330は、網目状に形成されている。そのため、フリー部332の伸縮性を向上させることができる。そのため、フリー部332の応力緩和効果をより一層発揮することができる。これにより、外部電極33の破断をさらに抑制することができる。
また、固定部331は、フリー部332と同様に複数の開口部330を有し、その開口部330は網目状に形成されている。そのため、接合材32を固定部331の開口部330に入り込ませ、両者を碇状接合することが可能となる。これにより、外部電極33の接合強度を向上させることができる。
また、リジット部333は、開口部330を有しておらず、平板状に形成されている。そのため、リジット部333は、固定部331及びフリー部332に比べて断面積をできるだけ大きく確保することができる。これにより、外部電極33の電流容量増加及び積層型圧電素子1の性能向上をより一層実現することができる。
また、リジット部333は、外部電極33の幅方向端部に設けられている。そのため、フリー部332の幅を充分に確保することができる。これにより、圧電変位による応力をフリー部332によって確実に緩和することで、フリー部332よりもさらに外側のリジット部333の破断を抑制することができる。
また、フリー部332の幅をWf、セラミック積層体10の積層方向Yの長さをLpとした場合に、Wf>0.01Lpの関係を満たす。そのため、圧電変位によって外部電極33に生じる応力をフリー部332によって充分に緩和することができる。
また、リジット部333の断面積をSr、積層型圧電素子1の最大駆動電流をIm、外部電極33の単位面積当たりの許容電流をIaとした場合に、(Im/Sr)≦Iaの関係を満たす。そのため、外部電極33において固定部331及びフリー部332に破断が生じ、全電流がリジット部333に流れても問題がなく、駆動中に変位特性が変化することを抑制することができる。
また、リジット部333の断面積Srを充分に確保しているため、電流を流した際に生じる発熱を抑制することができる。これにより、接合材32の劣化が抑えられ、外部電極33の耐久性を向上させることができる。
また、外部電極33は、ステンレスを主成分とし、その表面には、Agメッキが施されている。そのため、外部電極33の強度を高くすることができる。また、外部電極33の電流容量を表面のAgメッキによって大きくすることができる。
また、接合材32としては、導電性接着剤を用いた。そのため、接合材32を固定部331の開口部330に入り込ませ、接合材32と外部電極33とを碇状接合することができる。これにより、外部電極33の接合強度を向上させることができる。また、外部電極33の接合を容易に行うことができると共に、内部電極層21、22と外部電極33との間の導通性を充分に確保することができる。
このように、本例の積層型圧電素子1は、外部電極33が固定部331、フリー部332、及びリジット部333を有し、かつ、各部を上述したような順に配置した部分を形成しておくことにより、外部電極33の耐久性向上と積層型圧電素子1の性能向上とを両立させることができる。また、厳しい環境下において長期間に渡って使用した場合でも、変位特性等の性能を維持することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の積層型圧電素子1において、耐久性及び信頼性について評価した例である。
本例では、外部電極33におけるリジット部333の断面積Srを変化させることによって、積層型圧電素子1の故障率がどのように変化するかを調べ、耐久性及び信頼性を評価した。
故障率の評価は、積層型圧電素子1に対して電圧上昇時間0.1ms、最大電圧150V、電圧降下時間0.1msの台形波となるような駆動電流を与え、100Hzで109回作動させたときの故障の割合を調べることによって行った。
図3に耐久性及び信頼性の評価結果を示す。同図は、縦軸に故障率(%)、横軸にリジット部333の断面積Sr(mm2)をとったものである。
この図から知られるように、断面積Srが大きくなると故障率は非常に低くなる。これは、リジット部333を設け、その断面積Srを大きく確保することにより、大きな電流を流した際に生じる発熱が抑制され、それによって接合材32の劣化が抑えられ、外部電極33の耐久性が向上するからである。
(実施例3)
本例は、図3〜図11に示すごとく、本発明の積層型圧電素子1における外部電極33の他の構成を示した例である。
図4は、固定部331を幅方向xの中央に設け、リジット部333を幅方向xの一方の端部から少し内側に設けた例である。この場合には、リジット部333の両側にフリー部332を設けることにより、リジット部333の破断を防止することができる。
図5は、固定部331を幅方向xの中央に設け、リジット部333を幅方向xの両端に設けた例である。この場合には、リジット部333の断面積Srを大きく確保し、外部電極33の電流容量をさらに増加させることができるため、性能向上をより一層図ることができる。
図6は、固定部331を幅方向xの一方の端部に設け、リジット部333を幅方向xのもう一方の端部に設けた例である。この場合には、フリー部332の幅Wfを大きく確保することができるため、圧電変位による応力をより一層緩和することができる。
また、図7は、固定部331を幅方向xの一方の端部に設け、リジット部333を幅方向xのもう一方の端部から少し内側に設けた例である。この場合にも、フリー部332の幅Wfを大きく確保することができるため、圧電変位による応力をより一層緩和することができる。また、リジット部333の両側にフリー部332を設けることにより、リジット部333の破断を防止することができる。
図8は、固定部331を幅方向xの一方の端部に設け、リジット部333を上下に分割し、それを幅方向xの位置が異なるように設けた例である。また、図9は、固定部331を幅方向xの中央に設け、リジット部333を上下に分割し、それを幅方向xの位置が異なるように固定部331の両側に設けた例である。この場合には、伸長し難いリジット部333が長さ方向yに分割されているため、その分割部分において圧電変位による応力をより一層緩和することができる。これにより、セラミック積層体10の長さが長くなり、伸長量が大きくなった場合でも、充分に対応することができる。
図10は、固定部331を幅方向xの両端に設け、リジット部333を幅方向xの中央に設けた例である。この場合には、外部電極33の接合強度をさらに向上させることができる。
図11は、固定部331を幅方向xの中央に設け、リジット部333を幅方向xの一方の端部と長さ方向yの一方の端部とに設けてL字状とした例である。この場合には、外部電極33を外部の機器に接続することが容易となる。
図12は、固定部331を幅方向xの中央に設け、リジット部333を幅方向xの一方の端部と長さ方向yの一方の端部とに設けてL字状とし、かつ、そのリジット部333とフリー部332との間に切り欠き部39を設けた例である。この場合にも、外部電極33を外部の機器に接続することが容易となる。また、切り欠き部39によって、圧電変位による応力をより一層緩和することができる。
なお、図4〜図12において、外部電極33における固定部331及びリジット部333以外の部分は、フリー部332である。
また、外部電極33には、幅方向xにおいて、固定部331、フリー部332、リジット部333の順に並んで形成されている部分が少なくとも一ヶ所以上存在する。
その他の基本的な構成や作用効果は、実施例1と同様である。
(実施例4)
本例は、実施例1及び2の積層型圧電素子1をインジェクタ6の圧電アクチュエータとして用いた例である。
本例のインジェクタ6は、図13に示すごとく、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用したものである。
このインジェクタ6は、同図に示すごとく、駆動部としての積層型圧電素子1が収容される上部ハウジング62と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部64が形成される下部ハウジング63を有している。
上部ハウジング62は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴621内に、積層型圧電素子1が挿通固定されている。
縦穴621の側方には、高圧燃料通路622が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング62上側部に突出する燃料導入管623内を経て外部のコモンレール(図示略)に連通している。
上部ハウジング62上側部には、また、ドレーン通路624に連通する燃料導出管625が突設し、燃料導出管625から流出する燃料は、燃料タンク(図示略)へ戻される。
ドレーン通路624は、縦穴621と駆動部(積層型圧電素子)1との間の隙間60を経由し、さらに、この隙間60から上下ハウジング62、63内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3方弁651に連通してしる。
噴射ノズル部64は、ピストンボデー631内を上下方向に摺動するノズルニードル641と、ノズルニードル641によって開閉されて燃料溜まり642から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する噴孔643を備えている。燃料溜まり642は、ノズルニードル641の中間部周りに設けられ、上記高圧燃料通路622の下端部がここに開口している。ノズルニードル641は、燃料溜まり642から開弁方向の燃料圧を受けるとともに、上端面に面して設けた背圧室644から閉弁方向の燃料圧を受けており、背圧室644の圧力が降下すると、ノズルニードル641がリフトして、噴孔643が開放され、燃料噴射がなされる。
背圧室644の圧力は3方弁651によって増減される。3方弁651は、背圧室644と高圧燃料通路622、またはドレーン通路624と選択的に連通させる構成である。ここでは、高圧燃料通路622またはドレーン通路624へ連通するポートを開閉するボール状の弁体を有している。この弁体は、上記駆動部1により、その下方に配設される大径ピストン652、油圧室653、小径ピストン654を介して、駆動される。
そして、本例においては、上記構成のインジェクタ6における駆動源として、実施例1及び2の積層型圧電素子1を用いている。この積層型圧電素子1は、上記のごとく、優れた耐久性及び信頼性を有するものである。そのため、インジェクタ6全体の性能向上を図ることができる。
実施例1における、積層型圧電素子の構造を示す説明図。 図1のA−A断面を示す断面図。 実施例2における、故障率の評価結果を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例3における、外部電極の他の構成を示す説明図。 実施例4における、インジェクタの構造を示す説明図。
符号の説明
1 積層型圧電素子
10 セラミック積層体
101、102 電極接合面
103 外周面
11 圧電層
21、22 内部電極層
32 接合材
33 外部電極
331 固定部
332 フリー部
333 リジット部

Claims (16)

  1. 圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体と、該セラミック積層体の外周面における一対の電極接合面に、上記内部電極層に順次交互に導通されるように設けられた一対の外部電極とを有する積層型圧電素子において、
    上記外部電極は、該外部電極の幅よりも小さな幅の導電性を有する接合材を介して上記電極接合面に接合されていると共に、上記接合材と接している固定部と、上記接合材と接しておらず、上記セラミック積層体の積層方向に伸縮可能な複数の開口部を有するフリー部と、上記接合材と接しておらず、上記外部電極の幅方向における断面積が上記固定部及び上記フリー部に比べて大きいリジット部とを有し、
    かつ、上記外部電極には、該外部電極の幅方向において、上記固定部、上記フリー部、上記リジット部の順に並んで形成されている部分が少なくとも一ヶ所以上存在することを特徴とする積層型圧電素子。
  2. 請求項1において、上記フリー部の開口部は、網目状に形成されていることを特徴とする積層型圧電素子。
  3. 請求項1又は2において、上記固定部は、複数の開口部を有していることを特徴とする積層型圧電素子。
  4. 請求項3において、上記固定部の開口部は、網目状に形成されていることを特徴とする積層型圧電素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記開口部は、エキスパンド、パンチング、エッチング、又はレーザーのいずれかの加工方法を用いて形成してあることを特徴とする積層型圧電素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記リジット部は、開口部を有しておらず、板状に形成されていることを特徴とする積層型圧電素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記リジット部は、上記外部電極の幅方向端部に設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、上記外部電極の全幅をWaとした場合に、Wa<10mmの関係を満たすことを特徴とする積層型圧電素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、上記リジット部の幅をWrとした場合に、Wr>0.3mmの関係を満たすことを特徴とする積層型圧電素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、上記フリー部の幅をWf、上記セラミック積層体の積層方向の長さをLpとした場合に、Wf>0.01Lpの関係を満たすことを特徴とする積層型圧電素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項において、上記リジット部の断面積をSr、上記積層型圧電素子の最大駆動電流をIm、上記外部電極の単位面積当たりの許容電流をIaとした場合に、(Im/Sr)<Iaの関係を満たすことを特徴とする積層型圧電素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項において、上記外部電極は、銅、金、銀のいずれかを主成分とすることを特徴とする積層型圧電素子。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項において、上記外部電極は、ステンレスを主成分とし、該外部電極の表面には、銅、金、銀のいずれかがメッキされていることを特徴とする積層型圧電素子。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項において、上記接合材は、導電性接着剤であることを特徴とする積層型圧電素子。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項において、上記接合材は、半田であることを特徴とする積層型圧電素子。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項において、上記積層型圧電素子は、インジェクタの駆動源として用いられるインジェクタ用圧電アクチュエータであることを特徴とする積層型圧電素子。
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