JP2006303045A - 積層型圧電体素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部電極及び圧電体素子にクラックが発生するのを抑制出来る積層型圧電体素子を提供すること。
【解決手段】 電圧印加により伸縮可能なセラミックからなる圧電体層11と、内部電極層21a、21bとを交互に設けてなる積層型圧電体素子1と、積層型圧電体素子1の側面に設けられ、内部電極層21a、21bと各々電気的に導通する第1の外部電極層31と、第2の外部電極層32とを備え、積層型圧電体素子1における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1の外部電極層31の幅をW1、第2の外部電極層32の幅をW2としたとき、W1>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60、の関係であり、積層型圧電体素子1は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分1aを有し、第2の外部電極層32は、圧電活性部分1aにおける圧電体層11の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車用燃料噴射弁、光学装置等の精密位置決め装置、振動防止用の駆動素子、インクジェットプリンタなどに用いられる積層型圧電体素子に関するものである。
積層型圧電体素子、特に自動車用燃料噴射弁に使用される積層型圧電体素子では、低温から高温まで広い温度領域において信頼性を確保しなくてはならない。そのような熱衝撃の加わる環境下では、圧電体素子と、圧電体素子の側面に設けられる外部電極との熱膨張差が原因となり、外部電極から圧電体素子へ熱応力が加わる為、外部電極及び圧電体素子にクラックが発生するという問題がある。
特許文献1や特許文献2では、圧電体素子の側面に伸び率の異なる複数の外部電極を設けることにより外部電極の耐久性を向上する積層型圧電体素子が提案されている。また、特許文献3では、圧電体素子の側面に外部電極を設け、外部電極よりも幅狭である半田層を外部電極上に設け、外部電極と電気的に接続する外部電極層連結リード線を半田層上に設ける積層型圧電体素子が提案されている。これによると、半田層よりも幅広である外部電極の効果により、半田層と圧電体素子との熱膨張差による熱応力が半田層から圧電体素子へ直接加わらない。
特開2001−345490 特開平8−242025 特開2001−148521
しかし、特許文献1に示す従来技術では、複数設けられた外部電極の幅が同じである為、外部電極の両端に発生する熱応力が集中し易く、外部電極から圧電体素子へ加わる熱応力が大きい為、外部電極及び圧電体素子にクラックが発生するという問題があった。また、特許文献3に示す従来技術では、半田層が圧電体の積層方向に対して不連続に設けられている為、半田層と外部電極との熱膨張差によって、半田層と接していない外部電極において複数の個所にクラックが発生すると、クラック発生個所間で電気的に不導通となる部分が生じる。また、圧電体に発生したクラックが半田層と接していない外部電極まで進展した場合も同様に、クラック発生個所間で電気的に不導通となる部分が生じる。これにより、圧電体素子の一部に電圧がかからなくなり圧電体素子の変位量が減少する為、使用中に特性が変ってしまうという問題がある。また、半田層における圧電体の積層方向の両端部から外部電極及び圧電体素子へ熱応力が加わり、圧電体素子にクラックが発生する。そして、クラック発生部位が圧電活性部分であることと、クラックの進展方向が圧電体素子の伸縮方向と一致することから、クラックの進展は助長される為、信頼性上の問題となる。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、その目的は、外部電極及び圧電体素子にクラックが発生するのを抑制出来る効果を奏する積層型圧電体素子を提供することである。
第1の発明においては、電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層と、
前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層を介して前記内部電極層と電気的に導通する第2の外部電極層とを備え、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1、前記第2の外部電極層の幅をW2としたとき、W1>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60、の関係であり、前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第2の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子を提供する。
これによると、第1及び第2の外部電極層の幅が同じではない為、各外部電極層の両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、W1>W2である為、第1の外部電極層に発生する熱応力が直接、圧電体に加わることがない。また、(W2/W0)×100が2.5以上になっていると、第2の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第2の外部電極層とを接合可能な接合強度を確保出来る。また、(W2/W0)×100が60以下になっていると、圧電体への熱応力を小さく抑えられる為、クラックの発生を抑制出来る。また、第2の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に連続して設けられていると、第2の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から第1の外部電極及び圧電活性部分へ加わる熱応力の影響を最小限に留めることが出来る。つまり圧電活性部分上には、実質的に第2の外部電極層における圧電体の積層方向の両端が位置していないため、クラックが発生しても圧電活性部分への影響が少なく済む。一方、第2の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に不連続に設けられた場合、第2の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から第1の外部電極及び圧電活性部分へ熱応力が加わり、圧電活性部分にクラックが発生し易い。そして、クラックの進展方向が圧電活性部分の伸縮方向と一致することから、クラックの進展は助長される為、信頼性上の問題となる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第2の外部電極層の幅をW2としたとき、5≦(W2/W0)×100≦30の関係であると良い。(W2/W0)×100が5未満の場合、リード線や電極板と、第1の外部電極層との接合強度が不十分である。また、(W2/W0)×100が30よりより大きい場合、クラック発生を抑制するが継続的な効果を十分に得ることが出来ない。
また、請求項3に記載の発明のように、前記第1の外部電極層の厚み(硬化後)をT1、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2としたとき、0.05≦(T2/T1)≦300の関係であると良い。T2/T1が300よりより大きい場合、第2の外部電極層の厚みが、応力緩和材として作用する第1の外部電極層の厚みに対して大き過ぎる為、応力緩和材としての効果が低くクラックが発生する。また、T2/T1が0.05未満の場合、リード線や電極板と、第2の外部電極層との接合強度が不十分である。
また、請求項4に記載の発明のように、前記第1の外部電極層の厚み(硬化後)をT1、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2としたとき、1≦(T2/T1)≦35の関係であることが好ましい。T2/T1が35よりより大きい場合、第2の外部電極層の厚みが、応力緩和材として作用する第1の外部電極層の厚みに対して大き過ぎる為、応力緩和材としての効果が低くクラックが発生する。また、T2/T1が1未満の場合、リード線や電極板と、第2の外部電極層との接合強度が不十分である。
また、請求項5に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmであることが好ましい。W0が15mmより大きい場合、第2の外部電極層の幅W2は9.0mm以上となり、第2の外部電極層で発生する熱応力が圧電体層の強度を上回り、圧電体にクラックが発生し易い。
また、請求項6に記載の発明のように、前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなると、第1の外部電極層の弾性率をE1、線膨張係数をα1、第2の外部電極層の弾性率をE2、線膨張係数をα2としたとき、第2の外部電極層に半田や導電性樹脂材を用いた場合に、E1×α1は、E2×α2より小さく出来る為、第1の外部電極層は、第2の外部電極層の熱応力を緩和する緩衝層として作用する為、第2の外部電極層から積層型圧電体素子へ加わる熱応力を緩和することが出来る。
また、請求項7に記載の発明のように、前記第2の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなると、第2の外部電極層にリード線や電極板を接続する場合、リード線や電極板と第2の外部電極層との接合強度を強くすることが出来る。
以上、述べたように第1の発明によると、第2の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第2の外部電極層との接合強度の確保と、圧電体におけるクラック発生の抑制と、を両立する積層型圧電体素子を提供することが出来る。
第2の発明においては、電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層と、前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層を介して前記内部電極層と電気的に導通する第2の外部電極層と、前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層と前記第2の外部電極層との間に設けられた第3の外部電極層とを備え、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1、前記第2の外部電極層の幅をW2、前記第3の外部電極層の幅をW3、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2、前記第3の外部電極層の厚み(硬化後)をT3としたとき、W1>W3>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60、かつ、0.05≦(T2/T3)≦300、の関係であり、前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第2の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子を提供する。
これによると、第1乃至第3の外部電極層の幅が同じではない為、各外部電極層の両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、第1及び第3の外部電極層により第2の外部電極層で発生する熱応力を緩和すると共に、第1の外部電極層により第3の外部電極層で発生する熱応力を緩和することが出来る。また、外部電極層の幅の関係がW1>W3>W2であると、第2又は第3の外部電極層で発生する熱応力が直接、圧電体に加わることがない。また、(W2/W0)×100が2.5以上になっていると、第2の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第2の外部電極層とを接合可能な接合強度を確保出来る。また、(W2/W0)×100が60以下になっていると、圧電体への熱応力を小さく抑えられる為、クラックの発生を抑制出来る。また、第2の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に連続して設けられていると、第2の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から第1の外部電極及び圧電活性部分へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。一方、第2の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に不連続に設けられた場合、第2の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から第1の外部電極及び圧電活性部分へ熱応力が加わり、圧電活性部分にクラックが発生し易い。そして、クラックの進展方向が圧電活性部分の伸縮方向と一致することから、クラックの進展は助長される為、信頼性上の問題となる。また、T2/T1が300以下に設定されていると、第2の外部電極層の厚みが、第1の外部電極層の厚みに対して大き過ぎない為、第1の外部電極層が応力緩和材として作用し、圧電体におけるクラック発生を抑制する。また、T2/T1が0.05以上になっていると、第2の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第2の外部電極層とを接合可能な接合強度を確保出来る。
また、請求項9に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第2の外部電極層の幅をW2、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2、前記第3の外部電極層の厚み(硬化後)をT3としたとき、5≦(W2/W0)×100≦30、かつ、1≦(T2/T3)≦35、の関係であると良い。(W2/W0)×100が30より大きい場合、圧電体におけるクラック発生を抑制するが継続的な効果を得ることが出来ない。また、(W2/W0)×100が5未満の場合、リード線や電極板と、第2の外部電極層との接合強度が不十分である。また、T2/T1が35よりより大きい場合、第2の外部電極層の厚みが、応力緩和材として作用する第1の外部電極層の厚みに対して大き過ぎる為、応力緩和材としての効果が低く、圧電体にクラックが発生する。また、T2/T1が1未満の場合、リード線や電極板と、第2の外部電極層との接合強度が不十分である。
また、請求項10に記載の発明のように、前記第1の外部電極層と、前記第2の外部電極層と、前記第3の外部電極層とが、全て異なる材料であると、特に前記第1の外部電極層の線膨張係数をα1、弾性率をE1、前記第2の外部電極層の線膨張係数をα2、弾性率をE2、前記第3の外部電極層の線膨張係数をα3、弾性率をE3としたとき、E1×α1<E3×α3<E2×α2であると良い。これによると、リード線や電極板を接合する第3の外部電極層の材料として、接着強度の高い材料を使用することが可能である。一般的に接着強度の高い材料は弾性率も大きい為、圧電体に対して大きな熱応力が加わることになる。しかし本発明では第3の外部電極層の材料として第2の外部電極層で発生する熱応力を緩和するE3×α3<E2×α2となるような材料を使用することが出来る。また、E1×α1<E3×α3<E2×α2である為、熱応力を段階的に緩和することが出来る。
また、請求項12に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmであることが好ましい。W0が15mmより大きい場合、第2の外部電極層の幅W2は9.0mm以上となり、第2の外部電極層で発生する熱応力が圧電体層の強度を上回り、圧電体にクラックが発生し易い。
また、請求項13に記載の発明のように、前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなると、第1の外部電極層の弾性率をE1、線膨張係数をα1、第2の外部電極層の弾性率をE2、線膨張係数をα2としたとき、第2の外部電極層に半田や導電性樹脂材を用いた場合に、E1×α1は、E2×α2より小さく出来る為、第1の外部電極層は、第2の外部電極層の熱応力を緩和する緩衝層として作用する為、第2の外部電極層から積層型圧電体素子へ加わる熱応力を緩和することが出来る。
また、請求項14に記載の発明のように、前記第2の外部電極層及び第3の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなると、第2又は第3の外部電極層にリード線や電極板を接続する場合、リード線や電極板と第2又は第3の外部電極層との接合強度を強くすることが出来る。
以上、述べたように第2の発明によると、第2の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第2の外部電極層との接合強度の確保と、圧電体におけるクラック発生の抑制と、を両立する積層型圧電体素子を提供することが出来る。
第3の発明においては、電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層とを備え、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1としたとき、2.5≦(W1/W0)×100≦60の関係であり、前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第1の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子を提供する。
これによると、(W1/W0)×100が2.5以上になっており、第1の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第1の外部電極層とを接合可能な接合強度を確保出来る。また、(W1/W0)×100が60以下になっていると、圧電体への熱応力を小さく抑えられる為、クラックの発生を抑制出来る。また、第1の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に連続して設けられていると、第1の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から圧電活性部分へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。つまり圧電活性部分上には、実質的に第1の外部電極層における圧電体の積層方向の両端が位置していないため、クラックが発生しても圧電活性部分への影響が少なく済む。一方、第1の外部電極層が圧電活性部分における圧電体層の積層方向に不連続に設けられた場合、第1の外部電極層における圧電体の積層方向の両端から圧電活性部分へ熱応力が加わり、圧電活性部分にクラックが発生し易い。そして、クラックの進展方向が圧電活性部分の伸縮方向と一致することから、クラックの進展は助長される為、信頼性上の問題となる。
また、請求項16に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1としたとき、5≦(W1/W0)×100≦30の関係であると良い。(W1/W0)×100が30より大きい場合、圧電体におけるクラック発生を抑制するが継続的な効果を得ることが出来ない。また、(W1/W0)×100が5未満の場合、リード線や電極板と、第1の外部電極層との接合強度が不十分である。
また、請求項17に記載の発明のように、前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmであることが好ましい。W0が15mmより大きい場合、第1の電極層の幅W1は9.0mm以上となり、第1の電極層で発生する熱応力が圧電体層の強度を上回り、圧電体にクラックが発生し易い。
また、請求項18に記載の発明のように、前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなると熱応力が小さく、圧電体に加わる熱応力を小さくすることが出来る。
また、請求項19に記載の発明のように、前記第1の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなると、第1の外部電極層にリード線や電極板を接続する場合、リード線や電極板と第1の外部電極層との接合強度を強くすることが出来る。
以上、述べたように第3の発明によると、第1の外部電極層に接続されるリード線や電極板と第1の外部電極層との接合強度の確保と、圧電体におけるクラック発生の抑制と、を両立する積層型圧電体素子を提供することが出来る。
また、請求項20に記載の発明のように、燃料噴射装置、特に自動車用の燃料噴射装置で使用する場合、低温から高温まで幅広い温度領域において信頼性を確保しなくてはならない。そのような熱衝撃の加わる環境下においても、外部電極による熱応力により圧電体素子にクラックが発生するのを抑制出来る為、長時間使用しても特性が変わり難く、信頼性の高い燃料噴射装置を提供することが出来る。
(実施例1)
第1の発明の実施形態の構成を図面に従って説明する。図1は、第1の発明の実施形態における積層型圧電体素子を示す説明図である。図1(a)は本実施例の積層型圧電体1の正面図であり、図1(b)は図1(a)のX矢視図であり、図1(c)は図1(a)のY矢視図である。図1に示すように、本実施例の積層型圧電体素子1は大きく分けて、圧電体層11、内部電極層21a及び21b、第1外部電極層31、第2外部電極層32、リード線33とを備え、概略以下のように構成される。即ち、積層型圧電体素子1は、電圧が印加されると伸縮するPZTのセラミック材料よりなる複数の圧電体層11と印加電圧供給用の内部電極層21とを交互に設けてなる。積層型圧電体素子1の外周側面には、内部電極層21a及び21bが異なる極となるように電気的に導通した第1外部電極層31を設けている。そして、第1外部電極層31上には、第2外部電極層32を介して、リード線33が設けられている。
第1の発明の特徴について説明する。図2は、本実施例の積層型圧電体1の要部の拡大図である。図2(a)は模式図であり、図2(b)は図2(a)において丸枠で囲んだB部分を示したものである。図2に示すように、本実施例の積層型圧電体1では、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32の幅をW2としたとき、W1>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60の関係となっている。これによると、第1外部電極層31及び第2外部電極層32の幅が同じではない為、第1外部電極層31及び第2外部電極層32の両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、W1>W2である為、第2外部電極層32で発生する熱応力が直接、圧電体11に加わることがない。また、2.5≦(W2/W0)×100≦60の関係であり、圧電体11へ加わる熱応力を緩和出来る為、クラックの発生を抑制すると共に、第2外部電極層32に接続されるリード線33と、第2外部電極層32との接合強度が十分である。また、5≦(W2/W0)×100≦30の関係であるとより効果的である。(効果については後述する。)
また、第2外部電極層32は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分1aにおける圧電体層11の積層方向に連続して設けられる為、第2外部電極層32における圧電体11の積層方向の両端から第1外部電極層31及び圧電体11へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。
また、第1外部電極層31の厚み(硬化後)をT1、第2外部電極層32の厚み(硬化後)をT2としたとき、T2/T1が0.05から300の範囲となっている。これによと、第2外部電極層32の厚みが、第1外部電極層31の厚みに対して大き過ぎない為、第1外部電極層31が応力緩和材として作用し、圧電体におけるクラック発生を抑制する。また、第2外部電極層32に接続されるリード線33と第2外部電極層32とを接合可能な接合強度を確保出来る。また、1≦(T2/T1)≦35の関係であるとより効果的である。(効果については後述する。)
また、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅W0は15mm以下となっている。これにより、第2外部電極層32の幅W2は9.0mm以下となり、第2外部電極層32で発生する熱応力が圧電体層11の強度を上回ることがなく、圧電体層11にクラックが発生し難い。
図3は、第1外部電極層31の幅W1と第2外部電極層32の幅W2とが同じ幅の場合を説明する説明図である。図3(a)は模式図であり、図3(b)は図3(a)において丸枠で囲んだB部分におけるクラックの発生の様子を示したものである。図3(b)に示すように、W1=W2の関係である積層型圧電体素子1では、第1外部電極層31及び第2外部電極層32の両端に発生する応力が集中して圧電体11に加わる為、圧電体11におけるクラック部11aに示すようなクラックが発生し易い。
第1の発明の効果等について表を用いて以下説明する。表1は、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32の幅をW2としたとき、W1とW2との関係及び(W2/W0)×100に対する、圧電体への発生応力の計測結果である。表1に示すように、W1とW2の関係が、W1=W2である場合、圧電体への発生応力が最も大きく、次いで、W2>W1である場合、W1>W2である場合、の順に、圧電体への発生応力が小さくなっている。また、W1>W2である場合、(W2/W0)×100が小さくなるほど、圧電体への発生応力が小さくなっている。この表から、W1とW2の関係が、W1>W2である場合、また、(W2/W0)×100が小さくなるほど、圧電体への発生応力が小さくなることが分かる。
(表1)
Figure 2006303045
表2は、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32の幅をW2としたとき、W1とW2との関係及び(W2/W0)×100に対する、耐久性を示すサイクル数及び第2外部電極層32とリード線33との接着強度の計測結果である。以下試験方法について説明する。本実施形態における耐久性試験では、熱衝撃試験を行なう液槽冷熱試験機を使用する。はじめに試験対象となる圧電体素子をn個(例えば20個)密封容器に収納する。次いで、密封容器に収納した圧電体素子を液槽冷熱試験機内の160℃に保たれた高温液槽に浸し、所定時間(例えば10分)保持する。次いで、密封容器に収納した圧電体素子を液槽冷熱試験機内の−40℃に保たれた低温液槽に浸し、所定時間(例えば10分)保持する。これらの、高温液槽に浸す手順と低温液槽に浸す手順を1サイクルとし、このサイクルを繰り返し実施する。そして、サイクル数が100、500、1000、1500のとき、液槽冷熱試験機から圧電体素子を取出し、圧電体素子にクラックが発生していないか確認する。この時、全ての圧電体素子にクラックが発生していない場合は、評価を○とし、1個でもクラックが発生していた場合は、評価を×とする。ここで、本実施形態における積層型圧電体素子を自動車の燃料噴射装置に用いる場合は、サイクル数が1000以上のときの評価が○であることが好ましい。また、本実施形態における第2外部電極層32とリード線33との接着強度の測定試験では、金属材料等の引張り強度試験を行なうオートグラフ装置を使用する。はじめにオートグラフ装置における引張り方向と、圧電体素子1とリード線33との接点が、略水平となるように、圧電体素子の位置を調整しながら、オートグラフにて一定の速度でリード線を引っ張る。次いで、リード線33を圧電体素子から部分的に剥離させる時の引張力を、リード線33が全て圧電体素子1から剥がれまで計測し、その平均値をリード線の接着強度とした。
表2に示すように、No.1では、第2外部電極層32とリード線33との接着強度はサンプル中で最も大きい値となっているが、サイクル数が100乃至1500における評価は×となっており、耐久性に問題があった。No.2及び3では、サイクル数が100及び500における評価は○となっているが、サイクル数が1000乃び1500における評価は×となっている。No.4では、サイクル数が100及び1000における評価は○となっているが、サイクル数が1500における評価は×となっている。No.5乃至7では、サイクル数が100乃至1500における評価は全て○となっており、耐久性が良好であった。No.8では、サイクル数が100乃至1500における評価は全て○となっているが、第2外部電極層32とリード線33との接着強度が不十分であった。
この表から、No.5乃至7に示す関係である場合、耐久性が良好であることが分かる。ここで、例えば、No.5における各要素の実際の寸法は、それぞれ、W0=8.4mm、W1=1.6mm、W2=4.0mmである。本発明では、これらの寸法である場合に限らず、W1とW2の関係が、W1>W2である場合、また、(W2/W0)×100が5から30の範囲である場合、耐久性が良好であると共に、第2外部電極層32とリード線33との接着強度が十分となる。
(表2)
Figure 2006303045
表3は、圧電体11における第1外部電極層31の厚み(硬化後)をT1、第2外部電極層32の厚み(硬化後)をT2としたとき、T1とT2との関係に対する、耐久性を示すサイクル数及び第2外部電極層32とリード線33との接着強度の計測結果である。以下試験方法は、前述した試験方法と同様である。表3に示すように、No.1乃至4では、サイクル数が100乃至1500における評価は全て○となっており、耐久性が良好であった。No.5では、サイクル数が100及至1000における評価は○となっているが、サイクル数が1500における評価は×となっている。No.6では、サイクル数が100及び500における評価は○となっているが、サイクル数が1000乃び1500における評価は×となっている。
この表から、No.1乃至4に示す関係である場合、耐久性が良好であることが分かる。ここで、例えば、No.3における各要素の実際の寸法は、それぞれ、T1=0.015mm、T2=0.15mmである。本発明では、これらの寸法である場合に限らず、T1とT2の関係(T2/T1)が、1から35の範囲である場合、耐久性が良好であると共に、第2外部電極層32とリード線33との接着強度が十分となる。
(表3)
Figure 2006303045
第1の発明の他の実施形態について図4乃至6を用いて説明する。図4乃至6は、積層型圧電体ユニットを積層してなる積層型圧電体素子を示す説明図である。図4乃至6に示す積層型圧電体素子1は概略以下のように構成される。即ち、積層型圧電体素子1は複数の圧電体ユニット1uよりなり、複数の圧電体ユニット1uは、接着剤よりなる圧電体ユニットの接合面1bを介して積層される。積層型圧電体素子1の外周側面には、内部電極層21a及び21bが異なる極となるように電気的に導通した第1外部電極層31を設けている。そして、第1外部電極層31上には、第2外部電極層32を介して、リード線33が設けられている。
なお、複数の圧電体ユニット1uは、接着剤よりなる圧電体ユニットの接合面1bを介さずに積層されていても良い。
図4に示す積層型圧電体素子1では、第2外部電極層32は、圧電体ユニットの接合面1bで分かれて設けられており、第2外部電極層32が圧電体ユニットの接合面1bに染み込み難い為、第2外部電極層32が導電性樹脂材よりなる場合、導電性樹脂材の接着成分により、圧電体層11における変位が拘束され、特性、信頼性が低下するのを抑制出来る。また、第2外部電極層32が圧電体ユニットの接合面1bを跨いで設けられている場合に比べて、第2外部電極層32と第2外部電極層32に接合されるリード線33との接合面が少ない為、リード線33の伸縮を妨げ難い。なお、第1外部電極層31は、圧電体ユニットの接合面1bを跨いで設けられているが、第1外部電極層31が焼成銀よりなる場合、一般的に粘度が高く膜化する為、圧電体ユニットの接合面1bに染み込み難い。
図5に示す積層型圧電体素子1では、第2外部電極層32は、圧電体ユニットの接合面1bを跨いで設けられている為、第2外部電極層32を一括して塗布することが出来、安価に製品を製造出来る。また、第1外部電極層31は、圧電体ユニットの接合面1bを跨いで設けられているが、第1外部電極層31が焼成銀よりなる場合、一般的に粘度が高く膜化する為、圧電体ユニットの接合面1bに染み込み難い。
図6に示す積層型圧電体素子1では、第2外部電極層32は、圧電体ユニットの接合面1bを跨いで設けられている為、第2外部電極層32を一括して塗布することが出来、安価に製品を製造出来る。また、第1外部電極層31は、圧電体ユニットの接合面1bで分かれて設けられている為、圧電体ユニットの接合面1bに染み込み難い。また、圧電体ユニットを接合する前に圧電体ユニットを個別に製造及び検査が可能であり、不良製品を早期に発見できる為、生産性を向上することが出来る。
図4乃至6に示すような積層型圧電体ユニットを接合してなる積層型圧電体素子においても、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32の幅をW2としたとき、W1>W2であり、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60となっている。これによると、第1外部電極層31及び第2外部電極層32の幅が同じではない為、第1外部電極層31及び第2外部電極層32の両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、W1>W2である為、第2外部電極層32に発生する熱応力が直接、圧電体11に加わることがない。また、2.5≦(W2/W0)×100≦60の関係である為、圧電体11への熱応力を緩和し、圧電体におけるクラックの発生を抑制すると共に、第2外部電極層32に接続されるリード線33と、第2外部電極層32との接合強度が十分である。また、5≦(W2/W0)×100≦30の関係であるとより効果的である。(効果については後述する。)また、第2外部電極層32は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分1aにおける圧電体層11の積層方向に連続して設けられる為、第2外部電極層32における圧電体11の積層方向の両端から第1外部電極層31及び圧電体11へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。
(実施例2)
第2の発明の実施形態の構成を図面に従って説明する。図7は、第2の発明の実施形態における積層型圧電体素子を示す説明図である。図7に示すように、本実施例の積層型圧電体素子1は、電圧が印加されると伸縮するPZTのセラミック材料よりなる複数の圧電体層11の外周側面に、第1外部電極層31を設けている。そして、第1外部電極層31上には、第3外部電極層32aが設けられている。そして、第3外部電極層32a上には、第2外部電極層32bが設けられている。
第2の発明の特徴は、積層型圧電体素子1における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32bの幅をW2、第3外部電極層32aの幅をW3、第2外部電極層32bの厚み(硬化後)をT2、第3外部電極層32aの厚み(硬化後)をT3としたとき、W1>W3>W2、かつ、5≦(W2/W0)×100≦30、かつ、1≦(T2/T3)≦35、の関係を有する点である。また、第1外部電極層31と、第2外部電極層32bと、第3外部電極層32aとが、全て異なる材料である点である。また、第1外部電極層31の弾性率をE1、線膨張係数をα1、第2外部電極層32bの弾性率をE2、線膨張係数をα2、第3外部電極層32aの弾性率をE3、線膨張係数をα3、としたとき、E1×α1<E3×α3<E2×α2である点である。
第2の発明によると、第1外部電極層31、第2外部電極層32b、第3外部電極層32a、の幅が同じではない為、各外部電極層の両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、第1外部電極層31及び第3外部電極層32aにより第2外部電極層32bで発生する熱応力を緩和すると共に、第1外部電極層31により第3外部電極層32aで発生する熱応力を緩和することが出来る。また、W1>W3>W2である為、第2外部電極層32b及び第3外部電極層32aに発生する熱応力が直接、圧電体11に加わることがない。また、5≦(W2/W0)×100≦30、かつ、1≦(T2/T3)≦35である為、圧電体11への熱応力を緩和し、圧電体11におけるクラックの発生を抑制すると共に、第2外部電極層32bに接続されるリード線33と、第2外部電極層32bとの接合強度が十分である。
また、第1外部電極層31と、第2外部電極層32bと、第3外部電極層32aとが、全て異なる材料となっている。また、第1外部電極層31の弾性率をE1、線膨張係数をα1、第2外部電極層32bの弾性率をE2、線膨張係数をα2、第3外部電極層32aの弾性率をE3、線膨張係数をα3としたとき、E1×α1<E3×α3<E2×α2の関係となっている。これによると、リード線や電極板を接合する第2外部電極層32bの材料として、接着強度の高い材料を使用することが可能である。一般的に接着強度の高い材料は弾性率も大きい為、圧電体11に対して大きな熱応力が加わることになる。しかし本発明では第3外部電極層32aの材料として第2外部電極層32bで発生する熱応力を緩和出来るような、弾性率と線膨張係数の積が小さい材料を使用することが出来る。また、E1×α1<E3×α3<E2×α2である為、熱応力を段階的に緩和することが出来る。
また、第2外部電極層32bは、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分1aにおける圧電体層11の積層方向に連続して設けられる為、第2外部電極層32bにおける圧電体11の積層方向の両端から第1外部電極層31及び第3外部電極層32a及び圧電体11へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。
また、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅W0は15mm以下となっている。これにより、第2外部電極層32bの幅W2は9.0mm以下となり、第2外部電極層32bで発生する熱応力が圧電体層11の強度を上回ることがなく、圧電体層11にクラックが発生し難い。
第2の発明の効果等について表を用いて以下説明する。表4は、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32bの幅をW2、第3外部電極層32aの幅をW3、第2外部電極層32bの厚み(硬化後)をT2、第3外部電極層32aの厚み(硬化後)をT3としたとき、W1とW2とW3との関係及び(W2/W0)×100及びT2/T3に対する、圧電体への発生応力の計測結果である。表4に示すように、W1とW2とW3との関係が、W1=W2=W3である場合、圧電体への発生応力が最も大きく、次いで、W2>W1(外部電極層が3層ではなく2層)である場合、W1>W2である場合、W1>W3>W2である場合、の順に、圧電体への発生応力が小さくなっている。また、W1>W3>W2である場合、T2/T3が小さい方が、圧電体への発生応力が小さくなっている。この表から、W1とW2とW3との関係が、W1>W3>W2である場合、また、T2/T3が小さいほど、圧電体への発生応力が小さくなることが分かる。
(表4)
Figure 2006303045
表5は、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32bの幅をW2、第3外部電極層32aの幅をW3、第2外部電極層32bの厚み(硬化後)をT2、第3外部電極層32aの厚み(硬化後)をT3としたとき、W1とW2とW3との関係及び(W2/W0)×100及びT2/T3に対する、耐久性を示すサイクル数及び第2外部電極層32bとリード線33との接着強度の計測結果である。以下試験方法は、実施例1と同様である。表5に示すように、No.1乃至3では、サイクル数が100乃至1500における評価は全て○となっており、耐久性が良好であった。
(表5)
Figure 2006303045
第2の発明の他の実施形態について図8を用いて説明する。図8に示す積層型圧電体素子1は、前述した図7に示す積層型圧電体素子1と略同じ構成である為、両者の相違点である外部電極層の幅の関係についてのみ説明する。即ち、第1外部電極層31の幅をW1、第2外部電極層32bの幅をW2、第3外部電極層32aの幅をW3、としたとき、図7に示す積層型圧電体素子1では、W1>W3>W2の関係であるが、図7に示す積層型圧電体素子1では、W1>W2>W3の関係となっている点が相違している。しかしながら、両者は以下の点で一致している。即ち、第1外部電極層31及び第2外部電極層32bの幅が同じではない為、第1外部電極層31及び第2外部電極層32bの両端に発生する熱応力を分散することが出来る。また、W1>W2である為、第2外部電極層32bに発生する熱応力が直接、圧電体11に加わることがない。よって、圧電体層11におけるクラックの発生を抑制出来る積層型圧電体素子1を提供することが出来る。
(実施例3)
第3の発明の実施形態の構成を図面に従って説明する。図9は、第3の発明の実施形態における積層型圧電体素子を示す説明図である。図9に示すように、本実施例の積層型圧電体素子1は、電圧が印加されると伸縮するPZTのセラミック材料よりなる複数の圧電体層11の外周側面に、第1外部電極層31を設けている。そして、第1外部電極層31上には、リード線33が設けられている。
第3の発明の特徴は、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、第1外部電極層31の幅をW1としたとき、2.5≦(W1/W0)×100≦60の関係を有する点である。これによると、2.5≦(W1/W0)×100≦60の関係であり、圧電体11へ加わる熱応力を緩和出来る為、クラックの発生を抑制すると共に、第1外部電極層31に接続されるリード線33と、第1外部電極層31との接合強度が十分である。また、5≦(W1/W0)×100≦30の関係であるとより効果的である。
また、第1外部電極層31は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分1aにおける圧電体層11の積層方向に連続して設けられる為、第1外部電極層31における圧電体11の積層方向の両端から圧電体11へ加わる熱応力を最小限に留めることが出来る。
また、圧電体11における積層方向と垂直方向の最大幅W0は15mm以下となっている。これにより、第1外部電極層31の幅W1は9.0mm以下となり、第1外部電極層31で発生する熱応力が圧電体層11の強度を上回ることがなく、圧電体層11にクラックが発生し難い。
(実施例4)
図10は、本発明の積層型圧電体素子をディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに用いた例を示す説明図である。図10に示すごとく、インジェクタ5は、駆動部としての上記積層型圧電体素子1が収容される上部ハウジング52と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部54が形成される下部ハウジング53を有している。
上部ハウジング52は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴521内に、積層型圧電体素子1が挿通固定されている。縦穴521の側方には、高圧燃料通路522が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング52上側部に突出する燃料導入管523内を経て外部のコモンレール(図略)に連通している。
上部ハウジング52上側部には、また、ドレーン通路524に連通する燃料導出管525が突設し、燃料導出管525から流出する燃料は、燃料タンク(図略)へ戻される。ドレーン通路524は、縦穴521と駆動部(積層型圧電体素子)1との間の隙間50を経由し、さらに、この隙間50から上下ハウジング52、53内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3方弁551に連通している。
噴射ノズル部54は、ピストンボデー531内を上下方向に摺動するノズルニードル541と、ノズルニードル541によって開閉されて燃料溜まり542から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する噴孔543を備えている。燃料溜まり542は、ノズルニードル541の中間部周りに設けられ、上記高圧燃料通路522の下端部がここに開口している。ノズルニードル541は、燃料溜まり542から開弁方向の燃料圧を受けるとともに、上端面に面して設けた背圧室544から閉弁方向の燃料圧を受けており、背圧室544の圧力が降下すると、ノズルニードル541がリフトして、噴孔543が開放され、燃料噴射がなされる。
背圧室544の圧力は3方弁551によって増減される。3方弁551は、背圧室544と高圧燃料通路522、またはドレーン通路524と選択的に連通させる構成である。ここでは、高圧燃料通路522またはドレーン通路524へ連通するポートを開閉するボール状の弁体を有している。この弁体は、上記駆動部1により、その下方に配設される大径ピストン552、油圧室553、小径ピストン554を介して、駆動される。
本実施形態のインジェクタ用の積層型圧電体素子1の特徴は、前述した実施例1乃至3で示すような各外部電極層の幅(W1、W2、W3)の関係、積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅(W0)に対する外部電極層の幅(W1、W2)等の関係を有する点である。これにより、外部電極層に接続されるリード線や電極板と外部電極層との接合強度確保と、圧電体におけるクラック発生の抑制と、を両立出来る。よって、過酷な使用環境で利用可能であり、且つ、信頼性の高いインジェクタ用の積層型圧電体素子1を提供することが出来る。
(製造方法)
この積層型圧電体素子1の製造方法と詳細構造について説明する。本例の積層型圧電体素子1は広く用いられているグリーンシート法を用いて製造することができる。公知の方法により圧電材料の主原料となる酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ニオブ、炭酸ストロンチウム等の粉末を所望の組成となるように秤量する。また、鉛の蒸発を考慮して、上記混合比組成の化学量論比よりも1〜2%リッチになるように調合する。これを混合機にて乾式混合し、その後800〜950℃で仮焼する。
次いで、仮焼粉に純水、分散剤を加えてスラリーとし、パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂した後、溶剤、バインダー、可塑剤、分散剤等を加えてボールミルにより混合する。その後、このスラリーを真空装置内で撹拌機により撹拌しながら真空脱泡、粘度調整をする。
次いで、スラリーをドクターブレード装置により一定厚みのグリーンシートに成形する。回収したグリーンシートはプレス機で打ち抜くか、切断機により切断し、所定の大きさに成形する。
次いで、例えば銀/パラジウム=7/3wt%の比率からなる銀およびパラジウムのペースト(以下、Ag/Pdペーストという)により、成形後のグリーンシートの一方の表面にパターンをスクリーン印刷成形する。
圧電体層11となるグリーンシートの表面には、上記Ag/Pdペーストにより、略全面に圧電体層11の表面よりもやや小さなパターンを形成し、内部電極層21a及び21bとする。グリーンシートの表面の対向辺の一方の側には、内部電極層21a(21b)の非形成部が設けてある。つまり、グリーンシートの対向辺の一方の端部(積層型圧電体素子1の側面101あるいは対向面に相当する部分)には、内部電極層21a(21b)が到達せず、対向する他方の端部には内部電極層21a(21b)が到達するようにこれを配置した。
このような内部電極層21a及び21bを形成したグリーンシートを所定の積層枚数分用意する。
次いで、これらのグリーンシートを重ねる。内部電極層21a及び21bを形成したグリーンシートを重ねる場合には、電極の非形成部が積層型圧電体素子1の側面101とその対向面に交互に位置するように重ねる。これにより、グリーンシートの側面101に達して露出する内部電極層21aが一方の極の内部電極となり、対抗面に達して露出している内部電極層21bが他方の極の内部電極となる。これにより、図1に示す構造の積層体となる。
次いで、温水ラバープレス等による熱圧着後、電気炉により400〜700℃のもとで脱脂し、900〜1200℃のもとで焼成する。
次いで、上記積層体の側面に焼成用の銀ペーストをスクリーン印刷し、焼き付けることにより第1外部電極層31を形成する。第1外部電極層31は、一方の極の内部電極層21aが露出している位置に形成し、各内部電極層21aとの導通をとる。対向面に設けられた第1外部電極層31(図示せず)は、他方の極の内部電極層21bが露出している位置に形成し、各内部電極層21bとの導通をとる。なお、本例は焼成用の銀ペーストより第1外部電極層31を構成したが、例えばパラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなるペーストを焼き付けて形成することもできる。また、半田や、導電性樹脂材を塗布して形成することも出来る。次いで、第1外部電極層31上に、導電性樹脂材よりなる第2外部電極層(32、32b)を塗布する。(実施例3即ち外部電極層が1層の場合は不要)次いで、導電性樹脂材よりなる第2外部電極層32b上に導電性樹脂材よりなる第3外部電極層32aを塗布する。(実施例1即ち外部電極層が2層の場合は不要)
好ましくは、各外部電極層が、異なる材料であると良い。第1外部電極層31としては、圧電体11に対して線膨張係数差が少ない材料、例えば、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなると良い。第2外部電極層(32、32b)としては、半田や、例えば、銀を含むエポキシ系導電性樹脂材よりなると良い。そして、第2外部電極層(32、32b)が銀を含むエポキシ系導電性樹脂材よりなる場合、第3外部電極層32aとしては、弾性率と線膨張係数の積が、第1外部電極層31と第2外部電極層32bのものの中間となるような材料、例えば、銀を含むシリコーン変性のエポキシ系導電性樹脂材よりなると良い。一般的に接着強度の高い材料は弾性率も大きい為、圧電体11に対して大きな熱応力が加わることになるが、第3外部電極層32aの効果により、リード線や電極板を接合する第2外部電極層32bの材料として、接着強度の高い材料を使用することが可能である。
次いで、第2外部電極層(32、32b)とリード線33とを接合する。
一般的には、第2外部電極の硬化時にリード線を同時に接合させるが、
第3外部電極と、第2外部電極の硬化とリード線の接合を同時に行ってもよい。
次いで、積層型圧電体素子1を大気中で、または必要に応じ絶縁油中に浸漬し、リード線33を介して内部電極層21a及び21b間に直流電圧を印加して圧電体層11を分極し、積層型圧電体素子1を得る。
(全般に係わる留意点)
ここで、発明1乃至3における積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅(W0)及び各外部電極層の幅(W1、W2、W3)の規定方法について図11及び13を用いて説明する。
発明1乃至3における積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅(W0)の規定方法について図11を用いて説明する。図11(a)乃至(d)は、積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の断面を示す。断面における最大幅であるW0は、断面の外周線における2点間の直線距離が最も長くなる2点間の長さとする。図11(a)に示す積層型圧電体素子1では、断面が略正方形となっている。このとき、断面における最大幅であるW0は、向かい合う頂点間を結ぶ線の長さとする。図11(b)に示す積層型圧電体素子1では、断面が長方形となっている。このとき、断面における最大幅であるW0は、向かい合う頂点間を結ぶ線の長さとする。図11(c)に示す積層型圧電体素子1では、断面が略楕円形となっている。このとき、断面における最大幅であるW0は、楕円の長手方向の軸線の長さとする。図11(d)に示す積層型圧電体素子1では、断面が2つの湾曲部を有し2つの湾曲部の端部同士を直線で結んだ形状(競技トラック形状)となっている。このとき、断面における最大幅であるW0は、2つの湾曲部の頂点同士を結ぶ2点間の長さとする。
なお、積層型圧電体素子の断面形状は図11に示す形状に限らず、例えば、八角形等の多角形でも良い。
発明1乃至3における積層型圧電体素子における各外部電極層の幅(W1、W2、W3)の規定方法について図12を用いて説明する。図12(a)は、積層型圧電体素子1の側面図であり、図12(b)は、積層型圧電体素子1の積層方向と垂直方向の断面図であり、図12(c)は、積層型圧電体素子1の積層方向と垂直方向の部分断面図である。各外部電極層の幅(W1、W2、W3)は、積層型圧電体素子1の圧電活性部1aにおける各外部電極層の幅の平均値とする。図12(a)に示す積層型圧電体素子1では、外部電極層31の幅が一定でない。このとき、外部電極層31の幅は、積層型圧電体素子1の圧電活性部1aにおける外部電極層31の幅の平均値とする。図12(b)及び図12(c)に示す積層型圧電体素子1では、外部電極層31が2面に渡って設けられている。このとき、外部電極層31の幅は、圧電体11側面に対する法線A及びBと外部電極層31の両端部との交点間(31a−31b間)の幅の最小値の平均値とする。
以上、述べたように第1乃至3の発明によると、各外部電極層の幅(W1、W2、W3)の関係、積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅(W0)に対する外部電極層の幅(W1、W2)等を規定することより、外部電極層に接続されるリード線や電極板と外部電極層との接合強度確保と、圧電体におけるクラック発生の抑制と、を両立する積層型圧電体素子を提供することが出来る。
なお、本発明に用いられる構成は本発明の課題を達成出来るものであれば、本実施例の構成に限定されない。例えば、各圧電体層11は四角形に限らず、八角形等の多角形でも良い。また、外部電極層を形成する方法は、スクリーン印刷や、蒸着や、メタルマスクによるマスキング塗布や、ディスペンサで塗布して形成しても良い。また、外部電極層の材料は全て同じ材料であっても良い。また、外部電極層の形状は適宜変更しても良く、例えば、図13(a)に示すように、積層型圧電体素子1の外周側面において、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部における圧電体11の積層方向に連続して設けられた外部電極層31が、圧電体ユニットの接合面1bで、分かれていると共に、分かれた外部電極層31が圧電体11の積層方向に直交する方向にずれて、互い違いに設けられていても良い。また、図13(b)に示すように、外部電極層31が、積層型圧電体素子1の外周側面における圧電体層11の積層方向の軸線Aに対して斜めに設けられていても良い。また、図13(d)に示すように、外部電極層31が、積層型圧電体素子1の外周側面における圧電体層11の積層方向の軸線Aに対して波状に設けられていても良い。また、図13(c)に示すように、外部電極層31が、円状に設けられていても良い。また、外部電極層に外部電源から電圧を供給する電極はリード線に限らず、図14乃至図16に示すような板状かつ複数の開口部を有する板状電極33であっても良い。また、図17に示すように、積層型圧電体素子1の作動による内部応力を緩和する為、圧電体層11の側面に凹部を設けた積層型圧電体素子1であっても良い。
第1の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(1)である。 図1の要部を拡大した説明図である。 従来の積層型圧電体素子の要部を拡大した説明図である。 第1の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(2)である。 第1の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(3)である。 第1の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(4)である。 第2の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(1)である。 第3の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(1)である。 第3の発明における実施形態の積層型圧電体素子の構成を示す説明図(2)である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子を燃料噴射装置に適用した構成を示す説明図である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅(W0)の規定方法を示す説明図である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子における外部電極層の幅(W1、W2、W3)の規定方法を示す説明図である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子の他の実施形態を示す説明図(1)である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子の他の実施形態を示す説明図(2)である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子の他の実施形態を示す説明図(3)である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子の他の実施形態を示す説明図(4)である。 第1乃至3の発明における積層型圧電体素子の他の実施形態を示す説明図(5)である。
符号の説明
11 圧電体層
21a、21b 内部電極層
31 第1外部電極層
32、32b 第2外部電極層
32a 第3外部電極層
33 リード線

Claims (20)

  1. 電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層を介して前記内部電極層と電気的に導通する第2の外部電極層とを備え、
    前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1、前記第2の外部電極層の幅をW2としたとき、W1>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60、の関係であり、
    前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第2の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子。
  2. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第2の外部電極層の幅をW2としたとき、5≦(W2/W0)×100≦30の関係である請求項1に記載の積層型圧電体素子。
  3. 前記第1の外部電極層の厚み(硬化後)をT1、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2としたとき、0.05≦(T2/T1)≦300の関係である請求項1又は2に記載の積層型圧電体素子。
  4. 前記第1の外部電極層の厚み(硬化後)をT1、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2としたとき、1≦(T2/T1)≦35の関係である請求項1乃至3に記載の積層型圧電体素子。
  5. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmである請求項1乃至4に記載の積層型圧電体素子。
  6. 前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなる請求項1乃至5に記載の積層型圧電体素子。
  7. 前記第2の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなる請求項1乃至6に記載の積層型圧電体素子。
  8. 電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層を介して前記内部電極層と電気的に導通する第2の外部電極層と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記第1の外部電極層と前記第2の外部電極層との間に設けられた第3の外部電極層とを備え、
    前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1、前記第2の外部電極層の幅をW2、前記第3の外部電極層の幅をW3、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2、前記第3の外部電極層の厚み(硬化後)をT3としたとき、W1>W3>W2、かつ、2.5≦(W2/W0)×100≦60、かつ、0.05≦(T2/T3)≦300、の関係であり、
    前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第2の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子。
  9. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第2の外部電極層の幅をW2、前記第2の外部電極層の厚み(硬化後)をT2、前記第3の外部電極層の厚み(硬化後)をT3としたとき、5≦(W2/W0)×100≦30、かつ、1≦(T2/T3)≦35、の関係である請求項8に記載の積層型圧電体素子。
  10. 前記第1の外部電極層と、前記第2の外部電極層と、前記第3の外部電極層とが、全て異なる材料である請求項8又は9に記載の積層型圧電体素子。
  11. 前記第1の外部電極層の線膨張係数をα1、前記第2の外部電極層の線膨張係数をα2、前記第3の外部電極層の線膨張係数をα3、前記第1の外部電極層の弾性率をE1、前記第2の外部電極層の弾性率をE2、前記第3の外部電極層の弾性率をE3としたとき、E1×α1<E3×α3<E2×α2である請求項8乃至10に記載の積層型圧電体素子。
  12. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmである請求項8乃至11に記載の積層型圧電体素子。
  13. 前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなる請求項8乃至12に記載の積層型圧電体素子。
  14. 前記第2の外部電極層及び第3の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなる請求項8乃至13に記載の積層型圧電体素子。
  15. 電圧が印加されることにより伸縮可能なセラミックからなる圧電体層と、前記圧電体層に電圧を供給する内部電極層よりなり、前記内部電極層と前記圧電体層とを交互に設けてなる積層型圧電体素子と、
    前記積層型圧電体素子の側面に設けられ、前記内部電極層と電気的に導通する第1の外部電極層とを備え、
    前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1としたとき、2.5≦(W1/W0)×100≦60の関係であり、
    前記積層型圧電体素子は、電圧が印加されると伸縮する圧電活性部分を有し、前記第1の外部電極層は、前記圧電活性部分における前記圧電体層の積層方向に連続して設けられることを特徴とする積層型圧電体素子。
  16. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0、前記第1の外部電極層の幅をW1としたとき、5≦(W1/W0)×100≦30の関係である請求項15に記載の積層型圧電体素子。
  17. 前記積層型圧電体素子における積層方向と垂直方向の最大幅をW0としたとき、W0≦15mmである請求項15乃至16に記載の積層型圧電体素子。
  18. 前記第1の外部電極層は、銀、パラヂウム、プラチナ、銅、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマスより少なくとも1種類よりなる金属、又は、それらの合金よりなる請求項15乃至17に記載の積層型圧電体素子。
  19. 前記第1の外部電極層は、半田又は導電性樹脂材からなる請求項15乃至17に記載の積層型圧電体素子。
  20. 燃料噴射装置に使用する請求項1乃至19に記載の積層型圧電体素子。
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