JP2004335263A - ノンハロゲン難燃絶縁電線 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属導体1を囲むように内層絶縁体被覆3が設けられ、更にその外側に外層絶縁体被覆4が設けられた構造となっている。内層絶縁体被覆3は、引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂から形成され、外層絶縁体被覆4は、エチレン系ポリマと金属水酸化物からなる難燃性樹脂組成物から形成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロゲン物質や鉛・アンチモンなど有害な重金属を含まない、環境配慮型絶縁電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ワイヤーハーネスや機器用電線の絶縁体材料としては、柔軟性、難燃性、コストの点から最もバランスのとれたポリ塩化ビニル(以下、PVCと称す)が用いられている。さらに近年では、安定剤として従来から用いられてきた鉛化合物が埋立て廃棄時に鉛が土中に溶出するという問題から、鉛を使用しない非鉛PVCが主流となっている。しかし、非鉛PVCを用いてもハロゲン物質のポリ塩化ビニルが大量に含まれているため、焼却時には有毒、有害な塩素ガスを多量に発生し、焼却条件によっては猛毒のダイオキシンを発生する。
【0003】
最近非ハロゲン電線として、ビル内設備用として被覆材料に「エコマテリアル」を使用した電線・ケーブルが普及してきている(特許文献1)。「エコマテリアル」とは、エチレン・エチルアクリレートやエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体、低密度ポリエチレンなど軟質のエチレン系ポリマに水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物系難燃剤を多量に混和してなるノンハロゲン難燃性樹脂組成物の総称である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−231069号公報
【0005】
一方、ワイヤーハーネスの製造や各種機器・配電盤内の配線においては、電線の端末被覆を除去(ストリップ)する際、量産設備においては高速自動加工機を用いることが多い。また手作業による配線作業においてもハンドワイヤストリッパがしばしば使用される。多くのワイヤストリッパは、V字型または丸型の二枚のブレードを対面方向から絶縁体被覆に金属導体を傷つけない深さまで進入させ、その状態でブレードをスライドさせる(または電線を引き抜く)ことによって絶縁体被覆を除去する機構となっている。このときのブレードの進入深さは、金属導体に傷をつけないようにするために金属導体に触れないような深さに設定される。このため絶縁体の断面のうち、ブレードの進入により材料が切断される領域と、切断されずにブレード(または電線)のスライドによって引きちぎられる領域の両方が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動車用電線や機内・盤内配線用電線の絶縁体材料として、ポリエチレンなど熱可塑性のエチレン系ポリマが使用されている場合、図7に示すように、金属導体21を被覆している絶縁体被覆22が引きちぎられる領域において絶縁体被覆22を構成するポリエチレンがブレードのスライドによる引張応力を受けるため塑性変形して延伸される。このため、破断したあとにこの部分にヒゲ状の切残し26(以下、単にヒゲと称する)が発生し易いという問題点があった。絶縁体被覆22として前述のエコマテリアル材料を用いた場合も、一般的に材料の引張弾性率が小さいために塑性変形しやすく、同様にヒゲが発生する傾向にあった。ヒゲは電線端末に金属端子を圧着する際の導通不良の原因となり得るため、この端末加工性の問題点から、従来のエコマテリアル単独でワイヤーハーネスのノンハロゲン化を実現することはから困難であった。
【0007】
従って、本発明の目的は、電線端末の被覆のストリップ性に優れたノンハロゲン難燃電線を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、本発明者らは電線の構造を鋭意検討した。その結果、端末ストリップ性、難燃性、屈曲性などの観点から絶縁体を内外二層構造とし、内層に端末ストリップ性に優れた材料を使用し、外層に難燃性の高い材料を使用することがバランスのとれた電線に仕上げるために非常に有効であることを見出した。
【0009】
また、上記の問題点を解決するための第二ステップとして、内層材料として最適な樹脂材料を系統的に探索した。その結果、内層材料の引張弾性率が100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂の場合、ヒゲの発生が抑えられることを見出した。また、前記ポリオレフイン系熱可塑性樹脂がリアクタブレンド型熱可塑性エラストマーである場合、さらにヒゲ発生が抑えられることを見出した。
【0010】
また、前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の引張弾性率が250MPa未満の場合、電線としての可とう性が十分であり、ワイヤーハーネスの組み付け性に優れることを発見した。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明のノンハロゲン難燃絶縁電線は、金属導体の外周に少なくとも内層と外層とを含む複数の絶縁体被覆が設けられ、前記内層が引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂で形成され、前記外層がエチレン系ポリマと金属水酸化物からなる難燃性樹脂組成物で形成されていることを特徴とする。
【0012】
前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂は、リアクタブレンド型ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであることが望ましい。
【0013】
更に、前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の引張弾性率が250MPa未満であることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のノンハロゲン難燃絶縁電線における内外二層構造を有する絶縁体被覆について、内層材料と外層材料とに分けて詳しく説明する。
【0015】
(内層材料)
内層材料としては、端末ストリップ性に優れた材料が好ましく、内層材料の引張弾性率が100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂の場合、後述の実施例で示すように、ヒゲの発生が抑えられる。また、前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がリアクタブレンド型熱可塑性エラストマーである場合、さらに効果的にヒゲ発生が抑えられる。次にこの熱可塑性エラストマーについて詳しく説明する。
【0016】
(熱可塑性エラストマー)
熱可塑性エラストマーとは、常温では加硫ゴムの性質を示すが、高温で可塑化されプラスチック加工機を用いて成形できる高分子材料をいう。分子中にゴム弾性を有する柔軟性成分(ソフトセグメント)と、塑性変形を防止するための分子拘束(ハ一ドセグメント)を有する。硬質相が加熱により可塑化し、また冷却すると再硬質化する特微がある。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系、エステル系、ウレタン系、アミド系、ポリオレフィン系等が挙げられる。以下、本発明に好適に用いられるポリオレフィン系について詳しく説明する。
【0017】
(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー)
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOと称す)とは、(a)ハードセグメントにポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)を、(b)ソフトセグメントにエチレンプロピレン共重合体ゴム(EPR)またはエチレンプロピレンジエン共重合体ゴム(EPDM)などのオレフィン系ゴムを用いて、(a)と(b)をブレンドしたものであり、ゴム分が20%以上でかつ曲げ弾性率690MPa以下の材料のことであると、おおよその定義がなされている。
【0018】
TPOとしては、▲1▼単純ブレンド型、▲2▼リアクタブレンド型、▲3▼動的架橋型に大別される。
【0019】
▲1▼の単純ブレンド型とは、ハードセグメントのPPとソフトセグメントのEPDMを混合機で機械的ブレンドして作るものである。これに対して、▲2▼のリアクタブレンド型TPO(以下、r−TPOと称す)とは、両セグメントを二段階に重合して造るものをいう。すなわちr−TPOは、まずハードセグメントとなるオレフィンモノマーを重合した後、同じ重合反応器中でソフトセグメントとなるオレフィンモノマーを重合して造る。同一のプラントで造られるのでインプラント型TPOまたはインプラント化TPOとも呼ばれる。また、▲3▼の動的架橋型とは、ソフトセグメントを有機過酸化物などで部分的に架橋したもの、混練時に分散されたソフトセグメントを完全に架橋したものなどをいう。
【0020】
本発明においては、▲1▼から▲3▼のいずれのTPOも用いることができるが、特に▲2▼のリアクタブレンド型が最も好適であり、特にEPRなどのオレフィン系ゴムがPP中に1μm以下のサイズで分散したものが、端末ストリップ性、成型加工性、経済性の観点から最も好適である。
【0021】
上記したハードセグメントとしては結晶性のポリオレフィンが必要であり、PPまたはHDPE(高密度ポリエチレン)またはLDPE(低密度ポリエチレン)などが挙げられる。ソフトセグメントとしてはEPM、EPDM、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、水素添加NBR、EOR(エチレン−オクテン共重合体ゴム)、EBR(エチレン−ブテン−1共重合体ゴム)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、VLDPE(超低密度ポリエチレン)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、スチレン成分を含むエラストマーなどが挙げられる。
【0022】
TPOの中では、特にポリプロピレン連続相の中にエチレン・プロピレン共重合体ゴムが1μm以下のサイズで分散しているポリプロピレン系熱可塑性エラストマーが端末ストリップ時のヒゲ発生を小さく抑えられ、なおかつ電線製造時の加工性に優れ、さらに経済的なメリットがあるため、最も好適である。またSBR(スチレンブタジエン共重合体ゴム)の水素添加物のごとき、PPと相溶性の良いスチレン成分含むエラストマーとブレンドした組成物も混練加工性に優れているため使用できる。
【0023】
スチレン成分を含むエラストマーには、SBS(PS(ポリスチレン)−ポリブタジエン−PS)、SIS(PS−ポリイソプレン−PS)、SEBS(PS−ポリエチレン/ブチレン−PS)などスチレン系熱可塑性エラストマーはもちろんのこと、SBR、水素添加SBR、SIS(スチレン−イソプレンゴム)、スチレン−ポリエチレン共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。これらのスチレン系エラストマーはPPと極めて相溶性が良く、PPと溶融混練することによりPP中に微細に分散し弾性を発現するため、TPOとなり得る。
【0024】
ポリプロピレンとしては、エチレン成分を全く含まないホモポリプロピレンと、エチレンとのランダム共重合体であるランダムポリプロピレン、またはこれらのブロック共重合体であるブロックポリプロピレンが挙げられる。成型歪みの小さいランダムポリプロピレンが好適である。
【0025】
前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がr‐TPOである場合に、端末ストリップ性が著しく向上する理由を以下に考察する。エチレン系の熱可塑性樹脂の多くは、応力に対して塑性変形するため応力方向に容易に延伸され、500〜1000%もの極めて大きな伸びを示したのち破断に至る。従って電線被覆を除去する際、被覆材料断面のうち、端末自動加工機やハンドワイヤストリッパのブレードにより引きちぎられる領域においては大きな塑性変形を経て破断するため、ヒゲ状の切り残しが発生してしまう。一方、TPOは外力を受けるとその応力にしたがって弾性的に変形する。しかし拘束相(ハードセグメント)が可塑化する温度以下では、分子鎖はハードセグメントにより強固に拘束されているため、歪みが大きい場合でもその変形は加硫ゴムと同様の弾性変形である。このため、破断時においても弾性変形の影響は強く残っており、応力を受け変形していた部分は破断直後に速やかに歪みが回復する。従って電線被覆を除去する際、ヒゲの発生を極めて小さく抑えられる。これにより端末ストリップ性が著しく向上するものと推察している。
【0026】
TPOの中でもr−TPOが最もヒゲが発生しずらい理由は、ソフトセグメントであるEPゴムが重合時に同時に生成するため、粒子としてPP中にナノオーダー〜サブミクロンオーダーで微分散しており、ストリップ時のブレード先端付近への応力集中が断面方向に均一にかかることによると推定している。
【0027】
なお、内層のポリオレフィン系熱可塑性樹脂には難燃剤が混和されていても、混和されてなくても、いずれも良好な電線を得ることができるが、電気特性や経済性を考慮すると、難燃剤は混和されていないほうが好ましい。
【0028】
(外層材料)
電線の外層材料には難燃性の高い材料を用いるのが好ましく、難燃性や可とう性、環境配慮、屈曲時の外観、経済性の観点からエチレン系ポリマに金属水酸化物が混和されたノンハロゲン樹脂組成物が好適である。これは内層材料のポリオレフィン系熱可塑性樹脂との密着性が高いため電線を折り曲げた場合にも内外層剥離による挫屈・しわの発生がなく、可とう性、経済性に優れ、ハロゲン物質も含まないためである。このため、エンプラなどの他の難燃性を有する樹脂組成物より好適である。
【0029】
エチレン系ポリマとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−ヘキセン三元共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、エチレン−オクテン共重合体(EOR)、ポリプロピレン(PP)、エチレン共重合ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、マレイン酸グラフト低密度ポリエチレン、水素添加スチレン−プタジエン共重合体(H−SBR)、マレイン酸グラフト直鎖状低密度ポリエチレン、マレイン酸グラフト直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数が4〜20のαオレフィンとの共重合体、エチレン−スチレン共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−スチレン共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−メチルアクリレート共重合体、マレイン酸グラフトエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、ブテン−1を主成分とするエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体などが挙げられ、これらの単独または2種以上をブレンドした材料が挙げられる。
【0030】
エチレン系ポリマに添加する金属水酸化物系難燃剤としては水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)、ハイドロタルサイト、カルシウムアルミネート水和物、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、ハードクレー等を挙げることが出来る。水酸化マグネシウムとしては、合成水酸化マグネシウム、天然ブルーサイト鉱石を粉砕した天然水酸化マグネシウム、Niなど他の元素との固溶体となったものなどが挙げられる。機械的特性、分散性、難燃性の点からレーザー式粒度分布計により測定した平均粒子径が4μm以下かつ10μm以上の粗粒分が10%以下のものがより好適である。これらの粒子表面を耐水性を考慮し常法に従って脂肪酸、脂肪酸金属塩,シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤またはアクリル樹脂、フェノール樹脂、カチオン性またはノニオン性を有する水溶性樹脂等で表面処理することも可能である。
【0031】
金属水酸化物の混和量は特に規定しないが、樹脂100重量部に対し、50重量部から300重量部が難燃性と機械特性のバランスが良いため好適である。
即ち、金属水酸化物の添加量が50重量部未満では難燃化効果が小さく、300重量部を越える場合は、電線の耐摩耗性が低下し、加工時に外傷が付きやすくなるからである。
【0032】
なお、これらの樹脂組成物には必要に応じて難燃助剤、酸化防止剤、滑剤、界面活性剤、軟化剤、可塑剤、無機充填剤、相溶化剤、安定剤、架橋剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色剤等の添加物を加えることが出来る。難燃助剤としてはリン系難燃剤、シリコーン系難燃剤、窒素系難燃剤、ホウ酸化合物、モリブデン化合物などを挙げることができる。
【0033】
【実施例】
本発明の一実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の構造を図1に示す。
この電線は、金属導体1を囲むように内層絶縁体被覆3が設けられ、更にその外側に外層絶縁体被覆4が設けられた構造となっている。内層絶縁体被覆3は、引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂から形成され、外層絶縁体被覆4は、エチレン系ポリマと金属水酸化物からなる難燃性樹脂組成物から形成されている。
【0034】
このような電線を、以下の要領で作製した。
まず、予め表1に示した内層材料及び外層材料を構成する各種樹脂組成物を160℃に予熱した73mm二軸混線機(神戸製鋼製KTX73)で混練、ペレット化して作製し、電線被覆用材料とした。また、各樹脂材料をプレス成形により1mm厚のシートを作製し、それをJIS3号ダンベルで打ち抜いて弾性率測定に供した。次に、金属導体1として、0.5SQの銅撚り線軽圧縮導体を用い、内層絶縁体被覆3及び外層絶縁体被覆4として、表1に示す樹脂または樹脂組成物を65mm押出機(内層用)および50mm押出機(外層用)を用いて押出し、2層同時押出成形により電線を作製した。内層絶縁体被覆3は0.15mm、外層絶縁体被覆4は0.2mmに厚さを調整した。なお、比較例として、内層を施さない電線は65mm押出機のみを使用して絶縁体厚さ0.35mmの電線を作製した。芯線加熱温度は80℃に設定し、240m/minの速度で製造した。
【0035】
表1に実施例1〜12、比較例1〜4に用いた材料と評価結果を示す。
実施例1〜12は、内層が引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いており、さらに実施例1〜9では引張弾性率が250MPa未満となっている。また、実施例1〜4では、内層がリアクタブレンド型熱可塑性エラストマーを用いている。なお、外層材料は前述したエコマテリアルとした。一方、比較例1は、内層を持たずエコマテリアル単独で作製したもの、比較例2〜4は、最内層の引張弾性率が100MPa未満のポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いたものである。
【0036】
【表1】
【0037】
電線の評価は以下に示す方法で行った。
(1)弾性率測定
引張試験機(島津製作所製EZ−Test)の応力−歪曲線における弾性領域の傾きから弾性率を測定した。引張速度は200mm/minで行い、張力が0.5Nから10Nまでの弾性領域の傾きを算出し、弾性率とした。
(2)被覆ストリップ試験
作製した電線を用いて電線自動端末加工機(日本端子製NAC90)により被覆ストリップ性を評価した。ストリップ長を4.5mm、電線長L=1500mmに設定し、両端末ストリップを行った。ブレード進入深さは被覆端末が最もシャープに切断できるように微調整して20本加工し、全端末40箇所を目視観察した。最大ヒゲの長さが0.1mm以下ものを◎、最大ヒゲの長さが0.1mmを越えて0.5mm以下のものを○、最大ヒゲの長さが0.5mmを越えるものを×とした。◎と○判定が合格である。
(3)ワイヤーハーネス引入れ試験
電線を加工しワイヤーハーネスとしたものの組み付け性を模擬評価するために、以下に示すワイヤーハーネス引入れ試験を実施した。作製した電線5本を長さ100cmに切断して束ねて図6に示す金属管に通し、電線束を引き抜くのに要する張力を測定した。引き抜き力が低いほどワイヤーハーネス引入れ性に優れる。4N未満のものを◎、4N以上のものを○、20N以上のものを×とした。20N未満のものを合格とした。同時に試験後試料の外観を目視観察した。
【0038】
表1から明らかなように、実施例1〜12で示される内層が引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂で構成されたノンハロゲン難燃絶縁電線は、端末ストリップ性に優れていた。また、実施例1〜9の最内層の引張弾性率が250MPa未満である場合、ワイヤーハーネス引き込み性に優れていた。このうち内層がリアクタブレンド型熱可塑性エラストマーである実施例1〜4は、ヒゲの発生が小さく特に端末ストリップ性に優れていた。
【0039】
一方、比較例1のように内層を持たずエコマテリアル単独で作製した電線は、端末ストリップ時に著しく大きなヒゲが発生した。比較例2〜4のように最内層の引張弾性率が100MPa未満のポリオレフィン系熱可塑性樹脂の場合、端末ストリップ時にヒゲが発生している。これは前述したように引張弾性率が小さいポリオレフィンは塑性変形しやすいためである。
【0040】
最内層の引張弾性率が250MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂の実施例10〜12の場合、電線自体の可とう性が著しく損なわれることにより金属管への電線束を引入れる際大きな張力を要する。このことはワイヤーハーネス化した場合の取り回し性を著しく低下させる。
【0041】
実施例1と6、実施例3と9、実施例4と5の比較から、引張弾性率が同程度のTPOを内層に用いた場合でも、端末加工性に差があることが明らかとなった。実施例1、3、4のリアクタブレンド型は、実施例6および9のPP/エラストマーの単純ブレンド型や実施例5の動的架橋型に比してヒゲの発生が少なく、端末ストリップ性がより優れている。これは主に材料中のゴム粒子の分散性に起因していると考えられる。一般的に単純ブレンドの場合、ゴム粒子はPP中に数μm〜数十μmで分散するといわれているが、材料に急激に応力が加わった場合、応力集中点がr−TPOに比して不均一なためPPが塑性変形してしまうと考えられる。一方、リアクタブレンド型の場合ゴム粒子の分散粒径は数十nm〜1μmであり、バルクの材料に急激に応力が加わったときに応力集中点が均一に分布すると考えられる。このため、急速な変形においては塑性変形することなく破断に至ると考えられる。
【0042】
なお、本実施例においては、金属導体1として0.5SQものを使用したが、0.5SQに限らず、あらゆるサイズのものに適用可能である。図2は図1の金属導体1を7本の金属導体1を撚り合せた撚り合せ導体によって構成したものであり、内層絶縁体被覆3及び外層絶縁体被覆4は図1と同じである。例えば盤内配線用、車両用、自動車用、機器用、電力用、メタル通信用のノンハロゲン電線に応用が可能である。また図1に示したような電線を対撚りまたは集合撚りとしたり、または撚らずに複数束ねたものにノンハロゲン樹脂によるシースを被せた制御用、電力用、通信用ケーブルも作ることが出来る(図4、5)。必要に応じて有機化酸化物、電子線照射、その他の化学反応により絶縁体を架橋することが出来る。
【0043】
また、内層材料は銅導体と直接接触するため、金属イオンによる樹脂の劣化を防ぐために表面がスズめっきやニッケルめっきを施されためっき導体を使用するか、被覆材料に酸化防止剤や金属キレート剤を添加するのが望ましい。酸化防止剤はヒンダードフェノール系やヒンダードアミン系化合物が好適であるが、より好ましくはフォスファイト化合物やチオ化合物を併用するのが最も効果が高い。
金属キレート剤としてはトリアジン系化合物、ヒドラジン系化合物などが挙げられる。
【0044】
更に、電線の変形構造例として、図3に示すように、内層絶縁体被覆3と外層絶縁体被覆4との間に中間層5を設けたり、図4に示すように、複数のノンハロゲン難燃絶縁電線を介在層9を介してテープ層8により抑え巻き、さらにその表面にシース7を形成してもよい。また、図5に示すように、2本のノンハロゲン難燃絶縁電線を対撚り線10とし、これを複数個束ねてシールド層11を施した後、さらにシース7を形成することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上、本発明のノンハロゲン難燃絶縁電線は、内層の絶縁体被覆として引張弾性率が100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いているので、電線端末の被覆のストリップ性に優れたノンハロゲン難燃電線を提供することが可能となる。
【0046】
また、前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂をリアクタブレンド型ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとすることにより、さらに効果的にヒゲ発生が抑えられ、より一層電線端末の被覆のストリップ性に優れたものとなる。
【0047】
更に、前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の引張弾性率を250MPa未満とすることにより、電線としての可とう性が十分であり、ワイヤーハーネスの組み付け性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るノンハロゲン難燃絶縁電線の断面図である。
【図6】ワイヤーハーネス引入れ試験に用いる金属管を示す正面図である。
【図7】従来の絶縁体被覆を用いた場合に、ヒゲ状の切残しが発生することを説明する正面図である。
【符号の説明】
1 金属導体
3 内層(内層絶縁体被覆)
4 外層(外層絶縁体被覆)
Claims (3)
- 金属導体の外周に少なくとも内層と外層とを含む複数の絶縁体被覆が設けられ、前記内層が引張弾性率100MPa以上のポリオレフィン系熱可塑性樹脂で形成され、前記外層がエチレン系ポリマと金属水酸化物からなる難燃性樹脂組成物で形成されていることを特徴とするノンハロゲン難燃絶縁電線。
- 前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂が、リアクタブレンド型ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1記載のノンハロゲン難燃絶縁電線。
- 前記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の引張弾性率が250MPa未満であることを特徴とする請求項1又は2記載のノンハロゲン難燃絶縁電線。
Priority Applications (1)
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JP2003129490A JP3821233B2 (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | ノンハロゲン難燃絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003129490A JP3821233B2 (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | ノンハロゲン難燃絶縁電線 |
Publications (2)
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