JP2004299867A - 原稿反転搬送装置 - Google Patents

原稿反転搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004299867A
JP2004299867A JP2003096179A JP2003096179A JP2004299867A JP 2004299867 A JP2004299867 A JP 2004299867A JP 2003096179 A JP2003096179 A JP 2003096179A JP 2003096179 A JP2003096179 A JP 2003096179A JP 2004299867 A JP2004299867 A JP 2004299867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
unit
path
reversing
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003096179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4006591B2 (ja
Inventor
Takashi Ohama
貴志 大濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003096179A priority Critical patent/JP4006591B2/ja
Priority to US10/809,448 priority patent/US7431282B2/en
Publication of JP2004299867A publication Critical patent/JP2004299867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006591B2 publication Critical patent/JP4006591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00567Handling of original or reproduction media, e.g. cutting, separating, stacking
    • H04N1/0057Conveying sheets before or after scanning
    • H04N1/00572Conveying sheets before or after scanning with refeeding for double-sided scanning, e.g. using one scanning head for both sides of a sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H15/00Overturning articles
    • B65H15/004Overturning articles employing rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/30Orientation, displacement, position of the handled material
    • B65H2301/33Modifying, selecting, changing orientation
    • B65H2301/333Inverting
    • B65H2301/3331Involving forward reverse transporting means
    • B65H2301/33312Involving forward reverse transporting means forward reverse rollers pairs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2511/00Dimensions; Position; Numbers; Identification; Occurrences
    • B65H2511/10Size; Dimensions
    • B65H2511/11Length
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/40Movement
    • B65H2513/42Route, path
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2801/00Application field
    • B65H2801/39Scanning

Abstract

【課題】反転搬送路内の閉鎖部で紙詰まりが発生した場合でも容易に解消することができる、あるいは反転搬送路内での紙詰まりを、解消可能な段階で速やかにユーザに知らせることのできる原稿反転搬送装置を提供すること。
【解決手段】原稿Pを搬送方向変更部42から搬送路50との合流部43及び読取位置23aを経て再び前記搬送方向変更部42まで搬送する反転搬送路52の一部を構成する閉鎖部と、搬送方向変更部42から反転搬送路52へと原稿Pを搬送する前に原稿の長さを検出する原稿長検出手段と、原稿長検出手段により検出された原稿Pの長さと、少なくとも前記閉鎖部の長さを含む所定の長さとを比較する第1の比較手段と、当該第1の比較手段の比較結果に基づいて前記原稿Pを前記反転搬送路に搬送するか否かを制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の両面に画像が記載された両面原稿を反転させる構成の原稿反転搬送装置に関するもので、特に原稿の画像を読み取る手段を有する画像読取装置に搭載される原稿反転搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿の表裏面即ち、両面を読み取るために、表面を読み取った原稿を反転させて搬送し再度裏面を読み取るように構成した原稿反転搬送装置が、特許文献1等に記載されている。特許文献1では、原稿は、装置上方に設けられた給紙部からガイド板に送り出され、ガイド板に設けられたU字状のガイド部に沿って、下方のプラテンガラス上に搬送され、原稿の前端縁部がプラテンガラス上の一端に当接すると停止して、読み取りが行われる。そして、次に、原稿はその後端縁部から、プラテンガラスの一端側に開口して設けられた反転経路の搬入口を通って、一対の薄い金属板等でUターン経路に形成された反転経路に入って上方に搬送され、前記ガイド部の途中に開口して接続された搬出口によって、再び前記ガイド部に送られ、先の動作とは表裏が反転された状態で前記プラテンガラス上に搬送されて読み取りが行われる。
【0003】
そしてこの原稿反転搬送装置の構成では、原稿を搬送する手段として複数の搬送ローラが搬送路に間隔をあけて設けられているが、この原稿反転搬送装置において使用可能な最小原稿長よりもこれら搬送ローラ間の距離を短く設定することで、原稿が必ずいずれかの搬送ローラによって搬送状態が維持され、常に確実な搬送を行うように構成されている。さらに、反転搬送路の経路長を、この原稿反転搬送装置において使用可能な最大原稿長よりも長く設定することで、反転中の原稿の前端部と後端部とが重ならないようにして、原稿の重複による搬送障害や原稿前後端部の損傷を防止するように構成されているものである。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−21665号公報(図1参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のような原稿反転搬送装置は、その構成上原稿を搬送する経路を全て開放可能な構成にはなっておらず、特に反転搬送路は開放できないように構成されていることが多い。即ち、反転搬送路以外の経路の一部が開放可能に構成されていることが多いのである。そのため、反転搬送路の内部で紙が折れ曲がる紙詰まりや、隣接する搬送ローラ間よりも短い(この原稿反転搬送装置で使用可能な最小原稿長紙よりも短い)原稿が反転搬送路に誤って送り込まれることにより搬送不能となる紙詰まりが発生すると、装置全体を分解しないと原稿が取り出せず、装置を使用するユーザーが反転搬送路内での紙詰まりを簡単に解消することが困難であった。
【0006】
本発明は、このような課題を解消し、反転搬送路内のような閉鎖部で原稿が搬送不能となる紙詰まりの発生を未然に防止するとともに、反転搬送路内での紙詰まりを解消可能な早期の段階で速やかにユーザに知らせることのできる原稿反転搬送装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明における原稿反転搬送装置は、原稿の画像を読取位置で読み取る読取手段を有する画像読取装置に搭載される原稿反転搬送装置であって、原稿を給紙部から搬送方向変更部まで搬送する第1経路を有するとともに、その第1経路の所定位置に、原稿搬送方向における順序で合流部と前記読取位置とが配置されている搬送路と、原稿を前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取位置まで搬送する第2経路を有する反転搬送路と、原稿を搬送する原稿搬送手段と、を備える原稿反転搬送装置において、前記反転搬送路の一部を構成する閉鎖部と、前記搬送方向変更部から前記反転搬送路へと原稿を搬送する前に前記原稿の長さを検出する原稿長検出手段と、当該原稿長検出手段により検出された原稿の長さと、少なくとも前記閉鎖部の長さを含む所定の長さとを比較する第1の比較手段と、当該第1の比較手段の比較結果に基づいて前記原稿を前記反転搬送路に搬送するか否かを制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記読取位置を経ることなく前記合流部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送方向変更部は、原稿の排紙部を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体を更に備え、前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL1に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L1+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L1+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L1+α)に場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L1+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体と、前記読取位置に配設され、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部と、を更に備え、前記所定の長さを、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記読取位置には、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部が配設され、前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とするものである。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の原稿反転搬送装置において、前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく原稿の排紙部から当該装置外へと排出するように原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記合流部よりも原稿搬送方向における下流側に配置され、原稿の有無を検出する原稿検出手段と、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記原稿検出手段に至るまでの距離をL3とし、前記原稿搬送手段が原稿を前記搬送方向変更部から前記反転搬送路内に搬送した搬送量をL4とした場合に、L3とL4とを比較する第2の比較手段と、当該第2の比較手段の比較結果に基づいて前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したか否かを反転する判定手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の原稿反転搬送装置において、前記判定手段は、前記第2の比較手段の比較結果がL4>L3となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とするものである。
【0019】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の原稿反転搬送装置において、前記判定手段は、紙詰まりが発生したか否かを判定するための所定量をβとし、前記第2の比較手段の比較結果が、L4>(L3+β)となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とするものである。
【0020】
請求項14に記載の発明は、請求項11から請求項13のいずれかに記載の原稿反転搬送装置において、前記原稿検出手段は、前記合流部と前記読取位置との間に配設されていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の原稿反転搬送装置において、前記原稿長検出手段と前記原稿検出手段とは、共通のセンサであることを特徴とするものである。
【0022】
請求項16に記載の発明は、請求項5、7、10のいずれかに記載の原稿反転搬送装置において、前記読取位置で原稿を読み取った後、前記排紙部から装置外に排出するように制御することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の原稿反転搬送装置を備えた多機能装置の斜視図、図2は多機能装置の蓋状カバー体を本体ケースから開き回動した状態を示す一部斜視図、図3は原稿反転搬送装置の要部側断面図、図4は原稿の表面が読み取られる場合の経路を示す説明図、図5は原稿の反転を示す説明図、図6は反転した原稿の裏面が読み取られる場合の経路を示す説明図、図7は多機能装置の制御システムのブロック図、図8及び図9は原稿反転搬送装置の反転動作に関するフローチャートである。
【0024】
本発明の実施の形態は、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた多機能装置(複合装置)1における画像読取装置に搭載される原稿反転搬送装置2に適用したものである。
【0025】
図1及び図2に示すように、多機能装置1の本体ケース3における上面には、原稿載置用の大判ガラス板4が水平状態で固定されており、その前方の本体ケース3の上面には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能を実行するためのテンキーや各種作業を指令するためのボタンキー、指令内容表示やエラー表示等を行う液晶パネルなどを備えた操作パネル部5が配置されている。前記本体ケース3の上面のうち後側縁には、蝶番8を介して上下回動可能に蓋状カバー体7が装着され、本発明の原稿反転搬送装置2が、前記蓋状カバー体7の上面一側に設けられている。
【0026】
スキャナ機能を実行するための画像読取装置は、本体ケース3の上面の一側に固定された端部ガラス板4aの下面側に位置させた読取手段たる読取装置9(例えば、ライン型CCD撮像素子等)を備えており、原稿反転搬送装置2は、蓋状カバー体7の上面に原稿反転搬送装置2に連続して設けられた自動原稿供給装置6から供給された原稿Pを原稿搬送手段300(図7参照)で搬送し、この原稿Pの画像を読取位置23aで前記読取装置9によって読み取らせるように構成されている( 図4参照)。
【0027】
なお、本実施形態では、本体ケース3の上面の大判ガラス板4上に画像が記載された面を下向きにして原稿を載置し、前記蓋状カバー体7の下面に設けられたスポンジ及び白板等からなる押え体7aにて原稿を押えた状態で、画像読み取り指令により、前記読取装置9が大判ガラス板4の下面に配置されたガイドレール10に沿って移動しながら画像を読み取ることができる構成でもある。
【0028】
原稿反転搬送装置2には、給紙部41から供給された原稿Pの片面を読取位置23aで読み取って排紙可能な搬送路51と、一度読み取られた原稿を反転させて搬送路51に合流する反転搬送路52とが備えられ、これら搬送路51と反転搬送路52とに前述した原稿搬送手段300として搬送用のローラが適宜間隔をあけて複数配置されている。
【0029】
搬送路51は、原稿Pを給紙する給紙部41から合流部43、読取位置23aを経て原稿Pの搬送方向を反転させるための搬送方向変更部42まで原稿Pを搬送する第1経路を有するとともに、その第1経路の所定位置に、原稿搬送方向上流側に合流部43が、下流側に前記読取位置23aが配置されている。反転搬送路52は、原稿Pを前記搬送方向変更部42から前記合流部43を経て前記読取位置23aまで搬送する第2経路を有している。
【0030】
具体的な実施の形態では、後述する給紙ローラ対17a、17bの位置を給紙部41、後述する排紙ローラ対19、20の位置を搬送方向変更部42としている。なお、19は駆動ローラであり、20は従動ローラである。
【0031】
これら搬送路51及び反転搬送路52の構成を詳細に説明する。前記蓋状カバー体7の一側には、自動給紙装置6におけるケース部11が固定されており、該ケース部11の一端には、原稿載置台12がその自由端を上方とし、ケース部11への取り付け位置が低い高さとなるように傾斜状に配置され、原稿Pが積層される。一方、原稿載置台12の下方の前記蓋状カバー体7の上面に排紙トレイ部13が形成されている( 図1及び図3参照)。
【0032】
図3に示すように、前記ケース部11内の上側経路板14の始端部14aは、原稿載置台12に近接して配置されており、上側経路板14上には、前記原稿載置台12上に積層された原稿Pを1枚ずつ分離しながら給紙する分離ローラ15と、原稿Pの先端縁の衝突により回動する検知レバー16a付き用紙有無センサ16と給紙ローラ17a、17b(給紙部41)とが設けられている。そして、上面側経路板14の終端部14bは、下面側経路板18に原稿Pを案内するよう下向き湾曲形状に形成されている。
【0033】
下面側経路板18の始端部18aの近傍には、読取位置23aの直上流側に送りローラ21a、21bが設けられ、その近傍には検出手段として、原稿の有無を検出する原稿検出手段及び原稿の長さを検出する原稿長検出手段に共通して利用される検知レバー22a付きリヤセンサ22が設けられている。このリヤセンサ22は、検知レバー22aが原稿Pの衝突で回動することにより、原稿の存在を検出し、原稿Pの前端縁部による回動から後端縁部による回動解除までの原稿送り量を計測することで原稿長Lを検出することができる。下面側経路板18の終端部18bは、排紙トレイ部13の基部に配置された排紙ローラ対19、20( 搬送方向変更部42)の箇所まで延びている。
【0034】
また、下面側経路板18の搬送方向中途部は、下向き凸湾曲状に形成され、その最下端部位には、前記読取位置23aを挟む領域に平面視矩形状の読取開口部23が穿設されて、前記読取装置9に対向している。読取開口部23は、用紙搬送方向が短い長さで、かつ用紙搬送方向と直交する方向の寸法が長い長さに形成されており( 図2及び図3参照)、後述する紙詰まりの際に、この読取開口部23から原稿Pを摘み出すのに十分な大きさを有している。前記下面側経路板18の上方( ケース部11内)には、狭い隙間を隔てて原稿Pが通過でき、かつ前記読取開口部23の箇所で端部ガラス板4aにおける読取位置23aの表面に原稿Pの下面(読取り面)が摺接できるようにするリブ24が複数配置されている。また、前記読取位置23aを通過した原稿Pを搬送下流側の前記下面側経路板18の上面に導くための案内片25が、前記端部ガラス板4aの端縁に固定されている。
【0035】
上面側経路板14と下面側経路板18の間には中間経路板30が設けられ、この中間経路板30の始端部30aが排紙ローラ対19、20に近接して配置されており、この排紙ローラ対19、20は、排出トレイ部13側へ原稿Pを排出する回転方向と、中間経路板30側(反転搬送路)へ原稿Pを搬送する回転方向とが、切り替えられるようになっている。本実施例では、搬送方向変更部42が原稿排紙部も兼用することで必要スペースを省く構成となっている。また、各ローラは図7に示す単一の駆動モータ301によって駆動され、リヤセンサ22が原稿の存在を検出したことを起点として、それ以降の原稿Pの搬送量は駆動モータ301の回転時のステップ数で計測できるようになっている。なお、分離ローラ15、給紙ローラ対17a、17b、送りローラ対21a、21b、送りローラ対31a、31bは、駆動モータ301の回転方向が変わっても一定方向に回転し、排紙ローラ対19、20のみが、駆動モータ301の回転方向の変化に伴って回転方向を変更するように構成されている。中間経路板30の始端部30aの形状は、原稿Pが排紙ローラ対19、20によって当該装置内に戻される場合に、下面側経路板18側ではなく中間経路板30側に優先的に送られるように、排紙ローラ対19、20側が若干低く傾斜したガイド形状となっている。そして、この中間経路板30の始端部30aより搬送方向下流側には、原稿Pの搬送を補助する送りローラ対31a、31bも設けられている。場合によっては、この送りローラ対31a、31bは設けられないこともある。中間経路板30の終端部30bは、上面側経路板14の終端部14bの下向きの湾曲形状に沿った下向き湾曲形状に形成されるとともに、下面側経路板18の始端部18aと一部重複するように配置されており、この終端部30bの部位が、搬送路51と反転搬送路52との前記合流部43となっている。
【0036】
前記上面側経路板14は固定され、開閉できない構造となっているため、反転搬送路52の一部である中間経路板30を通る経路、すなわち前記搬送方向変更部42から前記読取位置23aを経ることなく前記合流部43に至る経路に相当する部位は、外部に露出されることのない閉鎖部となっている。前記ケース部11の一端側(原稿載置台12と反対側)で回動カバー体(請求項のカバー体に相当)26の基端が枢軸27を中心に上下回動可能に設けられ、合流部43を外部に露出させることが可能となっている。そのため、回動カバー体26を開放することによって、前記上側経路板14の部位で紙詰まりした原稿Pを取り除けるだけでなく、紙詰まりによって中間経路板30側や下面側経路板18側から合流部43に端縁部が露出した原稿Pも取り除くことができるようになっている。
【0037】
次に、多機能装置1の制御システムについて図7のブロック図を用いて説明する。図7に示すように、制御システムは、比較手段61、制御手段62、判定手段63、検出手段64、操作手段65、表示手段66、記憶手段67等を備えている。比較手段61、制御手段62及び判定手段63はCPU等である。記憶手段67は半導体メモリやハードディスク等であり、制御上必要な各種のプログラムや、CPUを介して演算された各種データや、読み取ったり受信したりした画像データ等を一時的に記憶する。検出手段64は、原稿の長さ及び原稿の有無を検出する検知レバー22a付きリヤセンサ22、原稿の給紙の有無を検出する検知レバー16a付き用紙有無センサ16等である。また、操作手段65は操作パネル部5に設けられたボタンキー等であり、表示手段66は操作パネル部5に設けられた液晶パネル等である。また、これらの他に、制御システムには電話回線等が接続される通信手段68、スキャナ機能等の画像読取手段69、プリンタ機能等の印字手段70等も含まれている。
【0038】
記憶手段67には、制御に必要なデータとして、搬送路51及び反転搬送路52の部分的な経路の長さがあらかじめ記憶されている。この実施の形態では、閉鎖部(搬送方向変更部42から読取位置23aを経ることなく合流部43に至る経路)の長さL1(図4参照)、及び搬送方向変更部42から読取位置23aを経ることなく前記合流部43を経て送りローラ21a、21bの圧接点の位置までの経路の長さL3(図6参照)があらかじめ記憶されている。なお詳細には、リヤセンサ22の原稿を検知する検知レバー22aの位置と送りローラ21a、21bの圧接点の位置とは一致していないためL3には補正した値を用いている。また、原稿が紙詰まりした場合に、ユーザが原稿を摘み出すために必要な寸法として、原稿端縁部からの奥行き寸法α(10mm程度)を設定し、これも記憶させている。
【0039】
そして、この制御システムは、操作手段65によって原稿の表裏面の読み取り指令が入力された場合には、比較手段61の第1の比較手段によって、検出手段64のリヤセンサ22で原稿先端が検出された後、原稿後端を検出するまでの駆動モータ301の回転ステップ数から求めた原稿長Lを、前記L1にαを加えた(L1+α)と比較し、制御手段62で、比較結果がL≧(L1+α)の場合には、原稿を一旦排紙ローラ対19、20へ排出し、完全に排出しきる前に駆動モータ301の回転方向を逆転させて、原稿Pを反転搬送路52に送るよう原稿搬送手段300を制御し、L<(L1+α)の場合には、原稿Pが反転搬送路52に送ることを禁止するようにプログラムが設定されている。この実施の形態では、L<(L1+α)の場合には、原稿Pの片面を読取位置23aにて読取装置9で読み取った後、駆動モータ301の回転方向を変えることなく排紙トレイ部13に排出するよう原稿搬送手段300を制御する設定がされている。なお、操作パネル部5における選択スイッチ(図示しない)を作業者が操作することにより、原稿Pの片面を読取ることなく排出するよう構成しても良い。
【0040】
また、原稿Pが反転搬送路52に送られずに排出トレイ部13に排出された場合には、原稿の長さが両面読み取りには不適切である旨を表示手段66でエラー表示することも設定されている。
【0041】
原稿長LがL1より小さいにもかかわらず原稿Pが反転搬送路52に搬送されると、原稿Pの長さが短いために、前記閉鎖部(前記中間経路板の上面の経路)に留まって搬送不能となる可能性があり、この場合には、装置を分解しないと原稿の取り出しができず、ユーザが対処することはきわめて困難となる。そのため、上述のように原稿長LがL≧(L1+α)の場合のみ原稿Pを反転搬送路52に搬送するようプログラムしておくことで、反転搬送路52に送られた原稿Pは、通常、原稿Pの後端縁部が搬送方向変更部42を離れた時点で、少なくとも合流部43に原稿Pの前端縁部が到達することになる。合流部43は、回動カバー体26の開放により露出させることができるので、原稿Pの前端縁部を合流部43から引き出して原稿Pを取り除くことが可能である。また、原稿長Lは、L1より少なくとも原稿の摘み出しが可能なα分は長いため、合流部43から表出する原稿Pの前端縁部は、ユーザが容易に摘むことができる程度の寸法が確保されている。
【0042】
また、この制御システムでは、原稿の裏面の読み取りが許可された場合には、駆動モータ301の回転方向を逆転してからのステップ数を基に、反転搬送路52への原稿Pの搬送量L4を計測し、比較手段61の第2の比較手段において、この搬送量L4を前記L3とを比較して、L4>L3であるにもかかわらず、検出手段64のリヤセンサ22で原稿Pの前端縁部が検出されない場合には、反転搬送路52における排紙ローラ19(20)とリアセンサ22の間で紙詰まりが発生したと判定手段63が判定し、これによって制御手段62で排紙ローラ対19、20の回転(原稿送り)を停止させるよう駆動モータ301を制御するとともに、表示手段66で紙詰まりが発生した旨のエラー表示を表示させるようにプログラムを設定している。
【0043】
つまり、上述のように、排紙ローラ19(20)からリヤセンサ22の位置に到達する程度の原稿の長さを送ったにもかかわらず、リヤセンサ22で原稿の有無が検出されない状態は、反転搬送路52の閉鎖部を含む箇所で原稿Pの紙詰まりが発生している状態であると判定できるため、即座に原稿送りを停止してエラー表示することで、取り出し不能なまでに紙詰まりが悪化することを防止している。なお、具体的な実施の形態では、紙詰まりが発生したか否かを判定するための所定量をβとし、L4>(L3+β)の場合に、紙詰まりと判断している。このβの値を調節することで、紙詰まりと判定するか否かの基準を任意に調節することができるが、前述したように、閉鎖部ではその構造上紙詰まりを取り除き難いため、βを比較的小さい値に設定して、できるだけ速やかに紙詰まりであると判定するようにしている。
【0044】
なお、本実施の形態では、搬送方向変更部42は、排紙ローラ対19、20の部位であるため、反転された原稿Pの後端縁部が排紙ローラ対19、20から表出している場合に、原稿Pを排紙トレイ部13側に引き抜いて取り出すことも可能である。
【0045】
このように構成された原稿反転搬送装置2の動作について図3〜図9を用いて説明する。まず、原稿Pが表面(第1の読取面)を上にして原稿載置台12に載置され、原稿Pの前端縁部が検知レバー16aに衝突して回動させると、有無センサ16によって原稿Pの存在が検知される。そして、操作パネル部5によって原稿Pの両面(表裏面)の読取りの指令が操作されると、給紙ローラ対17a、17b(給紙部41)によって原稿Pが1枚ずつ分離されて搬送路51の第1経路への搬送が開始される。原稿Pの前端縁部が送りローラ対21a、21bの位置に到達し、検知レバー22aを回動させると、原稿Pの長さの計測を行うために、駆動モータ301の駆動ステップ数の計数が開始される(S01)とともに、送りローラ21a、21bによって原稿Pが読取開口部23側へ搬送される。原稿Pは、読取開口部23で搬送路51から露出し、対向する端部ガラス板4aの下面側に設けられた読取装置9によって、読取装置9側の表面(第1の読取面)が読取位置23aで順次読み取られる(S02)。そして、原稿Pはその前端縁部から排紙ローラ対19、20によって、図4に示すように排紙トレイ13側の外部に排出され始める。そして、原稿Pの後端縁部が、送りローラ対21a、21bを通過し、検知レバー22aの回動が解除されると、原稿Pの長さ計測が終了し、原稿の長さLが検出される(S03)。その後も原稿Pの後端縁部が読取位置23aを通過するまで読み取りは継続される。
【0046】
そして、この原稿の長さLとあらかじめ設定されている前記(L1+α)が、比較手段61の第1の比較手段で比較演算され(S04)、比較結果がL≧(L1+α)の場合(S05のYes)には、制御手段62が、排紙ローラ対19、20で排出中の原稿Pがその長さの大部分を排出した時点で、図5に示すように排紙ローラ対19、20の回転をそれぞれ逆転させるように駆動モータ301の回転方向を制御する。これにより、原稿Pの後端縁部が、今度は前端縁部となって反転搬送路52である第2経路に送られる(S06)。一方、比較結果がL<(L1+α)の場合(S05のNo)には、制御手段62は、排紙ローラ対19、20の回転を逆転させることなく、そのまま原稿Pを排紙トレイ部13に排出させ(S07)、表示手段66によって、表裏面の読み取りには不適切な原稿である旨をエラー表示させる(S08)。
【0047】
比較結果がL≧(L1+α)となって、原稿Pが反転搬送路52に送られると、制御手段62は原稿Pの搬送量L4の計測(駆動モータ301の駆動ステップ数のカウント)を開始し(S09)、比較手段61の第2の比較手段では計数した駆動ステップ数を基に得られた逆転搬送量L4とあらかじめ設定された前記L3とを比較演算する(S10)。排紙ローラ対19、20で反転搬送路52に送られた原稿Pは、正常に搬送される場合には、図6に示すように、送りローラ対31a、31bによっても搬送され、さらに合流部43で搬送路51に合流して送りローラ21a、21bに到達するので、逆転搬送量L4がL4>L3となるまで比較を続ける(S11のNo)。そしてL4>L3となると(S11のYes)、正常な搬送ではその時点でリヤセンサ22の検知レバー22aが原稿Pの到達を検知している(S12のYes)ので、判定手段63で紙詰まりと判定されることなく、原稿Pの表面の場合と同様に、読取位置23aで読取装置9に読み取られるようにさらに搬送されて原稿Pの裏面の読み取りを行い(S13)、排紙ローラ対19、20で今度は排出トレイ部13に完全に排出され、原稿Pの両面読み取りの動作を終了する。
【0048】
一方、L4>L3となっている(S11のYes)にもかかわらず、リヤセンサ22で原稿の検出がされない場合(S12のNo)には、判定手段63によって閉鎖部での紙詰まりの発生が判定され、制御手段62に排紙ローラ対19、20による反転搬送路52への原稿搬送を停止させる(S14)とともに、紙詰まり発生の旨のエラー表示を表示手段66に表示させる(S15)。
【0049】
そして、原稿載置台12に積層されている2枚目以降の原稿についても、順次S01〜S15の動作が繰り返される。
【0050】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は第2の実施の形態の原稿反転搬送装置の要部側断面図、図11は第2の実施の形態の反転動作に関するフローチャートである。なお、この図11は前記図9へ連続するフローチャートである。また、第2の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、同じ構成については同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0051】
第1の実施の形態では、反転搬送路52に原稿Pを搬送するか否かの制御のために、搬送方向変更部42から反転搬送路52の中間経路板30(閉鎖部)を経由して合流部43に至る経路の長さL1を原稿の長さLと比較していたが、この第2の実施の形態では、搬送方向変更部42から反転搬送路52の中間経路板30(閉鎖部)及び合流部43を経由した読取開口部23までの長さL2、詳細には読取開口部23の搬送方向上流側の端縁部23bまでの長さL2(図10参照)をあらかじめ記憶手段67に記憶させておき、この長さL2と原稿長さLを比較手段61の第1の比較手段で比較演算する( 図11のS24)ように構成している。
【0052】
そして、第1の実施の形態と同様に、長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加え、L≧(L2+α) の場合(図11のS25のYes)に、反転搬送路52に原稿Pを搬送するように制御し、L<(L2+α)の場合(図11のS25のNo)には、反転搬送路52への原稿Pの搬送を禁止している。そのため、反転搬送路52に送られた原稿Pは、通常、原稿Pの後端縁部が搬送方向変更部42を離れた時点で、少なくとも読取開口部23に到達することになる。読取開口部23は蓋状カバー体7の開放で原稿Pを露出させることのでき、また読取開口部23より搬送方向上流側に位置する合流部43は回動カバー体26の開放で原稿Pを露出させることができる。そのため、読取開口部23あるいは合流部43から原稿Pを取り出すことが可能である。また原稿長Lは、L2より少なくとも原稿の摘み出しが可能なα分は長いため、読取開口部23から表出する原稿Pの前端縁部は、ユーザが摘むことができる程度の寸法が確保されているので、取り出しも容易である。
【0053】
また、搬送方向変更部42からは、反転搬送路52の中間経路板30及び合流部43を経由すると、読取開口部23の方がリヤセンサ22より遠い位置にあるため、第1の実施の形態で用いたL1と比較すると、L2>L1となっている。そのため、L1を原稿長Lとの比較に用いる第1の実施の形態よりも、原稿Pを反転搬送路52に搬送するか否かの条件を厳しくしていることになる。しかしながら、読取開口部23が設けられている蓋状カバー体7は、本体ケース3に対して蝶番8により大きく開放させることができるとともに、読取開口部23は原稿Pの取り出しに十分な開口面積を有しているため、読取開口部23では原稿Pの取り出しがきわめて容易である。従って、読取開口部23の方が、狭い合流部43よりも原稿Pの取り出しに対処しやすくなるという効果を奏する。また、回動カバー体26が設けられない装置構成の場合には、合流部43を露出させることができないため、L2を原稿長Lと比較する第2の実施の形態の方が好適である。
【0054】
さらに、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、搬送方向変更部42から前記合流部43を経て原稿の有無を検出するリヤセンサ22の位置までの経路の長さL3と、搬送方向変更部42から反転搬送路52への原稿Pの搬送量L4とを比較して、L4>L3であるにもかかわらず、検出手段64のリヤセンサ22で原稿Pが検出されない場合には、判定手段63により反転搬送路52内での紙詰まりが発生したと判定し、これによって制御手段62で反転搬送路52への原稿送りを停止させるよう制御しているので、閉鎖部での紙詰まりを速やかに判定して、紙詰まりの悪化を防止している。
【0055】
なお、上述の第1及び第2の実施の形態では、搬送方向変更部42を排紙ローラ対19、20の位置としたが、本発明は搬送方向変更部42よりさらに排紙方向の下流側に原稿排紙部である排紙ローラ対を備える構造に適用してもよい。
【0056】
また、前記合流部43を露出させる回動カバー体26が備えられていない形態に適用してもよい。
【0057】
また、第1及び第2の実施の形態では、比較手段61で第1の比較手段と第2の比較手段とを備え、反転搬送路52に原稿Pを搬送するか否かの制御と、閉鎖部で原稿Pが紙詰まりを発生したか否かの判定を双方実行しているが、これら何れか一方を備える構成としてもよい。
【0058】
さらに、第1及び第2の実施の形態に、裏面の読み取りが終了した原稿Pを再度反転させる機構を付加し、原稿Pが最初に原稿載置台12に積層された状態と同じ順序で排出トレイ部13に積層させるよう構成してもよい。
【0059】
また、前記搬送方向変更部42における駆動ローラの下側に、ニップするようにさらに従動ローラを設け、この駆動の反転駆動により、前記読取位置23aを経由する原稿Pの搬送方向を変更する一方、前記駆動ローラの上側に別の従動ローラをニップするように配置した排紙部とし、前記反転搬送路のうち駆動ローラの近傍にフリッパを設けて、原稿Pの搬送経路を前記反転搬送路側とするか、前記上側の従動ローラの箇所へ原稿Pを導いて排紙するかを切換制御するようにしても良い。
【0060】
本発明において、閉鎖部とは、入口と出口以外は閉鎖されており、容易に開放することができない搬送路をいう。本実施形態では、この閉鎖部(閉鎖的な搬送路)を開放するためには、原稿反転搬送装置2を分解しなければならない。しかしながら、本発明における「閉鎖部」は前記の場合のみを指しているのではない。即ち、その搬送路内を開放するために、複数の手順(複雑な手順)や煩雑な手順を経なければ開放できないような「閉鎖部」も指しているものである。
【0061】
そして、この閉鎖部を備えた原稿反転搬送装置2にあっては、その閉鎖部における原稿搬送のための駆動力伝達系等のギヤ配列の構成が簡単になる。また、開放するための構成が不必要であるから、原稿反転搬送装置2のサイズを小さくすることができる。それらの結果、製造コストを低減できる。さらに、開放するための構成がないから、原稿反転搬送装置2のガタつきが減少し、搬送精度がよくなり、原稿送りの場合に斜行等の不良も減少するのである。
【0062】
【発明の作用・効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明における原稿反転搬送装置は、原稿の画像を読取位置で読み取る読取手段を有する画像読取装置に搭載される原稿反転搬送装置であって、原稿を給紙部から搬送方向変更部まで搬送する第1経路を有するとともに、その第1経路の所定位置に、原稿搬送方向における順序で合流部と前記読取位置とが配置されている搬送路と、原稿を前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取位置まで搬送する第2経路を有する反転搬送路と、原稿を搬送する原稿搬送手段とを備える原稿反転搬送装置において、前記反転搬送路の一部を構成する閉鎖部と、前記搬送方向変更部から前記反転搬送路へと原稿を搬送する前に前記原稿の長さを検出する原稿長検出手段と、当該原稿長検出手段により検出された原稿の長さと、少なくとも前記閉鎖部の長さを含む所定の長さとを比較する第1の比較手段と、当該第1の比較手段の比較結果に基づいて前記原稿を前記反転搬送路に搬送するか否かを制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0063】
これによれば、閉鎖部の内部に原稿が留まるような紙詰まりが発生すると、その解消がきわめて困難であるが、原稿の長さを反転搬送路へ原稿を搬送する前に検出し、検出された原稿の長さに応じて反転搬送路に搬送するか否かをその都度判定しているため、原稿長の短さ故に搬送不能となるような紙詰まりが閉鎖部内で発生することを未然に防ぐことができる。
【0064】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の原稿反転搬送装置において、前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記読取位置を経ることなく前記合流部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とするものである。これによれば、少なくとも前記搬送方向変更部から前記読取位置を経ることなく前記合流部に至るまでの経路の長さに基づいて、反転搬送路に原稿を搬送するか否かが制御される。
【0065】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送方向変更部は、原稿の排紙部を備えたことを特徴とするものである。従って、原稿の片面のみに画像が記載されているものを読取る場合や、両面に画像が記載された原稿の両面を順次読み取った後に、当該原稿を排紙部に排出できる他、前記のように原稿の長さが所定以下の場合に読取ることなく排紙部に排出することもできる。
【0066】
請求項4に記載の発明は、請求項2また3に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体を更に備え、前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL1に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L1+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L1+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L1+α)に場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、反転搬送路に送られる原稿の長さLは、搬送方向変更部から読取位置を経ることなく合流部に至るまでの長さL1より長い、すなわち原稿の後端縁部が搬送方向変更部を離れた時点で、カバー体の開放により原稿の取り出しが可能となる合流部から原稿の前端縁部が表出させることができる長さを有している。そして、原稿の長さLは、L1より少なくとも原稿の摘み出しが可能なα分は長いため、合流部から表出する原稿の前端縁部は、ユーザが摘むことができる程度の寸法が確保されて表出しているので、閉鎖部で原稿が搬送不能になった場合でも、合流部から極めて簡単に原稿を取り出すことが可能である。
【0067】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L1+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、両面の読み取りに不適切な原稿は装置内に留まることなく、速やかに排出される。
【0068】
請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載の原稿反転搬送装置において、前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体と、前記読取位置に配設され、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部と、を更に備え、前記所定の長さを、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、反転搬送路に送られる原稿の長さLは、搬送方向変更部から前記合流部を経て読取開口部に至る長さL2より長いため、原稿の後端縁部が搬送方向変更部を離れた時点で、原稿の取り出しが可能な程度に開口した読取開口部から原稿の前端縁部が表出させることのできる長さを有している。そして、原稿の長さLは、L2より少なくとも原稿の摘み出しが可能なα分は長いため、読取開口部から表出する原稿の前端縁部は、ユーザが摘むことができる程度の寸法が確保されて表出しており、閉鎖部で原稿が搬送不能となった場合でも、読取開口部あるいはカバー体の開放により露出する合流部から極めて簡単に原稿を取り出すことが可能である。
【0069】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、両面の読み取りに不適切な原稿は装置内に留まることなく、速やかに排出される。
【0070】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記読取位置には、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部が配設され、前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とするものである。これによれば、少なくとも前記搬送方向変更部から前記読取位置を経ることなく前記合流部に至るまでの経路の長さに基づいて、反転搬送路に原稿を搬送するか否かが制御される。
【0071】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の原稿反転搬送装置において、前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、反転搬送路に送られる原稿の長さLは、搬送方向変更部から前記合流部を経て読取開口部に至る長さL2より長い、すなわち、原稿の後端縁部が搬送方向変更部を離れた時点で、原稿の取り出しが可能な程度に開口した読取開口部から原稿の前端縁部が表出させることのできる長さを有している。そして、原稿の長さLは、L2より少なくとも原稿の摘み出しが可能なα分は長いため、読取開口部から表出する原稿の前端縁部は、ユーザが摘むことができる程度の寸法が確保されて表出しており、閉鎖部で原稿が搬送不能となった場合でも、読取開口部あるいはカバー体の開放により露出する合流部から極めて簡単に原稿を取り出すことが可能である。
【0072】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の原稿反転搬送装置において、L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく原稿の排紙部から当該装置外へと排出するように原稿搬送手段を制御することを特徴とするものである。これによれば、両面の読み取りに不適切な原稿は装置内に留まることなく、速やかに排出される。
【0073】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の原稿反転搬送装置において、前記合流部よりも原稿搬送方向における下流側に配置され、原稿の有無を検出する原稿検出手段と、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記原稿検出手段に至るまでの距離をL3とし、前記原稿搬送手段が原稿を前記搬送方向変更部から前記反転搬送路内に搬送した搬送量をL4とした場合に、L3とL4とを比較する第2の比較手段と、当該第2の比較手段の比較結果に基づいて前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したか否かを反転する判定手段と、を備えたことを特徴とするものである。これによれば、合流部よりも原稿搬送方向における下流側に配置された原稿検出手段を用いて紙詰まりを判定していため、閉鎖部での紙詰まりの発生を速やかに判定することが可能となる。
【0074】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の原稿反転搬送装置において、前記判定手段は、前記第2の比較手段の比較結果がL4>L3となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とするものである。これによれば、搬送方向変更部から反転搬送路に搬送された原稿が、原稿検出手段で検出されるべき長さ分が送られたにもかかわらず、原稿検出手段で原稿が検出されない場合には、反転搬送路の閉鎖部で紙詰まりが発生したと速やかに判定される。
【0075】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の原稿反転搬送装置において、前記判定手段は、紙詰まりが発生したか否かを判定するための所定量をβとし、前記第2の比較手段の比較結果が、L4>(L3+β)となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とするものである。これによれば、反転搬送路の閉鎖部で紙詰まりが発生したと速やかに判定できるとともに、βを調節することで、紙詰まりと判定するか否かの基準を任意に調節することができる。
【0076】
請求項14に記載の発明は、請求項11から請求項13のいずれかに記載の原稿反転搬送装置において、前記原稿検出手段は、前記合流部と前記読取位置との間に配設されていることを特徴とするものである。これによれば原稿検出手段は、合流部の近傍に配置されるため、閉鎖部を通過して原稿が搬送されたか否かを直ちに検出することができる。
【0077】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の原稿反転搬送装置において、前記原稿長検出手段と前記原稿検出手段とは、共通のセンサであることを特徴とするものである。これによれば、部品コストの削減及び配置スペースの合理化が可能となる。
【0078】
請求項16に記載の発明は、請求項5、7、10のいずれかに記載の原稿反転搬送装置において、前記読取位置で原稿を読み取った後、前記排紙部から装置外に排出するように制御することを特徴とするものであるから、少なくとも原稿の片面の読取作業後に排紙できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原稿反転搬送装置を備えた多機能装置の斜視図である。
【図2】多機能装置のカバー体を本体ケースから開き回動した状態を示す一部斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の原稿反転搬送装置の要部側断面図である。
【図4】原稿の表面が読み取られる場合の経路を示す説明図である。
【図5】原稿の反転を示す説明図である。
【図6】反転した原稿の裏面が読み取られる場合の経路を示す説明図である。
【図7】多機能装置の制御システムのブロック図である。
【図8】原稿反転搬送装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】原稿反転搬送装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態の原稿反転搬送装置の要部側断面図である。
【図11】第2の実施の形態の反転動作に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 多機能装置
2 原稿反転搬送装置
3 本体ケース
4 大判ガラス板
4a 端部ガラス板
5 操作パネル部
6 自動給紙装置
7 蓋状カバー体
7a 押え体
8 蝶番
9 読取手段
10 ガイドレール
11 ケース部
12 原稿載置台
13 排紙トレイ部
14 上側経路板
14a 始端部
14b 終端部
15 分離ローラ
16 有無センサ
16a 検知レバー
17a、17b 給紙ローラ
18 下面側経路板
18a 始端部
18b 終端部
19、20 排紙ローラ対
21a、21b 送りローラ対
22 リヤセンサ
22a 検知レバー
23 読取開口部
23a 読取位置
23b 端縁部
25 案内片
26 回動カバー体
27 枢軸
30 中間経路板
30a 始端部
30b 終端部
31a、31b
40 原稿搬送手段
41 給紙部
42 搬送方向変更部
43 合流部
51 搬送路
52 反転搬送路
61 比較手段
62 制御手段
63 判定手段
64 検出手段
65 操作手段
66 表示手段
67 記憶手段
68 通信手段
69 画像読取手段
70 印字手段
300 原稿搬送手段
301 駆動モータ

Claims (16)

  1. 原稿の画像を読取位置で読み取る読取手段を有する画像読取装置に搭載される原稿反転搬送装置であって、原稿を給紙部から搬送方向変更部まで搬送する第1経路を有するとともに、その第1経路の所定位置に、原稿搬送方向における順序で合流部と前記読取位置とが配置されている搬送路と、原稿を前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取位置まで搬送する第2経路を有する反転搬送路と、原稿を搬送する原稿搬送手段と、を備える原稿反転搬送装置において、
    前記反転搬送路の一部を構成する閉鎖部と、
    前記搬送方向変更部から前記反転搬送路へと原稿を搬送する前に前記原稿の長さを検出する原稿長検出手段と、
    当該原稿長検出手段により検出された原稿の長さと、少なくとも前記閉鎖部の長さを含む所定の長さとを比較する第1の比較手段と、
    当該第1の比較手段の比較結果に基づいて前記原稿を前記反転搬送路に搬送するか否かを制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする原稿反転搬送装置。
  2. 前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記読取位置を経ることなく前記合流部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とする請求項1に記載の原稿反転搬送装置。
  3. 前記搬送方向変更部は、原稿の排紙部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原稿反転搬送装置。
  4. 前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体を更に備え、
    前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL1に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L1+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L1+α)とLとを比較し、
    前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L1+α)に場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項2また3に記載の原稿反転搬送装置。
  5. L<(L1+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の原稿反転搬送装置。
  6. 前記搬送路を覆うように回動自在に設けられ、その開放により前記合流部を露出可能なカバー体と、
    前記読取位置に配設され、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部と、を更に備え、
    前記所定の長さを、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、
    前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の原稿反転搬送装置。
  7. L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく前記排紙部から当該装置外へと排出するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の原稿反転搬送装置。
  8. 前記読取位置には、前記読取手段が原稿の画像を読み取り可能な読取開口部が配設され、前記閉鎖部は、前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記読取開口部に至るまでの経路に相当する部位であることを特徴とする請求項1に記載の原稿反転搬送装置。
  9. 前記所定の長さを、前記閉鎖部の長さL2に原稿の摘み出しが可能となる原稿端縁部からの奥行き寸法αを加えた(L2+α)とし、前記原稿長検出手段により検出された原稿の長さをLとしたときに、前記第1の比較手段は(L2+α)とLとを比較し、
    前記制御手段は、前記第1の比較手段による比較結果がL≧(L2+α)の場合に、原稿を前記反転搬送路に搬送するように前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の原稿反転搬送装置。
  10. L<(L2+α)の場合、前記制御手段は原稿を前記反転搬送路に搬送することなく原稿の排紙部から当該装置外へと排出するように原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項9に記載の原稿反転搬送装置。
  11. 前記合流部よりも原稿搬送方向における下流側に配置され、原稿の有無を検出する原稿検出手段と、
    前記第2経路のうち、前記搬送方向変更部から前記合流部を経て前記原稿検出手段に至るまでの距離をL3とし、前記原稿搬送手段が原稿を前記搬送方向変更部から前記反転搬送路内に搬送した搬送量をL4とした場合に、L3とL4とを比較する第2の比較手段と、
    当該第2の比較手段の比較結果に基づいて前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したか否かを反転する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原稿反転搬送装置。
  12. 前記判定手段は、前記第2の比較手段の比較結果がL4>L3となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とする請求項11に記載の原稿反転搬送装置。
  13. 前記判定手段は、紙詰まりが発生したか否かを判定するための所定量をβとし、前記第2の比較手段の比較結果が、L4>(L3+β)となったにもかかわらず前記原稿検出手段が原稿無しを検出している場合に、前記反転搬送路内で紙詰まりが発生したと判定することを特徴とする請求項11に記載の原稿反転搬送装置。
  14. 前記原稿検出手段は、前記合流部と前記読取位置との間に配設されていることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の原稿反転搬送装置。
  15. 前記原稿長検出手段と前記原稿検出手段とは、共通のセンサであることを特徴とする請求項14に記載の原稿反転搬送装置。
  16. 前記読取位置で原稿を読み取った後、前記排紙部から装置外に排出するように制御することを特徴とする請求項5、7、10のいずれかに記載の原稿反転搬送装置。
JP2003096179A 2003-03-31 2003-03-31 原稿反転搬送装置 Expired - Fee Related JP4006591B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003096179A JP4006591B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 原稿反転搬送装置
US10/809,448 US7431282B2 (en) 2003-03-31 2004-03-26 Document inverting-and-transporting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003096179A JP4006591B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 原稿反転搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004299867A true JP2004299867A (ja) 2004-10-28
JP4006591B2 JP4006591B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=33307897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003096179A Expired - Fee Related JP4006591B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 原稿反転搬送装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7431282B2 (ja)
JP (1) JP4006591B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256099A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Canon Inc 搬送装置及び画像形成装置
US7764408B2 (en) 2006-03-24 2010-07-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Document reading apparatus
US7808683B2 (en) 2005-01-31 2010-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electrical appliance equipped with liquid crystal display
CN102950918A (zh) * 2011-08-19 2013-03-06 佳能株式会社 打印设备和打印介质的输送方法

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4537213B2 (ja) * 2005-01-14 2010-09-01 株式会社Pfu シート給送装置
JP4467456B2 (ja) * 2005-03-31 2010-05-26 京セラミタ株式会社 画像形成装置の用紙搬送機構
US7731184B2 (en) * 2005-07-15 2010-06-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Duplexer
JP4760259B2 (ja) * 2005-09-22 2011-08-31 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
KR101248871B1 (ko) * 2006-09-13 2013-03-28 삼성전자주식회사 자동 원고 이송장치 및 이를 구비한 화상형성장치
KR101116614B1 (ko) * 2007-03-19 2012-03-08 삼성전자주식회사 화상독취장치 및 이를 이용한 화상독취방법
US7909317B2 (en) * 2008-11-20 2011-03-22 Kyocera Mita Corporation Document feeding device and image forming apparatus including the same
JP4935846B2 (ja) * 2009-03-31 2012-05-23 ブラザー工業株式会社 画像処理装置
JP5619445B2 (ja) * 2009-03-31 2014-11-05 ブラザー工業株式会社 画像処理装置
WO2011074077A1 (ja) * 2009-12-15 2011-06-23 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
TWI466812B (zh) * 2012-07-20 2015-01-01 Primax Electronics Ltd 雙面饋紙裝置
CN103569807A (zh) * 2012-07-27 2014-02-12 致伸科技股份有限公司 双面馈纸装置
TWI501619B (zh) * 2012-09-28 2015-09-21 Primax Electronics Ltd 饋紙式掃描裝置
USD720754S1 (en) * 2013-01-31 2015-01-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging device
JP1497427S (ja) * 2013-11-20 2017-05-01
US9363399B2 (en) * 2014-03-03 2016-06-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reading device and copier
JP1514044S (ja) * 2014-04-04 2017-12-11
JP1511472S (ja) * 2014-04-04 2017-11-06
JP1517156S (ja) * 2014-06-27 2015-02-09
JP6759747B2 (ja) * 2016-06-21 2020-09-23 コニカミノルタ株式会社 搬送装置および画像形成装置
JP2020152552A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 セイコーエプソン株式会社 媒体搬送装置、画像読取装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1087187A (ja) * 1996-09-09 1998-04-07 Minolta Co Ltd 原稿搬送装置
JPH10268442A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP2000313548A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置
JP2001042578A (ja) * 1999-05-21 2001-02-16 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置、及びこれを具備した画像読取装置、並びに画像形成装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612654A (en) 1979-07-13 1981-02-07 Canon Inc Original conveyor
JPS61116353A (ja) 1984-10-25 1986-06-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色素被膜
JPS61158320A (ja) 1984-12-29 1986-07-18 Ricoh Co Ltd 複写機の原稿搬送装置
JPS6221665A (ja) 1985-07-19 1987-01-30 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 原稿搬送装置
US6151478A (en) * 1996-09-09 2000-11-21 Minolta Co., Ltd. Document feeder for a copying machine
JP3752413B2 (ja) * 2000-02-02 2006-03-08 ニスカ株式会社 用紙搬送装置、及び用紙搬送装置における用紙の供給方法
US6434359B2 (en) * 2000-06-06 2002-08-13 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus having a bifurcating guide member
US7212321B2 (en) * 2000-06-13 2007-05-01 Nisca Corporation Simple and compact automatic document feed device containing a single adjusting unit
JP3676703B2 (ja) * 2001-06-18 2005-07-27 ニスカ株式会社 原稿送り装置、及び画像読取装置
JP2003095505A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Toshiba Corp スイッチバック装置
JP4086706B2 (ja) * 2003-04-18 2008-05-14 キヤノン株式会社 記録装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1087187A (ja) * 1996-09-09 1998-04-07 Minolta Co Ltd 原稿搬送装置
JPH10268442A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP2000313548A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置
JP2001042578A (ja) * 1999-05-21 2001-02-16 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置、及びこれを具備した画像読取装置、並びに画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7808683B2 (en) 2005-01-31 2010-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electrical appliance equipped with liquid crystal display
US7764408B2 (en) 2006-03-24 2010-07-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Document reading apparatus
JP2009256099A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Canon Inc 搬送装置及び画像形成装置
CN102950918A (zh) * 2011-08-19 2013-03-06 佳能株式会社 打印设备和打印介质的输送方法
US8840328B2 (en) 2011-08-19 2014-09-23 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for conveying printing medium
US9132990B2 (en) 2011-08-19 2015-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for conveying printing medium

Also Published As

Publication number Publication date
US20040217537A1 (en) 2004-11-04
JP4006591B2 (ja) 2007-11-14
US7431282B2 (en) 2008-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4006591B2 (ja) 原稿反転搬送装置
JP5138653B2 (ja) 画像読取装置
JP4516894B2 (ja) 自動原稿搬送装置およびそれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JP5112182B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP5172370B2 (ja) 画像形成装置
JP2007119241A (ja) 原稿搬送装置
JP4211775B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2987075B2 (ja) 自動原稿送り装置、原稿自動読取装置及びこれを備える画像形成装置
JP5799652B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成システム
JP3446736B2 (ja) 画像読取装置
JP5608720B2 (ja) 画像形成装置
US11856165B2 (en) Image reading device, recording device, and control method for image reading device
JP4435643B2 (ja) シート材搬送装置、原稿搬送装置、原稿読取装置、及びこれらを用いた画像形成装置
JP3260893B2 (ja) シートスルーモードを備えた自動原稿給紙装置
JP4213531B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2009131794A (ja) 画像形成装置
JP2004070374A (ja) 画像形成装置
JPH11184172A (ja) 自動原稿送り装置
JP6443296B2 (ja) 読取装置、これを備えた画像形成装置
JP2016183012A (ja) シート搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2022036660A (ja) 自動搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP3549369B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2004315169A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2020045227A (ja) シート排出装置
JP2009120334A (ja) シート処理装置と画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4006591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees