JP2004277536A - 加熱乾燥用塗料組成物 - Google Patents

加熱乾燥用塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004277536A
JP2004277536A JP2003069641A JP2003069641A JP2004277536A JP 2004277536 A JP2004277536 A JP 2004277536A JP 2003069641 A JP2003069641 A JP 2003069641A JP 2003069641 A JP2003069641 A JP 2003069641A JP 2004277536 A JP2004277536 A JP 2004277536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
drying
coating composition
heating
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003069641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4201626B2 (ja
Inventor
Shigeyasu Morihiro
重保 森広
Yukihiro Miyawaki
幸弘 宮脇
Masaru Nagaishi
大 永石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2003069641A priority Critical patent/JP4201626B2/ja
Priority to EP04290419A priority patent/EP1457530A1/en
Priority to US10/779,610 priority patent/US20040229962A1/en
Priority to KR1020040015759A priority patent/KR100690215B1/ko
Priority to CNB2004100086032A priority patent/CN1307274C/zh
Publication of JP2004277536A publication Critical patent/JP2004277536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4201626B2 publication Critical patent/JP4201626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D133/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/60Additives non-macromolecular
    • C09D7/63Additives non-macromolecular organic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/66Additives characterised by particle size
    • C09D7/67Particle size smaller than 100 nm
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/66Additives characterised by particle size
    • C09D7/68Particle size between 100-1000 nm
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/66Additives characterised by particle size
    • C09D7/69Particle size larger than 1000 nm

Abstract

【課題】優れた加熱乾燥性を発揮することができるため、加熱乾燥時に塗膜表面にフクレが発生しにくく、建材等の外装用や制振材等を形成する際に厚膜を形成する材料として好適な、エマルションを含有する加熱乾燥用塗料組成物を提供する。
【解決手段】ガラス転移温度が50℃以下のエマルションと、平均粒径が15μm以下の微粒子とを必須としてなる加熱乾燥用塗料組成物、好ましくは、上記微粒子は、示差走査熱量測定による融解温度が65℃以上である上記加熱乾燥用塗料組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱乾燥用塗料組成物に関する。詳しくは、エマルションを含有する厚膜塗料組成物として好適な加熱乾燥用塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱乾燥用塗料組成物は、各種の機能を発揮する塗膜を基材上に形成するために工業的に広く用いられている材料であるが、中でも、エマルションを含有し、厚膜を形成することができるものは、建材等の外装用や振動を吸収するコーティング剤等として有用である。ところが、エマルションを含有する加熱乾燥用塗料組成物による塗膜を加熱乾燥する場合、特に厚膜を形成する場合に、塗膜表面にフクレが発生しやすいことから、これを防止して加熱乾燥性を向上させるための工夫の余地があった。
【0003】
従来の加熱乾燥用塗料組成物としては、アクリル系重合体の水性分散液に関し、水性分散液と無機質充填剤からなる耐チッピング性水性被覆用組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このような水性被覆用組成物は、塗膜を加熱乾燥する際のフクレを防止することにより加熱乾燥性が向上されたものではなく、例えば、無機質充填剤は、水性被覆用組成物における増量剤等として配合されるものであることから、加熱乾燥性が優れたものとなるようにするための工夫の余地があった。
【0004】
【特許文献1】
特許第2904995号明細書(第1−3頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、優れた加熱乾燥性を発揮することができるため厚膜を形成する材料として好適な加熱乾燥用塗料組成物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、加熱乾燥用塗料組成物について種々検討した結果、水系のエマルションが作業性等の点において優れていることにまず着目し、このようなエマルションとして加熱乾燥において造膜しやすいようにガラス転移温度が低く特定されたものを用いるとともに、平均粒径が小さく特定された有機微粒子を組み合わせることにより、フクレの発生を抑制して加熱乾燥性が優れたものとなり、これに起因して厚膜を形成する材料として好適なものとなることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到した。また、有機微粒子について、加熱乾燥においてエマルションと融着して造膜に寄与しないように示差走査熱量測定による融解温度を高く特定すると、このような作用効果をより充分に発揮することができることを見いだし、本発明に到達したものである。通常では、エマルションを加熱乾燥して厚膜を形成する際に、表面乾燥した後に未乾燥塗膜中の水分が蒸発するために、フクレが生じることになるが、本発明においては、塗膜中に上記有機微粒子が存在し、これによりエマルションが造膜する際に塗膜中の水分が抜けやすくなり、フクレの発生が防止されて加熱乾燥性が向上するものと考えられる。
【0007】
すなわち本発明は、ガラス転移温度が50℃以下のエマルションと、平均粒径が15μm以下の有機微粒子とを必須としてなる加熱乾燥用塗料組成物である。
以下に、本発明を詳述する。
【0008】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物は、ガラス転移温度(Tg)が50℃以下のエマルションにより造膜して塗膜を形成し、平均粒径が15μm以下の有機微粒子により加熱乾燥性が向上されたものである。なお、「加熱乾燥用」とは、加熱乾燥により塗膜を形成させる場合に好適に用いられるものであることを意味する。
本発明における有機微粒子の好ましい形態は、加熱乾燥用塗料組成物を加熱乾燥させる際に融解したり分解したりしない硬度を有し、上記エマルションや加熱乾燥用塗料組成物に含まれる溶媒とは非相溶な高硬度有機微粒子である。このような有機微粒子により、塗膜の形成時に加熱乾燥性が向上するとともに、形成された塗膜中に有機微粒子が存在することから塗膜の剛性等の基本性能も向上することになる。また、このような有機微粒子は、塗膜の耐水性を阻害しにくいものであり、これにより本発明の加熱乾燥用塗料組成物から形成される塗膜は耐水性にも優れることになる。
このようなエマルション及び有機微粒子は、それぞれ1種又は2種以上を用いることができる。
【0009】
上記エマルションのTgが50℃を超えると、加熱乾燥用塗料組成物の成膜性や加熱乾燥性が不充分となる。Tgは、好ましくは−50℃以上であり、また、40℃以下である。より好ましくは、−10℃以上であり、また、20℃以下である。なおエマルションのTgは、エマルションを形成する各単量体の単独重合体のTgにより計算することができる。
【0010】
上記エマルションは、水を連続相とし、単量体成分を重合してなる重合体が分散している水系のものである。通常ではこのようなエマルションと、必要に応じて他の添加剤や溶剤等とにより加熱乾燥用塗料組成物が構成されることになる。
【0011】
本発明におけるエマルションを形成することになる単量体成分としては、エマルションのガラス転移温度が50℃以下となるように適宜設定すればよいが、不飽和カルボン酸単量体を必須とすることが好ましい。不飽和カルボン酸単量体としては、分子中に不飽和結合とカルボキシル基とを有する化合物であればよいが、エチレン系不飽和カルボン酸単量体を含むことが好ましい。エチレン系不飽和カルボン酸単量体を必須とする単量体成分を重合してなるエマルションを含んでなる加熱乾燥用塗料組成物は、本発明の好ましい形態の1つである。
【0012】
上記エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、モノメチルフマレート、モノエチルフマレート、モノメチルマイエート、モノエチルマイエート等の不飽和カルボン酸類又はその誘導体等の1種又は2種以上が好適である。
【0013】
また上記単量体成分としては、アクリル系単量体を必須として含んでなることが好ましい。アクリル系単量体とは、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸エステル等の(メタ)アクリル酸誘導体を意味する。
上記単量体成分におけるアクリル系単量体の含有量としては、全単量体成分に対して50質量%以上となるようにすることが好ましい。このような単量体成分としては、建材用の外装材として用いる場合には、乾燥フクレの点から、共役ジエン系単量体の含有量が全単量体成分に対して10質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、5質量%以下であり、最も好ましくは、共役ジエン系単量体を含有しないことである。
【0014】
更に上記単量体成分としては、全単量体成分に対して官能基を有する不飽和単量体を10質量%未満含有するものであることが好ましい。官能基を有する不飽和単量体における官能基は、エマルションを重合により得る際に架橋することができる官能基であればよい。このような官能基の作用により、エマルションの成膜性や加熱乾燥性を向上することができることになる。より好ましくは、0.1〜3.0質量%である。
なお上記質量割合は、全単量体成分100質量%に対する質量割合である。
【0015】
上記官能基としては、エポキシ基、オキサゾリン基、カルボジイミド基、アジリジニル基、イソシアネート基、メチロール基、ビニルエーテル基、シクロカーボネート基、アルコキシシラン基が好適である。これらの官能基は、不飽和単量体の1分子中に1種あってもよく、2種以上あってもよい。
【0016】
上記官能基を有する不飽和単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−i−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等の多官能性不飽和単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート、アクリルグリシジルエーテル等のグリシジル基含有不飽和単量体類等が挙げられる。これらの中でも、官能基を2個以上有する不飽和単量体(多官能性不飽和単量体)を用いることが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0017】
本発明においてはまた、上記単量体成分が、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1〜20質量%及び他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体99.9〜80質量%を含んでなることが好ましい。エチレン系不飽和カルボン酸単量体を含むことにより、このようなエマルションを必須とする加熱乾燥用塗料組成物において、有機微粒子の分散性が向上し、本発明の作用効果をより充分に発揮することができることになる。また、その他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体を含むことにより、エマルションの酸価、Tgや物性等を調整しやすくなる。上記単量体成分において、エチレン系不飽和カルボン酸単量体が0.1質量%未満であっても、20質量%を超えても、いずれも、エマルションが安定に共重合できないおそれがある。
なお上記質量割合は、全単量体成分100質量%に対する質量割合である。
【0018】
上記他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体としては、上述した官能基を有する不飽和単量体や、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン等の芳香族不飽和単量体等の1種又は2種以上が好適である。
【0019】
上記単量体成分を重合する方法としては、例えば、乳化重合法を好適に適用することができる。乳化重合を行う形態としては、水性媒体中に単量体成分、重合開始剤及び界面活性剤を適宜加えて重合することにより行うことができる。また、分子量調節のために重合連鎖移動剤等を用いてもよい。
【0020】
上記水性媒体としては、水、水と混じり合うことができる溶媒の1種又は2種以上の混合溶媒、このような溶媒に水が主成分となるように混合した混合溶媒が好適である。これらの中でも、水を用いることが好ましい。
【0021】
上記重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、ブチルハイドロパーオキサイド等の公知の水溶性又は油溶性開始剤が好適である。また、乳化重合を促進させるため、還元剤として亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸等を用いてレドックス系開始剤としてもよい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0022】
上記重合開始剤の使用量としては、重合開始剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、全単量体成分100重量部に対して、0.1〜2重量部とすることが好ましい。より好ましくは、0.2〜1重量部である。
【0023】
上記界面活性剤としては、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、ノニオンアニオン性乳化剤のいずれの乳化剤も使用することができる。これらの乳化剤の中でも、乳化重合安定性の点でノニオン性乳化剤、ノニオンアニオン性乳化剤を用いることが好ましく、ノニオン性乳化剤とノニオンアニオン性乳化剤とを併用するのがより好ましい。アニオン性乳化剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、ロジン酸石鹸、アルキルスルホン酸石鹸、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩等が挙げられる。ノニオン性乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0024】
上記界面活性剤の使用量としては、乳化剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、全単量体成分100重量部に対して、0.05〜5.0重量部とすることが好ましい。より好ましくは、0.1〜3重量部である。
【0025】
上記重合連鎖移動剤としては、ヘキシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類;四塩化炭素、四臭化炭素、臭化エチレン等のハロゲン化炭化水素;メルカプト酢酸2−エチルヘキシルエステル、メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシルエステル、メルカプトピロピオン酸トリデシルエステル等のメルカプトカルボン酸アルキルエステル;メルカプト酢酸メトキシブチルエステル、メルカプトプロピオン酸メトキシブチルエステル等のメルカプトカルボン酸アルコキシアルキルエステル;オクタン酸2−メルカプトエチルエステル等のカルボン酸メルカプトアルキルエステルや、α−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、アニソール、アリルアルコール等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヘキシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類を用いることが好ましい。重合連鎖移動剤の使用量としては、全単量体成分100重量部に対して、通常0〜1重量部であり、好ましくは0〜0.5重量部である。
【0026】
上記乳化重合においては、必要に応じて、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤、ポリアクリル酸ナトリウム等の分散剤や無機塩等の存在下で行ってもよい。また、単量体成分や重合開始剤等の添加方法としては、例えば、一括添加法、連続添加法、多段添加法等の方法を適用することができる。また、これらの添加方法を適宜組み合わせてもよい。
【0027】
上記乳化重合における反応条件としては、単量体成分の組成や用いる重合開始剤等に応じて適宜設定すればよい。重合温度は、5〜90℃とすることが好ましい。より好ましくは、20〜85℃である。重合時間は、3〜8時間とすることが好ましい。また、重合や滴下は攪拌下に行われることが好ましい。
【0028】
上記製造方法においては、乳化重合によりエマルションを製造した後、中和剤によりエマルションを中和することが好ましい。これにより、エマルションが安定化されることになる。中和剤としては、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、モルホリン等の三級アミン;アンモニア水;水酸化ナトリウムが好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、加熱乾燥用塗料組成物から形成される塗膜の熱乾燥時のフクレ特性が向上することから、塗膜の加熱時に揮散する揮発性塩基を用いることが好ましい。より好ましくは、加熱乾燥性が良好となり、乾燥フクレ特性が向上することから、沸点が80〜360℃のアミンを用いることが好ましい。このような中和剤としては、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、モルホリン等の三級アミンが好適である。より好ましくは、沸点が130〜170℃のアミンを用いることである。
なお、上記沸点は、常圧での沸点である。
【0029】
上記中和剤の添加量としては、エマルションの酸価、すなわちエマルションが有する酸基1当量に対して中和剤の塩基が0.6〜1.4当量となるように添加することが好ましい。より好ましくは、0.8〜1.2当量である。
【0030】
上記エマルションはまた、トルエン溶媒で測定したゲル分率が0〜45質量%であることが好ましい。本発明におけるゲル分率とは、エマルションから形成される塗膜のトルエン溶媒への溶解性を示す指標であり、ゲル分率が高い程トルエン溶媒への溶解性が少なくなることを意味する。ゲル分率は、樹脂の分子構造を反映するものであり、エマルションのゲル分率が45質量%を超えると、造膜性が低下するおそれがある。
【0031】
上記ゲル分率の測定方法としては、例えば、以下に記載するようなトルエン不溶分測定方法により測定することが好ましい。
ゲル分率(トルエン不溶分)の測定方法
エマルションを離型紙上、0.2cm厚みの型枠中に流し込み、厚さ0.2cmのフィルムを作製する。このフィルムを2cm(縦)×2cm(横)×0.2cmに切りだし試験フィルムとする。この試験フィルムをトルエン100mlに浸漬し、室温において、マグネチックスターラーで6時間攪拌する。その後、100メッシュ金網で濾過し、濾液の固形分を求め、ゲル分を算出する。
【0032】
上記エマルションは、例えば、以下に記載するように制振材配合物を調製したときに、制振材配合物の損失係数(tanδ)が0.15以上であることが好ましい。すなわち、本発明におけるエマルションを用いて以下に記載するように制振材配合物を調製し、この制振材配合物から形成される塗膜の損失係数(tanδ)が0.15以上となることが好ましい。制振性は、現在使われている2mm厚のアスファルトシートを施した鋼板の損失係数が0.1程度であり、その数値以上の値が一般的に要求されている。制振性すなわち損失係数は用いる塗膜のtanδに相関し、tanδが高い程損失係数が高く制振性に優れていると考えられる。
上記損失係数(tanδ)が0.15未満であると、水系制振材において優れた制振性を発揮することができなくなるおそれがある。より好ましくは、0.16以上であり、更に好ましくは、0.18以上である。
【0033】
制振材配合物の組成
エマルション 100重量部
炭酸カルシウム:NN♯200(商品名、日東粉化工業社製) 250重量部
分散剤:デモールEP(商品名、花王社製) 1重量部
増粘剤:アクリセットAT−2(商品名、日本触媒社製) 2重量部
消泡剤:ノプコ8034L(商品名、サンノプコ社製) 0.3重量部
【0034】
損失係数(tanδ)の測定方法
上記制振材配合物をカチオン電着塗装鋼板(15幅×250長さ×厚み0.8mm)上、3mm厚の型枠中に流し込み、150℃×30分乾燥し、試験片とする。この試験片について小野測器社製の損失係数測定システム・片持ち梁法を用いて25℃の測定環境の損失係数を測定する。
【0035】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物の必須成分である有機微粒子は、平均粒径が15μm以下である。15μmを超えると、加熱乾燥用塗料組成物を乾燥させる際、フクレの発生を抑制する効果が不充分となる。平均粒径は、好ましくは、0.01μm以上であり、また、13μm以下である。より好ましくは、0.05μm以上であり、また、12μm以下である。更に好ましくは、0.1μm以上であり、また、10μm以下である。
【0036】
上記有機微粒子としては、ガラス転移温度が50℃を超える高硬度エマルションや架橋体が好適である。ガラス転移温度が50℃を超える高硬度エマルションとしては、(メタ)アクリル酸系エマルション等が挙げられ、架橋体としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル系架橋体等が挙げられる。これらの中でも、加熱乾燥用塗料組成物を加熱乾燥させる際に融解したり分解したりしない硬度を有し、上記エマルションや加熱乾燥用塗料組成物に含まれる溶媒とは非相溶な高硬度ミクロゲルを用いることが好ましい。
【0037】
上記有機微粒子の好ましい形態としてはまた、示差走査熱量測定(DSC:differential scanning calorimetry)による融解温度が65℃以上であるものが挙げられる。60℃未満であると、加熱乾燥用塗料組成物を加熱乾燥時に有機微粒子が融解してしまうおそれがあるため、フクレの発生を抑制する効果が充分とはならないおそれがある。より好ましくは、70℃以上であり、また、120℃以下である。更に好ましくは、80℃以上であり、また、110℃以下である。なお、DSCの測定は、以下の測定条件により行うことが好ましい。
【0038】
示差走査熱量測定の測定条件
装置:DSC6200(商品名、 セイコー電子工業社製)
測定温度:−100〜110℃を20℃/分の速度で昇温して、融解温度を測定する。
【0039】
上記有機微粒子のガラス転移温度(Tg)は60℃以上であることが好ましい。Tgとしては、より好ましくは、65℃以上であり、また、90℃以下である。更に好ましくは、Tgが70℃以上であり、また、80℃以下である。このような有機微粒子としては、(メタ)アクリル系エマルションが好適である。
【0040】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物は、上述したガラス転移温度が50℃以下のエマルション及び平均粒径が15μm以下の有機微粒子と、必要に応じて添加剤や溶剤等とを混合することにより製造することができる。
本発明の加熱乾燥用塗料組成物におけるガラス転移温度が50℃以下のエマルションの配合量としては、加熱乾燥用塗料組成物の用途や所望する物性等により適宜設定すればよいが、加熱乾燥用塗料組成物100質量%中、ガラス転移温度が50℃以下のエマルションの固形分が7質量%以上となるようにすることが好ましく、また、50質量%以下となるようにすることが好ましい。より好ましくは、13質量%以上であり、また、30質量%以下である。また、有機微粒子の配合量としては、上記ガラス転移温度が50℃以下のエマルションの固形分100質量%に対して、有機微粒子の固形分を1.0質量%以上とすることが好ましく、また、20質量%以下とすることが好ましい。1.0質量%未満であると、加熱乾燥性を充分に向上することができなくなるおそれがあり、また、加熱乾燥用塗料組成物から形成される塗膜の耐水性や剛性を充分に向上することができなくなるおそれがある。20質量%を超えると、造膜性が低下するおそれがある。より好ましくは、2.0質量%以上であり、また、10質量%以下である。
【0041】
上記添加剤としては、例えば、充填剤、着色剤、防腐剤、分散剤、増粘剤、揺変剤、凍結防止剤、pH調整剤、消泡剤、湿潤剤、防錆剤、密着付与剤等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、充填剤を含むことが好ましい。
【0042】
上記充填剤としては、炭酸カルシウム、カオリン、シリカ、タルク、硫酸バリウム、アルミナ、酸化鉄、酸化チタン、ガラストーク等の無機質の充填剤;ガラスフレーク、マイカ等の鱗片状無機質充填剤;金属酸化物ウィスカー、ガラス繊維等の繊維状無機質充填剤等が挙げられる。
充填剤の配合量としては、ガラス転移温度が50℃以下のエマルションの固形分100重量部に対して、50〜400重量部とすることが好ましい。より好ましくは、100〜350重量部である。
【0043】
上記溶剤としては、本発明の作用効果を奏する限り特に限定されず、1種又は2種以上を用いることができる。また、溶剤の配合量としては、加熱乾燥用塗料組成物の用途や所望する物性等に応じて適宜設定すればよい。
【0044】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物の製造に用いる装置としては、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、スパイラルミキサー、ニーダー、ディゾルバーが好適である。
【0045】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物は、優れた加熱乾燥性を発揮することができるため、厚膜を形成する材料として好適である。
本発明の加熱乾燥用塗料組成物から形成される塗膜の乾燥時の膜厚としては、用途により適宜設定すればよいが、0.5mm以上となるようにすることが好ましく、また、8.0mm以下となるようにすることが好ましい。より好ましくは、1.5mm以上であり、また、6.0mm以下である。
このような塗膜を形成するためには、加熱乾燥用塗料組成物の粘度としては、100Pa・s以上となるにようにすることが好ましく、また、500Pa・sと以下なるとすることが好ましい。より好ましくは、120Pa・s以上であり、また、250Pa・s以下である。また、加熱乾燥用塗料組成物を基材に塗布して乾燥するに際し、塗布方法としては、刷毛、へら、エアスプレー、エアレススプレー、モルタルガン、リシンガン等を用いて塗布することができるが、エアスプレー等を用いて塗布することが好適である。
【0046】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物を塗布した後、乾燥して塗膜を形成させる条件としては、加熱乾燥してもよく、常温乾燥してもよいが、効率性の点で加熱乾燥することが好ましく、本発明では加熱乾燥性に優れることから好適である。例えば、建材等の外装用として用いる場合であれは、70〜210℃とすること好ましく、より好ましくは、110〜180℃である。また、制振材を形成する際であれは、120〜170℃とすること好ましく、より好ましくは、130〜160℃である。
本発明の加熱乾燥用塗料組成物は、加熱乾燥性に優れることから、建材等の外装用材料、振動を吸収するコーティング材等として好適である。
【0047】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は、「重量部」を、「%」は、「質量%」を意味するものとする。
【0048】
合成例1(ベースアクリルエマルションの重合例)
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを取り付けたセパラブルフラスコに脱イオン水170.5部を仕込んだ。その後、窒素ガス気流下で攪拌しながら内温を70℃まで昇温した。一方上記滴下ロートにメチルメタクリレート126.9部、スチレン253.9部、2−エチルヘキシルアクリレート147.3部、グリシジルメタクリレート5.4部、アクリル酸5.4部、予め20%水溶液に調整したハイテノールN−08(商品名、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、第一工業製薬社製)53.8部、25%水溶液に調整したノニポ−ル200(商品名、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、三洋化成工業社製)21.5部及び脱イオン水129.3部からなる単量体乳化物を仕込んだ。次に、セパラブルフラスコの内温を70℃に維持しながら上記単量体乳化物を3時間かけて均一に滴下した。このとき同時に5%過硫酸カリウム水溶液53.9部、2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液40部を3時間かけて均一に滴下した。滴下終了後、76℃で3時間熱成後、冷却して25%のアンモニア水を5.1部添加した。これら乳化物を冷却後100メッシュのステンレス金網によりろ過を行い取り出した。これにより水性樹脂(エマルション)を得た。得られた水性樹脂の不揮発分は55.1%、pHは8.8、粘度は500mPa・Sであった。
【0049】
実施例1
上記エマルション100部に球状有機微粒子エポスターMA1013(商品名、ポリメタクリル酸メチル系架橋物、平均粒子径12〜15μm、日本触媒社製)を5部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0050】
実施例2
上記エマルション100部に球状有機微粒子エポスターMA1002(商品名、ポリメタクリル酸メチル系架橋物、平均粒子径2〜3μm、日本触媒社製)を5部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0051】
実施例3
上記エマルション100部に球状有機微粒子エポスターMA1002(商品名、ポリメタクリル酸メチル系架橋物:平均粒子径2〜3μm、日本触媒社製)を10部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0052】
実施例4
上記エマルション100部に球状有機微粒子エポスターMA100W(商品名、ポリメタクリル酸メチル系架橋物、エマルションタイプ、濃度10%、平均粒子径0.15〜0.20μm、日本触媒社製)を10部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0053】
実施例5
上記エマルション100部に高硬度アクリルエマルションEMN−11E(商品名、アクリルエマルション、Tg=83.6℃、濃度42.6%、平均粒子径0.1〜0.2μm、日本触媒社製)を5部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0054】
実施例6
上記エマルション100部に高硬度アクリルエマルションEMN−11E(アクリルエマルション、Tg=83.6℃、濃度42.6%、平均粒子径0.1〜0.2μm、日本触媒社製)を10部添加して下記配合により塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0055】
比較例1〜3
配合を表1に示すようにしたこと以外は、実施例1〜6と同様に塗料化してアクリル系樹脂エマルションを得た。
【0056】
実施例1〜6及び比較例1〜3において得られたアクリル系樹脂エマルションについて、下記の評価試験を行った。その結果は、表1にそれぞれ示すとおりであった。
実施例1〜6及び比較例1〜3で得られたアクリル系樹脂エマルションを下記のとおり配合し、水性塗料組成物として加熱乾燥性及び制振性を確認した。
・アクリル系樹脂エマルション 100部
・炭酸カルシウム:NN♯200(商品名、日東粉化工業社製) 250部
・分散剤:デモールEP(商品名、花王社製) 1部
・増粘剤:アクリセットAT−2(商品名、日本触媒社製) 2部
・消泡剤:ノプコ8034L(商品名、サンノプコ社製) 0.3部
【0057】
(加熱乾燥性)
上記水性塗料組成物をSPCC−SD(ダル剛板:日本テストパネル製)の基材(70mm幅×150mm長さ×厚み0.8mm)上に乾燥膜厚が1.5mm、3.0mm又は4.5mmとなるように塗布し、160℃で30分間乾燥させて塗膜を形成した。乾燥後の塗膜の表面を目視にて観察した。
評価基準
◎:全面にフクレのない膜、〇:直径2〜3mmのフクレが4〜5個までの膜、
△:直径4〜10mmまでのフクレが5個以上ある膜、×:全面にフクレがある膜。
【0058】
(損失係数)
上記水性塗料組成物を冷間圧延綱板(SPCC・15幅×250長さ×厚み0.8mm)上、1.5mm、3mm又は4.5mm厚の型枠中に流し込み、150℃×25分間を2回乾燥させ、冷間圧延鋼板上に1.5mm、3mm又は4.5mmの塗膜を形成した。制振性の測定は、小野測機社製・損失係数測定システムを用いて25℃の測定環境において片持ち梁法のtanδを測定し、制振性を評価した。すなわち損失係数の値が大きい程、制振性が良いことを示す。
【0059】
【表1】
Figure 2004277536
【0060】
【発明の効果】
本発明の加熱乾燥用塗料組成物は、上述の構成からなるので、優れた加熱乾燥性を発揮することができるため厚膜を形成する材料として好適であり、建材等の外装用材料や、振動を吸収するコーティング材等の様々な用途に好適に用いることができるものである。

Claims (2)

  1. ガラス転移温度が50℃以下のエマルションと、平均粒径が15μm以下の有機微粒子とを必須としてなる
    ことを特徴とする加熱乾燥用塗料組成物。
  2. 前記有機微粒子は、示差走査熱量測定による融解温度が65℃以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱乾燥用塗料組成物。
JP2003069641A 2003-03-14 2003-03-14 加熱乾燥用塗料組成物 Expired - Fee Related JP4201626B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003069641A JP4201626B2 (ja) 2003-03-14 2003-03-14 加熱乾燥用塗料組成物
EP04290419A EP1457530A1 (en) 2003-03-14 2004-02-17 Paint composition for thermal drying
US10/779,610 US20040229962A1 (en) 2003-03-14 2004-02-18 Paint composition for thermal drying
KR1020040015759A KR100690215B1 (ko) 2003-03-14 2004-03-09 가열 건조용 도료 조성물
CNB2004100086032A CN1307274C (zh) 2003-03-14 2004-03-12 加热干燥用涂料组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003069641A JP4201626B2 (ja) 2003-03-14 2003-03-14 加熱乾燥用塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004277536A true JP2004277536A (ja) 2004-10-07
JP4201626B2 JP4201626B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=32767978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003069641A Expired - Fee Related JP4201626B2 (ja) 2003-03-14 2003-03-14 加熱乾燥用塗料組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20040229962A1 (ja)
EP (1) EP1457530A1 (ja)
JP (1) JP4201626B2 (ja)
KR (1) KR100690215B1 (ja)
CN (1) CN1307274C (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009139314A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-19 株式会社日本触媒 制振材用エマルション組成物
JP2010215730A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nippon Shokubai Co Ltd エマルション樹脂組成物及びそれを用いた制振材配合物
JP2022543039A (ja) * 2019-07-31 2022-10-07 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
JP2022543037A (ja) * 2019-07-31 2022-10-07 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
WO2024058241A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 株式会社日本触媒 制振材用樹脂組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004062551A1 (de) * 2004-12-24 2006-07-06 Rhein Chemie Rheinau Gmbh Mikrogel-enthaltende duroplastische Zusammensetzung
JP5765869B2 (ja) * 2006-12-20 2015-08-19 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 液状適用音響減衰材
US7893151B2 (en) 2007-11-08 2011-02-22 Rohm And Haas Company Liquid-applied sound damping

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3196122A (en) * 1964-02-14 1965-07-20 Master Mechanics Company Cementitious compositions containing acrylic ester polymers
US3830761A (en) * 1971-10-26 1974-08-20 Air Prod & Chem Vinyl chloride-ethylene-vinyl acetate resin binders
US4283320A (en) * 1979-06-04 1981-08-11 Scm Corporation Semi-gloss latex paint
US4313861A (en) * 1980-02-28 1982-02-02 Union Carbide Corporation Latex autodeposition coatings
US5330627A (en) * 1988-07-13 1994-07-19 Herberts G.M.B.H. Thermosetting coating compositions and their use
CA2045366C (en) * 1990-07-05 1998-11-24 John M. Friel Eliminating need for volatile organic solvent coalescents in aqueous-coating compositions
JPH05311196A (ja) * 1992-05-14 1993-11-22 T Paul Kk 殺菌洗浄剤
JP3189415B2 (ja) * 1992-08-26 2001-07-16 ジェイエスアール株式会社 焼付型耐チッピング塗料組成物
US5308890A (en) * 1993-02-26 1994-05-03 Rohm And Haas Company Emulsion polymer blend of a multi-stage latex and a non-film forming latex
ZA947537B (en) * 1993-09-29 1995-05-26 Ici Australia Operations Water-borne soil resistant coatings
CN1189503A (zh) * 1996-12-27 1998-08-05 花王株式会社 反应性乳化剂及含水聚合物的制备方法
JP4368525B2 (ja) * 1998-06-09 2009-11-18 メタボリックス,インコーポレイテッド 非晶質ポリマー懸濁液を製造する方法および装置
ATE325136T1 (de) * 2000-02-16 2006-06-15 Nuplex Resins Bv Wässrige dispersionen von polymerpartikeln mit glasübergangstemperaturgradient
US6509064B2 (en) * 2000-10-11 2003-01-21 Rohm And Haas Company Aqueous coating composition with improved adhesion to friable surfaces
US6524656B2 (en) 2001-02-23 2003-02-25 Rohm And Haas Company Coating method
JP2002256154A (ja) 2001-03-02 2002-09-11 Shinto Fine Co Ltd 良好な造膜性を持つエマルション樹脂組成物
JP4910248B2 (ja) * 2001-06-15 2012-04-04 Dic株式会社 熱硬化性粉体塗料及び塗装物
CN1207341C (zh) * 2001-09-25 2005-06-22 兰化胶乳研制中心 无机纳米粒子-高分子复合材料及其制备方法和应用
US6780937B2 (en) * 2002-08-29 2004-08-24 The Goodyear Tire & Rubber Company Emulsion particles as reinforcing fillers
JP3709870B2 (ja) * 2003-01-24 2005-10-26 東洋インキ製造株式会社 活性エネルギー線硬化型塗料組成物の硬化方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009139314A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-19 株式会社日本触媒 制振材用エマルション組成物
JP2010215730A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nippon Shokubai Co Ltd エマルション樹脂組成物及びそれを用いた制振材配合物
JP2022543039A (ja) * 2019-07-31 2022-10-07 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
JP2022543037A (ja) * 2019-07-31 2022-10-07 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
JP7427768B2 (ja) 2019-07-31 2024-02-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
JP7427767B2 (ja) 2019-07-31 2024-02-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 低vocを有する水性コーティング材料を製造するためのミキサーシステム
WO2024058241A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 株式会社日本触媒 制振材用樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
KR20040081304A (ko) 2004-09-21
US20040229962A1 (en) 2004-11-18
EP1457530A1 (en) 2004-09-15
JP4201626B2 (ja) 2008-12-24
KR100690215B1 (ko) 2007-03-12
CN1307274C (zh) 2007-03-28
CN1530414A (zh) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2007023819A1 (ja) 制振材用エマルション
KR100744980B1 (ko) 제진재용 에멀션 및 내칩핑재용 에멀션
JP2006117812A (ja) 無機板用水分散性樹脂組成物
JP5695823B2 (ja) シーラー用塗料組成物
JP4201626B2 (ja) 加熱乾燥用塗料組成物
JP3877066B2 (ja) 制振材用エマルション及び多価金属酸化物
JP4245829B2 (ja) 制振材用共重合エマルション
JP4210616B2 (ja) 制振材用エマルション
JP5284914B2 (ja) 制振材用樹脂組成物
JP2004115665A (ja) 水系制振材用エマルション
JP4050058B2 (ja) 制振材又は耐チッピング材用共重合エマルション
JP4262128B2 (ja) 制振材用エマルション
JP4229730B2 (ja) 制振材用エマルション
JP2009270064A (ja) 制振材用エマルション組成物
JP5770432B2 (ja) 加熱乾燥用エマルション組成物、その製造方法及び制振材組成物
JP4443089B2 (ja) 加熱乾燥用エマルション
JP2013129738A (ja) 制振材用エマルションとその製造方法、および塗料組成物
JP5828655B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JP3736674B2 (ja) 無機系多孔質基材用水性下塗塗料組成物
JP4346267B2 (ja) 制振材又は耐チッピング材用共重合エマルション
JP3804956B2 (ja) 制振材用エマルション
JP4987061B2 (ja) 制振材及び耐チッピング材
JP2005281575A (ja) 水分散体樹脂組成物およびその製造方法
JP5679250B2 (ja) 制振材用配合物
JP6574600B2 (ja) 上下水道ライニング材塗料用水性樹脂分散体及び上下水道ライニング材用塗料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4201626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees