JP2004238984A - 擁壁用パネル及びこれを用いた気泡混合軽量盛土工法 - Google Patents

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Koji Takazawa
浩二 高澤
Ryuji Ito
隆二 伊藤
Kyo Nishio
経 西尾
Yukio Takeyama
幸生 竹山
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Kyowa Concrete Industry Co Ltd
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Onoda Chemico Co Ltd
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Abstract

【課題】施工時の溶接作業をなくすことができると共に自立性をもたせる。
【解決手段】横長四角形の板状に形成された壁面材1と、この壁面材の裏面の横方向中間の少なくとも1個所に締結部材8にて固着される組立金具2とからなり、組立金具は、壁面材の縦方向寸法と略同じ高さで、かつ平行の上面と下面を有する上側部材2bと下側部材2cを有し、両部材の同一位置に締結部材用の結合部5を設けた構成になっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気泡ミルクあるいは気泡モルタル等を使用した気泡混合軽量盛土工法(以下、気泡混合土という)に適する壁面材として用いる擁壁用パネル及びこれを用いた気泡混合軽量盛土工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
気泡混合土は、主として地耐力のない地盤、及び盛土法面部のための拡幅地がない場所における盛土工法として開発された工法である。
【0003】
従来の気泡混合土では、基礎コンクリートにアングル材等からなる支柱を等間隔に立設し、この支柱側の前側の一定間隔位置に横長四角の板状の壁面材を順次積み重ねると共に、この各壁面材の裏面側に設けた連結金具と支柱とを連結棒にて連結し、各壁面材はこれから後方へ離間して設けられる支柱に連結棒eを支持するようになっている。なおこのように立設された壁面材の後側に気泡混合軽量盛土が充填されて壁面材を前面とする擁壁が構成される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−220156号公報(第2〜4頁、第1〜7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の気泡混合土では、壁面材と支柱とを連結する連結棒は支柱に溶接にて結合しているため、施工現場における溶接作業が極めて多くなり、施工能率が悪いという問題がある。
【0006】
さらに、従来の工法の壁面材は板状のままのものを用いることにより自立性が全くないため、壁面材を垂直状に支えながら連結棒にて支柱に連結しなければならず、個々の壁面材を積み上げるのに作業能率が悪いという問題もあった。
【0007】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、施工現場での溶接作業を行うことなく、また、各壁面材に自立性を持たせることができ、作業能率を向上できるようにした擁壁用パネル及びこれを用いた気泡混合軽量盛土工法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的を達成するためになされたもので、本発明に係る擁壁用パネルは、横長四角形の板状に形成された壁面材と、この壁面材の裏面の横方向中間の少なくとも1個所に締結部材にて固着される組立金具とからなり、組立金具は、壁面材の縦方向寸法と略同じ高さで、かつ平行の上面と下面を有する上側部材と下側部材を有し、両部材の同一位置に締結部材用の結合部を設けた構成になっており、壁面材の裏面に組立金具を締結部材にて固着することにより擁壁用パネルとする。
【0009】
そしてこの擁壁用パネルを用いた気泡混合軽量盛土工法は、上記擁壁用パネルを、基礎コンクリート上に、横方向にならべると共に、それぞれの組立金具を基礎コンクリートに締結部材にて結合して1段目とし、ついで、この1段目の擁壁用パネル列の上側に、上下に隣接する相互の組立金具を対向させて擁壁用パネルを順次積み重ねると共に、この上下に隣接する組立金具の相互を結合して擁壁を構成し、この擁壁の裏側に気泡混合軽量盛土を充填するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る擁壁用パネルの実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。図中1は横長四角形の板状に形成された壁面材、2はこの壁面材1の裏面に固着される組立金具である。
【0011】
壁面材1の裏面の長手方向(横方向)2個所、例えば両端から横方向長さの1/4の位置に、上下2個所にボルト締め込み用のインサート3,3が設けられている。なお、壁面材1の表面には小さなハツリ模様がつけられている。
【0012】
組立金具2は前側部材2aと、この前側部材2aの上下各端部に溶接結合されて平行に設けられる上側部材2b及び下側部材2cと、この上下の部材2b,2cを連結する控え部材2dとで、壁面材1の縦方向寸法と略同一の高さ寸法にした枠状に形成されている。
【0013】
この組立金具2の前側部材2aと上下の部材2b,2cは板材あるいはアングル材にて構成されていて、前面及び上面、下面が平面状になっており、前側部材2aには壁面材1のインサート3,3に対応するボルト貫通孔4,4が、また、上下の部材2b,2cに、上下の部材2b,2cのそれぞれで対応する同一位置に2個ずつのボルト貫通孔5が設けてある。
【0014】
壁面材1の周面で、例えば上側縁と右側縁の前側には合じゃくり用の凸状部6が、また、下側と左側縁の前側には上記凸状部6に係合する合じゃくり用の凹状部7が形成されている。
【0015】
上記構成において、壁面材1の裏面のインサート3,3を設けた横方向2個所に組立金具2,2を、これの前側部材2aのボルト貫通孔4を貫通してインサート3,3にねじ込むボルト8にて固着することにより壁面材1と組立金具2とからなる擁壁用パネルAが構成される。
【0016】
次に上記構成の擁壁用パネルAを用いた気泡混合軽量も盛土工法を図5から図11に基づいて説明する。
【0017】
まず構築しようとする擁壁の平面形状に沿う位置に、基礎コンクリート10を打設する。このとき、擁壁の平面形状に沿う方向に、擁壁用パネルAの組立金具2,2の間隔位置に、各組立金具2,2の下側部材2cのボルト貫通孔5に対応するアンカーボルト11を埋め込み固定しておく。
【0018】
ついで図8に示すように、この基礎コンクリート10上に、各擁壁用パネルAの各組立金具2,2の下側部材2cのボルト貫通孔5に上記アンカーボルト11を挿通して配置し、アンカーボルト11にナット12を締め付けて固定する。これにより1段目の擁壁用パネルAが基礎コンクリート10上に列状に固定される。
【0019】
その後2段目、3段目と順次擁壁用パネルAを図5に示すように千鳥状に積み重ねる。このとき各段の積み重ねごとに、上下の擁壁用パネルAの各組立金具2が対応されるから、図9に示すように、この上下の組立金具2,2を互いに対向する上下の部材2b,2cのボルト貫通孔5,5にボルト14を貫通してナット15を締めることにより結合する。
【0020】
このとき、1段目の擁壁用パネルAは壁面材1と組立金具2とにより基礎コンクリート10上に自立して組立金具2にてアンカーボルト11に固定される。また、2段目以上の各擁壁用パネルAも、それぞれ下側の擁壁用パネルA上に、これの壁面材1相互の重なりと、組立金具2相互の重なりにより自立し、この自立状態で組立金具2,2の相互を結合することにより組み立てられる。従って、擁壁用パネルAの積み重ね作業時には、擁壁用パネルAの積み上げ作業と組立金具2の相互を結合するボルト締め作業だけとなる。このとき、上下に重なる組立金具2,2の間に必要に応じて介在物をかましてもよい。この場合、組立金具2の高さは壁面材1の高さより、上記介在物の厚さに応じた寸法だけ低くする。
【0021】
また、この各擁壁用パネルAの積み重ねにおいて、上下方向に隣接する相互の壁面材1,1の当接部は図10に示すように下側の壁面材1の上側縁に設けた凸状部6に上側の壁面材1の下側縁に設けた凹状部7が合じゃくり係合し、また、横方向に隣接する相互の壁面材1,1の当接部は図11に示すように左側の壁面材1の右側縁に設けた凸状部6に右側の壁面材1の左側縁に設けた凹状部7が合じゃくり係合し、それぞれの当接部は密に当接される。なお必要に応じてこの壁面材相互の当接部にはゴム系、シリコン系等のシール材を塗り込む。
【0022】
上記のようにして擁壁用パネルAを千鳥状に積み上げた擁壁の両端には、上下方向の1段ごとに擁壁用パネルAの横方向長さの1/2の空間ができるので、図5において、この部分に、上記擁壁用パネルAの横方向の長さを1/2にすると共に、横方向寸法の1/2の位置に組立金具2を固着してなる補助擁壁用パネルA′を積み重ねる。
【0023】
所定高さに擁壁用パネルA,A′を積み重ねてなる擁壁の背面には気泡混合軽量盛土Bを充填する。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る擁壁用パネルは、、施工現場での溶接作業を行うことなく積み重ねることができることにより、能率よく施工できると共に、この現場溶接による部分からの錆発生を防ぐことができ、耐久性を向上することができる。
【0025】
また、この擁壁用パネルは自立性を有していることにより、これを用いて気泡混合軽量盛土工法による擁壁の構築施工時には、これの積み上げ作業と、締結部材の締結作業だけとなり、この擁壁用パネルを少ない人数で能率よく行うことができる。そしてこの擁壁用パネルの積み上げによる擁壁構築の施工時における高さ変更を自由にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擁壁用パネルを示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る擁壁用パネルを示す平面図である。
【図3】本発明に係る擁壁用パネルを示す正面図である。
【図4】図2のW−W矢視拡大断面図である。
【図5】本発明に係る擁壁用パネルを用いて構築する擁壁を示す正面図である。
【図6】本発明に係る擁壁用パネルを用いて構築する擁壁を示す平面図である。
【図7】図5のX−X矢視断面図である。
【図8】図7のY部分を示す拡大断面図である。
【図9】図7のZ部分を示す拡大断面図である。
【図10】擁壁用パネルの上下方向の合じゃくり部を示す拡大断面図である。
【図11】擁壁用パネルの横方向の合じゃくり部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
A…擁壁用パネル、A′…補助擁壁用パネル、B…気泡混合軽量盛土、1…壁面材、2…組立金具、2a…前側部材、2b…上側部材、2c…下側部材、2d…控え部材、3…インサート、4,5…ボルト貫通孔、6,7…合じゃくり用の凹凸状部、8…ボルト、10…基礎コンクリート、11…アンカーボルト、12…ナット。

Claims (2)

  1. 横長四角形の板状に形成された壁面材と、この壁面材の裏面の横方向中間の少なくとも1個所に締結部材にて固着される組立金具とからなり、
    組立金具は、壁面材の縦方向寸法と略同じ高さで、かつ平行の上面と下面を有する上側部材と下側部材を有し、両部材の同一位置に締結部材用の結合部を設けたことを特徴とする擁壁用パネル。
  2. 請求項1記載の擁壁用パネルを、基礎コンクリート上に、横方向にならべると共に、それぞれの組立金具を基礎コンクリートに締結部材にて結合して1段目とし、ついで、この1段目の擁壁用パネル列の上側に、上下に隣接する相互の組立金具を対向させて擁壁用パネルを順次積み重ねると共に、この上下に隣接する組立金具の相互を結合して擁壁を構成し、
    この擁壁の裏側に気泡混合軽量盛土を充填することを特徴とする気泡混合軽量盛土工法。
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