JP2837073B2 - 建物ユニットの接合構造 - Google Patents

建物ユニットの接合構造

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JP2837073B2
JP2837073B2 JP22555393A JP22555393A JP2837073B2 JP 2837073 B2 JP2837073 B2 JP 2837073B2 JP 22555393 A JP22555393 A JP 22555393A JP 22555393 A JP22555393 A JP 22555393A JP 2837073 B2 JP2837073 B2 JP 2837073B2
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物ユニットの接合構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の工業生産方式としてユニッ
ト工法がある。このユニット工法は、建物を構成する複
数の建物ユニットを工場で生産した後、建築現場に輸送
し、予め構築してある基礎上にて互いに隣接させて据付
け、接合するものである。
【0003】然るに、従来の建物ユニットは、特公昭58
-30978号公報に記載される如く、建物ユニットの柱と建
物基礎、建物ユニットの壁と建物基礎、両建物ユニット
の柱同士、両建物ユニットの壁同士等を互いに接合する
に際し、一方の建物ユニットもしくは建物基礎に設けた
アンカーボルトに他方の建物ユニットを接合し、あるい
は両建物ユニットをボルト、釘等にて接合することとし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 建物ユニットの接合手段としてボルト、釘を用いるも
のであるため、ボルトとナットの螺着作業、釘打ち作業
を必要とし、現地施工工数が多大である。
【0005】建物ユニットの接合段階でその接合部回
りに、ボルトとナットの螺着作業スペース、釘打ち作業
スペースを確保する必要がある。このため、接合部回り
の壁面材、床面材、天井面材の仕上施工等を各建物ユニ
ットの工場製造段階で予め施工できず、ユニット生産性
を阻害する。
【0006】建物ユニットの据付け後、建物ユニット
間の接合状況を外部から確認することに困難があり、施
工済か未施工かの確認に困難がある。
【0007】本発明は、建物ユニット間の接合作業を簡
易とし、現地施工工数を低減することを目的とする。
【0008】また、本発明は、建物ユニットの仕上施工
に影響することなく建物ユニット間の接合を行なうこと
ができるようにし、且つ施工済か未施工かの確認を容易
化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、隣接する建物ユニットを互いに接合する建物ユニッ
トの接合構造において、一方の建物ユニットもしくは建
物基礎に固定され、膨出状頭部を備える連結部材と、他
方の建物ユニットに回動操作可能に内蔵されるととも
に、V字状に開くV字すくい面を備え、このV字すくい
面をその回動操作によってすくい上げ方向に回動可能と
される接合具とを有し、一方の建物ユニットもしくは建
物基礎に固定された連結部材の膨出状頭部は、他方の建
物ユニットに設けた挿通路を介して、他方の建物ユニッ
トに内蔵してある接合具のV字すくい面内に設定され、
該接合具の回動操作により該膨出状頭部をV字すくい面
によりすくい上げ保持可能としてなるようにしたもので
ある。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の本発明において更に、前記接合具が、建物ユニットの
構造体に設けた格納部の開口から差込み内蔵され、その
回動操作部をその開口から外部空間に臨ませてなるよう
にしたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記の作
用がある。 一方の建物ユニットもしくは建物基礎に固定された連
結部材の膨出状頭部を、他方の建物ユニットに設けた挿
通路を介して、他方の建物ユニットに内蔵してある接合
具のV字すくい面内に設定した後、該接合具を回動操作
することのみにより、連結部材の膨出状頭部をV字すく
い面によりすくい上げ保持し、結果として両建物ユニッ
ト、もしくは基礎と建物ユニットとを接合維持できる。
即ち、接合作業はワンタッチで簡易であり、現地施工工
数を低減できる。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、下記
、の作用がある。 接合具は建物ユニットの構造体に設けた格納部の開口
から差込み内蔵され、この開口から外部空間に臨む回動
操作部にて回動操作せしめられる。即ち、建物ユニット
の外部からワンタッチにて接合作業をするものであるか
ら、接合部回りの壁面材、床面材、天井面材の仕上施工
等を各建物ユニットの工場製造段階で予め施工でき、ユ
ニット生産性を向上できる。
【0013】建物ユニットの据付け後、建物ユニット
の構造体に設けた格納部の開口から回動操作部の回動状
況を観察することは容易であり、それによって建物ユニ
ット間の接合状況が施工済(回動操作済)か未施工かを
容易に確認できる。
【0014】
【実施例】図1は建物ユニットを用いて構築されたユニ
ット建物を示す断面図、図2は図1の模式図、図3は建
物ユニットを示す模式図、図4は壁パネルを示す模式
図、図5は床パネルと天井パネルを示す模式図、図6は
ユニットバリエーションを示す模式図、図7は床梁を示
す模式図、図8は建物ユニットのパネル取着構造を示す
模式図、図9は柱−梁接合仕口を示す模式図、図10は
ユニット接合構造を示す模式図、図11は接合具を示す
模式図、図12は接合具の回動操作状態を示す模式図、
図13は隣接床パネル接合構造を示す模式図、図14は
建物ユニットのパネル取着構造と隣接床パネル接合構造
の変形例を示す模式図、図15はくさびを示す模式図、
図16はユニット接合構造の変形例を示す模式図であ
る。
【0015】ユニット建物10は、図1、図2に示す如
く、複数の建物ユニット11を基礎12の上部にて水平
方向及び鉛直方向に接合するとともに、それら建物ユニ
ット11の上部に屋根ユニット13を搭載することにて
構築される。
【0016】ここで、建物ユニット11は、図3(A)
に示すコの字ユニット11A、或いは図3(B)に示す
ニの字ユニット11Bの如くに構成される。
【0017】即ち、建物ユニット11は、壁パネル21
と床パネル22と天井パネル23とを互いに取着して構
成され、或いは壁パネル21と床・天井パネル24(床
パネル22と天井パネル23とを一体化したパネル)と
を互いに取着して構成される。そして、建物ユニット1
1は、壁パネル21の内面部上に、床パネル22と天井
パネル23の各外縁部(或いは床・天井パネル24の外
縁部)を突合せ配置して取着する。また、建物ユニット
11は、床パネル22の外縁部沿いで壁パネル21が配
置されない部分には大断面の床梁25を設け、この床梁
25を両側の壁パネル21、21に取着するとともに、
この床梁25に床パネル22と天井パネル23を取着し
て支持することとしている。
【0018】このとき、本発明では、下階天井を構成す
ることとなる上階建物ユニット11においてのみ天井パ
ネル23を設けるものとし、下階建物ユニット11では
天井パネル23を設けることを必要としない。また、上
階建物ユニット11であっても天井パネル23を設ける
ことなく、床パネル22の下面に天井面材を取付けるこ
とにて下階天井を構成するものとしても良い。
【0019】尚、コの字ユニット11Aは、床パネル2
2の3つの外縁部材のそれぞれに壁パネル21を配置
し、残余の1つの外縁部沿いに床梁25を配置したもの
である。また、ニの字ユニット11Bは、床パネル22
の相対する2つの外縁部沿いのそれぞれに壁パネル21
を配置し、残余の2つの外縁部沿いのそれぞれに床梁2
5を配置したものである。
【0020】このとき、壁パネル21は、図4に示す如
く、両側の柱31、31と上下の枠材32、33を四角
枠組し、上下の枠材32、33間に複数のスタッド34
を設けることにて壁枠組35を形成するとともに、この
壁枠組35内に断熱材36を充填し、更に、この壁枠組
35の両面に外壁面材37、内壁面材38を取着するこ
とにて構成される。
【0021】また、床パネル22は、図5に示す如く、
両端の端根太41、41と両側の側根太42、42を四
角枠組し、両端の端根太41、41間に複数の床根太4
3を平行配置状態にて架け渡して床枠組44を形成する
とともに、この床枠組44内に断熱材45を充填し、更
に、この床枠組44の両面に床面材46、下面材47を
取着することにて構成される。
【0022】また、天井パネル23は、図5に示す如
く、両端の枠材51、51と両側の枠材52、52を四
角枠組し、両端の枠材51、51間に複数の野縁53を
架け渡すことにて天井枠組54を形成するとともに、こ
の天井枠組54の下面に天井面材55を取着することに
て構成される。
【0023】また、床・天井パネル24は、図5に示す
如く、両端の端根太41、41と両側の側根太42、4
2を四角枠組し、両端の端根太41、41間の上面側に
複数の床根太43を架け渡すとともに、下面側に複数の
野縁53を架け渡すことにて床・天井枠組61を形成す
るとともに、この床・天井枠組61内に断熱材45を充
填し、更に、この床・天井枠組61の上面に床面材46
を取着し、下面に天井面材55を取着することにて構成
される。
【0024】また、床梁25としては、図7に示す如
く、集成材(図7(A))、ボックスビーム(図7
(B))、Iビーム(図7(C))、ボックスビームと
Iビームとの複合材(図7(D))等を選択採用でき
る。
【0025】また、建物ユニット11にあっては、図6
に示す如く、壁パネル21の高さを一定にしながら、壁
パネル21の内面部上における床パネル22、天井パネ
ル23(もしくは床・天井パネル24)、床梁25の取
付位置を変えることにて、U字ユニット、H字ユニッ
ト、逆U字ユニット、ロの字ユニット等を形成し、同一
パネルシステムにて多様なユニットバリエーションを構
成可能とする。
【0026】以下、建物ユニット11における各パネル
の接合構造等について説明する。 (A) 壁パネル21、床梁25に対する床パネル22、天
井パネル23の取着構造 建物ユニット11にあっては、壁パネル21の内面部上
に床パネル22と天井パネル23、或いは床・天井パネ
ル24を取着するため、(a) 壁パネル21と床梁25の
各内面部上に図1、図3、図8に示す如くのパネル受具
26を備える、(b) 壁パネル21のスタッド34及び/
または外壁面材37、内壁面材38にそれらの床パネル
22、天井パネル23、床・天井パネル24を支持可能
とする材料強度を備える、或いは(c) 上記(a) 、(b) を
併用する等の構造を具備せしめる。
【0027】図8のパネル受具26は、図8(A)に示
す如くの金物からなり、壁パネル21の内面部上の横方
向に連続的に、もしくは一定の間隔をおいた複数位置の
それぞれにてスタッド34に止めねじ固定され、或いは
床梁25の側面部上に連続的に、もしくは一定の間隔を
おいた複数位置のそれぞれにて該床梁25に止めねじ固
定される。
【0028】そして、パネル受具26は、図8(B)に
示す如く、床パネル22(又は床・天井パネル24)の
端根太41を下から支える突片部26A、及び天井パネ
ル23の枠材51を下から支える突片部26Bを備えて
いる。尚、天井パネル23の枠材51はパネル受具26
の突片部26Bに一部係止せしめられるように逆L字断
面を付与されている。
【0029】また、パネル受具26の突片部26Aに支
えられた床パネル22(又は床・天井パネル24)は、
端根太41を壁パネル21のスタッド34に釘打ち固定
される。この床パネル22の端根太41を壁パネル21
のスタッド34に釘打ち固定する作業スペース確保のた
め、床パネル22の端根太41寄りの床面材46は工場
段階で未施工とされており、この未施工部分は上述の釘
打ち作業後に継なぎ床面材46Aを取着されて塞がれる
(図8(C))。
【0030】(B) 床梁25と壁パネル21、床パネル2
2との接合構造 床梁25に止めねじ固定したパネル受具26の突片部2
6A上に支えられる床パネル22は、該床パネル22の
床根太43に直交する外縁部、即ち端根太41に床梁2
5を釘打ち固定される(図1)。
【0031】また、床梁25の両側端面は両側壁パネル
21の柱31に定めた梁接合面31Aに、以下の如くの
柱−梁接合仕口にて取着される(図9)。
【0032】壁パネル21の柱31には梁受具71が釘
打ち固定される。梁受具71は、柱取付部71A、梁受
部71B、ボルト支持部71Cの3面からなる金物であ
り、柱取付部71Aを柱31へ取付けた状態下で、柱3
1の梁接合面31Aの後側方から前側方に向けて突出す
るように2本のボルト72をそのボルト支持部71Cに
溶接等により固定的に片持支持している。このボルト7
2にはナット73が螺着され、ボルト72に挿着される
床梁25を梁受具71に締結する。即ち、床梁25に設
けた長孔25Aを梁受具71のボルト72に挿着し、床
梁25の下面を梁受具71の梁受部71Bに預ける如く
に載せ、ナット73をボルト72に螺着して床梁25を
梁受具71に締結するとともに、固定具74を用いて、
床梁25を柱31に対し該床梁25の長手方向にて固定
する。固定具74は、金物板であり、ボルト72のため
のボルト孔74Aを備えており、上記ボルト72に床梁
25とともに挿着されてナット73により該床梁25と
ともに締結され、床梁25が柱31に対する取付位置を
該床梁25の長手方向にて(長孔25Aの長孔範囲内
で)調整された後、床梁25に釘打ち固定され、結果と
して床梁25を柱31に対し上述の如くに該床梁25の
長手方向にて固定するものとなる。
【0033】(C) 建物ユニット11と基礎12、建物ユ
ニット11同士の接合構造 建物ユニット11と基礎12(図10(A))、上下の
建物ユニット11の柱31同士(図10(B)、図1
1)、上下の建物ユニット11の壁パネル21同士(図
10(C))は、連結部材81と、接合具82とを用い
て以下の如くに接合される(図11、図12)。
【0034】例えば、上下の建物ユニット11の柱31
同士の接合について説明すると(図10(B)、図1
1)、下階建物ユニット11における柱31の上端部に
は連結部材81が固定される。連結部材81は、膨出状
頭部81Aと、その下の首部81Bを備える。他方、上
階建物ユニット11における柱31の下端部には接合具
82が回動操作可能に内蔵される。接合具82は、シリ
ンダ状をなし、柱31の下端部に設けた丸孔状格納部8
3の開口83Aから差込み内蔵され、その回動操作部8
2Aをその開口83Aから外部空間に臨ませている。そ
して、接合具82は、V字状に開くV字すくい面82B
を備え、回動操作部82Aに加える回動操作によってこ
のV字すくい面82Bをすくい上げ方向に回動可能とし
ている(図12)。即ち、下階建物ユニット11の柱3
1に固定された連結部材81の膨出状頭部81Aは、上
階建物ユニット11の柱31に設けた挿通路84を介し
て、該上階建物ユニット11に内蔵してある接合具82
のV字すくい面82B内に設定される(首部81BがV
字すくい面82BのV字溝レベルに一致するレベル)。
そして、連結部材81は、その後の接合具82の回動操
作によりその膨出状頭部81AをV字すくい面82Bに
よりすくい上げ保持される。これにより、上下の建物ユ
ニット11の柱31は、それらの端面を互いに圧接する
如くに引き合わされ、強固に接合される。この接合状態
は、連結部材81の膨出状頭部81Aと接合具82のV
字すくい面82Bとのくい込みにより安定維持される。
【0035】建物ユニット11と基礎12(図10
(A))、上下の建物ユニット11の壁パネル21同士
(図10(C))における接合も上記と同様になされ
る。尚、基礎12に固定される連結部材81は、基礎1
2に植設されて固定される。
【0036】(D) 隣接床パネル42同士の接合構造 水平方向に隣接して据付けられた建物ユニット11間
で、相対する床パネル22同士は以下の如くに接合され
る(図13)。
【0037】一方の床パネル22の外縁部に前述の如く
に固定されている床梁25にテーパ嵌合具91を螺動可
能に支持する。即ち、テーパ嵌合具91は、床梁25の
長手方向の中央部等の適宜位置にて水平方向に該床梁2
5に螺着される支軸91Aの先端に設けられ、支軸91
Aの基端には螺動操作部91Bが設けられている。そし
て、他方の床パネル22の外縁部に前述の如くに固定さ
れている床梁25には、上記テーパ嵌合具91に対面す
る部分に、テーパ受部92を備えている。テーパ嵌合具
91は螺動操作部91Bに加える螺動操作に基づく螺動
量の調整により、テーパ受部92に適宜の加圧力をもっ
て加圧保持される。
【0038】即ち、テーパ嵌合具91をテーパ受部92
に加圧保持することにより、両床パネル22、22及び
両床梁25、25はパネル面内の縦横両方向(パネル間
隔方向とそれに直交する方向)にて一挙に位置調整さ
れ、それらの相対位置を適正位置に固定化するものとな
る。尚、図13において、93は継なぎ床面材であり、
継なぎ面材93は両床パネル22、22の上記位置調整
後に、両床パネル22、22の床面材46、46間に貼
り設けられて両床梁25、25とそれらの間隔を覆う。
【0039】以下、建物ユニット11における床パネル
22、天井パネル23の取着構造と、隣接床パネル22
同士の接合構造の変形例について説明する(図14、図
15)。
【0040】即ち、図14は、壁パネル21に対する床
パネル22と天井パネル23の取着構造の変形例であ
り、壁パネル21の内面部上には木質製パネル受具10
1を釘打ち固定し、床梁25にはパネル受部102を切
欠き形成したものである。即ち、パネル受具101は壁
パネル21のスタッド34に釘打ち固定され、床パネル
22の床面材46を下から支える受部101A、床パネ
ル22の下面材47を下から支える受部101B、天井
パネル23の枠材51を下から支える受部101Cを備
えている。また、パネル受部102は床パネル22の床
面材46を下から支える受部102A、床パネル22の
下面材47を下から支える受具102B、天井パネル2
3の枠材51を下から支える受部102Cを備えてい
る。
【0041】また、図14において、103はくさびで
ある。くさび103は、図15に示す如くに相直交する
2方向にてくさび面103A、103Bを備えている。
そして、くさび103は、隣接して据付けられた建物ユ
ニット11間で、相対する床パネル22、22の外縁部
に上述の如くに固定されている床梁25、25のそれぞ
れに設けたくさび受部104間に上方から打ち込まれて
加圧保持せしめられる。即ち、くさび103をくさび受
部104に加圧保持することにより、両床パネル22、
22及び両床梁25、25はパネル面内の縦横両方向
(パネル間隔方向とそれに直交する方向)にて一挙に位
置調整され、それらの相対位置を適正位置に固定化する
ものとなる。尚、図14において、105は継なぎ床面
材であり、継なぎ床面材105は両床パネル22、22
の上記位置調整後に、両床パネル22、22の床面材4
6、46間に貼り設けられて両床梁25、25とそれら
の間隔を覆う。
【0042】以下、本実施例の作用について説明する。 例えば下階建物ユニット11に固定された連結部材8
1の膨出状頭部81Aを、上階建物ユニット11の柱3
1に設けた挿通路84を介して、該上階建物11に内蔵
してある接合具82のV字すくい面82B内に設定した
後、該接合具82を回動操作することのみにより、連結
部材81の膨出状頭部81AをV字すくい面82Bによ
りすくい上げ保持し、結果として両建物ユニット11を
接合維持できる。即ち、接合作業はワンタッチで簡易で
あり、現地施工工数を低減できる。
【0043】接合具81は建物ユニット11の柱11
に設けた格納部83の開口83Aから差込み内蔵され、
この開口83Aから外部空間に臨む回動操作部82Aを
回動操作せしめられる。即ち、建物ユニット11の外部
からワンタッチにて接合作業をするものであるから、接
合部回りの壁面材、床面材、天井面材の仕上施工等を各
建物ユニット11の工場製造段階で予め施工でき、ユニ
ット生産性を向上できる。
【0044】建物ユニット11の据付け後、建物ユニ
ット11の柱31に設けた格納部83の開口83Aから
回動操作部82Aの回動状況を観察することは容易であ
り、これによって建物ユニット11間の接合作業が施工
済(回動操作済)か未施工かを容易に確認できる。
【0045】図16は図10、図11に示した、上下の
建物ユニット11の柱31同士の接合の変形例を示す模
式図である。この変形例では、下階建物ユニット11に
おける柱31の上端部に設けた格納部83に接合具82
を回動可能に内蔵し、この接合具82のV字すくい面8
2Bにより連結部材81の下端側の膨出状頭部81Aを
すくい上げ保持する。そして、上階建物ユニット11に
おける柱31の下端部に設けた格納部83にも接合具8
2を回動可能に内蔵し、この接合具82のV字すくい面
82Bにより連結部材81の上端側の膨出状頭部81A
をすくい上げ保持する。これにより、上下の建物ユニッ
ト11の柱31は、1本の連結部材81と2個の接合具
82を介して、それらの端面を互いに圧接する如くに引
き合わされ、強固に接合される。
【0046】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、接合具は建
物ユニットに回動操作可能に内蔵されるものであれば良
く、必ずしもシリンダ状であることを要しない。また、
接合具は回動操作により連結部材の膨出状頭部と連結完
了した後、建物ユニットに係合もしくは固定されてその
逆手による連結部材と膨出状頭部との連結解除を確実に
防止されるものであっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニ
ット間の接合作業を簡易とし、現地施工工数を低減する
ことができる。
【0048】また、本発明によれば、建物ユニットの仕
上施工に影響することなく建物ユニット間の接合を行な
うことができるようにし、且つ施工済か未施工かの確認
を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は建物ユニットを用いて構築されたユニッ
ト建物を示す断面図である。
【図2】図2は図1の模式図である。
【図3】図3は建物ユニットを示す模式図である。
【図4】図4は壁パネルを示す模式図である。
【図5】図5は床パネルと天井パネルを示す模式図であ
る。
【図6】図6はユニットバリエーションを示す模式図で
ある。
【図7】図7は床梁を示す模式図である。
【図8】図8は建物ユニットのパネル取着構造を示す模
式図である。
【図9】図9は柱−梁接合仕口を示す模式図である。
【図10】図10はユニット接合構造を示す模式図であ
る。
【図11】図11は接合具を示す模式図である。
【図12】図12は接合具の回動操作状態を示す模式図
である。
【図13】図13は隣接床パネル接合構造を示す模式図
である。
【図14】図14は建物ユニットのパネル取着構造と隣
接床パネル接合構造の変形例を示す模式図である。
【図15】図15はくさびを示す模式図である。
【図16】図16はユニット接合構造の変形例を示す模
式図である。
【符号の説明】
11 建物ユニット 12 基礎 81 連結部材 81A 膨出状頭部 82 接合具 82A 回動操作部 82B V字すくい面 83 格納部 83A 開口 84 挿通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−300441(JP,A) 特開 平4−371630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/348 E04B 1/58 F16B 7/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する建物ユニットを互いに接合する
    建物ユニットの接合構造において、 一方の建物ユニットもしくは建物基礎に固定され、膨出
    状頭部を備える連結部材と、 他方の建物ユニットに回動操作可能に内蔵されるととも
    に、V字状に開くV字すくい面を備え、このV字すくい
    面をその回動操作によってすくい上げ方向に回動可能と
    される接合具とを有し、 一方の建物ユニットもしくは建物基礎に固定された連結
    部材の膨出状頭部は、他方の建物ユニットに設けた挿通
    路を介して、他方の建物ユニットに内蔵してある接合具
    のV字すくい面内に設定され、該接合具の回動操作によ
    り該膨出状頭部をV字すくい面によりすくい上げ保持可
    能としてなることを特徴とする建物ユニットの接合構
    造。
  2. 【請求項2】 前記接合具が、建物ユニットの構造体に
    設けた格納部の開口から差込み内蔵され、その回動操作
    部をその開口から外部空間に臨ませてなる請求項1記載
    の建物ユニットの接合構造。
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