JP2002194821A - 筋かい固定金物と木造軸組住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構造 - Google Patents

筋かい固定金物と木造軸組住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構造

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JP2002194821A
JP2002194821A JP2000392864A JP2000392864A JP2002194821A JP 2002194821 A JP2002194821 A JP 2002194821A JP 2000392864 A JP2000392864 A JP 2000392864A JP 2000392864 A JP2000392864 A JP 2000392864A JP 2002194821 A JP2002194821 A JP 2002194821A
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Hiroki Kanai
宏樹 金井
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/18Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
    • E04B1/26Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of wood
    • E04B2001/2696Shear bracing

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外面側に金物が露出せず、取付け位置を調整
しやすい筋かい固定金物及び、この金物とホールダウン
金物を用いた柱と横架材が交叉する個所の固定構造の提
供。 【解決手段】 筋かい固定用金物1を筋かい面部12と
柱面部13を有する直角に屈曲した鋼板で構成し、筋か
い面部にくぎ孔14とボルト孔15をまた、柱面部13
にねじ孔14とホールダウン金物2の固定用ボルト17
の数に対応したボルト孔16を設ける。筋かい7と柱6
をねじ孔14を利用したビスで固定する。ホールダウン
金物2は、筋かい固定金物1の柱面部13に重合して固
定し、同時にホールダウン金物2の固定用ボルト17で
柱面部13の固定を補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】木造軸組住宅では、柱と横架材との結合
のように構造上で重要な部材間の結合個所が多く存在す
る。筋かいの取り付けなどもその一つである。なお、用
語「横架材」は木造軸組み住宅における土台、梁など横
方向構造材の総称として用いる。そして、木造軸組住宅
の耐久性と耐震性を補強するために、結合個所に引き寄
せ羽子板金物やホールダウン金物など多種のいわゆる建
築金物が用いられている。木造軸組住宅の柱と横架材が
交叉する個所の固定構造では、横架材上に立設された柱
と柱との間に筋かいを配置して耐力壁を構成することが
多い。このような個所では、柱を横架材へ緊結するため
のホールダウン金物や筋かいを柱と横架材へ固定するた
めの筋かい固定金物が用いられる。
【0002】しかし、従来、この種の金物は、その金物
が目的とする機能だけを及していて、他の建築金物との
共用や使用上の調和といった面が改善されておらず、相
互に干渉するときは一方の金物を干渉のない位置へずら
せて取り付けるなどしている。例えば、ホールダウン金
物が筋かい固定金物と干渉するときはその位置を上にず
らせて取付けている。このために重大な支障が生じると
いうものではないものの、ホールダウン金物に都合の良
い本来の位置から外れているために、引き寄せボルトが
長くなって、緊結の安定性が多少弱められるなどのこと
がある。
【0003】また、従来の筋かい金物は筋かいの端部を
柱と横架材の双方に固定するボックス形か、プレート形
である。ボックス形の場合、筋かいや柱あるいは横架材
の内側に配置して固定するので、これらの外面側に金物
が露出せず、壁材などの取付けに都合が良いが、取付け
位置が筋かいの端部所定位置に限定されるので、ホール
ダウン金物などと干渉しあうことが多い。特に壁倍率を
高める厚み寸法が大きな筋かい材を利用すると、筋かい
固定金物の一部が柱に設けたホールダウン金物のボルト
貫通孔を閉じてしまうなどの干渉を起こしやすい。プレ
ート形は筋かいと柱及び横架材の外面を一枚のプレート
で固定する。このため、金物の構造が簡単で安価であ
り、また、取付け位置にある程度の余裕を持たせること
ができる。そして、ホールダウン金物の取り付けに支障
をきたすことがすくない。しかし、プレートが外面側に
出るので、壁材などの取付けに不都合の出ることがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、筋かいや
柱あるいは横架材の外面側に金物が露出せず、一方、取
付け位置が厳しく限定されない筋かい固定金物及び、こ
の金物とホールダウン金物を用い、相互に干渉がなくそ
れぞれの金物を適切な位置に取付けてある、木造軸組住
宅の柱と横架材が交叉する個所の固定構造の提供を課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】筋かい固定金物は、厚手
の鋼板を直角に屈曲して一方の面を筋かいに当接させる
筋かい面部とし、他方の面を柱に当接させる柱面部とす
る。屈曲する前の鋼板は、通常矩形であり、筋かい面部
の幅寸法と柱面部の幅寸法の比は3:1から4:1くら
いである。また、筋かい面部に関して縦横の比はほぼ
1:1である。すなわち、柱面部においては、縦・横の
比が3:1から4:1くらいである。
【0006】筋かい面部には、固定用のビスを挿通する
ためのねじ孔を複数個設ける。ねじ孔の配置は筋かい面
部に幅広く、筋かい間口が標準の大(芯々間隔1820
mm)の場合と標準の小(芯々間隔910mm)のいず
れの場合にも同じ配置で適用できるように、配置してお
く。ねじ孔はビスなどのねじ類ばかりでなく、太め釘や
スクリュー釘などで筋かい固定金物を固定する場合にも
用いる。なお、筋かい面部には、前記のねじ孔と共にこ
の面部を筋かいへボルトで固定するためのボルト孔を中
央部へ設けておくことがある。
【0007】柱面部には、この面部を柱に固定するため
のねじ孔と、ホールダウン金物を柱へ固定するためのボ
ルトを挿通するためのボルト孔を形成しておく。ホール
ダウン金物用のボルト孔はこれを柱へ固定するために用
いる複数のボルトの数と間隔にあわせて配置してある。
このボルト孔は場合によって長孔とし、柱に設ける固定
用ボルトの貫通孔との関係で、ある程度の位置ずれを許
容する構造とすることもできる。
【0008】この筋かい固定金物は筋かい面部と柱面部
だけを備え、従来のブレースボックスのように横架材へ
固定する部分を有していないので、その位置を上下にず
らせても、必要なねじ孔が筋かいに掛かる以上、支障な
く固定することができる。また、筋かいの内面と柱の側
面に固定するので、金物が筋かいや柱の外面に露出しな
い。さらに、筋かいとは広い面で固定されると共に、更
に、柱に固定されるので、筋かいを柱と横架材の交点
(隅部)へ維持する性能が高い。このため、筋かいの下
端を床材(合板、パネルなど)に載置しての取り付けも
可能となる。
【0009】前記の筋かい固定金物とホールダウン金物
を組み合わせ使用することがある。この場合、木造軸組
住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構造は、
筋かい固定金物で筋かいを柱に結合し、筋かいの下端を
柱と横架材の交点に固定する。ついで、筋かい固定金物
の柱面部にホールダウン金物の背面を重ね、その取付け
ボルトを柱面部のボルト孔に通してホールダウン金物を
柱に固定する。また、ホールダウン金物を筋かい固定金
物に重ねるのではなく、ホールダウン金物を柱ヘ取り付
ける固定用ボルト・ナットを利用して、柱の背面側に位
置する筋かい固定用金物をボルトで補強固定する取り付
け構造もある。すなわち、ホールダウン金物は柱を横架
材側へ緊結するためのものであるが、柱に取付けるホー
ルダウン金物のボルト・ナットによって、柱の正面側と
背面側に筋かい固定金物を同時に補強固定することもで
きる。なお、用語「横架材側」は横架材が土台の場合、
これを固定している基礎も含む場合があることを意図し
たものである。
【0010】この構造によると筋かい金物の柱面部は、
ねじ孔に通したビスや釘などによる固定と共に、ホール
ダウン金物を柱へ固定する固定用ボルト・ナットによっ
ても補強固定され、筋かい固定金物が柱に対して強固に
固定される。結果として、筋かいの固定がより確実なも
のとなる。なお、このような柱と横架材が交叉する個所
の固定構造では、ホールダウン金物は、筒状部の背面に
ボルトの基部を直接に固定したものが用いやすい。筒状
部には、下部を基礎側に固定してある引き寄せボルトの
上部を挿通し、引き寄せボルトの上端部に螺合したナッ
トを筒状部の端部ヘ係合させて、柱と横架材側の緊結に
用いる。
【0011】この種のホールダウン金物は厚手の頑丈な
鋼板をプレス加工や巻き込み加工で成形し筒状としその
背面に固定用のボルトを溶接する。市販の鋼管を切断し
て利用することもある。さらに、引寄せボルトの位置が
多少ずれていても支障なく利用できるように断面形状を
円形ではなく引寄せボルトの直径よりも前後方向に長い
形態とすることがある。さらに、ホールダウン金物の両
端を長軸に対して直角な平面で切断し、上下逆にしても
利用できる構造としておけば、上下階の管柱を梁を介し
て結合する場合のように、上下にホールダウン金物を用
いるときに同じものを上と下に利用できるので便利であ
り、汎用性が出る。
【0012】
【発明の実施形態】図1は、この発明による筋かい固定
金物1a,1bを利用し、ホールダウン金物2と組み合
わせて構成した木造軸組住宅の柱と横架材が交叉する個
所の固定構造(出隅)3を示している。符号4は布基礎
で天端に土台5a,5b(横架材)が直交して載置固定
してあり、その上に、柱6を立設してある。そして、柱
6と図に出ていない隣接した柱(管柱、間柱などを含
む)との間に筋かい7a,7b(壁倍率に応じて90m
mの場合と105mmの場合がある)を配置している。
【0013】土台5aは、下部を予め布基礎4に固定し
たアンカーボルト8a(図2)に座金付ナット9を螺合
して固定してある。座金付ナット9は座金部の頂面が平
らで下面に刃を有しており、アンカーボルト8aに螺合
させて工具で回転すると、自ら土台5aに座掘りをしな
がら沈み込み、土台5aとアンカーボルト8aの固定が
完了するとき、座金部の頂面は土台5aの頂面と面一と
なっている。
【0014】土台5bは、やはり下部を予め布基礎4に
固定したアンカーボルト8bに座金付継ぎナット10を
螺合して固定してある。座金付継ぎナット10は、繋ぎ
用の長ナットに座金を一体に設けた形態でアンカーボル
ト8bの上部へ螺合させる。その一方で上方へ引き寄せ
ボルト11の下部を螺合して、上部の引き寄せボルト1
1と下部のアンカーボルト8bを一本に結合している。
なお、図示していないが、土台5bは他にもアンカーボ
ルト8aで固定してある。
【0015】筋かい固定金物1a,1bは、同じもの
で、右勝手、左勝手を整えるために一方を上下逆転して
使用している。筋かい固定金物1a(図3)は、厚さ
2.3mmの矩形をした鋼板を直角に屈曲して略正方形
(120×110mm)の筋かい面部12と長方形とな
る柱面部13(120×29mm)を形成してある。筋
かい面部12は使用時に筋かいの面に当接される部分の
意味であり、柱面部13は柱の一面に当接される部分の
意味である。
【0016】そして、筋かい面部12には7個のねじ孔
14とその中央に1個のボルト孔15を、柱面部13と
反対側の半分個所に均等に配置してある。すなわち、7
個のねじ孔14は、最も柱面部寄りから3個、2個、2
個の配置としており、最初の3個を柱面部13と平行に
配置し、次の2個を前記3個の上下端のものと同じ位置
に配置し、さらに、次の2個を前記の2個よりも上下の
間隔を小さくして配置してあり、全体として半円形のよ
うにも見える配置とし、その内側にボルト孔15を設け
てある。柱面部13には、8個のねじ孔14と2個のボ
ルト孔16を形成してある。ねじ孔14は2列平行に等
間隔で配置してあり、ねじ孔14の4個ずつで囲まれた
内側にそれぞれボルト孔16が1個ずつ形成してある。
【0017】ホールダウン金物2は、厚さ4.5mmの
鋼板を屈曲成形して筒状とした形態であり、筒状の断面
は、内径が8.5mmの半円を両側としその間を直線で
結合した小判形(長径が34mm)を基本とし、その背
面に2本の固定用のボルト17を上下に溶接してある。
固定用ボルト17の長さは柱6の前後寸法よりも僅かに
短い程度である。符号18は座金付ナット、符号19は
引き寄せナットである。
【0018】布基礎4を構築した後、その天端に土台5
a,5bを載置し、アンカーボルト8aと座金付ナット
9、及びアンカーボルト8bと座金付継ぎナット10を
用いて固定しておく。柱6の下部でホールダウン金物2
を取り付ける個所に前後方向のボルト挿通孔(図に見え
ていない)を貫通させて形成しておく。柱6の正面に筋
かい固定金物1bをその筋かい面部12を右側として柱
面部13を当て付け、ねじ孔14から皿ビスφ5.5×
45で8箇所固定する。このとき、柱面部13に形成し
てあるボルト孔16を柱6に設けたボルト挿通孔と一致
させておく。
【0019】ホールダウン金物2の背面をすでに取り付
けてある筋かい固定金物1bの柱面部13に重ね、背面
の固定用ボルト17をボルト孔16及びボルト挿通孔に
差込んで柱6の正面に取り付け、背面側(外面)から座
金付ナット18を螺合して固定する。筋かい固定金物1
bとホールダウン金物2は、相互に干渉しあうことな
く、柱6の上下方向で同じ個所へ固定することができ
る。ついで、仕口加工した筋かい7bの下端を柱6と土
台5bの隅部に当てつけて筋かい固定金物1aの筋かい
面部12を皿ビスφ5.5×45で7箇所固定する。ま
た、特に重要な耐力構造部分ではボルト孔15を利用し
て、皿ビスによる固定に加え、筋かい面部12と筋かい
7bを六角ボルト(M12)などで締め付けて固定す
る。
【0020】もう一つの筋かい固定金物1aを柱6の左
側面に、その柱面部13を皿ビスで固定して取り付け
る。この筋かい固定金物1aはその筋かい面部12を右
側として配置し、取り付けの柱6における上下位置は正
面に取り付けた筋かい金物1bとほほ同じである。な
お,この位置は、筋かい面部12に設けてあるねじ孔1
4が筋かい7aに対して有効な範囲で上下に調整するこ
とができる。調整範囲は、筋かい面部12におけるねじ
孔14とボルト孔15の配置が筋かい面部12の柱面部
13と反対側の半部に偏らせてあることや筋かい7a,
7bに幅があることから、通常必要となるような位置調
整をするのに充分な程度に大きい。そして、仕口加工し
た左側の筋かい7aの下端を柱6と土台5aの隅部に当
て付け、ねじ孔14を利用して皿ビスで固定する。
【0021】次に、ホールダウン金物2に引き寄せボル
ト11を上方から貫通させてその下端を座金付継ぎナッ
ト10に螺合し、引き寄せボルト11とアンカーボルト
8bを結合する。引き寄せボルト11はホールダウン金
物2の上端から突出させ、その部分に引き寄せナット1
9を螺合し、締め込む。強く締め込むことで柱6を土台
5a,5bを含めた基礎側ヘ緊結することができる。こ
れによって、木造軸組住宅における柱と横架材が交叉す
る個所の固定構造3が完成する。
【0022】図4は、柱と横架材が交叉する個所の固定
構造3に関する第2の実施形態であって、土台5a,5
bの角に立設した柱6の下部で正面側と左側面にホール
ダウン金物2a,2bを取り付けて耐震性を向上させて
いる。また、ほぼ同じ個所に筋かい固定金物1a,1b
を用いて筋かい7a,7bを固定している。緊結の構造
は第1の実施形態の場合と同じである。ただし、柱6の
正面側に取り付けるホールダウン金物2bと左側面に取
り付けるホールダウン金物2aとは柱の上下方向で取り
付け位置をずらし、固定用ボルト17が衝突しないよう
にする必要がある。このような場合にも筋かい固定金物
1a,1bは取り付け位置の上下変化に余裕があるの
で、用いやすい。なお、図5は、柱と横架材が交叉する
個所の固定構造3に関する第3の実施形態であって、上
階床組の梁5c,5d部分を示している。この個所で
は、必要があって、上下の管柱6a,6bが上下のホー
ルダウン金物2b,2d及び2a,2cと引き寄せボル
ト11a,11bで緊結されている。さらに、上階側、
下階側でそれぞれ筋かい7aと7b及び7cと7dを筋
かい固定金物1a,1b,1c,1dを用いて取り付け
てある。具体的な構造の説明や取り付け手順の説明は前
記と同様なので、省略する。
【0023】図6、7は、第4の実施形態であり、土台
5cに対して土台5aがT字形に突き当たる個所に柱6
aが立設され、土台5c上において柱6aの左右両側に
隣接した柱との間に筋かい7b,7cが、また、土台5
a上の隣接した柱との間に筋かい7aが配置されてい
る。すなわち、柱6の正面と左側面及び右側面の3面側
に筋かい7a,7b,7cが配置されるので、これらを
柱6aと固定するための筋かい固定金物1a,1b,1
cを取り付ける必要がある。この場合、筋かい固定金物
1aと1bは、前記した第2の実施形態と同様に取り付
け、第3の筋かい固定金物1cは、その柱面部13を皿
ビスで固定すると共に、柱面部13のボルト孔16にホ
ールダウン金物2bを柱6aヘ固定するための固定用ボ
ルト17とこれに螺合する固定用ナット20を利用して
さらに補強固定する。
【0024】これにより、第3の筋かい固定金物1cの
取り付けも強化され、筋かい7cの取り付け強度は、ブ
レースボックス形と同等以上となる。なお、ホールダウ
ン金物2を筒状の構造にすると、柱6へ固定している部
分と引寄せナット19を係合して引寄せ力を受ける部分
との前後方向の距離及び上下方向の距離が共に小さく、
距離があることによるモーメントの発生で引寄せ状態が
不安定になったり、筒状部の屈曲や破断が生じるなどの
ことがない。
【0025】以上、筋かい間口が標準の小(芯々間隔9
10mm)の場合を図示して説明したが、筋かい間口が
標準の大(芯々間隔1820mm)の場合も同様であ
る。ホールダウン金物2の固定用ボルト17は2本とし
て説明したが、必要に応じ3本などの複数本である。そ
して、これに応じて筋かい固定金物1の柱面部13にお
けるボルト孔16の数も定まる。
【0026】
【発明の効果】筋かい固定金物は鋼板を直角に屈曲して
一面を筋かい面部に、他面を柱面部に構成しているの
で、この金物を柱や横架材と筋かいがなす隅部の内側に
配置することができて、外面に露出しない。このため、
壁材などを施工し易い。また、単に平らなプレートでは
なく、直角に屈曲した鋼板の構造であり、その構成面で
ある筋かい面部と柱面部を筋かいと柱に固定するので筋
かいを固定し維持する強度が高い。
【0027】筋かい面においてねじ孔を柱面部から離れ
た位置に配置しているので、柱と筋かいに対する取り付
け位置の上下調整に余裕がある。柱面部にホールダウン
金物の固定用ボルトを挿通するためのボルト孔を設けて
あるので、ホールダウン金物を筋かい固定金物の柱面部
へ重合して取り付けることできて、筋かい金物とホール
ダウン金物をほぼ同じ個所に配置しても金物どうしの干
渉がない。また、ホールダウン金物の固定用ボルトによ
って、筋かい固定金物の取り付けが補強され、筋かいの
取り付けが強化される。
【0028】筋かい固定金物の取り付けをホールダウン
金物の固定用ボルトにより補強する効果は、ホールダウ
ン金物を筋かい固定金物の柱部へ重合させて取り付ける
場合ばかりでなく、正面にホールダウン金物を取り付け
た柱の背面側に筋かい固定金物をホールダウン金物の固
定用ボルト・ナットを利用して固定する場合にも発揮さ
れる。筋かい固定金物とホールダウン金物を組み合わせ
て用いた木造軸組住宅における柱と横架材が交叉する個
所の固定構造では、柱を横架材あるいは基礎へ緊結する
ための構造と、筋かいを柱と横架材の隅部へ取り付ける
構造を金物同士の干渉無しに、且つ、それぞれの金物を
本来の適正な位置に配置して固定することができ、この
個所における固定構造が強固なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す斜視図
【図2】金物の取り付け状態を説明するための斜視図
【図3】筋かい固定金物の斜視面図
【図4】第2の実施形態における金物の取り付け状態を
説明するための正面図
【図5】第3の実施形態における金物の取り付け状態を
説明するための正面図
【図6】第4の実施形態における金物の取り付け状態を
説明するための正面図
【図7】第4の実施形態における金物の取り付け状態を
説明するための平面図
【符号の説明】
1 筋かい固定金物 2 ホールダウン金物 3 柱と横架材が交叉する個所の固定構造 4 布基礎 5 土台(横架材) 6 柱 7 筋かい 8 アンカーボルト 9 座金付ナット 10 座金付継ぎナット 11 引き寄せナット取り付けナット 12 筋かい面部 13 柱面部 14 ねじ孔 15 ボルト孔(筋かい側) 16 ボルト孔(柱側) 17 固定用ボルト 18 座金付ナット 19 引き寄せナット 20 固定用ナット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 2/56 651 E04B 1/40 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を直角に屈曲して一方の面を筋かい
    に当接させる筋かい面部とし、他方の面を柱に当接させ
    る柱面部としてあり、筋かい面部にねじ孔を、柱面部に
    ねじ孔とホールダウン金物を柱へ固定するためのボルト
    を挿通するボルト孔を形成してあることを特徴とした筋
    かい固定金物。
  2. 【請求項2】 筋かい面部にねじ孔と共に筋かい面部を
    筋かいへ固定するためのボルトを挿通するボルト孔を形
    成してあることを特徴とトした請求項1に記載の筋かい
    固定金物。
  3. 【請求項3】 筋かい面部は大小の標準間口に共通のも
    のであることを特徴とした請求項1または2に記載の筋
    かい固定金物。
  4. 【請求項4】 柱と筋かいを請求項1〜3のいずれか一
    つに記載の筋かい固定金物で固定するとともに、柱面部
    にホールダウン金物を重ねてこれを柱に補強固定し、ホ
    ールダウン金物を用いて柱を横架材側に緊結してあるこ
    とを特徴とした木造軸組住宅における柱と横架材が交叉
    する個所の固定構造。
  5. 【請求項5】 ホールダウン金物を用いて柱を横架材側
    に緊結するとともに、ホールダウン金物と反対側の背面
    に配置する請求項1〜3のいずれか一つに記載の筋かい
    固定金物を、ホールダウン金物を柱へ固定するボルト・
    ナットによって補強固定してあることを特徴とした木造
    軸組住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構
    造。
  6. 【請求項6】 ホールダウン金物は、下部を横架材側に
    固定した引き寄せボルトの上部を挿通する筒状部の背面
    に柱との固定に用いるボルトの基部を直接に固定したも
    のであることを特徴とする請求項4又は5に記載の木造
    軸組住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構
    造。
JP2000392864A 2000-12-25 2000-12-25 筋かい固定金物と木造軸組住宅における柱と横架材が交叉する個所の固定構造 Withdrawn JP2002194821A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100451258C (zh) * 2005-04-18 2009-01-14 德胜(苏州)洋楼有限公司 提高木结构房屋防风抗震性能的方法
JP2010053661A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sumitomo Forestry Co Ltd 木製筋交の角部取付け構造
CN103452190A (zh) * 2013-09-16 2013-12-18 南京工业大学 一种自攻螺钉增强木结构螺栓节点
JP2014095260A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Okabe Co Ltd 筋交い金物
JP2017020336A (ja) * 2016-09-26 2017-01-26 岡部株式会社 筋交い金物

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