JP2024024423A - 耐力壁パネル接続構造 - Google Patents

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Takeshi Nakagawa
和己 土方
Kazumi Hijikata
輝 廣瀬
Teru Hirose
哲文 堤
Tetsufumi Tsutsumi
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Abstract

【課題】 建築物の水平力を受けた耐力壁パネルの荷重を木製梁に伝えることがなく、また、柱に加わる建築物の鉛直荷重を梁に伝えることを抑制することができる耐力壁パネル接続構造を提供する。【解決手段】耐力壁パネル接続構造1は、耐力壁パネル2に隣接する上下の柱材4と、上階の耐力壁パネル2の下端から突出する第一固定プレート6と、下階の耐力壁パネル2の上端から突出する第二固定プレート7と、上面から第一突出プレート8と柱脚固定プレート12とが突出し、下面から第二突出プレート9と柱頭固定プレート13とが突出するジョイント部材3と、第一固定プレート6及び第一突出プレート8を接続する第一接続部材10と、第二固定プレート7及び第二突出プレート9を接続する第二接続部材11と、を備え、上階の柱材4の柱脚が柱脚固定プレート12に、下階の柱材4の柱頭が柱頭固定プレート13に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の水平耐力を負担する耐力壁パネルを設置する耐力壁パネル接続構造に関する。
従来より、木製の梁の端部又は柱の柱脚に設けられたスリットに挿入可能なプレートを有しており、梁や柱を接合する接合金物が知られている。例えば特許文献1においては、通し梁の上面に当接する水平板の両側が垂れ下がって梁の両側面に接しており、上面の水平板から鉛直な柱脚固定プレートが突出し、両側面から梁受けプレートが形成されて梁の端部を固定している。
また、耐力壁として、直交集成板(CLT)等の中実で高剛性の木製板を用いることが知られている。このような高剛性の耐力壁は、従来よりも耐力壁量を減らしつつ、建築物の耐震性を確保し、建築物の外周に大きな開口部を設けるなどの設計の自由度を高めることができる。そして、このような直交集成板などの耐力壁パネルは、耐力壁パネル自体がほとんど変形することができないので、基礎、梁、床などの構造躯体との接合部に力が集中する問題があった。
そこで、耐力壁パネルを梁に接合する接合金物に変形性能を持たせて、地震などで建築物に加わる水平力を吸収することが知られている。例えば特許文献2には、木質の耐力壁パネルと木質の梁との間に降伏可能な接合金物を設けて、耐力壁パネルに加わる水平力を接合金物の変形に寄って吸収する構成が記載されている。また、特許文献3には、上端隅又は下端隅に切欠部が形成された耐力壁パネルであり、梁に打ち込まれるアンカーによって固定された接合金物が切欠部に配置されて耐力壁パネルに変形可能に接合される構成が記載されている。
特開平10-54085号公報 特開2019-196669号公報 特開2018-162602号公報
ところで、特許文献2や特許文献3のような耐力壁パネルと梁とを接合する接合構造は、梁の長さ方向の中間部で当該梁の上面又は下面にボルト等で固定されるものである。したがって、建築物の水平力を受けた耐力壁パネルから接合金物に加わった荷重は梁に伝達されることとなるので、接合金物の変形によって水平力を吸収した場合であっても、耐力壁パネルの角や接合金物自体が梁にめり込み、梁が損傷するおそれがある。
また、耐力壁パネルからの荷重を受けた梁は、当該梁の荷重を受ける梁受金物が固定された柱等の躯体にその荷重を伝達することになるので、結果的に梁と柱との接合箇所に荷重が集中する恐れもある。
そこで、本発明は、建築物の水平力を受けた耐力壁パネルの荷重を木製梁に伝えることがなく、また、柱に加わる建築物の鉛直荷重を梁に伝えることを抑制し、当該木製梁の損傷を抑制することができる耐力壁パネル接続構造を提供することを目的とする。
本発明の第一の耐力壁パネル接続構造は、矩形平板状に形成されて、建築物の水平耐力を負担する上下階に並べて配置される耐力壁パネルと、前記耐力壁パネルに隣接して配置され、前記建築物の鉛直荷重を支持する上下階に重ねて配置される上下の柱材と、上階の前記耐力壁パネルの下端から突出して形成される第一固定プレートと、下階の前記耐力壁パネルの上端から突出して形成される第二固定プレートと、直方体形状に形成されており、上面から第一突出プレートが突出するとともに柱脚固定プレートが突出し、下面から第二突出プレートが突出するとともに柱頭固定プレートが突出して形成されるジョイント部材と、前記耐力壁パネルの面外方向から前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに固定されて、当該第一固定プレート及び当該第一突出プレートを接続する第一接続部材と、前記耐力壁パネルの面外方向から前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに固定されて、当該第二固定プレート及び当該第二突出プレートを接続する第二接続部材と、を備え、上階の前記柱材の柱脚が前記柱脚固定プレートに固定され、下階の前記柱材の柱頭が前記柱頭固定プレートに固定されて、上下の前記柱材が連結されることを特徴としている。
本発明の第二の耐力壁パネル接続構造は、第一の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記第一接続部材及び前記第二接続部材は、前記耐力壁パネルから伝わる水平力によって塑性変形可能であることを特徴としている。
本発明の第三の耐力壁パネル接続構造は、第一又は第二の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記第一接続部材は、前記第一固定プレート、及び前記第一突出プレートに着脱可能に固定され、前記第二接続部材は、前記第二固定プレート、及び前記第二突出プレートに着脱可能に固定されることを特徴としている。
本発明の第四の耐力壁パネル接続構造は、第一から第三の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記ジョイント部材は、2つ以上の側面から水平方向にそれぞれ突出して形成される梁受けプレートを有し、当該梁受けプレートは、木製梁の端部に設けられたスリットに挿入されて、当該木製梁を貫通するドリフトピンが直交することで、前記木製梁の端部を受けることを特徴としている。
本発明の第五の耐力壁パネル接続構造は、第一から第四の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記第一接続部材は、前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有し、前記第二接続部材は、前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有する、ことを特徴としている。
本発明の第六の耐力壁パネル接続構造は、第一から第五の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、上下の前記柱材と上下階の前記耐力壁パネルとは、互いに隙間を開けて立設されており、前記第一固定プレート、第二固定プレート、第一突出プレート、第二突出プレート、第一接続部材、及び第二接続部材は、所定の耐火性能を有する鋼製であり、前記耐力壁パネルは、木製耐力壁パネルであり、上下の前記柱材は、耐火材で被覆され、前記耐力壁パネルと、前記木製梁との間に耐火板材が配置されることを特徴としている。
本発明の第一の耐力壁パネル接続構造によると、上階の耐力壁パネルの下端から突出する第一固定プレートと、ジョイント部材の上面から突出する第一突出プレートと、を第一接続部材が接続し、下階の耐力壁パネルの上端から突出する第二固定プレートと、ジョイント部材の下面から突出する第二突出プレートと、を第二接続部材が接続するので、ジョイント部材を介して上下の耐力壁パネルが接続されることとなる。また、上階の柱材の柱脚がジョイント部材の上面から突出する柱脚固定プレートに固定され、下階の柱材の柱頭がジョイント部材の下面から突出する柱頭固定プレートに固定されて、ジョイント部材を介して上下の前記柱材が連結される。したがって、柱材に加わる建築物の鉛直荷重や、地震などの際に上階の耐力壁パネルに加わる建築物の水平荷重を木製梁を介さずに下階の柱材や耐力壁パネルに伝達することができるので、木製梁に大きな荷重が加わることがなく、木製梁の損傷を抑制することができる。さらに、ジョイント部材が上下の柱材の連結及び上下の耐力壁パネルの連結の2つの役割を果たすことができる。
本発明の第二の耐力壁パネル接続構造によると、第一接続部材及び第二接続部材が耐力壁パネルから伝わる水平力によって塑性変形可能であるので、地震などの際に耐力壁パネルとジョイント部材との接合箇所に集中する荷重を第一接続部材及び第二接続部材の変形によって吸収することができ、地震荷重に対する靱性の高い建築物とすることができる。
本発明の第三の耐力壁パネル接続構造によると、第一接続部材が第一固定プレート及び第一突出プレートに着脱可能に固定され、第二接続部材が第二固定プレート及び第二突出プレートに着脱自在に固定されているので、第一接続部材及び第二接続部材が、塑性変形し交換等のメンテナンスが必要となった場合に、耐力壁パネルや柱材、梁材等を建築物から取り外すことなく、第一接続部材及び第二接続部材のみを取り外して交換することができ、比較的簡易なメンテナンス作業で耐震性を維持することができる。
本発明の第四の耐力壁パネル接続構造によると、さらに、ジョイント部材は、2つ以上の側面から水平方向にそれぞれ突出して梁受けプレートが形成されており、当該梁受けプレートに木製梁の端部が支持されるので、上下の耐力壁パネルを連結する役割、及び上下の柱材を連結する役割に加えて、ジョイント部材が木製梁の端部を支持する役割も果たすことができる。
本発明の第五の耐力壁パネル接続構造によると、第一接続部材は、第一固定プレート及び第一突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、接合板の周縁に、接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有し、第二接続部材は、第二固定プレート及び第二突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、接合板の周縁に、接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有するので、第一接続部材及び第二接続部材のそれぞれの接合板のスリップ変形を枠板によって抑制することができ、地震の際の正負の繰返し荷重と層間変位角との関係を示す履歴曲線をバイリニア型とすることで、第一接続部材及び第二接続部材のエネルギー吸収能力の低下を防ぐことができる。
本発明の第六の耐力壁パネル接続構造によると、第一固定プレート、第二固定プレート、第一突出プレート、第二突出プレート、第一接続部材、及び第二接続部材は、所定の耐火性能を有する鋼製であり、耐力壁パネルは、木製耐力壁パネルであり、
上下の柱材は、耐火材で被覆され、耐力壁パネルと、木製梁との間に耐火板材が配置されるので、木製の柱材、木製の梁、及び木製の耐力壁パネルでありつつ、耐火上の縁を切ることができる。
耐力壁パネル接続構造の全体構造を示す一部省略斜視図。 耐力壁パネルと平行な面で木製梁を切断した状態の耐力壁パネル接続構造を示す一部省略断面図。 耐力壁パネルを鉛直に厚さ方向の面で切断した状態の耐力壁パネル接続構造を示す図1のA-A線断面図。 柱材を耐力壁パネルの厚さ方向に平行な面で切断した状態の耐力壁パネル接続構造を示す図1のB-B線断面図。 第一固定プレート、及び第二固定プレートの形状を説明する斜視図。 ジョイント部材の形状を説明する斜視図。 第一接続部材、及び第二接続部材の形状を説明する斜視図。 耐力壁パネル接続構造のジョイント部材に柱材及び木製梁を接続する構成を説明する分解斜視図。 耐力壁パネル接続構造の耐力壁パネル、第一接続部材、及び第二接続部材を接続する構成を説明する分解斜視図。 第一接続部材、及び第二接続部材を着脱する状態を説明する断面図。 耐火材と、耐火板材としての床材及び天井材とを配置した耐力壁パネル接続構造を説明する一部省略拡大断面図。
以下、本発明の耐力壁パネル接続構造の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。本実施形態において、耐力壁パネル接続構造1を用いて耐力壁を形成する建築物は、例えば木造の戸建住宅であり、上下の耐力壁パネル2を連結するジョイント部材3の間に木製梁5を架け渡すとともに、耐力壁パネル2に隣接して立設する上下の柱材4もジョイント部材3を介して接続して構造躯体を形成している。なお、本発明における建築物は、本実施形態に限定されるものではなく、集合住宅や非居住性の各種施設などの建築物であってもよい。
本実施形態の耐力壁パネル接続構造1は、図1及び図2に示すように、上下階に並べて配置される耐力壁パネル2を互いに接続し、上下階に並べて立設される柱材4を互いに接続し、水平方向に架設される木製梁5を互いに接続する構造である。耐力壁パネル接続構造1は、上下階それぞれの耐力壁パネル2と、上階の耐力壁パネル2の下端から突出する第一固定プレート6と、下階の耐力壁パネル2の上端から突出する第二固定プレート7と、耐力壁パネル2に隣接して上下階にそれぞれ立設される柱材4と、上下階の間に架設される複数の木製梁5と、耐力壁パネル2、柱材4、及び木製梁5をそれぞれ接合するジョイント部材3と、第一固定プレート6及びジョイント部材3の上面から突出する第一突出プレート8とを接続する第一接続部材10と、第二固定プレート7とジョイント部材3の下面から突出する第二突出プレート9とを接続する第二接続部材11と、を備えている。ジョイント部材3には、上面に第一突出プレート8及び柱材4の柱脚を固定する柱脚固定プレート12が形成され、下面に第二突出プレート9及び柱材4の柱頭を固定する柱頭固定プレート13が形成されており、側面に木製梁5を固定する梁受けプレート14が形成されている。
耐力壁パネル2は、図1から図3に示すように、矩形平板状の高剛性の木質パネル材である。耐力壁パネル2は例えば直交集成板(CLT)であり、地震などの際に建築物に加わる水平荷重を負担する。耐力壁パネル2は、本実施形態においては、後述する木製梁5の厚さと同じ厚さに形成されている。下階の耐力壁パネル2の下端は、図示しないが、例えば建築物のコンクリート基礎又は鉄骨梁などの高剛性の部材に固定されて支持されている。上階の耐力壁パネル2は、下端に第一固定プレート6を挿入可能な固定溝15が形成されており、下階の耐力壁パネル2は、上端に第二固定プレート7を挿入可能な固定溝15が形成されている。固定溝15は、耐力壁パネル2の面内方向に平行に形成され、耐力壁パネル2の厚さ方向の中央に形成されて、平板状の第一固定プレート6及び第二固定プレート7を挿入可能なスリット状の溝である。
耐力壁パネル2は建築物の屋内外を隔てる外壁の内部に配置されるものであってもよく、界壁や間仕切壁のように、建築物の屋内に立設される壁の内部に配置されるものであってもよい。なお、耐力壁パネル2は直交集成板に限定されるものではなく、例えばNLT(Nail Laminated Timber)などの耐力壁パネル2として使用可能なせん断剛性の高い木質材料を用いてもよい。
第一固定プレート6及び第二固定プレート7は、図5に示すように、L字状に形成された鋼製の薄板材であり、耐力壁パネル2に固定するための多数のピン孔18を有する。また、第一固定プレート6及び第二固定プレート7は、耐力壁パネル2から突出する端部に水平に並べた3つのボルト挿入孔19を有する。具体的には、第一固定プレート6の下部及び第二固定プレート7の上部にボルト挿入孔19が形成されている。第一固定プレート6の下端縁及び第二固定プレート7の上端縁はそれぞれ水平な直線状に形成されている。
第一固定プレート6は、図1から図3及び図9に示すように、上階の耐力壁パネル2の下端に固定されるプレートである。第一固定プレート6は図示していないが耐力壁パネル2の下端の両隅にそれぞれ固定されている。第一固定プレート6は耐力壁パネル2の下端に形成された固定溝15に挿入されている。第一固定プレート6は、図3に示すように、耐力壁パネル2を面外方向に貫通する固定ピンと、ボルト及びナットと、からなる固定具20によって、耐力壁パネル2の下端から下向きに下部が突出した状態に固定される。
また、第二固定プレート7は、下階の耐力壁パネル2の上端に固定されるプレートである。図1から図3及び図9に示すように、第二固定プレート7は耐力壁パネル2の上端に形成された固定溝15に挿入されいる。第二固定プレート7は、図3に示すように、耐力壁パネル2を面外方向に貫通する固定ピンと、ボルト及びナットと、からなる固定具20によって、耐力壁パネル2の上端から上向きに上部が突出した状態に固定される。上述の通り、第一固定プレート6の耐力壁パネル2の下端から下方に突出する部分、及び第二固定プレート7の耐力壁パネル2の上端から上方に突出する部分に、それぞれボルト挿入孔19が形成されている。
上下の柱材4は、木製の角材である。柱材4は、隣接する耐力壁パネル2との間に隙間を設けて立設されており、この耐力壁パネル2との間の隙間を含めて、柱材4の外周側面に耐火材21としての強化石膏ボードが貼り付けられている。ここで耐火材21は、例えば1時間の延焼抑制性能を備えた材料であり、例えば厚さ22mmの強化石膏ボードを2重に貼り付けて形成されている。
下階の柱材4の下端は、図示しないが、基礎に柱脚金物を介して固定されており、下階の柱材4の上端には、図8に示すように、ジョイント部材3の柱頭固定プレート13が挿入可能な柱頭固定溝16が鉛直方向に形成されている。また、下階の柱材4の上端に近い側面には、柱頭固定溝16に直交するように柱頭連結ピン孔22が3つ並べて設けられている。ジョイント部材3の柱頭固定プレート13には3つの柱頭受け孔25が形成されており、柱頭固定溝16に柱頭固定プレート13を挿入し、柱連結ピン24を柱頭連結ピン孔22を通して柱頭受け孔25に挿入することで、下階の柱材4の柱頭にジョイント部材3が固定される。
上階の柱材4の下端には、図8に示すように、ジョイント部材3の柱脚固定プレート12が挿入可能な柱脚固定溝17が鉛直方向に形成されている。また、上階の柱材4の下端に近い側面には、柱脚固定溝17に直交するように柱脚連結ピン孔23が3つ並べて設けられている。ジョイント部材3の柱脚固定プレート12には3つの柱脚受け孔26が形成されており、柱脚固定溝17に柱脚固定プレート12を挿入し、柱連結ピン24を柱脚連結ピン孔23を通して柱脚受け孔26に挿入することで、上階の柱材4の柱脚をジョイント部材3に固定する。
ジョイント部材3は、図6に示すように、鋼製で直方体形状の本体部27と、本体部27の上面から上方に突出する第一突出プレート8及び柱脚固定プレート12と、本体部27の下面から下方に突出する第二突出プレート9及び柱頭固定プレート13と、本体部27の3つの側面からそれぞれ水平方向に突出する梁受けプレート14と、を有している。本体部27は、図1及び図3に示すように、鉛直方向の長さが木製梁5の梁せいと同じ長さに形成されている。また、本体部27は、耐力壁パネル2の面外方向に平行な方向の長さが当該耐力壁パネル2の厚さと同じ長さに形成されている。
第一突出プレート8及び柱脚固定プレート12は、それぞれ1枚の平板状に形成されており、同一平面上に同じ厚さに形成されている。第一突出プレート8は、本体部27の上面から鉛直方向に延びて、2つのボルト受け孔28が形成されている。第一突出プレート8の上端縁は水平な直線状に形成されており、第一固定プレート6の下端縁に突き合わせられる。柱脚固定プレート12は、本体部27の上面から鉛直方向に延びて、3つの柱脚受け孔26が形成されている。
また、第二突出プレート9及び柱頭固定プレート13は、それぞれ1枚の平板状に形成されており、同一平面上に同じ厚さに形成されている。第二突出プレート9は、本体部27の下面から鉛直方向に延びて、2つのボルト受け孔28が形成されている。第二突出プレート9の下端縁は水平な直線状に形成されており、第二固定プレート7の上端縁に突き合わせられる。柱頭固定プレート13は、本体部27の下面から鉛直方向に延びて、3つの柱頭受け孔25が形成されている。第一固定プレート6、第二固定プレート7、第一突出プレート8、柱脚固定プレート12、第二突出プレート9、及び柱頭固定プレート13は、耐力壁パネル2と面内方向と平行な平板状であり、耐力壁パネル2の厚さ方向の中央にそれぞれ配置されている。
梁受けプレート14は、本体部27の水平方向を向く4つの側面のうち、2つ以上の側面から突出するように形成されて、木製梁5の端部を受けるプレートである。梁受けプレート14は本体部27の側面から互いに平行な2枚のプレートがそれぞれ突出して形成されている。梁受けプレート14には、鉛直方向に並べて3つの梁受孔29が形成されている。木製梁5の端部には、それぞれ2つのスリット30が梁受けプレート14を挿入可能に形成されている。また、木製梁5の端部を水平に貫通するように3つのピン固定孔31が設けられている。図2、図6、図8に示すように、本実施形態においては、梁受けプレート14は本体部27の3つの側面からそれぞれ突出して形成されており、木製梁5のスリット30にそれぞれ梁受けプレート14が挿入されて、木製梁5の端部を貫通するピン固定孔31に挿入されるドリフトピン32が梁受けプレート14の梁受孔29に挿入されることで、ジョイント部材3が木製梁5の端部を受けている。
なお、梁受けプレート14は本体部27の3つの側面から突出されるものに限定されるものではなく、例えば木製梁5を平面視十字に配置する場合には、本体部27の4つの側面からそれぞれ突出していてもよく、または、梁受けプレート14が本体部27の2側面から突出するものであってもよい。
ジョイント部材3に形成された梁受けプレート14が木製梁5を受ける構成とすることで、当該木製梁5には、第一接続部材10や第二接続部材11が当接することがないので、例えば地震などの際に上階の耐力壁パネル2に加わる水平力が、第一接続部材10、ジョイント部材3、及び第二接続部材11を介して下階の耐力壁パネル2に伝わるので、木製梁5の損傷を抑制することができる。また、木製梁5には柱材4の柱頭及び柱脚が当接することがないので、建築物の上階の柱材4に加わる鉛直荷重がジョイント部材3を介して直接下階の柱材4に伝わることとなるので、木製梁5の損傷を抑制することができる。
第一接続部材10及び第二接続部材11は、図1から図3、図7、及び図9に示すように、第一固定プレート6又は第二固定プレート7、及び第一突出プレート8又は第二突出プレート9に当接して、それぞれのプレートに高力ボルト33及びナット34で接合される矩形の接合板35と、接合板35の周縁に、接合板35に対して垂直な平板状に形成される枠板36と、を有しており、耐力壁パネル2の面外方向に向かって開いたボックス形状に形成されている。
第一接続部材10は、図7に示すように、接合板35に4つの接合孔37が形成されている。接合孔37は、上下2列で水平方向に2つずつ並んで形成されており、上側の2つの接合孔37が第一固定プレート6のボルト挿入孔19と整合し、下側の2つの接合孔37が第一突出プレート8のボルト受け孔28に整合している。第一接続部材10は、図3に示すように、第一固定プレート6及び第一突出プレート8の表面及び裏面にそれぞれ接合板35が当接し、上側の接合孔37及びボルト挿入孔19にそれぞれ高力ボルト33を挿入してナット34で締め付けるとともに、下側の接合孔37及びボルト受け孔28にそれぞれ高力ボルト33を挿入してナット34で締め付けることで第一固定プレート6及び第一突出プレート8を接合している。
また第二接続部材11は、第一接続部材10と同様の4つの接合孔37が接合板35に形成されておいる。第二接続部材11は、図3に示すように、第二固定プレート7及び第二突出プレート9の表面及び裏面にそれぞれ接合板35が当接し、上側の接合孔37及びボルト受け孔28にそれぞれ高力ボルト33を挿入してナット34で締め付けるとともに、下側の接合孔37及びボルト挿入孔19にそれぞれ高力ボルト33を挿入してナット34で締め付けることで第二固定プレート7及び第二突出プレート9を接合している。
建築物に加わった水平力が上側の耐力壁パネル2の下端隅における鉛直方向の引張力及び圧縮力に変換されるが、上述のように、第一突出プレート8及び第二突出プレート9が、ジョイント部材3によって連結されていることで、当該引張力及び圧縮力が木製梁5を介することなく、下側の耐力壁パネル2に伝達されるので、木製梁5に大きな荷重をかけることがなく、木製梁5の損傷を防止できる。
第一接続部材10及び第二接続部材11は、鋼製で耐力壁パネル2よりも剛性が低く形成されており、第一接続部材10及び第二接続部材11が塑性変形することで耐力壁パネル2から伝達される水平力を吸収可能に形成されている。そして、第一接続部材10及び第二接続部材11は、矩形の接合板35と、接合板35の周縁に形成される枠板36と、を有することで、接合板35のスリップ変形が枠板36によって抑制され、地震の際の正負の繰返し荷重と層間変位角との関係を示す履歴曲線をバイリニア型とすることができ、第一接続部材10及び第二接続部材11のエネルギー吸収能力の低下を防ぐことができる。すなわち、第一接続部材10及び第二接続部材11は、枠板36を有することで水平方向に荷重が加わった際に正面から見て平行四辺形に変形し、その後、水平な逆方向に荷重が加わった際に元の長方形に復元し、更には逆向きに傾く平行四辺形に変形することを繰り返すこととなるので、第一接続部材10及び第二接続部材11がせん断破壊されずに、さらなる水平荷重を吸収できる状態に保つことができる。
また、図10に示すように、第一接続部材10及び第二接続部材11は、高力ボルト33及びナット34を取り外して、耐力壁パネル2の面外方向に引き出すことで、木製梁5や耐力壁パネル2に干渉することなく構造躯体から取り外すことができる。したがって、第一接続部材10及び第二接続部材11が地震等によって塑性変形し交換等のメンテナンスが必要となった場合であっても、耐力壁パネル2、木製梁5、柱材4、及びジョイント部材3を建築物から取り外すことなく、変形した接続部材のみを取り外して交換することができ、比較的簡易なメンテナンス作業で耐震性を維持することができる。
第一固定プレート6、第二固定プレート7、第一突出プレート8、第二突出プレート9、第一接続部材10、第二接続部材11、及びジョイント部材3は、木製梁5、柱材4、及び耐力壁パネル2よりも耐火性能の高い鋼製に形成されている。ここで本発明における「所定の耐火性能」は、本実施形態においては法令の要件を満たす耐火性能をいい、例えば1時間の延焼抑制性能をいう。上階の耐力壁パネル2と木製梁5との間には第一接続部材10が配置され、下階の耐力壁パネル2と木製梁5との間には第二接続部材11が配置されてており、第一接続部材10及び第二接続部材11がスペーサとなることでそれぞれ耐力壁パネル2と木製梁5との間に隙間が形成されている。
そして、図11に示すように、上階の耐力壁パネル2と木製梁5との間には第一接続部材10が配置されている位置を切り欠いて耐火板材の床材38が形成されており、下階の耐力壁パネル2と木製梁5との間には第二接続部材11が配置されている位置を切り欠いて耐火板材の天井材39が形成されている。そしてこれらの耐火板材38,39と第一接続部材10及び第二接続部材11との間にはそれぞれ図示しない耐火被覆材が配置されている。また、上下の柱材4と上下階の耐力壁パネル2とは、互いに隙間を開けて立設されており、上下の柱材4は、耐火材21である強化石膏ボードで被覆されている。したがって、木製梁5と木製の耐力壁パネル2とが直接的に接続されておらず、耐火板材である床材38及び天井材39で耐火上の縁が切られており、更に木製の柱材4が耐火材21で被覆されているので、上下階の間に耐火ラインが設けられるとともに、木製の耐力壁パネル2を露出させたあらわしの構造とすることができる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
<第一の特徴>
本実施形態の第一の耐力壁パネル接続構造は、矩形平板状に形成されて、建築物の水平耐力を負担する上下階に並べて配置される耐力壁パネルと、前記耐力壁パネルに隣接して配置され、前記建築物の鉛直荷重を支持する上下階に重ねて配置される上下の柱材と、上階の前記耐力壁パネルの下端から突出して形成される第一固定プレートと、下階の前記耐力壁パネルの上端から突出して形成される第二固定プレートと、直方体形状に形成されており、上面から第一突出プレートが突出するとともに柱脚固定プレートが突出し、下面から第二突出プレートが突出するとともに柱頭固定プレートが突出して形成されるジョイント部材と、前記耐力壁パネルの面外方向から前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに固定されて、当該第一固定プレート及び当該第一突出プレートを接続する第一接続部材と、前記耐力壁パネルの面外方向から前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに固定されて、当該第二固定プレート及び当該第二突出プレートを接続する第二接続部材と、を備え、上階の前記柱材の柱脚が前記柱脚固定プレートに固定され、下階の前記柱材の柱頭が前記柱頭固定プレートに固定されて、上下の前記柱材が連結されることを特徴としている。
この特徴により、ジョイント部材を介して上下の耐力壁パネルが接続されることとなり、また、上階の柱材と下階の柱材とがジョイント部材を介して上下に連結されることとなるので、柱材に加わる建築物の鉛直荷重や、地震などの際に上階の耐力壁パネルに加わる建築物の水平荷重を木製梁を介さずに下階の柱材や耐力壁パネルに伝達することができる。したがって、木製梁に大きな荷重が加わることがなく、木製梁の損傷を抑制することができる。さらに、ジョイント部材が上下の柱材の連結及び上下の耐力壁パネルの連結の2つの役割を果たすことができる。
<第二の特徴>
本発明の第二の耐力壁パネル接続構造は、第一の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、第一接続部材及び第二接続部材は、耐力壁パネルから伝わる水平力によって塑性変形可能であることを特徴としている。
これにより、地震などの際に耐力壁パネルとジョイント部材との接合箇所に集中する荷重を第一接続部材及び第二接続部材の変形によって吸収することができ、地震荷重に対する靱性の高い建築物とすることができる。
<第三の特徴>
本発明の第三の耐力壁パネル接続構造は、第二の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記第一接続部材は、前記第一固定プレート、及び前記第一突出プレートに着脱可能に固定され、前記第二接続部材は、前記第二固定プレート、及び前記第二突出プレートに着脱可能に固定されることを特徴としている。
これにより、第一接続部材及び第二接続部材が、塑性変形し交換等のメンテナンスが必要となった場合でも、耐力壁パネルや柱材、梁材等を建築物から取り外すことなく、第一接続部材及び第二接続部材のみを取り外して交換することができ、比較的簡易なメンテナンス作業で耐震性を維持することができる。
<第四の特徴>
本発明の第四の耐力壁パネル接続構造は、第一の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記ジョイント部材は、2つ以上の側面から水平方向にそれぞれ突出して形成される梁受けプレートを有し、当該梁受けプレートは、木製梁の端部に設けられたスリットに挿入されて、当該木製梁を貫通するドリフトピンが直交することで、前記木製梁の端部を受けることを特徴としている。
これにより、ジョイント部材が、上下の耐力壁パネルを連結する役割、及び上下の柱材を連結する役割に加えて、木製梁の端部を支持する役割も果たすことができる。ジョイント部材が木製梁を連結するとともに、上下の耐力壁パネル及び上下の柱材を連結しているので、上階の耐力壁パネルや柱材から伝わる荷重が木製梁を介さずに下階の耐力壁パネルや柱材に伝達されるので、木製梁の損傷を抑制することができる。
<第五の特徴>
本発明の第五の耐力壁パネル接続構造は、第三の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、前記第一接続部材は、前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有し、前記第二接続部材は、前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有する、ことを特徴としている。
これによって、第一接続部材及び第二接続部材のそれぞれの接合板のスリップ変形を枠板によって抑制することができ、地震の際の正負の繰返し荷重と層間変位角との関係を示す履歴曲線をバイリニア型とすることで、第一接続部材及び第二接続部材のエネルギー吸収能力の低下を防ぐことができる。
<第六の特徴>
本発明の第六の耐力壁パネル接続構造は、第三の耐力壁パネル接続構造の特徴に加えて、上下の前記柱材と上下階の前記耐力壁パネルとは、互いに隙間を開けて立設されており、前記第一固定プレート、第二固定プレート、第一突出プレート、第二突出プレート、第一接続部材、及び第二接続部材は、所定の耐火性能を有する鋼製であり、前記耐力壁パネルは、木製耐力壁パネルであり、上下の前記柱材は、耐火材で被覆され、前記耐力壁パネルと、前記木製梁との間に耐火板材が配置されることを特徴としている。
これによって、木製の柱材、木製の梁、及び木製の耐力壁パネルでありつつ、耐火上の縁を切ることができるとともに、耐力壁パネルをあらわしの納まりとすることができる。
本発明に係る耐力壁パネル接続構造は、例えば木造住宅に耐力壁パネルを設置する構造として好適である。
1 耐力壁パネル接続構造
2 耐力壁パネル
3 ジョイント部材
4 柱材
5 木製梁
6 第一固定プレート
7 第二固定プレート
8 第一突出プレート
9 第二突出プレート
10 第一接続部材
11 第二接続部材
12 柱脚固定プレート
13 柱頭固定プレート
14 梁受けプレート
21 耐火材
38 床材(耐火板材)
39 天井材(耐火板材)

Claims (6)

  1. 矩形平板状に形成されて、建築物の水平耐力を負担する上下階に並べて配置される耐力壁パネルと、
    前記耐力壁パネルに隣接して配置され、前記建築物の鉛直荷重を支持する上下階に重ねて配置される上下の柱材と、
    上階の前記耐力壁パネルの下端から突出して形成される第一固定プレートと、
    下階の前記耐力壁パネルの上端から突出して形成される第二固定プレートと、
    直方体形状に形成されており、上面から第一突出プレートが突出するとともに柱脚固定プレートが突出し、下面から第二突出プレートが突出するとともに柱頭固定プレートが突出して形成されるジョイント部材と、
    前記耐力壁パネルの面外方向から前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに固定されて、当該第一固定プレート及び当該第一突出プレートを接続する第一接続部材と、
    前記耐力壁パネルの面外方向から前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに固定されて、当該第二固定プレート及び当該第二突出プレートを接続する第二接続部材と、を備え、
    上階の前記柱材の柱脚が前記柱脚固定プレートに固定され、下階の前記柱材の柱頭が前記柱頭固定プレートに固定されて、上下の前記柱材が連結されることを特徴とする耐力壁パネル接続構造。
  2. 前記第一接続部材及び前記第二接続部材は、前記耐力壁パネルから伝わる水平力によって塑性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の耐力壁パネル接続構造。
  3. 前記第一接続部材は、前記第一固定プレート、及び前記第一突出プレートに着脱可能に固定され、前記第二接続部材は、前記第二固定プレート、及び前記第二突出プレートに着脱可能に固定されることを特徴とする請求項2に記載の耐力壁パネル接続構造。
  4. 前記ジョイント部材は、2つ以上の側面から水平方向にそれぞれ突出して形成される梁受けプレートを有し、
    当該梁受けプレートは、木製梁の端部に設けられたスリットに挿入されて、当該木製梁を貫通するドリフトピンが直交することで、前記木製梁の端部を受けることを特徴とする請求項1に記載の耐力壁パネル接続構造。
  5. 前記第一接続部材は、前記第一固定プレート及び前記第一突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有し、
    前記第二接続部材は、前記第二固定プレート及び前記第二突出プレートに当接して、それぞれのプレートにボルト及びナットで接合される矩形の接合板と、前記接合板の周縁に、当該接合板に対して垂直な平板状に形成される枠板と、を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の耐力壁パネル接続構造。
  6. 上下の前記柱材と上下階の前記耐力壁パネルとは、互いに隙間を開けて立設されており、
    前記第一固定プレート、第二固定プレート、第一突出プレート、第二突出プレート、第一接続部材、及び第二接続部材は、所定の耐火性能を有する鋼製であり、
    前記耐力壁パネルは、木製耐力壁パネルであり、
    上下の前記柱材は、耐火材で被覆され、前記耐力壁パネルと、前記木製梁との間に耐火板材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の耐力壁パネル接続構造。
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